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特表2023-520647GABA Aアルファ5受容体調節剤としてのナフチリジンおよびピリド[3,4-c]ピリダジン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-18
(54)【発明の名称】GABA Aアルファ5受容体調節剤としてのナフチリジンおよびピリド[3,4-c]ピリダジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20230511BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 29/02 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 1/02 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20230511BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20230511BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20230511BHJP
   A61K 31/4375 20060101ALI20230511BHJP
   A61K 31/5025 20060101ALI20230511BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20230511BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
C07D471/04 113
A61P43/00 111
A61P25/00
A61P25/28
A61P25/18
A61P25/24
A61P29/02
A61P25/04
A61P1/02
A61P43/00
A61P25/08
A61P21/00
A61P43/00 121
A61K45/00
A61K31/4375
C07D471/04 119
A61K31/5025
A61K31/5377
C07D401/04 CSP
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557102
(86)(22)【出願日】2021-03-25
(85)【翻訳文提出日】2022-11-18
(86)【国際出願番号】 IB2021052486
(87)【国際公開番号】W WO2021191838
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】P2000113
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】HU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】310008859
【氏名又は名称】リヒター ゲデオン ニュイルヴァーノシャン ミューコェデー レースヴェーニュタールシャシャーグ
【氏名又は名称原語表記】Richter Gedeon Nyrt.
(74)【代理人】
【識別番号】100094640
【弁理士】
【氏名又は名称】紺野 昭男
(74)【代理人】
【識別番号】100103447
【弁理士】
【氏名又は名称】井波 実
(74)【代理人】
【識別番号】100111730
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 武泰
(74)【代理人】
【識別番号】100180873
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 慶政
(72)【発明者】
【氏名】ザボー、ジェルジュ
(72)【発明者】
【氏名】ポトル、アッティラ
(72)【発明者】
【氏名】バーゴー、イシュトバーン
(72)【発明者】
【氏名】トゥーローシュ ジェルジュ、イシュトバーン
(72)【発明者】
【氏名】エーリアーシュ、オリヴィエ
(72)【発明者】
【氏名】カプシュ、ガーボル ラースロー
【テーマコード(参考)】
4C063
4C065
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063BB02
4C063CC42
4C063DD12
4C063EE05
4C065AA05
4C065BB09
4C065BB10
4C065CC01
4C065DD02
4C065DD03
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ01
4C065JJ03
4C065KK01
4C065KK09
4C065LL01
4C065LL02
4C065LL03
4C065LL05
4C065PP12
4C065PP16
4C065QQ05
4C084AA19
4C084MA02
4C084NA14
4C084ZA01
4C084ZA08
4C084ZA15
4C084ZA16
4C084ZA18
4C084ZC51
4C084ZC52
4C084ZC751
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB09
4C086GA16
4C086MA02
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA05
4C086NA14
4C086ZA01
4C086ZA08
4C086ZA15
4C086ZA16
4C086ZA18
4C086ZC51
4C086ZC52
(57)【要約】
本発明は、ガンマ-アミノ酪酸A受容体サブユニットアルファ5に対する親和性および選択性を有し、GABAα5の正のアロステリック調節剤として作用し、それによって、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防において有用な、式(I)の化合物、および/またはその塩、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体、その調製のための方法および調製方法の中間体、それらを単独でまたは1種以上の他の活性成分と組み合わせて含む医薬組成物、ならびに医薬としてのそれらの使用を提供する。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
(式中、
Aは、
【化2】
によって表され、
は、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNである)
および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体。
【請求項2】
【化3】
(式中、
は、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNである)
である、請求項1に記載の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体。
【請求項3】
【化4】
(式中、
は、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNである)
である、請求項1に記載の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体。
【請求項4】
【化5】
(式中、
は、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNである)
である、請求項1に記載の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体。
【請求項5】
が、C1-2アルキル基またはハロ-メチル基である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、メチル基、ジフルオロメチル基またはトリフルオロメチル基である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、C1-4アルキル基、ハロ-メチル基、C1-2アルキル-S(O)CH基、C1-4アルコキシ基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、C5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-2アルキル基、C3-5シクロアルキル基またはC4-7複素環基である)である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、メチル基、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルスルホニルメタン基、tert-ブトキシ基、C3-4シクロアルキル基、フェニル基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含む場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含むC5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、メチル基、C3-4シクロアルキル基またはC4-6複素環基である)である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、CHである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、Nである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
1-[6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン、
tert-ブチル6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキシレート、
tert-ブチル6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキシレート、
1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン、
2-メタンスルホニル-1-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピリジン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)-1ラムダ6-チアン-1,1-ジオン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピリジン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-シクロブタンカルボニル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキソラン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピロリジン-1-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
N,N-ジメチル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキサミド、
1-メチル-4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)-1-(プロパン-2-イル)ピロリジン-2-オン、
2-(4-メチル-1,2-オキサゾール-5-カルボニル)-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-(3-メチル-1,2-オキサゾール-5-カルボニル)-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキサン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピペリジン-2-オン、
(5R)-1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
(5S)-1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
1-エチル-4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)エタン-1-オン、
3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-N-(オキサン-4-イル)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボキサミド、
4-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボニル)モルホリン、
2-メチル-5-[5-メチル-4-({[7-(オキサン-4-カルボニル)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル]オキシ}メチル)-1,2-オキサゾール-3-イル]ピリジン、
5-{4-[({7-シクロプロパンカルボニル-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル}オキシ)メチル]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル}-2-メチルピリジン、
1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)プロパン-1-オン、
2-フルオロ-1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)エタン-1-オン、
2-メチル-1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)プロパン-1-オン、
5-{4-[({7-シクロブタンカルボニル-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル}オキシ)メチル]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル}-2-メチルピリジン、
N-シクロプロピル-3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボキサミド、
1-[3-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル]エタン-1-オン、
2-メタンスルホニル-1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
2,2,2-トリフルオロ-1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2-フルオロ-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2-メチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
2,2-ジメチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
3-メチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)ブタン-1-オン、
2-ベンゾイル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-シクロブタンカルボニル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン、
2-フルオロ-1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
2-メチル-1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-[3-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン、
1-[3-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン、
1-[3-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン、
1-[6-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン、
1-[6-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]プロパン-1-オン、
2-フルオロ-1-[6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-メチル-1-[6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン、
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2,2-ジメチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
2-メチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
3-メチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)ブタン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-シクロブタンカルボニル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-ベンゾイル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-フルオロ-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、および
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン
からなる群から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
医薬としての使用のための請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、ならびに他の疾患からなる群から選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害または認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/または認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための、1種以上の他の活性成分と組み合わされる、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防のための医薬を製造するための請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、ならびに他の疾患からなる群から選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害または認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/または認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症からなる群から選択される、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防のための医薬を製造するための、1種以上の他の活性成分と組み合わされる請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項21】
GABAα5受容体に関連する疾患を治療または予防する方法であって、有効量の少なくとも1種の請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物を、当該治療または予防を必要とする対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項22】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、ならびに他の疾患からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害または認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/または認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
GABAα5受容体に関連する疾患を治療または予防する方法であって、有効量の少なくとも1種の請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物を1種以上の他の活性成分と組み合わせて、当該治療または予防を必要とする対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項25】
活性成分として少なくとも1種の請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物と、少なくとも1種の生理学的または薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項26】
1種以上の他の活性成分をさらに含む、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための請求項25または26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、ならびに他の疾患からなる群から選択される、使用のための請求項27に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記GABAα5受容体に関連する疾患が、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害または認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/または認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症からなる群から選択される、使用のための請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
式(V)の化合物
【化6】
(式中、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNであり、
ただし、Xが、Nであり、かつRが、メトキシ基、エトキシ基である場合;およびRが、tert-ブトキシ基の場合である)。
【請求項31】
式(VII)の化合物
【化7】
(式中、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNであり、
ただし、
Xが、CHであり、かつRが、3-ピリジル基または[6-メチル-4-[(1-メチルシクロプロピル)アミノ]フロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]基である場合;およびRが、tert-ブトキシ基である場合である)。
【請求項32】
式(X)の化合物(式中、Rは、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基である)。
【化8】
【請求項33】
式(XI)の化合物(式中、Rは、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基である)。
【化9】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガンマ-アミノ酪酸A受容体サブユニットアルファ5(GABAα5)に対する親和性および選択性を有し、GABAα5の正のアロステリック調節剤(GABAα5PAM)として作用し、それによって、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防において有用な、式(I)の化合物、その調製のための方法および調製方法の中間体、それらを含む医薬組成物、ならびに医薬としてのそれらの使用を提供する。
【背景技術】
【0002】
ガンマ-アミノ酪酸(GABA)は、中枢神経系における主要な阻害性神経伝達物質である。GABA感受性の受容体は、リガンド開口型GABA受容体およびGタンパク質共役型GABA受容体の2つの主なファミリーに分けられる。
【0003】
リガンド開口型GABA受容体は、成体哺乳動物の脳において大部分の阻害性神経伝達を媒介する。この受容体は、リガンド開口型Clチャネルを形成する複数のサブユニット(α1~6、β1~3、γ1~3、δ、ε、π、θ、ρ1~3)の五量体集合によって構成される(OlsenおよびSieghart,Pharmacol Rev 2008,60:243-260)。サブユニットの分布は、脳において発達的におよび領域的に異なる。この高い可変性は、阻害における広い変動、およびある条件下では興奮性の神経機構をもたらし、特異的な治療介入についての可能性を提供する(FritschyおよびMohler,J Comp Neurol 1995,359:154-194;Jacob,Front Mol Neurosci 2019,12:Art 179)。GABA受容体の生理学的役割および薬理学プロファイルは、サブユニットの構成に強く依存する。遺伝子改変マウスにおける研究は、受容体サブユニットの組成、特にαサブタイプに関する組成が、ベンゾジアゼピン感受性アロステリック調節部位(BDZ部位)において作用する化合物の薬理学をかなり決定することを実証した(RudolphおよびKnoflach,Nat Rev Drug Discov 2011,10:685-697)。広く分布したα1含有受容体は、鎮静および健忘効果を媒介するが、α2およびα3含有受容体は、抗不安、抗痙攣および筋弛緩効果の主な原因となる(SieghartおよびSperk,Curr Top Med Chem 2002,2:795-816;Whitingら,Drug Discov Today 2003,8:445-450)。α5サブユニット含有受容体(α5GABAR)は、海馬、前頭前野、扁桃体および側坐核において優先的に発現され(OlsenおよびSieghart,Neuropharmacology 2009,56:141-148;Surら,Brain Res 1999,822:265-270;Martinら,Biochem Soc Trans 2009,37:1334-1337)、各種のCNS障害に関与すると思われる。
【0004】
α5含有受容体は、主にシナプス外であり、持続性阻害を媒介する(Caraiscosら,Proc Natl Acad Sci USA 2004,101:3662-3667)。成熟神経系におけるそれらの阻害性の役割とは対照的に、α5GABARは、初期海馬回路発達において興奮を引き起こし得る(Marchionniら,J Physiol.2007,581:515-528)。海馬および皮質の主ニューロンの興奮性に対するそれらの調節効果は、神経発達、認知、学習および記憶におけるα5GABARの重要な効果、ならびに脳卒中、軽度認知機能障害、統合失調症、うつ病、社会的認知の障害に関連する認知症関連状態もしくは疾患、またはダウン症候群もしくは自閉症スペクトラム障害(ASD)などの神経発達障害を含むさまざまな障害におけるそれらの可能性のある治療的有用性を説明することができる(Jacob,Front Mol Neurosci 2019,12:Art 179;MohamadおよびTarmizi Che Has,J Mol Neurosci 2019,67:343-351;SohおよびLynch,Curr Drug Targets 2015,16:735-746)。
【0005】
α5が媒介する持続性阻害における遺伝的および薬理学的低減は、神経可塑性の増強(Martinら,J Neurosci 2010,30:5269-5282)およびネットワークの振動活性(Towersら,J Physiol 2004,559:721-728;GlykisおよびMody,Neurophysiol 2008,95:2796-2807)を通して学習および記憶を改善し得る(MohlerおよびRudolph,F1000Res 2017年2月3日;6.pii:F1000 Faculty Rev-101)。しかしながら、α5GABAR機能の低減から生じる海馬および皮質の活動亢進は、自発運動の亢進および感覚運動ゲーティングの障害(Hauserら,Mol Psychiatry 2005,10:201-207)、社会的行動の障害(Zurekら,Ann Clin Transl Neurol 2016,3:392-398)、げっ歯動物における認知欠損(Enginら,J Neurosci 2015,35:13698-13712;Martinら,J Neurosci 2010,30:5269-5282;Prutら,Genes Brain Behav 2010,9:478-488)をもたらす可能性もあり、これらの行動の変化は、各種のCNS障害における特徴である。そのような病態において、α5GABARの遮断よりもむしろ促進は、そのような疾患に関連する陽性症状、陰性症状および認知的症状のための前途有望な治療であり得る。
【0006】
ウィスコンシン大学ミルウォーキー校は、マウスストレスおよび高齢マウスにおいて、認知促進、抗不安および抗うつ効果を示す、α5の好ましいPAM化合物としてのある特定の4H-ベンゾ[f]イミダゾ[1,5-a][1,4]ジアゼピン誘導体(WO2017/161370A1)、例えば、SH-053-2’F-R-CH3、MP-III-022またはGL-II-73(Stamenicら Eur J Pharmacol 2016,791:433-433;Savicら,Neuropsychopharmacology 2008,33:332-339;Prevotら,ACS Chem.Neurosci.2019,10:2088-2090)を記載した(Prevotら Mol Neuropsychiatry 2019,5:84-97)。MP-III-022、および6,7-ジヒドロ-2-ベンゾチオフェン-4(5H)-オンのα5PAM化合物44(Chambersら,J Med Chem 2003,46:2227-2240)は、それぞれ、若齢および高齢ラットの認知能力を改善した(Poe,Michael M.,ThesesおよびDissertations.1301(2016) https://dc.uwm.edu/etd/1301;Kohら Neuropharmacology 2013,64:145:152)。加えて、SH-053-2’F-R-CH3およびMP-III-022は、統合失調症の発達モデルにおいてラットの自発運動の病的変化を元に戻した(Gillら,Neuropsychopharmacology 2011,36:1903-1911;Batinicら Int J Dev Neurosci 2017,61:31-39)。
【0007】
AgeneBio Inc.は、GABAα5PAMとしてのイミダゾ[1,5-a][1,2,4]-トリアゾロ[1,5-d][1,4]ベンゾジアゼピン誘導体(WO2015/095783A1)を記載し、これは、それらのリードのシリーズが、加齢障害ラットにおける良好なインビボ有効性を有する強力で選択的な化合物を有するので(https://grantome.com/grant/NIH/R44-AG063607-01)、加齢関連の認知機能障害の生物学的研究の前臨床の証拠において、そのような化合物が海馬の活動亢進の状態にある海馬のGABAα5受容体を占有することを見出した(プレスリリース、AgeneBio、2019年9月11日;https://www.agenebio.com/agenebio-announces-additional-funding-to-advance-novel-gaba-a-therapeutic-program-to-address-alzheimers-and-other-cns-conditions/)。
【0008】
本発明による最も好ましい適応症は、自閉症スペクトラム障害(ASD)である。ASDは、社会的関係の悪化、コミュニケーションの減少、典型的な反復行動、および実行機能の障害によって特徴付けられる複雑な不均一な神経発達障害である(Anagnostouら,CMAJ 2014,186:509-519;精神疾患の診断・統計マニュアル第5版 Arlington,VA:アメリカ精神医学会;2013-299.00自閉症スペクトラム障害のための診断基準)。ASDの中核症状の治療のために承認された医薬はない。現在の薬理学的治療は、ASDが関連する易刺激性の治療のために承認された非定型抗精神病薬のリスペリドンおよびアリピプラゾールに限定されている。抗うつ薬は、ASDにおける妄想/強迫症状を軽減するためにオフラベルで使用され;これらの治療の有効性および耐容性は中程度であり(Carrascoら,Pediatrics 2012,129:e1301-e1310)、そのため、これらの状態のより選択的で病態生理学に基づく治療についての満たされていない必要性が存在する。
【0009】
ASDは、GABARサブユニットに加えてゲノム変化に関連し得る。染色体異常、すなわち、15番染色体のq11.2-13領域におけるコピー数の多様性の重複がASD患者において報告された。ヒトにおいて、この領域は、GABA受容体のα5、β3およびγ3サブユニットをコードする遺伝子を含有する(Coghlanら,Neurosci Biobehav Rev 2012,36:2044-2055)。自閉症患者のエクソーム研究は、ASDにおけるα5GABAR欠乏をさらに支持する、α5GABARおよびそのアンカリングタンパク質であるラディキシンについての遺伝子であるGabraα5-/-およびRDXにおけるミスセンス突然変異を同定した(Zurekら,Ann Clin Transl Neurol 2016,3:392-398)。ASDにおけるGABA作動性機能の悪化から生じる興奮性/阻害性(E/I)の不均衡についての証拠が増加している。GABA合成酵素であるGAD65およびGAD67の発現の低減、ならびにGABA受容体密度の低減が、死後のASD脳において報告されている(Fatemiら,Biol Psychiatry 2002 52:805-810;Oblakら,Autism Res 2009,2:205-219)。陽電子放射断層撮影(PET)および磁気共鳴分光法(MRS)を使用した画像研究において、GABA濃度およびGABA受容体利用性の低減が、ASDの患者において報告されている(Moriら,Brain Dev 2011,34:648-654;Putsら,Autism Res 2016,10:608-619;Robertsonら,Curr Biol 2016,26:80-85)。パイロットPET研究は、ASDにおけるα5GABARのレベルの低減を示唆する複数の脳の領域にわたるα5GABAR選択的トレーサー[11C]Ro154513の結合の低減を示した(Mendezら,Neuropharmacology 2013,68:195-201)。別の研究は、ASD患者におけるGABA感受性知覚タスクの変化を示した(Horderら,Sci Transl Med 2018,pii:eaam8434)。これらの観察と一致して、死後の分析は、α5GABARの発現の低減を明らかにした(Blattら,J Autism Dev Disord 2001,31:537-54;Fatemiら J Autism Dev Disord,2010,40:743-750)。ASD患者におけるGABA作動性機能の障害が考慮され得、したがって、α5PAMによる皮質阻害の促進およびE/I均衡の復元は、疾患の治療における実現可能な治療戦略であり得る。
【0010】
皮質におけるニューロンの興奮性の増加は、げっ歯動物において自閉症様の行動の欠陥をもたらし得る(Yizharら,Nature 2011,477:171-178)。臨床所見を裏付けて、α5GABARの遺伝的低減は、Gabra5-/-マウスにおける緊張性電流の低減および主な海馬ニューロンの興奮性の増加を示した(Boninら,J Neurophysiol 2007,98:2244-2254)。実行機能における障害に加えて、健常体の自閉症様の行動および病状が、Gabra5-/-マウスにおいて観察された(Zurekら,Ann Clin Transl Neurol 2016,3:392-398;Mesbah-Oskuiら,Neurotoxicol Teratol 2017,61:115-122)。同様に、脆弱X症候群モデル(Fmr1-/-)マウスは、ASDの行動的な特徴に付随する(BakkerおよびOostra,Cytogenet Genome Res 2003,100:111-123)α5GABARの下方調節および持続性阻害の欠損を示した(Curiaら,Cereb Cortex 2009,19:1515-1520)。
【0011】
出生前バルプロエートモデルは、優れた構成概念および表面的妥当性を有し、したがって、これは、ASDの広く許容されている疾患モデルである(Christensenら,JAMA 2013,309:1696-1703;Roulletら,Neurotox Teratol.2013,36:45-56)。この方法において、交配後のメスウィスターラットは、妊娠12.5日目に単一用量のバルプロ酸を投与される。治験薬処置後、出生仔は、出生59日目に社会的嗜好アッセイにおいて行動面で調べられる。社会的嗜好試験は、げっ歯動物における自閉症的行動を評価するための非常に受け入れられているアッセイである(Nadlerら,Genes Brain Behav 2007,3:303-314;Bambini-Juniorら,Brain Res 2011,1408:8-16)。簡潔には、このアッセイにおいて、試験動物は、穴が開いた壁の分割によって分けられた同種、または類似の領域であるが、同種の標的なしで調査される。自閉症動物(出生前バルプロエート曝露ラットなど)は、試験セッションの間、社会調査でわずかな時間を費やす。VPA処置動物の社会的行動の低減は、α5GABA受容体が媒介する阻害性シナプス伝達の復元によって正常レベルに戻すことができると考えられる(Wangら,Front Neurol 2018,9:Article 1052)。そのため、本発明の例は、ASDの中核症状を概括するこの前臨床疾患モデルにおいて、大きな行動上の利益があるものであり得る。したがって、本発明の化合物、具体的には、GABAα5PAMが、ヒトの自閉症スペクトラム障害の中核症状のための治療的可能性を有し得ることを提示することができる。
【0012】
GABA-A受容体の正の調節剤、例えば、低用量の非選択的クロナゼパムは、ASDの前臨床モデルにおいて症状を軽減することも証明し(Hanら,Nature 2012,489:385-390;Okamotoら,J Neuroimmunol 2018,321:92-96)、臨床的に使用されているベンゾジアゼピンをこの疾患の治療のために極めて低用量で使用することができるという期待を高めている。この戦略に加えて、サブユニット選択的化合物、例えば、α5の正のアロステリック調節剤は、おそらく改善された治療濃度域を伴って、ASDの治療のための代替アプローチを提供し得る。したがって、α5選択的PAM化合物であるRG7816(RO7017773)は、ASDの治療のために臨床開発中である(https://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04299464)。
【0013】
したがって、α5GABARに対する親和性および選択性を有する化合物であるGABAα5PAMは、それぞれ、疾患の症状および/または症候群の1つがGABAα5受容体に関連し得る中枢神経系の障害の治療または予防のために、単独でまたは1種以上の他の活性成分と組み合わせて使用することができる。これらとしては、限定されるものではないが、神経発達障害、例えば、自閉症スペクトラム障害(ASD)(Mendezら,Neuropharmacology 2013,68:195-201)、脆弱X障害(Curiaら,Cereb. Cortex 2009,19:1515-1520)、プラダー・ウィリー症候群(Bittelら,J Med Genet 2003,40:568-574)、またはダウン症候群(Braudeauら,J Psychopharmacology 2011,25:1030-1042;Martinez-Cueら,J Neurosci 2013,33:953-966)、神経認知障害(Collinsonら,J Neurosci 2002,22:5572-5580)、例えば、アルツハイマー病(AD)(Kwakowskyら,J Neurochem 2018,145:374-392;Solasら,Curr Pharm Des 2015;21:4960-4971;Wuら,Nat Commun 2014,4159)、前駆ADおよび軽度認知機能障害(Maubach,Curr Drug Targets CNS Neurol Disord 2003,2:233-239)、血管性認知機能障害および血管性認知症(Gacsalyiら,Eur J Pharmacol 2018,834:118-125)、前頭側頭型認知症、進行性核上性麻痺および大脳皮質基底核症候群を含む前頭側頭葉変性症(MurleyおよびRowe,Brain 2018,5:1263-1285)、レビー小体認知症(Khundakarら,Acta Neuropathol Commun 2016,4:66)、加齢に関連する記憶機能障害および認知機能低下(Kohら,Neuropharmacology 2013,64:142-152)、限定されるものではないが髄芽腫を含む脳がんに関連する認知機能障害(Senguptaら,CNS Oncol 2014,3:245-247)、術後認知症(Chengら,J Neurosci 2006,26:3713-3720)、炎症誘発性認知症(Wangら,Cell Rep 2012,2: 488-496)、HIV関連神経認知障害(GreenおよびThayer,Neuropharmacology 2019,149:161-168)、限定されるものではないが片頭痛および緊張型頭痛を含む疾患に関連する認知機能障害(Russoら,Am J Hum Genet 2005,76:327-333)、多発性硬化症(Kammelら,Neuroscience 2018,395:89-100)、パーキンソン病(Blaszczyk,Front Neurosci 2016,10:269-277)、てんかん(Schipperら,Mol Neurobiol 2016,53:5252-5265)、注意欠陥多動障害および成人の注意不足(Bollmannら,Transl Psychiatry 2015,8:e589;Eddenら,Arch Gen Psychiatry 2014,69:750-753)、あるいは限定されるものではないが、心的外傷後ストレス障害(Luら,Neuronal Plast 2017,2017:5715816)、統合失調症(Guidottiら,Psychopharmacology 2005,180:191-205)、統合失調症に関連する陽性症状、陰性症状および/または認知的症状(Asaiら,Schizophrenia Res 2008,99:333-340;Gillら,Neuropsychopharmacology 2011,36:1903-1911;Hauserら,Mol Psychiatry 2005,10:201-207;Redrobeら,Psychopharmacology 2012,221:451-468)、双極性障害(Otaniら,Neurosci Lett 2005,381:108-113)、ハンチントン病(Duら,Front Mol Neurosci.2017,10:198)、I型神経線維腫症(Ribeiroら,Cortex 2015,64:194-208)、睡眠障害(Mesbah-Oskuiら,Neurotoxicol Teratol 2017,61:115-122)、限定されるものではないが、アルコール使用障害またはギャンブル障害を含む物質関連障害および嗜癖性障害(Mickら,Addict Biol 2017,22:1601-1609;Stephensら,Eur J Pharmacol 2005,526:240-250)、胎児アルコールスペクトラム障害(Tosoら,Am J Obstet Gynecol 2006,195:522-527)、気分障害(Carrenoら,Int J Neuropsychopharmacology 2017,20:504-509;Choudaryら,Proc Natl Acad Sci USA 2005,102:15653-15658;Fischellら,Neuropsychopharmacology 2015;40:2499-2509)、精神障害(Wearneら,Neuropharmacology 2016,111:107-118)、物質誘導性精神障害(Neugebauerら,Behav Brain Res 2018,342:11-18)、不安障害(Behlkeら,Neuropsychopharmacology 2016,41:2492-2501;Bottaら,Nat Neuroscience 2015,18:1493-1500)、恐怖関連障害(Bottaら,Nat Neuroscience 2015,18:1493-1500;Crestaniら,Proc Natl Acad Sci USA 2002,99:8980-8985)、ストレス障害(Fischellら,Neuropsychopharmacology 2015;40:2499-2509)、アルツハイマー病関連神経精神症状(Xuら,Psychopharmacology 2018,235:1151-1161)、脳卒中(Clarksonら,Nature 2010,468:305-309;Lakeら,J Cereb Blood Flow Metab 2015,35:1601-1609)、神経障害性疼痛(Hernandez-Reyesら,Pain 2019,160:1448-1458)ならびに炎症性疼痛(Bravo-Hernandezら,Eur J Pharmacol. 2014,734:91-97;Munroら,Neuropharmacology 2011,61:121-132)を含む他の他のCNS疾患が挙げられる。α5GABARを調節することは、限定されるものではないが、気管支収縮性疾患、例えば、限定されるものではないが、喘息、慢性閉塞性肺疾患および気管支肺異形成症を含む疾患および状態を治療するのにも有益であり得る(Gallosら,Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol 2015,308:L931-942;Mizutaら,Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol 2008,294:L1206-1216)。α5GABARを調節することができる化合物は、特に、神経発達障害、神経認知障害、気分障害および統合失調症の治療のための有用な候補であると予想される。
【0014】
イソキサゾール(例えば、WO2009/071477A1、WO2018/104419A1、WO2019/238633A1)およびトリアゾール誘導体(例えば、WO2012/062687A1、WO2014/001278A1、WO2014/001279A1、WO2014/001282A1、WO2020/016443A1)を含む、GABA受容体のα5サブユニットに対して活性な多くの構造的に異なる化合物が本技術分野において公知である(Guerriniら,Expert Opin Ther Patents 2013,23(7):843-866)。
【0015】
GABAα5受容体の多数の研究および調節剤にもかかわらず、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防において有用であり得る化合物を提供するという満たされていない必要性が依然として残っている。
【発明の概要】
【0016】
本発明は、式(I)の化合物
【化1】
(式中、
Aは、
【化2】
によって表され、
は、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNである)
および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体を提供する。
【0017】
本発明は、医薬としての使用のための上記に定義される式(I)の化合物を提供する。
【0018】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物を提供する。
【0019】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防のための医薬の製造のための上記に定義される式(I)の化合物の使用を提供する。
【0020】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患を治療または予防する方法であって、有効量の上記に定義される少なくとも1種の式(I)の化合物を、そのような治療または予防を必要とする対象、例えばヒトに投与する工程を含む、方法を提供する。
【0021】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防のための、上記に定義される式(I)の化合物と1種以上の他の活性成分との併用を提供する。
【0022】
本発明は、活性成分として上記に定義される式(I)の化合物を含有する医薬組成物を提供する。
【0023】
本発明は、上記に定義される式(I)の化合物と1種以上の他の活性成分との組み合わせを含む医薬(組み合わせ医薬組成物)を提供する。
【0024】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための、活性成分として上記に定義される式(I)の化合物を単独でまたは1種以上の他の活性成分と組み合わせて含有する医薬組成物を提供する。
【0025】
本発明は、同様に、上記に定義される式(I)の化合物の製造のための方法、および調製方法の中間体を提供する。
【0026】
本発明は、上記に定義される式(I)の化合物を単独でまたは1種以上の他の活性成分と組み合わせて含有する医薬組成物の調製も提供する。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、アルファ5サブユニットを含有するガンマ-アミノ酪酸A受容体(GABAAα5受容体)に対する親和性および選択性を有し、GABAAα5受容体の正のアロステリック調節剤として作用し、それによって、GABAAα5受容体に関連する疾患の治療または予防において有用な、式(I)の化合物、その調製のための方法、それらを単独でまたは1種以上の他の活性成分と組み合わせて含む医薬組成物、ならびに医薬としてのそれらの使用を提供する。
【0028】
本発明は、式(I)の化合物
【化3】
(式中、
Aは、
【化4】
によって表され、
は、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、
は、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり、
Xは、CHまたはNである)
および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体に関する。
【0029】
他に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語および科学用語は、この発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載される方法および材料と類似または等価な方法および材料を本発明の実施または試験において使用することができるが、好適な方法および材料を下記に記載する。
【0030】
使用される命名法は、他に指示されない限り、IUPACの体系的命名法に基づく。
【0031】
本明細書における構造中の炭素原子、酸素原子、硫黄原子または窒素原子において現れる任意のオープン原子価は、他に指示されない限り、水素の存在を示す。
【0032】
本明細書において使用される一般用語の定義は、問題の用語であるか否かにかかわらず、個々にまたは下記に記載される他の基と組み合わせて提示される。
【0033】
「場合による」または「場合により」は、その後に記載された事象または状況が、起こってもよいが、起こる必要がないこと、およびその記載が、事象または状況が起こる場合およびそれが起こらない場合を含むことを意味する。
【0034】
「置換基」という用語は、親分子上の水素原子を置き換える原子または原子の群を表す。
【0035】
「置換された」という用語は、指定された基が1個以上の置換基を有することを表す。
【0036】
任意の基が複数の置換基を持つことができ、種々の可能な置換基が提供される場合、置換基は、独立して選択され、同じである必要はない。
【0037】
「無置換の」という用語は、指定された基が置換基を有さないことを意味する。
【0038】
「場合により置換された」という用語は、指定された基の任意の原子が、無置換であるか、または可能な置換基の群から独立して選択される1個以上の置換基によって置換されていることを意味する。置換基の数が示される場合、「1個以上」という用語は、1個の置換基から置換基の最も多くの可能な数まで、すなわち、1個の水素の置き換えから最大ですべての水素の置換基による置き換えまでを意味する。可能な置換基としては、限定されるものではないが、C1-4アルキル、オキソなどが挙げられる。
【0039】
「C1-4アルキル」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、直鎖状または分岐状の、単一または複数分岐の炭化水素ラジカルを指し、1~4個の炭素原子から構成される。例としては、限定されるものではないが、メチル基、エチル基、プロピル基、i-プロピル(イソプロピル)基、n-ブチル基、2-ブチル(sec-ブチル)基、またはt-ブチル(tert-ブチル)基が挙げられる。C1-2アルキル基が好ましい。メチル基が最も好ましい。
【0040】
「C1-4アルコキシ」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、-O-C1-4アルキル基(ここで、C1-4アルキルは上記に定義される通りである)を指す。例としては、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、i-プロポキシ、n-プロポキシ、またはt-ブトキシが挙げられる。
【0041】
「C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、-S(O)-C1-4アルキルで置換されたC1-4アルキル基(ここで、任意のC1-4アルキルは上記に定義される通りである)を指す。メチルスルホニルメタン基またはエチルスルホニルメタン基が好ましい。
【0042】
「ハロゲン」、「ハロ」または「ハロゲン化物」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、フルオロ(フッ素)、クロロ(塩素)、ブロモ(臭素)、またはヨード(ヨウ素)、好ましくは、フルオロ(フッ素)を指す。
【0043】
「ハロ-C1-4アルキル」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、前記C1-4アルキル上の任意の炭素原子が1個以上の同一または異なるハロゲンで置換された上記に定義されるC1-4アルキルを指し、ペルハロアルキル基などのビシナルおよび/またはジェミナルハロ置換も同様に含む。「ペルハロアルキル」という用語は、すべての水素原子が同じまたは異なるハロゲン原子によって置き換えられているC1-4アルキルを指す。例としては、限定されるものではないが、トリハロ、ジハロまたはモノハロ-C1-4アルキル基、例えば、3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルが挙げられる。好ましいハロ-C1-4アルキル基は、ハロ-メチル基であり、より好ましくは、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであり、最も好ましくは、トリフルオロメチルである。
【0044】
「C3-7シクロアルキル基」という用語は、3~7個の炭素環原子を含む一価の単環式飽和炭素環式基を指す。例としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンが挙げられる。C3-4シクロアルキル基が好ましい。
【0045】
「C6-10アリール基」という用語は、6~10個の炭素環原子を含む一価の単環式または二環式芳香族炭素環式基を指す。二環式アリール基は、少なくとも1個の芳香族炭素環式基を含む。例としては、フェニル、ジヒドロ-インデン、インデン、ナフチル、ジアリン、テトラリン、アントリル、アズレニル、インダニルなどが挙げられる。フェニルが好ましい。
【0046】
「C3-10複素環式基」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、N、OおよびSから独立して選択される1個、2個、3個または4個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である3~10個の環原子の、一価の飽和または部分的に不飽和の単環式、二環式、縮合、架橋またはスピロ環系を指す。単環式複素環についての例は、アジリジン、2H-アジリン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、アゼチジン-2-オン、ピロリジン、ピロリジノン、ピロリン、ピラゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリン、テトラヒドロフラン、ジヒドロフラン、ジオキソラン、テトラヒドロチオフェン、オキサゾリジン、ジヒドロ-オキサゾール、イソキサゾリジン、オキサチオラン、スルホラン、チアゾリジン、チアゾリジンジオン、スクシンイミド、オキサゾリドン、ヒダントイン、ピペリジン、ピペリジノン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピリジン、ジオキサン、チアン、ジチアン、1,1-ジオキソ-チアン、モルホリン、チオモルホリン、1,1-ジオキソ-チオモルホリン、アゼパン、ジアゼパン、ホモピペラジン、オキサゼパニル(oxazepnayl)などである。N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含むC4-6複素環式基が好ましい。
【0047】
「C5-10ヘテロアリール基」という用語は、単独または他の基と組み合わせて、N、OおよびSから独立して選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である5~10個の環原子の、一価の複素環式芳香族の単環式または二環式環系を指す。ヘテロアリールについての例は、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、トリアゾール、テトラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリミジン、トリアジン、アゼピン、ジアゼピン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、イソベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、カルバゾール、またはアクリジンである。N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含むC5-6ヘテロアリール基が好ましい。
【0048】
「この発明の化合物」、「本発明の化合物」、「上記に定義される式(I)の化合物」という用語は、式(I)の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体を指す。
【0049】
「塩」という用語は、薬学的に許容される塩および/または薬学的に許容されない塩を指す。
【0050】
「薬学的に許容される塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的な有効性および性質を保つ従来の酸付加塩または塩基付加塩を指し、これは、好適な非毒性の有機酸もしくは無機酸または有機塩基もしくは無機塩基と形成され得る。酸付加塩の例としては、限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸および過塩素酸などの無機酸から誘導された塩、ならびに限定されるものではないが、酢酸、プロピオン酸、安息香酸、グリコール酸、フェニル酢酸、サリチル酸、マロン酸、マレイン酸、オレイン酸、パモ酸、パルミチン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、グルタミン酸、フマル酸などのようなさまざまな有機酸から誘導された塩が挙げられる。塩基付加塩の例としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、および4級水酸化アンモニウム、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムから誘導された塩である。これらの塩は、多くの場合、それらの調製のために使用される化合物よりもより好ましい溶解性を示し、したがって、さまざまな医薬製剤の調製における使用のためにより好適である。
【0051】
「薬学的に許容されない塩」は、式(I)の化合物の精製または単離のために好ましい場合があり、したがって、本発明の範囲内でもある。
【0052】
「プロドラッグ」という用語は、それら自体は治療効果を有さないが、インビボでの化学的または代謝的分解(生体内変換)後に治療効果の原因となる「生物活性代謝物」になるそのような基を含有する、本発明による式(I)の化合物の誘導体を指す。本発明の式(I)の化合物に関連するそのような分解する基、特に、プロドラッグのために好適な基は、本技術分野において公知であり、本発明の化合物に対しても適用され得る(Rautioら,Nature Reviews-Drug Discovery 2008,7:255-270)。
【0053】
式(I)の化合物は、さまざまな多形形態で存在する場合がある。本技術分野において公知であるように、多形は、2つ以上の結晶形態、すなわち、多形形態で結晶化する化合物の能力である。特定の化合物の多形形態は、同一の化学式または組成によって定義することができ、2つの異なる化合物の結晶構造としてそれらの化学構造において異なり得る。
【0054】
式(I)の化合物およびその塩は、溶媒和物または水和物としても存在することができ、これらも本発明の範囲内である。「溶媒和物」という用語は、溶媒および溶質の非共有結合的な化学量論または非化学量論の組み合わせを指す。「水和物」という用語は、水および溶質の非共有結合的な化学量論または非化学量論の組み合わせを指す。
【0055】
本発明は、活性成分として上記に定義される少なくとも1種の式(I)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
【0056】
本発明は、上記に定義される式(I)の化合物と1種以上の他の活性成分との組み合わせを含む医薬組成物を提供する。医薬組成物は、単一剤形中に、または別々に、少なくとも1種の本発明の化合物を1種以上の他の活性成分と一緒に含み得る。組み合わせ組成物は、同時に、別々に、または連続して投与され得る。
【0057】
「医薬組成物」(または「組成物」)という用語は、治療有効量の活性成分を、対象、例えばそれを必要とするヒトに投与される薬学的に許容される賦形剤と一緒に含む混合物または溶液を指す。
【0058】
本発明は、医薬組成物の調製にも関する。
【0059】
本発明の医薬組成物は、さまざまな医薬製剤、例えば、限定されるものではないが、錠剤(例えば、頬側、舌下、発泡性、咀嚼性、口腔分散性)、カプセル剤、丸剤、口腔分散性フィルム、顆粒剤、散剤などの固体経口剤形;液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、滴剤などの液体製剤;静脈内注射剤、筋肉内注射剤、皮下注射剤などの非経口剤形;点眼剤、半固体眼科用調製物、半固体皮膚調製物(軟膏、クリーム、ペーストなど)、経皮治療システム、坐剤、直腸カプセル剤、直腸液剤、乳剤および懸濁剤などの医薬の他の形態などに製剤化され得る。
【0060】
本発明の医薬組成物は、さまざまな方法、例えば、限定されるものではないが、経口、直腸、粘膜、経皮または腸管投与;筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、ならびに関節内、髄腔内、直接脳室内、腹腔内、鼻腔内または眼内注射および点眼剤を含む非経口投与で投与され得る。
【0061】
あるいは、化合物は、多くの場合放出調節製剤において、全身ではなく局所的に、例えば化合物の腎臓または心臓への直接注射によって投与されてもよい。加えて、薬物は、標的化担体システム、例えば、リポソームに封入された組織特異的抗体において投与されてもよい。リポソームは、活性薬剤を、それを吸収する標的器官に選択的に移動させる。
【0062】
医薬組成物は、さまざまな方法およびさまざまな医薬形態で投与され得る。本発明の化合物は、単回用量または複数回用量で、単独でまたは薬学的に許容される賦形剤と組み合わされて投与され得る。適切な治療効果を達成するために必要な用量は、大きく異なってもよく、疾患の程度、治療される患者の状態および体重と活性成分に対する感受性、投薬レジメンの方法、ならびに毎日の治療の数に関する個々の必要性に常に適合していなければならない。
【0063】
簡単な投与のために、医薬組成物は、1回、または少数の倍数、もしくは半分、3分の1、4分の1の投与される活性成分の量を含有する投薬単位から構成されることが好ましい。そのような投薬単位、例えば、錠剤は、活性成分の必要量を秤量するために錠剤の半分または4分の1の分割を容易にするための半分または4分の1の溝が提供され得る。
【0064】
本発明による活性成分を含有する医薬組成物は、一般に、投薬単位あたり約0.01~500mgの活性成分を含有する。当然ながら、それぞれの製剤中の活性成分の量が上記の限界の上または下のいずれかに超えてもよい。
【0065】
本発明は、限定されるものではないが、液剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、懸濁剤の調製のための散剤、分散性または発泡性錠剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠剤または顆粒剤、錠剤またはコーティング錠剤、発泡性散剤または顆粒剤、カプセル剤などの小児への使用における使用のための医薬組成物にも関する。
【0066】
本発明の医薬組成物は、従来の混合、溶解、乳化、懸濁、マイクロカプセル化、凍結乾燥、押出および球形化、積層、フィルムコーティング、造粒、カプセル化、ペレット化または圧縮などのそれ自体公知の方法によって調製され得る。
【0067】
本発明の医薬組成物は、活性成分の薬学的に許容される医薬形態への組込みを促進する1種以上の生理学的または薬学的に許容される賦形剤を使用する通常の方法で製剤化され得る。「生理学的または薬学的に許容される賦形剤」という用語は、治療活性を有さず非毒性の医薬製品を製剤化する際に使用される任意の成分を表す。適当な製剤は、選択される投与の様式に依存する。本技術分野において周知の技法および賦形剤のいずれかを使用することができる。
【0068】
調製において適用される賦形剤としては、以下のカテゴリー、例えば、限定されるものではないが、錠剤およびカプセル剤の増量剤、錠剤およびカプセル剤の結合剤、薬物放出調節剤、崩壊剤、流動促進剤、滑沢剤、甘味剤、矯味剤、香味剤、コーティング材料、界面活性剤、安定剤、保存剤または抗酸化剤、緩衝剤、錯化剤、湿潤剤または乳化剤、浸透圧を調整するための塩、凍結乾燥賦形剤、マイクロカプセル化剤、軟膏材料、浸透増強剤、可溶化剤、溶媒、坐剤材料、懸濁化剤から選択され得る。
【0069】
本発明の別の実施形態は、活性成分の溶解度、溶解、浸透、吸収または生物学的利用率を改善することができる特定の結合剤、例えば、限定されるものではないが、親水性ポリマー、熱溶解押出賦形剤、界面活性剤、緩衝剤、錯化剤、乳化剤、凍結乾燥賦形剤、崩壊剤、マイクロカプセル化剤、浸透増強剤、可溶化剤、共溶媒、懸濁化剤の使用に関する。
【0070】
上記に記載される賦形剤および調製のさまざまな方法は単なる代表的な例である。本技術分野において公知の他の材料およびプロセスの技法を使用することもできる。
【0071】
「他の活性成分」という用語は、限定されるものではないが、5-HT1Aアンタゴニストまたはアゴニスト(レコゾタン、NLX 101、サリゾタンなど);5-HT1Bおよび5-HT1Dアゴニスト(リザトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタンおよびスマトリプタンなど);5-HTアンタゴニスト;5-HTアゴニスト(PRX-03140など);5-HTアンタゴニスト(GSK 742467、SGS-518、FK-962、SL-65.0155、SRA-333およびキサリプロデンなど);A2aアデノシン受容体アンタゴニスト;アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(ガランタミン、リバスチグミン、ドネペジル、タクリン、フェンセリン、ラドスチギルおよびABT-089など);ADAM-10リガンド;アルファアドレナリン受容体アゴニスト;AMPAアゴニストまたは調節剤(CX-717、LY 451395、LY404187およびS-18986など);アンドロゲン受容体調節剤(SFX 01など);抗アミロイド抗体、例えば、抗アミロイドヒト化モノクローナル抗体(バピネオズマブ、ACCOOl、CAD 106、AZD3102、H12A11V1など);抗コリン薬(ビペリデンなど);抗痙攣薬(アセタゾラミド、カルバマゼピン、酢酸エスリカルバゼピン、エトスクシミド、ラコサミド、ニトラゼパム、オクスカルバゼピン、ペランパネル、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、ルフィナミド、スチリペントール、トピラマート、バルプロエートなど);抗炎症性化合物((R)-フルルビプロフェン、ニトロフルルビプロフェン、ND-1251、VP-025、HT-0712、およびEHT-202など);ApoE4立体構造調節剤;非定型抗精神病薬(アリピプラゾール、アセナピン、ブレクスピプラゾール、ブリラロキサジン、カリプラジン、イロペリドン、ロキサピン、トシル酸ルマテペロン、塩酸ルラシドン、モリンドン、オランザピン、パリペリドン、クエチアピン、リスペリドン、スルピリドおよびジプラシドンなど);バルビツレート;ベータ-セクレターゼ阻害剤(ベルベセスタットおよびAZD3293など)およびガンマ-セクレターゼ阻害剤(LY450139およびTAK 070など)または調節剤;Αβオリゴマー形成の遮断剤;ブラジキニンB1受容体アンタゴニスト(SSR240612、NVPSAA164、またはWO2007/072092A2、WO2008/068540A1、WO2008/050167A1、WO2008/050168A1に記載される化合物のいずれかなど);ブチロフェノン(ハロペリドールなど);カルシウムチャネル遮断剤(ジコノチドおよびNMED160など);CB-1受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト(ドリナバント、カンナビジオールなど);CB-2アゴニスト(GW-842166XおよびSAB378など)またはCB調節剤(カンナビジバリン、T1/C20、テトラヒドロカンナビノールコンジュゲート、ZYN-002);コリン作動性アゴニスト;フェノチアジン(クロルプロマジン、フルフェナジン、メソリダジン、ペルフェナジン、チオリダジン、トリフルオペラジンなど);チオキサンテン(クロルプロチキセンおよびチオチキセンなど);COMT阻害剤(エンタカポンなど);シクロピロロン;ジフェニルブチルピペリジン(ピモジドなど)およびインドロン(モリンドロンなど)の神経遮断剤のクラス;DNA依存性のDNAポリメラーゼ阻害剤(スラミンナトリウムなど);ドーパミンアゴニストおよびパーシャルアゴニスト(プラミペキソール、ロピニロールなど);ドーパミン前駆体(カルビドパ、レボドパなど);ドーパミン輸送阻害剤;酵素調節剤または代替物(CM-AT、CM-4612およびCM-182など);脂肪酸アミドヒドロラーゼ阻害剤(JNJ 42165279など);脂肪酸またはトリグリセリド代替物(トリヘプタノインなど);フェナム酸化合物(ASD-002など);GABA遮断剤(S44819、NGD 97-1、α5IA、α5IA-II、MRK-016、バスミサニル、またはPCT/IB2019/058208に記載される任意の化合物など);GABA受容体アゴニスト(アカンプロサートなど);GABAシグナル伝達増強剤(AZD-7325、PF-06372865、L-838,417、TPA-023、ブレキサノロン、ズラノロン、アルファキサロン、ガナキソロン、ガボキサドール、チアガビン、ビガバトリン、ブメタニドなど);GABA受容体アゴニスト(アルバクロフェン、またはWO2018/167629A1もしくはWO2018/167630A1に記載される化合物のいずれかなど);ガバペンチノイド(プレガバリン、ガバペンチンなど);グルタミン酸調節剤(AMO 04など);グリシン輸送阻害剤;グリコーゲン合成酵素キナーゼ3ベータ阻害剤(チデグルシブ、AZD1080、SAR502250およびCEP16805など);成長ホルモン分泌促進剤(イブタモレン、メシル酸イブタモレンおよびカプロモレリンなど);HDAC阻害剤;複素環式ジベンザゼピン(クロザピンなど);ヒスタミンH3受容体アンタゴニストおよびインバースアゴニスト(S38093、ABT-834、ABT 829、GSK 189254、CEP16795、またはWO2014/136075A1に記載される化合物のいずれかなど);HMG-CoA還元酵素阻害剤;イミダゾピリジン(ゾルピデムなど);免疫調節剤(IMM-124Eなど);KCNQアンタゴニスト;リチウム;LRRK2阻害剤;LXR βアゴニスト;リジン特異的デメチラーゼ1阻害剤(バフィデムスタットなど);M1もしくはM4 mAChRアゴニストまたはPAM;MARKリガンド;メラトニン作動剤;メラトニンアゴニストおよびアンタゴニスト;メチル-CpG結合タンパク質2(MECP2)遺伝子補充療法(AVXS 201など);mGluR2アンタゴニストまたは調節剤;mGluR4の正のアロステリック調節剤(ADX-88178、フォリグララックスなど);mGluR5アンタゴニスト(HTL-14242、AZD9272、マボグルラントなど);マイクロバイオーム調節剤(AB-2004、CP-101、SB-121など);マイナートランキライザー;MMP阻害剤;α7 nAChRアゴニストまたは正のアロステリック調節剤(ABT-126、AZD0328、EVP-6124、AVL-3288、PNU-120596、またはWO2020/012422A1、WO2020/012423A1もしくはWO2020/012424A1に記載される化合物のいずれかなど)またはアンタゴニスト(塩酸メカミルアミンなど);神経ペプチド受容体調節剤(トロフィネチド、ダブネチド、NNZ-2591など);好中球阻害性因子;NK1/NK3受容体アンタゴニスト;NMDA受容体アゴニストまたはアンタゴニスト(メマンチン、ネラメキサン、EVT101、AZD4282、BHV 5000など);ノルアドレナリン輸送阻害剤;ノルエピネフリン調節剤;NOS阻害剤(SD6010および274150など);NQO1調節剤(バチキノンなど);NR2Bアンタゴニスト(ラジプロジルなど);NSAID(イブプロフェンなど);オピオイド鎮痛剤(コデイン、フェンタニル、ヒドロモルフォン、レボルファノール、メペリジン、メタドン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、ペンタゾシン、プロポキシフェンなど);オレキシンアンタゴニストおよびアゴニスト;オキシトシン;p25/CDK5阻害剤;PDE10阻害剤;PDE4阻害剤(HT0712など);PDE9阻害剤(BI40936など);PI3KB阻害剤(BBP-472など);カリウムチャネル開口剤;PPARガンマアゴニスト(ピオグリタゾンおよびロシグリタゾンなど);プロキネチシンアゴニストおよびアンタゴニスト;ピラゾロピリミジン;コリン作動性/代謝型グルタミン酸受容体を調節するピロリドン化合物(ファソラセタム、レベチラセタム、ブリバラセタム、ピラセタムなど);シグマ-1受容体アゴニスト(ブラルカメシンなど);ナトリウムチャネル遮断剤およびアンタゴニスト(ラモトリジン、VX409およびSPI860など);スフィンゴシン1リン酸受容体調節剤(フィンゴリモド、オザニモド、シポニモド、ポネシモドなど);SSRIまたはSNRI(フルオキセチン、シタロプラム、エスシタロプラム、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン;またはデスベンラファキシン、デュロキセチン、ベンラファキシンなど);スルホンアミド(ゾニサミドなど);タウリン酸化阻害剤;血栓溶解剤;トリアゾロピリジン;ベンゾジアゼピン;三環式抗うつ薬;T-型カルシウムチャネルアンタゴニスト;チロシンヒドロキシラーゼ阻害剤(L1-79など);バソプレシン;V1a受容体アンタゴニスト(バロバプタン、BTRX-323511、またはWO2019/116324A1もしくはWO2019/116325A1に記載される化合物のいずれかなど);ビタミンE;VR-1アンタゴニスト(AMG517、705498、782443、PAC20030、VI 14380およびA425619など)、あるいは有効性、安全性、利便性を増加させるか、または本発明の化合物の所望されない副作用もしくは毒性を低減する受容体または酵素に影響を及ぼす他の薬物を含む治療剤を指す。
【0072】
1つの実施形態において、他の活性成分は、5-HT1Aアンタゴニストまたはアゴニスト(レコゾタン、NLX 101、サリゾタンなど);非定型抗精神病薬(アリピプラゾール、アセナピン、ブレクスピプラゾール、ブリラロキサジン、カリプラジン、イロペリドン、ロキサピン、トシル酸ルマテペロン、塩酸ルラシドン、モリンドン、オランザピン、パリペリドン、クエチアピン、リスペリドン、スルピリドおよびジプラシドンなど);CB-1受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスト(ドリナバント、カンナビジオールなど);CB-2アゴニスト(GW-842166XおよびSAB378など)またはCB調節剤(カンナビジバリン、T1/C20、テトラヒドロカンナビノールコンジュゲート、ZYN-002);DNA依存性のDNAポリメラーゼ阻害剤(スラミンナトリウムなど);脂肪酸アミドヒドロラーゼ阻害剤(JNJ 42165279など);脂肪酸またはトリグリセリド代替物(トリヘプタノインなど);GABA受容体アゴニスト(アカンプロサートなど);GABAシグナル伝達増強剤(AZD-7325、PF-06372865、L-838,417、TPA-023、ブレキサノロン、ズラノロン、アルファキサロン、ガナキソロン、ガボキサドール、チアガビン、ビガバトリン、ブメタニドなど);GABA受容体アゴニスト(アルバクロフェン、またはWO2018/167629A1もしくはWO2018/167630A1に記載される化合物のいずれかなど);グルタミン酸調節剤(AMO 04など);グリコーゲン合成酵素キナーゼ3ベータ阻害剤(チデグルシブ、AZD1080、SAR502250およびCEP16805など);リジン特異的デメチラーゼ1阻害剤(バフィデムスタットなど);メチル-CpG結合タンパク質2(MECP2)遺伝子補充療法(AVXS 201など);マイクロバイオーム調節剤(AB-2004、CP-101、SB-121など);神経ペプチド受容体調節剤(トロフィネチド、ダブネチド、NNZ-2591など);NMDA受容体アゴニストまたはアンタゴニスト(メマンチン、ネラメキサン、EVT101、AZD4282、BHV 5000など);NQO1調節剤(バチキノンなど);オキシトシン;コリン作動性/代謝型グルタミン酸受容体を調節するピロリドン化合物(ファソラセタム、レベチラセタム、ブリバラセタム、ピラセタムなど);シグマ-1受容体アゴニスト(ブラルカメシンなど);スフィンゴシン1リン酸受容体調節剤(フィンゴリモド、オザニモド、シポニモド、ポネシモドなど);SSRIまたはSNRI(フルオキセチン、シタロプラム、エスシタロプラム、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン;またはデスベンラファキシン、デュロキセチン、ベンラファキシンなど);チロシンヒドロキシラーゼ阻害剤(L1-79など);バソプレシン;あるいはV1a受容体アンタゴニスト(バロバプタン、BTRX-323511、またはWO2019/116324A1もしくはWO2019/116325A1に記載される化合物のいずれかなど)を指す。
【0073】
「調節剤」という用語は、標的受容体と相互作用する分子を指し、相互作用は、例えば、アゴニスト性、アンタゴニスト性またはインバースアゴニスト性であり得る。
【0074】
「阻害剤」という用語は、特定のリガンドの特定の受容体への結合と競合する、低減するもしくは防止するか、または特定のタンパク質の機能の阻害を低減するもしくは防止する分子を指す。
【0075】
「アゴニスト」という用語は、受容体結合部位への親和性を有し、受容体媒介応答の活性を増強する化合物を指す。「フルアゴニスト」は、完全な応答もたらし、「パーシャルアゴニスト」は、全受容体集団を占有する場合でさえ完全な活性化より少ない活性化をもたらす。
【0076】
「インバースアゴニスト」という用語は、同じアゴニスト結合部位への結合によってアゴニストの効果と逆の効果を生じるか、または異なるアロステリックな結合部位での結合によってアゴニストの効果を低減する化合物を指す。
【0077】
「アンタゴニスト」という用語は、別の化合物もしくは受容体部位の作用を減少させるもしくは防止するか、またはアゴニストの効果を弱める化合物を指す。「競合的アンタゴニスト」は、アゴニストと同じ部位に結合するが、それを活性化せず、したがってアゴニストの作用を遮断する。「非競合的アンタゴニスト」は、受容体上のアロステリックな部位に結合して、受容体の活性化を防止する。「可逆的アンタゴニスト」の受容体への結合は、非共有結合的であるが(ウォッシュアウトできる)、「非可逆的アンタゴニスト」の結合は共有結合性である(ウォッシュアウトできない)。
【0078】
「アロステリック調節剤」という用語は、アゴニストの結合部位とは異なる部位、すなわちアロステリック部位で受容体に結合する化合物を指し、受容体における立体構造の変化よって、内因性リガンドまたはアゴニストに対する受容体の親和性および/または活性を変更する。「正のアロステリック調節剤」または「PAM」は、親和性および/または活性を増加させるが、「負のアロステリック調節剤」または「NAM」は受容体の親和性および/または活性を減少させる。上記に定義される式(I)の化合物は、正のアロステリック調節剤である。
【0079】
「阻害係数」(K)という用語は、特定の阻害剤の受容体への絶対結合親和性を指す。これは、競合結合アッセイを使用して測定され、チェン-プルソフの関係:K=IC50/[1+([L]/K)](式中、[L]は、放射性リガンド濃度であり、Kは、受容体結合部位についての標識リガンドの親和性である)を使用して、競合するリガンドが存在しない場合に特定の阻害剤が受容体の半分を占有する濃度(IC50)から算出される。K値は、pK値(-logK)に対数的に変換することができ、ここで、より大きい値は、指数関数的により高い効力を示す。
【0080】
「最大下有効濃度」という用語は、特定の効果の最大の10%を得るために必要な特定の化合物の濃度を指す。
【0081】
「状態」、「欠陥」、「欠損」、「身体障害」、「障害」、「疾患」または「疾患状態」という用語は互換的に使用されて、任意の疾患、状態、症状、症候群、障害または徴候を表す。
【0082】
「GABAα5受容体に関連する疾患」という用語は、疾患の症状および/または症候群の1つがGABAα5受容体に関連し得る中枢神経系の疾患、状態または障害を指す。これらの疾患としては、限定されるものではないが、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、または他の疾患が挙げられる。
【0083】
GABAα5受容体に関連する疾患は、互いに併存疾患を示してもよい。併存疾患は、患者における別の状態と無関係であるが同時に存在する病状、または同じ患者において別の状態を引き起こす、それによって引き起こされる、もしくは他のそれと関連する患者における病状を示す。しかしながら、精神医学的には、心理的または精神的健康疾患の併存疾患は、複数の疾患の存在を必ずしも意味するわけではないが、代わりに、すべての症状の原因となる単一の診断を提供できない我々の現在の能力を反映し得る。
【0084】
「神経発達障害」という用語は、限定されるものではないが、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、またはダウン症候群を含む。
【0085】
「神経変性障害」という用語は、限定されるものではないが、アルツハイマー病(AD)、ハンチントン病(HD)、パーキンソン病(PD)、または筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む。
【0086】
「神経認知障害」という用語は、限定されるものではないが、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害もしくは認知機能低下、認知症(またはアルツハイマー病、ニーマン・ピック病、パーキンソン病、もしくはハンチントン病における認知症、レビー小体を伴う認知症(DLB)、前頭側頭型認知症、血管性認知症(VaD)、皮質下認知症、血管性認知症および皮質下認知症の混合、多発梗塞性認知症、術後認知症、もしくは炎症誘発性認知症などのそれらの異なる形態)、アルツハイマー病関連神経精神症状、軽度認知機能障害(MCI)、血管性認知機能障害(VCI)、脳卒中後に起こるCNS状態、脳がん(限定されるものではないが、髄芽腫を含む)に関連する認知機能障害、ダウン症候群(DS)における認知機能低下、大うつ病性障害(MDD)における認知機能障害、またはHIV関連神経認知障害を含む。「統合失調症」という用語は、限定されるものではないが、異なる形態の統合失調症、統合失調症に関連する陽性症状、陰性症状および/または認知的症状、統合失調性および妄想性障害を含む。
【0087】
「疼痛性障害」という用語は、限定されるものではないが、侵害受容性、神経障害性または炎症性の疼痛を含む。
【0088】
「気分障害」という用語は、限定されるものではないが、うつ関連障害(大うつ病性障害(MDD)、気分変調、気分循環性障害、季節性情動障害/季節性うつ病、外傷性脳損傷(TBI)後のうつ病、産後うつ病、月経前不快気分障害、閉経期に関連するうつ症状、物質乱用/離脱後のうつ病、双極性障害、寛解中の双極性障害、または双極性障害のうつ病エピソードなど)、双極性障害、物質(アルコールまたは薬物)誘発性、または特定不能の気分障害(MD-NOS)を含む。
【0089】
「他の疾患」という用語は、限定されるものではないが、注意欠陥多動障害および成人の注意不足、他のストレス関連状態、脳卒中、I型神経線維腫症、多発性硬化症、急性髄膜炎、アルコール使用障害、胎児アルコールスペクトラム障害、または気管支収縮性疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患、および気管支肺異形成症など)を含む。
【0090】
1つの実施形態において、GABAα5受容体に関連する疾患は、自閉症スペクトラム障害(ASD);アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、ダウン症候群、アルツハイマー病(AD)、ハンチントン病(HD)、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害または認知機能低下、アルツハイマー病、ニーマン・ピック病、パーキンソン病、もしくはハンチントン病における認知症、レビー小体を伴う認知症(DLB)、前頭側頭型認知症、血管性認知症(VaD)、皮質下認知症、血管性認知症および皮質下認知症の混合、多発梗塞性認知症、術後認知症、もしくは炎症誘発性認知症などの認知症またはそれらの異なる形態、アルツハイマー病関連神経精神症状、軽度認知機能障害(MCI)、血管性認知機能障害(VCI)、脳卒中後に起こるCNS状態、脳がん(限定されるものではないが、髄芽腫を含む)に関連する認知機能障害、ダウン症候群(DS)における認知機能低下、大うつ病性障害(MDD)における認知機能障害、HIV関連神経認知障害;異なる形態の統合失調症、統合失調症に関連する陽性症状、陰性症状および/または認知的症状、統合失調性および妄想性障害;侵害受容性、神経障害性または炎症性の疼痛;うつ関連障害(大うつ病性障害(MDD)、気分変調、気分循環性障害、季節性情動障害/季節性うつ病、外傷性脳損傷(TBI)後のうつ病、産後うつ病、月経前不快気分障害、閉経期に関連するうつ症状、物質乱用/離脱後のうつ病、双極性障害、寛解中の双極性障害、または双極性障害のうつ病エピソードなど)、双極性障害、物質(アルコールまたは薬物)誘発性、特定不能の気分障害(MD-NOS);注意欠陥多動障害および成人の注意不足、他のストレス関連状態、脳卒中、I型神経線維腫症、多発性硬化症、急性髄膜炎、アルコール使用障害、胎児アルコールスペクトラム障害、または気管支収縮性疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患、および気管支肺異形成症など)を指す。
【0091】
好ましい実施形態において、GABAα5受容体に関連する疾患は、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害または認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/または認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症を指す。
【0092】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患を治療または予防する方法であって、医薬製剤の形態で、治療有効量の上記に定義される式(I)の化合物を単独でまたは少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤とともに、そのような治療または予防を必要とする対象、好ましくは哺乳動物、より好ましくは人間に投与する工程を含む、方法を提供する。
【0093】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患を治療または予防する方法であって、治療有効量の上記に定義される式(I)の化合物を1種以上の他の活性成分と組み合わせて、そのような治療または予防を必要とする対象、好ましくは哺乳動物、より好ましくは人間に投与する工程を含む、方法を提供する。
【0094】
本発明は、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、もしくは他の疾患、またはそれらの症状および/もしくは症候群の少なくとも1つを治療または予防する方法であって、疾患の症状および/または症候群の1つが、それらを患っている対象、好ましくは哺乳動物、より好ましくは人間におけるGABAα5受容体に関連し得る、方法を提供する。この治療の方法は、治療有効量の上記に定義される式(I)の化合物を、そのような治療または予防を必要とする対象、好ましくは哺乳動物、より好ましくは人間に投与する工程を含む。治療の方法は、上記に定義される式(I)の化合物を含む治療有効量の医薬組成物を、そのような治療を必要とする対象、好ましくは哺乳動物、より好ましくは人間に投与する工程を含んでいてもよい。
【0095】
本発明は、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害もしくは認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/もしくは認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症、またはそれらの症状および/もしくは症候群の少なくとも1つを、それらを患っている対象、好ましくは哺乳動物、より好ましくは人間において治療または予防する方法であって、治療有効量の上記に定義される式(I)の化合物を投与する工程を含む、方法を提供する。
【0096】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物を提供する。
【0097】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための、1種以上の他の活性成分と組み合わされる上記に定義される式(I)の化合物を提供する。
【0098】
本発明は、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、もしくは他の疾患、またはそれらの症状および/もしくは症候群の少なくとも1つの治療または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物を提供する。
【0099】
本発明は、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害もしくは認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/もしくは認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症、またはそれらの症状および/もしくは症候群の少なくとも1つの治療または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物を提供する。
【0100】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防のための医薬の製造のための上記に定義される式(I)の化合物の使用を提供する。
【0101】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防のための医薬の製造のための、1種以上の他の活性成分と組み合わされる上記に定義される式(I)の化合物の使用を提供する。
【0102】
本発明は、神経発達障害、神経変性障害、神経認知障害、統合失調症、気分障害、疼痛性障害、物質関連障害および嗜癖性障害、もしくは他の疾患、またはそれらの症状および/もしくは症候群の少なくとも1つの治療または予防のための医薬の製造のための上記に定義される式(I)の化合物の使用を提供する。
【0103】
本発明は、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アンジェルマン症候群、脆弱X障害、プラダー・ウィリー症候群、レット症候群、アルツハイマー病(AD)、認知欠陥障害、記憶欠損、加齢に関連する記憶機能障害もしくは認知機能低下、認知症、軽度認知機能障害(MCI)、双極性障害、統合失調症に関連する陰性症状および/もしくは認知的症状、てんかん、心的外傷後ストレス障害、筋萎縮性側索硬化症、またはそれらの症状および/もしくは症候群の少なくとも1つの治療または予防のための医薬の製造のための上記に定義される式(I)の化合物の使用を提供する。
【0104】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物を含む医薬組成物にも関する。
【0105】
本発明は、GABAα5受容体に関連する疾患の治療または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物と1種以上の他の活性成分とを含む医薬組成物にも関する。
【0106】
「治療」という用語は、特定の病態の軽減、状態の症状の1つ以上の排除または低減、疾患状態の進行の減速または排除、および患者または疾患を既に患っているかもしくは診断された対象の病態の再発の予防または遅延を指す。「予防」(または疾患の作用の予防法もしくは遅延)は、典型的には、疾患を有する患者または既に発生した状態に与えられる場合と同じまたは類似の方法で薬物を投与することによって行われる。
【0107】
「治療有効量」という用語は、そのような量を受けていない対応する対象と比較して、疾患もしくは疾患状態もしくは副作用の治療、治癒、予防または改善をもたらし、疾患または病態の進行を低減する活性成分の量を指す。この用語は、正常な生理学的機能を増強するための有効量も含む。治療における使用のために、上記に定義される式(I)の化合物、ならびにその任意の塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体は、原料化学物質として治療有効量で投与されてもよい。加えて、活性成分は、医薬製剤として利用可能である。上記に定義される式(I)の化合物の正確な治療有効量は、限定されるものではないが、対象(患者)の年齢および体重、治療を必要とする疾患の詳細な種類およびその重篤度、医薬製品の性質、ならびに投与の経路を含む多くの因子に依存する。
【0108】
「対象」という用語は、脊椎動物を指す。ある特定の実施形態において、脊椎動物は、哺乳動物である。哺乳動物としては、ヒト、非ヒト霊長類、例えば、チンパンジーならびに他の類人猿およびサル種、家畜、例えば、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタ、飼育動物、例えば、ウサギ、イヌおよびネコ、実験動物、例えばラット、マウスおよびモルモットなどのげっ歯動物が挙げられる。ある特定の実施形態において、哺乳動物は、ヒトである。対象という用語は、特定の年齢または性別を表すものではない。
【0109】
1つの実施形態において、本発明は、式(I’)の化合物
【化5】
(式中、
Aは、
【化6】
によって表され、
ここで任意の環Aの部位「a1」は、部位「a2」に結合し、任意の環Aの部位「b1」は部位「b2」に結合し;R、RおよびXは、式(I)の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体について上記に定義される通りである)
に関する。
【0110】
1つの実施形態において、本発明は、式(I-a)の化合物
【化7】
(式中、R、RおよびXは、式(I)の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体について上記に定義される通りである)に関する。
【0111】
1つの実施形態において、本発明は、式(I-b)の化合物
【化8】
(式中、R、RおよびXは、式(I)の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体について上記に定義される通りである)に関する。
【0112】
1つの実施形態において、本発明は、式(I-c)の化合物
【化9】
(式中、R、RおよびXは、式(I)の化合物、および/またはその塩、および/またはその立体異性体、および/またはそのエナンチオマー、および/またはそのラセミ体、および/またはそのジアステレオマー、および/またはその生物活性代謝物、および/またはそのプロドラッグ、および/またはその溶媒和物、および/またはその水和物、および/またはその多形体について上記に定義される通りである)に関する。
【0113】
1つの実施形態において、本発明は、Xが、CHである、式(I)の化合物に関する。
【0114】
1つの実施形態において、本発明は、Xが、Nである、式(I)の化合物に関する。
【0115】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C1-4アルキル基である、式(I)の化合物に関する。
【0116】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、ハロ-C1-4アルキル基である、式(I)の化合物に関する。
【0117】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C1-4アルキル基である、式(I)の化合物に関する。
【0118】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、ハロ-C1-4アルキル基である、式(I)の化合物に関する。
【0119】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基である、式(I)の化合物に関する。
【0120】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C1-4アルコキシ基である、式(I)の化合物に関する。
【0121】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C3-7シクロアルキル基である、式(I)の化合物に関する。
【0122】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C6-10アリール基である、式(I)の化合物に関する。
【0123】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、場合により置換されていてもよいC3-10複素環式基である、式(I)の化合物に関する。
【0124】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C5-10ヘテロアリール基である、式(I)の化合物に関する。
【0125】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、NR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)である、式(I)の化合物に関する。
【0126】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、C1-2アルキル基またはハロ-メチル基であり、Rが、C1-4アルキル基、ハロ-メチル基、C1-2アルキル-S(O)CH基、C1-4アルコキシ基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、C5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-2アルキル基、C3-5シクロアルキル基またはC4-7複素環基である)である、式(I)の化合物に関する。
【0127】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、メチル基、ジフルオロメチル基またはトリフルオロメチル基であり、Rが、C1-4アルキル基、ハロ-メチル基、C1-2アルキル-S(O)CH基、C1-4アルコキシ基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、C5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-2アルキル基、C3-5シクロアルキル基またはC4-6複素環基である)である、式(I)の化合物に関する。
【0128】
1つの実施形態において、本発明は、Rが、メチル基、ジフルオロメチル基またはトリフルオロメチル基であり、Rが、メチル基、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルスルホニルメタン基、tert-ブトキシ基、C3-4シクロアルキル基、フェニル基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含む場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含むC5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、メチル基、C3-4シクロアルキル基またはC5-6複素環基である)である、式(I)の化合物に関する。
【0129】
1つの実施形態において、本発明は、
1-[6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン、
tert-ブチル6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキシレート、
tert-ブチル6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキシレート、
1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン、
2-メタンスルホニル-1-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピリジン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)-1ラムダ6-チアン-1,1-ジオン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピリジン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-シクロブタンカルボニル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキソラン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピロリジン-1-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
N,N-ジメチル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキサミド、
1-メチル-4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)-1-(プロパン-2-イル)ピロリジン-2-オン、
2-(4-メチル-1,2-オキサゾール-5-カルボニル)-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-(3-メチル-1,2-オキサゾール-5-カルボニル)-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキサン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピペリジン-2-オン、
(5R)-1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
(5S)-1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
1-エチル-4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン、
1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)エタン-1-オン、
3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-N-(オキサン-4-イル)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボキサミド、
4-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボニル)モルホリン、
2-メチル-5-[5-メチル-4-({[7-(オキサン-4-カルボニル)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル]オキシ}メチル)-1,2-オキサゾール-3-イル]ピリジン、
5-{4-[({7-シクロプロパンカルボニル-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル}オキシ)メチル]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル}-2-メチルピリジン、
1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)プロパン-1-オン、
2-フルオロ-1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)エタン-1-オン、
2-メチル-1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)プロパン-1-オン、
5-{4-[({7-シクロブタンカルボニル-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル}オキシ)メチル]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル}-2-メチルピリジン、
N-シクロプロピル-3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボキサミド、
1-[3-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル]エタン-1-オン、
2-メタンスルホニル-1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
2,2,2-トリフルオロ-1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2-フルオロ-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2-メチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
2,2-ジメチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
3-メチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)ブタン-1-オン、
2-ベンゾイル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-シクロブタンカルボニル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン、
2-フルオロ-1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
2-メチル-1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
1-[3-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン、
1-[3-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン、
1-[3-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン、
1-[6-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン、
1-[6-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]プロパン-1-オン、
2-フルオロ-1-[6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-メチル-1-[6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン、
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
2,2-ジメチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
2-メチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン、
3-メチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)ブタン-1-オン、
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-シクロブタンカルボニル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-ベンゾイル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、
2-フルオロ-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン、
6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン、および
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン
からなる群から選択される上記に定義される式(I)の化合物に関する。
【0130】
式(I)の化合物の一般合成、生物学的アッセイ、中間体および実施例の記載に際して、以下の略語を使用した。
AcCN=アセトニトリル
CsCO=炭酸セシウム
DCM=ジクロロメタン
DIBAL-H=水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA=N-エチル-N-(プロパン-2-イル)プロパン-2-アミン
DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
CO=炭酸カリウム
LiAlH=水素化アルミニウムリチウム
LiHMDS=リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
POCl=オキシ塩化リン
TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム
TBHP=tert-ブチルヒドロペルオキシド
TfO=トリフルオロメタンスルホン酸無水物
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
ブライン=塩(通常は塩化ナトリウム)の高濃度溶液
【0131】
式(I)の化合物の調製のための方法
本発明は、以下を含む、上記に定義される式(I)の化合物の調製のための方法にも関する:
(i)式(II)のアミン誘導体または式(VI)の二環式アミン誘導体を、式(III)のRCOCl(式中、Rは、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基である)と、または式(IV)のHNR(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)と反応させて、式(V)または(VII)の中間体(式中、XおよびRは、式(I)について定義される通りである)を得る
【化10】
(ii)工程(a1)、(a2)、(b)または(c)に従って、式(V)または(VII)の中間体を、式(VIII)、(IX)、(X)、または(XI)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得る:
(a1)式(V)の化合物を、式(IX)の化合物と反応させて、式(I-a)の化合物(式中、X=CH、RおよびRは、上記に定義される通りである)を得る、または
【化11】
(a2)式(VII)の化合物を、式(VIII)の化合物と反応させて、式(I-a)の化合物(式中、X=N、RおよびRは、上記に定義される通りである)を得る、または
【化12】
(b)式(VII)の化合物を、式(X)の化合物と反応させて、式(I-b)の化合物(式中、X、RおよびRは、上記に定義される通りである)を得る、
【化13】
(c)式(VII)の化合物を、式(XI)の化合物と反応させて、式(I-c)の化合物(式中、X、RおよびRは、上記に定義される通りである)を得る。
【化14】
【0132】
式(I-a)の化合物(式中、X=CH、RおよびRは、上記に記載される実施形態のいずれかにおいて定義される通りである)は、スキーム1、2、および3に従って調製することができる。
【化15】
【0133】
スキーム1によれば、EtNなどの好適な塩基中での式(II)の市販の二環式アミン誘導体の式(III)のRCOClによるアシル化は、式(V)のアミド誘導体を提供し;またはR=NRの場合、式(II)のアミン誘導体を、DIPEAなどの好適な塩基の存在下でトリホスゲンを使用して、式(IV)のHNR(式中、RおよびRは、上記に定義される通りである)と反応させて、式(V)の化合物を形成することもできる。式(III)の塩化アシルおよび式(IV)のアミンは、市販されているか、または従来の方法によって調製することができ、ここで、Rの定義は、式(I)について上記に記載されるものと同じである。
【0134】
ある態様では、本発明は、一般式(I)の化合物の化合物を調製するための方法において合成された式(V)の新規中間体(式中、Xは、CHまたはNであり、Rは、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキル基またはC3-10複素環基である)であり;好ましくは、Rが、C1-4アルキル基、ハロ-メチル基、C1-2アルキル-S(O)CH基、C1-4アルコキシ基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、C5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-2アルキル基、C3-5シクロアルキル基またはC4-7複素環基である)であり;より好ましくは、Rが、メチル基、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルスルホニルメタン基、C3-4シクロアルキル基、フェニル基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含む場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含むC5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、メチル基、C3-4シクロアルキル基またはC5-6複素環基である)である)を提供する。化合物2,5,6,8-テトラヒドロ-3-オキソ-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7(3H)-カルボン酸エチルエステル;2,5,6,8-テトラヒドロ-3-オキソ-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7(3H)-カルボン酸メチルエステル;2,5,6,8-テトラヒドロ-3-オキソ-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7(3H)-カルボン酸1,1-ジメチルエチルエステルおよび3,4,6,7-テトラヒドロ-6-オキソ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-カルボン酸1,1-ジメチルエチルエステルは、本技術分野において公知である(CN102924452A、WO2006/065215A1)。
【0135】
1つの実施形態において、本発明は、
1-(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン、
1-(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-(メチルスルホニル)エタノン、
シクロプロピル(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)メタノン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(ピリジン-3-イル)メタノン、
(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)メタノン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(ピリジン-4-イル)メタノン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン、
シクロブチル(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)メタノン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロフラン-3-イル)メタノン、
4-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピロリジン-2-オン、
4-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-(プロパン-2-イル)ピロリジン-2-オン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(4-メチル-1,2-オキサゾール-5-イル)メタノン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(3-メチル-1,2-オキサゾール-5-イル)メタノン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)メタノン、
5-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピペリジン-2-オン、
(5R)-5-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピロリジン-2-オン、
(5S)-5-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピロリジン-2-オン、
1-エチル-4-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]ピロリジン-2-オン、
(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(ピロリジン-1-イル)メタノン、および
6-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-カルボキサミド
からなる群から選択される式(V)の中間体に関する。
【0136】
【化16】
【0137】
スキーム2によれば、式(VIII)の化合物をPOClなどの塩素化剤と反応させて、式(IX)の中間体を提供する。式(VIII)のヒドロキシ誘導体および式(IX)の中間体は両方とも本技術分野において公知であるか(WO2018/104419A1;WO2019/238633A1)、または従来の方法によって合成することができる。
【0138】
【化17】
【0139】
スキーム3によれば、式(V)のアルコールおよび式(IX)の中間体の間のエステル化を、アセトニトリルなどの好適な溶媒中、KCOなどの好適な塩基の存在下で達成して、式(I-a)の化合物を形成することができる。
【0140】
式(I-a)の化合物(式中、X=N、RおよびRは、上記に記載される実施形態のいずれかにおいて定義される通りである)は、スキーム4および5に従って調製することができる。
【0141】
【化18】
【0142】
スキーム4によれば、EtNなどの好適な塩基中での式(VI)の市販の二環式アミン誘導体の式(III)のRCOClによるアシル化は、式(VII)のアミド誘導体を提供し;またはR=NRの場合、式(VI)のアミン誘導体を、DIPEAなどの好適な塩基の存在下でトリホスゲンを使用して、式(IV)のHNR(式中、RおよびRは、上記に定義される通りである)と反応させて、式(VII)の化合物を形成することもできる。式(III)の塩化アシルおよび式(IV)のアミンは、市販されているか、または従来の方法によって調製することができ、ここで、Rの定義は、式(I)について上記に記載されるものと同じである。
【0143】
ある態様では、本発明は、一般式(I)の化合物の化合物を調製するための方法において合成された式(VII)の新規中間体(式中、Xは、CHまたはNであり、Rは、C1-4アルキル基、ハロ-C1-4アルキル基、C1-4アルキル-S(O)-C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-7シクロアルキル基、C6-10アリール基、場合により置換されていてもよいC3-10複素環基、C5-10ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル基、C3-7シクロアルキルまたはC3-10複素環基である)であり;好ましくは、Rが、C1-4アルキル基、ハロ-メチル基、C1-2アルキル-S(O)CH基、C1-4アルコキシ基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、C5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、C1-2アルキル基、C3-5シクロアルキル基またはC4-7複素環基である)であり;より好ましくは、Rが、メチル基、フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、メチルスルホニルメタン基、C3-4シクロアルキル基、フェニル基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含む場合により置換されていてもよいC4-6複素環基、N、OおよびSから独立して選択される1個または2個の環ヘテロ原子を含むC5-6ヘテロアリール基、またはNR基(式中、RおよびRは、それぞれ独立して、H、メチル基、C3-4シクロアルキル基またはC5-6複素環基である)であり、ただし、
Xが、CHであり、かつRが、3-ピリジル基または[6-メチル-4-[(1-メチルシクロプロピル)アミノ]フロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]基である場合;およびRが、tert-ブトキシ基である場合である)を提供する。化合物(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)[6-メチル-4-[(1-メチルシクロプロピル)アミノ]フロ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]-メタノン;(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-3-ピリジニル-メタノン;3-クロロ-5,8-ジヒドロ-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボン酸1,1-ジメチルエチルエステル;および6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-カルボン酸1,1-ジメチルエチルエステルは、本技術分野において公知である(WO2019/104285A1、US2016/102088A1、US2017/057966A1、WO2012/129344A1)。
【0144】
1つの実施形態において、本発明は、
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン、
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-フルオロエタノン、
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン、
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン-1-オン、
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-3-メチルブタン-1-オン、
(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(フェニル)メタノン、
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)プロパン-1-オン、
(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロプロピル)メタノン、
(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロブチル)メタノン、
(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン、
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン、
(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(モルホリン-4-イル)メタノン、
(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン、
(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(シクロプロピル)メタノン、
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)プロパン-1-オン、
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2-フルオロエタノン、
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン、
(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(シクロブチル)メタノン、
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2-(メチルスルホニル)エタノン、
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノン、
3-クロロ-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボキサミド、および
3-クロロ-N-シクロプロピル-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボキサミド
からなる群から選択される式(VII)の中間体に関する。
【0145】
【化19】
【0146】
スキーム5によれば、式(VII)のアミド誘導体および式(VIII)のヒドロキシ誘導体の間のエーテル化を、CsCOなどの好適な塩基の存在下でパラジウム媒介プロセスによって行って、式(I-a)の化合物を提供することができる。
【0147】
式(I-b)の化合物(式中、X、RおよびRは、上記に記載される実施形態のいずれかにおいて定義される通りである)は、スキーム6および7に従って調製することができる。
【0148】
【化20】
【0149】
第1工程において、式(1)の化合物を、DMSOなどの好適な溶媒中でアセト酢酸エチルと反応させて、式(2)の化合物が得られ、これを、KIおよびTBHPの存在下でN-トシルヒドラジドとカップリングさせて、式(3)の化合物が得られる(Huangら Adv.Synth.Catal.2018,360:3117-3123)。トルエンなどの好適な溶媒中での式(4)の化合物のDIBAL-Hなどの還元剤による処理により、式(X)の化合物が得られる。あるいは、式(1)の化合物をジアゾニウム塩に変換し、これを、トリメチルシリルアジドとさらに反応させて、式(4)の化合物が得られる。式(4)の化合物を、2-ブチン-1-オールと反応させて、式(X)の化合物が得られた。
【0150】
ある態様では、本発明は、一般式(I)の化合物を調製するための方法において合成された式(X)の新規中間体(式中、Rは、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、好ましくは、C1-2アルキル基またはハロ-メチル基である)を提供し、より好ましくは、式(X)の中間体は、
[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール、
{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール、または
{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール
である。
【0151】
【化21】
【0152】
スキーム7によれば、式(VII)のアミド誘導体および式(X)のヒドロキシ誘導体の間のエーテル化を、CsCOなどの好適な塩基の存在下でパラジウム媒介プロセスによって行って、式(I-b)の化合物を提供することができる。
【0153】
式(I-c)の化合物(式中、X、RおよびRは、上記に記載される実施形態のいずれかにおいて定義される通りである)は、スキーム8および9に従って調製することができる。
【化22】
【0154】
第1工程において、式(5)の化合物を、LiHMDSなどの好適な塩基の存在下で酢酸エチルと反応させて、式(6)の化合物が得られ、これを次いで、1,2-ジクロロエタンなどの好適な溶媒中、トリエチルアミンなどの塩基の存在下でトリフェニルホスフィンオキシドおよびTfOと反応させて、式(7)の化合物が得られる。式(7)の化合物を、DMFなどの好適な溶媒中、DIPEAなどの塩基の存在下でトリメチルシリルメチルアジドと反応させて、式(8)の化合物が得られた。THFなどの好適な溶媒中でLiAlHなどの還元剤による式(8)の化合物の処理により、式(9)の化合物が得られ、これを、THFなどの好適な溶媒中、TBAFで処理して、式(XI)の化合物が得られる。
【0155】
ある態様では、本発明は、一般式(I)の化合物を調製するための方法において合成された式(XI)の新規中間体(式中、Rは、C1-4アルキル基またはハロ-C1-4アルキル基であり、好ましくは、C1-2アルキル基またはハロ-メチル基であり、最も好ましくは、メチル基、ジフルオロメチル基またはトリフルオロメチル基である)を提供する。 1つの実施形態において、式(XI)の中間体は、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノールである。
【化23】
【0156】
スキーム9によれば、式(VII)のアミド誘導体および式(XI)のヒドロキシ誘導体の間のエーテル化を、CsCOなどの好適な塩基の存在下でパラジウム媒介プロセスによって行って、式(I-c)の化合物を提供することができる。
【0157】
上記の反応のために必要な試薬および詳細なプロセスの工程は、実施例に示される。
【0158】
本発明の式(I)の化合物のそれぞれの活性データは、下記に記載される方法によってインビトロで決定される。
【0159】
生物学的実施例1:結合アッセイ
受容体結合アッセイのために使用したGABAα5β3γ2タンパク質は、ヒト組換えGABAα5β3γ2受容体を発現するHEK細胞(Millipore CYL3073)から生成した膜に由来した。細胞を、供給業者(Millipore)によって提供された使用説明書に従って、内部で貯蔵および培養した。細胞ペレットを、10倍の改変クレブス-ヘンゼライト緩衝液(膜調製緩衝液):20mMのTris、120mMのNaCl、100mMのKCl、25mMのCaClおよび25mMのMgCl pH=7.4中、4℃で、Ultra Turrax(Janke&Kunkel)の最大スピードを15秒間使用して、ホモジナイズした。ホモジネートを、40,000gで、4℃で30分間遠心分離した。上清を廃棄し、得られたペレットを膜調製緩衝液で洗浄した。ペレットを膜調製緩衝液に再懸濁させ、1.4mLアンプルのアリコートを使用まで-70℃で貯蔵した。
【0160】
受容体結合アッセイを、ディープウェルプレートにおいて96ウェルフォーマットで行った。各96ウェルプレートのために、1アンプルの膜ホモジネートを解凍し、結合緩衝液(50mMのTris pH=7.4、100mMのKCl)に希釈し、200μLを各ウェルに分注した。放射性リガンド[H]Ro151788(Perkin Elmer:NET757250UC)を、結合緩衝液中で調製し、各ウェルに50μL体積で添加して、0.5nMの最終濃度を得た。好適な濃度の試験化合物をさらに50μL添加した。最終アッセイ体積は300μLであった。インキュベーションを4℃で60分間行った。非特異的結合のために、10μMの未標識ジアゼパムを使用した。インキュベーション後、試料を、Filtermate Harvester(Perkin Elmer)を使用してUniFilter(登録商標)GF/B(商標)上で濾過し、5×1mLの結合緩衝液で洗浄した。プレートを40℃で1時間乾燥させ、40μLのMicroscint(Perkin Elmer)シンチレーションカクテルを各ウェルに添加した。プレートをMicrobeta(Perkin Elmer)において読み取った。
【0161】
特異的放射性リガンド結合(SB)を、総結合(Tot)および非特異的結合(NSB)の間の相違として定義した。結果を、目的の化合物の存在下で得られた特異的結合の阻害パーセントとして表す。
【0162】
IC50およびK決定のために、最小限の6薬物濃度を三反復で使用した。IC50値(すなわち、特異的結合の50%阻害を与える化合物の濃度)を、Origin 7.5ソフトウェアを使用して、シグモイドフィッティングによって濃度置換曲線から算出した。K値(すなわち、阻害定数)を、チェン-プルソフ式K=IC50/[1+(L/K)](式中、[L]は、放射性リガンド濃度であり、Kは、受容体についての標識リガンドの親和性である)を使用して算出した。Kを飽和分析から決定した。
【0163】
本発明の化合物を上記に記載されるアッセイにおいて試験し、すべてが、GABAα5受容体に対する高い親和性(Ki<100nM)を有することを見出した。
【0164】
【表1】
【0165】
生物学的実施例2:機能性アッセイ
GABAα5β3γ2受容体を発現するヒトHEK293細胞株を、QPatch自動パッチクランプシステムを使用する機能性アッセイにおいて使用した。
【0166】
ヒト組換えGABAα5β3γ2受容体サブユニットを安定に発現するHEK293細胞株(Millipore、CYL3053)を、10%のFBS(Gibco)が補充されたDMEM培地で培養し、1週間に2回継代し、ポリ-d-リジンで事前にコーティングされたペトリ皿にプレーティングした。
【0167】
自動ホールセルパッチクランプの記録を、プレーティングの2~4日後に細胞から行った。細胞を、トリプシン/EDTA(Sigma)処理(37℃、0.25%のトリプシン中で2分)を使用して剥離させ、次いで、遠心分離(125G、3分、2×)後、12.5mMのHEPES、1×ペニシリン-ストレプトマイシン-アンフォテリシン(SigmaMix)およびダイズトリプシン阻害剤(Sigma、0.04mg/ml)を含有する無血清基礎培地(Gibco、CHO-S-SFM-II)に再懸濁させた。
【0168】
細胞懸濁液、ならびに細胞外溶液(130mMのNaCl、5mMのKCl、5.1mMのHEPES、4.9mMのHEPES-Na、10mMのCaCl、2mMのMgCl、10mMのグルコースおよび0.1%のDMSO、pH=7.35~7.4)および細胞内溶液(80mMのKCl、50mMのKF、36mMのKOH、10mMのEGTA、10mMのHEPES、1.75mMのMgCl、0.5mMのCaCl、4mMのNaATP、14mMのクレアチンリン酸、50U/mlのクレアチン-ホスホキナーゼ、0.3mMのGTP、pH=7.25~7.3)を、室温で、単一細胞モードでQPatch-HTX自動パッチクランプシステム(Sophion)に添加した。内向き電流を、最初に濃度がマッチしたDMSO(0.1または0.3%)対照溶液中で5回、次いで、試験化合物の存在下で4回、最後に再び対照溶液中で3回(ウォッシュアウト)、2~4分間隔で1μMの対照アゴニストのGABAの3秒の長適用によって、-80mVの保持電位で誘発した。実験の最後に、100μMのGABAを適用して、GABA応答を飽和させ、対照GABA適用の有効性を評価した。電流信号を、100Hzで低パスでフィルター処理し、1kHzのサンプリング速度で記録した。
【0169】
調節パーセンテージを、試験化合物の存在下および非存在下のGABA誘発ピーク電流の振幅の比較から算出した。
【0170】
本発明の化合物を、上記に記載されたアッセイにおいて1μMで試験し、すべてがGABAα5の正のアロステリック調節剤活性を持つことが見出された。
【0171】
【表2】
【実施例
【0172】
本発明を、本発明の範囲を以下の中間体および実施例に限定することなく、以下の中間体および実施例によってさらに説明する。上記の記載ならびに中間体および実施例から、当業者は、本発明の本質的な特徴を究明することができ、その本質および範囲から逸脱することなく、本発明をさまざまな適用および条件に適合させるために、ある特定の変更および改変を行うことができる。結果として、本発明は、以下の例示的な実施例に限定されないが、むしろ添付の特許請求の範囲によって決定される範囲に限定される。
【0173】
一般に、式(I)の化合物は、当業者の通常の一般的な知識、ならびに/または作業実施例および/もしくは中間体のために記載される方法に従って調製することができる。溶媒、温度、圧力および他の反応条件は、当業者によって容易に選択することができる。式(II)、(III)、(IV)、(VI)、(1)および(5)の化合物などの出発材料は、市販されているか、および/または文献の手順に従って当業者によって容易に調製され得る。化合物の調製の間に、コンビナトリアル技法を、例えば中間体がこれらの方法の使用に好適である場合に、使用することができる。
【0174】
中間体1
5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン
【化24】
1.00g(4.89mmol)の[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メタノール(WO2018/104419A1)を、30mLのオキシ塩化リンに溶解した。反応混合物を、115℃で2時間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。酢酸エチルを添加し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、0.95g(87%)の表題化合物を得た。MS(ESI)m/z:223.1[M+H]
【0175】
中間体2
5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン
【化25】
中間体1と同様に、{5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メタノール(WO2018/104419A1、Hoffmann-La Roche)を表題化合物に変換した。MS(ESI)m/z:277.1[M+H]
【0176】
中間体3
[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール
【化26】
【0177】
方法A
a:メチル(2E)-3-[(6-メチルピリジン-3-イル)アミノ]ブタ-2-エノエート
30mLのエタノール中の1.00g(9.20mmol)の市販の6-メチルピリジン-3-アミンおよび1.40mL(1.11mmol)のアセト酢酸エチルの混合物に、1.67g(13.9mmol)の無水硫酸マグネシウムおよび0.10mL(1.85mmol)の酢酸を添加した。反応混合物を10時間還流した。冷却後、無機物の濾過、および減圧下での濾液の濃縮により残渣を得、これは、さらなる精製なしで次の工程において使用した。MS(ESI)m/z:207.1[M+H]
【0178】
b:エチル4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-カルボキシレート
70mLのDMSO中の8.31g(37.7mmol)のメチル(2E)-3-[(6-メチルピリジン-3-イル)アミノ]ブタ-2-エノエート、8.43g(45.3mmol)のメチルベンゼンスルホンヒドラジド、6.26g(37.7mmol)のヨウ化カリウムの混合物に、7.31mL(75.5mmol)のTBHP(70%の水溶液)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を70℃で24時間撹拌した。反応が終了した後(TLCにより監視)、300mLの水に溶解した140gの亜ジチオン酸ナトリウムを反応混合物に添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。次いで、合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、次いで真空中で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM:MeOH、0~10%のグラジエント)による残渣の精製により、所望の生成物を得た。収率:6.35g(68%)、MS(ESI)m/z:247.1[M+H]
【0179】
c:[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール
6.35g(25.8mmol)のエチル4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-カルボキシレートを80mLの無水THFに溶解し、0℃に冷却した。103mLのDIBAL-H(1Mのトルエン溶液)を、アルゴン下で滴下添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。冷却後、これを71mLの水でクエンチし、135mLの1MのHClで酸性化した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物をイソプロパノールから結晶化させて、表題化合物を白色固体として得た。収率:3.42g(65%)、MS(ESI)m/z:205.1[M+H]
【0180】
方法B
a:5-アジド-2-メチルピリジン
5.0g(46mmol)の市販の6-メチルピリジン-3-アミンを、14mLの濃HClおよび14mLの水の混合物に溶解し、0℃に冷却した。12mLの水に溶解した3.19g(46.2mmol)のNaNOを滴下添加した。反応混合物を、0℃で20分間撹拌し、次いで10.6mL(80mmol)のトリメチルシリルアジドをゆっくりと滴下添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。終了後、70mLの酢酸エチルを添加し、30mLの飽和炭酸ナトリウム溶液および水で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物は、さらなる精製なしで次の工程において使用した。
【0181】
b:[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール
5.81g(43.3mmol)の5-アジド-2-メチルピリジンを3.24mL(43.3mmol)の2-ブチン-1-オールに溶解し、反応混合物を100℃で10時間撹拌した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン:EtOAc 40~80%のグラジエント)によって精製した。収率:2.30g(26%)、白色固体。MS(ESI)m/z:205.1[M+H]
【0182】
中間体4
{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール
【化27】
化合物を、市販の6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-アミンを工程aにおいて使用して、中間体3について記載された手順に従って合成した。MS(ESI)m/z:259.1[M+H]
【0183】
中間体5
{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール
【化28】
化合物を、市販の6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-アミンを工程aにおいて使用して、中間体3について記載された手順に従って合成した。MS(ESI)m/z:241.1[M+H]+。
【0184】
中間体6
[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール
【化29】
【0185】
a:エチル3-(6-メチルピリジン-3-イル)-3-オキソプロパノエート
25g(170mmol)の市販のメチル-6-メチルニコチネートを97mL(992mmol)の酢酸エチルに溶解し、アルゴン雰囲気下、-50℃に冷却した。165mLのリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1MのTHF溶液)を溶液に滴下添加した。冷却浴を外し、混合物を室温まで温めた。変換をTLCによってチェックした(溶離液として、シクロヘキサン:EtOAc=1:1、シリカプレート)。反応混合物を、飽和炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン:EtOAc 50%のグラジエント)によって精製した。収率:22.71g(66%)。MS(ESI)m/z:208.1[M+H]
【0186】
b:エチル3-(6-メチルピリジン-3-イル)プロパ-2-イノエート
アルゴン雰囲気下、25g(90mmol)のトリフェニルホスフィンオキシドを100mLの1,2-ジクロロエタンに溶解し、氷水浴で冷却し、15.5mL(92mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を滴下添加した。15分間撹拌後、70mLの1,2-ジクロロエタン中の7.94g(38.3mmol)のエチル3-(6-メチルピリジン-3-イル)-3-オキソプロパノエートの溶液を添加し、続いて25mL(180mmol)のトリエチルアミンを滴下添加した。添加が終了した後、反応混合物を1時間還流した。変換をTLCによってチェックした(溶離液として、シクロヘキサン:EtOAc=1:1、シリカプレート)。反応混合物を、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン:EtOAc 50%のグラジエント)によって精製した。収率:2.90g(40%)。MS(ESI)m/z:190.1[M+H]
【0187】
c:エチル1-トリメチルシラニルメチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-カルボキシレート
35mLのDMF中の584mg(3.07mmol)のヨウ化銅(I)の懸濁液に、2.61mL(15.3mmol)のDIPEAおよび2.90g(15mmol)のエチル3-(6-メチルピリジン-3-イル)プロパ-2-イノエートを添加し、次いで11.6g(90mmol)のトリメチルシリルメチルアジドを室温で添加した。反応混合物を120℃で3時間撹拌した。混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(逆相シリカゲル、溶離液:AcCN:HO 50%のグラジエント)によって精製した。収率:1.53g(31%)。MS(ESI)m/z:319.2[M+H]
【0188】
d:[1-トリメチルシラニルメチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール
アルゴン雰囲気下、1.53g(4.80mmol)のエチル1-トリメチルシラニルメチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-カルボキシレートを30mLの無水THFに溶解し、0℃に冷却した。179mg(5.28mmol)のLiAlHを分割して添加した。添加が終了した後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液の氷冷した溶液にあけ、酢酸エチルを添加し、セライト上で濾過した。有機層を、分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物は、さらなる精製なしで次の工程において使用した。収率:1.25g(94%)、MS(ESI)m/z:277.2[M+H]
【0189】
e:[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール
20mLのTHF中の1.25g(4.52mmol)の[1-トリメチルシラニルメチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノールの溶液に、1.42g(5.06mmol)のフッ化テトラブチルアンモニウム水和物を室温で滴下添加し、1時間撹拌した。THFを蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を、分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM:MeOH、0~10%のグラジエント)による残渣の精製により、所望の生成物を得た。収率:0.48g(52%)、MS(ESI)m/z:205.1[M+H]
【0190】
中間体7
1-(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン
【化30】
370mg(2.46mmol)の市販の5,6,7,8-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-オールを30mLの無水ジクロロメタンに溶解した。1.37mL(9.85mmol)の無水トリエチルアミンを溶液に一度に添加し、反応混合物を氷水浴で冷却した。5mLの無水ジクロロメタン中の0.19mL(2.46mmol)の塩化アセチルの溶液を、撹拌している反応混合物に滴下添加した。冷却浴を外し、混合物を室温まで温めた。変換をTLCによってチェックした(溶離液として、DCM:MeOH=95:5、シリカプレート)。反応混合物を蒸発させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM:MeOH、0~5%のグラジエント)によって精製して、所望の生成物を得た。収率:0.20g(42%)、MS(ESI)m/z:193.1[M+H]
【0191】
【表3-1】
【0192】
【表3-2】
【0193】
【表3-3】
【0194】
中間体28
1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン
【化31】
500mg(2.44mmol)の6-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン塩酸塩を30mLの無水ジクロロメタンに溶解した。542mg(0.75mL、5.36mmol)の無水トリエチルアミンをこの溶液に一度に添加し、反応混合物を氷水浴で冷却した。5mLの無水ジクロロメタン中の191mg(0.174mL、2.44mmol)の塩化アセチルの溶液を、10分の間、撹拌している反応混合物に滴下添加した。冷却浴を外し、混合物を室温まで温めた。変換をTLCによってチェックした(溶離液として、DCM:MeOH=95:5、シリカプレート)。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。収率:420mg(82%)、表題化合物と同定された白色固体。MS(ESI)m/z:211.1[M+H]
【0195】
【表4】
【0196】
中間体38
1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン
【化32】
530mg(2.57mmol)の3-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン塩酸塩を20mLの無水ジクロロメタンに溶解した。520mg(0.716mL、5.14mmol)の無水トリエチルアミンをこの溶液に一度に添加し、反応混合物を氷水浴で冷却した。5mLの無水ジクロロメタン中の264mg(2.59mmol)の塩化アセチルの溶液を、10分の間、撹拌している反応混合物に滴下添加した。冷却浴を外し、混合物を室温まで温めた。変換をTLCによってチェックした(溶離液として、DCM:MeOH=9:1、シリカプレート)。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM:MeOH、0~10%のグラジエント)によって精製して、所望の生成物を得た。収率:340mg(62.5%)、MS(ESI)m/z:212.1[M+H]
【0197】
【表5】
【0198】
中間体48
3-クロロ-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボキサミド
【化33】
15mLの無水ジクロロメタン中の125mg(1.24mmol)の4-アミノテトラヒドロピランの溶液に、528mg(0.712mL、3.02mmol)のDIPEAを一度に添加し、反応混合物を氷水浴で冷却し、次いで148mg(0.50mmol)のビス(トリクロロメチル)カーボネートを一度に添加した。そのようにして得られた溶液を30分間撹拌し、次いで230mg(1.07mmol)の3-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン塩酸塩を、5分の間、分割して添加した。冷却浴を外し、混合物を室温まで温め、8時間撹拌した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラム(シリカゲル、溶離液:DCM:MeOH、0~10%のグラジエント)によって精製した。収率:154mg(38%)、表題化合物と同定された白色のアモルファス固体。MS(ESI)m/z:297.1[M+H]
【0199】
中間体49
3-クロロ-N-シクロプロピル-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボキサミド
【化34】
化合物を、市販のシクロプロピルアミンを使用して、中間体48について記載された手順に従って調製した。収率:143mg(51%)、MS(ESI)m/z:253.1[M+H]
【0200】
実施例1
1-[6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン
【化35】
232mg(1.04mmol)の5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および200mg(1.04mmol)の1-(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン(中間体7)を20mLの無水アセトニトリルに溶解した。次いで、431mg(3.12mmol)の無水炭酸カリウムをこの溶液に添加し、懸濁液を還流下で2時間撹拌した。変換をTLCによって追った(溶離液として、DCM:MeOH=10:1、シリカプレート)。反応が終了した後、混合物を濾過し、蒸発させて、410mgの油状粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM:MeOH、0~10%のグラジエント)によって精製した。収率:100mg(25.4 %)、白色固体。MS(ESI)m/z:379.2[M+H]
【0201】
実施例2
tert-ブチル6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキシレート
【化36】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)およびtert-ブチル6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-カルボキシレート(中間体8)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:437.3[M+H]
【0202】
実施例3
tert-ブチル6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキシレート
【化37】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(中間体2)およびtert-ブチル6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-カルボキシレート(中間体8)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:491.2[M+H]
【0203】
実施例4
1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン
【化38】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(中間体2)および1-(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン(中間体7)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:433.1[M+H]
【0204】
実施例5
2-メタンスルホニル-1-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン
【化39】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および1-(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-(メチルスルホニル)エタノン(中間体9)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:457.1[M+H]
【0205】
実施例6
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化40】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)およびシクロプロピル(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)メタノン(中間体10)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:405.2[M+H]
【0206】
実施例7
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピリジン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化41】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(ピリジン-3-イル)メタノン(中間体11)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:442.2[M+H]
【0207】
実施例8
4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)-1ラムダ6-チアン-1,1-ジオン
【化42】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)メタノン(中間体12)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:497.2[M+H]
【0208】
実施例9
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピリジン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化43】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(ピリジン-4-イル)メタノン(中間体13)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:442.2[M+H]
【0209】
実施例10
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化44】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン(中間体14)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:449.3[M+H]
【0210】
実施例11
2-シクロブタンカルボニル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化45】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)およびシクロブチル(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)メタノン(中間体15)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:419.2[M+H]
【0211】
実施例12
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキソラン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化46】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロフラン-3-イル)メタノン(中間体16)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:435.2[M+H]
【0212】
実施例13
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(ピロリジン-1-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化47】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(ピロリジン-1-イル)メタノン(中間体26)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:434.3[M+H]
【0213】
実施例14
N,N-ジメチル-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボキサミド
【化48】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および6-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-カルボキサミド(中間体27)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:408.1[M+H]
【0214】
実施例15
1-メチル-4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン
【化49】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および4-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピロリジン-2-オン(中間体17)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:462.3[M+H]
【0215】
実施例16
4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)-1-(プロパン-2-イル)ピロリジン-2-オン
【化50】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および4-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-(プロパン-2-イル)ピロリジン-2-オン(中間体18)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:490.2[M+H]
【0216】
実施例17
2-(4-メチル-1,2-オキサゾール-5-カルボニル)-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化51】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(4-メチル-1,2-オキサゾール-5-イル)メタノン(中間体19)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。。MS(ESI)m/z:446.2[M+H]
【0217】
実施例18
2-(3-メチル-1,2-オキサゾール-5-カルボニル)-6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化52】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(3-メチル-1,2-オキサゾール-5-イル)メタノン(中間体20)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:446.2[M+H]
【0218】
実施例19
6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-2-(オキサン-3-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化53】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)メタノン(中間体21)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:449.2[M+H]
【0219】
実施例20
1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピペリジン-2-オン
【化54】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および5-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピペリジン-2-オン(中間体22)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:476.3[M+H]
【0220】
実施例21
(5R)-1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン
【化55】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(5R)-5-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピロリジン-2-オン(中間体23)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:462.2[M+H]
【0221】
実施例22
(5S)-1-メチル-5-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン
【化56】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(5S)-5-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]-1-メチルピロリジン-2-オン(中間体24)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:462.2[M+H]
【0222】
実施例23
1-エチル-4-(6-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-カルボニル)ピロリジン-2-オン
【化57】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および1-エチル-4-[(6-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)カルボニル]ピロリジン-2-オン(中間体25)を使用して、実施例1について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:476.2[M+H]
【0223】
実施例24
1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)エタン-1-オン
【化58】
アルゴン雰囲気下、フラスコに、196mg(0.926mmol)の1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン(中間体38)、189mg(0.926mmol)の5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)、603mg(1.85mmol)のCsCO、37mg(0.093mmol)のrac-2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1,11-ビナフチル、21mg(0.094mmol)のPd(OAc)および10mLの無水トルエンを入れた。混合物を100℃で12時間撹拌した。変換をTLCによってチェックした(溶離液として、シクロヘキサン:EtOAc=1:1、シリカプレート)。反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、アセトンで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン:EtAOc=1:1)によって精製した。収率:71mg(20%)、白色のアモルファス固体。MS(ESI)m/z:380.3[M+H]
【0224】
実施例25
3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-N-(オキサン-4-イル)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボキサミド
【化59】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および3-クロロ-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボキサミド(中間体48)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:465.3[M+H]
【0225】
実施例26
4-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボニル)モルホリン
【化60】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(モルホリン-4-イル)メタノン(中間体39)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:451.2[M+H]
【0226】
実施例27
2-メチル-5-[5-メチル-4-({[7-(オキサン-4-カルボニル)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル]オキシ}メチル)-1,2-オキサゾール-3-イル]ピリジン
【化61】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン(中間体40)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:450.2[M+H]
【0227】
実施例28
5-{4-[({7-シクロプロパンカルボニル-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル}オキシ)メチル]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル}-2-メチルピリジン
【化62】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(シクロプロピル)メタノン(中間体41)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:406.2[M+H]
【0228】
実施例29
1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)プロパン-1-オン
【化63】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)プロパン-1-オン(中間体42)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:394.2[M+H]
【0229】
実施例30
2-フルオロ-1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)エタン-1-オン
【化64】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2-フルオロエタノン(中間体43)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:398.2[M+H]
【0230】
実施例31
2-メチル-1-(3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル)プロパン-1-オン
【化65】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン(中間体44)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:408.2[M+H]
【0231】
実施例32
5-{4-[({7-シクロブタンカルボニル-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-3-イル}オキシ)メチル]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル}-2-メチルピリジン
【化66】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)(シクロブチル)メタノン(中間体45)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:420.1[M+H]
【0232】
実施例33
N-シクロプロピル-3-{[5-メチル-3-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-オキサゾール-4-イル]メトキシ}-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-カルボキサミド
【化67】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-メチルピリジン(中間体1)および3-クロロ-N-シクロプロピル-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-カルボキサミド(中間体49)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:421.2[M+H]
【0233】
実施例34
1-[3-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-5H,6H,7H,8H-ピリド[3,4-c]ピリダジン-7-イル]エタン-1-オン
【化68】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(中間体2)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン(中間体38)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:434.2[M+H]
【0234】
実施例35
2-メタンスルホニル-1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン
【化69】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(中間体2)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2-(メチルスルホニル)エタノン(中間体46)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:511.1[M+H]
【0235】
実施例36
2,2,2-トリフルオロ-1-[6-({5-メチル-3-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1,2-オキサゾール-4-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン
【化70】
表題化合物を、5-[4-(クロロメチル)-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(中間体2)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノン(中間体47)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:487.2[M+H]
【0236】
実施例37
1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン
【化71】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン(中間体28)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:379.2[M+H]
【0237】
実施例38
2-フルオロ-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン
【化72】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-フルオロエタノン(中間体29)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:397.1[M+H]
【0238】
実施例39
2-メチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン
【化73】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン(中間体30)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:407.2[M+H]
【0239】
実施例40
2,2-ジメチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン
【化74】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン-1-オン(中間体31)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:421.2[M+H]
【0240】
実施例41
3-メチル-1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)ブタン-1-オン
【化75】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-3-メチルブタン-1-オン(中間体32)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:421.2[M+H]
【0241】
実施例42
2-ベンゾイル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化76】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(フェニル)メタノン(中間体33)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:441.2[M+H]
【0242】
実施例43
1-(6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン
【化77】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)プロパン-1-オン(中間体34)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:393.2[M+H]
【0243】
実施例44
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化78】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロプロピル)メタノン(中間体35)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:405.2[M+H]
【0244】
実施例45
2-シクロブタンカルボニル-6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化79】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロブチル)メタノン(中間体36)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:419.2[M+H]
【0245】
実施例46
6-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化80】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン(中間体37)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:449.2[M+H]
【0246】
実施例47
1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン
【化81】
表題化合物を、[{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体4)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン(中間体28)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:433.2[M+H]
【0247】
実施例48
1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン
【化82】
表題化合物を、[{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体4)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)プロパン-1-オン(中間体34)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:447.2[M+H]
【0248】
実施例49
2-フルオロ-1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン
【化83】
表題化合物を、[{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体4)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-フルオロエタノン(中間体29)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:451.1[M+H]
【0249】
実施例50
2-メチル-1-[6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン
【化84】
表題化合物を、[{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体4)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン(中間体30)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:461.2[M+H]
【0250】
実施例51
2-シクロプロパンカルボニル-6-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化85】
表題化合物を、[{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体4)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロプロピル)メタノン(中間体35)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:459.2[M+H]
【0251】
実施例52
1-[3-{[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン
【化86】
表題化合物を、[4-メチル-1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体3)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン(中間体38)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:380.2[M+H]
【0252】
実施例53
1-[3-({4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン
【化87】
表題化合物を、[{4-メチル-1-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体4)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン(中間体38)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:434.2[M+H]
【0253】
実施例54
1-[3-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン
【化88】
表題化合物を、{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体5)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン(中間体38)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:416.2[M+H]
【0254】
実施例55
1-[6-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]エタノン
【化89】
表題化合物を、{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体5)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン(中間体28)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:415.2[M+H]
【0255】
実施例56
1-[6-({1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル]プロパン-1-オン
【化90】
表題化合物を、{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体5)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)プロパン-1-オン(中間体34)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:429.2[M+H]
【0256】
実施例57
2-フルオロ-1-[6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]エタン-1-オン
【化91】
表題化合物を、{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体5)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-フルオロエタノン(中間体29)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:433.2[M+H]
【0257】
実施例58
2-シクロプロパンカルボニル-6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化92】
表題化合物を、{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体5)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロプロピル)メタノン(中間体35)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:441.2[M+H]
【0258】
実施例59
2-メチル-1-[6-({4-メチル-1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル]プロパン-1-オン
【化93】
表題化合物を、{1-[6-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル]-4-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル}メタノール(中間体5)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン(中間体30)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:443.2[M+H]
【0259】
実施例60
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン
【化94】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)エタノン(中間体28)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:379.2[M+H]
【0260】
実施例61
2,2-ジメチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン
【化95】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2,2-ジメチルプロパン-1-オン(中間体31)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:421.2[M+H]
【0261】
実施例62
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン
【化96】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)プロパン-1-オン(中間体34)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:393.2[M+H]
【0262】
実施例63
2-メチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)プロパン-1-オン
【化97】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-メチルプロパン-1-オン(中間体30)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:407.2[M+H]
【0263】
実施例64
3-メチル-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)ブタン-1-オン
【化98】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-3-メチルブタン-1-オン(中間体32)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:421.2[M+H]
【0264】
実施例65
2-シクロプロパンカルボニル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化99】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロプロピル)メタノン(中間体35)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:405.2[M+H]
【0265】
実施例66
2-シクロブタンカルボニル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化100】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(シクロブチル)メタノン(中間体36)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:419.2[M+H]
【0266】
実施例67
2-ベンゾイル-6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化101】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(フェニル)メタノン(中間体33)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:441.2[M+H]
【0267】
実施例68
2-フルオロ-1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン-2-イル)エタン-1-オン
【化102】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)-2-フルオロエタノン(中間体29)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:397.2[M+H]
【0268】
実施例69
6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-2-(オキサン-4-カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
【化103】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および(6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-2(1H)-イル)(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタノン(中間体37)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:397.2[M+H]
【0269】
実施例70
1-(6-{[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メトキシ}-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル]エタノン
【化104】
表題化合物を、[1-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル]メタノール(中間体6)および1-(3-クロロ-5,8-ジヒドロピリド[3,4-c]ピリダジン-7(6H)-イル)エタノン(中間体38)を使用して、実施例24について記載された手順に従って調製した。MS(ESI)m/z:408.2[M+H]
【0270】
医薬調製物例
以下の製剤例は、この発明の代表的な医薬組成物を示す。しかしながら、本発明は、以下の医薬組成物に限定されるものではない。
【0271】
A)固体経口剤形
I.錠剤
活性成分 0.01~90%
増量剤 1~99.9%
結合剤 0~20%
崩壊剤 0~20%
滑沢剤 0~10%
他の特定の賦形剤 0~50%
【0272】
II.口腔分散性フィルム
活性成分 0.01~90%
フィルム形成剤 1~99.9%
可塑剤 0~40%
他の特定の賦形剤 0~50%
【0273】
B)液体経口剤形
III.経口懸濁剤
活性成分 0.01~50%
液体媒体 10~99.9%
湿潤剤 0~50%
増粘剤 0~50%
緩衝剤 適量
浸透圧性薬剤 0~50%
保存剤 適量
【0274】
IV.シロップ剤
活性成分 0.01~50%
溶媒 10~99.9%
糖構成成分 1~20%
香味剤 0~10%
【0275】
C)非経口剤形
V.静脈内注射剤
活性成分 0.01~50%
溶媒 10~99.9%
共溶媒 0~99.9%
浸透圧性薬剤 0~50%
緩衝剤 適量
【0276】
D)他の剤形
VI.坐剤
活性成分 0.01~50%
坐剤基剤 1~99.9%
界面活性剤 0~20%
潤滑剤 0~20%
保存剤 適量
【0277】
VII.点眼剤
活性成分 0.01~50%
水 0~99.9%
溶媒 0~99.9%
浸透圧性薬剤 0~20%
粘度増強剤 0~20%
緩衝剤 適量
保存剤 適量
【0278】
VIII.点鼻剤またはスプレー
活性成分 0.01~50%
水 0~99.9%
溶媒 0~99.9%
浸透圧性薬剤 0~20%
粘度増強剤 0~20%
共溶媒 適量
緩衝剤 適量
保存剤 適量
【国際調査報告】