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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(54)【発明の名称】ハンドスタンドトレーニング装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/02 20060101AFI20230516BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
A63B23/02 C
A63B69/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542258
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 DE2020101087
(87)【国際公開番号】W WO2021139851
(87)【国際公開日】2021-07-15
(31)【優先権主張番号】102020100161.4
(32)【優先日】2020-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522274053
【氏名又は名称】プロハンドスタンド リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】アンドレセン ヘッディース
(57)【要約】
本発明はハンドスタンドトレーニング装置(10、100)に関する。利用者(50)が逆立ちを習得でき、その後は如何なる装置もなく逆立ちできるように、ハンドスタンドトレーニング装置(10)が、ベース要素(11、111)と、腕(52)に対する接触面(14)を有する支持要素(13)とを有することが提案される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース要素(11、111)と、腕(52)に対する接触面(14)を有するサポート要素(13)とを備えたハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項2】
前記ベース要素が、手(51)に対する接触面(12)を有する立設可能なスタンド(11)として設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10)。
【請求項3】
前記ベース要素が、例えばバー(201)を有し、前記バー(201)が手(51)に対する接触面(12)を形成するスポーツ用具の外部アイテム(200)のための締結要素(111)として設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドスタンドトレーニング装置(100)。
【請求項4】
逆立ちの際に、体重が手(51)から前記手の接触面(12)に伝達され、その結果、前記サポート要素(13)に腕(52)の力が作用するときにも、前記ベース要素(11、111)が安定的に床上に保持されるように設計されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項5】
前記サポート要素(13)が配置された少なくとも1つの実質的に垂直に延びる柱(15)がベース要素(11、111)に固定されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項6】
前記柱(15)と前記サポート要素(13)との間にスペーサ(16)が設けられており、前記スペーサ(16)が前記柱(15)に対して実質的に直交していることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項7】
前記スペーサ(16)はガイド要素(17)を有し、かつ前記柱(15)が相補的なガイド(18)を有し、これにより、前記スペーサ(16)が前記柱(15)に沿って垂直に移動可能で、高さを調節できるように設計されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項8】
前記スペーサ(16)は、その長さを調節可能することができ、特に、伸縮自在および/またはロック可能であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項9】
前記柱(15)は、前記サポート要素(13)を所定の高さに調節するためのスケール(19)を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項10】
単一のピースで形成されていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項11】
間隔をあけた2つの柱(15)が設けられ、前記サポート要素(13)が前記2つの柱(15)の間に配置され、好ましくは高さが調節可能であることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項12】
前記サポート要素(13)が、実質的に水平に延びる保持要素、特に、ストリップ(27)またはクロスピースに取り付けられており、前記保持要素の両端がそれぞれ前記2つの支持体(15)の1つに取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項11に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項13】
前記保持要素(27)を所望の高さで引っ掛けることができる複数のフック状の凹部(28)が、前記柱(15)に前記保持要素(27)を固定するために設けられていることを特徴とする、請求項12に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)。
【請求項14】
下側の前記スタンド(11)および/または前記手(51)のための前記接触面(12)は、それぞれ滑り止め構造(20)またはコーティング(20)を有することを特徴とする、請求項1~13のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置。
【請求項15】
両腕(52)と両手(51)でそれぞれ使用するためのセットであって、請求項1~14のいずれか1項に記載のハンドスタンドトレーニング装置(10、100)2つを含むセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドスタンドトレーニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
逆立ち(ハンドスタンド/倒立)を行うために多数の安定した動きが必要であるため、逆立ちの習得はスポーツマンにとって大きな課題となっている。すなわち、逆立ちの際には、なかでも指の働き、手の角度、前腕の力、肩の角度、肩の開き、腰の角度、脚の位置、頭の傾き、および視線の固定点を調整する必要がある。したがって、逆立ちには、様々な筋肉および身体部位をコントロールする非常に複雑な体系(システム)が必要とされる。逆立ちを練習する人は、ほとんど、常に壁をサポート手段として利用し、したがって主に足が支持されるようにしている。壁は、バランスを失った場合に、脚を動かし、一時的に安定させるために両足または片足をつけるために利用される。これは、逆立ちの際には、様々な身体部位におけるわずかな動きでバランスを保ったり崩したりするので、静止しようとしている体が、脚の比較的大きな動きによって再び不安定にならざるを得ないという欠点を有している。フリーで保たれた逆立ちを安定させる効果を有する、胴体または脚を支持する特殊な装置も存在する。しかしながら、このようなやり方で訓練した人は、すべての関与する筋肉および神経がこのような補助手段に順応してしまうため、これらの補助手段なしではほとんど二度と逆立ちを保てなくなるという問題が既知となっている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上述した先行技術を背景として開発されたものである。本発明の目的は、利用者が逆立ちを習得でき、最終的には如何なる装置を用いることなくフリーで(自由支持で)逆立ちできるハンドスタンドトレーニング装置(逆立ち訓練装置)を提案することである。
【0004】
この目的は、当該腕のための実質的に垂直に延びる接触面を有する支持要素(サポート要素)を有する逆立ち訓練装置を提供することによって達成される。訓練の際は、一方の手が支持要素の腕接触面に支持されるように、または一方の手がそれに包囲されるように、下側の手のひらを手接触面(手支え面)に置く。胴体および脚が回転運動しながら上方へ加速されると、腕は、支持面の静的特性により、訓練している人の振れ方向(スイング方向)の固定位置がもたらされ、これにより、転倒が著しく抑止され、したがって訓練している人の下側の重心部位がほぼ固定される。腕は垂直な位置で保たれ、転倒が確実に防止される。支持されるのが足や脚や背中ではなく、腕であることから、訓練している人は、足を壁際に立てて不必要に運動させることなく、主にバランスを司る脚、腰、肩甲帯の身体部位を目標通りにトレーニングできるため、一度揃えたバランスを集中的に崩すことがなく、一定期間練習すると自由に保持できる逆立ちを維持できる特別な訓練効果をもたらす。したがって、この逆立ち訓練装置は、腰、脚、および背中にある上部の重心領域を安定させるのではなく、指を床面に押し付ける強く鍛えられた前腕筋の代わりに、訓練している人の下部の重心領域での安定した基盤を訓練している人に提供する。
【0005】
以下では、限定しない追加的な特徴を有する本発明の有利な実施形態を説明する。
【0006】
ベース要素として、例えば床に置くことができるスタンドを設けていてもよく、たとえば、このスタンドは、床の水平面に対して本質的に水平である手に対する接触面を有している。
【0007】
ベース要素は、特にバー(棒状部材)を備えたスポーツ用具(運動器具)の外部アイテムのための締結要素として設計してもよい。この場合、バーが、このバーを掴む手に対する接触面となる。これは、本発明の一部ではないその他のいろいろなスポーツ用具での、このハンドスタンドトレーニング装置の利用を可能にする。床の表面に平行に配置されたバーの固定位置は、これらのバーを用いてまたは平行棒で可能な様々な練習形態を許容する。例えば体操選手が逆立ち、腕立て伏せ、またはその他の練習を実施することができ、これらの練習の際、腕支持部は、垂直だけでなく、バーの周りを回転可能な任意の角度で固定でき、これは、腕支持部に対して変化する腕の角度への適合を可能にする。
【0008】
この訓練装置は、逆立ちの際に、体重が手から手接触面に伝達されるよう設計されているので、腕の力が支持要素に作用していても、ベース要素もしくはスタンドまたはスポーツ用具が安定して床に維持される。
【0009】
ベース要素には、床または手接触面に対して実質的に垂直に延びる少なくとも1つの柱がとりつけられており、この柱に支持要素が配置されている。利用の際、手接触面に置いた手の指は、親指を除いて柱の方向を指している。
【0010】
柱と支持要素との間にスペーサが設けられており、このスペーサは柱に対して実質的に直交するよう配置されている。
【0011】
スペーサはガイド要素を有し、かつ柱は相補的なガイドを有するので、スペーサは柱に沿って移動可能であり、それにより、その高さを調節可能に設計されている。これにより腕を様々な領域で、例えば前腕からその下の手首の関節までの領域または上腕の領域で支持できる。スペーサの高さを徐々に下げることにより、練習者がその神経系を、減少するサポート作用に慣れさせることができ、この減少するサポート作用により、練習者が器具に依存しなくなるようにすることができる。壁を用いた練習の場合とは違い、こうしてサポートを次第に減らすことおよび完全に訓練装置なしで逆立ちをフリーで保つことが、速く達成される。
【0012】
スペーサはその長さを調節可能であり、特に、伸縮自在および/またはロック可能に設計されていてもよい。これにより、支持要素の位置を、訓練している人の解剖学的構造または指の長さに適合させることができ、その結果、手接触面での手の異なる位置を異ならせ、したがって、腕と支持要素との間隔を変化させる。
【0013】
柱は、高さ調節のための目盛を有する。それにより、各腕のために2つの訓練装置を使用する場合に、支持要素は同じ高さに調節できる。
【0014】
さらなる一実施形態では、ハンドスタンドトレーニング装置が単一のピースで形成されており、例えば射出成形法で製造される。それにより、この訓練装置は特にコンパクトであり、製造が非常に安価である。
【0015】
さらなる一実施形態では、間隔をあけた2つの柱が設けられ、支持要素は、両方の柱の間に配置されており、好ましくは高さ調節可能である。
【0016】
この支持要素は、水平に延びる保持要素に固定されており、この保持要素は、例えばストリップまたはクロスピース(横材)として形成されており、かつ実質的に水平に延びる。保持要素の両端は、それぞれ2本の柱(15)の一方または他方に取り外し可能に取り付けられている。
【0017】
柱に保持要素を固定するために、保持要素を所望の高さで引っ掛けることができる複数のフック状の凹部が設けられる。
【0018】
スタンドは、その下面および/または手との接触面に滑り止め構造またはコーティングを有する。
【0019】
本発明は、両手で使用するためのまたは両腕を支持するための、上述した特徴の組合せを有する2つのハンドスタンドトレーニング装置を備えたセットをさらに含む。これらのハンドスタンドトレーニング装置は、利用の際、相応に相並べて配置される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】ハンドスタンドトレーニング装置を側面側かつ前方側から見た斜視図である。
図2】ハンドスタンドトレーニング装置を側面側かつ後方側から見た斜視図である。
図3a】上方位置にある支持要素を備えたハンドスタンドトレーニング装置を利用者と共に示す側面図である。
図3b】中間位置にある支持要素を備えたハンドスタンドトレーニング装置を利用者と共に示す側面図である。
図3c】下方位置にある支持要素を備えたハンドスタンドトレーニング装置を利用者と共に示す側面図である。
図4】第2実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置を利用者と共に示す側面図である。
図5】第3実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置の斜視図である。
図6】第4実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置の斜視図である。
図7】第5実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
各図において、機能的に同一の要素には同一の符号を付している。
【0022】
以下では、図面を参照しながら本発明の例示的な実施形態を詳細に説明し、図面によりさらなる有利な特徴が示される。
【0023】
図1は、ハンドスタンドトレーニング装置(逆立ち訓練装置)10を斜め前方から見た斜視図である。ハンドスタンドトレーニング装置10は、下方の土台として、床に置くことができる立設可能なスタンド(台座)11を有する。練習の際に滑らないように、スタンド11の下面に、ゴム製の滑り止めコーティング20’が設けられている。スタンド11は、その上面に、右手または左手用のほぼオーバル形の水平な接触面(支え面)12を有し、この支え面12も滑り止めコーティング20で覆われている。
【0024】
スタンド11の後端には、断面がほぼ正方形の垂直な柱(支柱)15が取り付けられており、すなわち柱15は矩形断面の形状を有する。柱15は、垂直に、すなわち柱15の長手軸線に平行に延びる溝18を有し、この溝18が、ガイド要素17のためのガイドとして役立つ。
【0025】
ガイド要素17は、無段階に垂直に移動可能に柱15に取り付けられている。ガイド要素17は立方体状の外形を有する。ガイド要素17には、対応しているサネ部/止め部
(bung)21が固定され、これが溝18に噛み合う。ガイド要素17は、四角い柱15の4つの面の一領域を包囲し、それによりこの4つの面が追加的なガイドとして役立つ。それにより、ガイド要素17は、上下に動かしても、確実に柱15に固定される。
【0026】
ガイド要素17には、水平に延びるスペーサ16の後端が取り付けられている。スペーサ16の反対側の前端には、腕に対する支持要素(サポート要素)13が取り付けられている。この支持要素13は、床に対して実質的に垂直に延びる腕接触面(腕支え面)14を含み、この腕接触面14は、当てがわれる腕の形状に適合するよう凹状に湾曲している。
【0027】
図2は、ハンドスタンドトレーニング装置を斜め後ろから見た斜視図である。柱15は、その裏面に、支持要素13を所定の高さに調節するためのスケール19を有することが図示されている。調節のため、ガイド要素17の裏面には指針23を備えた凹部22が設けられている。
【0028】
図3a~図3cは、ハンドスタンドトレーニング装置10および利用者50を示す側面図であり、各図において、支持要素13はそれぞれ異なる高さに調節されている。支持要素13の高さは無段階に調節可能なので、すべての(不図示の)中間位置にも調節され得る。利用者50は、それぞれその上半身がまだ水平な姿勢になっている逆立ちの最初の段階で図示されている。このとき利用者50の手51は手接触面(手支え面)12に載っている。これにより、体重(体の重量)が手51から手接触面12に伝達され、かつスタンドが下へと床に押し付けられる。それにより、腕52の力が支持要素13に作用しても、訓練装置10は安定して床に留まっており、ひっくり返ることはない。
【0029】
図3aでは、支持要素13が最も上方の位置に移動されている。これにより上腕53が支持される。この場合、腕52の梃子による支持作用が最大となるなので、この位置への調節は特に初心者に適している。
【0030】
図3bは、中間位置での支持要素13を示し、この位置では腕52が腕の関節の領域で支持される。この位置への調節は、支持効果が中程度の範囲にあるので、上達した利用者50に適している。
【0031】
図3cは、最も下方の位置での支持要素13を示し、この位置では腕52が手首の関節の領域で支持される。この位置への調節は、支持効果がわずかであるので、非常に上達した利用者50に適している。利用者が、図3cに示した最も下方の位置で確実に逆立ちを実行できるのであれば、続いて最終のトレーニング段階において、如何なる装置を用いることもなく、フリーでの逆立ちを訓練することができる。最初は両方の腕52のために2つの装置10から成るセットを使い、その後、片方の腕52のために1つの装置10だけを使って、最終的にはフリーで訓練してもよい。
【0032】
図4は、第2の実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置10’を利用者50と共に示す側面図である。この実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置10’は単一のピースで(一体的に)形成されている。ハンドスタンドトレーニング装置10’は、上述した実施形態のハンドスタンドトレーニング装置10と同様に、手接触面12を有するスタンド11を有する。ただし、このスタンド11は、S字状に湾曲した柱15および末端支持要素13に直接融合している。
【0033】
図5は、第3の実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置10”の詳細な斜視図である。この実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置10”は、図1と同様に、垂直な柱15は、ガイド要素17と、水平に延びるスペーサ16と、支持要素13と共に図示されている。この第3の実施形態のためのスペーサ16は中空である。この中空空間内に、引き出し要素24が移動可能に配置されている。引き出し要素24には複数の離隔した開口部25が設けられている。スペーサ16は、その端領域に開口部25’を有する。引き出し要素24は、その開口部25のうちの1つがスペーサ16の開口部25’と一致する位置で、両方の開口部にピン26を通して差し込むことで位置を固定することができる。これによりスペーサ16は長さを調節可能であり、したがって柱15からの支持要素13の距離を変更することができる。調節位置の数は、引き出し要素24の穴25の数に対応する。
【0034】
図6は、第4の実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置の10’’’の斜視図である。第4の実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置10’’’は、他の実施形態と同様に、床に置くことができ、右手または左手51に対する水平な接触面(支え面)12を備えるスタンド11と、支持要素13とを有する。ただし、1つの柱15の代わりに、ある特定の間隔をあけた2つの垂直な柱15がスタンド11に取り付けられ、支持要素13は両方の柱の間に配置されている。この支持要素13は、水平に延びるストリップ27に取り付けられており、ストリップ27の両端は、それぞれの柱15に対して取り外し可能に取り付けられている。ストリップ27の固定のために、柱15には、ストリップ27を所望の高さで固定できる複数のフック状の凹部28が設けられている。
【0035】
図7は、第5の実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置100の斜視図である。この実施形態によるハンドスタンドトレーニング装置100の上方部分は、図1に示したハンドスタンドトレーニング装置10の上方部分に実質的に対応している。この上方部分は、ガイド要素17を備えた垂直な柱15を含み、ガイド要素17は垂直に移動可能に柱15に取り付けられている。ガイド要素17には、支持要素13および支持要素13の腕接触面(腕支え面)14を備えた水平に延びるスペーサ16が設けられている。
【0036】
下方のベース要素として、スポーツ用具の外部アイテム200のための締結要素111が用いられる。スポーツ用具200は、手51(不図示)に対する接触面(支え面)12となる丸いバー201を有する。ベース要素すなわち締結要素111は、バー201を把持するクランプ部材として形成されており、このようにして、ハンドスタンドトレーニング装置100をスポーツ用具200に固定する。
【符号の説明】
【0037】
10 ハンドスタンドトレーニング装置
11 スタンド
12 手接触面
13 支持要素
14 腕接触面
15 柱
16 スペーサ
17 ガイド要素
18 ガイド
19 スケール
20 コーティング
21 ガイド用サネ部(止め部)
22 凹部
23 指針
24 引き出し要素
25 開口部
26 ピン
27 ストリップ
28 切込み
50 人
51 手
52 腕
53 上腕
54 腕の関節
55 前腕
100 ハンドスタンドトレーニング装置
111 締結要素
200 スポーツ用具のアイテム
201 バー
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】