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特表2023-520618多視点姿勢推定を使用するための方法及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-18
(54)【発明の名称】多視点姿勢推定を使用するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/12 20060101AFI20230511BHJP
   A61B 6/03 20060101ALI20230511BHJP
   A61B 6/00 20060101ALI20230511BHJP
   G16H 30/00 20180101ALI20230511BHJP
【FI】
A61B6/12
A61B6/03 377
A61B6/00 300D
A61B6/00 300X
G16H30/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022545135
(86)(22)【出願日】2021-01-25
(85)【翻訳文提出日】2022-09-22
(86)【国際出願番号】 IB2021000027
(87)【国際公開番号】W WO2021148881
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】62/965,628
(32)【優先日】2020-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516201939
【氏名又は名称】ボディ・ビジョン・メディカル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Body Vision Medical Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セズガノフ、ディーマ
(72)【発明者】
【氏名】アミト、トマー
【テーマコード(参考)】
4C093
5L099
【Fターム(参考)】
4C093AA01
4C093AA22
4C093AA30
4C093CA23
4C093DA02
4C093DA03
4C093EC16
4C093FC27
4C093FF07
4C093FF42
5L099AA26
(57)【要約】
方法は、医療画像化デバイスが回転によって移動する間に医療画像化デバイスによって撮影された、複数の目標物を含む対象領域を示す一連の医療画像を受信することと、目標物が見えている一連の医療画像のサブセットの各々の姿勢を決定することと、サブセットの決定された姿勢及び画像化デバイスの軌道制約に基づいて、医療画像化デバイスの軌道を推定することと、目標物が見えていない医療画像のうちの1つの姿勢を、医療画像化デバイスの移動が継続するとの仮定に基づく外挿によって決定することと、少なくとも、サブセットの姿勢のうちの少なくともいくつか、及び目標物が見えていない医療画像のうちの1つの姿勢に基づいて、対象領域に関する立体的再構築を決定することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療画像化デバイスが回転によって回転される間に前記医療画像化デバイスによって撮影された一連の医療画像を受信することであって、前記一連の医療画像は複数の目標物を含む対象領域を示す、受信することと、
前記複数の目標物が見えている前記一連の医療画像のサブセットの各々の姿勢を決定することと、
前記一連の医療画像の前記サブセットの前記決定された姿勢及び前記画像化デバイスの軌道制約に基づいて、前記医療画像化デバイスの移動の軌道を推定することと、
前記複数の目標物が少なくとも部分的に見えていない前記医療画像のうちの少なくとも1つの姿勢を、前記医療画像化デバイスの移動が継続するとの仮定に基づく外挿によって決定することと、
少なくとも(a)前記複数の目標物が見えている前記一連の医療画像の前記サブセットの前記姿勢のうちの少なくともいくつか、及び(b)前記複数の目標物が少なくとも部分的に見えていない前記医療画像のうちの前記少なくとも1つの前記姿勢のうちの少なくとも1つ、に基づいて、前記対象領域に関する立体的再構築を決定することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記一連の医療画像の前記サブセットの各々の姿勢は、前記一連の医療画像の前記サブセットにおいて見られる前記複数の目標物の3D場所と前記複数の目標物の2D場所の間の2D-3D対応関係に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の目標物の前記3D場所は少なくとも1つの術前画像に基づいて決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の目標物の前記3D場所はストラクチャ・フロム・モーション技術を適用することによって決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
Cアームに付設された画像化デバイスを使用して、制約された軌道を有する前記Cアームの動きによって医療画像化デバイスが回転される間に複数の医療画像を受信することであって、前記複数の医療画像のうちの少なくともいくつかは対象領域を含む、受信することと、
前記複数の医療画像のサブセットの各々の姿勢を決定することと、
複数の3D目標物の位置を、前記複数の医療画像の前記サブセットにおける前記3D目標物の2D位置に基づいて、及び前記複数の医療画像の前記サブセットの各々の前記決定された姿勢に基づいて、計算することと、
少なくとも前記3D目標物の既知の3D-2D対応関係に基づいて画像化デバイスの場所及び画像化デバイスの向きを決定することによって、前記3D目標物のうちの少なくともいくつかが見えている前記複数の医療画像のうちの更なる1つの姿勢を決定することと、
少なくとも前記複数の医療画像のうちの前記更なる1つ及び前記複数の医療画像のうちの前記更なる1つの前記姿勢に基づいて、前記対象領域の立体的再構築を計算することと、
を含む、方法。
【請求項6】
前記複数の医療画像の前記サブセットの各々の前記姿勢は、少なくとも前記複数の医療画像の前記サブセットにおいて見えている放射線不透過マーカのパターンに基づいて決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記姿勢は前記制約された軌道に基づいて更に決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
医療画像化デバイスが回転によって回転される間に前記医療画像化デバイスによって撮影された一連の医療画像を受信することであって、前記一連の医療画像は3D形状を有する目標物を含む対象領域を示す、受信することと、
前記医療画像のうちの少なくともいくつかの各々の姿勢を、少なくとも前記医療画像のうちの前記少なくともいくつかの各々における前記目標物の2D投影の3D-2D対応関係に基づいて計算することと、
前記対象領域の立体的再構築を、少なくとも前記医療画像のうちの前記少なくともいくつか及び前記医療画像のうちの前記少なくともいくつかの前記計算された姿勢に基づいて、計算することと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記目標物は解剖学的目標物である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記解剖学的目標物の前記3D形状は少なくとも、少なくとも1つの術前画像に基づいて決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記目標物の前記3D形状は、少なくとも前記一連の医療画像のうちの少なくともいくつかにストラクチャ・フロム・モーション技術を適用することに基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ストラクチャ・フロム・モーション技術は前記一連の医療画像の全てに適用される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記姿勢は前記一連の医療画像の全てについて計算される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記一連の画像には複数の放射線不透過マーカが示されていない、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記医療画像のうちの前記少なくともいくつかの各々の姿勢を前記計算することは、前記回転の既知の軌道に更に基づく、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記目標物の前記3D形状は、少なくとも1つの術前画像に基づいて、及び前記一連の医療画像のうちの少なくともいくつかにストラクチャ・フロム・モーション技術を適用することに更に基づいて、決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項17】
前記目標物は前記対象領域において患者の体内に配置された機器である、請求項8に記載の方法。
【請求項18】
前記目標物は、患者の体に近接して前記患者の前記体の外側に配置された物体である、請求項8に記載の方法。
【請求項19】
前記物体は前記患者の前記体に固定されている、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、「METHODS AND SYSTEMS FOR USING MULTI VIEW POSE ESTIMATION」と題する、2020年1月24日に出願された同一所有者による同時継続中の米国仮特許出願第62/965,628号に関連し、その優先権を主張する国際(PCT)特許出願であり、その内容の全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明の実施例は、介入性のデバイス及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
内視鏡手技、ビデオ補助胸部手術、又は類似の医療手技といった最小侵襲性手技の用法を、疑わしい病巣の診断器具として又は癌性腫瘍の治療手段として使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際特許出願第PCT/IB2015/00438号
【特許文献2】国際出願第PCT/IB15/002148号
【特許文献3】国際特許出願第PCT/IB17/01448号
【特許文献4】米国特許第9044190B2号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】B. Triggs、P. McLauchlan、R. Hartley、A. Fitzgibbon (1999)、「Bundle Adjustment-A Modern Synthesis」、ICCV ’99:Proceedings of the International Workshop on Vision Algorithms、Springer-Verlag、298~372頁
【非特許文献2】Furukawa, Y.及びPonce, J.、「Accurate camera calibration from multi-view stereo and bundle adjustment」 International Journal of Computer Vision、84(3)、257~268項(2009)
【非特許文献3】Torr, P.H.及びZisserman, A.、「Feature based methods for structure and motion estimation. In International workshop on vision algorithms」(278~294頁)(1999年9月)、Springer、Berlin、Heidelberg
【非特許文献4】Groen, F.、Young, I.、及びLigthart, G.、「A comparison of different focus functions for use in autofocus algorithms」、Cytometry 6、81~91(1985)
【非特許文献5】https://tomroelandts.com/articles/the-sirt-algorithm
【非特許文献6】Jun-Yan Zhu、Taesung Park、Phillip Isola、及びAlexei A Efros、2017、Unpaired image-to-image translation using cycle-consistent adversarial networks、Proceedings of the IEEE international conference on computer vision、2223~2232
【非特許文献7】Justin Johnson、Alexandre Alahi、及びLi Fei-Fei、Perceptual losses for real-time style transfer and super-resolution. In ECCV、2016
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施例では、本発明は:
第1の画像化モダリティから第1の画像を取得することと、
第1の画像化モダリティからの第1の画像から少なくとも1つの要素を抽出することであって、
少なくとも1つの要素には、気道、血管、体腔、又はこれらの任意の組合せが含まれる、抽出することと、
第2の画像化モダリティから、少なくとも(i)第1の姿勢である放射線不透過機器の第1の画像及び(ii)第2の姿勢である放射線不透過機器の第2の画像を取得することであって、
放射線不透過機器は患者の体腔内にある、取得することと、
少なくとも2つの拡張された気管支造影図を生成することであって、
第1の拡張された気管支造影図は、第1の姿勢である放射線不透過機器の第1の画像に対応しており、
第2の拡張された気管支造影図は、第2の姿勢である放射線不透過機器の第2の画像に対応している、生成することと、
以下の間、すなわち、
(i)放射線不透過機器の第1の姿勢と、
(ii)放射線不透過機器の第2の姿勢と、の間の、相互の幾何学的制約を決定することと、
放射線不透過機器の第1の姿勢及び放射線不透過機器の第2の姿勢を第1の画像化モダリティの第1の画像と比較することによって、放射線不透過機器の第1の姿勢及び放射線不透過機器の第2の姿勢を推定することであって、
比較することは、
(i)第1の拡張された気管支造影図、
(ii)第2の拡張された気管支造影図、及び
(iii)少なくとも1つの要素、を使用して行われ、
放射線不透過機器の推定された第1の姿勢及び放射線不透過機器の推定された第2の姿勢は決定された相互の幾何学的制約を満たす、推定することと、
第3の画像を生成することであって、第3の画像は、第2の画像化モダリティから導出される、対象領域を強調表示した拡張された画像である、生成することと、を含み、
対象領域は第1の画像化モダリティからのデータから決定される、方法、を提供する。
【0007】
いくつかの実施例では、第1の画像化モダリティからの第1の画像からの少なくとも1つの要素には、肋骨、脊椎、横隔膜、又はこれらの任意の組合せが更に含まれる。いくつかの実施例では、相互の幾何学的制約は、以下によって生成される:
a. 放射線不透過機器の第1の画像と放射線不透過機器の第2の画像を比較することによって、(i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを推定することであって、
推定することは、角度計、加速度計、ジャイロスコープ、若しくはこれらの任意の組合せを含むデバイスを使用して行われ、デバイスは第2の画像化モダリティに取り付けられている、推定すること、
b. 相対的な姿勢変化を推定するために複数の画像特徴を抽出することであって、
複数の画像特徴は、解剖学的要素、非解剖学的要素、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、患者に取り付けられたパッチ、第2の画像化モダリティの視野内に配置された放射線不透過マーカ、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、放射線不透過機器の第1の画像及び放射線不透過機器の第2の画像上に見えている、抽出すること、
c. (i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを、少なくとも1つのカメラを使用することであって、
カメラには、ビデオカメラ、赤外線カメラ、深度カメラ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれ、
カメラは固定された位置にあり、
カメラは少なくとも1つの特徴を追跡するように構成されており、
少なくとも1つの特徴には、患者に取り付けられたマーカ、第2の画像化モダリティに取り付けられたマーカ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれる、使用することと、
少なくとも1つの特徴を追跡することと、によって、推定すること、
d. 又は、これらの任意の組合せ。
【0008】
いくつかの実施例では、方法は、軌道を特定するために放射線不透過機器を追跡することと、軌道を追加の幾何学的制約として使用することと、を更に含み、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0009】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む方法である:
患者の少なくとも1つの体腔のマップを生成することであって、
マップは第1の画像化モダリティからの第1の画像を使用して生成される、生成することと、
第2の画像化モダリティから、少なくとも2つの取り付けられたマーカを備える放射線不透過機器の画像を取得することであって、
少なくとも2つの取り付けられたマーカは既知の距離だけ分離されている、取得することと、
患者の少なくとも1つの体腔のマップに対する、第2の画像化モダリティからの放射線不透過機器の姿勢を特定することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第1のマーカの第1の位置を特定することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第2のマーカの第2の位置を特定することと、
第1のマーカの第1の位置と第2のマーカの第2の位置との間の距離を測定することと、
第1のマーカと第2のマーカとの間の既知の距離を投影することと、
患者の少なくとも1つの体腔内での放射線不透過機器の明確な位置を特定するために、測定された距離を、第1のマーカと第2のマーカとの間の投影された既知の距離と比較すること。
【0010】
いくつかの実施例では、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0011】
いくつかの実施例では、方法は、放射線不透過機器の軌道を使用して、放射線不透過機器の深度を特定することを更に含む。
【0012】
いくつかの実施例では、第1の画像化モダリティからの第1の画像は術前画像である。いくつかの実施例では、第2の画像化モダリティからの放射線不透過機器の少なくとも1つの画像は、術中画像である。
【0013】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む方法である:
第1の画像化モダリティから第1の画像を取得することと、
第1の画像化モダリティからの第1の画像から少なくとも1つの要素を抽出することであって、
少なくとも1つの要素には、気道、血管、体腔、又はこれらの任意の組合せが含まれる、抽出することと、
第2の画像化モダリティから、第2の画像化モダリティの2つの異なる姿勢において、少なくとも(i)放射線不透過機器の1つの画像及び(ii)放射線不透過機器のもう1つの画像を取得することであって、
放射線不透過機器の第1の画像は第2の画像化モダリティの第1の姿勢において撮影され、
放射線不透過機器の第2の画像は第2の画像化モダリティの第2の姿勢において撮影され、
放射線不透過機器は患者の体腔内にある、取得することと、
画像化デバイスの2つの姿勢の各々に対応している少なくとも2つの拡張された気管支造影図を生成することであって、第1の拡張された気管支造影図は放射線不透過機器の第1の画像から導出され、第2の拡張された気管支造影図は放射線不透過機器の第2の画像から導出される、生成することと、
以下の間、すなわち、
(i)第2の画像化モダリティの第1の姿勢と、
(ii)第2の画像化モダリティの第2の姿勢と、の間の相互の幾何学的制約を使用して、再構築することと、
対応している拡張された気管支造影図画像及び第1の画像化モダリティの第1の画像から抽出された少なくとも1つの要素を使用して、第1の画像化モダリティの第1の画像に対する第2の画像化モダリティの2つの姿勢を推定することであって、
2つの推定された姿勢は相互の幾何学的制約を満たす、推定することと、
第3の画像を生成することであって、第3の画像は、第1の画像化モダリティをソースとするデータに基づく、第2の画像化モダリティから導出される、対象領域を強調表示した拡張された画像である、生成すること。
【0014】
いくつかの実施例では、肋骨、脊椎、横隔膜、又はこれらの任意の組合せなどの解剖学的要素が、第1の画像化モダリティから及び第2の画像化モダリティから抽出される。
【0015】
いくつかの実施例では、相互の幾何学的制約は、以下によって生成される:
a. 放射線不透過機器の第1の画像と放射線不透過機器の第2の画像を比較することによって、(i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを推定することであって、
推定することは、角度計、加速度計、ジャイロスコープ、若しくはこれらの任意の組合せを含むデバイスを使用して行われ、デバイスは第2の画像化モダリティに取り付けられている、推定すること、
b. 相対的な姿勢変化を推定するために複数の画像特徴を抽出することであって、
複数の画像特徴は、解剖学的要素、非解剖学的要素、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、患者に取り付けられたパッチ、第2の画像化モダリティの視野内に配置された放射線不透過マーカ、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、放射線不透過機器の第1の画像及び放射線不透過機器の第2の画像上に見えている、抽出すること、
c. (i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを、少なくとも1つのカメラを使用することであって、
カメラには、ビデオカメラ、赤外線カメラ、深度カメラ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれ、
カメラは固定された位置にあり、
カメラは少なくとも1つの特徴を追跡するように構成されており、
少なくとも1つの特徴には、患者に取り付けられたマーカ、第2の画像化モダリティに取り付けられたマーカ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれる、使用することと、
少なくとも1つの特徴を追跡することと、によって、推定すること、
d. 又は、これらの任意の組合せ。
【0016】
いくつかの実施例では、方法は、軌道を識別するために放射線不透過機器を追跡することと、そのような軌道を追加の幾何学的制約として使用することと、を更に含み、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0017】
いくつかの実施例では、本発明は、以下を含む、患者の体内の機器の真の位置を特定するための方法である:
第1の画像化モダリティの第1の画像から生成された患者の少なくとも1つの体腔のマップを使用することと、
第2の画像化モダリティから、ある距離が間に定められている少なくとも2つのマーカが取り付けられている、放射線不透過機器の画像を取得することであって、
マーカは、患者の体内の少なくとも2つの異なる体腔内に位置付けられる画像から認識できる、取得することと、
マップに対する第2の画像化モダリティの姿勢を取得することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第1のマーカの第1の位置を特定することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第2のマーカの第2の位置を特定することと、
第1のマーカの第1の位置と第2のマーカの第2の位置との間の距離を測定することと、
第2の画像化モダリティの姿勢を使用して、放射線不透過機器の認識された位置の各々上に、マーカ同士の間の既知の距離を投影することと、
体内での機器の真の位置を特定するために、測定された距離と2つのマーカ同士の間の投影された距離の各々とを比較すること。
【0018】
いくつかの実施例では、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0019】
いくつかの実施例では、方法は、放射線不透過機器の軌道を使用して、放射線不透過機器の深度を特定することを更に含む。
【0020】
いくつかの実施例では、第1の画像化モダリティからの第1の画像は術前画像である。いくつかの実施例では、第2の画像化モダリティからの放射線不透過機器の少なくとも1つの画像は、術中画像である。
【0021】
いくつかの実施例では、方法は、医療画像化デバイスが回転によって回転される間に医療画像化デバイスによって撮影された一連の医療画像を受信することであって、一連の医療画像は複数の目標物を含む対象領域を示す、受信することと、複数の目標物が見えている一連の医療画像のサブセットの各々の姿勢を決定することと、一連の医療画像のサブセットの決定された姿勢及び画像化デバイスの軌道制約に基づいて、医療画像化デバイスの移動の軌道を推定することと、複数の目標物が少なくとも部分的に見えていない医療画像のうちの少なくとも1つの姿勢を、医療画像化デバイスの移動が継続するとの仮定に基づく外挿によって決定することと、少なくとも(a)複数の目標物が見えている一連の医療画像のサブセットの姿勢のうちの少なくともいくつか、及び(b)複数の目標物が少なくとも部分的に見えていない医療画像のうちの少なくとも1つの姿勢のうちの少なくとも1つ、に基づいて、対象領域に関する立体的再構築(volumetric reconstruction)を決定することと、を含む。
【0022】
いくつかの実施例では、一連の医療画像のサブセットの各々の姿勢は、一連の医療画像のサブセットにおいて見られる複数の目標物の3D場所と複数の目標物の2D場所の間の2D-3D対応関係に基づいて決定される。いくつかの実施例では、複数の目標物の3D場所は、少なくとも1つの術前画像に基づいて決定される。いくつかの実施例では、複数の目標物の3D場所は、ストラクチャ・フロム・モーション技術を適用することによって決定される。
【0023】
いくつかの実施例では、方法は、Cアームに付設された画像化デバイスを使用して、制約された軌道を有するCアームの動きによって医療画像化デバイスが回転される間に複数の医療画像を受信することであって、複数の医療画像のうちの少なくともいくつかは対象領域を含む、受信することと、複数の医療画像のサブセットの各々の姿勢を決定することと、複数の3D目標物の位置を、複数の医療画像のサブセットにおける3D目標物の2D位置に基づいて、及び複数の医療画像のサブセットの各々の決定された姿勢に基づいて、計算することと、少なくとも3D目標物の既知の3D-2D対応関係に基づいて画像化デバイスの場所及び画像化デバイスの向きを決定することによって、3D目標物のうちの少なくともいくつかが見えている複数の医療画像のうちの更なる1つの姿勢を決定することと、少なくとも複数の医療画像のうちの更なる1つ及び複数の医療画像のうちの更なる1つの姿勢に基づいて、対象領域の立体的再構築を計算することと、を含む。
【0024】
いくつかの実施例では、複数の医療画像のサブセットの各々の姿勢は、少なくとも複数の医療画像のサブセットにおいて見えている放射線不透過マーカのパターンに基づいて決定される。いくつかの実施例では、姿勢は制約された軌道に基づいて更に決定される。
【0025】
いくつかの実施例では、方法は、医療画像化デバイスが回転によって回転される間に医療画像化デバイスによって撮影された一連の医療画像を受信することであって、一連の医療画像は3D形状を有する目標物を含む対象領域を示す、受信することと、医療画像のうちの少なくともいくつかの各々の姿勢を、少なくとも医療画像のうちの少なくともいくつかの各々における目標物の2D投影の3D-2D対応関係に基づいて計算することと、対象領域の立体的再構築を、少なくとも医療画像のうちの少なくともいくつか及び医療画像のうちの少なくともいくつかの計算された姿勢に基づいて、計算することと、を含む。
【0026】
いくつかの実施例では、目標物は解剖学的目標物である。いくつかの実施例では、解剖学的目標物の3D形状は少なくとも、少なくとも1つの術前画像に基づいて決定される。
【0027】
いくつかの実施例では、目標物の3D形状は、少なくともストラクチャ・フロム・モーション技術を一連の医療画像のうちの少なくともいくつかに適用することに基づいて決定される。いくつかの実施例では、ストラクチャ・フロム・モーション技術は一連の医療画像の全てに適用される。
【0028】
いくつかの実施例では、姿勢は一連の医療画像の全てについて計算される。
【0029】
いくつかの実施例では、一連の画像には複数の放射線不透過マーカが示されていない。
【0030】
いくつかの実施例では、医療画像のうちの少なくともいくつかの各々の姿勢を計算することは、回転の既知の軌道に更に基づく。
【0031】
いくつかの実施例では、目標物の3D形状は、少なくとも1つの術前画像に基づいて、及び一連の医療画像のうちの少なくともいくつかにストラクチャ・フロム・モーション技術を適用することに更に基づいて、決定される。
【0032】
いくつかの実施例では、目標物は対象領域において患者の体内に配置された機器である。
【0033】
いくつかの実施例では、目標物は、患者の体に近接して患者の体の外側に配置された物体である。いくつかの実施例では、物体は患者の体に固定されている。
【0034】
本発明について添付の図面を参照して更に説明するが、これらの図面においては、いくつかの図の全てにわたって、同様の構造は同様の数字によって言及される。示されている図面は必ずしも正確な縮尺で描かれておらず、代わりに本発明の原理を示すことが全体的に強調されている。更に、特定の構成要素の詳細を示すために、いくつかの特徴が誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の方法のいくつかの実施例において使用される多視点姿勢推定方法のブロック図である。
図2】本発明の方法において使用される術中画像の例示的な実施例を示す図であり、1つの特定の姿勢から取得されるフルオロスコープ画像を示す。気管支鏡240、機器210、肋骨220、及び身体境界230が見えている。多視点姿勢推定方法は図2に見えている要素を入力として使用する。
図3】本発明の方法において使用される術中画像の例示的な実施例を示す図であり、1つの特定の姿勢から取得されるフルオロスコープ画像を示す。気管支鏡340、機器310、肋骨320、及び身体境界330が見えている。多視点姿勢推定方法は図3に見えている要素を入力として使用する。
図4】本発明の方法において使用される術中画像の例示的な実施例を示す図であり、Cアームの回転の結果、図2及び図3と比較して異なる姿勢において取得されたフルオロスコープ画像を示す。気管支鏡440、機器410、肋骨420、及び身体境界430が見えている。多視点姿勢推定方法は図4に見えている要素を入力として使用する。
図5】本発明の方法において利用される気管支気道の構造の概略図である。気道中心線は530で表されている。カテーテルは気道の構造に挿入され、画像平面540を有するフルオロスコープ・デバイスによって画像化される。画像上のカテーテルの投影は曲線550によって示されており、これに取り付けられた放射線不透過マーカは点G及び点Fへと投影されている。
図6】気管支鏡に取り付けられた気管支鏡デバイス先端部の画像であり、この気管支鏡は本発明の方法の実施例において使用可能である。
図7】本発明の方法の実施例に係る図であり、この図は、気管支鏡手技においてそこから延びる手術器具(702)と共に使用される追跡型スコープ(tracked scope)(701)の、フルオロスコープ画像のものである。手術器具は、放射線不透過マーカ又はそれに取り付けられた固有のパターンを含み得る。
図8】本発明の方法の実施例に係る2つのビューのエピポーラ幾何の図であり、この図は、気管支鏡手技においてそこから延びる手術器具(802)と共に使用されるスコープ(801)を含む、1対のフルオロスコープ画像のものである。手術器具は、放射線不放射線不透過マーカ又はこれに取り付けられた固有のパターンを含み得る(点P1及び点P2はそのようなパターンの一部を表している)。点P1は対応するエピポーラ線L1を有する。点P0はスコープの先端部を表し、点P3は手術器具の先端部を表す。O1及びO2は対応するビューの焦点を表す。
図9】3D-2D対応関係による6自由度姿勢推定のための例示的な方法を示す図である。
図10A】Cアーム上に付設されたX線画像化デバイスの姿勢を示す図である。
図10B】Cアーム上に付設されたX線画像化デバイスの姿勢を示す図である。
図11】Cアームの軌道を推定するための3D目標物の使用を示す図である。
図12】アルゴリズムが放射線不透過マーカの見えている既知のセットを使用して各画像フレームごとに姿勢を推定するための方法を示す図である。
図13】放射線不透過マーカを使用せずにストラクチャ・フロム・モーションの手法を用いて3D目標物を推定するための方法を示す図である。
図14】複数のフレーム中で見えている物体の同じ特徴点を示す図である。
図15】複数のフレーム中で見えている物体の同じ特徴点を示す図である。
図16】複数のフレーム中で見えている物体の特徴点の位置の決定を最適化するための方法を示す図である。
図17】受信された一連の2D画像に基づいて3D画像再構築を決定するためのプロセスを示す図である。
図18】位置合わせされていない画像を使用して画像-画像変換を訓練するためのプロセスを示す図である。
図19】ドメインCからドメインBへの変換のためのモデル用の訓練を示す図である。
図20】使用者がフルオロスコープを配置するための例示的なガイダンスを示す図である。
図21】使用者がフルオロスコープを配置するための例示的なガイダンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
これらの図は本明細書の一部を構成し、本発明の例示的な実施例を含み、様々な目的及び特徴を示す。更に、これらの図は必ずしも正確な縮尺にはなっておらず、特定の構成要素の詳細を示すために、一部の特徴が誇張されている場合がある。更に、図に示されている測定値、仕様などは全て例示的であることを意図しており、制限的であることは意図していない。したがって、本明細書に開示する構造及び機能に関する具体的な詳細は限定するものではなく、当業者に本発明を様々に利用するよう教示するための、単なる代表的な基礎として解釈すべきである。
【0037】
開示してきたこれらの利益及び改善の中で、本発明の他の目的及び利点が、添付の図と併せて解釈される以下の説明から明らかになるであろう。本明細書には本発明の詳細な実施例が開示されているが、開示される実施例は単に、様々な形態で具現化され得る本発明の例示であるに過ぎないことを理解されたい。更に、本発明の様々な実施例と関連して与えられる実例の各々は、例示的であることを意図しており、制限的であることは意図していない。
【0038】
明細書及び特許請求の範囲の全体にわたって、以下の用語は、そうではないと文脈によって明確に規定されない限りは、本明細書中で明示的に関連付けられている意味をとる。「一実施例では」及び「いくつかの実施例では」という句は、本明細書で使用される場合、必ずしも同じ実施例を指す訳ではないが、指す場合もある。更に、「別の実施例では」及び「いくつかの他の実施例では」という句は、本明細書で使用される場合、必ずしも異なる実施例を指す訳ではないが、指す場合もある。この場合、以下に記載するように、本発明の様々な実施例は、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、容易に組み合わせることができる。
【0039】
更に、本明細書で使用される場合、用語「又は」は包括的な「又は」として作用するものでありであり、そうではないと文脈によって明確に規定されない限りは、用語「及び/又は」と等価である。用語「に基づく」は排他的ではなく、そうではないと文脈によって明確に規定されない限りは、記載されていない追加の要因に基づくことが可能である。更に、本明細書の全体を通して、「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」の意味は、複数の言及対象を含む。「~において(in)」の意味には、「~の中に(in)」及び「~の表面に(on)」が含まれる。
【0040】
本明細書で使用される場合、「複数」とは、数が1よりも多いこと、例えば限定するものではないが、2、3、4、5、6、7、8、9、10、等を指す。例えば、複数の画像は、2つの画像、3つの画像、4つの画像、5つの画像、6つの画像、7つの画像、8つの画像、9つの画像、10個の画像、等であり得る。
【0041】
本明細書で使用される場合、「解剖学的要素」とは目標物を指し、例えば、対象領域、切開点、分岐点、血管、気管支気道、肋骨、又は器官であり得る。
【0042】
本明細書で使用される場合、「幾何学的な(geometrical)制約」若しくは「幾何学的(geometric)制約」又は「相互の制約」若しくは「相互の幾何学的制約」とは、対象者の身体内の身体器官(例えば少なくとも2つの身体器官)同士の間の幾何学的な関係を指し、これらの制約は対象者の体内の肋骨、身体の境界等の間で同様の幾何学上の関係を構築する。そのような幾何学的な関係は、異なる画像化モダリティを通して観察されるときに、変化しないままであるか、又はそれらの相対移動を無視若しくは定量化することができる。
【0043】
本明細書で使用される場合、「姿勢」とは、光学カメラ・デバイスの代替としての術中画像化デバイス源の相対的な場所及び向きを決定する、6つのパラメータのセットを指す。非限定的な実例として、デバイスと患者ベッドと患者の間の相対移動の組合せとして、姿勢を取得することができる。そのような移動の別の非限定的な実例は、術中画像化デバイスの回転を、ベッド上で患者が静止している静止した患者ベッドの周囲でのその移動と組み合わせたものである。
【0044】
本明細書で使用される場合、「場所」とは、3D空間内の画像化デバイス自体を含む、(任意の座標系、例えばx、y、及びzのデカルト座標系において測定可能な)任意の物体の位置を指す。
【0045】
本明細書で使用される場合、「向き」とは、術中画像化デバイスの角度を指す。非限定的な実例として、術中画像化デバイスを、上方に、下方に、又は側方に面するように方向付けることができる。
【0046】
本明細書で使用される場合、「姿勢推定方法」とは、第1の画像化モダリティの3D空間内で、第2の画像化モダリティと関連付けられるカメラのパラメータを推定するための方法を指す。そのような方法の非限定的な実例は、術前のCTの3D空間内での術中フルオロスコープ・カメラのパラメータを取得することである。数学的モデルにおいてそのような推定された姿勢を使用することで、術前のコンピュータ・トモグラフィ(CT:computed tomography)画像内の少なくとも1つの3D点が、術中X線画像内の対応する2D点に投影される。
【0047】
本明細書で使用される場合、「多視点姿勢推定方法」とは、術中画像化デバイスの少なくとも2つの異なる姿勢のうちのいくつかの姿勢を推定するための方法を指す。その場合画像化デバイスは、同じシーン/対象者から画像を獲得する。
【0048】
本明細書で使用される場合、「相対的な角度の違い」とは、画像化デバイスの2つの姿勢の角度方向の相対移動によって引き起こされる、それらの間の角度の違いを指す。
【0049】
本明細書で使用される場合、「相対的な姿勢の違い」とは、対象者と画像化デバイスとの間の相対的な空間移動によって引き起こされる、画像化デバイスの2つの姿勢の間の位置及び相対的な角度の両方の違いを指す。
【0050】
本明細書で使用される場合、「エピポーラ距離」とは、ある点と別のビュー内の同じ点のエピポーラ線との間の距離の測定値を指す。本明細書で使用される場合、「エピポーラ線」とは、あるビュー内の1つの点又は複数の点x,yベクトル又は2列の行列から計算されるものを指す。
【0051】
本明細書で使用される場合、「類似性尺度」とは、2つの物体の間の類似性を定量化する実数値関数を指す。
【0052】
いくつかの実施例では、本発明は:
第1の画像化モダリティから第1の画像を取得することと、
第1の画像化モダリティからの第1の画像から少なくとも1つの要素を抽出することであって、
少なくとも1つの要素には、気道、血管、体腔、又はこれらの任意の組合せが含まれる、抽出することと、
第2の画像化モダリティから、少なくとも(i)第1の姿勢である放射線不透過機器の第1の画像及び(ii)第2の姿勢である放射線不透過機器の第2の画像を取得することであって、
放射線不透過機器は患者の体腔内にある、取得することと、
少なくとも2つの拡張された気管支造影図を生成することであって、
第1の拡張された気管支造影図は、第1の姿勢である放射線不透過機器の第1の画像に対応しており、
第2の拡張された気管支造影図は、第2の姿勢である放射線不透過機器の第2の画像に対応している、生成することと、
以下の間、すなわち、
(i)放射線不透過機器の第1の姿勢と、
(ii)放射線不透過機器の第2の姿勢と、の間の、相互の幾何学的制約を決定することと、
放射線不透過機器の第1の姿勢及び放射線不透過機器の第2の姿勢を第1の画像化モダリティの第1の画像と比較することによって、放射線不透過機器の第1の姿勢及び放射線不透過機器の第2の姿勢を推定することであって、
比較することは、
(i)第1の拡張された気管支造影図、
(ii)第2の拡張された気管支造影図、及び
(iii)少なくとも1つの要素、を使用して行われ、
放射線不透過機器の推定された第1の姿勢及び放射線不透過機器の推定された第2の姿勢は決定された相互の幾何学的制約を満たす、推定することと、
第3の画像を生成することであって、第3の画像は、第2の画像化モダリティから導出される、対象領域を強調表示した拡張された画像である、生成することと、を含み、
対象領域は第1の画像化モダリティからのデータから決定される、方法、を提供する。
【0053】
いくつかの実施例では、第1の画像化モダリティからの第1の画像からの少なくとも1つの要素には、肋骨、脊椎、横隔膜、又はこれらの任意の組合せが更に含まれる。いくつかの実施例では、相互の幾何学的制約は、以下によって生成される:
a. 放射線不透過機器の第1の画像と放射線不透過機器の第2の画像を比較することによって、(i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを推定することであって、
推定することは、角度計、加速度計、ジャイロスコープ、若しくはこれらの任意の組合せを含むデバイスを使用して行われ、デバイスは第2の画像化モダリティに取り付けられている、推定すること、
b. 相対的な姿勢変化を推定するために複数の画像特徴を抽出することであって、
複数の画像特徴は、解剖学的要素、非解剖学的要素、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、患者に取り付けられたパッチ、第2の画像化モダリティの視野内に配置された放射線不透過マーカ、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、放射線不透過機器の第1の画像及び放射線不透過機器の第2の画像上に見えている、抽出すること、
c. (i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを、少なくとも1つのカメラを使用することであって、
カメラには、ビデオカメラ、赤外線カメラ、深度カメラ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれ、
カメラは固定された位置にあり、
カメラは少なくとも1つの特徴を追跡するように構成されており、
少なくとも1つの特徴には、患者に取り付けられたマーカ、第2の画像化モダリティに取り付けられたマーカ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれる、使用することと、
少なくとも1つの特徴を追跡することと、によって、推定すること、
d. 又は、これらの任意の組合せ。
【0054】
いくつかの実施例では、方法は、軌道を特定するために放射線不透過機器を追跡することと、軌道を追加の幾何学的制約として使用することと、を更に含み、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0055】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む方法である:
患者の少なくとも1つの体腔のマップを生成することであって、
マップは第1の画像化モダリティからの第1の画像を使用して生成される、生成することと、
第2の画像化モダリティから、少なくとも2つの取り付けられたマーカを備える放射線不透過機器の画像を取得することであって、
少なくとも2つの取り付けられたマーカは既知の距離だけ分離されている、取得することと、
患者の少なくとも1つの体腔のマップに対する、前記第2の画像化モダリティからの前記放射線不透過機器の姿勢を特定することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第1のマーカの第1の位置を特定することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第2のマーカの第2の位置を特定することと、
第1のマーカの第1の位置と第2のマーカの第2の位置との間の距離を測定することと、
第1のマーカと第2のマーカとの間の既知の距離を投影することと、
患者の少なくとも1つの体腔内での放射線不透過機器の明確な位置を特定するために、測定された距離を、第1のマーカと第2のマーカとの間の投影された既知の距離と比較すること。
単一のビューから推測された3d情報はまだ曖昧であり、器具を肺の中の複数の位置に当てはめることがある可能性がある。計画される3D経路を実際の手技の前に分析し、案内中の曖昧さの大部分を回避するのに最も最適なフルオロスコープの向きを計算することによって、そのような状況の発生を減らすことができる。いくつかの実施例では、フルオロスコープの配置は国際特許出願第PCT/IB2015/00438号の請求項4に記載されている方法に従って行われ、同特許はその内容の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0056】
いくつかの実施例では、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0057】
いくつかの実施例では、方法は、放射線不透過機器の軌道を使用して、放射線不透過機器の深度を特定することを更に含む。
【0058】
いくつかの実施例では、第1の画像化モダリティからの第1の画像は術前画像である。いくつかの実施例では、第2の画像化モダリティからの放射線不透過機器の少なくとも1つの画像は、術中画像である。
【0059】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む方法である:
第1の画像化モダリティから第1の画像を取得することと、
第1の画像化モダリティからの第1の画像から少なくとも1つの要素を抽出することであって、
少なくとも1つの要素には、気道、血管、体腔、又はこれらの任意の組合せが含まれる、抽出することと、
第2の画像化モダリティから、第2の画像化モダリティの2つの異なる姿勢において、少なくとも(i)放射線不透過機器の1つの画像及び(ii)放射線不透過機器のもう1つの画像を取得することであって、
放射線不透過機器の第1の画像は第2の画像化モダリティの第1の姿勢において撮影され、
放射線不透過機器の第2の画像は第2の画像化モダリティの第2の姿勢において撮影され、
放射線不透過機器は患者の体腔内にある、取得することと、
画像化デバイスの2つの姿勢の各々に対応している少なくとも2つの拡張された気管支造影図を生成することであって、第1の拡張された気管支造影図は放射線不透過機器の第1の画像から導出され、第2の拡張された気管支造影図は放射線不透過機器の第2の画像から導出される、生成することと、
以下の間、すなわち、
(i)第2の画像化モダリティの第1の姿勢と、
(ii)第2の画像化モダリティの第2の姿勢と、の間の、相互の幾何学的制約を決定することと、
対応している拡張された気管支造影図画像及び第1の画像化モダリティの第1の画像から抽出された少なくとも1つの要素を使用して、第1の画像化モダリティの第1の画像に対する第2の画像化モダリティの2つの姿勢を推定することであって、
2つの推定された姿勢は相互の幾何学的制約を満たす、推定することと、
第3の画像を生成することであって、第3の画像は、第1の画像化モダリティをソースとするデータに基づく、第2の画像化モダリティから導出される、対象領域を強調表示した拡張された画像である、生成すること。
【0060】
気管支内器具の案内中、3Dでの器具の位置を対象及び他の解剖学的構造に対して相対的に検証する必要がある。肺内の何らかの位置に到達した後で、医師は、器具を同じ位置に維持したままで、フルオロスコープの場所を変えることができる。これらの術中画像を使用して、当業者は器具の場所を3dで再構築し、3dにおける対象に関連する器具の場所を医師に示すことができる。
【0061】
器具の場所を3dで再構築するためには、両方のビュー上の対応する点を拾い上げる必要がある。それらの点は器具上の特別なマーカ、又は任意の機器上の識別可能な点、例えば、器具の先端部、若しくは気管支鏡の先端部であり得る。これを達成するために、エピポーラ線を使用して、点同士の間の対応を見つけることができる。更に、エピポーラ制約を使用して、偽陽性マーカの検出をフィルタリングすること、及び更に、マーカ誤検出に起因して対応する対を有さないマーカを排除することができる(図8を参照)。
【0062】
(エピポーラは、計算幾何学の特別な領域である立体視の幾何学に関連している)
【0063】
いくつかの実施例では、仮想マーカは任意の機器、例えば見えている放射線不透過マーカのない機器上に生成され得る。このことは以下によって行われる:(1)第1の画像上の機器上の任意の点を選択することと、(2)両画像間の既知の幾何学的関係を使用して第2の画像上でエピポーラ線を計算することと、(3)エピポーラ線を既知の又は第2の画像からの機器の軌道と交差させ、マッチング用の仮想マーカを与えること。
【0064】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む方法である:
第1の画像化モダリティから第1の画像を取得することと、
第1の画像化モダリティからの第1の画像から少なくとも1つの要素を抽出することであって、
少なくとも1つの要素には、気道、血管、体腔、又はこれらの任意の組合せが含まれる、抽出することと、
第2の画像化モダリティから、同じ放射線不透過機器の場所の第2の画像化モダリティの2つの異なる姿勢における少なくとも2つの画像を、少なくとも1つ又は複数の異なる機器の場所について取得することであって、
放射線不透過機器は患者の体腔内にある、取得することと、
対応する画像の姿勢同士の間の相互の幾何学的制約を使用して、基準座標系における同じ機器の場所の対応する複数の画像から、各機器の3D軌道を再構築することと、
再構築された放射線不透過機器の位置の3D軌道を第1の画像化モダリティの画像から抽出された3D軌道と整合させる変換を推定することによって、基準座標系と第1の画像化モダリティの画像との間の変換を推定することと、
第3の画像を生成することであって、第3の画像は、基準座標系と第1の画像化モダリティの画像との間の変換を使用する第1の画像化モダリティをソースとするデータに基づく、基準座標系における既知の姿勢を用いて第2の画像化モダリティから導出される、対象領域を強調表示した拡張された画像である、生成すること。
【0065】
いくつかの実施例では、複数の放射線不透過機器の場所の、異なる姿勢からの画像を収集する方法は、以下から成る:(1)放射線不透過機器を第1の場所に配置することと、(2)第2の画像化モダリティの画像を取り込むことと、(3)第2のモダリティの画像化デバイスの姿勢を変えることと、(4)第2の画像化モダリティの別の画像を取り込むことと、(5)放射線不透過機器の場所を変えることと、(6)所望の数の固有の放射線不透過機器の場所が得られるまでステップ2を続けること。
【0066】
いくつかの実施例では、2つの異なる姿勢の画像化デバイスから得られた少なくとも2つの術中画像上で特定可能な、任意の要素の位置を、再構築することが可能である。第1の画像化モダリティの第1の画像に対する第2の画像化モダリティの各姿勢が既知であるとき、第1の画像化モダリティの画像からの任意の解剖学的構造に対する、要素の再構築された3D場所を示すことが可能である。この技法の使用の実例として考えられるのは、対象に対する配備された基準点マーカの3D場所の確認である。
【0067】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む方法である:
第1の画像化モダリティから第1の画像を取得することと、
第1の画像化モダリティからの第1の画像から少なくとも1つの要素を抽出することであって、
少なくとも1つの要素には、気道、血管、体腔、又はこれらの任意の組合せが含まれる、抽出することと、
第2の画像化モダリティから、第2の画像化モダリティの2つの異なる姿勢において、少なくとも(i)放射線不透過基準点の1つの画像及び(ii)その放射線不透過基準点のもう1つの画像を取得することであって、
放射線不透過基準点の第1の画像は第2の画像化モダリティの第1の姿勢において撮影され、
放射線不透過基準点の第2の画像は第2の画像化モダリティの第2の姿勢において撮影される、取得することと、
放射線不透過基準点の3D場所を、画像化デバイスの2つの姿勢から、
(i)第2の画像化モダリティの第1の姿勢と、
(ii)第2の画像化モダリティの第2の姿勢と、の間の相互の幾何学的制約を使用して、再構築することと、
第1の画像化モダリティをソースとするデータに基づく、対象領域に対する基準点の3Dの相対的な場所を示す第3の画像を生成すること。
【0068】
いくつかの実施例では、肋骨、脊椎、横隔膜、又はこれらの任意の組合せなどの解剖学的要素が、第1の画像化モダリティから及び第2の画像化モダリティから抽出される。
【0069】
いくつかの実施例では、相互の幾何学的制約は、以下によって生成される:
a. 放射線不透過機器の第1の画像と放射線不透過機器の第2の画像を比較することによって、(i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを推定することであって、
推定することは、角度計、加速度計、ジャイロスコープ、若しくはこれらの任意の組合せを含むデバイスを使用して行われ、デバイスは第2の画像化モダリティに取り付けられている、推定すること、
b. 相対的な姿勢変化を推定するために複数の画像特徴を抽出することであって、
複数の画像特徴は、解剖学的要素、非解剖学的要素、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、患者に取り付けられたパッチ、第2の画像化モダリティの視野内に配置された放射線不透過マーカ、若しくはこれらの任意の組合せを含み、
画像特徴は、放射線不透過機器の第1の画像及び放射線不透過機器の第2の画像上に見えている、抽出すること、
c. (i)第1の姿勢と(ii)第2の姿勢との間の違いを、少なくとも1つのカメラを使用することであって、
カメラには、ビデオカメラ、赤外線カメラ、深度カメラ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれ、
カメラは固定された位置にあり、
カメラは少なくとも1つの特徴を追跡するように構成されており、
少なくとも1つの特徴には、患者に取り付けられたマーカ、第2の画像化モダリティに取り付けられたマーカ、若しくはこれらの任意の組合せが含まれる、使用することと、
少なくとも1つの特徴を追跡することと、によって、推定すること、
d. 又は、これらの任意の組合せ。
【0070】
いくつかの実施例では、方法は、軌道を識別するために放射線不透過機器を追跡することと、そのような軌道を追加の幾何学的制約として使用することと、を更に含み、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0071】
いくつかの実施例では、本発明は、以下を含む、患者の体内の機器の真の位置を特定するための方法である:
第1の画像化モダリティの第1の画像から生成された患者の少なくとも1つの体腔のマップを使用することと、
第2の画像化モダリティから、ある距離が間に定められている少なくとも2つのマーカが取り付けられている、放射線不透過機器の画像を取得することであって、
マーカは、患者の体内の少なくとも2つの異なる体腔内に位置付けられる画像から認識できる、取得することと、
マップに対する第2の画像化モダリティの姿勢を取得することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第1のマーカの第1の位置を特定することと、
第2の画像化モダリティからの第2の画像上で、放射線不透過機器に取り付けられた第2のマーカの第2の位置を特定することと、
第1のマーカの第1の位置と第2のマーカの第2の位置との間の距離を測定することと、
第2の画像化モダリティの姿勢を使用して、放射線不透過機器の認識された位置の各々上に、マーカ同士の間の既知の距離を投影することと、
体内での機器の真の位置を特定するために、測定された距離と2つのマーカ同士の間の投影された距離の各々とを比較すること。
【0072】
いくつかの実施例では、放射線不透過機器には、内視鏡、気管支内器具、又はロボット・アームが含まれる。
【0073】
いくつかの実施例では、方法は、放射線不透過機器の軌道を使用して、放射線不透過機器の深度を特定することを更に含む。
【0074】
いくつかの実施例では、第1の画像化モダリティからの第1の画像は術前画像である。いくつかの実施例では、第2の画像化モダリティからの放射線不透過機器の少なくとも1つの画像は、術中画像である。
【0075】
多視点姿勢推定
【0076】
国際出願第PCT/IB2015/000438号は、内視鏡手技中のフルオロスコープ・デバイスの患者に対する姿勢情報(例えば、場所、向き)を推定するための方法の説明を含み、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。2015年10月20日に出願された国際出願第PCT/IB15/002148号も、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0077】
本発明は、術中画像のセットから抽出されたデータを含む方法であり、画像の各々は、画像化デバイスから得られた、少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、等)の未知の姿勢において獲得される。これらの画像は、姿勢推定方法に関する入力として使用される。例示的な実施例として、図3図4図5は、3つのフルオロスコープ画像のセットの実例である。図4及び図5の画像は同じ未知の姿勢において獲得されたが、図3の画像は異なる未知の姿勢において獲得された。このセットには、例えば、画像化デバイスに関連する追加の既知の場所データが、含まれても含まれなくてもよい。例えば、あるセットはCアームの場所及び向きなどの場所データを含み得るが、これはフルオロスコープによって提供できるか、又は、フルオロスコープに取り付けられた測定デバイス、例えば角度計、加速度計、ジャイロスコープ、等を介して獲得できる。
【0078】
いくつかの実施例では、解剖学的要素は追加の術中画像から抽出され、これらの解剖学的要素は、姿勢推定方法に導入可能な幾何学的な制約を示唆している。この結果、姿勢推定方法を使用する前に、単一の術中画像から抽出される要素の数を減らすことができる。
【0079】
いくつかの実施例では、多視点姿勢推定方法は、術前のモダリティをソースとする情報を、術中画像のセットからの任意の画像の上に重ね合わせることを更に含む。
【0080】
いくつかの実施例では、術前のモダリティをソースとする術中画像に対する重ね合わせ情報の説明を、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる国際出願第PCT/IB2015/000438号に見出すことができる。
【0081】
いくつかの実施例では、複数の第2の画像化モダリティによって、複数の画像を取得するために患者に対するフルオロスコープの姿勢を変えること(例えば、限定するものではないが、フルオロスコープのアームの回転若しくは直線移動、患者ベッドの回転及び移動、ベッド上の患者の相対移動、又は上記の任意の組合せ)が可能になり、この場合、ソースとしてのフルオロスコープの上述した相対的な姿勢から、患者とフルオロスコープ・デバイスの間の回転移動と直線移動の任意の組合せとして、複数の画像が取得される。
【0082】
本発明のいくつかの実施例について記載してきたが、これらの実施例は例示的なものに過ぎず制限的ではないこと、及び、当業者には多くの変更が明らかになり得ることが、理解される。また更に、様々なステップを任意の所望の順序で実行してもよい(また、任意の所望のステップを追加してもよく、且つ/又は、任意の所望のステップを削除してもよい)。
【0083】
ここで、上記の説明と共に本発明のいくつかの実施例を非限定的な様式で説明する、以下の実例を参照する。
【0084】
実例:最小侵襲性の肺手技
【0085】
本発明の非限定的な例示的な実施例を、最小侵襲性の肺手技に応用することができ、この場合、気管支内器具が、気管支鏡の作業チャネル(図6を参照)を通して患者の気管支気道に挿入される。診断手順の開始前に医師は設定プロセスを実施し、そこで医師はカテーテルを、対象領域の周囲のいくつかの(例えば、2つ、3つ、4つ等の)気管支気道内に設置する。図2図3、及び図4に示すように、気管支内カテーテルの各位置のフルオロスコープ画像が獲得される。術中フルオロスコープ・デバイスの姿勢推定を行うために使用される案内システムの実例が国際出願第PCT/IB2015/000438号に記載されており、本発明の本方法は、抽出された要素(例えば、限定するものではないが、複数のカテーテル位置、肋骨の解剖学的構造、及び患者の身体境界)を使用する。
【0086】
対象領域における姿勢の推定後、気管支鏡を挿入するための経路を手技前の画像化モダリティ上で特定することができ、強調表示すること又は術前画像からの情報を術中フルオロスコープ画像上に重ね合わせることによって、それらの経路をマーキングすることができる。気管支内カテーテルを対象領域へと案内した後で、医師は、例えばカテーテルが対象領域内に位置付けられていることを検証するために、フルオロスコープ・デバイスを回転させるか、そのズームのレベルを変えるか、又は動かすことができる。典型的には、図4が示すようなフルオロスコープ・デバイスのそのような姿勢変化によって、先に推定された姿勢が無効になり、医師が設定プロセスを繰り返すことが必要となる。しかしながら、カテーテルは既にあり得る対象領域内に位置付けられているので、設定プロセスを繰り返し行う必要はない。
【0087】
図4は本発明の例示的な実施例を示し、図2及び図3から抽出された解剖学的要素を使用してフルオロスコープの角度の姿勢が推定されているのを示している(ここにおいて、例えば、図2及び図3は、初期の設定プロセスから取得された画像、並びに、カテーテルの位置、肋骨の解剖学的構造、及び身体境界といった、画像から抽出された追加の解剖学的要素を示している)。姿勢は例えば、(1)フルオロスコープを移動させること(例えば、ヘッドをCアームを中心に回転させること)、(2)フルオロスコープを前後に移動させることによって、又は別法として対象者の場所変化を介して、或いは両方の組合せ等によって、変化させることができる。更に、図2図4の間の相互の幾何学的制約、例えば画像化デバイスに関連する場所データを、推定プロセスにおいて使用することができる。
【0088】
図1は本発明の例示的な実施例であり、以下を示す。
【0089】
I. 構成要素120は、自動若しくは半自動セグメント化プロセス、又はこれらの任意の組合せを使用して、限定するものではないがCT、磁気共鳴画像化(MRI:magnetic resonance imaging)、陽電子放射トモグラフィ-コンピュータ・トモグラフィ(PET-CT)などの術前画像から、気管支気道、肋骨、横隔膜などの3D解剖学的要素を抽出する。自動又は半自動セグメント化プロセスの実例が、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる「Three-dimensional Human Airway Segmentation Methods for Clinical Virtual Bronchoscopy」、Atilla P.Kiraly、William E.Higgins、Geoffrey McLennan、Eric A.Hoffman、Joseph M.Reinhardtに記載されている。
【0090】
II. 構成要素130は、例えば限定するものではないがフルオロスコープ画像、超音波画像等の、術中画像のセットから、2Dの解剖学的要素を抽出する(そられは図4に更に示されており、例えば気管支気道410、肋骨420、身体境界430、及び横隔膜である)。
【0091】
III. 構成要素140は、術中画像のセット中の画像の各サブセット間の相互の制約、例えば相対的な角度の違い、相対的な姿勢の違い、エピポーラ距離、等を計算する。
【0092】
別の実施例では、方法は、術中画像のセット中の画像の各サブセット間の、相互の制約を推定することを含む。そのような方法の非限定的な実例は以下の通りである:(1)1対のフルオロスコープ画像の少なくとも2つの姿勢の間の相対的な姿勢変化を推定するための、術中画像化デバイスに取り付けられた測定デバイスの使用。(2)患者に取り付けられたパッチ(例えばECGパッチ)又は術中画像化デバイスの視野内に配置された放射線不透過マーカを含むがこれらに限定されない、両方の画像上に見えている解剖学的要素又は非解剖学的要素などの画像特徴の抽出、及び、これらの特徴を使用した相対的な姿勢変化の推定。(3)例えば患者に取り付けられたパッチ又はマーカ、画像化デバイスに取り付けられたマーカ等の特徴を追跡する、手技室において指定された位置に取り付けられた、ビデオカメラ、赤外線カメラ、深度カメラ、又はこれらの任意の組合せなどの1組のカメラの使用。かかる特徴を追跡することによって、その構成要素は画像化デバイスの相対的な姿勢変化を推定できる。
【0093】
IV. 構成要素150は、術前画像から生成された3D要素を、術中画像から生成されたそれらの対応する2D要素にマッチングさせる。例えば、フルオロスコープ画像から抽出された所与の2D気管支気道の、CT画像から抽出された3D気道のセットへのマッチング。
【0094】
V. 構成要素170は、例えば術前画像座標系、他の画像化又は案内デバイスによって形成された手術環境関連の座標系等の所望の座標系において、術中画像のセット中の画像の各々について姿勢を推定する。
【0095】
この構成要素への入力は以下の通りである:
・患者術前画像から抽出された3D解剖学的要素。
・術中画像のセットから抽出された2D解剖学的要素。本明細書において述べるように、セット中の画像は、同じ又は異なる画像化デバイスの姿勢をソースとし得る。
・術中画像のセット中の画像の各サブセット間の相互の制約
【0096】
構成要素170は、術中画像のセットからの各画像について、以下のように姿勢を評価する:
・2Dの抽出された要素は、対応し投影される3D解剖学的要素にマッチングされる。
・構成要素140によって計算される相互の制約条件は、推定される姿勢に適用される。
【0097】
術前画像をソースとする投影される3D要素を術間画像からの対応する2D要素にマッチングさせるために、距離計量などの類似性尺度が必要となる。そのような距離計量によって、投影された3D要素とそれらの対応する2D要素との間の距離を評価するための尺度が提供される。例えば、2つのポリライン(例えば、単一のオブジェクトとして作成された接続された一連の線分)の間のユークリッド距離を、術前画像をソースとする3D投影された気管支気道と術中画像から抽出された2D気道との間の類似性尺度として使用することができる。
【0098】
更に、本発明の方法のある実施例では、方法は、術中画像セットからの画像のサブセット間の相互の制約が満たされる場合に、類似性尺度を最適化するような姿勢を特定することによって、術中画像のセットに対応する姿勢のセットを推定することを含む。類似性尺度の最適化は最小2乗問題と見なすことができ、いくつかの方法で、例えば、(1)その全体:B. Triggs、P. McLauchlan、R. Hartley、A. Fitzgibbon (1999)、「Bundle Adjustment-A Modern Synthesis」、ICCV ’99:Proceedings of the International Workshop on Vision Algorithms、Springer-Verlag、298~372頁、が参照によって本明細書に組み込まれる、姿勢推定のための反復最小化法を実施する周知のバンドル調整アルゴリズムを用いて、及び(2)パラメータ空間を走査して類似性尺度を最適化する最適姿勢を探索するための、グリッド探索法を用いて、解くことができる。
【0099】
マーカ
【0100】
機器の場所についての3D情報を復元するために、放射線不透過マーカを医療機器上の所定の位置に設置することができる。気管支気道又は血管などの、体内の腔の3D構造のいくつかの経路を、術中画像上の同様の2D曲線へと投影することができる。例えば国際出願第PCT/IB2015/000438号に示されているように、マーカを用いて得られる3D情報を使用して、そのような経路同士の間の区別を行うことができる。
【0101】
本発明の例示的な実施例では、図5が示すように、機器は術中デバイスによって画像化され、画像化平面505に投影される。両方の気道が画像平面505上の同じ曲線へと投影されているので、機器が気道520又は気道525のどちらの中に設置されているかは未知である。気道520と気道525を区別するために、マーカ同士の間に所定の距離「m」を有する、カテーテルに取り付けられた少なくとも2つの放射線不透過マーカを使用することが可能である。図5では、術前画像上に見られるマーカは「G」及び「F」と名付けられている。
【0102】
気道520と気道525の間の区別のプロセスは、以下のように行うことができる。
【0103】
(1)術中画像からの点Fを対応する気道520、525のあり得る候補上に投影して、A点及びB点を得る。
【0104】
(2)術中画像からの点Gを対応する気道520、525のあり得る候補上に投影して、点C及び点Dを得る。
【0105】
(3)投影されるマーカの対|AC|及び|BD|の間の距離を測定する。
【0106】
(4)520上の距離|AC|及び525上の距離|BD|を、器具製造者によって事前に定められた距離mと比較する。距離類似性に従って適切な気道を選ぶ。
【0107】
追跡型スコープ
【0108】
非限定的な実例として、本明細書には、患者のCTスキャンをフルオロスコープ・デバイスとレジストレーションするための方法が開示されている。この方法は、フルオロスコープ画像中及びCTスキャン中の両方で検出される解剖学的要素を、CTスキャンに対するフルオロスコープ・デバイス姿勢(例えば、向き及び場所)を生み出す姿勢推定アルゴリズムへの入力として使用する。以下では、この方法を、気管支内デバイスの場所に対応する3D空間軌道をレジストレーション方法の入力に追加することによって拡張する。これらの軌道は、スコープに沿って場所センサを取り付けることによって、又はロボット内視鏡アームを使用することによってなど、いくつかの手段によって獲得できる。そのような気管支内デバイスを以下では追跡型スコープと呼ぶ。追跡型スコープは、そこから延びる手術器具を対象エリアに導くために使用される(図7を参照)。診断器具は、カテーテル、鉗子、針、等であり得る。以下では、本明細書で示されるレジストレーション方法の正確度及びロバスト性を改善するために、追跡型スコープによって獲得される場所の測定値を使用する方法について記載する。
【0109】
一実施例では、追跡型スコープの軌道とフルオロスコープ・デバイスの座標系との間のレジストレーションは、追跡型スコープを空間内の様々な位置に位置決めし標準的な姿勢推定アルゴリズムを適用することによって達成される。姿勢推定アルゴリズムの参考として、その全体が参照により本明細書に組み込まれている以下の論文を参照されたい:F. Moreno-Noguer、V. Lepetit、及びP. Fuaの論文「EPnP: Efficient Perspective-n-Point Camera Pose Estimation」。
【0110】
本明細書に開示する姿勢推定方法は、CTスキャン中の選択される要素がフルオロスコープ画像中のそれらの対応する要素上に投影されるように姿勢を推定することによって実行される。本発明の一実施例では、追跡型スコープの軌道を姿勢推定方法への入力として追加することによって、この方法が拡張される。これらの軌道を、本明細書の方法を用いてフルオロスコープ・デバイスの座標系へと変換することができる。軌道はフルオロスコープ・デバイス座標系に変換されると姿勢推定方法に対する追加の制約として機能するが、その理由は、レジストレーションされたCTスキャンからセグメント化された気管支気道とそれらの軌道とが整合しなければならないという条件によって、推定される姿勢が制約されるからである。
【0111】
フルオロスコープ・デバイスが推定した姿勢を使用することによって、術前のCTからの解剖学的要素をフルオロスコープの生動画に投影して、手術器具を肺の中の指定された対象に導くことができる。そのような解剖学的要素とは、限定するものではないが、対象病巣、病巣への経路、等であり得る。投影された対象病巣への経路は医師に2次元情報しか提供せず、この結果深度が曖昧になる、すなわち、CT上でセグメント化されたいくつかの気道が、2Dのフルオロスコープ画像上の同じ投影に対応している可能性がある。手術器具が設置される気管支気道をCT上で適正に特定することが重要である。本明細書に記載する、そのような曖昧さを低減するために使用される1つの方法は、深度情報を提供する器具上に設置された放射線不透過マーカを使用することによって実行される。本発明の別の実施例では、追跡型スコープを使用して曖昧さを低減することができるが、その理由は、それが気管支気道内の3D場所を与えるからである。そのような手法は、分岐する気管支樹に適用されると、図7の追跡型スコープ先端部701までの潜在的な曖昧な選択肢を排除することを可能にする。図7の手術器具702が3D軌道を有さないと仮定すると、器具702のこの部分に関して上述の曖昧さが依然として生じることになるが、そのようなことが生じる可能性は遙かに低い。したがって、本発明のこの実施例によって、この器具の場所を適正に特定する本明細書に記載する方法の能力が改善される。
【0112】
デジタル・コンピュータ・トモグラフィ(DCT:Digital Computational Tomography)
【0113】
いくつかの実施例では、術中画像からのトモグラフィ再構築を、対象の場所を基準座標系に対して相対的に計算するために使用することができる。幾何形状が既知である放射線不透過マーカを備えた治具によって、各術中画像の相対的な姿勢の計算が可能になるように、そのような基準座標系の非限定的な実例を定めることができる。トモグラフィ再構築の各入力フレームは基準座標系との幾何学的関係が既知であるので、対象の場所も基準座標系内に配置可能である。このことにより、対象を更なるフルオロスコープ画像上に投影することが可能になる。いくつかの実施例では、投影される対象の場所は、対象の領域内の組織を追跡することによって、呼吸運動に関して補正可能である。いくつかの実施例では、この運動の補正は国際特許出願第PCT/IB2015/00438号に記載されている例示的な方法に従って行われ、同出願はその内容の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0114】
以下から成る、Cアーム・ベースのCT及び基準姿勢デバイスを使用して術中画像上の対象を拡張するための方法:
基準座標系との幾何学的関係が既知である複数の術中画像を収集することと、
3d立体物(volume)を再構築することと、
再構築された立体物上の対象エリアをマーキングすることと、
対象を基準座標系との幾何学的関係が既知である更なる術中画像上に投影すること。
【0115】
他の実施例では、トモグラフィで再構築された立体物を、術前CT立体物にレジストレーションすることができる。再構築された立体物において及び術前の立体物において、対象又は対象に付属する解剖学的構造、例えば血管、気管支気道、又は軌道分岐点の、既知の中心場所が与えられれば、両方の立体物を最初に位置合わせすることができる。他の実施例では、位置合わせ(例えば初期位置合わせ)を見出すために、両方の立体物から抽出された肋骨を使用することができる。いくつかの実施例では、立体物同士の間の適正な回転を見出すステップは、機器の再構築された場所及び軌道を、CTから抽出された考えられる全ての気道軌道にマッチングさせることができる。最良のマッチングは、立体物同士の間の最も最適な相対回転を定めるものである。
【0116】
いくつかの実施例では、トモグラフィで再構築された立体物及び術前CT立体物の両方上で特定できる少なくとも3つの共通の解剖学的目標物を使用して、トモグラフィで再構築された立体物を術前CT立体物にレジストレーションすることができる。解剖学的目標物の実例は、気道分岐部、血管であり得る。
【0117】
いくつかの実施例では、相互情報などの画像ベースの類似性の方法を用いて、トモグラフィで再構築された立体物を術前CT立体物にレジストレーションすることができる。
【0118】
いくつかの実施例では、トモグラフィで再構築された立体物と術前CT立体物の間の少なくとも1つの共通の解剖学的目標物(例えば3D-3D制約)と、更に少なくとも1つの3D-2D制約(例えば、肋骨又は胸郭境界)との組合せを用いて、トモグラフィで再構築された立体物を術前CT立体物にレジストレーションすることができる。そのような実施例では、両方のタイプの制約を、最急降下法などの標準的な最適化方法を用いてエネルギー関数として定式化し、最小化することができる。
【0119】
他の実施例では、同じ手技の異なる時間からの、トモグラフィで再構築された立体物を、レジストレーションすることができる。このことのある応用としては、2画像を比較し、手入力のマーキングを一方の画像から他方へと移し、時系列的な3D情報を示すことが考えられる。
【0120】
他の実施例では、フルオロスコープ画像化の品質の限界、他の組織による対象領域の妨害、手術環境の空間制約に起因して、DCTから一部の情報しか再構築されない可能性がある。そのような場合、対応している一部の情報は、術中画像化から再構築された部分的な3d立体物と術前のCTとの間で特定され得る。2つの画像ソースを1つに融合して、統合データ・セットを形成することができる。上述のデータ・セットは、追加の手技中画像で随時更新することができる。
【0121】
他の実施例では、トモグラフィで再構築された立体物をREBUSで再構築された3D対象形状にレジストレーションすることができる。
【0122】
以下から成る、トモグラフィを用いたCTからフルオロへのレジストレーションを行うための方法:
術前画像上の対象をマーキングし気管支樹を抽出することと、
内視鏡機器を対象の肺葉内に配置することと、
器具が内側で安定している状態でCアームを使用してトモグラフィをスピンさせることと、
再構築された立体物上に対象及び機器をマーキングすることと、
術前の立体物と再構築された立体物とを、対象の場所によって又は付属の解剖学的構造の場所によって位置合わせすることと、
CTから抽出された考えられる全ての気道軌道について、
機器の再構築された軌道と各気道軌道との間の距離を最小にする、立体物同士の間の最適な回転を計算することと、
最短距離に対応する回転を選択することと、
2つの立体物同士の間の位置合わせを用いて、再構築された立体物を術前の立体物から得られた解剖学的情報で補強することと、
更なる術中画像上で対象エリアを強調表示すること。
【0123】
他の実施例では、先行する術前のCTスキャンの立体物を使用することによって、デジタル・トモシンセシスの品質を向上させることができる。術中画像と術前のCTスキャンとの間の既知の粗いレジストレーションを行うと、術前のCTスキャンの立体物から対象の関連領域を抽出することができる。周知の再構築アルゴリズムに制約を加えることによって再構築される画像の品質が大きく改善されるが、このことが全体として参照によって本明細書に組み込まれる:Sechopoulos、Ioannis (2013)、「A review of breast tomosynthesis. Part II. Image reconstruction, processing and analysis, and advanced applications」、Medical Physics. 40 (1): 014302。そのような制約の実例として、最初の立体物を、術前のCTから抽出された立体物を用いて初期化することができる。
【0124】
いくつかの実施例では、以下を含む、術前CTスキャンの先行する立体物を使用してトモグラフィ再構築を改善する方法:
術中画像と術前CTスキャンの間のレジストレーションを行うことと、
術前CTスキャンから対象立体物の領域を抽出することと、
周知の再構築アルゴリズムに制約を追加することと、
追加された制約を使用して画像を再構築することと、
目標物を使用してトモグラフィ中の姿勢を推定すること。
【0125】
いくつかの実施例では、トモグラフィ再構築を行うために異なる姿勢からの同じ領域の複数の画像が必要となる。
【0126】
いくつかの実施例では、国際特許出願第PCT/IB17/01448号、「Jigs for use in medical imaging and methods for use thereof」(これにより参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されているように、3D放射線不透過マーカの固定されたパターンを使用して姿勢推定を行うことができる。例えば、そのような3Dパターンを放射線不透過マーカと共に使用することによって、画像フレーム内で患者の対象エリアの領域と共に上記パターンが少なくとも部分的に見えていなければならないという、物理的な制限が加わる。
【0127】
例えば、1つのそのようなCアーム・ベースのCTシステムについて、先行技術である、米国特許第9044190B2号として公開された「C-arm computerized tomography system」に関する米国特許出願に記載されている。この用途では一般に、被験者に対して固定された位置に配設された3次元対象が使用され、Cアームが手作業で又は走査モータによって移動される間に、被験者の対象領域の一連のビデオ画像が取得される。ビデオ・シークエンスからの画像が分析されて、対象の画像パターンの分析によって、被験者に対するCアームの姿勢が決定される。
【0128】
しかしながらこのシステムは、不透過なマーカを有する3次的対象を利用し、その姿勢を決定するためにこのマーカは、どのフレームの場合も視野内になければならない。この要件は、Cアームの画像化角度を大きく限定するか、又は代わりにそのような3次元対象(若しくは対象の一部)を患者の上若しくは周囲に配置することを必要とするかのいずれかとなるが、このことは、患者への接近又はCアーム自体の移動を制限しているので、臨床用途の観点からは制限要因である。トモグラフィ再構築の品質及び次元数は、他の要因の中でもとりわけ、Cアームの回転角度に依存することが知られている。トモグラフィ再構築品質の観点からは、Cアーム回転角度範囲は、小さな軟部組織物体のトモグラフィ再構築にとって決定的なものとなる。そのような物体を表す非限定的な実例は、ヒトの肺の中の8~15mmのサイズの軟部組織病巣である。
【0129】
したがって、従来のCアーム・フルオロスコープ画像化システムから、Cアームの画像化されたあらゆるフレームに適したCアームの姿勢を決定するためにそのようなあらゆるフレーム内に不透過マーカを有する制限的な3次元対象(又はその一部)を備える必要なく、広角画像化を得るためのシステムが、少なくとも必要とされている。
【0130】
本発明のいくつかの実施例では、被験者(患者)の解剖学的構造を使用して、既に画像の一部である解剖学的目標物を使用してあらゆる画像の姿勢を抽出することができる。そのようなものの非限定的な実例は、肋骨、肺、横隔膜、気管、などである。この手法は、3D-2D対応関係からの6自由度姿勢推定アルゴリズムを用いることによって実装され得る。本特許開示にはそのような方法も記載されている。図9を参照されたい。
【0131】
いくつかの実施例では、Cアームの移動連続性、見つからないフレーム姿勢を既知のフレームから外挿することができる。別法としてそのような場合、放射線不透過マーカのパターンによって、そのような演算に関してパターン又はその一部が見えていると仮定してフレームのサブセットについて姿勢を推定することによる、ハイブリッドの手法を用いることができる。
【0132】
いくつかの実施例では、本発明は、X線画像化デバイスの軌道が既知であるか又は外挿及び境界付け可能であると仮定した、画像化デバイスの既知の軌道移動からのあらゆるフレームについての姿勢推定を含む。図10Aの非限定的な実例は、放射線不透過マーカのパターンをカバーする、Cアームに付設されたX線画像化デバイスの姿勢を示す。画像化デバイスの3D軌道を推定するために、放射線不透過マーカのパターンを有する全フレームのサブセットが使用される。この情報は、図10Bの姿勢の姿勢推定を特定の3D軌道に限定して、解探索空間を大いに限定するために使用される。
【0133】
いくつかの実施例では、Cアームの移動の3D軌道が推定されると、そのような移動は少数の変数で表すことができる。図X1で描かれている非限定的な実例では、Cアームは、Cアームの少なくとも2つの既知の姿勢を使用して3D軌道が推定され得るようなアイソセンタを有し、それを単一のパラメータ「t」で表すことができる。この場合、画像内に少なくとも1つの既知の見えている3D目標物を有していることは、Cアームの各姿勢に対応する軌道中のパラメータ「t」を推定するのに十分である。図11を参照されたい。
【0134】
いくつかの実施例では、三角法を用いると共に固有のカメラ・パラメータが既知であると仮定すると、目標物の3D場所を推定するために、Cアームの少なくとも2つの既知の姿勢が必要となる。より安定的でロバストな目標物場所推定のために、追加の姿勢を使用することができる。
【0135】
いくつかの実施例では、本発明の実施例のトモグラフィ立体物再構築を行う方法は、以下を含む:
X線画像化デバイスの回転を行うことと、
フレームを使用してX線画像化デバイスの移動の軌道を推定することであって、推定される3D目標物がカメラの場所を及び方向を3D軌道制約及び既知の3D-2D対応特徴を用いて解くことによって見えるようになる、推定することと、
フレームの軌道上の場所を評価することであって、推定される3D目標物は移動が連続的であるとの仮定に基づく外挿アルゴリズムによって見える又は部分的に見えるようになる、評価することと、
3D軌道制約及び既知の3D-2D対応特徴を用いてカメラの場所及び方向を解くことによって、各フレームの姿勢を推定することと、
対象領域について立体的再構築を計算すること。
【0136】
いくつかの実施例では、本発明のトモグラフィ立体物再構築を行う方法は、以下を含む:
X線画像化デバイスの回転を行うことと、
X線画像化デバイスの軌道をフレームを使用して推定することであって、放射線不透過マーカのパターンが見えており姿勢を推定可能である、推定することと、
フレームの姿勢を推定することであって、推定される3D目標物だけがカメラの場所を及び方向を3D軌道制約及び既知の3D-2D対応特徴を用いて解くことによって見えるようになる、推定することと、
対象領域について立体的再構築を計算すること。
【0137】
いくつかの実施例では、本発明は、どのような2D-3D対応特徴も有さない(例えば、先行するCT画像が必要ない)、画像化デバイス姿勢推定問題の解決法に関する。Furukawa, Y.及びPonce, J.、「Accurate camera calibration from multi-view stereo and bundle adjustment」 International Journal of Computer Vision、84(3)、257~268項(2009)(本文献は参照によって本明細書に組み込まれている)に記載されているようなカメラ較正プロセスを、オンライン又はオフラインで適用することができる。較正済みのカメラを用い、ストラクチャ・フロム・モーション(SfM)技術を適用して、複数の画像上に見えている物体の3D構造を推定することができる。そのような物体は、限定するものではないが、肋骨、血管、脊柱などの解剖学的物体、気管支内の器具、ワイヤ、及びセンサなどの体の内側に配置された機器、又は体に取り付けられたものなどの体の外側に近接して配置された機器、等であり得る。いくつかの実施例では、全てのカメラは一斉に解かれる。そのようなストラクチャ・フロム・モーション技術については、Torr, P.H.及びZisserman, A.、「Feature based methods for structure and motion estimation. In International workshop on vision algorithms」(278~294頁)(1999年9月)、Springer、Berlin、Heidelbergに記載されている(本文献は参照によって本明細書に組み込まれている)。
【0138】
いくつかの実施例では、本発明は、トモグラフィ再構築用の画像化シークエンスの獲得を目的とした、対象3Dパターンと、Cアームの回転の時間から動的に又は場合によってはそのような回転の前に推定されている3D目標物と、の組合せによって、3D放射線不透過マーカの既知のパターンを使用することの限界の克服を可能にする。そのような目標物の非限定的な実例は、気管支内器具上のマーカ、器具先端部、等といった患者の体内の物体、又は、パッチ、ワイヤ、等といった体の外部に取り付けられた物体の、いずれかによって表される。
【0139】
いくつかの実施例では、図12に記載されているように、上記3D目標物は、放射線不透過マーカの見えている既知のセットを利用して各画像フレームごとの姿勢を推定する、先行技術のトモグラフィ又はステレオ・アルゴリズムを使用して推定される。
【0140】
いくつかの実施例では別法として、図13に記載されているように、上記3D目標物はフレーム内の放射線不透過マーカに依存することなく、ストラクチャ・フロム・モーション(SfM)法を使用して推定される。次のステップでは追加の3D目標物が推定される。推定された3D目標物を活用して、マーカの既知の3Dパターンを有さないフレームに関する姿勢が推定される。最後に、一連の利用可能な全画像を使用して立体的再構築が算出される。
【0141】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む、一連のX線画像から3次元立体物を再構築する方法である:
既知の姿勢を有する少なくとも2つのフレームから3次元目標物を推定することと、
再構築された目標物を使用して、画像フレーム内に放射線不透過マーカのパターンを有さない他のフレームに関する姿勢を推定することと、
全フレームを使用して立体的再構築を計算すること。
【0142】
いくつかの実施例では、本発明は、再構築アルゴリズム入力を反復的に微調整することによって出力画像化品質を最大限に高める、反復的な再構築方法である。画像品質測定の非限定的な実例は、画像鮮鋭度の測定であり得る。鮮鋭度は画像のコントラストに関連しているので、このため、コントラスト尺度を鮮鋭度又は「オートフォーカス」関数として使用することができる。そのような測定は、Groen, F.、Young, I.、及びLigthart, G.、「A comparison of different focus functions for use in autofocus algorithms」、Cytometry 6、81~91(1985)に定義されている。実例として、エリアaにおけるある画像に関するフォーカス尺度の勾配の二乗の値Φ(a)は、以下によって与えられる。
【0143】
Φ(a)=ΣΣΣ(f(x,y,z+1)-f(x、y,z))^2
【0144】
対象領域は再構築立体物の概ね中央にあるはずなので、計算を中央の小さい矩形領域に限定するのは理屈が通っている。
【0145】
いくつかの実施例では、このことは最適化問題として定式化することができ、最急降下法のような技術を使用して解決される。
姿勢の微調整は、以下の関数:
n+1=p+α∇F(p)、式中、Fは姿勢pが与えられたときの再構築関数を表す、を更新し、次いで鮮鋭度関数Φ()の値を算出することによって行われる。
【0146】
いくつかの実施例では、本発明は、いくつかの幾何学的制約を満足するようにカメラ姿勢を反復的に微調整することによって出力画像化品質を改善する、反復的な姿勢整合方法である。そのような制約の非限定的な実例は、複数のフレーム内に見えている物体の同じ特徴点であり得、したがって必然的に、その物体と各カメラの焦点とを結ぶ光線の交差点内にある(図14を参照)。
【0147】
初期には、姿勢推定の不正確さのために、及び更に(例えば呼吸による)物体の変位に起因して、ほとんどの場合そのようにはならない。光線交差制約を満足するようにカメラの姿勢を修正することによって、姿勢決定誤差及び画像化された対象領域の移動が局所的に補償されることになり、より良好な再構築画像の品質がもたらされる。そのような特徴点の実例は、患者内の機器の先端部、又は機器上の不透過マーカ、等であり得る。
【0148】
いくつかの実施例では、このプロセスは最適化問題として定式化することができ、最急降下法などの方法を使用して解決され得る。この方法について図16を参照されたい。費用関数は、物体の特徴点と各光線上の最も近い点との間の距離の二乗として定めることができる(図15を参照)。
【数1】
【0149】
フルオロスコープ・デバイス配置ガイダンス
【0150】
いくつかの実施例では、各フルオロスコープは最初に使用する前に較正される。いくつかの実施例では、較正プロセスは、実際のフルオロスコープの回転角度の算出、術前及び術中撮像モダリティの登録、並びに術中画像上での対象の表示を含む。
【0151】
いくつかの実施例では、Cアームの回転が開始される前にフルオロスコープが、術前画像から投影された対象がCアームの一回転を通して画像の中央に留まるように配置される。
【0152】
いくつかの実施例では、対象がフルオロスコープ画像の中央にくるようにフルオロスコープを配置することは、フルオロスコープの高さが非常に重要であるためにそれ自体では十分ではなく、一方で、回転の中心は常に画像の中央にある訳ではなく、Cアームの回転中に画像エリア外への対象の望まれないシフトを引き起こす。
【0153】
いくつかの実施例では、対象位置は基準系に対して既知であるので、Cアームの最適な3D場所が計算される。いくつかの実施例では、Cアームの3D場所を最適化することは、Cアームの回転中に画像中心からの対象の最大距離を最小にすることを意味する。
【0154】
いくつかの実施例では、Cアームの3D場所を最適化するために、使用者は最初に、フルオロスコープでのスナップショットを1枚撮影する。いくつかの実施例では計算に基づき、上下、(患者に対して)左右、及び(患者に対して)頭足の3軸でフルオロスコープを移動させるように、使用者に指示が与えられる。いくつかの実施例では、この指示はフルオロスコープをその最適な位置に向けて案内する。いくつかの実施例では、使用者はフルオロスコープを指示に従って移動させ、その後新しい位置に対する新しい指示を得るために、スナップショットをもう1枚撮影する。図20は、上記に従い使用者に提供され得る例示的なガイダンスを示す。
【0155】
いくつかの実施例では、画像中央に位置付けられた小円であるROI内に病巣が完全に収まっている掃引(APから+/-30度と仮定)のパーセンテージを算出することによって、スナップショットごとに位置品質が算出される。
【0156】
いくつかの実施例では、命令を伝えるための代替の方式は、画像上に静的パターン及び類似の動的パターンを表示することであり、その場合静的パターンは所望の位置を表し、動的パターンは現在の対象を表す。そのような実施例では、使用者は連続的なフルオロスコープ・ビデオを使用し、動的パターンはフルオロスコープの移動に従って移動する。いくつかの実施例では、動的パターンは左右軸及び頭足軸へのフルオロスコープの移動に従ってx及びy軸に沿って移動し、動的パターンのスケールは垂直軸に沿ったフルオロスコープ・デバイスの移動に従って変化する。いくつかの実施例では、動的パターンと静的パターンを位置合わせすることによって、使用者はフルオロスコープ・デバイスを適正に配置する。図21は上で検討したような例示的な静的及び動的パターンを示す。
【0157】
教師なし深層学習を用いた改善された角度限定X線-CT再構築の実例。
【0158】
物体の2D画像のセットをあらゆる画像についてのカメラ姿勢と共に入力として受信し物体の3D再構築を計算する、2D画像からの3D画像再構築には、様々なアルゴリズムが存在する。これらのアルゴリズムは、情報の喪失に起因して2D画像が限定された角度(X線に関して180度未満の角度範囲)からのものとなっている場合に、得られる結果の品質がより低くなる。提案されている方法は、限定された角度の2D画像から3D画像を再構築する他の方法と比較して、3D画像品質のかなりの改善をもたらす。
【0159】
いくつかの実施例では、本発明は以下を含む、教師なし深層学習モデルを用いた改善された角度限定x線-CT再構築を行う方法である:
既存の方法を用いてX線画像からの低品質CTの再構築の方法を適用することと、
ドメインAからドメインCへの画像変換アルゴリズムを適用することと、
ドメインCからドメインBへの画像変換アルゴリズムを適用すること。
【0160】
更なる検討のために、ドメインA、B、及びCを使用する。ドメインAは「低品質トモグラフィ再構築」ドメインと定義され、ドメインBはCTスキャン・ドメインと定義され、ドメインCは手技前のCTデータから生成される「シミュレーションされた低品質トモグラフィ再構築」と定義される。
【0161】
いくつかの実施例では、セクション1は全ての画像について姿勢を計算することができ、次いで、例えば上記した「目標物を使用してトモグラフィ中の姿勢を推定する」方法を用いて低品質3D再構築を再構築するために、この方法は、ドメインA内で2D画像を低品質CT画像に変換する。
【0162】
直前の段落から続けると、シミュレーションされた低品質再構築は、選択されたCT軸に沿った強度積分を計算するFP(forward projection:順投影)アルゴリズムを所与のCTに適用することによって達成され得、その結果シミュレーションされた一連の2DのX線画像を得ることができ、続くステップでは、低品質3D立体物を再構築するために上記した方法1を適用しているが、これは例えば、再構築結果の初期推定から開始し、FPを反復的に適用し現在の再構築結果を2D画像からのそのFP差だけ変更することによって立体物を反復的に再構築する、SIRT(Simultaneous Iterative Reconstruction Technique:同時逐次再構成法)アルゴリズムによって行われる(https://tomroelandts.com/articles/the-sirt-algorithm)。
【0163】
いくつかの実施例では、再構築をドメインAからCへと変換するために使用されるドメイン変換モデルは、教師あり型とすることができない(シミュレーションがCTに位置合わせされ、2D画像については位置合わせされるCTが存在しないため)。シミュレーションされたデータは上記した方法によって得ることができる。要求されるモデルを訓練するために、再構築をその位置合わせされたシミュレーションに変換する、サイクル整合性のある敵対的ネットワーク(Cycle Gan:Cycle-Consistent Adversarial Networks)を使用することが可能である。Cycle Ganの訓練は敵対性損失、サイクル損失、及び同一性損失を組み合わせることによって行われ(Jun-Yan Zhu、Taesung Park、Phillip Isola、及びAlexei A Efros、2017、Unpaired image-to-image translation using cycle-consistent adversarial networks、Proceedings of the IEEE international conference on computer vision、2223~2232、に記載されている)、このことにより図18に示されているように、位置合わせされていない画像を使用して訓練を行うことが可能になる。
【0164】
なおいくつかの実施例では、ドメインCからドメインBへの変換モデルを教師あり型とすることができるが、その理由は、あるCTを所与とするシミュレーションの生成はそのプロセスの定義通り、そのCTに位置合わせされるからである。例えば、図19に示すように、そのようなモデルを訓練するために、知覚損失(Justin Johnson、Alexandre Alahi、及びLi Fei-Fei、Perceptual losses for real-time style transfer and super-resolution. In ECCV、2016、に記載されている)、及びL2距離損失を用いる、i CNNベースのニューラル・ネットワークを使用することができる。
【0165】
いくつかの実施例では、上記した全ての方法の組合せが図17に示されており、そこには一連の2D画像から開始され3D画像再構築が受け取られるプロセスが記載されている。
【0166】
等価物
本発明はとりわけ、軽度から中度の急性痛及び/又は炎症を治療するための、新規の方法及び組成物を提供する。主題の発明の具体的な実施例について検討してきたが、上記の明細書は例示的なものであって制限的なものではない。当業者には本明細書を精査することで本発明の多くの変形が明らかになるであろう。本発明の全範囲は、特許請求の範囲をそれらの等価物の全範囲と併せて、及び明細書をそのような変形と併せて参照して、決定されるべきである。
【0167】
参照による組み込み
本明細書で言及する全ての刊行物、特許、及び配列データベースのエントリは、個々の各刊行物又は特許が参照により組み込まれるものと特定的且つ個別に示されているかのように、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0168】
本発明のいくつかの実施例について記載してきたが、これらの実施例は例示的なものに過ぎず制限的ではないこと、及び、当業者には多くの変更が明らかになり得ることが、理解される。また更に、様々なステップを任意の所望の順序で実行してもよい(また、任意の所望のステップを追加してもよく、且つ/又は、任意の所望のステップを削除してもよい)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【国際調査報告】