(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(54)【発明の名称】乗馬用の鞍
(51)【国際特許分類】
B68C 1/02 20060101AFI20230428BHJP
【FI】
B68C1/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558187
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(85)【翻訳文提出日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2021057434
(87)【国際公開番号】W WO2021191207
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】102020000006154
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102020000019090
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522376449
【氏名又は名称】プレステージ・イタリア・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】PRESTIGE ITALIA S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラシア,アンドレア
(57)【要約】
乗馬用の鞍は、ユーザのためのシートを規定するように設計された少なくとも1つのカバー本体に関連付けられた支持フレーム(1)を備え、支持フレーム(1)は、鞍頭を備える前方領域(2)と、鞍尻を備える後方領域(3)とを有し、支持フレーム(1)は、使用時には実質的に垂直である振動軸(100)を中心とした前方領域(2)に対する後方領域(3)の回転を可能にするように適合された、前方領域(2)と後方領域(3)との間の接続のための接続手段(4)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗馬用の鞍であって、ユーザのためのシートを規定するように設計された少なくとも1つのカバー本体に関連付けられた支持フレーム(1)を備え、前記支持フレーム(1)は、鞍頭を備える前方領域(2)と、鞍尻を備える後方領域(3)とを有し、前記支持フレーム(1)は、使用時には実質的に垂直である振動軸(100)を中心とした前記前方領域(2)に対する前記領域(3)の回転を可能にするように適合された、前記前方領域(2)と前記後方領域(3)との間の接続のための接続手段(4)を備えることを特徴とする、乗馬用の鞍。
【請求項2】
前記接続手段(4)は、第1の係合部(5a)と第2の係合部(5b)とを有する少なくとも1つの弾性挙動を有する要素(5)を有し、前記第1の係合部(5a)は、前記前方領域(2)に規定された第1の接続部(2a)に接続され、前記第2の係合部(5b)は、前記後方領域(3)に規定された第2の接続部(3a)に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の乗馬用の鞍。
【請求項3】
前記接続手段(4)は、使用中に前記支持フレーム(1)の長手方向延長の方向(200)に平行に延在する可撓性の細長い本体を備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項4】
前記可撓性の細長い本体は、平坦な横断面を有することを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項5】
前記可撓性の細長い本体は、その配置面が前記支持フレーム(1)の長手方向延長の方向(200)に実質的に垂直および平行な平面上に位置するように、前記前方領域(2)および前記後方領域(3)に関連付けられていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項6】
前記弾性挙動を有する要素(5)は、前記振動軸(100)および前記支持フレーム(1)の長手方向延長の方向(200)に実質的に垂直な印加方向を有する力にさらされると弾性的に曲がりやすい少なくとも1つのばね装置を備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項7】
前記支持フレーム(1)は、前記前方領域(2)と前記後方領域(3)との間の接続のための横方向本体を備えており、前記横方向本体は、前記振動軸(100)を中心とした相対的回転を制御し、前記長手方向延長の方向(200)に沿った前記前方領域(2)と前記後方領域(3)との再整列を容易にするために弾性復帰力を作用させるように適合されていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項8】
前記支持フレーム(1)は、前記前方領域(2)と前記後方領域(3)との間の接続のための少なくとも1つの弾性接続膜(6)を有し、前記弾性接続膜(6)は、前記前方領域(2)および前記後方領域(3)と協働して、前記支持フレーム(1)の上部載置面を規定するように設計されていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項9】
前記弾性接続膜(6)は、前記接続手段(4)の周囲に配置されていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項10】
前記弾性接続膜(6)は、成形によって提供されることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項11】
前記弾性膜(6)は、SEBS熱可塑性ゴムからなっていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項12】
前記弾性挙動を有する要素(5)は、前記第1の接続部(2a)および前記第2の接続部(3a)に着脱可能に接続されていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項13】
前記支持フレーム1は、各側がそれぞれのフラップ(10)に関連付けられ、前記フラップ(10)は、使用時にそれぞれの前記弾性挙動を有する要素(5)に少なくとも部分的に重なるように設計された領域に、変形可能部分(11)を有することを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項14】
前記変形可能部分(11)は、前記支持フレーム(1)の前記前方領域(2)に対する前記後方領域(3)の前記振動軸(100)を中心とした回転を支持するように構成されていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【請求項15】
前記変形可能部分(11)は、アコーディオンのような形状の構造を有する少なくとも1つの要素を備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の乗馬用の鞍。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗馬用の鞍に関する。
【背景技術】
【0002】
乗馬用の鞍は、通常、複合材料、木または焼戻し鋼からなるコアまたは支持フレームによって構成されており、その目的は、一般に丈夫な皮革によって構成された、鞍頭から鞍尻まで延在する支持体の上に騎手を保持するというものである。
【0003】
フレームおよびそれに関連付けられた部品は、シートを構成するように作られたカバーによって被覆されている。
【0004】
典型的に、鞍は、シートに加えてクッションとニーロールとを備えており、ニーロールは、騎手の膝をサポートする目的で詰め物を備えていることが多い。
【0005】
多くの鞍に関してかなりよくある問題は、長手方向延長の方向に沿ったフレームの過剰な剛性によって引き起こされる。
【0006】
この問題は、使用中に馬の背中の動きにより鞍の後方部分の回転が生じる特定の状況において特に感知される。
【0007】
このような状況では、長手方向におけるフレームの剛性が馬に不快感を生じさせる可能性があり、この不快感は相当なものであり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目標は、上記の側面の1つまたは複数において公知技術を改良することができる乗馬用の鞍を提供することである。
【0009】
この目標の範囲内で、本発明の目的は、騎手にとって、特に馬にとっての使い心地を著しく向上させることができる乗馬用の鞍を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、信頼性の高い乗馬用の鞍を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以下でより明らかになるであろうこの目標ならびにこれらのおよび他の目的は、従属請求項の特徴の1つまたは複数を任意に備える、請求項1に係る乗馬用の鞍によって達成される。
【0012】
本発明のさらなる特徴および利点は、本発明に係る乗馬用の鞍の好ましいが排他的でない実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになり、本発明に係る乗馬用の鞍の実施形態は、非限定的な例示の目的で添付の図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る乗馬用の鞍のための支持フレームの一部の部分分解斜視図である。
【
図2】
図1の支持フレームの一部の領域の拡大図である。
【
図3】接続領域が透明に示された、本発明に係る乗馬用の鞍のための支持フレームの斜視図である。
【
図6】旋回軸を中心とした回転の結果としての支持フレームの前方部分の位置を点線で示した、支持フレームの上からの図である。
【
図7】
図6の線VII-VIIによって特定される配置面に沿った支持フレームの断面図である。
【
図8】
図7の同一の断面図において実施形態の変形例を示す図である。
【
図9】フラップに関連付けられたフレームを示す図である。
【
図10】支持フレームの実施形態の変形例の上からの概略図である。
【
図11】支持フレームの実施形態の変形例の下からの斜視図である。
【
図12】支持フレームの実施形態の変形例の下からの斜視図である。
【
図13】支持フレームの実施形態の変形例の下からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を参照して、本発明に係る乗馬用の鞍は、全体が参照番号1によって示される支持フレームを備えており、この支持フレームは、ユーザのためのシートを規定するように設計された不図示の少なくとも1つのカバー本体に関連付けられている。
【0015】
本発明に従って、支持フレーム1は、鞍頭を規定する前方領域2と、鞍尻を規定する後方領域3とを備えている。
【0016】
本発明に従って、支持フレーム1は、使用時には実質的に垂直である振動軸100を中心とした前方領域2に対する後方領域3の回転を可能にするように適合された、前方領域2と後方領域3との間の接続のための接続手段4を備えている。
【0017】
特に、接続手段4は、少なくとも1つの弾性挙動を有する要素5を備えている。
弾性挙動を有する要素5は、前方領域2および後方領域3に安定的に接続されている。
【0018】
特に、弾性挙動を有する要素5は、第1の係合部5aと、第2の係合部5bとを備えている。
【0019】
第1の係合部5aは、前方領域2に規定された第1の接続部2aに接続されており、第2の係合部5bは、後方領域3に規定された第2の接続部3aに接続されている。
【0020】
好ましくは、第1の係合部5aは、第1の接続部2aに安定的に接続されており、第2の係合部5bは、第2の接続部3aに安定的に接続されている。
【0021】
図1~
図9に示される実用的な実施形態を参照して、接続手段4は、使用中に支持構造1の長手方向延長の方向200に平行に延在する可撓性の細長い本体を備えている。
【0022】
好都合なことに、この可撓性の細長い本体は、平坦な横断面を有している。
好ましくは、この可撓性の細長い本体は、使用時に、その配置面が支持構造1の長手方向延長の方向200に実質的に垂直および平行な平面上に位置するように、前方領域2および後方領域3に関連付けられている。
【0023】
このように、可撓性の細長い本体は、振動軸100を中心とした後方部分3に対する前方部分2の制御された振動を可能にする。
【0024】
一般に、弾性挙動を有する要素5は、主に弾性変形を有する少なくとも1つの装置(たとえば、ばね)を備えており、この弾性変形は、振動軸100および支持フレーム1の長手方向延長の方向200に実質的に垂直な印加方向を有する力に前方部分2または後方部分3がさらされると生じる。
【0025】
実際には、支持フレーム1は、使用時に馬の背中に対応する長手方向延長の方向200(X軸)に沿って長手方向に延在し、馬の肩に実質的に平行な方向300(Y軸)に沿って横方向に延在し、振動軸100および重力ベクトルに対応するZ軸に沿って延在している。
【0026】
弾性挙動を有する要素は、振動軸100を中心とした回転を可能にするように構成されている。
【0027】
好ましくは、振動軸100は、長手方向延長の方向200に沿って、前方部分2から始まる支持フレーム1に沿った道筋の約1/3のところに配置されている。
【0028】
後方部分3に対する前方部分2の動きは、長手方向延長の方向200(X軸)を中心とした回転成分も有することが可能であり、この回転成分は、いずれの場合でも、振動軸100に対する回転の可能性と比較して程度が小さい。
【0029】
好都合なことに、フレームの動きは、実質的にXY平面上に延在する接合部によって可能になり、振動軸100(Z軸)を中心とした回転を可能にする。
【0030】
したがって、弾性挙動を有する要素5は、さまざまな形状および構成を有することができる。例示の目的で、弾性挙動を有する要素は、振動軸100に対して実質的に同軸に位置決めされたねじりばねによって構成されることもできる。
【0031】
図10に示される実施形態を参照して、前方領域2と後方領域3との間には、振動軸100を中心とした前方領域2と後方領域3との間の相互回転を可能にするように構成されたヒンジ本体20と、U字型であってその自由端21aが前方領域2に結合された細長い接続本体21とが存在し得る。
【0032】
細長い接続本体21は、ヒンジ本体20に対して両側で、それぞれの弾性挙動を有する要素5を規定するそれぞれのばねに関連付けられている。
【0033】
振動軸100を中心とした後方領域3に対する前方領域2の相対的回転は、2つのばねのうちの一方の伸長および他方の圧縮を生じさせ、そのため、これらのばね自体は、応力が終了すると、長手方向延長の方向に対して前方領域2および後方領域3を再度整列させるために回転とは対照的に作用する傾向がある。
【0034】
図11に示される実施形態の変形例を参照して、後方領域3と一体のヒンジ本体20の部分は、曲線延長を有する結合面22aを規定する付属品22に関連付けられており、結合面22aは、ばね24が及ぼす作用によって結合面22aに押し付けられる係合ヘッド23によって係合されることができ、ばね24は、第1のゾーン2によって担持されて弾性挙動を有する要素5を規定する。
【0035】
好ましくは、支持フレーム1は、前方領域2と後方領域3との間の接続のための横方向本体を備えており、これらの横方向本体は、振動軸100を中心とした相対的回転を制御し、長手方向200に沿った前方領域2と後方領域3との再整列を容易にするために弾性復帰力を作用させるように適合されている。
【0036】
好都合なことに、支持フレームは、接続のための横方向本体を規定する少なくとも1つの弾性接続膜6を前方領域2と後方領域3との間に有している。
【0037】
特に、弾性接続膜6は、前方領域2および後方領域3と協働して支持フレーム1の上部載置面を規定するように設計されている。
【0038】
たとえば
図1~
図6に示される可能な実用的な実施形態に従って、弾性接続膜6は、接続手段4の周囲に配置されている。
【0039】
前方領域2および後方領域3に接続されたそれぞれのプレートによって弾性挙動を有する要素5を支持することも可能である。
【0040】
接続手段4、特に弾性挙動を有する要素5を第1の接続部2aおよび第2の接続部3aに取り外し可能に接続することも可能である。
【0041】
このような場合、弾性接続膜6を、弾性挙動を有する要素5に、および弾性挙動を有する要素5に近接して成形しない方が賢明である。
【0042】
例示の目的で、弾性接続要素5ならびに第1および対応して第2の係合部2a,3aに規定されたそれぞれの貫通開口を貫通するように設計された、たとえばねじおよびボルト、自己ねじ切り型ねじ、ブレークステムリベット、クリンチなどのねじが切られた要素9を使用して、弾性挙動を有する要素5と第1および第2の接続部2a,3aとの間の取り外し可能な接続を行うことが可能である。
【0043】
弾性接続膜6は、成形によって提供され、
図7に示されるように、接続手段4、特に弾性挙動を有する要素5をはめ込むことができる。
【0044】
有利なことに、弾性膜6は、SEBS熱可塑性ゴムからなっている。
好ましい実用的な実施形態に従って、前方領域2および後方領域3は、ガラスファイバ充填ナイロンからなっている。
【0045】
弾性挙動を有する要素5が以下からなっていることが可能である。
・調和鋼
・POM(Acetron(登録商標)、Delrin(登録商標)、Fulton、Latan、Lupital、Plaslube、Tenac(登録商標)、Thermocomp(登録商標)、Ultraform(登録商標))
・エポキシ樹脂(Araldite(登録商標)、Epikote(登録商標)、Epolite(登録商標)、Fiberite、Lytex(登録商標)、Stycast(登録商標))
・ABS(Comalloy、Cycolac(登録商標)、Lastilac、Lupos、Lustran ABS、Magnum(登録商標)、Multibase(登録商標)、Novodur、Polyfabs、Polylac、Porene、Ronfalin、Sinkral、Terluran(登録商標)、Toyolac(登録商標)、Tufrex、Ultrastyr)
・ポリカーボネート
・PEEK
・PET
・PMMA
・ポリスチレン
・熱可塑性ポリウレタン(tpPUR)
・熱可塑性PVC(tpPVC)
図12および
図13に示される実施形態を参照して、接続のための横方向本体は、弾性膜6の代わりに、または場合によっては弾性膜6に加えて、復帰のための横方向本体30,40を備え得て、復帰のための横方向本体30,40は、構造のバランスをとって、長手方向延長の方向200に沿って前方領域2および後方領域3を再度整列させるように設計されている。
【0046】
復帰のための横方向本体は、前方領域2および後方領域3に接続されたそれぞれのプレートによって支持されるトラクションばねもしくは圧縮ばね、またはそれぞれのプレートに接続された相互に対向する板ばね40を備え得る。
【0047】
図1~
図9に示される実施形態を参照して、弾性挙動を有する要素5は、第1および第2の接続部2a,3aを所定の位置に安定的にロックするための貫通開口を有している。
【0048】
図9に示される実施形態を参照して、支持フレーム1は、各側がそれぞれのフラップ10に関連付けられることが可能である。
【0049】
フラップ10は、使用時に弾性挙動を有する要素5、特に弾性膜6に少なくとも部分的に重なるように設計された領域に、変形可能部分11を有している。
【0050】
好都合なことに、変形可能部分11は、振動軸100を中心とした支持フレーム1の前方領域2に対する後方領域3の回転を支持するように構成されている。
【0051】
好ましくは、変形可能部分11は、アコーディオンのような形状の構造を有する少なくとも1つの要素を備えている。
【0052】
本発明に係る乗馬用の鞍の使用は、上記の説明から明らかである。
特に、本発明に係るフレーム1は、前方領域2と後方領域3との間で作用する少なくとも1つの弾性挙動を有する要素5を備える接続手段4の存在によって、馬の背中の領域の回転を支持し、そうすることで、動物の運動の自由度をかなり向上させることを可能にすることが分かった。
【0053】
実際には、本発明は、前方領域に対する後方領域の重力ベクトル(振動軸100)に対応する軸の制御された回転を可能にする乗馬用の鞍を提供することによって、所期の目標および目的を十分に達成することが分かった。
【0054】
このように構想された本発明は多数の変形および変更が可能であり、それらは全て添付の特許請求の範囲の範囲内である。さらに、詳細は全て、他の技術的に等価の要素によって置換されてもよい。
【0055】
実際には、利用される材料は、それらが特定の用途ならびに付随する寸法および形状に適合するという条件で、要件および技術水準に従っていずれの材料であってもよい。
【0056】
本願が優先権を主張するイタリア特許出願番号第102020000006154号および第102020000019090は、引用によって本明細書に援用される。
【0057】
請求項に記載されている技術的特徴の後には参照符号が続いているが、それらの参照符号は、請求項の理解しやすさを向上させるためだけに含まれており、したがって、このような参照符号は、例としてこのような参照符号によって特定される各要素の解釈に対していかなる限定的な影響も及ぼすものではない。
【国際調査報告】