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特表2023-520696光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-18
(54)【発明の名称】光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230511BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20230511BHJP
   G09F 13/00 20060101ALI20230511BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230511BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20230511BHJP
【FI】
F21S2/00 670
F21V8/00 282
F21V8/00 241
F21V8/00 221
G09F13/00 D
F21Y115:10
F21Y113:13
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560169
(86)(22)【出願日】2021-07-26
(85)【翻訳文提出日】2022-09-29
(86)【国際出願番号】 KR2021009631
(87)【国際公開番号】W WO2022102906
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2020-0151336
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516016986
【氏名又は名称】エルティー エレクトロニクス カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホン,スン キョ
(72)【発明者】
【氏名】ホン,ヒョン ピル
【テーマコード(参考)】
5C096
【Fターム(参考)】
5C096AA11
(57)【要約】
【課題】光ファイバー糸を光源に容易に接続することができる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】設置対象物に着脱自在に結合される本体と、1つ以上の光ファイバー糸を用いて製造される光ファイバーディスプレイと、前記本体の内部に設置される1つ以上の光源を含む光源部と、前記光源部より照射される光を前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるように、前記光源部と光ファイバーディスプレイを接続する光ファイバー接続装置と、を含む構成により、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光ファイバーディスプレイをスライド方式で結合して、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面に配置された光源部と光ファイバーディスプレイを連結する光ファイバー接続装置であって、
内部に開口した一面を通じて、前記光ファイバーディスプレイの一端が固定される固定空間が形成され、
他面には、前記光源部に設けられた1つ以上の光源が設置される1つ以上の設置孔が形成され、
前記光源部に設けられた光源より発光された光を集光するレンズユニットが配置される配置空間が、前記設置孔と固定空間の間に形成されることを特徴とする光ファイバー接続装置。
【請求項2】
前記光ファイバー接続装置は、予め設定された長さを有するモジュールに設けられ、
前記光ファイバーディスプレイの長さに対応するように、1つ以上のモジュールを連結して構成されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバー接続装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置であって、
設置対象物に着脱自在に結合される本体と、
1つ以上の光ファイバー糸を用いて製造される光ファイバーディスプレイと、
前記本体の内部に設置される1つ以上の光源を含む光源部と、
前記光源部より照射される光を前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるように、前記光源部と光ファイバーディスプレイを接続する光ファイバー接続装置と、を含むことを特徴とする光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項4】
更に、前記光源部に電源を供給し、各光源の駆動を制御する制御部を含み、
前記制御部は、各光源より互いに同じ色、又は互いに異なる色の光を照射するように、前記光源部の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項5】
前記本体は、設置対象物が設置される設置部と、
前記光ファイバー接続装置及び光ファイバーディスプレイと結合される結合部と、を含み、
予め設定された長さを有するモジュールに設けられ、
前記光ファイバーディスプレイの長さに対応するように、1つ以上のモジュールを連結して構成されることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項6】
前記設置部の中央には、設置対象物が設置される設置空間が形成され、
前記設置部は、前記設置空間を中心に両側に分割された一対の設置部材を含み、
前記結合部には、前記光源部と光ファイバー接続装置、光ファイバーディスプレイが結合される結合空間が設けられ、
前記結合部は、前記結合空間を中心に両側に分割された一対の結合部材を含むことを特徴とする請求項5に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【請求項7】
前記光源部は、印刷回路基板上に設置される1つ以上の光源と、前記光源より発光された光を前記光ファイバーディスプレイの一端面に対応するように線状に集光して、前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるレンズユニットと、を含み、
前記光ファイバーディスプレイは、前記レンズユニットを通じて、互いに隣接した光源より発光された光が混合して伝達され、
前記制御部は、前記光ファイバーディスプレイに混合して表示される光を、色を調節するように、各光源の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバーディスプレイ装置に係り、より詳しくは、光ファイバーと光源を連結する光ファイバー接続装置及びこれが適用されるディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近は、LEDと光ファイバー(Optical fiber)を用いた織物照明装置やディスプレイ装置が開発されている。
【0003】
前記光ファイバーは、中心部に屈折率の高いコアを配置し、外部に屈折率が相対的に低いクラッドを配置して、コアを通過する光の全反射が起きるようにした光学的繊維である。
【0004】
このような光ファイバーは、エネルギー損失が非常に少なく、送受信するデータの損失率も低く、外部の影響をほとんど受けないというメリットがある。
【0005】
コアとクラッドが全て光透過性のプラスチック材料からなる光ファイバーをプラスチック光ファイバー(POF-Plastic Optical Fiber)といい、ガラスを材料とする光ファイバーと比較して、柔軟性に優れ、振動や曲げに強い。
【0006】
本出願人は、下記の特許文献1及び特許文献2など多数に、光ファイバーを用いたディスプレイ装置とこれを製造する技術を開示して、特許出願し登録されたことがある。
【0007】
特許文献1は、小型映像装置の画面を大型画面に転送してディスプレイする光ファイバーを用いたディスプレイ装置に関する。
特許文献2には、多数の光ファイバーを一定の面積を有するように配列し、その外面にラミネートフィルムをコートすることで、光の発散面積が広くなり、切れを防止して、耐久性が向上する光ファイバーディスプレイモジュールの製造方法及び製造装置の構成が記載されている。
【0008】
一方、図1は、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置の構成図である。
【0009】
従来技術による光ファイバーディスプレイ装置1は、図1に示しているように、素材の上面に露出部3が形成されるように設けられた多数の光ファイバー糸3と、光ファイバー糸3の端部に光又は映像を照射する光源部4と、光源部4に電源を供給し、オン・オフ作動を制御する制御部(図示せず)とを含む。
【0010】
各光ファイバー糸3は、個別に光源部と連結されるか、又は図1のように、複数の光ファイバー糸3の後端を束に束ねた束部5を通じて光源部4に連結される。
【0011】
しかし、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置は、束部5を通じて光源部を連結する場合にも、束に束ねられた個別の光ファイバーを、コネクタ6に形成された多数の挿入孔に一々に挿入して結合する過程を経なければならない。
【0012】
前記したように、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置は、個別の光ファイバー又は光ファイバー束を、コネクタに形成された各挿入孔に一々に挿入して結合する作業を経ることによって、作業性が低下し、製造作業に要する人的、時間的、経済的な費用が上昇するという問題点があった。
【0013】
また、従来技術による光ファイバーディスプレイ装置は、各光源と光ファイバーが1:1対応することにつれ、光源部から照射される光の他も、色や互いに異なる色が混合した色を表示することができない限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】大韓民国特許登録番号10-1275153号
【特許文献2】大韓民国特許登録番号10-1241233号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、前記したような問題点を解決するためになされたもので、光ファイバー糸を光源に容易に接続することができる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、光源部より照射される色と共に、各色を互いに混合して多様な色を表示することができる光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記したような目的を達成するために、本発明による光ファイバー接続装置は、内部に開口した一面を通じて、前記光ファイバーディスプレイの一端が固定される固定空間が形成され、他面には、前記光源部に設けられた1つ以上の光源が設置される1つ以上の設置孔が形成され、前記光源部に設けられた光源より発光された光を集光するレンズユニットが配置される配置空間が、前記設置孔と固定空間の間に形成されることを特徴とする。
【0018】
また、前記したような目的を達成するために、本発明による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置は、設置対象物に着脱自在に結合される本体と、1つ以上の光ファイバー糸を用いて製造される光ファイバーディスプレイと、前記本体の内部に設置される1つ以上の光源を含む光源部と、前記光源部より照射される光を前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるように、前記光源部と光ファイバーディスプレイを接続する光ファイバー接続装置とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明による光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置によると、光ファイバー接続装置に設けられた空間に光ファイバーディスプレイをスライド方式で結合して、光源部光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる。
【0020】
これにより、本発明によると、光ファイバーを用いたディスプレイ装置の製造作業の作業性を向上し、製造時に要する人的、時間的、経済的な費用を最小化することができる。
【0021】
また、本発明によると、光源部より発光された光をレンズユニットを通じて線状に集光して、織物形態の光ファイバーディスプレイの一端に入射させることで、光効率を向上することができる。
【0022】
更に、本発明によると、各光源より発光された光が、レンズユニットを通じて光ファイバーディスプレイに入射される過程で互いに混合することによって、光ファイバーディスプレイは、各光源より照射される色の他に、互いに混合した色を表示することができる。
【0023】
これにより、本発明によると、光ファイバーディスプレイを通じて、多様な色で絵、図案、文字など様々な形状に表示することで、視覚的な効果及び心美感を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来技術による光ファイバーディスプレイ装置の構成図である。
図2】本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置の斜視図である。
図3】ディスプレイ装置の部分拡大図である。
図4図2におけるディスプレイ装置の側面図である。
図5】本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置の斜視図である。
図6図5における光ファイバー接続装置を他の角度からみた斜視図である。
図7】光源部の光源より発光された光がレンズユニットを通じて照射される状態を示す図である。
図8】実際の光ファイバーディスプレイの点灯状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図2は、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置の斜視図であり、図3は、ディスプレイ装置の部分拡大図であり、図4は、図2におけるディスプレイ装置の側面図である。
【0027】
以下では、「左側」、「右側」、「前方」、「後方」、「上方」、及び「下方」のような方向を指示する用語は、各図面に示されている状態を基準に、それぞれの方向を指示することと定義する。
【0028】
本実施例では、水平方向に沿って配置された設置対象物11に、上下方向に沿って、光ファイバーディスプレイ装置10を設置する構成を説明する。
【0029】
本発明は、これに限定されるものではなく、旗竿のように垂直方向に沿って設置される設置対象物11に、光ファイバーディスプレイ装置10を、左右方向に沿って設置してもよい。
【0030】
そして、光ファイバー接続装置50は、光ファイバーディスプレイ30の一側や両側に配置されることができる。
【0031】
また、光ファイバーディスプレイ30は、四角状に限定されるものではなく、三角や五角状など多角形状、円や楕円状に形成されることができる。
【0032】
そこで、光ファイバー接続装置50は、直線状のバー形状だけでなく、1回以上多様な角度に折り曲げられた形状や曲線状など、多様に変形される。
【0033】
本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、図2に示しているように、設置対象物11に着脱自在に結合される本体20と、1つ以上の光ファイバー糸31を用いて製造される光ファイバーディスプレイ30と、本体20の内部に設置される1つ以上の光源42を含む光源部40と、光源部40より照射される光を光ファイバーディスプレイ30の一端に入射させるように、光源部40と光ファイバーディスプレイ30を接続する光ファイバー接続装置50とを含む。
【0034】
そして、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、光源部40に電源を供給し、各光源41の駆動を制御する制御部(図示せず)を更に含む。
【0035】
図3を参照すると、本体20の上部には、旗竿のような設置対象物11が設置される設置部21が設けられ、本体20の下部には、光ファイバー接続装置50及び光ファイバーディスプレイ30と結合される結合部22が設けられる。
【0036】
設置部21の中央には、設置対象物11が設置される設置空間23が形成され、設置部21は、設置空間23を中心に両側、すなわち、前後側に分割された一対の設置部材24を含む。
【0037】
すなわち、一対の設置部材24は、弾性を用いて、両側に互いに遠ざかるように変形可能であり、設置対象物11の直径によって、締結ボルトとナットを用いて、設置空間23に配置された設置対象物11を強固に固定することができる。
【0038】
このために、図3を参照すると、各設置部材23の外側端、上端にはそれぞれ、締結ボルトが締め付けられる締結孔が形成される。
【0039】
結合部22には、光源部40と光ファイバー接続装置50、光ファイバーディスプレイ30が締め付けられる結合空間25が設けられ、結合部22は、結合空間25を中心に両側に分割された一対の結合部材26を含む。
【0040】
一対の結合部材26の間には、光ファイバーディスプレイ30が結合空間25に結合した状態で、光ファイバーディスプレイ30を前後側から加圧して強固に固定する固定部材27が結合される固定溝261が形成される。
【0041】
固定部材27は、光ファイバーディスプレイ30の上端部両側、すなわち、前後側に配置されるように、一対に設けられる。本発明は、これに限定されるものではなく、固定部材27を光ファイバーディスプレイ30の前側や後側に1つだけ適用するようにしてもよい。
【0042】
固定部材27と固定溝261は、互いに対応する形状に形成される。
【0043】
例えば、図3に示しているように、固定部材27と固定溝261は、断面が略三角状に1つ以上形成される。本発明は、これに限定されるものではなく、固定部材27と固定溝261の断面を、多角形状、半円状など、多様にすることができる。
【0044】
このように、本発明は、本体の下端に結合される光ファイバーディスプレイと本体の間に固定部材を設けて、外部より加えられる振動や衝撃で光ファイバーディスプレイがずれることを防止することができる。
【0045】
このように構成される本体20は、予め設定された幅を有する複数のモジュールに分割され、光ファイバーディスプレイ30の横長に対応するように、1つ以上のモジュールを連続的に配置して構成することができる。
【0046】
本体20は、光源部40より発生する熱が伝達されて、外部に効果的に排出するように、アルミニウムのように放熱性能に優れた金属材質や合成樹脂材質の材料からなるのが望ましい。
【0047】
光ファイバーディスプレイ30は、1つ以上の光ファイバー糸31のみを用いて製造することができる。
【0048】
本発明は、これに限定されるものではなく、図3に示しているように、光ファイバー糸31と普通繊維糸32を混用して、製織方式で製造するか、光ファイバー糸31と不織布に適用可能な材料を混用して、不織方式で製造する。
【0049】
光ファイバー糸31には、光ファイバーディスプレイ30の外面を通じて光を発光するように、全体又は一部に露出部が形成される。
【0050】
そこで、光ファイバーディスプレイ30は、各光ファイバー糸31に形成された前記露出部を通じて光を発光して、様々な形状の絵や図案、文字などを表示することができる。
【0051】
ついで、図3乃至図6を参照して、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置の構成を詳細に説明する。
【0052】
図5は、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置の斜視図であり、図6は、図5における光ファイバー接続装置を他の角度からみた斜視図である。
【0053】
本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置50は、図3乃至図6に示しているように、本体20の結合空間25内に結合可能であるように、断面が結合空間25に対応する形状に設置対象物11の長手方向に沿って、長く延設される。
【0054】
例えば、光ファイバー接続装置50の断面は、下辺が上辺に比べて長さが短い台形に形成される。
【0055】
光ファイバー接続装置50の上部には、光源部40が配置され、光ファイバー接続装置50の内部には、光源部40より照射された光を線状に集光するレンズユニット43が配置される配置空間51が設けられる。
【0056】
光ファイバー接続装置50の下面には、光ファイバーディスプレイ30の上端部が固定される固定空間52が配置空間51に連通して形成される。
【0057】
光ファイバー接続装置50の両側壁53の内面には、配置空間に配置されたレンズユニット43が離脱することを防止するために、固定リブ54が対向して突設される。
【0058】
光源部40は、図3に示しているように、印刷回路基板41上に予め設定された間隔だけ離隔して設置される1つ以上の光源42を含む。
【0059】
各光源42は、前記制御部の制御信号によって駆動されて、互いに異なる色の光を照射する。もちろん、各光源42は、制御部の制御信号によって、同一色の光を照射するか、照射される光の色を変えることもできる。このために、各光源52は、多色LEDに設けられるのが望ましい。
【0060】
光ファイバー接続装置50の上面には、光源部40に設けられた1つ以上の光源42が設置される1つ以上の設置孔55が形成される。
【0061】
そこで、設置孔55と配置空間51及び固定空間52が互いに連結されて、連続的に配置されることができる。
【0062】
設置孔55は、各光源42が配置される位置に対応する位置に、各光源42の形状と対応する形状に形成される。
【0063】
このように構成される光ファイバー接続装置50は、予め設定された長さを有するモジュールに設けられ、光ファイバーディスプレイ40の横長に対応するように、1つ以上のモジュールを連続的に連結して構成することができる。
【0064】
一方、図7は、光源部の光源より発光された光がレンズユニットを通じて照射される状態を示す図であり、図8は、実際の光ファイバーディスプレイの点灯状態を示す図である。
【0065】
図7に示しているように、各光源42より発光された光は、レンズユニット43を通じて集光され、ここで集光される光は、光ファイバーディスプレイ30の一端に入射されるように、点状ではなく、線状に集光される。
【0066】
このために、レンズユニット43は、一般の球状の代わりに、光ファイバー接続装置50の長手方向に沿って長く延在したバー形状に形成され、屈折率と集光のために、1つ以上設けられる。
【0067】
このようなレンズユニット43は、ガラスやアクリル、ポリカーボネート(polycabonate)などの合成樹脂のように、透明な材質の材料を用いて製造され、屈曲した形状に形成される。
【0068】
すなわち、レンズユニット43は、バー形状だけでなく、光をムラなく照射できるように、凸部を有するm字状など、様々な形状に変えることもできる。
【0069】
このように、本発明は、光源部より発光された光を、レンズユニットを通じて線状に集光して、織物形態の光ファイバーディスプレイの一端に入射させることで、光効率を向上することができる。
【0070】
そして、本発明は、図8に示しているように、各光源より発光された光がレンズユニットを通じて光ファイバーディスプレイに入射される過程で、互いに隣接した光源より照射された色が互いに混合することによって、光ファイバーディスプレイは、各光源より照射される色の他に、互いに混合した色を表示することができる。
【0071】
すなわち、通常、多色LEDは、赤色、緑色、青色の3原色を発光する一方、本発明は、3原色が互いに混合して、光源より照射される色、光源の間隔などを調節して、様々な色を表示することができ、光ファイバーディスプレイに光ファイバー糸が配置される構造を多様に変更して、立体感を付与することもできる。
【0072】
これにより、本発明は、光ファイバーディスプレイを通じて、様々な色で、絵、図案、文字など、様々な形状に表示することで、視覚的な効果及び心美感を向上することができる。
【0073】
ついで、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置及びこれが適用されたディスプレイ装置の結合関係及び作動方法を詳述する。
【0074】
まず、作業者は、光ファイバー接続装置50の内部に形成された配置空間51に、レンズユニット43を結合して配置し、配置空間51の下部に連通して形成された固定空間52に、光ファイバーディスプレイ30の上端を結合する。
【0075】
また、作業者は、光ファイバー接続装置50の上部に、光源部40の印刷回路基板41を配置し、1つ以上の光源42が光ファイバー接続装置50の上面に形成された各設置孔55に挿入されるように、印刷回路基板41と光ファイバー接続装置50を結合する。
【0076】
このような過程により組み立てられた光源部40と光ファイバー接続装置50を、本体20の結合部22に形成された結合空間25の一側に配置した後、スライド方式で結合する。
【0077】
この時、結合部22に設けられた一対の結合部材26の間には、一対の固定部材27が設置される。
【0078】
そこで、光ファイバーディスプレイ30は、上端部が一対の固定部材27の間に配置された状態で、光ファイバー接続装置50の両側壁53と一対の結合部材26により加圧されることによって、本体20に強固に固定されることができる。
【0079】
このために、一対の固定部材27の厚さは、結合空間25の幅と同一又はやや厚く設定される。
【0080】
そして、固定部材27は、摩擦を用いて、光ファイバーディスプレイ30の上端を強固に固定できるように、ゴムや合成樹脂材質の材料からなる。
【0081】
または、一対の固定部材27はそれぞれ、光ファイバーディスプレイ30の滑りを防止するように、光ファイバーディスプレイ30の上端と接触される内面に、突起やリブ、様々な形状のパターンが陽刻又は陰刻に形成される。
【0082】
最後に、作業者は、本体20の設置空間23に設置対象物11を挿入した後、各設置部材24の上端に形成された締結孔に締結ボルトを締め付けた後、ナットを締めて、設置対象物11と強固に組み立てる。
【0083】
すると、制御部は、光源部40に設けられた各光源42に電源を供給し、各光源42の駆動を制御する制御信号を出力する。
【0084】
この時、制御部は、各光源42を互いに同じ色で点灯するか、互いに異なる色で点灯するように制御することができる。
【0085】
そして、制御部は、各光源42を、予め設定された周期によって発光する色を変えるように制御することもできる。
【0086】
前記したような過程を通じて、本発明は、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光ファイバーディスプレイをスライド方式で結合して、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる。
【0087】
そして、本発明は、光源部より発光された光をレンズユニットを通じて線状に集光して、織物形態の光ファイバーディスプレイの一端に入射させることで、光効率を向上することができる。
【0088】
また、本発明は、各光源より発光された光がレンズユニットを通じて、光ファイバーディスプレイに入射される過程で、互いに混合することによって、光ファイバーディスプレイは、各光源より照射される色の他に、互いに混合した色を表示することができる。
【0089】
これにより、本発明は、光ファイバーディスプレイを通じて、様々な色で絵、図案、文字など様々な形状に表示することで、視覚的な効果及び心美感を向上することができる。
【0090】
以上、本発明者によりなされた発明を前記実施例により具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、様々に変更可能であることは、言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、光ファイバー接続装置に設けられた空間に、光ファイバーディスプレイの一端部をスライド方式で結合して、光源部と光ファイバーディスプレイを容易に接続することができる光ファイバー接続装置、及びこれが適用されたディスプレイ装置の技術に適用される。
【符号の説明】
【0092】
1 光ファイバーディスプレイ装置
2 光ファイバー糸
3 露出部
4 光源部
5 束部
6 コネクタ
10 光ファイバーディスプレイ装置
11 設置対象物
20 本体
21 設置部
22 結合部
23 設置空間
24 設置部材
25 結合空間
26 結合部材
27 固定部材
30 光ファイバーディスプレイ
31 光ファイバー糸
32 普通繊維糸
40 光源部
42 光源
43 レンズユニット
50 光ファイバー接続装置
51 配置空間
52 固定空間
53 両側壁
54 固定リブ
55 設置孔
261 固定溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
従来技術による光ファイバーディスプレイ装置1は、図1に示しているように、素材の上面に露出部3が形成されるように設けられた多数の光ファイバー糸と、光ファイバー糸の端部に光又は映像を照射する光源部4と、光源部4に電源を供給し、オン・オフ作動を制御する制御部(図示せず)とを含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
各光ファイバー糸は、個別に光源部と連結されるか、又は図1のように、複数の光ファイバー糸の後端を束に束ねた束部5を通じて光源部4に連結される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
そして、本発明の好適な実施例による光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置10は、光源部40に電源を供給し、各光源42の駆動を制御する制御部(図示せず)を更に含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
このために、図3を参照すると、各設置部材24の外側端、上端にはそれぞれ、締結ボルトが締め付けられる締結孔が形成される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
光ファイバー接続装置50の両側壁53の内面には、配置空間51に配置されたレンズユニット43が離脱することを防止するために、固定リブ54が対向して突設される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
各光源42は、前記制御部の制御信号によって駆動されて、互いに異なる色の光を照射する。もちろん、各光源42は、制御部の制御信号によって、同一色の光を照射するか、照射される光の色を変えることもできる。このために、各光源42は、多色LEDに設けられるのが望ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
請求項1または2に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置であって、
設置対象物に着脱自在に結合される本体と、
1つ以上の光ファイバー糸を用いて製造される光ファイバーディスプレイと、
前記本体の内部に設置される1つ以上の光源を含む光源部と、
前記光源部より照射される光を前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるように、前記光源部と前記光ファイバーディスプレイを接続する光ファイバー接続装置と、を含むことを特徴とする光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項7】
前記光源部は、印刷回路基板上に設置される1つ以上の光源と、前記光源より発光された光を前記光ファイバーディスプレイの一端面に対応するように線状に集光して、前記光ファイバーディスプレイの一端に入射させるレンズユニットと、を含み、
前記光ファイバーディスプレイは、前記レンズユニットを通じて、互いに隣接した光源より発光された光が混合して伝達され、
御部は、前記光ファイバーディスプレイに混合して表示される光を、色を調節するように、各光源の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバー接続装置が適用されたディスプレイ装置。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【国際調査報告】