(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-15
(54)【発明の名称】入力インタフェイス要素の自動遮断機能付き電気器具ハンドル
(51)【国際特許分類】
H01H 9/06 20060101AFI20230508BHJP
H01H 9/22 20060101ALI20230508BHJP
H01H 36/00 20060101ALI20230508BHJP
F24C 15/02 20060101ALI20230508BHJP
F24C 7/02 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
H01H9/06
H01H9/22
H01H36/00 V
H01H36/00 J
F24C15/02 B
F24C7/02 360C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022559434
(86)(22)【出願日】2021-03-29
(85)【翻訳文提出日】2022-09-28
(86)【国際出願番号】 US2021024626
(87)【国際公開番号】W WO2021202360
(87)【国際公開日】2021-10-07
(32)【優先日】2020-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518197683
【氏名又は名称】アノーバ アプライド エレクトロニクス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100227835
【氏名又は名称】小川 剛孝
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン ジョン リース
(72)【発明者】
【氏名】マシュー アーウィン ヒルト
【テーマコード(参考)】
3L086
5G046
5G052
【Fターム(参考)】
3L086AA01
3L086AA12
3L086BC20
3L086DA01
5G046AA03
5G046AB01
5G046AB02
5G046AC21
5G046AD02
5G046AE09
5G052AA28
5G052BB10
5G052LA07
(57)【要約】
電気器具は、キャビネットと、キャビネットに接続され、閉鎖位置から開放位置まで開放方向に移動可能なドアと、ドアに接続されたハンドルとを有する。ハンドルは、開放方向に面し、把持面を形成する第1の側面と、開放方向に沿って面する第2の側面と、ハンドルの前記第2の側面に1つ又は複数の入力インタフェイスを有するインタフェイス領域とを有する。電気器具は、物体が把持面に隣接したことが検出されると、インタフェイス領域における1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された1つ又は複数の遮断センサを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットと、
前記キャビネットに接続され、閉鎖位置から開放位置まで開放方向に移動可能なドアと、
前記ドアに接続されたハンドルであって、前記開放方向に対向し、把持面を形成する第1の側面と、前記開放方向に面する第2の側面と、該ハンドルの前記第2の側面に1つ又は複数の入力インタフェイスを有するインタフェイス領域と、を有するハンドルと、
物体が前記把持面に隣接したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された1つ又は複数の遮断センサと、
を備える電気器具。
【請求項2】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式近接センサを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項3】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式タッチセンサを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項4】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の光センサを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項5】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の機械的スイッチを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項6】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記物体が前記把持面に隣接したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの全てを無効にするように構成された、請求項1に記載の電気器具。
【請求項7】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記物体が前記把持面に接触したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された、請求項1に記載の電気器具。
【請求項8】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記物体が前記把持面に近接したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された、請求項1に記載の電気器具。
【請求項9】
前記ハンドルは、
前記ドアに取り付けられた筐体と、
前記筐体に取り付けられ、前記インタフェイス領域の少なくとも一部を含むカバーと、
前記筐体及び前記カバーに収容されるプリント回路基板と、
を備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項10】
前記プリント回路基板は、前記カバーに面する第1の側面と、前記カバーの反対側に面する第2の側面とを有し、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つは、前記プリント回路基板の前記第1の側面に取り付けられ、前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記プリント回路基板の前記第2の側面に取り付けられる、請求項9に記載の電気器具。
【請求項11】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記筐体及び前記カバーの内側に完全に包囲されている、請求項10に記載の電気器具。
【請求項12】
前記ハンドルは、前記プリント回路基板の前記第1の側面と前記カバーとの間に位置するディスプレイトリムをさらに備え、前記ディスプレイトリムは、複数の開口部を備え、各開口部は、前記1つ又は複数の入力インタフェイス又は出力インタフェイスを囲むように構成される、請求項10に記載の電気器具。
【請求項13】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記ハンドルに取り付けられている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項14】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記ドアに取り付けられている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項15】
前記1つ又は複数の遮断センサは、物体が前記把持面の所定の領域に隣接したことが検出されると、1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項16】
前記1つ又は複数の遮断センサは、物体が前記把持面の任意の部分に隣接したことが検出されると、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項17】
前記ドアはピボットによって前記キャビネットに移動可能に取り付けられ、前記開放方向は、前記ピボットの回転軸を中心とする円弧状経路を含む、請求項1に記載の電気器具。
【請求項18】
前記ドアは、1つ又は複数のスライダによって前記キャビネットに移動可能に取り付けられ、前記開放方向は、前記1つ又は複数のスライダの移動経路と平行な直線経路を含む、請求項1に記載の電気器具。
【請求項19】
前記ハンドルが長手方向に細長く、前記ハンドルの長手方向の両端において前記ドアと接続されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項20】
前記ハンドルは、前記ドアのポケット又は溝によって形成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項21】
前記ハンドルは、前記キャビネットの外周を越えて延在する前記ドアの部分によって形成されている、請求項1に記載の電気器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年4月1日に出願された米国仮特許出願第16/837,363号の優先権及び利益を主張し、その開示内容全体が、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、入力インタフェイス要素の自動遮断機能付き電気器具ハンドルに関する。
【背景技術】
【0003】
オーブン、食器洗い機、冷蔵庫等の消費者家電は、典型的には、内部チャンバを囲むためのドアを含む。そのようなドアは、典型的には、ユーザがドアを容易に操作できるようにするために、ある種のハンドル又はグリップを含む。場合によっては、ハンドルは、電気器具を照らすためのライト、時間又は作動状態を示すディスプレイ、及び、電気器具を操作又はプログラムするために使用できる入力機構などの追加の機能的特徴を含むかもしれない。
【0004】
入力及び出力インタフェイスを有するドアハンドルを有する電気器具の一例は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献1に記載されている。この刊行物は、ドアハンドルの前面側にLED(発光ダイオード)ディスプレイ又はインジケータを有する調理用オーブンを記載している。この刊行物は、また、ハンドルがタッチセンサ又はタッチ調光器を含むことができることを提案している。
【0005】
入力及び出力インタフェイスを有するドアハンドルを有する電気器具のもう1つの例は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献2に記載されている。本刊行物は、グリル要素を開閉するためのハンドルと、ハンドル上の入力/出力インタフェイスとを有する両面焼きグリルを記載している。
【0006】
ハンドルに入力及び/又は出力インタフェイスを有する他の電気器具は、特許文献3、特許文献4、及び、特許文献5に示されており、これらは全て参照によって本明細書に組み込まれるものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国出願公開第2018/0216830号明細書
【特許文献2】米国出願公開第2018/0325312号
【特許文献3】中国特許出願公開第102327069号明細書
【特許文献4】中国実用新案第202419736号明細書
【特許文献5】国際公開第97/26486号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は、電気器具のハンドルインタフェイスの技術現状を改善することができると判断した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の例示的な態様において、キャビネットと、キャビネットに接続され、閉鎖位置から開放位置まで開放方向に移動可能なドアと、ドアに接続されたハンドルをを有する電気器具が提供される。ハンドルは、開放方向に面し、把持面を形成する第1の側面と、開放方向に沿って面する第2の側面と、ハンドルの第2の側面に1つ又は複数の入力インタフェイスを有するインタフェイス領域と、を有する。電気器具は、物体が把持面に隣接したことが検出されると、インタフェイス領域における1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された1つ又は複数の遮断センサを有する。
【0010】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式近接センサを備える。
【0011】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式タッチセンサを備える。
【0012】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の光センサを備える。
【0013】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の機械的スイッチを備える。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサは、物体が把持面に隣接したことが検出されると、インタフェイス領域における1つ又は複数の入力インタフェイスの全てを無効にするように構成されている。
【0015】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、物体が把持面に接触したことが検出されると、インタフェイス領域における1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている。
【0016】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサは、物体が把持面に近接したことが検出されたときに、インタフェイス領域における1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている。
【0017】
いくつかの例示的な実施形態では、ハンドルは、ドアに取り付けられた筐体と、筐体に取り付けられ、インタフェイス領域の少なくとも一部を含むカバーと、筐体及びカバーに収容されるプリント回路基板と、を備える。プリント回路基板は、カバーに面する第1の側面と、カバーの反対側に面する第2の側面とを有してもよく、1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つは、プリント回路基板の第1の側面に取り付けられてもよく、1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、プリント回路基板の第2の側面に取り付けられてもよい。1つ又は複数の遮断センサは、筐体及びカバーの内側に完全に包囲されてもよい。ハンドルは、プリント回路基板の第1の側面とカバーとの間に位置するディスプレイトリムを含んでもよく、ディスプレイトリムは、複数の開口部を備え、各開口部は、1つ又は複数の入力インタフェイス又は出力インタフェイスを囲むように構成されてもよい。
【0018】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサは、ハンドルに取り付けられている。
【0019】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサは、ドアに取り付けられている。
【0020】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサは、物体が把持面の所定の領域に隣接したことが検出されると、1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている。
【0021】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ又は複数の遮断センサは、物体が把持面の任意の部分に隣接したことが検出されると、1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている。
【0022】
いくつかの例示的な実施形態では、ドアはピボットによってキャビネットに移動可能に取り付けられ、開放方向は、ピボットの回転軸を中心とする円弧状経路を含む。
【0023】
いくつかの例示的な実施形態では、ドアは、1つ又は複数のスライダによってキャビネットに移動可能に取り付けられ、開放方向は、1つ又は複数のスライダの移動経路と平行な直線経路を含む。
【0024】
いくつかの例示的な実施形態では、ハンドルが長手方向に細長く、ハンドルの長手方向の両端においてドアと接続されている。
【0025】
いくつかの例示的な実施形態では、ハンドルは、ドアのポケット又は溝によって形成されている。
【0026】
いくつかの例示的な実施形態では、ハンドルは、キャビネットの外周を越えて延在するドアの部分によって形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本明細書に記載された様々な発明の実施例は、以下の図面に示されており、この図面において、同様の参照番号は同様の部品を指す。
【0028】
【
図1】
図1は、遮断センサを有する電気器具の等角図を示す。
【
図2】
図2は、
図1の電気器具の部分的に切り取られた側面図を示す。
【
図3】
図3は、異なるハンドル構成を有する代替の電気器具の概略図を示す。
【
図4】
図4は、異なるハンドル構成を有する代替の電気器具の概略図を示す。
【
図5】
図5は、
図1の電気器具のハンドルの分解された正面等角図を示す。
【
図6】
図6は、
図1の電気器具のハンドルの分解された後方等角図を示す。
【
図7】
図7は、もう1つの代替の遮断センサを有する電気器具のドア及びハンドルのもう1つの実施形態の部分側面図を示す。
【
図8】
図8は、もう1つの代替の遮断センサを有する電気器具のドア及びハンドルのもう1つの実施形態の部分側面図を示す。
【
図9】
図9は、もう1つの代替の遮断センサを有する電気器具のハンドルのもう1つの実施形態の後方側面図を示す。
【
図10】
図10は、もう1つの代替の遮断センサを有する電気器具のドア及びハンドルのもう1つの実施形態の部分側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明者らは、既存の電気器具のハンドルインタフェイスには限界があり得ると判断した。例えば、入力インタフェイスがハンドルの大きな領域にわたって提供される場合、1つ又は複数の入力を誤って作動させることなくドアを開けるためにハンドルを把持することが困難である場合がある。このことは、不適切な電子機器の操作や、ユーザのフラストレーションにつながり得る。このような問題は、入力を起動するためにわずかな接触だけを必要とする最新のタッチ入力を使用することによって悪化する。このような問題は、入力機能を別個の領域(例えば、入力ボタンを有するハンドルの別個の部分)に分離する一方で、入力に誤って触れることを心配せずに把持できるハンドルの他の部分を残すことによって軽減することができるが、このことは、入力を提供するために利用できる空間を制限する。このような問題は、設定が変更されたことを示す可聴信号を生成することによっても軽減することができるが、オペレータは、可聴信号に気づかない、又は、注意を払わないかもしれず、依然として、どの設定が変更されたかを判断することが困難であるかもしれない。このように、このような解決策には、それぞれ関連する欠点がある。
【0030】
本発明者らは、制御ハンドルの操作中の偶発的な入力に対処するより好ましい解決策は、オペレータがドアを開けるためにハンドルを使用しているときに、より詳細にはユーザがドアを開ける準備として手をハンドルの後ろに伸ばしてハンドルを把持することによって手を位置付けたときに、入力インタフェイスの1つ又は複数を無効にすることであると判断した。そのような解決策の例は、以下に詳細に説明される。
【0031】
図1及び
図2は、オーブン(例えば、蒸気、対流、電子レンジ等)の形態の電気器具100の一例を示す。この場合、電気器具100は、移動可能な卓上ユニットであるが、ビルトインユニットとして構成することも可能である。この電気器具は、キャビネット102を有し、キャビネット102にはヒンジ、スライダ等によってドア104が取り付けられている。ドア104は、内部チャンバ106(この場合、調理チャンバ)を覆う閉鎖位置(図示)と、ドア104がユーザアクセスのためにチャンバ106を開放する開放位置との間で移動可能である。ドア104は不透明であってもよく、チャンバ106の内部を見ることができるように1つ又は複数の透明な窓枠108を含んでもよい。
【0032】
ドア104は、オペレータがドア104を閉鎖位置から開放位置へ移動させることができるように配置されたハンドル110を含む。この場合、ドア104は、ハンドル110を引くと、ピボット112にその中心を有する円弧によって画定される開放方向Dにドア104が移動するように、ドア104の底面に沿って延在する水平ピボット112に取り付けられている。ピボットマウントを有するドアの場合、開放方向Dは、一般的に、ピボットの軸(通常は、垂直又は水平)を中心とする円弧状の経路となり、スライドマウントを有するドアは、直線経路に沿った開放方向Dを有する。開放方向Dへの移動を促進するために、ハンドル110は、開放方向Dに対向する把持面114を有する。把持面114の一部又は全部は、開放方向Dに垂直な平面又は領域を有することによって、開放方向Dに対して直接対向してもよいが、このことは厳密には必要ではない。
【0033】
図示された例示的なハンドル110は、把持面114が、前面116と把持面114との間に形成された隙間118を伴って前面116から離間されるように、ドア104の前面116に取り付けられる。隙間118は、オペレータがハンドル110の後ろに指をはめ込んで把持面114に接触できるような寸法とされている。
図1及び
図2の例では、ハンドル110は、ハンドル110の横方向端部においてのみドア104に接続されており、把持面114が、ハンドル110のスパンに沿って前面116に接続されないようになっている。したがって、隙間118は、オペレータがハンドル110の上方又は下方からハンドル110の背後に手が届くように、ハンドル110の背面側全体に沿って延在している。
【0034】
他の実施形態は、異なるハンドル構成を使用することができる。例えば、
図3は、ドア104の側面における溝又はポケット300によって形成されたハンドル110を伴うドア104を有する電気器具100の平面図を概略的に示す。ポケット300は、開放方向Dに面する把持面114を有する。この場合、開放方向は、
図1及び
図2のように下方ではなく、側方にドア104が開くように、垂直ピボット112回りの円弧状の経路である。
図4は、チャンバ106の下部に取り付けられたドア104を有する電気器具100の一部を取り除いた概略側面図である。チャンバ106の下部とドアは、スライダ400によってキャビネット102に取り付けられている。このことによって、直線的な開放方向Dが設けられている。ハンドル110は、ドア104から垂直方向に延在して設けられ、延在部分の裏側に把持面114を有し、開放方向Dに面している。いずれの場合も、ハンドル110は、把持面114を設けるために、開放方向に対して面する第1の側面を有する。他の代替の態様及び変形例は、本開示に鑑みて、当業者にとって明らかであろう。
【0035】
図1及び
図2に戻って参照すると、ハンドル110は、1つ又は複数の入力インタフェイスを有するインタフェイス領域120を含む。インタフェイス領域120は、開放方向Dに沿って面するハンドルの第2の側面に位置する。したがって、インタフェイス領域120は、概して、把持面114に対向している。入力インタフェイスは、オペレータが電気器具100にコマンドを入力することができる任意のタイプの機構を含むことができる。そのような装置は、スイッチ、ボタン、ダイヤル、スライダ、静電容量式タッチスイッチ又はパネル、抵抗式タッチスイッチ又はパネル、光学スイッチ等を含む。また、インタフェイス領域120は、LEDライト、液晶ディスプレイ、及び、電気器具100の作動設定及び状態を表示する他のインジケータ等の出力インタフェイスも含んでもよい。また、インタフェイス領域120は、周囲を照らすように構成されたライト又は装飾的なアクセントを提供するライトといった、他の機能を含んでもよい。
【0036】
インタフェイス領域120は、電気器具100を使用するためにオペレータがアクセスできる場所に配置される。この目的のために、インタフェイス領域120は、キャビネット102から直接離れるように(
図1及び
図2に示すように)、又は、キャビネット102からある角度で離れるように、開放方向Dに面するように配置されてもよい。入力インタフェイスの少なくともいくつかは、オペレータがドア104を開閉するためにハンドル110を把持しているときに、オペレータの手が潜在的に届く位置においてインタフェイス領域120上に配置されてもよい。例えば、1つ又は複数の入力インタフェイスは、把持面114と反対側のハンドル110の前面側に配置されてもよい。しかしながら、これは、オペレータがハンドル110を把持したときに、1つ又は複数の入力インタフェイスを誤って作動させるという潜在的な問題をもたらす。このような偶発的な接触の可能性を減らすのを助けるために、1つ又は複数の遮断センサ122が、ドア104の開閉中にオペレータの手が占める領域に配置され、手が検出されると1つ又は複数の入力インタフェイスを無効にするように構成される。
【0037】
図5及び
図6は、ハンドル110に統合され得る例示的な入力及び出力インタフェイス及び遮断センサ122を含む例示的なハンドル110の詳細を示す。この場合、ハンドル110は、筐体500と、プリント回路基板(PCB)502と、ディスプレイトリム504と、ディスプレイカバー506とを備える。筐体500は、ハンドル110をドア104に接続するための取付ポスト508を両端に有する。そのように接続されると、ハンドル110の裏側は、ドア104の方を向き、ドア104を引くための把持面114を提供し、インタフェイス領域120はオペレータの方に向けられる。
【0038】
PCB502は、筐体500に取り付けられ、ディスプレイトリム506及びディスプレイカバー506によって覆われる。ディスプレイトリム506は、1つのディスプレイからの光が他のディスプレイで見えるのを防ぐために各照明ディスプレイを囲む不透明ベゼルを提供するなどによって、異なる入力及び出力インタフェイスを互いに分離するのを助けるように構成される1つ又は複数の部品から構成されてもよい。ディスプレイカバー506は、PCB502との直接接触を防ぐためにアセンブリを密閉し、入力及び出力インタフェイスの視認を許容するために1つ又は複数の透明又は半透明な領域を備えてもよい。ディスプレイカバー506及び/又はディスプレイトリム504は、異なる入力及び出力インタフェイスを識別するための記号又は文字がマークされてもよい。ディスプレイカバー506はまた、トグルスイッチ又はダイヤル制御へのアクセスを許容する開口部など、入力インタフェイスの操作を容易にするための特徴を含んでもよい。ディスプレイカバー506はまた、薄いプラスチック、ガラス又は金属材料で形成されることなどにより、近接コントロール又はタッチコントロールの使用を許容するように構成されてもよい。
【0039】
図示の例では、インタフェイス領域120は、ハンドル110の長さに沿って配置された多数の入力インタフェイス510から構成される。同様に、様々な出力インタフェイス512もまた、インタフェイス領域120の長さに沿って設けられてもよい。例えば、1つ又は複数の入力インタフェイス510は、入力インタフェイス510に関連する操作がアクティブである場合を示すために、基部にLEDライトを含むかもしれない。入力インタフェイス510及び出力インタフェイス512は、制御を受け取り、その作動を実行するために電気器具100の作動部分(例えば、ヒーター、ファン、ポンプ等)にコマンドを発行するようにプログラムされたコンピュータ・プロセッサ・ユニット(CPU)に配線されるといったことによって、電気器具100を作動及び監視するように構成される。そのような電気接続及び制御の詳細は、本開示に関連せず、当業者によって容易に理解されるであろう。したがって、このような詳細は、本明細書では説明しない。
【0040】
上述のように、電気器具100はまた、ユーザの手が把持面114に近接又は接触して検出されたときに入力インタフェイス510の1つ又は複数を無効にするように構成された1つ又は複数の遮断センサ122を含む。静電容量式近接センサは、2つの位置の間の静電容量の変化を検出することによって作動し、より具体的には、オペレータの手による空気の変位によって引き起こされる2つの位置の間の電磁界内の誘電体定数の変化に応答することによって作動する。このような装置は当該技術分野で知られており、テキサス州フォートワースのアライド・エレクトロニクス&オートメーション社など、様々な供給元から入手可能である。
【0041】
遮断センサ122は、電気制御システム(例えば、PCB502及びCPU)に配線され、オペレータの手が把持面114に隣接したことが検出されたときに入力インタフェイスの1つ又は複数の作動を無効にする。例えば、CPUは、(a)遮断センサ122を監視して各遮断センサ122における静電容量値を検出し、(b)1つ又は複数の遮断センサ122における静電容量の変化を検出し、(c)検出された静電容量の変化が所定の閾値を超えているかどうかを判断し、(d)検出された静電容量の変化が閾値以下に低下するまですべての入力インタフェイス510を無効にするという論理コマンドを発行するようにプログラムされてもよい。システムは、単一の遮断センサ122の作動(すなわち、手又は他の物体の検出)が、入力インタフェイス510の全て、又は、入力インタフェイス510のサブセットだけを無効にするようにプログラムされてもよい。制御システムは、また、特定の遮断センサ122又は静電容量の閾値変化を経験している遮断センサ122を識別し、それらの遮断センサ122に関連する入力インタフェイス510だけを無効にするように構成されてもよい。したがって、例えば、オペレータがハンドル110の一端を把持した場合に、ハンドル110の把持された端部における入力インタフェイス510だけが無効にされる。
【0042】
図5及び
図6の例では、遮断センサ122は、3つの静電容量近接センサを備え、これらは、把持面114に隣接し、かつ、1つ又は複数の入力インタフェイス510の背後にある任意の位置でオペレータの手の近接を検出するように選択した間隔でハンドルの長さに沿って配設される。他の実施形態では、異なる数及び位置の遮断センサ122を使用してもよい。例えば、入力インタフェイス510が全てハンドル110の一端に配置される場合に、入力インタフェイス510の偶発的な作動を回避するために必要でない遮断センサ122を有することがないように、遮断センサ122はハンドル110の端部にのみ配置されてもよい。他の場合、遮断センサ122は、入力インタフェイス510との偶発的な接触が起こりやすい場所(例えば、入力インタフェイス510の真後ろ)など、ハンドル110に沿った所定の場所でオペレータの手が検出された場合にのみ、入力インタフェイス510の1つ又は複数を無効にするように構成されてもよい。他の代替案及び変形例は、本開示を考慮すれば、当業者には明らかであろう。
【0043】
他の実施形態では、異なるタイプの遮断センサ122を使用してもよく、異なる制御ロジックに従って作動するようにプログラムされてもよい。例えば、典型的な静電容量式近接センサは、センサ又はその周囲との物理的接触によって引き起こされる静電容量の追加的変化(すなわち、単なる近接以上の変化)を検出するためにセンサを監視することによって、静電容量式タッチセンサとして動作させることができる。したがって、遮断センサ122は、接触センサとして、又は、近接センサと接触センサのハイブリッドとして構成されてもよい(例えば、近接を検出すると一部の入力を無効にし、接触を検出すると他の入力を無効化する)。いずれにしても、遮断センサ122は、オペレータの手(又は潜在的に他の物体)が把持面114に隣接(近接又は接触)しているときに検出するように構成される。
【0044】
システムの制御ロジックもまた、センサの種類及び個々の選択によって異なってもよい。例えば、静電容量式近接又はタッチセンサパッケージは、静電容量の閾値変化を内部で検出したときに単純な論理信号(すなわち、「オン」又は「オフ」)を出力するように較正された内部制御ロジックで構成されてもよい。したがって、静電容量式近接又はタッチセンサは、スイッチから遠隔で静電容量値検出を行うことなく、単純なオン/オフ論理スイッチとして電気機器の制御システムに統合され得る。このような場合、上述の例示的な制御論理のステップ(a)から(c)は、遮断センサ122の状態が「オフ」(何も検出されない)と「オン」(関心領域で検出された物体)との間で変化することを監視する単一ステップに置き換えられ得る。他の代替の態様及び変形例は、本開示を考慮すれば、当業者には明らかであろう。
【0045】
図5及び
図6の例では、遮断センサ122は、PCB502の裏面に取り付けることによって、ハンドル110に都合よくパッケージングされる。したがって、静電容量式近接センサとして提供される場合、遮断センサ122は、外部に露出することなくハンドル筐体500の内側に収容され、それによって環境から保護されることが可能である。抵抗式タッチセンサ又は静電容量式タッチセンサが使用される場合といった他の例では、遮断センサ122は、オペレータの手によって直接接触されるように把持面114上に配置される電気接点を含むことができる。いずれの場合においても、ハンドル110は、PCB502が筐体500とカバー506との間に封入され、入力インタフェイス510及び出力インタフェイス512がPCB502の外向きの側面から離れるように取り付けられ、遮断センサ122がPCB502の内向きの側面から離れるように取り付けられる状態でパッケージ化することが可能である。これによって、便利で費用対効果の高い部品の配置がもたらされる。
【0046】
遮断センサ122はまた、
図2に示すように、ドア104が閉じているかどうかを検出するように、従来のドアスイッチ124によって補完されてもよい。例えば、制御システムは、ドアスイッチ124がドア104の開いていることを示すとき、1つ又は複数の入力インタフェイス510を無効にする別の論理制御回路を有してもよい。このことは、ドア104を閉じるためにハンドル110が押されたときに、入力インタフェイス510が誤って作動することを防ぐのに役立つであろう。ドアスイッチ124は、マイクロスイッチ、静電容量式接触センサ、又は、他の任意の適切な近接又は接触センサを備えてもよい。
【0047】
図7から
図10は、遮断センサ122の例示的な代替の構成を示す。
【0048】
図7において、遮断センサ122は、ハンドル110の把持面114の方を向くように、ドア104の前面に配置された静電容量式近接センサを含む。この場合、1つ又は複数の入力インタフェイス510は、把持面114に概ね対向するようにハンドル110に設けられてもよい。
【0049】
図8において、遮断センサ122は、光送受信器800と再帰反射器802とを有する光スイッチを備える。送受信器800は、再帰反射器802に当たって送受信器800に戻る光ビームを発生させる。オペレータの手がハンドル110の背後に置かれると光ビームを遮断し、遮断センサ122は、反射光ビームの不在を検出すると1つ又は複数の入力インタフェイス510を無効にするように構成される。
【0050】
図9の実施形態は
図8の実施形態と同様であるが、この場合、遮断センサ122は、ハンドル110の一方の横方向端部に位置する光送信器900と、ハンドル110の他方の横方向端部に位置する光受信器902として構成される。送信機900及び受信機902は、例えば、ハンドル110の取付ポスト508の内側に取り付けられてもよい。ここでも、遮断センサ122は、光ビームがオペレータの手によって中断されたときに、1つ又は複数の入力インタフェイス510(
図9では見えない)を無効にするように構成される。
図9の実施形態は、ハンドル110の一端に単一の光送信機/受信機を使用し、ハンドル110の他端に反射器を使用することによって変更してもよく、同様に
図8の実施形態は、単一の送信機/受信機及び反射器の代わりに別々のエミッタ及び受信機を使用することによって変更してもよいことが容易に理解されるであろう。
【0051】
図10は、機械的接触センサの形式の遮断センサ122の一例である。ここでは、把持面114は、ピボット1000又はスライドマウントといった可動ベース上でハンドル110に取り付けられ、遮断センサ122は、把持面114がドア104を開くために動かされたときに検出するように構成されたマイクロスイッチ1002又は他の位置感知スイッチを備える。
【0052】
他の実施形態は、他の構成を有してもよい。例えば、
図5及び
図6の静電容量式近接センサは、圧力センサ、抵抗式タッチセンサ等に置き換えられてもよい。それぞれ場合において、ハンドル110は、オペレータが手をハンドルの把持面114と接触又は近接させると、ハンドル110上に配置された1つ又は複数の入力インタフェイス510(及び任意の出力インタフェイス512)を一時的に無効にするように構成された1つ又は複数の関連する遮断センサ122を有する。
【0053】
本開示は、単独で若しくは互いに組み合わせて、又は、他の技術と組み合わせて使用され得る多数の発明的特徴及び/又は特徴の組合せを説明するものである。本明細書に記載された実施形態は、全て例示的なものであり、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。また、本明細書に記載された発明は、様々な方法で修正及び適用することができ、そのような修正及び適用は全て、本開示及び添付の請求項の範囲に含まれることが意図されていることが理解されるであろう。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットと、
前記キャビネットに接続され、閉鎖位置から開放位置まで開放方向に移動可能なドアと、
前記ドアに接続されたハンドルであって、前記開放方向に対向し、把持面を形成する第1の側面と、前記開放方向に面する第2の側面と、該ハンドルの前記第2の側面に1つ又は複数の入力インタフェイスを有するインタフェイス領域と、を有するハンドルと、
物体が前記把持面に隣接したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された1つ又は複数の遮断センサと、
を備える電気器具。
【請求項2】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式近接センサを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項3】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式タッチセンサを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項4】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の光学センサを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項5】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の機械的スイッチを備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項6】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記物体が前記把持面に隣接したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの全てを無効にするように構成された、請求項1に記載の電気器具。
【請求項7】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記物体が前記把持面に接触したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された、請求項1に記載の電気器具。
【請求項8】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記物体が前記把持面に近接したことが検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成された、請求項1に記載の電気器具。
【請求項9】
前記ハンドルは、
前記ドアに取り付けられた筐体と、
前記筐体に取り付けられ、前記インタフェイス領域の少なくとも一部を含むカバーと、
前記筐体及び前記カバーに収容されるプリント回路基板と、
を備える、請求項1に記載の電気器具。
【請求項10】
前記プリント回路基板は、前記カバーに面する第1の側面と、前記カバーの反対側に面する第2の側面とを有し、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つは、前記プリント回路基板の前記第1の側面に取り付けられ、前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記プリント回路基板の前記第2の側面に取り付けられる、請求項9に記載の電気器具。
【請求項11】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記筐体及び前記カバーの内側に完全に包囲されている、請求項10に記載の電気器具。
【請求項12】
前記ハンドルは、前記プリント回路基板の前記第1の側面と前記カバーとの間に位置するディスプレイトリムをさらに備え、前記ディスプレイトリムは、複数の開口部を備え、各開口部は、前記1つ又は複数の入力インタフェイス又は出力インタフェイスを囲むように構成される、請求項10に記載の電気器具。
【請求項13】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記ハンドルに取り付けられている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項14】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記ドアに取り付けられている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項15】
前記1つ又は複数の遮断センサは、物体が前記把持面の所定の領域に隣接したことが検出されると、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項16】
前記1つ又は複数の遮断センサは、物体が前記把持面の任意の部分に隣接したことが検出されると、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にするように構成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項17】
前記ドアはピボットによって前記キャビネットに移動可能に取り付けられ、前記開放方向は、前記ピボットの回転軸を中心とする円弧状経路を含む、請求項1に記載の電気器具。
【請求項18】
前記ドアは、1つ又は複数のスライダによって前記キャビネットに移動可能に取り付けられ、前記開放方向は、前記1つ又は複数のスライダの移動経路と平行な直線経路を含む、請求項1に記載の電気器具。
【請求項19】
前記ハンドルが長手方向に細長く、前記ハンドルの長手方向の両端において前記ドアと接続されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項20】
前記ハンドルは、前記ドアのポケット又は溝によって形成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項21】
前記ハンドルは、前記キャビネットの外周を越えて延在する前記ドアの部分によって形成されている、請求項1に記載の電気器具。
【請求項22】
電気機器を作動させるための方法であって、
前記電気機器は、
キャビネットと、
前記キャビネットに接続され、閉鎖位置から開放位置まで開放方向に移動可能なドアと、
前記ドアに接続されたハンドルであって、前記開放方向に対向し、把持面を形成する第1の側面と、前記開放方向に面する第2の側面と、該ハンドルの前記第2の側面に1つ又は複数の入力インタフェイスを有するインタフェイス領域と、を有するハンドルと、を備え、該方法は、
1つ又は複数の遮断センサを介して、物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間にあることを検出することと、
前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることとを含む、方法。
【請求項23】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式近接センサを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の静電容量式タッチセンサを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の光学センサを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、1つ又は複数の機械的スイッチを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることは、前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの全てを無効にすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることは、前記物体が前記把持面に接触すると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることは、前記物体が前記把持面の所定の距離内で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記ハンドルは、
前記ドアに取り付けられた筐体と、
前記筐体に取り付けられ、前記インタフェイス領域の少なくとも一部を含むカバーと、
前記筐体及び前記カバーに収容されるプリント回路基板と、
を備える、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記プリント回路基板は、前記カバーに面する第1の側面と、前記カバーの反対側に面する第2の側面とを有し、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つは、前記プリント回路基板の前記第1の側面に取り付けられ、前記1つ又は複数の遮断センサの少なくとも1つは、前記プリント回路基板の前記第2の側面に取り付けられる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記筐体及び前記カバーの内側に完全に包囲されている、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ハンドルは、前記プリント回路基板の前記第1の側面と前記カバーとの間に位置するディスプレイトリムをさらに備え、前記ディスプレイトリムは、複数の開口部を備え、各開口部は、前記1つ又は複数の入力インタフェイス又は出力インタフェイスを囲むように構成される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記ハンドルに取り付けられている、請求項22に記載の方法。
【請求項35】
前記1つ又は複数の遮断センサは、前記ドアに取り付けられている、請求項22に記載の方法。
【請求項36】
前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることは、前記物体が前記把持面の所定の領域に隣接したことが検出されると、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項37】
前記物体が前記ハンドルの前記把持面と前記ドアとの間で検出されると、前記インタフェイス領域における前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることは、前記物体が前記把持面の任意の部分に隣接したことが検出されると、前記1つ又は複数の入力インタフェイスの少なくとも1つを無効にすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項38】
前記ドアはピボットによって前記キャビネットに移動可能に取り付けられ、前記開放方向は、前記ピボットの回転軸を中心とする円弧状経路を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項39】
前記ドアは、1つ又は複数のスライダによって前記キャビネットに移動可能に取り付けられ、前記開放方向は、前記1つ又は複数のスライダの移動経路と平行な直線経路を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項40】
前記ハンドルが長手方向に細長く、前記ハンドルの長手方向の両端において前記ドアと接続されている、請求項22に記載の方法。
【請求項41】
前記ハンドルは、前記ドアのポケット又は溝によって形成されている、請求項22に記載の方法。
【請求項42】
前記ハンドルは、前記キャビネットの外周を越えて延在する前記ドアの部分によって形成されている、請求項22に記載の方法。
【国際調査報告】