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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-15
(54)【発明の名称】毛髪クレンジング配合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/42 20060101AFI20230508BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20230508BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20230508BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20230508BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20230508BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20230508BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20230508BHJP
   C11D 1/14 20060101ALI20230508BHJP
   C11D 3/30 20060101ALI20230508BHJP
   C11D 1/90 20060101ALI20230508BHJP
   C11D 3/33 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
A61K8/42
A61Q5/02
A61K8/891
A61K8/73
A61Q5/12
A61K8/46
C11D3/37
C11D1/14
C11D3/30
C11D1/90
C11D3/33
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557071
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(85)【翻訳文提出日】2022-09-30
(86)【国際出願番号】 US2021022653
(87)【国際公開番号】W WO2021194807
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】62/993,778
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(71)【出願人】
【識別番号】591123001
【氏名又は名称】ユニオン カーバイド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リール、リンゼイ エム.
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス、ニキール ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】パーテイン、3世、エメット エム.
(72)【発明者】
【氏名】トッド、ジェニファー ピー.
(72)【発明者】
【氏名】パチョルスキ、ミハエリーン エル.
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
【Fターム(参考)】
4C083AC172
4C083AC441
4C083AC442
4C083AC531
4C083AC532
4C083AC641
4C083AC642
4C083AC711
4C083AC712
4C083AC781
4C083AC782
4C083AC792
4C083AC862
4C083AD151
4C083AD162
4C083AD241
4C083BB01
4C083BB45
4C083BB48
4C083CC33
4C083CC38
4C083DD23
4C083EE07
4C083EE28
4H003AB19
4H003AB27
4H003AD04
4H003BA12
4H003DA02
4H003EB04
4H003EB14
4H003EB16
4H003EB19
4H003EB36
4H003EB37
4H003EB41
4H003FA21
(57)【要約】
毛髪クレンジング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、皮膚科学的に許容されるシリコーンと、堆積助剤ポリマーであって、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーである、堆積助剤ポリマーとを含み、堆積助剤ポリマーは、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる、毛髪クレンジング配合物が、提供される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪クレンジング配合物であって、
皮膚科学的に許容されるビヒクルと、
皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、
皮膚科学的に許容されるシリコーンと、
堆積助剤ポリマーであって、前記堆積助剤ポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーである、堆積助剤ポリマーと、を含み、
前記堆積助剤ポリマーは、前記毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容される前記シリコーンの堆積を増強させる、毛髪クレンジング配合物。
【請求項2】
前記毛髪クレンジング配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択される、請求項1に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項3】
前記毛髪クレンジング配合物は、コンディショニングシャンプーである、請求項2に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項4】
カチオン性デキストランポリマーは、灰分及び揮発性物質について補正された0.5~4.0重量%のケルダール窒素含有量、TKNを有する、請求項3に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項5】
前記界面活性剤は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、コカミドモノエタノールアミン、及びコカミドプロピルベタインの混合物を含む、請求項4に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項6】
キレート剤を更に含む、請求項5に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項7】
増粘剤を更に含む、請求項6に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項8】
前記キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムを含み、前記増粘剤は、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチルを含む、請求項7に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項9】
防腐剤を更に含む、請求項8に記載の毛髪クレンジング配合物。
【請求項10】
哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に前記哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる方法であって、
請求項1に記載の毛髪クレンジング配合物を選択することと、
前記毛髪クレンジング配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪クレンジング配合物に関する。具体的には、本発明は、毛髪クレンジング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、皮膚科学的に許容されるシリコーンと、堆積助剤ポリマーであって、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーである、堆積助剤ポリマーと、を含み、堆積助剤ポリマーが、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる、毛髪クレンジング配合物に関する。
【0002】
シリコーンの堆積は、様々なパーソナルケア組成物にとって特に関心事である。特に、洗浄効果に加えて保湿/コンディショニング効果をもたらすパーソナルケアクレンザー(例えば、ボディウォッシュ、フェイスウォッシュ、ハンドウォッシュ、石鹸、シャンプー、シャンプーコンディショナー、及びヘアコンディショナー)への関心がある。
【0003】
毛髪のクレンジングは、個人の衛生状態の遍在的要素になっている。毛髪のクレンジングは、毛髪又は個人に有害であると認識されている汚れ、細菌、及びその他のものの除去を容易にする。クレンジング配合物は通常、毛髪に付着した物質の除去を促進するための界面活性剤を含む。残念ながら、クレンジング配合物は、望ましくない物質及び望ましい物質の両方を毛髪から除去する。例えば、望ましくないことに、クレンジング配合物はしばしば、水分の損失から毛髪を保護するように作用する油を毛髪から除去する。毛髪から過剰な油分を除去すると、毛髪が乾燥及び損傷しやすくなる可能性がある。この懸念に対する1つの解決策は、穏やかな界面活性剤の選択である。別のアプローチは、堆積によって除去された油を置き換えるのに役立つ添加剤を組み込むことであるが、しかしながら、このアプローチは、特に、リンスオフ用途において、実装が困難であることが証明されている。
【0004】
米国特許第7,067,499号において、Erazo-Majewiczらは、少なくとも1つのカチオン性ポリガラクトマンナン又はカチオン性ポリガラクトマンナンの誘導体を含むパーソナルケア及び家庭用ケア製品組成物を開示しており、カチオン性誘導体化ポリガラクトマンナン上の誘導体部分は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルヒドロキシアルキル、及びカルボキシメチルからなる群から選択され、このアルキルが1~22個の炭素を含む炭素鎖を有し、ヒドロキシアルキルが、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、及びヒドロキシブチルからなる群から選択され、少なくとも1つのカチオン性ポリガラクトマンナン又はカチオン性ポリガラクトマンナンの誘導体が、5,000の下限及び200,000の上限を有する平均(mean average)分子量(Mw)を有し、10%の水溶液における600nmの光波長での80%を超える光透過率を有し、多糖類の1.0重量%未満のタンパク質含有量、及び少なくとも0.01meg/グラムのアルデヒド官能基含有量を有する。
【0005】
従来、使用されている堆積助剤、例えば、可溶性カチオン性変性セルロース(例えば、ポリクオタニウム-10)、グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド、及び他のカチオン性ポリマー(例えば、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7)は、パーソナルケアクレンザーにある特定のレベルの堆積を提供するが、それにもかかわらず、それらは、低い効率を示すため、所望される結果を促進するためにパーソナルケアクレンザー配合物への活性物質の比較的高い組み込みが必要となる。しかしながら、そのような高い活性物質(例えば、シリコーン)レベルは、配合物の消費者による使用感に発泡/泡の感触及びコストに悪影響を与える。
【0006】
したがって、毛髪クレンジング配合物からのシリコーンの堆積効率の向上を促進する堆積助剤の必要性が残っている。
【0007】
本発明は、毛髪クレンジング配合物であって、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、皮膚科学的に許容されるシリコーンと、堆積助剤ポリマーであって、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーである、堆積助剤ポリマーと、を含み、堆積助剤ポリマーが、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる、毛髪クレンジング配合物を提供する。
【0008】
本発明は、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる方法であって、本発明の毛髪クレンジング配合物を選択することと、毛髪クレンジング配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む、方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明者らは、驚くべきことに、毛髪クレンジング配合物からのシリコーンの堆積が、堆積助剤ポリマーの組み込みによって増強させることができることを見出し、ここで、堆積助剤ポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーである。
【0010】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0011】
本明細書で使用される場合、別段示されない限り、「分子量」又はMという語句は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリエチレングリコール標準などの従来の標準を用いて従来の手法で測定される重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modern Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-Interscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳述されている。分子量は、本明細書においてダルトンの単位で、又は同等にg/molで報告される。
【0012】
本明細書及び添付で使用される「皮膚科学的に許容される」という用語は、皮膚への局所的適用に典型的に使用される成分を指し、スキンケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に有毒である材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
【0013】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択される。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、コンディショニングシャンプーである。
【0014】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、皮膚科学的に許容されるビヒクル(好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む)と、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤(好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~20重量%、最も好ましくは、7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を含む)と、皮膚科学的に許容されるシリコーン(好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(より好ましくは、0.15~4重量%、なおより好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含む)と、堆積助剤ポリマーであって、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーである、堆積助剤ポリマー(好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~1重量%(好ましくは0.15~0.75重量%、より好ましくは、0.2~0.5重量%、最も好ましくは、0.25~0.4重量%の第三級アミン官能化デキストランポリマーを含む)とを含み、堆積助剤ポリマーは、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる。
【0015】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、液体配合物である。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、水性液体配合物である。
【0016】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~97.5重量%、より好ましくは、60~95重量%、最も好ましくは、75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。なおより好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~97.5重量%、より好ましくは、60~95重量%、最も好ましくは、75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水を含む。更により好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~97.5重量%、より好ましくは、60~95重量%、最も好ましくは、75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水及び水性C1~4アルコール混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは、30~97.5重量%、より好ましくは、60~95重量%、最も好ましくは、75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水である。
【0017】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物で使用される水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物で使用される水は、蒸留され、脱イオン化されている。
【0018】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(sodium lauryl ether sulfate、SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、ベタイン(好ましくは、コカミドプロピルベタイン)、スルフェート(好ましくは、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、及び脂肪アルカノールアミド(好ましくは、コカミドモノエタノールアミン)の混合物を含む。
【0019】
好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~20重量%、最も好ましくは、7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~20重量%、最も好ましくは、7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~20重量%、最も好ましくは、7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア配合物は、毛髪ケア配合物の重量に基づいて、0.01~80重量%(好ましくは、1~50重量%、なおより好ましくは、5~20重量%、最も好ましくは、7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア配合物は、コンディショニングシャンプーであり、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、ベタイン(好ましくは、コカミドプロピルベタイン)、スルフェート(好ましくは、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、及び脂肪アルカノールアミド(好ましくは、コカミドモノエタノールアミン)の混合物を含む。
【0020】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、皮膚科学的に許容されるシリコーンを含む。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.15~4重量%、より好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含む(好ましくは、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、毛髪をコンディショニングする)。なおより好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.15~4重量%、より好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ヘキサデシルメチコン、ヘキサメチルジシロキサン、メチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシジメチコン、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンガム(すなわち、200,000~1,000,000ダルトンの重量平均分子量を有するポリジオルガノシロキサン)、ポリアミノ官能性シリコーン(例えば、Dow Corning(登録商標)929)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.15~4重量%、より好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ヘキサデシルメチコン、ヘキサメチルジシロキサン、メチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシジメチコン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なお更により好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.15~4重量%、より好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ヘキサデシルメチコン、メチコン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更になおより好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.15~4重量%、より好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、メチコン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは、0.15~4重量%、より好ましくは、0.25~2重量%、最も好ましくは、0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、ジメチコノールを含む。
【0021】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、堆積助剤ポリマーを含み、堆積助剤ポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーであり、堆積助剤ポリマーは、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~1重量%(好ましくは、0.15~0.75重量%、より好ましくは、0.2~0.5重量%、最も好ましくは、0.25~0.4重量%)の堆積助剤ポリマーを含み、堆積助剤ポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーであり、堆積助剤ポリマーは、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる。最も好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0.1~1重量%(好ましくは、0.15~0.75重量%、より好ましくは、0.2~0.5重量%、最も好ましくは、0.25~0.4重量%)の堆積助剤ポリマーを含み、堆積助剤ポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む第三級アミン官能化デキストランポリマーであり、分岐鎖カチオン性デキストランポリマーは、灰分及び揮発性物質について補正された0.5~4.0重量%(好ましくは、0.75~3.25重量%、より好ましくは、0.9~2.6重量%、最も好ましくは、1.0~2.0重量%)のケルダール窒素含有量、TKN(Buchi KjelMaster K-375自動アナライザーを使用して測定され、ASTM方法D-2364に記載されているように測定された揮発性物質及び灰分について補正)を有し、堆積助剤ポリマーは、毛髪クレンジング配合物から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を増強させる。
【0022】
好ましくは、第三級アミン官能化デキストランポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む。より好ましくは、第三級アミン官能化デキストランポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含み、分岐鎖デキストランポリマーは、複数のグルコース構造単位を含み、グルコース構造単位の90~98モル%(好ましくは、92.5~97.5モル%、より好ましくは、93~97モル%、最も好ましくは、94~96モル%)は、α-D-1,6結合によって結合され、グルコース構造単位の2~10モル%(好ましくは、2.5~7.5モル%、より好ましくは、3~7モル%、最も好ましくは、4~6モル%)は、α-1,3結合によって結合されている。最も好ましくは、第三級アミン官能化デキストランポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含み、分岐鎖デキストランポリマーは、複数のグルコース構造単位を含み、グルコース構造単位の90~98モル%(好ましくは、92.5~97.5モル%、より好ましくは、93~97モル%、最も好ましくは、94~96モル%)は、α-D-1,6結合によって結合され、グルコース構造単位の2~10モル%(好ましくは、2.5~7.5モル%、より好ましくは、3~7モル%、最も好ましくは、4~6モル%)は、式I
【0023】
【化1】
(式中、Rは、水素、C1~4アルキル基、及びヒドロキシC1~4アルキル基から選択され、デキストランポリマー骨格からの平均分岐は、3無水グルコース単位以下である)によるα-1,3結合によって結合されている。
【0024】
好ましくは、分岐鎖デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーの重量に基づいて、0.01重量%未満のアルテルナンを含有する。より好ましくは、分岐鎖デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーの重量に基づいて、0.001重量%未満のアルテルナンを含有する。最も好ましくは、分岐鎖デキストランポリマーは、検出限界未満のアルテルナンを含有する。
【0025】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、第三級アミン官能化デキストランポリマーであり、第三級アミン官能化デキストランポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含む。より好ましくは、堆積助剤ポリマーは、第三級アミン官能化デキストランポリマーであり、第三級アミン官能化デキストランポリマーは、第三級アミン基で官能化された分岐鎖デキストランポリマーを含み、第三級アミン基は、分岐鎖デキストランポリマー上のペンダント酸素に結合した式(A)のトリアルキルアンモニウム部分からなる群から選択され、
【0026】
【化2】
式中、
【0027】
【化3】
は、分岐鎖デキストランポリマー上のペンダント酸素であり、Xは、分岐鎖デキストランポリマー上のペンダント酸素にトリアルキルアンモニウム部分を結合する二価連結基であり(好ましくは、Xは、任意選択で(例えば、ヒドロキシ基、アルコキシ基、エーテル基、カチオン性窒素基で)置換され得る、二価炭化水素基から選択され、より好ましくは、Xは、-(CH-基であり、yは、1~4(好ましくは、1~3、より好ましくは、1~2、最も好ましくは、2)であり、最も好ましくは、Xは、-CHCH-基である)、zは、0又は1であり、R及びRは、C1~7アルキル基(好ましくは、C1~3アルキル基、より好ましくは、メチル基及びエチル基、最も好ましくは、エチル基)からなる群から独立して選択されるか、又はR及びRは、飽和若しくは不飽和環構造を形成してもよい(好ましくは、R及びRが結合したNを含む飽和若しくは不飽和環構造は、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾール、及びモルホリンからなる群から選択され、より好ましくは、R及びRが結合したNを含む飽和若しくは不飽和環構造は、イミダゾール及びモルホリンからなる群から選択される)。
【0028】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、0.001meg/グラム未満(好ましくは、0.0001meq/グラム未満、より好ましくは、0.00001meq/グラム未満、最も好ましくは、検出限界未満)のアルデヒド官能基を含む。
【0029】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、0.1%未満(好ましくは、0.01%未満、より好ましくは、0.001%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の、堆積助剤ポリマーにおける個々のグルコース単位間のβ-1,4結合を含む。
【0030】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、0.1%未満(好ましくは、0.01%未満、より好ましくは、0.001%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の、堆積助剤ポリマーにおける個々のグルコース単位間のβ-1,3結合を含む。
【0031】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、0.001meq/グラム未満(好ましくは、0.0001meq/グラム未満、より好ましくは、0.00001meq/グラム未満、最も好ましくは、検出限界未満)の官能基を含むシリコーンを含む。
【0032】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、任意選択で、抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン)、レオロジー調整剤(例えば、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチル)、ソープ、着色剤、pH調整剤、酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、保湿剤(グリセリン、ソルビトール、モノグリセリド、レシチン、糖脂質、脂肪アルコール、脂肪酸、多糖類、ソルビタンエステル、ポリソルベート(例えばポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、及びポリソルベート80)、ジオール(例えばプロピレングリコール)、ジオール類縁体、トリオール、トリオール類縁体、カチオン性ポリマーポリオール)、ワックス、発泡剤、乳化剤、着色剤、芳香剤、キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)、防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン)、漂白剤、潤滑剤、感覚調節剤、日焼け止め添加剤、ビタミン、タンパク質/アミノ酸、植物抽出物、天然成分、生物活性剤、劣化防止剤、顔料;酸、浸透剤、帯電防止剤、縮れ防止剤、抗ふけ剤、毛髪ウェービング/矯正剤、毛髪スタイリング剤、ヘアオイル、吸収剤、硬質粒子、軟質粒子、コンディショニング剤(例えば、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、PQ-10、PQ-7)、滑り剤、乳白剤、真珠光沢剤、及び塩からなる群から選択される少なくとも1つの追加の成分を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、任意選択で、抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン)、レオロジー調整剤(例えば、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチル)、及びキレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)からなる群から選択される少なくとも1つの追加の成分を更に含む。最も好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、任意選択で、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの抗菌剤/防腐剤混合物、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチル、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、及びフェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の成分を更に含む。
【0033】
好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、増粘剤を更に含む。より好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは、毛髪クレンジング配合物の他の特性を実質的に変更することなく、毛髪クレンジング配合物の粘度を増加させるように選択される。好ましくは、毛髪クレンジング配合物は、増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは、毛髪クレンジング配合物の他の特性を実質的に変更することなく、毛髪クレンジング配合物の粘度を増加させるように選択され、増粘剤は、毛髪クレンジング配合物の重量に基づいて、0~5.0重量%(好ましくは、0.1~5.0重量%、より好ましくは、0.2~2.5重量%、最も好ましくは、0.5~2.0重量%)を占める。
【0034】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、抗菌剤/防腐剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノール、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソチアゾリノン(例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとイソチアゾリノンとの混合物である(より好ましくは、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの混合物である)。
【0035】
好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、任意選択で、pH調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪クレンジング配合物は、pH調整剤を更に含み、毛髪クレンジング配合物は、4~9(好ましくは、4.25~8、より好ましくは、4.5~7、最も好ましくは5~6)のpHを有する。
【0036】
好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、塩酸、アミノエチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。より好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。なおより好ましくは、pH調整剤は、クエン酸を含む。最も好ましくは、pH調整剤は、クエン酸である。
【0037】
好ましくは、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる本発明の方法は、本発明の毛髪クレンジング配合物を選択することと、毛髪クレンジング配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む。より好ましくは、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる本発明の方法は、すすぎ水によって哺乳動物の毛髪から毛髪クレンジング配合物をすすぐことを更に含む。最も好ましくは、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる本発明の方法は、本発明の毛髪クレンジング配合物を選択することと、毛髪クレンジング配合物を哺乳動物の毛髪に適用することと、哺乳動物の毛髪から毛髪クレンジング配合物をすすぐことと、を含み、毛髪クレンジング配合物は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーのうちの少なくとも1つである(好ましくは、組成物からシリコーンの少なくとも10モル%(より好ましくは、少なくとも12モル%、最も好ましくは、少なくとも15モル%)が、哺乳動物の毛髪に堆積される)。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0039】
実施例S1:第三級アミン官能化デキストランポリマーの合成
ゴムセラムキャップ、窒素吸入口、圧力均等添加漏斗、撹拌パドル及びモータ、J-KEMコントローラに接続された表面下熱電対、並びに鉱油バブラーに接続されたフリードリッヒ冷却器を取り付けた500mLの四つ口丸底フラスコに、デキストラン(30.3g、Aldrich製品番号D4876)、2-クロロ-N,N-ジエチルエチルアミン塩酸塩(19.05g)、及び脱イオン水(140.5g)を充填した。デキストランの重量平均分子量は、100,000~200,000ダルトンであった。内容物を撹拌しながら、装置を窒素でパージして、系内に取り込まれた酸素があればそれを排出した。窒素流量は、1秒当たり約1気泡であった。混合物を、1時間撹拌しながら窒素でパージした。プラスチックシリンジを使用して、50%水酸化ナトリウム水溶液(10.g)を、窒素下で撹拌しながらフラスコの内容物に数分間にわたって添加した。フラスコの内容物を、次いで、窒素下で5分間撹拌させた。次いで、55℃に設定されたJ-KEMコントローラを使用して制御された加熱マントルでフラスコの内容物に熱を加えた。フラスコの内容物を、55℃に加熱し、55℃で90分間維持した。次いで、フラスコ内を正の窒素圧に維持しながら、フラスコの内容物を室温まで冷却した。フラスコの内容物が室温に達すると、氷酢酸(7.0g)を添加することによってフラスコの内容物を中和した。次いで、過剰量のメタノールを、激しく撹拌しながらフラスコの内容物に添加して、溶液から第三級アミン官能化デキストランポリマーを沈殿させた。次いで、沈殿した第三級アミン官能化デキストランポリマーを、ブフナー漏斗によって濾過することによって回収し、50℃で真空中で一晩乾燥させた。生成物分岐鎖カチオン性デキストランポリマーは、3.27%の揮発性物質含有量、2.0%の灰分含有量(塩化ナトリウムとして)を有するオフホワイト色の固体(30.60g)であった。揮発性物質及び灰分を、ASTM方法D-2364に記載されるように測定した。ケルダール窒素含有量を、Buchi KjelMaster K-375自動アナライザーを使用して測定すると、1.19%(揮発性物質及び灰分について補正)であることが見出され、これは、0.158の第三級アミン置換度に相当する。
【0040】
比較例CF1~CF3及び実施例F1~F2:シャンプー配合物
シャンプー配合物を、比較例CF1~CF3及び実施例F1~F2のそれぞれにおいて、表1に記載されている一般的なシャンプー配合物を使用して調製した。
【0041】
【表1】
【0042】
シャンプー配合物は、以下のプロセスを使用して、比較例CF1~CF3及び実施例F1~F2のそれぞれにおいて調製された:容器内で、ラウリル硫酸ナトリウムの30重量%水溶液を脱イオン水に溶解し、常に攪拌しながら70℃に加熱した。表1に示されているポリマー(すなわち、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、未修飾分岐鎖デキストラン、実施例S1に従って調製した第三級アミン修飾デキストラン、又はSigma-Aldrichからの第三級アミン修飾デキストラン)を、次いで、撹拌しながら容器に添加した。ポリマーが溶解したら、次いでEDTS四ナトリウムを容器に添加した。容器の内容物が70℃に達したら、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチルの45重量%水溶液及びコカミドMEAの30重量%水溶液を容器に添加した。次いで、コカミドプロピルベタインの30重量%溶液を容器に添加した。次いで、容器の内容物を放冷した。室温になったら、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノン防腐剤、及びジメチコノールとTEA-ドデシルベンゼンスルホネートの50重量%固形分の水性エマルジョンを容器に添加した。次いで、生成物シャンプー配合物の最終pHを、必要に応じてクエン酸を使用してpH5.5に調整し、十分な水を加えて、配合物の総重量を100gに調整した。
【0043】
シリコーン堆積分析
比較例CF1~CF3及び実施例F1~F2に従って調製したシャンプー配合物からの毛髪へのシリコーンの堆積を、X線光電子分光法(X-ray photoelectron spectroscopy、XPS)を使用して定量化し、これにより、毛髪サンプルの頂部10nmからの定量的な元素及び化学状態の情報が得られる。
【0044】
毛髪の房(2g、International Hair Importersから入手可能なEuropean Virgin Brown)を、最初に9重量%ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)溶液で洗浄し、0.4L/分で流れる水で30秒間すすいだ。次いで、最初の洗浄工程に続いて、0.8gのシャンプー配合物を毛髪の房に適用し、両側を30秒間ずつマッサージし、次いで両側を0.4L/分で流れる水で15秒間ずつすすぐことによって、比較例CF1~CF3及び実施例F1のシャンプー配合物で、毛髪の房を洗浄した。次いで、XPSを使用して、毛髪の房を評価した。XPSデータは、1cmにわたる房ごとに4つの領域から取得した。使用した機器パラメータは、表2に提供されている。毛髪に堆積したシャンプー配合物からのシリコンのモル%は、表3に報告されている。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【国際調査報告】