(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-17
(54)【発明の名称】物品のキャリアおよびそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/42 20060101AFI20230510BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558356
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(85)【翻訳文提出日】2022-11-25
(86)【国際出願番号】 US2021024277
(87)【国際公開番号】W WO2021195454
(87)【国際公開日】2021-09-30
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・デ・メルゾー
(72)【発明者】
【氏名】ファブリス・アヴリル
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドル・テロン
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ・テイロール
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル・ダバイヨン
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AB26
3E067BA04B
3E067BA20C
3E067BB02C
3E067EA20
3E067EE02
3E067EE12
(57)【要約】
本開示の態様は、パッケージ、1つ以上の物品をパッケージングするための物品キャリア、およびキャリアを形成するためのブランクに関する。キャリア90は、少なくとも1つの物品係合構造体RT1、RT2を有する係合パネル12と、第1のセグメントおよび第2のセグメントを有するバンドル構造体とを備える。第1のセグメントは、係合パネル12にヒンジ留めされた第1のパネル14と、第1のパネル14にヒンジ留めされたブリッジ部分22A、26Aとを含む。第2のセグメントは、係合パネル12にヒンジ留めされた第2のパネル18Aと、第2のパネル18Aにヒンジ留めされた第3のパネル18Bと、ブリッジ部分22A、26Aに係合するブリッジ係合機構とを含む。ブリッジ係合機構は、ブリッジ部分22A、26Aの一部が、第2のパネルと第3のパネルとの間に配置されるよう少なくとも第2のパネルおよび第3のパネルによって提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品に係合するための物品キャリアであって、少なくとも1つの前記物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルを備え、
少なくとも1つの前記物品を少なくとも部分的に包囲するためのバンドル構造体をさらに備え、前記バンドル構造体は、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、
前記第1のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、
前記第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分と、を備え、
前記第2のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルと、
前記第2のパネルにヒンジ式に接続され、前記第2のパネルと重なる位置に配置された第3のパネルと、
前記第1のセグメントの前記ブリッジ部分と係合するブリッジ係合機構であって、前記ブリッジ部分の少なくとも一部が前記第2のパネルおよび前記第3のパネルと面が接触する配置で前記第2のパネルと前記第3のパネルとの間に配置されるように、少なくとも前記第2のパネルおよび前記第3のパネルによって提供されるブリッジ係合機構と、を備える、物品キャリア。
【請求項2】
前記ブリッジ係合機構は、前記第2のパネルおよび前記第3のパネルの少なくとも一方に画定された第1の切欠きを備え、前記第1の切欠きは、前記ブリッジ部分の第1の部分のための第1の受容部を提供する、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項3】
前記ブリッジ係合機構は、前記係合パネルおよび前記第2のパネルの少なくとも一方に第2の切欠きを備え、前記第2の切欠きは、前記ブリッジ部分の第2の部分のために第2の受容部を提供する、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項4】
前記第2の切欠きは、少なくとも1つの前記物品係合構造体の1つから延びている、請求項3に記載の物品キャリア。
【請求項5】
前記ブリッジ部分は、少なくとも1つの戻り止めまたはロックタブを備える、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項6】
少なくとも1つの前記戻り止めまたはロックタブは、一対の戻り止めまたはロックタブを備える、請求項5に記載の物品キャリア。
【請求項7】
前記物品キャリアは、一グループの物品に適用する前に前もって形成される、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項8】
前記ブリッジ係合機構は、前記第2のパネルによって提供される少なくとも1つのロック要素と、前記ブリッジ部分に画定され、前記ロック要素を収容する少なくとも1つのロック開口とを備える、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項9】
前記ブリッジ係合機構は、前記ブリッジ部分および前記第2のパネルの一方に第2の切欠きをさらに備えてよく、前記第2の切欠きは、前記ブリッジ部分および前記第2のパネルの他方によって提供されるタブのための第2の受容部を提供する、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項10】
少なくとも1つの物品に係合するための物品キャリアであって、少なくとも1つの前記物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルと、少なくとも1つの前記物品を部分的に包囲するためのバンドル構造体とを備え、前記バンドル構造体は、第1のセグメントと、第2のセグメントと、ブリッジ係合機構とを備え、
前記第1のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、
前記第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを備え、
前記第2のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルを備え、
前記ブリッジ係合機構は、少なくとも1つの前記物品係合構造体の少なくとも一部によって提供され、前記ブリッジ係合機構は、前記第1のパネルと前記第2のパネルが前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間に延びる前記ブリッジ部分によって継続して相互に接続されるように、前記第1のセグメントの前記ブリッジ部分と係合される、物品キャリア。
【請求項11】
前記第1のセグメントまたは前記第2のセグメントを形成する前記パネルの一方に、少なくとも一部が画定されたハンドル開口を備える、請求項9に記載の物品キャリア。
【請求項12】
前記ハンドル開口は前記係合パネル内に一部が画定される、請求項11に記載の物品キャリア。
【請求項13】
前記係合パネル内に少なくとも一部が画定されたハンドル開口を備える、請求項9に記載の物品キャリア。
【請求項14】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルを備え、少なくとも1つの前記物品を部分的に包囲するためのバンドル構造体を備え、前記バンドル構造体は、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、
前記第1のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、
前記第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを備え、
前記第2のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルと、
前記第2のパネルにヒンジ式に接続され、前記第2のパネルと重なる位置に配置された第3のパネルと、
前記第1のセグメントの前記ブリッジ部分と係合するためのブリッジ係合機構であって、少なくとも前記第2のパネルおよび前記第3のパネルによって提供され、設置されたキャリアにおいて前記ブリッジ部分の少なくとも一部が前記第2のパネルおよび前記第3のパネルと面が接触する配置で前記第2のパネルと前記第3のパネルとの間に配置されるように配置される、ブリッジ係合機構と、を備える、物品キャリアを形成するためのブランク。
【請求項15】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルと、少なくとも1つの前記物品を部分的に包囲するためのバンドル構造体とを備え、前記バンドル構造体は、第1のセグメントと、第2のセグメントと、ブリッジ係合機構とを備え、
前記第1のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、
前記第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを備え、
前記第2のセグメントは、
前記係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルを備え、
前記ブリッジ係合機構は、少なくとも1つの前記物品係合構造体の少なくとも一部によって提供され、前記ブリッジ係合機構は、前記第1のパネルと前記第2のパネルが前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間に延びる前記ブリッジ部分によって継続して相互に接続されるように、設置されたキャリアにおいて前記第1のセグメントの前記ブリッジ部分と係合可能である、物品キャリアを形成するためのブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品キャリアおよび当該物品キャリアを形成するためのブランクに関する。より具体的には、但し排他的ではなく、本発明は、物品を中に収容し保持するための1つ以上の穴を有する頂部を把持するタイプのキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージングの分野では、複数の物品を担持するためのカートンを提供することが知られている。カートンはこの分野でよく知られており、消費者が、消費のために一グループの物品を輸送し、貯蔵し、入手することを可能にするのに有益である。コストおよび環境問題のために、そのようなカートンまたはキャリアはできるだけ少ない材料から形成され、できるだけそれらが形成される材料の廃物を少なくする必要がある。さらなる問題は、カートンの強度、および重量の重い物品を保持し輸送するためのその適合性である。カートンの内容物は、カートン内で安全であることが望ましい。
【0003】
キャリアのパネル内に穴が形成され、タブが前記穴から切り取られた、頂部を把持する物品キャリアを提供することがよく知られている。タブは、物品が穴に収容されるとき、前記パネルの平面から外に動かされ、前記タブは、概ね物品のフランジまたはリップの周りで物品に係合する。
【0004】
本発明は、典型的にはボール紙などから形成されるカートンの分野における改善を提供することを目的としている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、少なくとも1つの物品に係合するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルを備える。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を包囲するためのバンドル構造体を備える。バンドル構造体は、第1のセグメントと、第2のセグメントとを有する。第1のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを含む。第2のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルと、第2のパネルにヒンジ式に接続され、第2のパネルと重なる位置に配置された第3のパネルとを含む。第2のセグメントはまた、第1のセグメントのブリッジ部分と係合しているブリッジ係合機構も含む。ブリッジ係合機構は、ブリッジ部分の少なくとも一部が第2のパネルおよび第3のパネルと面が接触する配置で第2のパネルと第3のパネルとの間に配置されるように、少なくとも第2のパネルおよび第3のパネルによって提供される。
【0006】
任意選択的に、ブリッジ係合機構は、第2のパネルおよび第3のパネルの少なくとも一方に画定された第1の切欠きを備え、第1の切欠きは、ブリッジ部分の第1の部分のために第1の受容部を提供する。
【0007】
任意選択的に、ブリッジ係合機構は、係合パネルおよび第2のパネルの少なくとも一方に第2の切欠きを備え、第2の切欠きは、ブリッジ部分の第2の部分のために第2の受容部を提供する。
【0008】
任意選択的に、第2の切欠きは、少なくとも1つの前記物品係合構造体の1つから延びている。
【0009】
任意選択的に、ブリッジ部分は、少なくとも1つの戻り止め、任意選択的に一対の戻り止めを備える。
【0010】
任意選択的に、物品キャリアは、一グループの物品に適用する前に前もって形成される。
【0011】
任意選択的に、ブリッジ係合機構は、第2のパネルによって提供される少なくとも1つのロック要素と、ブリッジ部分に画定され、ロック要素を収容する少なくとも1つのロック開口とを備える。
【0012】
任意選択的に、ブリッジ係合機構は、ブリッジ部分および第2のパネルの一方に第2の切欠きをさらに備えてよく、第2の切欠きは、ブリッジ部分および第2のパネルの他方によって提供されるタブのための第2の受容部を提供する。
【0013】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品に係合するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルと、少なくとも1つの物品を包囲するためのバンドル構造体とを備える。バンドル構造体は、第1のセグメントと、第2のセグメントと、ブリッジ係合機構とを備える。第1のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを含む。第2のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルを含む。ブリッジ係合機構は、少なくとも1つの物品係合構造体の少なくとも一部によって提供される。ブリッジ係合機構は、第1のパネルと第2のパネルが第1のセグメントと第2のセグメントの間に延びるブリッジ部分によって継続して相互に接続されるように、第1のセグメントのブリッジ部分と係合される。
【0014】
任意選択的に、物品キャリアは、第1のセグメントまたは第2のセグメントを形成するパネルの一方に、少なくとも一部が画定されたハンドル開口を備える。
【0015】
任意選択的に、ハンドル開口は係合パネル内に一部が画定される。
【0016】
任意選択的に、物品キャリアは、係合パネル内に少なくとも一部が画定されたハンドル開口を備える。
【0017】
本発明の第3の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルを備える。ブランクは、少なくとも1つの物品を包囲するためのバンドル構造体を備える。バンドル構造体は、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備える。第1のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを含む。第2のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルと、第2のパネルにヒンジ式に接続され、第2のパネルと重なる位置に配置された第3のパネルとを含む。第2のセグメントはまた、第1のセグメントのブリッジ部分と係合するためのブリッジ係合機構も含む。ブリッジ係合機構は、少なくとも第2のパネルおよび第3のパネルによって提供され、設置されたキャリアにおいてブリッジ部分の少なくとも一部が第2のパネルおよび第3のパネルと面が接触する配置で第2のパネルと第3のパネルとの間に配置されるように配置される。
【0018】
本発明の第4の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品の一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体を有する係合パネルと、少なくとも1つの物品を包囲するためのバンドル構造体とを備える。バンドル構造体は、第1のセグメントと、第2のセグメントと、ブリッジ係合機構とを備える。第1のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第1のパネルと、第1のパネルにヒンジ式に接続されたブリッジ部分とを含む。第2のセグメントは、係合パネルにヒンジ式に接続された第2のパネルを含む。ブリッジ係合機構は、少なくとも1つの物品係合構造体の少なくとも一部によって提供される。ブリッジ係合機構は、第1のパネルと第2のパネルが、第1のセグメントと第2のセグメントの間に延びるブリッジ部分によって継続して相互に接続されるように、設置されたキャリアにおいて第1のセグメントのブリッジ部分と係合可能である。
【0019】
本出願の範囲において、特許請求の範囲において、および/または以下の記載および図面において、先行する段落内で記述された種々の態様、実施形態、例、機構および代替形態は、独立して、またはその任意の組み合わせにおいて、考慮され得るかまたは採用され得ることが想定されるかあるいは意図されている。
【0020】
一実施形態に関連して、またはそれに関係して記載された機構または要素は、機構の不適合性がなければ、全ての実施形態に適合可能である。一実施形態からの1つ以上の機構または要素は、本明細書に開示される他の実施形態のいずれかに組み込まれるかまたは共に組み合わされてよく、前記一実施形態から抽出された前記機構または要素は、前記他の実施形態の1つ以上の機構または要素に加えて、またはそれに置き換えて含まれてもよい。
【0021】
本明細書に開示される一実施形態の機構、または機構の組み合わせは、その実施形態の他の機構から切り離して抽出されてもよい。あるいは、一実施形態の機構または機構の組み合わせは、その実施形態から省略されてもよい。
【0022】
本発明の例示の実施形態を、添付の図面を参照して以下に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】第1の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図2】
図1のブランクから形成されたキャリアの上からの斜視図である。
【
図3】第2の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図4】
図3のブランクから形成されたキャリアの上からの斜視図である。
【
図5】第2の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図6】
図5のブランクから形成されたキャリアの上からの斜視図である。
【
図7】
図5のキャリアの構造の段階を示す図である。
【
図8】
図5のキャリアの構造の段階を示す図である。
【
図10】第3の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
パッケージ、ブランクおよびキャリアの特有の実施形態の詳細な記載が本明細書に開示される。開示される実施形態は、発明の特定の態様を実施することができる方法の単なる例であり、発明が具現化され得る全ての方法の包括的リストを表してはいないことを理解されたい。本明細書で使用される際、用語「例示の」は、実例、標本、モデルまたはパターンとして機能する実施形態を指すために拡張して使用される。当然のことながら、本明細書に記載されるパッケージ、ブランクおよびキャリアは、種々の形態および代替の形態で具現化され得ることを理解されたい。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、いくつかの機構は特定の構成要素の詳細を示すために誇張されたり、最小化されたりする場合がある。よく知られた構成要素、材料または方法は、本開示を曖昧にすることを回避するために、必ずしも特に詳細には記載されない。本明細書に開示される任意の特有の構造的な詳細および機能的詳細は、本発明を様々に利用するための限定として解釈されるべきではなく、特許請求の範囲のための基本原理として、および当業者に教示するための代表的な基本原理として解釈されるべきである。
【0025】
図1を参照すると、例えば、これに限定するものではないが、ボトルまたは缶などの一グループの一次製品を収容し運ぶための、
図2に示されるようなカートンまたはキャリア90を形成することが可能なブランク10の平面図が示されており、一次製品は、以後、
図3に示されるように物品Bと呼ばれる。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品コンテナまたはパッケージをパッケージングするための二次パッケージを形成する。
【0026】
例えば、これに限定するものではないが、ボトルまたは缶など、以後物品Bと呼ばれる一グループの一次製品を収容し運ぶための
図6に示されるようなカートンまたはキャリア190を形成するための代替のブランク110;210が
図5および
図10に示されている。
【0027】
本明細書に詳細が記載される実施形態では、用語「カートン」および「キャリア」は、本発明の種々の機能を例示する非制限的な目的のために、一次製品コンテナなどの物品に係合し運ぶためのコンテナを指す。本発明の教示は、種々の製品コンテナに適用することができ、これは、先細にされかつ/または円筒形であってよく、あるいは先細にされず、かつ/または円筒形ではない場合もあることが意図されている。例示のコンテナは、ボトル(例えば、金属、ガラスまたはプラスチックボトル)、缶(例えばアルミニウム缶)、ブリキ製受容部、パウチ、パケットなどを含む。
【0028】
ブランク10;110;210は、一シートの好適な基板から形成される。本明細書で使用される際、用語「好適な基板」は、ボール紙、段ボール、厚紙、プラスチック、それらの組み合わせなどのあらゆる種類の折り畳むことが可能なシート材料を含むことを理解されたい。例えば、以下でより詳細に記載されるキャリア構造体を提供するのに適する場合には、1つまたは他の数のブランクが利用される場合があることを認識すべきである。
【0029】
本明細書に記載されるパッケージ構造体またはカートン90;190は、ボール紙などのシート材料から形成されてよく、これは、その強度を高めるための材料で作成されてよいかまたはそのような材料でコーティングされてもよい。そのようなシート材料の一例は、WestRock社によって作成された引き裂き抵抗性を有するNATRALOCK(登録商標)ボール紙である。引き裂き抵抗性材料は、パッケージの引き裂き抵抗を高めるのを助けるために2層以上で提供され得ることに留意されたい。典型的には、シート材料の1つの表面は、他の表面と異なる特徴を有してよい。例えば、最終パッケージから外側に向くシート材料の表面は、とりわけ滑らかであってよく、優れた印刷適性を与えるためにクレーコーティングなどのコーティングまたは他の表面処理を有してもよい。一方、内側に向くシート材料の表面には、コーティング、層、処理剤が備わってよい、あるいはそうでなければ、引き裂き抵抗、優れた接着能力、熱密閉性、または他の所望の機能特性のうちの1つ以上などの特性を提供するように準備されてもよい。
【0030】
例示の実施形態では、ブランク10;110;210は、例示の配置の例示の物品Bをパッケージングするためにカートンまたはキャリア90を形成するように構成される。
図1から
図9に示される実施形態では、配置は、2x4のマトリクスまたはアレイであり、例示の実施形態では、2列の4つの物品Bが設けられ、物品Bは、330mlの飲料缶である。
図10に示される実施形態では、配置は、2x4のマトリクスまたはアレイであり、例示の実施形態では、2列の4つの物品Bが設けられ、物品Bは、スマートなまたはスリムな設計の330mlの飲料缶である。
【0031】
あるいは、ブランク10;110;210は、他のタイプ、他の数、および他のサイズの物品をパッケージングし、かつ/または物品を異なる配置または構成でパッケージングするためのキャリアを形成するように構成される場合もある。
【0032】
図1を参照すると、キャリア90の頂部壁または係合パネル(
図2を参照)を形成するメインパネル12を含む複数のパネル12、14、16、18A、18B、20A、20Bを備えるブランク10が示されている。
【0033】
第1の外側サイドパネル18Aは、折り目17Aの形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第1の側部にヒンジ式に接続される。第1の内側サイドパネル18Bは、折り目17Bの形態のヒンジ接続によって第1の外側サイドパネル18Aにヒンジ式に接続される。
【0034】
第2の外側サイドパネル20Aは、折り目19Aの形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第2の側部にヒンジ式に接続される。第2の内側サイドパネル20Bは、折り目19Bの形態のヒンジ接続によって第2の外側サイドパネル20Aにヒンジ式に接続される。
【0035】
ブランク10は、第1の端部ストラップ26A/22A/14/22B/26Bを備える。第1の端部ストラップ26A/22A/14/22B/26Bは、第1の端部パネル14を備える。第1の端部パネル14は、折り目13の形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第1の端部にヒンジ式に接続される。第1のコーナーパネル22Aは、折り目21Aの形態のヒンジ接続によって第1の端部パネル14の第1の端部にヒンジ式に接続される。第1の固定パネル26Aは、折り目27Aの形態のヒンジ接続によって第1のコーナーパネル22Aの端部にヒンジ式に接続される。
【0036】
第2のコーナーパネル22Bは、折り目21Bの形態のヒンジ接続によって第1の端部パネル14の第2の端部にヒンジ式に接続される。第2の固定パネル26Bは、折り目27Bの形態のヒンジ接続によって第2のコーナーパネル22Bの端部にヒンジ式に接続される。
【0037】
第1の端部ストラップ26A/22A/14/22B/26Bは、キャリア90の第1の端部壁を形成する。
【0038】
ブランクは、第2の端部ストラップ28A/24A/16/24B/28Bを備える。第2の端部ストラップ28A/24A/16/24B/28Bは、第2の端部パネル16を備える。第2の端部パネル16は、折り目15の形態のヒンジ接続によってメインパネル12の第2の端部にヒンジ式に接続される。第3のコーナーパネル24Aは、折り目23Aの形態のヒンジ接続によって第2の端部パネル16の第1の端部にヒンジ式に接続される。第3の固定パネル28Aは、折り目29Aの形態のヒンジ接続によって第3のコーナーパネル24Aの端部にヒンジ式に接続される。
【0039】
第4のコーナーパネル24Bは、折り目23Bの形態のヒンジ接続によって第2の端部パネル16の第2の端部にヒンジ式に接続される。第4の固定パネル28Bは、折り目29Bの形態のヒンジ接続によって第4のコーナーパネル24Bの端部にヒンジ式に接続される。
【0040】
第2の端部ストラップ28A/24A/16/24B/28Bは、キャリア90の第2の端部壁を形成する。
【0041】
第1の端部ストラップ26A/22A/14/22B/26B、第2の端部ストラップ28A/24A/16/24B/28B、内側サイドパネルおよび外側サイドパネル18B、20B、18A、20Aは、パッケージされている物品Bを取り囲むためのバンドル構造体の一部を形成する。
【0042】
ブランク10のメインパネル12は、少なくとも1つの物品保持構造体RT1、RT2を含む。メインパネル12は、複数の物品保持構造体RT1、RT2を備え、具体的には、2x4のマトリクスまたはアレイで配列された8つの物品保持構造体RT1、RT2を備える。物品保持構造体RT1、RT2の各々は、開口または穴A1、A2を備える。
【0043】
例示の実施形態の物品保持構造体RT1、RT2は、物品収容開口の一部を形成するために、穴A1、A2の周りに環状の連なりで配列された複数の歯またはタブ40の形態を採る。他の実施形態では、物品保持構造体RT1、RT2は、異なる形態を採る場合もあり、例えばこれに限定するものではないが、物品の上にカバーを形成し、フランジ、縁または他の突起の下で物品の対向する面に係合するための一対の向かいあった係合縁部を提供する移動可能領域を画定する一対の離間した対向する切れ目の形態を採る場合もある。
【0044】
ブランク10は、各々が第1の開口または穴A1を備える4つの一番端の物品保持構造体RT1を備える。ブランク10は、各々が第2の開口または穴A2を備える4つの中央または中間物品保持構造体RT2を備える。
【0045】
一番端の物品保持構造体RT1は、メインパネル12内に画定されたかまたはメインパネル12から切り取られた第1の穴A1によって一部が画定された物品収容開口を備える。
【0046】
中間物品保持構造体RT2は、メインパネル12内に画定されたかまたはメインパネル12から切り取られた第2の穴A2によって一部が画定された物品収容開口を備える。
【0047】
一番端の物品保持構造体RT1および中間物品保持構造体RT2は各々、第1の穴または第2の穴A1、A2それぞれの周りに配置された複数の歯またはタブ40を備える。
【0048】
複数の歯40は、メインパネル12によって提供される。歯40の各々は、ヒンジ接続によってメインパネル12にヒンジ式に接続される。ヒンジ接続は、複数の切断線41によって画定されてよい。複数の切断線41は、第1の穴または第2の穴A1、A2の周りに環状の連なりの切れ目として配列されてよい。
【0049】
複数の切断線41は、円の一部を画定してよく、または円の一部を模倣してもよい。
【0050】
複数の歯40の各々は、ヒンジ付きの縁部に対向する係合縁部を備える。係合縁部は、第1の穴または第2の穴A1、A2を画定する切断線の直線部分によって画定される。各係合縁部は、多角形の一部を画定してよい。例示の実施形態は、十六角形の実質的な部分を一緒に画定する15個の歯40を備える。各歯40は、一対の側縁部を備え、側縁部は、十六角形のそれぞれの頂点から、すなわち十六角形の一部を画定する切断線の一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外向きに延びる切断線43、45によって画定される。切断線43、45は、互いに対して広がるように配置され、それらの間に特定の角度を画定し、その角度は、およそ22.5°であってよい。
【0051】
複数の切断線41の各々は、直線形状であってよい。
【0052】
代替の実施形態では、複数の切断線41の各々は、弓形であってもよく、または湾曲されてもよい。切断線41は、物品収容開口の直径の半分に等しい曲率半径を有してよい。切断線41は、物品収容開口の直径の半分より大きい曲率半径を有する場合もある。
【0053】
複数の歯40は、少なくとも1つの凹部または切欠きR1、R2によって中断される。
【0054】
一番端の物品保持構造体RT1の複数の歯40は、第1の凹部または切欠きR1によって中断される。第1の凹部R1は、折り目17A、19Aによって画定された、メインパネル12の側縁部の1つに最も近接して配置された第1の穴A1の円周の周りの特定の位置に設けられる。第1の凹部R1は、第1の穴A1から第1の外側サイドパネルまたは第2の外側サイドパネル18A、20Aまで延びている。第1の凹部R1は、メインパネル12と第1の外側サイドパネルまたは第2の外側サイドパネル18A、20Aとの間で折り目17A、19Aで中断されてよく、または折り目17A、19Aと交差してもよい。
【0055】
中間物品保持構造体RT2の複数の歯40は、第2の凹部または切欠きR2によって中断される。第2の凹部R2は、折り目17A、19Aによって画定された、メインパネル12の側縁部の1つに最も近接して配置された第2の穴A2の円周の周りの特定の位置に設けられる。第2の凹部R2は、第1の穴A1から第1の外側サイドパネルまたは第2の外側サイドパネル18A、20Aに向かって延びている。第2の凹部R2は、メインパネル12内で終端し、メインパネル12と第1の外側サイドパネルまたは第2の外側サイドパネル18A、20Aとの間で折り目17A、19Aと離間した関係を画定してよい。タブT1は、そうでなければメインパネル12を形成するであろう材料によって設けられてよい。タブT1は、第1の外側サイドパネルまたは第2の外側サイドパネル18A、20Aと一体式であり、すなわち、それらは、そこ対して途切れない接続部を有し、すなわちタブT1と、第1の外側サイドパネルまたは第2の外側サイドパネル18A、20Aとの間に折り目または他のヒンジ画定装置は設けられない。
【0056】
第2の凹部R2は、広げられたブランク10内にあるとき、第1の凹部よりブランク10の横方向に長さが短い。
【0057】
メインパネル12は任意選択的に、ハンドル構造体Hを備えてよく、
図2を参照されたい。ハンドル構造体は、少なくとも1つのハンドル開口A3を備えてよい。例示の実施形態では、ブランク10は、2つのハンドル開口A3を備える。ハンドル開口A3の第1の開口は、メインパネル12から一部が切り取られ、第1の端部パネル14から一部が切り取られる。ハンドル開口A3の第2の開口は、メインパネル12から一部が切り取られ、第2の端部パネル16から一部が切り取られる。
【0058】
固定パネル26A、26B、28A、28Bが、サイドパネル18A/18B、20A/20Bとインターロックするように配置される。
【0059】
固定パネル26A、26B、28A、28Bは、実質的に「T」字形、またはハンマーヘッド形であるが、他の実施形態では、戻り止めまたは留め具を設けるために他の好適な形状が採用されてもよい。固定パネル26A、26B、28A、28Bは、実質的に「L」字形の縁部部分によって画定された一対の肩部を備える。肩部は、留め具または戻り止めを提供し、固定パネル26A、26B、28A、28Bが、サイドパネル18A、18B、20A、20Bおよびメインパネル12内の第1の凹部R1によって一部が提供される受容部からの分離を防止するかまたは阻止する。
【0060】
第1の外側サイドパネルおよび第1の内側サイドパネル18A、18Bは、一対の切欠きを備え、図示の実施形態では、切欠きは切断線30A、30Bの形態を採る。切断線30A、30Bは非線形であり、折り目17Bを中断し、第1の外側サイドパネル18Aを第1の内側サイドパネル18Bにヒンジ留めする。第1の内側パネル18Bが、第1の外側パネル18Aと向き合う関係になるように折り目17Bを中心に折り畳まれたとき、下部受容部開口がヒンジ式接続部に近接してそれらの間に形成される。第2の外側サイドパネルおよび第1の内側サイドパネル20A、20Bは、一対の切欠きを備え、図示の実施形態では、切欠きは切断線30C、30Dの形態を採る。切断線30C、30Dは非線形であり、折り目19Bを中断し、第2の外側サイドパネル20Aを第2の内側サイドパネル20Bにヒンジ留めする。第2の内側パネル20Bが第2の外側パネル20Aと向き合う関係になるように折り目19Bを中心に折り畳まれたとき、下部受容部開口が、ヒンジ式接続部に近接してそれらの間に形成され、
図2に最もよく例示される。第1の凹部R1は、上部受容部開口を形成し、下部受容部開口と共に、第1の固定パネルおよび第3の固定パネル26A、28Aと係合し、第1の固定パネルおよび第3の固定パネル26A、28Aを第1の外側サイドパネルおよび第1の内側サイドパネル18A、18Bにロックし、第2の固定パネルおよび第4の固定パネル26B、28Bと係合し、第2の固定パネルおよび第4の固定パネル26B、28Bを第2の外側サイドパネルおよび第2の内側サイドパネル20A、20Bにロックするための受容部を提供する。
【0061】
ブランク10からのキャリア90の構築に注目すると、ブランク10は、一グループの物品Bに適用される前に、
図2に示されるように組み立てられたキャリア90に形成されてよい。
【0062】
ブランク10は、折り目13、15を中心に折り畳まれて、第1の端部パネル14をメインパネル12と実質的に垂直関係にし、第2の端部パネル16をメインパネル12と実質的に垂直関係にする。
【0063】
ブランク10は、折り目21Aを中心に折り畳まれて、第1のコーナーパネル22Aをメインパネル12の隣接する角を中心に折り畳む。ブランク10は、折り目21Bを中心に折り畳まれて、第2のコーナーパネル22Bをメインパネル12の隣接する角を中心に折り畳む。ブランク10は、折り目23Aを中心に折り畳まれて、第3のコーナーパネル24Aをメインパネル12の隣接する角を中心に折り畳む。ブランク10は、折り目23Bを中心に折り畳まれて、第4のコーナーパネル24Bをメインパネル12の隣接する角を中心に折り畳む。
【0064】
第1の固定パネル26Aは、折り目27Aを中心に、第1のコーナーパネル22Aに対して折り畳まれ、第1の固定パネル26Aは、第1の端部パネル14に実質的に垂直になるように折り畳まれる。
【0065】
第2の固定パネル26Bは、折り目27Bを中心に、第2のコーナーパネル22Bに対して折り畳まれ、第2の固定パネル26Bは、第1の端部パネル14に実質的に垂直になるように折り畳まれる。
【0066】
第3の固定パネル28Aは、折り目29Aを中心に、第3のコーナーパネル24Aに対して折り畳まれ、第3の固定パネル28Aは、第2の端部パネル16に実質的に垂直になるように折り畳まれる。
【0067】
第4の固定パネル28Bは、折り目29Bを中心に、第4のコーナーパネル24Bに対して折り畳まれ、第4の固定パネル28Bは、第2の端部パネル16に実質的に垂直になるように折り畳まれる。
【0068】
固定パネル26A、26B、28A、28Bの上部部分は、第1の凹部R1によって提供された上部受容部開口に挿入されてよく、またはそこに係合されてもよい。
【0069】
ブランク10は、第1の内側サイドパネル18Bを第1の外側サイドパネル18Aと向き合う関係にするために、折り目17Bを中心に折り畳まれる。そうする間、第1の固定パネルおよび第3の固定パネル26A、28Aは、第1の内側サイドパネル18Bと第1の外側サイドパネル18Aとの間に配置されるか、またはその間に挟まれる。
【0070】
ブランク10は、第2の内側サイドパネル20Bを第2の外側サイドパネル20Aと向き合う関係にするために、折り目19Bを中心に折り畳まれる。第2の固定パネルおよび第4の固定パネル26B、28Bは、第2の内側サイドパネル20Bと第2の外側サイドパネル20Aとの間に配置されるか、またはその間に挟まれる。
【0071】
固定パネル26A、26B、28A、28Bの下部部分は、切欠き30A、30B、30C、30Dによって提供された下部受容部開口に収容される。
【0072】
各固定パネル26A、26B、28A、28Bの第1の部分は、下部受容部開口のそれぞれ1つを通過する。各固定パネル26A、26B、28A、28Bの第2の部分は、上部受容部開口のそれぞれ1つを通過する。このようにして、第1の端部ストラップ26A/22A/14/22B/26Bおよび第2の端部ストラップ28A/24A/16/24B/28Bは、所定の位置にロックされる。有利には、キャリア90は、垂直に立った状態で、パネル12、14、16、18A、18B、20A、20Bを固定するためにグルーまたは接着剤を使用せずに組み立てられてよく、または構築されてよい。
【0073】
組み立てられるかまたは前もって形成されたキャリア90はその後、一グループの物品Bに適用される。キャリア90は、一グループの物品Bに対して下げられる。ブランク10の物品保持構造体RT1、RT2の各々は、グループ内のそれぞれの物品Bと位置合わせされる。物品Bの一部は、メインパネル12を通過する。物品保持構造体RT1、RT2の各々の周りのメインパネル12の歯付きの領域は、メインパネル12の平面から外に折り畳まれてよい。
【0074】
メインパネル12の各歯付きの領域は、物品保持構造体RT1、RT2のそれぞれ1つに収容された物品Bの1つの周りで折り畳まれてよい。メインパネル12は、物品Bの周りで変形し得るが、例えばこれに限定するものではないが物品Bの肩部分に対して変形してもよく、物品Bは、缶である場合、肩部分は、
図3に示されるようにネックインによって設けられてよい。
【0075】
歯40の係合縁部は、突起の真下に係合する。突起は、物品Bのネックまたは縁(これはフランジを提供してよい)の周りに配置されてよい。物品Bが缶である場合、突起は、缶詰製造業者の端部シームによって設けられてよい。他の実施形態において、それは、物品Bの隆起部または下を切り落とす成形作業によって設けられてもよい。あるいは、例えばこれに限定するものではないが王冠コルクまたは締め具などの物品Bの端部締め具によって設けられてもよい。このようにして、係合縁部が物品Bを把持または保持し、物品Bがメインパネル12から誤って分離するのを防止するかまたは阻止する。物品キャリア90および物品Bのグループを備えるパッケージが、
図3および
図4に示される90で示されている。
【0076】
キャリア90は利益となるように、物品Bの一部を視界から見えないようにしてもよい。サイドパネル18A、18B、20A、20Bおよび/または端部パネル14、16は、物品Bの領域を隠す場合があり、例えば、前記パネル18A、18B、20A、20B、14、16は、バーコード、またはこれに限定するものではないが個々の物品B上に設けられた値段の指示などの他の指示を隠す場合がある。
【0077】
サイドパネル18A、18B、20A、20Bおよび端部パネル14、16は、物品Bのグループを包囲するかまたは取り囲み、物品Bを収容するかまたは閉じ込めてよく、それらは、例えば物品キャリア90がユーザによって運ばれるとき、例えば物品Bが傾斜するかまたは外に広がるなどの物品Bの移動を防止または阻止することができる。固定パネル26A、26B、28A、28B(および存在する場合コーナーパネル22A、22B、24A、24B)を介するサイドパネル18A、18B、20A、20Bの端部パネル14、16との係合は、複数のパネル12、14、16、18A、18B、20A、20Bのうちの1つとの係合によって、例えばキャリア90を運ぶときのキャリア90の強度、剛性および堅牢さを高めてもよい。
【0078】
次に
図5を参照すると、本開示の代替の一実施形態が示されている。第2の例示の実施形態では、同様の数字は、これらの機構が第2の実施形態に属していることを示すために接頭語「100」が追加されてはいるが、可能であるならば、同様の部分を示すのに使用されている。代替の実施形態は、
図1から
図4の実施形態と多くの共通の機構を共有しており、したがって
図1から
図4に例示される実施形態との違いのみ、いくぶんより詳細に記載される。
【0079】
図5は、キャリア190(
図6を参照)の頂部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル112を含め、複数のパネル112、114A、114B、116A、116B、118、120、を備えるブランク110を示す。
【0080】
第1のサイドパネル118は、折り目117の形態のヒンジ接続によってメインパネル112の第1の側部にヒンジ式に接続される。
【0081】
第2のサイドパネル120は、折り目119の形態のヒンジ接続によってメインパネル112の第2の側部にヒンジ式に接続される。
【0082】
ブランク110は、第1の端部構造体を備える。第1の端部構造体は、折り目113Aの形態のヒンジ接続によってメインパネル112の第1の端部にヒンジ式に接続された第1の上部端部パネル114Aを備える。第1の下部端部パネル114Bは、折り目113Bの形態のヒンジ接続によって第1の上部端部パネル114Aにヒンジ式に接続される。
【0083】
第1の端部構造体は、折り目161Aの形態のヒンジ接続によって第1のサイドパネル118の第1の端部にヒンジ式に接続された第1のコーナーパネル160Aを備える。第2のコーナーパネル160Bは、折り目161Bの形態のヒンジ接続によって第2のサイドパネル120の第1の端部にヒンジ式に接続される。
【0084】
第1の端部構造体は、折り目163Aの形態のヒンジ接続によって第1のコーナーパネル160Aにヒンジ式に接続された第1の固定パネル164Aを備える。第2の固定パネル164Bは、折り目163Bの形態のヒンジ接続によって第2のコーナーパネル160Bにヒンジ式に接続される。
【0085】
第1のウェブパネル168Aは、折り目169Aの形態のヒンジ接続によって第1の固定パネル164Aの一端にヒンジ式に接続され、折り目171Aの形態のヒンジ接続によって第1の上部端部パネル114Aに、第2の端部においてヒンジ式に接続される。
【0086】
第2のウェブパネル168Bは、折り目169Bの形態のヒンジ接続によって第2の固定パネル164Bの一端にヒンジ式に接続され、折り目171Bの形態のヒンジ接続によって第1の上部端部パネル114Aに、第2の端部においてヒンジ式に接続される。
【0087】
ブランク110は第2の端部構造体を備える。第2の端部構造体は、折り目115Aの形態のヒンジ接続によってメインパネル112の第2の端部にヒンジ式に接続された第2の上部端部パネル116Aを備える。第2の下部端部パネル116Bは、折り目115Bの形態のヒンジ接続によって第2の上部端部パネル116Aにヒンジ式に接続される。
【0088】
第2の端部構造体は、折り目165Aの形態のヒンジ接続によって第1のサイドパネル118の第2の端部にヒンジ式に接続された第3のコーナーパネル162Aを備える。第4のコーナーパネル162Bは、折り目165Bの形態のヒンジ接続によって第2のサイドパネル120の第2の端部にヒンジ式に接続される。
【0089】
第1の端部構造体は、折り目167Aの形態のヒンジ接続によって第3のコーナーパネル162Aにヒンジ式に接続された第3の固定パネル166Aを備える。第4の固定パネル166Bは、折り目167Bの形態のヒンジ接続によって第4のコーナーパネル162Bにヒンジ式に接続される。
【0090】
第3のウェブパネル170Aは、折り目173Aの形態のヒンジ接続によって第3の固定パネル166Aに、一端においてヒンジ式に接続され、折り目175Aの形態のヒンジ接続によって第2の上部端部パネル116Aに、第2の端部においてヒンジ式に接続される。
【0091】
第4のウェブパネル170Bは、折り目173Bの形態のヒンジ接続によって第4の固定パネル166Bに、一端においてヒンジ式に接続され、折り目175Bの形態のヒンジ接続によって第2の上部端部パネル116Aに、第2の端部においてヒンジ式に接続される。
【0092】
第1のサイドパネル118、第1のコーナーパネル160A、第1の固定パネル164A、第3のコーナーパネル162Aおよび第3の固定パネル166Aは、メインパネル112の第1の側部に沿って第1のストラップ164A/160A/118/162A/166Aを形成することを理解されたい。第2のサイドパネル120、第2のコーナーパネル160B、第2の固定パネル164B、第4のコーナーパネル162Bおよび第4の固定パネル166Bは、メインパネル112の第2の側部に沿って第2のストラップ164B/160B/120/162B/166Bを形成する。
【0093】
ブランク110は、ヒンジ接続によって第1の下部端部パネル114Bにヒンジ式に接続された第1のフラップ172を備える。ヒンジ接続は、切断線V1によって少なくとも一部が画定される。切断線V1は、第1の下部端部パネル114Bの外側または下部縁部から延びるタブP1を画定する。切断線V1は、ロックタブまたは戻り止めC1を収容するために、開口、スロットまたはスリットの形態で、受容部を形成する。第1の固定パネルおよび第2の固定パネル164A、164Bの各々は、その下部縁部から延びるロックタブまたは戻り止めC1を備える。
【0094】
第1のフラップ172は、第1のフラップ172の中心部分に、それぞれの折り目177A、177Bによってヒンジ式に接続された一対のウィング部分174A、174Bを備えてよい。折り目177A、177Bは、互いに対して広がるように配置されてよく、折り目177A、177Bは、第1の下部端部パネル114Bに向かって広がる。
【0095】
第1の固定パネルおよび第2の固定パネル164A、164Bの各々は、穴A5の形態の切欠きを備える。各穴A5は、それぞれの第2のロックタブまたは戻り止めC2を収容するための第2の受容部を形成する。第1の上部端部パネル114Aは、一対の切断線101を備え、その各々は、実質的に「U字」形であり、各切断線101は、それぞれの戻り止めC2を画定する。
【0096】
ブランク110は、ヒンジ接続によって第2の下部端部パネル116Bにヒンジ式に接続された第2のフラップ176を備える。ヒンジ接続は、切断線V2によって少なくとも一部が画定される。切断線V2は、第2の下部端部パネル116Bの外側または下部縁部から延びる第2のタブP2を画定する。切断線V2は、ロックタブまたは戻り止めC2を収容するために開口、スロットまたはスリットの形態で受容部を形成する。第3の固定パネルおよび第4の固定パネル166A、166Bの各々は、その下部縁部から延びるロックタブまたは戻り止めC2を備える。
【0097】
第2のフラップ176は、第2のフラップ176の中心部分にそれぞれの折り目179A、179Bによってヒンジ式に接続された一対のウィング部分178A、178Bを備えてよい。折り目179A、179Bは、互いに対して広がるように配置されてよく、折り目179A、179Bは、第2の下部端部パネル116Bに向かって広がる。
【0098】
第3の固定パネルおよび第4の固定パネル166A、166Bの各々は、穴A5の形態の切欠きを備える。各穴A5は、それぞれの第2のロックタブまたは戻り止めC2を収容するための第2の受容部を形成する。第2の上部端部パネル116Aは、一対の切断線101を備え、その各々は、実質的に「U字」形であり、各切断線101は、それぞれの戻り止めC2を画定する。
【0099】
メインパネル112は、複数の物品保持構造体RTを備え、具体的には、2x4のマトリクスまたはアレイで配列された8つの物品保持構造体RTを備える。物品保持構造体RTの各々は、開口または穴A4を備える。
【0100】
物品保持構造体RTは各々、穴A4の周りに配置された複数の歯またはタブ140を備える。
【0101】
複数の歯140は、メインパネル112によって提供される。歯140の各々は、ヒンジ接続によってメインパネル112にヒンジ式に接続される。ヒンジ接続は、複数の切断線141によって画定されてよい。複数の切断線141は、穴A4の周りに環状の連なりの切れ目として配列されてよい。
【0102】
複数の切断線141は、円の一部を画定してよく、または円の一部を模倣してもよい。
【0103】
複数の歯140の各々は、ヒンジ付きの縁部に対向する係合縁部を備える。係合縁部は、穴A4を画定する切断線の直線部分によって画定される。各係合縁部は、多角形の一部を画定してよい。例示の実施形態は、十六角形を一緒に画定する16個の歯140を備える。各歯140は一対の側縁部を備え、側縁部は、十六角形のそれぞれの頂点から、すなわち、十六角形の一部を画定する切断線の一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外向きに延びる切断線143、145によって画定される。切断線143、145は、互いに対して広がるように配置され、それらの間に特定の角度を画定し、その角度は、およそ22.5°であってよい。複数の切断線141の各々は、直線形状であってよい。
【0104】
端部構造体は、第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネル118、120を一グループの物品Bの側部の周りに固定するために折り畳まれる。ブランク10が一グループの物品Bに適用される前に前もって形成される
図1の実施形態とは対照的に、ブランク110は、平坦な形状で物品Bのグループに適用され、その周りで折り畳むことができる。
【0105】
メインパネル112は、一グループの物品Bに対して下げられる。第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネル118、120は、物品Bのグループの対向する側部の周りで折り畳まれる。コーナーパネル160A、160B、162A、162Bは、物品Bのグループの角の周りで折り畳まれ、固定パネル164A、164B、166A、166Bは、物品Bのグループの端部の周りで折り畳まれる。
【0106】
第1の上部端部パネルおよび第2の上部端部パネル114A、116Aは、物品Bのグループのそれぞれの端部の周りで下方に折り畳まれる。第1の下部端部パネルおよび第2の下部端部パネル114B、116Bは、戻り止めC2を穴A5に挿入することができるように、第1の上部端部パネルおよび第2の上部端部パネル114A、116Aに対して上向きに折り畳まれる。第1の下部端部パネルおよび第2の下部端部パネル114B、116Bは、
図7(物品Bは、説明の目的のために削除されている)に示されるように、それらがヒンジ留めされる第1の上部端部パネルおよび第2の上部端部パネル114A、116Aのそれぞれ1つと実質的に同一平面の関係に戻るように、下方に折り畳まれる。
【0107】
第1のフラップおよび第2のフラップ172、176は内側に折り畳まれ、ウィング部分174A、174B、176A、176Bは、
図8に示されるように隣接して配置された物品Bの側壁を通過するように、中心部分に対して折り畳まれる。
【0108】
図9は、カートン190の端部部分の内部の図を示しており、物品Bは、説明の目的のために省略されている。切断線V2は、各固定パネル166A、166BのロックタブC1が収容される開口を形成した。
【0109】
ウィング部分178A、178Bは、タブ172の中心部分と同一平面の関係になるように折り畳まれ、このようにして、タブ172は、隣接して配置された物品(図示せず)によって所定の位置に保持される。
【0110】
タブ172は、物品Bによって折り畳まれた状態に保持され、受容部からのロックタブC1の分離を阻止する。
【0111】
折り畳まれた状態にあるタブ172は、穴A5の中に収容された戻り止めC2の一部と向き合う関係にあり、穴5からの戻り止めC2の分離を阻止することができる。
【0112】
タブP1、P2は、ロックタブC1の受容部内での安全性を高めるために、ロックタブC1を隠すかまたは保護してよい。
【0113】
次に
図10を参照すると、本開示の代替の一実施形態が示されている。第3の例示の実施形態では、同様の数字は、これらの機構が第3の実施形態に属していることを示すために接頭語「200」が追加されてはいるが、可能であるならば、同様の部分を示すのに使用されている。代替の実施形態は、
図1から
図9の実施形態と多くの共通の機構を共有しており、したがって
図1から
図9に例示される実施形態との違いのみ、いくぶんより詳細に記載される。
【0114】
図10は、キャリア(図示せず)の頂部壁または係合パネルを形成するためのメインパネル212を含め、複数のパネル212、214A、214B、216A、216B、218、220を備えるブランク210を示す。
【0115】
メインパネル212は、少なくとも1つの物品保持構造体RT1、RT2を備える。メインパネル212は、複数の物品保持構造体RT1、RT2を備え、具体的には、2x4のマトリクスまたはアレイで配列された8つの物品保持構造体RT1、RT2を備える。物品保持構造体RT1、RT2の各々は、開口または穴A7、A8を備える。
【0116】
例示の実施形態の物品保持構造体RT1、RT2は、物品収容開口の一部を形成するために、穴A7、A8の周りに環状の連なりで配列された複数の歯またはタブ246、244の形態を採る。
【0117】
ブランク210は、各々が第1の開口または穴A7を備える4つの第1のまたは一番端の物品保持構造体RT1を備える。ブランク210は、各々が第2の開口または穴A8を備える4つの第2の、中央または中間物品保持構造体RT2を備える。
【0118】
一番端の物品保持構造体RT1は、メインパネル212に画定されたかまたはメインパネル212から切り取られた第1の穴A7によって一部が画定された物品収容開口を備える。
【0119】
中間物品保持構造体RT2は、メインパネル212に画定されたかまたはメインパネル212から切り取られた第2の穴A8によって一部が画定された物品収容開口を備える。
【0120】
一番端の物品保持構造体RT1および中間物品保持構造体RT2は各々が、第1の穴または第2の穴A7、A8の周りにそれぞれ配置された複数の歯またはタブ246、244を備える。
【0121】
複数の歯246、244はメインパネル212によって提供される。歯246、244の各々は、ヒンジ接続によってメインパネル212にヒンジ式に接続される。ヒンジ接続は、複数の切断線41によって画定されてよい。複数の切断線242、254は、第1の穴または第2の穴A1、A2の周りに環状の連なりの切れ目として配置されてよい。複数の切断線242、254は、円の一部を画定してよく、または円の一部を模倣してもよい。
【0122】
第1の物品保持構造体RT1の各々は、構造が実質的に似ており、よって、
図10に示されるようなブランク210の第1の端部に隣接して位置する第1の物品保持構造体RT1の第1のものを参照して詳細に説明する。
【0123】
第1の物品保持構造体RT1は、穴A1の周りに配置された複数の第1のまたは完全な歯246を備える。複数の第1の歯246の各々は、ヒンジ付きの縁部に対向する係合縁部E1を備える。係合縁部E1は、穴A7を画定する切断線の直線部分によって画定される。各々の係合縁部E1は、十六角形の一部を画定する。例示の実施形態は、十六角形の一部を一緒に画定する8つの第1の歯246を備える。各歯246は、一対の側縁部を備え、側縁部は、十六角形のそれぞれの頂点から、すなわち、穴A7を画定する切断線の一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外向きに延びる切断線247、248によって画定される。切断線247、248は、互いに対して広がるように配置され、それらの間に特定の角度を画定し、その角度は、およそ22.5°であってよい。
【0124】
第1の物品保持構造体RT1は、複数の第1の円周方向の切断線254を備える。複数の第1の円周方向の切断線254の各々は、半径方向の切断線247、248またはその概念的な延長部の前記一方が複数の第1の円周方向の切断線254のそれぞれ1つを二分するように、半径方向の切断線247、248の一方と位置合わせされる。
【0125】
複数の第1の円周方向の切断線254の各々は、一対の隣接して配置された歯246、244の間に接続ニックまたはブリッジ部分を画定するために、それを二分する半径方向の切断線247、248の前記一方から離間される。
【0126】
複数の第1の円周方向の切断線254の各々は、直線形状であってよい。
【0127】
第1の物品保持構造体RT1は、複数の第2の円周方向の切断線242を備える。複数の第2の円周方向の切断線242の各々は、一対の複数の第1の円周方向の切断線254の間に配置され、各歯246、244とメインパネル212との間に一対の接続ニックまたはブリッジ部分を画定するためにそこから離間される。一対の接続ニックまたはブリッジ部分は、各歯246、244とメインパネル212との間にヒンジ式接続部または折り畳み式の接続部を提供する。
【0128】
第2の円周方向の切断線242は、直線形状であってよい。
【0129】
代替の実施形態では、複数の第1の円周方向の切断線254の各々は、弓形であってよく、または湾曲されてもよい。第1の円周方向の切断線254は、物品収容開口の直径の1/2に等しい曲率半径を有してよい。第1の円周方向の切断線254は、穴A7の直径の1/2より大きい曲率半径を有してもよい。
【0130】
代替の実施形態では、複数の第2の円周方向の切断線242の各々は、弓形であってよく、または湾曲されてもよい。第2の円周方向の切断線242は、物品収容開口の直径の1/2に等しい曲率半径を有してよい。第2の円周方向の切断線242は、穴A7の直径の1/2より大きい曲率半径を有してもよい。
【0131】
第1の円周方向の切断線および第2の円周方向の切断線242、254が直線であるとき、無限の半径の円の一部を画定するとみなされてよい。
【0132】
例示の実施形態では、複数の第2の円周方向の切断線242の各々の曲率半径は、複数の第1の円周方向の切断線254の各々の曲率半径に等しいが、他の実施形態では、それは異なる場合がある。
【0133】
任意選択的に、複数の歯246、244は、第1の凹部または切欠き256Bによって中断される。第1の凹部256Bは、第1の概念的な線y-yの上にある。第1の概念的な線y-yは、穴A7、A8の中心Cから半径方向に延びており、第1の凹部256Bの中心を通過する。第1の概念的な線y-yは、ブランク210の地の目を横切るように延びてよい。第1の概念的な線y-yは、地の目方向に対して垂直に配向される。第1の概念的な線y-yは、ブランク210の長手方向に延びている。
【0134】
任意選択的に、複数の歯246、244は、第2の凹部または切欠き256Cによって中断される。第2の凹部256Cは、第2の概念的な線x-xの上にある。第2の概念的な線x-xは、穴A7、A8の中心Cから半径方向に延びており、第2の凹部256Cの中心を通過する。第2の概念的な線x-xは、ブランク210の地の目を横切るように延びてよい。概念的な線x-xは、地の目方向に対して垂直に配向される。概念的な線x-xは、ブランク210を横切るように、または横方向に延びている。
【0135】
第1の凹部256Bは、第1の小さい扇形によって画定された第1の円弧を占めるように寸法が決められる。第1の小さい扇形は、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第1の凹部256Bの第1の側部に隣接して配置された第1の部分的な歯244の側縁部を通過する第1の扇形の概念的な線によって一部が画定され、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第1の凹部256Bの第2の対向する側部に隣接して配置された第2の部分的な歯244の側縁部を通過する第2の扇形の概念的な線によって一部が画定される。第1の扇形の概念的な線および第2の扇形の概念的な線は、それらの間に第2の角度を画定する。第2の角度は、35°から50°であってよく、おおよそ45°であってよい。
【0136】
第2の凹部256Cは、第2の小さい扇形によって画定された第2の円弧を占めるように寸法が決められる。第2の小さい扇形は、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第2の凹部256Cの第1の側部に隣接して配置された第3の部分的な歯244の側縁部を通過する第3の扇形の概念的な線によって一部が画定され、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第2の凹部256Cの第2の対向する側部に隣接して配置された第4の部分的な歯244の側縁部を通過する第4の扇形の概念的な線によって一部が画定される。第3の扇形の概念的な線および第4の扇形の概念的な線は、それらの間に第3の角度を画定する。第3の角度は、35°から50°であってよく、おおよそ45°であってよい。
【0137】
第1の扇形の概念的な線および第3の扇形の概念的な線は、大きい扇形または第1の歯付きの扇形を画定し、第1の歯付きの扇形は、第3の円弧を画定し、第3の円弧は、歯246、244によって占められる。すなわち歯246、244は、第1の穴A7の周辺領域において第3の円弧の周りに配置される。
【0138】
第2の扇形の概念的な線および第4の扇形の概念的な線は、第3の小さい扇形または第2の歯付きの扇形を画定し、第2の歯付きの扇形は、第4の円弧を画定し、第4の円弧は、歯246、244によって占められる。すなわち歯246、244は、第1の穴A7の周辺領域において第4の円弧の周りに配置される。
【0139】
第1の物品保持構造体RT1は、第2の凹部256Cに対向する第1の係合タブT1と、第1の凹部256Bに対向する第2の係合タブT2とを備える。
【0140】
第1の係合タブT1は、第1のサイドパネルまたは第2のサイドパネル218、220に近接して配置される。第2の係合タブT2は、第1の上部端部パネルまたは第2の上部端部パネル214A、216Aに近接して配置される。第1の係合タブT1は、メインパネル212と一体式であり、すなわち第1の円周方向の切断線および第2の円周方向の切断線242、254は省略されている。第1の係合タブT1は、メインパネルをそれぞれのサイドパネル218、220にヒンジ留めする折れ目217、219に近接している。
【0141】
第2の係合タブT2は、メインパネル212と一体式であり、すなわち第1の円周方向の切断線および第2の円周方向の切断線242、254は省略されている。第2の係合タブT2は、メインパネルをそれぞれの上部端部パネル214A、216Aにヒンジ留めする折れ目213A、215Aに近接している。
【0142】
第2の物品保持構造体RT2の各々は、実質的によく似た構造であり、したがって
図10に示されるように、第1の物品保持構造体RT1の第1のものに隣接して位置する第2の物品保持構造体RT2の第1のものを参照して詳細に説明する。
【0143】
第2の物品保持構造体RT2は、第2の穴A8によって一部が画定された物品収容開口を備える。
【0144】
第2の物品保持構造体RT2は、第2の穴A8の周りに配置された複数の歯246、244を備える。複数の歯246、244または少なくともその自由縁部は、第2の概念的な円を画定してよく、または第2の概念的な円を模倣してもよい。
【0145】
複数の歯246、244は、折り目によってメインパネル212にヒンジ留めされる。折り目は、複数の切断線242、254によって画定されてよい。複数の切断線242、254は、円を画定してよく、または円を模倣してもよい。
【0146】
第2の穴A8は、第2の穴A8の周りに配置された複数の第1のまたは完全な歯246を備える。複数の第1の歯246の各々は、ヒンジ付きの縁部に対向する係合縁部E1を備える。係合縁部E1は、第2の穴A8を画定する切断線の直線部分によって画定される。各々の係合縁部E1は、十六角形の一部またはその側部を画定する。例示の実施形態は、十六角形の一部を一緒に画定する7つの第1の歯246を備える。各々の歯246は、一対の側縁部を備え、側縁部は、十六角形のそれぞれの頂点から、すなわち穴A8を画定する切断線の一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外向きに延びる切断線247、248によって画定される。切断線247、248は、互いに対して広がるように配置され、それらの間に特定の角度を画定し、その角度は、およそ22.5°であってよい。
【0147】
第2の物品保持構造体RT2は、複数の第1の円周方向の切断線254を備える。複数の第1の円周方向の切断線254の各々は、半径方向の切断線247、248またはその概念的な延長部の前記一方が複数の第1の円周方向の切断線254のそれぞれ1つを二分するように、半径方向の切断線247、248の一方と位置合わせされる。
【0148】
複数の第1の円周方向の切断線254の各々は、一対の隣接して配置された歯246、244の間に接続ニックまたはブリッジ部分を画定するために、それを二分する半径方向の切断線247、248の前記一方から離間される。接続ニックまたはブリッジ部分は、歯246の底面に近接して配置される。
【0149】
複数の第1の円周方向の切断線254の各々は直線形状であってよい。
【0150】
第2の物品保持構造体RT2は、複数の第2の円周方向の切断線242を備える。複数の第2の円周方向の切断線242の各々は、複数の第1の円周方向の切断線254の一対の間に配置され、各歯246、244とメインパネル212との間に一対の接続ニックまたはブリッジ部分を画定するためにそこから離間される。接続ニックまたはブリッジ部分の対は、各歯246、244とメインパネル212との間にヒンジ式接続部または折り畳み式の接続部を提供する。
【0151】
複数の第2の円周方向の切断線242の各々は直線形状であってよい。
【0152】
複数の歯246、244は、第1の凹部または切欠き256Bによって、第2の凹部または切欠き256Cによって、および第3の凹部または切欠き256Aによって中断される。第1の凹部および第3の凹部256B、256Aは各々、第1の概念的な線y-yの上にある。第1の概念的な線y-yは、第2の穴A8の中心Cから半径方向に延び、第1の凹部および第3の凹部256B、256Aの各々の中心を通過する。
【0153】
第1の凹部256Bは、第1の小さい扇形によって画定された第1の円弧を占めるように寸法が決められる。第1の小さい扇形は、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第1の凹部256Bの第1の側部に隣接して配置された第1の部分的な歯244の側縁部を通過する第1の扇形の概念的な線によって一部が画定され、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第1の凹部256Bの第2の対向する側部に隣接して配置された第2の部分的な歯244の側縁部を通過する第2の扇形の概念的な線によって一部が画定される。第1の扇形の概念的な線および第2の扇形の概念的な線は、それらの間に特定の角度を画定する。角度は、35°から50°であってよく、おおよそ45°であってよい。
【0154】
第2の凹部256Cは、第2の小さい扇形によって画定された第2の円弧を占めるように寸法が決められる。第2の小さい扇形は、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第2の凹部256Cの第1の側部に隣接して配置された第3の部分的な歯244の側縁部を通過する第3の扇形の概念的な線によって一部が画定され、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第2の凹部256Cの第2の対向する側部に隣接して配置された第4の部分的な歯244の側縁部を通過する第4の扇形の概念的な線によって一部が画定される。第3の扇形の概念的な線および第4の扇形の概念的な線は、それらの間に特定の角度を画定する。第3の角度は、35°から50°であってよく、おおよそ45°であってよい。
【0155】
第3の凹部256Aは、第3の小さい扇形によって画定された第3の円弧を占めるように寸法が決められる。第3の小さい扇形は、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第3の凹部256Aの第1の側部に隣接して配置された第5の部分的な歯244の側縁部を通過する第5の扇形の概念的な線によって一部が画定され、概念的な円の中心Cから半径方向に延び、第3の凹部256Aの第2の対向する側部に隣接して配置された第6の部分的な歯244の側縁部を通過する第6の扇形の概念的な線によって一部が画定される。第5の扇形の概念的な線および第6の扇形の概念的な線は、それらの間に特定の角度を画定する。第4の角度は、35°から50°であってよく、おおよそ45°であってよい。
【0156】
第1の扇形の概念的な線および第5の扇形の概念的な線は、大きい扇形または第1の歯付きの扇形を画定し、第1の歯付きの扇形は、第4の円弧を画定し、第4の円弧は、歯246、244によって占められる。すなわち歯246、244は、第2の穴A8の周辺領域において第4の円弧の周りに配置される。
【0157】
第2の扇形の概念的な線および第4の扇形の概念的な線は、第3の小さい扇形または第2の歯付きの扇形を画定し、第2の歯付きの扇形は、第5の円弧を画定し、第5の円弧は、歯246、244によって占められる。すなわち歯246、244は、第2の穴A8の周辺領域において第5の円弧の周りに配置される。
【0158】
第3の扇形の概念的な線および第6の扇形の概念的な線は、第4の小さい扇形または第3の歯付きの扇形を画定し、第3の歯付きの扇形は、第6の円弧を画定し、第6の円弧は、歯246、244によって占められる。すなわち歯246、244は、第2の穴A8の周辺領域において第6の円弧の周りに配置される。
【0159】
第1の凹部および第3の凹部256B、256Aは、互いに対して正反対に対向している。
【0160】
第2の凹部256Cは、第1の凹部および第3の凹部256B、256Aに実質的に直交するように配向されるかまたは配置される。
【0161】
第2の物品保持構造体RT2の第1の凹部および第3の凹部256B、256Aの中心は、第1の物品保持構造体RT1の第1の凹部256Bの中心と同一直線上にある。
【0162】
第2の物品保持構造体RT2の第1の凹部256Bは、第1の物品保持構造体RT1の第1の凹部256Bに近接して配置され、それに対して反対の位置に配向される。
【0163】
第2の物品保持構造体RT2の第2の凹部256Cの各々は、隣接して配置された第2の物品保持構造体RT2の第2の凹部に近接して配置され、それに対して反対の位置に配向される。
【0164】
第1の物品保持構造体RT1の第2の凹部256Cの各々は、隣接して配置された第1の物品保持構造体RT1の第2の凹部256Cに近接して配置され、それに対して反対の位置に配向される
【0165】
第2の物品保持構造体RT2は、第2の凹部256Cに対向する第1の係合タブT1を備える。
【0166】
第1の係合タブT1は、第1のサイドパネルまたは第2のサイドパネル218、220に近接して配置される。第1の係合タブT1は、メインパネル212と一体式であり、すなわち第1の円周方向の切断線および第2の円周方向の切断線242、254は省略されている。第1の係合タブT1は、メインパネルをそれぞれのサイドパネルル218、220にヒンジ留めする折り目217、219に近接している。
【0167】
ブランク210を形成する材料の地の目(grain)は、第2の物品保持構造体RT2の第1の凹部および第3の凹部256B、256Aの中心に対して接線方向に配置されてよい。ブランク210を形成する材料の地の目は、第1の物品保持構造体RT1の第1の凹部256Bの中心に対して接線方向に配置されてもよい。この方法では、裂け目が第1の穴A7と第2の穴A8との間に広げるためには、裂け目は、ブランク210の地の目を横切って広がる必要がある。この方法では、ブランク210は、第1の穴A7と第2の穴A8との間の裂け目の広がりに対して最大の抵抗を与えるように配置される。
【0168】
2つの隣接する穴A7、A8が密接に近接して配置された場所に凹部256B、256C、256Aを設けることによる歯246の除去は、例えば、スマートなまたはスリムな設計の物品Bをパッケージングする場合、(物品Bは、その全体の高さにわたって実質的に同一の直径である。いくつかの実施形態において、物品Bの頂部締め具と物品Bの本体との間の直径の変動は、7mm未満であってよい、5mm未満であってよい、および任意選択的に4mm未満であってもよい)裂け目の広がりの可能性を低下させることが分かっている。この有利な利点は、穴A7、A8が密接に近接しているブランク210の領域において半径方向の切断線247、248を除去した結果であってよい。
【0169】
ブランク10;110;210は、少なくとも1つのボール紙基板を含む。ボール紙基板の材料は、例えばおよそ10pt.からの上、好ましくはおよそ16pt.から上からおよそ28pt.までの重量の範囲(0.028インチ/~0.7mm)の任意の従来のボール紙から選択されてよい。そのような基板の一例は、WestRock(登録商標)社によって製造された27ポイント(pt.)SBSボード(片側に中実の漂白硫酸塩ボール紙が塗布された、商標名PrintKote(登録商標)またはCNK(登録商標)ボード(被覆されたNatural Kraft(登録商標)、片側にクレーコーティングを有する未漂白のクラフトボール紙、商標名CarrierKote(商標))である。ボール紙基板は、漂白されたボードであっても、または未漂白のボードであってもよい。ボードは、少なくとも1つの側部で、任意選択的に積層部の反対側で、印刷方法およびボード組成と適合するように選択された従来のコーティングで被覆されてもよい。
【0170】
ブランク10;110;210は、ボール紙層に積層された引き裂き抵抗層を含んでよい。それは任意選択的に、ボール紙基板と引き裂き抵抗層との間に接着層を含む。引き裂き抵抗層は、ボール紙基板の被覆されない側に配置されてよく、ポリマー材料で形成され、基板に固定されてよい。引き裂き抵抗層は、積層構造に丈夫さを与える。好適な引き裂き抵抗材料は、これに限定するものではないが引き裂き抵抗積層シート材料、例えばNATRALOCK(登録商標)を含んでよく、これは、例えばMYLAR(登録商標)などのn軸配向フィルムの層を含んでよく、これは、二軸配向ポリエステル、配向ナイロン、直交積層ポリオレフィンまたは高密度ポリオレフィンである。これらの材料の配向および直交積層構造は、引き裂き抵抗特徴に寄与する。また引き裂き抵抗は、押出メタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などの引き裂き抵抗材料の化学性質に起因する場合もある。
【0171】
あるいは、引き裂き抵抗層は、線形低密度ポリエチレン(LLDPE)の層であってよい。線形低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEが使用される実施形態では、接着層を組み込む必要はない。高いレベルの引き裂き抵抗を有する他の好適な材料が使用されてもよい。
【0172】
接着層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリオレフィン材料で形成されてよい。接着層は、基板と引き裂き抵抗層との間に配置されて、引き裂き抵抗層を基板に固定してよい。
【0173】
本開示は、改良された物品保持構造体または物品頂部係合装置を有する頂部に係合するタイプのキャリアを提供する。
【0174】
少なくとも1つの物品Bを掴むかまたはそれに係合するための物品キャリア90;190。物品キャリア90;190は、少なくとも1つの物品Bの一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体RT;RT1、RT2を有する係合パネル12;112;212を備える。物品キャリア90;190は、少なくとも1つの物品Bを包囲するためのバンドル構造体、グルーピング構造体または支持構造体を備える。バンドル構造体は、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備える。いくつかの実施形態において、物品キャリア90;190は、一グループの物品Bに適用する前に組み立てられたかまたは構築された前もって形成された物品キャリア90であってもよい。
【0175】
第1のセグメントは、係合パネル12;112;212にヒンジ式に接続された第1のパネル14;118;218と、第1のパネル14;118;218にヒンジ式に接続されたブリッジ部分22A、26A;160A;164A;260A;264Aとを含む。
【0176】
第2のセグメントは、係合パネル12、12;112;212にヒンジ式に接続された第2のパネル18A;114A/114B;214A/214Bと、第2のパネル18A;114A/114B;214A/214Bにヒンジ式に接続され、第2のパネル18A;114A/114B;214A/214Bと重なる位置に配置された第3のパネル18B;172;272と、第1のセグメントのブリッジ部分22A、26A;160A;164A;260A;264Aと係合しているブリッジ係合機構とを含む。
【0177】
ブリッジ部分22A、26A;160A;164A;260A;264Aは、ブリッジ部分22A、26A;160A;164A;260A;264Aと第2のパネルおよび第3のパネル18A、18B;114A/114B、172;214A/214B、272との間の相対運動を抑止するかまたは阻止するための留め具または戻り止めを備えてよい。
【0178】
ブリッジ係合機構は、ブリッジ部分22A、26A;160A;164A;260A;264Aの少なくとも一部が、第2のパネルおよび第3のパネル18A、18B;114A/114B、172;214A/214B、272と面が接触する配置で、第2のパネル18A、;114A/114B;214A/214Bと第3のパネル18B;172;272との間に配置されるように、第2のパネルおよび第3のパネル18A、18B;114A/114B、172;214A/214B、272によって少なくとも一部が提供される。ブリッジ係合機構は、第2のパネルおよび第3のパネル18A、18B;114A/114B、172;214A/214B、272の少なくとも一方に画定された第1の切欠きを備えてよく、第1の切欠きは、ブリッジ部分22A、26A;160A;164A;260A;264Aの第1の部分のために第1の受容部を提供する。
【0179】
ブリッジ係合機構は、係合パネル12および第2のパネル18Aの少なくとも一方に第2の切欠きをさらに備えてよく、第2の切欠きは、ブリッジ部分22A、26Aの第2の部分のために第2の受容部を提供する。第2の切欠きは、少なくとも1つの物品係合構造体RT1、RT2から延びてよく、またはそれを中断してもよい。
【0180】
ブリッジ係合機構は、ブリッジ部分160A;164A;260A;264および第2のパネル114A/114B;214A/214Bの少なくとも一方に第2の切欠きをさらに備えてよく、第2の切欠きは、ブリッジ部分160A;164A;260A;264Aおよび第2のパネル114A/114B;214A/214Bの他方によって提供されたタブC1のための第2の受容部を提供する。
【0181】
本開示はまた、少なくとも1つの物品Bの一部に係合するための少なくとも1つの物品係合構造体RT1、RT2を有する係合パネル12と、少なくとも1つの物品Bを包囲するためのバンドル構造体とを備える物品キャリア90を提供する。バンドル構造体は、第1のセグメントと、第2のセグメントと、ブリッジ係合機構とを備える。第1のセグメントは、係合パネル12にヒンジ式に接続された第1のパネル14、16と、第1のパネル14、16にヒンジ式に接続されたブリッジ部分22A/26A、22B/26B、24A/28A、24B/28Bとを含む。第2のセグメントは、係合パネル12にヒンジ式に接続された第2のパネル18Aを含む。ブリッジ係合機構は、少なくとも1つの物品係合構造体RT1の少なくとも一部R1によって提供される。ブリッジ係合機構は、第1のパネル14、16および第2のパネル18Aが、第1のセグメントと第2のセグメントの間に延びるブリッジ部分22A/26A、22B/26B、24A/28A、24B/28Bによって連続して相互に接続されるように、第1のセグメントのブリッジ部分22A/26A、22B/26B、24A/28A、24B/28Bと係合可能であるかまたは係合している。
【0182】
ブリッジ係合機構は、第2のパネルによって提供された少なくとも1つのロック要素と、ブリッジ部分に画定されロック要素を収容する少なくとも1つのロック開口とを備えてよい。
【0183】
端部パネル、サイドパネルまたはコーナーパネルを物品Bに固定するのに一時的なグルーが利用されてもよい。一時的なグルーの使用は任意選択的にあり、一時的なグルーの利点は、物品がキャリアから取り外されたときに、キャリアに接着されたまま残るその傾向(これは、物品に接着されたままのグルーを有するより、望ましい場合がある)である。代替の実施形態では、他の接着剤、これに限定するものではないがホットメルトグルーなどが利用される場合もある。端部パネル14、16は、少なくとも1つの物品Bに接着されてよい。内側サイドパネル18B、20Bが、少なくとも1つの物品Bに接着されてもよい。
【0184】
キャリアは、第1のセグメントまたは第2のセグメントを形成するパネルの一方に少なくとも一部が画定されるハンドル開口を備えてよい。ハンドル開口は、係合パネルに一部が画定されてもよい。
【0185】
キャリアは、係合パネルに少なくとも一部が画定されたハンドル開口を備えてもよい。
【0186】
キャリア90は、それと向き合う関係で内側サイドパネル18B、20Bと外側サイドパネル18A、20Aとを備える2層構造のサイドパネル18A/18B、20A/20Bを備えてよい。内側サイドパネル18B、20Bは、外側サイドパネル18A、20Aにヒンジ式に接続されてよい。
【0187】
本発明で使用される際、「頂部」、「底部」、「底面」、「前方」、「後方」、「端部」、「側部」、「内側」、「外側」、「上部」および「下部」などの方向の指示は、それぞれのパネルをそのような配向に必ずしも制限するものではないが、これらのパネルを互いから区別するように単に機能する場合があることを理解されたい。
【0188】
本発明で使用される際、用語「ヒンジ式接続部」および「折り目」は、ブランクのヒンジ機構を画定し、ブランクの一部を互いに対して折り畳むのを促進するかまたはそうでなければブランクのための最適なパネル折り畳み位置を示す全ての方式の線を指す。「ヒンジ式接続部」に対するいかなる言及も、単一の折り目のみを必ず指すものと解釈すべきではなく、当然のことながら、ヒンジ式接続部は、2つ以上の折り目から形成することができ、この場合2つ以上の折り目の各々は、直線/線形または湾曲した/曲線から成る形状のいずれかであってよい。線形の折り目がヒンジ式接続部を形成する場合、それらは、互いと平行に配置されてよいかまたは互いに対してわずかに角度を成して配置されてもよい。曲線から成る折り目がヒンジ式接続部を形成する場合、それらは互いに交差して、曲線から成る折り目によって囲まれる領域内に成形されたパネルを画定してよい。そのようなヒンジ式接続部の典型的な例は、それらが楕円形のパネルをそれらの間に画定するように2つの地点で交差する一対のアーチ形または弓形の折り目を備えてよい。ヒンジ式接続部は、1つ以上の線形折り目および1つ以上の曲線から成る折り目から形成されてもよい。そのようなヒンジ式接続部の典型的な例は、線形折り目と、それらが半月形状のパネルをそれらの間に画定するように2つの地点で交差するアーチ形または弓形の折り目の組み合わせを備えてよい。
【0189】
本明細書で使用される際、用語「折り目」は、以下の、分割線、エンボス加工線、凹型に加工された線、穿孔の線、短いスリットの線、半分の切れ目の線、単一の半分の切れ目、中断された切断線、位置合わせされたスリットの線、刻み目の線および上記の選択肢のいずれかの組み合わせのうちの1つを指してよい。
【0190】
ヒンジ式接続部および折り目は各々、穿孔、穿孔の線、短いスリットの線、半分の切れ目の線、単一の半分の切れ目、切断線、中断された切断線、スリット、刻み目、エンボス加工線、凹型に加工された線、それらのいずれかの組み合わせなどを含むブランクの基板内に形成された要素を含むことができることを理解されたい。要素は、所望の機能を提供するように寸法が決められ、そのように配置することができる。例えば穿孔の線は、折り目および/または分割線を画定するための脆弱性の度合いで寸法が決められるか、または設計することができる。穿孔の線は、折り畳みを促進し、破壊に抵抗して、折り畳みを促進し、より大きな労力での破壊を促進するか、またはより小さな労力での破壊を促進するように設計することができる。
【0191】
フレーズ「~と正確に重ね合わせて」は本発明で使用される際、直立したカートン内での2つ以上の要素、例えば、2つの重なり合うパネルの第1のパネルに形成された穴と、2つの重なり合うパネルの第2のパネルに形成された第2の穴などの位置合わせを指す。互いと正確に重ね合わされたそのような要素は、重なり合うパネルの厚さの方向に互いと位置合わせされてよい。例えば、第1のパネルにある穴が、第1のパネルと重なり合う配列で配置された第2のパネルにある第2の穴と「正確に重ね合わされる」とき、穴の縁部は、第2の穴の縁部の少なくとも一部に沿って、第1のパネルおよび第2のパネルの厚さの方向に第2の穴と位置合わせされてよい。
【符号の説明】
【0192】
10、110、210 ブランク
12、112、212 メインパネル
14 第1の端部パネル
16 第2の端部パネル
13、15、17A、17B、19A、19B、21A、21B、23A、23B、27A、27B、29A、29B、113A、113B、115A、115B、117、119、161A、161B、163A、163B、165A、165B、167A、167B、169A、169B、171A、171B、173A、173B、175A、175B、177A、177B、179A、179B、213A、215A、217、219 折り目
18A 第1の外側サイドパネル
18B 第1の内側サイドパネル
20A 第2の外側サイドパネル
20B 第2の内側サイドパネル
22A、160A 第1のコーナーパネル
22B、160B 第2のコーナーパネル
24A、162A 第3のコーナーパネル
24B、162B 第4のコーナーパネル
26A、164A 第1の固定パネル
26B、164B 第2の固定パネル
28A、166A 第3の固定パネル
28B、166B 第4の固定パネル
40、140、246、244、246 歯
90、190 物品キャリア
30A、30B、30C、30D、41、43、45、101、141、143、145、242、254、247、248 切断線
118、218 第1のサイドパネル
114A、214A 第1の上部端部パネル
114B、214B 第1の下部端部パネル
116A、216A 第2の上部端部パネル
116B、216B 第2の下部端部パネル
120、220 第2のサイドパネル
168A 第1のウェブパネル
168B 第2のウェブパネル
170A 第3のウェブパネル
170B 第4のウェブパネル
172 第1のフラップ
174A、174B、176A、176B ウィング部分
176 第2のフラップ
178A、178B ウィング部分
190 カートン
256A 第3の凹部
256B 第1の凹部
256C 第2の凹部
22A、26A、22B、26B、24A、28A、24B、28B、160A、164A、260A、264A ブリッジ部分
A1、A2、A4、A5、A7、A8 穴
A3 ハンドル開口
B 物品
C 概念的な円の中心
C1、C2 戻り止め
H ハンドル構造体
P1、P2 タブ
R1、R2 凹部
RT1、RT2 物品保持構造体
T1 第1の係合タブ
T2 第2の係合タブ
V1、V2 切断線
【国際調査報告】