IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クレイトン,トラビス ブレットの特許一覧

<>
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図1
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図2
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図3
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図4
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図5
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図6
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図7
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図8
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図9
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図10
  • 特表-ロックアセンブリおよびヒンジ 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-12
(54)【発明の名称】ロックアセンブリおよびヒンジ
(51)【国際特許分類】
   E05C 1/04 20060101AFI20230502BHJP
   E05B 15/02 20060101ALI20230502BHJP
   E05B 47/00 20060101ALI20230502BHJP
   E05B 63/12 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
E05C1/04 B
E05B15/02 B
E05B47/00 J
E05B63/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569581
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(85)【翻訳文提出日】2023-01-12
(86)【国際出願番号】 US2021031895
(87)【国際公開番号】W WO2021231513
(87)【国際公開日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】16/874,151
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522445088
【氏名又は名称】クレイトン,トラビス ブレット
【氏名又は名称原語表記】CREIGHTON, Travis Brett
【住所又は居所原語表記】4228 Autumn Leaves Drive, Tampa, FL 33624-1108 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クレイトン,トラビス ブレット
(57)【要約】
ロックアセンブリは、ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能と、前記ロックボルト固定係合機能に対して相補的なレシーバ固定係合機能と、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロックアセンブリであって、
ロックボルトであって、前記ロックボルトは、ロックボルト本体を有し、前記ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能を有する、ロックボルトと、そして
レシーバであって、前記レシーバは前記ロックボルトの少なくとも一部を受容する受容領域を有し、前記レシーバは当該レシーバの一部として形成されたレシーバ固定係合機能を有し、前記レシーバ固定係合機能は、前記ボルト固定係合機能に対して相補的である、レシーバと、
を備えるロックアセンブリ。
【請求項2】
前記ボルト固定係合機能は、少なくとも1つの突起を備える、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項3】
前記ボルト固定係合機能は、少なくとも1セットの歯を備える、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項4】
前記レシーバは付勢ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項5】
前記レシーバは付勢板ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項6】
前記ロックボルトは、少なくとも1つの付勢ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項7】
前記ロックアセンブリは、ロックボルト駆動装置を含み、前記ロックボルト駆動装置は、電気モータを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項8】
ヒンジアセンブリであって、
第1ヒンジプレートと、
ヒンジレシーバであって、前記第1ヒンジプレートと連結され、当該ヒンジレシーバの一部として形成されたヒンジレシーバ固定係合機能を有する、ヒンジレシーバと、
前記第1ヒンジプレートにピボットジョイントで連結された第2ヒンジプレートと、そして
ヒンジボルトであって、ヒンジボルト本体を有し、前記ヒンジボルト本体の一部として形成されたヒンジボルト固定係合機能を有し、前記ヒンジボルト固定係合機能は、前記ヒンジレシーバ固定係合機能に対して相補的である、ヒンジボルトと、
を備える、ヒンジアセンブリ。
【請求項9】
前記ピボットジョイントはピボットピンを含む、請求項8に記載のヒンジアセンブリ。
【請求項10】
前記ヒンジボルト固定係合機能は、少なくとも1セットの歯を備える、請求項8に記載のヒンジアセンブリ。
【請求項11】
前記ヒンジボルト固定係合機能は、少なくとも1つのスロットおよび突起を備える、請求項8に記載のヒンジアセンブリ。
【請求項12】
前記ヒンジレシーバは付勢ばねを含む、請求項8に記載のヒンジアセンブリ。
【請求項13】
前記ヒンジレシーバは付勢板ばねを含む、請求項8に記載のヒンジアセンブリ。
【請求項14】
ロックであって、
ロックボルトであって、前記ロックボルトは、ロックボルト本体を有し、前記ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能を有する、ロックボルトと、
レシーバであって、前記レシーバは前記ロックボルトの少なくとも一部を受容する受容領域を有し、前記レシーバは当該レシーバの一部として形成されたレシーバ固定係合機能を有し、前記レシーバ固定係合機能は、前記ボルト固定係合機能に対して相補的である、レシーバと、そして
前記ロックボルトと連結され、前記ロックボルトを前記レシーバに出し入れするように構成されたロック駆動装置と、
を備えるロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドア、窓、ゲートなどの固定機構(security mechanisms)に関する。
【背景技術】
【0002】
この項の記述は、本開示に関連する背景情報を提供するに過ぎず、先行技術を構成するものではない。
【0003】
従来の住宅用ドアは、典型的にはドアを固定するために木枠を使用する。この木枠は、人がドアを蹴ったり体重をかけたりすることで発生する力により、簡単に傷つき得る。ドア枠を強化する方法は存在するが、ドアの要件によっては、コストと時間がかかり、複雑なものとなり得る。補強によってドアの外観が損なわれることもある。
【0004】
したがって、ドア、窓、金庫、またはゲートが、蹴られたり、こじ開けられたり、その他の可能性でドアに鈍い力が加えられたりすることによって強制的に開かれている場合に、耐性を増加させるようなドアの補強が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
開示される実施形態は、車両ドアのアセンブリを改良するための構造および方法を含む。
【0006】
例示的な実施形態は、ドアロックアセンブリを含む。ドアロックアセンブリは、ロックボルトを含む。ロックボルトは、ロックボルト本体を有し、ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能を有する。ドアロックアセンブリはまた、レシーバを含む。レシーバは、ロックボルトの少なくとも一部を受容するための受容領域を有し、レシーバは、レシーバの一部として形成されたレシーバ固定係合機能を有する。レシーバ固定係合機能は、ロックボルト固定機能に対して相補的である。
【0007】
別の例示的な実施形態は、ヒンジアセンブリを含む。ヒンジアセンブリは、第1ヒンジプレートを含む。ヒンジアセンブリはまた、第1ヒンジプレートと連結されたヒンジレシーバを含み、ヒンジレシーバは、ヒンジレシーバの一部として形成されたヒンジレシーバ固定係合機能を有する。ヒンジアセンブリは、ピボットジョイントで第1ヒンジプレートに結合された第2ヒンジプレートを、さらに含む。さらにまた、ヒンジアセンブリはヒンジボルトを含み、ヒンジボルトは、ヒンジボルト本体を有し、ヒンジボルト本体の一部として形成されたヒンジボルト固定係合機能を有しており、ヒンジボルト固定係合機能は、ヒンジレシーバ固定係合機能に対して相補的である。
【0008】
別の例示的な実施形態は、ドアロックを含む。ドアロックはロックボルトを含み、ロックボルトは、ロックボルト本体を有し、ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能を有する。ドアロックはまた、レシーバを含み、レシーバはロックボルトの少なくとも一部を受容する受容領域を有し、レシーバはレシーバの一部として形成されたレシーバ固定係合機能を有し、レシーバ固定係合機能は、ロックボルト固定係合機能に対して相補的である。さらに、ドアロックは、ロックボルトと連結されたドアロック駆動装置を含み、ドアロック駆動装置は、ロックボルトをレシーバの内外に駆動するように構成される。
【0009】
前述の要約は例示にすぎず、いかなる意味でも限定を意図するものではない。上述した例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴が、図面および以下の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
例示的な実施形態が、参照される図面に図示されている。本明細書に開示される実施形態および図面は、限定的なものではなく例示的なものと考えられるべきことが意図される。
【0011】
図1図1は、複数の例示的な実施形態を示す斜視図である。
図2図2は、例示的なボルトとレシーバの組み合わせの斜視図である。
【0012】
図3図3は、例証的なボルトとレシーバの組み合わせを有するヒンジの斜視図である。
【0013】
図4図4は、二重ばねの組み合わせを有するボルトの例示的な実施形態である。
図5図5は、図4に描かれたボルトの例示的な実施形態である。
【0014】
図6図6は、デッドボルト用のレシーバの例示的な実施形態である。
図7図7は、代替ボルトの例示的な実施形態である。
【0015】
図8図8は、図7のボルトに対して相補的な代替レシーバの例示的な実施形態である。
【0016】
図9図9は、代替ボルトの例示的な実施形態である。
【0017】
図10図10は、図9のボルトに対して相補的な代替レシーバの例示的な実施形態である。
【0018】
図11図11は、代替レシーバとプレートの組み合せの例示的な実施形態である。 種々の図面において、同様の参照記号は、一般に、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。図面において、類似の記号は、文脈上別段の指示がない限り、典型的には類似の構成要素を特定する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載される例示的な実施形態は、限定を意味するものではない。ここに提示された主題の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、他の変更がなされてもよい。
【0020】
例示的な実施形態は、切り込まれた歯を有する(デッドボルトのような)ドアロックボルトと、切り込まれた相補的な歯を有しドア枠に設置される、ボルトのレシーバと、に関する。レシーバは、その裏側に穴を有していてもよく、これにより、建築材料として使用される場合には、適切なねじその他の留め具を取り付けて、レシーバをドア枠、間柱、主間柱、または石積みブロックに固定することが可能となる。レシーバ内には、ばねが取り付けられており(或いは、ばねはボルト上にあってもよい)、ドアを開く力が加えられていないときにはボルトとレシーバの歯は離隔する。歯が相互の係合から離隔していることで、典型的な方法では、ドアを簡単に開くことができる。しかしながら、蹴ったり鈍い力を加えたりしてドアを力ずくで開けようとすると、歯を分離しているばねが潰れて歯が係合する。
【0021】
この係合により、ドアに加えられた力は、レシーバをドア枠、間柱、主間柱、または石積みブロックに固定しているねじに伝達される。本明細書に開示されるボルトとレシーバの組み合わせを提供することにより、ドアのより高度な固定が達成され得る。固定ボルトをボルトのレシーバに連動させ、そしてドアに取り付けられたヒンジ部分をドア枠に取り付けられたヒンジ部分に連動させることで、従来のドアおよびドア枠の外観および構造を変更することなく、補強が強化される。例示的なボルトとレシーバの組み合わせは、蹴りなどのドアへの鈍い力による力ずくの侵入を防ぐのに役立つだけでなく、ドアや枠をこじ開けて変形させることによる力ずくの侵入を防ぐのにも役立つ。
【0022】
ここで図1を参照すると、ドア用の例示的なデッドボルトアセンブリ100と、ドアをドア枠に連結するための例示的なヒンジアセンブリ110である。デッドボルトアセンブリ100は、ロック機構130によって作動されるデッドボルト120を含む。ロック機構130は、図示されるような手動操作機構であってもよいし、今日の多くのスマートロック装置で一般的であるような動力作動機構であってもよい。例示的な実施形態によれば、デッドボルト120は、1セットの歯122を含む。
【0023】
デッドボルトアセンブリ120は、ドア枠内に取り付けられるように構成されたレシーバ140を含む。レシーバ140は、1セットの対向レシーバ歯142と、付勢ばね144と、を含む。動作時には、歯122はレシーバ歯142に面するが、付勢ばね144によって互いに係合しないように付勢される。付勢ばねは湾曲した板ばねであってもよいが、本発明の範囲から逸脱することなく、他の付勢ばね構成および付勢機構が用いられてもよい。これにより、通常動作時には、デッドボルト120は妨げられることなく摺動してレシーバ140に出入りする。
【0024】
デッドボルトアセンブリ120が使用されているドアを力ずくで開こうとすると、このような試みには、限定はされないものの、ドアを蹴ったり、またはドアをこじ開けたりすることが含まれ得るが、ドアや枠の変形により、付勢ばね144が変形して押し下げられ、デッドボルト歯122がレシーバ歯142と係合する。
【0025】
一旦係合すると、適切に取り付けられていればドア枠および壁枠または石積みにしっかりと固定されているレシーバ140に力が伝達されることで、ドアの固定維持に寄与する。
【0026】
同様に、ヒンジ110は、ボルト120のような歯を有するボルト150を含む。ヒンジ110はまた、ヒンジプレート162の一部として構成されたレシーバ160を含む。レシーバ160は、ヒンジプレート162を有して形成されてもよく、或いは、ねじを含むがこれに限定されない様々な方法のいずれかによってヒンジプレート162に取り付けられるように構成されてもよい。レシーバ160は、デッドボルトアセンブリレシーバ140のレシーバ歯に類似し、レシーバ140の付勢ばね144に類似した付勢ばねを有する、相補レシーバ歯を含む。ヒンジ160は、デッドボルト120と同様に機能し、ドアが正常に閉じられると、ばねによって付勢された状態で、ボルト150がレシーバ160内に容易に摺動する。ドアが力ずくで開かれると、枠またはドアが変形して、ボルト150の歯が歯160に係合し得る。レシーバ160は、レシーバ160内の穴165を通した1つまたは複数の固定ねじで、ドア枠に、さらには主間柱または石積みに、取り付けられる。固定穴165はレシーバ160の背面にあるため間柱に近接しており、力ずくの侵入が試みられている間、レシーバ160を所定の位置に保持するために使用できる。
【0027】
次に図2を参照すると、図1について説明したような歯142および付勢ばね144を有するレシーバ140と連動するように構成された、歯122を有するデッドボルト120の代替図が描かれている。
【0028】
次に図3を参照すると、ヒンジアセンブリ110の代替図が描かれている。ヒンジアセンブリ110は、ピンまたは他のタイプのピボットであり得るヒンジピボット155で結合された、2つのプレート154,164を含む。ヒンジボルト150は、プレート154に連結されており、図1に関して説明したような歯162および必要に応じて付勢ばねを有するレシーバ160と連動するように構成された歯152を含んでいる。多くの構成において、ボルト150はピボット162によって移動するように拘束されているために、力ずくの侵入の試みのような変形事象がない限り、歯152および162が噛み合うのが妨げられるので、付勢ばね162は必要ではない。
【0029】
次に図4および図5を参照すると、ヒンジアセンブリまたはデッドボルトアセンブリと共に使用するように適合され得る、例示的な代替ボルト420が描かれている。ボルト420は、ボルト本体424によって支持された1セットのボルト歯422を含む。付勢ばね426が、歯の両側に沿って描かれている。例示的な実施形態では、変形時にボルト歯422の邪魔にならないように付勢ばねが容易に移動するように、ばねの一端がボルト本体に取り付けられ、他端は移動自由とされた付勢ばねを有することが望ましい場合があり得る。
【0030】
一実施形態では、図4および図5に描かれているように、歯422の両側に1つずつ、2つの付勢ばねがあってもよい。他の例示的な実施形態では、1つの付勢ばねを使用することが望ましい場合があり得、このばねは2列のボルト歯の中間に存在していてもよい。代替実施形態によれば、付勢ばねは、本発明の範囲から逸脱することなく、ボルトまたはレシーバのいずれかに配置されていてもよい。
【0031】
次に図6を参照すると、上述し図1に描かれたようなデッドボルトロックまたはヒンジのいずれかに使用できるレシーバ600の、例示的な実施形態の2つの図が描かれている。レシーバ600は、ねじまたは他の留め具でドア枠に固定するための1つまたは複数の開口部620が内部に形成された支持プレート610を含む。支持プレート610は、デッドボルトアセンブリの係止ボルトまたはヒンジアセンブリの固定ボルトを受容するように構成されたレシーバボックス630に連結され、支持する。レシーバボックス630は、力ずくの侵入が試みられた場合に追加の固定を提供するため、レシーバ600を主間柱、他の間柱、または石積みに固定するために使用される固定ねじまたは他の止め具を受容するために使用される、1つまたは複数の固定開口部640を有する。力ずくの侵入時にドアおよびボルトをレシーバに固定するため、ボルトの相補歯と係合する歯650が設けられている。通常使用時には、付勢ばね660が、ボルトがレシーバボックス630に出入りするときに歯650がボルト歯と係合するのを防止する。
【0032】
次に図7を参照すると、図1のデッドボルトアセンブリまたはヒンジに類似したデッドボルトまたはヒンジと共に使用される、ボルト700の代替例示的な実施形態が描かれている。
【0033】
同様に、図8を参照すると、図1のデッドボルトアセンブリまたはヒンジに類似したデッドボルトまたはヒンジと共に使用される、レシーバ800の代替例示的な実施形態が描かれている。ボルト700は、ボルト本体710と、その内部に形成されたスロット720と、を含む。ボルト700は、摺動してレシーバ800のレシーバボックス810に出入りするように構成されている。レシーバボックス810は、スロット720に相補的なものとして形成された突起を含む。ドアが力ずくで開かれると、ボルト700がスロット720を突起820と係合させてボルト700をレシーバボックス810内に保持するように移動し、ドアの固定を強化してもよい。
【0034】
次に図9を参照すると、図1のデッドボルトアセンブリと同様のデッドボルトと共に使用される、ボルト900の代替例示的な実施形態が描かれている。同様に、図10を参照すると、図1のデッドボルトアセンブリと同様のデッドボルトと共に使用される、レシーバ1000の代替例示的な実施形態が描かれている。ボルト900は、ボルト本体910と、その内部に形成された1セットの鍵付突起およびスロット920と、を含む。ボルト900は、摺動してレシーバ900のレシーバボックス910に出入りするように構成されている。レシーバボックス910は、スロット920に相補的なものとして形成された1セットの鍵付突起を含む。ドアが力ずくで開かれると、1セットの突起1020との鍵付係合によってボルト900の移動が妨げられ、ボルト900がレシーバボックス910内に保持されることで、ドアの固定を強化してもよい。ボルトは、通常使用時には、1セットの相補的な鍵付突起1020によって作成されたチャネル内で鍵付突起を摺動させながら移動してレシーバボックス1010に出入りするように、構成される。
【0035】
次に図11を参照すると、代替的なレシーバおよびプレートアセンブリ1100が描かれている。
【0036】
アセンブリ1100は、様々な引き戸、ゲート、引き窓、有軌道ドア、有軌道窓などのいずれかのレシーバとなり得る、レシーバ部1110を含む。レシーバ1110は、1セットの歯1120を含んでいるが、この歯は、1つまたは複数のばね1150によって付勢されており、通常の開閉動作中にレシーバ1110に摺動して出入りするプレート1130の歯1140と係合することはない。プレート1130は、上述したボルトの別の実施形態である。他の様々な実施形態に関して説明したように、ドアまたは窓が力ずくで開かれるとき、ばね1150が変形するにつれて歯1120が歯1130と係合し、力ずくの侵入に対する追加の固定層を提供する。
【0037】
上記実施形態はすべて、用途に応じて、ばねを有して、或いは有しないで、使用できる。
一部の用途では、適切な通常動作のために付勢ばねが必要であり得る一方、他の用途では、付勢ばねは必要ではない可能性がある。
【0038】
上述したように、例示的な実施形態は、力ずくの侵入に対して別のレベルの固定を提供することが有利であるような、ドア、窓、摺動ゲート、引き戸、巻込み式ガレージドア、金庫などを含むがこれらに限定されない任意の状況または構造に、適用され得る。
【0039】
いくつかの例において、1つまたは複数の構成要素は、本明細書において、「ように構成される(configured to)」、「によって構成される(configured by)」、「構成可能である(configurable to)」、「動作可能である(operable)/作動できる(operative to)」、「適合された(adapted)/適合可能な(adaptable)」、「できる(able to)」、「適応可能な(conformable)/適応された(conformed to)」などと言及され得る。当業者であれば、文脈上別段の定めを伴わない限り、そのような用語(例えば「ように構成される(configured to)」)が、一般に、アクティブ状態の構成要素および/または非アクティブ状態の構成要素および/またはスタンバイ状態の構成要素を包含することを、認識するであろう。
【0040】
本明細書において記載される本主題の特定の態様を示して説明したが、本明細書の教示に基づき、本明細書に記載された主題およびそのより広い側面から逸脱することなく、変更および修正がなされ得ることは、当業者には明らかであり、したがって、添付の特許請求の範囲は、本明細書に記載される主題の真髄および範囲内にあるすべてのそのような変更および修正を包含するものである。
【0041】
一般に、本明細書において、特に添付の請求項(例えば、添付の請求項の本文)において、使用される用語は、一般に「オープンな」用語として意図されていることは、当業者には理解されるであろう(例えば、「含む(including)」という用語は「含むがこれらに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は「少なくとも、有している」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は、「含むがこれらに限定されない」などと解釈されるべきである)。さらに、特定の数が導入された請求項の言及が意図されている場合には、そのような意図は請求項において明示的に言及されており、そのような言及がない場合には、そのような意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の請求項は、請求項の言及を導入するための導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」の使用を含んでいてもよい。しかしながら、そのような語句の使用は、たとえ同じ請求項に、導入句「1つまたは複数の(one or more)」または「少なくとも1つの(at least one)」、並びに、「1つの(a)」または「1つの(an)」などの不定冠詞が含まれる場合であっても、不定冠詞「1つの(a)」または「1つの(an)」による請求項の言及の導入が、そのような請求項の言及の導入を含む特定の請求項を、そのような言及を1つだけ含む請求項に限定することを暗示するものと解釈されるべきではなく(例えば、「1つの(a)」および/または「1つの(an)」は、典型的には「少なくとも1つの(at least one)」または「1つまたは複数の(one or more)」を意味すると解釈されるべきである)、請求項の言及を導入するために使用される定冠詞の使用についても、同じことが言える。加えて、特定の数が導入された請求項の言及が明示的に引用される場合でも、そのような言及は、典型的には少なくとも言及された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他の修飾語のない「2つの言及」だけの言及は、典型的には、少なくとも2つの言及、または2つ以上の言及、を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した規則が使用される場合、一般に当業者がその規則を理解するであろう意味の構成であることが、意図される(例えば「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aを単独で、Bを単独で、Cを単独で、AとBを共に、AとCを共に、BとCを共に、および/またはA、B、Cを共に、有するシステムなどを含むが、これらに限定されない)。さらに、明細書、特許請求の範囲、または図面のいずれにおいても、典型的には2つ以上の代替用語を提示する選言的な単語および/または語句は、文脈上別段の指示がない限り、用語の1つ、用語のいずれか、または両方の用語を含む可能性を熟考するために理解されるべきであることが、当業者には理解されるであろう。例えば、「AまたはB」という語句は、典型的には、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0042】
添付の請求項に関して、当業者は、そこに列挙された動作が一般に任意の順序で実行され得ることを、理解するであろう。また、様々な動作フローが順番に提示されているが、様々な動作は、図示されているもの以外の順序で実行されてもよいし、同時に実行されてもよいことを、理解されたい。
【0043】
そのような代替順序付けの例には、文脈上別段の指示がない限り、重複して(overlapping)、交錯した(interleaved)、中断された(interrupted)、再順序付けされた(reordered)、漸進的な(incremental)、予備的な(preparatory)、補足の(supplemental)、同時の(simultaneous)、逆の(reverse)、または他の異なった形式の順序付けが含まれ得る。さらに、「に応答して(responsive to)」、「に関連して(related to)」、または他の過去形容詞などの用語は、文脈上別段の指示がない限り、一般に、そのような異なった形式の排除を意図するものではない。
【0044】
開示される主題を例示的な実施形態について説明してきたが、特許請求の範囲に記載されている請求項の主題の範囲から逸脱することなく様々な修正を加えることができることが、当業者には理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロックアセンブリであって、
ロックボルトであって、前記ロックボルトは、ロックボルト本体を有し、前記ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能を有する、ロックボルトと
レシーバであって、前記レシーバは前記ロックボルトの少なくとも一部を受容する受容領域を有し、前記レシーバは当該レシーバの一部として形成されたレシーバ固定係合機能を有し、前記レシーバ固定係合機能は、前記ボルト固定係合機能に対して相補的である、レシーバと、そして
少なくとも1つの付勢ばねであって、前記少なくとも1つの付勢ばねは、前記ロックボルトが前記レシーバ内に受容された位置に静止しているときに、前記ボルト固定係合機能が前記レシーバ固定係合機能と係合しないよう付勢するように構成されている、少なくとも1つの付勢ばねと、
を備えるロックアセンブリ。
【請求項2】
前記ボルト固定係合機能は、少なくとも1つの突起を備える、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項3】
前記ボルト固定係合機能は、少なくとも1セットの歯を備える、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項4】
前記ボルト固定係合機能は、鍵付突起を備える、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項5】
前記ボルト固定係合機能は、少なくとも1つのスロットおよび突起を備える、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項6】
前記レシーバは、前記少なくとも1つの付勢ばねの1つの付勢ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項7】
前記レシーバは、前記少なくとも1つの付勢ばねの複数の付勢ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの付勢ばねは、前記レシーバの付勢板ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項9】
前記ロックボルトは、前記少なくとも1つの付勢ばねの1つの付勢ばねを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項10】
前記ロックアセンブリは、ロックボルト駆動装置を含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項11】
前記ロックアセンブリは、ロックボルト駆動装置を含み、前記ロックボルト駆動装置は、電気モータを含む、請求項1に記載のロックアセンブリ。
【請求項12】
ロックであって、
ロックボルトであって、前記ロックボルトは、ロックボルト本体を有し、前記ロックボルト本体の一部として形成されたボルト固定係合機能を有する、ロックボルトと、
レシーバであって、前記レシーバは前記ロックボルトの少なくとも一部を受容する受容領域を有し、前記レシーバは当該レシーバの一部として形成されたレシーバ固定係合機能を有し、前記レシーバ固定係合機能は、前記ボルト固定係合機能に対して相補的である、レシーバと
前記ロックボルトと連結され、前記ロックボルトを前記レシーバに出し入れするように構成されたロックドライブと、そして
少なくとも1つの付勢ばねであって、前記少なくとも1つの付勢ばねは、前記ロックボルトが前記レシーバ内に受容された位置に静止しているときに、前記ボルト固定係合機能が前記レシーバ固定係合機能と係合しないように付勢するように構成されている、少なくとも1つの付勢ばねと、
を備えるロック。
【国際調査報告】