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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-16
(54)【発明の名称】人工スカイライトデバイス
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230509BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230509BHJP
【FI】
F21S2/00 230
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556134
(86)(22)【出願日】2021-03-11
(85)【翻訳文提出日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2021056189
(87)【国際公開番号】W WO2021185670
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】20163654.5
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヴィッセンベルフ ミシェル コルネリス ヨセフス マリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デ スルイス バルテル マリヌス
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンダール レーンダート テウニス
(72)【発明者】
【氏名】クライン マルセリウス ペトルス カロルス ミハエル
(57)【要約】
照明デバイス(1)が提供される。照明デバイス(1)は、キャビティ(10)を含む。キャビティ(10)は、照明デバイス(1)の長手方向軸(L)に沿って延びている。さらに、キャビティ(10)は、キャビティ(10)の内面(11)に当たる光を反射するように構成される内面(11)によって画定される。キャビティ(10)は、キャビティ(10)内の光がキャビティ(10)を出ることを可能にする開口部(12)を有する。さらに、照明デバイス(1)は、光学モジュール(20)を含む。光学モジュール(20)は、キャビティ(10)の開口部(12)内又は開口部(12)に配置され、光学モジュール(20)の表面(21)に当たる光を光学モジュール(20)を透過させるように構成される。光学モジュール(20)を透過した光は、照明デバイス(1)から発せられる。さらに、照明デバイス(1)は、複数の発光要素(31)を含む。発光要素(31)は、照明デバイス(1)の長手方向軸(L)に沿って連続して配置され、キャビティ(10)内に配置され、第1の光(41)を発するように構成される。第1の光(41)は、キャビティ(10)の内面(11)に最初に当たることなく光学モジュール(20)の表面(21)に当たっている。さらに、発光要素(31)は、第2の光(42)を発するように構成される。第2の光(42)は、キャビティ(10)の内面(11)に当たっている。光学モジュール(20)は、横断面において第1の光(41)をコリメートするように構成される。横断面は、照明デバイス(1)の長手方向軸(L)に垂直である。さらに、光学モジュール(20)は、光学モジュールを透過する前の第1の光(41)と比較して、光学モジュール(20)から透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成される。キャビティ(10)の内面(11)、複数の発光要素(31)及び光モジュール(20)のうちの少なくとも1つは、キャビティ(10)の内面(11)によって反射され、その後、光モジュール(20)の表面(21)に当たり、光学モジュール(20)から透過された第2の光(42)が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nmにある光であるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ、幅、及び長手方向軸を有し、前記長さと前記幅のアスペクト比が少なくとも2である、リニア照明デバイスであって、当該リニア照明デバイスは、
前記長手方向軸に沿って延びるキャビティであって、前記キャビティは、前記キャビティの内面に当たる光を反射するように構成される前記内面によって画定され、前記キャビティは、前記キャビティ内の光が前記キャビティを出ることを可能にする開口部を有する、キャビティと、
前記キャビティの前記開口部内又は前記開口部に配置される光学モジュールであって、前記光学モジュールは、前記光学モジュールの表面に当たる光を前記光学モジュールを透過させるように構成され、前記光学モジュールを透過した光は、当該リニア照明デバイスから発せられる、光学モジュールと、
当該リニア照明デバイスの前記長手方向軸に沿って連続して配置され、前記キャビティ内に配置され、前記キャビティの前記内面に最初に当たることなく前記光学モジュールの前記表面に当たる第1の光、及び前記キャビティの前記内面に当たる第2の光を発するように構成される、複数の発光要素と、
を含み、
前記光学モジュールは、当該リニア照明デバイスの前記長手方向軸に垂直な横断面において前記第1の光をコリメートする、及び前記光学モジュールを透過する前の前記第1の光と比較して、前記光学モジュールから透過された、前記横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成されるリニアコリメータを含み、
前記キャビティの前記内面、前記複数の発光要素及び前記光学モジュールのうちの少なくとも1つは、前記キャビティの前記内面によって反射され、その後、前記光学モジュールの前記表面に当たり、前記光学モジュールから透過された前記第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成される、リニア照明デバイス。
【請求項2】
前記複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、前記複数の発光要素によって発せられる前記第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように配置される、請求項1に記載のリニア照明デバイス。
【請求項3】
前記複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、前記複数の発光要素によって発せられる前記第1の光が、全光束の3%未満が波長範囲400~470nm内にある光となるように配置される、請求項1又は2に記載のリニア照明デバイス。
【請求項4】
前記キャビティの前記内面は、波長範囲400~470nm内の光に対して80%以上の反射率を有し、他の波長における光に対して80%未満の反射率を有する、請求項1に記載のリニア照明デバイス。
【請求項5】
前記キャビティの前記内面は、前記キャビティの前記内面が、波長範囲400~470nm内の光に対して80%以上の反射率を有し、他の波長における光に対して80%未満の反射率を有することによって、前記キャビティの前記内面によって反射され、その後、前記光学モジュールの前記表面に当たり、前記光学モジュールを透過した前記第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成される、請求項4に記載のリニア照明デバイス。
【請求項6】
前記リニアコリメータは、リニアレンズである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項7】
当該リニア照明デバイスは、
当該リニア照明デバイスの前記長手方向軸に沿って連続して配置され、前記キャビティ内に配置され、前記キャビティの前記内面に最初に当たることなく前記光学モジュールの前記表面に当たる第3の光を発するように構成される、複数の発光要素、
を含み、
前記光学モジュールは、前記横断面において前記第3の光をコリメートする、及び前記光学モジュールを透過する前の前記第3の光と比較して、前記光学モジュールから透過された、前記横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成され、
前記光学モジュール及び前記第3の光を発するように構成される複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、前記光学モジュールから透過された前記第3の光が、前記光学モジュールから透過された前記第1の光の方向とは異なる方向を有するように構成される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項8】
当該リニア照明デバイスは、
前記第1の光を発するように構成される複数の発光要素及び前記第3の光を発するように構成される複数の発光要素にそれぞれ結合され、選択的にオン又はオフするように構成される、制御ユニットを含む、請求項7に記載のリニア照明デバイス。
【請求項9】
前記キャビティの断面は、矩形形状又は曲がった形状を有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項10】
前記内面は、
第1の内面及び第2の内面を有し、
前記第1の内面は、前記キャビティの前記第1の内面によって反射され、その後、前記光学モジュールの前記表面に当たり、前記光学モジュールを透過した前記第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成され、
前記第2の内面は、前記キャビティの前記第2の内面が、前記第1の内面の波長範囲400~470nm内の光に対する反射率よりも高い波長範囲400~470nm内の光に対する反射率、及び前記第1の内面の波長範囲470~650nm内の光に対する反射率よりも低い波長範囲470~650nm内の光に対する反射率の少なくとも一方を有することによって、前記キャビティの前記第2の内面によって反射され、その後、前記光学モジュールの前記表面に当たり、前記光学モジュールを透過した前記第2の光が、全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合が前記第1の内面によって反射された前記第2の光の全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合よりも高い光となるように構成される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項11】
前記内面は、前記第2の光が受動反射式ディスプレイデバイスの表面に当たるように、前記受動反射式ディスプレイデバイスを含み、前記受動反射式ディスプレイデバイスの前記表面は、複数の受動反射式ディスプレイデバイスセクションを含み、
当該リニア照明デバイスは、前記受動反射式ディスプレイデバイスに結合され、各受動反射式ディスプレイデバイスセクションに電圧を供給するように構成される制御ユニットを含み、
受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、第1の電圧が前記制御ユニットによって前記受動反射式ディスプレイデバイスセクションに印加される場合、第1の状態にあり、受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、第2の電圧が前記制御ユニットによって前記受動反射式ディスプレイデバイスセクションに印加される場合、第2の状態にあり、前記第1の電圧は前記第2の電圧とは異なり、
前記第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、前記第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションによって反射され、その後、前記光学モジュールの前記表面に当たり、前記光学モジュールを透過した前記第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成され、
前記第2の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、前記第2の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションが、前記第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションの波長範囲400~470nm内の光に対する反射率よりも高い波長範囲400~470nm内の光に対する反射率、及び前記第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションの波長範囲470~650nm内の光に対する反射率よりも低い波長範囲470~650nm内の光に対する反射率の少なくとも一方を有することによって、前記第2の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションによって反射され、その後、前記光学モジュールの前記表面に当たり、前記光学モジュールを透過した前記第2の光が、全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合が前記第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションによって反射された前記第2の光の全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合よりも高い光となるように構成される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項12】
当該リニア照明デバイスは、
光透過層及び前記内面が流体を収容するための空間を囲むように前記内面から距離を置いて前記キャビティ内に配置される、前記光透過層と、
前記空間内に設けられる第1の流体及び第2の流体であって、前記第1の流体及び前記第2の流体は、それぞれ、前記第1の流体及び前記第2の流体に当たる光のリフレクタンス、吸光度、透過率又は散乱のうちの少なくとも1つ以上に関して異なる光学特性を有する、第1の流体及び第2の流体と、
を含み、
前記光透過層は、前記第2の光が前記第1の流体及び前記第2の流体の少なくとも一方に当たるように配置される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項13】
当該リニア照明デバイスは、壁又は天井に配置される、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のリニア照明デバイス。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のリニア照明デバイスを含むランプ、照明器具又は照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工スカイライト(skylight)/昼光又は自然な窓の外観を得るための照明デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
昼光を受けることは、人々の健康及び幸福に重要であるため、人々にとって関心がある。しかしながら、人々は一日の大半を屋内で過ごす傾向があり、これは、人々を自然昼光(natural daylight)から引き離す(remove)可能性がある。それゆえ、自然な窓又はスカイライトの外観及び光をシミュレートし得る、人工光を作ることに関心がある。昼光及びスカイライトをより忠実にエミュレートするために、太陽光をエミュレートする必要がある。これは、斜めから見た場合に青色光(すなわち、晴れた空(clear sky))を放つ人工昼光又はスカイライトを提供する一方、昼光又はスカイライトの出口窓に対して実質的に垂直に向けられる白色が優位な光ビーム(predominantly white light beam)を提供することによって主に行われていた。自然照明をシミュレートする照明システムの一例が、US2014133125に示されている。示された照明システムは、吊天井の上の空間に隠される明るいライトを含み、ライトは、散乱ナノ粒子を含む出口窓を通って照る指向性光ビームを放出する。このようなシステムの不利な点は、人工太陽光の明瞭なビーム(sharply defined beam)を作るために光源が出口窓よりもはるかに小さくなければならないが、同時に、説得力のある太陽光ビーム効果を生み出すために光源は非常に高い束(very high flux)を生成しなければならないことである。斯くして、非常にコンパクトで極めて明るい光源が必要とされ、これは、非常にコストがかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述に鑑みて、本発明の関心事は、非常にコンパクトで極めて明るい光源を使用せずに、説得力のある太陽光ビーム効果(convincing sunlight beam effect)を提供することができる照明デバイスを提供することである。さらに、本発明の関心事は、コンパクトな設置を提供する一方、スカイライト又は自然な窓(natural window)をイミテートすることができる、及び/又は、吊天井/壁の必要性の低減を伴い得る、照明デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これらの関心事及び他の関心事の少なくとも1つに対処するために、独立請求項による照明デバイスが提供される。好ましい実施形態は、従属請求項によって定義される。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、照明デバイスが提供される。照明デバイスは、長さ、幅、及び長手方向軸を有する。長手方向軸は、照明デバイスの長さに沿って配向される(oriented)軸である。長さと幅のアスペクト比(すなわち、長さを幅で割ったもの)は、少なくとも2、例えば少なくとも5、又は少なくとも10、又は少なくとも50、又は少なくとも100である。アスペクト比のため、照明デバイスは、「リニア(linear)」照明デバイスと呼ばれることもある。
【0006】
照明デバイスは、キャビティを含んでもよい。キャビティは、照明デバイスの長手方向軸に沿って延びてもよい。さらに、キャビティは、キャビティの内面に当たる光を反射するように構成される内面によって画定され、キャビティ内の光がキャビティを出ることを可能にする開口部を有してもよい。さらに、照明デバイスは、光学モジュールを含んでもよい。光学モジュールは、キャビティの開口部内又は開口部に配置されてもよい。光学モジュールは、光学モジュールの表面に当たる光を光学モジュールを透過させるように構成されてもよい。光学モジュールを透過した光は、照明デバイスから発せられてもよい。照明デバイスは、照明デバイスの長手方向軸に沿って連続して(in a succession)配置され、キャビティ内に配置される複数の発光要素を含んでもよい。複数の発光要素は、キャビティの内面に最初に当たることなく光学モジュールの表面に当たる第1の光、及びキャビティの内面に当たる第2の光を発するように構成されてもよい。光学モジュールは、横断面において、第1の光をコリメートするように構成され、横断面は、照明デバイスの長手方向軸に垂直であってもよい。光学モジュールは、光学モジュールを透過する前の第1の光と比較して、光学モジュールから透過された光のコリメーションの程度(degree of collimation)を高めるように、横断面において、コリメート光を生成するように構成されてもよい。キャビティの内面、複数の発光要素及び光学モジュールのうちの少なくとも1つは、キャビティの内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールから透過された第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成されてもよい。
【0007】
照明デバイスは、照明器具を含んでもよい。用語「照明器具(luminaire)」とは、例えば、フィクスチャ(fixture)、ライトフィッティング(light-fitting)、又はライトアーマチャ(light armature)等を意味する。照明器具は、内面を含んでもよい。キャビティの開口部は、照明デバイスの長手方向軸に沿って延びてもよい。光学モジュールは、キャビティ内の光が、キャビティを出るために光学モジュールによって透過される必要があるように、キャビティの開口部内又は開口部に配置されてもよい。用語「発光要素(light emitting elements)」とは、発光ダイオード(LED)、複数のLED、及び/又は、リニアアレイに配置された複数のLEDを含むものを意味する。さらに、用語「発光要素」とは、LEDの密なパッキング(dense packing)を意味する。LEDの密なパッキングは、照明デバイスの長手方向軸に沿っていてもよい。LEDの各々又はいずれかは、(複数の)無機LED及び/又は(複数の)有機LED(OLED)を含んでもよい。本明細書では、発光要素はLEDを含むものとして参照されるが、発光要素の各々又はいずれかは、LEDに代えて又は加えて、別の又は他のタイプの固体光エミッタ(solid state light emitter)等、別の又は他のタイプの光源を含んでもよいことを理解されたい。発光要素は、照明デバイスのキャビティの長手方向長さの実質的に全体に沿って配置されてもよい。用語「コリメート光(collimated light)」及び「コリメーション(collimation)」とは、本願の文脈では、光線の一部を相互に平行にすること及び/又は光線の一部間の相互角度を低減することを意味する。コリメーションの程度を高める(increasing the degree of collimation)ことは、光ビームを狭くする(narrowing the beam of light)ことを意味してもよい。温白色光(warm white light)は、約1%の波長範囲400~470nm内の光(又はそれ以下)を有し、一方、冷白色光(cool white light)は、約2~3%の波長範囲400~470nm内の青色光(「昼光(daylight)」とみなされ得る、相関色温度(correlated color temperature)6500Kでは約3%)を有する。全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光は、空の色(青白い色(bluish white)~青みがかった色合い(blue tints))を表すことができる。斯くして、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光は、照明デバイスを遠くから見ている観察者(viewer)にとって青色に見え得る。用語「白色光(white light)」とは、可視スペクトルの実質的にすべての波長の混合である光を意味する。
【0008】
複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、複数の発光要素によって発せられる第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように配置されてもよい。全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光は、約10000K~20000Kの相関色温度(CCT)(約3.8%~約4.6%の青色束(blue flux))を有する白色光と述べられてもよい、青空又は雲を表すことができる。
【0009】
これにより、照明デバイスによって発せられる光と自然な窓又はスカイライトの光との類似度が高められることができる。複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光を発するように構成されてもよい。全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光を発するように構成されない複数の発光要素は、全光束の3%未満が波長範囲400~470nmにある光、又は白色光を発するように構成されてもよい。
【0010】
複数の発光要素は、複数の発光要素のうちの少なくとも1つが、複数の発光要素によって発せられる第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように配置されることによって、キャビティの内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成されてもよい。
【0011】
複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、複数の発光要素によって発せられる第1の光が、全光束の3%未満が波長範囲400~470nmにある光、又は白色光となるように配置されてもよい。全光束の3%未満が波長範囲400~470nm内にある光は、約3000~5500KのCCT、すなわち、約1~2.5%の青色光を有する、直射日光(direct sunlight)を表すことができる。
【0012】
これにより、照明デバイスによって発せられる光と自然な窓又はスカイライト及び太陽光ビーム(beam of sunlight)の光との類似度が高められることができる。複数の発光要素のうちの少なくとも1つは、全光束の3%未満が波長範囲400~470nm内にある光、又は白色光を発するように構成されてもよい。全光束の3%未満が波長範囲400~470nm内にある光、又は白色光を発するように構成されない複数の発光要素は、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nmにある光を発するように構成されてもよい。
【0013】
キャビティの内面は、波長範囲400~470nm内の光に対して80%以上の反射率を有し、他の波長における光に対して80%未満の反射率を有してもよい。
【0014】
これにより、照明デバイスと自然光又はスカイライトとの類似度が高められることができる。内面は、400~470nmの波長範囲外の実質的にすべての光を吸収するように構成されてもよい。
【0015】
キャビティの内面は、キャビティの内面が、波長範囲400~470nm内の光に対して80%以上の反射率を有し、他の波長における光に対して80%未満の反射率を有することによって、キャビティの内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成されてもよい。これにより、3%未満の「青色(blue)」光は、キャビティの内面で反射した後、3%以上の青色光を有することができる。
【0016】
しかしながら、本発明の概念は、上述した反射率に限定されず、キャビティの内面は、例えば、波長範囲400~470nm内の光に対して70%以上の反射率を有し、他の波長における光に対して70%未満の反射率を有してもよい。
【0017】
キャビティの内面は、例えば、ペイント(paint)を含んでもよい。ペイントは、波長範囲400~470nm内の光を散乱及び/又は反射する、並びに、波長範囲400~470nm外の光を吸収するように構成されてもよい。キャビティの内面は、散乱ナノ粒子を含んでもよい。キャビティの内面は、レイリー散乱(Rayleigh scattering)のために構成されてもよい。散乱ナノ粒子は、レイリー散乱のために構成されてもよい。ナノ粒子は、波長範囲400~470nm内の光を散乱及び/又は反射する、並びに、波長範囲400~470nm外の光を吸収するように構成されてもよい。
【0018】
光学モジュールは、横断面において、少なくとも第1の光をコリメートするように構成されるリニアコリメータ(linear collimator)を含んでもよい。リニアコリメータは、光学モジュールを透過する前の第1の光と比較して、光学モジュールから透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成されてもよい。
【0019】
これにより、第1の光の外観は、太陽光ビームの外観に対して類似度が高められることができる。リニアコリメータは、第1の光のみをコリメートするように構成されてもよい。リニアコリメータは、光学モジュールを透過する前の第1の光と比較して、光学モジュールから透過された第1の光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成されてもよい。
【0020】
複数の発光要素及び/又はキャビティの内面は、実質的に第1の光のみが光学モジュールのリニアコリメータに当たるように構成されてもよい。言い換えれば、複数の発光要素及び/又はキャビティの内面は、実質的に第2の光が光学モジュールのリニアコリメータに当たらないように構成されてもよい。光学モジュールは、複数のリニアコリメータを含んでもよい。複数のリニアコリメータのうちの少なくとも1つは、少なくとも第1の光をコリメートするように構成されてもよい。
【0021】
リニアコリメータは、例えば、リニアレンズ(linear lens)によって構成されてもよく、又はリニアレンズを含んでもよい。
【0022】
それゆえ、第1の光の外観は、太陽光ビームの外観に対して類似度がさらに高められることができる。光学モジュールは、ディフューザを含んでもよい。ディフューザは、照明デバイスを遠くから見ている観察者に対してリニアコリメータの外観を拡散するように構成されてもよい。さらに、ディフューザは、実質的に、照明デバイスを遠くから見ている観察者に対してリニアコリメータの外観のみを拡散するように構成されてもよい。リニアコリメータは、発光要素とディフューザとの間に配置されてもよい。リニアコリメータは、リフレクタ、レンズ、全内部反射(TIR:total internal reflection)に基づく光学要素、及び/若しくは回折要素によって構成されてもよく、又はリフレクタ、レンズ、全内部反射(TIR)に基づく光学要素、及び/若しくは回折要素を含んでもよい。リニアコリメータは、リニア屈折レンズ(linear refractive lens)として構成されてもよい。リニアコリメータは、リニアフレネルレンズ(linear Fresnel lens)であってもよい。リニアフレネルレンズは、屈折セグメントを含んでもよい。しかしながら、リニアフレネルレンズは、屈折セグメントとTIRセグメントとを含んでもよい。
【0023】
さらに、照明デバイスは、照明デバイスの長手方向軸に沿って連続して配置され、キャビティ内に配置される複数の発光要素を含んでもよい。さらに含まれる複数の発光要素は、キャビティの内面に最初に当たることなく光学モジュールの表面に当たる第3の光を発するように構成されてもよい。さらに、光学モジュールは、横断面において、第3の光をコリメートする、及び光学モジュールを透過する前の第3の光と比較して、光学モジュールから透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成されてもよい。光学モジュール及び第3の光を発するように構成される複数の発光要素の少なくとも1つは、光学モジュールから透過された第3の光が、光学モジュールによって透過された第1の光の方向とは異なる方向を有するように構成されてもよい。
【0024】
したがって、第3の光を発するように構成される照明デバイスは、照明デバイスと自然な窓又はスカイライトとの類似度を高めることができる。光学モジュールは、少なくとも第1の光をコリメートするように構成されるレンズと、少なくとも第3の光をコリメートするように構成される別のレンズとを含んでもよい。言い換えれば、光学モジュールは、実質的に第1の光のみをコリメートするように構成されるレンズと、実質的に第3の光のみをコリメートするように構成される別のレンズとを含んでもよい。異なる複数の発光要素は、各複数の発光要素が他の複数の発光要素によって発せられる光とは異なる特性を有する光を発し得るように、キャビティ内で異なって配置されてもよく、特性は、光の色、光の方向、光の強度、及び/又は光のコリメーションの程度を含んでもよい。
【0025】
さらに、照明デバイスは、制御ユニットを含んでもよい。制御ユニットは、第1の光を発するように構成される複数の発光要素及び第3の光を発するように構成される複数の発光要素にそれぞれ結合され、選択的にオン又はオフするように構成されてもよい。
【0026】
したがって、照明デバイスによって発せられる光の制御の程度が高められることができる。照明デバイスによって発せられる光の制御の程度の増加は、照明デバイスと自然な窓又はスカイライトとの類似度を高めることができる。制御ユニットは、照明デバイスによって発せられる光の方向を制御するように構成されてもよい。照明デバイスによって発せられる光の方向は、制御ユニットによって、複数の発光要素を選択的にオン又はオフすることにより制御されてもよい。複数の発光要素の各々は、方向を有する光を発してもよい。さらに、制御ユニットは、照明デバイスによって発せられる光の方向が、光学モジュールに関して太陽の方向と実質的に同じ方向となるように、照明デバイスによって発せられる光の方向を制御するように構成されてもよい。第1の光を発するように構成される複数の発光要素及び第3の光を発するように構成される複数の発光要素の少なくとも1つは、第2の光を発するように構成されてもよい。制御ユニットは、第2の光を発するように構成される第3の光を発するように構成される複数の発光要素及び第1の光を発するように構成される複数の発光要素のうちの少なくとも1つを選択的にオン又はオフするように構成されてもよい。これにより、制御ユニットは、第2の光に関して、第1の光及び/又は第3の光を制御するように構成されてもよい。さらに、第2の光を発するように構成される複数の発光要素のうちの少なくとも他の1つは、キャビティの内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールから透過された第2の光が白色光となるように構成されてもよい。
【0027】
キャビティは、矩形形状又は曲がった形状を有してもよい。これは、キャビティの断面、例えば、長手方向軸に垂直な平面における断面が、矩形形状、又は曲がった形状を有してもよいことを意味してもよい。
【0028】
これにより、キャビティの内面によって反射される、第2の光は、キャビティの形状によって制御されることができる。第2の光を制御することは、照明デバイスによって発せられる光と自然な窓又はスカイライトの光との類似度を高めることができる。さらに、これは、照明デバイスによって発せられる光の強度を増大させることができる。キャビティの、照明デバイスの長手方向に沿った、断面は、矩形形状又は曲がった形状を有してもよい。本発明の概念は、形状が矩形又は曲がっていることによって限定されず、形状は、実質的に任意の幾何学的形状を有してもよい。
【0029】
内面は、第1の内面及び第2の内面を有してもよい。第1の内面は、キャビティの第1の内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成されてもよい。第2の内面は、キャビティの第2の内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合が第1の内面によって反射された第2の光の全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合よりも高い光となるように構成されてもよい。キャビティの第2の内面は、第1の内面の波長範囲400~470nm内の光に対する反射率よりも高い波長範囲400~470nm内の光に対する反射率、及び第1の内面の波長範囲470~650nm内の光に対する反射率よりも低い波長範囲470~650nm内の光に対する反射率の少なくとも一方を有してもよい。
【0030】
したがって、照明デバイスによって発せられる光と自然な窓又はスカイライトの光との類似度が、特に、照明デバイスを直視する観察者によって見られる照明デバイスの外観に関して、高められることができる。第1の内面は、照明デバイスを遠くから見ている観察者によって見られる、雲に似るように構成されてもよい。第2の内面は、照明デバイスを遠くから見ている観察者によって見られる、青空に似るように構成されてもよい。内面は、複数の第1の内面を含んでもよい。さらに、内面は、複数の第2の内面を含んでもよい。(複数の)第1の内面及び(複数の)第2の内面は、照明デバイスを遠くから見ている観察者によって見られる、曇り空の外観を作るように構成されてもよい。キャビティの第1の内面は、例えば、第1のペイントを含んでもよい。第1のペイントは、白色光及び/又は青色光を反射するように構成されてもよい。第1のペイントは、例えば、白色ペイント、青色ペイント、又は白色ペイント及び青色ペイントの混合を含んでもよい。キャビティの第2の内面は、例えば、第2のペイントを含んでもよい。第2のペイントは、青色光を反射するように構成されてもよい。第2のペイントは、青色ペイントを含んでもよい。第2のペイントは、第1のペイントよりも多くの青色光を反射するように構成されてもよい。キャビティの第1の内面は、白色光を散乱及び/又は反射するように構成される、散乱ナノ粒子を含んでもよい。キャビティの第2の内面は、青色光を散乱及び/又は反射する、並びに、青色以外の色の光を吸収するように構成される、散乱ナノ粒子を含んでもよい。
【0031】
内面は、受動反射式ディスプレイデバイス(passive reflective display device)を含んでもよい。これにより、第2の光が受動反射式ディスプレイデバイスの表面に当たってもよい。受動反射式ディスプレイデバイスの表面は、複数の受動反射式ディスプレイデバイスセクションを含んでもよい。さらに、照明デバイスは、制御ユニットを含んでもよい。制御ユニットは、受動反射式ディスプレイデバイスに結合されてもよく、各受動反射式ディスプレイデバイスセクションに電圧を供給するように構成されてもよい。受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、第1の電圧が制御ユニットによって受動反射式ディスプレイデバイスセクションに印加される場合、第1の状態にあってもよい。受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、第2の電圧が制御ユニットによって受動反射式ディスプレイデバイスセクションに印加される場合、第2の状態にあってもよい。第1の電圧は、第2の電圧と異なってもよい。第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションによって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成されてもよい。第2の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションは、第2の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションが、第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションの波長範囲400~470nm内の光に対する反射率よりも高い波長範囲400~470nm内の光に対する反射率、及び第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションの波長範囲470~650nm内の光に対する反射率よりも低い波長範囲470~650nm内の光に対する反射率の少なくとも一方を有することによって、第2の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションによって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合が第1の状態における受動反射式ディスプレイデバイスセクションによって反射された第2の光の全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合よりも高い光となるように構成されてもよい。
【0032】
受動反射式ディスプレイデバイスは、例えば、1つ以上の電子インク(e-ink)ディスプレイによって構成されてもよく、又は、1つ以上の電子インク(e-ink)ディスプレイを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。用語「電子インクディスプレイ(electronic ink display)」とは、電子ペーパ(e-paper)、電気泳動ディスプレイ(electrophoretic display)、電子インク、エレクトロウェッティングディスプレイ(electrowetting display)、又は電気流体ディスプレイ(electrofluidic display)を意味する。
【0033】
さらに、照明デバイスは、光透過層を含んでもよい。光透過層は、光透過層及び内面が流体を収容するための空間を囲むように内面から距離を置いてキャビティ内に配置されてもよい。第1の流体及び第2の流体が、空間内に設けられてもよい。第1の流体及び第2の流体は、それぞれ、第1の流体及び第2の流体に当たる光のリフレクタンス、吸光度、透過率又は散乱のうちの少なくとも1つ以上に関して異なる光学特性を有してもよい。光透過層は、第2の光が第1の流体及び第2の流体の少なくとも一方に当たるように配置されてもよい。
【0034】
第1の流体は、第1の流体に当たる光を透過させるように構成されてもよい。第2の流体は、第2の流体に当たる白色光を反射するように構成されてもよい。
【0035】
第1の流体は、第2の流体に当たる青色光を反射するように構成されてもよく、第2の流体は、第2の流体に当たる光を透過させるように構成されてもよく、キャビティの内面は、白色光を反射するように構成されてもよい。
【0036】
第2の流体は、赤色光及び緑色光を吸収する、並びに、青色光を透過させるように構成されてもよく、キャビティの内面は、光を反射するように構成されてもよい。これにより、光透過層に当たる光は、第1の流体又は第2の流体によって透過されてもよい。
【0037】
さらに、第1の流体は、第1の流体に当たる青色光を反射するように構成されてもよく、第2の流体は、第2の流体に当たる白色光を反射するように構成されてもよい。これにより、光透過層に当たる実質的にすべての光は、第1の流体又は第2の流体によって反射されてもよい。光透過層、第1の流体、及び第2の流体の配置は、反射層として理解されてもよい。
【0038】
それゆえ、照明デバイスと自然な窓又はスカイライトとの類似度が、特に、照明デバイスを直視する観察者によって見られる照明デバイスの外観に関して、高められることができる。空間は、内面の実質的にすべて(全体)によって画定され又は境界付けられ(defined or delimited)てもよい。第1の流体及び第2の流体は、非混和性(immiscible)であってもよい。言い換えれば、第1の流体及び第2の流体は、混合又は混ざり合わない(not mix or blend)ように構成されてもよい。第1の流体の密度は、第2の流体の密度と異なってもよい。第1の流体は油性であってもよく、第2の流体は水性であってもよい。第1の流体及び第2の流体は、空間内で移動するように構成されてもよく、これは、照明デバイスと自然な窓又はスカイライトとの類似度を高めることができる。
【0039】
照明デバイスは、例えば、壁又は天井に配置されてもよい。
【0040】
照明デバイスは、例えば、壁と天井とを仕切るコーナに配置され、これにより、壁及び天井の両方に配置されてもよい。さらに、照明デバイスは、長手方向延在部(longitudinal extension)、及び、長手方向延在部(transversal extension)に垂直である、横方向延在部を含んでもよい。照明デバイスの長手方向延在部は、横方向延在部よりも大きくてもよい。例えば、照明デバイスの長手方向延在部は、照明デバイスの横方向延在部よりも10倍以上大きくてもよい。すなわち、照明デバイスは、細長くてもよい。照明デバイスは、壁又は天井の、部屋の一側から部屋の他の側まで、壁又は天井に配置されてもよい。言い換えれば、照明デバイスは、壁全体又は天井全体に沿って配置されてもよい。これにより、照明デバイスの外観は、スカイライトにさらにいっそう類似することができる。照明デバイスを遠くから見ている人は、照明デバイスによって発せられる光が照明デバイスの長手方向延在部に沿う方向においてコリメートされていないことに気づかない可能性がある。
【0041】
本発明の第2の態様によれば、ランプ、照明器具又は照明システムが提供される。ランプ、照明器具又は照明システムは、本発明の第1の態様による照明デバイスを含む。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本発明の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して以下で述べられる。
図1】本発明の1つ以上の例示的な実施形態による照明デバイスの概略図である。
図2】本発明の1つ以上の例示的な実施形態による照明デバイスの概略図である。
図3】本発明の例示的な実施形態による、照明デバイスの長手方向軸に垂直な照明デバイスの断面の概略図である。
図4】本発明の例示的な実施形態による、照明デバイスの長手方向軸に垂直な照明デバイスの断面の概略図である。
図5】本発明の例示的な実施形態による、照明デバイスの長手方向軸に垂直な照明デバイスの断面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
すべての図は概略的であり、必ずしも縮尺どおりではなく、一般に、本発明の実施形態を明らかにするために必要な部分のみを示し、他の部分は省略されているか、単に示唆されている場合がある。
【0044】
ここで、本発明は、本発明の例示的な実施形態が示されている添付図面を参照して以下で述べられる。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書で述べられる本発明の実施形態に限定して解釈されるべきではなく、むしろ、本発明のこれらの実施形態は、本開示が当業者に本技術の範囲を伝えるように、例示として提供されている。図面において、同一の参照数字は、特に断りのない限り、同一又は類似の機能を有する同一又は類似の構成要素を示す。
【0045】
図1は、本発明の1つ以上の例示的な実施形態による照明デバイス1の概略図である。図1は、照明デバイス1を斜視図から示している。図示の照明デバイス1は、内面11及び光学モジュール20によって構成される、矩形体を含む。内面11は、照明デバイス1の長手方向軸Lに沿って延びている、キャビティ10を画定する。内面11は、キャビティ10の内面11に当たる光を反射するように構成される。キャビティ10は、キャビティ10内の光がキャビティ10を出ることを可能にする開口部12を有する。開口部12は、照明デバイス1の長手方向軸Lに沿って延びている。内面10は、照明デバイス1の本体の3つの側面として見られてもよく、開口部12は、照明デバイス1の本体の第4の側面として見られてもよい。内面10によって構成される照明デバイス1の本体の3つの側面は、左側面、右側面、及び上面として見られてもよい。しかしながら、本発明の概念は、図1に示されるキャビティ10の矩形形状に限定されるものではない。キャビティ10の形状は、例えば、曲がった形状、又は、3、4、5、6、7、8、若しくはそれ以上の任意の数の側面を含む形状等、任意の幾何学的形状を有してもよい。光学モジュール20は、キャビティ10の開口部12に配置されている。図示の光学モジュール20は、開口部12の全体を覆っている。しかしながら、照明デバイス1の本体の第4の側面の一部が、内面11によって構成されてもよい。光学モジュール20は、光学モジュール20の表面21に当たる光を光学モジュール20を透過させるように構成されてもよい。光学モジュール20を透過した光は、照明デバイス1から発せられる。図1は、照明デバイス1の長手方向軸Lに沿って連続して配置され、キャビティ10内に配置される複数の発光要素31を示している。複数の発光要素31は図1では概略的に図示されていることを理解されたい。複数の発光要素31は、例えば、長手方向軸Lに沿って連続して比較的密にパッキングされる(すなわち、任意の隣接するLEDの間の距離が比較的小さく配置される)LEDを含んでもよい。図示の複数の発光要素31は、照明デバイス1の幅に関してキャビティ10の中央から距離を置いて配置されている。しかしながら、複数の発光要素31は、照明デバイス1の幅に関してキャビティ10の中央部に配置されてもよい。図1に示される複数の発光要素31は、光学モジュール20の表面21と反対側の内面11(すなわち、照明デバイス1の本体の上面)よりも、光学モジュール20の表面21から離れて配置されている。本発明の概念は、図1に示されるような複数の発光要素31の配置に限定されるものではない。複数の発光要素31は、キャビティ10内の任意の位置に配置されてもよく、照明デバイス1の長手方向軸Lに沿って延びてもよい。さらに、複数の発光要素31は、光学モジュール20の表面21、及び/又は内面21に配置されてもよい。複数の発光要素31は、照明デバイス1の長手方向軸Lに沿って延び、長手方向軸Lに対して斜めに配置されてもよい。複数の発光要素31は、キャビティ10の内面11に最初に当たることなく光学モジュール20の表面21に当たる第1の光41(図示せず。図3及び図4参照)、及びキャビティ10の内面11に当たる第2の光42(図示せず。図3及び図4参照)を発するように構成される。図示の光学モジュール20は、横断面において第1の光41をコリメートするように構成される。横断面は、照明デバイス1の長手方向軸Lに垂直である平面である。さらに、光学モジュール20は、光学モジュール20を透過する前の第1の光41と比較して、光学モジュール20から透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成される。キャビティ10の内面11、複数の発光要素31及び光モジュール20のうちの少なくとも1つは、キャビティ10の内面11によって反射され、その後、光モジュール20の表面21に当たり、光学モジュール20から透過された第2の光42が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nmにある光となるように構成される。
【0046】
図2は、本発明の1つ以上の例示的な実施形態による照明デバイス1の概略図である。図2は、図1に示され、関連するテキストで述べられている特徴、要素及び/又は機能を含むことに留意されたい。したがって、理解を高めるために、当該図及びこれに関連する記述も参照される。
【0047】
図2に示される内面11は、第1の内面11a及び第2の内面11bを含む。図示の第2の内面11bは、内面11上の多数の幾何学的形状で示されている。第2の内面11bは、楕円、矩形、又は雲等、任意の幾何学的形状を有してもよい。(複数の)第2の内面11bは、第1の内面11aに点在してもよい。
【0048】
例示的な実施形態によれば、第1の内面11aは、キャビティ10の第1の内面11aによって反射され、その後、光学モジュール20の表面21に当たり、光学モジュール20を透過した第2の光42が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成される。さらに、例示的な実施形態によれば、第2の内面11bは、キャビティの第2の内面11bが、第1の内面の波長範囲400~470nm内の光に対する反射率よりも高い波長範囲400~470nm内の光に対する反射率、及び第1の内面の波長範囲470~650nm内の光に対する反射率よりも低い波長範囲470~650nm内の光に対する反射率の少なくとも一方を有することによって、キャビティ10の第2の内面11bによって反射され、その後、光学モジュール20の表面21に当たり、光学モジュール20を透過した第2の光42が、全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合が第1の内面11aによって反射された第2の光の全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合よりも高い光となるように構成される。
【0049】
別の例示的な実施形態によれば、内面11は、第2の光が受動反射式ディスプレイデバイスの表面に当たるように、例えば、電子インク(e-ink)ディスプレイによって構成される、又は電子インクディスプレイを含む、受動反射式ディスプレイデバイスを含む。以下では、電子インクディスプレイの形態の受動反射式ディスプレイデバイスの例が参照されるが、電子インクディスプレイとは別の又は他のタイプの受動反射式ディスプレイデバイスが、代替的に又は追加的に、以下で述べられるような電子インクディスプレイと同様に又は同じように採用されてもよいことを理解されたい。電子インクディスプレイの表面は、複数の電子インクセクションを含む。電子インクディスプレイは、電子インクディスプレイに結合され、各電子インクセクションに電圧を供給するように構成される制御ユニット50(図示せず。図5参照)を含む。電子インクセクションは、第1の電圧が制御ユニットによって電子インクセクションに印加される場合、第1の状態にあり、電子インクセクションは、第2の電圧が制御ユニットによって電子インクセクションに印加される場合、第2の状態にある。第1の電圧は、第2の電圧と異なる。第1の状態11bにおける電子インクセクションは、第1の状態における電子インクセクションによって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成される。第2の状態11aにおける電子インクセクションは、第2の状態における電子インクセクションが、第1の状態における電子インクセクションの波長範囲400~470nm内の光に対する反射率よりも高い波長範囲400~470nm内の光に対する反射率、及び第1の状態における電子インクセクションの波長範囲470~650nm内の光に対する反射率よりも低い波長範囲470~650nm内の光に対する反射率の少なくとも一方を有することによって、第2の状態における電子インクセクションによって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールを透過した第2の光が、全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合が第1の状態11bにおける電子インクセクションによって反射された第2の光の全光束のうちの波長範囲400~470nm内の割合よりも高い光となるように構成される。図2に示される例示的な実施形態は、第1の状態11bにおける電子インクセクションの3つのクラスタを含む。第1の状態11bにおける電子インクセクションの3つのクラスタは各々、幾何学的形状を有し、形状は、楕円形状又は雲形状として見られてもよい。すべての他の電子インクセクションは、第2の状態11aにおける電子インクセクションである。第1の状態11bにおける電子インクセクションは、第2の状態11aにおける電子インクセクションの中に点在していると見られてもよい。
【0050】
図3は、本発明の例示的な実施形態による、照明デバイスの長手方向軸に垂直な照明デバイス1の断面の概略図である。図3は、図1に示され、関連するテキストで述べられている特徴、要素及び/又は機能を含むことに留意されたい。したがって、理解を高めるために、当該図及びこれに関連する記述も参照される。
【0051】
図3に示される照明デバイス1は、3つの側面を含む、内面11を含む。内面11の3つの側面は、逆さU字形状で配置される(Π字形状として見られてもよい)。3つの側面を仕切る、内面の2つのコーナは、直角コーナである。しかしながら、コーナは丸みを帯びてもよく、又は曲げられてもよい。内面11は、キャビティ10を画定する。キャビティ10は、開口部12を含む。開口部12は、内面11の2つの側面の端部によって画定される。光学モジュール20は、キャビティ10の開口部12に配置されている。光学モジュール20は、キャビティ10に面する表面21を有する。さらに、照明デバイス1は、図1に示されるのと同様に、キャビティ10に関連して配置される、複数の発光要素31を含む。複数の発光要素31は、第1の光41を発することが示されている。第1の光は、キャビティ10の内面11に最初に当たることなく光学モジュール20の表面21に当たっている。光学モジュール20は、横断面において第1の光41をコリメートする。横断面は、照明デバイス1の長手方向軸L(図示せず。図1参照)に垂直である。これにより、光学モジュール20は、光学モジュール20を透過する前の第1の光41と比較して、光学モジュール20から透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めたコリメート光を生成している。図3は、光学モジュール20から透過されたコリメートされた第1の光を、明確なビーム(defined beam)として示している。横断面におけるビームの方向は例示的なものであり、横断面における任意の方向であってもよい。ビームの方向は、例えば、横断面において、光学モジュール20の、キャビティ10から外側に面する表面(すなわち、光学モジュール20の表面21の反対側の表面)の法線に対して-90~90度の間の任意の角度であってもよい。さらに、複数の発光要素31は、第2の光42を発することが示されている。第2の光42は、キャビティ10の内面11に当たっている。第2の光42は、内面11から反射して、光学モジュール20の表面21に当たるか、又は内面11に再び当たることを理解されたい。第2の光42は、光学モジュール20の表面21に当たる場合、反射して内面11に当たるか、又は光学モジュール20を透過する。
【0052】
図4は、本発明の例示的な実施形態による、照明デバイスの長手方向軸に垂直な照明デバイスの断面の概略図である。図4は、図3に示され、関連するテキストで述べられている特徴、要素及び/又は機能を含むことに留意されたい。したがって、理解を高めるために、当該図及びこれに関連する記述も参照される。
【0053】
図3に示されるような例示的な実施形態と図4に示されるような例示的な実施形態との違いは、図4に示される照明デバイス1が追加の複数の発光要素32を含むことである。追加の複数の発光要素32は、照明デバイス1の長手方向軸Lに沿って連続して配置され、キャビティ10内に配置されている。追加の複数の発光要素32は、第3の光43を発する。第3の光43は、キャビティ10の内面11に最初に当たることなく光学モジュール20の表面21に当たる。さらに、光学モジュール20は、横断面において第3の光43をコリメートする、及び光学モジュール20を透過する前の第3の光43と比較して、光学モジュール20から透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成される。光学モジュール20及び第3の光43を発するように構成される複数の発光要素32のうちの少なくとも1つは、光学モジュール20から透過された第3の光43が、光学モジュール20から透過された第1の光41の方向とは異なる方向を有するように構成される。図4に示される複数の発光要素31及び追加の複数の発光要素32の配置は例示的なものである。複数の発光要素31及び追加の複数の発光要素32は、キャビティ10内の実質的に任意の位置に配置されてもよい。例えば、追加の複数の発光要素32は、光学モジュール20の表面21と複数の発光要素31との間に配置されてもよい。さらに、本発明の概念は、1つの追加の複数の発光要素に限定されず、2、3、4、5、6、又はそれ以上等、任意の数の追加の複数の発光要素を含んでもよい。複数の発光要素31及び追加の複数の発光要素32は、第2の光42(図示せず。図3参照)を発するように構成されることを理解されたい。複数の発光要素31及び追加の複数の発光要素32によって発せられる第2の光42は、理解しやすい図示を提供するためだけに省略されている。したがって、本発明の概念は、図4における第2の光の省略によって限定されるものではない。
【0054】
図5は、本発明の例示的な実施形態による、照明デバイスの長手方向軸に垂直な照明デバイスの断面の概略図である。図5は、図1~4に示され、関連するテキストで述べられている特徴、要素及び/又は機能を含むことに留意されたい。したがって、理解を高めるために、当該図及びこれに関連する記述も参照される。
【0055】
図5に示されるような例示的な実施形態と図3及び4に示されるような例示的な実施形態との違いは、図5に示される照明デバイス1がさらに制御ユニット50を含むことである。図5における制御ユニット50は、ケーブルを介して複数の発光要素31に結合される。さらに、図5に示される照明デバイス1は、光透過層60を含む。光透過層60は、光透過層60及び内面11が流体を収容するための空間を囲むように内面11から距離を置いてキャビティ10内に配置される。第1の流体及び第2の流体が、空間内に設けられる。第1の流体は、第1の流体に当たる光を透過させるように構成される。第2の流体は、第2の流体に当たる白色光を反射するように構成される。光透過層60は、第2の光42(図示せず。図3参照)が第1の流体及び第2の流体の少なくとも一方に当たるように配置される。制御ユニット50は、ポンプを含み、空間に結合され、空間内で第1の流体及び第2の流体を移動させるように構成されてもよい。
【0056】
例示的な実施形態は、追加の複数の発光要素32(図示せず。図4参照)及び制御ユニット50を含む照明デバイス1である。制御ユニット50は、第1の光41を発するように構成される複数の発光要素31、32及び第3の光43を発するように構成される複数の発光要素にそれぞれ結合され、選択的にオン又はオフするように構成される。
【0057】
結論として、照明デバイスが提供される。照明デバイスは、キャビティを含む。キャビティは、照明デバイスの長手方向軸に沿って延びている。さらに、キャビティは、キャビティの内面に当たる光を反射するように構成される内面によって画定される。キャビティは、キャビティ内の光がキャビティを出ることを可能にする開口部を有する。さらに、照明デバイスは、光学モジュールを含む。光学モジュールは、キャビティの開口部内又は開口部に配置され、光学モジュールの表面に当たる光を光学モジュールを透過させるように構成される。光学モジュールを透過した光は、照明デバイスから発せられる。さらに、照明デバイスは、複数の発光要素を含む。発光要素は、照明デバイスの長手方向軸に沿って連続して配置され、キャビティ内に配置され、第1の光を発するように構成される。第1の光は、キャビティの内面に最初に当たることなく光学モジュールの表面に当たっている。さらに、発光要素は、第2の光を発するように構成される。第2の光は、キャビティの内面に当たっている。光学モジュールは、横断面において第1の光をコリメートするように構成される。横断面は、照明デバイスの長手方向軸に垂直である。さらに、光学モジュールは、光学モジュールを透過する前の第1の光と比較して、光学モジュールから透過された、横断面における、光のコリメーションの程度を高めるようにコリメート光を生成するように構成される。キャビティの内面(11)、複数の発光要素及び光学モジュールのうちの少なくとも1つは、キャビティの内面によって反射され、その後、光学モジュールの表面に当たり、光学モジュールから透過された第2の光が、全光束の少なくとも3%が波長範囲400~470nm内にある光となるように構成される。
【0058】
本発明は、添付の図面及び前述の記述において説明されたが、このような説明は、例証及び例示的なものであり、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。図面、本開示、及び添付の請求項の検討によって、開示される実施形態に対する他の変形形態が、当業者により理解されることができ、また、特許請求される発明を実施する際に実行されることができる。添付の特許請求の範囲において、単語「備える/含む」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数を排除するものではない。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。請求項中のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】