(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-18
(54)【発明の名称】コントローラエリアネットワークバスネットワークアクセスユニット及び関連するネットワーク、方法、装置
(51)【国際特許分類】
H04L 12/28 20060101AFI20230511BHJP
G16Y 10/25 20200101ALI20230511BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20230511BHJP
【FI】
H04L12/28 200Z
H04L12/28 100F
G16Y10/25
G16Y40/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022554583
(86)(22)【出願日】2021-03-09
(85)【翻訳文提出日】2022-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2021079670
(87)【国際公開番号】W WO2021185120
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】202010182567.0
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511050697
【氏名又は名称】アリババ グループ ホウルディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ジェン,カン
【テーマコード(参考)】
5K033
【Fターム(参考)】
5K033AA02
5K033AA04
5K033CB06
5K033DA05
5K033DA13
(57)【要約】
本開示は、コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニット、関連するネットワーク、方法、及び装置を提供する。CANバスネットワークアクセスユニットは、第1のCANバスと、第2のCANバスと、それぞれ、第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、複数の可変接続ポートであって、各可変接続ポートが、第1のCANバス及び第2のCANバスのうちの一方に接続されているか、又は、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されていない、複数の可変接続ポートとを含む。本開示の実施形態において、搬送ライン内で使用される電気制御部分が標準化される。時間遅延が低減され、ネットワーク配線及びデバイス管理のコストが低減される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットであって、
第1のCANバスと、
第2のCANバスと、
第1のCANバストランシーバと、
第2のCANバストランシーバと、
前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、
複数の可変接続ポートであって、前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスのうちの一方に接続されているか、又は、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されていない、複数の可変接続ポートと
を備え、
前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバがそれぞれ、前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項2】
前記複数の可変接続ポートが、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを含む、請求項1に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項3】
前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか一方が、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されていない、請求項2に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項4】
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、前記CAN内のみに配置されているCANバスネットワークアクセスユニットであり、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのいずれも、前記第2のCANバスに接続されていない、請求項2に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項5】
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、前記CAN内だけでなく、別のCAN内にも配置されているCANバスネットワークアクセスユニットであり、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちの少なくとも1つが、前記第2のCANバスに接続されている、請求項2に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項6】
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、物流搬送ライン内の電気制御ネットワークのCANバスネットワークアクセスユニットであり、前記第1のポート及び前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記物流搬送ライン内の物流搬送を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている、請求項1に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項7】
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、製品製造ライン内の電気制御ネットワークのCANバスネットワークアクセスユニットであり、前記第1のポート及び前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記製品製造ライン内の製品製造を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている、請求項1に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項8】
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、IOT(Internet of Things)のCANバスネットワークアクセスユニットであり、前記第1のポート及び前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記IOTにアクセスするIOTデバイスに接続されている、請求項1に記載のCANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項9】
電気制御ネットワークであって、第1のコントローラエリアネットワーク(CAN)及び第2のCANを含み、前記第1のCAN及び前記第2のCANが、共通のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットを有し、前記第1のCAN及び前記第2のCANのうちの少なくとも一方が、前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットに加えて、さらに内部CANバスネットワークアクセスユニットを有し、
前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット及び前記内部CANバスネットワークアクセスユニットの各々が、第1のCANバス、第2のCANバス、第1のポート、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを備え、
前記内部CANバスネットワークアクセスユニット内で、前記第1のポートが前記第1のCANバスに接続されており、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのいずれも、前記第2のCANバスに接続されておらず、
前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット内で、前記第1のポートが前記第1のCANバスに接続されており、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちの少なくとも1つが、前記第2のCANバスに接続されている、電気制御ネットワーク。
【請求項10】
前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット又は前記内部CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバをさらに備え、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバがそれぞれ、前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている、請求項9に記載の電気制御ネットワーク。
【請求項11】
前記第1のCANの前記内部CANバスネットワークアクセスユニットが、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット及びメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットを含み、
前記メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットの前記第1のCANバストランシーバが、前記第1のCAN内の別のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストするように構成されており、前記ダイレクトメッセージが、前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を含み、
前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致すると判定し、前記ダイレクトメッセージを保存するように構成されており、
前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット以外の別の内部CANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しないと判定し、前記ダイレクトメッセージを破棄するように構成されており、
前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にあると判定し、前記ダイレクトメッセージを破棄するように構成されている、請求項10に記載の電気制御ネットワーク。
【請求項12】
前記第1のCANの前記内部CANバスネットワークアクセスユニットが、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットを含み、前記第2のCANの前記内部CANバスネットワークアクセスユニットが、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットを含み、
前記メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットの前記第1のCANバストランシーバが、前記第1のCAN内の別のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストするように構成されており、前記ダイレクトメッセージが、前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を含み、
別の内部CANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記別の内部CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しないと判定し、前記ダイレクトメッセージを破棄するように構成されており、
前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にないと判定し、前記第2のCANバストランシーバを通じて前記第2のCAN内の前記内部CANバスネットワークアクセスユニットに前記ダイレクトメッセージをブロードキャストするように構成されており、
前記第2のCAN内の前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致すると判定し、前記ダイレクトメッセージを保存するように構成されており、前記第2のCAN内の前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット以外の別の内部CANバスネットワークアクセスユニットが、前記ダイレクトメッセージを受信した後、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記内部CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しないと判定し、前記ダイレクトメッセージを破棄するように構成されている、請求項10に記載の電気制御ネットワーク。
【請求項13】
前記電気制御ネットワークが、物流搬送ライン内の電気制御ネットワークであり、前記第1のポート及び前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記物流搬送ライン内の物流搬送を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている、請求項9に記載の電気制御ネットワーク。
【請求項14】
前記電気制御ネットワークが、製品製造ライン内の電気制御ネットワークであり、前記第1のポート及び前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記製品製造ライン内の製品製造を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている、請求項9に記載の電気制御ネットワーク。
【請求項15】
前記電気制御ネットワークが、IOT(Internet of Things)であり、前記第1のポート及び前記複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、前記IOTにアクセスするIOTデバイスに接続されている、請求項9に記載の電気制御ネットワーク。
【請求項16】
電気制御ネットワーク内でのダイレクトメッセージ処理方法であって、前記電気制御ネットワークが、直列に接続されている複数のコントローラエリアネットワーク(CAN)によって形成されており、前記直列に接続されている複数のCANのうちの2つの隣接するCANが、共通のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットを有し、前記複数のCANのうちの少なくとも1つが、前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットに加えて、さらに内部CANバスネットワークアクセスユニットを有し、前記方法が、現在のCANバスネットワークアクセスユニットが前記電気制御ネットワーク内でダイレクトメッセージを受信することによって実施され、前記ダイレクトメッセージが、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を含み、前記方法が、
前記現在のCANバスネットワークアクセスユニットが前記内部CANバスネットワークアクセスユニットであるか又は前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、
前記現在のCANバスネットワークアクセスユニットが前記内部CANバスネットワークアクセスユニットである場合、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記現在のCANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致するかどうかを判定することと、
前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記現在のCANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致する場合、前記ダイレクトメッセージを保存すること、又は
前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記現在のCANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しない場合、前記ダイレクトメッセージを破棄することと、
前記現在のCANバスネットワークアクセスユニットが前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットである場合、前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にあるかどうかを判定することと、
前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANの前記CANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にある場合、前記ダイレクトメッセージを破棄すること、又は
前記ダイレクトメッセージ内に含まれている前記メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子が前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANの前記CANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にない場合、前記ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから下流のCANバスネットワークアクセスユニットに前記ダイレクトメッセージをブロードキャストすることと
を含む、ダイレクトメッセージ処理方法。
【請求項17】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知方法であって、前記CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記方法が、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又は前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続すること、又は
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、
前記第1の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第2の走査期間において、前記第1のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第3の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第4の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第3のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、前記トランシーバに対応するバス番号、及び前記バスに接続されているポートのポート番号を通知することと
を含む、ステータス通知方法。
【請求項18】
連続している前記第1の走査期間、前記第2の走査期間、前記第3の走査期間、及び前記第4の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続する前に、前記方法が、前記第1の走査期間の前の第1のサイレント期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することをさらに含み、
連続している前記第1の走査期間、前記第2の走査期間、前記第3の走査期間、及び前記第4の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続した後に、前記方法が、前記第4の走査期間の前の第2のサイレント期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続する前に、前記方法が、前記第1の走査期間の前の第1のサイレント期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することをさらに含み、
前記第4の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第3のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続した後に、前記方法が、前記第4の走査期間の後の第2のサイレント期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第3のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又は前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを前記判定することの前に、前記方法が、
検出開始CANバスネットワークアクセスユニットによって送信される走査開始サブタイプのCAN制御メッセージを受信することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記走査開始サブタイプの前記CAN制御メッセージが、前記検出開始CANバスネットワークアクセスユニットが配置されているCAN内の前記検出開始CANバスネットワークアクセスユニットによってブロードキャストされ、前記CANと別のCANとの間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットによって、前記別のCAN内のCANバスネットワークアクセスユニットにブロードキャストされる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを前記送信し、前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記トランシーバに対応する前記バス番号、及び前記バスに接続されている前記ポートの前記ポート番号を前記通知することが、
前記直線CANバスネットワークアクセスユニットについて、
前記第1のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第1のCANバストランシーバに接続されている前記第1のポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知することと、
前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第2のCANバストランシーバに接続されている前記第3のポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知することと、
前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットについて、
前記第1のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第1のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知し、ポートクエリ要求の受信に応答して、前記第1のCANバスに接続されている前記ポートのポート番号によって応答することと、
前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号2、及び特定のフラグビットを通知し、ポートクエリ要求の受信に応答して、前記第1のCANバスに接続されている前記ポートのポート番号によって応答することと
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットのための接続ステータス検出方法であって、前記CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記方法が、
前記CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、前記検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、連続している前記第1の走査期間、前記第2の走査期間、前記第3の走査期間、及び前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号2、及びポート番号3の通知を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記第3のポートが論理出口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第1の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第2の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第2のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第2のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第3の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第3のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第3のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第4のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第4のポートが論理入口であることと
を含む、接続ステータス検出方法。
【請求項24】
前記検出対象ポートが、前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1又は2、及び前記特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第4のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第4のポートが論理入口であることに対応するステップの後、前記方法が、
電気制御ネットワーク内の各CANバスネットワークアクセスユニットの各検出対象ポートについて、前記接続されているCANバスネットワークアクセスユニットの記録されている識別子、前記接続されているCANバスネットワークアクセスユニットのポート番号、及び前記接続されているポートが論理入口であるか又は論理出口であるかに従って、前記電気制御ネットワークのポート接続図を生成することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知装置であって、前記CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記ステータス通知装置が、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又は前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定するように構成されているタイプ判定モジュールと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続するように構成されている第1の接続設定モジュールと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、前記第1の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続し、前記第2の走査期間において、前記第1のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポートを前記第2のCANバスに接続し、前記第3の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続し、前記第4の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第3のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続するように構成されている第2の接続設定モジュールと、
前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、前記トランシーバに対応するバス番号、及び前記バスに接続されている前記ポートのポート番号を通知するように構成されているステータス通知モジュールと
を備える、ステータス通知装置。
【請求項26】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットのための接続ステータス検出装置であって、前記CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記接続ステータス検出装置が、
前記CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、前記検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録するように構成されている第1の記録モジュールであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口である、第1の記録モジュールと、
前記検出対象ポートが、連続している前記第1の走査期間、前記第2の走査期間、前記第3の走査期間、及び前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録するように構成されている第2の記録モジュールであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記第3のポートが論理出口である、第2の記録モジュールと、
前記検出対象ポートが、前記第1の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録するように構成されている第3の記録モジュールであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口である、第3の記録モジュールと、
前記検出対象ポートが、前記第2の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録するように構成されている第4の記録モジュールであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第2のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第2のポートが論理入口である、第4の記録モジュールと、
前記検出対象ポートが、前記第3の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録するように構成されている第5の記録モジュールであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第3のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第3のポートが論理入口である、第5の記録モジュールと、
前記検出対象ポートが、前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録するように構成されている第6の記録モジュールであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第4のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第4のポートが論理入口である、第6の記録モジュールと
を備える、接続ステータス検出装置。
【請求項27】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットであって、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートと、メモリと、処理ロジックとを備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記メモリが、制御命令を記憶するように構成されており、
前記処理ロジックが、前記メモリに記憶されている前記制御命令を読み出して、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又は前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、
前記第1の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第2の走査期間において、前記第1のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第3の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第4の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第3のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、前記トランシーバに対応する前記バスの番号、及び前記バスに接続されている前記ポートの番号を通知することと
を行うように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項28】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットであって、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートと、メモリと、処理ロジックとを備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記メモリが、制御命令を記憶するように構成されており、
前記処理ロジックが、前記メモリに記憶されている前記制御命令を読み出して、
前記CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、前記検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、連続している前記第1の走査期間、前記第2の走査期間、前記第3の走査期間、及び前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記第3のポートが論理出口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第1の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第2の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第2のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第2のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第3の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第3のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第3のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第4のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第4のポートが論理入口であることと
を実施するように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニット。
【請求項29】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットの処理ロジックによって実行されるように構成されている制御命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、前記処理ロジックに加えて、前記CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとをさらに備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記制御命令が、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記処理ロジックによって実行されて、前記CANバスネットワークアクセスユニットに、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又は前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、
前記第1の走査期間において、前記第1のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第2の走査期間において、前記第1のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第2のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第3の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第4のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第3のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第4の走査期間において、前記第1のポート、前記第2のポート、及び前記第3のポートを前記第1のCANバスに接続し、前記第4のポートを前記第2のCANバスに接続することと、
前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、前記第1のCANバストランシーバ及び前記第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、前記トランシーバに対応するバス番号、及び前記バスに接続されているポートのポート番号を通知することと
を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニットの処理ロジックによって実行されるように構成されている制御命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、前記処理ロジックに加えて、前記CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ前記第1のCANバス及び前記第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、前記第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとをさらに備え、
前記CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの前記第3のポートが、前記第2のCANバスに接続されており、前記第2のポート及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバスにも前記第2のCANバスにも接続されておらず、前記トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの前記第2のポート、前記第3のポート、及び前記第4のポートのうちのいずれか1つが、前記第1のCANバス又は前記第2のCANバスに接続可能であり、
前記制御命令が、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記処理ロジックによって実行されて、前記CANバスネットワークアクセスユニットに、
前記CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、前記検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、連続している前記第1の走査期間、前記第2の走査期間、前記第3の走査期間、及び前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記第3のポートが論理出口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第1の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、前記検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、前記第1のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第2の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第2のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第2のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第3の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第3のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第3のポートが論理入口であることと、
前記検出対象ポートが、前記第4の走査期間において、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子、前記バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、前記CANバスネットワークアクセスユニットの前記識別子を記録することであって、前記検出対象ポートが、前記直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、前記バス番号が1である場合、前記第4のポートが論理出口であり、前記バス番号が2である場合、前記第4のポートが論理入口であることと
を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年3月16日付出願された「Controller Area Network Bus Network Access Unit and Related Network, Method, Apparatus」と題する中国特許出願202010182567.0号の優先権の利益を主張する。
【0002】
[0002] 本開示は、自動制御の分野に関し、より詳細には、コントローラエリアネットワーク(CAN)バスネットワークアクセスユニット及び関連するネットワーク、関連する方法、関連する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 搬送ライン製品は、現代の物流業者のバックエンド物流仕分け及び出荷に一般的に使用されている。搬送ラインは、搬送ベルト及びコンベヤなどの、物品搬送を遂行するためのすべての搬送デバイスを集約したものである。倉庫、生産作業場、及び梱包作業場を取り巻く現場には、多くのベルトコンベヤ、ローラコンベヤなどによって形成される搬送チェーンが設けられている。これらの搬送チェーンが端から端まで接続されて、連続的な搬送ラインが形成される。搬送ラインは、実際の搬送に使用される物理デバイスを必要とするだけでなく、搬送ラインの搬送を制御するための電気制御信号も必要とするため、搬送ラインには、制御構成要素及び制御バスが、さらに必要とされる。制御構成要素は、搬送ラインの複数の部分に分散され、電気制御信号の相互作用が、統一制御バスを通じて実施される。
【0004】
[0004] 搬送ラインは多くのデバイスを含み、制御構成要素及び制御バスの様々なライン接続は複雑であるため、現場技師は、信号点位値及び協調関係に対して大量のデバッグを実施する必要がある。加えて、すべての店舗の実際の現場形態には、膨大な差異がある。結果として、構築プロセスは標準化することができず、デバッグプロセスは非常に長くなる。既存の技術においては、485シリアルポート通信技術又はRJ45 Ethernet技術が、搬送ライン内の電気制御部分を標準化するために、主に採用されている。485シリアルポート通信技術の時間遅延は、比較的大きい。時間遅延は、RJ45 Ethernetにおいては制御されている。しかしながら、各デバイスが同じネットワークスイッチデバイスに接続されているため、ネットワーク配線及びデバイス管理コストが比較的大きい。現在、搬送ライン内で使用されている電気制御部分を標準化し、時間遅延とネットワーク配線及びデバイス管理のコストの両方を考慮に入れることができる技術は存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005] これに照らして、本開示は、時間遅延並びにネットワーク配線及びデバイス管理のコストを低減するために、搬送ライン内で使用されている電気制御部分を標準化するための技術を提供することを目標とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットであって、第1のCANバスと、第2のCANバスと、第1のCANバストランシーバと、第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、複数の可変接続ポートであり、複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、第1のCANバス及び第2のCANバスのうちの一方に接続されているか、又は第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されていない、複数の可変接続ポートとを備え、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバがそれぞれ、第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニットが提供される。
【0007】
[0007] 任意選択により、複数の可変接続ポートが、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを含む。
【0008】
[0008] 任意選択により、第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか一方が、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されていない。
【0009】
[0009] 任意選択により、CANバスネットワークアクセスユニットが、上記CAN内のみに配置されているCANバスネットワークアクセスユニットであり、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのいずれも、第2のCANバスに接続されていない。
【0010】
[0010] 任意選択により、CANバスネットワークアクセスユニットが、上記CAN内だけでなく、別のCAN内にも配置されているCANバスネットワークアクセスユニットであり、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちの少なくとも1つが、第2のCANバスに接続されている。
【0011】
[0011] 任意選択により、CANバスネットワークアクセスユニットが、物流搬送ライン内の電気制御ネットワークのCANバスネットワークアクセスユニットであり、第1のポート及び複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、物流搬送ライン内の物流搬送を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている。
【0012】
[0012] 任意選択により、CANバスネットワークアクセスユニットが、製品製造ライン内の電気制御ネットワークのCANバスネットワークアクセスユニットであり、第1のポート及び複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、製品製造ライン内の製品製造を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている。
【0013】
[0013] 任意選択により、CANバスネットワークアクセスユニットが、IOT(Internet of Things)のCANバスネットワークアクセスユニットであり、第1のポート及び複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、IOTにアクセスするIOTデバイスに接続されている。
【0014】
[0014] 本開示のいくつかの実施形態によれば、電気制御ネットワークであって、第1のコントローラエリアネットワーク(CAN)及び第2のCANを含み、第1のCAN及び第2のCANが、共通のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットを有し、第1のCAN及び第2のCANのうちの少なくとも一方が、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットに加えて、内部CANバスネットワークアクセスユニットを有し、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット及び内部CANバスネットワークアクセスユニットの各々が、第1のCANバス、第2のCANバス、第1のポート、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを備え、内部CANバスネットワークアクセスユニット内で、第1のポートが第1のCANバスに接続されており、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのいずれも、第2のCANバスに接続されておらず、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット内で、第1のポートが第1のCANバスに接続されており、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちの少なくとも1つが、第2のCANバスに接続されている、電気制御ネットワークが提供される。
【0015】
[0015] 任意選択により、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット又は内部CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバをさらに備え、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバは、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている。
【0016】
[0016] 任意選択により、第1のCANの内部CANバスネットワークアクセスユニットが、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット及びメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットを含み、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットの第1のCANバストランシーバが、第1のCAN内の別のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストするように構成されており、ダイレクトメッセージが、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を含み、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致すると判定し、ダイレクトメッセージを保存するように構成されており、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット以外の別の内部CANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しないと判定し、ダイレクトメッセージを破棄するように構成されており、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にあると判定し、ダイレクトメッセージを破棄するように構成されている。
【0017】
[0017] 任意選択により、第1のCANの内部CANバスネットワークアクセスユニットが、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットを含み、第2のCANの内部CANバスネットワークアクセスユニットが、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットを含み、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットの第1のCANバストランシーバが、第1のCAN内の別のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストするように構成されており、ダイレクトメッセージが、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を含み、別の内部CANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該別の内部CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しないと判定し、ダイレクトメッセージを破棄するように構成されており、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にないと判定し、第2のCANバストランシーバを通じて第2のCAN内の内部CANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストするように構成されており、第2のCAN内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致すると判定し、ダイレクトメッセージを保存するように構成されており、第2のCAN内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット以外の別の内部CANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージを受信した後、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該内部CANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しないと判定し、ダイレクトメッセージを破棄するように構成されている。
【0018】
[0018] 任意選択により、電気制御ネットワークが、物流搬送ライン内の電気制御ネットワークであり、第1のポート及び複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、物流搬送ライン内の物流搬送を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている。
【0019】
[0019] 任意選択により、電気制御ネットワークが、製品製造ライン内の電気制御ネットワークであり、第1のポート及び複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、製品製造ライン内の製品製造を制御するように構成されている制御構成要素に接続されている。
【0020】
[0020] 任意選択により、電気制御ネットワークが、IOT(Internet of Things)であり、第1のポート及び複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つが、IOTにアクセスするIOTデバイスに接続されている。
【0021】
[0021] 本開示のいくつかの実施形態によれば、電気制御ネットワーク内でのダイレクトメッセージ処理方法であって、電気制御ネットワークが、直列に接続されている複数のコントローラエリアネットワーク(CAN)によって形成されており、直列に接続されている複数のCANのうちの2つの隣接するCANが、共通のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットを有し、複数のCANのうちの少なくとも1つが、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットに加えて、内部CANバスネットワークアクセスユニットを有し、方法が、現在のCANバスネットワークアクセスユニットが電気制御ネットワーク内でダイレクトメッセージを受信することによって実施され、ダイレクトメッセージが、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を含み、方法が、現在のCANバスネットワークアクセスユニットが内部CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はルーティングCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、現在のCANバスネットワークアクセスユニットが内部CANバスネットワークアクセスユニットである場合、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該現在のCANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致するかどうかを判定することと、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該現在のCANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致する場合、ダイレクトメッセージを保存すること、又は、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が当該現在のCANバスネットワークアクセスユニット自体の識別子と一致しない場合、ダイレクトメッセージを破棄することと、現在のCANバスネットワークアクセスユニットがルーティングCANバスネットワークアクセスユニットである場合、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にあるかどうかを判定することと、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にある場合、ダイレクトメッセージを破棄すること、又は、ダイレクトメッセージ内に含まれているメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にない場合、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから下流のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストすることとを含む、ダイレクトメッセージ処理方法が提供される。
【0022】
[0022] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知方法であって、CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、方法が、CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することと、CANバスネットワークアクセスユニットがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、第1の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを第2のCANバスに接続することと、第2の走査期間において、第1のポート、第3のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポートを第2のCANバスに接続することと、第3の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することと、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートを第1のCANバスに接続し、第4のポートを第2のCANバスに接続することと、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号、及びバスに接続されているポートのポート番号を通知することとを含む、ステータス通知方法が提供される。
【0023】
[0023] 任意選択により、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続する前に、本方法は、第1の走査期間の前の第1のサイレント期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することをさらに含み、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続した後に、本方法は、第4の走査期間の前の第2のサイレント期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することをさらに含む。
【0024】
[0024] 任意選択により、第1の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを第2のCANバスに接続する前に、本方法は、第1の走査期間の前の第1のサイレント期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを第2のCANバスに接続することをさらに含み、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートを第1のCANバスに接続し、第4のポートを第2のCANバスに接続した後に、本方法は、第4の走査期間の後の第2のサイレント期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートを第1のCANバスに接続し、第4のポートを第2のCANバスに接続することをさらに含む。
【0025】
[0025] 任意選択により、CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定する前に、本方法は、検出開始CANバスネットワークアクセスユニットによって送信される走査開始サブタイプのCAN制御メッセージを受信することをさらに含む。
【0026】
[0026] 任意選択により、走査開始サブタイプのCAN制御メッセージが、検出開始CANバスネットワークアクセスユニットが配置されているCAN内の検出開始CANバスネットワークアクセスユニットによってブロードキャストされ、当該CANと別のCANとの間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットによって、当該別のCAN内のCANバスネットワークアクセスユニットにブロードキャストされる。
【0027】
[0027] 任意選択により、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号、及びバスに接続されているポートのポート番号を通知することが、直線CANバスネットワークアクセスユニットについて、第1のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバに接続されている第1のポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知することと、第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第2のCANバストランシーバに接続されている第3のポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知することと、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットについて、第1のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知し、ポートクエリ要求の受信に応答して、第1のCANバスが接続されているポート番号によって応答することと、第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及び特定のフラグビットを通知し、ポートクエリ要求の受信に応答して、第1のCANバスに接続されているポートのポート番号によって応答することとを含む。
【0028】
[0028] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットのための接続ステータス検出方法であって、CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、方法が、CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口(logical entry)であることと、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3の通知を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、第3のポートが論理出口(logical exit)であることと、検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口であることと、検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第2のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第2のポートが論理入口であることと、検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第3のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第3のポートが論理入口であることと、検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートが論理入口であることとを含む。
【0029】
[0029] 任意選択により、検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートが論理入口であることに対応するステップの後、本方法は、電気制御ネットワーク内の各CANバスネットワークアクセスユニットの各検出対象ポートについて、接続されているCANバスネットワークアクセスユニットの記録されている識別子、接続されているCANバスネットワークアクセスユニットのポート番号、及び接続されているポートが論理入口であるか又は論理出口であるかに従って、電気制御ネットワークのポート接続図を生成することを含む。
【0030】
[0030] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知装置であって、CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、ステータス通知装置が、CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定するように構成されているタイプ判定モジュールと、CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続するように構成されている第1の接続設定モジュールと、CANバスネットワークアクセスユニットがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、第1の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを第2のCANバスに接続し、第2の走査期間において、第1のポート、第3のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポートを第2のCANバスに接続し、第3の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続し、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートを第1のCANバスに接続し、第4のポートを第2のCANバスに接続するように構成されている第2の接続設定モジュールと、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号、及びバスに接続されているポートのポート番号を通知するように構成されているステータス通知モジュールとを備える、ステータス通知装置が提供される。
【0031】
[0031] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットのための接続ステータス検出装置であって、CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとを備え、
[0032] CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、
[0033] 接続ステータス検出装置が、
[0034] CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第1の記録モジュールであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口である、第1の記録モジュールと、
[0035] 検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第2の記録モジュールであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、第3のポートが論理出口である、第2の記録モジュールと、
[0036] 検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第3の記録モジュールであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口である、第3の記録モジュールと、
[0037] 検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第4の記録モジュールであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第2のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第2のポートが論理入口である、第4の記録モジュールと、
[0038] 検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第5の記録モジュールであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第3のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第3のポートが論理入口である、第5の記録モジュールと、
[0039] 検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第6の記録モジュールであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートが論理入口である、第6の記録モジュールとを備える、接続ステータス検出装置が提供される。
【0032】
[0040] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットであって、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートと、メモリと、処理ロジックとを含み、
[0041] CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、
[0042] メモリが、制御命令を記憶するように構成されており、
[0043] 処理ロジックが、メモリに記憶されている制御命令を読み出して、
[0044] CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、
[0045] CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することと、
[0046] CANバスネットワークアクセスユニットがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、第1の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを第2のCANバスに接続することと、第2の走査期間において、第1のポート、第3のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポートを第2のCANバスに接続することと、第3の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することと、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートを第1のCANバスに接続し、第4のポートを第2のCANバスに接続することと、
[0047] 第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバスの番号、及びバスに接続されているポートの番号を通知することとを行うように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニットが提供される。
【0033】
[0048] 本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニットであって、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートと、メモリと、処理ロジックとを含み、
[0049] CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、
[0050] メモリが、制御命令を記憶するように構成されており、
[0051] 処理ロジックが、メモリに記憶されている制御命令を読み出して、
[0052] CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口であることと、
[0053] 検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、第3のポートが論理出口であることと、
[0054] 検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口であることと、
[0055] 検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第2のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第2のポートが論理入口であることと、
[0056] 検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第3のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第3のポートが論理入口であることと、
[0057] 検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートが論理入口であることとを行うように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニットが提供される。
【0034】
[0058] 本開示のいくつかの実施形態によれば、制御命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、制御命令は、CANバスネットワークアクセスユニットの処理ロジックによって実行されるように構成されており、処理ロジックに加えて、CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとをさらに含み、
[0059] CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、
[0060] 制御命令が、CANバスネットワークアクセスユニットの処理ロジックによって実行されて、CANバスネットワークアクセスユニットに、
[0061] CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することと、
[0062] CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することと、
[0063] CANバスネットワークアクセスユニットがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、第1の走査期間において、第1のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートを第2のCANバスに接続することと、第2の走査期間において、第1のポート、第3のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第2のポートを第2のCANバスに接続することと、第3の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第4のポートを第1のCANバスに接続し、第3のポートを第2のCANバスに接続することと、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートを第1のCANバスに接続し、第4のポートを第2のCANバスに接続することと、
[0064] 第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号、及びバスに接続されているポートのポート番号を通知することとを実施させる、コンピュータ可読媒体が提供される。
【0035】
[0065] 本開示のいくつかの実施形態によれば、制御命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、制御命令は、CANバスネットワークアクセスユニットの処理ロジックによって実行されるように構成されており、処理ロジックに加えて、CANバスネットワークアクセスユニットが、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ第1のCANバス及び第2のCANバスに接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバと、第1のCANバスに接続されている第1のポートと、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートとをさらに含み、
[0066] CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートが、第2のCANバスに接続されており、第2のポート及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバスにも第2のCANバスにも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポートのうちのいずれか1つが、第1のCANバス又は第2のCANバスに接続可能であり、
[0067] 制御命令が、CANバスネットワークアクセスユニットの処理ロジックによって実行されて、CANバスネットワークアクセスユニットに、
[0068] CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口であることと、
[0069] 検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、第3のポートが論理出口であることと、
[0070] 検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口であることと、
[0071] 検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第2のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第2のポートが論理入口であることと、
[0072] 検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第3のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第3のポートが論理入口であることと、
[0073] 検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録することであって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートが論理入口であることとを実施させる、コンピュータ可読媒体が提供される。
【0036】
[0074] 本開示の、搬送ライン内で使用される電気制御ネットワークを標準化するために、搬送ラインが、搬送ライン領域の複数の区画に分割される。各搬送ライン領域において、搬送ライン領域内の1つ以上の制御構成要素が、領域内の様々な動作を制御する。電気制御部分は、直列に接続されている複数のCANの形態で実現され、複数のCANバスネットワークアクセスユニットが各CAN内で直列に接続されており、各CANバスネットワークアクセスユニットは、搬送ライン領域に対応し、搬送ライン領域内の制御構成要素に接続されている。このように、搬送ライン及び搬送ライン内の電気制御ネットワークは、ブロック建築と同様に複数の区画に分割され、各区画内のCANバスネットワークアクセスユニットは同様の構造にある。すなわち、各CANバスネットワークアクセスユニットは、第1のCANバス及び第2のCANバスと、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット内の別の第1のCANバス及び別の第2のCANバスと通信する第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバとを含む。第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバは、区画内のCANバスネットワークアクセスユニットが、連続的に接続してCANを形成するために、互いに通信することを可能にする。CANバスネットワークアクセスユニットは、第1のポート及び複数の可変接続ポートを含み、第1のポートは第1のCANバスに接続されており、複数の可変接続ポートのうちの少なくとも1つは、第1のCANバス及び第2のCANバスのうちの一方に接続される。したがって、少なくとも1つの可変接続ポートが第2のCANバスに接続されるとき、隣接するCANへの連続的な接続が実施される。二重CANバスを有するこのCANバスネットワークアクセスユニット構造を通じて、CANバスネットワークアクセスユニット間の通信相互接続及び隣接するCAN間の相互接続が実施され、それによって、電気制御ネットワーク全体がブロック建築のように構築され、搬送ライン内で使用される電気制御部分が標準化される。この標準化方法においては分散制御構造が使用されるため、集中型ポーリングは必要なく、それによって、リアルタイムの実施が保証される。この技術においてはネットワークスイッチが使用されないため、ネットワーク配線及びデバイス管理のコストが低減される。
【0037】
[0075] 以下の詳細な説明及び添付の図面において、本開示の実施形態及び様々な態様を例示する。図面に示す様々な特徴は原寸に比例して描写されていない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】[0076]本開示のいくつかの実施形態による、搬送ライン及び照合電気制御ネットワークを示す概略図である。
【
図2A】[0077]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットの物理構造図である。
【
図2B】[0078]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットの論理構造図である。
【
図3A】[0079]本開示のいくつかの実施形態による、直線CANバスネットワークアクセスユニットと周囲のCANバスネットワークアクセスユニットとの間の接続関係を示す図である。
【
図3B】[0080]本開示のいくつかの実施形態による、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットと周囲のCANバスネットワークアクセスユニットとの間の接続関係を示す図である。
【
図4A】[0081]本開示のいくつかの実施形態による、同じCAN内のメッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット及びメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットを示す概略図である。
【
図4B】[0082]本開示のいくつかの実施形態による、異なるCAN内のメッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット及びメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットを示す概略図である。
【
図5】[0083]本開示のいくつかの実施形態による、電気制御ネットワークにおけるダイレクトメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図6】[0084]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知方法のフローチャートである。
【
図7】[0085]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークのための接続ステータス検出方法のフローチャートである。
【
図8】[0086]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知装置を示すブロック図である。
【
図9】[0087]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットのための接続ステータス検出装置を示すブロック図である。
【
図10】[0088]本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットの特定の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
[0089] 以下は、実施形態に基づいて本開示を説明するが、本開示は、当該実施形態に限定されるには留まらない。以下の説明は添付の図面を参照し、図面において、異なる図面内の同じ参照符号は、別途表現しない限り、同じ又は同様の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明に記載されている実施態様は、本発明と一致するすべての実施態様を表すとは限らない。代わりに、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されている、本発明に関係する態様と一致する装置及び方法の例に過ぎない。本開示の特定の態様を下記に詳細に説明する。当業者はまた、それらの詳細の説明なしに本開示を完全に理解することもできる。本開示の本質が分かりにくくなることを防止するために、よく知られている方法、手順、及びプロセスは詳細には説明しない。
【0040】
[0090] 搬送ライン製品は、現代の物流業者のバックエンド物流仕分け及び出荷に一般的に使用されている。搬送ラインは、様々なベルトコンベヤ、ローラコンベヤなどを接続することによって形成されるシステムである。これらのベルトコンベヤ、ローラコンベヤなどは、倉庫、生産作業場、及び梱包作業場を取り巻く現場に端から端まで配置される。搬送ラインは、物理部分及び制御部分を含む。物理部分は、搬送ライン内の、ベルトコンベヤ及びローラコンベヤなどの物理デバイスを含む。これらの物理デバイスを正常に動作するように制御するために、これらの部分が動作するように制御するための散在する制御構成要素が、搬送ライン上に分散される必要がある。これらの制御構成要素は、互いに接続され、制御バスを通じて互いに通信して、制御部分を形成する。搬送ラインは多くのデバイスを含み、制御構成要素及び制御バスの様々なライン接続は複雑であるため、現場技師は、信号点位値及び協調関係に対して大量のデバッグを実施する必要がある。加えて、各店舗の実際の現場形態の間には、膨大な差異がある。結果として、構築プロセスは標準化することができない。
【0041】
[0091] 既存の技術においては、485シリアルポート通信技術又はRJ45 Ethernet技術が、搬送ライン内の電気制御部分を標準化するために、主に採用されている。
【0042】
[0092] 485シリアルポート通信においては、すべての通信デバイスが、ネットワーク内で直列に接続され、ホストポーリング様式で互いに相互作用する必要がある。物理ネットワークの規模が拡大されると、各デバイスとホストとの間の通信に時間をかける必要があるため、最初のデバイスから最後のデバイスまでのホストのポーリングには、多大な時間がかかる。したがって、この方法には必然的な欠点がある。各デバイスは、ポーリングの後でしかホストと通信することができない。結果として、リアルタイムの実施が困難になり、各デバイスについて異なる通信優先度を計画することができなくなる。規模が特定の範囲まで拡大されると、通信の時間遅延がまったく許容不可能になる。
【0043】
[0093] RJ45 Ethernetが通信に使用される場合、各デバイスが同じネットワークスイッチデバイスに接続される。理論的には、485シリアルポート通信と比較して、処理の時間遅延は制御される。しかしながら、単一のネットワークスイッチデバイスは非常にコストが高く、数千を超えるノードが存在する場合、ネットワーク配線及びデバイス管理のコストが大幅に増大する。
【0044】
[0094] 本開示の実施形態においては、搬送ラインが、搬送ライン領域の複数の区画に分割される。各搬送ライン領域において、搬送ライン領域内の制御構成要素が、領域内の様々な動作を制御する。電気制御部分は、直列に接続されている複数のCANの形態で実現される。各CAN内には、複数のCANバスネットワークアクセスユニットが存在する。各CANバスネットワークアクセスユニットは、搬送ライン領域に対応し、搬送ライン領域内の制御構成要素に接続されている。このように、搬送ライン及び搬送ライン内の電気制御ネットワークは、ブロック建築と同様に複数の区画に分割され、各区画内のCANバスネットワークアクセスユニットは同様の構造にある。各CANバスネットワークアクセスユニットは、内部バストランシーバを通じてそのCAN内の別のCANバスネットワークアクセスユニットに通信可能に接続することができ、それによって、制御ネットワークを形成するように接続される。その上、各CANバスネットワークアクセスユニットは、二重CANバスを有する構造を含み、第1のポートが第1のCANバスに接続される。第1のポート以外の可変接続ポートが第1のCANバスに接続されるか、又は、第2のCANバスに接続されるかに従って、CANバスネットワークアクセスユニットは、そのCAN内のCANバスネットワークアクセスユニットであるか、又は、別のCAN内のCANバスネットワークアクセスユニットに連続的に接続されているCAN内のCANバスネットワークアクセスユニットであると判定される。この構造を通じて、複数のCAN間のシリアル通信が実施される。したがって、搬送ラインの長さにかかわらず、電気制御ネットワーク全体をブロック建築のように構築することができ、それによって、搬送ライン内で使用される電気制御部分が標準化される。
【0045】
[0095] この標準化方法において、搬送ライン領域内の制御構成要素は標準CANバスネットワークアクセスユニットを通じてバスにアクセスし、分散制御構造となっているため、集中型ポーリングは必要なく、それによって、リアルタイムの実施が保証され、時間遅延が低減される。CANバスネットワークにおいて、制御構成要素間の通信は、2ms以内の時間遅延で瞬時に実施することができる。シリアルポート通信様式は、ホストポーリングを必要とする。中規模ネットワークの時間遅延は100ms以内であり、大規模ネットワーク(例えば、10000個のノードを有する)の時間遅延は、1000ms超になり得る。
【0046】
[0096] 加えて、前述の技術におけるCANバストランシーバのコストは、Ethernetチップのコストと同等である。しかしながら、ネットワークスイッチが必要とされないため、ネットワーク配線及びデバイス管理のコストが大幅に低減される。
【0047】
[0097] 本開示のいくつかの実施形態による搬送ライン100及びその電気制御ネットワークは、
図1を参照して下記に説明される。
【0048】
[0098] 搬送ライン100は、搬送ベルト及びコンベヤなどの、物品搬送を遂行するためのすべての搬送デバイスを集約したものである。現在の物流保管及び流通において、搬送ライン100は、数百又は数千メートルに及び得る。したがって、従来の搬送デバイスにおいて、単一の電気制御構成要素が、搬送デバイス全体の稼働を制御することは実際的ではない。搬送ライン100は、複数の区画に分割される必要があり、各区画が、搬送ライン領域102である。各搬送ライン領域102において、1つ以上の制御構成要素113が領域102内の搬送デバイスの稼働を制御し、これらの制御構成要素は、電気制御ネットワーク119を通じて互いに通信する。例えば、100メートルの搬送ラインの場合、5メートルごとに1つの搬送ライン領域102が存在し、搬送ライン領域102内のデバイスの稼働を制御するために、1つ以上の制御構成要素113が、各搬送ライン領域102内に配置される。
【0049】
[0099] CANバスネットワークアクセスユニット110が、各搬送ライン領域102内に配置され、制御構成要素113を搬送ライン領域102内の電気制御ネットワーク119に接続する役割を担う。CANバスネットワークアクセスユニット110を通った制御構成要素113の制御信号は、制御構成要素113間の相互通信を実施するために、電気制御ネットワーク119上の別のCANバスネットワークアクセスユニット110に接続されている制御構成要素113に転送される。直列に接続されているこれらのCANバスネットワークアクセスユニット110が、電気制御ネットワーク119を形成する。
【0050】
[0100]
図1の搬送ライン100内の電気制御ネットワーク119は、複数のCAN114を含む。各CAN114は、
図1の太線ボックス内の楕円部分内に示されている。
図1は、第1のCAN1141、第2のCAN1142、及び第3のCAN1143を示すが、電気制御ネットワーク119が代替的に、例えば2つ、4つ、又は5つなど、別の量のCANを含んでもよいことが当業者には理解される。
【0051】
[0101] CANはコントローラエリアネットワークの略語であり、国際的に比較的広く適用されているオンサイトバスの1つである。CANにおいて、ノードのメッセージが、そのCAN内の他のすべてのノードにブロードキャストされる。したがって、CAN内の各メッセージが同じCANバスを通じてCAN内のすべてのノードに送信されることが考えられ得る。異なるCAN内のメッセージは、異なるCANバスを使用することによって送信される。搬送ラインは、数キロメートルの長さを有する場合があり、数千又はさらには数万個のCANバスネットワークアクセスユニット110を含む場合があり、CANのカバレッジ距離はそのような長さをカバーすることができないため、直列に接続された複数のCAN114の形態が、本開示の実施形態において使用される。ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112が、2つの隣接するCAN114の間に接続される。ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112は、2つの隣接するCAN114の両方に属し、あるCAN114のメッセージを別のCAN114に転送(ブロードキャスト)する役割を担う。2つのCAN114が異なるCANバスを使用することによってメッセージを伝送するため、通常、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112が同時に2つのCANバスの両方に接続することができ、CANバス上でメッセージを別のCANバスに転送することができることが必要とされる。
図1に示すルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112はC4、C8、及びC11を含み、CXは、図面内のX番目のCANバスネットワークアクセスユニットの識別子である。
【0052】
[0102] ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112に加えて、もう1つのタイプのCANバスネットワークアクセスユニット110は、内部CANバスネットワークアクセスユニット111、すなわち、CAN114内にある、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112以外のCANバスネットワークアクセスユニットである。メッセージは、CAN114内では同じCANバスを使用することによって伝送されるため、1つのCAN114上のメッセージが別のCAN114に転送される必要はない。
図1に示す内部CANバスネットワークアクセスユニット111はC1、C2、C3、C5、C6、C7、C9、及びC10を含む。
【0053】
[0103] 本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニット110の特定の構造が、
図2Aを参照して下記に詳細に説明される。上述したように、CANバスネットワークアクセスユニット110は、制御構成要素113を電気制御ネットワーク119に接続する役割を担う構成要素を指し、制御構成要素113は、搬送ライン100の搬送ライン領域102内にある。制御構成要素113は、搬送ライン領域102内のバスメッセージを監視し、別の搬送ライン領域102内の制御構成要素113と通信するために、適切な時点においてバスメッセージを送信することができる構成要素を指す。電気制御ネットワーク119は、搬送ライン100の電気制御部分を指し、搬送ライン100内の物理搬送デバイスに対する制御信号を伝送するように構成されている。
【0054】
[0104]
図2Aに示すように、CANバスネットワークアクセスユニット110は、第1のCANバス121と、第2のCANバス122と、第1のCANバストランシーバ123と、第2のCANバストランシーバ124と、第1のポート131と、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134を含む複数の可変接続ポート130とを含む。複数の可変接続ポート130のうちの少なくとも1つは、第1のCANバス121及び第2のCANバス122のうちの任意のバスに接続されてもよく、代替的に、2つのバスのいずれにも接続されなくてもよい。上述したように、CANバスネットワークアクセスユニット110がルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112として使用される場合、異なるCANバスが連続的に接続される必要がある。この場合、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134のうちの1つが、第2のCANバス122に接続され得る。第1のポート131は第1のCANバス121に常に接続されているため、連続的に接続されている複数の異なるCANバスが実現される。CANバスネットワークアクセスユニット110が内部CANバスネットワークアクセスユニット111として使用される場合、同じCANバスが連続的に接続される必要がある。この場合、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134が、第1のCANバス121に接続され得る。第1のポート131は第1のCANバス121に常に接続されているため、連続的に接続されている同じCANバスが実現される。
【0055】
[0105] 第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134を含む複数の可変接続ポート130が例示的に上述されているが、複数の可変接続ポートは、実際には代替的に、別の量のポートを含んでもよく、例えば、必要に応じて第5のポート及び第6のポートをさらに含んでもよく、代替的に、第2のポート132及び第3のポート133のみを含んでもよい。
【0056】
[0106] 第1のCANバストランシーバ123は、第1のCANバス121に接続されており、電気制御ネットワーク119内の別のCANバスネットワークアクセスユニット110の第1のCANバストランシーバ123と通信するように構成されており、それによって、第1のCAN通信を確立する。第2のCANバストランシーバ124は、第2のCANバス122に接続されており、電気制御ネットワーク119内の別のCANバスネットワークアクセスユニット110の第2のCANバストランシーバ124と通信するように構成されている。各CAN内で順次接続されている複数のCANバスネットワークアクセスユニット110が
図1に示されているが(例えば、CANバスネットワークアクセスユニットC1はCANバスネットワークアクセスユニットC2に接続されており、CANバスネットワークアクセスユニットC2はCANバスネットワークアクセスユニットC3に接続されている)、実際には、CANバスネットワークアクセスユニット110がその第1のCANバストランシーバ123又は第2のCANバストランシーバ124を通じてメッセージを送信した後、第1のバス又は第2のバスに接続されている他のCANバスネットワークアクセスユニット110の第1のCANバストランシーバ123又は第2のCANバストランシーバ124がメッセージを受信してもよいことに留意されたい。CANバスネットワークアクセスユニット110がバスに接続されている限り、メッセージの送信は一種のブロードキャストと考えられ得る。したがって、
図1において、CANバスネットワークアクセスユニットC2がメッセージを送信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットC1、C3,及びC4はすべて第1のCANバス121に接続されているため、CANバスネットワークアクセスユニットC1、C3、及びC4のすべてがメッセージを受信する、すなわち、メッセージはCANバスネットワークアクセスユニットC1、C3、及びC4にブロードキャストされる。
【0057】
[0107]
図2Aに示すように、第1のポート131は第1のCANバス121に接続されている。複数の可変接続ポート130のうちの少なくとも1つは、第1のCANバス121及び第2のCANバス122のうちの1つに接続されるか、又は、第1のCANバス121にも第2のCANバス122にも接続されない。したがって、CANバスネットワークアクセスユニット110は、異なる接続に従って異なるタイプ、すなわち、詳細に後述する直線CANバスネットワークアクセスユニット又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットとすることができる。
【0058】
[0108]
図2Aに示すCANバスネットワークアクセスユニット110は、物流シナリオに適用することができ、搬送ライン100内の電気制御ネットワーク119のネットワークアクセスユニットとして使用される。第1のポート131及び複数の可変接続ポート130のうちの少なくとも1つが、搬送ライン100内の物流搬送を制御するように構成されている制御構成要素113に接続されている。
【0059】
[0109] その上、
図2Aに示すCANバスネットワークアクセスユニット110は、製造ラインシナリオに適用することができ、製品製造ライン内の電気制御ネットワークのネットワークアクセスユニットとして使用される。第1のポート131及び複数の可変接続ポート130のうちの少なくとも1つが、製品製造ライン内の製品製造を制御するように構成されている制御構成要素113に接続されている。製品製造ライン上での原材料供給、混合、攪拌、焼成、陰干し、及び梱包などのリンクが存在する。各リンク内で、これらのリンクの機械動作を制御するための散在する制御構成要素が必要とされ、これらの制御構成要素は、互いに接続され、制御バスを通じて互いに通信する。したがって、制御構成要素及び制御バスは、製品製造ライン内の電気制御ネットワークを形成する。製造ラインが十分に長い場合、製造ラインは、製造ライン領域の複数の区画に分割される必要がある。各製造ライン領域において、1つ以上の対応する制御構成要素が、製造ライン領域内の様々な動作を制御する。電気制御ネットワークは、直列に接続されている複数のCANの形態で実現される。各CANは複数のCANバスネットワークアクセスユニットを含み、各CANバスネットワークアクセスユニットは、製造ライン領域に対応し、製造ライン領域内の制御構成要素に接続されている。このように、製造ライン及び製造ライン内の電気制御ネットワークは、ブロック建築と同様に複数の区画に分割され、各区画内のCANバスネットワークアクセスユニットは同様の構造にある。
【0060】
[0110] さらに、
図2Aに示すCANバスネットワークアクセスユニット110は、IOT(Internet of Things)シナリオに適用することができ、CANバスネットワークアクセスユニット110は、IOT内のネットワークアクセスユニットである。第1のポート131及び複数の可変接続ポート130のうちの少なくとも1つが、例えば、信号灯、カメラ、道路水平バー制御装置、又は輸送制御ノードなどの、IOTにアクセスするためのIOTデバイスに接続されている。IOT全体が複数のIOT領域に分割され、IOT領域内のIOTデバイスは、CANバスネットワークアクセスユニット110を通じてCANバスに接続される。IOT領域内にあり、IOTデバイスに接続されているCANバスは、全体としてCANと考えられる。
【0061】
[0111]
図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニット110の論理構造図である。この論理構造図は、
図2AのCANバスネットワークアクセスユニット110内の内部接続関係をぼかしたものである。内部接続関係は、ブラックボックスと考えられ、CANバスネットワークアクセスユニット110は、4つの論理ポート131~134を含むボックスとだけ考えられる。論理ポート131~134の各々と第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続関係は隠されている。論理ポート131~134は、論理入口であってもよく、代替的に、論理出口であってもよい。論理入口とは、ポートが第1のCANバス121又は第2のCANバス122に接続されており、入力信号がCANバスに提供される場合、そのポートが論理的な入口であることを意味する。論理出口とは、ポートが第1のCANバス121又は第2のCANバス122に接続されており、信号がCANバスからそのポートに出力される場合、そのポートが論理的な出口であることを意味する。第1のポート131は、第1のCANバス121に固定的に接続されているため、論理入口にのみなり得る。第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134の各ポートは、第1のCANバス121に接続されてもよく、代替的に、第2のCANバス122に接続されてもよい。ポートが第1のCANバス121に接続されている場合、そのポートは、第1のポート131の論理入口の信号の出口、すなわち、論理出口を形成する。ポートが第2のCANバス122に接続されている場合、そのポートは新たなCANバスに接続され、新たなCANバスへの信号を入力することになり、したがって、そのポートは論理入口である。
【0062】
[0112] 直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットは、詳細に後述する。
【0063】
[0113]
図2Bに示すCANバスネットワークアクセスユニット110は、第1のポート131及び第3のポート133のみが使用され、第2のポート132及び第4のポート134が使用されない(第2のポート132及び第4のポート134が、例えばカバープレートを使用することによって閉じられるなどして、物理デバイスによって遮蔽される)場合、直線CANバスネットワークアクセスユニットである。この場合、第1のポート131は第1のCANバス121に固定的に接続され、必ず論理入口である。第3のポート133は第1のCANバス121のみに接続することしかできず、論理出口として使用される。第3のポート133が第2のCANバス122に接続されている場合、第1のポート131から流入する信号は流出することができない。したがって、第3のポート133は、第1のポート131から流入する信号の論理出口としてのみ使用することができ、第1のCANバス121に接続される。第2のポート132及び第4のポート134のうちのいずれか一方は、第1のCANバス121にも第2のCANバス122にも接続されない。
【0064】
[0114]
図2Bに示すCANバスネットワークアクセスユニット110は、第1のポート131、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134がすべて使用され得る場合、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである。この場合、第1のポート131は第1のCANバス121に固定的に接続され、必ず論理入口である。第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134は、第1のCANバス121に接続され、論理出口として使用されてもよく、又は、第2のCANバス122に接続され、論理入口として使用されてもよい。
【0065】
[0115] ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112は、必ずトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである。これは、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットによって第1のCANバス121から第2のCANバス122へとメッセージを転送するためには、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134が、第2のCANバス122に接続されなければならないためである。内部CANバスネットワークアクセスユニット111は、直線CANバスネットワークアクセスユニット又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットとすることができる。
図1に示す電気制御ネットワーク内の各内部CANバスネットワークアクセスユニット111は、直線CANバスネットワークアクセスユニットである。
図3AのCANバスネットワークアクセスユニット相互接続構造において、3つの内部CANバスネットワークアクセスユニット111(例えば、CANバスネットワークアクセスユニットA、B、及びC)の各々は、第1のポート131及び第3のポート133のみが使用される。したがって、3つの内部CANバスネットワークアクセスユニット111(例えば、CANバスネットワークアクセスユニットA、B、及びC)はすべて、直線CANバスネットワークアクセスユニットである。しかしながら、
図3BのCANバスネットワークアクセスユニット相互接続構造においては、4つの内部CANバスネットワークアクセスユニット111(例えば、CANバスネットワークアクセスユニットA、B、C、及びD)のうち、CANバスネットワークアクセスユニットBの第1のポート131、第3のポート133、及び第4のポート134がすべて使用され、CANバスネットワークアクセスユニットBの第4のポート134は、CANバスネットワークアクセスユニットDの第1のポート131に接続される。この場合、CANバスネットワークアクセスユニットBは、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112ではないが、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットを使用することができる。
【0066】
[0116] 加えて、直線CANバスネットワークアクセスユニット(例えば、
図3Aに示すCANバスネットワークアクセスユニットA~C)は、直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されてもよく、直線CANバスネットワークアクセスユニット(例えば、
図3Bに示すCANバスネットワークアクセスユニットA、C、及びD)は、代替的に、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されてもよい。一方、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニット(例えば、
図3Bに示すCANバスネットワークアクセスユニットB)は、直線CANバスネットワークアクセスユニットにのみ接続することができる。
【0067】
[0117] 異なるCAN内のCANバスネットワークアクセスユニット110によってメッセージを転送する方法をより典型的に例示するために、
図4は、第1のCAN1141及び第2のCAN1142のみを含む電気制御ネットワークを示す。電気制御ネットワークは2つのCANのみを含むため、異なるCAN内のCANバスネットワークアクセスユニット110間のメッセージ転送をより良好に示すことができる。
【0068】
[0118]
図4に示すように、第1のCAN1141及び第2のCAN1142は、共通のルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112、すなわちC4を有する。ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112に加えて、第1のCAN1141は、3つの内部CANバスネットワークアクセスユニット111、すなわち、C1~C3をさらに含む。ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112に加えて、第2のCAN1142は、3つの内部CANバスネットワークアクセスユニット111、すなわち、C5~C7をさらに含む。これらのCANバスネットワークアクセスユニットの各々は、
図2A及び
図2Bに示す構造を有する。内部CANバスネットワークアクセスユニットC1~C3の各々は、直線CANバスネットワークアクセスユニットとすることができる、すなわち、第1のポート131及び第3のポート133は、第1のCANバス121に接続され、残りのポートは使用されない。内部CANバスネットワークアクセスユニットC1~C3の各々は、代替的に、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットとすることができる、すなわち、第1のポート131は、第1のCANバス121に接続され、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134は、第1のCANバス121又は第2のCANバス122に接続されてもよい。しかしながら、実際には、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134は、第1のCANバス121に接続することのみを可能にされる。内部CANバスネットワークアクセスユニットC5~C7の構造は同様である。ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットC4は、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの形態である、すなわち、第1のポート131は、第1のCANバス121に接続され、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134のうちの少なくとも1つは、第2のCANバス122に接続される。
【0069】
[0119] 電気制御ネットワーク内でメッセージを伝送することは、2つの事例を含む。一方の事例は、メッセージが同じCANのCANバスネットワークアクセスユニット110の間で伝送されることであり、他方の事例は、メッセージが複数の異なるCANのCANバスネットワークアクセスユニット110の間で伝送されることである。
【0070】
[0120] メッセージが同じCANのCANバスネットワークアクセスユニットの間で伝送される事例について、
図4Aに示すように、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117はC1であり、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118はC3である。メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117は、電気制御ネットワークに制御メッセージを送信し、電気制御ネットワーク上の別のCANバスネットワークアクセスユニットに制御メッセージを転送するためのCANバスネットワークアクセスユニットを指す。メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118は、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117によって送信されている制御メッセージを受信するためのCANバスネットワークアクセスユニットを指す。メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117及びメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118は、両方とも第1のCAN1141内に位置する。
【0071】
[0121] メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117は、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118に到達する必要があるダイレクトメッセージを送信する。ダイレクトメッセージは、特定の目標(例えば、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット)のみに送信されることを必要とするメッセージを指し、残りのメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットは、メッセージを受信した後にメッセージを破棄し得る。ダイレクトメッセージは、メッセージが到達する必要があるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子(例えば、C3)、及び、メッセージ内容を含む。送信中、最初に、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117は、そのトランシーバを通じて第1のCAN1141内のすべての他のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストし、ダイレクトメッセージは、ダイレクトメッセージが到達する必要があるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子を搬送する。ダイレクトメッセージを受信するCANバスネットワークアクセスユニット110が内部CANバスネットワークアクセスユニット111である場合、CANバスネットワークアクセスユニットは、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がそれ自体の識別子に一致するかどうかを判定する。メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が内部CANバスネットワークアクセスユニットの識別子に一致する場合、これは、内部CANバスネットワークアクセスユニットが、ダイレクトメッセージが到達する必要があるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118であることを示し、内部CANバスネットワークアクセスユニットは、ダイレクトメッセージを保存する。メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が内部CANバスネットワークアクセスユニットの識別子に一致しない場合、内部CANバスネットワークアクセスユニットは、メッセージを破棄する。ダイレクトメッセージを受信するCANバスネットワークアクセスユニット110がルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112であり、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にあると判定される場合、これは、メッセージが第1のCAN1141内のCANバスネットワークアクセスユニットによって受信されていることを示し、ダイレクトメッセージが破棄される。
【0072】
[0122]
図4Aに示すように、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットC1は、第1のCAN101内のCANバスネットワークアクセスユニットC2及びC3にダイレクトメッセージをブロードキャストする。ダイレクトメッセージを受信した後、CANバスネットワークアクセスユニットC2は、メッセージ内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子(すなわち、C3)をそれ自体の識別子C2と比較する。識別子C2がメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子(すなわち、C3)と一致しないことを見出すと、CANバスネットワークアクセスユニットC2は、メッセージを破棄する。ダイレクトメッセージを受信した後、CANバスネットワークアクセスユニットC3は、ダイレクトメッセージ内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子(すなわち、C3)をそれ自体の識別子C3と比較する。CANバスネットワークアクセスユニットC3は、CANバスネットワークアクセスユニットC3がメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118であることを認識すると、メッセージを保存する。
【0073】
[0123] メッセージが複数の異なるCANのCANバスネットワークアクセスユニット110の間で伝送される事例について、
図4Bに示すように、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117は、第1のCAN1141内に位置するC1である。メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット118は、第2のCAN1142内に位置するC6である。
【0074】
[0124] メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニット117は、第1のCANトランシーバ123を通じて第1のCAN1141内の別のCANバスネットワークアクセスユニット110にダイレクトメッセージをブロードキャストし、ダイレクトメッセージはメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子を含む。ダイレクトメッセージを受信した後、第1のCAN1141内のダイレクトメッセージを受信している内部CANバスネットワークアクセスユニット111は、メッセージ内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子がそれ自体の識別子と一致しないと判定し、メッセージを破棄する。メッセージが受信された後、第1のCAN1141と第2のCAN1142との間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にないと判定し、第2のCANトランシーバ124を通じて第2のCAN1142内のすべてのCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージをブロードキャストする。第2のCAN1142内のダイレクトメッセージを受信しているCANバスネットワークアクセスユニット110は、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の含まれている識別子がそれ自体の識別子と一致するかどうか判定する。メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がCANバスネットワークアクセスユニット110の識別子に一致する場合、これは、内部CANバスネットワークアクセスユニット110が、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118であることを示し、内部CANバスネットワークアクセスユニットは、ダイレクトメッセージを保存する。メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が内部CANバスネットワークアクセスユニットの識別子に一致しない場合、内部CANバスネットワークアクセスユニットは、メッセージを破棄する。
【0075】
[0125]
図4Bに示すように、メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットC1は、第1のCANトランシーバ123を通じて第1のCAN1141内のCANバスネットワークアクセスユニットC2及びC3にダイレクトメッセージをブロードキャストする。CANバスネットワークアクセスユニットC2は、ダイレクトメッセージ内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C6をそれ自体の識別子C2と比較する。識別子が互いに一致しないことが見出されると、これはCANバスネットワークアクセスユニットC2がメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118でないことを示し、CANバスネットワークアクセスユニットC2はメッセージを破棄する。CANバスネットワークアクセスユニットC3は、ダイレクトメッセージ内のメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C6をそれ自体の識別子C3と比較する。識別子が互いに一致しないことが見出されると、CANバスネットワークアクセスユニットC3はメッセージを破棄する。CANバスネットワークアクセスユニットC4は、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112である。この事例において、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C6を第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リストと比較し、その識別子が第1のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にないことを見出し、これは、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118が第1のCAN1141内にないことを意味する。したがって、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112は、第2のCAN1142内で、第2のCANトランシーバ124を通じて第2のCAN1142内のCANバスネットワークアクセスユニットC5~C7にダイレクトメッセージをブロードキャストすべきである。CANバスネットワークアクセスユニットC5は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C6がそれ自体の識別子C5に一致しないと判定し、これは、CANバスネットワークアクセスユニットC5自体はメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118でないことを示し、したがって、メッセージを破棄する。CANバスネットワークアクセスユニットC6は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C6がそれ自体の識別子C6に一致すると判定し、これは、CANバスネットワークアクセスユニットC6自体がメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118であることを示し、したがって、ダイレクトメッセージを保存する。CANバスネットワークアクセスユニットC7は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C6がそれ自体の識別子C7に一致しないと判定し、これは、CANバスネットワークアクセスユニットC7自体はメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118でないことを示し、したがって、メッセージを破棄する。
【0076】
[0126] 3つ以上のCANが存在する場合、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118が依然として第2のCAN1142内に見出され得ない可能性があり、したがって、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118が見出されるまで、メッセージは、第2のCAN1142と別のCANとの間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニット112によって別のCANに転送され得る。例えば、
図1において、第1のCAN1141及び第2のCAN1142に加えて、さらに第3のCAN1143が存在する。メッセージ送信CANバスネットワークアクセスユニットがC1であり、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットがC10であると仮定される。この場合、第2のCAN1142と第3のCAN1143との間のCANバスネットワークアクセスユニットC8も、メッセージを受信することができる。ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットC8は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C10を第2のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リストと比較し、識別子C10が第2のCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にないことを見出し、これは、メッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットC10が第2のCAN1142内にないことを意味し、第3のCAN1143内のCANバスネットワークアクセスユニットC9~C11にダイレクトメッセージをブロードキャストする。CANバスネットワークアクセスユニットC9は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C10がそれ自体の識別子C9に一致しないと判定し、これは、CANバスネットワークアクセスユニットC9自体はメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118でないことを示し、したがって、メッセージを破棄する。C10は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C10がそれ自体の識別子C10に一致すると判定し、これは、そのCANバスネットワークアクセスユニット自体がメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118であることを示し、したがって、ダイレクトメッセージを保存する。CANバスネットワークアクセスユニットC11は、メッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118の識別子C10がそれ自体の識別子C11に一致しないと判定し、これは、CANバスネットワークアクセスユニットC11自体はメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニット118でないことを示し、したがって、メッセージを破棄する。
【0077】
[0127]
図5に示すように、電気制御ネットワーク119におけるダイレクトメッセージ処理方法が提供される。本方法は、電気制御ネットワーク内でダイレクトメッセージを受信している現在のCANバスネットワークアクセスユニットによって実施される。本方法は、ステップ510~530を含む。
【0078】
[0128] ステップ510において、現在のCANバスネットワークアクセスユニットが、内部CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はルーティングCANバスネットワークアクセスユニットであるかが判定される。
【0079】
[0129] ステップ520において、現在のCANバスネットワークアクセスユニットが内部CANバスネットワークアクセスユニットである場合、ダイレクトメッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が現在のCANバスネットワークアクセスユニットの識別子に一致するかどうかが判定される。識別子が互いに一致する場合、現在のCANバスネットワークアクセスユニットはダイレクトメッセージを保存する。識別子が互いに一致しない場合、現在のCANバスネットワークアクセスユニットはダイレクトメッセージを破棄する。
【0080】
[0130] ステップ530において、現在のCANバスネットワークアクセスユニットがルーティングCANバスネットワークアクセスユニットである場合、ダイレクトメッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にあるかどうかが判定される。ダイレクトメッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にある場合、現在のCANバスネットワークアクセスユニットはダイレクトメッセージを破棄する。ダイレクトメッセージに含まれるメッセージ受信CANバスネットワークアクセスユニットの識別子がルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから上流の1つのCANのCANバスネットワークアクセスユニット識別子リスト内にない場合、現在のCANバスネットワークアクセスユニットは、ルーティングCANバスネットワークアクセスユニットから下流のCANバスネットワークアクセスユニットにダイレクトメッセージを転送する。
【0081】
[0131] 前述の方法の特定のプロセスは、実際に、
図4A及び
図4Bを参照して上記で詳細に示されているため、詳細はここでは説明しない。
【0082】
[0132] 同じCAN内の異なるCANバスネットワークアクセスユニット110間でメッセージを転送するメカニズム、及び、複数の異なるCAN内のCANバスネットワークアクセスユニット110間でメッセージを転送するメカニズムを通じて、電気制御ネットワーク119におけるメッセージの好都合な転送を実施することができる。転送は、CANバスネットワークアクセスユニット110の間で完全に分散して実施されるため、集中型ポーリングは必要なく、それによって、メッセージ転送効率が改善される。その上、ネットワークスイッチが必要とされないため、ネットワーク配線及びデバイス管理のコストが低減される。
【0083】
[0133] 大規模搬送ライン100上には、大規模搬送ライン100全体上のデバイスの電子制御を遂行するために、数千個の制御構成要素113及び数千個のCANバスネットワークアクセスユニット110が存在する。これらのCANバスネットワークアクセスユニット110は、直線CANバスネットワークアクセスユニットを含み、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットも含む。その上、ポートの接続様式は多様であり、特にトランスプランタについて、ポートの接続様式は非常に柔軟である。電気制御ネットワーク119全体の接続構造を見出すためには、各CANバスネットワークアクセスユニット110のポートの接続条件を1つずつ手動で調査する必要があり、多量の手動コストが必要とされる。本開示のいくつかの実施形態は、電気制御ネットワーク119内の各CANバスネットワークアクセスユニット110のポートの接続条件を自動的に検出することができる方法をさらに提供する。本方法において、複数の順次的な走査期間が設定される。各走査期間において、各CANバスネットワークアクセスユニット110内の各ポートと、第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続関係が設定される。各ポートは、所定の規則に従ってメッセージを送信し、メッセージは、ポートの番号、及び、ポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続関係を示す。ポートに接続されている別のCANバスネットワークアクセスユニット110のポートがメッセージを受信すると、別のCANバスネットワークアクセスユニット110は、接続されているCANバスネットワークアクセスユニット110、接続されているポートの番号、ポートが論理入口であるか又は出口であるか、及び、他の情報を認識することができ、それによって、CANバスネットワークアクセスユニット110の各ポートの接続条件が自動的に取得される。したがって、手動のトラブルシューティングは必要なく、CANバスネットワークアクセスユニット110の各ポートの接続条件をチェックする効率が増大する。
【0084】
[0134] 上記から、CANバスネットワークアクセスユニット110の各ポートの接続条件をチェックするために、一態様において、CANバスネットワークアクセスユニット110の各ポートが、複数の順次的な走査期間において第1のCANバス121又は第2のCANバス122に接続し、所定の規則によるメッセージ、すなわち、ステータス通知を送信し、別の態様においては、ステータス通知メッセージが受信され、次いで、処理される。実際には、各CANバスネットワークアクセスユニット110の各ポートは前者を実施するだけでなく、後者も実施する。前者は、隣接するCANバスネットワークアクセスユニット110に、現在のCANバスネットワークアクセスユニットのステータスを見出させるために実施され、後者は、隣接するCANバスネットワークアクセスユニット110のステータスを調査するために実施される。前者及び後者は互いを補完する。CANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知方法及びCANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス検出方法は、それぞれ後述する。
【0085】
[0135]
図6に示すように、本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットのためのステータス通知方法は、ステップ610~640を含む。
【0086】
[0136] ステップ610において、CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかが判定される。
【0087】
[0137] ステップ620において、CANバスネットワークアクセスユニットが直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポートが第1のCANバスに接続され、第3のポートが第2のCANバスに接続される。
【0088】
[0138] ステップ630において、CANバスネットワークアクセスユニットがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合、第1の走査期間において、第1のポートが第1のCANバスに接続され、第2のポート、第3のポート、及び第4のポートが第2のCANバスに接続され、第2の走査期間において、第1のポート、第3のポート、及び第4のポートが第1のCANバスに接続され、第2のポートが第2のCANバスに接続され、第3の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第4のポートが第1のCANバスに接続され、第3のポートが第2のCANバスに接続され、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポートが第1のCANバスに接続され、第4のポートが第2のCANバスに接続される。
【0089】
[0139] ステップ640において、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージが送信され、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバスの番号、及びバスに接続されているポートの番号が通知される。
【0090】
[0140] 前述のプロセスは、さらに下記に詳細に説明される。
【0091】
[0141] ステップ610の前に、本方法は、検出開始CANバスネットワークアクセスユニットによって送信される走査開始サブタイプのCAN制御メッセージを受信するステップをさらに含んでもよい。これは、CANバスネットワークアクセスユニットの接続ステータス検出の開始ステップである。CANバスネットワークアクセスユニット全体のステータス通知及びステータス検出は、統一メッセージによって開始される。いくつかの実施形態において、電気制御ネットワーク119全体におけるCANバスネットワークアクセスユニット110の動作は、ステータス通知及びステータス検出を同期させるために協調され(これは、互いに接続されている2つのCANバスネットワークアクセスユニット110のうちの一方がステータス通知を実施し、他方がステータス検出を実施する場合にのみ、協調された作業を実施することができるためである)、別の態様においては、統一時間基準が、下記に言及される第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間に提供される。
【0092】
[0142] 検出開始CANバスネットワークアクセスユニットは、電気制御ネットワーク119において予め設定されているCANバスネットワークアクセスユニット110であり、ネットワーク全体において、走査開始サブタイプのCAN制御メッセージを送信する。したがって、CAN制御メッセージを受信した後、ネットワーク全体内のCANバスネットワークアクセスユニット110は、CAN制御メッセージを受信した時点又は受信CAN制御メッセージ内のタイムスタンプに基づいて、下記に言及される第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間を設定し始める。CANバスネットワークアクセスユニット110は、複数の異なるポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続ステータスを設定し、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において異なるメッセージを送信する。CANバスネットワークアクセスユニット110のポートに接続されている別のCANバスネットワークアクセスユニット110がメッセージを受信し、メッセージに基づいて、隣接するCANバスネットワークアクセスユニット110、及び、ポートの接続ステータスを認識する。
【0093】
[0143] CAN制御メッセージは、事前に指定され(例えば、プロトコルを通じて指定され)、電気制御ネットワーク119全体においてグローバル制御命令を送信するために使用されるメッセージである。このグローバル制御命令は、走査開始に限定されず、さらに、例えばタイミング制御などの、別のタイプの制御を実施することができる。異なるタイプの制御に使用されるCAN制御メッセージは、サブタイプを使用することによって区別することができる。本開示の実施形態におけるCANバスネットワークアクセスユニットの接続ステータス検出の走査開始に使用されるCAN制御メッセージは、走査開始サブタイプに属し、タイミング制御に使用されるCAN制御メッセージは、タイミング制御サブタイプに属する。サブタイプは、CAN制御メッセージのフィールドとして具体化することができる。CAN制御メッセージを受信した後、CANバスネットワークアクセスユニット110は、サブタイプを表すフィールドを調べる。フィールドが走査開始サブタイプを示す場合、CANバスネットワークアクセスユニット110は、複数の異なるポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続ステータスを設定し、下記に言及される第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において異なるメッセージを送信する準備を始める。
【0094】
[0144] 検出開始CANバスネットワークアクセスユニットは、以下のように、ネットワーク全体内のすべてのCANバスネットワークアクセスユニット110に走査開始サブタイプのCAN制御メッセージを送信することができる。検出開始CANバスネットワークアクセスユニットは、検出開始CANバスネットワークアクセスユニットが配置されているCAN内のすべての他の検出開始CANバスネットワークアクセスユニットにCAN制御メッセージをブロードキャストする。CAN制御メッセージを受信した後、上記CANと別のCANとの間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットは、CAN制御メッセージが走査開始サブタイプに属することを認識し、別のCAN内のすべての他のCANバスネットワークアクセスユニットにメッセージをブロードキャストし、電気制御ネットワーク119におけるすべてのCAN内のすべてのCANバスネットワークアクセスユニットがCAN制御メッセージを取得するまで、同様の動作を行う。
【0095】
[0145]
図1の電気制御ネットワーク119は、一例として取り上げられている。C2が検出開始CANバスネットワークアクセスユニットであると仮定されている。第1のCAN内に位置するため、C2は、第1のCAN1141内の他のCANバスネットワークアクセスユニット110、すなわち、C1、C3、及びC4にCAN制御メッセージをブロードキャストする。CAN制御メッセージのサブタイプフィールドは、走査開始サブタイプを示す。CAN制御メッセージを受信した後、第1のCAN1141と第2のCAN1142との間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットC4は、CAN制御メッセージのサブタイプフィールドが走査開始サブタイプを示すことを認識し、第2のCAN1142内のすべての他のCANバスネットワークアクセスユニット、すなわち、C5~C8にメッセージをブロードキャストする。CAN制御メッセージを受信した後、第2のCAN1142と第2のCAN1143との間のルーティングCANバスネットワークアクセスユニットC8は、CAN制御メッセージのサブタイプフィールドが走査開始サブタイプを示すことを認識し、第3のCAN1143内のすべての他のCANバスネットワークアクセスユニット、すなわち、C9~C11にメッセージをブロードキャストする。このようにして、C1~C11はすべてCAN制御メッセージを取得し、したがって、後続のステータス通知及びステータス検出を実施するために、後続の第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間は、CAN制御メッセージを受信した時点又はCAN制御メッセージ内のタイムスタンプに基づいて設定することができる。
【0096】
[0146] 電気制御ネットワーク119内のCANバスネットワークアクセスユニットがCAN制御メッセージを受信した時点は、上記のプロセスにおける同期とはわずかに異なるが、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間は通常、約5秒程度の大きさであり、したがって、CAN制御メッセージを受信した時点の間の差は、5秒と比較すると無視することができる。したがって、後続の第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間は、CAN制御メッセージを受信した時点に基づいて設定することができる。付加的に、タイムスタンプが、CAN制御メッセージ内でさらに設定されてもよい。タイムスタンプは、CAN制御メッセージが生成されたときに付加されており、CANバスネットワークアクセスユニットがCAN制御メッセージを受信する時点が異なっても変化しない。したがって、後続の第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間がタイムスタンプに基づいて設定される場合、走査期間を設定する正確度をより良好に改善して、検出効果を改善することができる。
【0097】
[0147] 加えて、第1の走査期間の前に、第1のサイレント期間を設定することができ、第4の走査期間の後に、第2のサイレント期間を設定することができる。第1のサイレント期間及び第2のサイレント期間は、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間の各々の長さと実質的に同じ長さ、すなわち、約5秒に設定されてもよい。第1のサイレント期間において、各ポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続ステータスは、第1の走査期間のものと同じであり、送信メッセージも、第1の走査期間のものと同じである(第1の走査期間における各ポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続ステータス及び送信メッセージは後述する)。第2のサイレント期間において、各ポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続ステータスは、第4の走査期間のものと同じであり、送信メッセージも、第4の走査期間のものと同じである(第4の走査期間における各ポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続ステータス及び送信メッセージは後述する)。
【0098】
[0148] 第1のサイレント期間の設定における役割に関して、いくつかの実施形態において、それは、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間においてポートとCANバスとの間の接続ステータスを変更する規則に従ってステータスを変化させ、メッセージを送信し始める用意ができない、いくつかのCANバスネットワークアクセスユニット110が準備するのに十分な時間を提供する。後続の接続ステータス検出において、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間(詳細は後続の接続ステータス検出において説明する)において受信されているメッセージのみが考慮され、第1のサイレント期間は考慮されない。したがって第1のサイレント期間は、バッファリングの役割を果たす。別の態様において、第1のサイレント期間は、複数のCANバスネットワークアクセスユニット110が走査開始サブタイプのCAN制御メッセージを受信する時点の間のオフセット差に設定される。このように、たとえ時間差があったとしても、第1のサイレント期間の長さのみが影響を受け、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間は、依然として同期的に開始し、終了することができる。
【0099】
[0149] 第2のサイレント期間の設定における役割は、第1のサイレント期間の設定のものと同様である。第4の走査期間におけるステータスは、第2のサイレント期間において保持され、したがって、第2のサイレント期間は、ステータスバッファリングの役割を果たす。その上、第4の走査期間において検出することができなかったCANバスネットワークアクセスユニット110は、引き続き、このバッファリングステータスにおいて検出され得る。
【0100】
[0150] ステップ610において、各CANバスネットワークアクセスユニット110は、CANバスネットワークアクセスユニット110自体の構成パラメータを記憶するそれ自体の構成メモリを有するため、これらの構成パラメータから、CANバスネットワークアクセスユニットが、直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定することができる。
【0101】
[0151] ステップ620において、直線CANバスネットワークアクセスユニットについて、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポート131が第1のCANバス121に接続され、第3のポート133が第2のCANバス122に接続される。
【0102】
[0152] 加えて、第1の走査期間の前の第1のサイレント期間において、及び、第4の走査期間の後の第2のサイレント期間においても、第1のポート131が第1のCANバス121に接続され、第3のポート133が第2のCANバス122に接続される。
【0103】
[0153] そのようにする理由は、直線CANバスネットワークアクセスユニットについて、実際の作動中、第1のポート131及び第3のポート133のみが作動しており、通常作動中、第1のポート131が第1のCANバス121に接続され、第3のポート133が第2のCANバス122に接続されるということにある。このように、ポートとCANバスとの間の接続関係が実際の使用に従って設定される限り、第1のポート131が相手に接続されるか、又は、第3のポート133が相手に接続されるかは、ステップ640の通知メッセージにおける、バスに接続されているポートのポート番号によって、ポートに接続されている別のCANバスネットワークアクセスユニット110に明確に示すことができる。
【0104】
[0154] ステップ630において、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットについて、第1の走査期間において、第1のポート131が第1のCANバス121に接続され、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134が第2のCANバス122に接続され、第2の走査期間において、第1のポート131、第3のポート133、及び第4のポート134が第1のCANバス121に接続され、第2のポート132が第2のCANバス122に接続され、第3の走査期間において、第1のポート131、第2のポート132、及び第4のポート134が第1のCANバス121に接続され、第3のポート133が第2のCANバス122に接続され、第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポート131~133が第1のCANバス121に接続され、第4のポート134が第2のCANバス122に接続される。
【0105】
[0155] 加えて、第1の走査期間の前の第1のサイレント期間において、第1の走査期間と同様に、第1のポート131が第1のCANバス121に接続され、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134が第2のCANバス122に接続される。第4の走査期間の後の第2のサイレント期間において、第4の走査期間と同様に、第1のポート、第2のポート、及び第3のポート131~133が第1のCANバス121に接続され、第4のポート134が第2のCANバス122に接続される。
【0106】
[0156] 第1の走査期間において、第1のポート131を第1のCANバス121に接続すること、並びに、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134を第2のCANバス122に接続することの意味は、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットについて、通常使用中、第1のポート131が第1のCANバス121に接続されるべきであるということである。第1のポート131は第1のCANバス121に接続され、第2のポート、及び第3のポート、並びに第4のポート132~134は第2のCANバス122に接続される。このようにして、ステップ640において、第1の走査期間において通知メッセージ内のトランシーバに対応するバス番号が1である場合、メッセージは間違いなく第1のポート131によって送信されており、それによって、第1のポート131が相手に接続されていることを、ポートに接続されている別のCANバスネットワークアクセスユニット110に明確に示す。
【0107】
[0157] 第1の走査期間において第1のポート131が第1のCANバス121に接続されていること、並びに、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134がすべて第2のCANバス122に接続されていることが、第1のポート131が第1のCANバス121に接続されているかどうかを明確に示すことになる場合、第2の走査期間において第1のポート131、第3のポート133、及び第4のポート134を第1のCANバス121に接続すること、並びに、第2のポート132を第2のCANバス122に接続することの意味は、第2のポート132が第2のCANバス122に接続されているかどうかを明確に示すことである。この場合、第2の走査期間において第2のポート132のみが、第2のCANバス122に接続される。したがって、CANバスネットワークアクセスユニット110が第2の走査期間において通知メッセージを受信する場合(この場合、通知メッセージは、バス番号が2であることを示す)、別のCANバスネットワークアクセスユニット110の第2のポート132が第2のCANバスに接続されていることが明確に分かり得る。
【0108】
[0158] 同様に、第3の走査期間において第1のポート131、第2のポート132、及び第4のポート134が第1のCANバス121に接続されていること、並びに、第3のポート133が第2のCANバス122に接続されていることは、第3のポート133が第2のCANバス122に接続されているかどうかを明確に示すことになる。第4の走査期間において第1のポート、第2のポート、及び第3のポート131~133が第1のCANバス121に接続されていること、並びに、第4のポート134が第2のCANバス122に接続されていることは、第4のポート134が第2のCANバス122に接続されているかどうかを明確に示すことになる。
【0109】
[0159] ステップ640において、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバを使用することによってメッセージが送信され、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号、及びバスに接続されているポートのポート番号が、第1のCANバストランシーバ及び第2のCANバストランシーバに接続されているポートを通じて通知される。
【0110】
[0160] CANバスネットワークアクセスユニットの識別子は、CANバスネットワークアクセスユニットに割り振られる一意のフラグであり、「誰が」CANバスネットワークアクセスユニットの識別子であるかを一意に示すことができる。このメッセージにおいて、この識別子は、現在のCANバスネットワークアクセスユニット110に接続されている別のCANバスネットワークアクセスユニット110に、そのポートが相手に接続されているCANバスネットワークアクセスユニット110を通知するために使用される。
【0111】
[0161] トランシーバに対応するバス番号は、トランシーバが第1のCANバス121に接続されているか、又は、第2のCANバス122に接続されているかを参照する。例えば、第1のCANバス121は1によって表されてもよく、第2のCANバス122は2によって表されてもよい。
【0112】
[0162] バスに接続されているポートのポート番号は、バスが接続されている第1のポート131、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134のうちの1つを参照する。例えば、第1のポート131は1によって表されてもよく、第2のポート132は2によって表されてもよく、第3のポート133は3によって表されてもよく、第4のポート134は4によって表されてもよい。
【0113】
[0163] 直線CANバスネットワークアクセスユニットについて、ステップ620において、第1のポートが第1のCANバスに接続され、第3のポートが第2のCANバスに接続される。したがって、第1のCANバストランシーバ123を使用することによってメッセージが送信され、第1のCANバストランシーバ123に接続されている第1のポート131を通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1(第1のCANバス121が第1のCANバストランシーバ123に接続されているため)、及びポート番号1(第1のポート131が第1のCANバス121に接続されているため)が通知される。第2のCANバストランシーバ124を使用することによってメッセージが送信され、第2のCANバストランシーバ124に接続されている第3のポート133を通じて、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2(第2のCANバス122が第2のCANバストランシーバ124に接続されているため)、及びポート番号3(第3のポート133が第2のCANバス122に接続されているため)が通知される。
【0114】
[0164] トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットについて、ステップ630において、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、ポートと第1のCANバス121又は第2のCANバス122との間の接続関係が、すべて別様に設定される。この事例において、メッセージ内でポート番号を通知することは比較的困難であり、したがって、バス番号、すなわち、第1のCANバス121又は第2のCANバス122のいずれがCANバストランシーバに対応するかが、メッセージ内で通知され得る。次いで、メッセージを受信したCANバスネットワークアクセスユニット110は、現在のCANバスネットワークアクセスユニット110にポートクエリ要求を送信し、現在のCANバスネットワークアクセスユニット110は、この要求に応答し、バスに接続されているポートのポート番号を示す。このように、第1のCANバストランシーバ123がメッセージを送信する場合、メッセージは、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを含み、バス番号1は、第1のCANバストランシーバ123が第1のCANバス121に対応することを示し、特定のフラグビットは、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットがメッセージを送信することを示す(例えば、0)。第2のCANバストランシーバ124がメッセージを送信する場合、メッセージは、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及び特定のフラグビットを含み、バス番号2は、第2のCANバストランシーバ124が第2のCANバス122に対応することを示す。
【0115】
[0165]
図7に示すように、本開示のいくつかの実施形態による、CANバスネットワークアクセスユニットのための接続ステータス検出方法は、ステップ710~760を含む。
【0116】
[0166] ステップ710において、CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定され、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が記録される。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートは論理入口である。
【0117】
[0167] ステップ720において、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定され、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が記録される。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、第3のポートは論理出口である。
【0118】
[0168] ステップ730において、検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定され、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が記録される。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートは論理入口である。
【0119】
[0169] ステップ740において、検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が記録される。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第2のポートは論理出口であり、バス番号が2である場合、第2のポートは論理入口である。
【0120】
[0170] ステップ750において、検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が記録される。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第3のポートは論理出口であり、バス番号が2である場合、第3のポートは論理入口である。
【0121】
[0171] ステップ760において、検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子が記録される。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートは論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートは論理入口である。
【0122】
[0172] 本開示の実施形態における上述したステータス通知方法において、直線CANバスネットワークアクセスユニットについて、CANバスネットワークアクセスユニットによって通知されるメッセージは、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号1又は2、及び、バスが接続されているポート番号1又は2を有するが、特定のフラグビット(例えば、0)は有しない。トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットについて、通知されるメッセージは、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、トランシーバに対応するバス番号1又は2、及び、特定のフラグビットを有する。したがって、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されているか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されているかは、メッセージ内に特定のフラグビットが存在するかどうかに従って判定することができる。
【0123】
[0173] 特定のフラグビットが存在しない場合、検出対象ポートは直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されており、ステップ710及び720において、直線CANバスネットワークアクセスユニットのいずれのポートが接続されているか、及び、ポートが論理入口であるか又は論理出口であるかをさらに判定することができる。具体的には、直線CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及びポート番号1を含むメッセージが受信された場合、ポート番号1に従って、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポート131が接続されていると判定することができる。第1のCANバス121に接続されているため、第1のポート131は、論理入口の役割を果たし、論理入口である。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの論理入口に接続されているため、検出対象ポート自体は、現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理出口であるはずである。また具体的には、直線CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を含むメッセージが受信された場合、ポート番号3に従って、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポート133が接続されていると判定される。第2のCANバス122に接続されているため、第3のポート133は、論理出口の役割を果たし、論理出口である。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの論理出口に接続されているため、検出対象ポート自体は、現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理入口であるはずである。
【0124】
[0174] 第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間における直線CANバスネットワークアクセスユニットのポートとCANバスの間の接続ステータスは、すべて同じである。したがって、前述のプロセスは、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間内のいつでも実施することができる。しかしながら、いくつかの実施形態において、前述のプロセスが第1の走査期間においてのみ実施されることが指定され得、又は、前述のプロセスが任意の他の走査期間において実施されることが指定され得る。
【0125】
[0175] 特定のフラグビットが存在する場合、検出対象ポートはトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されており、ステップ730~760において、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットのいずれのポートが接続されているか、及び、ポートが論理入口であるか又は論理出口であるかを、それぞれ4つの走査期間を参照して判定することができる。上述したように、第1の走査期間において、第1のポート131は第1のCANバス121に接続され、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134は第2のCANバス122に接続される。第1のポート131の接続が他のポートとは異なる設定であることは、主に、第1のポート131が接続されているかどうか、及び、第1のポート131が論理入口の役割を果たすか又は論理出口の役割を果たすかを示すことになる。第2の走査期間において、第1のポート131、第3のポート133、及び第4のポート134は第1のCANバス121に接続され、第2のポート132は第2のCANバス122に接続される。第2のポート132の接続が他のポートとは異なる設定であることは、主に、第2のポート132が接続されているかどうか、及び、第2のポート132が論理入口の役割を果たすか又は論理出口の役割を果たすかを示すことになる。第3の走査期間において、第1のポート131、第2のポート132、及び第4のポート134が第1のCANバス121に接続されていること、並びに、第3のポート133が第2のCANバス122に接続されていることは、主に、第3のポート133が接続されているかどうか、及び、第3のポート133が論理入口の役割を果たすか又は論理出口の役割を果たすかを示すことになる。第4の走査期間において、第1のポート、第2のポート、及び第3のポート131~133が第1のCANバス121に接続されていること、並びに、第4のポート134が第2のCANバス122に接続されていることは、主に、第4のポート134が接続されているかどうか、及び、第4のポート134が論理入口の役割を果たすか又は論理出口の役割を果たすかを示すことになる。したがって、第1のポート131、第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134が接続されているかどうか、及び、これらのポートの論理的特性がそれぞれ、第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において判定される。
【0126】
[0176] ステップ730において、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第1のポート131に接続されているかどうかが主に判定される。検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、第1のCANバス121は第1のポート131に固定的に接続されているため、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポート131に接続されていることは、クエリ要求を送信することなく直接的に判定することができる。その上、第1のCANバス121に接続されているため、第1のポート131は、論理入口の役割を果たし、論理入口である。検出対象ポートは、直線CANバスネットワークアクセスユニットの論理入口に接続されているため、検出対象ポート自体は、現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理出口であるはずである。
【0127】
[0177] ステップ740において、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート132に接続されているかどうかが主に判定される。検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート132に接続されていると判定することができる。バス番号が1である場合、第2のポート132は第1のCANバス121に接続されており、これは、第2のポートが論理出口であり、検出対象ポート自体は現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理入口であるはずであることを示す。バス番号が2である場合、第2のポートは論理入口であり、検出対象ポート自体は現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理出口であるはずであることを示す。
【0128】
[0178] ステップ750において、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第3のポート133に接続されているかどうかが主に判定される。検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポート133に接続されていると判定することができる。バス番号が1である場合、第3のポート133は第1のCANバス121に接続されており、これは、第3のポートが論理出口であり、検出対象ポート自体は現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理入口であるはずであることを示す。バス番号が2である場合、第3のポートは論理入口であり、検出対象ポート自体は現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理出口であるはずであることを示す。
【0129】
[0179] ステップ760において、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第4のポート134に接続されているかどうかが主に判定される。検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポート134に接続されていると判定することができる。バス番号が1である場合、第4のポート134は第1のCANバス121に接続されており、これは、第4のポートが論理出口であり、検出対象ポート自体は現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理入口であるはずであることを示す。バス番号が2である場合、第4のポートは論理入口であり、検出対象ポート自体は現在のCANバスネットワークアクセスユニットの論理出口であるはずであることを示す。
【0130】
[0180] CANバスネットワークアクセスユニット110の検出対象ポートの接続ステータス検出を実施するプロセスが上記で説明されている。CANバスネットワークアクセスユニット110の各検出対象ポートに対して接続ステータス検出が実施された後、各検出対象ポートに接続されているCANバスネットワークアクセスユニット110の識別子、接続されているCANバスネットワークアクセスユニット110のポート番号、接続されているポートの論理型、及び、検出対象ポートの論理的特性を記録することができる。
【0131】
[0181] 例えば、直線CANバスネットワークアクセスユニットC2の記録結果は、以下のとおりである。
【0132】
【0133】
[0182] トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットC2の記録結果は、以下のとおりである。
【0134】
【0135】
[0183] 表1及び表2に示すように、電気制御ネットワーク内の各CANバスネットワークアクセスユニット110について、その各検出対象ポートに接続されているCANバスネットワークアクセスユニット110の記録されている識別子、接続されているCANバスネットワークアクセスユニット110のポート番号、及び、接続されているポートが論理入口であるか又は論理出口であるかが記録された後、電気制御ネットワーク内のCANバスネットワークアクセスユニット110間のポート接続関係の図を、自動的に機械生成することができる。
【0136】
[0184] 前述のソリューションを通じて、二重CANネットワークのモードにおいて、直線CANバスネットワークアクセスユニットとトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットとの間のポート接続ステータスをインテリジェントに見出すことができ、自動走査を通じてデバイスによって完全に見出すことができる。工学的操作及び保守管理中に手動設定が実施される必要がなく、現場実装コスト(デバイスデバッグ時間及び人件費)が大幅に低減される。したがって、このソリューションは単純で簡便であり、誤りがなく、業界を牽引する利点を有する。
【0137】
[0185]
図8に示すように、本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニット110のためのステータス通知装置800が提供される。CANバスネットワークアクセスユニット110は、第1のCANバス121及び第2のCANバス122と、それぞれ第1のCANバス121及び第2のCANバス122に接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット110内の第1のCANバス121及び第2のCANバス122と通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ123及び第2のCANバストランシーバ124と、第1のCANバス121に接続されている第1のポート131と、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134とを含み、CANバスネットワークアクセスユニット110は、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポート133が、第2のCANバス122に接続されており、第2のポート132及び第4のポート134のうちのいずれか1つが、第1のCANバス121にも第2のCANバス122にも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート132、第3のポート133、及び第4のポート134のうちのいずれか1つが、第1のCANバス121又は第2のCANバス122に接続可能である。ステータス通知装置800は、
[0186] CANバスネットワークアクセスユニット110が直線CANバスネットワークアクセスユニットであるか又はトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットであるかを判定するように構成されているタイプ判定モジュール810と、
[0187] CANバスネットワークアクセスユニット110が直線CANバスネットワークアクセスユニットである場合、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、第1のポート131を第1のCANバス121に接続し、第3のポート133を第2のCANバス122に接続するように構成されている第1の接続設定モジュール820と、
[0188] CANバスネットワークアクセスユニット110がトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットである場合に、第1の走査期間において、第1のポート131を第1のCANバス121に接続し、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134を第2のCANバス122に接続し、第2の走査期間において、第1のポート131、第3のポート133、及び第4のポート134を第1のCANバス121に接続し、第2のポート132を第2のCANバス122に接続し、第3の走査期間において、第1のポート131、第2のポート132、及び第4のポート134を第1のCANバス121に接続し、第3のポート133を第2のCANバス122に接続し、第4の走査期間において、第1のポート131、第2のポート132、及び第3のポート133を第1のCANバス121に接続し、第4のポート134を第2のCANバス122に接続するように構成されている第2の接続設定モジュール830と、
[0189] 第1のCANバストランシーバ123及び第2のCANバストランシーバ124を使用することによってメッセージを送信し、第1のCANバストランシーバ123及び第2のCANバストランシーバ124に接続されているポートを通じて、CANバスネットワークアクセスユニット110の識別子、トランシーバに対応するバス番号、及びバスに接続されているポートのポート番号を通知するように構成されているステータス通知モジュール830とを含む。
【0138】
[0190] ステータス通知装置800内のモジュールの特定の実施態様は、
図6を参照して方法のフローチャートの詳細な説明において説明されており、したがって、詳細には説明しない。
【0139】
[0191]
図9に示すように、本開示のいくつかの実施形態によれば、CANバスネットワークアクセスユニット110のための接続ステータス検出装置900が提供される。CANバスネットワークアクセスユニット110は、第1のCANバス121と、第2のCANバス122と、それぞれ第1のCANバス121及び第2のCANバス122に接続されており、それぞれ、別のCANバスネットワークアクセスユニット110内の第1のCANバス121及び第2のCANバス122と通信するように構成されている第1のCANバストランシーバ123及び第2のCANバストランシーバ124と、第1のCANバス121に接続されている第1のポート131と、第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134とを含み、CANバスネットワークアクセスユニット110は、直線CANバスネットワークアクセスユニット及びトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに分類され、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポート133が、第2のCANバス122に接続されており、第2のポート132及び第4のポート134のうちのいずれか1つが、第1のCANバス121にも第2のCANバス122にも接続されておらず、トランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットの第2のポート、第3のポート、及び第4のポート132~134のうちのいずれか1つが、第1のCANバス121又は第2のCANバス122に接続可能である。接続ステータス検出装置900は、
[0192] CANバスネットワークアクセスユニットの検出対象ポートについて、検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニット、バス番号1、及びポート番号1を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第1の記録モジュール910であって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口である、第1の記録モジュール910と、
[0193] 検出対象ポートが、連続している第1の走査期間、第2の走査期間、第3の走査期間、及び第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号2、及びポート番号3を通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートが直線CANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第2の記録モジュール920であって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、第3のポートが論理出口である、第2の記録モジュール920と、
[0194] 検出対象ポートが、第1の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニット、バス番号1、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信する場合、検出対象ポートがトランスプランタCANバスネットワークアクセスユニットに接続されていると判定し、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第3の記録モジュール930であって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第1のポートに接続されており、第1のポートが論理入口である、第3の記録モジュール930と、
[0195] 検出対象ポートが、第2の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニット、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号2を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第4の記録モジュール940であって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第2のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第2のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第2のポートが論理入口である、第4の記録モジュール940と、
[0196] 検出対象ポートが、第3の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号3を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第5の記録モジュール950であって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第3のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第3のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第3のポートが論理入口である、第5の記録モジュール950と、
[0197] 検出対象ポートが、第4の走査期間において、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子、バス番号1又は2、及び特定のフラグビットを通知するメッセージを受信し、ポートクエリ要求の送信後にポート番号4を受信する場合、CANバスネットワークアクセスユニットの識別子を記録するように構成されている第6の記録モジュール960であって、検出対象ポートが、直線CANバスネットワークアクセスユニットの第4のポートに接続されており、バス番号が1である場合、第4のポートが論理出口であり、バス番号が2である場合、第4のポートが論理入口である、第6の記録モジュール960とを備える。
【0140】
[0198] 接続ステータス検出装置900内のモジュールの特定の実施態様は、
図7を参照して方法のフローチャートの詳細な説明において説明されており、したがって、詳細には説明しない。
【0141】
[0199]
図10は、本開示のいくつかの実施形態によるCANバスネットワークアクセスユニット110の特定の構造図である。
図2Bと比較すると、
図10は、
図6に示すステータス通知方法及び
図7に示す接続ステータス検出方法を実施するように構成されている、CANバスネットワークアクセスユニット110の制御部分、すなわち、メモリ192及び処理ロジック191をさらに示している。処理ロジック191は、プロセッサであってもよく、代替的に、処理を実施するように構成されている論理回路であってもよい。メモリ192は、制御命令を記憶するように構成されている。処理ロジック191は、メモリ192に接続されており、メモリ192に記憶されている制御命令を読み出して、
図6に示すステータス通知方法及び
図7に示す接続ステータス検出方法を実施するように構成されている。
【0142】
[0200] 本明細書の実施形態はすべて、漸進的な方法で記述されており、本実施形態の同じ又は類似の部分について、これらの実施形態を参照しており、各実施形態の説明は、他の実施形態からの差異に焦点を当てている。特に、装置実施形態は基本的に、方法実施形態において説明した方法と同様であり、したがって、簡潔に説明される。関連する部分について、他の実施形態における部分的な説明が参照される。
【0143】
[0201] 本明細書の特定の実施形態が上記で説明されたことは理解されたい。他の実施形態は特許請求項の範囲内に入る。いくつかの実施形態において、特許請求項の動作又はステップは、実施形態のものとは異なる順序で実施されてもよく、依然として、予測される結果を達成することができる。加えて、添付の図面に示されているプロセスは、必ずしも、自動的な特定の順序、又は、予測される結果を実施するための順番を必要とするものではない。いくつかの実施形態において、マルチタスク処理及び並列処理が可能であり、又は、有利である場合がある。
【0144】
[0202] 本明細書において単数形で記載されているか、又は、添付の図面において1つしか表示されていない要素は、その要素が1つに限定されることを表すものではない。加えて、本明細書において別個のものとして記載又は図示されているモジュール又は要素は、単一のモジュール又は要素に組み合わされてもよく、本明細書において単一のモジュール又は要素として記載又は図示されているモジュール又は要素は、複数のモジュール又は要素に分割されてもよい。
【0145】
[0203] 本明細書において使用されている用語及び表現の様式は、説明のためのものに過ぎず、本明細書の1つ以上の実施形態は、これらの用語及び表現に限定されるべきではないことも理解されたい。これらの用語及び表現の使用は、図解及び説明(又はそれらの一部)の任意の均等な特徴を除外することを意図するものではなく、存在し得る様々な修正も、特許請求項の範囲内に含まれるべきであることも理解されたい。他の修正、変更、及び置換も存在し得る。したがって、特許請求項は、これらのすべての均等物をカバーするものと考えられるべきである。
【国際調査報告】