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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-15
(54)【発明の名称】車両安全機能の特定および較正
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20230508BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022559868
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(85)【翻訳文提出日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 US2021024429
(87)【国際公開番号】W WO2021202296
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】63/002,889
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/249,025
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522384824
【氏名又は名称】カルプロ エーダス ソリューションズ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】CALPRO ADAS SOLUTIONS,LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】バラン、トッド-マイケル
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
センサベース車両安全技術が直面する技術的問題への様々な技術的解決策を提供する。指定車両の安全機能(例えば安全センサ)の特定に直面する問題に対処するべく、車両安全機能特定システムは、車両とその車両に搭載される安全機能とを特定するべく使用されうる。どの安全センサがメンテナンス(保守)を必要とするかの特定に直面する問題に対処するべく、車両安全機能保守システムは、車両衝突に続く構造修理などの1つまたは複数の車両修理について受け取った情報に基づき、車両安全センサを特定するべく使用されうる。車両安全機能保守システムは画像データまたは他の入力を使用することで車両修理領域を特定するだけでなく、車両修理を完了するべく除去または調整されなければならない他の車両構成要素を特定するとともに、修理、交換、または再較正、が必要な全ての車両安全センサおよび他の安全機能を特定しうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両安全機能較正を特定する方法であって、前記方法は、
車両の特定を受け取る工程と、
前記車両の特定に基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両修理領域の特定を受け取る工程と、および
特定された前記車両修理領域および記憶された前記車両安全機能データセットに基づき、前記車両安全機能較正を特定する工程と、
を備えている、方法。
【請求項2】
前記車両の特定は車両識別番号(VIN)を備えており、
記憶された前記車両安全機能データセットは、前記車両識別番号VINに基づき特定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに、
前記車両に接続された車載診断装置に電子デバイスを接続する工程と、および
前記車載診断装置を介して前記電子デバイスにおいて前記車両識別番号VINを取得する工程と、
を備えている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、車両ダメージ領域を特定する工程を備えており、
前記車両修理領域の特定は、特定された前記車両ダメージ領域に少なくとも部分的に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両ダメージ領域の外側に存在するが、前記車両修理領域内に存在しており、および
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法はさらに、前記車両修理領域内の車両安全機能を特定する工程を備えており、
特定された前記車両安全機能は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法はさらに、
特定された前記車両安全機能を較正するための較正指示を生成する工程と、および
表示するべく前記較正指示を出力する工程と、
を備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記車両修理領域は、前記車両ダメージ領域に対する修理中に車両部品の調整を必要とする少なくとも1つの未ダメージ車両領域を備えている、
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、ユーザからダメージ指示を受け取る工程を備えており、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記方法はさらに、
前記ユーザに対して車両画像を表示する工程と、および
表示された前記車両画像上の前記ダメージ指示を前記ユーザから受け取る工程と、
を備えており、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づき行われる、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法はさらに、
ユーザに対して車両画像を表示する工程と、
表示された前記車両画像上の1つまたは複数の領域の選択を、前記ユーザから受け取る工程と、
を備えており、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づき行われる、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記方法はさらに、
潜在的車両修理領域リストをユーザに表示する工程と、および
前記潜在的車両修理領域リスト内の1つまたは複数の項目の選択を、前記ユーザから受け取る工程と、
を備えており、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づき行われる、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
車両安全機能較正を特定するためのシステムであって、
前記システムは処理回路と、命令を備えているメモリと、を備えており、
前記命令は前記処理回路によって実行されたときに前記処理回路に、
車両の特定を受け取る工程と、
前記車両の特定に基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両修理領域の特定を受け取る工程と、および
特定された前記車両修理領域および記憶された前記車両安全機能データセットに基づき、前記車両安全機能較正を特定する工程と、
を行わせる、システム。
【請求項14】
前記車両の特定は、車両識別番号(VIN)を備えており、
記憶された前記車両安全機能データセットは、前記車両識別番号VINに基づき特定される、
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記命令は前記処理回路にさらに、車両ダメージ領域を特定する工程を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、特定された前記車両ダメージ領域に少なくとも部分的に基づく、
請求項13記載のシステム。
【請求項16】
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両ダメージ領域の外側に存在するが、前記車両修理領域内に存在しており、および
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記命令は前記処理回路にさらに、前記車両修理領域内の車両安全機能を特定する工程を行わせ、
特定された前記車両安全機能は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記車両修理領域は、前記車両ダメージ領域に対する修理中に車両部品の調整を必要とする、少なくとも1つの未ダメージ車両領域を備えている、
請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
複数の命令を備えている、少なくとも1つの非一時的な機械可読記憶媒体であって、前記命令はコンピュータ制御装置の処理回路で実行されることに応答して前記コンピュータ制御装置に、
車両の特定を受け取る工程と、
前記車両の特定に基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両修理領域の特定を受け取る工程と、
特定された前記車両修理領域および記憶された前記車両安全機能データセットに基づき、車両安全機能較正を特定する工程と、
を行わせる、非一時的な機械可読記憶媒体。
【請求項20】
前記車両の特定は車両識別番号(VIN)を備えており、
記憶された前記車両安全機能データセットは、前記車両識別番号VINに基づき特定される、
請求項19に記載の非一時的な機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載される実施形態は、一般に、車両安全機能に関する。
【背景技術】
【0002】
車両安全(ビークルセーフティ)技術は、車両の安全性を向上させるべく使用される。車両安全技術は、シートベルトやディスクブレーキなどの、受動的な安全手段(安全対策)を備えてもよい。車両安全技術は、特定の入力に応答してトリガされるエアバッグおよびアンチロックブレーキなどの、能動的な安全手段を備えてもよい。センサベースの車両安全技術は、ビデオ画像やその他のセンサ入力を受け取ることで、自動緊急ブレーキ(AEB)システムや自動運転支援システム(ADAS、自動運転車支援システム)のような、修正的な車両制御を提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/0040039号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両安全技術の向上は、安全性のレベルを向上させるが、その実現と維持にはさらなる技術の複雑さが必要となる。そこで必要となるのが、車両安全技術の実装と維持のための改善された解決策(ソリューション)である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両安全技術には、車線支援用カメラや緊急ブレーキ用カメラなど、様々なセンサが使用される場合がある。車両の製造中にこれらのセンサを設置した後、センサベースの車両安全技術は、センサおよび車両安全システムが意図した通りに動作していることを確認するべく、厳格な較正(キャリブレーション、校正)を受ける。しかし、センサの性能は、車両の寿命とともに低下する可能性がある。例えば、車両安全センサは、車両のメンテナンス(保守)を行っている間に位置がズレてしまうことがある。特に、車両の衝突後に安全センサの修理や交換を行う場合は、その傾向が顕著になる。安全センサ自体を修理・交換しない場合でも、車両のメンテナンスや修理によって影響を受ける各安全センサを特定するだけでなく、再較正を行う必要がある。さらに、安全センサの異なる組み合わせが各車両で使用される場合があるので、各センサの特定および再較正に関連する複雑さおよびコストがさらに増加する。
【0006】
本主題は、センサベースの車両安全技術が直面している技術的問題に対する様々な技術的解決策を提供する。特定の車両の安全機能(例えば、安全センサ)の特定に直面している問題に対処するべく、車両安全センサ特定システムを使用して、車両とその車両に搭載される安全機能(セーフティフィーチャーズ、安全特徴)、安全システム、および安全センサ、を特定することができる。この車両センサ特定システムは、車両自体から得られるセンサデータ、一般情報(例えば、車両メーカー、年式、型式(モデル))、およびその個々の車両の製造者(マニュファクチャラー)または元の販売者からの車両固有の情報(例えば、車両の製造シート(ビルドシート)に記載(リスト)されたセンサ)、を組み合わせて使用してもよい。どのセンサがメンテナンス(保守)を必要とするかの特定に直面する問題に対処するべく、車両センサメンテナンスシステムは、車両衝突後の構造修理などの1つまたは複数の車両修理について受け取った情報に基づき、車両安全機能を特定するべく使用されてもよい。車両センサ保守システムは、画像データまたは他の入力を使用することで、車両修理領域を特定するだけでなく、車両修理を完了するべく除去または調整されなければならない他の車両構成要素を特定するとともに、修理、交換、または再較正、が必要となる全ての車両安全機能を特定してもよい。車両安全機能のリストは、所定のメーカーと型式のすべての車両に汎用される安全機能と、個々の車両に固有の安全機能と、の組合せを備えていることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】少なくとも1つの実施形態に従った、車両安全システムの図。
図2】少なくとも1つの実施形態に従った、車両安全システム修理ワークフローの図。
図3】少なくとも1つの実施形態に従った、車両較正センターの図。
図4】少なくとも1つの実施形態に従った、車両安全システム電子デバイスワークフローの図。
図5】少なくとも1つの実施形態に従った、車両オンボーディングの図。
図6】少なくとも1つの実施形態による、車両識別番号VIN解読(デコーディング)の図。
図7】少なくとも1つの実施形態に従った、車両検査(インスペクション)の図。
図8】少なくとも1つの実施形態に従った、車両安全システム報告の図。
図9】少なくとも1つの実施形態に従った、ワークストリームと処理フローとの図。
図10】少なくとも1つの実施形態に従った、車両安全センサ特定および較正方法の図。
図11】電子デバイス1100の例示的な形態における車両安全センサ特定および較正システムを示すブロック図であり、その中で、例示的な実施形態に従って、命令のセットまたはシーケンスが実行されて、機械に本明細書で論じた方法論のうちの任意の1つを実行させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明および図面は、当業者が特定の実施形態を理解できるように十分に説明する。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、処理的、および他の変更、を組み込んでいてもよい。様々な実施形態の部分および特徴は、他の実施形態のものに含まれてもよいだけでなく、他の実施形態のものに置き換わってもよい。特許請求の範囲に記載された実施形態は、それらの特許請求の範囲のすべての利用可能な等価物を包含する。
【0009】
図1は、少なくとも1つの実施形態による車両安全システム100の図である。車両安全システム100は、自動緊急ブレーキ(AEB)システム用および自動運転支援システム(ADAS)用の1つまたは複数のセンサを備えてもよい複数の車両安全サブシステムを備えている。自動緊急ブレーキAEBシステムは、衝突警告システムおよび衝突介入システムを備えてもよい。衝突警告システムは、死角警告(ブラインドスポットアラート)、前方衝突警告、車線逸脱警告、駐車衝突警告、または後方交差交通警告(リヤクロストラフィックアラート)、を備えてもよい。衝突介入システムは、自動緊急ブレーキ、自動緊急ステアリング、またはリバース自動ブレーキ、を備えてもよい。自動運転支援システムADASは、運転制御支援および駐車支援を備えてもよい。運転制御支援は、アダプティブクルーズコントロール(定速走行・車間距離制御)、車線維持支援、またはアクティブ運転支援(ドライビングアシスタンス)、を備えてもよい。駐車支援は、バックアップカメラ、サラウンドビューカメラ、アクティブ駐車支援カメラ、リモート駐車支援、またはトレーラー支援、を備えてもよい。追加の運転支援システムは、自動ハイビーム、ドライバーモニタリング、ヘッドアップディスプレイ、またはナイトビジョン、を備えてもよい。これらの車両安全サブシステムは、車体パネルや他の車両構成要素が修理されたり、他の車両構成要素の修理を容易にするべく取り外されたりするたびに、再較正を必要とする場合がある。再較正は、自動緊急ブレーキAEBシステムおよび自動運転支援システムADASなどの安全システムおよびその構成要素にとって特に重要である。
【0010】
図2は、少なくとも1つの実施形態による、車両安全システム修理ワークフロー200の図である。車両安全システム修理ワークフロー200は、スマートフォン215または他の携帯(モバイル)電子デバイス上のユーザ入力を使用するなどして、自動運転支援システムADAS、自動緊急ブレーキAEB、または他の安全システム、の特定210を備えてもよい。一例では、安全システム特定は、車両識別番号(VIN)を受け取る工程を備えてもよい。車両識別番号VINは、その車両のメーカー、年式、および型式、に関する一般的な情報、ならびにその特定の車両の製造者または元の販売者からの特定の情報、に基づき安全システムおよび安全機能(例えば、安全センサ)を特定するべく使用されてもよい。これらの安全システムおよび安全センサの特定は、安全システムデータストアから車両識別番号VINに関連付けられた安全システムおよび安全センサのリストを取得(リトリーブ、検索、読み出し)することに基づいてもよい。安全システムデータストアは、ローカルに記憶(保存、格納)およびアクセスされてもよく、または、第三者の安全システムデータストアプロバイダからバッチまたはオンデマンドでリモートで取得されてもよい。これらの安全システムおよび安全センサの特定は、車載診断(OBD、オンボードダイアグノースティック)システムによって提供されるセンサデータなど、車両自体から利用可能なセンサデータを受け取る工程を備えてもよい。いくつかの例では、車載診断OBDシステムからのこれらの安全システムおよび安全センサの特定は、すべての車両の安全システムおよび安全センサを特定しない場合があるので、安全システムデータストアから情報を取得する工程は、これらの安全システムおよび安全センサの改良された特定を提供する場合がある。
【0011】
車両安全システム修理ワークフロー200は、車両安全センサの修理、交換、または再較正、を備えている安全システム較正220を備えてもよい。安全システム較正220は、衝突または較正センター225内で実行されてもよい。車両安全システム修理ワークフロー200は、安全システム較正文書(キャリブレーションドキュメント)230の生成を備えてもよい。安全システム較正文書230は、修理、交換、または再較正、された全ての車両安全センサのリストを備えてもよい。安全システム較正文書230は、車両安全センサの修理、交換、または再較正、の処理または結果を示す画像、ビデオ、センサデータ、または他のデータ、も備えてもよい。安全システム較正文書230はまた、OEM(OriginalEquipment Manufacturer)要件または仕様に準拠(コンプライアンス)した報告を備えてもよい。例えば、OEM準拠報告は、どの車両センサまたは他の車両構成要素がOEM交換部品で交換されることが推奨されているかのリストを備えてもよいし、それらの車両センサまたは他の車両構成要素のうちどれがOEM部品を使用して交換されたかのリストを備えてもよい。
【0012】
保険会社240は、車両安全システム修理ワークフロー200内の様々な工程で関与することができる。一例では、保険会社240は、顧客250から衝突報告を受け取ってもよい。保険会社240は、自動運転支援システムADAS、自動緊急ブレーキAEB、または他の安全システム、の特定210からの情報を使用して、どの安全システムを交換するべく支払うかを決定するなど、修理費用を見積もることができる。保険会社240は、どの修理が承認(認可)されたかを確認するためなど、衝突または較正センター225とで通信してもよい。保険会社240はまた、認可されたシステムが修理されたことを確認するための安全システム較正文書230を受け取ってもよく、その払い戻しを衝突または較正センター225または顧客250に提供してもよい。
【0013】
図3は、少なくとも1つの実施形態による、車両較正センター300の図である。車両較正センター300は、車両上の1つまたは複数の安全センサを較正するべく使用されてもよい。車両較正センター300内で較正される安全センサは、所定のメーカーおよび型式の全ての車両に汎用されてもよいだけでなく、個々の車両に固有のものであってもよい。
【0014】
車両較正センター300は、ドライブスルーホイールアライメント、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)検証、および、ナンバープレートまたは車両識別番号VINの画像取得、の組み合わせを提供する初期エリア310を備えてもよい。一例では、車両は、ホイールアライメントのために固定位置に配置されてもよく、タイヤ空気圧監視システムTPMS検証は、近くのタイヤ空気圧監視システムTPMS無線周波(RF)監視システムを介して行われてもよく、画像取得装置は、車両識別番号VINまたはナンバープレートを捕捉(キャプチャ)し認識するべく配置される。車両較正センター300は、トレーニングまたは応急処置領域(クイックフィックスエリア)320を備えてもよく、この領域は、軽微な車両安全システムの修理が行われ得る領域を備えてもよい。車両較正センター300は、センサ較正トレーニングまたは車両センサ安全管理のためのような、オープンエリア330およびオフィス340を備えてもよい。
【0015】
車両較正センター300は、ドライブスルーのトレッド深さ検証、フロン(フレオン)レベル検証、および応急処置、の領域350を備えてもよい。一例では、トレッド深さ検証は、光学的トレッド深さスキャン装置を備えてもよい。車両較正センター300は、専用のホイールアライメントラック360を備えてもよい。ホイールアライメントラック360は、車輪のミスアライメント検出および測定を提供するだけでなく、アライメントキャンバー、キャスター、およびトー、を修正(変更)するべく車両サスペンションシステムへのアクセスを提供してもよい。車両較正センター300は、カメラセンサまたは他の安全センサを較正するためのような、1つまたは複数の汎用または車両固有のセンサ較正領域370を備えてもよい。
【0016】
図4は、少なくとも1つの実施形態による車両安全システム電子デバイスワークフロー400の図である。車両安全システム電子デバイスワークフロー400は、一般に、車両識別番号VINまたはナンバープレートの捕捉された画像を介するなど、車両の特定410を備えてもよい。車両安全システム電子デバイスワークフロー400は、一般に、例えばユーザ入力によって提供され得る、修理されるべき車両の1つまたは複数のダメージ領域(損傷エリア)の特定420を備えてもよい。車両安全システム電子デバイスワークフロー400は、一般に、車両修理中に修理または除去されるべき車両の1つまたは複数の領域の特定430を備えてもよく、これは、例えば、ユーザ入力によって提供されてもよい。一例として、車両のフロントクォーターパネルのダメージは、フロントバンパー、フード、ドアパネル、または他の構成要素、の除去を必要とする場合がある。
【0017】
車両安全システム電子デバイスワークフロー400は、一般に、車両に関する追加情報を受け取る工程440を備えてもよい。情報は、例えば、1つまたは複数のユーザ質問プロンプトの形態で受け取られてもよい。情報は、ダッシュボードインジケータライトまたは車両内部からの他の情報を特定するような、安全センサ情報を備えてもよい。車両安全システム電子デバイスワークフロー400は、一般に、車両ダメージ領域を文書化(記録)するための画像の捕捉(キャプチャ)など、追加の車両情報を文書化する工程450を備えてもよい。車両安全システム電子デバイスワークフロー400は、一般に、修理、交換、または再較正、を必要とする1つまたは複数の車両安全センサの特定460を備えてもよい。これらのセンサは、車両自動緊急ブレーキAEBシステム、自動運転支援システムADAS、または他の安全システム、の一部であってもよい。車両安全システム電子デバイスワークフロー400のより具体的な詳細は、図5図8に関して説明される。
【0018】
図5は、少なくとも1つの実施形態による車両オンボーディング500の図である。車両オンボーディング500は、電子デバイス(例えば、携帯電子デバイス)上のアプリケーションのインストール510を備えてもよく、アプリケーションの状態または最近の変更に関する様々な情報を提供してもよい。車両オンボーディング500は、初期のウェルカム(歓迎)情報520または連絡先情報530を表示する工程を備えてもよい。車両オンボーディング500は、図6に示されるような、車両識別番号VINを確認または解読する工程540を備えてもよい。
【0019】
図6は、少なくとも1つの実施形態による、車両識別番号VIN解読600の図である。車両識別番号VIN解読600は、車両車載診断OBDIIポートに差し込まれることでOEM仕様および他の車両情報を提供する車載診断OBDドングルを使用するなど、車両識別番号VINをキャプチャする工程を備えてもよい。電子デバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、デスクトップコンピュータ)は、ユーザがドングルから車両識別番号VINのダウンロードを開始するためのボタン615を含み得る車両識別番号VINダウンロードプロンプト610を提示してもよい。電子デバイスは、ドングルから車両識別番号VINをダウンロードする進捗状況625を示すためにダウンロード画面620を提示してもよく、車両識別番号VINを解読し分析する進捗状況635を示すために解読・分析画面630を提示してもよい。車両識別番号VIN解読600は、車両識別番号VINを特定するべくバーコードまたはQRコード(登録商標)をスキャンする工程、車両識別番号VIN番号の画像をキャプチャして光学文字認識を適用する工程、または車両識別番号VINの手動入力、を備えていることもできる。
【0020】
車両識別番号VINは、安全システムデータストアから車両識別番号VINに関連付けられている安全システム、安全センサ、および他の車両情報、を特定するべく使用されてもよい。安全システムデータストアは、ローカルに保存されアクセスされてもよいだけでなく、第三者の安全システムデータストアプロバイダからバッチまたはオンデマンドでリモートで取得されてもよい。一例として、安全システムデータストアは、各車両識別番号VINと、車両安全システムおよび安全センサを備えている車両ビルドシート情報と、を関連付ける車両のデータベースを備えている。車両識別番号VINに基づき安全システムデータストアから取得された情報に加えて、安全システムおよび安全センサに関する追加の情報は、車載診断OBDシステムによって提供されるセンサデータなど、車両自体から受け取られたデータに基づいてもよい。各車両識別番号VINと、対応する取得された車両情報と、は電子デバイスにローカルに記憶されてもよいし、車両識別番号VINアーカイブを介してアクセスされてもよい。
【0021】
車両識別番号VIN解読600は、基本情報画面640を提供してもよく、この画面は、車両の年式、製造者、メーカー、型式(モデル)、トリム、およびタイプ、に関する一般化された情報を提供してもよい。車両識別番号VIN解読600は、詳細情報画面650を提供してもよく、この画面は、車両に関する追加の詳細を提供してもよい。一例では、詳細情報は、対応する車両ビルドシートに基づいており、さらに塗装コード、トリムコード、塗装名、安全センサリスト、または、基本情報画面640では提供されない他の情報、を示す場合がある。基本情報および詳細情報は、正しい車両が特定されたことをユーザが確認できるように表示されてもよい。一例として、ユーザは、車両型式(車両モデル)が車両に一致しないことを確認することができるので、これによってユーザは、車両識別番号VINを確認するか、または他の車両識別番号VIN入力方法を使用するか、を促されることができる。基本情報画面640および詳細情報画面650の各々は、ユーザが車両検査を開始するための車両検査プロンプト645または655を備えてもよい。
【0022】
図7は、少なくとも1つの実施形態による、車両検査700の図である。車両検査700は、電子デバイス上で受け取られたユーザダメージ指示(損傷インジケーション)715などを通じて、ユーザが1つまたは複数のダメージ車両領域を特定することができるダメージ領域特定画面710を備えてもよい。一例では、汎用車両タイプ(例えば、車、トラック、バン、SUV)のストック画像、または車両識別番号VINによって特定される車両に対応する汎用または特定の画像、が電子デバイスの表示画面上に提示されてよく、ユーザは画像の1つまたは複数の領域をタップすることで1つまたは複数のダメージ領域を指示することができる。別の例では、一般的なまたは車両固有の領域のリストが表示画面上に提示されることで、ユーザはリストから1つまたは複数のダメージ領域を選択することができる。いくつかの例では、画像とダメージ領域リストとの組合わせが、ユーザに提示されることがある。各車両タイプは、全ての車両に共通する車両不可知論的(アグノスティック)領域(例えば、車両フード、車両ドア)と、全ての車両には共通しない車両固有領域(例えば、トラックベッド、自動車トランク)と、を備えている特定され得る関連ダメージ領域を有してもよい。
【0023】
ダメージ領域特定画面710は、特定されたダメージ領域を、特定された領域における車両安全センサのOEM仕様とで比較することなどによって、潜在的な(可能性のある)作業と、較正または交換する必要があるセンサと、を決定(判定)するべく使用されてもよい。この決定は、携帯電子デバイス上で、またはリモートデバイス上で、実行されてもよい。一例では、ダメージ領域特定画面710で受け取られた入力は、リモートサーバに送信されてもよく、潜在的な作業と、較正または交換が必要となり得るセンサと、の決定は携帯電子デバイスまたはリモートサーバのいずれかまたは両方において行われてもよいとされている。
【0024】
車両検査700は、修理領域特定画面720を備えてもよい。修理領域特定画面720は、電子デバイス上で受け取られたユーザ修理指示725などを通じて、修理する必要がある車両の1つまたは複数の領域を特定するべく使用されてもよい。修理領域特定画面720は、ダメージ領域特定画面710の完了に続いて表示されてもよい。一例では、修理領域特定画面720は、整備士が修理を必要とする領域を既に決定している場合など、ダメージ領域特定画面710上の入力を必要とせずに表示されてもよい。潜在的な作業と、較正または交換が必要な可能性のあるセンサと、の決定は、ダメージ領域特定画面710で受け取った情報のみに基づいてもよいし、修理領域特定画面720で受け取った情報のみに基づいてもよいし、ダメージ領域特定画面710および修理領域特定画面720で受け取った情報の組合せに基づいてもよい。
【0025】
一例では、汎用車両タイプ(例えば、車、トラック、バン、SUV)のストック画像、または車両識別番号VINによって特定される車両に対応する汎用または特定の画像、が電子デバイスの表示画面上に提示されてもよく、ユーザは画像の1つまたは複数の領域をタップすることで1つまたは複数の修理領域を示してもよい。別の例では、領域の一般的または車両固有のリストが表示画面上に提示されてもよく、ユーザはリストから1つまたは複数の修理領域を選択してもよい。いくつかの例では、画像とダメージ領域リストとの組合せがユーザに提示されてもよい。各車両タイプは、車両不可知論的領域(例えば、車両フード、車両ドア)と、車両固有領域(例えば、トラックベッド、車トランク)と、を備えている特定され得る関連修理領域を有してもよい。
【0026】
いくつかの例では、1つまたは複数の修理領域は、710で特定されたダメージ領域(複数可)に基づき自動的に特定されてもよい。自動的に特定された領域は、ユーザダメージ指示715によって特定されたダメージ領域などの一般化されたダメージ領域のマッピング(写像)に基づくものであってよい。一例では、ダメージ領域特定画面710からの情報は、ダメージ領域の初期特定を提供するリモートサーバに送信されてもよい。別の例では、車両ダメージ領域によって影響を受ける安全システムのマッピングは、車両識別番号VIN解読(デコード)600の際などに、リモートサーバからダウンロードされてもよい。
【0027】
いくつかの例では、1つまたは複数の修理領域は、710で特定されたダメージ領域(複数可)に基づき自動的に特定されてもよいし、ユーザ入力に基づき修正されてもよい。いくつかの例では、修理される領域は、ダメージ領域特定画面710で示されたよりも多くの領域を備えてもよい。例えば、車両のフロントクォーターパネルのダメージは、フロントバンパー、フード、ドアパネル、または他の構成要素、の取り外しを必要とする場合がある。修理領域特定(720)は、修理領域を特定するようにユーザに促す工程、またはダメージ領域特定画面710に基づき自動的に特定された修理領域を確認もしくは修正する工程、を備えてもよい。
【0028】
車両検査700は、車両検査調査(例えば、アンケート)730を備えてもよい。車両検査調査730は、車両に関する1つまたは複数の質問をユーザに促すことを備えてもよい。受け取られた情報は、ダッシュボードインジケータライトまたは車両内部からの他の情報、を特定するような安全センサ情報を備えてもよい。いくつかの例では、ダッシュボードインジケータライトまたは車両システムディスプレイ(例えば、中央コンソールディスプレイ)は、1つまたは複数のエアバッグの展開および位置を示すことができる。この情報は、修理、交換、再較正、またはさらなる調査、を必要とする追加の車両安全センサを特定するべく使用されてもよい。また情報は、較正状況、較正設定、または、車両を較正するための要件、を示すこともある。例えば、エアバッグ展開の指示(インジケーション)は、エアバッグと、そのエアバッグの展開に関連する1つまたは複数の車両衝突センサと、を交換する指示を提供することができる。この情報は、認証および環境が正しく設定されていることを確認するべく使用されてもよいし、車両のダメージと、車両を較正する方法に影響を与える可能性がある他の考慮事項と、を理解するべく使用されてもよい。
【0029】
実施形態において、車両安全システムは、データ分析または人工知能(AI)(例えば、機械学習)を通じた安全システム特定に基づき、自動的に決定されてもよい。自動的な特定は、車両安全システムデータセットを、710または720で特定されたものなどの車両上の1つまたは複数の場所に写像(マッピング)する工程を備えてもよい。一例では、710または720で特定されたダメージおよび修理情報がリモートサーバに送信され、自動特定は、710または720で特定された領域を、その車両の対応する安全システムにマッピングするべくリモートサーバで実行される。別の例では、車両識別番号VIN解読600からの情報はリモートサーバに送信され、リモートサーバは、車両の領域を、修理および較正を必要とする対応する安全システムにマッピングする工程を提供する。リモートサーバは、その車両に関する一般的なまたは特定の情報に基づき、この自動特定を実行することができる。一例では、一般的な自動特定は、車両のメーカー、型式、および年式、に一般的なデータセット内の1つまたは複数の安全システムを特定する工程を備えている。別の例では、専用の自動特定は、その専用の車両の製造者または元の販売者によって提供される情報など、その車両に専用(固有)のデータセットを特定する工程を備えている。自動特定は、1つまたは複数の車両安全センサグループの特定を備えてもよい。一例では、センサグループは、フロントバンパー上に位置するアドバンストテクノロジーパッケージセンサ、フロントクォーターパネル上に位置する快適・利便性センサ、サイドミラー内に位置する安全・運転支援センサ、および他の車両安全センサ、などの車両のトリムレベルによって特定されてもよい。自動特定は、車両上の1つまたは複数の車両安全センサの特定を備えてもよい。一例では、車両安全センサの特定は、車両製造シート上で特定される安全センサのリストを取得する工程などによって、その個々の車両に固有の情報に基づいてもよい。自動特定は、受け取った修理文書に基づく車両ダメージ、修理、または較正、の領域の特定を備えてもよい。一例として、ダメージ見積もり文書(損害推定ドキュメント)または修理注文(修理オーダー)は、車両修理事業者または保険見積もり業者によって生成されてもよく、自動特定は、受け取った文書に基づき、ダメージ領域、修理領域、または較正領域、を特定してもよい。多くの場合、ダメージ見積もり文書または修理注文は、ダメージ領域を特定する一方で、ダメージ領域に基づき再較正も行わなければならない安全システムを特定しない場合がある。較正領域の特定は、車両の安全性を向上させるだけでなく、修理および較正のためのコスト見積りの信頼性を向上させ得る。機械学習の例では、ダメージ領域、修理領域、修理文書、または他の入力、のうちの1つまたは複数に基づき機械学習(ML)モデルが学習されてもよく、学習された機械学習モデルは、修理されるべき安全システムを特定するべく使用されてもよい。
【0030】
車両検査700は、車両検査結果画面740の生成を備えてもよい。車両検査結果画面740は、1つまたは複数の安全システム名および安全システムサブグループ名745などの、修理および較正される安全システムのリストを備えてもよい。安全システム情報は、車両のメーカー、型式、および年式、に対する一般的なものであってもよいだけでなく、その特定の車両の製造者または元の販売者によって提供される情報に固有のものであってもよい。検査結果は、ダメージ領域(部位)特定画面710、修理領域(部位)特定画面720、車両検査調査730、または上述の自動特定、において受け取られた情報に基づいてもよい。車両検査結果画面740は、図8に示すような車両安全システム報告を生成するべく使用されてもよい。
【0031】
図8は、少なくとも1つの実施形態による、車両安全システム報告800の図である。車両安全システム報告800は、1つまたは複数の車両安全センサ報告を生成または送信する工程を備えてもよい。一例では、車両に搭載される可能性のある全ての車両安全システムを特定するべく、初期報告が生成されてもよい。初期報告は、安全運転支援システム、故障コード、および、システムの機能性を確認するための推奨スキャン、の特定を備えてもよい。一例では、詳細電子報告810は、車両安全システムのうちどれが現在車両にインストールされているかを特定するべく生成されてもよい。詳細電子報告810は、携帯電子デバイスに表示されてもよいし、より詳細な情報を得るべく拡張され得る1つまたは複数の安全システムエントリ815のリストを提供してもよい。この詳細電子報告810は、特定された車両安全システムの修理、交換、および再較正、の見積もり、故障コードの特定、ならびに、システムの機能性を確認するための推奨スキャン、を備えてもよい。この詳細電子報告810は、安全システムの一部ではない可能性のあるOEM部品の交換仕様または推奨を備えてもよい。一例として、バンパー安全カメラの正しい修理および較正を確実にするべく、OEMバンパーが要求される場合があり、詳細報告は、安全関連のOEM要求への準拠(コンプライアンス)を示す場合がある。
【0032】
車両安全システム報告800は、車両ダメージ領域を文書化するべく車両ダメージ画像820をキャプチャする工程を備えてもよい。画像キャプチャ装置は、様々な視点からの車両の画像をキャプチャ(撮影、取り込み)するべく使用されてもよい。電子デバイスは、車両の一連の画像のキャプチャを通じてユーザを案内してもよい。一例では、好ましい車両の視点(例えば、右左クォーターパネル825の斜視図)の撮影を支援するべく、携帯電子デバイスは、撮影される車両の部分の輪郭を表示してもよい。車両ダメージ領域の撮影された画像は、車両ダメージ領域を確認または特定するべく使用されてもよい。一例では、取り込まれた画像は、同じボディスタイルの未ダメージ車両の画像とで比較され、形が崩れている、欠けている、またはその他、のダメージ領域を特定してもよい。一例として、車両ダメージ領域のキャプチャ画像に基づき車両ダメージ領域を特定するべく、機械学習が使用されてもよい。装置画面上の車両外形または他の車両構造の表示は、取り込まれた画像と、未ダメージ車両の画像と、の間の比較を改善するべく使用されてもよい。
【0033】
車両安全システム報告800は、車両ダメージ、修理、および較正、を特定する電子報告830の生成を備えてもよい。電子報告830は、詳細電子報告810からの情報、取り込まれ(キャプチャされ)た車両ダメージ画像820からの情報、または他の情報、を備えてもよい。車両安全システム報告800は、保険会社などの第三者に電子報告830を送信することを、ユーザ840に促す工程を備えてもよい。電子報告830は、PDFまたはWord文書などの電子文書835として送信されてもよい。電子報告830内のデータは、コンピュータ可読形式(例えば、カンマで区切られた値)で送信されてもよく、これは、電子文書から情報を抽出することなく、情報を取り込むために較正センターシステム845によって使用され得る。一例では、電子報告830内のデータは、電子文書内のメタデータとしてデータを符号化するなどのように、電子文書内で符号化されてもよい。
【0034】
図9は、少なくとも1つの実施形態による、ワークストリームおよび処理フロー900の図である。ワークストリームおよび処理フロー900は、車両入庫から保険払い戻し955まで、ダメージ車両を処理するべく較正センターによって使用されてもよい。ワークストリームは、特定および修理注文(RO)作成910を備えてもよく、これは、衝突ショップ見積もり業者、見積もり業者アプリケーション、アプリケーションからの修理注文RO作成、および輸送(トランジット)、の関連する処理フローを備えてもよい。見積もり業者アプリケーション915は、車両オンボーディング500、車両識別番号VIN解読600、車両検査700、および車両安全システム報告800、などの上述した車両ダメージおよび修理工程に対応してもよい。一例では、車両安全システム報告800は、どの車両システムおよびセンサが修理または較正を必要とするか、を示すための修理注文を生成するべく使用されてもよい。
【0035】
ワークストリームはOEM仕様適合(コンプライアンス、準拠)920を備えてもよく、これはガソリン充填、クイックチェック、タイヤ空気圧監視システムTPMSチェック、トレッド深さチェック、ブレーキチェック、およびフロンチェック、の関連する処理フローを備えてもよい。ワークストリームはセンサ検査および修理930を備えてもよく、これは車両スキャン、センサ検査、センサ調整、およびアライメント、の関連する処理フローを備えてもよい。ワークストリームは、車両較正940を備えてもよく、これはフロントガラス較正、シート(座席)較正、静的車両較正(例えば、車両は動かない状態で較正される)、および動的車両較正(例えば、車両は運転されている状態で較正される)、の関連する処理フローを備えてもよい。ワークストリームは、認証および文書化950を備えてもよく、これは車両安全システム較正空間認証、輸送または配達の受け入れ、較正報告、および衝突修理工場精算(コリジョンショップレインバースメント)、の関連する処理フローを備えてもよい。
【0036】
図10は、少なくとも1つの実施形態による、車両安全センサ特定および較正方法1000の図である。車両安全センサ特定および較正方法1000は、車両識別(車両特定)を受け取る工程1010を備えてもよい。車両識別を受け取る工程1010は、電子車両自己診断装置を車両に接続する工程と、車両から複数の車両自己診断データを受け取る工程と、を備えてもよい。複数の車両自己診断データは、車両識別と、複数の車両センサデータと、を備えてもよい。車両安全センサ較正の特定はさらに、複数の車両センサデータに基づいてもよい。一例では、車両識別データは、車両識別番号VINを取得する工程を備えてもよく、記憶された車両安全センサデータセットは、車両識別番号VINに固有の車両安全センサのリストを備えてもよい。
【0037】
車両安全センサ特定および較正方法1000は、車両ダメージ領域を特定する工程1015を備えてもよい。車両ダメージ領域を特定する工程1015は、車両ダメージ画像を受け取る工程と、記憶された未ダメージ車両画像(ダメージがない車両画像)とで車両ダメージ画像を比較する工程と、を備えてもよい。車両ダメージ領域を特定する工程1015は、車両ダメージ画像と、記憶された未ダメージ車両画像と、の比較に基づいてもよい。これは、ユーザに対して汎用車両画像を表示する工程と、ユーザからダメージ指示(ダメージインジケーション)を受ける工程と、を備えてもよい。車両ダメージ領域を特定する工程1015は、ユーザから受け取ったダメージ指示に基づくものであってもよい。
【0038】
車両安全センサ特定および較正方法1000は、図5図7に関して上述したように、特定された車両ダメージ領域またはユーザ入力に基づき車両修理領域を特定する工程1020と、特定された車両修理領域および記憶された車両安全センサデータセットに基づき車両安全センサ較正を特定する工程1025と、を備えていることができる。
【0039】
車両安全センサ特定および較正方法1000は、車両ダメージ領域または車両修理領域内の車両安全センサを特定する工程1030を備えてもよい。車両修理領域は、車両ダメージ領域に対する修理中に車両部品の取り外しを必要とする、少なくとも1つの未ダメージ車両領域を備えてもよい。いくつかの例では、上述したように、特定された車両安全センサは、車両ダメージ領域の外側であるが、車両修理領域内に存在してもよい。特定された車両安全センサは、車両修理領域の変更(車両修理領域への修正)に応答して較正を必要とする場合がある。
【0040】
車両安全センサ特定および較正方法1000は、電子報告を生成する工程1035を備えてもよい。報告は、車両ダメージ、修理、および較正、を特定してもよい。報告は、詳細電子報告810からの情報、取り込まれた車両ダメージ画像820からの情報、または他の情報、を備えてもよい。報告は、ダメージを受けたシステム、修理されるシステム、較正されるシステム、修理または較正の指示、または他の情報、のリストを備えてもよい。
【0041】
車両安全センサ特定および較正方法1000は、特定された車両安全センサを較正する工程1040、または特定された車両安全センサの較正を確認する工程1045、を備えてもよい。車両安全センサは、自動緊急ブレーキ(AEB)システムおよび自動運転支援システム(ADAS)のうちの少なくとも1つの一部であってよい。
【0042】
車両安全センサ特定および較正方法1000は、較正証明文書を生成する工程1050を備えてもよい。較正証明文書は、複数の車両センサ較正試験結果と、車両較正試験環境に関する情報と、を特定してもよい。較正証明文書は、それらの車両センサまたは他の車両構成要素のうちどれがOEM部品を用いて交換されたかのリストなど、OEM要件または仕様への準拠(コンプライアンス)も示すことができる。
【0043】
図11は、電子デバイス1100の例示的な形態における車両安全センサ特定および較正システムを示すブロック図であり、その中では、例示的な実施形態に従って、命令のセットまたはシーケンスが実行されることで機械に本明細書で論じる方法論のいずれか1つを実行させることができる。電子デバイス1100は、車両安全センサ特定および較正を提供するべく組み合わされた、単一の装置、または複数の装置のシステム、を表してもよい。代替的な実施形態において、電子デバイス1100は、スタンドアロン装置として動作するか、または他の機械に接続(例えば、ネットワーク化)されるか、してもよい。ネットワーク化された展開において、電子デバイス1100は、サーバクライアントネットワーク環境においてサーバまたはクライアントマシンのいずれかの能力で動作してもよいし、またはピアツーピア(または分散)ネットワーク環境においてピアマシンとして動作してもよい。電子デバイス1100は、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)、集積回路(IC)、携帯電子デバイス、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、ハイブリッドタブレット、個人用デジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、サーバコンピュータ、または、ユーザ入力を検出するべくそのマシン(機械)によって行われるべき動作を指定する命令(連続的またはその他の)を実行できる任意の電子デバイス1100、に実装されてもよい。さらに、単一の電子デバイス1100のみが図示されているが、用語「機械」または「電子デバイス」は、本明細書で議論される方法論のいずれか1つまたは複数を実行するための命令のセット(または複数のセット)を個別にまたは共同で実行する、機械またはデバイスの任意の集合も備えているものと見なされるものとする。同様に、「処理回路」という用語は、プロセッサ(例えば、コンピュータ)によって制御されるかまたは操作されるかすることで、本明細書で議論される方法論のいずれか1つまたは複数を実行するための命令を個別にまたは共同で実行する、1つまたは複数のマシンの任意のセットを備えているように解釈されるものとする。
【0044】
例示的な電子デバイス1100は、少なくとも1つのプロセッサ1102(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、プロセッサコア、計算ノードなど)、主メモリ(メインメモリ)1104および静的メモリ1106を備えており、これらはリンク1108(例えば、バス)を介して互いに通信を行う。主メモリ1104または静的メモリ1106は、車両安全センサを特定または較正するべく使用される情報を記憶するべく使用されてもよい。
【0045】
電子デバイス1100は、1つまたは複数の車両安全センサ特定および較正構成要素1110を備えてもよく、これらは上述の車両安全センサ特定および較正処理を実行するべく様々なデータを提供してもよい。車両安全センサ特定および較正構成要素1110は、画像キャプチャ装置、車載診断OBD読取装置、もしくは、他の車両センサ特定または較正構成要素、を備えてもよい。車両安全センサ特定および較正構成要素1110は、車両と車両安全システムとを視覚的に特定することに特化したGPUなど、車両安全センサ特定に特化した処理を備えていてもよい。実施形態において、所定の処理は、プロセッサ1102と、車両安全センサ特定および較正構成要素1110と、のうちの一方または両方によって実行されてもよい。所定の処理は、携帯電子デバイスにおいて実行される処理など、車両安全センサ特定および較正構成要素1110によってのみ実行されてもよい。
【0046】
電子デバイス1100はさらに、表示(ディスプレイ)ユニット1112を備えてもよく、表示ユニット1112は、ユーザ可読表示と保護層とを提供する単一構成要素、または別の表示タイプ、を備えてもよい。電子デバイス1100はさらに、押しボタン、キーボード、またはユーザインタフェース(UI)ナビゲーションデバイス(例えば、マウスまたはタッチセンシティブ入力)、などの入力デバイス1114を備えてもよい。一例では、表示ユニット(ディスプレイ)1112および入力デバイス1114は、タッチセンシティブ表示デバイスなど、同じデバイスであってもよい。電子デバイス1100はさらに、駆動装置(ドライブユニット)などの記憶装置1116を備えてもよい。電子デバイス1100はさらに、上述したように、画像を取り込む(キャプチャする)ための1つまたは複数の画像キャプチャデバイス1118を備えてもよい。電子デバイス1100はさらに、ネットワークインタフェースデバイス1120、および1つまたは複数の追加のセンサ(図示せず)、を備えてもよい。
【0047】
記憶装置1116は、本明細書に記載される方法論または機能のいずれか1つまたは複数によって具現化または利用される、データ構造および命令1124(例えば、ソフトウェア)の1つまたは複数のセットが記憶される機械可読媒体(マシン読取可能メディア)1122を備えている。命令1124はまた、電子デバイス1100によるその実行中に、完全にまたは少なくとも部分的に、主メモリ(メインメモリ)1104内に、静的メモリ1106内に、車両安全センサ特定および較正構成要素1110内に、またはプロセッサ1102内に、存在することができる。主メモリ1104、静的メモリ1106、車両安全センサ特定および較正構成要素1110、およびプロセッサ1102、は機械可読媒体も備えてもよい。
【0048】
機械可読媒体1122は、例示的な実施形態では単一の媒体であるように図示されているが、用語「機械可読媒体」は、1つまたは複数の命令1124を記憶する単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中型または分散型のデータベース、または関連するキャッシュおよびサーバ)を備えていることができる。「機械可読媒体」という用語は、機械による実行のための、機械に本開示の方法論のいずれか1つまたは複数を実行させる命令を記憶、符号化、または搬送、することができる任意の有形媒体を、またはそのような命令によって利用されるかまたは関連するデータ構造を記憶、符号化、または搬送、することができる任意の媒体を、備えているとも解釈するものとする。「機械可読媒体」という用語は、それに応じて、固体メモリ、ならびに光学および磁気媒体、を備えていると見なされるが、これらに限定されないものとする。機械可読媒体の具体例としては、例として、半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラム可能リードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM))およびフラッシュメモリ装置を備えているがこれに限定されない不揮発メモリ、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスク、がある。
【0049】
命令1124はさらに、多数の周知の転送プロトコル(例えば、HTTP)のうちの任意の1つを利用するネットワークインタフェースデバイス1120を介して、伝送媒体を使用する通信ネットワーク1126を介して送信または受信され(受け取られ)てもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、携帯電話ネットワーク、および、無線データネットワーク(例えば、Wi-Fi、NFC、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)_LE、3G、5G_LTE/LTE-A、WiMAXネットワーク等)、が挙げられる。「伝送媒体」という用語は、機械による実行のための命令を記憶、符号化、または搬送、することができる任意の無形媒体を備えているだけでなく、そのようなソフトウェアの通信を容易にするためのデジタルまたはアナログ通信信号または他の無形媒体を備えているものとする。
【0050】
本明細書に開示される方法および装置をより良く説明するべく、実施形態の非限定的なリストがここに提供される。
実施例1は、車両安全機能較正を特定する方法であり、この方法は、
車両の特定を受け取る工程と、
前記車両の特定に基づき、記憶された車両安全機能(フィーチャ)データセットを特定する工程と、
車両修理領域の特定を受け取る工程と、
特定された前記車両修理領域および記憶された前記車両安全機能データセットに基づき、車両安全機能較正を特定する工程と、
を備えている、方法。
【0051】
実施例2において、記憶された前記車両安全機能データセットは、記憶された車両安全センサデータセットを備えている、
実施例1に記載の主題。
【0052】
実施例3において、前記車両の特定は車両識別番号(VIN)を備えており、
記憶された前記車両安全機能データセットは前記車両識別番号VINに基づき特定される、
実施例1または2に記載の主題。
【0053】
実施例4において、前記方法は、
車両に接続された車載診断装置に電子デバイスを接続する工程と、
前記車載診断装置を介して前記電子デバイスにおいて前記車両識別番号VINを取得する工程と、
を備えている、実施例3に記載の主題。
【0054】
実施例5において、前記方法は、車両に接続された車載診断装置を介して電子デバイスにおいて車載診断情報を取得(リトリーブ、検索、読み出し)する工程を備えており、
前記車両安全機能較正の特定はさらに、取得された前記車載診断情報に基づく、
実施例4に記載の主題。
【0055】
実施例6において、前記方法は、較正検証(ベリフィケーション)を生成する工程を備えており、
前記較正検証は、前記車両安全機能較正の性能(パフォーマンス)を確認する工程を備えている、
実施例1~5のいずれか1項に記載の主題。
【0056】
実施例7において、前記方法は、較正証明文書(サーティフィケーションドキュメント)を生成する工程を備えており、
前記較正証明文書は、生成された前記較正検証を備えており、
前記較正証明文書は、複数の車両センサ較正試験結果と、車両較正試験環境と、を特定する、
実施例6に記載の主題。
【0057】
実施例8において、前記較正検証の生成は、OEM(相手先商標製品製造者)較正仕様との確認を備えている、
実施例6~7のいずれか1項に記載の主題。
【0058】
実施例9において、前記方法は、車両ダメージ領域を特定する工程を備えており、
前記車両修理領域の特定は、特定された前記車両ダメージ領域に少なくとも部分的に基づく、
実施例1~8のいずれか1項に記載の主題。
【0059】
実施例10において、特定された前記車両安全機能較正は、前記車両ダメージ領域の外側に存在するが、前記車両修理領域内に存在しており、および
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
実施例9に記載の主題。
【0060】
実施例11において、前記方法は、前記車両修理領域内の車両安全機能を特定する工程を備えており、
特定された前記車両安全機能は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
実施例1~10のいずれか1項に記載の主題。
【0061】
実施例12において、前記方法は、
特定された前記車両安全機能を較正するための較正命令を生成する工程と、および
表示のために前記較正命令を出力する工程と、
を備えている、
実施例11に記載の主題。
【0062】
実施例13において、前記方法は、
特定された前記車両安全機能を較正する工程と、および
特定された前記車両安全機能の較正を検証する工程と、
を備えている、
実施例11~12のいずれか1項に記載の主題。
【0063】
実施例14において、前記車両安全機能は、自動緊急ブレーキ(AEB)システムおよび自動運転支援システム(ADAS)のうちの少なくとも1つの一部である、
実施例11~13のいずれか1項に記載の主題。
【0064】
実施例15において、前記車両修理領域は、前記車両ダメージ領域に対する修理中に車両部品調整を必要とする少なくとも1つの未ダメージ車両領域を備えている、
実施例9~14のいずれか1項に記載の主題。
【0065】
実施例16において、前記車両部品調整は車両ホイールアライメントを備えており、
前記方法はさらに、
前記車両ホイールアライメントのためのアライメント命令を生成する工程と、および
表示のために前記アライメント命令を出力する工程と、
を備えている、実施例15に記載の主題。
【0066】
実施例17において、前記方法は、
車両ダメージ画像を受け取る工程と、および
前記車両ダメージ画像を、記憶された未ダメージ車両画像とで比較する工程と、
を備えており、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記車両ダメージ画像と、記憶された前記未ダメージ車両画像と、の比較に基づく、
実施例1~16のいずれか1項に記載の主題。
【0067】
実施例18において、前記方法は、ユーザからダメージ指示を受け取る工程を備えており、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例9~17のいずれか1項に記載の主題。
【0068】
実施例19において、前記方法は、
車両画像を前記ユーザに表示する工程と、
表示された前記車両画像上の前記ダメージ指示を前記ユーザから受け取る工程と、
を備えており、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例18に記載の主題。
【0069】
実施例20において、前記方法は、
潜在的車両ダメージ領域リストをユーザに表示する工程と、
前記潜在的車両ダメージ領域リスト内の1つまたは複数の項目のユーザ選択に基づき、前記ユーザから前記ダメージ指示を受け取る工程と、
を備えており、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例18~19のいずれか1項に記載の主題。
【0070】
実施例21において、前記方法は、
前記ユーザにダメージアンケートを表示する工程と、
前記ユーザからアンケート回答を受け取る工程と、
を備えており、
車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記アンケート回答に基づく、
実施例18~20のいずれか1項に記載の主題。
【0071】
実施例22において、前記車両修理領域の特定はさらに、受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例18~21のいずれか1項に記載の主題。
【0072】
実施例23において、前記方法は、
車両画像を前記ユーザに表示する工程と、
表示された前記車両画像上の1つまたは複数の領域の選択を前記ユーザから受け取る工程と、
を備えており、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、
実施例1~22のいずれか1項に記載の主題。
【0073】
実施例24において、前記方法は、
潜在的車両修理領域リストを前記ユーザに表示する工程と、
前記潜在的車両修理領域リスト内の1つまたは複数の項目の選択を前記ユーザから受け取る工程と、
を備えており、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、
実施例1~23のいずれか1項に記載の主題。
【0074】
実施例25において、前記方法は、
電子車両自己診断装置を車両に接続する工程と、
前記車両から車両自己診断データを受け取る工程と、
を備えており、
前記車両自己診断データは、前記車両の特定と、車両センサデータと、を備えており、
前記車両安全機能較正の特定はさらに、前記車両センサデータに基づく、
実施例1~24のいずれか1項に記載の主題。
【0075】
実施例26において、前記車両自己診断データは、前記車両に接続された車載診断(OBD)装置から受け取られる、
実施例25に記載の主題。
【0076】
実施例27において、前記方法は、複数の車両システム故障(フェール)通知を受け取る工程を備えており、
前記車両安全機能較正の特定は、複数の車両システム故障通知によっては示されない、
実施例25~26のいずれか1項に記載の主題。
【0077】
実施例28において、前記方法は、
前記車両安全機能較正に関連付けられた車両安全システム名を特定する工程と、
表示のために前記車両安全システム名を出力する工程と、
を備えている、実施例1~27のいずれか1項に記載の主題。
【0078】
実施例29は、車両安全機能較正を特定する方法であって、前記方法は、
車両識別番号(VIN)を受け取る工程と、
前記車両識別番号VINに基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両画像をユーザに表示する工程と、
表示された前記車両画像上の1つまたは複数の領域の選択を前記ユーザから受け取る工程であって、車両ダメージ領域または車両修理領域のうちの少なくとも1つの特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、受け取る工程と、
特定された前記車両修理領域と記憶された前記車両安全機能データセットとに基づき、車両安全機能較正を特定する工程と、
を備える、方法。
【0079】
実施例30は、車両安全機能較正を特定するシステムであって、
前記システムは処理回路と、命令を備えているメモリと、を備えており、
前記命令は前記処理回路によって実行されると前記処理回路に、
車両の特定を受け取る工程と、
前記車両の特定に基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両修理領域の特定を受け取る工程と、
特定された前記車両修理領域と記憶された前記車両安全機能データセットとに基づき、車両安全機能較正を特定する工程と、
を行わせる、システム。
【0080】
実施例31において、記憶された前記車両安全機能データセットは、記憶された車両安全センサデータセットを備えている、
実施例30に記載の主題。
【0081】
実施例32において、前記車両の特定は車両識別番号(VIN)を備えており、
記憶された前記車両安全機能データセットは前記車両識別番号VINに基づき特定される、
実施例30~31のいずれか1項に記載の主題。
【0082】
実施例33において、前記命令は前記処理回路にさらに、前記車両に接続された車載診断装置に接続された電子デバイスにおいて前記車両識別番号VINを取得(リトリーブ、検索、読み出し)する工程を行わせる、
実施例32に記載の主題。
【0083】
実施例34において、前記命令は前記処理回路にさらに、前記車両に接続された前記車載診断装置を介して前記電子デバイスにおいて車載診断情報を取得させる工程を備えており、
前記車両安全機能較正の特定は、取得された前記車載診断情報に基づく、
実施例33に記載の主題。
【0084】
実施例35において、前記命令は前記処理回路にさらに、較正検証を生成させる工程を備えており、
前記較正検証は、前記車両安全機能較正の性能を確認する、
実施例30~34のいずれか1項に記載の主題。
【0085】
実施例36において、前記命令は前記処理回路にさらに、較正証明文書を生成させる工程を備えており、
前記較正証明文書は、生成された前記較正検証を備えており、
前記較正証明文書は、複数の車両センサ較正試験結果と、車両較正試験環境と、を特定する、
実施例35に記載の主題。
【0086】
実施例37において、前記較正検証の生成は、相手先商標製品製造者(OEM)較正仕様との確認を備えている、
実施例35~36のいずれか1項に記載の主題。
【0087】
実施例38において、前記命令は前記処理回路にさらに、車両ダメージ領域を特定する工程を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、特定された前記車両ダメージ領域に少なくとも部分的に基づく、
実施例30~37のいずれか1項に記載の主題。
【0088】
実施例39において、特定された前記車両安全機能較正は、前記車両ダメージ領域の外側であるが、前記車両修理領域内に存在し、
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両修理領域に対する変更に応答して較正を必要とする、
実施例38に記載の主題。
【0089】
実施例40において、前記命令は前記処理回路にさらに、前記車両修理領域内の車両安全機能を特定する工程を行わせ、
特定された前記車両安全機能は、前記車両修理領域の変更に応答して較正を必要とする、
実施例30~39のいずれか1項に記載の主題。
【0090】
実施例41において、前記命令は前記処理回路にさらに、
特定された前記車両安全機能を較正するための較正命令を生成する工程と、および
表示のために前記較正命令を出力する工程と、
を行わせる、実施例40に記載の主題。
【0091】
実施例42において、前記命令は前記処理回路にさらに、
特定された前記車両安全機能を較正する工程と、および
特定された前記車両安全機能の較正を検証する工程と、
を行わせる、実施例40~41のいずれか1項に記載の主題。
【0092】
実施例43において、前記車両安全機能は、自動緊急ブレーキ(AEB)システムおよび自動運転支援システム(ADAS)のうちの少なくとも1つの一部である、
実施例40~42のいずれか1項に記載の主題。
【0093】
実施例44において、前記車両修理領域は、前記車両ダメージ領域に対する修理中に車両部品調整を必要とする少なくとも1つの未ダメージ車両領域を備えている、
実施例38~43のいずれか1項に記載の主題。
【0094】
実施例45において、前記車両部品調整は車両ホイールアライメントを備えており、
前記命令は前記処理回路にさらに、
前記車両ホイールアライメントのためのアライメント命令を生成する工程と、
表示のために前記アライメント命令を出力させる工程と、
を行わせる、実施例44に記載の主題。
【0095】
実施例46において、前記命令は前記処理回路にさらに、
車両ダメージ画像を受け取る工程と、
前記車両ダメージ画像を、記憶された未ダメージ車両画像とで比較する工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記車両ダメージ画像と、記憶された前記未ダメージ車両画像と、の比較に基づく、
実施例30~45のいずれか1項に記載の主題。
【0096】
実施例47において、前記命令は前記処理回路にさらに、ユーザからダメージ指示(インジケーション)を受け取る工程を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例38~46のいずれか1項に記載の主題。
【0097】
実施例48において、前記命令は前記処理回路にさらに、
前記ユーザに車両画像を表示する工程と、および
表示された前記車両画像上の前記ダメージ指示を前記ユーザから受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例47に記載の主題。
【0098】
実施例49において、前記命令は前記処理回路にさらに、
潜在的車両ダメージ領域リストを前記ユーザに表示する工程と、
前記潜在的車両ダメージ領域リスト内の1つまたは複数の項目のユーザ選択に基づき、前記ユーザから前記ダメージ指示を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例47~48のいずれか1項に記載の主題。
【0099】
実施例50において、前記命令は前記処理回路にさらに、
前記ユーザにダメージアンケートを表示する工程と、
前記ユーザからアンケート回答を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記アンケート回答に基づく、
実施例47~49のいずれか1項に記載の主題。
【0100】
実施例51において、前記車両修理領域の特定はさらに、受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例47~50のいずれか1項に記載の主題。
【0101】
実施例52において、前記命令は前記処理回路にさらに、
車両画像を前記ユーザに表示する工程と、
表示された前記車両画像上の1つまたは複数の領域の選択を前記ユーザから受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、
実施例30~51のいずれか1項に記載の主題。
【0102】
実施例53において、前記命令は前記処理回路にさらに、
潜在的車両修理領域リストを前記ユーザに表示する工程と、
前記ユーザから前記潜在的車両修理領域リスト内の1つまたは複数の項目の選択を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、
実施例30~52のいずれか1項に記載の主題。
【0103】
実施例54において、前記命令は前記処理回路にさらに、
電子車両自己診断装置を前記車両に接続する工程と、
前記車両から車両自己診断データを受け取る工程であって、前記車両自己診断データは前記車両の特定と、車両センサデータと、を含む、受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両安全機能較正の特定はさらに、前記車両センサデータに基づく、
実施例30~53のいずれか1項に記載の主題。
【0104】
実施例55において、前記車両自己診断データは、前記車両に接続された車載診断(OBD、オンボードダイアグノステイック)装置から受け取られる、
実施例54に記載の主題。
【0105】
実施例56において、前記命令は前記処理回路にさらに、複数の車両システム故障通知を受け取る工程を行わせ、
前記車両安全機能較正の特定は、複数の前記車両システム故障通知によっては示されない、
実施例54~55のいずれか1項に記載の主題。
【0106】
実施例57において、前記命令は前記処理回路にさらに、
前記車両安全機能較正に関連する車両安全システム名を特定する工程と、
表示のために前記車両安全システム名を出力する工程と、
を行わせる、実施例30~56のいずれか1項に記載の主題。
【0107】
実施例58は、車両安全機能較正を特定するためのシステムであり、
前記システムは処理回路と、命令を備えているメモリと、を備えており、
前記命令は前記処理回路によって実行されると前記処理回路に、
車両識別番号(VIN)を受け取る工程と、
前記車両識別番号VINに基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両画像をユーザに表示する工程と、
表示された前記車両画像上の1つまたは複数の領域の選択を、前記ユーザから受け取る工程であって、車両ダメージ領域または車両修理領域のうちの少なくとも1つの特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、受け取る工程と、
特定された前記車両修理領域および記憶された前記車両安全機能データセットに基づき、車両安全機能較正を特定する工程と、
を行わせる、システム。
【0108】
実施例59は、コンピュータ制御装置の処理回路で実行されることに応答して前記コンピュータ制御装置に、
車両の特定を受け取る工程と、
前記車両の特定に基づき、記憶された車両安全機能データセットを特定する工程と、
車両修理領域の特定を受け取る工程と、および
特定された前記車両修理領域と、記憶された前記車両安全機能データセットと、に基づき車両安全機能較正を特定する工程と、
を行わせる複数の命令を備えている、
少なくとも1つの非一時的な機械可読記憶媒体。
【0109】
実施例60において、記憶された前記車両安全機能データセットは、記憶された車両安全センサデータセットを備えている、
実施例59に記載の主題。
【0110】
実施例61において、前記車両の特定は車両識別番号(VIN)を備えており、
記憶された前記車両安全機能データセットは、前記車両識別番号VINに基づき特定される、
実施例59~60のいずれか1項に記載の主題。
【0111】
実施例62において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
前記車両に接続された車載診断装置に電子デバイスを接続する工程と、
前記車載診断装置を介して前記電子デバイスにおいて前記車両識別番号VINを取得する工程と、
を行わせることを備えている、実施例61に記載の主題。
【0112】
実施例63において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、前記車両に接続された前記車載診断装置を介して前記電子デバイスにおいて車載診断情報を取得する工程を行わせ、
前記車両安全機能較正の特定はさらに、取得された前記車載診断情報に基づく、
実施例62に記載の主題。
【0113】
実施例64において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、較正検証を生成する工程を行わせ、
前記較正検証は、前記車両安全機能較正の性能を確認する、
実施例59~63のいずれか1項に記載の主題。
【0114】
実施例65において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、較正証明文書を生成する工程を行わせ、
前記較正証明文書は、生成された較正検証を備えており、
前記較正証明文書は、複数の車両センサ較正試験結果と、車両較正試験環境と、を特定する、
実施例64に記載の主題。
【0115】
実施例66において、前記較正検証の生成は、相手先商標製品製造者(OEM)較正仕様との確認を備えている、
実施例64~65のいずれか1項に記載の主題。
【0116】
実施例67において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、車両ダメージ領域を特定する工程を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、特定された前記車両ダメージ領域に少なくとも部分的に基づく、
実施例59~66のいずれか1項に記載の主題。
【0117】
実施例68において、特定された前記車両安全機能較正は、前記車両ダメージ領域の外側であるが前記車両修理領域内に存在し、
特定された前記車両安全機能較正は、前記車両修理領域に対する変更に応答して較正を必要とする、
実施例67に記載の主題。
【0118】
実施例69において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、前記車両修理領域内の車両安全機能を特定する工程を行わせ、
特定された前記車両安全機能は、前記車両修理領域に対する変更に応答して較正を必要とする、
実施例59~68のいずれか1項に記載の主題。
【0119】
実施例70において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
特定された前記車両安全機能を較正するための較正命令を生成する工程と、および
表示のために前記較正命令を出力する工程と、
を行わせる、実施例69に記載の主題。
【0120】
実施例71において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
特定された前記車両安全機能を較正する工程と、および
特定された前記車両安全機能の較正を検証する工程と、
を行わせる、実施例69~70のいずれか1項に記載の主題。
【0121】
実施例72において、前記車両安全機能は、自動緊急ブレーキ(AEB)システムおよび自動運転支援システム(ADAS)のうちの少なくとも1つの一部である、
実施例69~71のいずれか1項に記載の主題。
【0122】
実施例73において、前記車両修理領域は、前記車両ダメージ領域に対する修理中に車両部品調整を必要とする少なくとも1つの未ダメージ車両領域を備えている、
実施例67~72のいずれか1項に記載の主題。
【0123】
実施例74において、前記車両部品調整は車両ホイールアライメントを備えており、
前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
前記車両ホイールアライメントのためのアライメント命令を生成する工程と、
表示のために前記アライメント命令を出力する工程と、
を行わせる、実施例73に記載の主題。
【0124】
実施例75において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
車両ダメージ画像を受け取る工程と、および
前記車両ダメージ画像を、記憶された未ダメージ車両画像とで比較する工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記車両ダメージ画像と、記憶された前記未ダメージ車両画像と、の比較に基づく、
実施例59~74のいずれか1項に記載の主題。
【0125】
実施例76において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、ユーザからダメージ指示を受け取る工程を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例67~75のいずれか1項に記載の主題。
【0126】
実施例77において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
車両画像を前記ユーザに表示する工程と、
表示された前記車両画像上の前記ダメージ指示を前記ユーザから受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例76に記載の主題。
【0127】
実施例78において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
潜在的車両ダメージ領域リストを前記ユーザに表示する工程と、
前記潜在的車両ダメージ領域リスト内の1つまたは複数の項目のユーザ選択に基づき、前記ユーザからダメージ指示を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例76~77のいずれか1項に記載の主題。
【0128】
実施例79において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
前記ユーザにダメージアンケートを表示する工程と、
前記ユーザからアンケート回答を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両ダメージ領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記アンケート回答に基づく、
実施例76~78のいずれか1項に記載の主題。
【0129】
実施例80において、前記車両修理領域の特定はさらに、受け取った前記ダメージ指示に基づく、
実施例76~79のいずれか1項に記載の主題。
【0130】
実施例81において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
車両画像を前記ユーザに表示する工程と、
前記ユーザから、表示された前記車両画像上の1つまたは複数の領域の選択を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、
実施例59~80のいずれか1項に記載の主題。
【0131】
実施例82において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
潜在的車両修理領域リストを前記ユーザに表示する工程と、
前記ユーザから前記潜在的車両修理領域リスト内の1つまたは複数の項目の選択を受け取る工程と、
を行わせ、
前記車両修理領域の特定は、前記ユーザから受け取った前記選択に基づく、
実施例59~81のいずれか1項に記載の主題。
【0132】
実施例83において、前記命令はさらに、前記コンピュータ制御装置に、
電子車両自己診断装置を車両に接続する工程と、
前記車両から車両自己診断データを受け取る工程と、
を行わせることを備えており、
前記車両自己診断データは、前記車両の特定と、車両センサデータと、を備えており、
前記車両安全機能較正の特定はさらに、前記車両センサデータに基づく、
実施例59~82のいずれか1項に記載の主題。
【0133】
実施例84において、前記車両自己診断データは、前記車両に接続された車載診断(OBD)装置から受け取られる、
実施例83に記載の主題。
【0134】
実施例85において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、複数の車両システム故障通知を受け取る工程を行わせ、
前記車両安全機能較正の特定は、複数の前記車両システム故障通知によっては示されない、
実施例83~84のいずれか1項に記載の主題。
【0135】
実施例86において、前記命令は前記コンピュータ制御装置にさらに、
前記車両安全機能較正に関連付けられた車両安全システム名(ネーム)を特定する工程と、および
表示のために前記車両安全システム名を出力する工程と、
を行わせることを備えている、
実施例59~85のいずれか1項に記載の主題。
【0136】
実施例87は、処理回路によって実行されると前記処理回路に実施例1~86のいずれか1項を実施するための動作を実行させる命令を備えている、少なくとも1つの機械可読媒体である。
【0137】
実施例88は、実施例1~86のいずれか1項を実施するための手段を備えている装置である。
実施例89は、実施例1~86のいずれか1項を実装するためのシステムである。
【0138】
実施例90は、実施例1~86のいずれか1項を実施する方法である。
上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する添付の図面への参照を備えている。図面は、例示として、本発明を実施することができる特定の実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書において「例」(実施例)とも呼ばれる。このような実施例は、図示または説明されたものに加えて、要素を備えていることができる。しかし、本発明者らは、図示または説明された要素のみが提供される例も想定している。さらに、本発明者らは、特定の例(またはその1つまたは複数の側面(態様))に関して、または本明細書に示されまたは説明される他の例(またはその1つまたは複数の側面)に関して、示されまたは説明されるそれらの要素(またはその1つまたは複数の側面)の任意の組み合わせまたは順列を使用する例も企図している。
【0139】
本書では、特許文書で一般的なように、用語「a」または「an」は、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」の他の例または用法とは独立して、1つまたは1つよりも多くを備えているべく使用される。この文書では、「または」という用語は、特に断らない限り、非排他的和、すなわち「AまたはB」が「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、および「AおよびB」、を含むことを指すために使用されている。本書では、「including」および「inwhich」という用語は、「comprising」および「wherein」というそれぞれの用語の平叙文として使用される。また、以下の請求項において、用語「including」(備えている、含んでいる)および「comprising」(備える、含む)はオープンエンドであり、すなわち、請求項中の当該用語の後に記載された要素に加えて要素を備えているシステム、デバイス、物品、組成、製剤、または処理、は依然として当該請求項の範囲に属するとみなされる。さらに、以下の請求項において、「第1」、「第2」、および「第3」、等の用語は、単にラベルとして使用されており、その対象に数値要件を課すことを意図していない。
【0140】
上記の説明は、例示であって、制限的なものではないことを意図している。例えば、上述した例(またはその1つまたは複数の態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。他の実施形態は、例えば、上記の説明を検討する際に当業者によって使用され得る。要約書は、読者が技術開示の性質を迅速に把握できるようにするべく提供される。要約書は、請求項の範囲または意味を解釈または制限するべく使用されないことを理解して提出される。上記の詳細な説明において、様々な特徴は、開示を合理化するべくグループ化される場合がある。これは、請求されていない開示された特徴が、任意の請求項に必須であることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、発明的主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴に存在する場合がある。したがって、以下の請求項は、各請求項がそれ自体で別個の実施形態として存在するだけでなく、そのような実施形態は様々な組み合わせまたは順列で互いに組み合わせることができることが企図され、本明細書に組み込まれるものとする。範囲は、添付の請求項を参照して、そのような請求項が権利を有する等価物の全範囲とともに決定されるべきである。
図1
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【国際調査報告】