(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-12
(54)【発明の名称】無間隙測定方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20230502BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20230502BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230502BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20230502BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W8/22
H04W72/0453
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560177
(86)(22)【出願日】2021-03-11
(85)【翻訳文提出日】2022-11-07
(86)【国際出願番号】 CN2021080270
(87)【国際公開番号】W WO2021197019
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】202010259696.5
(32)【優先日】2020-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110091110.3
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン、レ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本願は、通信技術の分野に関連し、無間隙測定方法および装置を開示し、端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという課題を解決する。特定の解決手段は以下の通りである。端末デバイスは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用される構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。端末デバイスは、構成情報に基づいて、隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であると決定し、ここで、第2リソース単位は、第1リソース単位コンビネーションに含まれ、第1リソース単位コンビネーションは、アクティブ状態にある、端末デバイスについて構成されるリソース単位コンビネーションに含まれる。端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部で第1セルに対して無間隙測定を実行する。本願の実施形態は、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスのセルに対して無間隙測定を実行するプロセスにおいて使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無間隙測定方法であって、
端末デバイスによって、構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する段階であって、前記構成情報は、第1セルに対して無間隙測定を実行するよう前記端末デバイスに指示するために使用され、前記第1セルは前記端末デバイスのサービングセルの隣接セルである、段階と、
前記端末デバイスによって、前記構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する段階であって、前記第1リソース単位は、前記第1セルにおける測定対象のリソース単位であり、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であり、前記第2リソース単位は、前記端末デバイスについて構成される、アクティブ状態にある第1リソース単位コンビネーションに含まれる、段階と、
前記端末デバイスによって、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネル上で、前記第1セルに対して無間隙測定を実行する段階と
を備える無間隙測定方法。
【請求項2】
前記構成情報は更に、第2リソース単位コンビネーション、および、前記第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の多入力多出力MIMO能力を示すために使用され、
前記第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含み、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションは、前記第2リソース単位を含まない、または、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力は、前記更新の前の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力より低い、
請求項1に記載の無間隙測定方法。
【請求項3】
前記無間隙測定方法は更に、
前記端末デバイスによって、前記端末デバイスの能力情報を前記アクセスネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記端末デバイスの前記能力情報は、前記端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーション、および、前記端末デバイスによってサポートされる前記リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含む、段階を備える、請求項2に記載の無間隙測定方法。
【請求項4】
前記構成情報は更に、少なくとも1つのリソース単位を示すために使用され、前記少なくとも1つのリソース単位は、前記第1リソース単位コンビネーションに含まれ、前記少なくとも1つのリソース単位は、無線周波数チャネルが前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用され得るリソース単位を含む、請求項1に記載の無間隙測定方法。
【請求項5】
前記端末デバイスによって、前記構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記端末デバイスによって、前記少なくとも1つのリソース単位の中で、以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルのすべてを前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階であって、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のアイデンティティIDを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、信号対干渉+ノイズ比SINRまたはランク指示RIを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位は、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位であること
である、段階を含む、請求項4に記載の無間隙測定方法。
【請求項6】
前記端末デバイスが、前記構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記端末デバイスによって、前記少なくとも1つのリソース単位の中で以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部を前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階を含み、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中でRIがプリセット値以下であるリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のRSRP、RSRQ、またはSINRを有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位であること
である、請求項4に記載の無間隙測定方法。
【請求項7】
前記無間隙測定方法は更に、
前記端末デバイスによって、構成完了応答を前記アクセスネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記構成完了応答は、前記第2リソース単位の前記第2リソース単位および/またはMIMO能力を示すために使用される、段階を備える、請求項4から6のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
【請求項8】
前記端末デバイスによって、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネル上で前記第1セルに対して無間隙測定を実行する前記段階は、
前記端末デバイスによって、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネル上で、プリセット時間内に同期信号ブロックSSBを連続的にモニタリングする段階であって、前記プリセット時間は前記第1セルのSSB期間より大きい、段階を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
【請求項9】
前記プリセット時間は、同期信号ブロック測定時間構成SMTC期間である、請求項8に記載の無間隙測定方法。
【請求項10】
前記無間隙測定方法は更に、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部であるとき、前記端末デバイスによって、低減されたMIMO能力を使用することによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する段階、または、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの全部であるとき、前記端末デバイスによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する段階と
を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
【請求項11】
無間隙測定方法であって、
アクセスネットワークデバイスによって、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する段階であって、前記第1リソース単位は、第1セルにおける測定対象のリソース単位であり、前記第1セルは端末デバイスのサービングセルの隣接セルであり、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であり、前記第2リソース単位は、前記端末デバイスについて構成される、アクティブ状態にある第1リソース単位コンビネーションに含まれる、段階と、
前記アクセスネットワークデバイスによって、構成情報を前記端末デバイスへ送信する段階であって、前記構成情報は、前記第1セルに対して無間隙測定を実行するよう前記端末デバイスに指示するために使用され、第2リソース単位コンビネーション、および、前記第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の多入力多出力MIMO能力を指示するために使用され、前記第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含み、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションは、前記第2リソース単位を含まない、または、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力は、前記更新の前の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力より低い、段階と
を備える無間隙測定方法。
【請求項12】
アクセスネットワークデバイスによって、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記アクセスネットワークデバイスによって、以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの全部を前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階であって、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のアイデンティティIDを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、信号対干渉+ノイズ比SINRまたはランク指示RIを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位であること
である、段階を含む、請求項11に記載の無間隙測定方法。
【請求項13】
アクセスネットワークデバイスによって、前記第1セルにおける第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記アクセスネットワークデバイスによって、以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部を前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階であって、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中でRIがプリセット値以下であるリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のRSRP、RSRQ、またはSINRを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位であること
である、段階を含む、請求項11に記載の無間隙測定方法。
【請求項14】
アクセスネットワークデバイスによって、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、
前記アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションの能力が前記端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのものより大きいと決定したとき、または、前記アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力が前記端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいと決定したとき、前記端末デバイスの能力情報に基づいて前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルを決定する段階を含み、
前記第3リソース単位コンビネーションは、前記第1リソース単位が前記第1リソース単位コンビネーションに追加された後に取得されるリソース単位コンビネーションである、
請求項11から13のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
【請求項15】
前記無間隙測定方法は更に、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記能力情報を前記端末デバイスから受信する段階であって、前記端末デバイスの前記能力情報は、前記端末デバイスによってサポートされる前記リソース単位コンビネーション、および、前記端末デバイスによってサポートされる前記リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含む、段階を備える、請求項14に記載の無間隙測定方法。
【請求項16】
前記無間隙測定方法は更に、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、低減されたMIMO能力を使用することによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する段階、または、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの全部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する段階と
を備える、請求項11から15のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
【請求項17】
無間隙測定方法であって、
アクセスネットワークデバイスによって、構成情報を端末デバイスへ送信する段階であって、前記構成情報は、第1セルに対して無間隙測定を実行するよう前記端末デバイスに指示するために使用され、少なくとも1つのリソース単位を指示するために使用され、前記第1セルは前記端末デバイスのサービングセルの隣接セルであり、前記少なくとも1つのリソース単位は、前記端末デバイスについて構成され、アクティブ状態にある第1リソース単位コンビネーションに含まれ、前記少なくとも1つのリソース単位は、無線周波数チャネルが第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用され得るリソース単位を含み、前記第1リソース単位は、前記第1セルにおける測定対象のリソース単位である、段階と、
前記アクセスネットワークデバイスによって、構成完了応答を前記端末デバイスから受信する段階であって、前記構成完了応答は、第2リソース単位および/または前記第2リソース単位のMIMO能力を指示するために使用され、前記第2リソース単位は前記少なくとも1つのリソース単位に含まれる、段階と
を備える無間隙測定方法。
【請求項18】
前記無間隙測定方法は更に、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが、前記第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、低減されたMIMO能力を使用することによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する段階、または、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する段階
を備える、請求項17に記載の無間隙測定方法。
【請求項19】
1または複数のプロセッサおよび1または複数のメモリを備える無間隙測定装置であって、前記1または複数のメモリは前記1または複数のプロセッサに連結され、前記1または複数のメモリは、コンピュータプログラムコードまたはコンピュータ命令を記憶するよう構成され、
前記1または複数のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記無間隙測定装置は、請求項1から10のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、または、前記無間隙測定装置は、請求項11から16のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、または、前記無間隙測定装置は、請求項17または18による無間隙測定方法を実行することが可能である、無間隙測定装置。
【請求項20】
コンピュータに、請求項1から10のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行させる、または、前記コンピュータに、請求項11から16のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行させる、または、前記コンピュータに、請求項17または18に記載の無間隙測定方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項21】
プロセッサおよび通信インタフェースを備えるチップであって、前記プロセッサは、前記通信インタフェースを通じてメモリに連結され、前記プロセッサが前記メモリにおけるコンピュータプログラムまたは命令を実行するとき、請求項1から10のいずれか一項に記載の無間隙測定方法が実行される、または、請求項11から16のいずれか一項に記載の無間隙測定方法が実行される、または、請求項17または18に記載の無間隙測定方法が実行される、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月3日に中国国家知識産権局に出願された、「無間隙測定方法および装置」と題する中国特許出願第202010259696.5号に対する優先権、および、2021年1月22日に中国国家知識産権局に出願された、「無間隙測定方法および装置」と題する中国特許出願第202110091110.3号に対する優先権を主張し、これらは参照によって全体的に本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信技術の分野、特に、無間隙測定方法および装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
モバイル通信において、測定は一般的かつ重要なプロセスである。例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)RRC_connected(CONNECTED)状態において、端末デバイスがサービングセルの隣接セルを測定する必要があるとき、測定間隙(measurement gap)無しの測定がサポートされない場合、正確な測定間隙が端末デバイスに構成される必要があり、その結果、端末デバイスは測定間隙に基づいて隣接セルを測定する。
【0004】
従来技術において、RRC_CONNECTED状態では、端末デバイスが測定間隙に基づいて端末デバイスのサービングセルの隣接セルを測定するとき、基地局によって構成される測定間隙が、隣接セルの非同期性に起因して、隣接セルからの一部または全部の同期信号、例えば、NRにおけるSSB(同期信号ブロック、synchronization signal block)を含まない場合、端末デバイスは、隣接セルの一部または全部を測定できない。端末が無間隙測定をサポートできる場合、端末デバイスは、十分に長いウィンドウで隣接セルからのSSBを測定でき、隣接セルの全部を測定できる。従って、端末デバイスが無間隙測定をサポートすることをどのように確実にするかは、解決するべき緊急の課題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本願は無間隙測定方法および装置を提供し、端末デバイスが隣接セルから信号を受信するための無線周波数チャネルを有しないことに起因して端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという従来技術の課題を解決する。
【0006】
前述の目的を達成するべく、本願は以下の技術的解決手段を使用する。
【0007】
第1態様によると、無間隙測定方法が提供される。無間隙測定方法は、端末デバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用される構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する段階を備える。端末デバイスは、構成情報に基づいて、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部が、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルであると決定し、第2リソース単位は、端末デバイスに構成される第1リソース単位コンビネーションにおける、アクティブ状態にあるリソース単位に含まれる。端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部で、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行する。
【0008】
第1態様において提供される無間隙測定方法に基づいて、端末デバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用される構成情報を受信した後に、端末デバイスは、構成情報に基づいて、端末デバイスについて構成される第1リソース単位コンビネーションにおける、アクティブ状態にあるリソース単位のうち第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部が、サービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルであると決定し得る。このようにして、端末デバイスは、測定対象のリソース単位の無線周波数チャネル上で隣接セルから信号を受信し得、その結果、端末デバイスは隣接セル上で無間隙測定を実行し得る。これにより、隣接セルから信号を受信するための無線周波数チャネルが無いので、端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという従来技術の課題を解決する。
【0009】
可能な実装において、第1態様を参照すると、構成情報は更に、第2リソース単位コンビネーションおよび第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の多入力多出力(multi-input multi-output, MIMO)能力を指示するために使用され、第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含み、更新後の第1リソース単位コンビネーションは第2リソース単位を含まず、または、更新後の第1リソース単位コンビネーションにおける第2リソース単位のMIMO能力は、更新前の第1リソース単位コンビネーションにおける第2リソース単位のMIMO能力より低い。
【0010】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、構成情報に基づいて、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位、および、測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルを正確に決定し得、端末デバイスは、別の測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルを決定するのに時間を消費する必要がない。これにより端末デバイスの消費電力を低減する。
【0011】
可能な実装において、第1態様、または、第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスは、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力、および、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含む能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する。
【0012】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をアクセスネットワークへ送信し、その結果、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力、および、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を決定し得る。これにより、アクセスネットワークデバイスによって決定されたリソース単位コンビネーションが、端末デバイスによってサポートされないリソース単位コンビネーションであるので、または、アクセスネットワークデバイスによって決定されたリソース単位コンビネーションにおけるリソース単位のMIMO能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位のMIMO能力より大きいので、端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという課題を回避する。
【0013】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、構成情報は更に、第1リソース単位コンビネーションに含まれる少なくとも1つのリソース単位を指示するために使用され、少なくとも1つのリソース単位に含まれる各リソース単位の無線周波数チャネルは、第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用され得る。
【0014】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって送信された構成情報から第1リソース単位の無線周波数チャネルを取得し得、端末デバイスが別のリソース単位コンビネーションにおけるリソース単位の無線周波数チャネルから第1リソース単位の無線周波数チャネルを選択することを防止し、端末デバイスが第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定するときの時間を低減する。
【0015】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照して、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位における、以下の条件のうち1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し、当該以下の条件は、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大アイデンティティ(identity, ID)を有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の参照信号受信電力(reference signal receiving power, RSRP)、参照信号受信品質(reference signal receiving quality, RSRQ)、信号対干渉+ノイズ比(signal to interference plus noise ratio, SINR)、またはランク指示(rank indication, RI)を有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、および、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位であることである。
【0016】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、第2リソース単位をより正確に決定し得、その結果、端末デバイスは、複数の条件を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして正確に使用する。これにより、端末デバイスによって第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する正確度が改善する。
【0017】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照して、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位の中で以下の条件の1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し、当該以下の条件は、第2リソース単位は、アクティブ状態にあるリソース単位の中で、RIがプリセット値以下であるリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最小の帯域幅を有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最小のRSRP、RSRQまたはSINRを有するリソース単位であること、第2リソース単位は、アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、および、第2リソース単位は、アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最大のIDを有するリソース単位であることである。
【0018】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、第2リソース単位をより正確に決定し得、その結果、端末デバイスは、複数の条件を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして正確に使用する。これにより、端末デバイスによって第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する正確度が改善する。
【0019】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスは、第2リソース単位および/または第2リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成完了応答をアクセスネットワークデバイスへ送信する。
【0020】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、第2リソース単位および/または第2リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成完了応答をアクセスネットワークデバイスへ送信し、その結果、アクセスネットワークデバイスは、構成完了応答に基づいて、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルを決定する。これにより、アクセスネットワークデバイスが別のリソース単位の無線周波数チャネル上で隣接セルから端末デバイスへ信号を送信するので端末デバイスがアクセスネットワークデバイスと同期されないという課題が回避される。
【0021】
可能な実装において、第1態様、または、第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスは、SSBによって占有される期間より長いプリセット時間において、第1リソース単位の無線周波数チャネル上で同期信号ブロック(synchronization signal block, SSB)を連続的にモニタリングする。
【0022】
この可能な実装に基づいて、端末デバイスは、SSBによって占有される期間より長いプリセット時間において、隣接セルからのSSBを連続的にモニタリングし得る。これにより、端末デバイスが隣接セルからのSSBを検出できない、または、測定間隙において隣接セルからすべてのSSBを検出できないので、端末デバイスがサービングセルの隣接セルを正確に測定できないという従来技術の課題を解決する。
【0023】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、プリセット時間はSMTCである。
【0024】
この可能な実装に基づいて、一方では、SMTC期間は隣接セルのSSB期間以上であるので、端末デバイスは、SMTC期間におけるすべての隣接セルのSSBを検出できる。他方、相対的に長い測定期間を使用することにより、端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行することを防止する。これにより、端末デバイスの消費電力を低減する。
【0025】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、端末デバイスは、低減されたMIMO能力を使用することによって、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する。
【0026】
可能な本実装に基づいて、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部で隣接セルから信号を受信し得、更に、端末デバイスは隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。同時に、アップリンクおよびダウンリンク信号はなお、第2リソース単位上で連続的に受信または送信され得る。これによりデータ伝送を維持する。
【0027】
可能な実装において、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、端末デバイスは、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する。
【0028】
可能な本実装に基づいて、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部で隣接セルから信号を受信し得、更に、端末デバイスは隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。
【0029】
第2態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、端末デバイスまたは端末デバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップにおいて使用されるか、または、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実装するよう構成される、端末デバイスにおける機能モジュールであり得る。無間隙測定装置は、前述の態様または可能な設計における端末デバイスによって実行される機能を実装し得、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、各機能に対応する1または複数のモジュールを含む。例えば、無間隙測定装置は、通信ユニットおよび処理ユニットを含む。
【0030】
通信ユニットは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用される構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信するよう構成される。処理ユニットは、構成情報に基づいて、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部が、隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルであると決定するよう構成され、第2リソース単位は、アクティブ状態にある、端末デバイスについて構成される第1リソース単位コンビネーションにおけるリソース単位に含まれる。処理ユニットは更に、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部で隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう構成される。
【0031】
無間隙測定装置の特定の実装については、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つにおいて提供される無間隙測定方法における端末デバイスの挙動および機能を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。従って、提供される無間隙測定装置は、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つと同一の有利な効果を達成できる。
【0032】
第3態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、端末デバイス、または、端末デバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。無間隙測定装置は、前述の態様または可能な設計における端末デバイスによって実行される機能を実装し得る。機能はハードウェアによって実装され得る。例えば、可能な設計において、無間隙測定装置は、プロセッサおよび通信インタフェースを含み得る。プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、第1態様または第1態様の可能な実装のいずれか1つにおいて説明される無間隙測定方法を実装するよう構成される。
【0033】
別の可能な設計において、無間隙測定装置は更にメモリを含み得る。メモリは、無間隙測定装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するよう構成される。無間隙測定装置が動作するとき、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、無間隙測定装置は、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行する。
【0034】
第4態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は可読非揮発性記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令またはプログラムを記憶する。コンピュータ命令またはプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様または前述の態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0035】
第5態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、第1態様または前述の態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0036】
第6の態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、端末デバイス、または、端末デバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。無間隙測定装置は、1または複数のプロセッサおよび1または複数のメモリを含む。1または複数のメモリは1または複数のプロセッサに連結され、1または複数のメモリはコンピュータプログラムコードを記憶するよう構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1または複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、端末デバイスは、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0037】
第7態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムはプロセッサおよび通信インタフェースを含む。チップシステムは、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つにおける端末デバイスによって実行される機能を実装するよう構成され得、例えば、通信インタフェースは、第1リソース単位上で、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用される構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。可能な設計において、チップシステムは更にメモリを含む。メモリは、プログラム命令および/またはデータを記憶するよう構成される。チップシステムは、チップを含み得る、または、チップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。ここではこれについて限定しない。
【0038】
第2態様から第7態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第1態様または第1態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0039】
第8態様によれば、無間隙測定方法が提供される。無間隙測定方法は、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、アクティブ状態にある、端末デバイスについて構成される第1リソース単位コンビネーションにおけるリソース単位における第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であると決定する段階を備える。アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用され、第2リソース単位コンビネーション、および、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成情報を端末デバイスへ送信する。第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含む。更新後のリソース単位コンビネーションは、第2リソース単位を含まないか、または、更新後の第1リソース単位コンビネーションにおける第2リソース単位のMIMO能力は、第1リソース単位コンビネーションにおける第2コンビネーションユニットのMIMO能力より低い。
【0040】
第8態様において提供される無間隙測定方法に基づいて、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルを決定した後に、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用され、第2リソース単位コンビネーション、および、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成情報を端末デバイスへ送信し、その結果、端末デバイスは、構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定し、更に、端末デバイスは、測定対象のリソース単位の無線周波数チャネル上で隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。これにより、隣接セルから信号を受信するための無線周波数チャネルが無いので、端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという従来技術の課題を解決する。
【0041】
可能な実装において、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、アクセスネットワークデバイスは、以下の条件の1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し、当該以下の条件は、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中でRIがプリセット値以下であるリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最小のRSRP、RSRQまたはSINRを有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、および、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位であることである。
【0042】
この可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、より正確な第2リソース単位を端末デバイスに提供でき、その結果、端末デバイスは、複数の条件を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして正確に使用する。これにより、アクセスネットワークデバイスによって第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する正確度を改善する。
【0043】
可能な実装において、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、アクセスネットワークデバイスは、以下の条件の1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し、当該以下の条件は、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のRSRP、RSRQ、SINRまたはRIを有するリソース単位であること、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、および、第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位であることである。
【0044】
この可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、より正確な第2リソース単位を端末デバイスに提供でき、その結果、端末デバイスは、複数の条件を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして正確に使用する。これにより、アクセスネットワークデバイスによって第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する正確度を改善する。
【0045】
可能な実装において、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションの能力が端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力より大きいと決定したとき、または、アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいと決定したとき、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定し、ここで、第3リソース単位コンビネーションは、第1リソース単位が第1リソース単位コンビネーションに追加された後に取得されるリソース単位コンビネーションである。
【0046】
この可能な実装に基づいて、第1リソース単位が第1リソースコンビネーションに追加された後に取得されたリソース単位コンビネーションの能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力より大きいとアクセスネットワークデバイスが決定したとき、または、第1リソース単位が第1リソースコンビネーションに追加された後に取得されたリソース単位コンビネーションのMIMO能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいとき、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。これにより、端末デバイスの能力情報に基づいてアクセスネットワークデバイスによって決定される、第1リソース単位を含むリソース単位コンビネーションの能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力より大きい、または、第1リソース単位を含むリソース単位コンビネーションのMIMO能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいので、端末デバイスが第1リソース単位の無線周波数チャネル上でサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという課題を回避し、端末デバイスによってサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行する正確度を改善する。
【0047】
可能な実装において、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーション、および、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含む、端末デバイスからの能力情報を受信する。
【0048】
可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスとの間で従来のシグナリングを交換することによって、端末デバイスの能力情報を取得し得、これは実装が単純かつ容易である。
【0049】
可能な実装において、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、アクセスネットワークデバイスは、低減されたMIMO能力を使用することによって、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する。
【0050】
この可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、低減されたMIMO能力を使用することによって、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を端末デバイスへ送信する。このようにして、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を使用することによって、隣接セルから信号を受信し得、その結果、端末デバイスは、隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。同時に、アップリンクおよびダウンリンク信号は、第2リソース単位上でなお連続的に受信または送信され得る。これによりデータ伝送を維持する。
【0051】
可能な実装において、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、第1リソース単位の無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する。
【0052】
この可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位でアップリンクおよびダウンリンク信号を端末デバイスへ送信することを停止する。このようにして、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルを使用することによって、隣接セルから信号を受信し得、その結果、端末デバイスは、隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。
【0053】
第9態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙装置は、アクセスネットワークデバイス、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップにおいて使用されるか、または、第8態様もしくは第8態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実装するよう構成され、アクセスネットワークデバイスにおける機能モジュールであり得る。無間隙測定装置は、前述の態様または可能な設計におけるアクセスネットワークデバイスによって実行される機能を実装し得、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、各機能に対応する1または複数のモジュールを含む。例えば、無間隙測定装置は、通信ユニットおよび処理ユニットを含む。
【0054】
処理ユニットは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、アクティブ状態にある、端末デバイスについて構成される第1リソース単位コンビネーションにおけるリソース単位における第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であると決定するよう構成される。
【0055】
通信ユニットは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用され、第2リソース単位コンビネーション、および、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成情報を端末デバイスへ送信するよう構成される。第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含む。更新後のリソース単位コンビネーションは、第2リソース単位を含まない、または、更新後の第1リソース単位における第2リソース単位のMIMO能力は、第1リソース単位における第2リソース単位のMIMO能力より低い。
【0056】
第10態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、端末デバイス、または、端末デバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。無間隙測定装置は、前述の態様または可能な設計における端末デバイスによって実行される機能を実装し得る。機能はハードウェアによって実装され得る。例えば、可能な設計において、無間隙測定装置は、プロセッサおよび通信インタフェースを含み得る。通信インタフェースは、プロセッサに連結される。プロセッサは、第8態様または第8態様の可能な実装のいずれか1つによる無間隙測定方法を実装するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するよう構成される。
【0057】
別の可能な設計において、無間隙測定装置は更にメモリを含み得る。メモリは、無間隙測定装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するよう構成される。無間隙測定装置が動作するとき、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、無間隙測定装置は、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行する。
【0058】
第11態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は可読非揮発性記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令またはプログラムを記憶する。コンピュータ命令またはプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0059】
第12態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0060】
第13態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、第1アクセスネットワークデバイス、または、第1アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。無間隙測定装置は、1または複数のプロセッサおよび1または複数のメモリを含む。1または複数のメモリは1または複数のプロセッサに連結され、1または複数のメモリはコンピュータプログラムコードを記憶するよう構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1または複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、端末デバイスは、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0061】
第14態様によれば、チップが提供される。チップはプロセッサおよび通信インタフェースを含む。プロセッサは通信インタフェースを通じてメモリに連結され、プロセッサがメモリにおけるコンピュータプログラムまたは命令を実行するとき、第8態様および第8態様の可能な実装のいずれか1つにおいて説明される無間隙測定方法が実行される。
【0062】
第9態様から第14態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第8態様または第8態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0063】
第15態様によれば、無間隙測定方法が提供される。無間隙測定方法は、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用され、隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルとして使用され得る無線周波数チャネルを含む少なくとも1つのリソース単位を指示するために使用される構成情報を端末デバイスへ送信する段階を備える。アクセスネットワークデバイスは、少なくとも1つのリソース単位に含まれる第2リソース単位および/または第2リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成完了応答を端末デバイスから受信する。
【0064】
第15態様において提供される無間隙測定方法に基づいて、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用され、無線周波数チャネルが隣接セルにおける測定対象のリソース単位のものとして使用され得る少なくとも1つのリソース単位を示すために使用される構成情報を端末デバイスへ送信した後、その結果、端末デバイスは、構成情報に基づいて、隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルを決定する。端末デバイスは、測定対象のリソース単位の無線周波数チャネル上で隣接セルについての情報を受信でき、端末デバイスは、隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。これにより、端末デバイスが隣接セルから信号を受信するための無線周波数チャネルを有しないので端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという従来技術の課題を解決する。
【0065】
可能な実装において、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、アクセスネットワークデバイスは、低減されたMIMO能力を使用することによって、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する。
【0066】
この可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、低減されたMIMO能力を使用することによって、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を端末デバイスへ送信する。このようにして、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を使用することによって、隣接セルから信号を受信し得、その結果、端末デバイスは、隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。同時に、アップリンクおよびダウンリンク信号はなお、第2リソース単位上で連続的に受信または送信され得る。これによりデータ伝送を維持する。
【0067】
可能な実装は、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つを参照すると、端末デバイスのサービングセルの隣接セルにおける無線周波数チャネルが、第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する。
【0068】
この可能な実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位でアップリンクおよびダウンリンク信号を端末デバイスへ送信することを停止する。このようにして、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルを使用することによって、隣接セルからの信号を端末デバイスへ送信でき、その結果、端末デバイスは隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。
【0069】
第16態様によれば、無間隙測定装置が提供される。装置は、アクセスネットワークデバイス、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップにおいて使用されるか、または、第15態様もしくは第15態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実装するよう構成され、アクセスネットワークデバイスにおける機能モジュールであり得る。無間隙測定装置は、前述の態様または可能な設計における端末デバイスによって実行される機能を実装し得、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装され得る。このハードウェアまたはソフトウェアは、各機能に対応する1または複数のモジュールを含む。例えば、無間隙測定装置は、通信ユニットおよび処理ユニットを含む。
【0070】
通信ユニットは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用され、隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルとして使用され得る無線周波数チャネルを含む少なくとも1つのリソース単位を指示するために使用される構成情報を端末デバイスへ送信するよう構成され、更に、少なくとも1つのリソース単位に含まれる第2リソース単位、および/または、第2リソース単位のMIMO能力を指示するために使用される構成完了応答を端末デバイスから受信するよう構成される。
【0071】
無間隙測定装置の特定の実装については、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つにおいて提供される無間隙測定方法における端末デバイスの挙動および機能を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。従って、提供される無間隙測定装置は、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つと同一の有利な効果を達成できる。
【0072】
第17態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、アクセスネットワークデバイス、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。無間隙測定装置は、前述の態様または可能な設計におけるアクセスネットワークデバイスによって実行される機能を実装し得る。機能はハードウェアによって実装され得る。例えば、可能な設計において、無間隙測定装置は、プロセッサおよび通信インタフェースを含み得る。プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、第15態様または第15態様の可能な実装のいずれか1つにおいて説明される無間隙測定方法を実装するよう構成される。
【0073】
別の可能な設計において、無間隙測定装置は更にメモリを含み得る。メモリは、無間隙測定装置に必要なコンピュータ実行可能命令およびデータを記憶するよう構成される。無間隙測定装置が動作するとき、プロセッサはメモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、無間隙測定装置は、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行する。
【0074】
第18態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は可読非揮発性記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令またはプログラムを記憶する。コンピュータ命令またはプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第15態様または前述の態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0075】
第19態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、第15態様または前述の態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0076】
第20態様によれば、無間隙測定装置が提供される。無間隙測定装置は、アクセスネットワークデバイス、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得、無間隙測定装置は1または複数のプロセッサおよび1または複数のメモリを含む。1または複数のメモリは1または複数のプロセッサに連結され、1または複数のメモリはコンピュータプログラムコードを記憶するよう構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1または複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、端末デバイスは、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つによる無間隙測定方法を実行することが可能である。
【0077】
第21態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムはプロセッサおよび通信インタフェースを含む。チップシステムは、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つにおける端末デバイスによって実行される機能を実装するよう構成され得、例えば、プロセッサは、第1リソース単位上で、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに指示するために使用される構成情報を、通信インタフェースを通じて端末デバイスへ送信するよう構成される。可能な設計において、チップシステムは更にメモリを含む。メモリは、プログラム命令および/またはデータを記憶するよう構成される。チップシステムは、チップを含み得る、または、チップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。ここではこれについて限定しない。
【0078】
第16態様から第21態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第15態様または第15態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0079】
第22態様によれば、本願は、アクセスネットワークデバイス、および、アクセスネットワークデバイスと通信する端末デバイスを含む通信システムを提供する。アクセスネットワークデバイスは、第1態様もしくは第1態様の可能な実装のいずれか1つにおいて説明される無間隙測定方法を実行するよう構成され、または、アクセスネットワークデバイスは、第15態様もしくは第15態様の可能な実装のいずれか1つにおいて説明される無間隙測定方法を実行するよう構成され、端末デバイスは、第8態様または第8態様の可能な実装のいずれか1つにおいて説明される無間隙測定方法を実行するよう構成される。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【
図1】本願の実施形態によるデュアルコネクティビティシナリオの概略図である。
【0081】
【
図2】本願の実施形態による、基地局によって構成される測定間隙の概略図である。
【0082】
【
図3】本願の実施形態による、基地局によって構成される測定間隙の構造の概略図である。
【0083】
【
図4】本願の実施形態による通信システムの単純化されたアーキテクチャの概略図である。
【0084】
【
図5】本願の実施形態による、基地局によって構成される測定間隙の構造の概略図である。
【0085】
【
図6】本願の実施形態による、通信システムの単純化されたアーキテクチャの概略図である。
【0086】
【
図7】本願の実施形態による、無間隙測定装置の構成の概略図である。
【0087】
【
図8】本願の実施形態による、別の無間隙測定装置の構成の概略図である。
【0088】
【
図9】本願の実施形態による無間隙測定方法のフローチャートである。
【0089】
【
図10】本願の実施形態による、ソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
【0090】
【
図11】本願の実施形態による、別の無間隙測定方法のフローチャートである。
【0091】
【
図12】本願の実施形態による、なお別の無間隙測定方法のフローチャートである。
【0092】
【
図13】本願の実施形態による、無間隙測定装置の構成の概略図である。
【0093】
【
図14】本願の実施形態による、無間隙測定装置の別の構成の概略図である。
【0094】
【
図15】本願の実施形態による、通信システムの別の単純化されたアーキテクチャの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0095】
本願の実施形態を説明する前に、本願の実施形態におけるいくつかの用語を説明する。
【0096】
リソース単位:リソース単位は、データを伝送することに使用される周波数リソースであり得る。例えば、端末デバイスは、リソース単位上で、アクセスネットワークデバイスとの間で、アップリンクデータおよび/またはダウンリンクデータを伝送し得る。リソース単位は、コンポーネントキャリア(component carrier, CC)、帯域幅部分(band width part, BWP)、バンド(band)、およびセルなどの周波数リソースを含み得るか、または、別の粒度の周波数リソースを含み得る。これについては、限定されない。
【0097】
端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスとの間で、1つのリソース単位上でアップリンクデータおよび/またはダウンリンクデータを伝送し得るか、または、アクセスネットワークデバイスとの間で、複数のリソース単位上でアップリンクデータおよび/またはダウンリンクデータを伝送し得ることにより、システムのスペクトル効率およびユーザスループットを改善する。本願において、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスとの間で、複数のリソース単位上でアップリンクデータおよび/またはダウンリンクデータを伝送する例を使用して説明を提供する。
【0098】
複数のリソース単位は、組み合わされて、リソース単位コンビネーションを形成し得る。リソース単位コンビネーションは、複数のリソース単位および各リソース単位に対応するMIMO能力を含み得る。複数のリソース単位は、同一のセルグループにおけるリソース単位であり得、例えば、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation, CA)における複数のCCであり得る。代替的に、複数のリソース単位は、デュアルコネクティビティ(dual connectivity, DC)モードで端末デバイスによってアクセスされる異なるセルグループにおけるリソース単位であり得る。これについては、限定されない。
【0099】
セル(cell):セルは、端末デバイスに無線通信サービスを提供するために使用されるエリアであり得る。アクセスネットワークデバイスは、エリアにおける端末デバイスに無線通信サービスを提供する。アクセスネットワークデバイスはセルを管理し得る。各セルは、セル識別子(cell identifier, cell ID)に対応し、セル識別子はセルを一意に識別する。端末デバイスがセルにキャンプオンし、キャンプセルにアクセスする場合、セルは端末デバイスのキャンプセルまたはサービングセル(serving cell)と称され得、サービングセルの周囲のセルおよびサービングセルの近隣のセルは、サービングセルの近隣セル(neighborhood cell)または隣接セルと称され得る。
【0100】
キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation, CA):キャリアアグリゲーションは、2以上のCCを集約して、より高い伝送帯域幅(例えば、100メガヘルツ(MHz))をサポートすることを示す。各CCは、独立のセル(cell)に対応し、1つのCCは1つのセルと同等であり得る。第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP(登録商標))プロトコルは、複数のCCが1つの端末デバイスに構成され得る(例えば、最大5のCCまたは32のCCが構成され得る)ことを指定する。端末デバイスに構成される複数のCCにおいて、1つのCCは、プライマリセル(primary cell, PCell)と称され得、端末デバイスが初回接続を実行するときに確立されるセル、端末デバイスが無線リソース制御(radio resource control, RRC)接続を実行するときに再確立されるセル、または、ハンドオーバ(handover)プロセスにおいて指定されるプライマリセルである。PCellは、端末デバイスとのRRC通信を担当する。残りのCCは、セカンダリセル(secondary cell, SCell)と称される。SCellは、端末デバイスのRRC再構成中に追加され、追加の無線リソースを提供するために使用される。
【0101】
2以上のCCは、同一の無線アクセス技術におけるCCである。例えば、無線アクセス技術は、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)または新無線(new radio, NR)であり得、または、無線アクセス技術は別の無線アクセス技術であり得る。これについては、限定されない。
【0102】
例において、CAは2つのCC(例えばCC1およびCC2)を含む。CAの表現形式は、CA_[バンド指示][帯域幅レベル]-[バンド指示][帯域幅レベル]であり得る。
【0103】
CAの表現形式において、CAは、セパレータとして「_」を使用することによって、2つの部分に区分される。第1部分「CA」は、組み合わせがCAコンビネーションであることを示す。第2部分[バンド指示][帯域幅レベル]-[バンド指示][帯域幅レベル]は、CC1およびCC2の組み合わせを示す。各CCは、[バンド指示][帯域幅レベル]を含み得る。
【0104】
バンド指示は、CCが位置するバンドを示す。バンドは、数字または文字を使用することによって表され得、異なる無線アクセス技術に対応するキャリアは、異なる記号を使用することによって表され得る。例えば、LTEにおけるキャリアが位置するバンドは、数字を使用して表され得る。例えば、1は、LTEにおけるCCが位置するバンドを示し、バンド1および2は、LTEにおけるCCが位置するバンドがバンド2であることを示す。NRにおけるバンドは、文字および数字の組み合わせを使用して表され得る。例えば、n1は、NRにおけるCCが位置するバンドがバンド1であることを示し、n78は、NRにおけるCCが位置するバンドがバンド78であることを示す。本願の本実施形態において、バンドは代替的に別の形式で表され得る。これについては、限定されない。
【0105】
帯域幅レベルは、CCが位置するバンドによってサポートされるバンド内連続CCの数を示す。
【0106】
例において、NRにおける帯域幅レベルおよびLTEにおける帯域幅レベルが表1に示される。NRにおける帯域幅レベルは、A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびJを含み得る。LTEにおける帯域幅レベルは、A、B、C、D、E、FおよびIを含み得る。各帯域幅レベルに対応するキャリアによってサポートされる連続CCの数については、表1を参照されたい。
[表1]
【表1】
【0107】
表1において、NRにおける帯域幅レベルが「A」であるとき、バンドは1つのバンド内連続CCをサポートすることに留意されたい。NRにおける帯域幅レベルが「B」であるとき、バンドは2つのバンド内連続CCをサポートする。LTEにおける帯域幅レベルが「A」であるとき、バンドは、1つのバンド内連続CCをサポートする。LTEにおける帯域幅レベルが「B」であるとき、バンドは、2つのバンド内連続CCをサポートする。NRにおける帯域幅レベル「C」~「J」に対応する、サポートされるバンド内連続CC、および、LTEにおける帯域幅レベル「C」~「I」については、表1を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0108】
本願の実施形態において、NRにおける帯域幅レベルおよびLTEにおける帯域幅レベルは更に、別の帯域幅レベルを含み得る。これについては、限定されない。帯域幅レベルの表現形式は単に例であり、代替的に、別の表現形式、例えばローマ数字であり得る。これについては、限定されない。各帯域幅レベルに対応する、サポートされるバンド内連続CCの数はまた、別の値であり得る。これについては、限定されない。
【0109】
例において、表1を参照すると、組み合わせCA_n1A-n3Cについて、「CA」は、キャリアコンビネーションがCAコンビネーションであることを示し、「n1A-n3C」は、キャリアコンビネーションがCC1およびCC2を含むことを示す。CC1およびCC2はNRにおけるCCであり、CC1が位置するバンド1は、1つのバンド内CCをサポートし、CC2が位置するバンド3は、2つのバンド内連続CCをサポートする。バンド1は、キャリアコンビネーションにおけるプライマリコンポーネントキャリアであり、バンド3は、キャリアコンビネーションにおけるセカンダリコンポーネントキャリア(secondary component carrier, SCC)である。
【0110】
別の例において、表1を参照すると、組み合わせCA_1A-3Cについて、「CA」は、キャリアコンビネーションがCAコンビネーションであることを示し、「1A-3C」は、キャリアコンビネーションがLTEにおけるCC1およびCC2を含むことを示す。CC1が位置するバンド1は、1つのバンド内CCをサポートし、CC2が位置するバンド3は、2つのバンド内連続CCをサポートする。
【0111】
CC1は、キャリアコンビネーションにおけるプライマリコンポーネントキャリアであり、CC2は、キャリアコンビネーションにおけるSCCである。
【0112】
デュアルコネクティビティ(dual connectivity, DC):デュアルコネクティビティは、2つのアクセスネットワークデバイスを同時にサポートし、1つの端末デバイスにデータ伝送サービスを提供し得る。PCellにおけるアクセスネットワークデバイスは、マスターアクセスネットワークデバイス(例えば、マスターgNB、略してMgNB)と称され、他のアクセスネットワークデバイス(すなわち、プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell, PSCell)におけるアクセスネットワークデバイス)は、セカンダリアクセスネットワークデバイス(例えば、セカンダリgNB、略してSgNB)と称される。マスターアクセスネットワークデバイスは、制御アンカーであり、すなわち、端末デバイスは、マスターアクセスネットワークデバイスとの間でRRC接続を確立する。加えて、制御プレーン接続がマスターアクセスネットワークデバイスとコアネットワークとの間で確立され、マスターアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でRRCメッセージが伝送される。後の強化された技術において、セカンダリアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でいくつかのRRCメッセージ(例えば、構成情報および測定レポート)も送信され得る。
【0113】
DCは、同一のアクセス技術内であり得るか、または、異なるアクセス技術間であり得る。例えば、2つのグループのLTEがLTE DCを形成し得、2つのグループのNRがNR DCを形成し得、1つのグループのLTEおよび1つのグループのNRがE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR dual connectivity, EN-DC)またはNR-E-UTRAデュアルコネクティビティ(NR-E-UTRA dual connectivity, NE-DC)を形成し得る。
【0114】
DCにおいて、端末デバイスに接続された2つのアクセスネットワークデバイスは、マスターアクセスネットワークデバイスおよびセカンダリアクセスネットワークデバイスであり得る。アクセスネットワークデバイスによってカバーされたセルは、1つのCAグループを形成し得、2つのアクセスネットワークデバイスは、2つのCAグループとしてみなされ得る。マスターアクセスネットワークデバイスによってカバーされたCAグループは、マスターセルグループ(master cell group, MCG)であり得る。MCGは、端末デバイスの制御プレーンおよびユーザプレーンを保持し得、サービスを端末デバイスへ送信することを担当し得るか、または、制御シグナリングを端末デバイスへ送信することを担当し得る。セカンダリアクセスネットワークデバイスによってカバーされたCAグループは、セカンダリセルグループ(secondary cell group, SCG)と称され得る。SCGは、端末デバイスのユーザプレーンを保持し得、サービスを端末デバイスへ送信することを担当し得る。
【0115】
例えば、EN-DCにおいて、LTEにおけるアクセスネットワークデバイスはMCGであり、NRにおけるアクセスネットワークデバイスはSCGである。NE-DCにおいて、NRにおけるアクセスネットワークデバイスはMCGであり、LTEにおけるアクセスネットワークデバイスはSCGである。
【0116】
例えば、
図1に示されるように、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイス1およびアクセスネットワークデバイス2の両方と通信接続し得る。アクセスネットワークデバイス1によってカバーされるセルはCAグループ1を形成し、アクセスネットワークデバイス2によってカバーされるセルはCAグループ2を形成し、CAグループ1はMCGであり、CAグループ2はSCGであると想定する。この場合、アクセスネットワークデバイス1は、CAグループ1上で、端末デバイスへ制御シグナリングを送信し得、サービスを伝送し、アクセスネットワークデバイス2は、CAグループ2上で、端末デバイスへサービスおよび同様のものを伝送し得る。アクセスネットワークデバイス1はマスターアクセスネットワークデバイスであり得、アクセスネットワークデバイス2はセカンダリアクセスネットワークデバイスであり得る。アクセスネットワークデバイス1はセカンダリアクセスネットワークデバイスであり得、アクセスネットワークデバイス1はマスターアクセスネットワークデバイスであり得る。これについては、限定されない。
【0117】
例えば、リソース単位はキャリアである。DCの表現形式は、DC_[バンド指示][帯域幅レベル]-[バンド指示][帯域幅レベル]_[バンド指示][帯域幅レベル]-[バンド指示][帯域幅レベル]であり得る。
【0118】
DCの表現形式において、DCは、セパレータとして「_」を使用して3つの部分に区分される。第1部分「DC」は、組み合わせがDCコンビネーションであることを示す。第2部分「[バンド指示][帯域幅レベル]-[バンド指示][帯域幅レベル]」は、MCGのキャリアコンビネーションが1または複数のキャリアを含むMCGのキャリアコンビネーションを示す。第3部分「[バンド指示][帯域幅レベル]-[バンド指示][帯域幅レベル]」は、SCGのキャリアコンビネーションが1または複数のキャリアを含むSCGのキャリアコンビネーションを示す。
【0119】
第2部分および第3部分におけるバンド指示および帯域幅レベルの具体的な説明については、CAにおけるバンド指示および帯域幅レベルの説明を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0120】
例において、表1を参照すると、キャリアコンビネーションDC_1A-3C_n78Cについて、「DC」は、キャリアコンビネーションがDCコンビネーションであることを示し、「1A-3C」は、キャリアコンビネーションにおけるMCGがLTEにおけるCC1およびCC2を含むことを示し、CC1が位置するバンドはバンド1であり、CC2が位置するバンドはバンド3であり、CC2は、2つのバンド内連続CCを含み、「n78C」は、キャリアコンビネーションにおけるSCGがNRにおけるCC3を含むことを示し、CC3が位置するバンドはバンド78であり、CC3は2つのバンド内連続CCを含む。
【0121】
CAおよびDCは、BC(バンドコンビネーション、band combination)と総称され得ることに留意されたい。
【0122】
CAコンビネーションまたはDCコンビネーションのどちらがサポートされるかに関わらず、端末デバイスは、複数のキャリア(サービングセル)で同時に動作する必要があることに留意されたい。従って、端末デバイスによってサポートされるCAおよびDCコンビネーションは、端末デバイスの無線周波数チャネル(またはレシーバ)の設計によって限定される。異なるバンドの周波数は、異なる無線周波数チャネルを必要とし得るか、または、同一の無線周波数チャネルを共有し得る。これは、端末デバイスの具体的な設計に依存する。概して、端末デバイスの無線周波数チャネルの数が多いほど、サポートできるCAまたはDCコンビネーションの数が多いことを示す。
【0123】
加えて、LTEおよびNRの各々は、多入多出力(Multi-Input Multi-Output、MIMO)多アンテナ技術を更にサポートする。端末デバイスが1つのCC上で4アンテナ受信、すなわち、4つのアンテナを使用することによるCC上での受信をサポートする場合、これに応じて、4つの無線周波数チャネルが占有される必要がある。異なるCAまたはDCコンビネーションにおいて、各CCのMIMO能力も、端末デバイスの無線周波数チャネルの設計(またはレシーバ)によって限定されることが分かる。端末デバイスの無線周波数チャネルの数が多いほど、同一のCA/DCにおいて理論上サポートされるMIMO能力が大きいことを示す。ダウンリンクMIMO能力は通常、xRとして表現され、「x」は、数字1、2、4、または同様のものであり得る。例えば、4Rは4アンテナ受信を示す。概して、各CCは少なくとも2Rの能力を有する。CA/DCにおけるCCのMIMO能力の組み合わせは、CA/DC MIMO能力コンビネーションと称される。例えば、DC_1A_3A_7A-n78のMIMO能力コンビネーションは、4R+2R+4R+4Rであり、すなわち、バンド1、バンド7、およびバンドn78のCCは、4R MIMO能力をサポートし、バンド3のCCは、2R MIMO能力をサポートする。端末デバイスの無線周波数チャネルの設計が決められたとき、各CA/DCにおける最大MIMO能力コンビネーションも決定される。
【0124】
従って、端末デバイスの無線周波数チャネルの設計が決められ、かつ、端末デバイスが、異なるMIMO能力を有するCCを含むCA/DCコンビネーションにおいて動作するとき、バンド上で周波数間またはRAT間隣接セルを測定するために測定間隙が必要かどうかについての能力は異なる。例えば、端末デバイスは、DC_1A_3A-n78の能力を有する(当然、DC_1A-n78もサポートされる)。バンド1、バンド3、およびバンドn78のCCはすべて、4Rをサポートする。しかしながら、端末デバイスは、DC_1A_3C-n78およびDC_1A_3A_3A-n78をサポートしない。この場合、端末デバイスがDC_1A-n78において動作するとき、端末デバイスは、バンド3上の周波数間隣接セル測定中に測定間隙無しの測定をサポートできる。しかしながら、端末デバイスが、DC_1A_3A-n78において動作するとき、基地局は、4Rでバンド3を構成し、端末デバイスは次に、バンド3上で周波数間隣接セルに対する測定を実行する。この場合、バンド3上で周波数間隣接セルから信号を受信するのに使用される無線周波数チャネルが残っていないので、端末デバイスは、測定間隙を有する測定のみをサポートする。
【0125】
例において、基地局にアクセスするとき、端末デバイスは、RRCシグナリング(例えば、端末デバイス能力情報(UECapabilityInformation))を使用して、端末デバイスによってサポートされるCAコンビネーションおよびDCコンビネーション、ならびに、各コンビネーションにおけるMIMO能力コンビネーションを基地局に通知し得る。基地局は、RRCシグナリング(例えば、RRC接続再構成(ConnectionReconfiguration))を使用することによって、端末デバイスのためにCCを構成することにより、CAまたはDCコンビネーションを形成し、各CCのMIMO能力を構成し得る。UECapabilityInformationのLTE能力部分は更に、各LTE CAにおける各バンド(2G、3Gおよび4Gバンドを含む)を測定するのに測定間隙が必要かどうかについての能力を示し得る。リリース15プロトコルは、周波数間またはRAT間隣接セルがNRセルであるときに測定間隙が必要であると規定する。従って、RRCシグナリング(CapabilityInformation)は、異なるCA/DCにおいて各NRバンドに測定間隙が必要かどうかを示すフィールドを有しない。
【0126】
端末デバイスが測定間隙無しの測定をサポートしないとき、基地局は、端末デバイスの測定を構成するとき、測定間隙を構成する必要がある。測定間隙は、
図2に示されるように構成され得る。構成は主に、3つのパラメータ、すなわち、測定間隙期間を構成するために使用される測定間隙反復期間(measurement gap repetition period, MGRP)、測定間隙の長さを構成するために使用される測定間隙長(measurement gap length, MGL)(測定間隙の最大長は6msであり得る)、および、測定間隙の開始位置を構成するために使用される間隙オフセット(gap offset)を含む。端末デバイスは、3つのパラメータに基づいて、測定間隙の開始位置が、以下の条件を満たすシステムフレーム番号(system frame number, SFN)およびサブフレーム(subframe)上にあると決定し得る。
SFN mod T=FLOOR(間隙オフセット/10)、
サブフレーム=間隙オフセットmod10、
測定期間T=MGRP/10。
【0127】
測定対象のNRセルを測定するとき、端末デバイスは、SSBに基づいて測定を実行し得ることに留意されたい。端末デバイスが、測定間隙を有する測定方式を使用する場合、基地局は、端末デバイスのために測定間隙の正確な位置を構成する必要がある。位置は、測定対象のNRセルのSSBを含む必要がある。
【0128】
同期信号ブロック(synchronization signal block, SSB):同期信号ブロックはプライマリ同期信号(primary synchronization signal, PSS)、セカンダリ同期信号(secondary synchronization signal, SSS)、および、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel, PBCH)を含む。同期信号ブロックは、同期、時間-周波数トラッキング、無線リソース測定などのために使用され得る。
【0129】
例において、
図3に示されるように、測定対象のNRセルのSSBは、ある期間内(SSB期間とも称され得る)に送信され得る。期間は必要に応じて設定され得、例えば、5ms、10ms、20ms、40ms、80msまたは160msであり得る。これについては、限定されない。測定対象のNRセルは、1つの期間において複数のSSBを送信し得、複数のSSBが1つの期間に送信され得る。換言すると、1つの期間における複数のSSBは、1つのSSBバーストセット(Burst Set)と称され得る。例えば、測定対象のNRセルのSSB期間は20msであり、SSB期間は4つの5ms期間を含む。NRセルの1つのSSBバーストセットは1つの5ms内に伝送され、SSBは、他の3つの5ms期間内に発生しない。従って、基地局が測定間隙を端末デバイスのために構成するとき、構成された測定間隙(
図3において実線で示される測定間隙)は、SSB送信時を含む必要がある。そうでない場合、端末デバイスは、測定間隙(
図3において破線で示される測定間隙)においてSSBを測定対象のNRセルから受信できず、従って、測定対象のNRセルを測定できない。
【0130】
更に、測定対象のNRセルを測定するために、基地局は更に、測定される各周波数について、測定時間構成(SS/PBCH block measurement time configuration, SMTC)を構成し得る。
【0131】
SMTC:SMTCは、160msの最大期間および5msの最大ウィンドウ長を有するウィンドウである。リリース15プロトコルは、端末デバイスが、SMTCウィンドウおよび測定間隙が重複する位置のみでSSB測定を実行するよう規定し、基地局によって構成されるSMTC期間は、SSB期間より大きい。
【0132】
従って、基地局が測定対象のNRセルの測定間隙を構成するとき、構成された測定間隙が、測定対象のNRセルの全SSBバーストセットを含むことを確実にする必要がある。しかしながら、実際にはいくつかの難点がある。具体的には、基地局によって構成される測定間隙の位置は、サービングセルの計時に基づいており、測定対象のNRセルのSSBの位置は、NRセルの計時に基づいている。サービングセルが測定対象のNRセルと同期していない場合、基地局は、サービングセルと測定対象のNRセルとの間の計時オフセットを知っているときだけ、正しい位置において測定間隙を端末デバイスのために構成する。次に、サービングセルと各隣接セルとの間の計時オフセットを決定する場合でも、基地局は、いくつかの場合において、適切な測定間隙を構成できない。例えば、
図4に示すように、端末デバイスはセル1にアクセスする。セル2およびセル3は、セル1の周波数間隣接セルであり、セル1は、セル2およびセル3と同期されない。従って、セル2からのSSBおよびセル3からのSSBは、同一の位置にない。端末デバイスがセル2またはセル3の端にあるかどうかを基地局が決定できない場合、基地局は、セル2のSSBの位置またはセル3のSSBの位置において、測定間隙が構成されるべきかどうかを決定できない。
図5に示されるように、端末デバイスがセル3の端にあり、かつ、基地局によって構成される測定間隙がセル2からのSSBの位置のみを含む場合、端末デバイスは、セル3を測定できず、セル3にハンドオーバできない。
【0133】
無線周波数チャネル:本願の実施形態における無線周波数チャネルは具体的には、無線周波数受信チャネルを示し、レシーバまたは無線周波数チャネルとも称され得る。端末デバイスの無線周波数チャネルは、アクセスネットワークデバイスから信号を受信するよう構成され、アクセスネットワークデバイスの無線周波数チャネルは、端末デバイスから信号を受信するよう構成される。
【0134】
端末デバイスが無間隙測定をサポートするかどうかは、端末デバイスの無線周波数チャネルの数に基づいて決定され得る。
【0135】
例えば、RRC_CONNECTED状態において、端末デバイスの無線周波数チャネルがサービングセルからの信号および隣接セルからの信号を同時に受信できる場合、端末デバイスは、測定間隙無しで隣接セルに対して測定を完了できる。すなわち、端末デバイスは、隣接セルに対して無間隙測定を実行し得る。端末デバイスの無線周波数チャネルがサービングセルからの信号または隣接セルからの信号を同時に受信できない、すなわち、端末デバイスが、信号を隣接セルから受信するための追加の無線周波数チャネルを有しない場合、この場合、端末デバイスは、ある期間において間隙測定を実行する必要がある。間隙測定プロセスにおいて、端末デバイスは、サービングセルから受信するために使用される無線周波数チャネルが、サービングセルから信号を受信することを停止させ、無線周波数チャネルが隣接セルの周波数で動作して隣接セルから信号を受信することを可能にし得、これにより、隣接セルに対して測定を完了する。
【0136】
CAおよびDCの両方において、端末デバイスは、複数のキャリア(サービングセル)上で同時に動作する必要があることに留意されたい。従って、端末デバイスによってサポートされるCAコンビネーションおよびDCコンビネーションは、端末デバイスの無線周波数チャネルの設計によって限定される。異なるキャリアの周波数は、異なる無線周波数チャネルを必要とし得るか、または、同一の無線周波数チャネルを必要とし得る。これは、端末デバイスの具体的な設計に関連する。端末デバイスの無線周波数チャネルの数が多いほど、サポートできるCAまたはDCコンビネーションの数が多いことを示す。
【0137】
MIMO能力:MIMO能力は通常、xRと表され、xは、例えば1、2、または4などの数字である。各CCは少なくとも2Rの能力を有する。例えば、CCのMIMO能力が4Rである場合、CCが4アンテナ受信をサポートすることを示す。端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力は、リソース単位コンビネーションにおけるリソース単位から信号を受信するために端末デバイスによって使用されるアンテナまたは無線周波数チャネルの数である。リソース単位コンビネーションは前述のCAまたはDCであり得る。
【0138】
異なるCAまたはDCにおけるCCについて、CCのMIMO能力はまた、無線周波数チャネルの設計によって限定される。端末デバイスの無線周波数チャネルの数が多いほど、同一のCA/DCにおける端末デバイスに対応するMIMO能力が大きいことを示す。
【0139】
CAまたはDCにおけるCCのMIMO能力のコンビネーションは、CA/DCのMIMOコンビネーション能力と称される。端末デバイスの無線周波数チャネルの数が決められ、かつ、端末デバイスが、異なるMIMO能力を有するCCを含むCAまたはDCにおいて動作するとき、測定間隙が、バンドに対応する隣接セルを測定するのに必要であるかどうかについての能力も異なる。
【0140】
例えば、端末デバイスは、DC_1A_3A-n78をサポートする。DC_1A_3A-n78におけるバンド1、バンド3、およびバンドn78のCCのMIMO能力は4Rである。端末デバイスはDC_1A_3A_7A-n78をサポートしない。DC_1A_3A_7A-n78におけるバンド1、バンド7およびバンドn78のCCのMIMO能力は4Rであり、バンド3のCCのMIMO能力は2Rである。DC_1A-n78において動作するとき、端末デバイスは、バンド3に対応する隣接セルに対して無間隙測定を実行し得る。端末デバイスが、バンド7に対応する隣接セルから信号を受信するために使用される残りの無線周波数チャネルを有しないので、端末がDC_1A_3A-n78において動作し、かつ、端末デバイスがバンド7に対応する隣接セルに対して無間隙測定を実行するとき、端末デバイスは、バンド7に対応する隣接セルに対して無間隙測定を実行できない。
【0141】
隣接セルから信号を受信するために使用される無線周波数チャネルを端末デバイスが有しないので端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという従来技術の課題を解決するべく、本願の実施形態は、以下を備える無間隙測定方法を提供する。端末デバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに示すために使用される構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。端末デバイスが、構成情報に基づいて、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部が、隣接セルにおける測定対象のリソース単位の無線周波数チャネルであると決定する。第2リソース単位は、端末デバイスに構成された第1リソース単位コンビネーションにおけるアクティブ状態のリソース単位に含まれる。このように、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部において、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行し得る。
【0142】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態の実装を詳細に説明する。
【0143】
本願の実施形態において提供される無間隙測定方法は、通信をサポートする任意の通信システムにおいて使用され得る。通信システムは、3GPP通信システム、例えば、LTE通信システム、5Gモバイル通信システム、新無線(new radio、NR)システム、NR車車間/路車間(vehicle-to-everything, V2X)システム、および、別の次世代通信システムであり得るか、または、非3GPP通信システムであり得る。これについては、限定されない。本願の実施形態において提供される無間隙測定方法は、例として
図6を使用することによって下で説明される。
【0144】
本願の実施形態において説明される通信システムは、本願の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明することを意図するものであり、本願の実施形態において提供される技術的解決手段に対する限定を構成するものではないことに留意されたい。当業者であれば、通信システムの発展および別の通信システムの出現に伴い、本願の実施形態において提供される技術的解決手段はまた、同様の技術的課題にも適用可能であることを認識し得る。
【0145】
図6は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。
図6に示されるように、通信システムは、複数のアクセスネットワークデバイスおよび複数の端末デバイス、例えば、ユーザ機器(user equipment、UE)を含み得る。UEは、アクセスネットワークデバイスのカバレッジ内に位置し得、Uuインタフェースを通じてアクセスネットワークデバイスに接続される。
図6に示されるシステムにおいて、各アクセスネットワークデバイスは1または複数のセルをカバーし得、端末デバイスは、CAまたはDCにおいて動作し得、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによってカバーされる1または複数のセルに位置し得る。端末デバイスは、端末デバイスが位置するセルにおいて、アクセスネットワークデバイスによって提供されるサービスを受信し得る。アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルにおける端末デバイスにサービスを提供し得ることも説明され得る。本願の本実施形態において、端末デバイスにサービスを提供するセルは、サービングセルと称され得る。例えば、
図6に示されるように、アクセスネットワークデバイス1は、セル1.1およびセル1.2をカバーする。UE1は、セル1.1に位置し得、セル1.2は、セル1.1およびセル1.2を使用することによって、アクセスネットワークデバイス1によって提供されるサービスを受信し得る。この場合、セル1.1およびセル1.2はUE1のサービングセルと称され得る。アクセスネットワークデバイス2がセル2.1およびセル2.2をカバーする。UE2は、セル1.1およびセル2.1に位置し得、セル1.1を使用することによって、アクセスネットワークデバイス1によって提供されるサービスを受信し、セル2.2を使用することによって、アクセスネットワークデバイス2によって提供されるサービスを受信し得る。この場合、セル1.1およびセル2.1は、UE2のサービングセルと称され得る。
【0146】
図6は例示的なフレームワークの図に過ぎないことに留意されたい。
図6において、アクセスネットワークデバイスの数、UEの数、および、アクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルの数は限定されるものではなく、各デバイスの名称は限定されるものではない。
図6に示される機能ノードに加えて、例えばコアネットワークデバイス、ゲートウェイデバイス、およびアプリケーションサーバなど、別のノードも更に含まれ得る。これについては、限定されない。
【0147】
図6におけるアクセスネットワークデバイスは主に、端末デバイスのリソーススケジューリング、無線リソース管理、および無線アクセス制御などの機能を実装するよう構成される。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、小型基地局、無線アクセスポイント、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、伝送ポイント(transmission point, TP)、および別のアクセスノードのうちいずれかのノードであり得る。本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスの機能を実装するよう構成される装置は、アクセスネットワークデバイスであり得るか、または、アクセスネットワークデバイスが機能を実装することをサポートできる装置、例えばチップシステムであり得る。本願の実施形態において提供される無間隙測定方法は、アクセスネットワークデバイスの機能を実装するよう構成される装置がアクセスネットワークデバイスである例を使用して下で説明される。
【0148】
図6におけるUEは、端末デバイス(terminal equipment)、移動局(mobile station, MS)、モバイル端末(mobile terminal, MT)、または同様のものであり得る。具体的には、UEは携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、または、無線送信および受信機能を有するコンピュータであり得るか、または、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、工業制御における無線端末、自動運転の無線端末、遠隔医療における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム、車載端末、または同様のものであり得る。本願の実施形態において、端末デバイスn機能を実装するよう構成される装置は端末デバイスであり得るか、または、端末デバイスが機能を実装することをサポートできる装置、例えばチップシステムであり得る。本願の実施形態において提供される無間隙測定方法は、端末デバイスの機能を実装するよう構成される装置が端末デバイスである例を使用して説明される。
【0149】
アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、屋内もしくは屋外を含む地上に展開され得るか、または、ハンドヘルドもしくは車載であり得るか、または、水上に展開され得るか、または、空中で飛行機、気球、もしくは、人工衛星上に展開され得る。アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスの適用シナリオは、本願の実施形態に限定されるものではない。
【0150】
特定の実装において、
図6に示されるネットワーク要素、例えば端末デバイスおよびアクセスネットワークデバイスは、
図7に示されるコンポーネントを有し得る。
図7は、本願の実施形態による通信装置700の構成の概略図である。通信装置700が本願の実施形態における端末デバイスの機能を有するとき、通信装置700は、端末デバイスであり得るか、または、端末デバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。通信装置700が本願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの機能を有するとき、通信装置700はアクセスネットワークデバイスであり得るか、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。
【0151】
図7に示されるように、通信装置700は、メモリ、プロセッサ、伝送(transmit, TX)信号処理ユニット、および受信(receive, RX)信号処理ユニットを含み得る。メモリ、プロセッサ、TX信号処理ユニット、およびRX信号処理ユニットは、通信回線を通じて接続される。
【0152】
メモリは、実行可能コードおよびデータを記憶するよう構成される静的メモリを含み得るか、または、命令および動態データを記憶するよう構成される動的メモリを含み得る。
【0153】
プロセッサは、予め定められた方式で信号を生成するようTX信号処理ユニットを制御するよう構成され、予め定められた方式で信号を受信するようRX信号処理ユニットを制御するよう構成される。
【0154】
TX信号処理ユニットは、チャネル符号化、スクランブリング、変調、レイヤマッピング、プリコーディング、アンテナマッピングなどのプロセスを含む、信号送信のための様々な信号処理機能を実装するよう構成される。
【0155】
RX信号処理ユニットは、同期、時間-周波数トラッキング、測定、チャネル推定、等化、復調、デスクランブリング、および復号などのプロセスを含む、信号受信のための様々な信号処理機能を実装する。
【0156】
TX信号処理ユニットおよびRX信号処理ユニットは各々、TX無線周波数チャネルおよびRX無線周波数チャネルを使用することによってアンテナに接続される。TX無線周波数チャネルは、ベースバンド信号をキャリア周波数に変調し、アンテナを通じて、変調された信号を送信する。RX無線周波数チャネルは、アンテナから受信された無線周波数信号をベースバンド信号に復調し、処理のために、ベースバンド信号をRX信号処理ユニットへ送信する。一部のアンテナ(例えば、
図7におけるアンテナ1およびアンテナ2)は、送信および受信を同時に実行するよう構成され得、従って、TX無線周波数チャネルおよびRX無線周波数チャネルの両方に接続される。一部のアンテナ(例えば、
図7におけるアンテナsおよびアンテナm)は、受信のみを実行するよう構成され、従って、RX無線周波数チャネルのみに接続される。TX無線周波数チャネルおよびRX無線周波数チャネルは任意のアンテナに接続され得る。例えば、TX無線周波数チャネル1およびRX無線周波数チャネル1は、アンテナ3に接続される。RX無線周波数チャネルおよびTX無線周波数チャネルは、必ずしもアンテナに接続されない。現在の無線周波数チャネルが使用されていない場合、無線周波数チャネルはアンテナに接続されない。加えて、同一のアンテナが複数のRX無線周波数チャネルおよび/またはTX無線周波数チャネルに接続され得、アンテナは、同時に複数の周波数で動作し得る。ダウンリンク受信中に、アンテナによって受信された複数の周波数の信号は、フィルタを使用することによって分離され、異なるRX無線周波数チャネルを使用することによって、処理のためにRX信号処理ユニットへ送信される。アップリンク伝送中に、異なるTX無線周波数チャネルからの異なる周波数の信号は、コンバイナを使用することによって組み合わされ、次に、同一のアンテナ上で伝送される。前述の接続のすべては、サービス要件に従って柔軟に構成され得る。
【0157】
別の特定の実装において、端末デバイスおよびアクセスネットワークデバイスなど、
図6に示されるコンポーネントは、
図7に示される構成構造を使用し得るか、または、
図8に示されるコンポーネントを含み得る。
図8は、本願の実施形態による無間隙測定装置800の構成の概略図である。無間隙測定装置800が本願の実施形態における端末デバイスの機能を有するとき、無間隙測定装置800は端末デバイスであり得るか、または、端末デバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。通信装置800が本願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの機能を有するとき、無間隙測定装置800は、アクセスネットワークデバイス、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップもしくはシステムオンチップであり得る。
図8に示されるように、無間隙測定装置800は、プロセッサ801、通信インタフェース802、および通信回線803を含む。
【0158】
更に、無間隙測定装置800はメモリ804を含み得る。プロセッサ801、メモリ804、および通信インタフェース802は、通信回線803を通じて互いに接続され得る。
【0159】
プロセッサ801は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device, PLD)、または、それらの任意の組み合わせであり得る。代替的に、プロセッサ801は、処理機能を有する別の装置、例えば、回路、コンポーネント、またはソフトウェアモジュールであり得る。これについては、限定されない。
【0160】
通信インタフェース802は、別のデバイスまたは別の通信ネットワークと通信するために使用される。別の通信ネットワークは、イーサネット(登録商標)、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)、または同様のものであり得る。通信インタフェース802は、モジュール、回路、通信インタフェース、または、通信を実装できる任意の装置であり得る。
【0161】
通信回線803は、無間隙測定装置800に含まれるコンポーネント間で情報を伝送するために使用される。
【0162】
メモリ804は、命令を記憶するよう構成される。命令はコンピュータプログラムであり得る。
【0163】
メモリ804は、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、または、静的情報および/または命令を記憶できる別のタイプの静的記憶装置であり得、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、または、情報および/または命令を記憶できる別のタイプの動的記憶装置であり得、または、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、または、別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスク、または同様のものを含む)、磁気ディスク記憶媒体、または別の磁気記憶装置、または同様のものであり得る。これについては、限定されない。
【0164】
メモリ804はプロセッサ801と独立に存在し得るか、または、プロセッサ801に統合され得ることに留意されたい。メモリ804は、命令、プログラムコード、一部のデータ、または同様のものを記憶するよう構成され得る。メモリ804は無間隙測定装置800内に位置し得るか、または、無間隙測定装置800の外に位置し得る。これについては、限定されない。プロセッサ801は、メモリ804に記憶された命令を実行して、本願の以下の実施形態において提供される無間隙測定方法を実装するよう構成される。
【0165】
例において、プロセッサ801は、
図8の1または複数のCPU、例えばCPU0およびCPU1を含み得る。
【0166】
任意選択の実装において、無間隙測定装置800は複数のプロセッサを含む。例えば、
図8のプロセッサ801に加えて、無間隙測定装置800はプロセッサ807も含む。
【0167】
任意選択の実装において、無間隙測定装置800は更に、出力デバイス805および入力デバイス806を含む。例えば、入力デバイス806は、デバイス、例えば、キーボード、マウス、マイク、またはジョイスティックであり、出力デバイス805は、デバイス、例えば、ディスプレイまたはスピーカ(speaker)である。
【0168】
無間隙測定装置800は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末、埋め込みデバイス、チップシステム、または、
図8における構造と同様の構造を有するデバイスであり得ることに留意されたい。加えて、
図8に示される構成構造は、端末デバイスに対して限定を構成しない。
図8に示されるコンポーネントに加えて、端末デバイスは、図に示されるものより多い、または少ないコンポーネントを含み得、または、いくつかのコンポーネントを組み合わせ得、または、異なるコンポーネント配置を有し得る。
【0169】
本願の実施形態において、チップシステムは、チップを含み得るか、または、チップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
【0170】
加えて、本願の実施形態におけるアクション、用語、および同様のものは、相互参照され得る。これについては、限定されない。本願の実施形態において、デバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージにおけるパラメータの名称、または同様のものは例に過ぎない。特定の実装中に、代替的に別の名称が使用され得る。これについては、限定されない。
【0171】
本願の本明細書、特許請求の範囲および添付図面において、「第1」、「第2」、「第3」という用語、および同様のものは、異なる対象物を区別することを意図するものであり、特定の順序に限定するものではない。
【0172】
本願の実施形態において、「例」または「例えば」という文言は、例、例示、または説明を挙げることを表すために使用される。本願の実施形態において「例」または「例えば」と説明される任意の実施形態または設計スキームは、別の実施形態または設計スキームと比べて、より好ましい、または、より有利であるものと説明されるものではない。厳密には、「例」、「例えば」、または同様のものなどの文言の使用は、特定の方式における相対的な概念を提示することを意図する。
【0173】
図6に示される通信システムを参照すると、以下では、本願の実施形態において提供される無間隙測定方法を説明する。以下の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、
図7または
図8に示されるコンポーネントを有し得る。詳細を再び説明しない。本願の実施形態において、デバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージにおけるパラメータの名称、または同様のものは例に過ぎない。特定の実装において別の名称が代替的に使用され得る。これについては、限定されない。本願の実施形態におけるアクションは例に過ぎず、特定の実装において他の名称が代替的に使用され得る。例えば、本願の実施形態における「に保持される」は、代替的に、「に保持される」または「に含まれる」と交換され得る。
【0174】
図9は、本願の実施形態による無間隙測定方法のフローチャートである。
図9に示すように、本方法は以下の段階を含む。
【0175】
段階901:アクセスネットワークデバイスが構成情報を端末デバイスへ送信し、これに応じて、端末デバイスはアクセスネットワークデバイスから構成情報を受信する。
【0176】
端末デバイスは
図6の任意の端末デバイスであり得、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにネットワークサービスを提供するデバイスであり得、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに対応するアクセスネットワークデバイスである。
【0177】
構成情報は、第1セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに示すために使用され得る。それはまた、以下の説明と交換され得る。構成情報は、第1セルに対応する第1リソース単位に対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに示すために使用されるか、または、構成情報は、第1リソース単位上のSSBに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに示すために使用される。第1セルは、端末デバイスのサービングセルの隣接セルであり得る。第1リソース単位は、第1セルにおける測定対象のリソース単位であり得る。
【0178】
サービングセルおよび第1セルは、同一のアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルであり得るか、または、異なるアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルであり得る。
【0179】
例えば、サービングセルおよび第1セルが、同一のアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルであるとき、端末デバイスは、
図6のUE1であり得、アクセスネットワークデバイスは、
図6のアクセスネットワークデバイス1であり得、サービングセルは、
図6のセル1.1であり得、第1セルは、
図6のセル1.2であり得る。第1リソース単位は、セル1.2における測定対象のリソース単位である。サービングセルおよび第1セルが、異なるアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルであるとき、端末デバイスは
図6のUE2であり得、アクセスネットワークデバイスは、
図6のアクセスネットワークデバイス1またはアクセスネットワークデバイス2であり得る。アクセスネットワークデバイスが
図6のアクセスネットワークデバイス1であるとき、サービングセルは
図6のセル1.1であり得、第1セルは
図6のセル2.1であり得、第1リソース単位は、セル2.1における測定対象のリソース単位である。アクセスネットワークデバイスが
図6のアクセスネットワークデバイス2であるとき、サービングセルは
図6のセル2.1であり得、第1セルは
図6のセル1.1であり得、第1リソース単位はセル1.1における測定対象のリソース単位である。
【0180】
例えば、端末デバイスがサービングセルの端に位置すると決定したとき、アクセスネットワークデバイスは、構成情報を端末デバイスへ送信するようトリガされる。
【0181】
アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告されたサービングセルの信号品質に基づいて、端末デバイスがサービングセルの端に位置すると決定し得る。
【0182】
例えば、端末デバイスによって報告されるサービングセルの信号品質が閾値より低いとき、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスがサービングセルの端に位置すると決定し得る。閾値はプリセット値であり得る。
【0183】
アクセスネットワークデバイスは、RRCメッセージを使用することによって構成情報を端末デバイスへ送信し得る。例えば、構成情報はRRCメッセージに保持され、端末デバイスへ送信され得る。
【0184】
RRCメッセージは、RRC接続再構成メッセージまたはRRC接続再開メッセージであり得る。RRC接続再構成メッセージは、略してRRC再構成メッセージと称され得る。RRC接続再開メッセージは、略してRRC再開メッセージと称され得る。
【0185】
例えば、
図10は、本願の本実施形態によるソフトウェアブロック図である。端末デバイスおよびアクセスネットワークデバイスの各々は、RRC層、L2層、およびPHY層を含み得る。
図10において、破線は、制御シグナリングフローを表すために使用され得、実線は、データフローを表すために使用され得る。端末デバイスおよびアクセスネットワークデバイスの両方は、RRC層を使用することによってL2層およびPHY層を構成し得、L2層およびPHY層は、構成された構造およびステータス情報をRRC層に示し得る。RRC情報およびL2情報は、PHY層を使用することによって端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で転送される。RRC情報およびL2情報は、PHY層におけるデータの形態で、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間で伝送される。
【0186】
アクセスネットワークデバイスがRRCメッセージを使用することによって構成情報を端末デバイスへ送信し、端末デバイスが構成情報を受信した後に測定結果をアクセスネットワークデバイスへ送信する例を使用することによって、
図9における概略図を参照して、以下で説明を提供する。
【0187】
アクセスネットワークデバイスは、RRCメッセージをL2グループの形態でデータパケット内にカプセル化し、アクセスネットワークデバイスのPHY層を使用することによって、データパケットを端末デバイスへ送信する。これに応じて、端末デバイスは、端末デバイスのPHY層を使用することによって、データパケットをアクセスネットワークデバイスから受信し得る。端末デバイスのPHY層は、データパケットを端末デバイスのL2層へ送信する。データパケットを端末デバイスのPHY層から受信した後に、端末デバイスのL2層は、データパケットを脱カプセル化してRRCメッセージを取得する。端末デバイスのL2層は、RRCメッセージを端末デバイスのRRC層へ送信する。RRCメッセージを端末デバイスのL2層から受信した後に、端末デバイスのRRC層はRRCメッセージを解析して、アクセスネットワークデバイスによって送信された構成情報を取得する。アクセスネットワークデバイスによって送信された構成情報を取得した後に、端末デバイスのRRC層は、内部構成メッセージを端末デバイスのPHY層へ送信し得る。内部構成メッセージは、端末デバイスのPHY層を示して第1セルに対して無間隙測定を実行するために使用され得る。測定されるセルに対して無間隙測定を実行した後に、端末デバイスのPHY層は、測定結果を端末デバイスのRRC層に報告する。端末デバイスのPHY層の測定結果を受信した後に、端末デバイスのRRC層は、測定レポート(MeasurementReport)を生成し得る。端末デバイスのRRC層は、端末デバイスのL2層およびPHY層を使用することによって、測定レポートをアクセスネットワークデバイスのPHY層へ送信し得る。測定レポートを端末デバイスのPHY層から受信した後に、アクセスネットワークデバイスのPHY層は、アクセスネットワークデバイスのL2層を使用することによって、測定レポートをアクセスネットワークデバイスのRRC層へ転送し得る。
【0188】
アクセスネットワークデバイスは代替的に、別のメッセージを使用することによって、構成情報を端末デバイスへ送信し得ることに留意されたい。これについては、限定されない。
【0189】
第1セルに対して無間隙測定を実行するよう端末デバイスに示すことに加えて、構成情報は、他の情報を示すために使用され得る。例えば、構成情報は、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の第2リソース単位コンビネーションおよびMIMO能力を示すために使用され得る。
【0190】
第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位を含み、更新後の第1リソース単位は、第2リソース単位を含まないか、または、更新後の第1リソース単位コンビネーションにおける第2リソース単位のMIMO能力は、第1リソース単位コンビネーションにおける第2リソース単位のMIMO能力より低い。
【0191】
第2リソース単位コンビネーションは、アクセスネットワークデバイスによって決定され、端末デバイスのみに示され得る。構成情報は、第2リソース単位コンビネーション、および、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含み得る。
【0192】
第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の第2リソース単位コンビネーションおよびMIMO能力は、構成情報に保持され、端末デバイスへ送信され得、シグナリングオーバーヘッドを低減することに留意されたい。代替的に、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の第2リソース単位コンビネーションおよびMIMO能力は、構成情報に保持されることなく、端末デバイスへ送信され得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、別個のシグナリングを使用することによって、第2リソース単位コンビネーション、および、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を端末デバイスへ送信し、シグナリングを解析するために端末デバイスにyとて生じる消費電力を低減し得る。
【0193】
例えば、第1リソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、第2リソース単位はバンド3であり、第1リソース単位はバンド78であり、バンド78はNRにおけるリソース単位である。従って、更新後の第1リソース単位コンビネーションは、CA_1A-7Aである。
【0194】
別の例では、第1リソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、第2リソース単位はバンド3であり、第1リソース単位コンビネーションのMIMO能力は4R+4R+4Rであり、第1リソース単位はバンド78であり、バンド78はNRにおけるリソース単位であり、第2リソース単位はバンド3であり、バンド3のMIMO能力は4Rである。この場合、更新後の第1リソースコンビネーションはCA_1A-3A-7Aである。更新後の第1リソース単位コンビネーションのMIMO能力は4R+2R+4Rである。
【0195】
具体的には、例の実装については、
図6を参照されたい。
【0196】
なお別の例において、構成情報は、少なくとも1つのリソース単位を示すために使用され得、少なくとも1つのリソース単位は、第1リソース単位コンビネーションに含まれ、少なくとも1つのリソース単位は、無線周波数チャネルが第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用され得るリソース単位を含み、その結果、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位から第2リソース単位を選択し、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用する。
【0197】
例えば、第1リソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、少なくとも1つのリソース単位は、バンド1、バンド3およびバンド7の1または複数を含み得る。代替的に、少なくとも1つのリソース単位は、バンド3および/またはバンド7を含み得る。
【0198】
段階902:端末デバイスが、構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。
【0199】
第1リソース単位の無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であり、第2リソース単位は、端末デバイスに構成される、アクティブ状態の第1リソース単位コンビネーションに含まれ、第1リソース単位コンビネーションは、アクティブ状態にある1または複数のリソース単位を含む。
【0200】
本願において、リソース単位がアクティブ状態にあることは、アップリンクおよびダウンリンク信号がリソース単位上で受信または送信され得ることを示し得ることに留意されたい。例えば、端末デバイスは、アクティブ状態にあるリソース単位の無線周波数チャネル上でアップリンク信号をアクセスネットワークデバイスへ送信し得、アクティブ状態にあるリソース単位の無線周波数チャネル上でアクセスネットワークデバイスからダウンリンク信号を受信し得る。
【0201】
例えば、端末デバイスに構成される、アクティブ状態のリソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、リソース単位におけるアクティブ状態のリソース単位は、バンド1、バンド3およびバンド7を含み得ると想定する。第2リソース単位がバンド1、バンド3およびバンド7の1または複数であるとき、第1リソース単位の無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部である。第2リソース単位がバンド3および/またはバンド7であるとき、第1リソース単位の無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部である。
【0202】
例えば、段階902は以下の2つの方式を含み得る。
【0203】
方式1:構成情報が第2リソース単位コンビネーション、および、第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を示すために使用されるとき、端末デバイスが構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定することは、以下を含み得る。
【0204】
端末デバイスは、第1リソース単位コンビネーションを第2リソース単位コンビネーションと比較し、第1リソースコンビネーションに含まれるが第2リソースコンビネーションに含まれないリソース単位の無線周波数チャネルを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用するか、または、第1リソースコンビネーションおよび第2リソース単位コンビネーションにおける異なるMIMO能力を有する同一のリソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用する。
【0205】
例えば、第1リソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、第2リソース単位コンビネーションはDC_1A-7Aである。第1リソース単位コンビネーションはバンド3を含む。第2リソース単位コンビネーションはバンド3を含まない。端末デバイスは、バンド3の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0206】
別の例では、第1リソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、第2リソース単位コンビネーションはDC_1A-3A-7Aである。第1リソース単位コンビネーションにおいて、バンド3のMIMO能力は4Rであり、バンド1およびバンド7のMIMO能力は両方とも4Rである。第2リソース単位コンビネーションにおいて、バンド3のMIMO能力は2Rであり、バンド1およびバンド7のMIMO能力は両方とも4Rである。端末デバイスは、バンド3の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0207】
具体的には、方式1については、
図11を参照されたい。
【0208】
方式2:構成情報が少なくとも1つのリソース単位を示すために使用されるとき、端末デバイスが、構成情報に基づいて、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定することは、以下のケース1またはケース2を含み得る。
【0209】
ケース1:可能な実装において、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位における、以下の条件1から条件5のうち1または複数を満たす少なくとも1つのリソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用する。
【0210】
条件1:アクティブ状態にあるリソース単位における、ランク指示(rank indication, RI)がプリセット値以下であるリソース単位。
【0211】
プリセット値は、プリセットされる値であり得る。これについては、限定されない。例えば、プリセット値は、2であってよい。
【0212】
段階902における例を参照すると、端末デバイスに構成された、アクティブ状態にあるリソース単位コンビネーションは、CA_1A-3A-7Aである。バンド1のRIが1であり、バンド3のRIが2であり、バンド7のRIが4である場合、プリセット値は2である。端末デバイスは、バンド1の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0213】
条件2:アクティブ状態にあるリソース単位における、最小の帯域幅を有するリソース単位。
【0214】
前述の条件1における例をなお参照すると、バンド1の帯域幅は、バンド3の帯域幅より大きく、バンド3の帯域幅は、バンド7の帯域幅より大きい。端末デバイスは、バンド7の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0215】
条件3:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低信号品質を有するリソース単位。
【0216】
信号品質は、RSRP、RSRQ、SINR、または別のパラメータを含み得る。これについては、限定されない。
【0217】
前述の条件1における例をなお参照すると、バンド1のRSRPがバンド3のRSRPより大きく、かつ、バンド3のRSRPがバンド7のRSRPより大きい場合、端末デバイスは、バンド7の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0218】
バンド1のRSRQがバンド3のRSRQより大きく、かつ、バンド3のRSRQがバンド7のRSRPより大きい場合、端末デバイスは、バンド7の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0219】
バンド1のSINRがバンド3のSINRより大きく、かつ、バンド3のSINRがバンド7のSINRより大きい場合、端末デバイスは、バンド7の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0220】
バンド1のRSRPが前述のバンドにおける最小のRSRPであり、バンド3のRSRPは、前述のバンドにおける最小のRSRQであり、バンド7のSINRが前述のバンドにおける最小SINRである場合、端末デバイスは、3つのバンドのうちいずれか1つの無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得るか、または、端末デバイスは、プリセット優先度に基づいて、3つのバンドから1つのバンドを選択し得ることに留意されたい。例えば、RSRPの優先度は、RSRQの優先度より高く、RSRQの優先度は、SINRの優先度より高い。前述の説明を参照すると、端末デバイスは、バンド1の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。プリセット優先度は、プリセットされる優先度である。これについては、限定されない。
【0221】
条件4:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位。
【0222】
前述の条件1における例をなお参照すると、バンド1のデータ伝送レートがバンド3のデータ伝送レートより大きく、かつ、バンド3のデータ伝送レートがバンド7のデータ伝送レートより大きい場合、端末デバイスは、バンド7の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0223】
条件5:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位。
【0224】
前述の条件1における例をなお参照すると、バンド3が、前述の3つのバンドにおける最大のIDを有するリソース単位である場合、端末デバイスは、バンド3の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0225】
端末デバイスは、構成情報に基づいて、少なくとも1つのリソース単位を非アクティブ化し得、その結果、端末デバイスは、非アクティブ化された少なくとも1つのリソース単位の無線周波数チャネルのすべての上でサービングセルとの間でデータ伝送を実行することを停止する。端末デバイスは、端末デバイスがサービングセルとの間でデータ伝送を実行することを停止する少なくとも1つのリソース単位の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0226】
例えば、段階902における例を参照すると、端末デバイスに構成され、アクティブ状態にあるリソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、少なくとも1つのリソース単位は、バンド3およびバンド7のうち1または複数を含み得る。端末デバイスは、バンド3および/またはバンド7を非アクティブ化し得る。例えば、端末デバイスは、バンド3を非アクティブ化し、端末デバイスは、バンド3上でサービングセルとの間でデータ伝送を実行することを停止し得る。端末デバイスは、バンド3の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0227】
ケース2:可能な実装において、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位における、以下の条件6から条件10のうち1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用する。
【0228】
条件6:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位。
【0229】
条件6の具体的な説明については、前述の条件5を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0230】
条件7:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位。
【0231】
条件7の具体的な説明については、前述の条件2を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0232】
条件8:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低信号品質または最小RIを有するリソース単位。
【0233】
信号品質は、RSRP、RSRQ、SINR、または別のパラメータを含み得る。これについては、限定されない。信号品質におけるRSRP、RSRQ、またはSINRの具体的な説明については、前述の条件3を参照されたい。RIの具体的な説明については、前述の条件1を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0234】
条件9:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位。
【0235】
条件9の具体的な説明については、前述の条件2を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0236】
条件10:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大MIMO能力を有するリソース単位。
【0237】
前述の条件1における例をなお参照すると、バンド3のMIMO能力は4Rであり、バンド7のMIMO能力は8Rであり、端末デバイスは、バンド7の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0238】
アクティブ状態にある、端末デバイスに構成されたリソース単位コンビネーションにおける複数のリソース単位のMIMO能力が同一である場合、端末デバイスは、ランダムに、または、プリセットされた順序で、複数のリソース単位のうち任意の1または複数の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得ることに留意されたい。
【0239】
プリセットされた順序はプリセットされ得る。例えば、プリセットされた順序は、左から右、または右から左である。これについては、限定されない。例えば、アクティブ状態にある、端末デバイスに構成されたリソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、リソース単位コンビネーションにおけるバンド3およびバンド7のMIMO能力は同一であり、端末デバイスは、バンド3および/またはバンド7の無線周波数チャネルのすべてを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0240】
このようにして、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位のMIMO能力を低減し得、その結果、端末デバイスは、少なくとも1つのリソース単位の無線周波数チャネルの一部で、サービングセルとの間でデータ伝送を実行することを停止する。端末デバイスは、端末デバイスがサービングセルとの間のデータ伝送を実行することを停止する無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0241】
例えば、段階902における例を参照すると、アクティブ状態にある、端末デバイスに構成されるリソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、少なくとも1つのリソース単位は、バンド1、バンド3、およびバンド7のうち1または複数を含み得る。バンド1、バンド3およびバンド7の各々のMIMO能力は4Rである。換言すると、端末デバイスがバンド1、バンド3、およびバンド7上でサービングセルとの間でデータ伝送を実行する無線周波数チャネルは4つある。
【0242】
端末デバイスはバンド1のMIMO能力を4Rから2Rに低減し得、端末デバイスは、バンド3のMIMO能力を4Rから2Rに低減し得、および/または、端末デバイスは、バンド7のMIMO能力を4Rから2Rに低減し得、その結果、端末デバイスがバンド1上でサービングセルとのデータ伝送を実行する無線周波数チャネルの数が4から2に低減され、端末デバイスがバンド3上でサービングセルとのデータ伝送を実行する無線周波数チャネルの数が4から2に低減され、および/または、端末デバイスがバンド7上でサービングセルとの間でデータ伝送を実行する無線周波数チャネルの数が4から2に低減される。このようにして、端末デバイスは、サービングセルとの間でデータ伝送を実行することを端末デバイスが停止するバンド1上の2つの無線周波数チャネルを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得、サービングセルとの間で端末デバイスがデータ伝送を実行するバンド3の2つの無線周波数チャネルを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得、および/または、サービングセルとの間で端末デバイスがデータ伝送を実行するバンド7の2つの無線周波数チャネルを第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用し得る。
【0243】
更に任意選択的に、方式2において、端末デバイスは、構成完了応答をアクセスネットワークデバイスへ送信し得、ここで、構成完了応答は、第2リソース単位を示すために使用され得、その結果、アクセスネットワークデバイスは、構成完了応答に基づいて、第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルのすべてであると決定し得る。
【0244】
構成完了応答は、第2リソース単位のアイデンティティを含み得る。構成完了応答は更に、他の情報、例えば、端末デバイスのアイデンティティを含み得る。これについては、限定されない。
【0245】
第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部が、第1リソースの無線周波数チャネルとして使用されるとき、構成完了応答は、第2リソース単位のMIMO能力を示すために使用され得、その結果、アクセスネットワークデバイスは、構成完了応答に基づいて、第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であると決定し得ることに留意されたい。
【0246】
具体的には、方式2については、
図12における以下の説明を参照されたい。
【0247】
段階903:端末デバイスが、第1リソース単位の無線周波数チャネル上で第1セルに対して無間隙測定を実行する。
【0248】
例えば、端末デバイスは、プリセット時間において、第1リソース単位の無線周波数チャネル上でSSBを連続的にモニタリングし得る。
【0249】
プリセット時間は、第1セルのSSB期間以上に設定され得る。
【0250】
例において、プリセット時間はSMTC期間であり得る。
【0251】
本願の本実施形態において、SMTC期間はSSB期間より大きいので、SMTC期間において、端末デバイスは、信号をサービングセルの隣接セルから受信し得、すなわち、端末デバイスは、サービングセルの隣接セルに対して無間隙測定を実行し得る。これにより、端末デバイスが6msの測定間隙内にサービングセルの隣接セルを測定できないという従来技術における課題を解決する。
【0252】
図9に示される方法は、端末デバイスが第1セルまたは第1セルにおける第1リソース単位に対して無間隙測定を実行する例を使用することによって説明されることに留意されたい。
図9に示される方法を参照すると、端末デバイスは、測定対象の複数のリソース単位に対して無間隙測定を実行し得ることを理解されたい。詳細を再び説明しない。例えば、
図9に示される方法を参照すると、端末デバイスは、
図6におけるセル1.1、セル1.2、セル2.1およびセル2.2における測定対象のリソース単位に対して無間隙測定を実行し得る。
【0253】
本願の本実施形態において提供される無間隙測定方法において、端末デバイスが、端末デバイスのサービングセルの隣接セルに対する無間隙測定を第1リソース単位上で実行することを示すために使用される構成情報を受信した後に、端末デバイスは、構成情報に基づいて、アクティブ状態にある、端末デバイスについて構成される第1リソース単位コンビネーションにおけるリソース単位のうちの第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部が第1リソース単位の無線周波数チャネルであると決定できる。このようにして、端末デバイスは、第1リソース単位の無線周波数チャネル上で隣接セルから信号を受信できる。これにより、隣接セルから信号を受信するための無線周波数チャネルが無いので、端末デバイスが隣接セルに対して無間隙測定を実行できないという従来技術の課題を解決する。
【0254】
任意選択的に、
図9に示される方法の第1実装において、方法は更に以下を備える。
【0255】
アクセスネットワークデバイスは、第1照会情報を端末デバイスへ送信する。これに応じて、端末デバイスは、第1照会情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0256】
第1照会情報は、端末デバイスの能力情報を照会するために使用される。端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされたリソース単位コンビネーション、および、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションにおける各リソース単位に対応するMIMO能力を含み得る。端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力は、端末デバイスによってサポートされるすべてのリソース単位コンビネーションの集合である。
【0257】
例えば、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションは、CA_1A-3A-7A、DC_1A-3A_n78A、DC_1A-7A_n78A、およびDC_3A-7A_n78を含む。換言すれば、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションの能力は、CA_1A-3A-7A、DC_1A-3A_n78A、DC_1A-7A_n78A、およびDC_3A-7A_n78である。
【0258】
別の例として、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションCA_1A-3A-7AのMIMO能力は4R+4R+4Rである。換言すると、リソース単位コンビネーションは、バンド1、バンド3、およびバンド7を含む。バンド1に対応するMIMO能力は4Rであり、バンド3に対応するMIMO能力は4Rであり、バンド7に対応するMIMO能力は4Rである。
【0259】
例えば、第1照会情報はRRC情報であり得る。例えば、第1照会情報は、端末デバイス能力問い合わせ(UE Capability Inquiry)である。端末デバイスは、RRC応答情報、例えば、端末デバイスの能力情報(UE Capability Information)を使用することによって、端末デバイスの能力情報をアクセスネットワークデバイスへ返し得る。
【0260】
RRC応答情報は、複数の情報要素を含み得、各情報要素は1または複数の端末デバイスの能力情報を保持し得る。
【0261】
例えば、端末デバイスによってサポートされるLTE CAコンビネーションおよびLTE CAコンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力は、情報要素UE-EUTRA-Capabilityに含まれ得る。端末デバイスによってサポートされるNR CAコンビネーションおよびNR CAコンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力は、情報要素UE-NR-Capabilityに含まれ得る。端末デバイスによってサポートされるEN-DCコンビネーションおよびEN-DCコンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力は、情報要素UE-MRDC-Capabilityに含まれる。
【0262】
本実装に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスとシグナリングを交換することによって、端末デバイスの能力情報を取得し得、これは実装が単純かつ容易である。
【0263】
任意選択的に、
図9に示される方法の第2実装において、方法は更に以下を備える。
【0264】
第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、低減されたMIMO能力に基づいて、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する。
【0265】
本実装に基づいて、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部で隣接セルから信号を受信し得、更に、端末デバイスは隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。
【0266】
第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する。
【0267】
本実装において、端末デバイスは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部で隣接セルから信号を受信し得、更に、端末デバイスは隣接セルに対して無間隙測定を実行できる。
【0268】
任意選択的に、
図9に示さる方法の第3実装において、方法は更に以下を備える。
【0269】
端末デバイスは測定レポートをアクセスネットワークデバイスへ送信する。これに応じて、アクセスネットワークデバイスは測定レポートを端末デバイスから受信する。
【0270】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、隣接セルおよびサービングセルに対して端末デバイスによって実行された測定が測定トリガ条件を満たすか、または、端末デバイスの測定期間がプリセット測定期間以上であるとき、測定レポートをアクセスネットワークデバイスへ送信し得る。
【0271】
測定トリガ条件はプリセット条件であり得る。例えば、隣接セルの信号品質は、サービングセルの信号品質より高く、または、サービングセルの信号品質は、第1プリセット閾値より低く、または、隣接セルの信号品質は、第2プリセット閾値より高い。第1プリセット閾値および第2プリセット閾値はプリセット閾値であり得る。これについては、限定されない。
【0272】
プリセット測定期間はプリセット時間長であり得る。これについては、限定されない。
【0273】
本実装において、アクセスネットワークデバイスは、測定レポートに基づいて、端末デバイスがセルハンドオーバを実行する必要があるかどうかを正確に決定できる。これにより、端末デバイスのサービングセルの信号品質が相対的に低いときに端末デバイスの使用に影響を及ぼすことを回避する。
【0274】
図6に示されるシステムを参照すると、
図9に示される方法は、アクセスネットワークデバイスが第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定し無線周波数チャネルを端末デバイスに示す例を使用して、以下で詳細に説明される。
【0275】
図11は、本願の実施形態による無間隙測定方法のフローチャートである。
図11に示されるように、方法は以下の段階を備え得る。
【0276】
段階1101:端末デバイスが端末デバイスの能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する。これに応じて、アクセスネットワークデバイスは能力情報を端末デバイスから受信する。
【0277】
端末デバイスの能力情報の具体的な説明については、段階902における端末デバイスの能力情報の説明を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0278】
段階1102:アクセスネットワークデバイスが、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。
【0279】
第1リソース単位の無線周波数チャネルについては、段階902における第1リソース単位の無線周波数チャネルの説明を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0280】
例えば、段階1102は以下の2つのケースを含み得る。
【0281】
ケース3:アクセスネットワークデバイスが、以下の条件のうち1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用する。
【0282】
条件11:アクティブ状態にあるリソース単位の中で、RIがプリセット値以下であるリソース単位。
【0283】
条件12:アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最小の帯域幅を有するリソース単位。
【0284】
条件13:アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最小のRSRP、RSRQまたはSINRを有するリソース単位。
【0285】
条件14:アクティブ状態にあるリソース単位の中で、最低のデータ伝送レートを有するリソース単位。
【0286】
条件15:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位。
【0287】
条件11から条件15の詳細については、条件1から条件5を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0288】
ケース4:アクセスネットワークデバイスが、以下の条件のうち1または複数を満たす第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部を第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用する。
【0289】
条件16:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位。
【0290】
条件17:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位。
【0291】
条件18:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低信号品質を有するリソース単位。
【0292】
信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRを含み得る。これについては、限定されない。
【0293】
条件19:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位。
【0294】
条件20:アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位。
【0295】
条件16から条件20の詳細については、条件6から条件10を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0296】
可能な実施形態において、段階1102は具体的には、以下の段階を使用することによって実装され得る。
【0297】
段階11021:アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスの能力情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。
【0298】
更に、アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションの能力が端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションより大きいと決定したとき、または、アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力が端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいと決定したとき、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。
【0299】
第3リソース単位コンビネーションは、第1リソース単位が第1リソース単位コンビネーションに追加された後に取得されるリソース単位コンビネーションである。
【0300】
第3リソース単位コンビネーションの能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションより大きいことは、第3リソース単位コンビネーションが、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションに含まれないことを示すことに留意されたい。
【0301】
特定の例を参照すると、第3リソース単位コンビネーションの能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションより大きいこと、および、第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいことを下で説明する。
【0302】
1.第3リソース単位コンビネーションの能力が、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションより大きい。
【0303】
例において、端末デバイスによってサポートされるリソースコンビネーションの能力は、CA_1A-3A-7A、DC_1A-3A_n78A、DC_1A-7A_n78AおよびDC_3A-7A_n78である。端末デバイスによってサポートされないリソースコンビネーションはDC_3A-7A_n78_n67である。
【0304】
例えば、第1リソース単位がn67であり、かつ、第1リソース単位コンビネーションがDC_3A-7A_n78である場合、第3リソース単位コンビネーションはDC_3A-7A_n78_n67である。第3リソース単位コンビネーションは、端末デバイスによってサポートされないリソース単位コンビネーションに含まれない。換言において、第3リソース単位コンビネーションは、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションより大きい。
【0305】
例えば、第1リソース単位がn78であり、かつ、第1リソース単位コンビネーションがCA_1A-3Aである場合、第3リソース単位コンビネーションはDC_1A-3A_n78である。第3リソース単位コンビネーションは、端末デバイスによってサポートされるリソースコンビネーションに含まれる。換言すると、第3リソース単位コンビネーションの能力は、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーション以下である。
【0306】
2.第3リソース単位のMIMO能力は、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きい。
【0307】
例において、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションは、CA_1A-3A-7AおよびDC_1A-3A-7A_n78Aを含む。CA_1A-3A-7AのMIMO能力コンビネーションは、4R+4R+4Rである。DC_1A-3A-7A_n78AのMIMO能力コンビネーションは、4R+2R+2R+4R、2R+4R+2R+4Rまたは2R+2R+4R+4Rである。
【0308】
例えば、第1リソース単位はn78であり、第1リソース単位のMIMO能力は2Rである。第1リソース単位コンビネーションはCA_1A-3A-7Aであり、第1リソース単位コンビネーションのMIMO能力は4R+4R+4Rである。この場合において、第3リソース単位コンビネーションはDC_1A-3A-7A_n78Aであり、第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力は4R+4R+4R+2Rである。第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力は、端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きい。
【0309】
本願の本実施形態において、端末デバイスが相対的に大きい数のリソース単位コンビネーションをサポートするので、アクセスネットワークデバイスによって取得された端末デバイスに対応するリソースコンビネーションが、端末デバイスによってサポートされるすべてのリソースコンビネーションでない場合、アクセスネットワークデバイスが、第2リソース単位の無線周波数チャネルに基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定するとき、第1リソース単位の決定された無線周波数チャネルは最適でないことがあり得る。
【0310】
段階1103:アクセスネットワークデバイスが構成情報を端末デバイスへ送信する。これに応じて、端末デバイスが構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0311】
段階1103の具体的な説明については、前述の段階901を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0312】
段階1104:端末デバイスが、構成情報に基づいて、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。
【0313】
段階1104の具体的な説明については、前述の段階902を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0314】
段階1105:端末デバイスが、第1リソース単位の無線周波数チャネル上で第1セルに対して無間隙測定を実行する。
【0315】
段階1105の具体的な説明については、前述の段階903を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0316】
図11における段階1101は、任意選択の段階であり、段階1102、段階1103、段階1104、および段階1150は必須の段階であることに留意されたい。
【0317】
図6に示されるシステムを参照すると、以下では、
図9における方式2を例として使用することによって、
図9に示される方法を詳細に説明する。
【0318】
図12は、本願の実施形態による無間隙測定方法のフローチャートである。
図12に示されるように、方法は以下の段階を備え得る。
【0319】
段階1201:端末デバイスが端末デバイスの能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する。これに応じて、端末デバイスが能力情報を端末デバイスから受信する。
【0320】
段階1201の具体的な説明については、前述の段階1101を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0321】
段階1202:アクセスネットワークデバイスが構成情報を端末デバイスへ送信する。これに応じて、端末デバイスが構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0322】
段階1202の具体的な説明については、前述の段階901を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0323】
段階1203:端末デバイスが、構成情報に基づいて、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する。
【0324】
段階1203の具体的な説明については、前述の段階902を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0325】
段階1204:端末デバイスが構成完了応答をアクセスネットワークデバイスへ送信する。これに応じて、アクセスネットワークデバイスは、構成完了応答を端末デバイスから受信する。
【0326】
構成完了応答は、第2リソース単位を示すために使用される。構成完了応答は、第2リソース単位のアイデンティティを含み得る。構成完了応答は更に、他の情報、例えば、端末デバイスのアイデンティティを含み得る。これについては、限定されない。
【0327】
本願の本実施形態において、第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、構成完了応答は、第2リソース単位のアイデンティティを含み得る。または、第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2のリソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、構成完了応答は、第2リソース単位のアイデンティティおよび第2リソース単位のMIMO能力を含み得る。第2リソース単位のMIMO能力は、第2リソース単位の低減されたMIMO能力である。
【0328】
第2リソース単位のアイデンティティは、第2リソース単位を一意に識別するために使用され、その結果、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位のアイデンティティに基づいて第2リソース単位を取得し得る。例えば、第2リソース単位のアイデンティティは数字または文字であり得るか、または、数字および文字の組み合わせ、ビットマップ(ビット)または同様のものであり得る。これについては、限定されない。
【0329】
例えば、第1リソース単位のアイデンティティはn78であり、第2リソース単位のアイデンティティは3Aである。第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、構成完了応答は3Aを含み得る。
【0330】
例えば、第1リソース単位コンビネーションはDC_1A-3A-7Aである。第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、ビットマップのビットは、第1リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位を表すために使用される。ビットが1に設定されるとき、それは、対応するリソース単位が第2リソース単位であることを示す。第2リソース単位が7Aである場合、構成完了応答はビットマップ001を含む。
【0331】
例えば、第2リソース単位の低減されたMIMO能力は数字、数字および文字の組み合わせ、またはビットマップであり得る。これについては、限定されない。
【0332】
例えば、第1リソース単位のアイデンティティはn78であり、第2リソース単位のアイデンティティは3Aである。第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、構成完了応答は、3A{2R}または3A{2}を含み得る。2Rまたは2は、第2リソース単位3Aの低減されたMIMO能力が2Rであることを示す。
【0333】
例えば、第1リソース単位コンビネーションはDC_1A-3A-7Aである。第1リソース単位の無線周波数チャネルが第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、ビットマップのビットは、第1リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位を表すために使用される。ビットが1に設定される場合、対応するリソース単位のMIMO能力は2Rに減少する。第2リソース単位が7Aである場合、構成完了応答はビットマップ001を含む。
【0334】
本実装において、本願の本実施形態において、端末デバイスは、第2リソース単位を示すために使用される構成完了応答をアクセスネットワークデバイスへ送信し、その結果、アクセスネットワークデバイスは、構成完了応答に基づいて、第2リソース単位および第2リソース単位のMIMO能力を決定する。これにより、アクセスネットワークデバイスが第2リソース単位上で信号を端末デバイスへ送信する、または、端末デバイスが、第2リソース単位のMIMO能力を超えるシグナリングを第2リソース単位へ送信するので、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスと同期されないという課題を回避する。
【0335】
段階1205:端末デバイスが第1リソース単位の無線周波数チャネル上で第1セルに対して無間隙測定を実行する。
【0336】
段階1205の具体的な説明については、前述の段階903を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0337】
段階1206:端末デバイスが測定レポートをアクセスネットワークデバイスへ送信する。これに応じて、アクセスネットワークデバイスは、測定レポートを端末デバイスから受信する。
【0338】
段階1206の具体的な説明については、
図9に示される第3実装を参照されたい。詳細については、ここで再び説明しない。
【0339】
段階1207:アクセスネットワークデバイスが、第1指示情報を端末デバイスへ送信する。これに応じて、端末デバイスが第1指示情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0340】
第1指示情報は、サービングセルから第1セルにハンドオーバするよう端末デバイスに指示するために使用される。
【0341】
本願の本実施形態において、測定レポートを端末デバイスから受信した後、アクセスネットワークデバイスは、測定レポートに基づいて、セルハンドオーバを実行することを端末デバイスに指示するかどうかを決定し得る。
【0342】
例えば、アクセスネットワークデバイスは、測定レポートにおける第1セルの信号品質に基づいて、セルハンドオーバを実行するよう端末デバイスに指示するかどうかを決定し得る。例えば、第1セルの信号品質がサービングセルの信号品質より高いとき、アクセスネットワークデバイスは、セルハンドオーバを実行するよう端末デバイスに指示すること、例えば、サービングセルから第1セルにハンドオーバするよう端末デバイスに指示することを決定し得る。
【0343】
アクセスネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された複数の隣接セルの測定結果を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、複数の隣接セルの測定結果に基づいて、ターゲット隣接セルにハンドオーバするよう端末デバイスに指示することを決定し得る。ターゲット隣接セルは、複数の隣接セルのうちの1つであり得る。例えば、ターゲット隣接セルは、複数の隣接セルにおける最良の信号品質を有するセルであり得るか、または、ターゲット隣接セルは、複数の隣接セルにおける最高優先度を有するセルであり得るか、または、ターゲット隣接セルは、複数の隣接セルにおける最小負荷を有するセルであり得るか、または、ターゲットセルは、複数の隣接セルにおける最大帯域幅を有するセルである。これについては、限定されない。
【0344】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスは、第1セルの測定結果がプリセット条件を満たすと決定したとき、アクセスネットワークデバイスは、第1指示情報を端末デバイスへ送信する。
【0345】
プリセット条件は、アクセスネットワークデバイスによって事前構成される条件であり得る。例えば、プリセット条件は、第1セルの信号品質がサービングセルの信号品質より高いことであり得る。
【0346】
可能な実施形態において、端末デバイスが第1セルにハンドオーバされるとアクセスネットワークデバイスが決定した後に、アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは第2リソース単位をアクティブ化し、第2リソース単位のMIMO能力を復元する。
【0347】
この技術的解決手段に基づいて、本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、第2リソース単位をアクティブ化し、第2リソース単位のMIMO能力を復元し、その結果、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルの別の隣接セルに対する後続の測定に影響を及ぼさない。
【0348】
図12における段階1201、段階1206、および段階1207は任意選択の段階であり、段階1202から段階1205は必須の段階であることに留意されたい。
【0349】
本願の前述の実施形態における解決手段は、矛盾が無いという前提で組み合わされ得る。
【0350】
本願において提供される前述の実施形態において、本願の実施形態において提供される方法は、アクセスネットワークデバイス、端末デバイス、および、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間のインタラクションの観点から説明される。本願の前述の実施形態において提供される方法における機能を実装するために、アクセスネットワークデバイスまたは端末デバイスなどの各ネットワーク要素は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。当業者であれば、本明細書に開示される実施形態において説明される例のアルゴリズムおよび段階と組み合わせることによって、本願は、ハードウェアまたはハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実装され得ることを容易に認識するであろう。機能がハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決手段の特定の適用、および、設計上の制約条件で決まる。当業者は、異なる方法を用いて、説明された機能を特定の適用ごとに実装してよいが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0351】
本願の実施形態において、アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスの機能モジュールは、前述の方法の例に基づいて区分され得る。例えば、各機能モジュールは、各対応する機能に基づく分割により得られてよく、または、2以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本願の本実施形態において、モジュールへの分割は例であり、論理機能分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式を使用し得る。
【0352】
統合ユニットが使用されるとき、
図13は、前述の実施形態における無間隙測定装置(無間隙測定装置130として示される)の可能な構造の概略図である。無間隙測定装置130は、通信ユニット1302および処理ユニット1301を含み、更にストレージユニット1303を含み得る。
図13に示される構造の概略図は、前述の実施形態における端末デバイスの構造を示すために使用され得る。
【0353】
図13に示される構造の概略図が、前述の実施形態における端末デバイスの構造を示すために使用されるとき、処理ユニット1301は、端末デバイスのアクションを制御および管理するよう構成される。例えば、処理ユニット1301は、
図9における段階902および段階903、ならびに、
図11における段階1104および段階1105を実行するよう構成される。通信ユニット1302は、
図11における段階1101、
図11における段階1201および段階1304、および/または、本願の実施形態において説明される別のプロセスにおいて端末デバイスによって実行されるアクションを実行する。処理ユニット1301は、通信ユニット1302を使用することによって別のネットワークエンティティと通信し、例えば、
図6に示されるアクセスネットワークデバイス1と通信し得る。ストレージユニット1303は、端末デバイスのプログラムコードおよびデータを記憶するよう構成される。
【0354】
図13に示される構造の概略図が、前述の実施形態における端末デバイスの構造を示すために使用されるとき、無間隙測定装置130は端末デバイスであり得、または、端末デバイスにおけるチップであり得る。
【0355】
無間隙測定装置130が端末デバイスであるとき、処理ユニット1301は、プロセッサまたはコントローラであり得る。通信ユニット1302は、通信インタフェース、トランシーバ、トランシーバ機械、トランシーバ回路、トランシーバ装置または同様のものであり得る。通信インタフェースは総称であり、1または複数のインタフェースを含み得る。ストレージユニット1303はメモリであり得る。無間隙測定装置130が端末デバイスにおけるチップであるとき、処理ユニット1301はプロセッサまたはコントローラであり得る。通信ユニット1302は、入力インタフェースおよび/または出力インタフェース、ピン、回路、または同様のものであり得る。ストレージユニット1303は、チップにおけるストレージユニット(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であり得るか、または、チップの外、かつ、端末デバイスまたは第1アクセスネットワークデバイス内のストレージユニット(例えば、リードオンリメモリ(read-only memory, 略してROM)またはランダムアクセスメモリ(random access memory、略してRAM))であり得る。
【0356】
統合ユニットが使用されるとき、
図14は、前述の実施形態における無間隙測定装置(無間隙測定装置140として示される)の可能な構造の概略図である。無間隙測定装置140は通信ユニット1402を含み、更に、処理ユニット1401およびストレージユニット1403を含み得る。
図14に示される構造の概略図は、前述の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの構造を示すために使用され得る。
【0357】
図14に示される構造の概略図が、前述の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの構造を示すために使用されるとき、処理ユニット1401は、アクセスネットワークデバイスのアクションを制御および管理するよう構成される。例えば、処理ユニット1401は、通信ユニット1402を使用することによって、
図9における段階901、
図11における段階1103、
図12における段階1202、段階1206および段階1207、および/または、本願の実施形態において説明される別のプロセスにおけるアクセスネットワークデバイスによって実行されるアクションを実行するよう構成される。処理ユニット901は、通信ユニット1402を使用することによって別のネットワークエンティティと通信し得、例えば、
図6に示される端末デバイスと通信し得る。ストレージユニット1403は、第1アクセスネットワークデバイスのプログラムコードおよびデータを記憶するよう構成される。
【0358】
図14に示される構造の概略図が、前述の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの構造を示すために使用されるとき、無間隙測定装置140はアクセスネットワークデバイスであり得るか、または、アクセスネットワークデバイスにおけるチップであり得る。
【0359】
無間隙測定装置140が第1アクセスネットワークデバイスであるとき、処理ユニット1401はプロセッサまたはコントローラであり得る。通信ユニット1402は、通信インタフェース、トランシーバ、トランシーバ機械、トランシーバ回路、トランシーバ装置、または同様のものであり得る。通信インタフェースは総称であり、1または複数のインタフェースを含み得る。ストレージユニット1403はメモリであり得る。無間隙測定装置140が第1アクセスネットワークデバイスにおけるチップであるとき、処理ユニット1401はプロセッサまたはコントローラであり得る。通信ユニット1402は、入力インタフェースおよび/または出力インタフェース、ピン、回路または同様のものであり得る。ストレージユニット1403は、チップにおけるストレージユニット(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であり得るか、または、チップの外、かつ、端末デバイスまたは第1アクセスネットワークデバイス内のストレージユニット(例えば、リードオンリメモリ(read-only memory, 略してROM)またはランダムアクセスメモリ(random access memory、略してRAM))であり得る。
【0360】
通信ユニットはトランシーバユニットとも称され得る。無間隙測定装置130および無間隙測定装置140における、トランシーバ機能を有するアンテナおよび制御回路は、無間隙測定装置の通信ユニットとみなされ得る。処理機能を有するプロセッサは、無間隙測定装置の処理ユニットとみなされ得る。任意選択的に、受信機能を実装するよう構成され、通信ユニットにあるコンポーネントは、受信ユニットとみなされ得る。受信ユニットは、本願の実施形態における受信段階を実行するよう構成される。受信ユニットは、レシーバ、レシーバ機械、レシーバ回路、または同様のものであり得る。送信機能を実装するよう構成される、通信ユニットにおけるコンポーネントは、送信ユニットとみなされ得る。送信ユニットは、本願の実施形態における送信段階を実行するよう構成される。送信ユニットはトランスミッタ、トランスミッタ機械、トランスミッタ回路、または同様のものであり得る。
【0361】
図13および
図14における統合ユニットが各々、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装され、独立の製品として販売または使用されるとき、統合ユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の実施形態の技術的解決手段は、本質的に、または、従来技術に寄与する部分が、または、技術的解決手段の全部または一部が、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明される方法の段階の全部または一部をコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、第1アクセスネットワークデバイス、または同様のものであり得る)またはプロセッサ(processor)に実行させるための複数の命令を含む。コンピュータソフトウェア製品を記憶する記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどのプログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0362】
図13および
図14におけるユニットは代替的にモジュールと称され得る。例えば、処理ユニットは処理モジュールと称され得る。
【0363】
図15は、本願の実施形態による通信システムの例の図である。通信システムはアクセスネットワークデバイス11および端末デバイス12を含む。
【0364】
アクセスネットワークデバイス11は、前述の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスによって実行されるアクションを実行するよう構成される。例えば、アクセスネットワークデバイス11は、
図9における段階901、
図11における段階1102および段階1103、
図12における段階1204、段階1206、および段階1207を実行するよう構成される。
【0365】
端末デバイス12は、前述の実施形態における端末デバイスによって実行されるアクションを実行するよう構成される。例えば、端末デバイス12は、
図9における段階902および段階903、
図11における段階1101、段階1104および段階1105、
図12における段階1203、段階1204および段階1205を実行するよう構成される。
【0366】
実装プロセスにおいて、実施形態における方法の段階は、プロセッサにおけるハードウェア統合論理回路を使用することによって、または、ソフトウェアの形態の命令を使用することによって完了され得る。本願の実施形態を参照して開示される方法の段階は、ハードウェアプロセッサを使用することによって直接に実行および実現され得るか、または、プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行および実現され得る。
【0367】
本願のプロセッサは、ソフトウェアを実行する以下のコンピューティングデバイス、すなわち、中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit, MCU)、または人工知能プロセッサのうち少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されるものではない。各コンピューティングデバイスは、ソフトウェア命令を実行することによってオペレーションまたは処理を実行するよう構成された1または複数のコアを含み得る。プロセッサは、独立した半導体チップであってもよく、または、半導体チップを形成するために別の回路に統合され得る。例えば、SoC(システムオンチップ)は、プロセッサおよび別の回路(例えば、コーデック回路、ハードウェア加速回路、または様々なバスおよびインタフェース回路)を含み得る。代替的に、プロセッサは、ASICの内蔵プロセッサとしてASICに統合され得、プロセッサと統合されたASICは、独立してパッケージングされてもよく、または、別の回路とともにパッケージングされてもよい。ソフトウェア命令を実行することによって動作または処理を実行するよう構成されるコアに加えて、プロセッサは更に、必要なハードウェアアクセラレータ、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、PLD(programmable logic device)、または、専用論理演算を実装する論理回路を含み得る。
【0368】
本願の本実施形態において、メモリは、以下のタイプ、すなわち、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、もしくは静的情報および命令を記憶できる別のタイプの静的記憶装置、または、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、もしくは情報および命令を記憶できる別のタイプの動的記憶装置のうち少なくとも1つを含んでもよく、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)であってもよい。いくつかのシナリオにおいて、メモリは代替的に、コンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)、または、別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、およびブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体、別の磁気記憶装置、または、命令またはデータ構造体の形態で期待されるプログラムコードを保持または記憶するのに使用でき且つコンピュータがアクセスできる任意の他の媒体であり得る。しかしながら、メモリはこれに限定されない。
【0369】
本願のある実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、前述の方法のいずれか1つを実行することが可能である。
【0370】
本願の実施形態が更に、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作する場合、コンピュータは、前述した方法のいずれか1つを実行することが可能である。
【0371】
本願の実施形態は更に、前述のアクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスを含む通信システムを提供する。
【0372】
本願の実施形態は、チップを更に提供する。チップはプロセッサおよびインタフェース回路を含み、ここで、インタフェース回路はプロセッサに連結される。プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して前述の方法を実装するよう構成される。インタフェース回路は、チップの外の別のモジュールと通信するために使用される。
【0373】
前述の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装されてもよい。実施形態を実装するためにソフトウェアプログラムが使用される場合、実施形態のすべてまたはいくつかは、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータに読み込まれて実行されるとき、本願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line, 略してDSL)方式、または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ、または、1もしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク(登録商標)、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state disk、略してSSD)などであってもよい。
【0374】
本願は実施形態を参照して説明されるが、保護を請求する本願を実装するプロセスにおいて、当業者は、添付図面、開示の内容、および添付の請求項を見ることによって、開示される実施形態の別の変形を理解および実装し得る。特許請求の範囲において、「備える(含む)」は、別のコンポーネントまたは別の段階を除外するものではなく、「ある」または「1」は、複数のケースを除外するものではない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲に列挙されるいくつかの機能を実装し得る。いくつかの測定結果が、互いに異なる従属請求項に記録されるが、このことは、より良い効果を得るためにこれらの測定結果を組み合わせることができないことを意味するものではない。
【0375】
本願が、特定の特徴およびその実施形態を参照して説明されるが、本願の趣旨および範囲から逸脱することなく、それらに対して様々な修正および組み合わせが加えられ得ることは明確である。これに応じて、明細書および添付図面は、添付の特許請求の範囲によって定義される本願の例示的な説明に過ぎず、本願の範囲をカバーする修正、変形、組み合わせ、または、同等物のうち任意または全部とみなされる。当業者であれば、本願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本願に対して様々な修正および変形を施すことができるのは明らかである。本願のこれらの修正および変形が、以下の特許請求の範囲およびその均等な技術により定義される保護範囲に含まれる限り、本願はこれらの修正および変形を包含することが意図されている。
[他の可能な項目]
(項目1)
無間隙測定方法であって、
端末デバイスによって、構成情報をアクセスネットワークデバイスから受信する段階であって、前記構成情報は、第1セルに対して無間隙測定を実行するよう前記端末デバイスに指示するために使用され、前記第1セルは前記端末デバイスのサービングセルの隣接セルである、段階と、
前記端末デバイスによって、前記構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する段階であって、前記第1リソース単位は、前記第1セルにおける測定対象のリソース単位であり、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であり、前記第2リソース単位は、前記端末デバイスについて構成される、アクティブ状態にある第1リソース単位コンビネーションに含まれる、段階と、
前記端末デバイスによって、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネル上で、前記第1セルに対して無間隙測定を実行する段階と
を備える無間隙測定方法。
(項目2)
前記構成情報は更に、第2リソース単位コンビネーション、および、前記第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の多入力多出力MIMO能力を示すために使用され、
前記第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含み、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションは、前記第2リソース単位を含まない、または、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力は、前記更新の前の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力より低い、
項目1に記載の無間隙測定方法。
(項目3)
前記無間隙測定方法は更に、
前記端末デバイスによって、前記端末デバイスの能力情報を前記アクセスネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記端末デバイスの前記能力情報は、前記端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーション、および、前記端末デバイスによってサポートされる前記リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含む、段階を備える、項目2に記載の無間隙測定方法。
(項目4)
前記構成情報は更に、少なくとも1つのリソース単位を示すために使用され、前記少なくとも1つのリソース単位は、前記第1リソース単位コンビネーションに含まれ、前記少なくとも1つのリソース単位は、無線周波数チャネルが前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用され得るリソース単位を含む、項目1に記載の無間隙測定方法。
(項目5)
前記端末デバイスによって、前記構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記端末デバイスによって、前記少なくとも1つのリソース単位の中で、以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルのすべてを前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階であって、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のアイデンティティIDを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、信号対干渉+ノイズ比SINRまたはランク指示RIを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位は、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位であること
である、段階を含む、項目4に記載の無間隙測定方法。
(項目6)
前記端末デバイスが、前記構成情報に基づいて第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記端末デバイスによって、前記少なくとも1つのリソース単位の中で以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部を前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階を含み、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中でRIがプリセット値以下であるリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のRSRP、RSRQ、またはSINRを有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位であること
である、項目4に記載の無間隙測定方法。
(項目7)
前記無間隙測定方法は更に、
前記端末デバイスによって、構成完了応答を前記アクセスネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記構成完了応答は、前記第2リソース単位の前記第2リソース単位および/またはMIMO能力を示すために使用される、段階を備える、項目4から6のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
(項目8)
前記端末デバイスによって、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネル上で前記第1セルに対して無間隙測定を実行する前記段階は、
前記端末デバイスによって、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネル上で、プリセット時間内に同期信号ブロックSSBを連続的にモニタリングする段階であって、前記プリセット時間は前記第1セルのSSB期間より大きい、段階を含む、項目1から7のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
(項目9)
前記プリセット時間は、同期信号ブロック測定時間構成SMTC期間である、項目8に記載の無間隙測定方法。
(項目10)
前記無間隙測定方法は更に、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部であるとき、前記端末デバイスによって、低減されたMIMO能力を使用することによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する段階、または、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの全部であるとき、前記端末デバイスによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する段階と
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
(項目11)
無間隙測定方法であって、
アクセスネットワークデバイスによって、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する段階であって、前記第1リソース単位は、第1セルにおける測定対象のリソース単位であり、前記第1セルは端末デバイスのサービングセルの隣接セルであり、前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルは、第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部または全部であり、前記第2リソース単位は、前記端末デバイスについて構成される、アクティブ状態にある第1リソース単位コンビネーションに含まれる、段階と、
前記アクセスネットワークデバイスによって、構成情報を前記端末デバイスへ送信する段階であって、前記構成情報は、前記第1セルに対して無間隙測定を実行するよう前記端末デバイスに指示するために使用され、第2リソース単位コンビネーション、および、前記第2リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位の多入力多出力MIMO能力を指示するために使用され、前記第2リソース単位コンビネーションは、更新後の第1リソース単位コンビネーションを含み、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションは、前記第2リソース単位を含まない、または、前記更新後の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力は、前記更新の前の前記第1リソース単位コンビネーションにおける前記第2リソース単位のMIMO能力より低い、段階と
を備える無間隙測定方法。
(項目12)
アクセスネットワークデバイスによって、第1セルの無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記アクセスネットワークデバイスによって、以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの全部を前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階であって、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のアイデンティティIDを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の参照信号受信電力RSRP、参照信号受信品質RSRQ、信号対干渉+ノイズ比SINRまたはランク指示RIを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のMIMO能力を有するリソース単位であること
である、段階を含む、項目11に記載の無間隙測定方法。
(項目13)
アクセスネットワークデバイスによって、前記第1セルにおける第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、前記アクセスネットワークデバイスによって、以下の条件のうち1または複数を満たす前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部を前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルとして使用する段階であって、前記以下の条件は、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中でRIがプリセット値以下であるリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小の帯域幅を有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最小のRSRP、RSRQ、またはSINRを有するリソース単位であること、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最低のデータ伝送レートを有するリソース単位であること、および、
前記第2リソース単位が、アクティブ状態にあるリソース単位の中で最大のIDを有するリソース単位であること
である、段階を含む、項目11に記載の無間隙測定方法。
(項目14)
アクセスネットワークデバイスによって、第1リソース単位の無線周波数チャネルを決定する前記段階は、
前記アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションの能力が前記端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのものより大きいと決定したとき、または、前記アクセスネットワークデバイスが、第3リソース単位コンビネーションのMIMO能力が前記端末デバイスによってサポートされるリソース単位コンビネーションのMIMO能力より大きいと決定したとき、前記端末デバイスの能力情報に基づいて前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルを決定する段階を含み、
前記第3リソース単位コンビネーションは、前記第1リソース単位が前記第1リソース単位コンビネーションに追加された後に取得されるリソース単位コンビネーションである、
項目11から13のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
(項目15)
前記無間隙測定方法は更に、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記能力情報を前記端末デバイスから受信する段階であって、前記端末デバイスの前記能力情報は、前記端末デバイスによってサポートされる前記リソース単位コンビネーション、および、前記端末デバイスによってサポートされる前記リソース単位コンビネーションにおける各リソース単位のMIMO能力を含む、段階を備える、項目14に記載の無間隙測定方法。
(項目16)
前記無間隙測定方法は更に、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの一部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、低減されたMIMO能力を使用することによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する段階、または、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の前記無線周波数チャネルの全部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する段階と
を備える、項目11から15のいずれか一項に記載の無間隙測定方法。
(項目17)
無間隙測定方法であって、
アクセスネットワークデバイスによって、構成情報を端末デバイスへ送信する段階であって、前記構成情報は、第1セルに対して無間隙測定を実行するよう前記端末デバイスに指示するために使用され、少なくとも1つのリソース単位を指示するために使用され、前記第1セルは前記端末デバイスのサービングセルの隣接セルであり、前記少なくとも1つのリソース単位は、前記端末デバイスについて構成され、アクティブ状態にある第1リソース単位コンビネーションに含まれ、前記少なくとも1つのリソース単位は、無線周波数チャネルが第1リソース単位の無線周波数チャネルとして使用され得るリソース単位を含み、前記第1リソース単位は、前記第1セルにおける測定対象のリソース単位である、段階と、
前記アクセスネットワークデバイスによって、構成完了応答を前記端末デバイスから受信する段階であって、前記構成完了応答は、第2リソース単位および/または前記第2リソース単位のMIMO能力を指示するために使用され、前記第2リソース単位は前記少なくとも1つのリソース単位に含まれる、段階と
を備える無間隙測定方法。
(項目18)
前記無間隙測定方法は更に、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが、前記第2リソース単位の無線周波数チャネルの一部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、低減されたMIMO能力を使用することによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信する段階、または、
前記第1リソース単位の前記無線周波数チャネルが前記第2リソース単位の無線周波数チャネルの全部であるとき、前記アクセスネットワークデバイスによって、前記第2リソース単位上でアップリンクおよびダウンリンク信号を受信または送信することを停止する段階
を備える、項目17に記載の無間隙測定方法。
(項目19)
1または複数のプロセッサおよび1または複数のメモリを備える無間隙測定装置であって、前記1または複数のメモリは前記1または複数のプロセッサに連結され、前記1または複数のメモリは、コンピュータプログラムコードまたはコンピュータ命令を記憶するよう構成され、
前記1または複数のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記無間隙測定装置は、項目1から10のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、または、前記無間隙測定装置は、項目11から16のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、または、前記無間隙測定装置は、項目17または18による無間隙測定方法を実行することが可能である、無間隙測定装置。
(項目20)
コンピュータ命令またはプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令または前記プログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、項目1から10のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、または、前記コンピュータは、項目11から16のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、または、前記コンピュータは、項目17または18のいずれか一項に記載の無間隙測定方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目21)
プロセッサおよび通信インタフェースを備えるチップであって、前記プロセッサは、前記通信インタフェースを通じてメモリに連結され、前記プロセッサが前記メモリにおけるコンピュータプログラムまたは命令を実行するとき、項目1から10のいずれか一項に記載の無間隙測定方法が実行される、または、項目11から16のいずれか一項に記載の無間隙測定方法が実行される、または、項目17または18に記載の無間隙測定方法が実行される、チップ。
【国際調査報告】