(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-12
(54)【発明の名称】データモニタリング付きスマートドリルマシン/データモニタリング付きスマート医療用電気駆動器具
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20230502BHJP
A61B 17/16 20060101ALI20230502BHJP
B25F 5/00 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
H02J7/00 B
A61B17/16
B25F5/00 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022559740
(86)(22)【出願日】2021-04-01
(85)【翻訳文提出日】2022-11-25
(86)【国際出願番号】 EP2021058724
(87)【国際公開番号】W WO2021198473
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】102020109069.2
(32)【優先日】2020-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502154016
【氏名又は名称】アエスキュラップ アーゲー
【住所又は居所原語表記】Am Aesculap-Platz, 78532 Tuttlingen Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サイモン ミラー
(72)【発明者】
【氏名】ユルゲン シュナイダー
(72)【発明者】
【氏名】アンドリアス カンメラー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス-エルウィン カーラー
【テーマコード(参考)】
3C064
4C160
5G503
【Fターム(参考)】
3C064AA03
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA22
3C064BB10
3C064BB89
3C064CA56
3C064CA61
3C064CB17
3C064CB62
3C064CB71
3C064CB95
3C064EA02
3C064EA03
4C160LL01
4C160LL04
4C160LL09
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB13
5G503FA14
(57)【要約】
本発明は、器具内部の電気機器、好ましくは電気モータに電気エネルギを供給するための医療器具(2)用のバッテリデバイス(1)であって、器具内部の電気機器全体を好ましくはオペレータからの作動信号に応じて作動するためのバッテリが一体形成された電子制御部(5)と、対応するセンサシステムを含む複数の機能と、少なくとも保護回路(4)、モータ制御部、及び無線通信インタフェース(6)からなる統合インテリジェンスとを備えるバッテリデバイス(1)に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具内部の電気機器(3,4)の、好ましくは電気モータの電源のための医療器具(2)用スマートアキュムレータ(1)であって、
前記器具内部の電気機器(3、4)全体を、好ましくはオペレータからの作動信号に応じて駆動するためのアキュムレータ一体型制御電子機器(5)と、
関連するセンサシステムを含む複数のスマート機能と、
少なくとも保護回路(4)、モータ調節、及び無線通信インタフェース(6)からなる統合インテリジェンスと、
を備えるスマートアキュムレータ(1)。
【請求項2】
前記スマート機能は、
充電状態、
前記アキュムレータ及び/又は前記器具の温度、
前記器具用モータの回転数、
前記電気機器、好ましくは電気モータの電流消費量、
電圧、
前記器具用モータの出力電力、及び/又は
前記器具(2)内の設置状態を検出し、省電力スリープモードから電子コンポーネント(3,4,5)を作動させるための作動検出、
のうちの少なくとも1つの機能を対象とすることを特徴とする請求項1に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項3】
前記医療器具(2)は、受容コンパートメント(7)を有するハンドル部であって、前記医療器具(2)を作動するための前記ハンドル部を備え、
前記スマートアキュムレータ(1)は、前記受容コンパートメント(7)に挿入可能及び/又はプラグイン可能となるように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項4】
前記スマートアキュムレータ(1)は、伝送されたデータに基づいて、それぞれのアキュムレータ(9)の残存耐用年数及び/又は動作挙動及び/又は発生した故障を、判断及び/又は検出するために、負荷履歴を保存及び/又はこれを表示デバイス(8)に伝送するように提供され構成されているデータメモリを有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項5】
前記無線通信インタフェース(6)は、前記受容コンパートメント(7)の外部との通信用のアンテナとして前記スマートアキュムレータ(1)の底面(10)に統合されており、挿入された前記スマートアキュムレータ(1)を前記受容コンパートメント(7)内に封入する前記医療器具(2)の蓋部(11)を通して伝送されるデータを送信するように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項6】
前記無線通信インタフェース(6)は、2.4GHz帯のBluetooth(登録商標) Low Energy規格による無線伝送であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項7】
前記スマートアキュムレータ(1)は、アキュムレータ特有の充電曲線を設定するために、プラグインされたときに前記アキュムレータ(9)のタイプを充電ステーション(12)に通信するように提供され構成されており、
前記充電ステーション(12)は前記アキュムレータ(9)の充電を調節するように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項8】
前記統合インテリジェンスは、好ましくは前記電気モータの回転方向を認識するように提供され構成されており、
前記回転方向は、第2のキー(13)を同時に押したままにすることで変更/反転が可能であり、及び/又は
前記スマートアキュムレータ(1)は、前記受容コンパートメント(7)から取り外すときに前記アキュムレータ一体型制御電子機器(5)を前記省電力スリープモードに自動的に設定するように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項9】
前記スマート機能は、機械電気結合機構を介してアキュムレータパックモジュールに解放可能に結合されるデバイス-端末ユニット(30)に配置されており、
前記アキュムレータパックモジュールは、少なくとも前記アキュムレータ一体型制御電子機器(5)、前記アキュムレータ(9)、及び前記保護回路(4)を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項10】
前記デバイス-端末ユニット(30)と前記アキュムレータパックモジュールはバヨネットロックを介して接続可能であることを特徴とする、請求項9に記載のスマートアキュムレータ(1)。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)を有する、好ましくは手術用ドリル/ミリング器具である、携帯器具タイプの医療器具(2)。
【請求項12】
請求項11に記載の医療器具(2)と、
アキュムレータ充電ステーション(12)と、
表示デバイス(8)と、を備える医療処置システム(14)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療用電気器具/アプリケーション部のためのスマートアキュムレータ、ならびに医療器具/アプリケーション部、少なくとも1つのアキュムレータ又は電気エネルギ貯蔵部、充電ステーション、及び医療器具とは別の表示デバイスからなる医療処置システム又は医療処置デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
医療、特に手術では、ドリル、グラインダ、ノコギリなどの医療器具だけでなく、ポンプ、生命維持装置、測定デバイスなどの他の種類の機器も頻繁に用いられるが、これらは電力網などの静止エネルギ源に依存しないように、それぞれの器具の電気機器/ギア/コンポーネントを動作させるため、一次(移動)エネルギ源としてバッテリ又はアキュムレータを利用するものである。このようなバッテリ/アキュムレータは、通常、「ビルドイン」ユニット、すなわち、いわゆるバッテリブロックとして構成され、これは、蓋部を介して閉じることができる器具内/器具上の対応する形状のバッテリハウジング/コンパートメントに挿入することができる。このように、挿入されたバッテリ/アキュムレータは器具の環境から密閉されるため、無菌状態を確保することができる。
【0003】
特に、使用後に器具に滅菌処理を行う場合、挿入したバッテリ/アキュムレータが損傷したり、破壊されたりする可能性があるため、アキュムレータを交換できることが重要である。これは、バッテリ又はアキュムレータのそれぞれがそのような滅菌処理の前に器具用ハウジングから取り外され、滅菌処理の間に充電ステーションで充電されることを意味する。
【0004】
なお、この時点で医療用電気器具又はそれらの機能は何らかの形で制御/調節されなければならず、そのために対応する制御電子機器が必要であることに留意するべきである。また、このような電子機器の配置にもかかわらず、これによって電子機器が損傷することなく、医療用電気器具の滅菌性が保証されていることを考慮しなければならない。
【0005】
例えば、静止電源に接続するための医療用電気器具の場合、このことは静止電源に接続された電源ユニットに医療器具用電子機器を統合することで、実用的に簡単に実施できる。ただし、これはアキュムレータ駆動の器具(静止電源ユニットがない)では不可能である。したがって、この場合、それぞれの電子機器をバッテリ又はアキュムレータに統合させ、その結果、滅菌処理のためにバッテリと共に電気器具から取り外す。
【0006】
また、手術用器具は幅広い用途に対応するように設計される。ここで、エネルギ需要が増加することによって、器具、特にドリルのアキュムレータが空になると、患者にとって大きな危険となる。器具は交換しようとするものではなく、ましてアキュムレータの交換には時間がかかり、無菌状態を失うリスクが伴う。
【0007】
例えば、国際公開第WO2006/111773号は、バッテリ/アキュムレータや器具の電気モータを駆動/調整するための制御電子機器が統合された、手動器具タイプのアキュムレータ作動の手術器具を開示している。さらに、DIY機械技術の関連分野では、ハンドル部のそれぞれに電気モータを動作させるためのバッテリブロックがドッキングされている、ドリル機やねじ回し機などの電動工作機械がある。バッテリには電圧、電流、温度、及び/又は充電状態の検出手段/センサなどのスマート機能を装備でき、それらの測定値は無線通信デバイスを介して制御ユニットに伝送でき、例えば携帯電話上に表示することができる。しかしながら、このような工作機械では、アキュムレータの消耗が比較的早く、よって交換コストを極力抑えなければならないため、機械内部のモータの制御は通常工作機械に組み込まれている。なお、工作機械には滅菌処理は施されない。
【0008】
さらに、アキュムレータの残量が少なくなったことを手術チームにタイミングよく知らせるシステムも必要である。仮にこの情報が十分に早い時期に入手可能であれば、適切な非臨界時期を選択してアキュムレータを新しいものと交換することができる。公知の先行技術では、アキュムレータと電子機器はアプリケーション部又は医療器具の内部に位置するため、光学ディスプレイを介してデバイスの状態をユーザ又はオペレータに知らせることは不可能である。
【0009】
先行技術から、アキュムレータの残容量やその他の動作パラメータを示すディスプレイが知られており、DIY機器やその他のバッテリ駆動のデバイスに使用されている。電子インテリジェンスはそれぞれのアプリケーション部/医療器具に位置され、これが医療分野でのアプリケーション部/医療器具の滅菌処理を困難にしている。公知の先行技術では、アキュムレータの充電状態は、充電ステーションでの充電中にのみ読み取ることができる。アキュムレータが充電ステーションの外、又はアプリケーション部の内部にある場合、これは不明な変数である。今までこのような動作パラメータのディスプレイは有線デバイスに対してのみ知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この先行技術に基づいて、本開示の目的は、特に滅菌の問題を低減/除去することができる、好ましくは携帯器具タイプの電気的に動作する医療器具/アプリケーション部のためのスマートアキュムレータ、及びそのような医療器具/アプリケーション部を備える医療処置システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本目的は、請求項1の特徴を有するスマートアキュムレータ、及び請求項10の特徴を有する医療処置システムによって解決される。よって、本開示の有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0012】
従って、本開示は、医療用のスマートアキュムレータ(スマートアキュムレータブロック)、特に器具内部の電気機器の、好ましくは電気モータの電源のための医療用器具/アプリケーション部に関し、スマートアキュムレータは、器具内部の電気機器全体を、好ましくはオペレータからの作動信号に応じて駆動するためのアキュムレータ/アキュムレータブロック一体型制御電子機器と、関連するセンサシステムを含む複数のスマート機能と、少なくとも保護回路、モータ調節、及び無線通信インタフェースからなる統合インテリジェンスと、を備える。
【0013】
言い換えると、スマートアキュムレータ/スマートアキュムレータブロックは、一方では電気機器/コンポーネント、特に医療器具/アプリケーション部の電気モータを特に駆動するための制御電子機器を、他方では関連するセンサシステムを含むスマート機能を一体的に装備している。ここで、アキュムレータ/アキュムレータブロック一体型データ伝送デバイスを介して、対応する測定値を表示デバイス/外部インタフェース(受信デバイス付き)に伝送できることが好ましい。これは、医療器具/アプリケーション部のためのバッテリ/バッテリブロック又はアキュムレータ/アキュムレータブロックには、医療器具のあるいはその中の電気機器/コンポーネント(例えば電気モータ)やバッテリ又はアキュムレータ自体をも制御及び/又は調節さらにはモニタリングするための制御機能及びスマート機能がすべて含まれていることが好ましいことを意味する。
【0014】
スマートアキュムレータ/スマートアキュムレータブロックに取り付け/統合された制御電子機器は、アプリケーション部/医療器具が制御フリーの駆動ユニットを有するという利点がある。さらに、アキュムレータ/アキュムレータブロックに又はその中に固定された少なくとも1つのプリント基板上に制御電子機器が配置されていると好ましい。さらに、無線通信インタフェースが第1のプリント基板に配置され、保護回路が第2のプリント基板に配置されていると好ましく、第1のプリント基板は好ましくはアキュムレータ/アキュムレータブロックの足端に固定され、第2のプリント基板は好ましくはアキュムレータ/アキュムレータブロックに対して長手方向に横向きに配置される。
【0015】
また、アキュムレータ/アキュムレータブロックは、幾つかの(束ねられた)電力貯蔵セルから形成されるか、又はそれぞれから構成することができる。アキュムレータ/アキュムレータブロックの第1のプリント基板と反対側には、アキュムレータ又は個々の電力貯蔵セルを収納するアキュムレータヘッド/ハウジングを配置することが好ましい。また、アキュムレータヘッドにはアキュムレータ/アキュムレータブロック又は個々の電力貯蔵セルの極を第1のプリント基板及び/又は第2のプリント基板に電気的に接続するためのケーブルレセプタクル又はケーブルシャフトがあると好ましい。
【0016】
これは、スマート機能の臨界状態、特にアキュムレータ充電状態について操作チームやユーザ/オペレータに時間内に知らせるため、アキュムレータ/アキュムレータブロックを十分に早期かつ好適な時期にデバイスに挿入したり交換したりできるという利点がある。
【0017】
ここで、スマート機能は、例えば充電状態、アキュムレータ/アキュムレータブロック及び/又は医療器具/アプリケーション部の温度、器具用モータの回転数、電気機器、好ましくは電気モータの電流消費量、電圧、器具用モータの出力電力、及び/又は器具内、又は器具/アプリケーション部の受容コンパートメント内の設置状態を検出し、省電力スリープモードから制御電子機器/電気機器を作動させるための作動検出のうちの少なくとも1つの機能を含むと好ましい。
【0018】
これは、好ましくはモニタである、外部インタフェースを用いて、アキュムレータ充電状態に加えて、上述の他のパラメータを表示したり、必要に応じてそれらを照会したりすることができるという利点がある。
【0019】
さらに、医療器具/アプリケーション部は、受容コンパートメント/受容シャフトを有するハンドル部であって、医療器具を作動するためのハンドル部を有し、スマートアキュムレータは、受容コンパートメントに挿入可能及び/又はプラグイン可能となるように提供され構成されていると好ましい。
【0020】
さらに、スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックは、伝送されたデータに基づいて、それぞれのアキュムレータの残存耐用年数及び/又は動作挙動及び/又は発生した故障を、判断及び/又は検出するために、負荷履歴を保存及び/又はこれを表示デバイスに伝送するように提供され構成されているデータメモリを有すると好ましい。
【0021】
言い換えれば、スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックには、充電サイクル数及び/又は深放電状態などの負荷履歴を保存したデータメモリを設けることもでき、またこの負荷履歴を表示ユニットにも伝送することができ、これにより伝送データを用いて、例えば、それぞれのアキュムレータの残存耐用年数に関する結論を導き出すことができる。このように、表示された動作パラメータにより、動作挙動及びあらゆるエラーに関する情報が提供される。したがって、継続的な動作/適用中に医療器具の過負荷を確認することができる。残存運転時間やアキュムレータの充電残量を予知することで、動作工程が計画的となり、信頼性がより向上する。これにより、患者にとっての安全性も確実に高まる。
【0022】
これは、充電状態が分かるだけでなく、このアキュムレータ/アキュムレータブロックでデバイスがまだどれくらいの間、動作できるかを予知することができることも意味する。このことは、保存された負荷履歴や保存データに基づいて負荷の関数として予知することができ、これにより信頼できる値を表すため有利である。これにより、予測不可能な耐用年数の低下を防ぐことができる。
【0023】
具体的には、スマート機能に特有な/割り当てられたセンサがアキュムレータ/アキュムレータブロックに統合され、それらの測定値は、好ましくは、保護回路、電気機器調節(例えば、モータ調節)、及び無線通信インタフェースからなる統合インテリジェンスに送信/伝送されるため、器具/アプリケーション部自体は完全に統合電子機器から解放された状態を維持することができる。言い換えれば、インテリジェンスがアキュムレータ/アキュムレータブロックに完全に統合される。したがって、使用中はアキュムレータ/アキュムレータブロックがアプリケーション部/医療器具に完全に封入されており、ユーザのために外部に視覚的な指示を投影することができないため、無線通信インタフェースが必要となる。これにより無菌状態を維持することができる。したがって、アプリケーション部/医療器具(それ自体)は完全に統合電子機器から解放されているため、電子コンポーネントを損傷することなく、例えば蒸気滅菌によって簡単に滅菌することができる。
【0024】
無線通信インタフェースは、アプリケーション部/医療器具の外部との通信用のアンテナとしてスマートアキュムレータ/アキュムレータブロックの底面に統合されており、挿入されたスマートアキュムレータ/アキュムレータブロックを受容コンパートメント内に封入するアプリケーション部の蓋部を通して伝送されるデータを送信するように提供され構成されていると好ましい。
【0025】
すべての必要な動作データが無線通信経路を介して医療器具/アプリケーション部、充電デバイス及び外部インタフェース、好ましくは電子ディスプレイの間で交換されることが好ましく、現在の動作データと、それぞれのアキュムレータ(複数可)の履歴からのデータが表示される。
【0026】
言い換えれば、外部への通信インタフェースを表すアンテナは、アキュムレータ/アキュムレータブロックの底部に位置するため、蓋部を通してリモートステーション/外部インタフェースに伝送する。
【0027】
さらに、無線通信インタフェースは、2.4GHz帯のBluetooth(登録商標) Low Energy規格による無線(radio)伝送であると好ましい。
【0028】
さらに、スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックは、アキュムレータ特有の充電曲線を設定するために、プラグインされたときにアキュムレータ/アキュムレータブロックのタイプを充電ステーションに通信するように提供され構成されており、前記充電ステーションはアキュムレータ/アキュムレータブロックの充電を調節するように提供され構成されていると好ましい。言い換えれば、スマートアキュムレータは、アキュムレータタイプを識別するためのアキュムレータ識別子を含んでもよく、これは、例えば、充電ステーションによって読み取られ得、その後、アキュムレータ特有の充電サイクル(関連する充電曲線に対応)を選択する。言い換えれば、アキュムレータ/アキュムレータブロックのタイプは、プラグインされたときにワイヤで充電デバイスに通信される。この情報に基づいて、充電デバイスは、アキュムレータのタイプに応じた正しい充電曲線を設定する。充電インテリジェンスは全体的に充電デバイス側にある。これにより充電調節をも担える。
【0029】
さらに、統合インテリジェンスが好ましくは電気モータの回転方向を認識するように提供され構成されていると好ましく、モータの起動がキーによって行われ、回転方向が同時に第2のキーを押したままにすることによって変更/反転させることができる。これは、常時反転ボタンを押す必要がないという利点がある。言い換えれば、モータ又は器具/アプリケーション部に取り付けた工具のそれぞれの回転方向が検出される。
【0030】
また、スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックは、受容コンパートメントから取り外す際にアキュムレータ一体型制御電子機器を省電力スリープモードに自動的に設定するように提供され構成されていると好ましい。言い換えれば、アキュムレータがアプリケーション部/医療器具の受信コンパートメント内にあるときに作動する検出を通して、プロセス又は電子機器/コンポーネントを起動し、通信できる状態となる。アキュムレータ/アキュムレータブロックを機械又は受容コンパートメントから取り外すとすぐに、可能な限り長いアキュムレータ寿命を達成するために、電子機器又はプロセスを省電力スリープモード/休止状態にする。
【0031】
さらに、アプリケーション部/医療器具は、アプリケーション部/医療器具を完全な滅菌及び/又は再処理することが可能な適切な材料で作製/製造されることが好ましい。このため、アプリケーション部/医療器具の材料はチタンであることが好ましい。本開示では、スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックは、常に非無菌であり、アプリケーション部/医療器具の受容コンパートメント内に載置される。好ましくはプラスチック製であり、滅菌もされた蓋部を介して、スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックは固定され、包囲/封入される。このように、蓋部の材質はアプリケーション部/医療器具とは異なる。これにより、データの伝送が確保される。
【0032】
さらに、本開示は、先行する態様のいずれかに記載のスマートアキュムレータ/アキュムレータブロックを有する、好ましくは手術用ドリル/ミリング器具である、携帯器具タイプの医療器具/アプリケーション部に関する。
【0033】
さらに、本開示は、先行する態様に記載の医療器具/アプリケーション部と、アキュムレータ充電デバイスと、表示デバイスとを備える医療処置システムに関する。
【0034】
さらに、本開示は、器具内部の電気機器、好ましくは電気(器具)モータの電力供給に関する本開示の先行する態様の1つに好ましくは係る、医療器具用のモジュラー形スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックであって、スマート機能(前述の定義に係る)を含むデバイス端末ユニットと、アキュムレータ一体型制御電子機器(バッテリ管理システム)、任意で保護回路、アキュムレータセル、及び任意でデータ転送用アンテナ(好ましくはBluetooth(登録商標)を介して)を含むアキュムレータパックモジュールと、を備えるモジュラー形スマートアキュムレータ/アキュムレータブロックに関し、デバイス端末ユニットとアキュムレータパックモジュールとは、検出可能な機械電気(及び電子)結合機構を介して接続される。
【0035】
このモジュラー形スマートアキュムレータは、本請求項1又は本開示の先行する態様とは独立して/別々に主張され得る。さらに、以下の態様についても、現在の一連の請求項に対して独立して/別々に主張され得る。
【0036】
言い換えれば、このため、それ自体が分離/着脱可能なアキュムレータが提供される。すなわち、アキュムレータパックモジュール(アキュムレータセルとバッテリ管理システム/制御システムを含む)は、適用可能な場合、データ通信電子機器や(アキュムレータが挿入される)医療器具の制御電子機器などのスマート機能を含むデバイス端末ユニットから分離することができ、これら2つのコンポーネントは互いに独立して維持又は交換可能である。これは、アキュムレータセルが消耗した場合、アキュムレータパックモジュール自体のみを交換でき、それが含むスマート機能を有するデバイス端末ユニット(再利用可能なアセンブリとして)を新しいアキュムレータパックモジュールに(使い捨てのアセンブリとして)接続できるという利点がある。このように、寿命サイクルの終焉時に認可されたバッテリ構築サービスを実行する可能性がある。また、モジュラー形スマートアキュムレータは、特に着脱可能な結合機構がネジ又はバヨネットロックを有する場合に、2つのアセンブリを簡単かつプラグイン可能に分解/組み立てできるという利点も提供する。接着又はリベットは、好ましい代替又は追加的な締め付けの選択肢である。デバイス端末ユニットはそのスマート機能のためにスマートアキュムレータのうちのより高価なコンポーネントであるため、アキュムレータパックモジュールのみを更新して元のデバイス端末ユニットに接続すれば、このようにコスト削減が可能である。
【0037】
言い換えれば、アキュムレータはモジュール式のプラットフォームベースの二次バッテリであり、認可解除可能な閉鎖/結合機構を介してアプリケーション/医療器具から取り外し可能に構成されるか/取り外すことができると好ましい。
【0038】
アキュムレータパックモジュールはセルホルダ、好ましくは3つのセルホルダを有し、これらセルホルダは、この目的のために設けられたセルホルダの凹部にアキュムレータセルを留めることによって、セルブロックの形態でアキュムレータセル、好ましくは3つのアキュムレータセルを一緒に保持するように提供され構成されると好ましい。
【0039】
デバイス端末ユニットとアキュムレータパックモジュールとはバヨネットロックを介して互いに機械的に接続可能であると有利である。
【0040】
アキュムレータパックモジュールは、デバイス端末ユニットに機械的及び電気的/電子的接続するように構成されたインタフェースモジュールを有すると有利である。
【0041】
インタフェースモジュールは、一方の側でアキュムレータセルと電気的に接触し他方の側で接触面を有する接触ピンを有し、この接触面はデバイス端末ユニットにアキュムレータセルからの電圧を供給するためにこれをインタフェースモジュール上に搭載する際にデバイス端末ユニット上の対応する接点と接触させることができることが好ましい。また、インタフェースモジュールは、(接触)スリーブを受容するための(中央に配置された)スリーブレセプタクル(中央ボア)を有し、このスリーブはアキュムレータパックモジュール又はそのバッテリ管理システムと適用可能な場合にアンテナやデバイス端末ユニット又はその制御電子機器/スマート機能との間に電気的/電子的接続をもたらすように提供し構成されることも好ましい。
【0042】
データケーブル及び/又は通信バスは、スリーブを通して配線することができると有利である。
【0043】
また、データケーブル又は通信バスはプラグ接続を介してデバイス端末ユニットに接続できると有利である。
【0044】
代わりに、制御電子機器とバッテリ管理システムとの間に電気的接触を提供するため、また場合によっては、デバイス端末ユニットとアキュムレータパックモジュールとを好ましくはバヨネットロックを介して接続する際にデータ転送用のアンテナを提供するため、(接触)スリーブ自体が軸方向にオフセットする接触部を有し、デバイス端末ユニット側のプラグ接触部にはジャック接続部があり、このジャック接続部はデバイス端末ユニットをアキュムレータパックモジュールとともに搭載する際にスリーブにプラグイン可能か、あるいはプラグインされることが好ましい。
【0045】
接触ピンがデバイス端末ユニットに対向する側にそれぞれの波ばね座金を備えている場合、機械的な、好ましくはバヨネットロックを閉じる際に、接触ピンがアキュムレータセルにかつ/又は接点がデバイス端末ユニットに及ぼす力の作用を支持することは有利である。
【0046】
アキュムレータパックモジュールは、好ましくは、バッテリ管理ホルダ/プリント基板ホルダに固定され、好ましくはネジ止めされた、上述の第2のプリント基板によるバッテリ管理システムで構成され、バッテリ管理ホルダ/プリント基板ホルダは、軸方向かつ長手方向の導体レール/ガイドレールにより、セルホルダ上又はその中に設けられた導体溝に挿入可能である。
【0047】
接触ピンはインタフェースモジュールのリング状の窪みにあることが好ましく、この窪みは、機械的に、好ましくはバヨネットロックを介して閉じられると、デバイス端末ユニットの底面、すなわちアキュムレータパックモジュールに対向した側に正確にフィットして塞がれ、これによりデバイス端末ユニットには電圧供給が可能である。
【0048】
ジャックプラグが(接触)スリーブ内の対応する平面/軸部分と接触する複数の平面/軸部分を有し、機械的に、好ましくはバヨネットロックを閉じた際での回転移動中にこれらの電気的接続が維持されると有利である。
【0049】
言い換えれば、モジュラスマートアキュムレータは、スペーサ/セルホルダ、保護回路、ジャック接続部、バヨネットロック、及びロック機構から構成されると有利である。また、(スマート)ユニバーサルエネルギユニットが、アダプターを介して将来的にいくつかのアプリケーションで異なるセルのバリエーションを適合させるオプションを提供することも、ここでは有利である。スペーサ/セルホルダは、リーディングレールを介してバッテリ管理システムホルダを受容し、電源ユニット内の(アキュムレータの)セルの保持をより良く確実にするために設けられる。さらに、スペーサ/セルホルダは可変式で、好ましくは3部品のスペーサ/セルホルダである。好ましくは、3つの円柱状のバッテリセル/アキュムレータセルが用いられる。
【0050】
保護回路は、保護機能に加えて、アプリケーション及び/又は充電デバイスとワンワイヤ接続でデータを交換するように設けられ構成されていることが好ましい。
【0051】
ジャックプラグ又はコネクタがデータ及び電力を伝送するように提供され構成されていると有利である。
【0052】
また、通信インタフェース/インタフェースモジュールが、特に最大回転速度、多数の充電プロセス、及び/又はデータ転送などのユーザベースの設定をアクティブ化するように提供され構成されていることが好ましい。インタフェースモジュールには3極ソケットがあり、その内にアプリケーションや医療器具のデバイス端末が係合すると有利である。このように、電圧接続ならびにグランド及びデータラインもそれぞれのアプリケーションに接続することができる。この中で、接続はマザーボード上のスクリューコネクタ又はリボンケーブル、あるいは(アキュムレータ一体型の)制御電子機器をそれぞれ介して行うことができる。
【0053】
ハウジングモジュールは台形のベースを有し、好ましくは43×50mmの寸法であることが有利である。
【0054】
好ましくは、電源のコンポーネントは、医療器具のデバイス端末とインタフェースモジュールを介して互いに強固に接続され、バッテリ管理システム/バッテリ管理ホルダを含む第2のプリント基板が内部に位置するユニットを形成するように提供され構成される。バッテリ管理システム/第2のプリント基板は少なくとも3つのバランシングICを有することが好ましい。この場合、個別のセル電圧の電圧タップ、すなわち個別のバッテリセル/アキュムレータセルの電圧、ならびにアキュムレータを形成する上記の少なくとも3つのセルの全電圧は、バッテリ管理システム/第2のプリント基板から銅又はアルミニウム製の耐雷素子によって低オームで角型接続点を介して直列に作成される。
【0055】
低オーム接続は、特にセンサシステムにとって、例えば、回転速度の検出にとって、ならびにアキュムレータ一体型制御電子機器に見られるアキュムレータ又はスマートアキュムレータの電力電子機器と医療器具のヘッド又は医療器具の電気モータのヘッドとの接続にとって、非常に重要である。デバイス/アプリケーションへの低オーム接続は、ここで回転バヨネットロックを介して実現される。回転機構は、インタフェースモジュールの助けをかりて基本的な状態で電源ユニットによって医療器具に搭載することができる。
【0056】
バッテリ管理システム/第2のプリント基板がバッテリ管理システムホルダに強固にネジ留めされ、かつインタフェースモジュールをアキュムレータパックモジュールのモジュールハウジングに押圧、接着、及び/又は溶接して、自己完結型アキュムレータブロックを形成することが好ましい。
【0057】
これにより、ユニット(アキュムレータブロック及びデバイス端末ユニット)を、例えば時計回りなどのわずかな回転移動で互いに接続することができる。これが完了するとすぐに、デバイス端末は端部位置で残りのアキュムレータユニットに強固に接続される。この端部位置を解放するために、少なくとも1つの対向するばね力がデバイス端末に加えられねばならない。ロックは、接続機構の反時計回りの回転移動によって逆転させることができる。デバイス端末はアキュムレータヘッドにおける制御ユニットであるか、同一なデバイス端末を装備したエネルギプラットフォームにおける他のユニットであってもよい。ユニット間の切断/接続機構は同じままである。
【0058】
さらに、認可された開放機構がユニバーサルロックをハウジングモジュールに取り付けることによって提供され、このハウジングモジュールは上記の開放機構の回転を防止するためにボルトロックによって提供され構成されることが好ましい。
【0059】
さらに、3つのバヨネットスロット内の回転移動の機械的コーディングによって、無認可な開放から保護されるようにバヨネットロックが提供され構成されていると有利である。代わりに、例えば、RFIDチップを介して、上記閉鎖機構を初期化するメカトロニクスシステムが好ましい。
【0060】
アキュムレータモジュールのハウジング材料はプラスチック、好ましくはV01からなることが好ましい。代わりに、アルミニウムなどの他のハウジング材料も想定される。
【0061】
各セルホルダは、クランプ係合を介して、バッテリセル/アキュムレータセル、好ましくは3つのバッテリセル/アキュムレータセルを受容するように構成されることが好ましい。この目的のため、セルホルダは、バッテリセル/アキュムレータセルを収納するように丸められた少なくとも3つのクリップモジュールを有することが有利である。
【0062】
バッテリ管理システムホルダは、各セルホルダ/スペーサに設けられたガイド溝に、バッテリセル/アキュムレータセルの長手方向のリーディングレール/ガイドレールを介して挿入可能であると有利である。
【0063】
要約すると、本開示は、スマートアキュムレータ、そのようなスマートアキュムレータを含む医療器具/アプリケーション部、ならびにそのような機器、充電ステーション及びディスプレイを含む医療処置システムに関する。スマートアキュムレータは、医療器具/アプリケーション部の制御電子機器全体、ならびに複数のスマート機能、特にアキュムレータの充電状態及び/又はアキュムレータ充電ステーションの制御を統合する。無線データ転送を使用して、アキュムレータ駆動ドリルの動作パラメータを手術室に表示することができる。これにより、デバイスへの信頼性が高まり、動作/アプリケーションが計画可能となる。よって、アキュムレータの入れ替え又は同様のことによる中断は、適切な/計画可能な時間に回避又は実行できる。
【0064】
最後に、本開示の先行する態様は、先行する態様の少なくとも1つに係る均一に設計された汎用アキュムレータパックモジュールと、個別に設計された複数のデバイス端末ユニット、又は異なるスマート機能を装備したユニットとから構成される一種のアキュムレータセットシステムを提供する可能性を生み出し、これらユニットは同一のクロージャを持つため、必要に応じて汎用アキュムレータパックモジュールと組み合わせることができる。これは、デバイス端末ユニットを入れ替えるだけで、アキュムレータブロック全体を異なる医療器具に適合させることができることを意味する。これは迅速でコストパフォーマンスに優れる。
【0065】
以下、添付の図を参照しながら、好ましい構成例により本開示をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1】本開示に係るスマートアキュムレータ及びその構造を模式的に示す図である。
【
図2】本開示に係る医療処置システムを示す図である。
【
図3】本開示に従って第1のプリント基板上に配置された個々のコンポーネントを示す図である。
【
図4】本開示に係る医療器具の構造を示す図である。
【
図5】モジュラー形アキュムレータの分解図である。
【
図6】モジュラー形アキュムレータのインタフェースモジュールの上面図である。
【
図7】モジュラー形アキュムレータのインタフェースモジュールの断面図である。
【
図8】モジュラー形アキュムレータの長手方向の断面図である。
【
図9】モジュラー形アキュムレータのデバイス端末の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下、本開示の構成例を添付図面に基づいて説明する。これらの図は、本質的には単なる模式図であり、発明の理解を容易にするのに役立つものである。同一の要素は同じ参照符号で示される。
【0068】
図1は、本開示に係るスマートアキュムレータ1及びその構造を模式的に示す図である。スマートアキュムレータ1は、器具内部の電気機器に電力を供給するため、好ましくは電気モータ(図示せず)を駆動するために医療器具/アプリケーション部2(
図4に詳しく記述)に提供される。スマートアキュムレータ1は、第1のプリント基板3上に配置され、電気機器全体を駆動するために設けられたアキュムレータ一体型制御電子機器5から構成される。
【0069】
スマートアキュムレータ1は、1つ又は複数の電力貯蔵セルによって形成され得るアキュムレータ9と、少なくとも第1のプリント基板3及び第2のプリント基板4と、アキュムレータヘッド15とから構成される。
【0070】
アキュムレータヘッド15は、スマートアキュムレータ1の上端、又はアキュムレータ9の上部側、又はバッテリパックを形成するように束ねられた個々の電力貯蔵セル9に位置する。アキュムレータ9又は個々の電力貯蔵セル9の上端部は、アキュムレータヘッド15に収納又は挿入される。したがって、対応する受容開口部がアキュムレータヘッド15に構成されている。
【0071】
さらに、アキュムレータヘッド15は、アキュムレータ9への電気的接続のため、ケーブル16又はケーブル16の一部をアキュムレータヘッド15内に送り込むためのブッシュ又は穴であるケーブルシャフト17を有する。
【0072】
ケーブル16はそれぞれ一端がアキュムレータ9の正極又は負極に接続され、それぞれの他端が第1のプリント基板3に電気的に接続されているか、あるいは、ケーブル16はそれぞれ一端が第1のプリント基板3に、他端が第2のプリント基板4に電気的に接続されている。電気接続点は、ハンダ付けか、あるいはプラグインしたり、これらと類似なことで対応することができる。
【0073】
図1によれば、第1のプリント基板3は、アキュムレータ9に第1のプリント基板3を固定するために設けられた固定手段18を有する。第1のプリント基板3には、Bluetooth(登録商標)デバイス20として構成された通信インタフェース6が示されており、これは外部インタフェース8への無線データ転送のために提供される。
図1における第2のプリント基板4は、スマートアキュムレータ1の保護回路を示し、アキュムレータ9の側面に取り付けられる。なお、第1のプリント基板3及び第2のプリント基板4は、アキュムレータ9に接着/プラグイン又はその他の手段で固定されていてもよい。
【0074】
図2は、本開示に係る医療処置システム14を示す図である。
図2は、挿入可能なスマートアキュムレータ1と、表示デバイス8と、充電ステーション又は充電デバイス12とを備えた器具/アプリケーション部2を示す。スマートアキュムレータ1、表示デバイス8、及び充電ステーション12は、好ましくはBluetooth(登録商標)を介して相互に通信し、これにより相互に無線でデータを交換することができる。あるいは、WLANや無線(radio)を介した通信も考えられる。
【0075】
表示デバイス8は、データ、パラメータ又はその他の必要な情報、特に充電状態を視覚的に表示するように提供され構成される。
図2において、表示デバイス8は電気モニタを示し、スマートアキュムレータ1の通信インタフェース6と互換性のある通信インタフェースを有する。
【0076】
医療器具/アプリケーション部2は、スマートアキュムレータ1を受容するように構成され提供される受容コンパートメント7を有する(
図4により詳しく記述)。
【0077】
充電ステーション12は、受容コンパートメント7から取り外したスマートアキュムレータ1を受容する役割を果たす。充電ステーション12は、スマートアキュムレータ1が挿入されると、アキュムレータ9のアキュムレータタイプについて電線により知らされ、その後、正しい充電曲線でアキュムレータ9を充電するように構成される。これは、充電ステーション12が充電曲線を採用することを意味する。したがって、スマートアキュムレータ1は、充電インテリジェンスを有していない。充電ステーション12は、充電状態自体を視覚的に表示するようにも構成されている。また、充電ステーション12は、スマートアキュムレータ1の通信インタフェース6及び表示デバイス8の通信インタフェース6と互換性のある通信インタフェースも有する。
【0078】
図3は、本開示に係る、電気コンポーネント及び/又はセンサが配置された第1のプリント基板3を示す図である。第1のプリント基板3は、好ましくは、アキュムレータ9の底面10の形状を有する。少なくとも制御電子機器5又はスイッチングレギュレータ、Bluetooth(登録商標)デバイス20、及び好ましくは接地されていないアンテナ遮断領域21は、第1のプリント基板3上に位置する。また、プリント基板3には、
図3ではより詳細に説明されていない更なる電気コンポーネントが装備され接続されている。
【0079】
図4は、本開示に係る医療器具/アプリケーション部2の構造を示す図である。医療器具/アプリケーション部2には、器具2のハンドル部に形成されスマートアキュムレータ1が内部に統合された受容コンパートメント7と、ハンドル部の下端部に配置されスマートアキュムレータ1を封入する蓋部11と、ユーザにより器具/アプリケーション部2を動作させるための少なくとも2つの動作キー/動作ボタン13と、ドリル、バールなどの様々なアタッチメントを受容するように構成された工具受容デバイス19とが示されている。
【0080】
さらに、電気モータが器具/アプリケーション部2に統合されており、これにはプラグイン式スマートアキュムレータ1を介して電力が供給され駆動される。好ましくは、受容コンパートメント7はチタン製、蓋部11はプラスチック製である。これにより、受容コンパートメント7と蓋部11の殺菌、ならびに蓋部11を介した無線データ交換が可能となる。
【0081】
図5は,デバイス端末ユニットとアキュムレータパックモジュールとで構成されるモジュール型スマートアキュムレータの分解図である。アキュムレータパックモジュールは、モジュールハウジング22を有し、これは、好ましくは台形状に構成され、以下のコンポーネントを収納するために設けられる。プリント基板ホルダ/バッテリ管理システムホルダ23は、好ましくは、第2のプリント基板4を固定、好ましくはネジ止めでそれぞれ受容するか、あるいは第2のプリント基板4がプリント基板ホルダ23に位置固定されるように第2のプリント基板4をプリント基板ホルダ23に固定するように、第2のプリント基板4の形態で構成されることが好ましい。また、3つのセルホルダ24が好ましくは設けられ、各セルホルダは3つの円形凹部31を有し、各凹部はそれぞれバッテリセル/アキュムレータセル9をランプ方式で各凹部31に受容することができる程度に片側に開放されている。これら3つのセルホルダ24はバッテリセル/アキュムレータセル9の長さに沿って均一に離間されていると好ましい。
【0082】
各セルホルダ24は、一辺に、すなわちセルホルダ24の2つの凹部31間に導体溝/ガイド溝33を有する。各セルホルダ24の導体溝/ガイド溝33は、長手方向にスライドして挿入された導体レール/ガイドレール32を受容するように配向されている。導体溝/ガイド溝33及び導体レール/ガイドレール32の両方は、好ましくは丸く構成される。導体レール/ガイドレール32は長手方向にプリント基板ホルダ23の底面上の中央に配置される。このようにして、第2のプリント基板/バッテリ管理システム4が取り付けられたプリント基板ホルダ23を、セルホルダ24に、よってアキュムレータセル/バッテリセル9に取り付けることが可能となる。
【0083】
プリント基板ホルダ23、第2のプリント基板4、少なくとも3つのセルホルダ24、及び3つのバッテリセル/アキュムレータセル9、ならびに第1のプリント基板3(図示せず)を含むこれらの複合コンポーネントは、モジュールハウジング22に挿入されるように構成される。
【0084】
さらに、インタフェースモジュール26を
図5に示すが、これもモジュールハウジング22により受容されるように台形状に構成されている。インタフェースモジュール26は、プラグのようにモジュールハウジング22に挿入され、好ましくは押し込まれるように構成されている。インタフェースモジュール26は対応する突出リムを有し、これはモジュールハウジング22の周縁と同じ周縁及び同じ形状を有するため、モジュールハウジング22と重なる。さらに、インタフェースモジュール26は、通信バス又はデータケーブルをそれぞれ挿入するためのスリーブ27、好ましくはデータケーブル又は通信バスのプラグ接続をそれぞれ受容するように構成された、中央に配置された円形のスリーブレセプタクル37を好ましくは有する。プラグ接続は、好ましくは、バヨネットロックが閉じられたときにデータ及び電力を伝送するように自動的にプラグ接続がデバイス端末ユニット30に接続される程度に、スリーブ27からデバイス端末ユニット30への方向に突出している。
【0085】
また、インタフェースモジュール26には3つの穴36(
図6に示す)が設けられており、これらは円形のスリーブレセプタクル37の周囲にリング状の窪み38として配置される。インタフェースモジュール26は、
図6の上面図と
図7の断面図に示されている。
図6及び
図7に基づいて、配置をより理解することができる。
【0086】
3つの穴36は、その中に接触ピン29を受容するために設けられている。各接触ピン29とインタフェースモジュール26との間には、波ばね座金28が設けられている。アキュムレータセル/バッテリセル9に向かう方向に波ばね座金28とは反対側のインタフェースモジュール26の側面には、挿入された接触ピン29がスナップリング25で固定/留め付けされている。各挿入された接触ピン29は、各バッテリセル/アキュムレータセル9に電気的に接続し、デバイス端末ユニット30の電圧供給を可能とする。窪み38内の中央には、円形のスリーブレセプタクル37が好ましくはプラグ形態でスリーブ27を受容するように構成されて設けられている。さらに、インタフェースモジュール26は、リング状の窪み38の上方リムにスナップインガイド34を有する。スナップインノーズ35が係合するスナップインガイド34は、好ましくはL字状に構成される。
【0087】
スナップインノーズ35はデバイス端末ユニット30に取り付けられ、デバイス端末ユニット30をインタフェースモジュール26にスナップフィット/回転方式で固定するように構成されている。さらに、デバイス端末ユニット30には、インタフェースモジュール26の円形の窪み38に正確にフィットして係合する隆起部がある。デバイス端末ユニット30は蓋形状であり、モジュールハウジング22と同じ形状である。これは、
図9に示すように、デバイス端末ユニットの上面図でよく見られる。
【0088】
図8はアキュムレータモジュールの長手方向の断面図である。ここで、デバイス端末ユニット30は、中央にリング状の隆起部を有し、この隆起部は、インタフェースモジュール26の窪み38に受容され、このようにして穴36に位置する接触ピン29に接触し、また各接触ピンがスナップリング25を介してインタフェースモジュール26内にそれぞれ固定されることが分かる。
【符号の説明】
【0089】
1:スマートアキュムレータ
2:器具/アプリケーション部
3:第1のプリント基板
4:第2のプリント基板
5:制御電子機器
6:通信インタフェース※図面に図示無し
7:受容コンパートメント
8:表示デバイス
9:アキュムレータ
10:底面
11:蓋部
12:充電ステーション/デバイス
13:第1及び第2動作ボタン
14:処置システム
15:アキュムレータヘッド
16:ケーブル/ライン
17:ケーブルシャフト
18:固定点
19:工具受容デバイス
20:Bluetooth(登録商標)デバイス
21:アンテナ遮断領域
22:ハウジングモジュール
23:プリント基板ホルダ
24:セルホルダ
25:スナップリング
26:インタフェースモジュール
27:スリーブ
28:波ばね座金
29:接触ピン
30:デバイス-端末ユニット
31:凹部
32:導体レール
33:導体溝
34:スナップインガイド
35:スナップインノーズ
36:穴
37:スリーブレセプタクル
38:リング状の窪み
【手続補正書】
【提出日】2023-01-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具内部の電気機
器の電源のための医療器具用スマートアキュムレー
タであって、
前記器具内部の電気機
器全体
を駆動するためのアキュムレータ一体型制御電子機
器と、
関連するセンサシステムを含む複数のスマート機能と、
少なくとも保護回
路、モータ調節、及び無線通信インタフェー
スからなる統合インテリジェンスと、
を備え
、
前記無線通信インタフェースは、前記スマートアキュムレータのベース端に固定された第1のプリント基板上に配置されており、
前記スマートアキュムレータを受容コンパートメント内に封入する前記器具の蓋部は、前記蓋部を通してデータを伝送するように構成されている、スマートアキュムレー
タ。
【請求項2】
前記スマート機能は、
充電状態、
前記アキュムレータ及び/又は前記器具の温度、
前記器具用モータの回転数、
前記電気機
器の電流消費量、
電圧、
前記器具用モータの出力電力、及び/又は
前記器
具内の設置状態を検出し、省電力スリープモードから電子コンポーネン
トを作動させるための作動検出、
のうちの少なくとも1つの機能を対象とすることを特徴とする請求項1に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項3】
前記医療器
具は、
前記受容コンパートメン
トを有するハンドル部であって、前記医療器具を作動するための前記ハンドル部を備え、
前記スマートアキュムレー
タは、前記受容コンパートメン
トに挿入可能及び/又はプラグイン可能となるように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項4】
前記スマートアキュムレー
タは、伝送されたデータに基づいて、それぞれのアキュムレー
タの残存耐用年数及び/又は動作挙動及び/又は発生した故障を、判断及び/又は検出するために、負荷履歴を保存及び/又はこれを表示デバイ
スに伝送するように提供され構成されているデータメモリを有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項5】
前記無線通信インタフェー
スは、前記受容コンパートメン
トの外部との通信用のアンテナとして前記スマートアキュムレー
タの底
面に統合されており、挿入された前記スマートアキュムレー
タを前記受容コンパートメン
ト内に封入する前記医療器
具の蓋
部を通して伝送されるデータを送信するように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項6】
前記無線通信インタフェー
スは、2.4GHz帯のBluetooth(登録商標) Low Energy規格による無線伝送であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項7】
前記スマートアキュムレー
タは、アキュムレータ特有の充電曲線を設定するために、プラグインされたときに前記アキュムレー
タのタイプを充電ステーショ
ンに通信するように提供され構成されており、
前記充電ステーショ
ンは前記アキュムレー
タの充電を調節するように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項8】
前記統合インテリジェンスは
、回転方向を認識するように提供され構成されており、
前記回転方向は、第2のキ
ーを同時に押したままにすることで変更/反転が可能であり、及び/又は
前記スマートアキュムレー
タは、前記受容コンパートメン
トから取り外すときに前記アキュムレータ一体型制御電子機
器を省電力スリープモードに自動的に設定するように提供され構成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項9】
前記スマート機能は、機械電気結合機構を介してアキュムレータパックモジュールに解放可能に結合されるデバイス-端末ユニッ
トに配置されており、
前記アキュムレータパックモジュールは、少なくとも前記アキュムレータ一体型制御電子機
器、前記アキュムレー
タ、及び前記保護回
路を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項10】
前記デバイス-端末ユニッ
トと前記アキュムレータパックモジュールはバヨネットロックを介して接続可能であることを特徴とする、請求項9に記載のスマートアキュムレー
タ。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載のスマートアキュムレー
タを有する
、携帯器具タイプの医療器
具。
【請求項12】
請求項11に記載の医療器
具と、
アキュムレータ充電ステーショ
ンと、
表示デバイ
スと、を備える医療処置システ
ム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
図8はアキュムレータモジュールの長手方向の断面図である。ここで、デバイス端末ユニット30は、中央にリング状の隆起部を有し、この隆起部は、インタフェースモジュール26の窪み38に受容され、このようにして穴36に位置する接触ピン29に接触し、また各接触ピンがスナップリング25を介してインタフェースモジュール26内にそれぞれ固定されることが分かる。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
器具内部の電気機器(3,4)の、好ましくは電気モータの電源のための医療器具(2)用スマートアキュムレータ(1)であって、
前記器具内部の電気機器(3、4)全体を、好ましくはオペレータからの作動信号に応じて駆動するためのアキュムレータ一体型制御電子機器(5)と、
関連するセンサシステムを含む複数のスマート機能と、
少なくとも保護回路(4)、モータ調節、及び無線通信インタフェース(6)からなる統合インテリジェンスと、
を備えるスマートアキュムレータ(1)。
(項目2)
前記スマート機能は、
充電状態、
前記アキュムレータ及び/又は前記器具の温度、
前記器具用モータの回転数、
前記電気機器、好ましくは電気モータの電流消費量、
電圧、
前記器具用モータの出力電力、及び/又は
前記器具(2)内の設置状態を検出し、省電力スリープモードから電子コンポーネント(3,4,5)を作動させるための作動検出、
のうちの少なくとも1つの機能を対象とすることを特徴とする項目1に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目3)
前記医療器具(2)は、受容コンパートメント(7)を有するハンドル部であって、前記医療器具(2)を作動するための前記ハンドル部を備え、
前記スマートアキュムレータ(1)は、前記受容コンパートメント(7)に挿入可能及び/又はプラグイン可能となるように提供され構成されていることを特徴とする、項目1又は2に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目4)
前記スマートアキュムレータ(1)は、伝送されたデータに基づいて、それぞれのアキュムレータ(9)の残存耐用年数及び/又は動作挙動及び/又は発生した故障を、判断及び/又は検出するために、負荷履歴を保存及び/又はこれを表示デバイス(8)に伝送するように提供され構成されているデータメモリを有することを特徴とする、項目1から3のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目5)
前記無線通信インタフェース(6)は、前記受容コンパートメント(7)の外部との通信用のアンテナとして前記スマートアキュムレータ(1)の底面(10)に統合されており、挿入された前記スマートアキュムレータ(1)を前記受容コンパートメント(7)内に封入する前記医療器具(2)の蓋部(11)を通して伝送されるデータを送信するように提供され構成されていることを特徴とする、項目1から4のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目6)
前記無線通信インタフェース(6)は、2.4GHz帯のBluetooth(登録商標) Low Energy規格による無線伝送であることを特徴とする、項目1から5のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目7)
前記スマートアキュムレータ(1)は、アキュムレータ特有の充電曲線を設定するために、プラグインされたときに前記アキュムレータ(9)のタイプを充電ステーション(12)に通信するように提供され構成されており、
前記充電ステーション(12)は前記アキュムレータ(9)の充電を調節するように提供され構成されていることを特徴とする、項目1から6のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目8)
前記統合インテリジェンスは、好ましくは前記電気モータの回転方向を認識するように提供され構成されており、
前記回転方向は、第2のキー(13)を同時に押したままにすることで変更/反転が可能であり、及び/又は
前記スマートアキュムレータ(1)は、前記受容コンパートメント(7)から取り外すときに前記アキュムレータ一体型制御電子機器(5)を前記省電力スリープモードに自動的に設定するように提供され構成されていることを特徴とする、項目1から7のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目9)
前記スマート機能は、機械電気結合機構を介してアキュムレータパックモジュールに解放可能に結合されるデバイス-端末ユニット(30)に配置されており、
前記アキュムレータパックモジュールは、少なくとも前記アキュムレータ一体型制御電子機器(5)、前記アキュムレータ(9)、及び前記保護回路(4)を備えることを特徴とする、項目1から8のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目10)
前記デバイス-端末ユニット(30)と前記アキュムレータパックモジュールはバヨネットロックを介して接続可能であることを特徴とする、項目9に記載のスマートアキュムレータ(1)。
(項目11)
項目1から10のいずれか一項に記載のスマートアキュムレータ(1)を有する、好ましくは手術用ドリル/ミリング器具である、携帯器具タイプの医療器具(2)。
(項目12)
項目11に記載の医療器具(2)と、
アキュムレータ充電ステーション(12)と、
表示デバイス(8)と、を備える医療処置システム(14)。
【国際調査報告】