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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-16
(54)【発明の名称】縫合に基づいた閉鎖装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/062 20060101AFI20230509BHJP
【FI】
A61B17/062
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022559617
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(85)【翻訳文提出日】2022-10-31
(86)【国際出願番号】 US2021024855
(87)【国際公開番号】W WO2021202508
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】63/002,822
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】バグリー、ケビン エル.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160BB01
4C160BB11
(57)【要約】
縫合装置は縫合リングを含み、縫合リングは、その内部に延びる弧状チャネルを画定する。第1の弧状針送り部は、弧状チャネルの第1のサイド内に摺動可能に配置されており、第2の弧状針送り部は、弧状チャネルの第2のサイド内に摺動可能に配置されている。弧状針は、第1の弧状針送り部と第2の弧状針送り部との間で受け渡しが可能であり、弧状針を第1の弧状針送り部に取り外し可能に固定するように適合された第1のラッチ機構部と、弧状針を第2の弧状針送り部に取り外し可能に固定するように適合された第2のラッチ機構部とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の遠位端に対して固定されるように適合された取付構造体と、
前記取付構造体に対して固定された縫合リングであって、当該縫合リング内に延びる弧状チャネルを画定する縫合リングと、
前記弧状チャネルの第1のサイド内に摺動可能に配置され、作業端及び制御端を含む第1の弧状針送り部と、
前記第1の弧状針送り部の前記制御端に操作可能に結合された第1の制御要素と、
前記第1の弧状針送り部に取り外し可能に固定可能な弧状針と、
を備える、縫合装置。
【請求項2】
前記弧状チャネルの第2のサイド内に摺動可能に配置され、作業端及び制御端を含む第2の弧状針送り部と、
前記第2の弧状針送り部の前記制御端に操作可能に結合された第2の制御要素と、
を更に備え、
前記弧状針は、前記第1の弧状針送り部と前記第2の弧状針送り部との間で受け渡しが可能であり、かつ、前記弧状針を前記第1の弧状針送り部に取り外し可能に固定するように適合された第1のラッチ機構部と、前記弧状針を前記第2の弧状針送り部に取り外し可能に固定するように適合された第2のラッチ機構部とを含み、
前記第1の制御要素と前記第2の制御要素は、前記縫合リングの前記弧状チャネルに入る際に互いに交差する、
請求項1に記載の縫合装置。
【請求項3】
前記第1のラッチ機構部は、前記弧状針の第1の部分内に配置された半径方向に離隔した第1の突起対を備え、前記第2のラッチ機構部は、前記弧状針の第2の部分内に配置された半径方向に離隔した第2の突起対を備える、請求項2に記載の縫合装置。
【請求項4】
前記弧状針は、前記第1のラッチ機構部と前記第2のラッチ機構部との間に配置された縫合糸用孔を更に含む、請求項2に記載の縫合装置。
【請求項5】
前記第1の針送り部は、前記第1の突起対の第1の突起に相補的な第1の孔と、前記第1の突起対の第2の突起に相補的な第2の孔とを備える、請求項3に記載の縫合装置。
【請求項6】
前記第1の弧状針送り部は、前記作業端から前記第1の弧状針送り部の前記制御端に向かって延びる第1の長手方向整合スロット対を備え、前記第1の弧状針送り部が、前記弧状縫合リングの前記第1のサイドによって拘束されていないときに前記第1の孔及び前記第2の孔に対して曲がることができるように、各前記第1の長手方向整合スロット対は、前記第1の孔及び前記第2の孔のうちの1つを通って延びる、請求項5に記載の縫合装置。
【請求項7】
前記第2の弧状針送り部は、前記第2の突起対の第1の突起に相補的な第1の孔と、前記第2の突起対の第2の突起に相補的な第2の孔とを備える、請求項3に記載の縫合装置。
【請求項8】
前記第2の弧状針送り部は、前記作業端から前記第2の弧状針送り部の前記制御端に向かって延びる第2の長手方向整合スロット対を含み、前記第2の弧状針送り部が、前記弧状縫合リングの前記第2のサイドによって拘束されていないときに前記第1の孔及び前記第2の孔に対して曲がることができるように、各前記第2の長手方向整合スロット対は、前記第1の孔及び前記第2の孔のうちの1つを通って延びる、請求項7に記載の縫合装置。
【請求項9】
前記縫合リングは、第1の開放端から第2の開放端まで円形に延び、前記第1の開放端と前記第2の開放端は、前記第1の開放端と前記第2の開放端との間に組織が延びることを可能とする距離を開けている、請求項1~8のいずれか一項に記載の縫合装置。
【請求項10】
前記環状チャネルは、前記第1の開放端に近接する第1の領域及び前記第2の開放端に近接する第2の領域以外は円形断面輪郭を有する、請求項9に記載の縫合装置。
【請求項11】
前記第1の領域及び前記第2の領域はそれぞれ、前記第1の弧状針送り部が前記第1の開放端を出る際に、若しくは、前記第2の弧状針送り部が前記第2の開放端を出る際に、又は前記第1の弧状針送り部が前記第1の開放端を出るとともに前記第2の弧状針送り部が前記第2の開放端を出る際に、前記第1の弧状針送り部若しくは前記第2の針送り部が曲がり始めること、又は前記第1の弧状針送り部及び前記第2の針送り部が曲がり始めることを可能にする楕円形断面輪郭を有する、請求項10に記載の縫合装置。
【請求項12】
前記第1の制御要素は、前記第1の制御要素が前記第1の弧状針送り部に固定されている場所に近接する前記第1の弧状針送り部の接線に実質的に平行に前記弧状チャネルの前記第1のサイドに入る、請求項1~11のいずれか一項に記載の縫合装置。
【請求項13】
前記第2の制御要素は、前記第2の制御要素が前記第2の弧状針送り部に固定されている場所に近接する前記第2の弧状針送り部の接線に実質的に平行に前記弧状チャネルの前記第2のサイドに入る、請求項2~12のいずれか一項に記載の縫合装置。
【請求項14】
前記第1の制御要素を収容している第1の管状部材と、
前記第2の制御要素を収容している第2の管状部材と、
を更に備え、
前記第1の管状部材は、前記縫合リングの前記第1のサイドの湾曲の方向と反対の方向に湾曲する湾曲遠位部を備え、前記第2の管状部材は、前記縫合リングの前記第2のサイドの湾曲の方向と反対の方向に湾曲する湾曲遠位部を備える、
請求項2~13のいずれか一項に記載の縫合装置。
【請求項15】
前記縫合リングはC字形からなる、請求項1~14のいずれか一項に記載の縫合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、組織を縫合するための装置に関し、より具体的には、組織を内視鏡的に縫合するために内視鏡又は同等の装置と協働する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な内視鏡治療により、大きすぎて、止血クリップで容易に留めて損傷部を閉じることができないほどの損傷部(又は創傷)が生じる可能性がある。このような内視鏡治療の例としては、大きな病変の除去、粘膜層下のトンネリング、組織の全層除去、胃腸管の外側を通ることによる他の臓器の治療、並びに術後漏出、手術ステープルラインの失敗、及び吻合部漏出などの術後の課題の修復が挙げられる。内視鏡治療には、肥満症修正処置も含まれる。大きな欠陥を内視鏡的に閉じるための既知の装置及び方法には、それぞれ特定の利点及び欠点がある。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、大きな損傷を内視鏡的に閉じるための装置のいくつかの代替的な設計、材料、及び方法に関する。一例では、縫合装置は、内視鏡の遠位端に対して固定されるように適合された取付構造体と、取付構造体に対して固定された縫合リングであって、当該縫合リング内に延びる弧状チャネルを画定する縫合リングとを含む。第1の弧状針送り部は、弧状チャネルの第1のサイド内に摺動可能に配置されており、作業端及び制御端を含む。第1の制御要素は、第1の弧状針送り部の制御端に操作可能に結合されており、弧状針は、第1の針送り部に取り外し可能に固定可能である。
【0004】
代替的に又は追加的に、縫合装置は、弧状チャネルの第2のサイド内に摺動可能に配置されており、作業端と制御端とを含む第2の弧状針送り部を更に含んでもよい。第2の制御要素は、第2の弧状針送り部の制御端に操作可能に結合されている。弧状針は、第1の弧状針送り部と第2の弧状針送り部との間で受け渡しが可能であり、弧状針を第1の弧状針送り部に取り外し可能に固定するように適合された第1のラッチ機構部と、弧状針を第2の弧状針送り部に取り外し可能に固定するように適合された第2のラッチ機構部とを含む。第1の制御要素と第2の制御要素は、縫合リングの弧状チャネルに入る際に互いに交差する。
【0005】
代替的に又は追加的に、第1のラッチ機構部は、弧状針の第1の部分内に配置された半径方向に離隔した第1の突起対を含んでもよく、第2のラッチ機構部は、弧状針の第2の部分内に配置された半径方向に離隔した第2の突起対を含んでもよい。
【0006】
代替的に又は追加的に、弧状針は、第1のラッチ機構部と第2のラッチ機構部との間に配置された縫合糸用孔を更に含んでもよい。
代替的に又は追加的に、第1の針送り部は、第1の突起対の第1の突起に相補的な第1の孔と、第1の突起対の第2の突起に相補的な第2の孔とを含んでもよい。
【0007】
代替的に又は追加的に、第1の弧状針送り部は、作業端から第1の弧状針送り部の制御端に向かって延びる第1の長手方向整合スロット対を含んでもよく、第1の弧状針送り部が、弧状縫合リングの第1のサイドによって拘束されていないときに第1の孔及び第2の孔に対して曲がることができるように、各第1の長手方向整合スロット対は、第1の孔及び第2の孔のうちの1つを通って延びる。
【0008】
代替的に又は追加的に、第2の弧状針送り部は、第2の突起対の第1の突起に相補的な第1の孔と、第2の突起対の第2の突起に相補的な第2の孔とを含んでもよい。
代替的に又は追加的に、第2の弧状針送り部は、作業端から第2の弧状針送り部の制御端に向かって延びる第2の長手方向整合スロット対を含んでもよく、第2の弧状針送り部が、弧状縫合リングの第2のサイドによって拘束されていないときに第1の孔及び第2の孔に対して曲がることができるように、各第2の長手方向整合スロット対は、第1の孔及び第2の孔のうちの1つを通って延びる。
【0009】
代替的に又は追加的に、縫合リングは、第1の開放端から第2の開放端まで円形に延びてもよく、第1の開放端と第2の開放端は、第1の開放端と第2の開放端との間に組織が延びることを可能とする距離を開けている。
【0010】
代替的に又は追加的に、環状チャネルは、第1の開放端に近接する第1の領域及び第2の開放端に近接する第2の領域以外は円形断面輪郭を有してもよい。
代替的に又は追加的に、第1の領域及び第2の領域はそれぞれ、第1の弧状針送り部が第1の開放端を出る際に、若しくは、第2の弧状針送り部が第2の開放端を出る際に、又は第1の弧状針送り部が第1の開放端を出るとともに第2の弧状針送り部が第2の開放端を出る際に、第1の弧状針送り部若しくは第2の針送り部が曲がり始めること、又は第1の弧状針送り部及び第2の針送り部が曲がり始めることを可能にする楕円形断面輪郭を有してもよい。
【0011】
代替的に又は追加的に、第1の制御要素は、第1の制御要素が第1の弧状針送り部に固定されている場所に近接する第1の弧状針送り部の接線に実質的に平行に弧状チャネルの第1のサイドに入ってもよい。
【0012】
代替的に又は追加的に、第2の制御要素は、第2の制御要素が第2の弧状針送り部に固定されている場所に近接する第2の弧状針送り部の接線に実質的に平行に弧状チャネルの第2のサイドに入ってもよい。
【0013】
代替的に又は追加的に、縫合装置は、第1の制御要素を収容している第1の管状部材と、第2の制御要素を収容している第2の管状部材とを更に含んでもよい。
別の例では、内視鏡と組み合わせて使用されるように適合された縫合装置は、第1のサイドと第2のサイドとを有する縫合リングであって、縫合リング内に延びる弧状チャネルを画定する、縫合リングを含む。第1の管状部材は、縫合リングの第1のサイドの湾曲の方向と反対の方向に湾曲する湾曲遠位部を含む。第2の管状部材は、縫合リングの第2のサイドの湾曲の方向と反対の方向に湾曲する湾曲遠位部を含む。第1の弧状針送り部は、弧状チャネルの第1のサイド内に摺動可能に配置されており、第2の弧状針送り部は、弧状チャネルの第2のサイド内に摺動可能に配置されている。第1の制御要素は、第1の管状部材内に配置されており、第1の弧状針送り部に操作可能に結合されている。第2の制御要素は、第2の管状部材内に配置されており、第2の弧状針送り部に操作可能に結合されている。弧状針は、第1の制御要素及び第2の制御要素を操作することにより、第1の弧状針送り部と第2の弧状針送り部との間で受け渡しが可能である。
【0014】
代替的に又は追加的に、第1の針送り部は、弧状針を取り外し可能に固定するように適合された作業端を含んでもよい。
代替的に又は追加的に、第1の弧状針送り部は、第1の針送り部の作業端が、弧状縫合リングの第1のサイドによって拘束されていないときに曲がることができるように、第1の針送り部の作業端内に延びる第1の長手方向整合スロット対を含んでもよい。
【0015】
代替的に又は追加的に、第2の弧状針送り部は、弧状針を取り外し可能に固定するように適合された作業端を含む。
代替的に又は追加的に、第2の弧状針送り部は、第2の弧状針送り部の作業端が、弧状縫合リングの第2のサイドによって拘束されていないときに曲がることができるように、第2の弧状針送り部の作業端内に延びる第2の長手方向整合スロット対を含んでもよい。
【0016】
別の例では、内視鏡と組み合わせて使用されるように適合された縫合装置は、内視鏡の遠位端に固定されるように適合されたエンドキャップリングと、エンドキャップリングに固定されたC字形の縫合リングとを含む。C字形の縫合リングは、第1のサイド及び第2のサイドを有し、縫合リング内に延びる弧状チャネルを画定する。第1の弧状針送り部は、弧状チャネルの第1のサイド内に摺動可能に配置されており、第2の弧状針送り部は、弧状チャネルの第2のサイド内に摺動可能に配置されている。第1の制御要素は、第1の制御要素が第1の針送り部に固定されている場所に近接する第1の針送り部の接線に実質的に平行に弧状チャネルの第1のサイドに入るように適合され、第2の制御要素は、第2の制御要素が第2の針送り部に固定されている場所に近接する第2の針送り部の接線に実質的に平行に弧状チャネルの第2のサイドに入るように適合されている。弧状針は、第1の制御要素及び第2の制御要素を操作することにより、第1の弧状針送り部と第2の弧状針送り部との間で受け渡しが可能である。
【0017】
いくつかの実施形態の上記概要は、開示される各実施形態又は本開示の全ての実装形態を説明することを意図するものではない。図及び後続の発明を実施するための形態は、これらの実施形態をより具体的に例示するものである。
【0018】
本開示は、添付の図面に関連する以下の説明を考慮することでより完全に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】内視鏡に対して固定された例示的な縫合装置を含む例示的なアセンブリの斜視図。
図2図1の例示的なアセンブリの端面図。
図3】弧状針が第1の弧状針送り部から第2の弧状針送り部にどのように送られるかを段階的に示す、図1の例示的な縫合装置の部分切開図。
図4】弧状針が第1の弧状針送り部から第2の弧状針送り部にどのように送られるかを段階的に示す、図1の例示的な縫合装置の部分切開図。
図5】弧状針が第1の弧状針送り部から第2の弧状針送り部にどのように送られるかを段階的に示す、図1の例示的な縫合装置の部分切開図。
図6】弧状針が第1の弧状針送り部から第2の弧状針送り部にどのように送られるかを段階的に示す、図1の例示的な縫合装置の部分切開図。
図7図1の例示的なアセンブリ内で第1の弧状針送り部又は第2の弧状針送り部のどちらかとして使用可能な弧状針送り部の斜視図。
図8】縫合リングの一部分、弧状針送り部、及び弧状針送り部に対して固定された弧状針を示す、図1の例示的な縫合装置の一部分の斜視図。
図9図8の線9-9に沿って取られた、図8に示される例示的な縫合装置の一部分の断面図。
図10図1の例示的な縫合装置内で使用可能な弧状針の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示は、様々な修正形態及び代替形態に適用できるが、その詳細は、図中に例として示されており、詳細に説明される。しかしながら、その意図は、記載されている特定の実施形態に本発明を限定することではないと理解すべきである。それどころか、その意図は、本開示の趣旨及び範囲内にある全ての修正形態、均等物、及び代替物を包含することである。
【0021】
以下の定義される用語については、特許請求の範囲又は本明細書の他の場所で異なる定義が与えられない限り、これらの定義が適用されるものとする。
特定の用語の定義は、以下に提供され、特許請求の範囲又は本明細書の他の場所で異なる定義が与えられない限り、適用されるものとする。
【0022】
本明細書では、全ての数値は、明示的に示されているか否かを問わず、「約」という用語により修飾されるものと想定される。「約」という用語は、一般に、列挙した数値に等しい(すなわち、同じ機能又は結果を有する)と当業者が考える数の範囲を指す。多くの場合、「約」という用語は、最も近い有効数字に丸められた数を含むものとして示される場合がある。
【0023】
端点による数値範囲の記述は、その範囲内の全ての数を含む(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)。
様々な構成要素、特徴、及び/又は仕様に関連するいくつかの適切な寸法、範囲、及び/又は数値が開示されるが、本開示によって促される当業者は、望ましい寸法、範囲、及び/又は数値が、明示的に開示されるものから逸脱し得ることを理解するであろう。
【0024】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、内容で別段の明確な指示のない限り、単数形及び複数形の指示対象を含む或いは指す。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「又は」という用語は、内容で別段の明確な指示のない限り、一般に、「及び/又は」を含むように用いられる。
【0025】
以下の発明を実施するための形態は、異なる図面中の同等の要素に同じ番号が付された図面を参照して読まれるべきである。発明を実施するための形態及び必ずしも縮尺どおりではない図面は、例示的な実施形態を示し、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。示される例示的な実施形態は、単なる例示とされる。特段の明確な記載のない限り、任意の例示的な実施形態の選択した特徴は、追加的な実施形態に組み込まれ得る。
【0026】
本開示は、体内の創傷を閉じるために、内視鏡又は同等の送達装置と組み合わせて使用されるように構成された装置に関する。場合によっては、本明細書に記載される縫合装置は、シングル作業チャネル内視鏡又はデュアル作業チャネル内視鏡と組み合わせて、内視鏡のシングル作業チャネル又は利用可能なチャネル内で使用され得るように構成されてもよく、場合によっては、1人の人によって操作され得るが、場合によっては、2人目の人が関与してもよい。
【0027】
図1は、内視鏡14に対して固定された例示的な縫合装置12を含む例示的なアセンブリ10の斜視図であり、図2は、例示的なアセンブリ10の端面図である。図示されるように、例示的な縫合装置12は、縫合装置12を内視鏡14に対して固定するように構成されたエンドキャップリング16を含む。例えば、エンドキャップリング16は、任意のスコープ上コネクタであり得る。場合によっては、その代わりに、縫合装置12は、縫合装置12を内視鏡14に対して固定するように適合された他の構造体又は特徴部(不図示)を含んでもよい。縫合装置12は、C字形の縫合リング18を含む。後続の図面に関して示されるように、C字形の縫合リング18は、一対の弧形状針送り部の間を行ったり来たりして送るように弧状針(図1には示さず)を送るために、弧形状針送り部がC字形の縫合リング18内を摺動することを可能にするように適合されている。
【0028】
C字形の縫合リング18は、第1の開放端20と第2の開放端22との間に示されているような円の欠落部分を除いて、円を描くものと考えられ得る。円の欠落部分は、縫合される組織をその内部に収容することができる領域24を画定すると考えられ得る。場合によっては、第1の開放端20と第2の開放端22との間の相対距離を含むC字形の縫合リング18の相対寸法は、異なる組織、異なる相対的な針送り部サイズなどに適応するために、変化させ得る。追加的に、図示されるように、C字形の縫合リング18は、エンドキャップリング16に対して特定の弧角度を形成していると考えられ得る。C字形の縫合リング18はエンドキャップリング16に対して任意の所望の角度で配置され得るため、これは例示に過ぎない。C字形の縫合リング18は、エンドキャップ16に対して任意の所望のロケーションに取り付けられてもよい。場合によっては、C字形の縫合リング18の相対ロケーションは、送達後に調整されてもよい。場合によっては、図2に最も良く示されるように、縫合装置12は、領域24が内視鏡14の主作業チャネル26に対して中央に配置される又は少なくとも実質的に中央に配置されるように、内視鏡14に対して固定され得るが、これは全ての場合において必要なわけではない。縫合装置12の使用のために追加的な器具は必要ないが、場合によっては、作業チャネル26を通して、領域24に到達することができる器具を提供したい場合がある。例えば、縫合中に、組織を領域24に向かって引っ張ることを助けるために又は組織を領域24に対して保持するために、把持鉗子を使用したい場合がある。従って、領域24は、縫合装置12の作業空間とも考えることができる。
【0029】
C字形の縫合リング18は、第1のサイド28及び第2のサイド30を含むと考えられ得る。縫合装置12は、第1の管状部材32及び第2の管状部材34を含む。C字形の縫合リング18の第1のサイド28は(図示された向きにおいて)右側にあり、C字形の縫合リングの第2のサイド30は左側にある一方で、第1の管状部材32は左側にあり、第2の管状部材34は右側にある(例えば、第1及び第2の制御要素が見える図3を参照)。第1の管状部材32は、湾曲部36と近位に延びるライナ部38とを含むものとして示され得る。同様に、第2の管状部材34は、湾曲部40と近位に延びるライナ部42とを含むものとして示され得る。第1の管状部材32の湾曲部36は、C字形の縫合リング18の第1のサイド28が湾曲する方向と反対の方向に湾曲しており、第2の管状部材34の湾曲部40は、C字形の縫合リング18の第2のサイド30が湾曲する方向と反対の方向に湾曲していることは理解されるであろう。場合によっては、C字形の縫合リング18の側並びに第1及び第2の管状部材32、34の相対的な湾曲は、制御要素と弧状針送り部(図1及び図2には示さず)とを整合させるのに役立つ。
【0030】
図3から図6は、縫合リング12の一部分、第1の管状部材32の湾曲部36、及び第2の管状部材34の湾曲部40が、縫合装置12の更なる詳細を明らかにするために切り開かれた縫合装置12の部分切開図である。縫合装置12は、第1の制御要素46と操作可能に結合された第1の弧状針送り部44と、第2の制御要素50と操作可能に結合された第2の弧状針送り部48とを含む。制御要素46と制御要素50は、第1の制御要素46が第1の弧状針送り部44に固定され、第2の制御要素50が第2の弧状針送り部48に固定されている場所に近接するロケーション52にて互いに交差することは理解されるであろう。場合によっては、第1の制御要素46と第2の制御要素50とを互いに交差させると、制御要素46、50がそれらの対応する弧状針送り部44、48とより良好に整合される結果、第1の制御要素46及び第2の制御要素50を移動させるために必要な労力の低減につながる可能性がある。第2の制御要素50は第1の制御要素46の上を通過するものとして示されているが、これは単なる一例である。弧状針54は、第1の弧状針送り部44と第2の弧状針送り部48との間で送られるものとして示され得る。
【0031】
場合によっては、第1の制御要素46は、C字形の縫合リング18の弧状チャネル56の第1のサイド28に入る。その方向は、第1の制御要素46が第1の弧状針送り部44に固定されている場所に近接する第1の弧状針送り部44の接線に実質的に平行な方向である。場合によっては、第2の制御要素50は、C字形の縫合リング18の弧状チャネル56の第2のサイド30に入る。その方向は、第2の制御要素50が第2の弧状針送り部48に固定されている場所に近接する第2の弧状針送り部48の接線に実質的に平行な方向である。
【0032】
C字形の縫合リング18は、C字形の縫合リング18内に第1の開放端20から第2の開放端22まで延びる弧状チャネル56を画定する。図8及び図9に関してより詳細に説明するように、弧状チャネル56は、第1の開放端20に近接する第1の領域58及び第2の開放端22に近接する第2の領域60を除いて、第1の弧状針送り部44及び第2の弧状針送り部48それぞれの外径及び外部断面輪郭とほぼ同じ、一定の内径及び内部断面輪郭を有する。場合によっては、図示されるように、第1の領域58は、弧状針54が第1の領域58内に配置されているときに、弧状針54に固定された縫合糸を収容するスロット62を含み、第2の領域60は、弧状針54が第2の領域60内に配置されているときに、弧状針54に固定された縫合糸を収容するスロット64を含む。
【0033】
近位ハンドル又は他の機構は図示されていないが、使用者は、第1の制御要素46を第1の方向に作動させることにより第1の弧状針送り部44を選択的に前進させることができ、第1の制御要素46を第2の、反対方向に作動させることにより第1の弧状針送り部44を選択的に引き込むことができることは理解されるであろう。使用者は、第2の制御要素50を第1の方向に作動させることにより第2の弧状針送り部48を選択的に前進させることができ、第2の制御要素50を第2の、反対方向に作動させることにより第2の弧状針送り部48を選択的に引き込むことができる。使用者はまた、単に、適切な制御要素46、50を移動しないようにすることにより、第1の弧状針送り部44又は第2の弧状針送り部48のいずれかを特定のロケーションに保持してもよい。
【0034】
図3から開始すると、第1の弧状針送り部44は、C字形の縫合リング18の第1のサイド28内に引き込まれて示され、第2の弧状針送り部48は、C字形の縫合リング18の第2のサイド30内に引き込まれて示され得る。弧状針54は、第1の弧状針送り部44に固定されて示され得る。弧状針54が第1の弧状針送り部44にどのように固定されているかについての更なる詳細は、後に、図7及び図8において説明する。図4に進むと、第1の制御要素46を適切な方向に前進させることにより、第1の弧状針送り部44がC字形の縫合リング18の第1のサイド28から出て、領域24内に部分的に前進したことが分かる。図5に進むと、弧状針54が第2の弧状針送り部48と接触するように、第1の弧状針送り部44は更に前進している。場合によっては、弧状針54を第2の弧状針送り部48に進めるために第1の弧状針送り部44を更に前進させる間、第2の弧状針送り部48は、第2の制御要素50を所定のロケーションに保持することにより適所に保持されてもよい。最終的に、図6において、弧状針54は、第1の制御要素46を適切な方向に移動させることにより第1の弧状針送り部44が取り外され、第2の弧状針送り部48に固定されて示され得る。
【0035】
図3から図6に示される工程は、領域又は作業領域24内に存在する組織に縫い目を配置することになることは理解されるであろう。(内視鏡14の遠位端に固定されている)縫合装置12を側方に移動させることにより、図3から図6に示される工程を逆にすることによって、次の縫い目が配置され得る。記載したように、場合によっては、把持鉗子又は他の器具が内視鏡14の作業チャネル16を通して提供されてもよいが、これは縫合装置12の動作のために必要なわけではない。
【0036】
図7は、例えば、第1の弧状針送り部44又は第2の弧状針送り部48のいずれかとして使用され得る弧状針送り部70の斜視図である。弧状針送り部70は、弧状針送り部70がC字形の縫合リング18内の弧状チャネル56に対して容易に摺動することができるように、C字形の縫合リング18の湾曲に一致する湾曲を有する。弧状針送り部70は円形の断面形状を有するものとして示されているが、これは、全ての場合において必要なわけではない。例えば、弧状針送り部70は、正方形又は矩形などの非円形の断面形状を有し得る。弧状針送り部70は、作業端72及び制御端74を有するものと考えられ得る。作業端72は、弧状針54を取り外し可能に固定するように適合され、制御端74は、第1の制御要素46又は第2の制御要素50などの制御要素に固定されるように適合されている。弧状針送り部70は、作業端72から制御端74まで延びる本体76を有する。場合によっては、本体76はハイポチューブから形成されており、従って、中空である。
【0037】
作業端72は、半径方向に約180度離隔した孔78の対を含む。説明されるように、孔78は、弧状針54上に存在する対応する相補的なラッチ機構部を取り外し可能に固定するように適合され得る。弧状針送り部70は、各スロット80が孔78の1つを通過するように、同じく半径方向に約180度離隔し得るスロット80の対を含む。弧状針送り部70がC字形の縫合リング18の弧状チャネル56内に配置されているとき、弧状針送り部70と弧状チャネル56との間の相対寸法により移動が制限されることで、弧状針54を弧状針送り部70に対して固定することは理解されるであろう。作業端72がC字形の縫合リング18の弧状チャネル56から外に延びると、スロット80は、作業端72が孔78に対して完全に曲がることを可能にするように適合されており、これにより、弧状針送り部70が弧状針54を解放することを可能にすることができる。
【0038】
図8は、C字形の縫合リング18の部分90、弧状針送り部70、及び弧状針54を示す斜視図である。C字形の縫合リング18の部分90は、図8の線9-9に沿って取られた断面である図9に示されるような非円形断面輪郭を有する、第1の領域58及び/又は第2の領域60に対応する領域99を含む。スロット80の一方は、孔78の一方を通って延びるものとして示され得るが、もう一方のスロット80及びもう一方の孔78は反対側にあるため、この図では見えない。弧状針54は、見えている孔78に係合する突起98を含む。半径方向に約180度離隔し、もう一方の孔78に係合し得る第2の突起98があることは理解されるであろう。図9に示されるように、領域99の内部輪郭は弧状針送り部70の外部輪郭よりも大きく、これにより、作業端72が領域99内に配置されているときに弧状針送り部70の作業端72が十分に曲がることが可能になり、弧状針54を押し込んで作業端72と整合させ、弧状針54が一方の弧状針送り部から他方の弧状針送り部に移動することを可能にする。図8に示されるロケーションにおいて、弧状針送り部70は、弧状針54を別の弧状針送り部に移動させるように位置決めされている。
【0039】
弧状針54は、第1の弧状針送り部44及び第2の弧状針送り部48のうちの少なくとも1つによって常に保持されることは理解されるであろう。弧状針送り部70(第1の弧状針送り部44又は第2の弧状針送り部48のいずれかを表す)の作業端72が領域99(図8に示される)内に配置されているとき、弧状針送り部70内に、弧状針54をもう一方の弧状針送り部から移動させるための十分な曲げが存在する。弧状針送り部70の作業端72が領域99を超えて送られると、孔78及びスロット80に対して、弧状針送り部70が弧状針54をもう一方の弧状針送り部に移動させるための十分な曲げが存在することが可能になる。従って、弧状針54は弧状針送り部44、48の一方に対して常時固定されているため、弧状針54は脱落し得ない。
【0040】
図10は、弧状針54の斜視図である。弧状針54は、弧状針54が第1の弧状針送り部44及び第2の弧状針送り部48のいずれかに固定された状態で、第1及び第2の弧状針送り部44、48が制御要素46、50の相対運動に応答して弧状チャネル56内で自由に移動することができるように、第1の弧状針送り部44及び第2の弧状針送り部48の湾曲に一致する湾曲を有する湾曲した本体92を含む。湾曲した本体92は、ラッチ機構部であると考えることができる突起96の対を有する。該ラッチ機構部は、第1の弧状針送り部44及び第2の弧状針送り部48のうちの一方の対応する孔78に取り外し可能に係合することができる。湾曲した本体92は、ラッチ機構部と考えることができる突起98の対を有する。該ラッチ機構部は、第1の弧状針送り部44及び第2の弧状針送り部48のうちのもう一方の対応する孔78に取り外し可能に係合することができる。突起96、98は、断面が円形であるものとして示されているが、他の形状も考えられる。孔78は、突起96、98の輪郭によって異なり得る。縫合糸用孔94は、縫合糸を収容するために、湾曲した本体92内に延びる。湾曲した本体92は、弧状針54がいずれの方向にも組織を通過することができるように、尖端部100、102を有する。
【0041】
本明細書に記載される装置の形成に様々な異なる材料が使用され得ることは理解されるであろう。場合によっては、様々な異なる金属が使用され得る。適切な金属の例示的であるが非限定的な例としては、チタン、ステンレス鋼、マグネシウム、コバルトクロム、及びその他が挙げられる。場合によっては、第1の制御要素46及び第2の制御要素は、ニチノール製であってもよい。いくつかの実施形態では、例えば、本明細書に記載される装置は、ポリウレタン又はシリコーンなどの生体適合性材料を含む任意の適切な高分子材料を含み得る。適切なポリマーとしては、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)及びポリカーボネートが挙げられる。他の適切なポリマーとしては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ポリオキシメチレン(POM、例えば、デュポン(DuPont)から入手可能なデルリン(DELRIN)(登録商標))、ポリエーテルブロックエステル、ポリウレタン(例えば、ポリウレタン85A)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテル-エステル(例えば、DSMエンジニアリングプラスチック(DSM Engineering Plastics)から入手可能なアーニテル(ARNITEL)(登録商標))、エーテル又はエステル系共重合体(例えば、ブチレン/ポリ(アルキレンエーテル)フタレート及び/又はデュポン(DuPont)から入手可能なハイトレル(HYTREL)(登録商標)などの他のポリエステルエラストマー)、ポリアミド(例えば、バイエル(Bayer)から入手可能なデュレタン(DURETHAN)(登録商標)又はエルフアトケム(Elf Atochem)から入手可能なクリスタミド(CRISTAMID)(登録商標))、エラストマーポリアミド、ブロックポリアミド/エーテル、ポリエーテルブロックアミド(PEBA、例えば、ペバックス(PEBAX)(登録商標)の商品名で入手可能)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、シリコーン、ポリエチレン(PE)、マーレックス(Marlex)高密度ポリエチレン、マーレックス(Marlex)低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(例えば、レクセル(REXELL)(登録商標))、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(例えば、ケブラー(KEVLAR)(登録商標))、ポリスルホン、ナイロン、ナイロン-12(EMSアメリカングリロン(EMS American Grilon)から入手可能なグリラミド(GRILAMID)(登録商標)など)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PFA)、エチレンビニルアルコール、ポリオレフィン、ポリスチレン、エポキシ、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、ポリ(スチレン-b-イソブチレン-b-スチレン)(例えば、SIBS及び/又はSIBS 50A)、ポリカーボネート、イオノマー、生体適合性ポリマー、他の好適な材料、又はこれらの混合物、組み合わせ、共重合体、ポリマー/金属複合材などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
当業者であれば、本開示が、本明細書に記載及び想定された特定の実施形態以外の様々な形態において明示され得ることは理解するであろう。従って、形態及び詳細における逸脱は、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10
【国際調査報告】