(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-16
(54)【発明の名称】発光板、回路基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/33 20060101AFI20230509BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230509BHJP
H01L 33/62 20100101ALI20230509BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230509BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230509BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/30 330
H01L33/62
F21S2/00 482
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022505510
(86)(22)【出願日】2020-01-21
(85)【翻訳文提出日】2022-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2020073558
(87)【国際公開番号】W WO2021146931
(87)【国際公開日】2021-07-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ミン
(72)【発明者】
【氏名】ハオ ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】グ チビン
(72)【発明者】
【氏名】フ グオフォン
(72)【発明者】
【氏名】シ リンユン
(72)【発明者】
【氏名】シュェン ミンファ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ツァン
【テーマコード(参考)】
3K244
5C094
5F142
【Fターム(参考)】
3K244AA01
3K244BA18
3K244BA23
3K244CA02
3K244DA01
5C094AA22
5C094AA41
5C094BA25
5C094DB01
5C094EA10
5F142CB23
5F142CD02
5F142CD32
(57)【要約】
発光板、回路基板及び表示装置を提供する。発光板は、ベース基板(100)と、ベース基板(100)に位置する発光ユニット(200)とを含む。発光ユニット(200)は、発光サブユニット(201)を含み、発光サブユニット(201)は、接続回路ユニット(210)と、接続回路ユニット(210)に接続された1つの発光ダイオードチップ(220)とを含む。接続回路ユニット(210)は、少なくとも2つの電気接点対(211)を含み、各電気接点対(211)には第1電極接点(2112)及び第2電極接点(2111)が含まれ、各接続回路ユニット(210)において、各第2電極接点(2111)は、互いに電気的に接続され、各第1電極接点(2112)は、互いに電気的に接続され、且つ各接続回路ユニット(210)のうちの1つの電気接点対(211)のみが発光ダイオードチップ(220)に接続されている。発光板は、予備の電気接点対を供給することで製品のバインド歩留まりを向上させることができるだけでなく、負極配線の電力消費を削減させることもできる。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光板であって、
ベース基板と、
第1方向及び第2方向に沿って前記ベース基板にアレイ状に配列された複数の発光ユニットであって、前記各発光ユニットは少なくとも1つの発光サブユニットを含み、前記発光サブユニットは接続回路ユニット及び前記接続回路ユニットに接続された1つの発光ダイオードチップを含み、前記発光ダイオードチップが前記接続回路ユニットの前記ベース基板から離れた側に位置する複数の発光ユニットとを含み、
前記各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、前記各電気接点対には第1電極接点及び第2電極接点が含まれ、前記各接続回路ユニットにおいて、前記各第1電極接点は、互いに電気的に接続され、前記各第2電極接点は、互いに電気的に接続され、前記少なくとも2つの電気接点対のうちの1つのみが前記発光ダイオードチップに接続されている、発光板。
【請求項2】
前記第1方向に沿って延在する複数の第1電極配線をさらに含み、
前記複数の第1電極配線は、複数の第1タイプの第1電極配線及び複数の第2タイプの第1電極配線を含み、前記第1方向に沿って配列された1列の前記発光サブユニットは、複数の第1発光サブユニット及び複数の第2発光サブユニットを含み、前記第1発光サブユニットは、前記第1電極接点を介して前記第1タイプの第1電極配線に接続され、前記第2発光サブユニットは、前記第1電極接点を介して前記第2タイプの第1電極配線に接続される、請求項1に記載の発光板。
【請求項3】
前記第1方向に沿って配列された1列の前記発光サブユニットに接続された前記第1タイプの第1電極配線及び前記第2タイプの第1電極配線は、それぞれ当該列の前記発光サブユニットの両側に位置する、請求項2に記載の発光板。
【請求項4】
前記各第1タイプの第1電極配線は、同じ直線に沿って延在しかつ互いに絶縁的に離間された第1サブ電極配線及び第2サブ電極配線を含み、前記複数の第1発光サブユニットのうち、前記第1サブ電極配線に近い部分は、前記第1サブ電極配線に接続され、前記複数の第1発光サブユニットのうち、前記第2サブ電極配線に近い部分は、前記第2サブ電極配線に接続され、
前記各第2タイプの第1電極配線は、同じ直線に延在しかつ互いに絶縁的に離間された第3サブ電極配線及び第4サブ電極配線を含み、前記複数の第2発光サブユニットのうち、前記第3サブ電極配線に近い部分は、前記第3サブ電極配線に接続され、前記複数の第2発光サブユニットのうち、前記第4サブ電極配線に近い部分は、前記第4サブ電極配線に接続される、請求項2又は3に記載の発光板。
【請求項5】
前記第2方向に沿って延在し、前記第1電極配線と前記ベース基板との間に位置する複数の第2電極配線をさらに含み、
前記各接続回路ユニットは、第2電極接続部をさらに含み、前記第2電極接続部は、前記第1電極配線と同じ層に設けられ、前記各接続回路ユニットにおける前記第2電極接点は、前記第2電極接続部を介して前記第2電極配線に接続される、請求項2から4のいずれか1項に記載の発光板。
【請求項6】
前記第2電極接点と前記第2電極接続部とは、一体構造である、請求項5に記載の発光板。
【請求項7】
前記第1方向において、前記各第2電極配線の前記ベース基板への正射影と、1つの前記電気接点対及び一部の前記第2電極接続部の前記ベース基板への正射影とは重なっている、請求項5又は6に記載の発光板。
【請求項8】
前記各発光ユニットは、前記第2方向に沿って配列された3つの異なる色の発光サブユニットを含み、前記第2電極配線は、第1タイプの第2電極配線及び第2タイプの第2電極配線を含み、前記発光ユニットにおける1つの前記発光サブユニットは、前記第1タイプの第2電極配線に接続され、前記発光ユニットにおける他の2つの前記発光サブユニットは、前記第2タイプの第2電極配線に接続される、請求項5から7のいずれか1項に記載の発光板。
【請求項9】
前記各接続回路ユニットは、2つの電気接点対を含み、前記各接続回路ユニットは、前記各第1電極接点に接続された2つの第1電極接続部をさらに含み、前記第1電極接続部は、前記第1電極接点の前記第2電極接点から離れた側に位置し、前記第1電極接点は、前記第1電極接続部を介して前記第1電極配線に接続され、且つ前記第1電極接続部の少なくとも一部の前記ベース基板への正射影は、前記第2電極配線のベース基板への正射影と重ならない、請求項5から8のいずれか1項に記載の発光板。
【請求項10】
回路基板であって、
ベース基板と、
第1方向及び第2方向に沿って前記ベース基板にアレイ状に配列された複数の接続回路ユニットとを含み、
前記各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、前記各電気接点対には第1電極接点及び第2電極接点が含まれ、前記各接続回路ユニットにおいて、前記各第1電極接点は、互いに電気的に接続され、前記各第2電極接点は、互いに電気的に接続される、回路基板。
【請求項11】
前記第1方向に沿って延在する複数の第1電極配線をさらに含み、
前記複数の第1電極配線は、複数の第1タイプの第1電極配線及び複数の第2タイプの第1電極配線を含み、前記第1方向に沿って配列された1列の前記接続回路ユニットは、複数の第1接続回路ユニット及び複数の第2接続回路ユニットを含み、前記第1接続回路ユニットの前記第1電極接点は、前記第1タイプの第1電極配線に接続され、前記第2接続回路ユニットの前記第1電極接点は、前記第2タイプの第1電極配線に接続される、請求項10に記載の回路基板。
【請求項12】
前記第1方向に沿って配列された1列の前記接続回路ユニットに接続された前記第1タイプの第1電極配線及び前記第2タイプの第1電極配線は、それぞれ当該列の前記接続回路ユニットの両側に位置する、請求項11に記載の回路基板。
【請求項13】
前記各第1タイプの第1電極配線は、同じ直線に沿って延在しかつ互いに絶縁的に離間された第1サブ電極配線及び第2サブ電極配線を含み、前記複数の第1接続回路ユニットのうち、前記第1サブ電極配線に近い部分は、前記第1サブ電極配線に接続され、前記複数の第1接続回路ユニットのうち、前記第2サブ電極配線に近い部分は、前記第2サブ電極配線に接続され、
前記各第2タイプの第1電極配線は、同じ直線に延在しかつ互いに絶縁的に離間された第3サブ電極配線及び第4サブ電極配線を含み、前記複数の第2接続回路ユニットのうち、前記第3サブ電極配線に近い部分は、前記第3サブ電極配線に接続され、前記複数の第2接続回路ユニットのうち、前記第4サブ電極配線に近い部分は、前記第4サブ電極配線に接続される、請求項12に記載の回路基板。
【請求項14】
前記第2方向に沿って延在し、前記第1電極配線の前記ベース基板に面する側に位置する複数の第2電極配線をさらに含み、
前記各接続回路ユニットは、第2電極接続部をさらに含み、前記第2電極接続部は前記第1電極配線と同じ層に設けられ、前記各接続回路ユニットにおける前記第2電極接点は、前記第2電極接続部を介して前記第2電極配線に接続される、請求項11から13のいずれか1項に記載の回路基板。
【請求項15】
前記第1方向において、前記各第2電極配線の前記ベース基板への正射影と、1つの前記電気接点対及び一部の前記第2電極接続部の前記ベース基板への正射影とは重なっている、請求項14に記載の回路基板。
【請求項16】
前記第2方向に沿って配列された、隣接する3つの前記接続回路ユニットは、接続回路ユニットグループに構成され、前記第2電極配線は、第1タイプの第2電極配線及び第2タイプの第2電極配線を含み、前記接続回路ユニットグループのうちの前記接続回路ユニットは、前記第1タイプの第2電極配線に接続され、前記接続回路ユニットグループのうちの他の2つの前記接続回路ユニットは、前記第2タイプの第2電極配線に接続される、請求項14又は15に記載の回路基板。
【請求項17】
前記各接続回路ユニットは、2つの電気接点対を含み、前記各接続回路ユニットは、前記各第1電極接点に接続された2つの第1電極接続部をさらに含み、前記第1電極接続部は、前記第1電極接点の前記第2電極接点から離れた側に位置し、前記第1電極接点は、前記第1電極接続部を介して前記第1電極配線に接続され、且つ前記第1電極接続部の少なくとも一部の前記ベース基板への正射影は、前記第2電極配線の前記ベース基板への正射影と重ならない、請求項14から16のいずれか1項に記載の回路基板。
【請求項18】
請求項1から9のいずれか1項に記載の発光板を含み、前記発光板は表示パネルである表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の少なくとも1つの実施例は、発光板、回路基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、表示技術の継続的な進歩に伴い、製品の輝度、コントラストなどの性能に対するユーザの要件も継続的に高まっている。一方では、ミニ発光ダイオード(Mini LED)は、バックライトとして使用されてもよい。miniLEDがバックライトとして従来の液晶表示パネルと組み合わせられる場合、パーティション内のminiLEDのスイッチングを制御することにより、液晶表示装置は、有機発光ダイオード表示装置に匹敵する高いコントラストを持つが可能となる。他方では、miniLEDは、さらに大きなサイズの表示製品に直接作製されてもよく、良好な市場将来性を持っている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施例は、発光板、回路基板及び表示装置を提供する。
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例による発光板は、ベース基板と、第1方向及び第2方向に沿ってベース基板にアレイ状に配列された複数の発光ユニットであって、各発光ユニットが少なくとも1つの発光サブユニットを含み、発光サブユニットが接続回路ユニット及び接続回路ユニットに接続された1つの発光ダイオードチップを含み、発光ダイオードチップが接続回路ユニットのベース基板から離れた側に位置する複数の発光ユニットとを含む。各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、各電気接点対には第1電極接点及び第2電極接点が含まれ、各接続回路ユニットにおいて、各第1電極接点は、互いに電気的に接続され、各第2電極接点は、互いに電気的に接続され、少なくとも2つの電気接点対のうちの1つの電気接点対のみが発光ダイオードチップに接続されている。
【0005】
例えば、発光板は、第1方向に沿って延在する複数の第1電極配線をさらに含む。複数の第1電極配線は、複数の第1タイプの第1電極配線及び複数の第2タイプの第1電極配線を含み、第1方向に沿って配列された1列の発光サブユニットは、複数の第1発光サブユニット及び複数の第2発光サブユニットを含み、第1発光サブユニットは、第1電極接点を介して第1タイプの第1電極配線に接続され、第2発光サブユニットは、第1電極接点を介して第2タイプの第1電極配線に接続される。
【0006】
例えば、第1方向に沿って配列された1列の発光サブユニットに接続された第1タイプの第1電極配線及び第2タイプの第1電極配線は、それぞれ当該列の発光サブユニットの両側に位置する。
【0007】
例えば、各第1タイプの第1電極配線は、同じ直線に沿って延在しかつ互いに絶縁的に離間された第1サブ電極配線及び第2サブ電極配線を含み、複数の第1発光サブユニットのうち、第1サブ電極配線に近い部分は、第1サブ電極配線に接続され、複数の第1発光サブユニットのうち、第2サブ電極配線に近い部分は、第2サブ電極配線に接続され、各第2タイプの第1電極配線は、同じ直線に延在しかつ互いに絶縁的に離間された第3サブ電極配線及び第4サブ電極配線を含み、複数の第2発光サブユニットのうち、第3サブ電極配線に近い部分は、第3サブ電極配線に接続され、複数の第2発光サブユニットのうち、第4サブ電極配線に近い部分は、第4サブ電極配線に接続される。
【0008】
例えば、発光板は、第2方向に沿って延在し、第1電極配線とベース基板との間に位置する複数の第2電極配線をさらに含む。各接続回路ユニットは、第2電極接続部をさらに含み、第2電極接続部は第1電極配線と同じ層に設けられ、各接続回路ユニットにおける第2電極接点は、第2電極接続部を介して第2電極配線に接続される。
【0009】
例えば、第2電極接点と第2電極接続部とは、一体構造である。
【0010】
例えば、第1方向において、各第2電極配線のベース基板への正射影と、1つの電極接点対及び一部の第2電極接続部のベース基板への正射影とは重なっている。
【0011】
例えば、各発光ユニットは、第2方向に沿って配列された3つの異なる色の発光サブユニットを含み、第2電極配線は、第1タイプの第2電極配線及び第2タイプの第2電極配線を含み、発光ユニットのうちの発光サブユニットは、第1タイプの第2電極配線に接続され、発光ユニットのうちの他の2つの発光サブユニットは、第2タイプの第2電極配線に接続される。
【0012】
例えば、各接続回路ユニットは、2つの電気接点対を含み、各接続回路ユニットは、各第1電極接点に接続された2つの第1電極接続部をさらに含み、第1電極接続部は、第1電極接点の第2電極接点から離れた側に位置し、第1電極接点は、第1電極接続部を介して第1電極配線に接続され、且つ第1電極接続部の少なくとも一部のベース基板への正射影は、第2電極配線のベース基板への正射影と重ならない。
【0013】
本開示の少なくとも1つの実施例による回路基板は、ベース基板と、第1方向及び第2方向に沿ってベース基板にアレイ状に配列された複数の接続回路ユニットとを含む。各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、各電気接点対には第1電極接点及び第2電極接点が含まれ、各接続回路ユニットにおいて、各第1電極接点は、互いに電気的に接続され、各第2電極接点は、互いに電気的に接続される。
【0014】
例えば、回路基板は、第1方向に沿って延在する複数の第1電極配線をさらに含む。複数の第1電極配線は、複数の第1タイプの第1電極配線及び複数の第2タイプの第1電極配線を含み、第1方向に沿って配列された1列の接続回路ユニットは、複数の第1接続回路ユニット及び複数の第2接続回路ユニットを含み、第1接続回路ユニットの第1電極接点は、第1タイプの第1電極配線に接続され、第2接続回路ユニットの第1電極接点は、第2タイプの第1電極配線に接続される。
【0015】
例えば、第1方向に沿って配列された1列の接続回路ユニットに接続された第1タイプの第1電極配線及び第2タイプの第1電極配線は、それぞれ当該列の接続回路ユニットの両側に位置する。
【0016】
例えば、各第1タイプの第1電極配線は、同じ直線に沿って延在しかつ互いに絶縁的に離間された第1サブ電極配線及び第2サブ電極配線を含み、複数の第1接続回路ユニットのうち、第1サブ電極配線に近い部分は、第1サブ電極配線に接続され、複数の第1接続回路ユニットのうち、第2サブ電極配線に近い部分は、第2サブ電極配線に接続され、各第2タイプの第1電極配線は、同じ直線に延在しかつ互いに絶縁的に離間された第3サブ電極配線及び第4サブ電極配線を含み、複数の第2接続回路ユニットのうち、第3サブ電極配線に近い部分は、第3サブ電極配線に接続され、複数の第2接続回路ユニットのうち、第4サブ電極配線に近い部分は、第4サブ電極配線に接続される。
【0017】
例えば、回路基板は、第2方向に沿って延在し、第1電極配線のベース基板に面する側に位置する複数の第2電極配線をさらに含む。各接続回路ユニットは、第2電極接続部をさらに含み、第2電極接続部は第1電極配線と同じ層に設けられ、各接続回路ユニットにおける第2電極接点は、第2電極接続部を介して第2電極配線に接続される。
【0018】
例えば、第1方向において、各第2電極配線のベース基板への正射影と、1つの電極接点対及び一部の第2電極接続部のベース基板への正射影とは、重なっている。
【0019】
例えば、第2方向に沿って配列された、隣接する3つの接続回路ユニットは、接続回路ユニットグループに構成され、第2電極配線は、第1タイプの第2電極配線及び第2タイプの第2電極配線を含み、接続回路ユニットグループのうちの接続回路ユニットは、第1タイプの第2電極配線に接続され、接続回路ユニットグループのうちの他の2つの接続回路ユニットは、第2タイプの第2電極配線に接続され、かつ第1方向に沿って、第1タイプの第2電極配線の幅が第2タイプの第2電極配線の幅よりも小さい。
【0020】
例えば、各接続回路ユニットは、2つの電気接点対を含み、各接続回路ユニットは、各第1電極接点に接続された2つの第1電極接続部をさらに含み、第1電極接続部は、第1電極接点の第2電極接点から離れた側に位置し、第1電極接点は、第1電極接続部を介して第1電極配線に接続され、且つ第1電極接続部の少なくとも一部のベース基板への正射影は、第2電極配線のベース基板への正射影と重ならない。
【0021】
本開示の実施例による表示装置は、上述した発光板を含む。発光板は、表示パネルである。
【0022】
本開示の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される添付の図面は、本開示の一部の実施例のみに関し、本開示を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1A】本開示の一実施例による発光板の部分平面構造を示す図である。
【
図1B】
図1Aに示す線AAに沿って切断された断面構造を示す図である。
【
図2】
図1Aに示す発光板に含まれる2つの発光ユニットの回路を示す図である。
【
図3】本開示の別の実施例による発光板の部分平面構造を示す図である。
【
図4】本開示の一実施例による回路基板の部分平面構造を示す概略図である。
【
図5】本開示の別の実施例による回路基板の部分平面構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をさらに明確に説明するために、以下、本開示の実施例の図面を参照して、本開示の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに取得する他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0025】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、本開示が属する分野内の当業者が理解する通常の意味である。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する語は、何らかの順序、数量又は重要性を示すものではなく、異なる構成部分を区別するためのものにすぎない。同様に、「含む」又は「含まれる」などの類似する語は、この語の前に出現した素子又は物がこの語の後に挙げられる素子又は物、及びそれらの均等物を含むことを意味するが、その他の素子又は物を排除するものではない。
【0026】
本開示の実施例は、発光板、回路基板及び表示装置を提供する。発光板は、ベース基板と、ベース基板に位置する複数の発光ユニットとを含む。複数の発光ユニットは、第1方向及び第2方向に沿ってベース基板にアレイ状に配列され、各発光ユニットは、少なくとも1つの発光サブユニットを含み、発光サブユニットは、接続回路ユニット及び接続回路ユニットに接続された1つの発光ダイオードチップを含み、発光ダイオードチップは、接続回路ユニットのベース基板から離れた側に位置する。各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、各電気接点対には第1電極接点及び第2電極接点が含まれ、各接続回路ユニットにおいて、各第1電極接点は、互いに電気的に接続され、各第2電極接点は、互いに電気的に接続され、少なくとも2つの電気接点対のうちの1つの電気接点対のみが発光ダイオードチップに接続されている。本開示の実施例では、各接続回路ユニットに設けられた少なくとも2つの電気接点対におけるすべての第1電極接点は、互いに電気的に接続され、すべての第2電極接点は、互いに電気的に接続され、接続回路ユニットにおける1つの電気接点対に接続された発光ダイオードチップに不良が発生した場合、他の予備の電気接点対に予備の発光ダイオードチップを接続することにより、発光サブユニットの修復を実現することができる。
【0027】
以下に添付の図面を参照して、本開示の実施例によって提供される発光板、回路基板及び表示装置を説明する。
【0028】
図1Aは、本開示の一実施例による発光板の部分平面構造を示す図である。
図1Bは、
図1Aに示す線AAに沿って切断された断面構造を示す図である。
図2は、
図1Aに示す発光板に含まれる2つの発光ユニットの回路を示す図である。
図1Aに示すように、本開示の実施例における発光板は、ベース基板100と、ベース基板100に位置する複数の発光ユニット200とを含む。複数の発光ユニット200は、第1方向及び第2方向に沿ってベース基板100にアレイ状に配列され、
図1Aでは、X方向が第1方向であり、Y方向が第2方向であることを例として説明し、第1方向と第2方向は、交差し、例えば、第1方向と第2方向は、垂直であり、本開示の実施例は、これを含むが、これに限定されない。本開示の実施例では、第1方向が列方向であり、第2方向が行方向であることを例として説明する。ここでの列方向及び行方向は、相対的なものであり、例えば、第1方向と第2方向も交換可能であり、つまり、第1方向が行方向を指すこともでき、第2方向が列方向を指すこともできる。
【0029】
図1A及び
図1Bに示すように、各発光ユニット200は、少なくとも1つの発光サブユニット201を含み、発光サブユニット201は、接続回路ユニット210及び接続回路ユニット210に接続された1つの発光ダイオードチップ220を含み、発光ダイオードチップ220は、接続回路ユニット210のベース基板100から離れた側に位置する。各接続回路ユニット210は、少なくとも2つの電気接点対211を含み、各電気接点対211には正極接点2111及び負極接点2112が含まれ、各接続回路ユニット210において、各正極接点2111は、互いに電気的に接続され、各負極接点2112は、互いに電気的に接続され、少なくとも2つの電気接点対211のうちの電気接点対211のみが発光ダイオードチップ220に接続されている。つまり、各接続回路ユニットは、すべての正極接点が電気的に接続され、すべての負極接点が電気的に接続されている。上記の正極接点2111は、発光ダイオードチップ220の正極に接続され、上記の負極接点2112は、発光ダイオードチップ220の負極に接続されている。本開示の実施例では、各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、当該少なくとも2つの電気接点対のうちの1つの電気接点対は、発光ダイオードチップを接続するために使用され、他の電気接点対は、予備の電気接点対として使用される。そのうちの1つの電気接点対に接続されている発光ダイオードチップに不良が発生した場合、又は電気接点対に断線などの問題があって発光ダイオードチップが発光できない場合、他のいずれかの予備の電気接点対に発光ダイオードチップをバインドすることにより、当該発光サブユニットの修復を実現することができる。本開示は、第2電極接点が正極接点であり、第1電極接点が負極接点であることを例として説明するが、これに限定されず、両者は、交換可能である。
【0030】
例えば、
図1Aに示すように、本開示の実施例では、各接続回路ユニット210が2つの電気接点対211を含むことを例として説明し、2つの電気接点対211のうちの1つは、発光ダイオードチップに接続され、もう一つの電気接点対は、予備の電気接点対として使用されるが、本開示の実施例は、これに限定されない。
【0031】
例えば、本開示の実施例における発光ダイオードチップは、miniLEDであってもよい。例えば、miniLEDは、ベース基板100に平行な方向の最大サイズが500ミクロン以下である。例えば、miniLEDのサイズは、0.1mm×0.17mmであってもよい。本開示の実施例は、これに限定されず、発光ダイオードチップは、マイクロ発光ダイオードチップ(microLED)であってもよい。本開示の実施例で使用される発光ダイオードチップのサイズが小さく、例えば、発光ユニットの所在する画素エリア/発光エリアに占める各発光ダイオードチップの割合が非常に低い(例えば約2%)ため、他のタイプの表示パネルと比較して、それは、予備の電気接点対を設定するための十分なスペースがある。
【0032】
例えば、接続回路ユニットは、3つ以上の電気接点対をさらに含むことができ、接続回路ユニットが3つ以上の電気接点対を含む場合、そのうちの1つの電気接点対は、発光ダイオードチップに接続され、他の電気接点対は、予備の電気接点対として使用される。例えば、発光ダイオードチップに不良が発生する状況は、当該発光ダイオードチップの正負極間に短絡又は遮断が発生することを含むことができ、このとき、不良が発生した発光ダイオードチップの負極及び負極配線の接続を切断し、次に予備の発光ダイオードチップを予備の電気接点対に接続させることにより、発光サブユニットの修復を実現することができる。なお、予備の電気接点対に接続された予備の発光ダイオードチップと不良が発生した発光ダイオードチップとは、同じ色の光を発するチップであるべきである。
【0033】
例えば、
図1Aに示すように、発光板は、第1方向(X方向)に沿って延在する複数の負極配線300をさらに含む。負極配線300は、第1負極配線310及び第2負極配線320を含み、第1方向に沿って配列された1列の発光サブユニット201は、第1発光サブユニット2011及び第2発光サブユニット2012を含み、第1発光サブユニット2011は、対応する負極接点2112を介して第1負極配線310に接続され、第2発光サブユニット2012は、対応する負極接点2112を介して第2負極配線320に接続され、1列の発光サブユニットは、対応する2つの負極配線に接続される。
【0034】
1列の発光サブユニット(例えば、1列のサブ画素)が1つの負極配線に接続されている一般的な場合と比較して、本開示の実施例では、第1方向に沿って配列された複数の発光サブユニットは、一部が第1負極配線に接続され、他の部分が第2負極配線に接続され、これにより、各負極配線に接続された発光サブユニットの数を減らし、即ち各負極配線に接続された発光ダイオードチップの数を減らし、さらに各負極配線上の電流を効果的に低減させ、それによって負極配線の消費電力を削減させることができる。
【0035】
例えば、本開示の実施例の一例では、発光板は、両側駆動を採用することができ、発光板は、負極配線に接続された2つのドライバをさらに含むことができ、これらの2つのドライバは、それぞれ発光板の第1方向に沿った両側縁に位置する。第1負極配線は、1つのドライバに接続されてもよく、第2負極配線は、別のドライバに接続されてもよい。1列の発光サブユニットに接続された第1負極配線及び第2負極配線は、当該列の発光サブユニットと同じ側に位置してもよいし、当該列の発光サブユニットの両側に位置してもよい。
【0036】
例えば、
図1Aに示すX方向の正方向(矢印で示す方向)が上であることを例とすると、同じ列にある複数の発光サブユニットは、上下の2つの部分に分けられてもよく、2つの部分の発光サブユニットの数は、同じであってもよいし、異なってもよい。2つの部分の発光サブユニットの間の間隔を仕切り線とすると、第1負極配線と第2負極配線は、それぞれ仕切り線の両側に位置してもよく、それによって仕切り線の両側に位置する発光サブユニットにそれぞれ接続される。本開示の実施例は、これに限定されず、第1負極配線及び第2負極配線の両方は、第1負極配線と第2負極配線がそれぞれ仕切り線の両側にある発光サブユニットに接続される限り、上記の仕切り線を通過することができる。
【0037】
例えば、第1負極配線及び第2負極配線がそれぞれ仕切り線の両側に位置する場合、第1負極配線及び第2負極配線の第1方向に沿って延在する直線への正射影が重ならない限り、1列の発光サブユニットに接続された第1負極配線及び第2負極配線は、当該列の発光サブユニットと同じ側だけでなく、当該列の発光サブユニットの両側に位置することができる。このとき、各負極配線は、消費電力を削減させるために、より広い線幅を持つように設けられてもよい。
【0038】
例えば、本開示の実施例の別の例では、発光板は、片側駆動を採用することができ、発光板は、各負極配線に接続された1つのドライバをさらに含むことができ、当該ドライバは、発光板の第1方向に沿ったいずれかの側縁に位置する。第1負極配線と第2負極配線の両方は、当該ドライバに接続されている。1列の発光サブユニットに接続された第1負極配線及び第2負極配線は、当該列の発光サブユニットの両側に位置してもよい。
【0039】
図1Aに示す実施例では、第1負極配線と第2負極配線の両方は、連続した配線である。
図1Aに示す実施例は、各負極配線がいずれも1つの信号入力端を有することを例として取り上げるが、これに限定されない。
【0040】
例えば、
図1Aに示すように、第1方向に沿って配列された1列の発光サブユニット201に接続された第1負極配線310及び第2負極配線320は、それぞれ、当該列の発光サブユニット201の両側に位置し、その結果、当該列の発光サブユニットにおける負極接点は、対応する負極配線に接続するときに他の負極配線と交差しないため、配線の設計が容易になる。第2方向に沿って配列された隣接する2列の発光サブユニット201の間には2つの負極配線300が設けられ、2つの負極配線300の間の間隔は、両者が短絡しないことを保証するための安全距離であり、例えば、2つの負極配線300の間の間隔は、15ミクロン以上であってもよい。例えば、隣接する2列の発光サブユニット201の間にある2つの負極配線300の間の間隔が安全距離を満たすことを保証する場合、各負極配線300の線幅をできるだけ広く設定することができ、負極配線の平坦性を保証することができるだけでなく、負極配線の抵抗を低減させることもできる。
【0041】
例えば、
図1Aに示すように、第1方向に沿って、第1発光サブユニット2011と第2発光サブユニット2012は、交互に配列されてもよく、これにより、発光サブユニットの発光の均一性を保証することができる。本開示の実施例は、第1発光サブユニット及び第2発光サブユニットの配列及び数が制限されず、第1発光サブユニットが第1負極配線に接続され、第2発光サブユニットが第2負極配線に接続されて、各負極配線に接続された発光サブユニットの数を少なくすればよい。
【0042】
例えば、第1発光サブユニット2011及び第2発光サブユニット2012の数が同じであるため、各負極配線を流れる電流がほぼ等しくなることをできるだけ保証し、個別の負極配線の電力消費が大きいことを防止することができる。
【0043】
例えば、
図1Aに示すように、発光板は、第2方向(Y方向)に沿って延在する複数の正極配線400をさらに含み、正極配線400は、負極配線300とベース基板100の間に位置する。各接続回路ユニット210は、正極接続部212をさらに含み、正極接続部212と負極配線300とは、同じ層に設けられ、且つ各接続回路ユニット210における正極接点2111は、正極接続部212を介して正極配線400に接続される。本開示は、第1電極配線が負極配線であり、第2電極配線が正極配線であることを例として説明する。しかしながら、これに限定されず、両者は、交換可能であり、即ち第1電極配線は、正極配線であってもよく、第2電極配線は、負極配線であってもよい。
【0044】
例えば、
図1Aに示すように、正極接点2111及び負極接点2112は、負極配線300と同じ層に設けられてもよく、且つ材料が同じである。例えば、正極接点2111、負極接点2112及び負極配線300は、同じ材料に対して同じパターン化プロセスを採用することにより形成されてもよい。例えば、負極配線300の材料は、銅を含むことができる。
【0045】
例えば、
図1Aに示すように、正極接続部212及び負極配線300は、同じ材料に対して同じパターン化プロセスを採用することにより形成されてもよい。
【0046】
例えば、正極接続部212とその両側に位置する負極配線300との間に安全距離が維持される場合、正極接続部212の線幅は、正極接続部212の抵抗を低減し、さらに消費電力を削減するために、できるだけ広くすることができる。
【0047】
例えば、
図1Aに示すように、正極接点2111は、製造を容易にするために、正極接続部212との一体構造であってもよい。
【0048】
例えば、
図1Aに示すように、接続回路ユニット210が2つの電気接点対211を含む場合、第1方向に沿って、2つの正極接点2111は、それぞれ正極接続部212の両側縁に位置し、2つの負極接点2112は、対応する正極接点2111の正極接続部212から離れた側に位置し、且つ正極接点2111と互いに離間されている。
【0049】
例えば、
図1Aに示すように、正極接続部212と正極配線400との間には絶縁層(示されていない)が設けられ、正極接続部212は、絶縁層を貫通するビアホール500により、正極配線400との電気的接続を実現することができる。例えば、各正極接続部212は、複数のビアホール500を介して正極配線400に電気的に接続されて、電気的接続結果を保証することができる。
【0050】
例えば、
図1Aに示すように、各回線ユニット210において、2つの正極電気接点2111間の距離は、20マイクロメートルより大きく、その結果、2つの正極接点2111の間には正極接続部212及びビアホール500が設けられる。
【0051】
例えば、
図1Aに示すように、第1方向において、各正極配線400のベース基板100への正射影と、1つの電気接点対211及び一部の正極接続部212のベース基板100への正射影とは、重なっている。本開示の実施例では、正極配線の線幅を広く設定すると、配線の消費電力を削減させることができる。
【0052】
例えば、
図1Aに示すように、各接続回路ユニット210は、各負極接点2112に接続された2つの負極接続部213をさらに含み、負極接続部213は、負極接点2112の正極接点2111から離れた側に位置し、負極接点2112は、負極接続部213を介して負極配線300に接続され、且つ負極接続部213の少なくとも一部のベース基板100への正射影は、正極配線400のベース基板100への正射影と重なっていない。本開示の実施例では、正極配線及び負極配線の両方と少なくとも部分的に重なっていない負極接続部を設けることにより、発光ダイオードチップに不良が発生した場合、例えばレーザー切断などの手段により負極接続部を切断し、負極接点と負極配線の接続を切断することにより、発光サブユニットの修復を実現することができる。負極接続部を設けることにより、切断プロセスが正極配線及び負極配線に影響を与えることを回避することができる。
【0053】
例えば、
図1Aに示すように、負極接続部213は、負極接点2112と一体的に設けられてもよい。例えば、負極接続部213は、第1方向に沿って延在する第1部分と第2方向に沿って延在する第2部分とを含むことができ、第1部分は、負極配線300に接続されるために使用され、第2部分は、負極接点に接続されるために使用される。本開示は、第1電極接続部が負極接続部であり、第2電極接続部が正極接続部であることを例として説明する。これに限定されず、第1電極接続部は、正極接続部であってもよく、第2電極接続部は、負極接続部であってよい。
【0054】
例えば、
図1Aに示すように、各発光ユニット200は、第2方向に沿って配列された3つの異なる色の発光サブユニット201を含むことができ、正極配線400は、第1正極配線410及び第2正極配線420を含み、且つ発光ユニット200における1つの発光サブユニット201は、第1正極配線410に接続され、発光ユニット200における他の2つの発光サブユニット201は、第2正極配線420に接続される。本開示の実施例では、各発光ユニットを2つの正極配線に接続させることにより、1つの色の発光サブユニットは、独立して制御されてもよい。
【0055】
例えば、発光ユニットは、赤色光発光サブユニット、緑色光発光サブユニット及び青色光発光サブユニットを含むことができる。緑色光発光ユニット及び青色光発光ユニットの点灯電圧(デバイスの輝度が1cd/m2に達するときの動作電圧を指す)が近く、赤色光発光サブユニットの点灯電圧と上記両者の点灯電圧との差が大きいため、赤色光発光サブユニットを第1正極配線に単独で接続し、緑色光発光サブユニットと青色光発光サブユニットとを第2正極配線に接続すると、各発光サブユニットに対応する点灯電圧が印加されることを保証することができ、電気エネルギーを節約することができるだけでなく、ある色の発光サブユニットに過負荷の電圧が印加されることを防止することができる。
【0056】
例えば、
図1Aに示すように、第1方向に沿って、第1正極配線410及び第2正極配線420の両方は、最小幅がある。第1正極配線を例とすると、M個の発光ユニットが第2方向に沿って配列されていると仮定すると、第1正極配線の電圧降下値IRdrop=I
t*Rであり、I
tは、第2方向に沿って配列されたM個の発光ユニットの総電流があり、Rは、発光ユニット内の第1正極配線の抵抗であり、且つR=Rs*P/Wrを満たす。Rsは、第1正極配線のシ―ト抵抗であり、Wrは、第1正極配線の幅であり、Pは、第2方向に沿った発光ユニットの周期であり、上記の2つの式を組み合わせると、Wr=(I
t*Rs*P)/(IR drop)を得ることができる。表示輝度の均一性を保証するために、第1正極配線の電圧降下(IR drop)は、一定の値K未満である必要があり、IR drop=Kの場合、Wrの最小幅は、Wrmである。同様に、第2正極配線420は、最小幅がある。
【0057】
例えば、第1方向に沿って、第1正極配線410の幅は、第2正極配線420の幅よりも小さくてもよいが、これに限定されず、2つの正極配線の幅の大きさ関係は、流れる電流の大きさ関係に応じて定められてもよい。
【0058】
例えば、
図1Bに示すように、ベース基板100は、ガラス基板であってもよい。本開示の実施例では、一般的に使用される基板の代わりに、回線接続ユニットが設けられたガラス基板、例えばバックライト又は表示パネルのうち、発光ダイオードチップを電気的に接続するためのプリント回路基板(PCB基板)を使用することにより、一般的なPCB基材の放熱性能が悪いという問題を克服することができる。
【0059】
例えば、
図1A及び
図1Bに示すように、第1負極配線310、第2負極配線320及び正極配線400の材料は、例えば銅などの導電性材料であってもよい。上記の配線の材料が銅であることを例とすると、2つの銅層は、スパッタリング法によってベース基板上に堆積されてもよいし、電気めっきによってベース基板上に形成されてもよい。例えば、第1負極配線、第2負極配線及び正極配線の厚さが厚いほど、消費電力が少なくなり、発光板が表示パネルとして使用される場合、その表示効果が高くなる。
【0060】
例えば、
図1A及び
図1Bに示すように、正極配線400とベース基板100との間には第1バッファ層103が設けられ、第1バッファ層103の材料は、窒化ケイ素を含むことができる。正極配線400と第1負極配線310との間には第2バッファ層104、平坦層105及びパッシベーション層106が順次設けられている。平坦層105の材料は、樹脂であってもよく、平坦層105の厚さが厚いほど、その両側に位置する配線層間の結合静電容量は小さくなる。第2バッファ層104及びパッシベーション層106の材料は、いずれも窒化ケイ素であってもよく、平坦層105と両側の金属層との間の直接接触による接着不良の問題を回避するために使用される。
【0061】
例えば、
図1A及び
図1Bに示すように、第2バッファ層104、平坦層105及びパッシベーション層106には、正極接続部212を正極配線に電気的に接続させることができるように、ビアホール500が設けられている。
【0062】
例えば、
図1Bに示すように、回線接続ユニット210のベース基板100から離れた側に絶縁層107が設けられ、絶縁層107は、正極接点2111及び負極接点2112をそれぞれ露出させるために2つのビアホールを含み、発光ダイオードチップ220は、絶縁層107の回線接続ユニット210から離れた側に位置し、且つ発光ダイオードチップ220に含まれる正極及び負極は、それぞれ絶縁層107のビアホールを介して正極接点2111及び負極接点2112に電気的に接続されている。
【0063】
例えば、
図1Bに示すように、正極接点2111と正極接続部212とは、一体構造であり、正極接続部212は、正極配線400を発光ダイオードチップ220の正極に電気的に接続させるように、複数のビアホール500を介して正極配線400に接続される。
【0064】
例えば、
図1Bに示すように、正極接点2111と負極接点2112とは、同じ層に設けられ、且つ互いに離間される。
【0065】
例えば、正極接点2111及び負極接点2112のベース基板100から離れた表面は、正極接続部212のベース基板100から離れた表面と同じ平面に位置することができ、本開示は、これに限定されない。例えば、正極接点2111及び負極接点2112は、絶縁層107の2つのビアホール内にそれぞれ伸ばす2つの突起を含み、発光ダイオードチップ220に含まれる正極及び負極は、上記のビアホールを介して電気接点対の突起に電気的に接続される。上記の突起は、正極接続部212の所在するフィルム層と同じフィルム形成プロセスによって作製され、ハーフトーンマスクプロセスによって順次パターニングプロセスで形成されてもよい。
【0066】
例えば、
図1A及び
図2に示すように、各発光ユニット200は、2つのバインドエリア(発光ダイオードチップ接続エリア)、即ち第1バインドエリア2201及び第2バインドエリア2202を含むことができる。各接続回路ユニット210に含まれる2つの電気接点対211は、それぞれ第1バインドエリア2201及び第2バインドエリア2202に位置し、正極接続部212は、2つのバインドエリアの間に位置して正極配線400との電気的接続を実現することができる。
【0067】
例えば、
図1A及び
図2に示すように、発光ユニット200内の複数の発光サブユニット201は、すべて第1バインドエリアにバインドされて3つの発光サブユニットの発光位置の集中設定を実現することができ、表示が均一である。第1バインドエリア2201にバインドされたいずれかの発光サブユニットにおける発光ダイオードチップに不良が発生した場合、第2バインドエリア2202における予備の電気接点対に同じ色の発光ダイオードチップをバインドすることができ、当該予備の電気接点対と不良が発生した発光ダイオードチップに接続された予備の電気接点対は、1つの直線に位置することができる。当然のことながら、本開示の実施例は、これに限定されず、発光ユニット内の複数の発光サブユニットは、すべて第2バインドエリアにバインドされてもよく、第1バインドエリア内の電気接点対は、いずれも予備の電気接点対として使用される。
【0068】
例えば、発光ユニット200には、第2方向に沿って配列された3つの発光サブユニット201が含まれ、両側に位置する発光サブユニット201は、同じバインドエリアにバインドされてもよく、中央に位置する発光サブユニット201は、別のバインドエリアにバインドされ、3つの発光サブユニット201のバインド位置の連結線は、三角形を構成し、発光の均一性を実現することにより有利である。
【0069】
図1Aに示す発光板は、表示パネルであってもよく、例えば、パッシブマトリックス(PM:Passive Matrix)表示パネルであってもよく、発光ユニットは、画素ユニットであり、発光ユニットに含まれる発光サブユニットは、サブ画素である。本開示の実施例による表示パネルは、予備の電気接点対を供給することで製品のバインド歩留まりを向上させることができるだけでなく、負極配線の電力消費を削減させることができる。
【0070】
当然のことながら、本開示の実施例による発光板は、さらに液晶ディスプレイパネルと組み合わせるためにバックライトとして使用されてもよく、本開示の実施例は、これに限定されない。
【0071】
図3は、本開示の別の実施例による発光板の部分平面構造を示す図である。
図3に示すように、
図1Aに示す実施例と比較して、
図3に示す実施例の違い点は、第1負極配線310が連続した配線ではなく、第1サブ負極配線311及び第2サブ負極配線312を形成するために中央に切断され、第1サブ負極配線311及び第2サブ負極配線312の互いに離れた2つの端部が2つの信号入力端301及び302であり、第2負極配線320が連続した配線ではなく、第3サブ負極配線321と第4サブ負極配線322を形成するために中央に切断され、第3サブ負極配線321及び第4負極配線322の互いに離れた2つの端部が2つの信号入力端303及び304として構成されることにある。本開示は、第1サブ電極配線が第1サブ負極配線であり、第2サブ電極配線が第2サブ負極配線であり、第3サブ電極配線が第3サブ負極配線であり、第4サブ電極配線が第4サブ負極配線であることを例として説明する。
【0072】
例えば、各第1負極配線310は、同じ直線に沿って延在し且つ互いに絶縁的に離間されている第1サブ負極配線311及び第2サブ負極配線312を含み、第1サブ負極配線311と第2サブ負極配線312との間の間隔は、隣接する2つの発光サブユニットの間の間隔以下であり、各第2負極配線320は、同じ直線に沿って延在し且つ互いに絶縁的に離間されている第3サブ負極配線321及び第4サブ負極配線322を含み、第3サブ負極配線321と第4サブ負極配線322との間の間隔は、隣接する2つの発光サブユニットの間の間隔以下である。
【0073】
図3に示すように、本実施例による発光板は、両側駆動を採用することができ、第1負極配線310に含まれる第1サブ負極配線311及び第2サブ負極配線312は、それぞれ2つのドライバに接続され、第2負極配線320に含まれる第3サブ負極配線321及び第4サブ負極配線322は、それぞれ上記の2つのドライバに接続され、これらの2つのドライバは、それぞれ発光板の第1方向に沿った両側縁に位置することができる。
【0074】
例えば、
図3に示すように、第1サブ負極配線311の信号入力端301と第3サブ負極配線321の信号入力端303は、同じドライバに接続されてもよく、第2サブ負極配線312の信号入力端302と第4サブ負極配線322の信号入力端304は、同じドライバに接続されてもよい。
【0075】
例えば、
図3に示すように、第1サブ負極配線311と第2サブ負極配線312とは、同じ直線に位置することができ、第3サブ負極配線321と第4負極配線322とは、同じ直線に位置することができる。
【0076】
例えば、
図3に示すように、複数の第1発光サブユニット2011のうち、第1サブ負極配線311に近い部分は、第1サブ負極配線311に接続され、複数の第1発光サブユニット2011のうち、第2サブ負極配線312に近い部分は、第2サブ負極配線312に接続される。複数の第2発光サブユニット2012のうち、第3サブ負極配線321の部分は、第3サブ負極配線321に接続され、複数の第2発光サブユニット2012のうち、第4サブ負極配線322に近い部分は、第4サブ負極配線322に接続される。
【0077】
例えば、同じ列にある複数の発光サブユニットは、第1方向に沿って2つの部分に分けられてもよく、2つの部分の発光サブユニットの数は、同じであってもよいし、異なってもよい。2つの部分の発光サブユニットの間の間隔を仕切り線とすると、第1サブ負極配線と第2サブ負極配線は、それぞれ仕切り線の両側に位置して、仕切り線の両側に位置する発光サブユニットに接続され、第3サブ負極配線と第4サブ負極配線は、それぞれ仕切り線の両側に位置し、仕切り線の両側に位置する発光サブユニットに接続される。
【0078】
1列の発光サブユニット(例えば、1列のサブ画素)が1つの負極配線に接続されている一般的な場合と比較して、本開示の実施例では、第1方向に沿って配列された1列の発光サブユニットは、4つの部分の発光サブユニットを含み、第1部分の発光サブユニットは、第1サブ負極配線に接続され、第2部分発光サブユニットは、第2サブ負極配線に接続され、第3部分の発光サブユニットは、第3サブ負極配線に接続され、第4部分の発光サブユニットは、第4サブ負極配線に接続され、即ち1列の発光サブユニットは、4つの負極配線に接続され、これにより、各負極配線に接続された発光サブユニットの数をさらに減らし、即ち各負極配線に接続された発光ダイオードチップの数を減らし、さらに各負極配線上の電流を効果的に低減させ、それによって負極配線の消費電力を削減させることができる。
【0079】
本開示の実施例における正極配線の特徴、発光ユニットに含まれる発光サブユニットの数及び配列、発光サブユニットに含まれる接続回路ユニットの特徴は、いずれも
図1A及び
図2に示す実施例と同じであり、ここで説明を省略する。
【0080】
図3に示す発光板は、表示パネルであり、発光ユニットは、画素ユニットであり、発光ユニットに含まれる発光サブユニットは、サブ画素である。本開示の実施例による表示パネルは、予備の電気接点対を供給することで製品のバインド歩留まりを向上させることができるだけでなく、負極配線の電力消費を削減させることができる。
【0081】
当然のことながら、本開示の実施例による発光板は、さらに液晶ディスプレイパネルと組み合わせるためにバックライトとして使用されてもよく、本開示の実施例は、これに限定されない。
【0082】
本開示の別の実施例による表示装置は、上述したいずれかの表示パネルを含む。本開示の実施例によって提供される表示装置は、予備の電気接点対を供給することで製品のバインド歩留まりを向上させることができるだけでなく、負極配線の電力消費を削減させることができる。
【0083】
図4は、本開示の一実施例による回路基板の部分平面構造を示す図である。
図4に示すように、回路基板は、ベース基板100と、ベース基板100に位置する複数の接続回路ユニット210とを含む。複数の接続回路ユニット210は、第1方向及び第2方向に沿ってベース基板100にアレイ状に配列され、
図4では、X方向が第1方向であり、Y方向が第2方向であることを例として説明する。
【0084】
図4に示すように、各接続回路ユニット210は、少なくとも2つの電気接点対211を含み、各電気接点対211には正極接点2111及び負極接点2112が含まれ、各接続回路ユニット210において、各正極接点2111は、互いに電気的に接続され、各負極接点2112は、互いに電気的に接続される。上記の少なくとも2つの電気接点対211のうちの1つの電気接点対211のみの正極接点2111及び負極接点2112は、1つの発光ダイオードチップの正極及び負極にそれぞれ接続されるように構成される。本開示の実施例では、各接続回路ユニットは、少なくとも2つの電気接点対を含み、当該少なくとも2つの電気接点対のうちの1つの電気接点対は、発光ダイオードチップを接続するために使用され、他の電気接点対は、予備の電気接点対として使用される。そのうちの1つの電気接点対に接続された発光ダイオードチップに不良が発生した場合、他のいずれかの予備の電気接点対に発光ダイオードチップをバインドすることにより、当該発光サブユニットの修復を実現することができる。
【0085】
例えば、
図4に示すように、本開示の実施例では、各接続回路ユニット210が2つの電気接点対211を含むことを例として説明し、2つの電気接点対211のうちの1つは、発光ダイオードチップに接続されるように構成され、もう一つの電気接点対は、予備の電気接点対として使用される。しかし、本開示の実施例は、これに限定されず、接続回路ユニットは、3つ以上の電気接点対をさらに含むことができ、接続回路ユニットが3つ以上の電気接点対を含む場合、そのうちの1つの電気接点対は、発光ダイオードチップに接続されるように構成され、他の電気接点対は、予備の電気接点対として使用される。
【0086】
例えば、
図4に示すように、回路基板は、第1方向(X方向)に沿って延在する複数の負極配線300をさらに含む。負極配線300は、第1負極配線310及び第2負極配線320を含み、第1方向に沿って配列された1列の接続回路ユニット210は、複数の第1接続回路ユニット2101及び複数の第2接続回路ユニット2102を含み、第1接続回路ユニット2101の負極接点2112は、第1負極配線310に接続され、第2接続回路ユニット2102の負極接点2112は、第2負極配線320に接続される。例えば、第1方向に沿って配列された1列の接続回路ユニットが1列の接続回路ユニットであることを例とすると、1列の接続回路ユニットは、対応する2つの負極配線に接続される。
【0087】
1列の接続回路ユニット(例えば、1列の接続回路ユニットは、1列サブ画素に接続されるように構成される)が1つの負極配線に接続される場合と比較して、本開示の実施例において、第1方向に沿って配列された接続回路ユニットが2つの負極配線に接続されることにより、各負極配線に接続された接続回路ユニットの数を減らし、即ち各負極配線に接続された発光ダイオードチップの数を減らし、さらに各負極配線上の電流を効果的に低減させ、それによって負極配線の消費電力を削減させることができる。
【0088】
例えば、
図4に示すように、第1方向に沿って配列された1列の接続回路ユニット210に接続された第1負極配線310及び第2負極配線320は、それぞれ、当該列の接続回路ユニット210の両側に位置し、その結果、当該列の発光サブユニットにおける負極接点は、対応する負極配線に接続するときに他の負極配線と交差しないため、配線の設計が容易になる。第1方向に沿って配列された1列の発光サブユニットが1列の発光サブユニットであることを例とすると、第2方向に沿って配列された隣接する2列の接続回路ユニット210の間には2つの負極配線300が設けられ、2つの負極配線300の間の間隔は、両者が短絡しないことを保証するための安全距離であり、例えば、2つの負極配線300の間の間隔は、15ミクロン以上であってもよい。例えば、隣接する2列の接続回路ユニット210の間にある2つの負極配線300の間の間隔が安全距離を満たすことを保証する場合、各負極配線300の線幅をできるだけ広く(例えば30ミクロンとすることができ)設定することができ、負極配線の抵抗を低減させることもできる。
【0089】
例えば、
図4に示すように、第1方向に沿って、第1接続回路ユニット2101と第2接続回路ユニット2102は、交互に配列されてもよい。本開示の実施例は、これに限られず、第1接続回路ユニットが第1負極配線に接続され、第2接続回路ユニットが第2負極配線に接続されて、各負極配線に接続された接続回路ユニットの数を少なくすればよい。
【0090】
例えば、第1接続回路ユニット2101と第2接続回路ユニット2102の数は、同じである。
【0091】
例えば、
図4に示すように、回路基板は、第2方向(即ちY方向)に沿って延在する複数の正極配線400をさらに含み、正極配線400は、負極配線300とベース基板100の間に位置する。各接続回路ユニット210は、正極接続部212をさらに含み、正極接続部212と負極配線300とは、同じ層に設けられ、且つ各接続回路ユニット210における正極接点2111は、正極接続部212を介して正極配線400に接続される。
【0092】
例えば、
図4に示すように、正極接点2111は、製造を容易にするために、正極接続部212との一体構造であってもよい。
【0093】
例えば、
図4に示すように、接続回路ユニット210が2つの電気接点対211を含む場合、第1方向に沿って、2つの正極接点2111は、それぞれ正極接続部212の両側縁に位置し、2つの負極接点2112は、対応する正極接点2111の正極接続部212から離れた側に位置し、且つ正極接点2111と互いに離間されている。
【0094】
例えば、
図4に示すように、正極接続部212と正極配線400との間には絶縁層(示されていない)が設けられ、正極接続部212は、絶縁層を貫通するビアホール500により、正極配線400との電気的接続を実現することができる。
【0095】
例えば、
図4に示すように、第1方向において、各正極配線400のベース基板100への正射影と、1つの電気接点対211及び一部の正極接続部212のベース基板100への正射影とは重なっている。本開示の実施例では、正極配線の線幅を広く設定すると、配線の消費電力を削減させることができる。
【0096】
例えば、
図4に示すように、各接続回路ユニット210は、各負極接点2112に接続された2つの負極接続部213をさらに含み、負極接続部213は、負極接点2112の正極接点2111から離れた側に位置し、負極接点2112は、負極接続部213を介して負極配線300に接続され、且つ負極接続部213の少なくとも一部のベース基板100への正射影は、正極配線400のベース基板100への正射影と重なっていない。本開示の実施例では、正極配線及び負極配線の両方と少なくとも部分的に重なっていない負極接続部を設けることにより、発光ダイオードチップに不良が発生した場合、例えばレーザー切断などの手段により負極接続部を切断し、負極接点と負極配線の接続を切断することにより、発光サブユニットの修復を実現することができる。負極接続部を設けることにより、切断プロセスが正極配線及び負極配線に影響を与えることを回避することがえきる。
【0097】
例えば、
図4に示すように、第2方向に沿って配列された、隣接する3つの接続回路ユニット210は、接続回路ユニットグループ2100に構成され、正極配線400は、第1正極配線410と第2正極配線420とを含み、接続回路ユニットグループ2100のうちの接続回路ユニット210は、第1正極配線410に接続され、接続回路ユニットグループ2100のうちの他の2つの接続回路ユニット210は、第2正極配線420に接続され、かつ第1方向に沿って、第1正極配線410の幅は、第2正極配線420の幅よりも小さい。本開示の実施例では、各接続回路ユニットグループが2つの正極配線に接続されることにより、1つの接続回路ユニットは、独立して制御されてもよい。
【0098】
例えば、3つの接続回路ユニットは、それぞれ赤色光発光ダイオードチップ、緑色光発光ダイオードチップ及び青色光発光ダイオードチップに接続されている。例えば、赤色光発光ダイオードチップに接続された接続回路ユニットは、第1正極配線に接続されてもよく、緑色光発光ダイオードチップ及び青色光発光ダイオードチップに接続された接続回路ユニットは、各発光サブユニットに対応する点灯電圧が印加されることを保証するために、第2正極配線に接続されてもよく、これにより、電気エネルギーを節約することができるだけでなく、ある色の発光サブユニットに過負荷の電圧が印加されることを防止することができる。
【0099】
図4に示す回路基板は、
図1Aに示す発光板のうち、発光ダイオードチップ以外の構造であり、当該回路基板の具体的な特徴も
図1Aに示す回路基板と同じである。したがって、
図4の実施例における回路基板の特徴については、
図1Aに対応する実施例を参照することができる。当該回路基板は、表示パネルに適用されてもよいし、バックライトにも適用されてもよく、本開示の実施例によって提供される回路基板は、予備の電気接点対を供給することで製品のバインド歩留まりを向上させることができるだけでなく、負極配線の電力消費を削減させることができる。
【0100】
図5は、本開示の別の実施例による回路基板の部分平面構造を示す図である。
図5に示すように、
図4に示す実施例と比較して、
図1に示す実施例の違い点は、第1負極配線310が連続した配線ではなく、第1サブ負極配線311及び第2サブ負極配線312を形成するために中央に切断され、第2負極配線320が連続した配線ではなく、第3サブ負極配線321と第4サブ負極配線322を形成するために中央に切断されることにある。
【0101】
図5に示すように、本実施例によって提供される回路基板は、両側駆動に使用されてもよく、第1負極配線310に含まれる第1サブ負極配線311及び第2サブ負極配線312は、それぞれ2つのドライバに接続され、第2負極配線320に含まれる第3サブ負極配線321及び第4サブ負極配線322は、それぞれ上記の2つのドライバに接続され、これらの2つのドライバは、それぞれ回路基板の第1方向に沿った両側縁に位置することができる。
【0102】
例えば、
図5に示すように、第1サブ負極配線311と第2サブ負極配線312は、同じ直線に位置することができ、第3サブ負極配線321と第4負極配線322とは、同じ直線に位置することができる。
【0103】
例えば、
図5に示すように、複数の第1接続回路ユニット2101のうち、第1サブ負極配線311に近い部分は、第1サブ負極配線311に接続され、複数の第1接続回路ユニット2101のうち、第2サブ負極配線312に近い部分は、第2サブ負極配線312に接続される。複数の第2接続回路ユニット2102のうち、第3サブ負極配線321の部分は、第3サブ負極配線321に接続され、複数の第2接続回路ユニット2102のうち、第4サブ負極配線322に近い部分は、第4サブ負極配線322に接続される。
【0104】
例えば、同じ列にある複数の接続回路ユニットは、第1方向に沿って2つの部分に分けられてもよく、2つの部分の接続回路ユニットの数は、同じであってもよいし、異なってもよい。2つの部分の接続回路ユニットの間の間隔を仕切り線とすると、第1サブ負極配線と第2サブ負極配線は、それぞれ仕切り線の両側に位置して、仕切り線の両側に位置する接続回路ユニットにそれぞれ接続され、第3サブ負極配線と第4サブ負極配線は、それぞれ仕切り線の両側に位置し、仕切り線の両側に位置する接続回路ユニットにそれぞれ接続される。
【0105】
1列の接続回路ユニット(例えば、1列の接続回路ユニットは、1列のサブ画素に接続されるように構成される)が1つの負極配線に接続される場合と比較して、本開示の実施例において、1列の接続回路ユニットが4つの負極配線に接続されることにより、各負極配線に接続された接続回路ユニットの数を減らし、即ち各負極配線に接続された発光ダイオードチップの数を減らし、さらに各負極配線上の電流を効果的に低減させ、それによって負極配線の消費電力を削減させることができる。
【0106】
本開示の実施例における正極配線の特徴、接続回路ユニットの数及び配列などの特徴は、いずれも
図4に示す実施例と同じであり、ここで説明を省略する。
【0107】
図5に示す回路基板は、
図3に示す発光板のうち、発光ダイオードチップ以外の構造であり、当該回路基板の具体的な特徴も
図3に示す回路基板と同じである。したがって、
図5の実施例における回路基板の特徴については、
図3に対応する実施例を参照することができる。当該回路基板は、表示パネルに適用されてもよいし、バックライトにも適用されてもよく、本開示の実施例によって提供される回路基板は、予備の電気接点対を供給することで製品のバインド歩留まりを向上させることができるだけでなく、負極配線の電力消費を削減させることができる。
【0108】
以下の数点について説明する必要がある。
(1)本開示の実施例の添付図面は、本開示の実施例に係る構造のみに関し、他の構造については、通常設計を参照することができる。
(2)矛盾がない場合、本開示の同じ実施例及び異なる実施例における特徴は、相互に組み合わせられてもよい。
【0109】
上記のものは、本開示の例示的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を制限するためのものではなく、本開示の保護範囲は、添付される請求項によって確定される。
【符号の説明】
【0110】
100 ベース基板
103 第1バッファ層
104 第2バッファ層
105 平坦層
106 パッシベーション層
107 絶縁層
200 発光ユニット
201 発光サブユニット
210 接続回路ユニット
2101 第1接続回路ユニット
2102 第2接続回路ユニット
2100 接続回路ユニットグループ
211 電気接点対
2111 正極接点
2112 負極接点
212 正極接続部
213 負極接続部
220 発光ダイオードチップ
2201 第1バインドエリア
2202 第2バインドエリア
300 負極配線
301 信号入力端
302 信号入力端
303 信号入力端
304 信号入力端
310 第1負極配線
311 第1サブ負極配線
320 第2負極配線
2011 第1発光サブユニット
2012 第2発光サブユニット
310 第1負極配線
311 第1サブ負極配線
312 第2サブ負極配線
320 第2負極配線
321 第3サブ負極配線
322 第4負極配線
400 正極配線
410 第1正極配線
420 第2正極配線
500 ビアホール
【国際調査報告】