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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-15
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20230508BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20230508BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230508BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W68/00
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542264
(86)(22)【出願日】2021-02-07
(85)【翻訳文提出日】2022-08-03
(86)【国際出願番号】 CN2021075727
(87)【国際公開番号】W WO2021139829
(87)【国際公開日】2021-07-15
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519364624
【氏名又は名称】展訊通信(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Spreadtrum Communications (Shanghai) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Spreadtrum Center, Building No. 1, Lane 2288 Zuchongzhi Road, China (Shanghai) Pilot Free Trade Zone, China
(74)【代理人】
【識別番号】100167689
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 征二
(72)【発明者】
【氏名】周▲化▼雨
(72)【発明者】
【氏名】潘振▲崗▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067BB04
5K067BB21
5K067CC22
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF13
5K067GG11
5K067HH22
5K067JJ12
5K067JJ13
(57)【要約】
本願の実施例は、ユーザ機器に適用される通信方法及び装置を提供し、当該方法は、ページング指示物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングするステップと、ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得し、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップと、を含む。ユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの回数又はページングメッセージの受信の回数が減少され、それによってユーザ機器の電力は節約される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用される通信方法であって、
ページング指示物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングするステップと、
前記ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するステップと、
前記ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップと、を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
ページング指示PDCCHをモニタリングするステップは、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするステップを含み、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、
第1の時刻の前にあり、且つ前記第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件、又は、
第1の時刻の後にあり、且つ前記第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件のいずれか1つを満たし、
ここで、前記第1の時刻が同期信号ブロック、又はチャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ページング指示情報を取得するステップは、
前記ページング指示PDCCHに対応するダウンリンク制御情報(DCI)又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットから前記ページング指示情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットビットは、
前記DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットビットは、
前記DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ページング指示情報を取得するステップは、
前記ページング指示PDCCHによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHから前記ページング指示情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ページング指示情報はビットマップであり、前記ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含むことを特徴とする請求項3~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスであることを特徴とする請求項3~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
前記ビットが1である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
前記ビットが0である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ページング指示情報に従って、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
前記ビットが0である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
前記ビットが1である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ページング指示PDCCHをモニタリングするステップは、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするステップを含み、
前記ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、第2の時刻の前にあり、且つ第2の時刻からのオフセット量が第2のプリセット期間である条件を満たし、ここで、前記第2の時刻がページングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であるか、又はページングオケージョンに対応するページングPDCCHモニタリングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ページング指示情報を取得するステップは、
前記ページング指示PDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットから前記ページング指示情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲットビットは、
前記DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ターゲットビットは、
前記DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
ページング指示情報を取得するステップは、
前記ページング指示PDCCHによってスケジュールされたPDSCHから前記ページング指示情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ページング指示情報はビットマップであり、前記ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含むことを特徴とする請求項11~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスであることを特徴とする請求項11~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記ページング指示情報に従って、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
前記ビットが1である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
前記ビットが0である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ページング指示情報に従って、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
前記ビットが0である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
前記ビットが1である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
ユーザ機器に適用される通信方法であって、
ページング物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングするステップと、
ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するステップと、
前記ページング指示情報に従って、前記ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップと、を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項21】
ページング指示情報を取得するステップは、
前記ページングPDCCHに対応するダウンリンク制御情報(DCI)又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットから前記ページング指示情報を取得するステップを含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ターゲットビットは、
前記DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットであることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ページング指示情報はビットマップであり、前記ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含むことを特徴とする請求項21又は22に記載の方法。
【請求項24】
前記ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスであることを特徴とする請求項21又は22に記載の方法。
【請求項25】
前記ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップは、
前記ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定するステップと、
前記ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップは、
前記ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定するステップと、
前記ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するステップと、を含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項27】
ユーザ機器に適用される通信装置であって、前記通信装置は、モニタリングモジュール、取得モジュール及び決定モジュールを含み、
前記モニタリングモジュールは、ページング指示物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングするためのものであり、
前記取得モジュールは、前記ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するためのものであり、
前記決定モジュールは、前記ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するためのものであることを特徴とする通信装置。
【請求項28】
ユーザ機器に適用される通信装置であって、前記通信装置は、モニタリングモジュール、取得モジュール及び決定モジュールを含み、
前記モニタリングモジュールは、ページング物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングするためのものであり、
前記取得モジュールは、ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するためのものであり、
前記決定モジュールは、前記ページング指示情報に従って、前記ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するためのものであることを特徴とする通信装置。
【請求項29】
プロセッサとメモリとを含む通信装置であって、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶され、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行すると、前記プロセッサが請求項1~19のいずれか1項に記載の通信方法を実行することを特徴とする通信装置。
【請求項30】
プロセッサとメモリとを含む通信装置であって、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶され、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行すると、前記プロセッサが請求項20~26のいずれか1項に記載の通信方法を実行することを特徴とする通信装置。
【請求項31】
コンピュータ実行命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行すると、請求項1~19のいずれか1項に記載の通信方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項32】
コンピュータ実行命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行すると、請求項20~26のいずれか1項に記載の通信方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、コンピュータの分野に関し、特に、通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザ機器(User Equipment、UE、端末と呼ばれてもよい)がアイドル状態(RRC IDLE、RRC IDLE state、Idle state、Idle mode)にある場合に、基地局から送信されたページングメッセージの受信を可能にするために、UEは、特定のページングオケージョン(Paging Occasion、PO)において、スイープビームが使用されて基地局から送信されたページング物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)をモニタリングする必要がある。5Gシステムでは、ページングPDCCHは、タイプ2-PDCCH共通検索スペースセット(Type2-PDCCH common search space set、Type2-PDCCH CSS set)で構成されたPDCCHであってよい。一般的に、Type2-PDCCH CSS setは、paging Search Spaceのような高レベルパラメータによって構成され、P-RNTIによってCRCスクランブルされている。
【0003】
従来の技術において、ページングオケージョンは1つのグループのUEに対するものであるため、ページングオケージョンで物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)に載せられたページングメッセージ(paging message)が特定のUEに対するものではないにもかかわらず、当該UEがページングPDCCHをモニタリングして、ページングメッセージを受信するプロセス全体を実行したが、当該UEが必要とするページングメッセージはない(このような状況は通常、誤警報又はfalse alertと呼ばれる)場合、当該UEは無駄な受信で電力を浪費し、当該UEの電力消費量が大きくなる。
【0004】
なお、5Gシステムでは、UEは、ページングオケージョンにおいて、スイープビーム(複数のビームを含む)が使用されて基地局からUEに送信されたページングPDCCHをモニタリングする必要がある。UEは、ビームを検出又は測定することにより、ページングPDCCHを1つのビームでモニタリングするか、複数のビームでモニタリングするかを選択する。UEはページングPDCCHを複数のビームでモニタリングするように選択する場合に、UEはより多くの電力を消費してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、ユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリング又はページングメッセージの受信の回数を減らし、それによってユーザ機器の電力を節約できる通信方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願の実施例は、ユーザ機器に適用される通信方法を提供し、前記通信方法は、
ページング指示PDCCHをモニタリングするステップと、
ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するステップと、
ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップと、を含む。
【0007】
1つの可能な設計では、ページング指示PDCCHをモニタリングするステップは、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするステップを含み、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、
第1の時刻の前にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件、又は、
第1の時刻の後にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件のいずれか1つを満たし、
ここで、前記第1の時刻が同期信号ブロック、又はチャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。
【0008】
他の可能な設計では、ページング指示情報を取得するステップは、
ページング指示PDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するステップを含む。
【0009】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0010】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものである。
【0011】
他の可能な設計では、ページング指示情報を取得するステップは、
ページング指示PDCCHによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHからページング指示情報を取得するステップを含む。
【0012】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0013】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0014】
他の可能な設計では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含む。
【0015】
他の可能な設計では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含む。
【0016】
他の可能な設計では、ページング指示PDCCHをモニタリングするステップは、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするステップを含み、
ここで、前記ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、第2の時刻の前にあり、且つ第2の時刻からのオフセット量が第2のプリセット期間である条件を満たし、ここで、前記第2の時刻がページングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であるか、又はページングオケージョンに対応するページングPDCCHモニタリングオケージョンの開始時刻又は終了時刻である。
【0017】
他の可能な設計では、ページング指示情報を取得するステップは、
ページング指示PDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するステップを含む。
【0018】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0019】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものである。
【0020】
他の可能な設計では、ページング指示PDCCHをモニタリングしてページング指示情報を取得するステップは、
ページング指示PDCCHによってスケジュールされたPDSCHからページング指示情報を取得するステップを含む。
【0021】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0022】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0023】
他の可能な設計では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含む。
【0024】
他の可能な設計では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップは、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するステップと、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するステップと、を含む。
【0025】
第2の態様では、本願の実施例は、ユーザ機器に適用される通信方法を提供し、前記通信方法は、
ページングPDCCHをモニタリングするステップと、
ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するステップと、
ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップと、を含む。
【0026】
1つの可能な設計では、ページング指示情報を取得するステップは、
ページングPDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するステップを含む。
【0027】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0028】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0029】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0030】
他の可能な設計では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップは、
ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定するステップと、
ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するステップと、を含む。
【0031】
他の可能な設計では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップは、
ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定するステップと、
ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するステップと、を含む。
【0032】
第3の態様では、本願の実施例は、ユーザ機器に適用される通信装置を提供し、前記通信装置は、モニタリングモジュール、取得モジュール及び決定モジュールを含み、
モニタリングモジュールは、ページング指示物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングするためものであり、
取得モジュールは、ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するためものであり、
決定モジュールは、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するためものである。
【0033】
1つの可能な設計では、モニタリングモジュールは、具体的に、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするためのものであり、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、
第1の時刻の前にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件、又は、
第1の時刻の後にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件のいずれか1つを満たし、
ここで、前記第1の時刻が同期信号ブロック、又はチャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。
【0034】
他の可能な設計では、取得モジュールは、具体的に、
ページング指示PDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するためのものである。
【0035】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0036】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものである。
【0037】
他の可能な設計では、取得モジュールは、具体的に、
ページング指示PDCCHによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHからページング指示情報を取得するためのものである。
【0038】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0039】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0040】
他の可能な設計では、決定モジュールは、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0041】
他の可能な設計では、決定モジュールは、具体的に、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0042】
1つの可能な設計では、モニタリングモジュールは、具体的に、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするためのものであり、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、第2の時刻の前にあり、且つ第2の時刻からのオフセット量が第2のプリセット期間である条件を満たし、ここで、前記第2の時刻がページングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であるか、又はページングオケージョンに対応するページングPDCCHモニタリングオケージョンの開始時刻又は終了時刻である。
【0043】
1つの可能な設計では、取得モジュールは、具体的に、
ページング指示PDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するためのものである。
【0044】
他の可能な設計では、ターゲットビットは
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0045】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものである。
【0046】
他の可能な設計では、取得モジュールは、具体的に、
ページング指示PDCCHによってスケジュールされたPDSCHからページング指示情報を取得するためのものである。
【0047】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0048】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0049】
他の可能な設計では、決定モジュールは、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0050】
他の可能な設計では、決定モジュールは、具体的に、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0051】
第4の態様では、本願の実施例は、ユーザ機器に適用される通信装置を提供し、前記通信装置は、モニタリングモジュール、取得モジュール及び決定モジュールを含み、
モニタリングモジュールは、ページング物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングするためのものであり、
取得モジュールは、ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するためのものであり、
決定モジュールは、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するためのものである。
【0052】
1つの可能な設計では、取得モジュールは、具体的に、
ページングPDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するためのものである。
【0053】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0054】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0055】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0056】
他の可能な設計では、決定モジュールは、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するためのものである。
【0057】
他の可能な設計では、決定モジュールは、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するためのものである。
【0058】
第5の態様では、本願の実施例は、プロセッサとメモリとを含む通信装置を提供し、
メモリにはコンピュータ実行命令が記憶され、
プロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行すると、プロセッサが上記第1の様態のいずれか1つに記載の通信方法を実行する。
【0059】
第6の態様では、本願の実施例は、プロセッサとメモリとを含む通信装置を提供し、
メモリにはコンピュータ実行命令が記憶され、
プロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ実行命令を実行すると、プロセッサが上記第2の様態のいずれか1つに記載の通信方法を実行する。
【0060】
第7の態様では、本願の実施例は、コンピュータ実行命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行すると、上記第1の様態のいずれか1つに記載の通信方法が実現される。
【0061】
第8の態様では、本願の実施例は、コンピュータ実行命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行すると、上記第2の様態のいずれか1つに記載の通信方法が実現される。
【発明の効果】
【0062】
本願により提供される通信方法及び装置では、当該方法は、ページング指示物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH又はページング物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングして、ページング指示情報を取得するステップと、ページング指示PDCCH又はページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するステップと、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうか、又はページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップと、を含む。上記方法では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうか、又はページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定することで、ページングPDCCHをモニタリングする回数、又はページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する回数を減らし、それによってユーザ機器の電力を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
本願の実施例又は従来の技術の解決手段をより明確に説明するため、以下、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本願のいくつかの実施例の説明に用いられるものであり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
図1】本願により提供される通信方法の応用シーンの概略図である。
図2】本願の実施例により提供される1つの通信方法のフローチャートである。
図3】本願の実施例により提供される他の通信方法のフローチャートである。
図4】本願の実施例により提供される1つの通信装置の構造概略図である。
図5】本願の実施例により提供される他の通信装置の構造概略図である。
図6】本願の実施例により提供される1つの通信機器のハードウェアの構造概略図である。
図7】本願の実施例により提供される他の通信機器のハードウェアの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
本願の実施例の目的、解決手段及び利点をより明瞭にするために、以下、本願の実施例に係る図面を参照しながら、その解決手段について明瞭、且つ完全に説明し、当然のことながら、記載される実施例は本願の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。当業者は、本願における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく、獲得されたその他のすべての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0065】
本願に示される解決手段は、第5世代モバイル通信技術(the 5th generation mobile communication technology、5G)システムに適用することができ、また、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE(登録商標))システム、汎用モバイル通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、地上無線アクセスネットワーク(UMTS terrestrial radio access network、UTRAN)システム、又は、グローバルモバイルコミュニケーション(global system for mobile communication、GSM(登録商標))システム/拡張型データレートGSMエボリューション(enhanced data rate for GSM evolution、EDGE)システムの無線アクセスネットワーク(GSM EDGE radio access network、GERAN)アーキテクチャに適用することができる。例えば、5Gシステムでの車両対すべて(vehicle to X、V2X)システム、デバイス間(device to device、D2D)システム、マシンタイプコミュニケーション(machine type communication、MTC)システムなどが挙げられる。
【0066】
本願に示される解決手段は、さらに、その他の通信システム、例えば5Gシステムでのエボリューション通信システムなどに適用することもでき、本願は、それを限定しない。
【0067】
図1は、本願により提供される通信方法の応用シーンの概略図である。図1に示すように、通信システムには、基地局101とユーザ機器102が含まれる。ユーザ機器102は、基地局101によってカバーされるサービングセル内のユーザ機器である。
【0068】
選択的に、ユーザ機器102は、モバイル電話(「セルラー」電話とも呼ばれる)、あるいは、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載モバイルデバイスなどの、モバイル端末を備えたコンピュータであってもよい。また、ユーザ機器102はまた、モバイルステーション(mobile station、MS)、端末(terminal)、端末機器(terminal equipment)と呼ばれてもよい。本願において、通信方法の応用シーンについてユーザ機器102の数を4として例示的に説明するが、本願において、ユーザ機器102の具体的なタイプや数が限定されない。
【0069】
実際の応用では、基地局101は、ユーザ機器102にページング指示(Paging Indication、PI)物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)又はページング(Paging)PDCCHを送信し、ユーザ機器102は、ページング指示PDCCH又はページングPDCCHをモニタリングしてページング指示情報を取得し、ページング指示PDCCH又はページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得する。ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングするか、又はページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定した場合、ページングPDCCHをモニタリングするか、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信することにより、基地局101からユーザ機器102に送信されたページングメッセージを取得する。上記プロセスでは、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングするか、又はページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定した場合、ページングPDCCHをモニタリングするか、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信するため、ユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの回数又はページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージの受信の回数は減少され、それによってユーザ機器の電力は節約される。
【0070】
以下、本願の解決手段について具体的な実施例を参照しながら詳細に説明する。以下のいくつかの実施例は互いに組み合わせられることができ、同様又は類似の概念又はプロセスは一部の実施例で繰り返して説明されない場合がある。
【0071】
図2は、本願の実施例により提供される1つの通信方法のフローチャートである。図2に示すように、当該通信方法は、以下のステップを含む。
【0072】
S201において、ページング指示物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングする。
【0073】
選択的に、本願の実施例の実行主体は、ユーザ機器にしてもよいし、ユーザ機器に配置された通信装置にしてもよい。
【0074】
選択的に、当該通信装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0075】
例えば、通信装置はソフトウェアによって実現されると、通信装置はチップの記憶領域に記憶されたコードであってよい。チップのプロセッサは当該コードを実行すると、本願の方法の実施例におけるステップは実施される。
【0076】
例えば、通信装置はハードウェアによって実現されると、通信装置は例えば、チップ又はチップモジュールなどであってもよい。通信装置における各モジュールは、上記チップやチップモジュールなどのハードウェアモジュールを含むことができる。通信装置は動作すると、本願の方法の実施例におけるステップを実行することができる。
【0077】
例えば、通信装置は、ハードウェアとの組み合わせによって実現されると、通信装置の各モジュールはチップやチップモジュールなどのハードウェア、及びチップに存在するコードを含むことができる。上記チップやチップモジュールは動作すると、上記コードを実行し、本願の方法の実施例におけるステップは実施される。
【0078】
ここで、ページング指示PDCCHが1つのタイプのPDCCHであってもよい。ページングPDCCHが1つのタイプのPDCCHであってもよい。ページング指示PDCCHはページングPDCCHとは異なるものであってもよい。
【0079】
一般的に、モニタリングPDCCHはブラインド検出PDCCHとも呼ばれる。ユーザ機器は時間周波数位置でPDCCHをモニタリング又はブラインド検出するが、基地局は必ずしも当該時間周波数位置でPDCCHを送信するわけではないため、ユーザ機器は、基地局が当該時間周波数位置でPDCCHを送信したかどうかをCRC検査によってしか判断できない。一般的に、PDCCHがCRC検査に合格したことは、ユーザ機器がPDCCHを検出した、又はユーザ機器がPDCCHの検出に成功した、又はユーザ機器によるPDCCHの検出が成功したともいえる。
【0080】
なお、ページング指示PDCCHの巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)は、新しい無線ネットワークの一時的な識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)でスクランブルされ得る。一般的に、ユーザ機器はCRCに対して1つのタイプのRNTIデスクランブルを実行することにより、該タイプのPDCCHの検出に成功したかどうかを決定することができる。例えば、ページングPDCCHはP-RNTI(ページング-RNTI)によってCRCスクランブルされる場合、ユーザ機器はCRCに対してP-RNTIデスクランブルを実行することにより、ページングPDCCHの検出に成功したかどうかを決定することができる。ページング指示PDCCHはPI-RNTI(ページング指示-RNTI)によってCRCスクランブルされる場合、ユーザ機器はCRCに対してPI-RNTIデスクランブルを実行することにより、ページング指示PDCCHの検出に成功したかどうかを決定することができる。
【0081】
1つの可能な設計では、ページング指示PDCCHをモニタリングするステップは、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするステップを含み、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、
第1の時刻の前にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件、又は
第1の時刻の後にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件のいずれか1つを満たし、
ここで、前記第1の時刻が同期信号ブロック(SS/PBCH block、SSB)、チャネルステータス情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)、又は追跡基準信号(Tracking Reference Signal、TRS)の開始時刻又は終了時刻である。具体的に、第1の時刻がページングオケージョン(Paging Occasion、PO)又はページングオケージョン内の最初のページングPDCCHモニタリングオケージョンに最も近い同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号(Tracking Reference Signal、TRS)の開始時刻又は終了時刻である。あるいは、第1の時刻は、ページングオケージョン又はページングオケージョン内の最初のページングPDCCHモニタリングオケージョンの前にある、ページングオケージョン又はページングオケージョン内の最初のページングPDCCHモニタリングオケージョンに最も近い同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。あるいは、第1の時刻は、ページングオケージョン又はページングオケージョン内の最初のページングPDCCHモニタリングオケージョンの後にある、ページングオケージョン又はページングオケージョン内の最初のページングPDCCHモニタリングオケージョンに最も近い同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。選択的に、第1の時刻は、ページングフレーム(Paging Frame、PF)に最も近い同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号(Tracking Reference Signal、TRS)の開始時刻又は終了時刻である。あるいは、第1の時刻は、ページングフレームの前にある、ページングフレームに最も近い同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。あるいは、第1の時刻は、ページングフレームの後にある、ページングフレームに最も近い同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。前記同期信号ブロックの開始時刻又は終了時刻は、同期信号ブロックが配置されたハーフフレーム(Half Frame)又はフレーム(Frame)の開始時刻又は終了時刻であってもよい。
【0082】
上記時刻はシンボルやタイムスロットなどにしてもよい。具体的に、本願において、上記時刻の具体的な値は限定されない。上記第1のプリセット期間は、1ミリ秒や、2ミリ秒、1つのタイムスロット、2つのタイムスロットなどにしてもよい。具体的に、本願において、第1のプリセット期間の具体的な値は限定されない。実際の応用では、第1のプリセット期間は、本願により提供される通信方法を実施する通信システムの高レベルパラメータにより提供されてもよいし、他の高レベルパラメータを利用してユーザ機器により推定されてもよい。さらに、第1のプリセット期間は固定期間にしてもよい。
【0083】
本願において、同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号及び追跡基準信号は、周期信号である。1つの同期信号ブロックは、一次同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)、二次同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)及び物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)によって構成されている。各同期信号ブロックには、予め決定された時間ドメイン位置がある。当該時間ドメイン位置は候補同期信号ブロックと呼ばれてもよい。複数の同期信号ブロックは1つの同期信号バースト(SS-burst)を構成する。複数の同期信号バーストは1つの同期信号バーストセット(SS-burst-set)を構成する。Lmax個の同期信号ブロックの時間ドメイン位置は1つの5msウィンドウで固定されており、Lmaxが1以上の整数である。Lmax個の同期信号ブロックの時間ドメイン位置インデックスは連続して配置されており、例えば、時間ドメイン位置インデックスが0からLmax-1までである。したがって、当該5msウィンドウでの同期信号ブロックの発信時刻は固定されており、インデックスも固定されている。一般的に、基地局が同期信号ブロックを送信する際に、スイープビーム(beam sweeping)を使用し、すなわち、基地局は、異なるビームを介して異なる時間ドメイン位置で同期信号ブロックを送信し、それに対応して、ユーザ機器は異なるビームを測定し、どのビームで最も強い信号が受信されたかを感知することができる。
【0084】
従来の技術において、ページングオケージョンは、1つのグループのユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの時間間隔(time interval)又はタイムウィンドウ(time window)を示し、基地局は、1つのページングオケージョン内に1つのユーザ機器をページングする場合があるが、他のユーザ機器は、依然としてページングPDCCH(ページングPDCCHを検出して、巡回冗長検査に合格した、又はページングPDCCHの検出に成功した、又はページングPDCCHの検出が成功したともいえる)を検出して、ページングPDCCHによってスケジュールされたPDSCHに載せられたページングメッセージをデコードする。しかし、ページングメッセージ内には上記の他のユーザ機器が含まれていないため、当該他のユーザ機器としては電力の無駄遣いをしてしまうようになる。本願において、ページング指示PDCCHは、ページングオケージョンよりも前に、後続のページングオケージョンに実際にページングされるユーザ機器サブグループを指示してもよい。あるいは、1つのページングオケージョンに対応するユーザ機器グループは、さらに、ユーザ機器サブグループに分けられてもよく、ページング指示PDCCHは、ユーザ機器サブグループがページングされたかどうかを指示するためのものである。これにより、ユーザ機器が不要なページングPDCCHをモニタリングする可能性は低減され、ユーザ機器のエネルギー節約に有益である。
【0085】
なお、1つのページングオケージョンに対応するユーザ機器グループから分けられた1つのサブグループは、1つのユーザ機器サブグループと呼ばれてもよい。一般的に、基地局は、1つのページングオケージョンに対応するユーザ機器、又は1つのユーザ機器グループ内の1つのユーザ機器のために、1つのユーザ機器サブグループを配置する。基地局は、高レベルパラメータ(高レベルシグナリング)を使用して、当該ユーザ機器のために、1つのユーザ機器サブグループを割り当てる。当該ユーザ機器サブグループは、1つのビットマップ内の1つのビットで表してもよいし、1つの番号(number)又はインデックス(index)で表してもよい。
【0086】
他の態様では、一部のユーザ機器のページングオケージョン又はページングPDCCH(一般的に、ページングオケージョンにおいて)モニタリングオケージョンは、上記周期信号(同期信号ブロック、チャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号)との時間間隔が長いため、ページング指示PDCCH(一般的に、ページングオケージョン又はページングPDCCHよりも前に)モニタリングオケージョンは、上記周期信号との時間間隔が長くなる場合に、それらのユーザ機器は、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンが到来したときにページング指示PDCCHを即時にモニタリングするように、周期信号を利用してチャネル追跡を実行した後、いくつかのモジュールをオンにしておく必要がある。上記した従来の技術において、ユーザ機器は周期信号を利用してチャネル追跡を実行した後、いくつかのモジュールをオンにしておく必要があり、それによって、ユーザ機器は、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンが到来するまで待機して、ページング指示PDCCHをモニタリングし、実際のスリープに入ることができないため、ユーザ機器の消費電力量が大きくなる。したがって、本願において、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンが、第1の時刻の前にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間であるか、第1の時刻の後にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間であることにより、ユーザ機器は、第1のプリセット期間だけでいくつかのモジュールをオンにしておく必要があり、ユーザ機器の電力は節約される。別言すれば、ユーザ機器は、上記周期信号を検出又は測定する時間内に、ページング指示PDCCHをも同時にモニタリングしている。一般的に、ユーザ機器は、ページング指示PDCCHを検出したが、ページング指示によりページングPDCCHをモニタリングする必要がないと確認した場合、ユーザ機器は、実際のスリープに入ることができる。そうではない場合、ユーザ機器は、ページングPDCCHをモニタリングするために、引き続きいくつかのモジュールをオンにする必要がある。
【0087】
1つの可能な設計では、ページング指示PDCCHをモニタリングするステップは、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、ページング指示PDCCHをモニタリングするステップを含み、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、第2の時刻の前にあり、且つ第2の時刻からのオフセット量が第2のプリセット期間である条件を満たし、ここで、前記第2の時刻がページングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であるか、又はページングオケージョンに対応するページングPDCCHモニタリングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であるか、又はページングオケージョンに対応する最初のページングPDCCHモニタリングオケージョンの開始時刻又は終了時刻である。
【0088】
上記時刻はシンボルやタイムスロットなどにしてもよい。具体的に、本願において、上記時刻の具体的な値は限定されない。上記第2のプリセット期間は、1ミリ秒や、2ミリ秒、1つのタイムスロット、2つのタイムスロットなどにしてもよい。具体的に、本願において、第2のプリセット期間の具体的な値は限定されない。実際の応用では、第2のプリセット期間は、本願により提供される通信方法を実施する通信システムの高レベルパラメータにより提供されてもよいし、他の高レベルパラメータを利用してユーザ機器により推定されてもよい。さらに、第2のプリセット期間は固定期間にしてもよい。
【0089】
従来の技術において、ページングオケージョンは、1つのグループのユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの時間間隔又はタイムウィンドウ(time window)を示し、基地局は、1つのページングオケージョン内に1つのユーザ機器をページングするが、他のユーザ機器は、依然としてページングPDCCH(ページングPDCCHを検出して、巡回冗長検査に合格した、又はページングPDCCHの検出に成功した、又はページングPDCCHの検出が成功したともいえる)を検出して、ページングPDCCHによってスケジュールされたPDSCHに載せられたページングメッセージをデコードする。しかし、ページングメッセージ内には上記の他のユーザ機器が含まれていないため、当該他のユーザ機器としては電力の無駄遣いをしてしまうようになる。本願において、ページング指示PDCCHは、ページングオケージョンよりも前に、後続のページングオケージョンに実際にページングされるユーザ機器サブグループを指示してもよい。あるいは、1つのページングオケージョンに対応するユーザ機器グループは、さらに、ユーザ機器サブグループに分けられてもよく、ページング指示PDCCHは、ユーザ機器サブグループがページングされたかどうかを指示するためのものである。これにより、ユーザ機器が不要なページングPDCCHをモニタリングする可能性は低減され、ユーザ機器のエネルギー節約に有益である。
【0090】
なお、1つのページングオケージョンに対応するユーザ機器グループから分けられた1つのサブグループは、1つのユーザ機器サブグループと呼ばれてもよい。一般的に、基地局は、1つのページングオケージョンに対応するユーザ機器、又は1つのユーザ機器グループ内の1つのユーザ機器のために、1つのユーザ機器サブグループを配置する。基地局は、高レベルパラメータ(高レベルシグナリング)を使用して、当該ユーザ機器のために、1つのユーザ機器サブグループを割り当てる。当該ユーザ機器サブグループは、1つのビットマップ(bitmap)内の1つのビットで表してもよいし、1つの番号(number)又はインデックス(index)で表してもよい。
【0091】
他の態様では、ページング指示PDCCHは、ページングオケージョン又はページングオケージョンに対応するページングPDCCHに近い場合に、ページング指示PDCCHとページングPDCCHとの間の距離(ユーザ機器はページング指示PDCCHを検出して、ページング指示によりページングPDCCHをモニタリングする必要があると確認したことを仮定する)は減少し、ユーザ機器は、いくつかのモジュールを長時間にわたってオンにしておく必要がなく、集中した時間でのみウェイクアップしてページング指示PDCCHとページングPDCCHとのモニタリングを実行すればよく、ユーザ機器の電力は節約される。
【0092】
S202において、ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得する。
【0093】
なお、ページング指示PDCCHは、基地局から送信されたページング指示PDCCHであり、当該ページング指示PDCCHには、ユーザ機器がページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを指示するためのページング指示情報が含まれている。
【0094】
一般的に、ページング指示PDCCHと検出したことは、ページング指示PDCCHを検出したがCRC検査に不合格であること、又はページング指示PDCCHの検出に成功したこと、又はページング指示PDCCHの検出が成功したことを意味する。
【0095】
他の態様では、ページング指示PDCCH(ページング指示PDCCHを検出したがCRC検査に不合格である、又はページング指示PDCCHの検出に成功しなかった、又はページング指示PDCCHの検出が成功しなかった)を検出できない場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定する。一般的に、必要かどうかの選択は、システムメッセージ内のパラメータや構成などの高レベルパラメータに従って決定されることができる。
【0096】
従来の技術において、ページングオケージョンは1つのグループのユーザ機器に対するものであり、ユーザ機器によりモニタリングされる、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージには当該ユーザ機器が含まれていないため、ユーザ機器は不要なページングPDCCHを無駄にモニタリングしてしまい、それによってユーザ機器の消費電力量が大きくなる。従来の技術とは異なり、本願において、ページング指示情報に従ってページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定した場合に、ページングPDCCHをモニタリングする可能性は低減され、ユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの回数は減少され、それによってユーザ機器の電力は節約される。
【0097】
1つの可能な設計では、ページング指示情報を取得するステップは、ページング指示PDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットから前記ページング指示情報を取得するステップを含む。
【0098】
他の可能な設計では、ページング指示情報を取得するステップは、ページング指示PDCCHによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHからページング指示情報を取得するステップを含む。
【0099】
選択的に、ターゲットビットはDCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットであってもよい。
【0100】
選択的に、ターゲットビットはまた、DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものであってもよい。
【0101】
1つの可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであってもよく、ビットマップがユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0102】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0103】
S203において、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定する。
【0104】
選択的に、ページング指示情報がビットマップである場合に、ビットマップがユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含み、当該ユーザ機器の対応する又は所在するユーザ機器サブグループに対応するビットに従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定することができる。
【0105】
例えば、前記ビットが1である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するが、前記ビットが0である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定する。
【0106】
例えば、前記ビットが0である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定するが、前記ビットが1である場合、前記ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定する。
【0107】
一般的に、当該ビットマップは、各ユーザ機器サブグループに対応するビットを含むことができる。当該ユーザ機器の対応する又は所在するユーザ機器サブグループが当該ビットマップ内のどのビットに対応するかは、基地局によって高レベルパラメータ(シグナリング)を使用して当該ユーザ機器に通知される。例えば、当該ビットマップが010であり、3つのビットが左から右へ3つのユーザ機器サブグループに対するものである一方、当該ユーザ機器の対応する又は所在するユーザ機器サブグループが左から右へ2番目のサブグループである場合に、対応するビットが1になる。
【0108】
選択的に、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである場合に、ユーザ機器の対応する又は所在するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスがページング指示情報内のユーザ機器サブグループの番号又はインデックスに等しいかどうかに従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定する。
【0109】
一般的に、ユーザ機器サブグループの番号又はインデックスは、ターゲットユーザ機器サブグループの番号又はインデックス、すなわち、指示又はページング又はウェイクアップされたユーザ機器サブグループの番号又はインデックスと呼ばれてもよい。例えば、ページング指示情報の2進数が011で、最下位桁は右側にある場合、番号又はインデックスの10進数値が3で、指示又はページング又はウェイクアップされたユーザ機器サブグループが3番目のユーザ機器サブグループになることを意味する。
【0110】
S203では、ユーザ機器サブグループが導入されているため、ページングPDCCHをモニタリングする可能性は低減され、ユーザ機器の電力は節約できる。
【0111】
従来の技術において、ページングオケージョンは1つのグループのユーザ機器に対するものであり、ユーザ機器によりモニタリングされる、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージには当該ユーザ機器が含まれていないため、ユーザ機器は不要なページングPDCCHを無駄にモニタリングしてしまい、それによってユーザ機器の消費電力量が大きくなる。従来の技術とは異なり、本願において、ページング指示情報に従ってページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定した場合に、ページングPDCCHをモニタリングする可能性は低減され、ユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの回数は減少され、それによってユーザ機器の電力は節約される。
【0112】
本願により提供される通信方法は、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、ページング指示PDCCHをモニタリングするステップと、ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得し、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するステップと、を含む。上記方法では、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定することにより、ユーザ機器によるページングPDCCHのモニタリングの可能性は低減され、それによってユーザ機器の電力は節約される。
【0113】
上記実施例に基づき、以下、本願により提供される他の通信方法について図3を参照しながら詳細に説明する。具体的に、図3に係る実施例を参照されたい。
【0114】
図3は、本願の実施例により提供される他の通信方法のフローチャートである。図3に示すように、当該通信方法は、以下のステップを含む。
【0115】
S301において、ページング物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングする。
【0116】
一般的に、ページングPDCCHはページングメッセージ(PDSCHによって載せられる)をスケジューリングするためのものである。
【0117】
S302において、ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得する。
【0118】
選択的に、ページングPDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得する。ここで、ターゲットビットがDCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0119】
選択的に、ページングPDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビット数が6である。
【0120】
選択的に、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップはユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0121】
選択的に、ページング指示情報はまた、ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスを少なくとも含む。
【0122】
一般的に、ページングPDCCHを検出したことは、ページング指示PDCCHを検出したがCRC検査に不合格であること、又はページング指示PDCCHの検出に成功したこと、又はページング指示PDCCHの検出が成功したことを意味する。
【0123】
S303において、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定する。
【0124】
選択的に、ページング指示情報はビットマップである場合、ビットマップに含まれるユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットに従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定する。
【0125】
例えば、ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定するが、ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定する。
【0126】
例えば、ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するが、ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定する。
【0127】
一般的に、当該ビットマップは各ユーザ機器サブグループに対応するビットを含むことができる。当該ユーザ機器の対応する又は所在するユーザ機器サブグループが当該ビットマップ内のどのビットに対応するかは、基地局によって高レベルパラメータ(シグナリング)を使用して当該ユーザ機器に通知される。例えば、当該ビットマップが010であり、3つのビットが左から右へ3つのユーザ機器サブグループに対するものである一方、当該ユーザ機器の対応する又は所在するユーザ機器サブグループが左から右へ2番目のサブグループである場合に、対応するビットが1になる。
【0128】
選択的に、ページング指示情報がユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスを少なくとも含む場合、ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスが、ページング指示情報内のユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスに等しいかどうかに従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定する。
【0129】
例えば、ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号(又はインデックス)は、ページング指示情報内の当該ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号(又はインデックス)に等しい場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定する。ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号(又はインデックス)は、ページング指示情報内の当該ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号(又はインデックス)に等しくない場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定する。
【0130】
一般的に、ユーザ機器サブグループの番号又はインデックスは、ターゲットユーザ機器サブグループの番号又はインデックス、すなわち、指示又はページング又はウェイクアップされたユーザ機器サブグループの番号又はインデックスと呼ばれてもよい。例えば、ページング指示情報の2進数が011で、最下位桁は右側にある場合、番号又はインデックスの10進数値が3で、指示又はページング又はウェイクアップされたユーザ機器サブグループが3番目のユーザ機器サブグループになることを意味する。
【0131】
本願により提供される通信方法は、ページングPDCCHをモニタリングするステップと、ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するステップと、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するステップと、を含む。上記プロセスでは、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するため、ユーザ機器が基地局から送信されたページングメッセージを正確に受信するように確保するとともに、ユーザ機器がそれに関係のないページングメッセージを受信することを回避することができ、ユーザ機器の電力は節約される。
【0132】
さらに、本願の実施例では、ページングPDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得し、ページング指示情報がビットマップである場合に、ビットマップが各ユーザ機器サブグループに対応するビットを含み、ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループに対応するビットが1(又は0)である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定する。ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループに対応するビットが0(又は1)である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定し、ページング指示情報は、ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである場合に、ユーザ機器の所在するユーザ機器サブグループの番号又はインデックスは、受信されたユーザ機器サブグループの番号又はインデックスと同じであるかどうかを判断し、同じである場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定する。そうではない場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定する。
【0133】
上記方法では、ユーザ機器サブグループが導入されているため、ユーザ機器が基地局から送信されたページングメッセージを正確に受信するように確保するとともに、ユーザ機器がそれに関係のないページングメッセージを受信することを回避することができ、ユーザ機器の電力が節約される。
【0134】
図4は、本願の実施例により提供される1つの通信装置の構造概略図である。通信装置10は、ユーザ機器に配置されており、通信装置10は、モニタリングモジュール11、取得モジュール12及び決定モジュール13を含み、
モニタリングモジュール11は、ページング指示物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングするためのものであり、
取得モジュール12は、ページング指示PDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するためのものであり、
決定モジュール13は、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを決定するためのものである。
【0135】
本願の実施例により提供される通信装置10は、図2及び図3に係る上記方法の実施例に示される解決手段を実行することができ、その実現原理及び有益な効果が類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0136】
1つの可能な設計では、モニタリングモジュール11は、具体的に、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、前記ページング指示PDCCHをモニタリングするためのものであり、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、
第1の時刻の前にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件、又は、
第1の時刻の後にあり、且つ第1の時刻からのオフセット量が第1のプリセット期間である条件のいずれか1つを満たし、
ここで、前記第1の時刻が同期信号ブロック、又はチャネルステータス情報基準信号、又は追跡基準信号の開始時刻又は終了時刻である。
【0137】
1つの可能な設計では、取得モジュール12は、具体的に、
ページング指示PDCCHに対応するダウンリンク制御情報DCI又はダウンリンク制御情報DCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するためのものである。
【0138】
1つの可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0139】
1つの可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものである。
【0140】
1つの可能な設計では、取得モジュール12は、具体的に、
ページング指示PDCCHによってスケジュールされたページングメッセージからページング指示情報を取得するためのものである。
【0141】
1つの可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0142】
1つの可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0143】
1つの可能な設計では、決定モジュール13は、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0144】
1つの可能な設計では、決定モジュール13は、具体的に、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0145】
他の可能な設計では、モニタリングモジュール11は、具体的に、
ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンにおいて、ページング指示PDCCHをモニタリングするためのものであり、
ここで、ページング指示PDCCHモニタリングオケージョンは、第2の時刻の前にあり、且つ第2の時刻からのオフセット量が第2のプリセット期間である条件を満たし、ここで、前記第2の時刻がページングオケージョンの開始時刻又は終了時刻であるか、又はページングオケージョンに対応するページングPDCCHモニタリングオケージョンの開始時刻又は終了時刻である。
【0146】
1つの可能な設計では、取得モジュール12は、具体的に、
ページング指示PDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するためのものである。
【0147】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0148】
他の可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットで定義されたフィールドにおけるビットを再定義したものである。
【0149】
他の可能な設計では、取得モジュール12は、具体的に、
ページング指示PDCCHによってスケジュールされたPDSCHからページング指示情報を取得するためのものである。
【0150】
他の可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0151】
他の可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0152】
他の可能な設計では、決定モジュール13は、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0153】
他の可能な設計では、決定モジュール13は、具体的に、
ビットが0である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要があると決定し、
ビットが1である場合、ページングPDCCHをモニタリングする必要がないと決定するためのものである。
【0154】
本願の実施例により提供される通信装置10は、図2に係る実施例に示される上記方法及び解決手段を実行することができ、その実現原理及び有益な効果が類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0155】
図5は、本願の実施例により提供される他の通信装置の構造概略図である。ユーザ機器に適用される当該通信装置20は、モニタリングモジュール21、取得モジュール22及び決定モジュール23を含み、
モニタリングモジュール21は、ページング物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングするためのものであり、
取得モジュール22は、ページングPDCCHを検出した場合、ページング指示情報を取得するためのものであり、
決定モジュール23は、ページング指示情報に従って、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があるかどうかを決定するためのものである。
【0156】
本願の実施例により提供される通信装置20は、図3に係る実施例に示される上記方法及び解決手段を実行することができ、その実現原理及び有益な効果が類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0157】
1つの可能な設計では、取得モジュール22は、具体的に、
ページングPDCCHに対応するDCI又はDCIフォーマットにおけるターゲットビットからページング指示情報を取得するためのものである。
【0158】
1つの可能な設計では、ターゲットビットは、
DCI又はDCIフォーマットにおける予約ビットである。
【0159】
1つの可能な設計では、ページング指示情報はビットマップであり、ビットマップが前記ユーザ機器の対応するユーザ機器サブグループに対応するビットを少なくとも含む。
【0160】
1つの可能な設計では、ページング指示情報はユーザ機器サブグループの番号又はインデックスである。
【0161】
1つの可能な設計では、決定モジュール23は、具体的に、
ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定し、
ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するためのものである。
【0162】
1つの可能な設計では、決定モジュール23は、具体的に、
ビットが0である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要があると決定し、
ビットが1である場合、ページングPDCCHによってスケジュールされたページングメッセージを受信する必要がないと決定するためのものである。
【0163】
本願の実施例により提供される通信装置20は、上記図4に係る実施例に示される解決手段を実行することができ、その実現原理及び有益な効果が類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0164】
図6は、本願の実施例により提供される1つの通信機器のハードウェアの構造概略図である。図6に示すように、当該通信機器30は、プロセッサ31とメモリ32とを含み、
プロセッサ31とメモリ32は、バス33によって接続される。
【0165】
具体的な実現プロセスでは、プロセッサ31は、メモリ32に記憶されたコンピュータ実行命令を実行すると、プロセッサ31は、図2及び図3に係る実施例における通信方法を実行する。
【0166】
プロセッサ31の具体的な実現プロセスは、上記方法の実施例を参照することができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、本実施例はここで繰り返して説明しない。
【0167】
図7は、本願の実施例により提供される他の通信機器のハードウェアの構造概略図である。図7に示すように、当該通信機器40は、プロセッサ41とメモリ42とを含み、
プロセッサ41とメモリ42は、バス43によって接続される。
【0168】
具体的な実現プロセスでは、プロセッサ41は、メモリ42に記憶されたコンピュータ実行命令を実行すると、プロセッサ41は、図4及び図5に係る実施例における通信方法を実行する。
【0169】
プロセッサ41の具体的な実現プロセスは、上記方法の実施例を参照することができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、本実施例はここで繰り返して説明しない。
【0170】
上記図6図7に示す実施例では、通信機器は、ユーザ機器であってもよい。通信機器は、通信装置を備えたハードウェア機器であってもよい。プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPUと略する)にすることができ、他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSPと略する)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略する)などにすることもできることを理解すべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサにすることができ、当該プロセッサはまた、任意の従来のプロセッサなどにすることもできる。本願の発明と組み合わせて開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによる実行完了、又はプロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行完了と直接具体化されることができる。
【0171】
メモリは、高速RAMメモリを含むことができ、磁気ディスクメモリなどの不揮発性ストレージNVMを含むこともできる。
【0172】
バスは、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、ISAと略する)バス、ペリフェラルコンポーネント相互接続標準(Peripheral Component Interconnect Interconnect、略称PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、略称EISA)などにすることができる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分けられる。表示の便宜上、本願の図面におけるバスは、1本又は1種に限定されない。
【0173】
本願は、さらに、コンピュータ実行命令を記憶した1つのコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行すると、図2及び図3に係る実施例に示される解決手段は実施される。
【0174】
本願は、さらに、コンピュータ実行命令を記憶した他のコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行すると、図4図5に係る実施例に示される解決手段は実施される。
【0175】
上記コンピュータ可読記憶媒体は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどの任意のタイプの揮発性又は不揮発性の記憶機器又はそれらの組み合わせにより実現されることができる。
【0176】
1つの例示的な可読記憶媒体は、プロセッサが当該可読記憶媒体から情報を読み取り、当該可読記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。当然ながら、可読記憶媒体は、プロセッサの構成要素にすることもできる。プロセッサ及び可読記憶媒体は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略する)に配置されることができる。当然ながら、プロセッサ及び可読記憶媒体は、分離される部品として機器に配置されることができる。
【0177】
ユニットの分割は、ロジック機能上の分割にすぎず、実際に実施される際に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせもしくは集積させたり、又は一部の特徴を反映させず、実行しなかったりしてもよい。また、表示又は検討した互いの結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接的結合又は通信接続としてもよいし、電気的形態、機械的形態又はその他の形態としてもよい。
【0178】
前記分離される部品として説明されるユニットは、物理的に分離されるものでもよければ、分離されないものであってもよい。ユニットとして示される部品は、物理的なユニットであってもよいが、物理的なユニットでなくてもよい。即ち、同一の場所に設けられるものであってもよいが、複数のネットワークユニットに配置されるものであってもよい。実際の必要に応じて、その一部のユニット、又はすべてのユニットを選択して本実施例に係る解決手段の目的を達成することができる。
【0179】
なお、本願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよいが、各ユニットは単独で物理的な部品として存在するか、又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0180】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づき、本願に係る解決手段は、本質的に、又は従来の技術に寄与する部分であるか、当該解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形で具現化されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に、本願の各実施例で説明した方法のステップのすべて又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどプログラムコードを記憶可能なさまざまな媒体を含む。
【0181】
当業者であれば、上記各方法の実施例を実施するステップのすべて又は一部は、プログラム命令に関連するハードウェアによって完了されることができることを理解できる。前記したプログラムは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。当該プログラムが実行されると、上記各方法の実施例を含むステップが実行される。前記した記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどプログラムコードを記憶可能なさまざまな媒体を含む。
【0182】
最後に説明すべきものとして、以上の各実施例は、本願の解決手段を説明するためのものであって、これを制限するものではなく、前述各実施例を参照しながら本願を詳細に説明するが、当業者であれば、依然として前述各実施例に記載の解決手段を修正するか、又はそのうちの一部又はすべての技術的特徴に対して等価置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する解決手段の本質を本願の各実施例の解決手段の範囲から逸脱しないと理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】