(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(54)【発明の名称】毛髪オイル配合物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/73 20060101AFI20230428BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20230428BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20230428BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
A61K8/73
A61K8/92
A61Q5/02
A61Q5/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556138
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(85)【翻訳文提出日】2022-09-16
(86)【国際出願番号】 US2021022655
(87)【国際公開番号】W WO2021194809
(87)【国際公開日】2021-09-30
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パイ、ルー
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス、ニキール ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】パーテイン、3世、エメット エム.
(72)【発明者】
【氏名】リール、リンゼイ エム.
(72)【発明者】
【氏名】クー、ピンホー
(72)【発明者】
【氏名】トッド、ジェニファー ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ペイリン
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AA122
4C083AB051
4C083AC172
4C083AC441
4C083AC442
4C083AC531
4C083AC532
4C083AC541
4C083AC641
4C083AC642
4C083AC711
4C083AC712
4C083AC781
4C083AC782
4C083AC852
4C083AD241
4C083AD242
4C083AD352
4C083BB01
4C083BB11
4C083BB34
4C083BB45
4C083CC33
4C083CC38
4C083CC39
4C083DD27
4C083EE07
4C083EE28
(57)【要約】
皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容されるオイルと、付着助剤ポリマーであって、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである、付着助剤ポリマーと、を含み、デキストランポリマーは、100,000~650,000ダルトンの重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する、毛髪ケア配合物を提供する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚科学的に許容されるビヒクルと、
皮膚科学的に許容されるオイルと、
付着助剤ポリマーであって、前記付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである、付着助剤ポリマーと、を含み、
前記デキストランポリマーは、100,000~650,000ダルトンの重量平均分子量を有し、前記付着助剤ポリマーは、クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪上への前記皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する、毛髪ケア配合物。
【請求項2】
前記毛髪ケア配合物が、シャンプー、コンディショニングシャンプー、リーブオン毛髪コンディショナ及びリンスオフ毛髪ケアコンディショナからなる群から選択される、請求項1に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項3】
前記毛髪ケア配合物が、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択される、請求項2に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項4】
前記付着助剤ポリマーが、0.5~4.5重量%の、灰分及び揮発性物質について補正されたケルダール窒素含有量、TKNを有する、請求項3に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項5】
前記デキストランポリマーが、分岐鎖デキストランポリマーである、請求項4に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項6】
毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含む、請求項5に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項7】
キレート剤及び増粘剤を更に含む、請求項6に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項8】
前記毛髪ケアクレンジング界面活性剤が、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、コカミドモノエタノールアミン及びコカミドプロピルベタインの混合物を含み、前記キレート剤がエチレンジアミン四酢酸四ナトリウムを含み、前記増粘剤がPEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレートを含む、請求項7に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項9】
防腐剤を更に含む、請求項8に記載の毛髪ケア配合物。
【請求項10】
哺乳動物の毛髪上にオイルを付着させる方法であって、
請求項1に記載の毛髪ケア配合物を選択することと、
前記毛髪ケア配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は毛髪ケア配合物に関する。特に、本発明は、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容されるオイルと、付着助剤ポリマーであって、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである、付着助剤ポリマーと、を含有し、デキストランポリマーは、100,000~650,000ダルトンの重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する、毛髪ケア配合物に関する。
【背景技術】
【0002】
オイルの付着は、様々なパーソナルケア組成物にとって特に興味深い。特に、洗浄の利益に加えて、保湿/コンディショニングの利益を提供する毛髪洗浄剤(例えば、シャンプー、シャンプーコンディショナ)に関心がある。
【0003】
毛髪のクレンジングは、個人の衛生状態の遍在的要素になっている。毛髪のクレンジングは、毛髪又は個人に有害であると認識されている汚れ、細菌及びその他のものの除去を容易にする。クレンジング配合物は通常、毛髪に付着した物質の除去を促進するための界面活性剤を含む。残念ながら、クレンジング配合物は、望ましくない物質及び望ましい物質の両方を毛髪から除去する。例えば、望ましくないことに、クレンジング配合物はしばしば、水分の損失から毛髪を保護するように作用するオイルを毛髪から除去する。毛髪から過剰なオイルを除去すると、毛髪が乾燥及び損傷しやすくなる可能性がある。この懸念に対する1つの解決策は、穏やかな界面活性剤の選択である。別のアプローチは、付着を介して除去されるオイルを置き換えるのに役立つ添加剤を組み込むことであるが、このアプローチは、特にリンスオフ用途において、実装が困難であることが証明されている。
【0004】
米国特許第7,067,499号において、Erazo-Majewiczらは、少なくとも1つのカチオン性ポリガラクトマンナン又はカチオン性ポリガラクトマンナンの誘導体を含むパーソナルケア及び家庭用ケア製品組成物を開示しており、カチオン性誘導体化ポリガラクトマンナン上の誘導体部分は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルヒドロキシアルキル、及びカルボキシメチルからなる群から選択され、このアルキルが1~22個の炭素を含有する炭素鎖を有し、ヒドロキシアルキルが、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、及びヒドロキシブチルからなる群から選択され、少なくとも1つのカチオン性ポリガラクトマンナン又はカチオン性ポリガラクトマンナンの誘導体が、5,000の下限及び200,000の上限を有する平均分子量(molecular weight、Mw)を有し、10%の水溶液における600nmの光波長での80%を超える光透過率を有し、多糖類の1.0重量%未満のタンパク質含有量、及び少なくとも0.01meg/グラムのアルデヒド官能基含有量を有する。
【0005】
可溶性カチオン変性セルロース(例えば、ポリクオタニウム-10)、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(guar hydroxypropyltrimonium chloride)、及び他のカチオン性ポリマー(例えば、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7)などの従来使用されている付着助剤は、パーソナルケアクレンザーで一定レベルの付着を提供するが、それらは効率が低く、所望の結果を容易にするためにはパーソナルケアクレンザー配合物中への有効成分の比較的高い組み込みが必要である。しかしながら、そのような高レベルの有効成分(例えば、オイル)は、配合物の消費者による使用感に発泡/泡の感触及びコストに悪影響を与える。
【0006】
したがって、毛髪ケア配合物からのオイル付着の効率の向上を促進する付着助剤の必要性が残っている。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容されるオイルと、付着助剤ポリマーであって、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである、付着助剤ポリマーと、を含有し、デキストランポリマーは、100,000~650,000ダルトンの重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する、毛髪ケア配合物提供する。
【0008】
本発明は、哺乳動物の毛髪にオイルを付着させる方法であって、本発明の毛髪ケア配合物を選択することと、毛髪ケア配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む、方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
驚くべきことに、本発明者らは、毛髪ケア配合物からのオイル付着は、付着助剤ポリマーの組み込みによって増強することができ、付着助剤ポリマーは、アミノ基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、100,000~650,000ダルトンの重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪上へのオイルの付着を増強することを見出した。
【0010】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0011】
本明細書で使用される場合、別段示されない限り、「分子量」又はMWという語句は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリエチレングリコール標準などの従来の標準を用いて従来の手法で測定される重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modern Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-Interscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳述されている。分子量は、本明細書においてダルトンの単位で、又は同等にg/molで報告される。
【0012】
本明細書及び添付で使用される「皮膚科学的に許容される」という用語は、皮膚への局所的適用に典型的に使用される成分を指し、スキンケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に有毒である材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
【0013】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、シャンプー、コンディショニングシャンプー、リーブオン毛髪コンディショナ、リンスオフ毛髪コンディショナ、毛髪カラー剤、毛髪スタイリングゲル熱保護スプレーからなる群から選択される。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、シャンプー、コンディショニングシャンプー、リーブオン毛髪コンディショナ及びリンスオフ毛髪コンディショナからなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、シャンプー、コンディショナ又はコンディショニングシャンプーである。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、シャンプー又はコンディショニングシャンプーである。
【0014】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、皮膚科学的に許容されるビヒクル(好ましくは、毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~95重量%、より好ましくは40~90重量%、最も好ましくは70~85重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む)と、皮膚科学的に許容されるオイル(好ましくは、毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~10重量%(より好ましくは0.1~7.5重量%、なおより好ましくは1~6重量%、最も好ましくは2~5重量%)の皮膚科学的に許容されるオイルを含む)と、付着助剤ポリマー(好ましくは、毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.05~1重量%(より好ましくは0.1~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の付着助剤ポリマーを含む)であって、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである、付着助剤ポリマーと、を含み、デキストランポリマーは、100,000~650,000ダルトン(好ましくは、125,000~600,000ダルトン、より好ましくは130,000~575,000ダルトン、最も好ましくは145,000~525,000ダルトン)の重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。
【0015】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、液体配合物である。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、水性液体配合物である。
【0016】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水を含む。更により好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水及び水性C1~4アルコール混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水である。
【0017】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物で使用される水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物で使用される水は、蒸留され、脱イオン化される。
【0018】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、皮膚科学的に許容されるオイルを含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~10重量%(好ましくは0.1~7.5重量%、より好ましくは1~6重量%、最も好ましくは2~5重量%)の皮膚科学的に許容されるオイルを含む。更により好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~10重量%(好ましくは0.1~7.5重量%、より好ましくは1~6重量%、最も好ましくは2~5重量%)の皮膚科学的に許容されるオイルを含み、皮膚科学的に許容されるオイルは、炭化水素オイル(例えば、ミネラルオイル、石油ゼリー、ポリイソブテン、水素化ポリイソブテン、水素化ポリデセン、ポリイソヘキサデカン;天然オイル(例えば、カプリル酸及びカプリン酸トリグリセリド、ヒマワリオイル、ダイズオイル、ココナッツオイル、アルギンオイル、オリーブオイル、アーモンドオイル);芳香オイル(例えば、リモネン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~10重量%(好ましくは0.1~7.5重量%、より好ましくは1~6重量%、最も好ましくは2~5重量%)の皮膚科学的に許容されるオイルを含み、皮膚科学的に許容されるオイルは、ミネラルオイル、ヒマワリオイル及びココナッツオイルのうちの少なくとも1つを含む。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~10重量%(好ましくは0.1~7.5重量%、より好ましくは1~6重量%、最も好ましくは2~5重量%)の皮膚科学的に許容されるオイルを含み、皮膚科学的に許容されるオイルは、ココナッツオイルである。
【0019】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、付着助剤ポリマーを含み、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.05~1重量%(好ましくは0.1~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の付着助剤ポリマーを含み、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.05~1重量%(好ましくは0.1~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の付着助剤ポリマーを含み、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、付着助剤ポリマーは、0.5~4.5重量%(好ましくは0.75~4.0重量%、より好ましくは0.9~3.75重量%、最も好ましくは1~3.5重量%)(Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定し、ASTM法D-2364に記載されているように測定された揮発性物質及び灰分について補正した)の、灰分及び揮発性物質について補正されたケルダール窒素含有量、TKNを有し、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。
【0020】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである。より好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーである。なおより好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーであり、分岐鎖デキストランポリマーは、複数のグルコース構造単位を含み、90~98mol%(好ましくは92.5~97.5mol%、より好ましくは93~97mol%、最も好ましくは94~96mol%)のグルコース構造単位は、α-D-1,6結合によって接続され、2~10mol%(好ましくは2.5~7.5mol%、より好ましくは3~7mol%、最も好ましくは4~6mol%)のグルコース構造単位は、α-1,3結合によって接続されている。最も好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーであり、分岐鎖デキストランポリマーは、複数のグルコース構造単位を含み、90~98mol%(好ましくは92.5~97.5mol%、より好ましくは93~97mol%、最も好ましくは94~96mol%)のグルコース構造単位は、α-D-1,6結合によって接続され、2~10mol%(好ましくは2.5~7.5mol%、より好ましくは3~7mol%、最も好ましくは4~6mol%)のグルコース構造単位は、式(i)に従うα-1,3結合によって接続されており、
【0021】
【化1】
式中、R
1は、水素、C
1~4アルキル基及びヒドロキシC
1~4アルキル基から選択され、デキストランポリマー骨格からの平均分岐は、3以下の無水グルコース単位である。
【0022】
好ましくは、デキストランポリマーは、デキストランポリマーの重量に基づいて、0.01重量%未満のアルテルナンを含有する。より好ましくは、デキストランポリマーは、デキストランポリマーの重量に基づいて、0.001重量%未満のアルテルナンを含有する。最も好ましくは、デキストランポリマーは、検出可能限界未満のアルテルナンを含有する。
【0023】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーである。より好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、アミン基は、三級アミン基、四級アミン基及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。なおより好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、アミン基は、(a)三級アミン基及び(b)三級アミン基と四級アミン基との組み合わせからなる群から選択され、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。最も好ましくは、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、アミン基は、三級アミン基であり、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。
【0024】
好ましくは、三級アミン基は、分岐鎖デキストランポリマー上のペンダント酸素に結合した式(A)のトリアルキルアンモニウム部分からなる群から選択され、
【0025】
【0026】
【化3】
は、分岐鎖デキストランポリマー上のペンダント酸素であり、Xは、分岐鎖デキストランポリマー上のペンダント酸素にトリアルキルアンモニウム部分を結合している二価の連結基であり(好ましくは、式中、Xは、二価の炭化水素基から選択され、二価の炭化水素基は(例えば、ヒドロキシ基、アルコキシ基、エーテル基、カチオン性窒素基で)任意選択的に置換され得、より好ましくは、Xは、-(CH
2)
y-基であり、式中、yは、1~4(好ましくは1~3、より好ましくは1~2、最も好ましくは2)であり、最も好ましくは、Xは、-CH
2CH
2-基であり)、zは、0又は1であり、R
2及びR
3は、独立して、C
1~7アルキル基(好ましくはC
1~3アルキル基、より好ましくはメチル基及びエチル基、最も好ましくは、エチル基)であり、又はR
2及びR
3は、飽和若しくは不飽和環構造を形成し得る(好ましくは、R
2及びR
3が結合されているNを含む飽和若しくは不飽和環構造は、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾール及びモルホリンからなる群から選択され、より好ましくは、R
2及びR
3が結合されているNを含む飽和若しくは不飽和環構造は、イミダゾール及びモルホリンからなる群から選択される)。
【0027】
好ましくは、四級アンモニウム基は、(a)式(B)のデキストラン架橋基
【0028】
【化4】
及び(b)式(C)の四級アンモニウム基のうちの少なくとも1つからなる群から選択され、
【0029】
【0030】
【化6】
は、デキストランポリマー上のペンダント酸素であり、各R
4は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され(「置換」とは、問題の基が、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基又はカルボキシ基のうちの少なくとも1つを含有することを意味する)(好ましくは、各R
4は、独立して、非置換C
1~6アルキル基から選択され、より好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基及びイソヘキシル基からなる群から選択され、なおより好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基及びsec-ブチル基からなる群から選択され、更により好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基及びイソプロピル基からなる群から選択され、更になおより好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基及びエチル基からなる群から選択され、最も好ましくは、各R
4は、メチル基であり)、各R
5は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され(好ましくは、各R
5は、独立して、C
1~4アルカンジイル基からなる群から選択され、より好ましくは、各R
5は、独立して、C
1~2アルカンジイル基からなる群から選択され、最も好ましくは、各R
5は、-CH
2-基であり)、Yは、二価架橋基であり(好ましくは、Yは、C
1~6アルカンジイル基及び-R
6-O-R
7-基からなる群から選択される二価架橋基であり、より好ましくは、Yは、-R
6-O-R
7-であり)、R
6及びR
7は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され(好ましくは、R
6及びR
7は、独立して、C
1~4アルカンジイル基からなる群から選択され、より好ましくは、R
6及びR
7は、独立して、C
1~3アルカンジイル基からなる群から選択され、最も好ましくは、R
6及びR
7は、両方とも-CH
2CH
2-基であり)(好ましくは、R
6及びR
7は、同じであり)、式中、Aは、デキストランポリマー上のペンダント酸素に四級アンモニウム部分を結合している二価の連結基であり(好ましくは、式中、Aは、二価の炭化水素基から選択され、二価の炭化水素基は(例えば、ヒドロキシ基、アルコキシ基、エーテル基で)任意選択的に置換され得、より好ましくは、Aは、-CH
2CH(OR
9)CH
2-基であり、R
9は、水素及びC
1~4アルキル基からなる群から選択され;最も好ましくは、Aは、-CH
2CH(OH)CH
2-基であり)、各R
8は、独立して、C
1~22アルキル基からなる群から選択される(好ましくは、各R
8は、独立して、C
1~3アルキル基及びC
6~22アルキル基からなる群から選択され、より好ましくは、各R
8は、独立して、メチル基及びエチル基からなる群から選択され、最も好ましくは、各R
8は、メチル基である)。より好ましくは、四級アンモニウム基は、(a)式(B)のデキストラン架橋基及び(b)式(C)の四級アンモニウム基のうちの少なくとも1つからなる群から選択され、式(B)のデキストラン架橋基は、式(D)のものであり
【0031】
【化7】
式中、式(C)の四級アンモニウム基は、式(E)のものであり
【0032】
【0033】
【化9】
は、デキストランポリマー上のペンダント酸素であり、各R
4は、独立して、非置換C
1~6アルキル基から選択され(好ましくは、各R
4は、独立して、非置換C
1~6アルキル基から選択され、より好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基及びイソヘキシル基からなる群から選択され、なおより好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基及びsec-ブチル基からなる群から選択され、更により好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基及びイソプロピル基からなる群から選択され、更になおより好ましくは、各R
4は、独立して、メチル基及びエチル基からなる群から選択され、最も好ましくは、各R
4は、メチル基であり)、各R
5は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され(好ましくは、各R
5は、C
1~4アルカンジイル基であり、より好ましくは、各R
5は、C
1~2アルカンジイル基であり、最も好ましくは、各R
5は、-CH
2-基であり)、R
6及びR
7は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され(好ましくは、R
6及びR
7は、独立して、C
1~4アルカンジイル基からなる群から選択され、より好ましくは、R
6及びR
7は、独立して、C
1~3アルカンジイル基からなる群から選択され、最も好ましくは、-CH
2CH
2-基であり)(好ましくは、R
6及びR
7は、同じであり)、各R
9は、水素及びC
1~4アルキル基からなる群から選択され(好ましくは、R
9は水素であり)、各R
10は、独立して、メチル基及びエチル基からなる基から選択される(好ましくはメチル基)。なおより好ましくは、四級アンモニウム基は、(a)式(B)のデキストラン架橋基及び(b)式(C)の四級アンモニウム基のうちの少なくとも1つからなる群から選択され、式(B)のデキストラン架橋基は、
【0034】
【化10】
及びこれらの混合物からなる群から選択され、式(C)の四級アンモニウム基は、式(E)のものであり、式中、
【0035】
【化11】
は、デキストランポリマー上のペンダント酸素であり、各R
9は、水素及びC
1~4アルキル基からなる群から選択され(好ましくは、R
9は水素であり)、各R
10は、独立して、メチル基及びエチル基からなる基から選択される(好ましくはメチル基)。最も好ましくは、四級アンモニウム基は、(b)式(E)の四級アンモニウム基からなる群から選択され、式中、
【0036】
【化12】
は、デキストランポリマー上のペンダント酸素であり、各R
9は、水素及びC
1~4アルキル基からなる群から選択され(好ましくは、R
9は水素であり)、各R
10は、独立して、メチル基及びエチル基からなる群から選択される(好ましくはメチル基)。
【0037】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、付着助剤ポリマーを含み、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、100,000~650,000(好ましくは、125,000~600,000、より好ましくは130,000~575,000、最も好ましくは145,000~525,000)ダルトンの重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.05~1重量%(好ましくは0.1~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の付着助剤ポリマーを含み、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、100,000~650,000(好ましくは、125,000~600,000、より好ましくは130,000~575,000、最も好ましくは145,000~525,000)ダルトンの重量平均分子量を有し、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.05~1重量%(好ましくは0.1~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の付着助剤ポリマーを含み、付着助剤ポリマーは、アミン基で官能化されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、100,000~650,000(好ましくは、125,000~600,000、より好ましくは130,000~575,000、最も好ましくは145,000~525,000)ダルトンの重量平均分子量を有し、カチオン性デキストランポリマーは、0.5~4.5重量%(好ましくは0.75~4.0重量%、より好ましくは0.9~3.75重量%、最も好ましくは1~3重量%)(Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定し、ASTM法D-2364に記載されているように測定された揮発性物質及び灰分について補正した)の、灰分及び揮発性物質について補正されたケルダール窒素含有量、TKNを有し、付着助剤ポリマーは、毛髪ケア配合物から哺乳動物の毛髪上への皮膚科学的に許容されるオイルの付着を増強する。
【0038】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、0.001meg/グラム未満(好ましくは0.0001meq/グラム未満、より好ましくは0.00001meq/グラム未満、最も好ましくは検出可能限界未満)のアルデヒド官能基を含む。
【0039】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、付着助剤ポリマー中において個々のグルコース単位間に結合を0.1%未満(好ましくは0.01%未満、より好ましくは0.001%未満、最も好ましくは検出限界未満)含み、これらの結合はβ-1,4結合である。
【0040】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、付着助剤ポリマー中において個々のグルコース単位間に結合を0.1%未満(好ましくは0.01%未満、より好ましくは0.001%未満、最も好ましくは検出可能限界未満)含み、それらの結合はβ-1,3結合である。
【0041】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、0.001meq/グラム未満(好ましくは0.0001meq/グラム未満、より好ましくは0.00001meq/グラム未満、最も好ましくは検出可能限界未満)のシリコーン含有官能基を含む。
【0042】
好ましくは、付着助剤ポリマーは、0.1mol%未満(好ましくは0~0.01mol%未満、より好ましくは0~0.001mol%未満、最も好ましくは0~検出限界未満)の反応性シロキサンの構造単位を含み、反応性シロキサンの構造単位は、Si-O部分を含む。より好ましくは、付着助剤ポリマーは、0.1mol%未満(好ましくは0~0.01mol%未満、より好ましくは0~0.001mol%未満、最も好ましくは0~検出限界未満)の反応性シロキサンの構造単位を含み、反応性シロキサンの構造単位は、Si-O部分を含み、反応性シロキサンは、アミノ、アミド、アルコキシ、ヒドロキシ、ポリエーテル、カルボキシ、水素化物、メルカプト、リン酸硫酸塩、及び/又は四級アンモニウム部分からなる群から選択される1つ以上の官能性部分を含み得るポリマーであり、これらの部分は、二価アルキレンラジカルを介してシロキサン骨格に直接付着し得る(すなわち、ペンダント)、又は骨格の一部であり得る。
【0043】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、任意選択的に、毛髪ケアクレンジング界面活性剤;抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン);レオロジー調整剤(例えば、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート);石鹸;着色剤;pH調整剤;酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン);保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、モノグリセリド、レシチン、糖脂質、脂肪族アルコール、脂肪酸、多糖類、ソルビタンエステル、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、及びポリソルベート80)、ジオール(例えば、プロピレングリコール)、ジオール類似体、トリオール、トリオール類似体、カチオン性ポリマーポリオール);ワックス;発泡剤;乳化剤;着色剤;芳香剤;キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム);防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン);漂白剤;潤滑剤;感覚調節剤;日焼け止め添加剤;ビタミン;タンパク質/アミノ酸;植物抽出物;天然配合成分;生物活性剤;劣化防止剤;顔料;酸;浸透剤;帯電防止剤;縮れ防止剤;抗ふけ剤;毛髪ウェービング/矯正剤;毛髪スタイリング剤;毛髪オイル;吸収剤;硬質粒子;軟質粒子;コンディショニング剤(例えば、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、PQ-10、PQ-7);スリップ剤;乳白剤;真珠光沢付与剤及び塩からなる群から選択される少なくとも1つの追加の配合成分を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、任意選択的に、毛髪ケアクレンジング界面活性剤;抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン);レオロジー調整剤(例えば、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート);及びキレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)からなる群から選択される少なくとも1つの追加の配合成分を更に含む。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、任意選択的に、毛髪ケアクレンジング界面活性剤;フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの抗菌剤/防腐剤混合物;PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート;エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム及びフェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の配合成分を更に含む。
【0044】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(sodium lauryl ether sulfate、SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、毛髪ケア洗浄界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、毛髪ケア洗浄界面活性剤は、ベタイン(好ましくは、コカミドプロピルベタイン)、スルフェート(好ましくは、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、及び脂肪アルカノールアミド(好ましくは、コカミドモノエタノールアミン)の混合物を含む。
【0045】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、なおより好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、なおより好ましく5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含み、毛髪ケア洗浄界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、なおより好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、ボディーウォッシュ配合物であり、毛髪ケア洗浄界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、なおより好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の毛髪ケア洗浄界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、ボディーウォッシュ配合物であり、毛髪ケア洗浄界面活性剤は、ベタイン(好ましくは、コカミドプロピルベタイン)、スルフェート(好ましくは、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、及び脂肪アルカノールアミド(好ましくは、コカミドモノエタノールアミン)の混合物を含む。
【0046】
好ましくは、毛髪ケア配合物は、増粘剤を更に含む。より好ましくは、毛髪ケア配合物は、増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは毛髪ケア配合物の他の特性を実質的に変更することなく、毛髪ケア配合物の粘度を増加させるように選択される。好ましくは、毛髪ケア配合物は、増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは毛髪ケア配合物の他の特性を実質的に変更することなく、毛髪ケア配合物の粘度を増加させるように選択され、増粘剤は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0~5.0重量%(好ましくは0.1~5.0重量%、より好ましくは、0.2~2.5重量%、最も好ましくは、0.5~2.0重量%)を占める。
【0047】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、抗菌剤/防腐剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノール、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソチアゾリノン(例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとイソチアゾリノンとの混合物である(より好ましくは、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの混合物である)。
【0048】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、任意選択的に、pH調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、pH調整剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、4~9(好ましくは4.25~8、より好ましくは4.5~7、最も好ましくは4.75~6)のpHを有する。
【0049】
好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、塩酸、アミノエチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。より好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。なおより好ましくは、pH調整剤は、クエン酸を含む。最も好ましくは、pH調整剤は、クエン酸である。
【0050】
好ましくは、本発明の哺乳動物の毛髪にオイルを付着させる方法は、本発明の毛髪ケア配合物を選択することと、毛髪ケア配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む。より好ましくは、本発明の哺乳動物の毛髪にオイルを付着させる方法は、すすぎ水で毛髪ケア配合物を哺乳動物の毛髪から洗い落とすことを更に含む。最も好ましくは、本発明の哺乳動物の毛髪にオイルを付着させる方法は、本発明の毛髪ケア配合物を選択することと、毛髪ケア配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、哺乳動物の毛髪から毛髪ケア配合物を洗い落とすことと、を含み、毛髪ケア配合物は、シャンプー及びコンディショナのうちの少なくとも1つである。
【0051】
本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0052】
実施例S1:カチオン性デキストランポリマーの合成
ゴム隔壁キャップと、窒素入口と、圧力均等添加漏斗と、撹拌パドル及びモーターと、J-KEMコントローラに接続された表面下熱電対と、ミネラルオイルバブラーに接続されたフリードリッヒ凝縮器と、を備えた500mLの四つ口丸底フラスコに、デキストランポリマー(30.38g;Sigma-Aldrich製品D4876)及び脱イオン水(100.32g)を入れた。デキストランポリマーの重量平均分子量は、100,000~200,000ダルトンである。添加漏斗には、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドの70%水溶液(27.04g;SKW QUAB Chemicalsから入手可能なQUAB(登録商標)151)を入れた。デキストランポリマーが脱イオン水に溶解するまで、フラスコの内容物を撹拌した。内容物を撹拌しながら、装置を窒素でパージして、システム内に取り込まれた酸素を置換した。窒素流量は、1秒当たり約1気泡であった。その混合物を、1時間、撹拌しながら窒素でパージした。プラスチックシリンジを使用して、25%水酸化ナトリウム水溶液(4.75g)を、窒素下で撹拌しながら、フラスコ内容物に数分間かけて添加した。次いで、フラスコ内容物を窒素下で30分間撹拌し続けた。次いで、添加漏斗の内容物を、撹拌しながら窒素下で数分間かけてフラスコの内容物に滴加した。添加漏斗の内容物をフラスコの内容物に移した後、その混合物を5分間撹拌した。次いで、55℃に設定したJ-KEMコントローラを使用して制御された加熱マントルでフラスコの内容物を加熱した。フラスコの内容物を、55℃に加熱し、90分間55℃で保持した。次いで、フラスコ内を正の窒素圧に維持しながら、フラスコの内容物を室温まで冷却した。フラスコの内容物が室温に達したら、氷酢酸(2.5g)を添加した。ポリマーを、メタノールからの非溶媒沈殿によって回収し、その沈殿したポリマーをブフナー漏斗を使用した真空濾過によって回収し、真空中、50℃で一晩乾燥させた。生成物の分岐鎖カチオン性デキストランポリマーは、3.41%の揮発性物質含有量、0.03%の灰分含有量(塩化ナトリウムとして)を有するオフホワイトの固体であった。揮発性物質及び灰分を、ASTM法D-2364に記載のように測定した。ケルダール窒素含有量、TKNは、Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定すると、1.67%(揮発性物質及び灰分について補正した)であることが見出され、これは、0.24のトリメチルアンモニウム置換度に対応している。
【0053】
実施例S2:三級アミン官能化デキストランポリマーの合成
ゴム隔壁キャップと、窒素入口と、圧力均等添加漏斗と、撹拌パドル及びモーターと、J-KEMコントローラに接続された表面下熱電対と、ミネラルオイルバブラーに接続されたフリードリッヒ凝縮器と、を備えた500mLの四つ口丸底フラスコに、デキストランポリマー(30.27g;Aldrich製品番号D4876)、2-クロロ-N,N-ジエチルエチルアミンヒドロクロリド(19.39g)及び脱イオン水(140.58g)を入れた。デキストランの重量平均分子量は、100,000~200,000ダルトンであった。内容物を撹拌しながら、装置を窒素でパージして、システム内に取り込まれた酸素を置換した。窒素流量は、1秒当たり約1気泡であった。その混合物を、1時間、撹拌しながら窒素でパージした。プラスチックシリンジを使用して、50%水酸化ナトリウム水溶液(12.52g)を、窒素下で撹拌しながら、フラスコの内容物に数分間かけて添加した。次いで、フラスコの内容物を窒素下で5分間撹拌し続けた。次いで、70℃に設定したJ-KEMコントローラを使用して制御された加熱マントルでフラスコの内容物を加熱した。フラスコの内容物を、70℃に加熱し、3時間70℃で保持した。次いで、フラスコ内を正の窒素圧に維持しながら、フラスコの内容物を室温まで冷却した。フラスコの内容物が室温に達したら、氷酢酸(10.0g)を添加することによってフラスコの内容物を中和させた。次いで、過剰のメタノールをフラスコの内容物に激しく撹拌しながら添加して、溶液から三級アミン官能化デキストランポリマーを沈殿させた。次いで、沈殿した三級アミン官能化デキストランポリマーを、ブフナー漏斗を通して濾過することによって回収し、50℃において真空中で一晩乾燥させた。生成物の分岐鎖カチオン性デキストランポリマーは、3.58%の揮発性物質含有量、0.01%の灰分含有量(塩化ナトリウムとして)を有するオフホワイトの固体(30.60g)であった。揮発性物質及び灰分を、ASTM法D-2364に記載のように測定した。ケルダール窒素含有量、Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定すると、2.26%(揮発性物質及び灰分について補正した)であることが見出され、これは、0.335の三級アミン置換度に対応している。
【0054】
実施例S3~S6:カチオン性デキストランポリマーの合成
カチオン性デキストランポリマーは、実質的に、実施例S2に記載したように調製したが、供給量を変化させて、以下の表1に記載の特性を付与する。
【0055】
【0056】
実施例S7:カチオン性デキストランポリマーの合成
ゴム隔壁キャップと、窒素入口と、圧力均等添加漏斗と、撹拌パドル及びモーターと、J-KEMコントローラに接続された表面下熱電対と、ミネラルオイルバブラーに接続されたフリードリッヒ凝縮器と、を備えた500mLの四つ口丸底フラスコに、デキストランポリマー(30.4g;Sigma-Aldrich製品D4876)及び脱イオン水(140g)を入れた。デキストランポリマーの重量平均分子量は、100,000~200,000ダルトンであった。添加漏斗には、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドの70%水溶液(27.1g;SKW QUAB Chemicalsから入手可能なQUAB(登録商標)151)を入れた。デキストランポリマーが脱イオン水に溶解するまで、フラスコの内容物を撹拌した。内容物を撹拌しながら、装置を窒素でパージして、システム内に取り込まれた酸素を置換した。窒素流量は、1秒当たり約1気泡であった。その混合物を、1時間、撹拌しながら窒素でパージした。プラスチックシリンジを使用して、25%水酸化ナトリウム水溶液(4.75g)を、窒素下で撹拌しながら、フラスコ内容物に数分間かけて添加した。次いで、フラスコの内容物を窒素下で30分間撹拌し続けた。次いで、添加漏斗の内容物を、撹拌しながら窒素下で数分間かけてフラスコの内容物に滴加した。添加漏斗の内容物をフラスコの内容物に移した後、その混合物を5分間撹拌した。次いで、55℃に設定したJ-KEMコントローラを使用して制御された加熱マントルでフラスコの内容物を加熱した。フラスコの内容物を、55℃に加熱し、90分間55℃で保持した。次いで、フラスコ内を正の窒素圧に維持しながら、フラスコの内容物を室温まで冷却した。フラスコの内容物が室温に達したら、氷酢酸(2.5g)を添加した。ポリマーを、メタノールからの非溶媒沈殿によって回収し、その沈殿したポリマーをブフナー漏斗を使用した真空濾過によって回収し、真空中、50℃で一晩乾燥させた。生成物の分岐鎖カチオン性デキストランポリマーは、3.22%の揮発性物質含有量、1.38%の灰分含有量(塩化ナトリウムとして)を有するオフホワイトの固体であった。揮発性物質及び灰分を、ASTM法D-2364に記載のように測定した。ケルダール窒素含有量、TKNは、Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定すると、1.52%(揮発性物質及び灰分について補正した)であることが見出され、これは、0.211のトリメチルアンモニウム置換度に対応している。
【0057】
実施例SX:架橋剤の合成
ビス[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]エーテル(10.84g)及び水(23.12g)を、容器内で一緒に混合した。容器内容物のpHを、濃塩酸で8.5にpH調整した。容器内容物の設定点温度を25℃に維持しながら、99.9%のエピクロロヒドリン(20.84g)を60分間にわたって容器に添加した。容器内容物の設定点温度を更に2時間25℃に維持し、次いで、設定点温度を50℃に上昇させ、その温度設定点を2時間維持した。次いで、容器内容物のpHを濃塩酸で、2.0未満に下げ、設定点温度を70℃に上げ、その温度設定点を1時間維持した。次いで、反応器の内容物を冷却させた。容器内容物の温度が50℃を下回ったら、容器内容物のpHを50%水酸化ナトリウム溶液で4~6に調整した。次いで、容器内容物の抽出を塩化メチレン(1vol:1vol)で7回行い、残留塩化メチレンを従来の方法で除去した。回収した材料は、39.4重量%の生成物固形分を含有していた。生成物固形分を、13C NMRによって分析して、生成物が、
【0058】
【化13】
N,N’-(オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(3-クロロ-2-ヒドロキシ-N,N-ジメチルプロパン-1-アミニウム)クロリドであることを確認した。
【0059】
実施例S8:架橋カチオン性デキストランポリマーの合成
ゴム隔壁キャップと、窒素入口と、圧力均等添加漏斗と、撹拌パドル及びモーターと、J-KEMコントローラに接続された表面下熱電対と、ミネラルオイルバブラーに接続されたフリードリッヒ凝縮器と、を備えた500mLの四つ口丸底フラスコに、デキストランポリマー(23.23g;Aldrich製品番号D4876)及び脱イオン水(120g)を入れた。デキストランの重量平均分子量は、100,000~200,000ダルトンであった。内容物を撹拌しながら、装置を窒素でパージして、システム内に取り込まれた酸素を置換した。窒素流量は、1秒当たり約1気泡であった。その混合物を、1時間、撹拌しながら窒素でパージした。プラスチックシリンジを使用して、50%水酸化ナトリウム水溶液(14.9g)を、窒素下で撹拌しながら、フラスコの内容物に数分間かけて添加した。次いで、フラスコの内容物を窒素下で30分間撹拌し続けた。次いで、実施例SXに従って調製した架橋剤の47%水溶液(74.45g)を、フラスコの内容物に添加し、加熱前に5分間撹拌した。次いで、55℃に設定したJ-KEMコントローラを使用して制御された加熱マントルでフラスコの内容物を加熱した。フラスコの内容物を、55℃に加熱し、90分間55℃で保持した。次いで、フラスコ内を正の窒素圧に維持しながら、フラスコの内容物を室温まで冷却した。フラスコの内容物が室温に達したら、氷酢酸(3.0g)を添加することによってフラスコの内容物を中和させ、フラスコの内容物を10分間撹拌した。次いで、フラスコの内容物を希釈し、精製せずに移して、使用した。希釈した生成物固形分の含有量は11.1重量%であった。溶液のアリコートをメタノールから沈殿させ、50℃において真空中で乾燥させた。乾燥沈殿物の総ケルダール窒素含有量、TKNを、2.72重量%で、Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定した。
【0060】
比較例CF1~CF2及び実施例F1~F8:シャンプー配合物
シャンプー配合物は、比較例CF1~CF2及び実施例F1~F8の各々において、表2に記載されている一般的なシャンプー配合物を使用して調製した。
【0061】
【0062】
比較例C1~C2及び実施例1~6:ココナッツオイルの付着分析
比較例C1~C2及び実施例1~6に従って調製されたシャンプー配合物からの毛髪へのココナッツオイルの付着を、GC-MSを使用して定量化した。
【0063】
毛髪房(2g、International Hair Importersから入手可能なEuropean Virgin Brown)を、初めに9重量%ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)溶液で洗浄し、0.4L/分で流れる水で30秒間すすいだ。初めの洗浄工程後に、次いで、比較例C1~C2及び実施例1~6のシャンプー配合物で、0.8gのシャンプー配合物を毛髪房に適用し、両側で30秒間マッサージし、両側を0.4L/分で流れる水で15秒間すすぐことによって、洗浄した。
【0064】
処理された毛髪試料を、シェーカー上でヘキサンで一晩(約12時間)抽出した。メタノール中1MのKOH溶液を調製した。各毛髪試料からの抽出物(4mL)を、1MのKOH(0.4mL)及びオクタデカン(0.2mL、100ppm)を有するバイアル内で混合した。次いで、バイアルをシェーカー上に1時間置いた。次いで、バイアルをフード内に5分間置いた。各バイアルの上層から3mLの試料を、別個のバイアル中の3mLの飽和NaCl水溶液と混合し、次いで、シェーカー上に5分間置いた。次いで、バイアルを5分間静置してから、上層から1mLの試料を取り、分析のためにGC-MSに注入した。使用した計器パラメータを、表3に示す。
【0065】
【0066】
結果を表4に示す。
【0067】
【0068】
比較例C3~C4及び実施例7~8:ココナッツオイルの付着分析
比較例C3~C4及び実施例7~8に従って調製されたシャンプー配合物からの毛髪へのココナッツオイルの付着を、GC-MSを使用して定量化した。
【0069】
毛髪房(2g、International Hair Importersから入手可能なEuropean Virgin Brown)を、初めに9重量%ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)溶液で洗浄し、0.4L/分で流れる水で30秒間すすいだ。初めの洗浄工程後に、次いで、比較例C3~C4及び実施例7~8のシャンプー配合物で、0.8gのシャンプー配合物を毛髪房に適用し、両側で30秒間マッサージし、両側を0.4L/分で流れる水で15秒間すすぐことによって、洗浄した。
【0070】
処理された毛髪試料を、シェーカー上でヘキサンで一晩(約12時間)抽出した。メタノール中1MのKOH溶液を調製した。各毛髪試料からの抽出物(4mL)を、1MのKOH(0.4mL)とバイアル中で混合した。次いで、バイアルをシェーカー上に1時間置いた。次いで、バイアルをフード内に30分間置いて静置した。次いで、バイアル中のヘキサン層を、0.2μmのPTFEフィルターを使用してオートサンプラーバイアルに濾過した。試料溶液をヘキサンで更に10回希釈し、5分間振とうし、次いで、5分間静置してから、上層から1mLの試料を取り、分析のためにGC-MSに注入した。使用した計器パラメータを、表5に示す。
【0071】
【0072】
結果を表6に示す。
【0073】
【国際調査報告】