(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-17
(54)【発明の名称】マウスピースアセンブリを備えたエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20230510BHJP
【FI】
A24D1/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022557135
(86)(22)【出願日】2021-03-29
(85)【翻訳文提出日】2022-09-21
(86)【国際出願番号】 EP2021058110
(87)【国際公開番号】W WO2021198155
(87)【国際公開日】2021-10-07
(32)【優先日】2020-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ダンブラ ジャンパオロ
(72)【発明者】
【氏名】リャウ アユブ
(72)【発明者】
【氏名】モンタナリ エドアルド
【テーマコード(参考)】
4B045
【Fターム(参考)】
4B045BA08
4B045BC14
4B045BC25
4B045BC26
4B045BC32
(57)【要約】
加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品(112)が提供されている。エアロゾル発生物品(112)は、第一の管(118)、第二の管(120)、および第三の管(122)を含むマウスピースアセンブリ(110)と、エアロゾル形成基体(142)と、を含む。第一の管(118)は第二の管(120)の下流端面(130)に当接し、第三の管(122)は第二の管(120)の上流端面(128)に当接する。第二の管(120)の内径(138)は、第一の管(118)の内径(136)よりも小さい。第二の管(120)の内径(138)は、第三の管(122)の内径(140)よりも小さい。第一の管(118)の内径(136)は、3mm~8mmである。第一の管(118)の内径(136)と第二の管(120)の内径(138)との比は、1.2~5である。第一の管(118)の内径(136)と第三の管(122)の内径(140)との比は、0.5~2である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、前記エアロゾル発生物品が、
第一の管、第二の管、および第三の管を含むマウスピースアセンブリと、
エアロゾル形成基体と、を備え、
前記第一の管が前記第二の管の下流端面に当接し、前記第三の管が前記第二の管の上流端面に当接し、
前記第二の管の内径が、前記第一の管の内径よりも小さく、
前記第二の管の前記内径が、前記第三の管の内径よりも小さく、
前記第一の管の前記内径が、3mm~8mmであり、
前記第一の管の前記内径と前記第二の管の前記内径との比が、1.2~5であり、
前記第一の管の前記内径と前記第三の管の前記内径との比が、0.5~2である、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記第一の管の前記内径が、前記第三の管の前記内径よりも大きい、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記第一の管が、セルロースアセテート管である、請求項1または請求項2に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記第二の管が、セルロースアセテート管である、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記第三の管が、セルロースアセテート管である、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記第三の管の前記内径と前記第二の管の前記内径との比が、1.5~5である、請求項1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記第一の管が、4mmの内径を有する、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記第二の管が、1mm~3mmの内径を有する、請求項1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記第三の管が、3mm~8mmの内径を有する、請求項1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
通気ゾーンを備える、請求項1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記通気ゾーンが、一列以上の通気穿孔を含む、請求項10に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
前記一列以上の通気穿孔が、前記第一の管、前記第二の管、および前記第三の管のうちの少なくとも一つの壁を通して形成される、請求項11に記載のエアロゾル発生物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスピースアセンブリを備えたエアロゾル発生物品に関する。
【背景技術】
【0002】
一部のエアロゾル発生物品は、タバコ含有基体などのエアロゾル発生基体を燃焼するのではなく加熱する。こうした加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは熱源から、物理的に分離されたエアロゾル発生基体または材料への熱の伝達によって発生され、このエアロゾル発生基体または材料は熱源と接触して、または熱源内に、または熱源の周囲に、または熱源の下流に位置してもよい。エアロゾル発生物品の使用中、熱は、熱源からエアロゾル発生基体に伝達され、エアロゾル発生基体が揮発性化合物を放出し得る。これらの揮発性化合物は、ユーザーによってエアロゾル発生物品を通して引き出された空気に同伴される。放出された揮発性化合物は冷却されるにつれて凝縮してエアロゾルを形成する。エアロゾルは、ユーザーによってマウスピースを通して吸入され得る。
【0003】
より多くの放出された揮発性化合物を凝縮させることができ、これによりマウスピースを通したエアロゾルの流れを増大させ得るエアロゾル発生物品を提供することが望ましい。これは、より良好なユーザー体験を提供し得る。
【発明の概要】
【0004】
加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されている。エアロゾル発生物品は、マウスピースアセンブリを備え得る。マウスピースアセンブリは、第一の管を含んでもよい。マウスピースアセンブリは、第二の管を含んでもよい。マウスピースアセンブリは、第三の管を含んでもよい。エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を含んでもよい。第一の管は、第二の管の下流端面に当接してもよい。第三の管は、第二の管の上流端面に当接してもよい。第二の管の内径は、第一の管の内径よりも小さくてもよい。第二の管の内径は、第三の管の内径よりも小さくてもよい。第一の管の内径は、少なくとも3mmであってもよい。
【0005】
加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、第一の管、第二の管、および第三の管を含むマウスピースアセンブリと、エアロゾル形成基体と、を備え、第一の管は第二の管の下流端面に当接し、第三の管は第二の管の上流端面に当接し、第二の管の内径は、第一の管の内径よりも小さく、第二の管の内径は、第三の管の内径よりも小さく、第一の管の内径は、少なくとも3mmである、エアロゾル発生物品が提供されている。
【0006】
エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムであって、エアロゾル発生部品が、第一の管、第二の管、および第三の管を含むマウスピースアセンブリと、エアロゾル形成基体と、を備え、第一の管は第二の管の下流端面に当接し、第三の管は第二の管の上流端面に当接し、第二の管の内径は、第一の管の内径よりも小さく、第二の管の内径は、第三の管の内径よりも小さく、第一の管の内径は、少なくとも3mmである、エアロゾル発生システムも提供されている。
【0007】
複数の管から形成されるマウスピースアセンブリを備えるエアロゾル発生物品は、第二の管が第一および第三の管よりも直径が狭いことにより、エアロゾル発生物品から引き出されるエアロゾルの量を増加させ得る。このエアロゾルの量の増加は、ユーザーの体験を改善し得る。
【0008】
エアロゾルの形成、特に液滴のサイズは、温度、および気圧などの複数の要因に依存する。
【0009】
エアロゾル発生物品の使用中、エアロゾル形成基体内の揮発性化合物は、例えば、熱気化によって気化される。蒸気は、冷却および核形成されてエアロゾルを形成する。ユーザーがエアロゾル発生物品の下流端で吸入すると、空気は下流端に向かって吸い込まれ、移動する空気がエアロゾルおよび気化された揮発性化合物を同伴する。
【0010】
典型的なエアロゾル発生物品では、エアロゾルは、エアロゾル発生物品の下流端から直接流出し、その後、ユーザーによって吸入される。しかしながら、本発明によるエアロゾル発生物品では、狭い直径の第二の管により、空気がマウスピースアセンブリを通過する際の空気の流れが狭窄される。言い換えれば、第二の管は、ベンチュリ効果を提供する。エアロゾルを同伴した空気が第二の管から第一の管に引き出される時、直径の大きな第一の管により、空気を膨張および冷却することが可能になり、これにより、より多くの液滴がエアロゾルへと形成され得る。典型的なエアロゾル発生物品と同様に、エアロゾルは次いで、第一の管の下流端を通してユーザーによって吸入される。
【0011】
したがって、エアロゾル発生物品は、エアロゾル液滴の量の増加を提供し、これにより、改善されたユーザー体験が提供され得る。
【0012】
さらに、第一の管は第二の管よりも大きな直径を有するため、結果として得られるエアロゾル膨張は、ユーザーの充填知覚を改善し得る。
【0013】
さらに、マウスピースアセンブリを一連の管から形成することは、数多くのさらなる利点を提供し得る。
【0014】
第一に、第一の管、第二の管、および第三の管は、例えば、紙シェルと比較して、増大した硬さを提供し得るため、エアロゾル発生物品の取り扱いを改善することができる。
【0015】
第二に、複数の管を機械加工した後に管を一緒に組み立てることは比較的簡単であるため、エアロゾル発生物品の製造が容易であり得る。
【0016】
第三に、複数の管の使用は、内径および長さの点において、増大した柔軟性を提供する。
【0017】
「エアロゾル発生物品」という用語は本明細書において、エアロゾル形成基体が加熱されて吸入可能なエアロゾルを生成して消費者に送達する物品を意味するために使用される。本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、加熱に伴い揮発性化合物を放出してエアロゾルを発生する能力を有する基体を意味する。
【0018】
従来の紙巻タバコは、ユーザーが炎を紙巻タバコの一方の端に付け、もう一方の端を通して空気を吸う時に点火される。炎と、紙巻タバコを通して引き出された空気中の酸素とによってもたらされた局在化した熱は、紙巻タバコの端を点火させ、その結果生じる燃焼は吸入可能な煙を発生する。これに反して、加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは風味発生基体(タバコなど)を加熱することによって発生される。公知の加熱式エアロゾル発生物品としては、例えば電気加熱式エアロゾル発生物品と、可燃性燃料要素または熱源から、物理的に分離されたエアロゾル形成材料への熱の伝達によってエアロゾルが発生されるエアロゾル発生物品とが挙げられる。例えば、本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体のロッドの中に挿入されるように適合されている内部ヒーターブレードを有する電気加熱式のエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムにおいて特定の用途がある。このタイプのエアロゾル発生物品は、先行技術、例えばEP081212670に記載されている。
【0019】
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用するヒーター要素を備える装置を指す。
【0020】
本明細書で使用される「長手方向」という用語は、エアロゾル発生物品の上流端と下流端の間に延びる、エアロゾル発生物品の長手方向主軸に対応する方向を指す。本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、使用中にエアロゾル発生物品を通してエアロゾルが搬送される方向に関してエアロゾル発生物品の要素(または要素の部分)の相対的な位置を説明する。
【0021】
本明細書に使用される「当接する」という用語は、別の構成要素、または構成要素の部分に直接接触する構成要素、または構成要素の部分を記述するために使用される。
【0022】
マウスピースアセンブリは、エアロゾル発生物品の下流端に向かって位置し得る。マウスピースアセンブリは、エアロゾル発生物品の下流端に位置してもよい。
【0023】
第一の管、第二の管、および第三の管のうちの一つ以上は、セルロースアセテート管であってもよい。言い換えれば、第一の管、第二の管、および第三の管のうちの一つ以上は、セルロースアセテートから形成されてもよい。例えば、第一の管は、セルロースアセテート管であってもよい。第二の管は、セルロースアセテート管であってもよい。第三の管は、セルロースアセテート管であってもよい。
【0024】
セルロースアセテート管は、代替的に、「中空アセテート管」またはHATと呼ばれ得る。
【0025】
有利なことに、セルロースアセテートから第一の管を形成することは、マウスピースアセンブリの剛性および弾性をさらに改善し、これによりユーザー体験を向上させることができる。さらに、セルロースアセテートは水に対して実質的に不透過性であるため、セルロースアセテートから第一の管を形成することにより、ユーザーの口の湿度に対してそれほど敏感ではないマウスピースアセンブリがもたらされ得る。
【0026】
エアロゾル発生物品は、第四の管を備えてもよい。第四の管は、第三の管によって画定される開口部内に位置してもよい。第四の管は、第三の管内に位置してもよい。第三の管は、第四の管を囲んでもよい。第四の管は、第三の管の内表面と並んでいてもよい。
【0027】
第四の管は、実質的に非多孔性材料から形成されてもよい。例えば、第四の管は厚紙から形成されてもよい。
【0028】
有利なことに、第四の管は、エアロゾルの最も大きな部分が、長手方向軸に沿って、第二の管および第三の管に向かって流れ、第三の管の周囲材料を通って半径方向には流れないことを確実にし得る。
【0029】
エアロゾル発生物品は、ラッパーを備えてもよい。ラッパーは、マウスピースアセンブリの外表面積上に提供されてもよい。ラッパーは、第一の管、第二の管および第三の管の外表面積上に提供されてもよい。ラッパーは、エアロゾル発生物品の外表面積上に提供されてもよい。ラッパーは、非多孔性材料から形成されてもよい。一実施例では、ラッパーは、セルロースアセテート紙から形成される。
【0030】
有利なことに、エアロゾル発生物品がラッパーを備える場合、第一、第二、および第三の管を通る半径方向の空気流が減少し得る。第一、第二および第三の管を通る半径方向の空気流の減少は、マウスピースからのエアロゾルの流量を増加させ得る。
【0031】
第一の管の内径と第二の管の内径との比は、1.2~5であってもよい。第一の管の内径と第二の管の内径との比は、1.4~4であってもよい。第一の管の内径と第二の管の内径との比は、1.6~3であってもよい。第一の管の内径と第二の管の内径との比は、1.8~2.5であってもよい。
【0032】
第一の管の内径と第二の管の内径との比は、2であってもよい。
【0033】
一部の実施例では、第一の管の内径と第二の管の内径との比は、トレードオフである。有利なことに、この比を最大化することにより、エアロゾルの膨張効果が改善し得、ユーザー体験が改善され得る。しかしながら、この比が高すぎる場合には、第二の管の引き出し抵抗が高くなり過ぎ、エアロゾル発生装置の使用が非常に困難になり得る。
【0034】
第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.5~2であってもよい。第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.7~1.3であってもよい。第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.8~1.2であってもよい。第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.9~1.1であってもよい。第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.95~1.05であってもよい。
【0035】
第一の管の内径と第三の管の内径との比は、1であってもよい。
【0036】
第三の管の内径と第二の管の内径との比は、1.2~5であってもよい。第三の管の内径と第三の管の内径との比は、1.4~4であってもよい。第三の管の内径と第三の管の内径との比は、1.6~3であってもよい。第三の管の内径と第三の管の内径との比は、1.8~2.5であってもよい。
【0037】
第三の管の内径と第二の管の内径との比は、2であってもよい。
【0038】
一部の実施例では、第三の管の内径と第二の管の内径との比は、トレードオフである。有利なことに、この比を最大化することにより、マウスピースアセンブリのベンチュリ効果が改善され得、これは核形成を改善し得る。しかしながら、この比が高すぎる場合には、第二の管の引き出し抵抗が高くなり過ぎ、エアロゾル発生装置の使用が非常に困難になり得る。追加的または代替的に、この比が高すぎる場合には、第三の管の壁厚が小さくなり過ぎ、それによってエアロゾル発生物品の取り扱いが困難になり得る。
【0039】
第一の管は、第二の管の下流に位置してもよい。第一の管は、第三の管の下流に位置してもよい。第一の管は、マウスピースアセンブリの下流端に位置してもよい。
【0040】
第一の管の長手方向断面形状は、円形であってもよい。第一の管の長手方向断面形状は、環状であってもよい。
【0041】
第一の管は、均一な内径を有してもよい。言い換えれば、第一の管の内径は、その全長に沿って同じであってもよい。
【0042】
第一の管が均一な内径を有する実施例では、第一の管の内径は、第一の管の固定の直径であるとみなされる。
【0043】
別の方法として、第一の管は、変化する内径を有してもよい。言い換えれば、第一の管の内径は、その長さに沿って変化し得る。例えば、第一の管の内径は、一方の端から他方の端へ増大し得る。第一の管の内径は、一方の端から他方の端へ減少してもよい。
【0044】
特定の実施例では、第一の管の内径は、第一の管の上流端から第一の管の下流端へ増大し得る。言い換えれば、その下流端における第一の管の内径は、その上流端における第一の管の内径よりも大きい。有利なことに、この第一の管の内径の「ファンネル化(funnelling out)」により、エアロゾルの味わいが改善される。
【0045】
第一の管が変化する内径を有する実施例では、第一の管の内径は、第一の管の平均直径であるとみなされる。
【0046】
第一の管の内径は、第三の管の内径よりも大きくてもよい。
【0047】
有利なことに、第一の管の内径は、第三の管の内径よりも大きく、ユーザーの充填知覚をさらに改善し得る。
【0048】
第一の管は、少なくとも3mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも3.25mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも3.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも3.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも4mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも4.25mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも4.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも4.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、少なくとも5mmの内径を有してもよい。
【0049】
第一の管は、8mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、7.75mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、7.5mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、7.25mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、7mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、6.75mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、6.5mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、6.25mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、6mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、5.75mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、5.5mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、5.25mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、5mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、4.75mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、4.5mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、4.25mm以下の内径を有してもよい。第一の管は、4mm以下の内径を有してもよい。
【0050】
第一の管は、3mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.25mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.5mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.75mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、4mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、4.25mm~5mmの内径を有してもよい。第一の管は、4.5mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、4.75mm~8mmの内径を有してもよい。第一の管は、5mm~8mmの内径を有してもよい。
【0051】
第一の管は、3mm~7.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~7.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~7.25mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~7mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~6.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~6.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~6.25mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~6mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~5.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~5.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~5.25mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~4.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~4.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~4.25mmの内径を有してもよい。第一の管は、3mm~4mmの内径を有してもよい。
【0052】
第一の管は、3.3mm~6mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.4mm~5.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.5mm~5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.6mm~4.75mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.7mm~4.5mmの内径を有してもよい。第一の管は、3.9mm~4.25mmの内径を有してもよい。
【0053】
一実施例では、第一の管は、4mmの内径を有する。
【0054】
第一の管は、少なくとも4mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも4.25mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも4.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも4.75mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも5mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも5.25mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも5.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも5.75mmの長さを有してもよい。第一の管は、少なくとも6mmの長さを有してもよい。
【0055】
第一の管は、6mm以下の長さを有してもよい。第一の管は、5.75mm以下の長さを有してもよい。第一の管は、5.5mm以下の長さを有してもよい。第一の管は、5.25mm以下の長さを有してもよい。第一の管は、5mm以下の長さを有してもよい。第一の管は、4.75mm以下の長さを有してもよい。第一の管は、4.5m以下の長さを有してもよい。第一の管は、4.25mm以下の長さを有してもよい。
【0056】
第一の管は、4mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.25mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.5mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.75mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、5mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、5.25mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、5.5mm~6mmの長さを有してもよい。第一の管は、5.75mm~6mmの長さを有してもよい。
【0057】
第一の管は、4mm~5.75mmの長さを有してもよい。第一の管は、4mm~5.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、4mm~5.25mmの長さを有してもよい。第一の管は、4mm~5mmの長さを有してもよい。第一の管は、4mm~4.75mmの長さを有してもよい。第一の管は、4mm~4.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、4mm~4.25mmの長さを有してもよい。
【0058】
第一の管は、4.25mm~5.75mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.25mm~5.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.5mm~5.75mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.5mm~5.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.75mm~5.5mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.5mm~5.25mmの長さを有してもよい。第一の管は、4.75mm~5.25mmの長さを有してもよい。一実施例では、第一の管は、5mmの長さを有する。
【0059】
第二の管は、第一の管と第三の管との間に位置してもよい。第二の管は、マウスピースアセンブリの中間に位置してもよい。
【0060】
第二の管の長手方向断面形状は、円形であってもよい。第二の管の長手方向断面形状は、環状であってもよい。
【0061】
第二の管は、均一な内径を有してもよい。言い換えれば、第二の管の内径は、その全長に沿って同じであってもよい。
【0062】
第二の管が均一な内径を有する実施例では、第二の管の内径は、第二の管の固定の直径であるとみなされる。
【0063】
別の方法として、第二の管は、変化する内径を有してもよい。言い換えれば、第二の管の内径は、その長さに沿って変化し得る。例えば、第二の管の内径は、一方の端から他方の端へ増大し得る。第二の管の内径は、一方の端から他方の端へ減少してもよい。
【0064】
特定の実施例では、第二の管の内径は、第二の管の上流端から第二の管の下流端へ増大し得る。言い換えれば、その下流端における第二の管の内径は、その上流端における第三の管の内径よりも大きい。有利なことに、この第二の管の内径の「ファンネル化」は、第二の管へのエアロゾルの濾過を減少させることができる。
【0065】
第二の管が変化する内径を有する実施例では、第二の管の内径は、第二の管の平均直径であるとみなされる。
【0066】
第二の管は、少なくとも1mmの内径を有してもよい。第二の管は、少なくとも1.25mmの内径を有してもよい。第二の管は、少なくとも1.5mmの内径を有してもよい。第二の管は、少なくとも1.75mmの内径を有してもよい。第二の管は、少なくとも2mmの内径を有してもよい。
【0067】
第二の管は、3mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、2.75mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、2.5mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、2.25mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、2mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、1.75mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、1.5mm以下の内径を有してもよい。第二の管は、1.25mm以下の内径を有してもよい。
【0068】
第二の管は、1mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.25mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.5mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.75mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、2mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、2.25mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、2.5mm~3mmの内径を有してもよい。第二の管は、2.75mm~3mmの内径を有してもよい。
【0069】
第二の管は、1mm~2.75mmの内径を有してもよい。第二の管は、1mm~2.5mmの内径を有してもよい。第二の管は、1mm~2.25mmの内径を有してもよい。第二の管は、1mm~2mmの内径を有してもよい。第二の管は、1mm~1.75mmの内径を有してもよい。第二の管は、1mm~1.5mmの内径を有してもよい。第二の管は、1mm~1.25mmの内径を有してもよい。
【0070】
第二の管は、1.3mm~2.7mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.4mm~2.6mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.5mm~2.5mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.6mm~2.4mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.7mm~2.3mmの内径を有してもよい。第二の管は、1.8mm~2.2mmの内径を有してもよい。
【0071】
一実施例では、第二の管は、2mmの内径を有する。
【0072】
第二の管は、少なくとも4mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも4.25mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも4.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも4.75mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも5mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも5.25mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも5.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも5.75mmの長さを有してもよい。第二の管は、少なくとも6mmの長さを有してもよい。
【0073】
第二の管は、6mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、5.75mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、5.5mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、5.25mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、5mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、4.75mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、4.5mm以下の長さを有してもよい。第二の管は、4.25mm以下の長さを有してもよい。
【0074】
第二の管は、4mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.25mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.5mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.75mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、5mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、5.25mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、5.5mm~6mmの長さを有してもよい。第二の管は、5.75mm~6mmの長さを有してもよい。
【0075】
第二の管は、4mm~5.75mmの長さを有してもよい。第二の管は、4mm~5.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、4mm~5.25mmの長さを有してもよい。第二の管は、4mm~5mmの長さを有してもよい。第二の管は、4mm~4.75mmの長さを有してもよい。第二の管は、4mm~4.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、4mm~4.25mmの長さを有してもよい。
【0076】
第二の管は、4.25mm~5.75mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.25mm~5.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.5mm~5.75mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.5mm~5.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.75mm~5.5mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.5mm~5.25mmの長さを有してもよい。第二の管は、4.75mm~5.25mmの長さを有してもよい。一実施例では、第二の管は、5mmの長さを有する。
【0077】
第三の管は、第一の管の上流に位置してもよい。第三の管は、第二の管の上流に位置してもよい。第三の管は、マウスピースアセンブリの上流端に位置してもよい。
【0078】
第三の管の長手方向断面形状は、円形であってもよい。第三の管の長手方向断面形状は、環状であってもよい。
【0079】
第三の管は、均一な内径を有してもよい。言い換えれば、第三の管の内径は、その全長に沿って同じであってもよい。
【0080】
第三の管が均一な内径を有する実施例では、第三の管の内径は、第三の管の固定の直径であるとみなされる。
【0081】
別の方法として、第三の管は、変化する内径を有してもよい。言い換えれば、第三の管の内径は、その長さに沿って変化し得る。例えば、第三の管の内径は、一方の端から他方の端へ減少してもよい。第三の管の内径は、一方の端から他方の端へ増大し得る。
【0082】
特定の実施例では、第三の管の内径は、第三の管の上流端から第三の管の下流端へ減少し得る。言い換えれば、その上流端における第三の管の内径は、その下流端における第三の管の内径よりも大きい。有利なことに、第三の管の内径の「ファンネル化(funnelling in)」によって、エアロゾルの核形成が改善される。
【0083】
第三の管が変化する内径を有する実施例では、第三の管の内径は、第三の管の平均直径であるとみなされる。
【0084】
第三の管は、少なくとも3mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも3.25mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも3.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも3.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも4mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも4.25mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも4.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも4.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、少なくとも5mmの内径を有してもよい。
【0085】
第三の管は、8mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、7.75mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、7.5mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、7.25mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、7mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、6.75mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、6.5mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、6.25mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、6mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、5.75mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、5.5mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、5.25mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、5mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、4.75mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、4.5mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、4.25mm以下の内径を有してもよい。第三の管は、4mm以下の内径を有してもよい。
【0086】
第三の管は、3mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.25mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.5mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.75mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、4mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、4.25mm~5mmの内径を有してもよい。第三の管は、4.5mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、4.75mm~8mmの内径を有してもよい。第三の管は、5mm~8mmの内径を有してもよい。
【0087】
第三の管は、3mm~7.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~7.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~7.25mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~7mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~6.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~6.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~6.25mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~6mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~5.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~5.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~5.25mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~4.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~4.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~4.25mmの内径を有してもよい。第三の管は、3mm~4mmの内径を有してもよい。
【0088】
第三の管は、3.3mm~6mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.4mm~5.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.5mm~5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.6mm~4.75mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.7mm~4.5mmの内径を有してもよい。第三の管は、3.9mm~4.25mmの内径を有してもよい。
【0089】
一実施例では、第三の管は、4mmの内径を有する。
【0090】
第三の管は、少なくとも4mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも4.25mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも4.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも4.75mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも5mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも5.25mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも5.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも5.75mmの長さを有してもよい。第三の管は、少なくとも6mmの長さを有してもよい。
【0091】
第三の管は、6mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、5.75mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、5.5mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、5.25mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、5mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、4.75mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、4.5mm以下の長さを有してもよい。第三の管は、4.25mm以下の長さを有してもよい。
【0092】
第三の管は、4mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.25mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.5mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.75mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、5mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、5.25mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、5.5mm~6mmの長さを有してもよい。第三の管は、5.75mm~6mmの長さを有してもよい。
【0093】
第三の管は、4mm~5.75mmの長さを有してもよい。第三の管は、4mm~5.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、4mm~5.25mmの長さを有してもよい。第三の管は、4mm~5mmの長さを有してもよい。第三の管は、4mm~4.75mmの長さを有してもよい。第三の管は、4mm~4.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、4mm~4.25mmの長さを有してもよい。
【0094】
第三の管は、4.25mm~5.75mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.25mm~5.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.5mm~5.75mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.5mm~5.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.75mm~5.5mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.5mm~5.25mmの長さを有してもよい。第三の管は、4.75mm~5.25mmの長さを有してもよい。一実施例では、第三の管は、5mmの長さを有する。
【0095】
エアロゾル発生物品は、少なくとも35mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、少なくとも40mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、少なくとも45mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、少なくとも50mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、少なくとも55mmの長さを有してもよい。
【0096】
エアロゾル発生物品は、60mm以下の長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、55mm以下の長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、50mm以下の長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、45mm以下の長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、40mm以下の長さを有してもよい。
【0097】
エアロゾル発生物品は、35mm~60mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、35mm~55mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、35mm~50mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、35mm~45mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、35mm~40mmの長さを有してもよい。
【0098】
エアロゾル発生物品は、40mm~60mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、45mm~60mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、50mm~60mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、55mm~60mmの長さを有してもよい。
【0099】
エアロゾル発生物品は、35mm~55mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、40mm~55mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、40mm~50mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、45mm~50mmの長さを有してもよい。エアロゾル発生物品は、40mm~45mmの長さを有してもよい。
【0100】
一実施例では、エアロゾル発生物品は、45mmの長さを有する。
【0101】
第一の管の内径と第一の管の外径との比は、0.4~0.8であってもよい。第一の管の内径と第一の管の外径との比は、0.5~0.7であってもよい。
【0102】
第一の管の内径と第一の管の外径との比は、0.6であってもよい。
【0103】
第二の管の内径と第二の管の外径との比は、0.1~0.5であってもよい。第二の管の内径と第二の管の外径との比は、0.2~0.4であってもよい。
【0104】
第二の管の内径と第二の管の外径との比は、0.3であってもよい。
【0105】
第三の管の内径と第三の管の外径との比は、0.4~0.8であってもよい。第三の管の内径と第三の管の外径との比は、0.5~0.7であってもよい。
【0106】
第三の管の内径と第三の管の外径との比は、0.6であってもよい。
【0107】
第一の管は、少なくとも6mmの外径を有してもよい。第一の管は、少なくとも6.25mmの外径を有してもよい。第一の管は、少なくとも6.5mmの外径を有してもよい。第一の管は、少なくとも6.75mmの外径を有してもよい。第一の管は、少なくとも7mmの外径を有してもよい。
【0108】
第一の管は、8mm以下の外径を有してもよい。第一の管は、7.75mm以下の外径を有してもよい。第一の管は、7.5mm以下の外径を有してもよい。第一の管は、7.25mm以下の外径を有してもよい。第一の管は、7mm以下の外径を有してもよい。
【0109】
第一の管は、6mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、6.25mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、6.5mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、6.75mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、7mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、7.25mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、7.5mm~8mmの外径を有してもよい。第一の管は、7.75mm~8mmの外径を有してもよい。
【0110】
第一の管は、6mm~7.75mmの外径を有してもよい。第一の管は、6mm~7.5mmの外径を有してもよい。第一の管は、6mm~7.25mmの外径を有してもよい。第一の管は、6mm~7mmの外径を有してもよい。第一の管は、6mm~6.75mmの外径を有してもよい。第一の管は、6mm~6.5mmの外径を有してもよい。第一の管は、6mm~6.25mmの外径を有してもよい。
【0111】
第一の管は、6.25mm~7.75mmの外径を有してもよい。第一の管は、6.5mm~7.5mmの外径を有してもよい。第一の管は、6.75mm~7.25mmの外径を有してもよい。
【0112】
第一の管は、7mmの外径を有してもよい。
【0113】
第一の管の長さと第一の管の内径との比は、0.75~1.75であってもよい。第一の管の長さと第一の管の内径との比は、1~1.5であってもよい。
【0114】
第一の管の長さと第一の管の内径との比は、1.25であってもよい。
【0115】
第二の管の長さと第二の管の内径との比は、2~3であってもよい。第二の管の長さと第二の管の内径との比は、2.25~2.75であってもよい。
【0116】
第二の管の長さと第二の管の内径との比は、2.5であってもよい。
【0117】
第三の管の長さと第三の管の内径との比は、0.75~1.75であってもよい。第三の管の長さと第三の管の内径との比は、1~1.5であってもよい。
【0118】
第三の管の長さと第三の管の内径との比は、1.25であってもよい。
【0119】
第一の管および第二の管は、それらがそれらの長手方向軸に沿って互いに同軸となるように配設されてもよい。第一の管および第三の管は、それらがそれらの長手方向軸に沿って互いに同軸となるように配設されてもよい。第二の管および第三の管は、それらがそれらの長手方向軸に沿って互いに同軸となるように配設されてもよい。一実施例では、第一の管、第二の管および第三の管は、それらがそれらの長手方向軸に沿って互いに同軸となるように配設されてもよい。
【0120】
エアロゾル発生基体は、ゲルを含んでもよい。ゲル組成物は、少なくとも一つのゲル化剤を含み得る。ゲル組成物は、少なくとも一つのアルカロイド化合物を含んでもよい。ゲル組成物は、少なくとも一つのカンナビノイド化合物を含んでもよい。ゲル組成物は、少なくとも一つのエアロゾル形成体を含んでもよい。一実施例では、ゲル組成物は、少なくとも一つのゲル化剤と、アルカロイド化合物およびカンナビノイド化合物のうちの少なくとも一つと、エアロゾル形成体と、を含む。
【0121】
有利なことに、ゲル組成物を含むエアロゾル形成基体の提供は、高度に一貫したエアロゾル発生することができる均一な基体を提供するため望ましい場合がある。さらに、ゲルエアロゾル形成基体は、タバコを含むエアロゾル形成基体よりも低い温度でエアロゾルを発生する能力を有し得る。これにより、エアロゾルのより効率的な発生が提供され得る。さらに、これは有利なことに、エアロゾルが消費者に到達する前にエアロゾルを冷却する必要性を低減し得る。
【0122】
エアロゾル形成基体は、ゲル組成物を装填された多孔性媒体の環状プラグを含み得る。多孔性媒体は、セルロースアセテートトウ、捲縮されたビスコース、および捲縮された綿のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0123】
エアロゾル発生物品は、上流要素を備えてもよい。上流要素は、エアロゾル形成基体の上流に位置してもよい。上流要素は、エアロゾル形成基体に当接してもよい。上流要素は、高い引き出し抵抗(RTD)を有してもよい。上流要素は、高いRTDを提供する材料から形成されてもよい。上流要素は、濾過材料を含んでもよい。上流要素は、環状プラグを含んでもよい。上流要素は、繊維質の濾過材料の環状プラグを含み得る。
【0124】
上流要素の提供は、有利なことに、エアロゾル形成基体を保護し、ユーザーがエアロゾル形成基体と直接接触することを防止し得る。
【0125】
上流要素を使用して、エアロゾル発生物品の全体的な引き出し抵抗(RTD)に対するより大きな制御を提供することができる。特に、上流要素は有利なことに、使用中のエアロゾル形成基体の蒸発に起因する、またはエアロゾル発生物品に比較的低い引き出し抵抗を有する他の要素を含むことに起因する、RTDの潜在的な減少を補うために使用され得る。例えば、エアロゾル発生物品全体に対して実質的にRTDを寄与しない中間空間を含む本発明の実施形態では、許容可能なRTDのレベルがなおも提供され得るように、上流要素を使用してエアロゾル発生物品にRTDを追加することができる。
【0126】
有利なことに、上流要素は、エアロゾル形成基体の上流にある上流要素の位置に起因して、エアロゾルの特性に影響を与えることなく、全体的なRTDの増加を提供することができる。上流要素に起因して、所望のレベルのRTDを大部分で提供することができる場合、これは、エアロゾルの最小限の濾過を提供する下流要素の使用を可能にする。したがって、エアロゾル発生物品は、ゲル組成物から消費者へのエアロゾル送達を最適化することができ、一方で喫煙経験を通して最適なレベルのRTDをなおも維持することができる。
【0127】
別の方法として、または追加的に、エアロゾル発生物品の全体的な一貫した長さを維持できるように、エアロゾル発生物品の他の要素の長さの減少を補うように上流要素を有利に適合させることができる。これにより、有利なことに、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の中に挿入される時に、エアロゾル形成基体が加熱のための最適な位置に位置することが可能になり得る。この長さを補うことは、エアロゾルの特性に影響を与えることなく提供され得る。
【0128】
さらに、上流要素は、有利なことに、エアロゾル発生物品の上流端に、より均一な外観を提供し得る。
【0129】
エアロゾル発生物品の上流端から上流要素を通して延びる陥凹部を含む実施例では、上流要素は、陥凹部を収容するための長手方向開口部を含み得る。例えば、上流要素は、環状形状を有してもよい。
【0130】
エアロゾル発生物品は、通気ゾーンを備え得る。
【0131】
通気ゾーンは、一列以上の通気穿孔を含み得る。一列以上の通気穿孔は、第一の管、第二の管および第三の管のうちの少なくとも一つの壁を通して形成され得る。一実施例では、一列以上の通気穿孔は、第三の管の壁を通して形成される。ラッパーを含む実施形態では、一列以上の通気穿孔が、ラッパーを通して形成される。有利なことに、一列以上の通気穿孔は、エアロゾル形成基体の気化された揮発性化合物の冷却を強化することができる通気効果を提供し、これによりエアロゾルの核形成が改善する。
【0132】
通気ゾーンは、一列のみの通気穿孔を含んでもよい。有利なことに、通気によってもたらされ冷却効果をエアロゾル発生物品の短い部分に集中させることによって、エアロゾルの核形成をさらに強化することが可能であり得る。これは、揮発した化合物の流れの、より高速でより劇的な冷却が、エアロゾル粒子の新たな核の形成に特に有利に働くことが期待されるからである。
【0133】
一列以上の通気穿孔は、第一の管、第二の管および第三の管のうちの少なくとも一つの壁の周りに円周方向に配設され得る。通気ゾーンが二列以上の通気穿孔を含む場合、通気穿孔の列は、第一の管、第二の管、および第三の管のうちの少なくとも一つに沿って互いから長手方向に間隙を介していてもよい。一例として、隣接した通気穿孔の列は、約0.25ミリメートル~0.75ミリメートルの距離だけ互いから長手方向に間隙を介していてもよい。
【0134】
通気穿孔のうちの少なくとも一つは、少なくとも100μmの相当直径を有してもよい。通気穿孔のうちの少なくとも一つは、少なくとも150μmの相当直径を有してもよい。通気穿孔のうちの少なくとも一つは、少なくとも200μmの相当直径を有してもよい。
【0135】
通気穿孔のうちの少なくとも一つは、500μm未満の相当直径を有してもよい。通気穿孔のうちの少なくとも一つは、450μm未満の相当直径を有してもよい。「相当直径」という用語は本明細書において、通気穿孔の断面と同一の表面積を有する円の直径を意味するために使用される。通気穿孔の断面は、任意の適切な形状を有してもよい。一実施例では、通気穿孔は、円形断面形状を有する。
【0136】
通気穿孔は均一なサイズのものであってもよい。別の方法として、通気穿孔はサイズが変化してもよい。通気穿孔の数およびサイズを変動させることによって、消費者が使用中にエアロゾル発生物品を吸う時に、第一の管、第二の管、および/または第三の管の中に入る外気の量を調整することが可能である。そのため、有利なことに、エアロゾル発生物品の通気レベルを調整することが可能である。
【0137】
通気穿孔は、任意の適切な技法を使用して、例えばレーザー技術、エアロゾル発生物品の一部としての第一の管、第二の管、および/または第三の管の機械的穿孔、または他の要素と組み合わされてエアロゾル発生物品を形成する前の第一の管、第二の管、および/または第三の管の事前穿孔によって、形成することができる。通気穿孔は、オンラインレーザー穿孔によって形成されていることが好ましい。
【0138】
通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、50mm未満であってもよい。通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、45mm未満であってもよい。通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、40mm未満であってもよい。
【0139】
通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、少なくとも12mmであることが好ましい。通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、少なくとも15mmであってもよい。通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、少なくとも20mmであってもよい。通気ゾーンとエアロゾル発生物品の上流端との間の距離は、少なくとも25mmであり得ることが好ましい。
【0140】
通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、少なくとも2mmであってもよい。通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、少なくとも4mmであってもよい。通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、少なくとも5mmであってもよい。通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、少なくとも10mmであってもよい。通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、少なくとも約15mmであってもよい。
【0141】
通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、35mm未満であってもよい。通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、30mm未満であってもよい。通気ゾーンとエアロゾル形成基体の下流端との間の距離は、25mm未満であってもよい。
【0142】
実際に、通気ゾーンは、エアロゾル発生物品内部に画定された空洞を、エアロゾル発生物品の上流端から通気ゾーンの場所に長手方向に延びる上流サブ空洞と、通気ゾーンの場所からエアロゾル発生物品の下流端に長手方向に延びる下流サブ空洞とに分割し得る。理論に束縛されることを望むものではないが、上流サブ空洞において、エアロゾルの流れの揮発した化合物が空洞に沿って下流にゆっくりと進み、例えば第三の管の周辺壁に熱の一部を譲ることによって冷却されるものと理解される。したがって、エアロゾル粒子は核形成を開始する。一方で、下流サブ空洞において、エアロゾルの流れおよび通気空気は急速に混合され、これはエアロゾルの流れの揮発した化合物を迅速に冷却し、そのため、エアロゾルが下流に進むのにつれて、新たなエアロゾル粒子の核形成および既存のエアロゾル粒子の成長に有利に働く。
【0143】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の上流端から延びる陥凹部を備え得る。陥凹部は、上流要素を通って延び得る。陥凹部は、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分を通って延びてもよい。
【0144】
陥凹部を提供することにより、有利なことに、ピンまたはブレードヒーターなどの内部ヒーターを使用してエアロゾル発生物品を加熱することが可能になり得る。このことは、エアロゾル形成基体のより効率的な加熱を促進し得る。ゲルを含むエアロゾル形成基体は典型的には、タバコを含むエアロゾル形成基体よりも高い密度を有するため、陥凹部を含めることは特に有利である。結果として、タバコを含むエアロゾル形成基体と比較して、ゲルを含むエアロゾル形成基体の中にピンまたはブレードヒーターを直接挿入することは実用的ではない。さらに、陥凹部を提供することにより、ヒーターがゲルエアロゾル形成基体と接触することが防止され、ヒーターを清潔に保つのに役立ち得る。
【0145】
陥凹部は、上流要素を通って延びる長手方向開口部と、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分を通って延びる長手方向開口部とによって画定され得る。上流要素を通して延びる長手方向開口部と、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分を通して延びる長手方向開口部は、実質的に同じ直径を有してもよく、実質的に整列されてもよい。
【0146】
陥凹部は、任意の断面形状を有してもよい。陥凹部は、一定の断面形状を有してもよい。陥凹部の形状は、エアロゾル発生物品とともに使用されるエアロゾル発生装置のヒーターの形状に対応するように構成されてもよい。陥凹部は、円形断面形状を有してもよい。円形断面形状を有する陥凹部は、ヒーターがピンヒーターである場合に適切であり得る。陥凹部は、楕円形または長方形の形状を有してもよい。楕円形または長方形の断面形状を有する陥凹部は、ヒーターがブレードヒーターである場合に適切であり得る。陥凹部は、円形断面形状を有することが好ましい。
【0147】
陥凹部は、エアロゾル発生物品の長手方向軸に沿って中央に配設されてもよい。これは、有利なことに、エアロゾル発生装置の配向は重要ではないため、エアロゾル発生物品をエアロゾル発生装置の中に挿入することを単純化し得る。さらに、陥凹部を中央に位置させることは、有利なことに、エアロゾル形成基体の均等な加熱を確実にし得る。
【0148】
陥凹部は、任意の直径を有してもよい。好ましくは、陥凹部は、エアロゾル発生物品とともに使用されるエアロゾル発生装置のヒーターの直径と同じか、またはわずかに大きい直径を有する。
【0149】
陥凹部の直径は、約0.5mm~約10mmであってもよい。陥凹部の直径は、約1mm~約8mm、または約2mm~約6mmであってもよい。
【0150】
陥凹部は、任意の長さを有し得る。好ましくは、陥凹部は、エアロゾル発生物品とともに使用されるエアロゾル発生装置のヒーターの長さと同じか、またはわずかに大きい長さを有する。
【0151】
陥凹部の長さは、約5ミリメートル~約30ミリメートルであってもよい。例えば、陥凹部の長さは、約10ミリメートル~約25ミリメートル、または約15ミリメートル~約20ミリメートルであってもよい。
【0152】
陥凹部は、エアロゾル形成基体の全長を通って延びてもよい。この場合、陥凹部は、エアロゾル形成基体の下流端のさらに下流に延びてもよい。別の方法として、この場合、陥凹部は、エアロゾル形成基体の下流端まで延びるがそれ以上下流には延びなくてもよい。
【0153】
好ましくは、ゲル組成物は、アルカロイド化合物、またはカンナビノイド化合物、またはアルカロイド化合物およびカンナビノイド化合物の両方、エアロゾル形成体、ならびに少なくとも一つのゲル化剤を含む。好ましくは、少なくとも一つのゲル化剤は、固体媒体を形成し、グリセロールは、固体媒体中に分散し、アルカロイドまたはカンナビノイドはグリセロール中に分散する。ゲル組成物は、安定ゲル相であることが好ましい。
【0154】
有利なことに、ニコチンを含む安定なゲル組成物は、保管の際に、または製造から消費者への移行の際に、予測可能な組成物形態を提供する。ニコチンを含む安定なゲル組成物は、その形状を実質的に維持する。ニコチンを含む安定なゲル組成物は、保管の際に、または製造から消費者への移行の際に、液相を実質的に放出しない。ニコチンを含む安定なゲル組成物は、単純な消耗品設計を提供する場合がある。この消耗品は、液体を収容するように設計される必要がない場合があり、それ故に、より広い範囲の材料および容器構造が企図されてもよい。
【0155】
本明細書に記載のゲル組成物は、ニコチンエアロゾルを、従来の喫煙方法の吸入速度または気流速度内の吸入速度または気流速度にて肺に提供するために、エアロゾル発生装置と組み合わせられてもよい。エアロゾル発生装置は、ゲル組成物を連続的に加熱し得る。消費者は、各々の「吸煙」がニコチンエアロゾルの量を送達する複数の吸入または「吸煙」を摂ることができる。ゲル組成物は、加熱時、好ましくは連続的な方法で、高ニコチン/粒子状物質総量(TPM)エアロゾルを消費者に送達することができる。
【0156】
「安定ゲル相」または「安定ゲル」という語句は、様々な環境条件に曝露された時にその形状および質量を実質的に維持するゲルを指す。安定ゲルは、相対湿度を約10パーセント~約60パーセントに変化させながら、標準的な温度および圧力に晒された場合、実質的に水(汗)を放出または吸収し得ない。例えば、安定ゲルは、相対湿度を約10パーセント~約60パーセントに変化させながら、標準的な温度および圧力に晒された場合、その形状および質量を実質的に維持し得る。
【0157】
ゲル組成物は、アルカロイド化合物、またはカンナビノイド化合物、またはアルカロイド化合物およびカンナビノイド化合物の両方を含む。ゲル組成物は、一つ以上のアルカロイドを含み得る。ゲル組成物は、一つ以上のカンナビノイドを含み得る。ゲル組成物は、一つ以上のアルカロイドと一つ以上のカンナビノイドの組み合わせを含み得る。
【0158】
「アルカロイド化合物」という用語は、一つ以上の塩基性窒素原子を含む自然発生的有機化合物の任意の一つのクラスを意味する。一般的に、アルカロイドは、アミンタイプ構造にある少なくとも一つの窒素原子を含有する。アルカロイド化合物の分子内のこの窒素原子または別の窒素原子は、酸塩基反応における塩基として活性であることができる。大半のアルカロイド化合物は、例えば複素環などの環状系の一部として、その窒素原子のうちの一つ以上を有する。自然界において、アルカロイド化合物は主に植物に見られ、ある特定の科の顕花植物において特に一般的である。しかしながら、一部のアルカロイド化合物は動物種および真菌に見られる。本開示において、「アルカロイド化合物」という用語は、天然由来のアルカロイド化合物と、合成的に製造されたアルカロイド化合物との両方を指す。
【0159】
ゲル組成物は、好ましくは、ニコチン、アナタビン、およびその組み合わせからなる群から選択されるアルカロイド化合物を含む。
【0160】
好ましくは、ゲル組成物はニコチンを含む。
【0161】
「ニコチン」という用語は、ニコチンおよびニコチン誘導体(例えば、遊離塩基ニコチン、ニコチン塩、ならびにこれに類するものなど)を指す。
【0162】
「カンナビノイド化合物」という用語は、カンナビス・サティバ(Cannabis sativa)、カンナビス・インディカ(Cannabis indica)、およびカンナビス・ルデラリス(Cannabis ruderalis)の大麻植物の一部に見られる天然の化合物の任意の一つの種類を意味する。カンナビノイド化合物は雌の頭状花で特に濃縮される。大麻植物において自然発生するカンナビノイド化合物は、カンナビジオール(CBD)およびテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む。本開示では、「カンナビノイド化合物」という用語は、天然由来のカンナビノイド化合物および合成的に製造されたカンナビノイド化合物の両方を記載するために使用される。
【0163】
ゲルは、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノール(CBN)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビシクロル(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロムバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビシトラン(CBT)、およびその組み合わせからなる群から選択されるカンナビノイド化合物を含み得る。
【0164】
ゲル組成物は、好ましくは、カンナビジオール(CBD)、THC(テトラヒドロカンナビノール)およびその組み合わせからなる群から選択されるカンナビノイド化合物を含み得る。
【0165】
ゲルは好ましくはカンナビジオール(CBD)を含む。
【0166】
ゲル組成物は、ニコチンおよびカンナビジオール(CBD)を含み得る。
【0167】
ゲル組成物はニコチン、カンナビジオール(CBD)、およびTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含み得る。
【0168】
ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのアルカロイド化合物、または約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのカンナビノイド化合物、または合計量が約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのアルカロイド化合物、または約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのカンナビノイド化合物、または合計量が約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含み得る。ゲル組成物は、約1重量パーセント~約3重量パーセントのアルカロイド化合物、または約1重量パーセント~約3重量パーセントのカンナビノイド化合物、または合計量が約1重量パーセント~約3重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのアルカロイド化合物、または約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのカンナビノイド化合物、または合計量が約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含み得ることが好ましい。ゲル組成物は、好ましくは、約2重量パーセントのアルカロイド化合物、または約2重量パーセントのカンナビノイド化合物、または合計量が約2重量パーセントのアルカロイド化合物とカンナビノイド化合物の両方を含み得る。ゲル製剤のアルカロイド化合物成分は、ゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得る。一部の態様において、水はゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得、ゲル製剤のアルカロイド化合物成分はゲル製剤の二番目に揮発性の高い構成要素であり得る。ゲル製剤のカンナビノイド化合物成分は、ゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得る。一部の態様において、水はゲル製剤の最も揮発性の高い構成要素であり得、ゲル製剤のアルカロイド化合物成分はゲル製剤の二番目に揮発性の高い構成要素であり得る。
【0169】
好ましくは、ニコチンはゲル組成物中に含まれる。ニコチンは、遊離塩基形態または塩形態で組成物に加えられ得る。ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのニコチン、または約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのニコチンを含む。好ましくは、ゲル組成物は、約1重量パーセント~約3重量パーセントのニコチン、または約1.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのニコチン、または約2重量パーセントのニコチンを含む。ゲル製剤のニコチン構成要素は、ゲル製剤の最も揮発性が高い構成要素であり得る。一部の態様において、水はゲル製剤の最も揮発性が高い構成要素であってもよく、ゲル製剤のニコチン構成要素はゲル製剤の二番目に揮発性が高い構成要素であり得る。
【0170】
ゲル組成物は、エアロゾル形成体をさらに含む。理想的には、エアロゾル形成体は、関連付けられたエアロゾル発生装置の作動温度で熱劣化に対して実質的に耐性がある。好適なエアロゾル形成体としては、多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。多価アルコールまたはその混合物は、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオールおよび、グリセリン(グリセロールもしくはプロパン-1,2,3-トリオール)またはポリエチレングリコールのうちの一つ以上であり得る。エアロゾル形成体は、好ましくはグリセロールである。
【0171】
ゲル組成物はエアロゾル形成体の大部分を含む。ゲル組成物は、水とエアロゾル形成体の混合物を含み得、エアロゾル形成体はゲル組成物の大部分(重量で)を形成する。エアロゾル形成体は、少なくとも約50重量パーセントのゲル組成物を形成し得る。エアロゾル形成体は、ゲル組成物の少なくとも約60重量パーセント、または少なくとも約65重量パーセント、または少なくとも約70重量パーセントを形成し得る。エアロゾル形成体は、ゲル組成物の約70重量パーセント~約80重量パーセントを形成し得る。エアロゾル形成体は、ゲル組成物の約70重量パーセント~約75重量パーセントを形成し得る。
【0172】
ゲル組成物は、グリセロールの大部分を含み得る。ゲル組成物は、水とグリセロールの混合物を含み得、グリセロールはゲル組成物の大部分(重量で)を形成し得る。グリセロールは、少なくとも約50重量パーセントのゲル組成物を形成し得る。グリセロールは、ゲル組成物の少なくとも約60重量パーセント、または少なくとも約65重量パーセント、または少なくとも約70重量パーセントを形成し得る。グリセロールは、ゲル組成物の約70重量パーセント~約80重量パーセントを形成し得る。グリセロールは、ゲル組成物の約70重量パーセント~約75重量パーセントを形成し得る。
【0173】
ゲル組成物は、少なくとも一つのゲル化剤をさらに含む。ゲル組成物は、合計量が約0.4重量パーセント~約10重量パーセントの範囲のゲル化剤を含むことが好ましい。より好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約8重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。より好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約6重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。より好ましくは、組成物は、約2重量パーセント~約4重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。より好ましくは、組成物は、約2重量パーセント~約3重量パーセントの範囲のゲル化剤を含む。
【0174】
「ゲル化剤」という用語は、均質的に、50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセロールの混合物に約0.3重量パーセントの量で加えられた時、固体培地または支持マトリクスを形成させてゲルへと導く化合物を指す。ゲル化剤としては、限定するものではないが、水素結合架橋ゲル化剤、およびイオン架橋ゲル化剤が挙げられる。
【0175】
ゲル化剤は、一つ以上のバイオポリマーを含んでもよい。バイオポリマーは多糖類で形成されてもよい。
【0176】
バイオポリマーとしては、例えばジェランガム(天然ジェランガム、低アシルジェランガム、高アシルジェランガム、低アシルジェランガムが好ましい)、キサンタンガム、アルギネート(アルギン酸)、寒天、グアーガムなどが挙げられる。組成物はキサンタンガムを含むことが好ましい場合がある。組成物は二つのバイオポリマーを含んでもよい。組成物は三つのバイオポリマーを含んでもよい。組成物は、二つのバイオポリマーを実質的に等しい重量で含んでもよい。組成物は、三つのバイオポリマーを実質的に等しい重量で含んでもよい。
【0177】
好ましくは、ゲル組成物は、少なくとも約0.2重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤を含む。代替的にまたは追加的に、ゲル組成物は、少なくとも約0.2重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤を含むことが好ましい。最も好ましくは、ゲル組成物は、少なくとも約0.2重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤、および少なくとも約0.2重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤を含む。ゲル組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤、および約0.5重量パーセント~約3重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤、または約1重量パーセント~約2重量パーセントの水素結合架橋ゲル化剤、および約1重量パーセント~約2重量パーセントのイオン架橋ゲル化剤を含み得る。水素結合架橋ゲル化剤、およびイオン架橋ゲル化剤は、実質的に等量のゲル組成物中に存在し得る。
【0178】
「水素結合架橋ゲル化剤」という用語は、水素結合を介した非共有架橋結合または物理的架橋結合を形成するゲル化剤を指す。水素結合は、水素原子への共有結合ではなく、分子間の静電気的な双極子-双極子引力の一タイプである。これは、N、O、またはF原子などの極度の電気陰性原子に共有結合された水素原子と別の極度の電気陰性原子との間の引力からもたらされる。
【0179】
水素結合架橋ゲル化剤は、ガラクトマンナン、ゼラチン、アガロース、またはコンニャクガム、または寒天のうちの一つ以上を含んでもよい。水素結合架橋ゲル化剤は、寒天を含むことが好ましい場合がある。
【0180】
ゲル組成物は、約0.3重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で水素結合架橋ゲル化剤を含むことが好ましい。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲で水素結合架橋ゲル化剤を含む。好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲で水素結合架橋ゲル化剤を含む。
【0181】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でガラクトマンナンを含み得る。好ましくは、ガラクトマンナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ガラクトマンナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ガラクトマンナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0182】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でゼラチンを含み得る。好ましくは、ゼラチンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ゼラチンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ゼラチンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0183】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でアガロースを含み得る。好ましくは、アガロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アガロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アガロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0184】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でコンニャクガムを含み得る。好ましくは、コンニャクガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、コンニャクガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、コンニャクガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0185】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲の寒天を含み得る。好ましくは、寒天は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、寒天は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、寒天は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0186】
「イオン架橋ゲル化剤」という用語は、イオン結合を介した非共有架橋結合または物理的架橋結合を形成するゲル化剤を指す。イオン架橋は、非共有相互作用によるポリマー鎖の会合を伴う。反対の電荷を有する多価分子が静電気的に互いに引かれる時に、架橋ポリマーネットワークを生じさせると、架橋ネットワークが形成される。
【0187】
イオン架橋ゲル化剤は、低アシルジェラン、ペクチン、カッパカラギーナン、イオタカラギーナンまたはアルギネートを含んでもよい。イオン架橋ゲル化剤は、低アシルジェランを含み得ることが好ましい。
【0188】
ゲル組成物は、約0.3重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でイオン架橋ゲル化剤を含み得る。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲でイオン架橋ゲル化剤を含む。好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲でイオン架橋ゲル化剤を含む。
【0189】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で低アシルジェランを含み得る。好ましくは、低アシルジェランは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、低アシルジェランは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、低アシルジェランは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0190】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でペクチンを含み得る。好ましくは、ペクチンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ペクチンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ペクチンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0191】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でカッパカラゲナンを含み得る。好ましくは、カッパカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カッパカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カッパカラゲナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0192】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でイオタカラゲナンを含み得る。好ましくは、イオタカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、イオタカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、イオタカラゲナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0193】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でアルギネートを含み得る。好ましくは、アルギネートは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アルギネートは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アルギネートは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0194】
ゲル組成物は、約3:1~約1:3の比率で、水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤を含み得る。好ましくは、ゲル組成物は、約2:1~約1:2の比率で、水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤を含み得る。好ましくは、ゲル組成物は、約1:1の比率で、水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤を含み得る。
【0195】
ゲル組成物は増粘剤をさらに含んでもよい。水素結合架橋ゲル化剤とイオン架橋ゲル化剤と組み合わせられた増粘剤は、驚くべきことに、固体培地を支持し、ゲル組成物が高レベルのグリセロールを含む時でさえもゲル組成物を維持するらしい。
【0196】
「増粘剤」という用語は、25℃の50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセリンの混合物の中に0.3重量パーセントの量で均一に添加された時に、ゲルの形成をもたらすことなく粘度を増加させ、混合物が流体の状態に留まる、または流体のままになる化合物を指す。好ましくは、増粘剤は、25℃の50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセリンの混合物の中に0.3重量パーセントの量で均一に添加された時に、0.1s-1のせん断速度にて、ゲルの形成をもたらすことなく、粘度を少なくとも50cPsに増加させ、好ましくは少なくとも200cPsに増加させ、好ましくは少なくとも500cPsに増加させ、好ましくは少なくとも1000cPsに増加させ、混合物が流体の状態に留まる、または流体のままになる化合物を指す。好ましくは、増粘剤は、25℃で、50重量パーセントの水/50重量パーセントのグリセロールの混合物に0.3重量パーセントの量で均質的に加えられた時に、ゲルの形成をもたらすことなく、0.1s-1のせん断速度で、添加前よりも少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または少なくとも100倍大きく粘度を増加させ、混合物が流体のまま維持または保存される化合物を指す。
【0197】
本明細書に挙げた粘度値は、ブルックフィールドRVT粘度計を使用し、ディスクタイプRV#2スピンドルを25℃で6回転/分(rpm)の速度で回転させながら測定し得る。
【0198】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲の増粘剤を含むことが好ましい。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲の増粘剤を含む。好ましくは、組成物は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲の増粘剤を含む。好ましくは、組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲の増粘剤を含む。
【0199】
増粘剤は、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、微結晶セルロース、メチルセルロース、アラビアガム、グアーガム、ラムダカラゲナン、またはデンプンのうちの一つ以上を含んでもよい。増粘剤はキサンタンガムを含み得ることが好ましい。
【0200】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でキサンタンガムを含み得る。好ましくは、キサンタンガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、キサンタンガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、キサンタンガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0201】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でカルボキシメチルセルロースを含み得る。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボキシメチルセルロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0202】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で微結晶セルロースを含み得る。好ましくは、微結晶セルロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、微結晶セルロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、微結晶セルロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0203】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でメチルセルロースを含み得る。好ましくは、メチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、メチルセルロースは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、メチルセルロースは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0204】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でアラビアガムを含み得る。好ましくは、アラビアガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アラビアガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、アラビアガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0205】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でグアーガムを含み得る。好ましくは、グアーガムは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、グアーガムは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、グアーガムは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0206】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でラムダカラゲナンを含み得る。好ましくは、ラムダカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ラムダカラゲナンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、ラムダカラゲナンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0207】
ゲル組成物は、約0.2重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でデンプンを含み得る。好ましくは、デンプンは、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、デンプンは、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、デンプンは、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0208】
ゲル組成物は二価カチオンをさらに含み得る。好ましくは、二価カチオンは、溶液中の乳酸カルシウムなどのカルシウムイオンを含む。二価カチオン(カルシウムイオンなど)は、例えばイオン架橋ゲル化剤などのゲル化剤を含む組成物のゲル形成を補助し得る。イオン効果はゲル形成を補助する場合がある。二価カチオンは、約0.1~約1重量パーセント、または約0.5重量パーセント~約1重量パーセントの範囲でゲル組成物中に存在し得る。
【0209】
ゲル組成物は酸をさらに含んでもよい。酸はカルボン酸を含んでもよい。カルボン酸はケトン基を含み得る。好ましくは、カルボン酸は、レブリン酸または乳酸などの約10個未満の炭素原子、または約6個未満の炭素原子または約4個未満の炭酸原子を有するケトン基を含み得る。好ましくは、このカルボン酸は三つの炭素原子(乳酸など)を有する。乳酸は驚くべきことに、類似のカルボン酸をも上回るほどにゲル組成物の安定性を改善する。カルボン酸は、ゲル形成を補助し得る。カルボン酸は、貯蔵中のゲル組成物内のアルカロイド化合物濃度、またはカンナビノイド化合物濃度、またはアルカロイド化合物濃度とカンナビノイド化合物濃度の両方の変化を低減させ得る。カルボン酸は、貯蔵中のゲル組成物内のニコチン濃度の変化を低減させ得る。
【0210】
ゲル組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でカルボン酸を含み得る。好ましくは、カルボン酸は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボン酸は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、カルボン酸は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0211】
ゲル組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲で乳酸を含み得る。好ましくは、乳酸は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、乳酸は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、乳酸は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0212】
ゲル組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの範囲でレブリン酸を含み得る。好ましくは、レブリン酸は、約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、レブリン酸は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。好ましくは、レブリン酸は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの範囲内であり得る。
【0213】
ゲル組成物は、好ましくはいくらかの水を含む。組成物がいくらかの水を含む場合、ゲル組成物はより安定である。ゲル組成物は、少なくとも約1重量パーセント、または少なくとも約2重量パーセント、または少なくとも約5重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、少なくとも約10重量パーセントまたは少なくとも約15重量パーセントの水を含むことが好ましい。
【0214】
ゲル組成物は、約8重量パーセント~約32重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約15重量パーセント~約25重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約18重量パーセント~約22重量パーセントの水を含むことが好ましい。ゲル組成物は、約20重量パーセントの水を含むことが好ましい。
【0215】
好ましくは、エアロゾル形成基体は、約150mg~約350mgのゲル組成物を含む。
【0216】
本発明は特許請求の範囲に定義される。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴の任意の一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0217】
実施例1:
加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品は、第一の管、第二の管、および第三の管を含むマウスピースアセンブリと、エアロゾル形成基体と、を備え、 第一の管は、第二の管の下流端面に当接し、第三の管は、第二の管の上流端面に当接し、第二の管の内径は、第一の管の内径よりも小さく、第二の管の内径は、第三の管の内径よりも小さく、第一の管の内径は、少なくとも3mmである、エアロゾル発生物品。
実施例2:
第一の管の内径は、第三の管の内径よりも大きい、実施例1に記載のエアロゾル発生物品。
実施例3:
第一の管は、セルロースアセテート管である、実施例1または実施例2に記載のエアロゾル発生物品。
実施例4:
第二の管は、セルロースアセテート管である、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例5:
第三の管は、セルロースアセテート管である、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例6:
第三の管によって画定される開口部内に位置する第四の管を備える、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例7:
第四の管は、空気に対して実質的に不透過性である材料から形成される、実施例6に記載のエアロゾル発生物品。
実施例8:
第四の管は、厚紙から形成される、実施例7に記載のエアロゾル発生物品。
実施例9:
第一の管、第二の管、および第三の管の外表面積上に提供されたたラッパーを備える、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例10:
ラッパーは、非多孔性材料から形成される、実施例9に記載のエアロゾル発生物品。
実施例11:
第一の管の内径と第二の管の内径との比は、1.2~5である、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例12:
第一の管の内径と第二の管の内径との比は、1.8~2.5である、実施例11に記載のエアロゾル発生物品。
実施例13:
第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.5~2である、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例14:
第一の管の内径と第三の管の内径との比は、0.8~1.2である、実施例13に記載のエアロゾル発生物品。
実施例15:
第三の管の内径と第二の管の内径との比は、1.5~5である、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例16:
第三の管の内径と第二の管の内径との比は、1.8~2.5である、実施例15に記載のエアロゾル発生物品。
実施例17:
第一の管は、3mm~8mmの内径を有する、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例18:
第一の管は、4mmの内径を有する、実施例17に記載のエアロゾル発生物品。
実施例19:
第一の管は、4mm~6mmの長さを有する、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例20:
第一の管は、5mmの長さを有する、実施例19に記載のエアロゾル発生物品。
実施例21:
第二の管は、1mm~3mmの内径を有する、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例22:
第二の管は、2mmの内径を有する、実施例21に記載のエアロゾル発生物品。
実施例23:
第二の管は、4mm~6mmの長さを有する、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例24:
第二の管は、5ミリメートルの長さを有する、実施例23に記載のエアロゾル発生物品。
実施例25:
第三の管は、3mm~8mmの内径を有する、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例26:
第三の管は、4mmの内径を有する、実施例25に記載のエアロゾル発生物品。
実施例27:
第三の管は、4mm~6mmの長さを有する、先行する実施例のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例28:
第三の管は、5mmの厚さを有する、実施例27に記載のエアロゾル発生物品。
実施例29:
通気ゾーンを備える、いずれかの実施例に記載のエアロゾル発生物品。
実施例30:
通気ゾーンは、一列以上の通気穿孔を含む、実施例29に記載のエアロゾル発生物品。
実施例31:
一列以上の通気穿孔は、第一の管、第二の管、および第三の管のうちの少なくとも一つの壁を通して形成される、実施例30に記載のエアロゾル発生物品。
実施例32:
一列以上の通気穿孔は、第三の管の壁を通して形成される、実施例31に記載のエアロゾル発生物品。
【0218】
例証としてのみであるが、以下の実施例および添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0219】
【
図1】
図1は、本発明によるエアロゾル発生物品のためのマウスピースアセンブリの分解断面側面図を概略的に示す。
【
図2】
図2は、
図1のマウスピースアセンブリの断面側面図を概略的に示す。
【
図3】
図3は、本発明によるエアロゾル発生物品のためのマウスピースアセンブリの断面側面図を概略的に示す。
【
図4】
図4は、本発明によるエアロゾル発生物品のためのマウスピースアセンブリの断面側面図を概略的に示す。
【
図5】
図5は、本発明によるエアロゾル発生物品の断面側面図を概略的に示す。
【
図6】
図6は、本発明によるエアロゾル発生物品の断面側面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0220】
一部のエアロゾル発生物品は、タバコ含有基体などのエアロゾル発生基体を燃焼するのではなく加熱する。こうした加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは熱源から、物理的に分離されたエアロゾル発生基体または材料への熱の伝達によって発生され、このエアロゾル発生基体または材料は熱源と接触して、または熱源内に、または熱源の周囲に、または熱源の下流に位置してもよい。エアロゾル発生物品の使用中、熱は、熱源からエアロゾル発生基体に伝達され、エアロゾル発生基体が揮発性化合物を放出し得る。これらの揮発性化合物は、ユーザーによってエアロゾル発生物品を通して引き出された空気に同伴される。放出された揮発性化合物は冷却されるにつれて凝縮してエアロゾルを形成する。エアロゾルは、ユーザーによってマウスピースを通して吸入され得る。
【0221】
より多くの放出された揮発性化合物を凝縮させることができ、これによりマウスピースを通したエアロゾルの流れを増大させ得るエアロゾル発生物品を提供することが望ましい。 これは、より良好なユーザー体験を提供し得る。
【0222】
図1および2は、加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品112のためのマウスピースアセンブリ110の一実施例を概略的に示す。
【0223】
マウスピースアセンブリ110は、下流端114および上流端116を有する。マウスピースアセンブリ110の下流端114は、生成後にエアロゾルがそれに向かって流れる、マウスピースアセンブリ110の端領域である。マウスピースアセンブリ110の上流端116は、下流端114と対向する、および/または下流端114から遠位にあるマウスピースアセンブリ110の端領域である。一部の実施例では、マウスピースアセンブリ110の上流端116は、生成されたエアロゾルが下流端114を通って流れる前にそれを通って流れるマウスピースアセンブリの端領域である。
【0224】
言い換えれば、使用中、発生したエアロゾルは、マウスピースアセンブリ110の上流端116から、マウスピースアセンブリ10の下流端114に向かって流れる。
【0225】
図1および2に示す実施例では、マウスピースアセンブリ110は、第一の管118、第二の管120、および第三の管122を含む。
図1および2に示すように、この実施例では、第二の管120は、第一の管118と第三の管122との間に位置付けられる。
【0226】
この実施例では、第一の管118、第二の管120、および第三の管122はそれぞれ、セルロースアセテートから形成される。言い換えれば、
図1および2の実施例では、第一の管118、第二の管120、および第三の管122はそれぞれ、セルロースアセテート管である。
【0227】
図1では、第一の管118、第二の管120、および第三の管122は、互いから分離されている。
図2では、第一の管118、第二の管120、および第三の管122は、説明されるように、第一の管118および第三の管122が第二の管120に当接する構成で提供されている。
【0228】
第一の管118、第二の管120、および第三の管122の各々は、下流端面および上流端面を有する。管118、120、122の下流端面は、マウスピースアセンブリ10の下流端114に向かって位置する端面である。管118、120、122の上流端面は、マウスピースアセンブリ10の上流端116に向かって位置する端面である。
【0229】
第一の管118は、下流端面124および上流端面126を有する。第二の管120は、下流端面128および上流端面130を有する。第三の管122は、下流端面132および上流端面134を有する。
【0230】
図1および2に示す実施例では、第一の管118および第二の管120は、第一の管118の上流端面124が第二の管120の下流端面126に当接するように配設される。
【0231】
図1および2に示す実施例では、第二の管120および第三の管122は、第三の管122の下流端面134が第二の管120の上流端面128に当接するように配設される。
【0232】
この実施例では、第一の管118は第二の管120に当接し、第三の管122は第二の管120に当接する。他の実施例では、第一の管118、第二の管120、および第三の管122は、互いに接続または取り付けられてもよい。第一の管118、第二の管120、および第三の管122は、例えば、一つ以上の固定要素、または接着剤によって互いに取り付けられてもよい。
【0233】
第一の管118は、使用時に、第一の管118がユーザーの口と接触し得るマウスピースアセンブリ110の構成要素であるため、「マウスピース」管とみなされ得る。
【0234】
第二の管120は、説明されるように、使用時に、第二の管120が生成されたエアロゾルの流路に狭窄を提供し得るため、「ベンチュリ」管とみなされ得る。
【0235】
第三の管122は、使用時に、第三の管122が、発生したエアロゾルが空気と結合するための空間を提供し得るため、「ディフューザー」管とみなされ得る。
【0236】
第一の管118は、第一の管の内径136を有する。第二の管は、第二の管の内径138を有する。第三の管122は、第三の管の内径140を有する。
図1および2に示す実施例では、第一の管118、第二の管120、および第三の管122のそれぞれは、各管の全長に沿って同じである均一な内径を有する。
【0237】
第一の管118、第二の管120、または第三の管122の内径は、管の内壁間の直径または距離であると理解される。
【0238】
第二の管120の内径は、第一の管118の内径よりも小さい。言い換えれば、第二の管の内径138は、第一の管の内径136よりも小さい。
【0239】
第二の管120の内径は、第三の管122の内径よりも小さい。言い換えれば、第二の管の内径138は、第三の管の内径140よりも小さい。
【0240】
一部の実施例では、
図1および2に示す実施例のように、第一の管118の内径は、第三の管122の内径よりも大きい。言い換えれば、一部の実施例では、第一の管の内径136は、第三の管の内径140よりも大きい。
【0241】
図1および2に示すマウスピースアセンブリ110の実施例では、第一の管の内径136は4mmであり、第二の管の内径138は2.5mmであり、第三の管の内径は3.5mmである。
【0242】
図1および2に示すマウスピースアセンブリ110の実施例では、第一の管118は5mmの長さを有し、第二の管120は5mmの長さを有し、第三の管122は5mmの長さを有する。
【0243】
図3は、加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するための、エアロゾル発生物品112のためのマウスピースアセンブリ210の別の実施例を概略的に示す。
【0244】
図3の実施例は、
図1および2に示す実施例と同じ構成要素を有し、構成要素は対応して番号付けされている。
【0245】
しかしながら、
図3に示すマウスピースアセンブリ210は、
図1および2に示すマウスピースアセンブリ110に対して二つの差異を有する。
【0246】
第一に、
図3のマウスピースアセンブリ210では、第一の管118の内径はその全長に沿って均一ではない。代わりに、第一の管の内径136は、第一の管118の長さに沿って変化する。第一の管118の内径は、第一の管118の上流端面124から第一の管118の下流端面126へ増大する。言い換えれば、
図3に示す実施例では、第一の管の内径136は、第一の管118の上流端面124におけるよりも、第一の管118の下流端面126においてより大きい。
【0247】
第二に、
図3のマウスピースアセンブリ210では、第三の管122の内径はその全長に沿って均一ではない。代わりに、第三の管の内径140は、第三の管122の長さに沿って変化する。第三の管122の内径は、第三の管122の上流端面132から第三の管122の下流端面134へ減少する。言い換えれば、
図3に示す実施例では、第三の管の内径140は、第三の管122の上流端面132におけるよりも、第三の管122の下流端面134においてより小さい。
【0248】
図3の実施例では、第一の管118の内径は、第一の管118の内壁間の平均直径または距離である。第三の管122の内径は、第三の管122の内側壁の間の平均直径または距離である。第二の管120の内径は、第二の管120の内壁間の直径または距離である。
【0249】
図4は、加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するための、エアロゾル発生物品112のためのマウスピースアセンブリ310の別の実施例を概略的に示す。
【0250】
図4の実施例は、
図1および2に示す実施例と同じ構成要素を有し、構成要素は対応して番号付けされている。
【0251】
しかしながら、
図4に示されるマウスピースアセンブリ310は、
図1および2に示されるマウスピースアセンブリ110に対して差異を有する。
【0252】
図4のマウスピースアセンブリ310では、第一の管118の内径はその全長に沿って均一ではない。代わりに、第一の管の内径136は、第一の管118の長さに沿って変化する。第一の管118の内径は、第一の管118の上流端面124から第一の管118の下流端面126へ増大する。言い換えれば、
図4に示す実施例では、第一の管の内径136は、第一の管118の上流端面124におけるよりも、第一の管118の下流端面126においてより大きい。
【0253】
図4の実施例では、第一の管118の内径は、第一の管118の内壁間の平均直径または距離である。第二の管120の内径は、第二の管120の内壁間の直径または距離である。第三の管122の内径は、第二の管120の内壁間の直径または距離である。
【0254】
図5は、エアロゾル発生物品112の一実施例を概略的に示す。
図5の実施例では、エアロゾル発生物品112は、
図1および2に概略的に示されるマウスピースアセンブリ110を含む。
【0255】
エアロゾル発生物品112はまた、エアロゾル形成基体142を含む。エアロゾル形成基体は、エアロゾルを形成するための気化可能な構成要素を含む。
図5の実施例では、エアロゾル形成基体142は、液体ニコチン製剤である。別の実施例では、エアロゾル形成基体142は、異なる製剤であってもよい。一部の実施例では、エアロゾル形成基体142は、ゲル製剤であってもよい。
【0256】
図5に示す実施例では、エアロゾル発生物品112は、第四の管144を含む。図の実施例はまた、第五の管146を含む。第四の管144は、第一の管118、第二の管120、および第三の管122と同心に配設される。第五の管146は、第一の管118、第二の管120、および第三の管122と同心に配設される。
【0257】
この実施例では、第四の管144は、第三の管122および第五の管146の中央開口部に提供される。別の実施例では、第四の管144は、第三の管122の中央開口部にのみ提供されてもよい。第四の管144は、第三の管122および第五の管146に当接する。別の実施例では、第四の管144は、一つ以上の固定要素または接着剤によって第三の管122および第五の管146に取り付けられる。
【0258】
一部の実施例では、第四の管144は、空気に対して実質的に不透過性である材料から形成されてもよい。例えば、第四の管144は、厚紙から形成されてもよい。
【0259】
図5に示す実施例では、第五の管146は第三の管122に当接する。別の実施例では、第三の管122および第五の管146は、互いに接続または取り付けられてもよい。第三の管122および第五の管146は、例えば、一つ以上の固定要素、または接着剤によって互いに取り付けられてもよい。第三の管122および第五の管146は、第五の管146の上流端面が第三の管122の下流端面132に当接するように配設され得る。
図5の実施例では、第五の管146は、第三の管122と同じ内径を有する。したがって、第五の管146は、3.5mmの内径を有する。別の実施例では、第五の管146は、第三の管122の内径とは異なる内径を有してもよい。
【0260】
図5の実施例では、空間148は、エアロゾル発生物品112内に画定される。空間148は、第五の管146とエアロゾル形成基体142との間に位置する。第五の管146を含まない実施例では、空間148は、第三の管122とエアロゾル形成基体142との間に画定されてもよい。一部の実施例では、空間148は、エアロゾル形成基体142の気化された揮発性化合物を冷却し、エアロゾルへと核形成することを可能にする領域を提供し得る。
【0261】
図5に示されるエアロゾル発生物品112はまた、上流要素150を含む。上流要素150は、エアロゾル形成基体142の上流に位置付けられる。この実施例では、上流要素150は、エアロゾル形成基体142に当接する。
図5の実施例では、上流要素150は、繊維質の濾過材料の環状プラグである。
図5の上流要素150は、5mmの長さを有する。
図5の上流要素150のRTDは、約130ミリメートルH2Oである。
【0262】
図5の実施例では、エアロゾル発生物品112はまた、ラッパー152を含む。ラッパー152は、エアロゾル発生物品112の構成要素の外表面積上に提供される。ラッパー152は、エアロゾル発生物品112の構成要素の少なくとも一部を部分的に封入する。この実施例では、ラッパー152は、エアロゾル発生物品112の構成要素のすべてを部分的に封入する。
図5に示すように、一部の実施例では、ラッパー152は、第一の管118の下流端面および上流要素150の上流端面を除いて、エアロゾル発生物品112の構成要素のすべてを完全に封入する。
【0263】
図5に示されるエアロゾル発生物品112の実施例はまた、通気ゾーンを含む。通気ゾーンは、エアロゾル発生物品112に沿った場所に提供されている。この実施例では、通気ゾーンは、第三の管122の領域内に提供される。この実施例では、通気ゾーンは、ラッパー152および第三の管122を通して形成される円周列の穿孔154である。穿孔154は、空気がエアロゾル発生物品112の外側から、穿孔154を通って、第三の管122によって画定される開口部に流入することを可能にする。
【0264】
図6は、エアロゾル発生物品212の代替的な実施例を概略的に示す。
図6の実施例では、エアロゾル発生物品212は、
図1および2に概略的に示されるマウスピースアセンブリ110を含む。
【0265】
図6に示すエアロゾル発生物品212の実施例では、上流端116の構造は、説明されるように、
図5に示すエアロゾル発生物品112の実施例の上流端116の構造とは異なる。
【0266】
図6の実施例では、上流要素150は、エアロゾル形成基体142のすぐ上流に配置され、エアロゾル形成基体142に当接する。上流要素150は、繊維質の濾過材料を含む環状プラグを含む。この実施例では、上流要素150は、硬いラッパーによって囲まれたセルロースアセテートの環状プラグを含む。
図6の実施例では、上流要素150は5mmの長さを有し、上流要素150のRTDは30ミリメートルH2Oである。
【0267】
図6の実施例では、エアロゾル発生物品212はまた、陥凹部156を含む。陥凹部156は、エアロゾル発生物品212の上流端116から、上流要素150を通り、かつエアロゾル形成基体142の少なくとも一部分を通って延びる。
【0268】
陥凹部156は、エアロゾル発生物品212の中心軸に沿って位置する。
図6の実施例では、陥凹部156は、円形断面形状を有する。示される実施例では、陥凹部156は、上流要素150の繊維質の濾過材料を含む環状プラグ、およびエアロゾル形成基体142の多孔性媒体の環状プラグの両方を通過することによって、上流要素150およびエアロゾル形成基体142の両方の全長に延びる。この実施例では、陥凹部156は、上流要素150とエアロゾル形成基体142との組み合わされた長さに対応する、15mmの長さを有する。
図6の実施例では、陥凹部は4mmの直径を有する。
【0269】
図6のエアロゾル発生物品212は、ラッパー152を有する。ラッパー152は、陥凹部の長手方向内表面上に提供される。ラッパー152は、陥凹部156の全長に延び、陥凹部156の長手方向内表面全体に提供される。
【0270】
図6に示す実施例では、陥凹部156の下流端は、ラッパー152によって画定される。これは、陥凹部156の下流端でラッパー152を機械的に折り畳むことによって達成される。
【0271】
ラッパー152は、陥凹部156の上流端から、エアロゾル発生物品212の上流端にわたって延びる。ラッパー152はまた、エアロゾル発生物品212の外表面全体に延びる。このようにして、ラッパー212は、エアロゾル発生物品212の様々な構成要素を接続するように作用する。
【0272】
ラッパー152は、アルミ箔の層で共積層化されたセルロース系紙層を含み得る。この実施例では、ラッパー152は、紙層がエアロゾル発生物品212の外表面上にあるように配設される。
【0273】
ここで、
図5に示されるエアロゾル発生物品112の使用について説明する。
【0274】
使用時、エアロゾル発生物品112は、エアロゾル発生装置の中に挿入される。エアロゾル発生物品112がエアロゾル発生装置内で挿入位置にある時、エアロゾル発生装置の発熱体は、エアロゾル形成基体142に隣接している。エアロゾル発生装置が起動されると、発熱体が加熱される。発熱体の温度上昇により、エアロゾル形成基体142が加熱される。次いで、エアロゾル形成基体142の揮発性化合物が気化して蒸気を形成し、これが冷却されて、第五の管146とエアロゾル形成基体142との間の空間148内でエアロゾルへと核形成される。
【0275】
ユーザーがエアロゾル発生装置112の下流端114を吸う(すなわち、そこから吸入する)と、エアロゾル発生装置112内部に結果として生じる圧力変化に起因して、空気が穿孔154を通して第四の管144内に吸い込まれる。穿孔154を通してエアロゾル発生物品112内に引き出された空気は、空間148からのエアロゾルを同伴する。第四の管144は、同伴されたエアロゾルが第三の管122または第五の管146の構造内へと失われることを防止する。
【0276】
次に、エアロゾルを同伴した空気は、エアロゾル発生物品112内部の圧力レジームに起因して、第三の管122を通過し、第二の管120に流入する。第二の管120の狭い内径は、ベンチュリ効果を提供し、これは、空気が第二の管120内にある間に、エアロゾルを同伴した空気を圧縮する。
【0277】
ユーザーがエアロゾル発生装置112の下流端114から吸入することにより、エアロゾルを同伴した空気は次いで、第二の管120から流出して第一の管118に流入する。エアロゾルを同伴した空気が第二の管120から管118に引き出される時、直径の大きな第一の管118により、空気を膨張および冷却することが可能になり、これにより、より多くの液滴がエアロゾルへと形成される。その後、エアロゾルは、第一の管118の下流端を通してユーザーによって吸入され得る。
【0278】
エアロゾル発生物品112の通常の使用では、ユーザーは、エアロゾル発生物品112の下流端114において第一の管118と自身の口を係合することによって、エアロゾルを吸入する。
図5の実施例では、第一の管118は、セルロースアセテートから形成される管であるため、第一の管118は、堅固で弾性があり、改善されたユーザー体験を提供する。
【0279】
セルロースアセテートなどの硬い材料から形成される第一の管118はまた、ユーザーがエアロゾル発生物品112を適切に取り扱うことができることを確実にする。
【0280】
セルロースアセテートなどの水に対して実質的に不透過性である材料から形成される第一の管118はまた、ユーザーの口からの湿度に対してそれほど敏感ではない。
【0281】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。従って、この文脈において、数字AはA±10%として理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数Aは、添付の特許請求の範囲で使用されるような一部の事例において、それによってAが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙される割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。
【国際調査報告】