(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(54)【発明の名称】ランダムアクセス方法、基地局、ユーザ機器、装置及び媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/02 20090101AFI20230428BHJP
H04W 4/20 20180101ALI20230428BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20230428BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230428BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230428BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20230428BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W4/20 110
H04W74/08
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/21
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558197
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(85)【翻訳文提出日】2022-10-11
(86)【国際出願番号】 CN2021082277
(87)【国際公開番号】W WO2021190471
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】202010218953.0
(32)【優先日】2020-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】周 雷
(72)【発明者】
【氏名】シン ヤンピン
(72)【発明者】
【氏名】曾 二林
(72)【発明者】
【氏名】苗 金華
(72)【発明者】
【氏名】フー ジン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067CC02
5K067CC04
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ11
5K067JJ21
(57)【要約】
本開示は、端末側が、MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得することと、
端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択することと、端末が選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信することと、ネットワーク側は、端末から送信されたMSGAを受信した後MSGBを送信することとを含み、MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス方法、及び、基地局、ユーザ機器、装置、媒体を開示している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側が端末から送信されたメッセージA(MSGA)を受信することと、
ネットワーク側が端末にメッセージB(MSGB)を送信することと、を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、ランダムアクセス方法。
【請求項2】
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、物理ランダムアクセスチャンネルPRACHリソース、物理アップリンク共有チャンネルPUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
アップリンクデータブロックの各種のサイズについて、一つ又は複数の変調及び符号化方式(MCS)又は伝送ブロックサイズ(TBS)、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【数1】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、T
PUSCH=T
PO * N
DMRSperPOであり、T
PO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、N
DMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS又はT
MCS)であり、N
POperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
N
preamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するランダムアクセスプリアンブルインデックス(Preambleインデックス)数又はPRACHリソース数であり、
T
preamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
T
PUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
T
PO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のタイムスロットslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
N
DMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれる復調参照信号DMRSの数であり、
α:一つの周期において、T
PO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCHタイムスロットインデックス(PUSCH slotインデックス)の昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS)であり、TBSインデックス又はMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,T
TBS又はT
MCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにN
POperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN
1、N
2、N
3…N
nを割り当て、N
1+N
2+N
3+…+N
n=T
PO、
ここで、N
POperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
POは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク側は、
ネットワーク側がアップリンク送信リソース、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワーク側及びユーザ機器UEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係が予め取り決められる方式、又は、
ネットワーク側が、MSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信できる複数のMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワークは、各々のTBS又はMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てず、ネットワーク側が、アップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する方式、又は、
ネットワーク側がアップリンク送信リソース、及びアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を設定する方式であって、ネットワーク側がブロードキャストによりUEに前記アップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を通知する方式、の一つ又はその組み合わせによって設定を行う、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側は、
アップリンク送信リソースを番号付け、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係を予め設定しておき、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を指示する方式、又は、
ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できるよう予め設定しておき、ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックスを指示する方式、又は、
ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを指示する方式、の一つ又はその組み合わせによってUEにTBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
端末側が、MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得することと、
端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択することと、
端末が選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信することと、を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス方法。
【請求項10】
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
ネットワーク側が各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
端末が以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【数2】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、T
PUSCH=T
PO * N
DMRSperPOであり、T
PO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、N
DMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS又はT
MCS)であり、N
POperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
N
preamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
T
preamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
T
PUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
T
PO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
N
DMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、T
PO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,T
TBS又はT
MCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにN
POperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN
1、N
2、N
3…N
nを割り当て、N
1+N
2+N
3+…+N
n=T
PO、
ここで、N
POperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
POは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
端末は、
端末が、ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
端末がMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたMSGA中の任意のアップリンク送信リソースでMSGAを送信することを確定する方式、又は、
端末がネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号、及び前記TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号についてMSGA中の割り当てられるPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
各々のTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号に対応するMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
端末が対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、端末が相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、端末がRSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、端末がその中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
端末は、ネットワーク側からの、
アップリンク送信リソース番号を確定し、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を確定する方式であって、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係は、予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストにより指示されたTBSインデックス又はMCSインデックスに基づいて、前記TBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることを確定する方式であって、ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることは予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストの指示に基づいてTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを確定する方式、の一つ又はその組み合わせの指示に基づいて、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を確定する、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
メモリ中のプログラムを読み取り、
端末から送信されたMSGAを受信するプロセスと、
端末にMSGBを送信するプロセスと、を実行するためのプロセッサ、及び
プロセッサの制御でデータの受信及び送信するための送受信機を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、基地局。
【請求項22】
アップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
アップリンク送信リソースを設定することは、
各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む、請求項21に記載の基地局。
【請求項23】
以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【数3】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、T
PUSCH=T
PO * N
DMRSperPOであり、T
PO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、N
DMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS又はT
MCS)であり、N
POperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
N
preamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
T
preamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
T
PUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
T
PO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
N
DMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、T
PO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である、請求項22に記載の基地局。
【請求項24】
TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,T
TBS又はT
MCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにN
POperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN
1、N
2、N
3…N
nを割り当て、N
1+N
2+N
3+…+N
n=T
PO、
ここで、N
POperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
POは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数である、請求項22に記載の基地局。
【請求項25】
アップリンク送信リソース、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワーク側及びUEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係が予め取り決められる方式、又は、
MSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信できる複数のMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワークは、各々のTBS又はMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てず、ネットワーク側が、アップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する方式、又は、
アップリンク送信リソース、及びアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を設定する方式であって、ブロードキャストによりUEに前記アップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を通知する方式、の一つ又はその組み合わせによって設定を行う、請求項22に記載の基地局。
【請求項26】
アップリンク送信リソースを番号付け、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係を予め設定しておき、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を指示する方式、又は、
ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できるよう予め設定しておき、ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックスを指示する方式、又は、
ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを指示する方式、の一つ又はその組み合わせによってUEにTBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を指示する、請求項22に記載の基地局。
【請求項27】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項22に記載の基地局。
【請求項28】
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項22に記載の基地局。
【請求項29】
メモリ中のプログラムを読み取り、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するプロセスと、
送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するプロセスと、
選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するプロセスと、を実行するためのプロセッサ、及び
プロセッサの制御でデータの受信及び送信するための送受信機を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ユーザ機器。
【請求項30】
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
ネットワーク側が各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む、請求項29に記載のユーザ機器。
【請求項31】
以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【数4】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、T
PUSCH=T
PO * N
DMRSperPOであり、T
PO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、N
DMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS又はT
MCS)であり、N
POperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
N
preamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
T
preamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
T
PUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
T
PO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
N
DMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、T
PO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である、請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項32】
TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,T
TBS又はT
MCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにN
POperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN
1、N
2、N
3…N
nを割り当て、N
1+N
2+N
3+…+N
n=T
PO、
ここで、N
POperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
POは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数である、請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項33】
ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
MCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたMSGA中の任意のアップリンク送信リソースでMSGAを送信することを確定する方式、又は、
ネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する、請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項34】
ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む、請求項33に記載のユーザ機器。
【請求項35】
ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号、及び前記TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号についてMSGA中の割り当てられるPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
各々のTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号に対応するMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む、請求項34に記載のユーザ機器。
【請求項36】
対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、RSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む、請求項34又は35に記載のユーザ機器。
【請求項37】
一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、その中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する、請求項36に記載のユーザ機器。
【請求項38】
ネットワーク側からの、
アップリンク送信リソース番号を確定し、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を確定する方式であって、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係は、予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストにより指示されたTBSインデックス又はMCSインデックスに基づいて、前記TBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることを確定する方式であって、ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることは予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストの指示に基づいてTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを確定する方式、の一つ又はその組み合わせの指示に基づいて、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を確定する、請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項39】
前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項30に記載のユーザ機器。
【請求項40】
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する、請求項39に記載のユーザ機器。
【請求項41】
端末から送信されたMSGAを受信するためのネットワーク側受信モジュールと、
端末にMSGBを送信するためのネットワーク側送信モジュールと、を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、ランダムアクセス装置。
【請求項42】
MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するための端末側取得モジュールと、
送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するための端末側選択モジュールと、
選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するための端末側送信モジュールと、を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス装置。
【請求項43】
請求項1乃至請求項20のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年03月25日に中国で出願された中国特許出願第202010218953.0号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、無線通信の技術分野に関し、特に、ランダムアクセス方法、基地局、ユーザ機器、装置及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
以下、4-step RACH(4ステップRACH;RACH:ランダムアクセスチャンネル、Random Access Channel)を説明する。
【0003】
LTE(登録商標)(長期進化、Long Term Evolution)のランダムアクセス及びNR(新しいラジオ、New Radio)の通常ランダムアクセスは、それぞれコンテンションベースのランダムアクセス及び非コンテンションベースのランダムアクセスの二つに分けられる。ここで、コンテンションベースのランダムアクセスのプロセスは、以下のようである。
【0004】
図1は、4ステップコンテンションベースのランダムアクセスプロセス(4-step RACH)の概略図であり、コンテンションベースのランダムアクセスプロセスは、
図1に示すように、4ステップに分けられ、4-step RACHと呼ばれ、それぞれ以下のようである。
【0005】
MSG1(メッセージ1):UE(ユーザ機器、User Equipment)がランダムアクセスpreamble(ランダムアクセスプリアンブル)及びPRACH(物理ランダムアクセスチャンネル、Physical Random Access Channel)リソースを選択し、且つ前記PRACHリソースを利用して基地局に選択されたランダムアクセスpreambleを送信する。
【0006】
MSG2(メッセージ2):基地局がpreambleを受信して、ランダムアクセス応答を送信する。
【0007】
MSG3(メッセージ3):UEがMSG2により指定されたUL grant(アップリンクスケジューリング情報)でアップリンク伝送を送信し、異なるランダムアクセス原因によってはMSG3におけるアップリンク伝送の内容が異なり、例えば、初期アクセスの場合、MSG3は、RRC(無線リソース制御、Radio Resource Control)接続の確立要求を伝送し、接続状態のUEがMSG3でC-RNTI MAC CE(セル無線ネットワーク一時識別子媒体アクセス制御制御ユニット;C-RNTI:セル無線ネットワーク一時識別子、Cell-Radio Network Temporary Identifier;MAC:媒体アクセス制御、Media Access Control;CE:制御ユニット、Control Element)を送信する。いずれにしても、MSG3は、基地局が最終的にUEを一意に確定するためのUE固有の識別子を送信する。
MSG4(メッセージ4):コンテンション解決メッセージであり、UEがMSG4に基づいて、ランダムアクセスの成否を判断する。idle UE(アイドル状態のUE)又はinactive UE(インアクティブ状態のUE)について、MSG4には、MSG3のRRCシグナリング内容が含まれるCCCH MAC CE(共通制御チャンネル媒体アクセス制御制御ユニット;CCCH:共通制御チャンネル、Common Control Channel)を付帯し;接続状態のUEについて、MSG4がUEセル内唯一識別子C-RNTIのPDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル、Physical Downlink Control Channel)を利用してスケジューリングを行うことで、前記PDCCHは、コンテンション解決を実現できるものとしている。idle UE又はinactive UEについて、コンテンション解決が成功した後、一時C-RNTIを前記セルにおけるUEの唯一なUE識別子C-RNTIに変換する。
【0008】
以下、2-step RACH(2ステップRACH)をさらに説明する。
新しい世代無線ネットワークNRシステムにおいて、4-step RACHに基づいて、2ステップランダムアクセスプロセス(2-step RACH)を導出して、コンテンションベースのランダムアクセスに用いられ、
図2は、2ステップコンテンションベースのランダムアクセスプロセス(2-step RACH)の概略図であり、そのプロセスは、
図2に示すように、そのうち、MSGA(メッセージA)がPRACHでのpreamble伝送及びPUSCH(物理アップリンク共有チャンネル、Physical Uplink Shared Channel)でのデータ伝送に分けられ、4-step RACHのMSG1にMSG3を加えたものに相当し、MSGB(メッセージB)ランダムアクセス応答及びコンテンション解決は、4-step RACHにおけるMSG2にMSG4を加えたものに相当する。MSGBにUEコンテンション解決情報が含まれているので、そのサイズは、必ずMSG2と異なる。
【0009】
図2に示すこのランダムアクセスプロセスにおいて、基地局は、UEに以下のような複数のランダムアクセス応答(又はデータメッセージ)を送信する可能性がある。
ランダムアクセス成功(success応答);
4-stepにフォールバックの応答(fallback応答);
ランダムアクセスシーケンス番号(ランダムアクセスID応答);
データメッセージ。
【0010】
2-step RACHのMSGAにおいて、アップリンクデータ伝送は、スモールデータの伝送しかサポートできない。
【0011】
関連技術の欠点は、関連技術における2-step RACHで、異なるデータブロックの伝送がサポートできないことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本開示は、UEがネットワークにランダムアクセスを開始するプロセスにおいて、非接続状態で、異なるユーザのニーズに基づいて一つ又は複数のユーザに柔軟に異なるデータブロックの伝送を提供できないという課題を解決するための、ランダムアクセス方法、基地局、ユーザ機器、装置及び媒体を提供している。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示の一部の実施例は、
ネットワーク側が端末から送信されたメッセージA MSGAを受信することと、
ネットワーク側が端末にメッセージB MSGBを送信することと、を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、ランダムアクセス方法を提供する。
【0014】
実施において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0015】
実施において、以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【0016】
【0017】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0018】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0019】
実施において、ネットワーク側は、
ネットワーク側がアップリンク送信リソース、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワーク側及びUEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係が予め取り決められる方式、又は、
ネットワーク側が、MSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信できる複数のMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワークは、各々のTBS又はMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てず、ネットワーク側が、アップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する方式、又は、
ネットワーク側がアップリンク送信リソース、及びアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を設定する方式であって、ネットワーク側がブロードキャストによりUEに前記アップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を通知する方式、の一つ又はその組み合わせによって設定を行う。
【0020】
実施において、ネットワーク側は、
アップリンク送信リソースに番号を付け、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係を予め設定しておき、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を指示する方式、又は、
ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できるよう予め設定しておき、ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックスを指示する方式、又は、
ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを指示する方式、の一つ又はその組み合わせによってUEにTBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を指示する。
【0021】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0022】
実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0023】
本開示の一部の実施例は、
端末側が、MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得することと、
端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択することと、
端末が選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信することと、を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス方法を提供している。
【0024】
実施において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
ネットワーク側が各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0025】
実施において、端末が以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【0026】
【0027】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0028】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックス(PUSCHタイムスロットインデックス)の昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0029】
実施において、端末は、
端末が、ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
端末がMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたMSGA中の任意のアップリンク送信リソースでMSGAを送信することを確定する方式、又は、
端末がネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する。
【0030】
実施において、端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0031】
実施において、端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号、及び前記TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号についてMSGA中の割り当てられるPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
各々のTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号に対応するMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0032】
実施において、端末が対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、端末が相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、端末がRSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む。
【0033】
実施において、一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、端末がその中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する。
【0034】
実施において、端末は、ネットワーク側からの、
アップリンク送信リソース番号を確定し、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を確定する方式であって、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係は、予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストにより指示されたTBSインデックス又はMCSインデックスに基づいて、前記TBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることを確定する方式であって、ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることは予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストの指示に基づいてTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを確定する方式、の一つ又はその組み合わせの指示に基づいて、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を確定する。
【0035】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0036】
実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0037】
本開示の一部の実施例は、
メモリ中のプログラムを読み取り、
端末から送信されたMSGAを受信するプロセスと、
端末にMSGBを送信するプロセスと、を実行するためのプロセッサ、及び
プロセッサの制御でデータの受信及び送信をするための送受信機を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、基地局を提供している。
【0038】
実施において、アップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
アップリンク送信リソースを設定することは、
各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0039】
実施において、以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【0040】
【0041】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0042】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0043】
実施において、
アップリンク送信リソース、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワーク側及びUEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係が予め取り決められる方式、又は、
MSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信できる複数のMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワークは、各々のTBS又はMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てず、ネットワーク側が、アップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する方式、又は、
アップリンク送信リソース、及びアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を設定する方式であって、ブロードキャストによりUEに前記アップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を通知する方式、の一つ又はその組み合わせによって設定を行う。
【0044】
実施において、
アップリンク送信リソースを番号付け、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係を予め設定しておき、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を指示する方式、又は、
ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できるよう予め設定しておき、ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックスを指示する方式、又は、
ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを指示する方式、の一つ又はその組み合わせによってUEにTBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を指示する。
【0045】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0046】
実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0047】
本開示の一部の実施例は、
メモリ中のプログラムを読み取り、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するプロセスと、
送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するプロセスと、
選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するプロセスと、を実行するためのプロセッサ、及び
プロセッサの制御でデータの受信及び送信するための送受信機を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ユーザ機器を提供している。
【0048】
実施において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
ネットワーク側が各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0049】
実施において、以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【0050】
【0051】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0052】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0053】
実施において、
ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
MCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたMSGA中の任意のアップリンク送信リソースでMSGAを送信することを確定する方式、又は、
ネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する。
【0054】
実施において、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0055】
実施において、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号、及び前記TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号についてMSGA中の割り当てられるPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
各々のTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号に対応するMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0056】
実施において、対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、RSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む。
【0057】
実施において、一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、その中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する。
【0058】
実施において、ネットワーク側からの、
アップリンク送信リソース番号を確定し、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を確定する方式であって、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係は、予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストにより指示されたTBSインデックス又はMCSインデックスに基づいて、前記TBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることを確定する方式であって、ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることは予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストの指示に基づいてTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを確定する方式、の一つ又はその組み合わせの指示に基づいて、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を確定する。
【0059】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0060】
実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0061】
本開示の一部の実施例は、
端末から送信されたMSGAを受信するためのネットワーク側受信モジュールと、
端末にMSGBを送信するためのネットワーク側送信モジュールと、を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、ランダムアクセス装置を提供している。
【0062】
本開示の一部の実施例は、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するための端末側取得モジュールと、
送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するための端末側選択モジュールと、
選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するための端末側送信モジュールと、を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス装置を提供している。
【0063】
本開示の一部の実施例は、上記のランダムアクセス方法を実行するためのプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供している。
【発明の効果】
【0064】
本開示の有益效果は、以下のようである。
本開示の一部の実施例で提供される技術案において、ランダムアクセスプロセスにおいて、ネットワーク側が複数のMSGA送信用のアップリンク送信リソースを設定し、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信することができる。端末が自身の送信しようとするデータブロックのサイズに応じて、相応したアップリンク送信リソースを選択するので、異なるユーザのニーズに応じで柔軟に一つ又は複数のユーザに異なるデータブロックの伝送を提供することができる。
【0065】
ここで説明される図面は、本開示をさらに理解するために提供されて、本開示の一部を構成し、本開示の概略的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために用いられ、且つ本開示の不当限定とするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1】背景技術における4ステップコンテンションベースのランダムアクセスプロセス(4-step RACH)の概略図である。
【
図2】背景技術における2ステップコンテンションベースのランダムアクセスプロセス(2-step RACH)の概略図である。
【
図3】本開示の一部の実施例に係るネットワーク側ランダムアクセス方法の実施フローの概略図である。
【
図4】本開示の一部の実施例に係る端末側ランダムアクセス方法の実施フローの概略図である。
【
図5】本開示の一部の実施例に係るリソース割り当ての概略図である。
【
図6】本開示の実施例1に係るPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図である。
【
図7】本開示の一部の実施例に係る二つのグループのPRACH groupリソースと二つのグループのPUSCH groupリソースとの一対一マッピング概略図である。
【
図8】本開示の一部の実施例に係る複数のグループのPRACH groupリソースと複数のグループのPUSCH groupリソースとの一対一マッピング概略図である。
【
図9】本開示の一部の実施例に係る複数のグループのPRACH groupリソースと複数のグループのPUSCH groupリソースとの一対一マッピング概略図である。
【
図10】本開示の一部の実施例に係る複数のグループのPRACH groupリソースと複数のグループのPUSCH groupリソースとの一対多マッピング概略図である。
【
図11】本開示の一部の実施例に係るPRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとの一対多マッピング方式1の概略図である。
【
図12】本開示の一部の実施例に係るPRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとの一対多マッピング方式2の概略図である。
【
図13】本開示の実施例2に係るPRACH及びPUSCHの時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図である。
【
図14】本開示の実施例3に係るRACH中のMSGAのPRACH及びPUSCHの時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図である。
【
図15】本開示の実施例4に係る2-step RACH中のMSGAのPRACH及びPUSCHの時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図である。
【
図16】本開示の実施例4の方式(3)の方式1に係るPRACH及びPUSCHの時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図である。
【
図17】本開示の実施例4の方式(3)の方式2に係るPRACH及びPUSCHの時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図である。
【
図18】本開示の実施例5に係る端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの概略図である。
【
図19】本開示の実施例7における端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの概略図である。
【
図20】本開示の実施例8における端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの概略図である。
【
図21】本開示の一部の実施例に係る基地局の構成概略図である。
【
図22】本開示の一部の実施例に係るUEの構成概略図である。
【
図23】本開示の一部の実施例に係るα=1/2である場合のリソース割り当ての概略
図1である。
【
図24】本開示の一部の実施例に係るα=1/4である場合のリソース割り当ての概略図である。
【
図25】本開示の一部の実施例に係るα=1/2である場合のリソース割り当ての概略
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
発明者は、発明過程において、以下のことを留意した。
2-step RACHのMSGA中のアップリンクデータ伝送について、PUSCHがサポートするビット数は、限定された56ビット又は72ビットであり、非接続状態で、ネットワークは、大きなデータブロック(600-800ビットひいては1000ビット)の伝送をサポートしない。
【0068】
なお、関連技術も複数種類のデータブロック類型の伝送をサポートしない。
【0069】
ネットワークは、PUSCHにただ一定の符号化変調方式MCS(変調及び符号化方式、Modulation and coding scheme)及び一定の時間周波数リソースを予め割り当てておいて、少量のビットの伝送をサポートする。
【0070】
それに基づいて、本開示の一部の実施例で提供される技術案において、UEがネットワークにランダムアクセスを開始するプロセスにおいて、非接続状態で、異なるユーザのニーズに応じて、一つ又は複数のユーザに異なるデータブロックの伝送を柔軟に提供する。以下、図面に結合して、本開示の具体的な実施形態を説明する。
【0071】
説明の過程において、それぞれUE及び基地局側の実施から説明し、その後本開示の一部の実施例に係る方式の実施をより理解するように、両者を配合した実例をさらに説明する。このような説明方式は、必ず両者を配合して実施したり又は必ず独立に実施しなければならないことを意味せず、実際に、UEと基地局とが別々に実施される場合、それぞれUE側、基地局側の問題を解決し、両者を結合して使用する場合、より優れた技術的効果を取得できる。
【0072】
図3は、ネットワーク側ランダムアクセス方法の実施フローの概略図であり、図面に示すように、
ネットワーク側が端末から送信されたMSGAを受信するステップ301と、
ネットワーク側が端末にMSGBを送信するステップ302と、を含んでもよく、
ここで、MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する。
【0073】
図4は、端末側ランダムアクセス方法の実施フローの概略図であり、図面に示すように、
端末側が、MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するステップ401と、
端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するステップ402と、
端末が選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するステップ403と、を含んでもよく、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる。
【0074】
具体的に、ネットワーク側は、2-step RACHのプロセスにおけるMSGAについて、複数種類の(2種類よりも多いものを含む)のアップリンクデータブロックのサイズ(数十ビット乃至数千ビット)の同時伝送をサポートすることができ、ネットワーク設定又は物理層マッピングによって、異なるデータブロックを一つ又は複数のMCS及び対応する時間周波数リソースに割り当てるとともに、ネットワークは、MSGA中のPRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピング関係、又はネットワーク及び端末によってMSGA中のPRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピング関係も予め取り決められた。端末がネットワーク設定に基づいてMSGAの各々のアップリンク送信リソースの搬送能力を算出して、それを自身の実際の送信データに比べて、適当なMSGAのアップリンク送信リソースを見つけてアップリンクデータを送信する。
【0075】
実施において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース及びPUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側が各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0076】
具体的に、ネットワーク側の観点から見ると、一つのフローは、主に、
1.ネットワークが複数のMSGAのアップリンク送信リソースを設定して、2種類よりも多いアップリンクデータブロックのサイズ(数十ビット乃至数千ビット)の同時伝送をサポートするステップと、
2.アップリンク送信リソースには、PRACHリソース及びPUSCHリソースを含ませるステップであって、ネットワークは、PRACHリソース、PUSCHリソース及びそのマッピング関係を設定したと同時に、複数種類のアップリンクデータブロックのサイズ(2種類よりも多いもの)に対して一つ又は複数のMCS及び対応する時間周波数リソースを割り当てたステップと、
3.ネットワークが端末からのMSGAを受信するステップと、
4.ネットワークが端末にMSGBを送信し、即ち、RAR(ランダムアクセス応答、random-access-response)を端末に送信するステップ、という四つのステップを含む。
【0077】
端末側の観点から見ると、一つのフローは、主に
1.UEがネットワーク側の複数セットのMSGA設定を取得するステップと、
2.UEが特定の規則に基づいて一セットのMSGA設定を選択するステップであって、例えば、RSRP(参照信号受信電力、Reference Signal Received Power)、SINR(信号対干渉電力と雑音比、Signal to Interference plus Noise Ratio)、送信データのサイズに基づいて選択するステップと、
3.UEが選択された設定によってMSGA送信を行うステップ、という三つのステップを含む。
【0078】
図5は、リソース割り当ての概略図であり、図面に示すように、MSGAのアップリンク送信リソースにより送信するアップリンクデータブロックのサイズは、三つあり、それぞれ図面における50-70ビットのData1、300ビットのData2、1000ビットのData3であり、図面に示すように、対応するMSGAでのアップリンク送信リソースPUSCHは、ぞれぞれに以下のようである。
【0079】
Data1:XPRB(物理リソースブロック、physical resource block)、MCS=N1=TBS(伝送ブロックサイズ、Transport-block Size) size M1、
Data2:YPRB、MCS=N2=TBS size M2、
Data3:ZPRB、MCS=N3=TBS size M3。
【0080】
実施において、以下のようの式でPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確立してもよく、
【0081】
【0082】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRS(復調参照信号、demodulated reference signal)の数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0083】
αの具体的な実施は、下記の実施例9を参照する。
【0084】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0085】
具体的に、TBS又はMCSに対応するPUSCHの規則は、実施において、以下のようであってもよい。
【0086】
まず、PUSCHリソースをソートし、その原則としては、まず最低のPUSCH slotインデックスから始めて、周波数領域でのPUSCH occasionの昇順に従ってソートしてから、PUSCH slotインデックスの昇順に従ってソートする。
続いて、複数のMCS/TBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当ててもよく、割り当て原則としては、同時にNPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)とし、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、周波数領域フェージングチャンネルによる影響を減らすために、TBSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックスは、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex、TTBS又はTMCS)、とされ、
又は、まずTBSインデックスの最低のものから始めて、昇順に、各々のTBSインデックスにNPOperTBSを割り当てもよい。
【0087】
実施において、上記のTBSは、MCSにより等価的に置換されてもよい。
【0088】
又は、別の方式は、上位層シグナリングによりMCSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が直接に指定され、対応原則としては、TBSインデックスの最低のものから始めて、昇順に、各々のTBSインデックスに、それぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO。
【0089】
1.以下、まずネットワーク側のリソース設定の実施形態を説明する。
実施において、ネットワーク側は、
ネットワーク側がアップリンク送信リソース、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワーク側及びユーザ機器UEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係が予め取り決められる方式、又は、
ネットワーク側が、MSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信できる複数のMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワークは、各々のTBS又はMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てず、ネットワーク側が、アップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する方式、又は、
ネットワーク側がアップリンク送信リソース、及びアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を設定する方式であって、ネットワーク側がブロードキャストによりUEに前記アップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を通知する方式、の一つ又はその組み合わせによって設定を行ってもよい。
【0090】
具体的に、ネットワーク側がリソース設定を行う時、ネットワーク側は、サポートが必要とするTBS又はMCSの具体的な情報及び数量、及びMSGAのアップリンク送信リソースをブロードキャストする。ネットワーク設定方式が少なくとも以下のように三つある。
【0091】
第一方式:
ネットワーク側が総MSGAのアップリンク送信リソース(preambleリソース及びPUSCHアップリンク送信リソースを含み)、及びその対応する異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する。前記方式において、ネットワーク側及びUEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係を取り決める必要がある。
【0092】
第二方式:
ネットワーク側により複数のMCSインデックスの番号が設定され、これらのMCSはいずれもMSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信することができる。ネットワークは、各々のMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てる必要がない。該方式において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する必要がある。
【0093】
第三方式:
ネットワーク側がTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号及び対応するMSGAのアップリンク送信リソース(preambleリソース+PUSCHアップリンク送信リソースを含み)を直接にブロードキャストし、前記方式において、ネットワーク側及びUEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係を取り決める必要がない。UEは、ネットワーク側によりブロードキャストした設定に基づいて相応するアップリンク送信リソースを見つける。
2.ネットワーク側の3つのリソース設定案について、以下、UE側の実施を説明する。
【0094】
第一ネットワーク設定方法:
実施において、端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0095】
具体的に、以下のようであってもよい。
【0096】
UEがブロードキャストシグナリングに含まれるTBS/MCSの具体的な情報及び数量、及びMSGA中のpreambleリソースの割り当て及びPUSCHリソースの割り当てを受信することにより、UEは、現在ネットワークにより設定されているMSGAのアップリンク送信リソースの具体的な位置及び総数、及び現在ネットワークにより指示されているTBS/MCSの具体的な情報及び数量を分かるようになっている。
【0097】
UEは、ネットワークと予め取り決めておいた各々のリソース番号とTBS/MCS番号とにおいて確立されたマッピング関係に基づいて、MSGAで各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を算出できる。
【0098】
その後、UEは、自身のトラフィックニーズに応じて自分が送信しようとするビット数を算出し、それを各々のリソースが搬送するビット数と比較して、自身送信ビット数以上であり且つ自身が送信を必要とするビット数に最も近づく対応する送信リソースを見つける。
【0099】
実施において、端末が対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、端末が相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、端末がRSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む。
【0100】
具体的な実施において、一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、端末がその中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する。
【0101】
具体的に、以下の2つの場合を考えてもよい。ネットワークが一定のMCSレベルをブロードキャストした場合、ただTBSサイズ及びアップリンク送信リソースブロックのサイズだけを考えてよく、ネットワークが複数のMCSレベル番号をブロードキャストした場合、UEは、まず、RSRP、SINRに基づいて、ブロードキャストシグナリングで指示された複数のMCSレベル番号から一つ又は複数のマッチングできるMCSレベルを選び、その後MCSレベルに対応するMSGAのアップリンク送信リソースを見付け、且つこれにより各々のリソースに搬送されるデータビットを確定し、自身の実際の送信ビットと比較して、最終的に適合なアップリンク送信リソースを見つける。
【0102】
さらに、一つのMCSレベルについてMSGAの複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、UEは、ランダムに選択する又は時間周波数リソースをソートして第一リソースを見付けてよく、必要の場合、充填ビットを加えてから、リソースブロックに対応するMCSレベルに基づいて、変調符号化を行い、選ばれたリソースブロックでデータを送信する。
【0103】
第二ネットワーク設定方法:
実施において、端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号、及び前記TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号についてMSGA中の割り当てられるPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
各々のTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号に対応するMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0104】
UEにより受信されるブロードキャストシグナリングに含まれるのは、TBS/MCSのインデックスの番号及び数量、及びUEにより受信されるブロードキャストシグナリングに含まれるTBS/MCSのインデックスの番号に対して割り当てられたMSGAアップリンク送信リソース(preambleリソース割り当て及びPUSCHリソースの割り当てを含む)である。
【0105】
UEは、これにより現在ネットワークにより設定されたTBS/MCSの具体的な情報及び数量、及び各々のTBS/MCSインデックスに対応するMSGAのアップリンク送信リソースの位置及び数量を分かるようになる。
【0106】
これにより、UEは、MSGAが各々のアップリンク送信リソースで搬送する可能な情報ビット量を算出でき、その後、UEは、自身のトラフィックニーズに応じて自身が送信を必要とするビット数を算出し、それを各々のリソースが搬送するビットと比較して、自身送信ビット数以上であり且つ自身が送信を必要とするビット数に最も近づく対応する送信リソースを見つける。
【0107】
実施において、端末が対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、端末が相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、端末がRSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む。
【0108】
具体的な実施において、一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、端末がその中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する。
【0109】
具体的に、以下の2つの場合を考えてもよい。ネットワークが一定のMCSレベルをブロードキャストした場合、ただTBSサイズだけ考えてよく、もちろん、実施において、現在のRSRP及びSINRにより使用できるMSGAリソースであるかどうかを考える必要もあり、UEが該MSGAのアップリンク送信リソースを使用できないと、通常のアクセス方式を選んで、ネットワークにアクセスした後、送信を行うことも必要であり、
ネットワークが複数のMCSレベル番号をブロードキャストした場合、UEは、まず、RSRP、SINRに基づいて、ブロードキャストシグナリングで指示された複数のMCSレベル番号から一つ又は複数のマッチングできるMCSレベルを選び、その後MCSレベルに対応するMSGAのアップリンク送信リソースを見付け、且つこれにより各々のリソースが搬送するデータビットを確定してから、それを自身の実際の送信ビットと比較して、最終的に適合なアップリンク送信リソースを見つけ、複数のマッチングしたMCSレベルが存在する場合、複数のマッチングしたMCSレベルからMCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択してから、その対応するアップリンク送信リソースを最終的に適合なアップリンク送信リソースとして確定する。
さらに、必要の場合、充填ビットを加えてから、リソースブロックに対応するMCSレベルに基づいて、変調符号化を行い、選ばれたリソースブロックでデータを送信する。
【0110】
3.以下、MSGAリソースとTBSインデックス/MCSインデックスとのマッピング関係の三つの実施形態を説明する。
【0111】
実施において、ネットワーク側は、
アップリンク送信リソースを番号付け、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係を予め設定しておき、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を指示する方式、又は、
ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できるよう予め設定しておき、ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックスを指示する方式、又は、
ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを指示する方式、の一つ又はその組み合わせによってUEにTBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を指示する。
【0112】
相応に、実施において、端末は、
端末が、ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
端末がMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたMSGA中の任意のアップリンク送信リソースでMSGAを送信することを確定する方式、又は、
端末がネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する。
【0113】
具体には、以下のようであってもよい。
【0114】
方式1:
本方式は、TBSインデックス/MCSインデックスとMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係の方式を暗黙的に指示する方式であり、マッピング関係は、UE及びネットワーク側が予め確定しておくことを必要とする。
まず、ネットワーク側及びUEは、いずれもMSGA中のアップリンク送信リソース(preambleリソース割り当て及びPUSCHリソースの割り当てを含む)をソートすることを必要とし、例えば、総リソースがNであると、各々のリソースを(0,1、…,N-1)のように番号付けて,各々のリソース番号とTBS/MCSインデックスの番号とにマッピング関係を確立することを必要とする。
【0115】
方式2:
本方式は、TBSインデックス又はMCSインデックスとMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係を暗黙的に指示する方式であり、マッピング関係は、UE及びネットワーク側が予め確定しておくことを必要とする。
【0116】
ネットワーク側によりブロードキャストされる複数のTBSインデックス又はMCSインデックスは、MSGA中の任意アップリンク送信リソースで送信できる。ネットワークは、各々のTBSインデックス又はMCSインデックスに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てることが必要としない。
前記方式において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する必要がある。
【0117】
方式3:
本方式おいて、ブロードキャストシグナリングに各々のTBSインデックス又はMCSインデックスに対応するMSGAのアップリンク送信リソースを直接に付帯する。
【0118】
4.以下、MSGAリソース中のPreambleリソースとPUSCHリソースとのマッピングの実施形態を説明する。
【0119】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
具体的な実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0120】
具体的に、MSGAリソース中のPreambleリソースとPUSCHリソースとのマッピングにおいて、MSGAリソースにPreamble group(プリエンプトシーケンスグループ)とPUSCH group(PUSCHグループ)という二つのグループのリソースを含んでもよい、この二つのグループのリソースのマッピング関係は、以下のようであってもよい。
(1)一つのPreamble groupリソースは、複数のPUSCH groupに対応してもよく、又は、
(2)一つのPreamble groupリソースは、一つのPUSCH groupに対応してもよい。
【0121】
具体的に、一つのPreamble groupリソースが複数のPUSCH groupに対応する場合、一つのPreamble group中の一つのpreambleリソース(preambleコード及びRACH送信のリソース)は、複数のPUSCH groupにおける各々のPUSCH group中の一つのPUSCHリソースに対応してもよく、又は、一つのPreamble groupリソースをPUSCH group総数に従っていくつかのPreambleリソースサブグループに分け、各々のリソースサブグループが一つのPUSCH groupリソースに対応する。
【0122】
一つのPreamble groupリソースが一つのPUSCH groupに対応する場合、複数のPreamble groupリソースネットワークが存在すると、相応の数のPUSCH groupリソースを設定する。
【0123】
以下、具体的な実例を説明する。
【0124】
一.ネットワーク側の実施を説明する。
【0125】
実施例1:
本例において、各々のTBSデータブロックについて、PUSCHアップリンクリソースの時間領域リソースが同じであり、周波数領域リソースが異なる場合、異なるTBSにマッチングされる。
【0126】
基地局がブロードキャストシグナリングを送信し、シグナリングに、PUSCH送信リソース(PUSCH送信タイムスロット数(nrofslotsMSGAPUSCH)、各々のタイムスロットに含まれるPUSCH送信リソース数(nrofMSGAPOperSlot)を含む)、TBSインデックス(MSGA-TBSインデックス)、符号化変調レベル(MSGA-MCS)、時間領域リソース割り当て(スタートシンボル及びPUSCH長さ指示SLIV(スタート及び長さの指示値、start and length indicator value)、一つのタイムスロット内の二つのPUSCH送信リソースの時間領域間隔(guard Period MSGA PUSCH)、一つのタイムスロット内の二つのPUSCH送信リソースの周波数領域間隔(guard band MSGA PUSCH)、PUSCH送信リソースについてのスタート周波数領域割り当て指示(周波数領域スタート位置指示(frequencystartMSGAPUSCH)及びPRB数(nrofPRBsperMSGAPOperTBS)を含む)、PUSCH送信リソースのパイロット信号設定(MSGA-DMRS-Configuration)を含む。
【0127】
ネットワーク側のブロードキャスト情報フォーマットは、表1に示すようであってもよい。
【0128】
【0129】
ネットワーク側が一つの周期において割り当てるMSGA物理層リソースは、総PRACHリソース(TPRACH)及び総PUSCHリソース(TPUSCH)を含み、PRACHとPUSCHとの送信リソースの対応関係は、式1に示すようであってもよく、一つのPUSCHは、少なくとも一つのPRACHリソースに対応してもよい。
【0130】
【0131】
TPUSCH=TPO x NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH x nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られる。同時にNPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、周波数領域フェージングチャンネルによる影響を減らすために、TBSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、以下のようである。k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス:
jTBSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS) (2)
ここで、各パラメータは、以下のような意味を持っている。
【0132】
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRS(復調参照信号、demodulated reference signal)の数である。
【0133】
TBSリソースが均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、TBSインデックス総数が5個であり、リソースマッチングは、表2に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0134】
【0135】
TBSリソースが不均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、TBSインデックス総数が3個であり、ここで、TBS0リソース割当数:TBS1リソース割当数:TBS2リソース割当数=2:2:1であり、リソースマッチングは、下記の表3に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0136】
【0137】
図6は、実施例1に係るPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図であり、
図7は、二つのグループのPRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとの一対一マッピング概略図であり、
図8は、複数のグループのPRACH groupリソースと複数のグループのPUSCH groupリソースとの一対一マッピング概略図であり、
図9は、複数のグループのPRACH groupリソースと複数のグループのPUSCH groupリソースとの一対一マッピング概略図であり、
図10は、複数のグループのPRACH groupリソースと複数のグループのPUSCH groupリソースとの一対多マッピング概略図であり、
図11は、PRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとの一対多マッピング方式1の概略図であり、
図12は、PRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとの一対多マッピング方式2の概略図であり、図面に示すように、MSGAリソース中のPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング方式は、以下のようであってもよい。
【0138】
MSGAリソースは、PRACH groupとPUSCH groupという二つのグループのリソースを含み、これら二つのグループのリソースのマッピング関係は、一つのPRACH groupリソースが複数のPUSCH groupに対応し、又は、一つのPRACH groupリソースが一つのPUSCH groupに対応してもよい。
【0139】
(1)PRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとが一対一にマッピングされ、一つのPRACH group中の一つのpreambleリソース(preambleコード及びRACH送信のリソース)は、複数のPUSCH groupにおける各々のPUSCH group中の一つのPUSCHリソースに対応してもよい。
【0140】
図7及び
図8に示すように、図中のPRACH groupリソースとPUSCH groupリソースは一対一マッピングしているものであり、ネットワークは、複数のグループのPRACH group及び複数のグループのPUSCH groupリソースを設定してもよく、各グループのPRACH groupと各グループのPUSCH groupがいずれも一対一対応し、同時に各グループのPUSCH groupのMCSが設定可能であり、具体的に、各々のPRACHリソース及びPUSCHリソースも一対一対応するように設定してよく、一つのPRACH group中の複数のPRACHリソースが一つのPUSCH group中の一つのPUSCHリソースに対応してもよい。
【0141】
相応に、
図9に示すように、ネットワークは、複数のグループのPRACH groupリソース及び複数のグループのPUSCH groupリソースを設定してもよく、一部のPUSCH groupリソースは対応するPRACH groupを有する一方、一部のPUSCH groupリソースは対応するPRACH groupを有せず、なぜならば、これらのPRACH groupリソースは一定の端末に用いられ、これらのリソースが有効なTA(タイミングアドバンス、Timing Advanced)要求があるからである。
【0142】
相応に、
図10に示すように、ネットワークは、複数のグループのPRACH groupリソース及びPUSCH groupリソースを設定してもよく、各々のPRACH groupリソースが二つのグループ又は複数グループのPUSCH groupに対応する。同時に各グループのPUSCH groupのMCSが設定可能又は一定であってもよい。
(2)PRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとは一対多マッピングしているものであり、一つのPRACH groupリソースがPUSCH group総数に従っていくつかのPRACHリソースサブグループに分けられ、各々のリソースサブグループが一つのPUSCH groupリソースに対応する。
【0143】
一つのPRACH groupリソースは、一つのPUSCH groupの一つのリソースサブグループに対応してもよく、即ち、複数のPRACH groupのリソースサブグループがある場合、ネットワーク側は、相応の数のPUSCH groupリソースを設定し、実際に、一つのPUSCH groupが複数のPUSCHリソースを含み、一つのPRACH groupが複数のPRACH groupのリソースサブグループを含む。
【0144】
図11に示すように、一つのPRACH groupが二つ又は複数のPUSCH groupに対応してもよく、一つのPRACH groupの一つのPRACHのリソースサブグループがそれぞれ二つの又は複数のPUSCH group内の一つのPUSCHリソースに対応してもよく、基地局は、ブラインド復号の方式によって二つの又は複数のPUSCHリソースでのデータ伝送の有無を確定してもよい。
【0145】
図12に示すように、一つのPRACH groupが二つ又は複数のPUSCH groupに対応してもよく、PRACH groupの一部のリソースが一番目のPUSCH group内のPUSCHリソースに対応し、PRACH groupの他の一部のリソースが二番目のPUSCH group内のPUSCHリソースに対応する。
【0146】
図11において、各々のPRACHリソースは、それぞれ異なるPUSCH groupのPUSCHリソースに対応してもよく、基地局(gNB)は、全ての可能なPUSCH送信リソースに対するブラインド復号を行って、端末から送信されたPUSCHリソースを見つける。二つのUEが同じPRACH+二つの異なるPUSCHを送信し、ネットワークが二つのPUSCHデータを正常に復調すると、基地局(gNB)は、success RAR(RAR成功)を送信し、タイミングアドバンス送信情報TAを付帯しないと、二つのUEは、基地局(gNB)がPUSCH上で搬送されるアップリンクデータを正常に受信したがPRACHにコリジョンが発生していることをわかるので、二つのUEは、TAを取得するために再度PRACHだけを送信する。ネットワークが送信するsuccess RARにTAを付帯すると、二つのUEはいずれもこのTAを使用してデータ送信を行い、データ送信が失敗すると、改めて2-step RACHを開始する必要がある。
【0147】
図12において、各々のPRACHリソースはただ唯一のPUSCHリソースに対応する。
【0148】
実施例2:
本例において、各々のTBSデータブロックのPUSCHリソースにおいて、周波数領域リソースが同じであり、時間領域リソース異なる場合に対し、異なるTBSにマッチングする。
基地局がブロードキャストシグナリングを送信し、シグナリング中の新たなIE(情報エレメント、Information Element)は、TBSインデックス(MSGA-TBSインデックス)、時間領域リソース割り当て(スタートシンボル及PUSCH長さ指示SLIVperTBS(各々のTBSのスタート及び長さ指示値、start and length indicator value per TBS)TBSブロックごとに対してのSLIV)、PRB数(nrofPRBsperMSGAPO)を含み、ネットワーク側のブロードキャスト情報フォーマットは、表4に示すようである。
【0149】
【0150】
具体的な実施において、この部分の実施は実施例1の実施と同様であってもよい。
【0151】
ネットワーク側が一つの周期において割り当てるMSGA物理層リソースは、総PRACHリソース(TPRACH)及び総PUSCHリソース(TPUSCH)を含み、PRACH及びPUSCH送信リソースの対応関係は、式3に示すようであってもよく、一つのPUSCHは、少なくとも一つのPRACHリソースに対応してもよい。
【0152】
【0153】
TPUSCH=TPO x NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH x nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られる。同時にNPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、周波数領域フェージングチャンネルによる影響を減らすために、TBSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、以下のようである。k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス:
jTBSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS) (4)
【0154】
パラメータの意味については実施例1の説明を参照する。
【0155】
TBSリソースが均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、TBSインデックス総数が5個であり、リソースマッチングは、表5-1、表5-2、表5-3に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0156】
【0157】
又は、下記の表のようであってもよい。
【0158】
【0159】
TBSリソースが不均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、(ネットワークはトラフィック量によって柔軟に設定されてもよい)TBSインデックスの総数が5個であり、ここで、TBS0数が2であり、TBS1数が2であり、TBS2数が1であり、リソースマッチングは、下記表6に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0160】
【0161】
図13は、実施例2に係るPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図であり、具体的な実施において、実施例1に係るMSGAリソース中のPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッチング実施形態を参照してもよい。
【0162】
実施例3:
本例において、各々のTBSデータブロックのPUSCHリソースにおいて、時間周波数リソースがいずれも異なる場合に対して、異なるTBSをマッチングしてもよい。
【0163】
基地局がブロードキャストシグナリングを送信し、シグナリングに含まれる新たなIEは、TBSインデックス(MSGA-TBSインデックス)、時間領域リソース割り当て(スタートシンボル及PUSCH長さ指示symbol length indicator value SLIVperTBS(start symbol and length MSGA PO)TBSブロックごとに対してのSLIV)、PRB数(nrofPRBsperMSGAPOperTBS)を含み、ネットワーク側のブロードキャスト情報フォーマットは、表7に示すようである。
【0164】
【0165】
具体的な実施において、この部分の実施は実施例1の実施と同様であってもよい。
【0166】
ネットワーク側が一つの周期において、割り当てるMSGA物理層リソースは、総PRACHリソース(TPRACH)及び総PUSCHリソース(TPUSCH)を含み、PRACH及びPUSCH送信リソースの対応関係は、式5に示すようであってもよく、一つのPUSCHが少なくとも一つのPRACHリソースに対応してもよい。
【0167】
【0168】
TPUSCH=TPO x NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH x nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られる。同時にNPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、周波数領域フェージングチャンネルによる影響を減らすために、TBSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、以下のようである。k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス:
jTBSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS) (6)
パラメータの意味は実施例1の説明を参照する。
【0169】
TBSリソースが均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、TBSインデックス総数が5個であり、リソースマッチングは、下記表8に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0170】
【0171】
TBSリソースが不均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソース15が個であり、TBSインデックス総数が5個であり、ここで、TBS0数が2であり、TBS1数が2であり、TBS2数が1であり、リソースマッチングは、下記表9に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0172】
【0173】
図14は、実施例3に係るRACH中のMSGAのPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図であり、具体的な実施において、実施例1に係るMSGAリソース中のPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング実施形態を参照してもよい。
【0174】
実施例4:
本例において、2-step RACHのMSGA中のアップリンクデータ伝送PUSCHが複数種類の伝送ブロック(TBS)をサポートすることについて、一定の時間周波数リソースを割り当て、同時に各々のTBSについて、相応した変調符号化レベル(MCS level)を割り当てる。
【0175】
ネットワーク側は、MCS及びMSGAのアップリンク送信リソースを関連付ける方式を少なくとも三つ有する。
【0176】
(1)ネットワーク側は、各々のMCSについて、専用のMSGAのアップリンク送信リソースを割り当ててもよい。
【0177】
基地局がブロードキャストシグナリングを送信し、シグナリング中の新たなIEは、符号化変調レベルインデックス(MSGA-MCSインデックス i)(ネットワークが複数のインデックスを設定してもよい)、時間領域リソース割り当て(スタートシンボル及びPUSCH長さ指示start and length indicator value SLIVperMCSインデックス(start and lengthperMCSインデックス))、PRB数(nrofPRBsperMSGAPOperMCS)を含む。
【0178】
ネットワーク側のブロードキャスト情報フォーマットは、表10に示すようである。UE及びネットワーク側は、PUSCHリソースとMCSとのマッピング方式、及びPUSCHリソースとPRACHリソースとのマッピング方式を予めに取り決めておく。その後UEは、ネットワークのブロードキャスト情報又は具体的なリソースに基づいて、情報割り当てを行う。
【0179】
又は、表11のネットワーク設定2のように、ネットワーク側はただ全ての必要なMCSレベルをブロードキャストし、ネットワーク側及びUEは、MCSレベルとPUSCHとの間のマッピング関係を予め取り決めておき、マッピング関係は、表12及び表13に示すようである。
【0180】
【0181】
(2)ネットワーク側は各々のMCSに専用のMSGAのアップリンク送信リソースを割り当てる必要がなく、各々のMSGAのアップリンク送信リソースは、全てのブロードキャストシグナリングに含まれるMCS符号化レベルをサポートできる。
【0182】
UEは、自身のチャネル条件及びデータ量に基づいて、相応したMCS符号化レベルを選択し且つ選択されたMSGAのアップリンク送信リソースで送信し、ネットワークは、ブロードキャストされる全てのMCS符号化変調レベルに基づいて、送信するデータに対してブラインド検出を行ってもよい。
【0183】
各々のPUSCHリソースは、全てのMCSレベルをサポートする。MSG-A SINR threshold(MSGAの信号対干渉雑音比の閾値)の追加は、端末のSINRがこの閾値以上である場合、このMCSインデックスが使用可能であることを指示することに用いられる。表11に示すようである。
【0184】
【0185】
ネットワーク側が一つの周期において、割り当てるMSGA物理層リソースは、総PRACHリソース(TPRACH)及び総PUSCHリソース(TPUSCH)を含み、PRACH及びPUSCH送信リソースの対応関係は、式7に示すようであってもよく、一つのPUSCHが少なくとも一つのPRACHリソースに対応してもよい。
【0186】
【0187】
TPUSCH=TPO x NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH x nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られる。同時にNPOperTBS=ceil(TPO/TMCSインデックス)であり、NPOperMCSindexは、各々のMCSインデックスに含まれるPUSCH送信リソース数であり、TMCSindexは、MCSインデックス総数であり、周波数領域フェージングチャンネルによる影響を減らすために、MCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、以下のようである。k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス
jMCSindex=mod(kPUSCHindex,TMCSindex ) (8)
MCSインデックスリソースが均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、MCSインデックス総数が5個であり、リソースマッチングは、下記表12に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0188】
【0189】
TBSリソースが不均一に割り当てられる場合、実施において、以下のようであってもよい。PUSCH総送信リソースが15個であり、MCSインデックス総数が5個であり、ここで、MCSインデックス0数が2であり、MCSインデックス1数が2であり、MCSインデックス2数が1であり、リソースマッピングは、下記表13に示すようである。表において、表の横軸は時間領域を表し、表の縦軸は周波数領域を表す。
【0190】
【0191】
図15は、実施例4に係る2-step RACH中のMSGAのPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図であり、具体的な実施において、実施例1に係るMSGAリソース中のPRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピング実施形態を参照してもよい。
【0192】
(3)ネットワーク側が直接に伝送符号化ブロックTBS又はMCSインデックスの番号及び対応するMSGAのアップリンク送信リソース(preambleリソース+PUSCHアップリンク送信リソース)をブロードキャストし、ネットワーク側及びUEがTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係を取り決める必要がない。UEは、ネットワーク設定に基づいて相応したアップリンク送信リソースを見つけて、アップリンクデータの送信を行う。
【0193】
方式1:ネットワークが一つのグループのPRACH groupリソース及び一つのグループのPUSCH groupリソースをブロードキャストし、PUSCH groupリソースが複数のMCSインデックスを含み且つネットワークが各々のMCSインデックスいずれにも相応したPUSCH時間周波数リソースを割り当てたことに対して、各々のMCSインデックス及び相応したPUSCH時間周波数リソースが一つのデータブロック長さTBSに対応する。
【0194】
基地局がブロードキャストシグナリングを送信し、シグナリングには、PUSCH送信リソース(PUSCH送信タイムスロット数(nrofslotsMSGAPUSCH)、各々のタイムスロットに含まれるPUSCH送信リソース数(nrofMSGAPOperSlot)、TBS インデックス(MSGA-TBSインデックス)、符号化変調レベル(MSGA-MCS)、時間領域リソース割り当て(スタートシンボル及PUSCH長さ指示symbol length indicator value SLIV(start and length indicator value))、一つのタイムスロット内の二つのPUSCH送信リソースの時間領域間隔(guard Period MSGA PUSCH)、一つのタイムスロット内の二つのPUSCH送信リソースの周波数領域間隔(guard band MSGA PUSCH)、PUSCH送信リソースについてのスタート周波数領域割り当て指示(周波数領域スタート位置指示(frequencystartMSGAPUSCH)及びPRB数(nrofPRBsperMSGAPO)、PUSCH送信リソースのパイロット信号設定(MSGA-DMRS-Configuration)、MSGAがサポートするMCSインデックス総数(MSGA-MCS total)、列挙した各々のMCSインデックス及び相応に割り当てた時間周波数リソース(1,2,…,total)(MSGA-MCS-i(1,2,…,total))を含む。ネットワーク側のブロードキャスト情報フォーマットは、表14に示すようである。
【0195】
【0196】
図16は、実施例4の方式(3)の方式1に係るPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図であり、具体的な実施において、実施例1に係るMSGAリソース中のPRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピング実施形態を参照してもよい。
【0197】
方式2:ネットワーク側がMSGAに複数のグループのPRACH groupリソース及びPUSCH groupリソースを割り当て、それらは一対一対応し、同時に各々のPUSCH groupリソースが一つのMCS及び相応したPUSCH時間周波数リソースに対応し、各々のPUSCH groupリソースが一つのデータ伝送ブロックTBS長さに対応する。
【0198】
基地局がブロードキャストシグナリングを送信し、シグナリングには、PUSCH送信リソース(PUSCH送信タイムスロット数(nrofslotsMSGAPUSCH)、各々のタイムスロットに含まれるPUSCH送信リソース数(nrofMSGAPOperSlot)、TBS インデックス(MSGA-TBSインデックス)、符号化変調レベル(MSGA-MCS)、時間領域リソース割り当て(スタートシンボル及PUSCH長さ指示symbol length indicator value SLIV(start and length indicator value MSGA PO))、一つのタイムスロット内の二つのPUSCH送信リソースの時間領域間隔(guard Period MSGA PUSCH)、一つのタイムスロット内の二つのPUSCH送信リソースの周波数領域間隔(guard band MSGA PUSCH)、PUSCH送信リソースについてのスタート周波数領域割り当て指示(周波数領域スタート位置指示(frequencystartMSGAPUSCH)及びPRB数(nrofPRBsperMSGAPO)、PUSCH送信リソースのパイロット信号設定(MSGA-DMRS-Configuration)、MSGAがサポートするMCSインデックス総数(MSGA-MCS total)、列挙した各々のMCSインデックス及び相応に割り当てた時間周波数リソース(1,2,…,total)(MSGA-MCS-i(1,2,…,total))を含む。ネットワーク側のブロードキャスト情報フォーマットは、表15に示すようである。
【0199】
【表15(1)】
【表15(2)】
【表15(3)】
【0200】
図17は、実施例4の方式(3)の方式2に係るPRACH及びPUSCH時間周波数リソース割り当て及び対応関係の概略図であり、図面に示すように、MSGAリソース中のPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピングは、以下のような方式に従って実施してもよい。
MSGAリソースは、PRACH group及びPUSCH groupという二つのグループのリソースを含み、これら二つのグループのリソースのマッピング関係は、一つのPRACH groupリソースが複数のPUSCH groupに対応してもよく、又は、一つのPRACH groupリソースが一つのPUSCH groupに対応してもよい。
【0201】
(1)PRACH groupとPUSCH groupリソースとが一対一にマッピングしているものであり、一つのPRACH group中の一つのpreambleリソース(preambleコード及びRACH送信のリソース)は、複数のPUSCH groupにおける各々のPUSCH group中の一つのPUSCHリソースに対応してもよい。
【0202】
図7及び
図8に示すように、図中のPRACH groupリソースとPUSCH groupリソースは一対一マッピングしているものであり、ネットワークは、複数のグループのPRACH group及び複数のグループのPUSCH groupリソースを設定してもよく、各グループのPRACH groupと各グループのPUSCH groupがいずれも一対一対応し、同時に各グループのPUSCH groupのMCSが設定可能であり、具体的に、各々のPRACHリソース及びPUSCHリソースも一対一対応するように設定してよく、一つのPRACH group中の複数のPRACHリソースが一つのPUSCH group中の一つのPUSCHリソースに対応してもよい。
【0203】
相応に、
図9に示すように、ネットワークは、複数のグループのPRACH groupリソース及び複数のグループのPUSCH groupリソースを設定してもよく、一部のPUSCH groupリソースは対応するPRACH groupを有する一方、一部のPUSCH groupリソースは対応するPRACH groupを有せず、なぜならば、これらのPRACH groupリソースは一定の端末に用いられるものであるからである。
【0204】
(2)PRACH groupリソースとPUSCH groupリソースとは一対多マッピングしているものであり、一つのPRACH groupリソースがPUSCH group総数に従っていくつかのPRACHリソースサブグループに分けられ、各々のリソースサブグループが一つのPUSCH groupリソースに対応する。
【0205】
図11及び
図12に示すように、一つのグループのPRACH groupと二つのグループ/複数グループのマッピング関係の概略図である。図面に示すように、PRACH groupがPUSCH groupに対応し、PRACH groupリソースサブグループがPUSCHリソースに対応し、groupがgroupに対応し、リソースがリソースに対応する。
【0206】
図11に示すように、一つのPRACH groupが二つ又は複数のPUSCH groupに対応してもよく、一つのPRACH groupの一つのPRACHリソースサブグループがそれぞれ二つの又は複数のPUSCH group内の一つのPUSCHリソースに対応してもよく、端末が一つ又は複数のPUSCHリソースでデータを送信してもよく、基地局は、ブラインド複合の方式によって二つの又は複数のPUSCHリソースでのデータ伝送の有無を確定してもよい。
【0207】
図12に示すように、一つのPRACH groupが二つ又は複数のPUSCH groupに対応してもよく、PRACH groupの一部のリソースが一番目のPUSCH group内のPUSCHリソースに対応し、PRACH groupの他の一部のリソースが二番目のPUSCH group内のPUSCHリソースに対応する。
図11において、各々のPRACHリソースがそれぞれ異なるPUSCH groupのPUSCHリソースに対応してもよく、ネットワーク側は、全ての可能なPUSCH送信リソースに対するブラインド複合を行って、端末から送信されたPUSCHリソースを見つける。二つのUEが同じPRACH+二つの異なるPUSCHを送信し、ネットワーク側が二つのPUSCHデータを正常に復調すると、ネットワークがsuccess RARを送信し、タイミングアドバンス送信情報TAを付帯しないと、二つのUEは、ネットワークがPUSCH上で搬送されるアップリンクデータを正常に受信したがPRACHにコンフリクトが発生していることがわかるので、二つのUEは、TAを取得するために再度PRACHだけを送信する。ネットワークが送信するsuccess RARにTAを付帯すると、二つのUEはいずれもこのTAを使用してデータ送信を行い、データ送信が失敗すると、改めて2-step RACHを開始する必要がある。
【0208】
図12において、各々のPRACHリソースはただ唯一のPUSCHリソースに対応する。
【0209】
MSGAリソースとTBSインデックス/MCSインデックスとのマッピングを行う時、少なくとも以下のような三つの方式が存在してもよく、以下、それらの実施を説明する。
【0210】
方式1:
本方式は、TBSインデックス/MCSインデックスとMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係を暗黙的に指示する方式であり、マッピング関係は、UE及びネットワーク側によって予め確定する必要がある。
【0211】
まず、ネットワーク側及びUEは、いずれもMSGA中のアップリンク送信リソースをソートする(preambleリソース割り当て及びPUSCHリソース割り当てを含む)必要があり、例えば、総リソースがNであると、各々のリソースを(0,1、…,N-1)として番号付け,各々のリソース番号とTBS/MCS番号とマッピング関係を確立することを必要とする。
【0212】
方式2:
本方式は、TBSインデックス/MCSインデックスとMSGAのアップリンク送信リソースとのマッピング関係を暗黙的に指示する方式であり、マッピング関係は、UE及びネットワーク側によって予め確定する必要がある。
【0213】
ネットワーク側によってブロードキャストされる複数のMCSインデックスは、MSGA中の任意アップリンク送信リソースで送信できる。ネットワークは、各々のMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てる必要がない。ネットワーク側がアップリンク送信リソースで符号化変調方式のブラインド復号を行うことを必要とする。
【0214】
方式3:
本方式において、ブロードキャストシグナリングには各々のTBSインデックス/MCSインデックスに対応するMSGAのアップリンク送信リソースを直接に付帯する。
【0215】
以下、MSGAリソース中のPreambleリソースとPUSCHリソースとのマッピング実施形態を説明する。
【0216】
MSGAリソースは、PRACH groupとPUSCH groupという二つのグループのリソースを含み、これら二つのグループのリソースのマッピング関係は、PRACH groupがPUSCH groupに対応し、PRACHリソースサブグループがPUSCHリソースに対応してもよい。
【0217】
(1)PRACH groupとPUSCH groupリソースとが一対一にマッピングしているものであり、一つのPRACH group中の一つのpreambleリソース(preambleコード及びRACH送信のリソース)は、複数のPUSCH groupにおける各々のPUSCH group中の一つのPUSCHリソースに対応してもよい。
【0218】
(2)一つのPRACH groupリソースがPUSCH group総数に従っていくつかのPRACHリソースサブグループに分けられ、各々のリソースサブグループが一つのPUSCH groupリソースに対応する。一つのPRACH groupリソースは、一つのPUSCH groupに対応してもよく、即ち、PRACH groupリソースネットワークの数に相応の数のPUSCH groupリソースを設定する。
【0219】
実施例9
ネットワーク側が一つの周期において、割り当てるMSGA物理層リソースは、総PRACHリソース(TPRACH)及び総PUSCHリソース(TPUSCH)を含み、PRACH及びPUSCH送信リソースの対応関係は、式9に示すようであってもよく、一つのPUSCHが少なくとも一つのPRACHリソースに対応してもよい。
【0220】
【0221】
TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られる。αは、一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルを表し、且つα≦1であってもよく、例えば、1、1/2、1/4、1/6、1/8、1/16であってもよく、値が1である場合、式(9)は、式(7)であり、α<1であると、複数のPUSCH送信リソースが一つのPUSCH送信リソースの送信グループにバンドルされることを表し、この一つのグループのリソースがPRACH group中の一つ又は複数のPRACHリソースサブグループに対応する。
【0222】
図23は、α=1/2である場合のリソース割り当ての概略
図1であり、
図24は、α=1/4である場合のリソース割り当ての概略図であり、
図25は、α=1/2である場合のリソース割り当ての概略
図2であり、図面に示すようである。
【0223】
図23において、α=1/2である場合、一つのPRACH groupが一つのPUSCH groupに対応し、PUSCH group内に、二つのPUSCH送信機会が一つのPUSCH送信機会リソースサブグループを構成し、各々のPUSCHサブグループが一つ又は複数のPRACHリソースサブグループに対応し、各々のPUSCH送信機会リソースサブグループがN
DMRSperPOsubgroupDMRSインデックスに対応する。
【0224】
図24において、α=1/4である場合、一つのPRACH groupが一つのPUSCH groupに対応し、PUSCH group内に、四つのPUSCH送信機会が一つのPUSCH送信機会リソースサブグループを構成し、各々のPUSCHサブグループが二つの/複数のPRACHリソースサブグループに対応し、各々のPUSCH送信機会リソースサブグループがN
DMRSperPOsubgroupDMRSインデックスに対応する。
【0225】
図25において、α=1/2である場合、一つのPRACH groupが二つの/複数のPUSCH groupに対応し、一つのPUSCH group内に、二つのPUSCH送信機会グループが一つのPUSCH送信機会リソースサブグループを構成し、各々のPUSCHサブグループが一つ又は複数のPRACHリソースサブグループに対応し、各々のPUSCH送信機会リソースサブグループがN
DMRSperPOsubgroupDMRSインデックスに対応し、一つのPRACHリソースサブグループが二つのPUSCH group内の各々一つのPUSCH送信機会リソースサブグループに対応してもよく、gNBは、二つのPUSCH groupのリソースのブラインド復号により、UEから二つのPUSCHgroupいずれでもデータを送信したか否かをわかるようになっている。
【0226】
二.端末側の実施を説明する。
【0227】
端末側がMSGAを送信する主なステップは、以下のようである。
【0228】
1.UEがネットワーク側の複数セットのMSGA設定を取得するステップ、
2.UEが特定の規則に基づいて一セットのMSGA設定を選択するステップであって、例えば、RSRP、SINR、送信データのサイズ等に基づいて、選択するステップ、
3.UEは、選択された設定によってMSGA送信を行い、
4.端末が大きなデータを伝送しようとするが、そのチャンネル条件が低い変調符号化レベル(MCS level)しか選択できない場合、端末は、そのデータをブロックに分けてもよく、MSGA中のPUSCHで一部を伝送し、MACでまだ後続データがあることを指示し、ネットワーク側がMSGBのsuccess RARにUL grant(アップリンクスケジューリング情報)を割り当て、UEは、接続状態でデータ伝送を完成してから非接続状態に戻す。
【0229】
以下、端末側に対する具体的な処理実施形態を説明する。
【0230】
実施例5:
UEがブロードキャストシグナリングに含まれるTBS/MCSの具体的な情報及び数量、及びMSGA中のpreambleリソースの割り当て及びPUSCHリソースの割り当てを受信した後、現在ネットワークにより設定されているMSGAのアップリンク送信リソースの具体的な位置及び総数、及び現在ネットワークにより指示されているTBS/MCSの具体的な情報及び数量がわかるようになっている。
【0231】
UEは、ネットワークと予め取り決めておいた各々のリソース番号に基づいて、TBS/MCS番号とマッピング関係を確立し、MSGAの各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を算出し、その後、UEは、アップリンク送信リソース(自身トラフィックニーズに応じて自分が送信しようとするビット数を算出し、それを各々のリソースが搬送するビット数と比較して、自身の送信ビット数以上であり且つ自身が送信を必要とするビット数に最も近づく対応する送信リソースを見つける)を確定する。
【0232】
実施において、以下の2つの点を考えてもよい。ネットワークが一定のMCSレベルをブロードキャストした場合、ただTBSサイズだけを考えてよく、ネットワークが複数のMCSレベル番号をブロードキャストした場合、UEは、まず、RSRP、SINRに基づいて、ブロードキャストシグナリングにおいてマッチングできるMCSレベルを選び、その後MCSレベルに対応するMSGAのアップリンク送信リソースを見付け、各々のリソースが搬送されるデータビットを確定し、それを自身の実際の送信ビットと比較して、最終的に適合なアップリンク送信リソースを見つける。必要の場合、充填ビットを加えてから、リソースブロックに対応するMCSレベルに基づいて、変調符号化を行い、選ばれたリソースブロックでデータを送信する。
【0233】
図18は、実施例5に係る端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの概略図であり、
図18に示すようである。端末の観点から見ると、主に、以下のステップを含む。
【0234】
ステップ1801、非接続状態のUEがデータを送信しようとする。
【0235】
ステップ1802、UEは、RSRPがRSRP thresholdより大きいであるか否かを判断し、そうである場合、ステップ1804に進め、そうでない場合、ステップ1803に進む。
【0236】
非接続状態である場合、例えば、Idle(アイドル状態)又はInactive(非活動状態)のUEの場合、UEがアップリンクデータを送信し且つ自身のRSRPとRSRP thresholdとを比較して、閾値より大きいと、2-stepRACHを採用し、閾値より小さいと、4-step RACHを採用する。
【0237】
ステップ1803、4-step RACHフローに進む。
【0238】
ステップ1804、2-step RACHフローに進む。
【0239】
UEが2-stepRACHフローを選択した場合、ネットワークがブロードキャストした2-stepRACHのMSGA中のPRACH及びPUSCH設定情報を読み取る。
【0240】
ステップ1805、ネットワークのブロードキャストシグナリングに基づいて/ネットワークのブロードキャストシグナリング+予め取り決めておいたPRACH及びPUSCHリソースの割り当てに基づいて、PUSCHリソースのサイズ及び位置、及び各々のPUSCHがサポートするMCS及び対応するPRACHリソースを確定する。
ステップ1806A、各々のPUSCHが一つのMCSに対応し且つ異なるMCSが異なるPUSCHに対応し、各々のPUSCHのサイズ異なると、UEは、アップリンクデータのサイズ、SINRに基づいて、マッチングしたPUSCHリソース及びMCSレベルを選択する。
ステップ1806B、各々のPUSCHが複数のMCSに対応すると、UEは、アップリンクデータのサイズ、SINRに基づいて、マッチングしたMCSレベルを選択し、且つチャンネル条件に基づいて、PUSCHリソースを選択する。
【0241】
ステップ1806C、各々のPUSCHが一つのMCSに対応し且つ異なるMCSが異なるPUSCHに対応すると同時にPUSCHリソースのサイズが同じであると、UEは、アップリンクデータのサイズ、SINRに基づいて、マッチングしたPUSCHリソース及びMCSレベルを選択する。
【0242】
ステップ1806D、全てのPUSCHリソースが一つの一定のMCSに対応し、各々のPUSCHが一つのMCSに対応し且つ各々のPUSCHのサイズが異なり、UEは、アップリンクデータのサイズに基づいて、マッチングしたPUSCHリソースを選択する。
【0243】
ステップ1807、UEがPUSCHに対応するPRACHリソースを取得し、複数のPRACHリソースが存在すると、UEがランダムに選択してもよい。
【0244】
ステップ1808、一つのリソース及びMCSを選択したか否かを判断し、そうでない場合、ステップ1809に進んで、4-step RACHを実行し、そうである場合、ステップ1810に進む。
【0245】
ステップ1809、4-step RACHフローに進む。
【0246】
ステップ1810、一つのMCSを選択した場合、UEがデータ及びPRACHに対して符号化変調及びリソースのマッピングを行い且つ相応した時間周波数リソースでネットワークに送信する。
【0247】
実施例6:
UEがブロードキャストシグナリングに含まれるTBS/MCSのインデックスの番号及び数量、及びUEにより受信されたブロードキャストシグナリングに含まれるTBS/MCSのインデックスの番号について割り当てられたMSGAのアップリンク送信リソース(preambleリソース割り当て+PUSCHリソース割り当て)を受信すると、UEは、現在ネットワークにより設定されたTBS/MCSの具体的な情報及び数量、及び各々のTBS/MCSインデックスに対応するMSGAのアップリンク送信リソースの位置及び数量をわかるようになっている。
【0248】
これにより、UEは、MSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を算出でき、その後、UEは、アップリンク送信リソース(自身トラフィックニーズに応じて自分が送信しようとするビット数を算出し、それを各々のリソースが搬送するビット数と比較して、自身送信ビット数以上であり且つ自身が送信を必要とするビット数に最も近づく対応する送信リソースを見つける)を確定する。
【0249】
実施において、以下の2つの点を考えてもよい。ネットワークが一定のMCSレベルをブロードキャストした場合、ただTBSサイズ(もちろん、現在のRSRP及びSINRがMSGAのリソースを使用可能か否かを考え、UEがMSGAのアップリンク送信リソースを使用することが可能でない場合、通常のアクセス方式を選択して、ネットワークにアクセスした後送信する必要がある)だけを考えてよく、ネットワークが複数のMCSレベル番号をブロードキャストした場合、UEは、まず、RSRP、SINRに基づいて、ブロードキャストシグナリングにおいてマッチングできるMCSレベルを選び、その後MCSレベルに対応するMSGAのアップリンク送信リソースを見付け、各々のリソースが搬送するデータビットを確定し、それを自身の実際の送信ビットと比較して、最終的に適合なアップリンク送信リソースを見つける。必要の場合、充填ビットを加えてから、リソースブロックに対応するMCSレベルに基づいて、変調符号化を行い、選ばれたリソースブロックでデータを送信する。
【0250】
端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの実施は、実施例5に係る
図17の実施及び説明を参照してもよい。
【0251】
実施例7:
ネットワーク側がMSGAに複数のグループのPRACH groupリソース及びPUSCH groupリソースを割り当て、それらは一対一対応し、同時に各々のPUSCH groupリソースが一つのMCS及び相応したPUSCH時間周波数リソースに対応し、各々のPUSCH groupリソースが一つのデータ伝送ブロックTBS長さに対応する。
【0252】
図19は、実施例7に係る端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの概略図であり、
図19に示すように、端末の観点から見ると、主に、以下のステップを含む。
ステップ1901、非接続状態のUEがデータを送信しようとする。
【0253】
ステップ1902、UEがRSRPがRSRP thresholdより大きいであるか否かを判断し、そうである場合、ステップ1904に進み、そうでない場合、ステップ1903に進む。
【0254】
非接続状態である場合、例えば、Idle(アイドル状態)又はInactive(非活動状態)のUEの場合、UEがアップリンクデータを送信し且つ自身のRSRPとRSRP thresholdとを比較して、閾値より大きいと、2-stepRACHを採用し、閾値より小さいと、4-step RACHを採用する。
【0255】
ステップ1903、4-step RACHフローに進む。
【0256】
ステップ1904、2-step RACHフローに進む。
【0257】
UEが2-stepRACHフローを選択した場合、ネットワークがブロードキャストした2-stepRACHのMSGA中のPRACH及びPUSCH設定情報を読み取る。
【0258】
ステップ1905、ネットワークのブロードキャストシグナリングに基づいて、ネットワークがブロードキャストした2-step RACHのMSGA中のPRACH及びPUSCH設定情報を読み取る。
ステップ1906、UEが自身のデータサイズに基づいて、PRACHリソース及び対応するPUSCHリソースを選択する。
【0259】
ステップ1907、UEは、SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きいか否かを判断し、閾値より小さい場合、ステップ1908に進んで4-step RACHを実行し、閾値より大きい場合、ステップ1909に進む。
【0260】
UEは、SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きいか否かを判断し、そうでない場合、4-step RACHを実行する。
【0261】
ステップ1908、4-step RACHフローに進む。
【0262】
ステップ1909、UEは、データ及びPRACHに対して符号化変調及びリソースのマッピングを行い且つ相応した時間周波数リソースでネットワークに送信する。
【0263】
実施例8:
ネットワーク側は、複数のグループのPRACH groupリソース及びPUSCH groupリソースを設定してもよく、一部のPUSCH groupリソースは、対応するPRACH groupを有する一方、一部のPUSCH groupリソースは、対応するPRACH groupを有せず、なぜならば、これらのリソースは一定の端末に用いられる、有効なタイミングアドバンスTAであるからである。
【0264】
図20は、実施例8に係る端末側のMCS levelに基づくPRACH及びPUSCHリソースの選択フローの概略図であり、
図20に示すように、端末の観点から見ると、主に、以下のステップを含む。
ステップ2001、非接続状態のUEがデータを送信しようとする。
【0265】
ステップ2002、UEは、RSRPがRSRP thresholdより大きいであるか否かを判断し、そうである場合、ステップ2004に進み、そうでない場合、ステップ2003に進む。
【0266】
非接続状態である場合、UEがアップリンクデータを送信し且つ自身のRSRPとRSRP thresholdとを比較して、閾値より大きい場合、2-stepRACHを採用し、閾値より小さい場合、4-step RACHを採用する。
【0267】
ステップ2003、4-step RACHフローに進む。
【0268】
ステップ2004、2-step RACHフローに進む。
【0269】
ステップ2005、UEがTA validを有するか否かを判断し、そうである場合、ステップ2006に進み、そうでない場合、ステップ2011に進む。
【0270】
UEが2-step RACHフローを選択した場合、TA valid(有效TA)を有するか否かを判断し、有する場合、TA valid、ただデータを送信し、TA validを有しない場合、UEがPRACH+PUSCHを送信する必要がある。
【0271】
TA validを有する場合、ネットワークがブロードキャストした2-stepRACHのMSGA中のPUSCH設定情報を読み取る。UEは、SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きいか否かを判断し、そうでない場合、4-step RACHを実行する。UE SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きい場合、UEは、データに対して符号化変調及びリソースのマッピングを行い且つ相応した時間周波数リソースでネットワークに送信する。
【0272】
TA validを有しない場合、ネットワークがブロードキャストした2-stepRACHのMSGA中のPRACH及びPUSCH設定情報を読み取る。UEは、自身のデータサイズに基づいて、PRACHリソース及び対応するPUSCHリソースを選択する。UEは、SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きいか否かを判断し、そうでない場合、4-step RACHを実行する。UE SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きい場合、UEは、データ及びPRACHに対して符号化変調及びリソースのマッピングを行い且つ相応した時間周波数リソースでネットワークに送信する。
【0273】
ステップ2006、ネットワークのブロードキャストシグナリングに基づいて、ネットワークがブロードキャストした2-step RACHのMSGA中のPUSCH設定情報を読み取る。
【0274】
ステップ2007、UEは、自身のデータサイズに基づいて、対応するPUSCHリソースを選択する。
【0275】
ステップ2008、UEは、SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きいか否かを判断し、SINR閾値より小さい場合、ステップ2009に進んで4-step RACHを実行し、SINR閾値より大きい場合、ステップ2010に進む。
【0276】
ステップ2009、4-step RACHフローに進む。
【0277】
ステップ2010、UEは、データに対して符号化変調及びリソースのマッピングを行い且つ相応した時間周波数リソースでネットワークに送信する。
【0278】
ステップ2011、ネットワークのブロードキャストシグナリングに基づいて、ネットワークがブロードキャストした2-step RACHのMSGA中のPRACH及びPUSCH設定情報を読み取る。
【0279】
ステップ2012、UEは、自身のデータサイズに基づいて、PRACHリソース及び対応するPUSCHリソースを選択する。
【0280】
ステップ2013、UEは、SINRがMCSに対応するSINR閾値より大きいか否かを判断し、SINR閾値より小さい場合、ステップ2014に進んで4-step RACHを実行し、SINR閾値より大きい場合、ステップ2015に進む。
【0281】
ステップ2014、4-step RACHフローに進む。
【0282】
ステップ2015、UEは、データ及びPRACHに対して符号化変調及びリソースのマッピングを行い且つ相応した時間周波数リソースでネットワークに送信する。
【0283】
同一の発明構想に基づいて、本開示の一部の実施例は、基地局、ユーザ機器、ネットワーク側でのランダムアクセス装置、端末側でのランダムアクセス装置及コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、これらの機器が問題を解決する原理がランダムアクセス方法と類似するので、これらの機器の実施については、方法の実施を参照してもよく、重複した箇所に対して繰り返して説明しない。
【0284】
本開示の一部の実施例で提供される技術案を実施する時、以下のような方式で実施してもよい。
【0285】
図21は、基地局の構成概略図であり、図面に示すように、基地局は、
メモリ2120中のプログラムを読み取り、
端末から送信されたMSGAを受信するプロセスであって、MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信するプロセスと、
端末にMSGBを送信するプロセスとを実行するためのプロセッサ2100、及び
プロセッサ2100の制御でデータを受信及び送信するための送受信機2110を含む。
実施において、アップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
アップリンク送信リソースを設定することは、
各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0286】
実施において、以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【0287】
【0288】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0289】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasion(PUSCH オケージョン)の昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックス(PUSCHタイムスロットインデックス)の昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0290】
実施において、アップリンク送信リソース、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワーク側及びUEによりTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係が予め取り決められる方式、又は、
MSGA中の任意のアップリンク送信リソースで送信できる複数のMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号を設定する方式であって、ネットワークは、各々のTBS又はMCSに専用のMSGA中のアップリンク送信リソースを割り当てず、ネットワーク側が、アップリンク送信リソースで符号化変調方式をブラインド復号する方式、又は、
アップリンク送信リソース、及びアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を設定する方式であって、ブロードキャストによりUEに前記アップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係を通知する方式、の一つ又はその組み合わせによって設定を行う。
【0291】
実施において、アップリンク送信リソースを番号付け、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係を予め設定しておき、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を指示する方式、又は、
ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できるよう予め設定しておき、ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックスを指示する方式、又は、
ブロードキャストによってTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを指示する方式、の一つ又はその組み合わせによってUEにTBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を指示する。
【0292】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0293】
ここで、
図21において、バスアーキテクチャは、任意数量の互いに接続されるバス及びブリッジを含んでもよく、具体的に、プロセッサ2100を始める一つ又は複数のプロセッサ及びメモリ2120を始めるメモリの各種の回路が接続されている。バスアーキテクチャは、例えば、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等の各種の他の回路を接続してもよく、これらは当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書ではそれ以上に説明しない。バスインターフェスがインターフェースを提供する。送受信機2110は、複数の要素であってもよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ2100は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担い、メモリ2120は、プロセッサ2100が動作を実行する時に使用するデータを格納することができる。
【0294】
本開示の一部の実施例は、
端末から送信されたMSGAを受信するためのネットワーク側受信モジュールと、
端末にMSGBを送信するためのネットワーク側送信モジュールと、を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択してMSGAを送信する、ランダムアクセス装置を提供する。
具体的な内容については、ネットワーク側のランダムアクセス方法の具体的な実施を参照してもよい。
【0295】
説明の方便のために、以上に説明した装置の各部分は、機能によっていろいろなモジュール又はユニットに分けられてそれぞれ説明されている。もちろん、本開示を実施する時、各モジュール又はユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現してもよい。
【0296】
図22は、UEの構成概略図であり、図面に示すように、ユーザ機器は、
メモリ2220中のプログラムを読み取り、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するプロセスと、
送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するプロセスと、
選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するプロセスと、を実行するためのプロセッサ2200、及び
プロセッサ2200の制御でデータを受信及び送信するための送受信機2210を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる。
【0297】
実施において、ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、PRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を設定することを含み、
ネットワーク側がアップリンク送信リソースを設定することは、
ネットワーク側が各種のアップリンクデータブロックのサイズについて、一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソースを割り当てることをさらに含む。
【0298】
実施において、以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【0299】
【0300】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、TPUSCH=TPO * NDMRSperPOであり、TPO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、NDMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS又はTMCS)であり、NPOperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
Npreamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
Tpreamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
TPUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
TPO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
NDMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、TPO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である。
【0301】
実施において、TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、ここで、NPOperTBS=ceil(TPO/TTBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,TTBS又はTMCS)であり、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにNPOperTBSを割り当て、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN1、N2、N3…Nnを割り当て、N1+N2+N3+…+Nn=TPO、
ここで、NPOperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、TTBSは、TBSインデックス総数であり、TPOは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、TMCSは、MCSインデックス総数である。
【0302】
実施において、ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
MCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたMSGA中の任意のアップリンク送信リソースでMSGAを送信することを確定する方式、又は、
ネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する。
【0303】
実施において、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0304】
実施において、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号、及び前記TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号についてMSGA中の割り当てられるPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
各々のTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号に対応するMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む。
【0305】
実施において、対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、RSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む。
【0306】
実施において、一つのMCSレベルについて複数の選択可能なアップリンク送信リソースがある場合、その中からランダムに一つのアップリンク送信リソースを選択し、又は、アップリンク送信リソースの時間周波数リソース時系列に従って一つのアップリンク送信リソースを選択する。
【0307】
ネットワーク側からの、
アップリンク送信リソース番号を確定し、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を確定する方式であって、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係は、予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストにより指示されたTBSインデックス又はMCSインデックスに基づいて、前記TBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることを確定する方式であって、ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることは予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストの指示に基づいてTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを確定する方式、の一つ又はその組み合わせの指示に基づいて、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を確定する。
【0308】
実施において、前記PRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係において、PRACHリソースがグループごとに割り当てられ、PUSCHリソースがグループごとに割り当てられ、ここで、
一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0309】
実施において、一つのグループのPRACHリソースが少なくとも二つのグループのPUSCHリソースに対応する場合、一つのグループのPRACHリソース中の各々のPRACHリソースが各グループのPUSCHリソース中の一つのPUSCHリソースに対応し、又は、
一つのグループのPRACHリソースがいくつかのサブグループのPRACHリソースに分けられ、各サブグループのPRACHリソースが一つのグループのPUSCHリソースに対応する。
【0310】
ここで、
図22において、バスアーキテクチャは、任意数量の互いに接続されるバス及びブリッジを含んでもよく、具体的に、プロセッサ2200を始める一つ又は複数のプロセッサ及びメモリ2220を始めるメモリの各種の回路が接続されている。バスアーキテクチャは、さらに周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等の各種の他の回路を接続してもよく、これらは当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書ではそれ以上に説明しない。バスインターフェスは、インターフェスを提供する。送受信機2210は、複数の要素であってもよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するユニットを提供することに用いられる。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェス2230は、さらに必要なデバイスを外部接続又は内部接続することができるインターフェイスであってもよい。接続されているデバイスは、キーボード、モニター、スピーカー、マイク、ジョイスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0311】
プロセッサ2200は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担い、メモリ2220は、プロセッサ2200が動作を実行する時に使用するデータを格納することができる。
【0312】
本開示の一部の実施例は、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得するための端末側取得モジュールと、
送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択するための端末側選択モジュールと、
選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信するための端末側送信モジュールと、を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス装置を提供する。
【0313】
具体的な内容については、端末側のランダムアクセス方法の具体的な実施を参照してもよい。
【0314】
説明の方便のために、以上に説明した装置の各部分は、機能によっていろいろなモジュール又はユニットに分けられてそれぞれ説明されている。もちろん、本開示を実施する時、各モジュール又はユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現してもよい。
【0315】
本開示の一部の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に上記のランダムアクセス方法を実行するためのプログラムが格納されている。
【0316】
具体的な内容については、ネットワーク側及び/又は端末側のランダムアクセス方法の具体的な実施を参照してもよい。
【0317】
上述の通り、本開示の一部の実施例で提供される技術案において、ネットワークは、2-step RACHプロセスにおけるMSGAについて、複数種類の(2種類よりも多いものを含む)のアップリンクデータブロックのサイズ(数十ビット乃至数千ビット)の同時伝送をサポートすることができ、ネットワーク設定又は物理層マッピングにより、異なるデータブロックが一つ又は複数のMCS及び対応する時間周波数リソースに割り当てられ、同時にネットワークもMSGA中のPRACHリソースとPUSCHリソースとのマッピング関係、又はネットワーク及び端末によって予め取り決めておいたマッピング関係を設定し、端末は、ネットワーク設定に基づいてMSGAの各々のアップリンク送信リソースの搬送能力を算出してそれを自身の実際送信データと比較して、適当なMSGAのアップリンク送信リソースを見付けてアップリンクデータを送信することができる。
【0318】
具体的に、ネットワーク側の観点から見ると、
ネットワークが複数のMSGAのアップリンク送信リソースを設定して、2種類よりも多いのアップリンクデータブロックのサイズ(数十ビット乃至数千ビット)の同時伝送をサポートすることと、
アップリンク送信リソースがPRACHリソース及びPUSCHリソースを含み、ネットワークがPRACHリソース、PUSCHリソース及びそのマッピング関係を設定した同時に、複数種類のアップリンクデータブロックのサイズ(2種類よりも多いもの)に対して一つ又は複数のMCS及び対応する時間周波数リソースを割り当てたことと、
ネットワークが端末からのMSGAを受信することと、
ネットワークが端末にMSGBを送信することと、を含む。
【0319】
端末の観点から見ると、
UEがネットワーク側の複数セットのMSGA設定を取得することと、
UEが予め設定されておいた規則に基づいて、一セットのMSGA設定を選択することと、
UEが選択された設定に従って、MSGAの送信を行うことと、を含む。
【0320】
さらに、具体的にネットワーク側のリソース設定案、
UEのネットワークリソース設定案についての実施方案、
MSGAリソースとTBSインデックス/MCSインデックスとのマッピング実施案、
及びMSGAリソース中のPreambleリソースとPUSCHリソースとのマッピング実施案を提供している。
本方案により、ネットワークは、ランダムアクセスプロセスにおいて、複数種類の伝送ブロックの同時伝送をサポートすることを実現でき、非接続状態の端末は、自身のデータトラフィックの伝送されるべきデータブロックのサイズ及びチャンネル条件に基づいて、MSGA中のアップリンク送信リソースを柔軟に選択してデータを送信することができる。
【0321】
本方案は、ネットワーク側のランダムアクセスリソースの割り当てに多くの柔軟性を提供すると同時に、非接続状態の端末のネットワークリソース利用効率を高め、同時に非接続状態の端末の複数種類の異なるデータブロックのサイズの伝送(数十ビット乃至数千ビット)をサポートして、端末の異なるトラフィックのニーズを満足した。
【0322】
当業者によって理解されるように、本開示の実施形態は、方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。従って、本開示は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用してもよい。それに、本開示は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含んでいる1つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、光学メモリなどを含んでもよいが、これらに限らない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用してもよい。
【0323】
各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、以上の方法を実施するように構成された1つ又は複数の集積回路であってもよく、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は、一つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)等であってもよい。さらに、例えば、以上のあるモジュールが処理素子によりプログラムコードをスケジューリングするという形態で実現される場合、前記処理素子は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)又は他のプログラムコードを呼び出すことができるプロセッサなどの汎用プロセッサであってもよい。また、例えば、これらのモジュールを統合して、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で実現されてもよい。
【0324】
本開示は、本開示の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によって、フローチャート及び/又はブロック図の各々のフロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、エンベッド処理機、又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供して一つの機器を構成して、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令がフローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を構成するようにすることができる。
【0325】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器に特定の方法で機能するように引導することができるコンピュータ読み取り可能なメモリに格納されてもよく、前記コンピュータ読み取り可能なメモリに格納された命令が、命令装置を含む製品を構成し、前記命令装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する。
【0326】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードされて、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で一連の動作ステップを実行して、コンピュータにより実現する処理を構成することで、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で実行した命令がフローチャートの一つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0327】
当業者は、本開示の要旨及び範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更及び変形を行うことができる。このように、本開示のこれらの変更及び変形が本開示の特許請求の範囲及びその同等物の範囲内にあると、これらの変更及び変形を、本開示には含むことを意図する。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側が端末から送信されたメッセージA(MSGA)を受信することと、
ネットワーク側が端末にメッセージB(MSGB)を送信することと、を含み、
MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、ネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なり、
前記MSGAを送信するアップリンク送信リソースは、端末が
、送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づい
て選択し
たものである、ランダムアクセス方法。
【請求項2】
ネットワーク側
により設定されたアップリンク送信リソース
は、
設定された物理ランダムアクセスチャンネルPRACHリソース、物理アップリンク共有チャンネルPUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関
係を含み、
ネットワーク側
により設定されたアップリンク送信リソー
スは、
アップリンクデータブロックの各種のサイズについて
割り当てられた、一つ又は複数の変調及び符号化方式(MCS)又は伝送ブロックサイズ(TBS)、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソー
スをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【数1】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、T
PUSCH=T
PO * N
DMRSperPOであり、T
PO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、N
DMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS又はT
MCS)であり、N
POperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
N
preamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するランダムアクセスプリアンブルインデックス(Preambleインデックス)数又はPRACHリソース数であり、
T
preamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
T
PUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
T
PO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のタイムスロットslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
N
DMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれる復調参照信号DMRSの数であり、
α:一つの周期において、T
PO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCHタイムスロットインデックス(PUSCH slotインデックス)の昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、
ここで、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることは、
N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS)であり、TBSインデックス又はMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,T
TBS又はT
MCS)であ
ること、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにN
POperTBSを割り当
ること、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN
1、N
2、N
3…N
nを割り当て、N
1+N
2+N
3+…+N
n=T
PO
であること、の1つ又は複数を含み、
ここで、N
POperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
POは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
端末側が、MSGA送信用のアップリンク送信リソースを取得することと、
端末が送信されるアップリンクデータブロックのサイズに基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択することと、
端末が選択されたアップリンク送信リソースでネットワーク側にMSGAを送信することと、を含み、
MSGA送信用のアップリンク送信リソースはネットワーク側により設定され、アップリンク送信リソースは、少なくとも二つあり、各々のアップリンク送信リソースで送信されるアップリンクデータブロックのサイズが異なる、ランダムアクセス方法。
【請求項6】
前記アップリンク送信リソー
スは、
設定されたPRACHリソース、PUSCHリソース、及びPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関
係を含み、
前記アップリンク送信リソー
スは、
各種のアップリンクデータブロックのサイズについて
割り当てられた一つ又は複数のMCS又はTBS、及び各々のMCS又はTBSに対応するアップリンク送信リソースの時間周波数リソー
スをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
端末が以下の式によりPRACHリソースとPUSCHリソースとの間のマッピング関係を確定し、
【数2】
ここで、ceilは、指定した表現式以上の最小の整数を返す関数であり、T
PUSCH=T
PO * N
DMRSperPOであり、T
PO=nrofslotsMSGAPUSCH * nrofMSGAPOperSlotであり、N
DMRSperPOがMSGA-DMRS-Configurationから得られ、N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS又はT
MCS)であり、N
POperTBSは、各々のTBSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数であり、ここで、各パラメータは、以下のような意味を持ち、
N
preamble:一つの周期において、各々のPUSCHリソースに対応するPreambleインデックス数又はPRACHリソース数であり、
T
preamble:一つの周期において、Preambleインデックス総数又はPRACHリソース総数であり、
T
PUSCH:一つの周期において、PUSCHリソース総数であり、
T
PO:一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、
nrofslotsMSGAPUSCH:一つの周期において、PUSCH送信を搬送することができる全てのタイムスロットの総数であり、
nrofMSGAPOperSlot:各々のslot内のPUSCH送信タイムスロットの数であり、
N
DMRSperPO:各々のPUSCH送信タイムスロットに含まれるDMRSの数であり、
α:一つの周期において、T
PO内のPUSCHリソースのアグリゲーションレベルであり、α≦1である、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
TBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの割り当て関係は、
周波数領域でPUSCH occasionの昇順に従って、時間領域でPUSCH slotインデックスの昇順に従って、PUSCHリソースをソートし、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることであり、
ここで、
複数のMCS又はTBSに一つ又は複数のPUSCH occasionを割り当てることは、
N
POperTBS=ceil(T
PO/T
TBS)であり、TBSインデックスTBSインデックス又はMCSインデックスMCSインデックスとPUSCHとのマッチング式は、k番目のPUSCH送信リソースに対応するj番目のTBSインデックス又はMCSインデックスであり、
jTBSindex又はjMCSindex=mod(kPUSCHindex,T
TBS又はT
MCS)であ
ること、又は、
最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにN
POperTBSを割り当て
ること、
又は、
上位層シグナリングによりMCSインデックス又はTBSインデックスに対応するPUSCH occasionの数が指定され、且つ最低のTBSインデックス又はMCSインデックスから始めて、昇順に各々のTBSインデックス又はMCSインデックスにそれぞれN
1、N
2、N
3…N
nを割り当て、N
1+N
2+N
3+…+N
n=T
PO
であること、の1つ又は複数を含み、
ここで、N
POperTBSは、各々のTBS又はMCSに対応するPUSCH送信リソース数であり、T
TBSは、TBSインデックス総数であり、T
POは、一つの周期において、PUSCH送信機会総数であり、T
MCSは、MCSインデックス総数である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
端末は、
端末が、ネットワーク側と予め取り決めておいたTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、又は、
端末がMCSインデックス、及び異なるTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とアップリンク送信リソースとの対応関係に基づいて
、アップリンク送信リソー
スを確定する方式、又は、
端末がネットワーク側からブロードキャストにより通知されたアップリンク送信リソースとTBSインデックスの番号又はMCSインデックスの番号とのマッピング関係に基づいて、ネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定する方式、の一つ又はその組み合わせによってネットワーク側の設定を確定する、請求項
6に記載の方法。
【請求項10】
端末がネットワーク側により設定されたアップリンク送信リソース、及びTBS又はMCSを確定することは、
受信されたブロードキャストシグナリングからTBS又はMCS、及びMSGA中のPRACHリソース及びPUSCHリソースを確定することと、
マッピング関係に基づいてMSGA中の各々のアップリンク送信リソースの搬送可能な情報ビット量を確定することと、
端末が、送信されるべきアップリンクデータブロックのサイズ
及びアップリンク送信リソースの搬送する情報ビット量に基づいて、その中から一つのアップリンク送信リソースを選択し且つ対応するTBS又はMCSを確定することと、を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
端末が対応するTBS又はMCSを確定することは、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが一定のMCSレベルである場合、端末が相応したTBSを確定することと、
ブロードキャストシグナリング中のMCSが複数のMCSレベルである場合、端末がRSRP及び/又はSINRに基づいてマッチングできる一つ又は複数のMCSレベルを選び、複数のマッチングしたMCSレベルについて、MCSの最低レベルを最終的に送信するMCSレベルとして選択することと、を含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
端末は、ネットワーク側からの、
アップリンク送信リソース番号を確定し、アップリンク送信リソース番号によって前記マッピング関係を確定する方式であって、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソース番号とのマッピング関係は、予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストにより指示されたTBSインデックス又はMCSインデックスに基づいて、前記TBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることを確定する方式であって、ブロードキャストにより指示されるTBSインデックス又はMCSインデックスが任意のアップリンク送信リソースで送信できることは予め設定されるものである方式、又は、
ブロードキャストの指示に基づいてTBSインデックス又はMCSインデックス及び対応するアップリンク送信リソースを確定する方式、の一つ又はその組み合わせの指示に基づいて、TBSインデックス又はMCSインデックスとアップリンク送信リソースとのマッピング関係を確定する、請求項
6に記載の方法。
【請求項13】
メモリ中のプログラムを読み取り、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプロセッサ、及び
プロセッサの制御でデータの受信及び送信するための送受信機を含
む、基地局。
【請求項14】
メモリ中のプログラムを読み取り、
請求項5乃至請求項12のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプロセッサ、及び
プロセッサの制御でデータの受信及び送信するための送受信機を含
む、
ユーザ機器。
【請求項15】
請求項1乃至請求項
12のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】