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特表2023-520495食品取り扱いラインからの入力データを処理してサンプリング用のトリガデータを判定するシステム、及びその方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-17
(54)【発明の名称】食品取り扱いラインからの入力データを処理してサンプリング用のトリガデータを判定するシステム、及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/045 20060101AFI20230510BHJP
【FI】
G05B19/045
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560121
(86)(22)【出願日】2021-03-31
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 EP2021058429
(87)【国際公開番号】W WO2021198329
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】20167929.7
(32)【優先日】2020-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】マウリツィオ・モザー
(72)【発明者】
【氏名】ロレンツォ・タッコーニ
(72)【発明者】
【氏名】ウェルザー・キエリシ
【テーマコード(参考)】
5H220
【Fターム(参考)】
5H220AA04
5H220BB09
5H220CC07
5H220CX01
5H220DD02
5H220JJ06
5H220JJ12
5H220JJ26
5H220JJ34
5H220JJ51
(57)【要約】
食品取り扱いライン(902)から受信されている入力データ(912)を処理し、サンプリング用のトリガデータ(938)を判定するシステム(900)を提供する。システムは、送受信機(914)と、プロセッサ(916)と、メモリ(918)とを含む。送受信機(914)は、入力データ(912)を受信し、トリガデータ(938)を送信するように構成されている。プロセッサ(916)は、第1の入力パラメータデータ(924)を受信し、第1の出力パラメータデータ(926)を送信するように構成されている第1のトリガブロック機能(920)、第2の入力パラメータデータ(928)を受信し、第2の出力パラメータデータ(930)を送信するように構成されている第2のトリガブロック機能(922)を実行するように構成されており、入力データ(912)は、第1の入力パラメータデータ(924)及び第2の入力パラメータデータ(928)を含み、トリガデータ(940)は、第1の出力パラメータデータ(926)及び第2の出力パラメータデータ(930)を含む。
【選択図】 図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品取り扱いライン(902)から受信されている入力データ(912)を処理し、前記食品取り扱いラインの1つ又は複数のデバイス(940)の動作を調整するトリガデータ(938)を判定するシステム(900)を含む食品取り扱いライン(902)であって、前記システムは、送受信機(914)と、プロセッサ(916)と、メモリ(918)とを含み、
前記送受信機(914)は、
前記入力データ(912)を受信し、
前記トリガデータ(938)を送信する
ように構成されており、
前記プロセッサ(916)は、
第1の入力パラメータデータ(924)を受信し、第1の出力パラメータデータ(926)を送信するように構成されている第1のトリガブロック機能(920)、
第2の入力パラメータデータ(928)を受信し、第2の出力パラメータデータ(930)を送信するように構成されている第2のトリガブロック機能(922)
を実行するように構成されており、
前記入力データ(912)は、前記第1の入力パラメータデータ(924)及び前記第2の入力パラメータデータ(928)を含み、前記トリガデータ(940)は、前記第1の出力パラメータデータ(926)及び前記第2の出力パラメータデータ(930)を含む、
食品取り扱いライン(902)。
【請求項2】
前記第2の入力パラメータデータ(928)は、前記第1の出力パラメータデータ(926)の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項3】
前記トリガブロック機能(920、922、932)は、複数の状態、好ましくは、オフ、開始、活動、完了、及び待ちの状態を含む有限状態機械を含む、請求項1又は2に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項4】
-状態間の遷移は、前記入力データ(912)の関数であり、及び/又は
-前記トリガデータは、状態間の前記遷移、及び/又は前記有限状態機械の現在の状態の結果である、請求項3に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項5】
前記プロセッサ(916)は、
第3の入力パラメータデータ(934)を受信し、第3の出力パラメータデータ(936)を送信するように構成されている第3のトリガブロック機能(932)
を実行するように更に構成されており、
前記入力データ(912)は、前記第1の入力パラメータデータ(924)、前記第2の入力パラメータデータ(928)及び前記第3の入力パラメータデータ(934)を含み、前記トリガデータ(938)は、前記第1の出力パラメータデータ(926)、前記第2の出力パラメータデータ(930)及び前記第3の出力パラメータデータ(936)を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項6】
前記第1及び第2の入力パラメータデータ(924、928)は、前記第3の出力パラメータデータ(936)の少なくとも一部を含む、請求項5に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項7】
前記第1及び第2の入力パラメータデータ(924、928)は、
真に設定される場合、状態をオフから開始に切り換える使用可能(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態をオフに切り換える異常終了(ブール演算子)、
真に設定される場合、活動から完了に切り換える強制完了(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態を完了から待ちに切り換える終了(ブール演算子)、
開始から活動への遅延を設定する遅延時間(整数)、
活動から完了への遅延を設定する活動時間(整数)、及び
完了からオフへの遅延を設定する待ち時間(整数)
を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の食品取り扱いライン。
【請求項8】
前記1つ又は複数のデバイス(940)は、センサー(940)を含み、前記トリガデータ(938)は、前記センサー(940)のサンプリングを起動させる、請求項1~7のいずれか一項に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項9】
前記センサー(940)は、機械的振動を測定するように構成されている、請求項8に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項10】
1つ又は複数のデバイスは、通知(942)を表示するように構成されているユーザインターフェースを含み、前記トリガデータ(938)は、前記通知(942)を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項11】
食品加工ライン及び/又は食品包装ラインを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の食品取り扱いライン(902)。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の食品取り扱いライン(902)から受信される入力データ(912)を処理し、前記食品取り扱いライン(902)の1つ又は複数のデバイス(940)の動作を調整するトリガデータ(938)を判定する方法(1000)であって、
前記入力データ(912)を受信するステップ(1002)であって、前記入力データ(912)は、第1の入力パラメータデータ(924)及び第2の入力パラメータデータ(928)を含むステップ(1002)と、
前記第1の入力パラメータデータ(924)を第1のトリガブロック機能(920)に供給するステップ(1004)と、
第1の出力パラメータデータ(926)を生成するように、前記第1のトリガブロック機能(920)を実行するステップ(1006)と、
前記第2の入力パラメータデータ(928)を第2のトリガブロック機能(922)に供給するステップ(1008)と、
第2の出力パラメータデータ(930)を生成するように、前記第2のトリガブロック機能(922)を実行するステップ(1010)と、
前記第1の出力パラメータデータ(926)及び前記第2の出力パラメータデータ(930)を前記トリガデータ(938)に結合するステップ(1012)と
を含む方法(1000)。
【請求項13】
前記第2の入力パラメータデータ(928)は、前記第1の出力パラメータデータ(926)の少なくとも一部を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
-前記1つ又は複数のデバイスは、センサー(940)を含み、前記方法は、前記トリガデータ(938)に応じて前記センサー(940)のサンプリングを起動させるステップを含み、及び/又は
-前記1つ又は複数のデバイスは、ユーザインターフェースを含み、前記方法は、前記ユーザインターフェースに通知を表示するステップを含み、前記トリガデータは、前記通知を含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つの電子制御ユニットのメモリにロード可能なコンピュータプログラム製品であって、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品加工及び食品包装技術に関し、より詳細には、食品取り扱いラインから受信される入力データを処理してサンプリング用のトリガデータを判定するシステム、及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、食品取り扱いライン(例えば、食品加工ライン及び食品包装ライン)は、異なる製造業者からのハードウェア機器が連続的に連携することになっている複雑なシステムによって制御される。製造業者の観点から柔軟性があるのに加えて、必要に応じてシステムをアップグレードする又は適合させることができるような方法で、システムを更に構成することになっている。
【0003】
現在、柔軟性及び適合性、更に信頼性を与える一般的な手法は、モジュール、純ソフトウェアモジュール、又は結合ハードウェア及びソフトウェアモジュールを使用することである。この手法を有すると、適切な方法で新しいシステムを構成することができる。更に、異なるモジュールを独立して検査することができるので、誤りの危険性を減らすことができる。
【0004】
システムを構成する場合の特定の課題は、サンプリング、即ち、食品取り扱いラインに設けられたデバイス(例えば、センサー)から入力データを受信する方法である。ハードウェア機器が異なる製造業者から来る場合、このハードウェア機器は、変わる又は適合するオペレーターにとって面倒で時間がかかることが分かる。
【0005】
異なる動作をトリガするために、サンプリングデータを使用することが多く、サンプリングが適切に行われない場合、サンプリングの後に続く動作も、結果として適切に行われないことを意味する。例えば、サンプリングデータを多くの製造パッケージに関連付ける場合、誤ったサンプリングデータは、誤った数の製造パッケージを判定することになり、その結果、品質管理検査が所定の間隔に従って行われないことになる。従って、サンプリングを適切に行うこと、及び誤りの危険性をできるだけ減らすことが重要である。
【0006】
従って、現在、サンプリングの変更を適切に行うことを保証するシステムの全体的な理解を得るのに十分ではないことが多いので、現在、システムの全体的性能を危険にさらすことがある望ましくない影響をサンプリングの変更が引き起こす危険性がある。
【0007】
上述のように、食品取り扱いラインを制御するシステムを構成するモジュールベースの手法が一般的に知られているけれども、現時点まで、サンプリングに関する特定の課題に具体的に取り組まれていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、先行技術の上述の制約のうち1つ又は複数の制約を少なくとも部分的に克服することにある。特に、入力データに基づいて判定されるトリガデータを確実な方法で判定することができるように、食品取り扱いデバイスに設けられたデバイスから受信される入力データを取り扱うシステム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
2つ以上のいわゆるトリガブロックを組み合わせることによって、トリガデータを入力データに基づいて確実に判定することができるようにシステム及び方法を構成することができることが分かっている。2つ以上のトリガブロックを様々な方法で組み合わせることができるので、柔軟性が与えられる。同時に、トリガブロックを異なる方法で組み合わせることによって、柔軟性を与えるので、トリガブロックを、単純な方法で個々に設計することができ、即ち、トリガブロックは、低複雑度、即ち、トリガブロックに基づかないモジュールによってサンプリングを取り扱うべきである場合よりも低い複雑度を個々に有することができる。この低複雑度により、トリガブロックを、異なる機器を扱うように確実及び容易に適合させることができる。
【0010】
第1の態様によれば、食品取り扱いラインから受信されている入力データを処理し、サンプリング用のトリガデータを判定するシステムを提供する。システムは、送受信機と、プロセッサと、メモリとを含んでもよい。送受信機は、入力データを受信し、トリガデータを送信するように構成されていてもよい。プロセッサは、第1の入力パラメータデータを受信し、第1の出力パラメータデータを送信するように構成されている第1のトリガブロック機能、第2の入力パラメータデータを受信し、第2の出力パラメータデータを送信するように構成されている第2のトリガブロック機能を実行するように構成されていてもよく、入力データは、第1の入力パラメータデータ及び第2の入力パラメータデータを含んでもよく、トリガデータは、第1の出力パラメータデータ及び第2の出力パラメータデータを含んでもよい。
【0011】
第1及び第2のトリガブロック機能を有し、これらのトリガブロック機能からの出力を結合する利点は、低複雑度構成ブロック、即ち、第1及び第2のトリガブロック機能によって実装されるトリガブロックを用いて様々な方法で、トリガデータを生成することができることである。これらの低複雑度構成ブロックを有すると、これらの低複雑度構成ブロックを、様々な異なる基礎的なシステム及びインターフェース用に、容易に適合させ、更新し続けることができる。
【0012】
第2の入力パラメータデータは、第1の出力パラメータデータの少なくとも一部を含んでもよい。
【0013】
データを第2のトリガブロック機能に供給する第1のトリガブロック機能を有すると、サンプリングをトリガする追加の方法を開始する。
【0014】
第1及び第2のブロック機能は、オフ、開始、活動、完了、及び待ちを含む状態機械を有することができる。
【0015】
プロセッサは、第3の入力パラメータデータを受信し、第3の出力パラメータデータを送信するように構成されている第3のトリガブロック機能を実行するように更に構成されていてもよい。入力データは、第1の入力パラメータデータ、第2の入力パラメータデータ及び第3の入力パラメータデータを含み、トリガデータは、第1の出力パラメータデータ、第2の出力パラメータデータ及び第3の出力パラメータデータを含んでもよい。
【0016】
第3のトリガブロック機能を有する利点は、サンプリングをより様々にトリガすることができることである。
【0017】
第1及び第2の入力パラメータデータは、
真に設定される場合、状態をオフから開始に切り換える使用可能(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態をオフに切り換える異常終了(ブール演算子)、
真に設定される場合、活動から完了に切り換える強制完了(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態を完了から待ちに切り換える終了(ブール演算子)、
開始から活動への遅延を設定する遅延時間(整数)、
活動から完了への遅延を設定する活動時間(整数)、及び
完了からオフへの遅延を設定する待ち時間(整数)
を含んでもよい。
【0018】
トリガデータを、デバイス(例えば、センサー)に送信することができる。
【0019】
デバイスは、機械的振動を測定するように構成されていてもよい。
【0020】
トリガデータは、通知をオペレーターに与えるように構成されていてもよい。
【0021】
食品取り扱いラインは、食品加工ライン及び/又は食品包装ラインを含んでもよい。
【0022】
第2の態様によれば、食品取り扱いラインから受信される入力データを処理し、サンプリング用のトリガデータを判定する方法を提供する。方法は、入力データを受信するステップであって、入力データは、第1の入力パラメータデータ及び第2の入力パラメータデータを含むステップと、第1の入力パラメータデータを第1のトリガブロック機能に供給するステップと、第1の出力パラメータデータを生成するように、第1のトリガブロック機能を実行するステップと、第2の入力パラメータデータを第2のトリガブロック機能に供給するステップと、第2の出力パラメータデータを生成するように、第2のトリガブロック機能を実行するステップと、第1の出力パラメータデータ及び第2の出力パラメータデータをトリガデータに結合するステップとを含んでもよい。
【0023】
第1の態様に関して提示された同じ利点及び特徴は、この第2の態様にも当てはまる。
【0024】
第2の入力パラメータデータは、第1の出力パラメータデータの少なくとも一部を含んでもよい。
【0025】
第1及び第2の入力パラメータデータは、
真に設定される場合、状態をオフから開始に切り換える使用可能(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態をオフに切り換える異常終了(ブール演算子)、
真に設定される場合、活動から完了に切り換える強制完了(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態を完了から待ちに切り換える終了(ブール演算子)、
開始から活動への遅延を設定する遅延時間(整数)、
活動から完了への遅延を設定する活動時間(整数)、及び
完了からオフへの遅延を設定する待ち時間(整数)
を含んでもよい。
【0026】
トリガデータを、デバイス(例えば、センサー)に送信することができる。
【0027】
トリガデータは、通知をオペレーターに与えるように構成されていてもよい。
【0028】
第3の態様によれば、第2の態様による方法を実施する命令を含むコンピュータプログラムであって、コンピュータ可読媒体に記憶されているコンピュータプログラムを提供する。
【0029】
第1又は第2の態様に関して記載された利点及び特徴は、この第3の態様にも当てはまる。
【0030】
本発明の更に他の目的、特徴、態様及び利点は、下記の詳細な説明及び図面から明白になるであろう。
【0031】
さて、本発明の実施形態について、概略添付図面を参照して一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】モジュラーデータロガーを食品取り扱いラインで使用することができる方法の例を概略的に示す。
図2】トリガブロックを例示する。
図3】入力パラメータデータの例を示す表である。
図4】状態機械を例示する。
図5A-C】トリガデータを生成するためにトリガブロックを使用することができる方法に関する第1の場合を例示する。
図6A-B】第2の場合を例示する。
図7A-B】第3の場合を例示する。
図8A-B】第4の場合を例示する。
図9】食品取り扱いラインでサンプリングを取り扱うシステムを概略的に例示する。
図10】食品取り扱いラインから受信される入力データを処理し、サンプリング用のトリガデータ938を判定する方法のステップを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、データ処理の観点から、ここで食品包装ラインとして例示される食品取り扱いライン100を一例として概して示す。
【0034】
この特定の例において、中央モジュール102、第1の充填機モジュール104、第2の充填機モジュール106、ライン制御器モジュール108、第1の下流機器モジュール110、第2の下流機器モジュール112、及び第3の下流機器モジュール114を設ける。例示のように、この特定の例において、中央モジュール102を、第1の充填機モジュール104、第2の充填機モジュール106、及び第2の下流機器モジュール112に通信可能に接続することができる。例示のように、第1の充填機MDL118、第2の充填機MDL120及び第2の下流機器MDL122と通信するように構成されている中央モジュラーデータロガー(MDL)116によって、これらのモジュールの間の通信を達成することができる。次に、これらのMDL116、118、120、122は、後述のように、トリガブロックを含んでもよい。
【0035】
MDL116、118、120、122を、リアルタイムシステムに各々通信可能に接続してもよい。より詳細には、中央MDL116を中央リアルタイムシステム124に接続してもよく、第1の充填機MDL118を第1の充填機リアルタイムシステム126に接続してもよく、第2の充填機MDL120を第2の充填機リアルタイムシステム128に接続してもよく、第2の下流機器MDL122を第2の下流機器リアルタイムシステム130に接続してもよい。
【0036】
例示のように、この分散システムにおいて、全てのモジュールが、MDLを含む必要があるとは限らない。例えば、第2の方法によれば、MDLと違って、トリガブロックを含まない異なるタイプの要素(ここでは、ライン制御器コア要素132)を、ライン制御器モジュール108に設けてもよい。この異なるタイプの要素を選択する異なる理由があってもよい。例えば、ライン制御器モジュール108の場合、食品取り扱いライン100を事前設定要件に従って制御することができるように異なる構成を選択するのが有益であることが分かる。MDLに沿って、ライン制御器コア要素132を、ライン制御器リアルタイムシステム134に通信可能に接続することができる。
【0037】
第3の方法において、第1の下流機器モジュール110及び第3の下流機器モジュール114を、中央モジュール102に通信可能に接続してもよい。この第3の方法において、中央モジュールMDL116を、それぞれ第1の下流機器リアルタイムシステム136及び第3の下流機器リアルタイムシステム138と直接通信可能に接続することができる。このように中央モジュールMDL116とリアルタイムシステムとの間の直接通信を有する異なる理由があってもよい。1つの理由は、食品取り扱いライン100のこの部分からの入力データを処理する必要がないことであることができる。別の理由は、第1の下流機器リアルタイムシステム136及び第3の下流機器リアルタイムシステム138が、食品取り扱いライン100の他のモジュールで使用されるリアルタイムシステムと異なること、及び第1の下流機器モジュール110及び第3の下流機器モジュール114のリアルタイムシステムが、MDLと組み合わせるのに適していない又は有益でないことが分かっていることであることができる。
【0038】
食品取り扱いライン100の異なる部分から収集された入力データを、食品生産者及び/又は食品取り扱いライン供給者によって提示及び/又は解析することができるように、遠隔サービスユニット(RSU)140及び解析ツール142を設けてもよい。
【0039】
例示のように、第1の充填機モジュール104及び第2の充填機モジュール106を充填機144に連結してもよく、ライン制御器モジュール108をライン制御器146に連結してもよく、第1の下流機器モジュール110を累算器に連結してもよく、第2の下流機器モジュール112をふた付け機150に連結してもよく、第3の下流機器モジュール114を板紙包装機152に連結してもよい。
【0040】
上述のように、MDLは、2つ以上のトリガブロックを含むことができる。トリガブロックの例を、図2及び図3に示す。例示のように、入力パラメータ及び出力パラメータを提供してもよい。
【0041】
図2及び図3に示す例において、入力パラメータは、下記のうち1つ又は複数の入力パラメータであることができる。
任意選択であり、存在し、「偽」から「真」への遷移がある場合、「使用可能」式をラッチすることができる使用可能時間(ブール演算子)
真に設定される場合、状態をオフから開始に切り換える使用可能(ブール演算子)
真に設定される場合、状態をオフに切り換える異常終了(ブール演算子)
真に設定される場合、活動から完了に切り換える強制完了(ブール演算子)
真に設定される場合、状態を完了から待ちに切り換える終了(ブール演算子)
開始から活動への遅延を設定する遅延時間(整数)
活動から完了への遅延を設定する活動時間(整数)、及び/又は
完了からオフへの遅延を設定する待ち時間(整数)
【0042】
図4は、上述の状態、及びこれらの状態を互いに関連付けることができる方法を一例として示す。図4に例示のような状態機械は、使用するのが有益であるけれども、異なる環境は、異なる要件を有してもよく、従って、他の環境で、異なる状態機械は、より有益であることが分かることがある。しかし、トリガブロックを結合する概念は、図4に例示の状態機械に限定されず、この概念を、様々な状態機械に使用することができる。更に、例示のように、ブールパラメータを使用することによって、状態を省くことができる。換言すれば、幾つかの状態は、任意選択として見られる。
【0043】
図2に例示のようなトリガブロックの結合を使用する利点を更に例示するために、3つの場合を、一例として提示する。図5A及び図5Bに例示の第1の場合において、要件を、下記のように設定する。
-サンプリングの20秒の3つの振動を直列に取得する
-各振動の間で10秒間待つ
-2分の連続生産の後に取得する
-生産中止の場合、シーケンスを再開する
-1日に3回(8時間)シーケンスを繰り返す
【0044】
上述のように、この第1の場合において、振動データを収集すべきである。振動データ、即ち、食品取り扱いラインで生じる機械的振動を表すデータを、有利なことに、例えば、予防保守のために使用することができる。
【0045】
図5Aは、生産信号「plc1/prod」及び振動データ収集信号「vib」を例示することによって、振動データを収集することができる方法を、一例として示す。生産信号「plc1/prod」は、生産が継続中である場合に1であり、生産が中止である場合に0である。振動データ収集信号「vib」は、振動データを収集する場合に1であり、振動データを収集しない場合に0である。
【0046】
図5Aに例示のように、生産を中止した場合、シーケンスを再開すべきである。例示を目的として、1日に3回のうち初回だけを例示する。
【0047】
上述の要件を満たすために、図5Bに例示のように、3つのトリガブロックを組み合わせることができる。上述のように任意選択である入力パラメータ「使用可能時間」を、「空」に設定することによって省く。図5Cは、上述の要件を満たすために3つのトリガブロックが相互作用する方法を詳細に例示する。
【0048】
図6A及び図6Bは、要件が下記の通りである第2の場合を例示する。
-サンプリングの20秒の3つの振動を直列に取得する
-各振動の間で10秒間待つ
-2分の連続生産の後に取得する
-生産中止の場合、シーケンスを継続する
-1日に3回(8時間)シーケンスを繰り返す
【0049】
従って、図5A図5Cに例示の第1の場合と違って、この第2の場合において、シーケンス、即ち、振動データの収集は、生産中止、即ち、「plc1/prod」が1から0に変化した場合、再開の代わりに、継続すべきである。
【0050】
同じトリガブロック(但し、異なって構成された)を使用することによって、要件を満たすことができる。図6Bに例示のように、入力パラメータ「使用可能」、「終了」、「遅延時間」及び「待ち時間」を、第1の場合と比較してこの第2の場合に異なって構成する。
【0051】
例示のように、トリガブロック2及び3に対する「待ち時間」を、この例で999秒に設定する。この理由は、状態機械を、保持状態、又は換言すれば、凍結状態に設定するためである。この特定の例において、これは、10秒の「遅延時間」及び20秒の「トリガ時間」の合計である30秒を超える任意の数に対して達成される。
【0052】
トリガブロック1に対する「待ち時間」を、8時間(8*60*60秒)に対応する28800秒に設定する。
【0053】
図7A及び図7Bに例示の第3の場合において、要件は、下記の通りである。
-サンプリングの20秒の2つの振動及び30秒の1つの振動を並列に取得する
-2分の連続生産の後に取得する
-生産中止の場合、シーケンスを再開する
-全サンプリングが完了した場合にだけ、収集は、適切に終了と考えられる
-1日に3回(8時間)シーケンスを繰り返す
【0054】
例示のように、4つのトリガブロックを使用することによって、これらの要件を満たすことができる。第1及び第3のトリガブロックは、同一であり、このような理由で、1つのトリガブロックだけ示す。第2のトリガブロックを、30秒のサンプリングのために使用する。取り扱い論理、即ち、3つの全サンプリングを行う場合、収集を終える(収集を終了と考える)ために、第4のトリガブロックを使用する。
【0055】
図8A及び図8Bに例示の第4の場合において、要件は、下記の通りである。
-サンプリングの20秒の3つの振動を直列に取得する
-各振動の間で10秒間待つ
-2分の連続生産の後に取得し、記号名「plc1/prod」及び記号「plc1/discharge」は、活動中であるべきでない
-生産中止の場合、又は「plc1/discharge」が活動中になる場合、シーケンスを継続する
-1日に3回(8時間)シーケンスを繰り返す
【0056】
図8Bに例示のように、これらの要件を満たすために、3つのトリガブロックを使用することができる。plc1/prodが活動中であるべきであり、plc1/dischargeが活動中であるべきでないように、「使用可能」入力パラメータを、要件に従って設定する。
【0057】
一例として、図5A図5C図6A及び図6B図7A及び図7B、及び図8A及び図8Bに例示のように、サンプリングを実行すべきである方法に関する様々な異なる要件を満たすために、トリガブロックを異なる方法で組み合わせることができる。トリガブロックが比較的単純な構成ブロックであるという事実は、このトリガブロックを、異なるインターフェース及びプログラミング言語に従って容易に適合させることができる。
【0058】
例示されていないけれども、特定のタスクを実行すべきである、例えば、パッケージのサンプルを収集し、多くの所定の検査を実行することをオペレーターに通知するために、トリガ信号を使用してもよい。
【0059】
図9は、食品取り扱いライン902でサンプリングを取り扱うシステム900を概略的に例示する。一例として示すように、食品取り扱いライン902は、3つのユニット、例えば、充填機904、累算器906、及び下流機器908(例えば、板紙包装機)を含んでもよい。食品取り扱いライン902からのデータを収集することができるように、食品取り扱いライン902を、ライン制御器910に通信可能に接続してもよい。収集データの少なくとも一部を、入力データ912としてシステム900に送信することができる。
【0060】
入力データ912を、送受信機914によって受信することができる。システム900は、プロセッサ916及びメモリ918を含むこともできる。プロセッサ916は、第1のトリガブロック機能920及び第2のトリガブロック機能922、即ち、例えば、図2に例示のトリガブロックの実装を含むことができる。第1のトリガブロック機能920は、入力データ912の一部を形成することができる第1の入力パラメータデータ924を受信し、第1の出力パラメータデータ926を出力するように構成可能である。同様に、第2のトリガブロック機能922は、入力データ912の一部を形成することができる第2の入力パラメータデータ928を受信し、第2の出力パラメータデータ930を出力するように構成可能である。上述のように、場合によっては、第2の入力パラメータデータ928は、第1の出力パラメータデータ926を含むことができる。更に、第3のトリガブロック機能932を使用することができる。この第3のトリガブロック機能は、入力データ912の一部を形成することができる第3の入力パラメータデータ934を受信し、第3の出力パラメータデータ936を出力するように構成されていてもよい。
【0061】
例えば、上述のような振動データを収集することができるように、デバイス940に送信可能なトリガデータ938に、第1及び第2の出力パラメータデータ926、930を結合することができる。第3のトリガブロック機能932を使用する場合、第3の出力パラメータデータ936は、トリガデータ938の一部を形成することもできる。更に又は代わりに、トリガデータ938を使用して、通知942をオペレーターに与えることができる。通知942は、例えば、パッケージのサンプルを収集し、一連の検査を実行する命令を含んでもよい。
【0062】
図10は、食品取り扱いライン902から受信される入力データ912を処理し、サンプリング用のトリガデータ938を判定する方法1000のステップを例示するフローチャートである。方法は、入力データ912を受信する第1のステップ1002を含んでもよく、入力データ912は、第1の入力パラメータデータ924及び第2の入力パラメータデータ928を含むことができる。第1の入力パラメータデータ924を第1のトリガブロック機能(920)に供給する第2のステップ1004。第1の出力パラメータデータ926を生成するように、第1のトリガブロック機能920を実行する第3のステップ1006。第2の入力パラメータデータ928を第2のトリガブロック機能922に供給する第4のステップ1008。第2の出力パラメータデータ930を生成するように、第2のトリガブロック機能922を実行する第5のステップ1010。第1の出力パラメータデータ926及び第2の出力パラメータデータ930をトリガデータ938に結合する第6のステップ1012。特定の順序で記載されているけれども、他の順序、又は並行して実行されるステップの幾つかを有することも、同様に可能である。
【0063】
上述から、本発明の様々な実施形態が説明及び図示されているけれども、本発明は、これらの実施形態に限定されず、下記の特許請求の範囲に規定の主題の範囲内で他の方法で具体化されることもできる。
【0064】
従って、上述のような1つ又は複数の実施形態は、食品取り扱いライン又はプラント、例えば、低温殺菌又は均質化用の食品加工ライン又はプラント、及び/又は注入可能食品生産物を複合パッケージに充填する食品包装ライン又はプラントに関してもよく、充填プラントは、複合パッケージを多層複合包装材料から形成し、複合パッケージに注入可能食品生産物を充填するように構成されている。食品取り扱いプラントは、食品取り扱いライン902から受信される入力データ912を処理し、食品取り扱いライン902に含まれる1つ又は複数のデバイス(例えば、デバイス940)の動作を調整するトリガデータ938を判定するシステム900を含む。入力データは、1つ又は複数の所定の値、及び/又は食品取り扱いラインに含まれる1つ又は複数のデバイス(例えば、センサー)から受信されるデータを含んでもよい。
【0065】
食品取り扱いライン902は、トリガデータに応じて1つ又は複数のデバイス940の動作を制御するように構成されている制御デバイスを含んでもよい。例えば、制御デバイスは、1つ又は複数のセンサー及び/又は作動デバイスを駆動し、及び/又はトリガデータに応じてユーザインターフェースにユーザに対する警報を表示するように構成されていてもよい。例えば、センサーは、機械的振動を測定するように構成されていてもよく、センサーのサンプリングを、トリガデータ938によって起動させてもよい。
【0066】
システムは、送受信機(914)と、プロセッサ(916)と、メモリ(918)とを含み、送受信機(914)は、入力データ(912)(例えば、食品取り扱いラインの1つ又は複数のデバイスの動作を示す)を受信し、トリガデータ(938)(例えば、食品取り扱いラインの1つ又は複数のデバイスの動作をコマンド)を送信するように構成されている。
【0067】
プロセッサは、
-第1の入力パラメータデータ(924)を受信し、第1の出力パラメータデータ(926)を送信するように構成されている第1のトリガブロック機能(920)、
-第2の入力パラメータデータ(928)を受信し、第2の出力パラメータデータ(930)を送信するように構成されている第2のトリガブロック機能(922)
を実行するように構成されており、
入力データ(912)は、第1の入力パラメータデータ(924)及び第2の入力パラメータデータ(928)を含み、トリガデータ(940)は、第1の出力パラメータデータ(926)及び第2の出力パラメータデータ(930)を含む。
【0068】
第2の入力パラメータデータ928は、第1の出力パラメータデータ926の少なくとも一部を含んでもよい。このように、トリガブロック機能をカスケードしてもよい。
【0069】
(第1、第2及び/又は第3の)トリガブロック機能920、922、932は、複数の状態を含む1つ又は複数の有限状態機械を含んでもよい、即ち、実装してもよい。状態間の遷移は、例えば、単に入力データの関数である。任意選択的に、トリガデータは、状態間の遷移、及び/又は有限状態機械の現在の状態の結果である。
【0070】
(第1、第2及び/又は第3の)トリガブロック機能の動作は、例えば、単に入力データに応じて修正可能である。有利なことに、これにより、トリガブロック機能は、トリガブロック機能の構成ブロック及び実装有限状態機械を修正する必要なく、異なるアプリケーションに容易に適合可能である。
【0071】
1つ又は複数の実施形態において、食品取り扱いラインのプロセッサは、
第3の入力パラメータデータ934を受信し、第3の出力パラメータデータ936を送信するように構成されている第3のトリガブロック機能932
を実行するように更に構成されており、
入力データ912は、第1の入力パラメータデータ924、第2の入力パラメータデータ928及び第3の入力パラメータデータ934を含み、トリガデータ938は、第1の出力パラメータデータ926、第2の出力パラメータデータ930及び第3の出力パラメータデータ936を含む。
【0072】
第3のトリガブロック機能は、第1及び第2のトリガブロック機能に関して上述のような複数の状態を含む有限状態機械を含んでもよい、即ち、実装してもよい。
【0073】
第1、第2及び第3の入力パラメータデータ924、928、934は、
真に設定される場合、状態をオフから開始に切り換える使用可能(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態をオフに切り換える異常終了(ブール演算子)、
真に設定される場合、活動から完了に切り換える強制完了(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態を完了から待ちに切り換える終了(ブール演算子)、
開始から活動への遅延を設定する遅延時間(整数)、
活動から完了への遅延を設定する活動時間(整数)、及び
完了からオフへの遅延を設定する待ち時間(整数)
を含む。
【0074】
1つ又は複数の実施形態において、第1及び第2の入力パラメータデータ924、928は、第3の出力パラメータデータ936の少なくとも一部を含む。第3の出力パラメータデータ936は、第1及び第2のトリガブロック機能920、922を状態完了に強制してもよく、状態完了は、有限状態機械の動作のサイクルの終結を示す。
【0075】
1つ又は複数のデバイス940は、センサー940を含んでもよく、トリガデータ938は、センサー940のサンプリングを起動させる。センサー940は、機械的振動を測定するように構成されていてもよい。1つ又は複数のデバイスは、通知942を表示するように構成されているユーザインターフェースを含んでもよく、トリガデータ938は、通知942を含む。
【0076】
1つ又は複数の実施形態は、上述のような1つ又は複数の実施形態による食品取り扱いライン902から受信される入力データ912を処理し、食品取り扱いライン902の1つ又は複数のデバイス940の動作を調整するトリガデータ938を判定する方法1000に関してもよい。方法は、
入力データ912を受信するステップ1002であって、入力データ912は、第1の入力パラメータデータ924及び第2の入力パラメータデータ928を含むステップ1002と、
第1の入力パラメータデータ924を第1のトリガブロック機能920に供給するステップ1004と、
第1の出力パラメータデータ926を生成するように、第1のトリガブロック機能920を実行するステップ1006と、
第2の入力パラメータデータ928を第2のトリガブロック機能922に供給するステップ1008と、
第2の出力パラメータデータ930を生成するように、第2のトリガブロック機能922を実行するステップ1010と、
第1の出力パラメータデータ926及び第2の出力パラメータデータ930をトリガデータ938に結合するステップ1012と
を含む。
【0077】
第1及び第2の入力パラメータデータ(924、928)は、
真に設定される場合、状態をオフから開始に切り換える使用可能(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態をオフに切り換える異常終了(ブール演算子)、
真に設定される場合、活動から完了に切り換える強制完了(ブール演算子)、
真に設定される場合、状態を完了から待ちに切り換える終了(ブール演算子)、
開始から活動への遅延を設定する遅延時間(整数)、
活動から完了への遅延を設定する活動時間(整数)、及び
完了からオフへの遅延を設定する待ち時間(整数)
を含んでもよい。
【0078】
方法は、第3の入力パラメータデータ(934)を受信し、第3の出力パラメータデータ(936)を送信するように構成されている第3のトリガブロック機能932を実行するステップを更に含んでもよく、
入力データ(912)は、第1の入力パラメータデータ(924)、第2の入力パラメータデータ(928)及び第3の入力パラメータデータ(934)を含み、トリガデータ(938)は、第1の出力パラメータデータ(926)、第2の出力パラメータデータ(930)及び第3の出力パラメータデータ(936)を含む。
【0079】
第1、第2及び/又は第3のトリガブロック機能920、922、932は、複数の状態(好ましくは、オフ、開始、活動、完了、及び待ちの状態)を含む有限状態機械を含んでもよい、例えば、実装してもよい。方法は、
-例えば、単に入力データ912に応じて有限状態機械の状態間で遷移するステップ、及び/又は
-状態間の遷移、及び/又は有限状態機械の現在の状態の結果としてトリガデータを生成するステップ
を含む。
【0080】
第1及び第2の入力パラメータデータ924、928は、第3の出力パラメータデータ936の少なくとも一部を含む。
【0081】
方法は、第3の出力パラメータデータに応じて、第1及び第2のトリガブロック機能920、922を状態完了に強制するステップを更に含んでもよく、状態完了は、有限状態機械の動作のサイクルの終結を示す。
【0082】
1つ又は複数の実施形態は、1つ又は複数の実施形態による方法を実施する命令を含むコンピュータプログラム製品に更に関してもよく、このコンピュータプログラムをコンピュータ可読媒体に記憶する。
【0083】
換言すれば、1つ又は複数の実施形態は、少なくとも1つの電子制御ユニットのメモリにロード可能なコンピュータプログラム製品であって、1つ又は複数の実施形態による方法のステップを実行するソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品に関してもよい。
図1
図2
図3
図4
図5A-B】
図5C
図6A-B】
図7A-B】
図8A-B】
図9
図10
【国際調査報告】