(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-11
(54)【発明の名称】時間領域リソースの決定方法及び装置、端末機器
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20230501BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230501BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20230501BHJP
【FI】
H04L27/26 110
H04W72/0446
H04W4/40
H04L27/26 114
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517509
(86)(22)【出願日】2020-02-11
(85)【翻訳文提出日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 CN2020074765
(87)【国際公開番号】W WO2021159281
(87)【国際公開日】2021-08-19
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG03
(57)【要約】
本願実施例は、時間領域リソースの決定方法及び装置、端末機器を提供し、当該時間領域リソースの決定方法は、端末機器が、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定することと、前記端末機器が、第1のビットマップに従って前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別することであって、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、ことと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間領域リソースの決定方法であって、
端末機器が、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定することと、
前記端末機器が、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別することであって、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、ことと、を含む、前記時間領域リソースの決定方法。
【請求項2】
【請求項3】
前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである、
請求項2に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項4】
【請求項5】
【請求項6】
前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する、
請求項3ないし5のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項7】
前記時間領域リソースの決定方法は、
前記端末機器が、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定することであって、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータは、少なくとも1つのゼロではない値を含むこと、及び/又は、
前記端末機器が、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定することであって、前記第2構成パラメータは、活性化状態に設定され、前記活性化状態は、前記端末機器が1つの伝送ブロック(TB)のサイドリンク制御情報(SCI)をスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できることを指示すること、を更に含む、
請求項3ないし6のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項8】
前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット及び第2種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、S-SSBを送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではない、
請求項2に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項9】
【請求項10】
前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と前記第1のビットマップの長さが整数倍の関係を有しない場合、前記第1のビットマップが前記第1のタイムスロットセットの最後のタイムスロットにマッピングされた後で、前記第1のタイムスロットセットを超える前記第1のビットマップの一部のビットマップが切り捨てられる、
請求項8又は9に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項11】
前記時間領域リソースの決定方法は、
前記端末機器が、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定することであって、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータに含まれたすべての値がゼロであること、及び/又は、
前記端末機器が、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定することであって、前記第2構成パラメータは非活性化状態に設定され、前記非活性化状態は、前記端末機器が1つの伝送ブロック(TB)のサイドリンク制御情報(SCI)をスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できないことを指示すること、を更に含む、
請求項8ないし10のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項12】
前記Mの値は10240である、
請求項2ないし11のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項13】
前記第1周期は、1つのシステムフレーム番号(SFN)周期又は1つの直接フレーム番号(DFN)周期である、
請求項1ないし12のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項14】
時間領域リソースの決定装置であって、
第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別するように構成される決定ユニットを備え、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、前記時間領域リソースの決定装置。
【請求項15】
【請求項16】
前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである、
請求項15に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項17】
【請求項18】
【請求項19】
前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する、
請求項16ないし18のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項20】
前記決定ユニットは更に、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定するように構成され、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータは、少なくとも1つのゼロではない値を含み、及び/又は、前記決定ユニットは更に、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定するように構成され、前記第2構成パラメータは活性化状態に設定され、前記活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できることを指示する、
請求項16ないし19のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項21】
前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット及び第2種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、S-SSBを送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではない、
請求項15に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項22】
【請求項23】
前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と前記第1のビットマップの長さが整数倍の関係を有しない場合、前記第1のビットマップが前記第1のタイムスロットセットの最後のタイムスロットにマッピングされた後で、前記第1のタイムスロットセットを超える前記第1のビットマップの一部のビットマップが切り捨てられる、
請求項21又は22に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項24】
前記決定ユニットは更に、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定するように構成され、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータに含まれたすべての値がゼロであり、及び/又は、前記決定ユニットは更に、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定するように構成され、前記第2構成パラメータは非活性化状態に設定され、前記非活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できないことを指示する、
請求項21ないし23のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項25】
前記Mの値は10240である、
請求項15ないし24のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項26】
前記第1周期は、1つのSFN周期又は1つのDFN周期である、
請求項14ないし25のいずれか一項に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項27】
端末機器であって
プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、前記端末機器。
【請求項28】
チップであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記チップが実装された機器に、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える、前記チップ。
【請求項29】
コンピュータに、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されるコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項30】
コンピュータに、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項31】
コンピュータに、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は、モバイル通信技術分野に関し、特に、時間領域リソースの決定方法及び装置、端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)車両のインターネット(V2X:Vehicle to Everything)において、リソースプールによって構成された時間ユニットはサブフレーム(subframe)である。LTE V2Xで定義されたサブフレームは、ニューラジオ(NR:New Radio) V2Xで定義されたサブフレームとは異なるため、LTE V2Xのリソースプール構成方法は、NR V2Xに適用できない。したがって、NR V2Xでリソースプール構成を決定する方法を定義する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願実施例は、時間領域リソースの決定方法及び装置、端末機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願実施例に係る、時間領域リソースの決定方法は、
端末機器が、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定することと、
前記端末機器が、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別することであって、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、ことと、を含む。
【0005】
本願実施例に係る。時間領域リソースの決定装置は、
第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、第1のビットマップに従って前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別するように構成される決定ユニットを備え、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。
【0006】
本願実施例に係る端末機器は、プロセッサ及びメモリを備える。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、上記の時間領域リソースの決定方法を実行するように構成される。
【0007】
本願実施例に係るチップは、上記の時間領域リソースの決定方法を実装するように構成される。
【0008】
具体的には、当該チップはプロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップが実装された機器に、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させるように構成される。
【0009】
本願実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0010】
本願実施例に係るコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0011】
本願実施例に係るコンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本願実施例に係る技術的解決策によれば、NR V2Xにおいて、端末機器は、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、前記第1のタイムスロットセット内のタイムスロットは、リソースプール構成に使用できるタイムスロットである。前記端末機器は、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別し、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。本願実施例に係る技術的解決策によれば、リソースプールは、タイムスロットを時間ユニットとして構成されているため、リソースプールの時間領域リソースを効率的かつ明確に決定することができ、リソースの使用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで説明する図面は本願を一層理解させるためのものであり、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を解釈するもので、本願を不適切に限定するものではない。
【
図1】本願実施例に係る通信システムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願実施例に係る、リソースプールを構成することを示す第1の概略図である。
【
図3】本願実施例に係る、時間領域リソースの決定方法の例示的なフローチャートである。
【
図4】本願実施例に係る、リソースプールを構成することを示す第2の概略図である。
【
図5】本願実施例に係る、時間領域リソースの決定装置の構成の概略構造図である。
【
図6】本願実施例に係る通信機器の概略構造図である。
【
図7】本願実施例に係るチップの概略的構造図である。
【
図8】本願実施例に係る通信システムの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願実施例における図面を参照して、本願実施例における技術的解決策を説明するが、説明された実施例は、本願実施例の一部に過ぎず、実施例の全部ではないことは明らかであろう。本願実施例に基づき、創造的な努力なしに当業者が取得した他のすべての実施例は、本願の保護範囲に含まれる。
【0015】
本願実施例の技術的解決策は、例えば、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割二重(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割二重(TDD:Time Division Duplex)システム、5Gシステム又は未来の通信システムなど様々な通信システムに適用されることができる。
【0016】
例示的に、本願実施例に適用される通信システム100は
図1に示す。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を備えることができ、ネットワーク機器110は、端末120(又は通信端末、端末と称する)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリア内に位置する端末と通信することができる。例示的に、当該ネットワーク機器110は、LTEシステムの進化型基地局(eNBまたはeNodeB:Evolutional Node B)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)無線コントローラであってもよく、または、当該ネットワーク機器は、モバイルスイッチングセンタ、リレーステーション、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、スイッチ、ブリッジ、5Gネットワークのネットワーク側の機器、または未来の通信システムのネットワーク機器などであってもよい。
【0017】
当該通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの端末120をさらに備える。ここで使用される「端末」は、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介した接続などの有線回線接続を介した、および/または別のデータ接続/ネットワークを介した、および/または、セルラーネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機などに対する無線インターフェースを介した、および/または別の端末の、通信信号を送受信するように設定された装置、および/または物事のインターネットシステム(IoT:Internet of Things)機器を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように設定された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」または「モバイル端末」と称し得る。モバイル端末の例は、衛星または携帯電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファックスおよびデータ通信能力を組み合わせることができるパーソナル通信システム(PCS: Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダおよび/またはグローバルポジショニングシステム(GPS:Global Positioning System)受信機を備えることができるPDA、および従来のラップトップ型および/またはハンドヘルド型受信機または無線電話トランシーバを備えた他の電子装置を含むが、これらに限定されない。端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE:User Equipment)、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、移動台、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザデバイスを指し得る。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SI
P:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイスおよび5Gネットワークの端末または未来進化のPLMNの端末などであってもよい。
【0018】
例示的に、端末120間では、装置対装置(D2D:Device to Device)通信を実行することができる。
【0019】
例示的に、5G通信システムまたは5Gネットワークは、ニューラジオ(NR:New Radio)システムまたはNRネットワークとも称し得る。
【0020】
図1は、1つのネットワーク機器および2つの端末を例示的に示し、例示的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器と、各ネットワーク機器のカバレッジエリア内の他の数の端末を含み得、本願実施例は、これらに対して限定しない。
【0021】
例示的に、当該通信システム100は、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに備えることができ、本願実施例は、これらに対して限定しない。
【0022】
本願実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を備えた機器を通信機器と称し得ることを理解されたい。例として、
図1に示された通信システム100は、通信機能を備えたネットワーク110および端末120を備えることができ、ネットワーク機器110および端末120は、上文に記載の具体的な機器であってもよく、ここでは繰り返して説明せず、通信機器は、通信システム100における、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティなど、他の機器をさらに備えることができ、本願実施例はこれらに対して限定しない。
【0023】
本明細書における「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明する単なる関連付けであり、3種類の関係が存在することができることを示し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが独立で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立で存在する場合など3つの場合を表す。さらに、本明細書における記号「/」は、一般的に、コンテキストオブジェクトが「または」の関係であることを示す。
【0024】
本願実施例の技術的解決策を容易に理解するために、以下では、本願実施例に関する技術的解決策について説明する。
【0025】
●LTE-V2Xにおけるリソースプール構成方法
LTE-V2Xでは、リソースプールの時間領域リソースは、1つのシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)周期又は1つの直接フレーム番号(DFN:Direct Frame Number)周期内で決定され、具体的には、次の方式で1つのSFN周期又は1つのDFN周期内のどの時間領域リソースがリソースプールに属するかを決定する。
【0026】
【0027】
【0028】
●NR-V2X
NR-V2Xにおいて、自動運転をサポートする必要があるため、より高いスループット、より低い遅延、より高い信頼性、より広いカバレッジ、より柔軟なリソース割り当てなど、車両間のデータインタラクションに対する要件が高くなっている。そのため、主に周期的なサービスをサポートするLTE V2Xとは異なり、NR V2Xでは、周期的なサービスと非周期的なサービスを同時にサポートする必要があり、非周期的なサービスが主な割合を占める可能性がある。さらに、データ伝送の遅延を減らし、リソース割り当ての柔軟性を高めるために、NR V2Xは、異なるサブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Space)及び異なるタイムスロットの長さをサポートする必要がある。具体的には、NR V2Xでは、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、又は120kHzであってもよく、タイムスロットの長さは、7~14個の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルであってもよく、これに対して、LTE V2Xでは、サブキャリア間隔は15kHzに固定され、タイムスロットの長さは、14個のシングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)シンボルである。
【0029】
また、NR-V2Xの1つのリソースプールでは、端末機器は、特定の周期に応じてリソースを予約することができ、この場合、端末機器は、現在の周期に送信されたサイドリンク制御情報(SCI:Sidelink Control Information)を使用して、その後の1つ又は複数の周期のリソースを予約することができ、予約された1つ又は複数の周期のリソースは、異なる伝送ブロック(TB:Transport Block)を送信するために使用される。また、一部のリソースプールでは、リソースの周期的な予約が禁止されている。この場合、端末機器によって送信されたSCIは、同じTBの再送信のためのリソースを予約するためにのみ使用できる。
【0030】
NR V2Xのリソースプールは、パラメータSL-ResourcePoolを介して構成でき、SL-ResourcePoolの情報要素(IE:Information Element)は、表1に示される通りであり、当該IEは、NRサイドリンクリソースプール(SL-ResourcePool)の構成情報を決定するために使用される。
【表1】
【0031】
LTE V2Xでは、1つのサブフレームにおいて、サイドリンク伝送に使用できるシンボルの数は14未満であり、NR V2Xでは、1つのタイムスロットにおいて、V2X伝送に使用できるシンボルの数は14未満であり得、この観点から見ると、LTE V2Xのリソースプールの構成方法は、NR V2Xに適用できない。一方、LTE V2Xでは、1つのSFN周期又はDFN周期でリソースプールの構成に使用できるサブフレーム数がリソースプールの構成を指示するビットマップの長さの整数倍になるようにするために、予約サブフレームの一部はリソースプールの構成に使用できなくなり、その結果、リソースの使用率が低下する。したがって、本願実施例の技術的解決策が提案され、本願実施例の技術的解決策によれば、1つのSFN周期又はDFN周期内に不完全なサイドリンク通信タイムスロットがある場合、又は非周期的に予約されたサイドリンクリソースがある場合、リソースプールの時間領域リソースを効率的で明確に決定することができ、リソースの使用率を向上させることができる。
【0032】
図3は、本願実施例に係る時間領域リソースの決定方法の例示的なフローチャートであり、
図3に示されたように、前記時間領域リソースの決定方法は、次のステップを含む。
【0033】
ステップ301において、端末機器は、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定する。
【0034】
本願実施例では、前記第1のタイムスロットセットは複数のタイムスロットを含み、前記第1のタイムスロットセットは、リソースプールの構成に使用できるタイムスロットセットであり、つまり、前記第1のタイムスロットセット内のタイムスロットは、リソースプールの構成に使用できるタイムスロットである。
【0035】
本願実施例では、前記端末機器は、第1周期から前記第1のタイムスロットセットを決定する。1つの可能な実施形態において、前記第1周期は、1つのSFN周期である。別の可能な実施形態において、前記第1周期は1つのDFN周期である。
【0036】
【0037】
上記の技術的解決策では、例示的に、前記Mの値は10240である。例えば、SFN周期の場合、1つのSFN周期は1024個のSFNを含み、1つのSFNは10個のサブフレームを含むため、1つのSFN周期は10240個のサブフレームを含む。
【0038】
上記の技術的解決策では、例示的に、μの値と、端末機器の現在のBWP上のサブキャリア間隔は、関連関係を有し、具体的には、μの値とサブキャリア間隔との間の対応関係は、表2に示す。
【表2】
【0039】
さらに、上記の技術的解決策におけるタイムスロットのインデックスは、SFN#0又はDFN#0内の最初のタイムスロットのインデックスを基準にして番号が付けられている。
【0040】
本願実施例では、前記第1のタイムスロットセットの実施方式は、次のような2つの実施方式を含み得、以下では、当該2つの実施方式について説明する。
【0041】
方式1-1:前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB:Sidelink Synchronization Signal Block)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである。
【0042】
【0043】
【0044】
留意されたいこととして、ここでのシンボルは、時間領域上のOFDMシンボルを指す。
【0045】
さらに、以下では上記の第3種類のタイムスロットについて説明する。第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットであり、第3種類のタイムスロット(すなわち、予約タイムスロット)は、次の方式で決定できる。前記第1周期における前記第1種類のタイムスロット及び前記第2種類のタイムスロット以外の全てのタイムスロットは、第2のタイムスロットセットを形成し、前記第2のタイムスロットセットは、次のとおりである。
【0046】
【0047】
【0048】
方式1-2:前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット及び第2種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、S-SSBを送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではない。
【0049】
ここで、前記第1種類のタイムスロット及び前記第2種類のタイムスロットに関する説明は、上記の説明を参照されたい。
【0050】
本願実施例では、1つのタイムスロット内の、m番目のシンボルから開始されるN個の連続するシンボルがすべてアップリンクシンボル又はサイドリンクシンボルである場合、当該タイムスロットは、リソースプール内のタイムスロットとして構成され得る。
【0051】
ステップ302において、前記端末機器は、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別し、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。
【0052】
【0053】
本願実施例では、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別する(すなわち、前記第1のタイムスロットセットのどのタイムスロットがリソースプールのタイムスロットに属するかを決定する)実施方式は、以下のような2つの実施方式を含み得、以下では、当該2つの実施方式について説明する。
【0054】
【0055】
具体的な実装では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、ここで、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表す。さらに、例示的に、前記第1値は1であり、前記第2値は0である。
【0056】
この方式では、前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する。すなわち、前記第1周期内の、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数は、リソースプールの構成を指示するビットマップの長さの整数倍であることが保証される。
【0057】
このようにして、第1周期内のリソースプールの時間領域リソース位置を変更せずに維持する必要がないことが保証でき、これにより、周期的なデータ伝送をサポートするのに有益である。
【0058】
【0059】
具体的な実装では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、ここで、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、さらに、例示的に、前記第1値は1であり、前記第2値は0である。
【0060】
この方式では、前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する可能性もあれば、整数倍の関係を有しない可能性もある。さらに、前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と前記第1のビットマップの長さが整数倍の関係を有しない場合、前記第1のビットマップが前記第1のタイムスロットセットの最後のタイムスロットにマッピングされた後で、前記第1のタイムスロットセットを超える前記第1のビットマップの一部のビットマップが切り捨てられる。
【0061】
図4を参照すると、例として前記第1周期が1つのSFN周期である場合、1つのSFN周期は10240個のタイムスロットを有し、ここで、一部のタイムスロットは、第1種類のタイムスロット(すなわち、S-SSBを送信するためのタイムスロット)及び/又は第2種類のタイムスロット(すなわち、不完全なアップリンクタイムスロット)として構成され、10240個のタイムスロットから上記の第1種類のタイムスロット及び/又は第2種類のタイムスロットを除外した後、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数は10116個であり、リソースプールの構成に使用されるビットマップの長さは10であるため、ビットマップの4ビットが最終的に1つのSFN周期を超えるため、当該4ビットが切り捨てられ、切り捨てられたビットマップによって、リソースプールのタイムスロット位置を決定することができる。
【0062】
このようにして、リソースプールの構成において、余分な予約タイムスロットが除外されることを回避し、それによって、リソースの使用率を向上させることができる。
【0063】
本願の1つの可能な実施形態において、決定されるリソースプールの場合、周期的なリソース予約が活性化状態に設定されると、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定することができる。周期的なリソース予約が非活性化状態に設定されると、上記の方式2-1と方式1-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定することができる。
【0064】
例えば、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定し、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータは、少なくとも1つのゼロではない値を含み、及び/又は、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定し、前記第2構成パラメータは活性化状態に設定され、前記活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できることを指示する。このような構成パラメータの場合、端末機器は、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定する。ここで、前記第1構成パラメータは、例えば、sl-ResourceReservePeriodListである。
【0065】
例えば、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定し、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータに含まれたすべての値がゼロであり、及び/又は、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定し、前記第2構成パラメータは非活性化状態に設定され、前記非活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できないことを指示する。このような構成パラメータの場合、端末機器は、上記の方式2-1と方式2-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定する。ここで、前記第2構成パラメータは、例えば、sl-MultiReserveResourceである。
【0066】
例えば、端末機器によって決定されるリソースプールに対応する構成パラメータsl-ResourceReservePeriodListに、ゼロではない値が含まれている場合、これは、端末機器が、sl-ResourceReservePeriodListによって指示された特定の周期に従って、当該リソースプール内のリソースを予約できることを示し、この場合、端末機器は、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式で当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。そうでない場合、端末機器は、上記の方式2-1と方式2-2を組み合わせた方式で、当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。
【0067】
例えば、端末機器によって決定されるリソースプールに対応する構成パラメータsl-MultiReserveResourceが「活性化(enabled)」に設定された場合、これは、端末機器が、1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって、当該リソースプールから別のTBの初期伝送に使用されるリソースを予約することができることを示し、この場合、端末機器は、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式で、当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。そうでない場合、端末機器は、上記の方式2-1と方式2-2を組み合わせた方式で、当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。
【0068】
上記の技術的解決策によれば、周期的なリソースの予約をサポートするリソースプールの場合、第1周期におけるリソースプールの時間領域リソース位置を変更せずに維持する必要がないことが保証でき、周期的なデータ伝送をサポートするのに有益である。周期的なリソースの予約をサポートしないリソースプールの場合、リソースプールの構成において、余分な予約タイムスロットが除外されることを回避し、それによって、リソースの使用率を向上させることができる。
【0069】
留意されたいこととして、方式1-1の場合、1つのTBの送信をスケジューリングするSCIが異なるTBのリソースの予約を指示する場合、第1周期における、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数が、リソースプール構成を指示するビットマップの長さの整数倍になるように、一部の予約タイムスロットはリソースプール構成に使用できない。方式1-2の場合、1つのTB送信をスケジューリングするSCIが異なるTBのリソースの予約を指示できない場合、一部の予約タイムスロットはリソースプール構成に使用でき、さらに、第1周期における、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数が、リソースプール構成に使用できるビットマップの長さの整数倍ではない場合、リソースプール構成に使用されるビットマップが第1周期内の最後のタイムスロットにマッピングされた後、第1周期を超えるビットマップを切り捨てる。
【0070】
本願実施例に係る技術的解決策によれば、NR V2Xに不完全なアップリンクタイムスロットがある場合、又は非周期的に予約されたサイドリンク送信がある場合、リソースプールの時間領域リソースを効率的かつ明確に決定することができ、リソースの使用率を向上させることができる。
【0071】
図5は、本願実施例に係る時間領域リソースの決定装置の構成の概略構造図であり、
図5に示されたように、前記時間領域リソースの決定装置は、
第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別するように構成される決定ユニット501を備え、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。
【0072】
【0073】
1つの可能な実施形態では、前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである。
【0074】
【0075】
【0076】
1つの可能な実施形態では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する。
【0077】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット501は更に、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定するように構成され、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータは、少なくとも1つのゼロではない値を含み、及び/又は、前記決定ユニットは更に、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定するように構成され、前記第2構成パラメータは活性化状態に設定され、前記活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できることを指示する。
【0078】
1つの可能な実施形態では、前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット及び第2種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、S-SSBを送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満の整数である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではない。
【0079】
【0080】
1つの可能な実施形態では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と前記第1のビットマップの長さが整数倍の関係を有しない場合、前記第1のビットマップが前記第1のタイムスロットセットの最後のタイムスロットにマッピングされた後で、前記第1のタイムスロットセットを超える前記第1のビットマップの一部のビットマップが切り捨てられる。
【0081】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット501は更に、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定するように構成され、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータに含まれたすべての値がゼロであり、及び/又は、前記決定ユニット501は更に、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定するように構成され、前記第2構成パラメータは非活性化状態に設定され、前記非活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できないことを指示する。
【0082】
1つの可能な実施形態では、前記Mの値は10240である。
【0083】
1つの可能な実施形態では、前記第1周期は、1つのSFN周期又は1つのDFN周期である。
【0084】
当業者なら自明であるが、本願実施例の上記の時間領域リソースの決定装置の関連する説明は、本願実施例の時間領域リソースの決定方法の関連する説明を参照して理解できる。
【0085】
図6は、本願実施例に係る通信機器600の概略構造図である。当該通信機器は、端末機器であってもよいし、ネットワーク機器であってもよい。
図6に示された通信機器600はプロセッサ610を備え、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0086】
例示的に、
図6に示されたように、通信機器600は更にメモリ620を備えることができる。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0087】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0088】
例示的に、
図6に示されたように、通信機器600は更に、トランシーバ630を備えることができ、プロセッサ610は、当該トランシーバ630を制御して他の機器と通信することができ、具体的に、情報またはデータを他の機器に送信するか、または他の機器によって送信された情報またはデータを受信することができる。
【0089】
ここで、トランシーバ630は、送信機および受信機を備えることができる。トランシーバ630は更に、アンテナを備えることができ、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0090】
例示的に、当該通信機器600は、具体的には、本願実施例におけるネットワーク機器であってもよく、当該通信機器600は、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0091】
例示的に、当該通信機器600は、具体的には、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器であってもよく、当該通信機器600は、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0092】
図7は、本発明の実施例に係るチップの概略構造図である。
図7に示されたチップ700はプロセッサ710を備え、プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0093】
例示的に、
図7に示されたように、チップ700は更に、メモリ720を備えることができる。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0094】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0095】
例示的に、当該チップ700は更に、入力インターフェース730を備えることができる。ここで、プロセッサ710は、当該入力インターフェース730を制御して、他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、他の機器又はチップによって送信される情報又はデータを取得することができる。
【0096】
例示的に、当該チップ700は更に、出力インターフェース740を備えることができる。ここで、プロセッサ710は、当該出力インターフェース740を制御して、他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、情報又はデータを他の機器又はチップに出力することができる。
【0097】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されてもよく、さらに、当該チップは、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0098】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、さらに、当該チップは、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返せいて説明しない。
【0099】
本願実施例で言及されたチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステムまたはシステムオンチップなどとも称し得ることを理解されたい。
【0100】
図8は、本願実施例に係る通信システム800の例示的なブロック図である。
図8に示されたように、当該通信システム800は、端末機器810およびネットワーク機器820を備える。
【0101】
ここで、当該端末機器810は、上記の方法において端末機器によって実現される対応する機能を実現するように構成されることができ、当該ネットワーク機器820は、上述の方法においてネットワーク機器によって実現される対応する機能を実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0102】
本願実施例におけるプロセッサは、信号の処理能力を備えた集積回路チップであり得ることを理解されたい。実装プロセスにおいて、上記した方法の実施例の各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって遂行されることができる。上述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。本願実施例で開示された各方法、ステップおよび論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願実施例を組み合たせて開示された方法のステップは、直接に、ハードウェア復号化プロセッサによって実行されて完了すると具現されることができ、又は復号化プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了する。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなど当技術分野の熟知する記憶媒体に配置されてもよい。当該記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリの情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて前記方法のステップを遂行する。
【0103】
本願実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性および不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などが利用可能である。本明細書で説明されるシステムおよび方法のためのメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図していることを留意されたい。
【0104】
上記したメモリは、例示的であるが制限的な説明ではなく、例えば、本願実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:synch link DRAM)およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などであってもよいことを理解されたい。つまり、本願実施例におけるメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図する。
【0105】
本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0106】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0107】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0108】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0109】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0110】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0111】
本願実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0112】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0113】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例のモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0114】
当業者なら自明であるが、本明細書で開示された実施例と組み合わせて説明された各例示のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることができる。これらの機能がハードウェアの形で実行されるかソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定の用途と設計上の制約条件に依存する。専門技術者は、各特定の用途に対して異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実装は本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0115】
当業者なら明確に理解できるが、説明の便宜上及び簡潔にするため、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスは、上記の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0116】
本願で提供されたいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現できることを理解されたい。例えば、上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現では、他の分割方法があり、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに統合又は集積したり、又は一部の特徴を無視したり、又は実行しないことができる。なお、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の一部のインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であり得る。
【0117】
別個の部品として説明された上記のユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示された部品は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際の必要に対応して、その中のユニットの一部又は全部を選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0118】
さらに、本願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットは別個の物理的ユニットであってもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0119】
上述の機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつスタンドアロン製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質的な部分、すなわち、先行技術に貢献のある部分、又は前記技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)に、本願の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスク等のプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0120】
上記の内容は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願に開示された技術的範囲内で当業者が容易に想到し得る変形又は置換も、本願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は、モバイル通信技術分野に関し、特に、時間領域リソースの決定方法及び装置、端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)車両のインターネット(V2X:Vehicle to Everything)において、リソースプールによって構成された時間ユニットはサブフレーム(subframe)である。LTE V2Xで定義されたサブフレームは、ニューラジオ(NR:New Radio) V2Xで定義されたサブフレームとは異なるため、LTE V2Xのリソースプール構成方法は、NR V2Xに適用できない。したがって、NR V2Xでリソースプール構成を決定する方法を定義する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願実施例は、時間領域リソースの決定方法及び装置、端末機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願実施例に係る、時間領域リソースの決定方法は、
端末機器が、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定することと、
前記端末機器が、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別することであって、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、ことと、を含む。
【0005】
本願実施例に係る。時間領域リソースの決定装置は、
第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、第1のビットマップに従って前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別するように構成される決定ユニットを備え、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。
【0006】
本願実施例に係る端末機器は、プロセッサ及びメモリを備える。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、上記の時間領域リソースの決定方法を実行するように構成される。
【0007】
本願実施例に係るチップは、上記の時間領域リソースの決定方法を実装するように構成される。
【0008】
具体的には、当該チップはプロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップが実装された機器に、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させるように構成される。
【0009】
本願実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0010】
本願実施例に係るコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0011】
本願実施例に係るコンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本願実施例に係る技術的解決策によれば、NR V2Xにおいて、端末機器は、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、前記第1のタイムスロットセット内のタイムスロットは、リソースプール構成に使用できるタイムスロットである。前記端末機器は、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別し、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。本願実施例に係る技術的解決策によれば、リソースプールは、タイムスロットを時間ユニットとして構成されているため、リソースプールの時間領域リソースを効率的かつ明確に決定することができ、リソースの使用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで説明する図面は本願を一層理解させるためのものであり、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を解釈するもので、本願を不適切に限定するものではない。
【
図1】本願実施例に係る通信システムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願実施例に係る、リソースプールを構成することを示す第1の概略図である。
【
図3】本願実施例に係る、時間領域リソースの決定方法の例示的なフローチャートである。
【
図4】本願実施例に係る、リソースプールを構成することを示す第2の概略図である。
【
図5】本願実施例に係る、時間領域リソースの決定装置の構成の概略構造図である。
【
図6】本願実施例に係る通信機器の概略構造図である。
【
図7】本願実施例に係るチップの概略的構造図である。
【
図8】本願実施例に係る通信システムの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願実施例における図面を参照して、本願実施例における技術的解決策を説明するが、説明された実施例は、本願実施例の一部に過ぎず、実施例の全部ではないことは明らかであろう。本願実施例に基づき、創造的な努力なしに当業者が取得した他のすべての実施例は、本願の保護範囲に含まれる。
【0015】
本願実施例の技術的解決策は、例えば、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割二重(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割二重(TDD:Time Division Duplex)システム、5Gシステム又は未来の通信システムなど様々な通信システムに適用されることができる。
【0016】
例示的に、本願実施例に適用される通信システム100は
図1に示す。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を備えることができ、ネットワーク機器110は、端末120(又は通信端末、端末と称する)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリア内に位置する端末と通信することができる。例示的に、当該ネットワーク機器110は、LTEシステムの進化型基地局(eNBまたはeNodeB:Evolutional Node B)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)無線コントローラであってもよく、または、当該ネットワーク機器は、モバイルスイッチングセンタ、リレーステーション、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、スイッチ、ブリッジ、5Gネットワークのネットワーク側の機器、または未来の通信システムのネットワーク機器などであってもよい。
【0017】
当該通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの端末120をさらに備える。ここで使用される「端末」は、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介した接続などの有線回線接続を介した、および/または別のデータ接続/ネットワークを介した、および/または、セルラーネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機などに対する無線インターフェースを介した、および/または別の端末の、通信信号を送受信するように設定された装置、および/または物事のインターネットシステム(IoT:Internet of Things)機器を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように設定された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」または「モバイル端末」と称し得る。モバイル端末の例は、衛星または携帯電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファックスおよびデータ通信能力を組み合わせることができるパーソナル通信システム(PCS: Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダおよび/またはグローバルポジショニングシステム(GPS:Global Positioning System)受信機を備えることができるPDA、および従来のラップトップ型および/またはハンドヘルド型受信機または無線電話トランシーバを備えた他の電子装置を含むが、これらに限定されない。端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE:User Equipment)、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、移動台、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザデバイスを指し得る。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイスおよび5Gネットワークの端末または未来進化のPLMNの端末などであってもよい。
【0018】
例示的に、端末120間では、装置対装置(D2D:Device to Device)通信を実行することができる。
【0019】
例示的に、5G通信システムまたは5Gネットワークは、ニューラジオ(NR:New Radio)システムまたはNRネットワークとも称し得る。
【0020】
図1は、1つのネットワーク機器および2つの端末を例示的に示し、例示的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器と、各ネットワーク機器のカバレッジエリア内の他の数の端末を含み得、本願実施例は、これらに対して限定しない。
【0021】
例示的に、当該通信システム100は、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに備えることができ、本願実施例は、これらに対して限定しない。
【0022】
本願実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を備えた機器を通信機器と称し得ることを理解されたい。例として、
図1に示された通信システム100は、通信機能を備えたネットワーク110および端末120を備えることができ、ネットワーク機器110および端末120は、上文に記載の具体的な機器であってもよく、ここでは繰り返して説明せず、通信機器は、通信システム100における、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティなど、他の機器をさらに備えることができ、本願実施例はこれらに対して限定しない。
【0023】
本明細書における「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明する単なる関連付けであり、3種類の関係が存在することができることを示し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが独立で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立で存在する場合など3つの場合を表す。さらに、本明細書における記号「/」は、一般的に、コンテキストオブジェクトが「または」の関係であることを示す。
【0024】
本願実施例の技術的解決策を容易に理解するために、以下では、本願実施例に関する技術的解決策について説明する。
【0025】
●LTE-V2Xにおけるリソースプール構成方法
LTE-V2Xでは、リソースプールの時間領域リソースは、1つのシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)周期又は1つの直接フレーム番号(DFN:Direct Frame Number)周期内で決定され、具体的には、次の方式で1つのSFN周期又は1つのDFN周期内のどの時間領域リソースがリソースプールに属するかを決定する。
【0026】
【0027】
【0028】
●NR-V2X
NR-V2Xにおいて、自動運転をサポートする必要があるため、より高いスループット、より低い遅延、より高い信頼性、より広いカバレッジ、より柔軟なリソース割り当てなど、車両間のデータインタラクションに対する要件が高くなっている。そのため、主に周期的なサービスをサポートするLTE V2Xとは異なり、NR V2Xでは、周期的なサービスと非周期的なサービスを同時にサポートする必要があり、非周期的なサービスが主な割合を占める可能性がある。さらに、データ伝送の遅延を減らし、リソース割り当ての柔軟性を高めるために、NR V2Xは、異なるサブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Space)及び異なるタイムスロットの長さをサポートする必要がある。具体的には、NR V2Xでは、サブキャリア間隔は、15kHz、30kHz、60kHz、又は120kHzであってもよく、タイムスロットの長さは、7~14個の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルであってもよく、これに対して、LTE V2Xでは、サブキャリア間隔は15kHzに固定され、タイムスロットの長さは、14個のシングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)シンボルである。
【0029】
また、NR-V2Xの1つのリソースプールでは、端末機器は、特定の周期に応じてリソースを予約することができ、この場合、端末機器は、現在の周期に送信されたサイドリンク制御情報(SCI:Sidelink Control Information)を使用して、その後の1つ又は複数の周期のリソースを予約することができ、予約された1つ又は複数の周期のリソースは、異なる伝送ブロック(TB:Transport Block)を送信するために使用される。また、一部のリソースプールでは、リソースの周期的な予約が禁止されている。この場合、端末機器によって送信されたSCIは、同じTBの再送信のためのリソースを予約するためにのみ使用できる。
【0030】
NR V2Xのリソースプールは、パラメータSL-ResourcePoolを介して構成でき、SL-ResourcePoolの情報要素(IE:Information Element)は、表1に示される通りであり、当該IEは、NRサイドリンクリソースプール(SL-ResourcePool)の構成情報を決定するために使用される。
【0031】
【0032】
LTE V2Xでは、1つのサブフレームにおいて、サイドリンク伝送に使用できるシンボルの数は14未満であり、NR V2Xでは、1つのタイムスロットにおいて、V2X伝送に使用できるシンボルの数は14未満であり得、この観点から見ると、LTE V2Xのリソースプールの構成方法は、NR V2Xに適用できない。一方、LTE V2Xでは、1つのSFN周期又はDFN周期でリソースプールの構成に使用できるサブフレーム数がリソースプールの構成を指示するビットマップの長さの整数倍になるようにするために、予約サブフレームの一部はリソースプールの構成に使用できなくなり、その結果、リソースの使用率が低下する。したがって、本願実施例の技術的解決策が提案され、本願実施例の技術的解決策によれば、1つのSFN周期又はDFN周期内に不完全なサイドリンク通信タイムスロットがある場合、又は非周期的に予約されたサイドリンクリソースがある場合、リソースプールの時間領域リソースを効率的で明確に決定することができ、リソースの使用率を向上させることができる。
【0033】
図3は、本願実施例に係る時間領域リソースの決定方法の例示的なフローチャートであり、
図3に示されたように、前記時間領域リソースの決定方法は、次のステップを含む。
【0034】
ステップ301において、端末機器は、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定する。
【0035】
本願実施例では、前記第1のタイムスロットセットは複数のタイムスロットを含み、前記第1のタイムスロットセットは、リソースプールの構成に使用できるタイムスロットセットであり、つまり、前記第1のタイムスロットセット内のタイムスロットは、リソースプールの構成に使用できるタイムスロットである。
【0036】
本願実施例では、前記端末機器は、第1周期から前記第1のタイムスロットセットを決定する。1つの可能な実施形態において、前記第1周期は、1つのSFN周期である。別の可能な実施形態において、前記第1周期は1つのDFN周期である。
【0037】
本願の1つの可能な実施形態において、前記端末機器は、下記式(1)に従って、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定する。
【0038】
【0039】
上記の技術的解決策では、例示的に、前記Mの値は10240である。例えば、SFN周期の場合、1つのSFN周期は1024個のSFNを含み、1つのSFNは10個のサブフレームを含むため、1つのSFN周期は10240個のサブフレームを含む。
【0040】
上記の技術的解決策では、例示的に、μの値と、端末機器の現在のBWP上のサブキャリア間隔は、関連関係を有し、具体的には、μの値とサブキャリア間隔との間の対応関係は、表2に示す。
【0041】
【0042】
【0043】
さらに、上記の技術的解決策におけるタイムスロットのインデックスは、SFN#0又はDFN#0内の最初のタイムスロットのインデックスを基準にして番号が付けられている。
【0044】
本願実施例では、前記第1のタイムスロットセットの実施方式は、次のような2つの実施方式を含み得、以下では、当該2つの実施方式について説明する。
【0045】
方式1-1:前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB:Sidelink Synchronization Signal Block)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである。
【0046】
【0047】
【0048】
留意されたいこととして、ここでのシンボルは、時間領域上のOFDMシンボルを指す。
【0049】
さらに、以下では上記の第3種類のタイムスロットについて説明する。第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットであり、第3種類のタイムスロット(すなわち、予約タイムスロット)は、次の方式で決定できる。前記第1周期における前記第1種類のタイムスロット及び前記第2種類のタイムスロット以外の全てのタイムスロットは、第2のタイムスロットセットを形成し、前記第2のタイムスロットセットは、次のとおりである。
【0050】
【0051】
【0052】
方式1-2:前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット及び第2種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、S-SSBを送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではない。
【0053】
ここで、前記第1種類のタイムスロット及び前記第2種類のタイムスロットに関する説明は、上記の説明を参照されたい。
【0054】
本願実施例では、1つのタイムスロット内の、m番目のシンボルから開始されるN個の連続するシンボルがすべてアップリンクシンボル又はサイドリンクシンボルである場合、当該タイムスロットは、リソースプール内のタイムスロットとして構成され得る。
【0055】
ステップ302において、前記端末機器は、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別し、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。
【0056】
【0057】
本願実施例では、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別する(すなわち、前記第1のタイムスロットセットのどのタイムスロットがリソースプールのタイムスロットに属するかを決定する)実施方式は、以下のような2つの実施方式を含み得、以下では、当該2つの実施方式について説明する。
【0058】
【0059】
具体的な実装では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、ここで、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表す。さらに、例示的に、前記第1値は1であり、前記第2値は0である。
【0060】
この方式では、前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する。すなわち、前記第1周期内の、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数は、リソースプールの構成を指示するビットマップの長さの整数倍であることが保証される。
【0061】
このようにして、第1周期内のリソースプールの時間領域リソース位置を変更せずに維持する必要がないことが保証でき、これにより、周期的なデータ伝送をサポートするのに有益である。
【0062】
【0063】
具体的な実装では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、ここで、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、さらに、例示的に、前記第1値は1であり、前記第2値は0である。
【0064】
この方式では、前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する可能性もあれば、整数倍の関係を有しない可能性もある。さらに、前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と前記第1のビットマップの長さが整数倍の関係を有しない場合、前記第1のビットマップが前記第1のタイムスロットセットの最後のタイムスロットにマッピングされた後で、前記第1のタイムスロットセットを超える前記第1のビットマップの一部のビットマップが切り捨てられる。
【0065】
図4を参照すると、例として前記第1周期が1つのSFN周期である場合、1つのSFN周期は10240個のタイムスロットを有し、ここで、一部のタイムスロットは、第1種類のタイムスロット(すなわち、S-SSBを送信するためのタイムスロット)及び/又は第2種類のタイムスロット(すなわち、不完全なアップリンクタイムスロット)として構成され、10240個のタイムスロットから上記の第1種類のタイムスロット及び/又は第2種類のタイムスロットを除外した後、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数は10116個であり、リソースプールの構成に使用されるビットマップの長さは10であるため、ビットマップの4ビットが最終的に1つのSFN周期を超えるため、当該4ビットが切り捨てられ、切り捨てられたビットマップによって、リソースプールのタイムスロット位置を決定することができる。
【0066】
このようにして、リソースプールの構成において、余分な予約タイムスロットが除外されることを回避し、それによって、リソースの使用率を向上させることができる。
【0067】
本願の1つの可能な実施形態において、決定されるリソースプールの場合、周期的なリソース予約が活性化状態に設定されると、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定することができる。周期的なリソース予約が非活性化状態に設定されると、上記の方式2-1と方式1-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定することができる。
【0068】
例えば、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定し、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータは、少なくとも1つのゼロではない値を含み、及び/又は、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定し、前記第2構成パラメータは活性化状態に設定され、前記活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できることを指示する。このような構成パラメータの場合、端末機器は、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定する。ここで、前記第1構成パラメータは、例えば、sl-ResourceReservePeriodListである。
【0069】
例えば、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定し、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータに含まれたすべての値がゼロであり、及び/又は、前記端末機器は、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定し、前記第2構成パラメータは非活性化状態に設定され、前記非活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できないことを指示する。このような構成パラメータの場合、端末機器は、上記の方式2-1と方式2-2を組み合わせた方式でリソースプールの時間領域リソースを決定する。ここで、前記第2構成パラメータは、例えば、sl-MultiReserveResourceである。
【0070】
例えば、端末機器によって決定されるリソースプールに対応する構成パラメータsl-ResourceReservePeriodListに、ゼロではない値が含まれている場合、これは、端末機器が、sl-ResourceReservePeriodListによって指示された特定の周期に従って、当該リソースプール内のリソースを予約できることを示し、この場合、端末機器は、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式で当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。そうでない場合、端末機器は、上記の方式2-1と方式2-2を組み合わせた方式で、当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。
【0071】
例えば、端末機器によって決定されるリソースプールに対応する構成パラメータsl-MultiReserveResourceが「活性化(enabled)」に設定された場合、これは、端末機器が、1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって、当該リソースプールから別のTBの初期伝送に使用されるリソースを予約することができることを示し、この場合、端末機器は、上記の方式1-1と方式1-2を組み合わせた方式で、当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。そうでない場合、端末機器は、上記の方式2-1と方式2-2を組み合わせた方式で、当該リソースプールの時間領域リソースを決定することができる。
【0072】
上記の技術的解決策によれば、周期的なリソースの予約をサポートするリソースプールの場合、第1周期におけるリソースプールの時間領域リソース位置を変更せずに維持する必要がないことが保証でき、周期的なデータ伝送をサポートするのに有益である。周期的なリソースの予約をサポートしないリソースプールの場合、リソースプールの構成において、余分な予約タイムスロットが除外されることを回避し、それによって、リソースの使用率を向上させることができる。
【0073】
留意されたいこととして、方式1-1の場合、1つのTBの送信をスケジューリングするSCIが異なるTBのリソースの予約を指示する場合、第1周期における、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数が、リソースプール構成を指示するビットマップの長さの整数倍になるように、一部の予約タイムスロットはリソースプール構成に使用できない。方式1-2の場合、1つのTB送信をスケジューリングするSCIが異なるTBのリソースの予約を指示できない場合、一部の予約タイムスロットはリソースプール構成に使用でき、さらに、第1周期における、リソースプールとして構成できるタイムスロットの数が、リソースプール構成に使用できるビットマップの長さの整数倍ではない場合、リソースプール構成に使用されるビットマップが第1周期内の最後のタイムスロットにマッピングされた後、第1周期を超えるビットマップを切り捨てる。
【0074】
本願実施例に係る技術的解決策によれば、NR V2Xに不完全なアップリンクタイムスロットがある場合、又は非周期的に予約されたサイドリンク送信がある場合、リソースプールの時間領域リソースを効率的かつ明確に決定することができ、リソースの使用率を向上させることができる。
【0075】
図5は、本願実施例に係る時間領域リソースの決定装置の構成の概略構造図であり、
図5に示されたように、前記時間領域リソースの決定装置は、
第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別するように構成される決定ユニット501を備え、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する。
【0076】
【0077】
1つの可能な実施形態では、前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである。
【0078】
【0079】
【0080】
1つの可能な実施形態では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する。
【0081】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット501は更に、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定するように構成され、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータは、少なくとも1つのゼロではない値を含み、及び/又は、前記決定ユニットは更に、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定するように構成され、前記第2構成パラメータは活性化状態に設定され、前記活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できることを指示する。
【0082】
1つの可能な実施形態では、前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット及び第2種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、S-SSBを送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13未満である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではない。
【0083】
【0084】
1つの可能な実施形態では、前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、当該ビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と前記第1のビットマップの長さが整数倍の関係を有しない場合、前記第1のビットマップが前記第1のタイムスロットセットの最後のタイムスロットにマッピングされた後で、前記第1のタイムスロットセットを超える前記第1のビットマップの一部のビットマップが切り捨てられる。
【0085】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット501は更に、前記リソースプールに対応する第1構成パラメータを決定するように構成され、前記第1構成パラメータに含まれた値は、リソース予約周期を決定するために使用され、前記第1構成パラメータに含まれたすべての値がゼロであり、及び/又は、前記決定ユニット501は更に、前記リソースプールに対応する第2構成パラメータを決定するように構成され、前記第2構成パラメータは非活性化状態に設定され、前記非活性化状態は、前記端末機器が1つのTBのSCIをスケジューリングすることによって別の伝送ブロック(TB)の初期伝送用のリソースを予約できないことを指示する。
【0086】
1つの可能な実施形態では、前記Mの値は10240である。
【0087】
1つの可能な実施形態では、前記第1周期は、1つのSFN周期又は1つのDFN周期である。
【0088】
当業者なら自明であるが、本願実施例の上記の時間領域リソースの決定装置の関連する説明は、本願実施例の時間領域リソースの決定方法の関連する説明を参照して理解できる。
【0089】
図6は、本願実施例に係る通信機器600の概略構造図である。当該通信機器は、端末機器であってもよいし、ネットワーク機器であってもよい。
図6に示された通信機器600はプロセッサ610を備え、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0090】
例示的に、
図6に示されたように、通信機器600は更にメモリ620を備えることができる。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0091】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0092】
例示的に、
図6に示されたように、通信機器600は更に、トランシーバ630を備えることができ、プロセッサ610は、当該トランシーバ630を制御して他の機器と通信することができ、具体的に、情報またはデータを他の機器に送信するか、または他の機器によって送信された情報またはデータを受信することができる。
【0093】
ここで、トランシーバ630は、送信機および受信機を備えることができる。トランシーバ630は更に、アンテナを備えることができ、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0094】
例示的に、当該通信機器600は、具体的には、本願実施例におけるネットワーク機器であってもよく、当該通信機器600は、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0095】
例示的に、当該通信機器600は、具体的には、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器であってもよく、当該通信機器600は、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0096】
図7は、本発明の実施例に係るチップの概略構造図である。
図7に示されたチップ700はプロセッサ710を備え、プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0097】
例示的に、
図7に示されたように、チップ700は更に、メモリ720を備えることができる。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実装することができる。
【0098】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0099】
例示的に、当該チップ700は更に、入力インターフェース730を備えることができる。ここで、プロセッサ710は、当該入力インターフェース730を制御して、他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、他の機器又はチップによって送信される情報又はデータを取得することができる。
【0100】
例示的に、当該チップ700は更に、出力インターフェース740を備えることができる。ここで、プロセッサ710は、当該出力インターフェース740を制御して、他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、情報又はデータを他の機器又はチップに出力することができる。
【0101】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されてもよく、さらに、当該チップは、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0102】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、さらに、当該チップは、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返せいて説明しない。
【0103】
本願実施例で言及されたチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステムまたはシステムオンチップなどとも称し得ることを理解されたい。
【0104】
図8は、本願実施例に係る通信システム800の例示的なブロック図である。
図8に示されたように、当該通信システム800は、端末機器810およびネットワーク機器820を備える。
【0105】
ここで、当該端末機器810は、上記の方法において端末機器によって実現される対応する機能を実現するように構成されることができ、当該ネットワーク機器820は、上述の方法においてネットワーク機器によって実現される対応する機能を実現することができ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0106】
本願実施例におけるプロセッサは、信号の処理能力を備えた集積回路チップであり得ることを理解されたい。実装プロセスにおいて、上記した方法の実施例の各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって遂行されることができる。上述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。本願実施例で開示された各方法、ステップおよび論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願実施例を組み合たせて開示された方法のステップは、直接に、ハードウェア復号化プロセッサによって実行されて完了すると具現されることができ、又は復号化プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了する。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなど当技術分野の熟知する記憶媒体に配置されてもよい。当該記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリの情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて前記方法のステップを遂行する。
【0107】
本願実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性および不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などが利用可能である。本明細書で説明されるシステムおよび方法のためのメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図していることを留意されたい。
【0108】
上記したメモリは、例示的であるが制限的な説明ではなく、例えば、本願実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:synch link DRAM)およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などであってもよいことを理解されたい。つまり、本願実施例におけるメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図する。
【0109】
本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0110】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0111】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0112】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0113】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0114】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0115】
本願実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0116】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0117】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例のモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするため、ここでは繰り返して説明しない。
【0118】
当業者なら自明であるが、本明細書で開示された実施例と組み合わせて説明された各例示のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることができる。これらの機能がハードウェアの形で実行されるかソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定の用途と設計上の制約条件に依存する。専門技術者は、各特定の用途に対して異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実装は本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0119】
当業者なら明確に理解できるが、説明の便宜上及び簡潔にするため、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスは、上記の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0120】
本願で提供されたいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現できることを理解されたい。例えば、上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現では、他の分割方法があり、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに統合又は集積したり、又は一部の特徴を無視したり、又は実行しないことができる。なお、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の一部のインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であり得る。
【0121】
別個の部品として説明された上記のユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示された部品は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際の必要に対応して、その中のユニットの一部又は全部を選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0122】
さらに、本願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットは別個の物理的ユニットであってもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0123】
上述の機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつスタンドアロン製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質的な部分、すなわち、先行技術に貢献のある部分、又は前記技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)に、本願の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスク等のプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0124】
上記の内容は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願に開示された技術的範囲内で当業者が容易に想到し得る変形又は置換も、本願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間領域リソースの決定方法であって、
端末機器が、第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定することと、
前記端末機器が、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別することであって、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、ことと、を含む、前記時間領域リソースの決定方法。
【請求項2】
【請求項3】
前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13
未満である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである、
請求項2に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項4】
前記第1周期における前記第1種類のタイムスロット及び前記第2種類のタイムスロッ
ト以外の全てのタイムスロットは、第2のタイムスロットセットを形成する、
請求項3に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項5】
【請求項6】
【請求項7】
前記第1のビットマップは、前記第1のタイムスロットセットの各タイムスロットに周期的にマッピングされ、前記第1のビットマップのビットの値が第1値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属することを表し、前記第1のビットマップのビットの値が第2値であることは、そのビットに対応するタイムスロットが前記リソースプールに属しないことを表し、
前記第1のタイムスロットセットに含まれたタイムスロットの数と、前記第1のビットマップの長さは、整数倍の関係を有する、
請求項3に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項8】
前記Mの値は10240である、
請求項2に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項9】
前記第1周期は、1つのシステムフレーム番号(SFN)周期又は1つの直接フレーム番号(DFN)周期である、
請求項1に記載の時間領域リソースの決定方法。
【請求項10】
時間領域リソースの決定装置であって、
第1周期内の第1のタイムスロットセットを決定し、第1のビットマップに従って、前記第1のタイムスロットセットから一部のタイムスロットを選別するように構成される決定ユニットを備え、前記一部のタイムスロットは、リソースプールの時間領域リソースを構成する、前記時間領域リソースの決定装置。
【請求項11】
【請求項12】
前記第1のタイムスロットセットは、前記第1周期内の、第1種類のタイムスロット、第2種類のタイムスロット、及び第3種類のタイムスロット以外のすべてのタイムスロットを含み、
前記第1種類のタイムスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB)を送信するために使用され、
前記第2種類のタイムスロットにおいて、前記第2種類のタイムスロットのm(mは0以上13
未満である)番目のシンボルから開始されるN(Nは正の整数である)個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルはアップリンクシンボルではなく、
前記第3種類のタイムスロットは、予約タイムスロットである、
請求項11に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項13】
前記第1周期における前記第1種類のタイムスロット及び前記第2種類のタイムスロット以外の全てのタイムスロットは、第2のタイムスロットセットを形成
する、
請求項12に記載の時間領域リソースの決定装置。
【請求項14】
【請求項15】
【国際調査報告】