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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-17
(54)【発明の名称】結像システム及び結像方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/63 20230101AFI20230510BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20230510BHJP
   H04N 23/667 20230101ALI20230510BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20230510BHJP
   B60R 1/26 20220101ALI20230510BHJP
【FI】
H04N23/63
H04N23/60 500
H04N23/667
H04N7/18 J
H04N7/18 E
B60R1/26 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023503249
(86)(22)【出願日】2021-04-15
(85)【翻訳文提出日】2022-10-04
(86)【国際出願番号】 CN2021087598
(87)【国際公開番号】W WO2021209018
(87)【国際公開日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】202010307352.7
(32)【優先日】2020-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522391800
【氏名又は名称】杭州▲海▼康汽▲車▼▲軟▼件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】屈 碧香
(72)【発明者】
【氏名】汪 燕青
(72)【発明者】
【氏名】金 志▲龍▼
【テーマコード(参考)】
5C054
5C122
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054HA30
5C122DA14
5C122EA56
5C122EA62
5C122FB02
5C122FB03
5C122FC01
5C122FC02
5C122FH10
5C122FH11
5C122HA65
5C122HA87
5C122HB01
(57)【要約】
本発明は、結像システム及び結像方法を提供する。当該結像システムは、画像収集手段、イメージプロセッサ及び画像表示器を備え、前記画像収集手段は、画像を収集するように構成され、前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得するように構成され、前記イメージプロセッサは、更に、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送するように構成され、前記画像表示器は、受信された切り出し画像を表示ように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
結像システムであって、
画像収集手段と、イメージプロセッサと、画像表示器とを備え、
前記画像収集手段は、画像を収集するように構成され、前記画像収集手段におけるイメージセンサの中心と前記画像収集手段における結像レンズモジュールの光軸との間には、オフセットが存在し、
前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得するように構成され、前記結像システムは、少なくとも2つのシーンモードをサポートし、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報は、完全に同じではなく、前記イメージプロセッサは、更に、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送するように構成され、
前記画像表示器は、受信された切り出し画像を表示するように構成されることを特徴とする結像システム。
【請求項2】
前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定する際に、
何れかのシーンモードについて、
当該シーンモードに対応する切り出し画像の視野角を特定し、
当該視野角に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズを特定し、
当該視野角、及び、前記イメージセンサの中心と前記結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心の前記イメージセンサにおける位置を特定し、
当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズと、当該切り出し画像の中心の前記イメージセンサにおける位置とに基づいて、当該切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の結像システム。
【請求項3】
前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定する際に、
何れかのシーンモードについて、当該シーンモードに応じて、予め設定されたマッピングテーブルを検索することにより、当該シーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定するように構成され、
前記予め設定されたマッピングテーブルには、シーンモードと切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報との対応関係が記録されていることを特徴とする請求項1に記載の結像システム。
【請求項4】
前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定した後、更に、
前記位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像における、当該位置情報に対応する画像領域を特定し、
前記画像領域の結像特徴情報に基づいて、前記画像領域の境界を調整するように構成され、
前記イメージプロセッサは、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出す際に、
境界が調整された画像領域を切り出すように構成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の結像システム。
【請求項5】
前記画像領域の結像特徴情報は、
前記画像領域内の無効情報の比率と、
画像の歪み度合いと、
画像のケラレ領域の分布と、のうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項4に記載の結像システム。
【請求項6】
前記イメージプロセッサは、更に、当該切り出し画像の解像度を境界が調整される前の解像度になるまで処理するように構成されることを特徴とする請求項4に記載の結像システム。
【請求項7】
異なるシーンモードは、異なる画像表示器に対応し、又は、
異なるシーンモードは、同じ画像表示器に対応することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の結像システム。
【請求項8】
前記結像システムが複数の画像表示器を含むときに、前記複数の画像表示器のうちの一部又は全部は、複数種の異なるシーンモードに対応する切り出し画像の表示をサポートすることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の結像システム。
【請求項9】
前記イメージプロセッサは、更に、画像表示のシーンモードの情報を含む画像表示指令を受信するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の結像システム。
【請求項10】
前記画像収集手段は、車載リヤビューカメラを備え、
前記画像表示器は、車内バックミラー及び中央制御スクリーンを備え、
前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定する際に、
ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記車載リヤビューカメラで収集された画像を切り出すことにより、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像を取得し、又は、
リバースシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記車載リヤビューカメラで収集された画像を切り出すことにより、リバースシーンモードに対応する切り出し画像を取得するように構成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の結像システム。
【請求項11】
前記イメージプロセッサは、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送する際に、
ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像を前記車内バックミラーへ送信し、又は、
リバースシーンモードに対応する切り出し画像を前記中央制御スクリーンへ送信するように構成されることを特徴とする請求項10に記載の結像システム。
【請求項12】
結像システムに用いられる結像方法であって、
前記結像システムは、画像収集手段と、イメージプロセッサと、画像表示器とを備え、前記画像収集手段におけるイメージセンサの中心と前記画像収集手段における結像レンズモジュールの光軸との間には、オフセットが存在し、
前記結像方法は、
前記画像収集手段が画像を収集することと、
前記イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得することと、
前記イメージプロセッサが、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送することと、
前記画像表示器が、受信された切り出し画像を表示することと、を含み、
前記結像システムは、少なくとも2つのシーンモードをサポートし、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報は、完全に同じではないことを特徴とする結像方法。
【請求項13】
前記イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定することは、
何れかのシーンモードについて、
当該シーンモードに対応する切り出し画像の視野角を特定することと、
当該視野角に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズを特定することと、
当該シーンモード、及び、前記イメージセンサの中心と前記結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心の前記イメージセンサにおける位置を特定することと、
当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズと、当該切り出し画像の中心の前記イメージセンサにおける位置とに基づいて、当該切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定することと、を含むことを特徴とする請求項12に記載の結像方法。
【請求項14】
前記イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定することは、
何れかのシーンモードについて、当該シーンモードに応じて、予め設定されたマッピングテーブルを検索することにより、当該シーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定することを含み、
前記予め設定されたマッピングテーブルには、シーンモードと切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報との対応関係が記録されていることを特徴とする請求項12に記載の結像方法。
【請求項15】
前記イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定した後、更に、
前記位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像における、当該位置情報に対応する画像領域を特定することと、
前記画像領域の結像特徴情報に基づいて、前記画像領域の境界を調整することと、を含み、
前記イメージプロセッサが、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことは、
境界が調整された画像領域を切り出すことを含むことを特徴とする請求項12から14の何れか一項に記載の結像方法。
【請求項16】
前記画像領域の結像特徴情報は、
前記画像領域内の無効情報の比率と、
画像の歪み度合いと、
画像のケラレ領域の分布と、のうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項15に記載の結像方法。
【請求項17】
前記イメージプロセッサが当該切り出し画像の解像度を境界が調整される前の解像度になるまで処理することを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の結像方法。
【請求項18】
異なるシーンモードは、異なる画像表示器に対応し、又は、
異なるシーンモードは、同じ画像表示器に対応することを特徴とする請求項12から17の何れか一項に記載の結像方法。
【請求項19】
前記結像システムが複数の画像表示器を含むときに、前記複数の画像表示器のうちの一部又は全部は、複数種の異なるシーンモードに対応する切り出し画像の表示をサポートすることを特徴とする請求項12から17の何れか一項に記載の結像方法。
【請求項20】
前記イメージプロセッサが画像表示のシーンモードの情報を含む画像表示指令を受信することを更に含むこと特徴とする請求項12に記載の結像方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理技術分野に関し、特に結像システム及び結像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェントドライブ技術の応用及び発展につれて、カメラは、インテリジェント車両の目として、その需要及び要求が量的にも機能的にもますます高くなってきている。
【0003】
異なる応用について、カメラの視野範囲、観測距離及び解像度の要求が異なる可能性がある。例えば、リヤビューカメラの場合、ストリーミングメディアシーンに応用されるカメラの要求とリバースシーンに応用されるカメラの要求は、重点が置かれるところが相違している。ストリーミングメディアシーン応用とリバースシーン応用の要求を同時に満たす必要がある場合、2つのカメラを取り付ける必要がある。
【0004】
同様に、他のフロントビューカメラ又はサイドビューカメラも同じ状況が存在するため、車両に大量のカメラを取り付ける必要がある。これにより、コストアップを招来するだけでなく、車両の外観にも影響を与え、且つカメラの取り付け位置が衝突してしまう恐れもある。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑みて、本発明は、結像システム及び結像方法を提供する。
【0006】
具体的に、本発明は、以下の解決手段を講じる。
【0007】
本発明の実施例の第1態様は、結像システムを提供する。当該結像システムは、画像収集手段と、イメージプロセッサと、画像表示器とを備え、前記画像収集手段は、画像を収集するように構成され、前記画像収集手段におけるイメージセンサの中心と前記画像収集手段における結像レンズモジュールの光軸との間には、オフセットが存在する。前記イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得するように構成され、前記結像システムは、少なくとも2つのシーンモードをサポートし、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報は、完全に同じではなく、前記イメージプロセッサは、更に、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送するように構成され、前記画像表示器は、受信された切り出し画像を表示するように構成される。
【0008】
本発明の実施例の第2態様は、結像方法を提供する。当該結像方法は、結像システムに用いられ、前記結像システムは、画像収集手段と、イメージプロセッサと、画像表示器とを備え、前記画像収集手段におけるイメージセンサの中心と前記画像収集手段における結像レンズモジュールの光軸との間には、オフセットが存在し、前記結像方法は、前記画像収集手段が画像を収集することと、前記イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得することと、前記イメージプロセッサが、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送することと、前記画像表示器が、受信された切り出し画像を表示することと、を含み、前記結像システムは、少なくとも2つのシーンモードをサポートし、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報は、完全に同じではない。
【0009】
本発明の実施例に係る結像システムが画像収集手段、イメージプロセッサ及び画像表示器を備え、画像収集手段におけるイメージセンサの中心と画像収集手段における結像レンズモジュールの光軸との間にオフセットが存在し、画像収集手段が画像を収集し、イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得し、前記結像システムが少なくとも2つのシーンモードをサポートし、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報が完全に同じではなく、イメージプロセッサが、更に、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送し、画像表示器が、受信された切り出し画像を表示するため、1つの画像収集手段で収集された画像に基づいて複数の異なる応用シーンの画像を取得することが実現され、画像収集手段の取り付け難易度が低減され、画像収集手段の使用コストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の1つの例示的な実施例に示す結像システムの構造模式図である。
図2A】イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対してオフセットを有さない模式図である。
図2B】本発明の1つの例示的な実施例に示すセンサの像面のオフセットの図である。
図2C】本発明の1つの例示的な実施例に示すセンサの像面のオフセットの図である。
図2D】本発明の1つの例示的な実施例に示すセンサの像面のオフセットの図である。
図3】本発明の1つの例示的な実施例に示す画像収集手段の構造模式図である。
図4A】イメージセンサと結像レンズモジュールとの間にオフセットがないときの結像原理図である。
図4B】本発明の1つの例示的な実施例に示すオフセット結像原理図である。
図5A】本発明の1つの例示的な実施例に示すオフセット視野分割図である。
図5B】本発明の1つの例示的な実施例に示すオフセット視野分割図である。
図5C】本発明の1つの例示的な実施例に示すオフセット視野分割図である。
図5D】本発明の1つの例示的な実施例に示すオフセット視野分割図である。
図6A】本発明の1つの例示的な実施例に示す車載リヤビューカメラの適用例の実現模式図である。
図6B】本発明の1つの例示的な実施例に示す車載リヤビューカメラの適用例の実現模式図である。
図7】本発明の1つの例示的な実施例に示すストリーミングメディアシーンモード及びリバースシーンモードの視野角模式図である。
図8A】本発明の1つの例示的な実施例に示す車載リヤビューカメラの実車視野角分布模式図である。
図8B】本発明の1つの例示的な実施例に示す車載リヤビューカメラの実車視野角分布模式図である。
図8C】本発明の1つの例示的な実施例に示す車載リヤビューカメラの実車視野角分布模式図である。
図9】本発明の1つの例示的な実施例に示す結像方法のフローの模式図である。
図10】本発明の1つの例示的な実施例に示すイメージプロセッサが異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定するフローの模式図である。
図11】本発明の1つの例示的な実施例に示すイメージプロセッサが異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定するもう1つのフローの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明する。その例示は、図面に示される。以下の記述は、図面に係る際、別途示さない限り、異なる図面における同じ符号が同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施例に記述される実施形態が本発明と一致する全ての実施形態を代表するわけではない。逆に、それらは、単に添付する特許請求の範囲に詳細に記述されるような、本発明の幾つかの態様に一致する装置及び方法の例である。
【0012】
本発明で使用される用語は、単に特定の実施例を記述する目的であり、本発明を制限するためのものではない。本発明及び添付する特許請求の範囲で使用される単数形式の「1種」、「前記」及び「当該」も、文脈から他の意味を明瞭で分かる場合でなければ、複数の形式を含むことを意図する。
【0013】
当業者が本発明の実施例における技術案をより良好に理解でき、且つ本発明の実施例の上記目的、特徴およびメリットがより分かりやすくなるように、以下に図面を組み合わせて本発明の実施例における技術案をより詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施例に係る結像システムの構造模式図である。図1に示すように、当該結像システムは、画像収集手段110、イメージ(画像)プロセッサ120及び画像表示器130を備える。
【0015】
例示として、本発明の実施例において、異なるシーンの結像需要に適応するように、画像収集手段110におけるイメージセンサ(Sensor)の中心と画像収集手段110における結像レンズモジュールの光軸とは、同軸ではなく、水平及び/又は垂直方向における偏移が存在し(即ち、オフセットが存在する)、即ち、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対してオフセットしてオフセット光路システムを形成し、その模式図は、図2B-2Dを参照可能である。
【0016】
説明すべきことは、本発明の実施例において、イメージセンサの像面と結像レンズモジュールの所在する平面は、互いに平行であり、上記イメージセンサの中心が結像レンズモジュールの光軸に対して水平及び/又は垂直方向のオフセットが存在することは、イメージセンサの像面と結像レンズモジュールの所在する平面とが水平面に垂直であり、且つオフセットされた後のイメージセンサの像面が依然として結像レンズモジュールの所在する平面と互いに平行であるように維持する場合に行われるが、本発明ではこれについて限定しない。
【0017】
イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対してオフセットを有さない模式図は、図2Aに示すように、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して垂直オフセット、水平オフセット、及び、垂直・水平オフセットを有する模式図は、それぞれ図2B、2C及び2Dに示される。ここで、S1は、結像レンズモジュールの最大結像範囲であり、S2は、イメージセンサの像面のサイズ範囲である。
【0018】
図3を参照すると、一例において、画像収集手段110は、車載カメラであり、カメラ信号接続線111、カメラ構造底部ケース112、駆動回路基板113、カメラ構造上部ケース114、イメージセンサ115、結像レンズモジュール116等の部品を含んでもよい。
【0019】
例示として、結像レンズモジュール116は、結像を実現する光学レンズ、スペーサ、鏡筒、押圧キャップ、遮光シート及び赤外線カットフィルタ等で構成され、実際のシーンを比例に応じて拡大又は縮小するために用いられ、イメージセンサ115に鮮明な画面を形成する。
【0020】
イメージセンサ115は、一連の画素アレイを含むCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補型金属酸化物半導体)又はCCD(Charge-Coupled Device、電荷結合素子)であり、結像レンズモジュール116で収集された光学画像信号を光電変換し、伝送に適用可能な画像及びビデオストリームを形成する。
【0021】
駆動回路基板113は、回路素子の駆動を提供する。
【0022】
カメラ構造底部ケース112及びカメラ構造上部ケース114は、各部材の支持固定、及び防塵防水機能を提供する。
【0023】
カメラ信号接続線111は、車体回路に接続され、カメラの電源入力及び信号伝送を提供する。
【0024】
本発明の実施例において、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対してオフセットを有するため、画像収集手段110の視野角(field of view,FOV)は、非対称である。
【0025】
イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して水平方向のオフセットを有するときに、画像収集手段110の水平視野角は、第1指定平面に対して対称ではなくなり、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して垂直方向のオフセットを有するときに、画像収集手段110の垂直視野角は、第2指定平面に対して対称ではなくなる。
【0026】
ここで、イメージセンサの像面が水平面に垂直であるときに、第1指定平面は、光軸の所在する平面であり、且つ当該平面は、水平面に垂直であり、第2指定平面は、光軸の所在する水平面である。例示として、画像収集手段110の視野角は、結像レンズモジュールを頂点とし、測定対象の物体像がレンズを通過可能な最大範囲の2本のエッジでなされる夾角を指す。視野角は、方向に応じて水平視野角、垂直視野角、対角視野角に分けられてもよい。一実施例において、イメージセンサの像面が水平面に垂直ではないときに、第1指定平面は、光軸を通過し且つ結像レンズモジュールを垂直に等分する(即ち、左右2つの部分に分けられる)平面であり、第2指定平面は、光軸を通過し且つ結像レンズモジュールを水平に等分する(即ち、上下2つの部分に分けられる)平面である。
【0027】
例えば、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して垂直下向きのオフセットを有すると、結像レンズモジュールの光軸を基準とし、上半分の視野角が下半分の視野角よりも大きく、且つ、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して下向きにオフセットする幅が多いほど、上半分の視野角と下半分の視野角との偏差が大きくなり、その模式図は、図4Bに示される。オフセットがない場合、結像状況は、図4Aに示される。
【0028】
上記オフセット光路システムに基づいて、イメージセンサの像面を異なる領域に分割することができ、異なる視野範囲の画像収集を実現し、異なる応用シーンにフィットする。オフセットの視野角に歪み及び非対称である状況が存在するため、観測範囲をセンタリングする必要があるシーンについて、イメージセンサの像面から中央の表示領域内の画像を切り出し、画像効果を保証することができる。観測角に対称性が必要でなく、且つ歪みに敏感ではないシーンについて、イメージセンサの像面から、オフセットされた表示領域内の画像を切り出し、無効情報を減少させ、シーンの重点注目方向の視野角を増大させることができる。
【0029】
例示として、イメージセンサの像面の分割方式は、水平方向において異なる領域に分割することと、垂直方向において異なる領域に分割することと、水平及び垂直方向において異なる領域に分割することとを含んでもよい。分割後の領域の数は、異なる表示シーンに適応するように、2つ又は複数であってもよく、その模式図は、図5A-5Dを参照可能である。
【0030】
イメージセンサの像面を垂直方向において2つの領域(A1及びA2)に分割する模式図は、図5Aに示され、イメージセンサの像面を水平方向において3つの領域(A3、A4及びA5)に分割する模式図は、図5Bに示され、イメージセンサの像面を垂直方向及び水平方向において複数の領域(A6-A8及びA9-A12)に分割する模式図は、図5C及び5Dに示される。
【0031】
イメージセンサの像面を分割するときに、異なるシーンモードに対応する分割領域に重なりが存在してもよい。
【0032】
例えば、画像収集手段110が車載リヤビューカメラであることを例とし、車載リヤビューカメラの主な用途が、車両の走行中に、車両の後方の道路状況、車両状況(ストリーミングメディアシーンと呼称されてもよい)を取得することと、後進(リバース)する時、車両の後方(一般的には、駐車スペース)に障害物が存在するか否か等(リバースシーンと呼称されてもよい)を取得することとを含むことを考慮すると、ストリーミングメディアシーンについて、一般的に車両の真後ろの画面を表示する必要がある一方、リバースシーンについて、一般的に、車両の後方の下方寄りの画面を表示する必要があり、車両の後方の上方寄りの画面に対して注目が少ない。したがって、車載リヤビューカメラにおけるイメージセンサを結像レンズモジュールに対して垂直オフセット(具体的なオフセット位置は、実際の需要に応じて設定可能である)を存在させることにより、車載リヤビューカメラの、光軸の所在する水平面以上の視野角を減少させ、車載リヤビューカメラの、光軸の所在する水平面以下の視野角を増大させることができる。更に、車載リヤビューカメラで収集された画像は、ストリーミングメディアシーンに用いられる場合、真後ろの画面を切り出すことができ、リバースシーンに用いられる場合、後方の下方寄りの画面を切り出すことができる。
【0033】
本発明の実施例において、上記オフセット光路システムに基づいて、異なるシーンモードの表示需要に適応するように、画像収集手段110で収集されたオリジナル画像に対して、表示必要なシーンモードに応じて当該画像を切り出して、当該シーンモードにおいて表示される必要のある画像(本明細書において切り出して得られた表示すべき画像を切り出し画像と呼称される)を得ることができる。それ相応に、イメージプロセッサ120は、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得することができる。
【0034】
一例において、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、結像システムに予め設定されてもよい。
【0035】
例えば、画像収集手段110(例えば、車載カメラ)の車両での取り付け位置情報、画像収集手段110における像面の結像レンズモジュールに対するオフセット位置関係、及び異なるシーンモードでの画像表示需要に基づいて、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の、イメージセンサの像面における位置情報を特定してもよい。
【0036】
説明すべきことは、本発明の実施例において記述された切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、切り出し画像のイメージセンサの像面における位置情報を指し、例えば、イメージセンサの像面の左上頂点を座標原点とし、水平方向右向きを横座標軸の正方向とし、且つ垂直方向下向きを縦座標軸の正方向とする座標系における座標情報を指す。
【0037】
一例において、結像システムは、少なくとも2つのシーンモードをサポートすることができ、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、完全に同じではない。
【0038】
一実施例において、結像システムが2つのシーンモードをサポートすると仮定すると、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、異なる。
【0039】
別の実施例において、結像システムが3つのシーンモードをサポートすると仮定すると、当該3つの異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、それぞれ異なってもよく、又は、そのうちの2つのシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報が同じであり、残りの1つのシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報が当該2つのシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報と異なる。
【0040】
例えば、結像システムがサポートするシーンモードは、シーンモード1~3を含み、シーンモード1及び2に対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、同じであり、シーンモード3に対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、シーン1及び2に対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報と異なる。
【0041】
本発明の実施例において、イメージプロセッサ120は、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得したときに、更にシーンモードに基づいて、得られた切り出し画像を対応する画像表示器130に伝送し、画像表示器130に、受信された切り出し画像を表示させてもよい。
【0042】
一例において、異なるシーンモードに対応する画像表示器130は、異なってもよく、又は、同一の画像表示器130は、シーンモードの切り替えによって異なるシーンモードの切り出し画像を表示してもよい。
【0043】
例えば、結像システムがシーンモード1及びシーンモード2を含み、結像システムが画像表示器1及び画像表示器2を含み、画像表示器1がシーンモード1に対応し、画像表示器2がシーンモード2に対応する場合に、イメージプロセッサは、シーンモード1に対応する切り出し画像を画像表示器1に送信して表示させ、且つシーンモード2に対応する切り出し画像を画像表示器2に送信して表示させてもよい。
【0044】
更に例えば、結像システムがシーンモード1及びシーンモード2を含み、且つ結像システムが1つの画像表示器を含むと仮定すると、イメージプロセッサは、シーンモード1に対応する切り出し画像をシーンモード1に切り替えられた画像表示器1に送信して表示させ、シーンモード2に対応する切り出し画像をシーンモード2に切り替えられた画像表示器1に送信して表示させてもよい。
【0045】
一例において、結像システムに複数の異なるシーンモードに対応する画像表示器が存在する場合、切り出し画像を当該画像表示器に送信する時、更に現在の切り出し画像に対応するシーンモードを指示する必要がある。このように、画像表示器は、当該シーンモードに切り替え、受信された切り出し画像を表示する。
【0046】
説明すべきことは、本発明の実施例において、結像システムが複数の画像表示器を含む場合に、当該複数の画像表示器の一部又は全部は、複数の異なるシーンモードに対応する切り出し画像を表示することをサポートすることができる。
【0047】
例えば、結像システムがシーンモード1~3をサポートし、且つ結像システムが画像表示器1及び画像表示器2を含む場合に、画像表示器1は、シーンモードの切り替えにより、シーンモード1に対応する切り出し画像とシーンモード2に対応する切り出し画像とをそれぞれ表示可能であり、画像表示器2は、シーンモード3に対応する切り出し画像を表示する。
【0048】
更に例えば、結像システムがシーンモード1~4をサポートし、且つ結像システムが画像表示器1及び画像表示器2を含む場合に、画像表示器1は、シーンモードの切り替えにより、シーンモード1に対応する切り出し画像とシーンモード2に対応する切り出し画像とをそれぞれ表示可能であり、画像表示器2は、シーンモードの切り替えにより、シーンモード3に対応する切り出し画像とシーンモード4に対応する切り出し画像とをそれぞれ表示可能である。
【0049】
一例において、イメージプロセッサ120は、受信された画像表示指令に付加されたシーンモードに基づいて、当該シーンモードでの切り出し画像を取得し、且つ対応する画像表示器130により表示してもよい。即ち、画像表示のシーンモードは、画像表示指令によってイメージプロセッサ120へ通知されてもよい。
【0050】
1つの可能な実施例として、イメージプロセッサ120が異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定することは、何れかのシーンモードについて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の視野角を特定することと、当該視野角に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズを特定することと、当該視野角、及び、イメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定することと、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズ、及び当該画像の中心のイメージセンサにおける位置に基づいて、当該切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定することとを含んでもよい。
【0051】
異なるシーンモードで表示された画像を取得するために、いずれかのシーンモードについて、イメージプロセッサ120は、当該シーンモードに対応する切り出し画像の視野角を特定し、当該視野角に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズを特定することができる。
【0052】
例示として、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の視野角(水平視野角及び垂直視野角を含む)は、イメージプロセッサ120に予め記憶されてもよく、イメージプロセッサ120は、切り出し画像の視野角を取得した後、切り出し画像の視野角と画像収集手段110の視野角との比率、及び収集されたオリジナル画像のサイズに基づいて、切り出し画像のサイズを特定することができる。
【0053】
例えば、画像収集手段110の水平視野角が120°であり、切り出し画像の水平視野角が60°であり、即ち、切り出し画像の水平視野角と画像収集手段110の水平視野角との比率が1:2であると仮定すると、切り出し画像の幅は、収集されたオリジナル画像の幅の1/2となる。
【0054】
同様に、画像収集手段110の垂直視野角が60°であり、切り出し画像の垂直視野角が40°であり、即ち、切り出し画像の垂直視野角と画像収集手段110の垂直視野角との比率が2:3であると仮定すると、切り出し画像の高さは、収集されたオリジナル画像の高さの2/3となる。
【0055】
収集されたオリジナル画像の幅及び高さがそれぞれW及びHであると仮定すると、切り出し画像の幅及び高さは、それぞれW*1/2及びH*2/3となる。
【0056】
その一方、イメージプロセッサ120は、当該視野角、及びイメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定することができる。
【0057】
例示として、イメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置は、イメージプロセッサ120に予め記憶されてもよく、イメージプロセッサは、当該オフセット位置を取得した後、水平方向及び垂直方向に1画素をオフセットすることに対応する角度をそれぞれ特定してもよい。
【0058】
例えば、オフセットされていない場合に、画像収集手段110の垂直視野角が-A°~+A°の間にあり、イメージセンサの中心が結像レンズモジュールの光軸に対してN個の画素を垂直にオフセットした後、画像収集手段110の垂直視野角が-B°~+C°である(A、B及びCがいずれも負数ではなく、且つB+C=2Aである)と、垂直方向において1画素をオフセットすることに対応する角度は、|C°-B°|/Nとなる。
【0059】
あるシーンモードの垂直視野角が-D°~+E°(D及びEが負数ではなく、且つD≦B、E≦C)の間にある場合に、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心がイメージセンサの中心に対して垂直にオフセットした画素数は、((E°-D°)-(C°-B°))*N/|C°-B°|となり、正数であれば、下向きにオフセットし、負数であれば、上向きにオフセットする。同様に、イメージセンサの中心が結像レンズモジュールの光軸に対して水平オフセットを有する場合に、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心がイメージセンサの中心に対して水平にオフセットした画素数を特定することができる。
【0060】
更に、切り出し画像の中心の、イメージセンサにおける位置を特定することができる。
【0061】
当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズ、及び当該切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置が特定された場合、当該切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定してもよい。
【0062】
切り出し画像のサイズがa*bであり、切り出し画像の中心座標が(c、d)であり、c≧a/2であり、d≧b/2であると仮定すると、切り出し画像の左上頂点の座標は、(c-a/2、d-b/2)となり、右下頂点の座標は、(c+a/2、d+b/2)となり、左下頂点の座標は、(c-a/2、d+b/2)となり、右上頂点の座標は、(c+a/2、d-b/2)となる。
【0063】
別の可能な実施例として、イメージプロセッサ120が異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定することは、何れかのシーンモードについて、当該シーンモードに応じて、予め設定されたマッピングテーブルを検索することにより、当該シーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定することを含んでもよく、当該予め設定されたマッピングテーブルには、シーンモードと切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報との対応関係が記録されている。
【0064】
例示として、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報の特定効率が向上するように、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報(実験結果又は経験に基づいて設定可能である)を予め設定し、且つそれをテーブル(マッピングテーブルと呼称されてもよい)の形式で記憶し、更に、後続のフローにおいて、いずれかのシーンモードについて、当該シーンモードに応じて、予め設定されたマッピングテーブルを検索し、当該シーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定してもよい。
【0065】
一例において、上記切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報が特定された後、更に、当該位置情報に基づいて、画像収集手段で収集された画像における、当該位置情報に対応する画像領域を特定することと、当該画像領域の結像特徴情報に基づいて、当該画像領域の境界を調整することとを更に含んでもよい。上記当該位置情報に基づいて画像収集手段で収集された画像を切り出すことは、境界が調整された画像領域を切り出すことを含む。
【0066】
切り出し画像の結像品質が向上するように、何れかのシーンモードについて、上記方式で当該シーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定した後、収集されたオリジナル画像における当該位置情報に対応する画像領域の、結像特徴情報に基づいて、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の境界を調整することにより、収集されたオリジナル画像の当該画像領域内の無効情報を減少させ又は/及び収集されたオリジナル画像の当該画像領域の画像品質を向上させてもよい。
【0067】
一例において、当該結像特徴情報は、画像領域内の無効情報の比率、画像の歪み度合い及び画像のケラレ(ビネッティング)領域の分布等の情報のうちの1つ又は複数を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0068】
例えば、結像特徴情報が無効情報の比率であることを例とし、イメージプロセッサは、収集されたオリジナル画像における切り出し画像の位置情報に対応する画像領域内の、無効情報の比率が所定閾値を上回ったと特定したときに、無効情報の当該画像領域における分布を認識し、当該無効情報の画像領域における分布に基づいて、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の境界を調整してもよい。
【0069】
例えば、無効情報が画像領域の左右両側に分布すれば、収集されたオリジナル画像における当該画像領域の左右境界をより中心に近い位置に調整することができ、即ち、当該画像領域の左側の境界を右へ平行移動し、当該画像領域の右側の境界を左へ平行移動する。
【0070】
更に例えば、結像特徴情報が画像ケラレ領域分布情報であることを例とすると、ケラレ領域分布情報に基づいて、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の境界を調整することにより、ケラレを除去してもよい。
【0071】
例えば、ケラレ領域が、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の左下隅及び右下隅に分布している場合に、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の下境界を上へ移動するか、又は/及び、左右境界をより中心位置に近接するように調整する方式により、画像領域のケラレを除去することができる。例示として、イメージプロセッサ120は、収集されたオリジナル画像における切り出し画像の位置情報に対応する画像領域の、結像特徴情報に基づいて、当該画像領域の境界を調整した後、境界が調整された画像領域を切り出して、対応するシーンモードに対応する切り出し画像を取得することができる。
【0072】
説明すべきことは、本発明の実施例において、上記方式で収集されたオリジナル画像の指定画像領域の境界を調整した後、当該指定画像領域の解像度が変化し、境界が調整された画像領域を切り出して得られた切り出し画像の解像度も変化する。切り出し画像を表示する前に、当該切り出し画像の解像度を境界が調整される前の解像度になるまで処理することができ、例えば、引き上げ又は補間の方式により、境界が調整された指定画像領域の解像度を調整前の解像度になるまで処理することができる。
【0073】
本発明の実施例に係る技術案が当業者により良好に理解されるように、以下では、具体的な実施例を参照して本発明の実施例に係る結像システムの動作原理を説明する。
【0074】
当該実施例において、車載結像システムを例とする。当該車載結像システムにおいて、画像収集手段は、車載リヤビューカメラであり、イメージプロセッサは、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップであり、画像表示器は、車内バックミラー及び中央制御スクリーンを含む。
【0075】
車載リヤビューカメラのイメージセンサは、1/2.8”(即ち、チップの対角線の長さが2.8分の1インチである)チップを採用し、解像度が1920×1080であり、結像レンズモジュールは、2.1mmレンズ(即ち、レンズの焦点距離が2.1mmである)を採用する。
【0076】
イメージセンサの像面と結像レンズモジュールにオフセットが存在しない場合、車載リヤビューカメラの水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、-32°~+32°の間にあり、即ち、車載リヤビューカメラの水平視野角は、光軸によって等分され、且つ光軸の左側と右側は、それぞれ62.5°であり、車載リヤビューカメラの垂直視野角は、光軸によって等分され、且つ光軸の上方と下方は、それぞれ32°である。
【0077】
車内バックミラーのアスペクト比は、5:1であり、中央制御スクリーンのアスペクト比は、4:3である。
【0078】
当該実施例において、車載結像システムは、ストリーミングメディアシーンモードとリバースシーンモードをサポートし、異なるシーンモードの表示需要に適応するように、車載リヤビューカメラにおけるイメージセンサの像面と結像レンズモジュールとの間に垂直オフセットが存在し、その模式図は、図6Aに示される。ここで、Oは、イメージセンサの中心であり、Oは、結像レンズモジュールの中心であり、Sは、イメージセンサのサイズ範囲であり、Sは、結像レンズモジュールの最大結像範囲である。
【0079】
上記オフセットに基づいて、車載リヤビューカメラの水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、+11.5°~-52.5°の間にある。
【0080】
当該実施例において、ストリーミングメディアシーンモードの観測範囲をセンタリング且つ対称にする必要があるとともに、画像歪みに敏感であるため、ストリーミングメディアシーンモードについて、イメージセンサの像面と結像レンズモジュールのオフセット位置に基づいて、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定することにより、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像の中心と結像レンズモジュールの光軸を同軸させ、ストリーミングメディアシーンモードでの画像品質を保証し、画像歪みを減少させる。
【0081】
リバースシーンモード観測範囲が非対称であることが要求され、且つ画像歪みに敏感ではないため、リバースシーンモードについて、車両後方カメラの光軸水平面以下の視野角をできるだけ増大させ、車両後方地面の死角領域を減少させることができる。
【0082】
また、イメージセンサの像面と結像レンズモジュールとにオフセットが存在するため、車載リヤビューカメラで収集された画像にケラレが存在する(図6Aに示めされた、イメージセンサのサイズ範囲が結像レンズモジュールの最大結像範囲を超える領域)。したがって、シーンモードに対応する画像領域にケラレが存在する場合、ケラレに基づいて当該画像領域の境界を調整する必要があり、それによりケラレを除去する。
【0083】
図6Aに示すシーンを例として、イメージセンサの像面と結像レンズモジュールとにオフセットが存在するため、リバースシーンに対応する画像領域にケラレ(即ち、図中の矩形領域が円形領域を超えた部分)が存在する。リバースシーンに対応する画像領域におけるケラレを除去するために、当該画像領域の左右境界を中心位置に近づく方向に平行移動してもよい。このように、図6Bにおける画像領域(Sリバース)を得る。
【0084】
上記需要に基づいて、ストリームメディアシーンモードについて、画像処理チップによって特定された水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、-11.5°~+11.5°の間にある。
【0085】
リバースシーンについて、画像処理チップによって特定された水平視野角は、-55°~+55°の間にあり、垂直視野角は、+11.5°~-52.5°の間にある。
【0086】
例示的なストリームメディアシーンモード及びリバースシーンモードの視野角(水平視野角及び垂直視野角を含む)の模式図は、図7及び図8A~8Cに示されてもよい。
【0087】
ここで、図8Aは、実車の視野角分布の模式図の側面図を示し、図8Bは、実車の視野角分布の模式図の平面図を示し、図8Cは、実車の視野角分布の模式図の背面図を示す。
【0088】
ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報、及びリバースシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、図6Bに示される。ここで、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置とリバースシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置とは、重なりがある。ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像の解像度が1920×384であり、即ち、画像サイズが1920画素×384画素である。リバースシーンモードに対応する切り出し画像の解像度が1750×1080である。
【0089】
当該実施例において、イメージプロセッサは、表示すべきシーンモードに応じて、当該シーンモードでの切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報に基づいて、収集された画像を切り出し、切り出し画像を対応する画像表示器に送信して表示させてもよい。
【0090】
一例において、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像について、車内バックミラーを介して表示してもよく、リバースシーンモードに対応する切り出し画像について、中央制御スクリーンを介して表示してもよい。
【0091】
例えば、車両が正常に走行する時、車載結像システムがストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像を取得することがトリガされてもよい。
【0092】
例えば、車載リヤビューカメラにおける画像処理チップへストリーミングメディアシーンモードの切り出し画像に対する画像表示指令を送信し、当該画像表示指令にストリーミングメディアシーンモードの認識情報が付加されている。画像処理チップは、当該画像表示指令を受信し、現在動作するシーンモードがストリーミングメディアシーンモードであると特定する。この時、画像処理チップは、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて車載リヤビューカメラで収集された画像を切り出し、ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像を取得し、更に、当該ストリーミングメディアシーンモードに対応する切り出し画像を車内バックミラーに伝送し、車内バックミラーに、受信された切り出し画像を表示させてもよい。
【0093】
車両が後進する時、車載結像システムがリバースシーンモードに対応するクロッピング画像を取得することがトリガされてもよい。
【0094】
例えば、車載リヤビューカメラにおける画像処理チップへリバースシーンモードの切り出し画像に対する画像表示指令を送信し、当該画像表示指令にリバースシーンモードの認識情報が付加されている。画像処理チップは、当該画像表示指令を受信し、現在動作するシーンモードがリバースシーンモードであると特定する。この時、画像処理チップは、リバースシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、車載リヤビューカメラで収集された画像を切り出すことにより、リバースシーンモードに対応する切り出し画像を取得し、更に、当該リバースシーンモードに対応する切り出し画像を中央制御スクリーンに伝送し、中央制御スクリーンに、受信された切り出し画像を表示させてもよい。
【0095】
図9は、本発明の実施例に係る結像方法のフローの模式図である。図9に示すように、当該結像方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0096】
ステップS900では、画像収集手段が画像を収集する。
【0097】
一実施例において、車載結像システムを例とする。画像収集手段は、車載リヤビューカメラであり、イメージプロセッサは、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップであり、画像表示器は、車内バックミラー及び中央制御スクリーンを含む。車両が運転する時、車載リヤビューカメラは、車両の後方の画像/ビデオを収集する。ステップS910では、イメージプロセッサが、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、前記画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得する。
【0098】
車両の走行中に、車両後方の道路状況、車両状況を取得することは、ストリーミングメディアシーンであり、車両が後進する時、車両後方(通常、駐車スペースである)に障害物が存在するか否か等を取得することは、リバースシーンである。
【0099】
一実施例において、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、マッピングテーブルの形式で結像システムに予め配置されてもよい。車両が正常に走行する時、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、予め設定されたマッピングテーブルにより、ストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、且つ当該位置情報に基づいて、前記車載リヤビューカメラで収集された画像を切り出すことにより、ストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像を取得する一方、後進する時、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、予め設定されたマッピングテーブルにより、リバースシーンに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、且つ当該位置情報に基づいて前記車載リヤビューカメラが収集した画像を切り出すことにより、リバースシーンに対応する切り出し画像を取得することができる。
【0100】
一実施例において、車両が正常に走行する時、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、ストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像の視野角を特定し、当該視野角に基づいてストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像のサイズを特定し、当該視野角、及びイメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、ストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定し、次にストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像のサイズと当該切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置とに基づいて、当該切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定してもよい。
【0101】
一実施例において、車両が後進する時、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、リバースシーンに対応する切り出し画像の視野角を特定し、当該視野角に基づいてリバースシーンに対応する切り出し画像のサイズを特定し、当該視野角、及びイメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、リバースシーンに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定し、次にリバースシーンに対応する切り出し画像のサイズと当該切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置とに基づいて、当該切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定してもよい。
【0102】
ステップS920では、イメージプロセッサが、シーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送する。
【0103】
一例において、異なるシーンモードに対応する画像表示器が異なることができ、又は、同じ画像表示器がシーンモードの切り替えによって異なるシーンモードの切り出し画像を表示することができる。
【0104】
一例において、車両が正常に走行する時、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、メディアストリームシーンに基づいて、取得されたクロッピング画像を車内バックミラーに伝送する一方、後進する時、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、リバースシーンに基づいて、得られた切り出し画像を中央制御スクリーンに伝送する。
【0105】
ステップS930では、画像表示器が、受信された切り出し画像を表示する。
【0106】
正常に走行する時、車内バックミラーは、受信された車両後方道路状況、車両状況画像/メディアストリームを表示する。後進時、中央制御スクリーンは、受信された車両の後下方の画像/メディアストリームを表示する。
【0107】
本発明の実施例において、異なるシーンの結像需要に適応するために、画像収集手段におけるイメージセンサの中心と画像収集手段における結像レンズモジュールの光軸は、同軸ではなく、水平及び/又は垂直方向のオフセットが存在し、即ち、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対してオフセットを有し、オフセット光路システムを形成する。
【0108】
イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対してオフセットを有するため、画像収集手段の視野角は、非対称である。
【0109】
例えば、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して垂直下向きのオフセットを有する場合に、結像レンズモジュールの光軸を基準として、上半分の視野角が下半分の視野角よりも大きく、且つ、イメージセンサの像面が結像レンズモジュールに対して下向きにオフセットする幅が多いほど、上半分の視野角と下半分の視野角との偏差が大きくなる。
【0110】
上記オフセット光路システムに基づいて、イメージセンサの像面を異なる領域に分割することができ、異なる視野範囲の画像収集を実現し、異なる応用シーンにフィットする。オフセットの視野角に歪み及び非対称である状況が存在するため、観測範囲をセンタリングする必要があるシーンについて、イメージセンサの像面から中央の表示領域内の画像を切り出し、画像効果を保証することができる。観測角に対称性が必要でなく、且つ歪みに敏感ではないシーンについて、イメージセンサの像面から、オフセットされた表示領域内の画像を切り出し、無効情報を減少させ、シーンの重点注目方向の視野角を増大させることができる。
【0111】
例示として、イメージセンサの像面の分割方式は、水平方向において異なる領域に分割することと、垂直方向において異なる領域に分割することと、水平及び垂直方向において異なる領域に分割することとを含んでもよい。分割後の領域の数は、異なる表示シーンに適応するように、2つ又は複数であってもよい。
【0112】
本発明の実施例において、上記オフセット光路システムに基づいて、異なるシーンモードの表示需要に適応するように、画像収集手段で収集されたオリジナル画像について、表示必要なシーンモードに基づいて当該画像を切り出して、当該シーンモードにおいて表示必要な画像(即ち、切り出し画像)を取得してもよい。
【0113】
それ相応に、イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定し、当該位置情報に基づいて、画像収集手段で収集された画像を切り出すことにより、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得してもよい。
【0114】
異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、予め結像システムに配置されてもよい。
【0115】
例えば、画像収集手段(例えば、車載カメラ)の車両での取り付け位置情報、画像収集手段における像面の結像レンズモジュールに対するオフセット位置関係、及び異なるシーンモードでの画像表示需要に基づいて、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサの像面における位置情報を特定してもよい。
【0116】
本発明の実施例において記述された切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、切り出し画像のイメージセンサの像面における位置情報を指し、例えば、イメージセンサの像面の左上頂点を座標原点とし、水平方向右向きを横座標軸の正方向とし、且つ垂直方向下向きを縦座標軸の正方向とする座標系における座標情報を指す。
【0117】
一例において、結像システムは、少なくとも2つのシーンモードをサポートすることができ、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、完全に同じではない。
【0118】
結像システムが2つのシーンモードをサポートすると仮定すると、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、異なる。
【0119】
結像システムが3つのシーンモードをサポートすると仮定すると、当該3つの異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、それぞれ異なってもよく、又は、そのうちの2つのシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報が同じであり、残りの1つのシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報が当該2つのシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報と異なる。
【0120】
例えば、結像システムがサポートするシーンモードは、シーンモード1~3を含み、シーンモード1及び2に対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、同じであり、シーンモード3に対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報は、シーン1及び2に対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報と異なる。
【0121】
イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像を取得したときに、更にシーンモードに基づいて、取得された切り出し画像を対応する画像表示器に伝送し、画像表示器に、受信された切り出し画像を表示させしてもよい。
【0122】
異なるシーンモードに対応する画像表示器は、異なってもよく、又は、同じ画像表示器がシーンモードの切り替えによって異なるシーンモードの切り出し画像を表示してもよい。
【0123】
結像システムがシーンモード1及びシーンモード2を含み、結像システムが画像表示器1及び画像表示器2を含み、画像表示器1がシーンモード1に対応し、画像表示器2がシーンモード2に対応する場合に、イメージプロセッサは、シーンモード1に対応する切り出し画像を画像表示器1に送信して表示させ、且つシーンモード2に対応する切り出し画像を画像表示器2に送信して表示させてもよい。
【0124】
結像システムがシーンモード1及びシーンモード2を含み、且つ結像システムが1つの画像表示器を含むと仮定すると、イメージプロセッサは、シーンモード1に対応する切り出し画像をシーンモード1に切り替えられた画像表示器1に送信して表示させ、シーンモード2に対応する切り出し画像をシーンモード2に切り替えられた画像表示器1に送信して表示させてもよい。
【0125】
一例において、結像システムに複数の異なるシーンモードに対応する画像表示器が存在する場合、切り出し画像を当該画像表示器に送信する時、更に現在の切り出し画像に対応するシーンモードを指示する必要がある。このように、画像表示器は、当該シーンモードに切り替え、受信された切り出し画像を表示する。
【0126】
本発明の実施例において、結像システムが複数の画像表示器を含む場合に、当該複数の画像表示器の一部又は全部は、複数の異なるシーンモードに対応する切り出し画像を表示することをサポートすることができる。
【0127】
例えば、結像システムがシーンモード1~3をサポートし、且つ結像システムが画像表示器1及び画像表示器2を含む場合に、画像表示器1は、シーンモードの切り替えにより、シーンモード1に対応する切り出し画像とシーンモード2に対応する切り出し画像とをそれぞれ表示可能であり、画像表示器2は、シーンモード3に対応する切り出し画像を表示する。
【0128】
更に例えば、結像システムがシーンモード1~4をサポートし、且つ結像システムが画像表示器1及び画像表示器2を含む場合に、画像表示器1は、シーンモードの切り替えにより、シーンモード1に対応する切り出し画像とシーンモード2に対応する切り出し画像とをそれぞれ表示可能であり、画像表示器2は、シーンモードの切り替えにより、シーンモード3に対応する切り出し画像とシーンモード4に対応する切り出し画像とをそれぞれ表示可能である。
【0129】
1つの可能な実施例として、図10に示すように、ステップS910において、イメージプロセッサは、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定する際に、以下のステップによって実現されてもよい。
【0130】
ステップ911では、何れかのシーンモードについて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の視野角を特定する。
【0131】
一例において、ストリーミングメディアシーンについて、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップによって特定された切り出し画像の水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、-11.5°~+11.5°の間にある一方、リバースシーンについて、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップによって特定された切り出し画像の水平視野角は、-55°~+55°の間にあり、垂直視野角は、+11.5°~-52.5°の間にある。
【0132】
ステップS912では、当該視野角に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズを特定する。
【0133】
一例において、車載リヤビューカメラの水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、+11.5°~-52.5°の間にある。したがって、ストリーミングメディアシーンについて、切り出し画像の幅は、収集されたオリジナル画像の幅であり、高さは、収集されたオリジナル画像の高さの23/64である。リバースシーンについて、切り出し画像の幅は、0.88*オリジナル画像の幅であり、高さは、収集されたオリジナル画像の高さである。
【0134】
ステップS913では、当該視野角、及びイメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定する。
【0135】
イメージセンサの像面と結像レンズモジュールとにオフセットが存在しない場合、車載リヤビューカメラの水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、-32°~+32°の間にある。オフセット後、車載リヤビューカメラの水平視野角は、-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角は、+11.5°~-52.5°の間にある。
【0136】
イメージセンサの中心が結像レンズモジュールの光軸に対して20個の画素を水平にオフセットした後、車載リヤビューカメラの水平視野角が-63.5°~+61.5°の間にある場合に、水平方向において1画素をオフセットすることに対応する角度は、0.1となる。イメージセンサの中心が結像レンズモジュールの光軸に対して10個の画素を垂直にオフセットした後、リヤビューカメラの垂直視野角が-33°~+31°の間にある場合に、垂直方向において1画素をオフセットすることに対応する角度は、0.2となる。
【0137】
ストリーミングメディアシーンについて、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップによって特定された切り出し画像の水平視野角が-62.5°~+62.5°の間にあり、垂直視野角が-11.5°~+11.5°の間にある場合に、ストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像の中心がイメージセンサの中心に対して垂直にオフセットした画素数は、10となり、ストリーミングメディアシーンに対応する切り出し画像の中心がイメージセンサの中心に対して水平にオフセットした画素数は、0となる。
【0138】
リバースシーンについて、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップによって特定された水平視野角が-55°~+55°の間にあり、垂直視野角が+11.5°~-52.5°の間にある場合に、リバースシーンに対応する切り出し画像の中心がイメージセンサの中心に対して垂直にオフセットした画素数が205となり、リバースシーンに対応する切り出し画像の中心がイメージセンサの中心に対して水平にオフセットした画素数が0となる。
【0139】
ステップS914では、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズと、当該切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置とに基づいて、当該切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定する。
【0140】
イメージセンサの像面のサイズが1920×1080であり、イメージセンサの像面の左上頂点を座標原点とし、水平方向右向きを横座標軸の正方向とし、垂直下向きを縦座標軸の正方向とすると、イメージセンサの中心の座標は、(960、540)となる。
【0141】
ストリーミングメディアシーンについて、対応する切り出し画像の中心の座標は、(960、550)である。切り出し画像のサイズが1920×384である場合に、切り出し画像の左上頂点の座標は、(0、358)となり、右下頂点の座標は、(1920、742)となり、左下頂点の座標は、(0、742)となり、右上頂点の座標は、(1920、358)となる。
【0142】
リバースシーンについて、対応する切り出し画像の中心の座標は、(960、745)である。切り出し画像のサイズが1750×1080である場合に、切り出し画像の左上頂点の座標は、(85、205)となり、右下頂点の座標は、(1835、1285)となり、左下頂点の座標は、(85、1285)となり、右上頂点の座標は、(1835、205)となる。
【0143】
異なるシーンモードで表示された画像を取得するために、いずれかのシーンモードについて、イメージプロセッサは、当該シーンモードに対応する切り出し画像の視野角を特定し、且つ当該視野角に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズを特定することができる。
【0144】
例示として、異なるシーンモードに対応する切り出し画像の視野角(水平視野角及び垂直視野角を含む)は、イメージプロセッサ120に予め記憶されてもよく、イメージプロセッサ120は、切り出し画像の視野角を取得した後、切り出し画像の視野角と画像収集手段110の視野角との比率、及び収集されたオリジナル画像のサイズに基づいて、切り出し画像のサイズを特定することができる。
【0145】
その一方、イメージプロセッサは、当該視野角、及びイメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置に基づいて、当該シーンモードに対応する切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定することができる。
【0146】
例示として、イメージセンサの中心と結像レンズモジュールの光軸との間のオフセット位置は、イメージプロセッサ120に予め記憶されてもよく、イメージプロセッサは、当該オフセット位置を取得した後、水平方向及び垂直方向における、1画素をオフセットすることに対応する角度をそれぞれ特定してもよい。
【0147】
更に、切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置を特定することができる。
【0148】
当該シーンモードに対応する切り出し画像のサイズ、及び当該切り出し画像の中心のイメージセンサにおける位置が特定された場合、当該切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定してもよい。
【0149】
例えば、切り出し画像のサイズがa*bであり、切り出し画像の中心座標が(c、d)であり、c≧a/2であり、d≧b/2であると仮定すると、切り出し画像の左上頂点の座標は、(c-a/2、d-b/2)となり、右下頂点の座標は、(c+a/2、d+b/2)となり、左下頂点の座標は、(c-a/2、d+b/2)となり、右上頂点の座標は、(c+a/2、d-b/2)となる。
【0150】
別の可能な実施例として、ステップS910において、イメージプロセッサが異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定することは、以下のステップを含んでもよい。
【0151】
何れかのシーンモードについて、当該シーンモードに応じて、予め設定されたマッピングテーブルを検索することにより、当該シーンモードに対応する切り出し画像の前記イメージセンサにおける位置情報を特定し、当該予め設定されたマッピングテーブルには、シーンモードと切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報との対応関係が記録されている。
【0152】
例示として、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報の特定効率が向上するように、異なるシーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報(実験結果又は経験に基づいて設定可能である)を予め設定し、且つそれをテーブル(マッピングテーブルと呼称されてもよい)の形式で記憶し、更に、後続のフローにおいて、いずれかのシーンモードについて、当該シーンモードに応じて、予め設定されたマッピングテーブルを検索し、当該シーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定してもよい。
【0153】
一例において、図11に示すように、ステップS914では、切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報が特定された後、更に以下のステップを含んでもよい。
【0154】
ステップS915では、当該位置情報に基づいて、画像収集手段で収集された画像における、当該位置情報に対応する画像領域を特定する。
【0155】
一例では、ストリーミングメディアシーンについて、車載リヤビューカメラで収集された画像における、(0、358)、(0、742)、(1920、358)及び(1920、742)の4つの点を頂点とする四角形に対応する画像領域を特定する一方、リバースシーンについて、車載リヤビューカメラで収集された画像における、(85、205)、(85、1285)、(1835、205)及び(1835、1285)の4つの点を頂点とする四角形に対応する画像領域を特定する。
【0156】
ステップS916では、当該画像領域の結像特徴情報に基づいて、当該画像領域の境界を調整する。
【0157】
一例において、結像特徴情報は、画像領域内の無効情報の比率、画像の歪み度合い及び画像のケラレ領域の分布等の情報のうちの1つ又は複数を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0158】
一例において、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、収集されたオリジナル画像における切り出し画像の位置情報に対応する画像領域内の、無効情報の比率が所定閾値を上回ったと特定したときに、無効情報の当該画像領域における分布を認識可能であり、無効情報が画像領域の左右両側に分布すれば、収集されたオリジナル画像における当該画像領域の左右境界をより中心に近い位置に調整することができ、即ち、当該画像領域の左側の境界を右へ平行移動し、当該画像領域の右側の境界を左へ平行移動する。
【0159】
一例では、車載リヤビューカメラに内蔵された画像処理チップは、収集されたオリジナル画像における切り出し画像の位置情報に対応する画像領域内の、ケラレ領域が当該画像領域の左下隅及び右下隅に分布していると特定した場合に、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の下境界を上へ移動するか、又は/及び、左右境界をより中心位置に近接するように調整することにより、画像領域のケラレを除去することができる。
【0160】
ステップS910において、当該位置情報に基づいて、画像収集手段で収集された画像を切り出すことは、以下のステップを含んでもよい。
【0161】
境界が調整された後の画像領域を切り出す。
【0162】
例示として、切り出し画像の結像品質が向上するように、何れかのシーンモードについて、上記方式で当該シーンモードに対応する切り出し画像のイメージセンサにおける位置情報を特定した後、収集されたオリジナル画像における当該位置情報に対応する画像領域の、結像特徴情報に基づいて、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の境界を調整することにより、収集されたオリジナル画像の当該画像領域内の無効情報を減少させ又は/及び収集されたオリジナル画像の当該画像領域の画像品質を向上させてもよい。
【0163】
一例において、当該結像特徴情報は、画像領域内の無効情報の比率、画像の歪み度合い及び画像のケラレ領域の分布等の情報のうちの1つ又は複数を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0164】
例えば、結像特徴情報が無効情報の比率であることを例とし、イメージプロセッサは、収集されたオリジナル画像における切り出し画像の位置情報に対応する画像領域内の、無効情報の比率が所定閾値を上回ったと特定したときに、無効情報の当該画像領域における分布を認識し、当該無効情報の画像領域における分布に基づいて、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の境界を調整してもよい。
【0165】
例えば、無効情報が画像領域の左右両側に分布すれば、収集されたオリジナル画像における当該画像領域の左右境界をより中心に近い位置に調整することができる。
【0166】
更に例えば、結像特徴情報が画像ケラレ領域分布情報であることを例とすると、ケラレ領域分布情報に基づいて、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の境界を調整することにより、ケラレを除去してもよい。
【0167】
例えば、ケラレ領域が、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の左下隅及び右下隅に分布している場合に、収集されたオリジナル画像の当該画像領域の下境界を上へ移動するか、又は/及び、左右境界をより中心位置に近接するように調整する方式により、画像領域のケラレを除去することができる。
【0168】
例示として、イメージプロセッサは、収集されたオリジナル画像における切り出し画像の位置情報に対応する画像領域の、結像特徴情報に基づいて、当該画像領域の境界を調整した後、境界が調整された画像領域を切り出して、対応するシーンモードに対応する切り出し画像を取得することができる。
【0169】
説明すべきことは、本発明の実施例において、上記方式で収集されたオリジナル画像の指定画像領域の境界を調整した後、当該指定画像領域の解像度が変化し、境界が調整された画像領域を切り出して得られた切り出し画像の解像度も変化する。切り出し画像を表示する前に、当該切り出し画像の解像度を境界が調整される前の解像度になるまで処理することができ、例えば、引き上げ又は補間の方式により、境界が調整された指定画像領域の解像度を調整前の解像度になるまで処理することができる。
【0170】
説明すべきことは、本文に、第1と第2等のような関係用語は、単に1つの実体や操作を別の実体や操作と区分させるために用いられ、これらの実体や操作の間になんらかの実際的な関係や順番が存在するとは必ずしも要求やヒントすることではない。また、用語「含む」、「備える」又はほかの何れかの同義語が非排他的含有をカバーすることを意図する。このように、一連の要素を有する手順、方法、物品又は機器は、それらの要素を有するだけではなく、明確に挙げられていない他の要素も有し、又はこのような手順、方法、物品又は機器に固有の要素も有する。更なる制限がない限り、語句「1つの…を含む」で限定される要素は、前記要素を有する手順、方法、物品又は機器に他の同じ要素を更に有することをあえて排除しない。
【0171】
上述したのは、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。本発明の精神及び原則内でなされた如何なる変更、均等物による置換、改良等も、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0172】
110 画像収集手段
111 カメラ信号接続線
112 カメラ構造底部ケース
113 駆動回路基板
114 カメラ構造上部ケース
115 イメージセンサ
116 結像レンズモジュール
120 イメージプロセッサ
130 画像表示器
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
【国際調査報告】