(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-18
(54)【発明の名称】計数機及びアイテムの計算方法
(51)【国際特許分類】
G06M 9/00 20060101AFI20230511BHJP
【FI】
G06M9/00 A
G06M9/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549189
(86)(22)【出願日】2021-02-12
(85)【翻訳文提出日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 US2021017900
(87)【国際公開番号】W WO2021163522
(87)【国際公開日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】202010095106.X
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518000176
【氏名又は名称】エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】AVERY DENNISON RETAIL INFORMATION SERVICES LLC
【住所又は居所原語表記】8080 Norton Parkway, Mentor, Ohio 44060 Uni-ted States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100101683
【氏名又は名称】奥田 誠司
(74)【代理人】
【識別番号】100155000
【氏名又は名称】喜多 修市
(74)【代理人】
【識別番号】100139930
【氏名又は名称】山下 亮司
(74)【代理人】
【識別番号】100188813
【氏名又は名称】川喜田 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100202142
【氏名又は名称】北 倫子
(72)【発明者】
【氏名】ファング,カルバン
(72)【発明者】
【氏名】ツェ,ドミニク
(57)【要約】
一部の実施形態において、計数機は複数のアイテムを数えるように構成された計数領域を含み得る。前記計数領域は、固定圧力板、可動圧力板、及び固定圧力板と可動圧力板との間の距離を測定するように構成された1つ以上のセンサと、サンプリングされた厚さの値を、前記固定圧力板と前記可動圧力板との間に位置するアイテムの厚さと比較することにより、計数領域にあるアイテムの数を判断するように構成されたプロセッサと、を含み得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアイテムを数えるように構成された計数領域であって、
固定圧力板、
可動圧力板、及び
前記固定圧力板と前記可動圧力板との間の距離を測定するように構成された1つ以上のセンサ、を含む計数領域と、
サンプリングされた厚さの値を、前記固定圧力板と前記可動圧力板との間に位置するアイテムの厚さと比較することにより、前記計数領域にあるアイテムの数を判断するように構成されたプロセッサと、を含む計数機。
【請求項2】
前記可動圧力板は、前記プロセッサによって送信された制御信号により作動可能である、請求項1に記載の計数機。
【請求項3】
前記可動圧力板は、モータによって作動可能である、請求項2に記載の計数機。
【請求項4】
前記可動圧力板は、ユーザによって作動可能である、請求項1から3のいずれかに記載の計数機。
【請求項5】
前記固定圧力板と前記可動圧力板との間に位置するアイテムの厚さは、所定の力で測定される、請求項1から4のいずれかに記載の計数機。
【請求項6】
前記サンプリングされた厚さの値は、既知の数のアイテムを前記プロセッサに提供し、前記計数領域にある既知の数のアイテムの厚さを測定することで判断される、請求項1から5のいずれかに記載の計数機。
【請求項7】
前記サンプリングされた厚さの値は、2つ以上の測定値の平均値である、請求項6に記載の計数機。
【請求項8】
前記サンプリングされた厚さの値は、前記プロセッサにより記憶される、請求項1から7のいずれかに記載の計数機。
【請求項9】
スケールと、
ユーザインターフェースと、をさらに含み、
前記プロセッサは、前記ユーザーインターフェースを使用してサンプリングされた重量値に基づいて、前記スケールに置かれたアイテム数を提供するように構成される、請求項1~8のいずれかに記載の計数機。
【請求項10】
計数機を使用してアイテムを数える方法であって、
前記計数機の計数領域で複数のアイテムを受け入れるステップと、
前記複数のアイテムの厚さを測定するステップと、
前記複数のアイテムの厚さ及び前記サンプリングされた厚さの値に基づいてアイテムの数を判断するステップと、を含み、
前記計数機は、
固定圧力板、
可動圧力板、及び
前記固定圧力板と前記可動圧力板との間の距離を測定するように構成された1つ以上のセンサ、を含む計数領域と、
前記1つ以上のセンサに接続されたプロセッサと、を含む方法。
【請求項11】
既知の数のアイテムの厚さのうち、少なくとも1つの測定値に基づいて、前記サンプリングされた厚さの値を生成するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記サンプリングされた厚さの値は、複数の測定値を平均することで生成される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記サンプリングされた厚さの値は、以前の測定から保存される、請求項10から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記可動圧力板は、前記計数機により電子的に作動可能であり、前記計数機は、前記可動圧力板を作動させ、前記複数のアイテムの厚さを測定する、請求項10~13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記複数のアイテムは、紙ラベル又は織物ラベルのいずれかを含む、請求項10~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記複数のアイテムは、無線周波数識別(RFID)タグを含み、前記測定は、前記RFIDタグの損傷を防止するため、十分に低い所定の力を使用して行う、請求項10~15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記アイテムの数は、本方法を使用して10秒以内に判断する、請求項10から16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記計数機は、スケール及びユーザインターフェースをさらに含み、
スケールの上で前記複数のアイテムを受け入れるステップと、
前記複数のアイテムの重量を測定するステップと
前記複数のアイテムの重量及び前記サンプリングされた重量値に基づいて前記アイテムの数を判断するステップと、をさらに含む、請求項10~17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
既知の数のアイテムの重量のうち少なくとも1つの測定に基づいて、前記サンプリングされた重量値を生成するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記サンプリングされた重量値は、複数の測定値を平均することで生成される、請求項18~19のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年2月14日に出願された中国特許出願番号202010095106Xの利益を主張し、その全体が本明細書に参照として含まれる。
【0002】
本開示は、一般的に計数機及び計数機を使用してアイテムを数える方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現代の生産システムは、精度の高い在庫を有することにますます依存している。在庫システムに関するこのような情報は、より効率的で費用対効果の高い経営を可能にする。リーン(Lean)生産やジャストインタイム生産を含む特定の生産プロレスでは、持続的な経営を可能にし、生産中の過剰在庫を減らすために、より正確な在庫システムが必要とされている。しかし、小さいアイテムや端数のアイテムの場合、手作業で在庫を正確に数えることは、不正確で時間がかかることがある。
【発明の概要】
【0004】
以下に説明する本発明の実施形態は、網羅的であること、又は以下の具体的な内容で説明した正確な形態に本発明を限定する意図はない。むしろ、実施形態は、当業者が本発明の原理及び実行を認識し、理解し得るように選択され、説明されている。
【0005】
一部の実施形態において、計数機は複数のアイテムを数えるように構成された計数領域を含み得る。計数領域は、固定圧力板、可動圧力板、及び固定圧力板と可動圧力板との間の距離を測定するように構成された1つ以上のセンサと、サンプリングされた厚さの値を、固定圧力板と可動圧力板との間に位置するアイテムの厚さと比較することにより、計数領域にあるアイテムの数を判断するように構成されたプロセッサと、を含み得る。
【0006】
一部の実施形態において、可動圧力板は、プロセッサによって送信された制御信号により作動可能であり得る。可動圧力板は、モータによって作動可能であり得る。可動圧力板は、ユーザによって作動可能であり得る。固定圧力板と可動圧力板との間に位置するアイテムの厚さは、所定の力で測定し得る。サンプリングされた厚さの値は、既知の数のアイテムをプロセッサに提供し、計数領域にある既知の数のアイテムの厚さを測定することで判断され得る。サンプリングされた厚さの値は、2つ以上の測定値の平均値であり得る。サンプリングされた厚さの値は、プロセッサにより記憶され得る。
【0007】
一部の実施形態において、計数機は、スケールと、ユーザインターフェースと、をさらに含み得る。プロセッサは、ユーザインターフェースを使用してサンプリングされた重量値に基づいて、スケールに置かれたアイテム数を提供するように構成され得る。
【0008】
一部の実施形態において、計数機を使用してアイテムを数える方法は、計数機の計数領域で複数のアイテムを受け入れるステップと、複数のアイテムの厚さを測定するステップと、複数のアイテムの厚さ及びサンプリングされた厚さの値に基づいてアイテムの数を判断するステップと、を含み得る。計数機は、計数領域を含み得る。計数領域は、固定圧力板、可動圧力板、及び固定圧力板と可動圧力板との間の距離を測定するように構成された1つ以上のセンサと、1つ以上のセンサに接続されたプロセッサと、を含み得る。
【0009】
一部の実施形態において、本方法は、既知の数のアイテムの厚さのうち、少なくとも1つの測定値に基づいて、サンプリングされた厚さの値を生成するステップをさらに含み得る。サンプリングされた厚さの値は、複数の測定値を平均することで生成され得る。
【0010】
一部の実施形態において、サンプリングされた厚さの値は、以前の測定から保存され得る。可動圧力板は、計数機により電子的に作動可能であり得るが、ここで計数機は、可動圧力板を作動させ、複数のアイテムの厚さを測定する。複数のアイテムは、紙ラベル又は織物ラベルのいずれかを含む。複数のアイテムは、無線周波数識別(RFID)タグを含み得るが、ここで測定は、RFIDタグの損傷を防止するため、十分に低い所定の力を使用して行い得る。アイテムの数は、本方法を使用して10秒以内に判断し得る。
【0011】
一部の実施形態において、計数機は、スケール及びユーザインターフェースをさらに含み得る。本方法は、スケールの上で複数のアイテムを受け入れ、複数のアイテムの重量を測定し、複数のアイテムの重量及びサンプリングされた重量値に基づいてアイテムの数を判断するステップをさらに含み得る。本方法は、既知の数のアイテムの重量のうち少なくとも1つの測定に基づいて、サンプリングされた重量値を生成するステップをさらに含み得る。サンプリングされた重量値は、複数の測定値を平均することで生成され得る。
【0012】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の具体的な説明から当業者に明らかになるであろう。しかし、様々な実施形態及び特定の実施例の詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態及び別の実施形態を示しながらも限定されるものではなく、例示として提供されるものと理解されたい。本発明の範囲内で多くの変更及び修正がその趣旨から脱することなく行われ得、本発明は、このようなすべての修正を含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一部の実施形態による計数機の斜視図である。
【
図2】一部の実施形態による計数機を使用して複数のアイテムを数えるための例示的な動作を示すフローチャートである。
【
図3】一部の実施形態による計数機の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書で開示されるシステム及び方法は、例として
図1~3を参照しながら詳細に説明する。開示及び説明した実施例、配列、構成、部品、要素、装置、装置方法、システムなどに対する修正は、適宜行うことができ、特定の用途に対して要求され得ることが理解できる。本開示において、特定の技術、配列などの任意の識別は、提示された特定の例に関連するか、技術、配列などの一般的な説明に過ぎない。特定の細部事項又は実施例の識別は意図しておらず、特に指定しない限り、義務又は限定的であると解釈すべきではない。
【0015】
本開示は、一般的に計数機及び計数機を使用して複数のアイテムを数える方法を説明する。説明した計数機及び方法は、繊維及び織物素材などの実質的に平面のアイテムを数えるのに特に好適である。
【0016】
理解できるように、従来の計数プロセスを使用して、小さいアイテム及び/又は端数のアイテムを計数又は列挙することは、それぞれのアイテムを物理的に操作して個別に数える必要があるため、難しい。このような物理的操作は、時間がかかり、不正確なことがあり、反復性ストレス障害を引き起こす恐れがある。
【0017】
また、現代の生産プロセスの複数の段階で、アイテムを数える必要があり得る。例えば、倉庫で在庫管理のためにアイテムを数え、生産現場に配布するために数えた後、個別の作業者に配布する前に再度数える必要がある。これらの段階でアイテム数が正確でなければ、問題が発生することがある。例えば、従来の計数プロセスを使用してラベルを不正確に数えた場合、生産プロセスで衣服に取り付けるラベルが少なすぎたり多すぎたりし得る。
【0018】
理解できるように、従来の手作業の計数プロセスを使用してこのような計数プロセスのいずれかを実行すると、非常に時間がかかり、数百名分の作業時間に相当する時間となり得る。特定の実施形態において、本明細書に記載の計数機及び方法は、数百個のアイテムのバッチを約10秒以下で測定することができる。追加して、又は代案として、本明細書に記載の計数機及び方法は、手作業の計数プロセスよりも約35%以上、約50%以上、約75%以上、約90%以上、約95%以上、約98%以上、又は99%以上の時間節約を容易にすることができる。
【0019】
本明細書に記載の計数機及び方法は、概して実質的に平面のアイテムの計数に好適であり、このようなアイテムを正確且つ迅速に数えることにより、上述の問題及び時間の問題を未然に防止できる。例えば、本明細書に記載の計数機及び方法では、ラベル、タグ、織物サンプル、ボール紙又は他の板紙、ティッシュペーパー、平面プラスチック(例えば、プラスチック挿入物)、及びボタンなどの他の平面のアイテムを含む、繊維及び織物素材を数えることができる。ラベルは、紙ラベル、印刷された織物ラベル(PFL)を含む織物ラベル、下げ札、織ラベル、靴の舌革ラベル、サイズシール、熱伝達ラベル(HTL)、折りたたみ冊子、及び包みであり得る。理解できるように、このようなアイテムは、例えば取扱い表示ラベル、並びに価格ラベルなどの衣料品の製造に特に好適である。
【0020】
特定の実施形態において、平面のアイテムは、一般的に本明細書に記載の計数機に適合するか、計数機によって支持される限り、任意の幅と高さであり得る。例えば、アイテムは様々な実施形態において、約5mm×5mm~約300mm×300mmの寸法まで変化することができる。特定の実施形態において、アイテムは、約10mm×25mm~約100mm×260mmまで変化することができる。しかし、理解できるように、本明細書に記載の計数機及び方法は、より大きなアイテムを数えるように修正することもできる。アイテムは、一般的に任意の厚さ又は深さであり得る。
【0021】
数えられるアイテムは、特定の実施形態において、RFIDタグを含むことができる。RFIDタグは、一般的に好適なRFIDインテロゲータを使用することにより、電子的に数えることができるが、本明細書に開示の計数機及び方法は、電子的にインテロゲートが難しい状況で、このようなRFIDタグの有用な列挙を提供することができる。例えば、本明細書に記載の方法は、他の隣接したRFIDタグを不注意に数えることなく、RFIDタグのスタックを正確に数えることができる。有利なことに、本明細書に記載の計数機は、計数プロセス中にRFIDタグを損傷しない。
【0022】
一般的に、本明細書に記載の計数機及び方法は、サンプリングされるアイテムの数を迅速且つ正確に判断できるサンプルプロセスを通じて、アイテムを列挙することができる。たとえば、特定の実施形態において、アイテムのスタックは、アイテムのスタックの厚さ及び/又は重量を測定して、厚さ及び/又は重量をサンプル値と比較することによって、記載した計数機で数えることができる。一部の実施形態において、サンプル値は、厚さ又は重量を多数のアイテムに関連付ける数を意味し得る(例えば、サンプル値の例は、5.1cmの厚さと510個のアイテムを関連付けることができる)。
【0023】
特定の実施形態において、サンプル値は、計数機に所定の数のアイテム又はサンプルを提供し、且つ計数機に所定の数のアイテムの厚さ及び/又は重量を測定するように指示することによって、計数機により自動で判断することができる。計数機のプロセッサは、提供されたアイテム数と測定された厚さ及び/又は重量を使用してサンプル値を生成することができる。一部の実施形態による例示的な計数機を
図1及び3に示す。
【0024】
一部の実施形態において、
図1のように、一部の計数機100は、固定圧力板120及び可動圧力板130を含む計数領域110のうち1つ以上を含み得る。一部の実施形態において、計数作業で数えるアイテム(未図示)を計数領域110に置いた後、可動圧力板130が動いて、数えたアイテムを押す。その後、固定圧力板120と可動圧力板130との距離を測定し得る。制御パネル140は、ユーザが計数機を制御し、例えば、転送のためにアイテム数を入力し、測定作業でアイテム数の読み取りなどができるようにしてもよい。
【0025】
計数機100は、オン/オフスイッチ150、緊急停止部160、手動定規170、より大きいアイテムを支えるために延びたサンプル支持部180、測定前にアイテムの位置を合わせるための位置合わせバー190など、
図1に示した特徴のうちの1つ以上を含み得る。一部の実施形態において、可動圧力板130及び固定圧力板120の一方又は両方は、例えば力及び/又は圧力センサを含むか、力及び/又は圧力センサに結合されることにより、力及び/又は圧力センサを感知するように構成される。
【0026】
一部の実施形態において、
図3のように、一部の計数機200は、電源スイッチ210、緊急停止部220、ガイドプレート230、圧力センサアセンブリ240、タッチスクリーン250、測定ヘッド260、重量スケール270、厚さ測定スロット280のうち1つ以上を含み得る。一部の実施形態において、重量スケール270は、圧力センサアセンブリ240、測定ヘッド260、ガイドプレート230のうち1つ以上の支持部に組み込まれることによって厚さを測定するアイテムの重量を測定するように構成され得る。
【0027】
理解できるように、本明細書に記載の計数機は、様々な方法で修正できる。例えば、手動定規170及び延びたサンプル支持部180は、特定の実施形態において省略することができる。特定の実施形態において、制御パネル140は、単純なディスプレイに簡素化できる一方、他の実施形態においては、既知のアイテム類型を記憶するなど、より進歩した計数作業を可能にするために、タッチスクリーンインターフェースを表示することができる。理解できるように、計数機100は、プロセッサやRAMなど(未図示)を含むことができる。
【0028】
特定の実施形態において、可動部品(例えば、可動圧力板130、圧力センサアセンブリ240、又は測定ヘッド260)は、計数機により作動させることができる。このような実施形態において、可動圧力板130、圧力センサアセンブリ240、又は測定ヘッド260は、任意の適切な手段により作動させることができる。例えば、可動圧力板130、圧力センサアセンブリ240、又は測定ヘッド260は、レールに取り付けることができ、回転ねじ又はリニアモータにより、計数領域の長さに沿って併進させることができる。他の実施形態において、可動圧力板130、圧力センサアセンブリ240、又は測定ヘッド260は、可動圧力板130、圧力センサアセンブリ240、又は測定ヘッド260を併進させるために巻き取られる可動ベルトに取り付けることができる。特定の代替の実施形態において、可動圧力板130、圧力センサアセンブリ240、又は測定ヘッド260は、ユーザが手動で作動させることができる。
【0029】
様々な実施形態における計数機は、可動部品などによって横断距離を測定するための電子センサを含むことができる。理解できるように、距離は様々な方法で測定することができる。例えば、可動圧力板によって横断距離を直接測定するために、リニア又は回転エンコーダを使用することができ、又はモータの間接測定を使用することができる。一部の実施形態は、可動圧力板130の一部、圧力センサアセンブリ240、測定ヘッド260、若しくは計数機の可動部品に連結、又は関連する部品など、対象物体までの距離を測定するためのレーザ又は赤外線センサを含み得る。特定の実施形態において、本明細書に記載の計数機は、マイクロメータ精度(例えば、約±0.001mm精度)を有することができる。
【0030】
様々な実施形態では、数えることのできるアイテムの数は、アイテムのスタック全体の厚さに関連する。特定の実施形態において、測定可能な距離は、約1mm~約16cm、18cm、20cm、25cm、30cm、又はそれ以上に変化することができる。一部の実施形態の場合、数えることのできるアイテムの数は、約2個~約1,000個以上の範囲であり得る。
【0031】
様々な実施形態では、数えるアイテムの重量は、0.05g~10g、20g、30g、40g、50g、100g、150g、200g、250g、300g、350g、400g、450g、500g以上であり得る。
【0032】
特定の実施形態において、可動部品は、一貫した測定を保障するために、アイテムのスタックに所定量の力を加えることができる。所定量の力は、測定中のアイテムの類型に基づいて自動で設定することができる。例えば、布には所定の力を使用することができ、紙には異なる所定の力を使用することができる。特定の実施形態において、所定の力は、測定する異なるアイテム間で同じにすることができる。
【0033】
理解できるように、サンプルアイテムのスタックに加えられる力の量は、様々な方法で測定することができる。例えば、固定圧力板は機械力ゲージを含むことができ、又は機械力は可動圧力板のモータから判断することができる。可動部品が計数機により作動すると、計数機は自動的に可動圧力板の作動を停止し、所定の力に到達するほぼ正確な瞬間に可動圧力板によって横断した距離を測定した後、可動圧力板を後退させることができる。可動部品がユーザによって作動すると、計数機は所定の力に到達するほぼ正確な瞬間に可動圧力板によって横断距離を測定及び記録した後、測定が完了したことを作動ユーザに通知することができる。
【0034】
特定の実施形態において、サンプル値は、2つ以上の測定から判断することができる。例えば、サンプル値は、既知数のアイテムのスタックの3つの測定値を共に平均化して計算することができる。理解できるように、複数の測定を行うと、サンプルプロセスの精度が向上し得る、及び/又はサンプリング中のアイテムに対する品質問題を識別することができる。
【0035】
このような特定の実施形態において、それぞれのサンプル測定は、スタック内の異なる数のアイテムを使用して作成することができる。例えば、サンプル値は、様々な数の同一アイテム(例えば、厚さ約2cm、厚さ約4cm、厚さ約8cmのアイテムのスタック)の厚さを測定することで生成することができる。その後、平均サンプル値は、測定のセットから自動的に計算することができる。
【0036】
サンプル値は、特定の実施形態において、今後の使用のために保持及び記憶することができる。一般的に、測定アイテムが修正されず、環境条件がほぼ一定である限り、サンプル値は無期限で使用するために保持することができる。特定の実施形態において、ユーザは、今後の測定のために、サンプル値の使用が容易になるように、計数機に名前を入力することができる。特定の実施形態において、計数機は、100個以上の異なるサンプル値を保持することができる。特定の実施形態において、計数機は、過去の計数作業を保持することができる。
【0037】
特定の実施形態において、計数機は検証機能を提供することができる。検証機能は、サンプリング方法と同様に行うことができる。例えば、ユーザは、既知の列挙と共にアイテムのスタックを提供することができ、計数機は既知の列挙がサンプル値と一致するかを確認することができる。値が一致しない場合、計数機は新たなサンプル値を判断するために、追加のサンプルを要求することができる。
【0038】
特定の実施形態において、計数プロセスの精度を高めるために、ほぼ同数のアイテムを測定することが有用である。このような実施形態において、計数機は、ユーザがそれぞれの計数作業でほぼ同数のアイテムをロードする際に、ユーザを助けるために、定規またはスケールバーを含むことができる。
【0039】
一部の実施形態による、計数機の使用を例示するフローチャートのサンプルを
図2に示す。一部の実施形態において、ブロック200で、計数機がユーザにどのアイテムを数えるのかを問うことからプロセスが始まる。アイテムが以前に記録されたサンプル値を有しない場合、又はユーザがサンプル値を更新したい場合、プロセスはサンプル値を生成するために、計数機によって1つ以上の測定が行われるブロック210に進み得る。サンプル値がブロック200又はブロック210のいずれかで記録される場合、プロセスはブロック220に進み得るが、ここで計数機は、アイテムのスタックの厚さ及び/又は重量を測定し得、測定された厚さ及び/又は重量と、サンプリングされた重量及び/又は厚さと、に基づいてアイテムの数を判断し得る。プロセスは、ブロック230で終了してもよく、ここで、数えられたアイテムの数が報告される。
【0040】
理解できるように、
図2に示したプロセスに対する変形が可能である。例えば、ブロック210又は220は、検証機能をさらに含むことができ、ブロック230は、オフセット値機能を含むことができる。
【0041】
特定の実施形態において、平均サンプル値を計算するために複数測定が行われる際に、偏差値を計算することができる。例えば、偏差値はそれぞれの補正測定値と平均サンプル値との間の偏差を計算することによって判断できる。平均偏差もまた計算できる。平均偏差はそれぞれの偏差値の絶対値を合計し、測定回数で割ることによって計算できる。平均偏差を平均サンプル値で割ると、平均偏差百分率が得られる。
【0042】
理解できるように、偏差値はユーザに測定品質のフィードバックを提供する際に使用することができる。例えば、特定の測定に対する平均偏差値が高い場合、エラーがあり得るという警告をユーザに提供することができる。計数機は、約2.5%以上、約5%以上の偏差など、任意の希望する水準でエラーを提供することができる。追加して、又は代案として、平均偏差値を使用して数えられたアイテムの数の信頼限界を提供することができる。例えば、1.4%の平均偏差値を有する125アイテムを測定する場合、本明細書に記載の計数機は、特定の実施形態において、123.25~126.75のアイテムがあることを示すことができる。
【0043】
特定の実施形態において、計数機は所定の時間間隔で、サンプル値の再転送を自動的に要求することができる。例えば、計数機はサンプル値を毎週、毎月など再計算するよう要求することができる。
【0044】
特定の実施形態において、計数機はオフセット機能を含むことができる。オフセット機能は、計数機で数えたアイテムの数をオフセットすることができる。例えば、2アイテムのオフセットを含む計数機は、実際に存在するアイテムよりも2つ少ないと報告することができる。オフセットは、例えば、過小計算が問題となる生産現場で十分なアイテムが常に供給されるようにするのに有用である。特定の実施形態において、オフセットは計数機の精度と一致させることができる。例えば、計数機の精度が2アイテム以内である場合、オフセット値を2とすることで、少なくとも望ましい数のアイテムが常にあるようにし、過小計算の危険を最小限に抑えることができる。
【0045】
一部の実施形態において、ユーザには、英語又は中国語で通信するためのオプションを含むユーザインターフェースが提供され得る。ユーザインターフェースは、重量測定、及び厚さ測定の一方又は両方を行うためのオプションを提供し得る。
【0046】
一部の実施形態の場合、システムは実行速度、測定速度、ジョグ速度、ゼロ速度、四捨五入値といった様々な動作パラメータをカスタマイズするためのオプションを提供し得る。実行速度は、測定されるラベルに向かって移動するが、まだラベルに触れていないときの測定ヘッドの速度であり得る。測定速度は、最初にラベルに触れた後、ラベルに向かって移動するときの測定ヘッド又はその他の可動部品の速度であり得る。ジョグ速度は、可動部品の手動稼動のための速度制限設定、又は、可動部品の推定最大速度であり得る。例えば、積極的にブレーキをかけるか、モータを使用することにより、電子的に速度を制限し得る。ゼロ速度は、可動部品が元の位置に戻るときの速度であり得る。四捨五入値は、重量又は厚さ測定の結果が四捨五入できない数になった場合に切り上げる量であり得る。サンプル周期は、サンプリング作業中に取得するサンプルを要求する回数であり得る。
【0047】
一部の実施形態の場合、設定されたサイクル数又はユーザが選択したサイクル数に対する厚さのサンプリングを行った後、システムは、メモリ、素材、コピー厚、数量及びオフセットのフィールドをユーザに提供し得る。メモリは、サンプル値を記憶するユーザ選択のメモリフィールドへの入力を受信するのに使用し得る。例えば、メモリスロット0は、AS12素材に関する情報を保有し得、厚さ7.160及びラベル数量50となる。
【0048】
厚さは、ラベル(又は他のアイテム)の総スタックに対するサンプリングテストから得られた結果であり得る。ラベル数量は、ユーザが既知数で測定されるラベル数を入力することができる。オフセットは、ユーザが不確実性を除去するために総計数をオフセットすることができる。例えば、計数が100±2の場合、-2のオフセットを使用して98の計数結果を提供することができ、これはラベル又はその他数えられた項目がいくつ存在するかを数えるための正確な「最小限」の量である。
【0049】
一部の実施形態の場合、システムはユーザに「安定時間」及び「四捨五入値」に対するパラメータを設定させ得る。安定時間とは、安定した状態を維持するために、システムが測定を必要とする期間を意味し得る。より長時間必要とすると、より正確な測定となる可能性があるものの、装置を使用して行う測定の速度が遅くなり得る。四捨五入値は、システムが端数の切り上げを始める量を意味し得る。例えば、四捨五入値が「5」の場合、システムは50.5を51に切り上げる。
【0050】
一部の実施形態の場合、重量のサンプリング作業中、システムは指定された数のサンプルテストを行ない、素材、重量、ラベル数量及びオフセットのフィールドを提供するように構成される。素材フィールドは、ユーザが重量測定された素材を指定することができ、同じ素材に対する今後の測定で補正された個別の重量を計数の基準として使用できるようにする。素材コードは、基本の素材だけでなく、特定のパターン、スタイル、形状及び/又は外観を有したり有しなかったりする多数の素材を使用するラベルなど、特定のタイプのラベルを示すために使用し得る。重量フィールドは、多数のサンプルから平均化した重量測定値を提供し得る。数量フィールドは、ユーザがテストしたラベルの数量を入力することができる。オフセットフィールドは、ユーザがテスト結果の不確実性を考慮して、オフセット量を指定することができるようにする。
【0051】
理解できるように、本明細書に記載の計数機は、さらに修正することができる。例えば、特定の実施形態において、計数機はRFIDトランスポンダを含むことができる。このような実施形態において、計数機は数えられたグループのアイテムの数、製造時間、又はアイテムの意図された用途に関する情報などの情報で、数えられたアイテムをプログラミングすることができる。追加して、又は代案として、計数機はプリンタを含むことができる。このような実施形態において、プリンタは数えられたアイテムの数、アイテムが数えられた時間などを印刷することができる。
【0052】
本明細書に開示された寸法及び値は、引用された正確な数値に厳密に限定されると理解されるべきではない。代わりに、特に明示しない限り、このような各寸法は、列挙した値と、その値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することを意図している。
【0053】
本明細書を通じて与えられるすべての最大数値制限は、あたかもそのような下限数値制限が本明細書に明示的に記載されているかのように、すべての下限数値制限を含むものと理解されたい。本明細書を通じて与えられるすべての最小数値制限は、あたかもそのような上限数値制限が本明細書に明示的に記載されているかのように、すべての上限数値制限を含むであろう。本明細書を通じて与えられるすべての数値範囲は、あたかもそのような狭い数値範囲が本明細書に明示的に記載されているかのように、より広い数値範囲内に属するあらゆる狭い数値範囲を含むであろう。
【0054】
相互参照、又は関連する特許並びに出願を含む、本明細書で引用したすべての文書は、明示的に排除又は限定されない限り、参照によりその全体が本明細書に含まれる。文書の引用は、本明細書に開示又は請求された発明に関する先行技術であるか、それが単独で、又は他の参考文献と組み合わせてそのような発明を教示、示唆又は開示していることを認めるものではない。さらに、本文書内の用語の意味又は定義が、参照により組み込まれる文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合は、文書内のその用語に割り当てられた意味又は定義が優先されるものとする。
【0055】
実施形態及び実施例についての上述の説明は、説明の目的のために提示されたものである。網羅的であること、又は記述された形態に限定することは意図していない。上記の教示に照らして数多くの修正が可能である。これらの修正の一部は議論され、且つ残りは当業者によって理解されるであろう。実施形態は、様々な実施形態を例示するために選択され、説明された。もちろん、その範囲は、本明細書に記載の実施例又は実施形態に限らず、当業者により任意の数の用途及び同等品に採用することができる。むしろ、添付の請求範囲により、範囲が定義されることを意図する。
【0056】
様々な実施形態の特定の態様、特徴、構造、又は特性は、全体又は一部を相互交換できることを理解されたい。特定の実施形態についての言及は、特定の実施形態に関して説明された特定の態様、特徴、構造、又は特性を少なくとも1つの実施形態に含めることができ、特定の他の実施形態と相互交換し得ることを意味する。明細書の様々な位置での「特定の実施形態において」という文言の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではなく、特定の実施形態が必ずしも他の特定の実施形態と相互に排他的であるとは限らない。また、本明細書に記載の方法の作業は、必ずしも記載された順に行われる必要はなく、そのような方法の作業順は、単に例示的なものと理解されたい。同様に、このような方法には追加作業を含めることができ、特定の実施形態による方法では、特定のステップを省略又は組み合わせ得る。
【国際調査報告】