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特表2023-520983配達ロボットの積載ボックス状態管理システム及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(54)【発明の名称】配達ロボットの積載ボックス状態管理システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20230516BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20230516BHJP
   F25D 23/12 20060101ALI20230516BHJP
   B65D 81/18 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
F25D11/00 101D
F25D11/00 101W
F25D23/00 302M
F25D23/12 M
B65D81/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557759
(86)(22)【出願日】2021-03-22
(85)【翻訳文提出日】2022-11-01
(86)【国際出願番号】 KR2021003509
(87)【国際公開番号】W WO2021201479
(87)【国際公開日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0039302
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0090130
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517107058
【氏名又は名称】ウーワ ブラザーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120008
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 くみ子
(72)【発明者】
【氏名】キム ミョンシク
(72)【発明者】
【氏名】パク ジンソク
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュンウ
【テーマコード(参考)】
3E067
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB01
3E067AB26
3E067BA05A
3E067BC06A
3E067CA05
3E067CA18
3E067EB27
3E067FC01
3E067GA01
3E067GA06
3E067GB11
3E067GB15
3E067GD01
3E067GD02
3E067HA05
3L045BA02
3L045CA02
3L045DA04
3L045KA07
3L045KA11
3L045PA04
3L345AA05
3L345AA16
3L345DD21
3L345DD62
3L345EE36
3L345FF04
3L345FF19
3L345GG17
3L345KK02
3L345KK04
(57)【要約】
配達ロボットの積載ボックス状態管理システムが開示される。本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムは、配達ロボットに備えられて配達物品が積載される積載ボックス、積載ボックスの内部状態を感知できる感知部、積載ボックスの内部温度を調節できる温度調節部、積載ボックスの内部の匂いを除去するための脱臭部、及び感知部の感知結果によって、温度調節部又は脱臭部の少なくとも一方の動作を制御するための制御部を含み、制御部は、予め定められた配達物品の推奨温度に基づいて、感知部によって感知される積載ボックスの内部温度が推奨温度に対応するように温度調節部を制御し、感知部によって感知される匂いが一定濃度以上である場合、脱臭部を駆動させる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
配達ロボットに備えられて配達物品が積載される積載ボックスと、
前記積載ボックスの内部状態を感知できる感知部と、
前記積載ボックスの内部温度を調節できる温度調節部と、
前記積載ボックスの内部の匂いを除去するための脱臭部と、
前記感知部の感知結果によって、前記温度調節部又は前記脱臭部の少なくとも一方の動作を制御するための制御部と、
を含み、
前記制御部は、
予め定められた前記配達物品の推奨温度に基づいて、前記感知部によって感知される前記積載ボックスの内部温度が前記推奨温度に対応するように前記温度調節部を制御し、
前記感知部によって感知される匂いが一定濃度以上である場合、前記脱臭部を駆動させる、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。
【請求項2】
前記温度調節部は、
ヒータ及び冷却器の機能を行うことができる冷温装置、又は前記積載ボックスに積載されて加熱又は冷却が可能な容器に収容された液体を含む、請求項1に記載の配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。
【請求項3】
前記脱臭部は、
UVランプを含む、請求項1に記載の配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、
前記積載ボックスのカバーの開閉を制御できることを特徴とし、
前記積載ボックスに配達物品が積載されているとき、前記感知部の感知結果に基づいて前記カバーを所定時間開放するか、
前記積載ボックスに積載された配達物品が荷下ろしされてから一定時間が経過すると、前記カバーを所定時間開放することを特徴とする、請求項1に記載の配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。
【請求項5】
前記配達ロボットの積載ボックス状態管理システムは、
前記積載ボックスの内部から外部に向かって風を生成できるファンをさらに含み、
前記制御部は、
前記カバーが開かれると前記ファンが駆動するように制御することを特徴とする、請求項4に記載の配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。
【請求項6】
前記制御部は、
第1配達物品の配達が完了すると、配達予定の第2配達物品が積載される前に前記第2配達物品の推奨温度に対応するように前記温度調節部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。
【請求項7】
前記制御部は、
第1配達物品の配達が完了すると、配達予定の第2配達物品が積載される前に前記脱臭部を駆動させることを特徴とする、請求項1に記載の配達ロボットの積載ボックス状態管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム及びその方法に関し、より具体的には、配達ロボットを用いた配達時に、配達ロボット内部の積載ボックスの温度調節と匂いの除去を可能にする技術的思想に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、料理等を配達する際に配達員が配達バッグを用いたり、店舗で容器やビニール等で包装された状態のまま配達を行っている。
【0003】
図1は、従来の配達員の配達バッグの一例を示す。
【0004】
図1を参照すると、保温材を用いた配達バッグが示されている。このような保温材は、配達バッグ内部の温度変化を抑制し、内部に積載される料理の温度変化を低減することができる。例えば、温かい料理の温度低下を防止したり、冷たい料理や冷凍食品の場合、別のアイスパック等を用いて低温を維持することができる。
【0005】
このような従来の方式は、保温/保冷材により一定レベルで温度を維持することは可能であるが、配達ロボットに適用すると保冷のためのアイスパックの交換が必要であり、アイスパックの挿入/除去による負担が増加するという問題がある。
【0006】
また、従来の方式による温度調節は、積載ボックスの内部に積載される料理の初期温度に依存するため、配達時間が経過するにつれて温度変化が発生してしまう。
【0007】
また、従来の方式では、外部との接触を遮断するために空気の出入りを防止することになるが、このとき、内部に湿気が溜まることによって料理や包装材が湿るという問題がある。
【0008】
また、空気の出入りを防止するため、配達バックや積載ボックスの内部に料理の匂いが濃く残っており、次の料理の配達時に匂いが混ざって不快感を引き起こす恐れがあるという問題がある。
【0009】
したがって、従来のように単に保温/保冷材を挿入して、配達バック内の料理の初期温度に依存するよりも、積載ボックスの内部状態を感知し、温度を調節するか又は匂いを除去できるようにする技術的思想が求められている。
【0010】
特に、配達ロボットを用いた配達サービスがまだ広く活用されていない状況で、配達ロボットにおける積載ボックスの内部温度、匂い等のコンディションを調節して顧客により良い配達サービスを提供できる技術的思想が十分でないのが実情である。
【0011】
したがって、従来の配達員の配達バッグはもちろん、特に配達ロボットにおける積載ボックスの状態を容易に管理し、配達ロボットによる配達サービスのクオリティを向上させることで、配達ロボットを用いた配達サービスの競争力を再考できるようにする技術的思想が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】大韓民国登録特許(登録番号10-2015994、「アスコン温度低下防止用積載ボックス」)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、配達ロボットにおける積載ボックスの内部状態をセンサで感知して温度維持及び調節を効果的に行い、内部温度の調節及び匂いの除去を容易に行うことができる技術的思想を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記技術的課題を解決するための本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムは、配達ロボットに備えられて配達物品が積載される積載ボックスと、前記積載ボックスの内部状態を感知できる感知部と、前記積載ボックスの内部温度を調節できる温度調節部と、前記積載ボックスの内部の匂いを除去するための脱臭部と、前記感知部の感知結果によって、前記温度調節部又は前記脱臭部の少なくとも一方の動作を制御するための制御部と、を含み、前記制御部は、予め定められた前記配達物品の推奨温度に基づいて、前記感知部によって感知される前記積載ボックスの内部温度が前記推奨温度に対応するように前記温度調節部を制御し、前記感知部によって感知される匂いが一定濃度以上である場合、前記脱臭部を駆動させてもよい。
【0015】
また、前記温度調節部は、ヒータ及び冷却器の機能を行うことができる冷温装置、又は前記積載ボックスに積載されて加熱又は冷却が可能な容器に収容された液体を含んでもよい。
【0016】
また、前記脱臭部は、UVランプを含んでもよい。
【0017】
また、前記制御部は、前記積載ボックスのカバーの開閉を制御できることを特徴とし、前記積載ボックスに配達物品が積載されているとき、前記感知部の感知結果に基づいて前記カバーを所定時間開放するか、又は前記積載ボックスに積載された配達物品が荷下ろしされてから一定時間が経過すると、前記カバーを所定時間開放することを特徴としてもよい。
【0018】
また、前記配達ロボットの積載ボックス状態管理システムは、前記積載ボックスの内部から外側に向かって風を生成できるファンをさらに含み、前記制御部は、前記カバーが開かれると前記ファンが駆動するように制御することを特徴としてもよい。
【0019】
また、前記制御部は、第1配達物品の配達が完了すると、配達予定の第2配達物品が積載される前に前記第2配達物品の推奨温度に対応するように前記温度調節部を制御することを特徴としてもよい。
【0020】
また、前記制御部は、第1配達物品の配達が完了すると、配達予定の第2配達物品が積載される前に前記脱臭部を駆動させることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一実施形態によると、積載ボックスの内部状態をセンサで感知して温度維持及び調節を効果的に行い、内部の匂いを容易に除去できるようにすることによって、配達ロボットを用いた配達中で配達時間が多少長くなっても料理が最適な状態で顧客に配達されるという効果がある。
【0022】
これにより、配達される料理の質を高く維持でき、配達ロボットを用いた配達サービスの競争力を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
図1】従来の配達員の配達バッグの一例を示す。
図2】本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの概略構成を示す。
図3】本発明の一実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの温度調節の概念を説明するための図である。
図4】本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの匂い除去概念を説明するための図である。
図5】本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの外部空気流入方式を説明するための図である。
図6】本発明の他の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの温度調節方式の具体例を示す図である。
図7】本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの匂い除去方式の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に示し、詳細な説明に詳しく説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、本発明の精神及び技術的範囲に含まれるすべての変換、等価物から代替物を含むものと理解されたい。本発明の説明において、関連する公知技術の具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0025】
第1、第2等の用語は様々な構成要素を説明するために使用することができるが、上記構成要素は上記用語によって限定されるべきではない。上記用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0026】
本出願で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図していない。単数の表現は、文脈上明らかに異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
【0027】
本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、本明細書に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はそれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであり、1つ又は複数の他の特徴、数、段階、動作、構成要素、部品、又はそれらを組み合わせたものの存在又は追加の可能性を事前に除外しないものと理解されたい。
【0028】
図2は、本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの概略構成を示す。
【0029】
図2を参照すると、本発明の一実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100は、積載ボックス110、積載ボックス110の内部状態を感知できる感知部120、積載ボックス110の内部温度を調節できる温度調節部130、積載ボックス110の内部の匂いを除去するための脱臭部140、及び/又は感知部120の感知結果によって、温度調節部130及び/又は脱臭部140の動作を制御するための制御部150を含んでもよい。
【0030】
積載ボックス110は、配達される物品(例えば、配達料理等)が積載されるように、内部に積載空間が形成されていてもよい。
【0031】
本明細書では、積載ボックス110が配達ロボットに設けられ、配達ロボットによって配達物品の配達が行われる場合を例に説明するが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、配達ロボットだけでなく、従来の配達員が配達物品を配達するために備える別途の配達バッグや配達ボックス等にも本発明の技術的思想を適用できることは、本発明が属する技術分野の平均的な専門家であれば容易に推論できるであろう。以下では、説明の便宜上、積載ボックス110が配達ロボットに備えられ、配達ロボットによる配達を行う場合を中心に説明する。
【0032】
なお、本明細書では、説明の便宜上、配達物品が配達料理である場合を例に説明するが、配達物品は配達料理に限定されない。配達物品が料理でなくても、積載ボックス110に積載が可能であると共に、積載ボックス110内で保温/保冷が必要な場合、又は積載ボックス110の内部の匂いに対する管理が必要な場合であれば、種類にかかわらず本発明の技術的思想を適用することができる。
【0033】
感知部120は、積載ボックス110の内部温度及び/又は匂いを感知することができる。例えば、積載ボックス110に所定の料理が積載された場合、料理が積載された直後に感知される温度と、配達が行われて時間が経過するにつれて感知される温度が変わることがあり、感知部120は、そのような積載ボックス110の内部温度変化を感知することができる。
【0034】
また、感知部120は、積載ボックス110の内部の匂いを感知することができる。このとき、感知部120は、積載ボックス110の内部の匂いの程度(濃度/強度)を感知することもできる。
【0035】
このために、感知部120は、温度を感知するための温度センサ及び/又は匂いを感知するための所定の嗅覚センサを備えていてもよい。特定の空間内で温度や匂い分子を感知できるセンサについては広く知られているので、本明細書で詳細な説明は省略する。
【0036】
一方、温度調節部130は、積載ボックス110の内部温度を調節することができる。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの温度調節の概念を説明するための図である。
【0038】
温度調節部130は、例えば、ヒータや冷却器等のように、積載ボックス110の内部の空気を加熱又は冷却できる所定の温度調節装置で実現されてもよい。温度調節装置は、ペルティエ効果により発熱又は冷却が可能な熱電素子を用いてもよく、電気エネルギーにより加熱されるヒータや所定の冷媒を用いた冷却器等の装置で実現されてもよい。
【0039】
このような温度調節は、特に配達物品の特性上、配達中に一定温度を維持する必要がある場合(例えば、冷やすと風味が落ちるメニュー、常温で時間が経過するほど溶けてしまったり、鮮度が落ちるメニュー等)、客様により良質なサービスを提供するために必要であり得る。
【0040】
実施形態によると、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100は、所定の液体を用いて積載ボックス110の内部温度を調節又は維持することができる。この例を図6に示す。
【0041】
図6は、本発明の他の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの温度調節方式の具体例を示す。
【0042】
図6を参照すると、所定の液体が収容された容器10を積載ボックス110の内部に予め設けてもよい。所定の液体は水であってもよく、必要に応じて所定の化学処理が施されたり、所定の化学物質が添加及び合成された溶液であってもよい。本明細書では、説明の便宜のために、液体を水で実現し、容器10内で水を加熱又は冷却して温水又は冷却水として用いる場合を例に説明する。もちろん、本発明が必ずしもこれに限定されるわけではない。
【0043】
温水又は冷却水は、予め積載ボックス110の内部に備えられた容器10に保管された水を必要に応じて加熱又は冷却して使用してもよく、積載ボックス110に積載される配達物品によって配達物品を積載するときに温水又は冷却水が入った容器10を選択的に共に積載してもよい。前者の場合、積載ボックス110の内部には、容器10を加熱又は冷却できる別途の装置が設けられていてもよい。あるいは、別途の装置が設けられておらず、温度調節部130の駆動により容器10の内部の水を加熱又は冷却してもよい。
【0044】
また、温水又は冷却水が収容された容器10は、図に示すように配達物品が積載される空間とは別に区分された空間に保管され、所定の熱伝達手段によって配達物品及び/又は配達物品が積載された空間を加熱/冷却できるように実現されてもよい。実施形態によっては、容器10と配達物品とが、積載ボックス110の内部の同じ空間に共に積載され、配達物品の温度変化を抑制するように実現されてもよいことは言うまでもない。
【0045】
このように温水又は冷却水を用いる場合は、配達距離(時間)によって温度調節部130を駆動することなく、積載ボックス110の内部温度を所定レベル内で一定に維持することができ、温度調節部130が駆動されても、駆動範囲、駆動時間を短縮でき、効果的にエネルギーを節約できる効果を有する。
【0046】
また他の実施形態によると、温度調節部130は、積載ボックス110の内部全体の温度を調節することはもちろん、一部の局所範囲を加熱又は冷却して一部の温度のみを調節してもよい。
【0047】
例えば、積載ボックス110の内部に、配達物品のうち飲料が入った容器を保持できるホルダーが設けられてもよい。このような場合、温度調節部130は、ホルダー又はホルダー付近の制限された範囲のみを集中的に加熱又は冷却して、積載された飲料を熱く維持するか又は冷たく維持してもよい。
【0048】
このように、積載ボックス110の内部温度及び/又は制限された範囲の温度(例えば、ホルダー等)を調節するための温度調節部130の駆動は、制御部150によって行われてもよい。
【0049】
制御部150は、本発明の技術的思想を実現するための演算及び他の構成を制御する機能を行ってもよい。制御部は、プロセッサ、記憶装置、及び記憶装置に記憶されてプロセッサによって実行されるプログラムを含んでもよい。以下、本明細書において、制御部150が所定の動作を行うとは、プロセッサがプログラムを実行して行う一連のデータ処理及び/又は制御によって行われ得ることを、本発明の技術分野の平均的な専門家であれば容易に推論することができるであろう。
【0050】
例えば、制御部150は、感知部120の感知結果によって温度調節部130を駆動して積載ボックス110の内部温度を調節するか、又は感知部120の感知結果によって脱臭部140の動作を制御してもよい。
【0051】
一実施形態によると、制御部150は、積載ボックス110の内部温度が予め設定された温度に対応するように温度調節部130を制御してもよい。例えば、配達中に積載ボックス110に積載された配達料理が冷えることを防止できる温度が、配達料理の特性によって予め設定されてもよい。以下、本明細書では、配達物品(例えば配達料理)の特性によって維持することが好ましい温度を推奨温度という。また、制御部150は、感知部120の感知結果によって、積載ボックス110の内部温度が推奨温度を中心に一定基準を外れる場合、温度調節部130を駆動して積載ボックス110の内部温度を推奨温度に対応するように調節してもよい。
【0052】
このために必要な配達物品の特性に関する情報、例えば、配達物品の種類、推奨温度等の情報は、配達ロボットによって配達が行われる前に制御部150に予め記憶されていてもよい。例えば、配達物品の特性に関する情報は、顧客が注文する際の注文情報より制御部150に入力されるか、又は制御部150が注文情報から必要な情報(例えば、配達物品の種類、推奨温度等)を抽出してもおい。あるいは、配達ロボットを管理する主体から所定の管理システムを介して必要な情報を制御部150に伝送したり、配達物品を設けて配達ロボットによって配達物品を配達する店舗で配達ロボットの出発前に該当情報を入力してもよい。このために、制御部150は、店舗のPOS端末又は配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100を管理する管理主体のシステムと通信を行って必要な情報を送受信することができる。
【0053】
一方、制御部150は、上述したように、感知部120の感知結果によって脱臭部140の動作を制御してもよい。このために、上述したように、感知部120は、積載ボックス110の内部の匂いを感知できる嗅覚センサを含んでもよい。
【0054】
図4は、本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの匂い除去概念を説明するための図であり、図7は、本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの匂い除去方式の具体的な例を示す。
【0055】
一実施形態によると、感知部120によって感知される匂いが一定濃度を超える場合、制御部150は、脱臭部140を駆動して積載ボックス110の内部の匂いを除去するようにしてもよい。
【0056】
あるいは、制御部150は、一定間隔で定められた時間に亘って脱臭部140を繰り返し駆動して、積載ボックス110の内部の匂いを除去してもよい。
【0057】
このための脱臭部140は様々に実現することができる。
【0058】
例えば、脱臭部140は、図7に示すようにUVランプ20を含んでもよく、制御部150は、UVランプ20のオン/オフを制御して脱臭部140の駆動を制御してもよい。
【0059】
実施形態によって、脱臭部140は、匂いを吸収又はろ過できる脱臭フィルタの形態で実現されてもよい。このような場合、脱臭部140は、制御部150の制御がなくても常に匂いの除去を行うことができる。
【0060】
他の実施形態によると、脱臭フィルタが積載ボックス110の内部で別途のケース又はカバー等によって覆われており、制御部150がケース又はカバーを開けると匂いの除去を行ってもよい。
【0061】
本発明の他の実施形態によると、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100は、積載ボックス110の内部に外部空気を流入させることで、積載ボックス110の内部温度を調節するか又は匂いを除去してもよい。この例を図5に示す。
【0062】
図5は、本発明の実施形態による配達ロボットの積載ボックス状態管理システムの外部空気流入方式を説明するための図である。
【0063】
図5を参照すると、制御部150は、積載ボックス110のカバーの開閉を制御してもよい。例えば、制御部150は、所定時間の間、積載ボックス110のカバーを開放して外部空気を積載ボックス110の内部に流入させることにより、積載ボックス110の内部温度を常温に近づけるか、積載ボックス110の内部の匂いが外部に排出されるようにしてもよい。
【0064】
このとき、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100は、積載ボックス110の内部に、外部に向かって駆動されるファン(図示せず)を備えてもよい。ファン(図示せず)が駆動されると、積載ボックス110の内部空気と外部空気との循環がよりスムーズに行われ、積載ボックス110の内部の匂いが外部により容易に排出されるようになる。このようなファン(図示せず)の駆動も制御部150によって制御することができる。
【0065】
積載ボックス110のカバーの開閉は、積載ボックス110に配達物品が積載されて配達が行われる途中で行われてもよく、配達が完了して配達物品が積載ボックス110から荷下ろしされた後に行われてもよい。
【0066】
また、積載ボックス110のカバーは、可動範囲内で完全に開放されてもよいが、可動範囲内で一部の範囲だけ開放されてもよい。このようなカバーの開放範囲は、現在、配達ロボットが走行中であるか、停止しているか否かや、積載ボックス110内に配達物品が積載されているか否か等の状況によって可変的であり得る。
【0067】
このような積載ボックス110のカバーの開閉は、温度調節部130及び/又は脱臭部140の動作と共に行われてもよい。
【0068】
例えば、感知部120により一定濃度以上の匂いが感知されると、制御部150は、脱臭部140を駆動(例えば、UVランプ20の駆動)すると共に積載ボックス110のカバーを開放してもよい。また、制御部150は、カバーを開放すると共に積載ボックス110の内部に設けられたファン(図示せず)を共に駆動してもよい。このような場合、比較的短時間で匂いを効果的に除去することができる。もちろん、カバーの開放とファン(図示せず)の駆動は必ずしも共に行われる必要はなく、カバーが解放されてもファン(図示せず)は必要に応じて駆動されなくてもよい。
【0069】
また、必要に応じて、制御部150は、温度調節部130及び/又は脱臭部140の駆動やカバーの開閉を別途制御してもよい。
【0070】
また、このような制御部150による温度調節、脱臭、及び/又は外部空気の流入のための動作は、配達ロボットが現在配達中の第1配達物品と、以降に配達予定の第2配達物品の特性によって選択的に行われてもよく、行われなくてもよい。
【0071】
例えば、第1配達物品及び第2配達物品の両方が料理である場合を仮定すると、次の配達料理に関する情報(すなわち、第2配達物品に関する情報)がある場合、第2配達物品の特性が第1の配達物品の特性と同一又は類似の場合、制御部150は上述した一連の処理を行わなくてもよい。例えば、次の配達料理(第2配達物品)が直前の料理(第1配達物品)と同じメニュー(例えば、チキン)である場合、制御部150は、第1配達物品のために温度が上昇し、チキンの匂いが残っている積載ボックス110の内部温度を調節するか又は匂いを除去しなくてもよい。もちろん、制御部150は、第1配達物品と第2配達物品のそれぞれの種類や特性にかかわらず、上述した温度調節/脱臭過程を常に行ってもよく、温度調節は行わなくても脱臭過程は行う等、必要な過程を選択的に行ってもよい。
【0072】
仮に、上記のように、カバーが開かれるたびに積載ボックス110の内部に備えられたファン(図示せず)が駆動されて外部に向かって吹き出される風が生成される場合、料理を受け取る顧客はもちろん食品を積載する職員及び配達員も冷/熱気や匂いを含んだ風に当たり、不快感を感じる恐れがある。
【0073】
したがって、本発明によると、制御部150は、顧客が配達物品を受け取って去った後、すなわち、積載ボックス110が空になって配達が完了したと判断された場合、一定時間が経過した後に積載ボックス110のカバーを再び開放し、ファン(図示せず)を駆動して風を生成する過程を行ってもよい。
【0074】
一方、積載ボックス110が自動的に閉鎖又はロックされる機能があり、配達物品を配達(あるいは積載)するとき以外は、制御部150によって任意にカバーが開放されないようにしてもよい。このような場合は、配達ロボットが配達先に到着し、顧客が料理を受け取る際に開放されるカバーを閉じずに開いた状態を維持し、所定の時間が経過すると(例えば、配達物品を受け取った顧客が積載ボックス110の付近から遠ざかる時間又は配達ロボットが配達先から一定距離以上移動した時間)、ファン(図示せず)を駆動して積載ボックス110の内部空気を外部に排出し、配達ロボットの復帰前にカバーを閉じるように実現されてもよい。
【0075】
一方、本発明の他の実施形態によると、積載ボックス110の内部温度の調節は、配達物品が積載されていない状態、例えば配達物品の配達が完了し、配達ロボットが次の配達のために移動(又は復帰)する過程で行われてもよい。
【0076】
例えば、上述したように、次の配達物品(例えば、配達料理)に関する情報がある場合、制御部150は、次の配達物品を積載するために移動する途中で、次の配達物品に適した温度に積載ボックスの内部温度を予め調節するために、温度調節部130の動作を制御してもよい。
【0077】
仮に、次の配達予定がない場合、又は次の配達物品に関する情報がない場合、制御部150は、積載ボックス110の内部温度を常温に対応するように調節するか、又は温度調節のための動作を行わなくてもよい。
【0078】
一方、本発明のまた他の実施形態によると、積載ボックス110の内部に、外部に通じると共に別途開閉可能な孔を形成し、積載ボックス110のカバーが開放されなくても孔を介して内部空気を外部に排出できるように実現されてもよい。
【0079】
一方、実施形態によって、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100は、積載ボックス110の内部に別の湿度調節のための湿度調節部(図示せず)をさらに含んでもよい。このような場合、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム100は、高温の料理等の特定の配達物品によって積載ボックス110の内部に湿気が発生した場合、これを調節することで積載ボックス110の内部が湿ることを防止することもできる。
【0080】
湿度調節部(図示せず)も制御部150によってその駆動が制御されてもよい。また、湿度調節部(図示せず)は、別途の装置で実現されて積載ボックス110の内部に設けられてもよいが、制御部150が温度調節部130の駆動、カバーの開閉、及び/又はファン(図示せず)の駆動を用いて積載ボックス110の内部温度だけでなく湿度まで調節できるように実現されてもよい。もちろん、このような場合、感知部120は、湿度を感知するための湿度計又は湿度センサをさらに含んでもよい。
【0081】
結局、本発明の技術的思想によると、配達ロボットによる配達を行う際、積載ボックス110の内部のコンディションを配達物品の特性によって調節できるので、配達ロボットを用いた配達サービスの競争力を大きく向上させることができるという効果を有する。
【0082】
上述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形が可能であることが理解できるであろう。したがって、上記で説明した実施形態はすべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一の形態で説明されている各構成要素は分散して実施することができ、同様に分散されたと記載されている構成要素も組み合わせた形で実施することができる。
【0083】
本発明の範囲は、上記の詳細な説明ではなく、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、及びその均等概念から導き出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、配達ロボットの積載ボックス状態管理システム及びその方法に利用することができる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】