(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(54)【発明の名称】がんの治療で使用するためのミルダメチニブ及びリフィラフェニブの同時投与
(51)【国際特許分類】
A61K 31/166 20060101AFI20230516BHJP
A61K 31/4375 20060101ALI20230516BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20230516BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230516BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/38 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/26 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/36 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/02 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/32 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/14 20170101ALI20230516BHJP
A61K 47/12 20060101ALI20230516BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20230516BHJP
A61K 47/42 20170101ALI20230516BHJP
C07D 471/04 20060101ALN20230516BHJP
【FI】
A61K31/166
A61K31/4375
A61P35/00
A61P43/00 121
A61K9/48
A61K47/38
A61K47/26
A61K47/36
A61K47/02
A61K47/32
A61K47/14
A61K47/12
A61K9/20
A61K47/42
C07D471/04 114Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560245
(86)(22)【出願日】2021-04-02
(85)【翻訳文提出日】2022-11-24
(86)【国際出願番号】 US2021025551
(87)【国際公開番号】W WO2021202981
(87)【国際公開日】2021-10-07
(32)【優先日】2020-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522386909
【氏名又は名称】ベイジーン, リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521444387
【氏名又は名称】スプリングワークス、セラピューティクス、インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SPRINGWORKS THERAPEUTICS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ルオ, ルソン
(72)【発明者】
【氏名】タン, ジユ
(72)【発明者】
【氏名】エドゥリス, バドレディン
(72)【発明者】
【氏名】シアラー, トッド ウェブスター
【テーマコード(参考)】
4C065
4C076
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4C065AA04
4C065BB09
4C065CC01
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ03
4C065LL04
4C065PP18
4C076AA36
4C076AA53
4C076AA58
4C076BB01
4C076CC27
4C076DD26A
4C076DD28C
4C076DD41C
4C076DD46C
4C076DD47C
4C076DD67A
4C076EE16B
4C076EE31A
4C076EE32B
4C076EE36B
4C076EE38A
4C076EE38B
4C076EE42H
4C076FF01
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4C076FF06
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4C076FF21
4C086AA01
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4C086CB09
4C086MA02
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA05
4C086MA35
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4C086MA52
4C086NA05
4C086ZB26
4C086ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206GA17
4C206MA02
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA05
4C206MA55
4C206MA57
4C206MA72
4C206NA05
4C206ZB26
4C206ZC75
(57)【要約】
本開示は、がんを治療する方法であって、ミルダメチニブまたはその医薬的に許容される塩形態及びリフィラフェニブまたはその医薬的に許容される塩形態を、それを必要とする患者に同時投与することを含む方法に関する。また、かかるがん治療に使用するためのミルダメチニブまたはその医薬的に許容される塩形態及びリフィラフェニブまたはその医薬的に許容される塩形態の医薬組成物、ならびにがんの治療のための医薬品の製造のためのこれらの化合物の使用も開示する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、前記患者に、化合物A(ミルダメチニブ)またはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量及び化合物B(リフィラフェニブ)またはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量を同時投与することを含む、前記方法。
【請求項2】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mg~約5mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約15mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約35mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約35mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mg~約40mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約35mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mg~約40mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約40mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約5mg~約10mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約7mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約10mg~約30mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約13mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約15mg~約40mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約34mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mg~約40mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約25mg~約40mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約34mgである、請求項14に記載の方法。
【請求項27】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じまたは異なる投与形態で投与される、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じ投与形態で投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記投与形態がカプセルである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
化合物Aが1日当たり1回投与される、請求項1~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が1日1回投与される、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、異なる投与形態で投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
化合物Aの前記投与形態がカプセルである、請求項27または請求項28に記載の方法。
【請求項35】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項27~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、請求項1~35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、請求項1~36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記患者が非小細胞肺癌を有する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記患者が子宮内膜癌を有する、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記患者が卵巣癌を有する、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、請求項1~41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項1~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項1~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項1~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項1~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項1~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項1~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記28日間の投与サイクルが、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される、請求項43~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のみが、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間に投与される、請求項43~49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じかまたはそれより少ない、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの21日前に開始する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの14日前に開始する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの10日前に開始する、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの7日前に開始する、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項50~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約30mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約7mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項69】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約13mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項70】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約20mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項71】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約27mgである、請求項64に記載の方法。
【請求項72】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が、前記リードイン期間中に毎日投与される、請求項50~71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が、前記リードイン期間中に1日1回投与される、請求項50~72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の一方または両方が、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間の間、前記最初の28日間のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量よりも少ない用量で投与される、請求項43~49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mg~約5mgである、請求項74~76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項78】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mgである、請求項74~76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約2mgである、請求項74~76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約3mgである、請求項74~76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項86】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項87】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項88】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項89】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、請求項74~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項90】
前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項74~89のいずれか1項に記載の方法。
【請求項91】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約30mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約7mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約13mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項97】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約20mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項98】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約27mgである、請求項91に記載の方法。
【請求項99】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの21日前に開始する、請求項74~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項100】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの14日前に開始する、請求項74~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項101】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの10日前に開始する、請求項74~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項102】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの7日前に開始する、請求項74~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項103】
前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中に毎日投与される、請求項74~102のいずれか1項に記載の方法。
【請求項104】
前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中にそれぞれ1日1回投与される、請求項74~102のいずれか1項に記載の方法。
【請求項105】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に同じまたは異なる投与形態で投与される、請求項74~104のいずれか1項に記載の方法。
【請求項106】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に同じ投与形態で投与される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記投与形態がカプセルである、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に異なる投与形態で投与される、請求項105に記載の方法。
【請求項109】
化合物Aが、前記リードイン期間中に、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項108または請求項109に記載の方法。
【請求項111】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項108または請求項109に記載の方法。
【請求項112】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に経口投与される、請求項74~111のいずれか1項に記載の方法。
【請求項113】
前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、請求項1~112のいずれか1項に記載の方法。
【請求項114】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項115】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項116】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項117】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項118】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項119】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項120】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項121】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項122】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項123】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項124】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項125】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項126】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項127】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項128】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項129】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項114~128のいずれか1項に記載の方法。
【請求項130】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項133】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項134】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項135】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項136】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項137】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項138】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項139】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項140】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約7mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項141】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約13mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項142】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約7mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項143】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約13mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項144】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約7mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項145】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約13mgである、請求項130に記載の方法。
【請求項146】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じまたは異なる投与形態で投与される、請求項114~145のいずれか1項に記載の方法。
【請求項147】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じ投与形態で投与される、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記投与形態がカプセルである、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩が1日当たり1回投与される、請求項114~148のいずれか1項に記載の方法。
【請求項150】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が1日1回投与される、請求項114~149のいずれか1項に記載の方法。
【請求項151】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、異なる投与形態で投与される、請求項146に記載の方法。
【請求項152】
化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項151または請求項152に記載の方法。
【請求項154】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項151または請求項152に記載の方法。
【請求項155】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、請求項114~154のいずれか1項に記載の方法。
【請求項156】
前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、請求項114~155のいずれか1項に記載の方法。
【請求項157】
前記患者が非小細胞肺癌を有する、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
前記患者が子宮内膜癌を有する、請求項156に記載の方法。
【請求項159】
前記患者が卵巣癌を有する、請求項156に記載の方法。
【請求項160】
前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、請求項156に記載の方法。
【請求項161】
前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、請求項114~160のいずれか1項に記載の方法。
【請求項162】
前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、請求項114~161のいずれか1項に記載の方法。
【請求項163】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項114~162のいずれか1項に記載の方法。
【請求項164】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項114~162のいずれか1項に記載の方法。
【請求項165】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項114~162のいずれか1項に記載の方法。
【請求項166】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項114~162のいずれか1項に記載の方法。
【請求項167】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項114~162のいずれか1項に記載の方法。
【請求項168】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項114~162のいずれか1項に記載の方法。
【請求項169】
前記28日間の投与サイクルが、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項170】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のみが、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間に投与される、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項171】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じかまたはそれより少ない、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの21日前に開始する、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの14日前に開始する、請求項171に記載の方法。
【請求項174】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの10日前に開始する、請求項171に記載の方法。
【請求項175】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの7日前に開始する、請求項171に記載の方法。
【請求項176】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項177】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項178】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項179】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項180】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項181】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項182】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項183】
前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項184】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約30mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項187】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項188】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約7mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項189】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約13mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項190】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約20mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項191】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約27mgである、請求項184に記載の方法。
【請求項192】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が、前記リードイン期間中に毎日投与される、請求項170~191のいずれか1項に記載の方法。
【請求項193】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が、前記リードイン期間中に1日1回投与される、請求項170~192のいずれか1項に記載の方法。
【請求項194】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の一方または両方が、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間の間、前記最初の28日間のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量よりも少ない用量で投与される、請求項163~168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項195】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、請求項194に記載の方法。
【請求項196】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、請求項194に記載の方法。
【請求項197】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mg~約5mgである、請求項194~196のいずれか1項に記載の方法。
【請求項198】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mgである、請求項194~196のいずれか1項に記載の方法。
【請求項199】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約2mgである、請求項194~196のいずれか1項に記載の方法。
【請求項200】
前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約3mgである、請求項194~196のいずれか1項に記載の方法。
【請求項201】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、請求項194~200のいずれか1項に記載の方法。
【請求項202】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、請求項194~200のいずれか1項に記載の方法。
【請求項203】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項204】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項205】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項206】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項207】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項208】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項209】
前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、請求項194~202のいずれか1項に記載の方法。
【請求項210】
前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項194~209のいずれか1項に記載の方法。
【請求項211】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項210に記載の方法。
【請求項212】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約40mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約30mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項214】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項215】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約7mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項216】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約13mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項217】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約20mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項218】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が1日当たり約27mgである、請求項211に記載の方法。
【請求項219】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの21日前に開始する、請求項194~218のいずれか1項に記載の方法。
【請求項220】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの14日前に開始する、請求項194~218のいずれか1項に記載の方法。
【請求項221】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの10日前に開始する、請求項194~218のいずれか1項に記載の方法。
【請求項222】
前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの7日前に開始する、請求項194~218のいずれか1項に記載の方法。
【請求項223】
前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中に毎日投与される、請求項194~222のいずれか1項に記載の方法。
【請求項224】
前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中にそれぞれ1日1回投与される、請求項194~222のいずれか1項に記載の方法。
【請求項225】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に同じまたは異なる投与形態で投与される、請求項194~222のいずれか1項に記載の方法。
【請求項226】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に同じ投与形態で投与される、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
前記投与形態がカプセルである、請求項226に記載の方法。
【請求項228】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に異なる投与形態で投与される、請求項225に記載の方法。
【請求項229】
化合物Aが、前記リードイン期間中に、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項228または請求項229に記載の方法。
【請求項231】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項228または請求項229に記載の方法。
【請求項232】
化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に経口投与される、請求項194~231のいずれか1項に記載の方法。
【請求項233】
化合物Aが、医薬的に許容される塩形態で提供される、請求項1~232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項234】
化合物Aが遊離塩基形態で提供される、請求項1~232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項235】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項236】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項235に記載の方法。
【請求項237】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項236に記載の方法。
【請求項238】
マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項237に記載の方法。
【請求項239】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項240】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項239に記載の方法。
【請求項241】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項240に記載の方法。
【請求項242】
マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項241に記載の方法。
【請求項243】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)3mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む7日間のサイクルを含む、前記方法。
【請求項244】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項243に記載の方法。
【請求項245】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項244に記載の方法。
【請求項246】
マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項245に記載の方法。
【請求項247】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)3mgの化合物Aの遊離塩基及び10mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項248】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項247に記載の方法。
【請求項249】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項248に記載の方法。
【請求項250】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約13mgである、請求項249に記載の方法。
【請求項251】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項250に記載の方法。
【請求項252】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計2mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日2回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項253】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項252に記載の方法。
【請求項254】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項253に記載の方法。
【請求項255】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約13mgである、請求項254に記載の方法。
【請求項256】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項255に記載の方法。
【請求項257】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)4mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む7日間のサイクルを含む、前記方法。
【請求項258】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項258に記載の方法。
【請求項260】
マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項259に記載の方法。
【請求項261】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項262】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項261に記載の方法。
【請求項263】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項262に記載の方法。
【請求項264】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項263に記載の方法。
【請求項265】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項264に記載の方法。
【請求項266】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)2mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項267】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項266に記載の方法。
【請求項268】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項267に記載の方法。
【請求項269】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項268に記載の方法。
【請求項270】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項269に記載の方法。
【請求項271】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項272】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項271に記載の方法。
【請求項273】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項272に記載の方法。
【請求項274】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項273に記載の方法。
【請求項275】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項274に記載の方法。
【請求項276】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項277】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項276に記載の方法。
【請求項278】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項277に記載の方法。
【請求項279】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項278に記載の方法。
【請求項280】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約27mgである、請求項279に記載の方法。
【請求項281】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項282】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項281に記載の方法。
【請求項283】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項282に記載の方法。
【請求項284】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約13mgである、請求項283に記載の方法。
【請求項285】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項284に記載の方法。
【請求項286】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計4mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【請求項287】
化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、請求項286に記載の方法。
【請求項288】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項287に記載の方法。
【請求項289】
前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約13mgである、請求項288に記載の方法。
【請求項290】
前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記量が約20mgである、請求項289に記載の方法。
【請求項291】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項292】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項293】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【請求項294】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む、前記方法。
【請求項295】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む、前記方法。
【請求項296】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む、前記方法。
【請求項297】
化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、請求項292~296のいずれか1項に記載の方法。
【請求項298】
前記医薬的に許容される塩形態が、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項297に記載の方法。
【請求項299】
マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの各用量が約7mgである、請求項297に記載の方法。
【請求項300】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間及び/または前記治療期間に同じまたは異なる投与形態で投与される、請求項235~299のいずれか1項に記載の方法。
【請求項301】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間及び/または前記治療期間に同じ投与形態で投与される、請求項301に記載の方法。
【請求項302】
前記投与形態がカプセルである、請求項302に記載の方法。
【請求項303】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間及び/または前記治療期間に異なる投与形態で投与される、請求項235~300のいずれか1項に記載の方法。
【請求項304】
化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、請求項303に記載の方法。
【請求項305】
化合物Aの前記投与形態がカプセルである、請求項303または請求項304に記載の方法。
【請求項306】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項303~305のいずれか1項に記載の方法。
【請求項307】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、請求項235~306のいずれか1項に記載の方法。
【請求項308】
前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、請求項235~307のいずれか1項に記載の方法。
【請求項309】
前記患者が非小細胞肺癌を有する、請求項308に記載の方法。
【請求項310】
前記患者が子宮内膜癌を有する、請求項308に記載の方法。
【請求項311】
前記患者が卵巣癌を有する、請求項308に記載の方法。
【請求項312】
前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、請求項311に記載の方法。
【請求項313】
前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、請求項235~312のいずれか1項に記載の方法。
【請求項314】
前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、請求項235~313のいずれか1項に記載の方法。
【請求項315】
医薬組成物であって、
a.化合物A、
b.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態、
c.充填剤、
d.崩壊剤、及び
e.滑沢剤を含む、前記医薬組成物。
【請求項316】
化合物Aが約0.8mg~約1.2mgで存在する、請求項315に記載の医薬組成物。
【請求項317】
化合物Aが約1.5mg~約2.5mgで存在する、請求項315に記載の医薬組成物。
【請求項318】
化合物Bの前記医薬的に許容される塩が、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)であり、かつ約6mg~約8mgで存在する、請求項315~317のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項319】
化合物Bの前記医薬的に許容される塩が、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)であり、かつ約20mg~約35mgで存在する、請求項315~317のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項320】
前記充填剤が約80wt/wt%~約90wt/wt%で存在する、請求項315~319のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項321】
前記充填剤が約72.5wt/wt%~約85wt/wt%で存在する、請求項315~319のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項322】
前記崩壊剤が約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%で存在する、請求項315~321のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項323】
前記滑沢剤が約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%で存在する、請求項315~322のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項324】
前記充填剤が、微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール、デンプン、第二リン酸カルシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される、請求項315~323のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項325】
前記充填剤が微結晶性セルロースを含む、請求項324に記載の医薬組成物。
【請求項326】
前記微結晶性セルロースがケイ化微結晶性セルロースである、請求項325に記載の医薬組成物。
【請求項327】
前記崩壊剤が、クロスカルメロース、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、アルギン酸、及びこれらの組合せからなる群より選択される、請求項315~326のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項328】
前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムを含む、請求項327に記載の医薬組成物。
【請求項329】
前記滑沢剤が、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ジベヘン酸グリセリル、タルク、またはこれらの組合せからなる群より選択される、請求項315~328のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項330】
前記滑沢剤がフマル酸ステアリルナトリウムを含む、請求項329に記載の医薬組成物。
【請求項331】
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムを含む、請求項329に記載の医薬組成物。
【請求項332】
化合物Bの前記医薬的に許容される塩が、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、請求項315~331のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項333】
前記医薬組成物が錠剤またはカプセルである、請求項315~332のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項334】
前記医薬組成物がカプセルである、請求項333に記載の医薬組成物。
【請求項335】
前記カプセルが、約1.0mgの化合物A及び約7mgの化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)を含み、前記カプセルの各構成成分が以下の通りである、請求項334に記載の医薬組成物:
a.約0.8wt/wt%~約1.2wt/wt%の化合物A、
b.約6wt/wt%~約8wt/wt%の、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)、
c.約80wt/wt%~約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム、及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【請求項336】
前記カプセルが、約2.0mgの化合物A及び約27mgの化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)を含み、カプセルの各構成成分が以下の通りである、請求項334に記載の医薬組成物:
a.約0.8wt/wt%~約1.3wt/wt%の化合物A、
b.約12.3wt/wt%~約15.0wt/wt%の化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)、
c.約72.5wt/wt%~約85wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム、及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【請求項337】
固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、それを必要とする前記患者に、請求項315~336のいずれか1項に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項338】
前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、請求項337に記載の方法。
【請求項339】
前記患者が非小細胞肺癌を有する、請求項338に記載の方法。
【請求項340】
前記患者が子宮内膜癌を有する、請求項338に記載の方法。
【請求項341】
前記患者が卵巣癌を有する、請求項338に記載の方法。
【請求項342】
前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、請求項341に記載の方法。
【請求項343】
前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、請求項338~342のいずれか1項に記載の方法。
【請求項344】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される21日間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項338~343のいずれか1項に記載の方法。
【請求項345】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項338~343のいずれか1項に記載の方法。
【請求項346】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項338~343のいずれか1項に記載の方法。
【請求項347】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項338~344のいずれか1項に記載の方法。
【請求項348】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項338~343のいずれか1項に記載の方法。
【請求項349】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項338~343のいずれか1項に記載の方法。
【請求項350】
前記28日間の投与サイクルが、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される、請求項334~349のいずれか1項に記載の方法。
【請求項351】
請求項315~335のいずれか1項に記載の医薬組成物が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される5日間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない2日間とを含む、7日間の投与サイクルで投与される、請求項338~343のいずれか1項に記載の方法。
【請求項352】
前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、請求項338~351のいずれか1項に記載の方法。
【請求項353】
固形腫瘍を有する患者を治療するための医薬品の製造のための、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態と化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態との組合せの使用。
【請求項354】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が同じまたは異なる投与形態をとる、請求項353に記載の使用。
【請求項355】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が同じ投与形態をとる、請求項354に記載の使用。
【請求項356】
前記投与形態が、請求項315~350のいずれか1項に記載の医薬組成物である、請求項355に記載の使用。
【請求項357】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、異なる投与形態で投与される、請求項354に記載の使用。
【請求項358】
化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、請求項357に記載の使用。
【請求項359】
化合物Aの前記投与形態がカプセルである、請求項357または請求項358に記載の使用。
【請求項360】
化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、請求項357~359のいずれか1項に記載の使用。
【請求項361】
化合物Bの前記医薬的に許容される塩が化合物Bのマレイン酸塩である、請求項357~359のいずれか1項に記載の使用。
【請求項362】
化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、請求項357~360のいずれか1項に記載の使用。
【請求項363】
前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、請求項353~360のいずれか1項に記載の使用。
【請求項364】
前記患者が非小細胞肺癌を有する、請求項363に記載の使用。
【請求項365】
前記患者が子宮内膜癌を有する、請求項363に記載の使用。
【請求項366】
前記患者が卵巣癌を有する、請求項363に記載の使用。
【請求項367】
前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、請求項366に記載の使用。
【請求項368】
前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、請求項353~367のいずれか1項に記載の使用。
【請求項369】
前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、請求項353~367のいずれか1項に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、がんを治療する方法であって、ミルダメチニブまたはその医薬的に許容される塩形態及びリフィラフェニブまたはその医薬的に許容される塩形態を、それを必要とする患者に同時投与することを含む方法に関する。また、このようながん治療で使用するための、ミルダメチニブまたはその医薬的に許容される塩形態及びリフィラフェニブまたはその医薬的に許容される塩形態の医薬組成物も開示する。本開示はさらに、がん治療のための医薬品の製造のための、ミルダメチニブまたはその医薬的に許容される塩形態とリフィラフェニブまたはその医薬的に許容される塩形態との組合せの使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
N-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)ベンズアミド(「化合物A」「ミルダメチニブ」、「PD-0325901」)は、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ1(「MEK1」)及びマイトジェン活性化タンパク質キナーゼ2(「MEK2」)を阻害するように設計された低分子薬物である。MEK1及びMEK2は、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(「MAPK」)シグナル伝達経路において重要な役割を果たすタンパク質である。MAPK経路は細胞の生存及び増殖に不可欠であり、この経路の不適切な活性化は腫瘍成長を可能にする一助となることが示されている。ミルダメチニブは、MEK1及びMEK2の高特異性非ATP競合阻害剤である。ミルダメチニブは、この作用機構により、細胞外調節MAPキナーゼであるERK1及びERK2のリン酸化を顕著に阻害し、それにより、培養下及びin vivoでの腫瘍細胞の成長障害をもたらす。加えて、炎症性サイトカインに誘導されたMEK/ERK活性の増加が、関節リウマチ及び他の炎症性疾患に関連する炎症、疼痛、及び組織破壊に寄与することが示されている。
【0003】
5-(((1R,1aS,6bR)-1-(6-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-1a,6b-ジヒドロ-1H-シクロプロパ[b]ベンゾフラン-5-イル)オキシ)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチルジン-2(1H)-オン(「化合物B」、「リフィラフェニブ」、「BGB-283」)は、新規のファーストインクラスの治験用RAF二量体阻害剤であり、野生型A-RAF、B-RAF、C-RAF、及びB-RAFV600E、ならびにEGFR及びK-RASに対する強力で可逆的な阻害性を有することにより、MAPK経路における変異によって駆動される幅広い腫瘍タイプ(例えば、K-RASドライバー変異を有する腫瘍)に有効性を発揮することが可能となる。
【0004】
腫瘍形成性B-RAFを標的とする治療剤が過去10年以内に開発された。臨床試験では、当時の標準治療であったダカルバジンを上回るこれまでにない臨床応答が実証され(Chapman 2011)、MAPK経路を標的とする4つの薬剤及び2つの併用レジメンの米国FDA承認につながった(Chapman 2011;Hauschild 2012;Larkin 2014;Long 2015)。重要なことには、初期の試みではB-RAF阻害剤の単剤療法が着目されていた。しかし、ほとんどの患者で急速に耐性が発生し、これらの薬剤における無増悪生存期間(PFS)は6か月未満となった(Chapman 2011;Hauschild 2012)。トランスレーショナルリサーチから得られた知見から、MAPK再活性化が主要な耐性機構として強調され(Rizos 2014;Kwong 2015)、B-RAF及びMEKを同時に標的とする治療戦略につながった。これによってPFSがほぼ倍増した(Larkin 2014;Long 2015)。ただし、一部で長期的な疾患制御が達成されているものの、大部分の患者では依然として耐性が発生している(Flaherty 2012a;Flaherty 2012b;Reddy 2016による概説)。そのため、新たな併用としての第二世代のB-RAF阻害剤とMEK阻害剤との組合せが極めて所望される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】Calu-6腫瘍を移植し、様々な濃度の化合物A及び化合物Bマレイン酸塩で処置したBalb/cヌードマウスにおける経時的な腫瘍の平均体積を示す。
【0006】
【
図2】Calu-6腫瘍を移植し、様々な濃度の化合物A及び化合物Bマレイン酸塩で処置したマウスの経時的な体重を示す。
【0007】
【
図3】Calu-6腫瘍を移植し、様々な濃度の化合物A及び化合物Bマレイン酸塩で処置したBalb/cヌードマウスの個々のCalu-6腫瘍の各々についてのベースラインに対する最終体積のパーセンテージ変化を示す。
【0008】
【
図4】MAPK遺伝子に変異を有する進行性または難治性固形腫瘍患者における腫瘍サイズ(標的病変の最長径の和によって定義)のベースラインからの最良の変化(%)を示す。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、様々ながんを治療するための有用な組成物及び方法であって、ミルダメチニブまたはその医薬的に許容される塩形態及びリフィラフェニブまたはその医薬的に許容される塩形態の同時投与を含む、組成物及び方法を特徴とする。いくつかの態様において、本開示は、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、当該患者に、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量を同時投与することを含む方法を提供する。いくつかの態様において、本開示は、固形腫瘍を有する患者を治療するための医薬品の製造のための、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態と化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態との組合せの使用を提供する。
【0010】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mg~約5mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約40mgである。
【0011】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約15mgである。
【0012】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約35mgである。
【0013】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約35mgである。
【0014】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約35mgである。
【0015】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mgである。
【0016】
いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、化合物Bの医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩である。いくつかの態様において、マレイン酸塩はセスキ-マレイン酸塩である。
【0017】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約5mg~約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約7mgである。
【0018】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約10mg~約30mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。
【0019】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約15mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約34mgである。
【0020】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。
【0021】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約25mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約34mgである。
【0022】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約13mgである。
【0023】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、同じまたは異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、同じ投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、経口投与される。
【0024】
いくつかの態様において、投与形態はカプセルである。
【0025】
いくつかの態様において、化合物Aは1日当たり1回投与される。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は1日当たり1回投与される。
【0026】
いくつかの態様において、本開示は、以下を含む医薬組成物を提供する:
a.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態、
b.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態、
c.充填剤、
d.崩壊剤、及び
e.滑沢剤。
【0027】
いくつかの態様において、化合物Bの医薬的に許容される塩は化合物Bのマレイン酸塩である。
【0028】
いくつかの態様において、医薬組成物は約0.8mg~約1.2mgの化合物Aを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約1.5mg~約2.5mgの化合物Aを含む。
【0029】
いくつかの態様において、医薬組成物は、マレイン酸塩としての約6mg~約8mgの化合物Bを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、マレイン酸塩としての約20mg~約35mgの化合物Bを含む。
【0030】
いくつかの態様において、医薬組成物中の充填剤は約80wt/wt%~約90wt/wt%で存在する。いくつかの態様において、医薬組成物中の充填剤は約72.5wt/wt%~約85wt/wt%で存在する。いくつかの態様において、医薬組成物中の充填剤は、微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール、デンプン、第二リン酸カルシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの態様において、充填剤は微結晶性セルロースを含む。いくつかの態様において、医薬組成物中の充填剤はケイ化微結晶性セルロースを含む。
【0031】
いくつかの態様において、医薬組成物中の崩壊剤は約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%で存在する。いくつかの態様において、崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、アルギン酸、及びこれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの態様において、医薬組成物中の崩壊剤はクロスカルメロースナトリウムを含む。
【0032】
いくつかの態様において、医薬組成物中の滑沢剤は約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%で存在する。いくつかの態様において、滑沢剤は、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ジベヘン酸グリセリル、タルク、及びこれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの態様において、医薬組成物中の滑沢剤はフマル酸ステアリルナトリウムを含む。いくつかの態様において、医薬組成物中の滑沢剤はステアリン酸マグネシウムを含む。
【0033】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、錠剤またはカプセルである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、カプセルである。
【0034】
いくつかの態様において、カプセルは、約1mgの化合物A及び約7mgの化合物Bのマレイン酸塩を含み、カプセルの各構成成分は以下の通りである:
a.約0.8wt/wt%~約1.2wt/wt%の化合物A、
b.約6wt/wt%~約8wt/wt%の化合物Bのマレイン酸塩、
c.約80wt/wt%~約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム、及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【0035】
いくつかの態様において、カプセルは、約2mgの化合物A及び約27mgの化合物Bのマレイン酸塩を含み、カプセルの各構成成分は以下の通りである:
a.約0.8wt/wt%~約1.3wt/wt%の化合物A、
b.約12.3wt/wt%~約15.0wt/wt%の化合物Bのマレイン酸塩、
c.約72.5wt/wt%~約85wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム、及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【0036】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、がんを有する患者を治療するために投与される。いくつかの態様において、がんは固形腫瘍である。いくつかの態様において、固形腫瘍は、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌(「CRC」)、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される。いくつかの態様において、患者は非小細胞肺癌を有する。いくつかの態様において、患者は子宮内膜癌を有する。いくつかの態様において、患者は卵巣癌を有する。いくつかの態様において、患者は低悪性度漿液性卵巣癌を有する。いくつかの態様において、患者は、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する。いくつかの態様において、患者はRASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する。
【0037】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。
【0038】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される21日間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。
【0039】
いくつかの態様において、28日間の投与サイクルは、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される。
【0040】
いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のみが、上記で説明した最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間に投与される。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量と同じかまたはそれより少ない。
【0041】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の一方または両方は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクルの前のリードイン期間の間、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量よりも少ない用量で投与される。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量と同じである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量より少ない。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量と同じである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量より少ない。
【0042】
いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約1mg~約5mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約1mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約2mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約3mgである。
【0043】
いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mg~約25mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mg~約20mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mg~約15mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約10mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約20mgである。
【0044】
いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bは、医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約5mg~約30mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約5mg~約25mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約27mgである。
【0045】
いくつかの態様において、化合物Aもしくはその医薬的に許容される塩及び/または化合物Bもしくはその医薬的に許容される塩は、リードイン期間中に毎日投与される。いくつかの態様において、化合物Aもしくはその医薬的に許容される塩及び/または化合物Bもしくはその医薬的に許容される塩は、リードイン期間中に1日1回投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に経口投与される。
【0046】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に同じまたは異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に同じ投与形態で投与される。いくつかの態様において、投与形態はカプセルである。
【0047】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aは、リードイン期間中に、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の投与の前、それと同時、またはその後に投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の投与形態はカプセルである。いくつかの態様において、化合物Bのまたはその医薬的に許容される塩形態の投与形態はカプセルである。
【0048】
いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの21日前に開始する。いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの14日前に開始する。いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの10日前に開始する。いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの7日前に開始する。
【0049】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0050】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0051】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)3mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む、7日間のサイクルを含む方法が、本明細書で説明される。
【0052】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)3mgの化合物Aの遊離塩基及び10mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。
【0053】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計2mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日2回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。
【0054】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。
【0055】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)2mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。
【0056】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)4mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む、7日間のサイクルを含む方法が、本明細書で説明される。
【0057】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で提供される。
【0058】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。
【0059】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で提供される。
【0060】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計4mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。
【0061】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0062】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0063】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0064】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0065】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
【0066】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。
定義
【0067】
本明細書に記載の開示内容を容易に理解できるようにするため、複数の用語について以下に定義する。
【0068】
概して、本明細書で使用する命名法、ならびに本明細書に記載の有機化学、医薬化学、及び薬理学の実験手順は、当技術分野で周知され一般的に用いられているものである。別段の定義がない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、概して、本開示が属する技術分野の当業者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。
【0069】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈による明確な別段の定めがない限り、複数の指示対象を含む。「a」(または「an」)、ならびに「1つ以上」及び「少なくとも1つ」という用語は、本明細書では互換的に使用することができる。ある特定の態様において、「a」または「an」という用語は「単一」を意味する。他の態様において、「a」または「an」という用語は、「2つ以上」または「複数」を含む。
【0070】
さらに、本明細書で使用する場合、「及び/または」は、他方を伴うまたは伴わない2つの指定された特徴または構成成分を具体的に開示するものとして解釈するものとする。したがって、「及び/または」という用語は、「A及び/またはB」のような表現で使用される場合、「A及びB」、「AまたはB」、「A」(単独)、ならびに「B」(単独)を含むように意図されている。同様に、「及び/または」という用語は、「A、B、及び/またはC」のような表現で使用される場合、以下の態様の各々を包含するように意図されている:A、B、及びC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);ならびにC(単独)。
【0071】
「化合物A」、「ミルダメチニブ」、及び「PD-0325901」という用語は、単一のエナンチオマーN-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)ベンズアミドを指す。化合物Aの構造は以下の通りである。
【化1】
【0072】
「化合物B」、「リフィラフェニブ」、及び「BGB-283」という用語は、単一のエナンチオマー5-(((1R,1aS,6bR)-1-(6-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-1a,6b-ジヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ベンゾフラン-5-イル)オキシ)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オンを指す。化合物Bの構造は以下の通りである。
【化2】
【0073】
「対象」という用語は、限定されるものではないが、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、またはマウスを含む動物を指す。「対象」及び「患者」という用語は、本明細書では、例えば、哺乳動物対象(例えば、ヒト対象)に関して互換的に使用される。
【0074】
本明細書で使用する場合、「治療する」、「治療される」、及び「治療すること」という用語は、望ましくない生理的状態、障害、もしくは疾患を防止もしくはスローダウン(軽減)するか、または有益もしくは望ましい臨床的結果を得ることを目的とする、療法的治療及び予防的または防止的措置の両方を意味する。したがって、治療を必要とする者には、障害を既に診断されている者またはその疑いのある者も含まれる。有益なまたは望ましい臨床的結果としては、限定されるものではないが、症状の緩和;状態、障害、または疾患の程度の減少;状態、障害、または疾患の安定化した(すなわち、悪化していない)状態;状態、障害、または疾患の進行の発生遅延または減速;状態、障害、もしくは疾患の状態の改善、または検出可能か検出不能かにかかわらず寛解(部分的か全体的かにかかわらず);患者によって必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な物理的パラメーターの改善;あるいは状態、障害、または疾患の強化または改善が挙げられる。治療には、過剰なレベルの副作用を伴わない臨床的に重要な応答を引き出すことが含まれる。また、治療には、治療を受けなかった場合に予想される生存期間に比べた生存期間の延長も含まれる。「治療有効量」という用語は、投与された場合に、治療される障害、疾患、または状態の1つ以上の症状の発生を防止し、またはある程度軽減するのに十分な化合物の量を含むことを意味する。また、「治療有効量」という用語は、研究者、獣医師、医師、または臨床医が探索している細胞、組織、システム、動物、またはヒトの生物学的または医学的応答を引き出すのに十分な化合物の量も指す。
【0075】
ある特定の態様において、対象が以下のうちの1つ以上:がん細胞数の低減または完全な不在;特定のがんに関連する1つ以上の症状の緩和;罹患率及び死亡率の低減;クオリティーオブライフの改善;無増悪生存期間(PFS)の増加、無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)、無転移生存期間(MFS)、完全奏効(CR)、微小残存病変(MRD)、部分奏効(PR)、安定病態(SD)、進行(PD)の減少、無増悪期間(TTP)の増加、またはこれらの任意の組合せ、を示す場合、対象は、本発明の方法に従って、がん(例えば、肺癌または卵巣癌)が首尾よく「治療」される。いくつかの態様において、所与のがんにおける治療成果の国内または国際的に容認された標準を使用して、ミルダメチニブ及びリフィラフェニブの有効量の組合せがこれらの特定のエンドポイント(例えば、CR、PFS、PR)のいずれかを満たすかどうかを決定することができる。
【0076】
「医薬的に許容される担体」、「医薬的に許容される賦形剤」、「生理的に許容される担体」、または「生理学的に許容される賦形剤」という用語は、医薬的に許容される材料、組成物、またはビヒクル(例えば、液体または固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、またはカプセル化材料)を指す。1つの態様において、各構成成分は、医薬製剤の他の成分と適合性があり、合理的な利益/リスク比に応じて、過度の毒性、刺激、アレルギー応答、免疫原性、または他の問題もしくは合併症を伴わずにヒト及び動物の組織または器官に接触して使用するのに適しているという意味において「医薬的に許容される」。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Williams & Wilkins:Philadelphia,PA, 2005;Handbook of Pharmaceutical Excipients,5th Edition,Rowe et al.,Eds.,The Pharmaceutical Press and the American Pharmaceutical Association:2005;及びHandbook of Pharmaceutical Additives,3rd Edition,Ash and Ash Eds.,Gower Publishing Company:2007;Pharmaceutical Preformulation and Formulation,Gibson Ed.,CRC Press LLC: Boca Raton,FL,2004を参照(参照により本明細書に援用される)。賦形剤としては、例えば、付着防止剤、抗酸化剤、結合剤、コーティング剤、圧縮補助剤、崩壊剤、色素(着色料)、柔軟剤、乳化剤、充填剤(希釈剤)、フィルム形成剤またはコーティング剤、香味料、香料、流動化剤(流動促進剤)、滑沢剤、防腐剤、印刷インク、吸着剤、懸濁化または分散剤、甘味剤、及び水和水が挙げられる。例示的な賦形剤としては、限定されるものではないが、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム(二塩基性)、ステアリン酸カルシウム、クロスカルメロース、架橋ポリビニルピロリドン、クエン酸、クロスポビドン、システイン、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、マルチトール、マンニトール、メチオニン、メチルセルロース、メチルパラベン、微結晶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、アルファ化デンプン、プロピルパラベン、パルミチン酸レチニル、シェラック、二酸化ケイ素、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クエン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン(トウモロコシ)、ステアリン酸、スクロース、タルク、二酸化チタン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、及びキシリトールが挙げられる。
【0077】
本明細書で使用する場合、「医薬組成物」という用語は、医薬的に許容される賦形剤とともに製剤化された本明細書に記載の化合物を含む組成物を表し、哺乳類における疾患の治療のための治療レジメンの一部として政府規制機関の承認を得て製造または販売することができる。医薬組成物は、例えば、単位投与形態での経口投与用に(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ゲルキャップ、もしくはシロップとして);局所投与用に(例えば、クリーム、ゲル、ローション、もしくは軟膏として);静脈内投与用に(例えば、粒子状塞栓を含まない無菌溶液として、及び静脈内使用に適した溶媒系において);髄腔内注射用に;脳室内注射用に;実質内注射用に;または任意の他の医薬的に許容される製剤で、製剤化することができる。
【0078】
「医薬的に許容される塩」という用語は、化合物Aまたは化合物Bの比較的無毒な無機及び有機の酸付加塩を指す。これらの塩は、投与ビヒクルもしくは投与形態の製造プロセスにおいてin situで調製するか、またはその遊離塩基形態の本発明の精製化合物を好適な有機酸もしくは無機酸と別々に反応させ、それに続く精製中にこのように形成された塩を単離することによって調製することができる。代表的な塩としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩などが挙げられる。(例えば、Berge et al.(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照)。
【0079】
主題化合物の医薬的に許容される塩としては、例えば、無毒性の有機酸または無機酸からの従来的な無毒性塩または第四級アンモニウム塩が挙げられる。例えば、このような従来的な無毒性の塩としては、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸など)から誘導される塩、及び有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イソチオン酸など)から誘導される塩が挙げられる。
【0080】
ある特定の態様において、本発明の化合物は、1つ以上の酸性官能基を含むことができ、したがって、医薬的に許容される塩基を用いて医薬的に許容される塩を形成することが可能である。このような場合における「医薬的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の比較的無毒性の無機及び有機の塩基付加塩を指す。このような塩は、同様に、投与ビヒクルまたは投与形態の製造プロセスにおいてin situで調製するか、あるいはその遊離酸形態の精製化合物を好適な塩基(例えば、医薬的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、もしくは重炭酸塩)と、アンモニアと、または医薬的に許容される有機一級、二級、または三級アミンと別々に反応させることによって調製することができる。代表的なアルカリ塩またはアルカリ土類塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩などが挙げられる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが挙げられる。(例えば、Berge et al.(前掲)を参照)。
【0081】
「約」または「およそ」という用語は、当業者の判断において、特定の値に対し許容される誤差の範囲内を意味し、これは、部分的には、値がどのように測定または決定されるかに依存する。ある特定の態様において、「約」または「およそ」という用語は、1、2、3、または4標準偏差以内を意味する。いくつかの態様において、「約」または「およそ」という用語は、基準の分量、レベル、値、数、頻度、パーセンテージ、寸法、サイズ、量、重量、または長さに対して30、25、20、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2または1%にのぼり変化する分量、レベル、値、数、頻度、パーセンテージ、寸法、サイズ、量、重量、または長さを意味する。
【0082】
本明細書で使用する場合、「投与」という用語は、対象またはシステムに対する組成物(例えば、本明細書に記載のような化合物または化合物を含む調製物)の投与を指す。動物対象(例えば、ヒト)に対する投与は、任意の適切な経路(例えば、本明細書に記載の経路)によって行うことができる。
【0083】
「薬物」、「治療剤」、及び「化学療法剤」という用語は、状態、障害、または疾患の1つ以上の症状を治療、防止、または改善するために対象に投与される化合物またはその医薬組成物を指す。
【0084】
「同時投与」、「同時投与すること」、または「同時投与される」という用語は、治療剤の組合せ(例えば、ミルダメチニブとリフィラフェニブとの組合せ)を投与することを指す。組合せは、2つの別々の実体(例えば、別々のカプセルまたは錠剤)として投与しても、単一の組合せ実体(例えば、同じカプセルまたは錠剤)として投与してもよい。一方の治療剤(例えば、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態)は、他方の治療剤(例えば、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態)を対象に投与する前、それと同時、またはその後に投与することができる。
【0085】
態様が「~を含む」という語を用いて本明細書で説明されている場合は常に、「~からなる」及び/または「本質的に~からなる」という用語で説明されている別の形で類似する態様も提供されるものと理解されたい。
【0086】
1つ以上の態様の詳細については、以下の説明に記載されている。他の特徴、目的、及び利点については、この説明及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0087】
本発明者らは、ある特定のがんをミルダメチニブ及びリフィラフェニブの同時投与によって治療する方法を開発した。また、同時投与のためのこれらの化合物を含む投与形態、及びある特定のがんの治療のための医薬品の製造のためのこれらの化合物の使用も開示する。
【0088】
いくつかの態様において、本開示は、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、当該患者に、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量を同時投与することを含む方法を提供する。
【0089】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約1mg~約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約1mg~約12mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約1mg~約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mg~約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、約1mg、約2mg、約3mg、約4mg、約5mg、約6mg、約7mg、約8mg、約9mg、約10mg、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、または約15mgである。
【0090】
いくつかの態様において、化合物Aは遊離塩基の形態をとる。
【0091】
いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、1日当たり約5mg~約35mg、約5mg~約30mg、約5mg~約25mg、約5mg~約20mg、約5mg~約15mg、または約5mg~約10mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、1日当たり約10mg~約35mg、約10mg~約30mg、約10mg~約25mg、約10mg~約20mg、または約10mg~約15mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、1日当たり約15mg~約40mg、約15mg~約35mg、約15mg~約30mg、約15mg~約25mg、または約15mg~約20mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、1日当たり約20mg~約40mg、約20mg~約35mg、約20mg~約30mg、または約20mg~約25mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、1日当たり約25mg~約40mg、約25mg~約35mg、または約25mg~約30mgである。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は、1日当たり約2mg、約3mg、約4mg、約5mg、約6mg、約7mg、約8mg、約10mg、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、約15mg、約16mg、約17mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約28mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、約35mg、約36mg、約37mg、約38mg、約39mg、または約40mgである。
【0092】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約15mgである。
【0093】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約35mgである。
【0094】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約35mgである。
【0095】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約35mgである。
【0096】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mg~約40mgである。
【0097】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約10mgである。
【0098】
いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩である。いくつかの態様において、マレイン酸塩はセスキ-マレイン酸塩である。
【0099】
いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は1日当たり約5mg~約35mgである。いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は、1日当たり約5mg~約30mg、約5mg~約25mg、約5mg~約20mg、約5mg~約15mg、または約5mg~約10mgである。いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は、1日当たり約10mg~約30mg、約10mg~約25mg、約10mg~約20mg、または約10mg~約15mgである。いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は、1日当たり約15mg~約30mg、約15mg~約25mg、または約15mg~約20mgである。いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は、1日当たり約20mg~約30mgまたは約20mg~約25mgである。いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は1日当たり約25mg~約30mgである。いくつかの態様において、化合物Bのマレイン酸塩形態の治療有効量は、約5mg、約6mg、約7mg、約8mg、約9mg、約10mg、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、約15mg、約16mg、約17mg、約18mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約28mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、または約35mgである。
【0100】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約5mg~約10mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約7mgである。
【0101】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約10mg~約30mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。
【0102】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約15mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約34mgである。
【0103】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。
【0104】
いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約25mg~約40mgである。いくつかの態様において、化合物Aの治療有効量は1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約34mgである。
【0105】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約27mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの治療有効量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の治療有効量は1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量は1日当たり約13mgである。
【0106】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態は1日当たり1回投与される。いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は1日当たり1回投与される。
【0107】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、同じまたは異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態は、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の投与の前、それと同時、またはその後に投与される。
【0108】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、同じ投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、経口投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む投与形態は、カプセルである。
【0109】
いくつかの態様において、本開示は、以下を含む医薬組成物を提供する:
a.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態、
b.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態、
c.充填剤、
d.崩壊剤、及び
e.滑沢剤。
【0110】
いくつかの態様において、医薬組成物は約0.8mg~約1.2mgの化合物Aを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約1.5mg~約2.5mgの化合物Aを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約0.8mg、約0.9mg、約1mg、約1.1mg、約1.2mg、約1.3mg、約1.4mg、約1.5mg、約1.6mg、約1.7mg、約1.8mg、約1.9mg、約2mg、約2.1mg、約2.2mg、約2.3mg、約2.4mg、または約2.5mgの化合物Aを含む。
【0111】
いくつかの態様において、医薬組成物は約20mg~約35mgの化合物Bのマレイン酸塩を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約22mg~約34mgの化合物Bのマレイン酸塩を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約23mg~約29mgの化合物Bのマレイン酸塩を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約25mg~約28mgの化合物Bのマレイン酸塩を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約28mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、または約35mgの化合物Bのマレイン酸塩を含む。
【0112】
いくつかの態様において、医薬組成物は充填剤を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約70wt/wt%~約90wt/wt%の充填剤を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約72.5wt/wt%~約85wt/wt%の充填剤を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約80wt/wt%~約90wt/wt%の充填剤を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約70wt/wt%、約72.5wt/wt%、約75wt/wt%、約80wt/wt%、約85wt/wt%、または約90wt/wt%の充填剤を含む。
【0113】
いくつかの態様において、充填剤は、微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール、デンプン、第二リン酸カルシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの態様において、充填剤は微結晶性セルロースを含む。いくつかの態様において、微結晶性セルロースはケイ化微結晶性セルロースである。いくつかの態様において、医薬組成物は約70wt/wt%~約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロースを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約72.5wt/wt%~約85wt/wt%のケイ化微結晶性セルロースを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約80wt/wt%~約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロースを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約70wt/wt%、約72.5wt/wt%、約75wt/wt%、約80wt/wt%、約85wt/wt%、または約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロースを含む。
【0114】
いくつかの態様において、医薬組成物は約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%の崩壊剤を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約3.5wt/wt%、約4.6wt/wt%、約3.7wt/wt%、約3.8wt/wt%、約3.9wt/wt%、約4wt/wt%、約4.1wt/wt%、約4.2wt/wt%、約4.3wt/wt%、約4.4wt/wt%、または約4.5wt/wt%の崩壊剤を含む。
【0115】
いくつかの態様において、崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、アルギン酸、及びこれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの態様において、崩壊剤はクロスカルメロースナトリウムを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウムを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約3.5wt/wt%、約4.6wt/wt%、約3.7wt/wt%、約3.8wt/wt%、約3.9wt/wt%、約4wt/wt%、約4.1wt/wt%、約4.2wt/wt%、約4.3wt/wt%、約4.4wt/wt%、または約4.5wt/wt%のクラスカルメロスナトリウムを含む。
【0116】
いくつかの態様において、医薬組成物は約1.5wt/wt%~約5wt/wt%の滑沢剤を含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約1.5wt/wt%、約2wt/wt%、約2.5wt/wt%、約3wt/wt%、約3.5wt/wt%、約4wt/wt%、約4.5wt/wt%、または約5wt/wt%の滑沢剤を含む。
【0117】
いくつかの態様において、滑沢剤は、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ジベヘニン酸グリセリル、タルク、及びこれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの態様において、滑沢剤はフマル酸ステアリルナトリウムまたはステアリン酸マグネシウムを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約1.5wt/wt%、約2wt/wt%、約2.5wt/wt%、約3wt/wt%、約3.5wt/wt%、約4wt/wt%、約4.5wt/wt%、または約5wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウムを含む。いくつかの態様において、医薬組成物は、約1.5wt/wt%、約2wt/wt%、約2.5wt/wt%、約3wt/wt%、約3.5wt/wt%、約4wt/wt%、約4.5wt/wt%、または約5wt/wt%のステアリン酸マグネシウムを含む。
【0118】
いくつかの態様において、医薬組成物は経口投与される。いくつかの態様において、医薬組成物は錠剤またはカプセルである。いくつかの態様において、医薬組成物はカプセルである。
【0119】
いくつかの態様において、カプセルは、約1mgの化合物A及び約7mgの化合物Bのマレイン酸塩を含み、カプセルの各構成成分は以下の通りである:
a.約0.8wt/wt%~約1.2wt/wt%の化合物A、
b.約6wt/wt%~約8wt/wt%の化合物Bのマレイン酸塩、
c.約80wt/wt%~約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム、及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【0120】
いくつかの態様において、カプセルは、約2mgの化合物A及び約27mgの化合物Bのマレイン酸塩を含み、カプセルの各構成成分は以下の通りである:
a.約0.8wt/wt%~約1.3wt/wt%の化合物A、
b.約12.3wt/wt%~約15.0wt/wt%の化合物Bのマレイン酸塩、
c.約72.5wt/wt%~約85wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム、及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【0121】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、固形腫瘍を有する患者を治療するために投与される。いくつかの態様において、固形腫瘍は、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される。いくつかの態様において、患者は非小細胞肺癌を有する。いくつかの態様において、患者は子宮内膜癌を有する。いくつかの態様において、患者は卵巣癌を有する。いくつかの態様において、患者は低悪性度漿液性卵巣癌を有する。いくつかの態様において、患者は、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する。いくつかの態様において、患者はRASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する。
【0122】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。
【0123】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される21日間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物は、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される。
【0124】
いくつかの態様において、28日間の投与サイクルは、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される。
【0125】
いくつかの態様において、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のみが、上記で説明した最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間に投与される。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量と同じかまたはそれより少ない。
【0126】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の一方または両方は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクルの前のリードイン期間の間、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量よりも少ない用量で投与される。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量と同じである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量より少ない。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量と同じである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は、上記で説明した28日間の投与サイクルの最初のサイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量より少ない。
【0127】
いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約1mg~約5mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約1mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約2mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約3mgである。
【0128】
いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mg~約25mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mg~約20mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mg~約15mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約5mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約10mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約15mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の量は1日当たり約20mgである。
【0129】
いくつかの態様において、リードイン期間に投与される化合物Bは、医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約5mg~約40mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約5mg~約30mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約5mg~約25mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約7mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約13mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約20mgである。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は1日当たり約27mgである。
【0130】
いくつかの態様において、化合物Aもしくはその医薬的に許容される塩及び/または化合物Bもしくはその医薬的に許容される塩は、リードイン期間中に毎日投与される。いくつかの態様において、化合物Aもしくはその医薬的に許容される塩及び/または化合物Bもしくはその医薬的に許容される塩は、リードイン期間中に1日1回投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に経口投与される。
【0131】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に同じまたは異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に同じ投与形態で投与される。いくつかの態様において、投与形態はカプセルである。
【0132】
いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態は、リードイン期間中に異なる投与形態で投与される。いくつかの態様において、化合物Aは、リードイン期間中に、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の投与の前、それと同時、またはその後に投与される。いくつかの態様において、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の投与形態はカプセルである。いくつかの態様において、化合物Bのまたはその医薬的に許容される塩形態の投与形態はカプセルである。
【0133】
いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの21日前に開始する。いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの14日前に開始する。いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの10日前に開始する。いくつかの態様において、リードイン期間は、最初の28日間の投与サイクルの7日前に開始する。
【0134】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。
【0135】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである。
【0136】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)3mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む、7日間のサイクルを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである。
【0137】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)3mgの化合物Aの遊離塩基及び10mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約13mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである
【0138】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計2mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日2回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約13mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである
【0139】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである
【0140】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)2mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである。
【0141】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)4mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む、7日間のサイクルを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである。
【0142】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で提供される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである
【0143】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約27mgである。
【0144】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で提供される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約13mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。
【0145】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計4mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは、リードイン期間及び治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約13mgである。いくつかの態様において、治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約20mgである。
【0146】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約7mgである。
【0147】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約7mgである。
【0148】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量は約7mgである。
【0149】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの各用量は約7mgである。
【0150】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの各用量は約7mgである。
【0151】
いくつかの態様において、固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基として6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む方法が、本明細書で説明される。いくつかの態様において、化合物Bは医薬的に許容される塩形態である。いくつかの態様において、医薬的に許容される塩形態はマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である。いくつかの態様において、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの各用量は約7mgである。
【実施例】
【0152】
本明細書に記載の実施例及び態様は単に例示が目的であり、これらを踏まえた様々な改変及び変更が当業者に示唆され、またこのような修正及び変更が本出願の趣旨及び権限内に含まれることを理解されたい。
【0153】
実施例1:KRAS変異NSCLC細胞株における化合物A及び化合物Bの組合せ効果
化合物A(ミルダメチニブ)及び化合物B(リフィラフェニブマレイン酸塩)の組合せ処置に対する細胞生存率試験を、K-RAS変異を有するヒト非小細胞肺癌及び大腸癌の細胞株(A549、NCI-H2122、NCI-H23、Sk-Lu-1、Calu-1、NCI-H1299、NCI-H358)において行った。
【0154】
使用した変異細胞株は、ジメチルスルホキシド(54686.500、biomol)で希釈した0~10μMの様々な濃度のミルダメチニブ及びリフィラフェニブとともに、標準的な細胞培養技法に従って成長させた。細胞株を、RPMI1640培地(22400-089、GIBCO(登録商標))、McCoy’s 5a(16600-082、GIBCO(登録商標))、またはDMEM(11965-092、GIBCO(登録商標))(各々10%のウシ胎児血清(SH30084.03、Hyclone(商標))及び1%のペニシリン-ストレプトマイシン(15140-148、Invitrogen)を含む)中で培養した。
【0155】
簡潔に説明すると、各実験において96ウェルプレートの各ウェルに約3,000個の細胞を播種し、プレートを一晩インキュベートした。様々なレベルのミルダメチニブ及びリフィラフェニブを各ウェルに加え、細胞を3日間インキュベートした。BMG LABTECH PERAstar FSプレートリーダーを備えたCellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay(G7570、Promega(商標))を用いて、メーカーの指示に従って細胞生存率を定量した。
【0156】
結果
化合物A(ミルダメチニブ)及び化合物B(リフィラフェニブマレイン酸塩)は、K-RAS変異を有する複数の非小細胞肺癌及び大腸癌の細胞株に対し相乗的に増殖を阻害した。評価した8つの細胞株のうちの7つにおいて、ミルダメチニブとリフィラフェニブマレイン酸塩との組合せは、いずれの化合物単体と比べても相乗的な細胞殺傷活性を示した。
【表1】
【0157】
シフトなし:化合物Bマレイン酸塩及び化合物Aを組み合わせることにより、指示細胞株において2倍未満のEC50シフトが検出された。
【0158】
実施例2:Balb/cヌードマウスのCalu-6 K-RAS変異ヒト異種移植片肺腺癌モデルにおける化合物A及び化合物Bの有効性試験
1.試験目的
化合物Bマレイン酸塩及び化合物Aが、単体または組合せで、BALB/cヌードマウスのK-RAS遺伝子変異を有する皮下Calu-6腫瘍の成長に及ぼす有効性を判定する。
【0159】
2.試験設計
有効性試験の実験設計を表2に示す。
【表2】
【0160】
3.材料
3.1 動物及び飼育条件
平均体重が約18gの6~8週齢雌Balb/cヌードマウスを標準的な実験室条件下で飼育し、無菌の飼料及び水を自由に摂取させた。
【0161】
3.2 細胞
Calu-6細胞株を最小必須培地(ThermoFisher、#11095080)(リン酸緩衝食塩水(Gibco(登録商標)、#C20012500BT)、非必須アミノ酸(ThermoFisher、#11140-050)、ウシ胎児血清(ExCell(商標)Bio、#FND500)、Matrigel(登録商標)(Corning、#354234)、及びペニシリン/ストレプトマイシン(ThermoFisher、#15140122)を含む)中で培養した。
【0162】
3.4 製剤化の方法
所要量のメチルセルロースを精製水(全体積のおよそ60%~80%)に撹拌しながらゆっくりと加え、目視により透明な溶液が得られるまで撹拌を続けた。次に、精製水を最終体積に達するように加え、この混合物を、目視により均質な溶液が得られるまで撹拌した。この溶液をオートクレーブ処理した。次いでTween(登録商標)-80を1%(v/v)の最終濃度となるように加え、溶液を4℃で保存した。
【0163】
第1群~第5群の投与液の製剤を以下の表3に示す。両方の化合物を均質な懸濁液として製剤化し、週1回調製し、4℃の暗所に保存した。所要量の試験品を、ビヒクル溶液の算出体積よりもわずかに少ない体積まで、撹拌しながら加えた。ビヒクル溶液を最終体積に達するように加え、この混合物を、目視により均質な懸濁液が得られるまで少なくとも10分間撹拌した。各群ごとの均質な投与液を各投与日ごとに分割した。投与当日、各投与前に、分割した投与液が入ったチューブを均質な懸濁液になるまでボルテックスまたは反転した。
【表3】
【0164】
4.実験方法及び手順:
4.1 細胞培養
Calu-6腫瘍細胞をMEM培地(10% FBS、1% NEAA、1×ペニシリン/ストレプトマイシンを追加)中37℃、5% CO2雰囲気下で培養した。腫瘍細胞をATCCの指示に従って週2回定期的に継代培養した。
【0165】
4.2 マイコプラズマ試験及びショートタンデムリピート(STR)解析
腫瘍細胞の真正性及び品質を保証するためにSTR及びマイコプラズマ試験を実施した。結果から、この試験で使用したCalu-6細胞についてSTRが正しくマイコプラズマが陰性であることが示された。
【0166】
4.3 腫瘍細胞接種及びマウスの群分け
各マウスの右側腹部にCalu-6腫瘍細胞(MEM中0.1mlの50% Matrigel(登録商標)中5×106細胞)を皮下接種した。浮遊細胞が入ったチューブ及びシリンジを氷上に保ってMatrigel(登録商標)の凝固を回避した。細胞注射を2倍過剰量で実行した。平均腫瘍体積が表2のサイズに達したら、動物を表2の群にワンダムに割り付け、1回目の投与を行った。
【0167】
4.4 投与
試験品及びビヒクル溶液を1日2回(BID、1日における2回の投与間隔は8時間以上)、強制経口(「p.o.」)投与した。投与液を週1回、表3に記載のように、各投与前に完全に均質な懸濁液として調製した。投与体積は、前回のマウス体重測定の結果に基づいて定めた。試験全体にわたり、動物に対し表2に記載のパラメーターに従っていずれかの処置を行った。
【0168】
4.5 腫瘍の測定及び採取
腫瘍体積及びマウスの体重を、腫瘍が触知できるようになった後、ランダム化及び群分けを行う前に週3回測定した。以後、腫瘍体積及びマウスの体重を、終了まで週2回、ノギスを用いて二次元で測定し、腫瘍体積は、次式を用いてmm3単位で表した:V=0.5L×W2(L及びWはそれぞれ腫瘍の長径及び短径である)。薬物A処置群のX日目のTGI値を以下のように算出した。
TGI(%)={1-[mTV(X日目の薬物)-mTV(0日目の薬物)]/[mTV(X日目のビヒクル)-mTV(0日目のビヒクル)]}×100(mTVは平均腫瘍体積を意味する)
【0169】
4.6 統計解析
二元配置ANOVAを実施して、異なる処置群間の腫瘍体積を比較した。P<0.05を統計的に有意とみなした。
【0170】
5.結果の概要
ビヒクル対照との比較において、全ての試験用量の化合物Bマレイン酸塩及び化合物A(単体または組合せ)による処置がCalu-6腫瘍の成長を有意に阻害する結果となった(
図1及び
図3)。化合物Bマレイン酸塩の一定用量に化合物Aの漸増用量を加えたところ、用量依存的に腫瘍成長阻害が向上した。これは、K-RAS変異がん細胞株で2つの化合物の細胞殺傷相乗効果を実証したin vitroデータと一致する結果である。この実験では、1.25mg/kgの化合物Bマレイン酸塩及び5mg/kgの化合物Aという用量で最大の腫瘍成長阻害が観察された。
【0171】
図2は、経時的に比較的安定しているマウスの体重を示しており、群間の差はわずかである。このことから、化合物Aと化合物Bマレイン酸塩との組合せの忍容性が良好であることが示唆される。
【0172】
実施例3:化合物Aと化合物Bとの間の相乗効果
最高単剤(HSA:Highest Single Agent)ヌルモデルを用いたBIGL法を適用して、複数のKRAS変異細胞株におけるBRAF阻害剤(BGB-283、リフィラフェニブ)とMEK阻害剤(PD-0325901、ミルダメチニブ)との組合せによる相乗効果を評価した。HSAモデルは相互作用効果のモデル化を試みるものではなく、組合せの予測効果は両方の単剤療法曲線の最小値である。
【0173】
陰性対照及び陽性対照、各単剤の8つの用量、及び8×8=64の用量組合せを含む同一のレイアウトの3つのプレートからデータを収集した。生シグナルを、解析用にプール前に対照によって正規化した。生データ及び正規化データの両方をデータプロットで示した。
【0174】
相乗効果または拮抗効果の有無を統計学的検定によって評価した。2つのタイプの検定を行った。
●全体の検定(meanR):予測された応答曲面がどのように観測された応答曲面と異なるか評価する。帰無仮説が棄却された場合、この検定は、少なくともいくつかの用量の組合せが相乗的または拮抗的な挙動を示し得ることを示唆する。
●用量組合せ試験(maxR):用量組合せごとに相乗効果または拮抗効果の有無を評価し、そのようなものとしてポイントごとの分類を提供する。
【0175】
上記の検定統計値はいずれも、仮定のセット(すなわち、Zスコアの正規性)下において十分に指定された帰無分布を有する。この仮定が満たされない場合、これらの統計量の分布はブートストラップを用いて推定することができる。正規誤差及びブートストラップ誤差の両方に基づく結果を得た。
【0176】
統計解析の詳細については、Van der Borght,K.,et al.,Sci Rep 7:17935(2017)及び方法論ビネットに見出すことができる。
【表4】
【0177】
実施例4:化合物Bを異なるMEK阻害剤と組み合わせることによるK/N-RAS変異NSCLC及びCRC細胞における抗増殖効果
CellTiter-Glo発光細胞生存率アッセイ(Promega)を用いて、RAS変異NSCLC及びCRC細胞株のパネルにおける化合物の抗増殖活性を定量した。Yuan et al.,Molecular Oncology 14(2020)1833-1849を参照(この開示内容の全体が参照により本明細書に援用される)。96ウェルプレートのウェルあたりの細胞播種数を、3日間の処置期間にわたって対数的に成長するのを確実にするように、細胞株ごとに最適化した。細胞を16時間インキュベートし、次いで10点の希釈系列により二重反復で処置した。3日間化合物に曝露した後、細胞培養基と同じ体積のCellTiter-Glo試薬を各ウェルに加えた。混合物をオービタルシェーカーで2分間混合して細胞を溶解させ、続いて室温で10分間インキュベートして発光シグナルを発生及び安定化させた。PHERAstar FSリーダー(BMG Labtech)を用いて発光シグナルを測定した。
【0178】
最高単剤を上回る超過(EOHSA:Excess over Highest Single Agent)は、細胞成長阻害に対する薬物の組合せ効果を評価するための標準的な基準である。EOHSAを使用して、薬物の組合せによってもたらされる過剰な阻害効果を、対応する濃度の2つの単剤によってもたらされるより大きな効果に対し解析した。解析の目的のため、各々の生測定値/陽性対照及び陰性対照の差の対数は、平均値は異なるが分散は同じである正規分布に従うものと仮定した。最尤法によってモデルをフィットし、フィットしたモデルをEOHSA計算式に適用することにより、各用量組合せにおけるEOHSAを算出した。
【0179】
表5~7は、化合物Bと様々なMEK阻害剤との組合せについて、複数の細胞株において観察された阻害率を示す。p値(
*)はPerone et al.,J Am Stat Assoc.99:1002-14に記載の検定手順を用いて算出した。この計算は、検討した用量組合せのうちの少なくとも1つがEOHSAごとに相乗効果を有するという仮説に対し、偽発見超過を5%で制御するために適用した。表5~7は、有意水準0.05においてPacificoアプローチを用いて相乗効果(
**)を有する検討した用量組合せのパーセンテージを示す。化合物BをMEK阻害剤と組み合わせた後に検出された2倍未満のEC50シフトをシフトなしとして定義した。
【表5-6】
【表7】
【0180】
実施例5:ヒトの臨床試験
リフィラフェニブ及びミルダメチニブのパート1(第1b相用量漸増試験)は、これまでに進行性、転移性または切除不能の固形癌を有する患者26例を含めている。患者を4つの連続した用量コホートで治療した。最初の2つの用量コホート(DL1及びDL2)では、連続投与スケジュールで1日1回投与するリフィラフェニブ及びミルダメチニブを評価し、DL1コホートでは、6例の対象において15mgのリフィラフェニブと2mgのミルダメチニブとの組合せを含め、DL2コホートでは、8例の対象において20mgのリフィラフェニブと2mgのミルダメチニブとの組合せを評価した。後者の2つの用量コホート(DL3a及びDL4a)では、間欠投与(毎週、1日1回5日間投与し、その後2日間休薬)スケジュールでのリフィラフェニブ及びミルダメチニブを評価し、DL3aコホートでは、6例の対象において20mgのリフィラフェニブと3mgのミルダメチニブとの組合せを含め、DL4aコホートでは、6例の対象において20mgのリフィラフェニブと4mgのミルダメチニブとの組合せを評価した。全ての用量コホートにおいて、1つの治療サイクルを28日間とした。進行性固形癌(例えば、卵巣癌、CRC、NSCLC、子宮内膜癌)を有する患者における初期結果を
図4に示す。
【0181】
用量コホート4aの完了後は、パート1(第1b相用量漸増)を2つの並行した用量群(b群及びc群)で継続する。両群ともに、リフィラフェニブ及びミルダメチニブを間欠投与スケジュール(毎週5日間投与し、その後2日間休薬)において連続した用量漸増コホートで評価する。1つの治療サイクルは28日間とする。両群ともに、全ての用量漸増コホートにわたってリフィラフェニブの用量を固定する。b群では、リフィラフェニブを最初の2週間(14日間)に15mgのリードイン用量として1日1回投与し、続いて28日間の治療期間中に20mgのターゲット用量として1日1回投与する。c群では、リフィラフェニブを最初の2週間(14日間)に10mgのリードイン用量として1日1回投与し、続いて28日間の治療期間中に15mgのターゲット用量として1日1回投与する。b群(DL3b)の開始用量コホートでは、1日1回15mg及び20mg(それぞれリードイン用量及びターゲット用量)のリフィラフェニブと1日1回3mgのミルダメチニブとの組合せを評価する。c群(DL3c)の開始用量コホートでは、1日1回10mg及び15mg(それぞれリードイン用量及びターゲット用量)のリフィラフェニブと1日2回2mgのミルダメチニブとの組合せを評価する。以降の用量漸増コホートでは、忍容性がある場合、ミルダメチニブの用量を1日1回1~2mg漸増(b群)及び1日2回1~2mg漸増(b群)とする。
【0182】
進行性、転移性、または切除不能の固形癌を有する患者においてリフィラフェニブ及びミルダメチニブを評価するため、スタンドアロン第1b/第2a相用量設定試験を行う。この試験のパート1(1b相用量漸増)では、2つの並行した用量漸増群(a群及びb群)を含める。両群ともに、3つの連続した用量漸増コホートにおいてリフィラフェニブとミルダメチニブを評価する。いずれの薬物も連続投与スケジュールで投与し、1つの治療サイクルは28日間とする。両群ともに、用量漸増コホートにわたってリフィラフェニブの用量を固定する。a群では、リフィラフェニブを5mgの用量で1日1回投与し、b群では、リフィラフェニブを5mgの用量で1日2回投与する。a群(DL1a)の開始用量コホートでは、1日1回5mgのリフィラフェニブと1日2回2mgのミルダメチニブとの組合せを評価する。b群(DL1b)の開始用量コホートでは、1日2回5mgのリフィラフェニブと1日2回2mgのミルダメチニブとの組合せを評価する。用量漸増は、さらなる2つの連続したコホート(群のDL2a~DL3a及びb群のDL2b~DL3b)において進めることができる。これは、開始用量コホート(DL1a及びDL1b)の後、それぞれの群の2つの後続の用量漸増コホートでは、同じリフィラフェニブ用量(群の1日1回5mg及びb群の1日2回5mg)を、両群の各増量ステップで2mgずつ漸増したミルダメチニブ用量(DL2a及びDL2bでは1日2回4mg、DL3a及びDl3bでは1日2回6mg)と組み合わせて評価することを意味する。
実施例4:カプセル製剤
【表8】
【0183】
その他の態様
本明細書で言及された全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個別の刊行物、特許、または特許出願が具体的かつ個別にその全体が参照により援用されることが示されている場合と同じ程度において、その全体が参照により本明細書に援用される。本出願における用語が、参照により本明細書に援用される文書で定義が異なることが分かった場合、本明細書で示された定義がその用語の定義として機能するものとする。
【0184】
本発明をその具体的な態様とともに説明してきたが、さらなる修正が可能であることが理解されよう。また、本出願が、概して原理に従い、そして本発明が関係する技術分野内での既知または通例の実施内に収まる、上記で示される本質的な特徴に適用され得、特許請求の範囲内に従う本開示からの逸脱を含めて、本開示の任意の変形形態、使用、または適応を網羅するように意図されていることが理解されよう。
【0185】
本明細書に記載の様々な実施形態に加えて、本開示は、E1~E369の番号が付された以下の実施形態を含む。この実施形態のリストは例示的なリストとして提示するものであり、本出願はこれらの実施形態に限定されない。
【0186】
E1.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、前記患者に、化合物A(ミルダメチニブ)またはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量及び化合物B(リフィラフェニブ)またはその医薬的に許容される塩形態の治療有効量を同時投与することを含む、前記方法。
【0187】
E2.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mg~約5mgである、E1に記載の方法。
【0188】
E3.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約40mgである、E1に記載の方法。
【0189】
E4.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約15mgである、E1に記載の方法。
【0190】
E5.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約40mgである、E1に記載の方法。
【0191】
E6.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約35mgである、E1に記載の方法。
【0192】
E7.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mg~約40mgである、E1に記載の方法。
【0193】
E8.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約35mgである、E1に記載の方法。
【0194】
E9.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mg~約40mgである、E1に記載の方法。
【0195】
E10.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約35mgである、E1に記載の方法。
【0196】
E11.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mg~約40mgである、E1に記載の方法。
【0197】
E12.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mg~約40mgである、E1に記載の方法。
【0198】
E13.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E1~E12のいずれか1つに記載の方法。
【0199】
E14.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E13に記載の方法。
【0200】
E15.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約5mg~約10mgである、E14に記載の方法。
【0201】
E16.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約7mgである、E14に記載の方法。
【0202】
E17.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約10mg~約30mgである、E14に記載の方法。
【0203】
E18.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約13mgである、E14に記載の方法。
【0204】
E19.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E14に記載の方法。
【0205】
E20.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約15mg~約40mgである、E14に記載の方法。
【0206】
E21.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E14に記載の方法。
【0207】
E22.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約34mgである、E14に記載の方法。
【0208】
E23.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mg~約40mgである、E14に記載の方法。
【0209】
E24.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E14に記載の方法。
【0210】
E25.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約25mg~約40mgである、E14に記載の方法。
【0211】
E26.化合物Aの前記治療有効量が1日当たり約5mgであり、マレイン酸塩としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約34mgである、E14に記載の方法。
【0212】
E27.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じまたは異なる投与形態で投与される、E1~E26のいずれか1つに記載の方法。
【0213】
E28.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じ投与形態で投与される、E27に記載の方法。
【0214】
E29.前記投与形態がカプセルである、328に記載の方法。
【0215】
E30.化合物Aが1日当たり1回投与される、E1~E29のいずれか1つに記載の方法。
【0216】
E31.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が1日当たり1回投与される、E1~E30のいずれか1つに記載の方法。
【0217】
E32.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、異なる投与形態で投与される、E27に記載の方法。
【0218】
E33.化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、E32に記載の方法。
【0219】
E34.化合物Aの前記投与形態がカプセルである、E27またはE28に記載の方法。
【0220】
E35.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E27~E34のいずれか1つに記載の方法。
【0221】
E36.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、E1~E35のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
E37.前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、E1~E36のいずれか1つに記載の方法。
【0223】
E38.前記患者が非小細胞肺癌を有する、E37に記載の方法。
【0224】
E39.前記患者が子宮内膜癌を有する、E37に記載の方法。
【0225】
E40.前記患者が卵巣癌を有する、E37に記載の方法。
【0226】
E41.前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、E40に記載の方法。
【0227】
E42.前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、E1~E41のいずれか1つに記載の方法。
【0228】
E43.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方を投与する21日間、及び(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のいずれも投与しない7日間とを含む、28日間投与サイクルで投与される、E1~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0229】
E44.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方を投与する21日間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のいずれも投与しない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E1~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
E45.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E1~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0231】
E46.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E1~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
E47.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E1~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0233】
E48.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E1~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0234】
E49.前記28日間の投与サイクルが、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される、E43~E48のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
E50.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のみが、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間に投与される、E43~E49のいずれか1つに記載の方法。
【0236】
E51.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じかまたはそれより少ない、E50に記載の方法。
【0237】
E52.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの21日前に開始する、E51に記載の方法。
【0238】
E53.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの14日前に開始する、E52に記載の方法。
【0239】
E54.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの10日前に開始する、E52に記載の方法。
【0240】
E55.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの7日前に開始する、E52に記載の方法。
【0241】
E56.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0242】
E57.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0243】
E58.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0244】
E59.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約25mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0245】
E60.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0246】
E61.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0247】
E62.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0248】
E63.前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E50~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0249】
E64.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E63に記載の方法。
【0250】
E65.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約40mgである、E64に記載の方法。
【0251】
E66.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約30mgである、E64に記載の方法。
【0252】
E67.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約25mgである、E64に記載の方法。
【0253】
E68.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約7mgである、E64に記載の方法。
【0254】
E69.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約13mgである、E64に記載の方法。
【0255】
E70.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約20mgである、E64に記載の方法。
【0256】
E71.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約27mgである、E64に記載の方法。
【0257】
E72.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が前記リードイン期間中に毎日投与される、E50~E71のいずれか1つに記載の方法。
【0258】
E73.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が前記リードイン期間中に1日1回投与される、E50~E72のいずれか1つに記載の方法。
【0259】
E74.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の一方または両方が、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間の間、前記最初の28日間のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量よりも少ない用量で投与される、E43~E49のいずれか1つに記載の方法。
【0260】
E75.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、E74に記載の方法。
【0261】
E76.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、E74に記載の方法。
【0262】
E77.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mg~約5mgである、E74~E76のいずれか1つに記載の方法。
【0263】
E78.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mgである、E74~E76のいずれか1つに記載の方法。
【0264】
E79.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約2mgである、E74~E76のいずれか1つに記載の方法。
【0265】
E80.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約3mgである、E74~E76のいずれか1つに記載の方法。
【0266】
E81.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0267】
E82.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0268】
E83.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0269】
E84.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0270】
E85.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0271】
E86.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0272】
E87.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0273】
E88.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0274】
E89.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、E74~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0275】
E90.前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E74~E89のいずれか1つに記載の方法。
【0276】
E91.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E90に記載の方法。
【0277】
E92.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約40mgである、E91に記載の方法。
【0278】
E93.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約30mgである、E91に記載の方法。
【0279】
E94.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約25mgである、E91に記載の方法。
【0280】
E95.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約7mgである、E91に記載の方法。
【0281】
E96.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約13mgである、E91に記載の方法。
【0282】
E97.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約20mgである、E91に記載の方法。
【0283】
E98.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約27mgである、E91に記載の方法。
【0284】
E99.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの21日前に開始する、E74~E98のいずれか1つに記載の方法。
【0285】
E100.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの14日前に開始する、E74~E98のいずれか1つに記載の方法。
【0286】
E101.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの10日前に開始する、E74~E98のいずれか1つに記載の方法。
【0287】
E102.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの7日前に開始する、E74~E98のいずれか1つに記載の方法。
【0288】
E103.前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中に毎日投与される、E74~E102のいずれか1つに記載の方法。
【0289】
E104.前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中にそれぞれ1日1回投与される、E74~E102のいずれか1つに記載の方法。
【0290】
E105.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間に同じまたは異なる投与形態で投与される、E74~104のいずれか1つに記載の方法。
【0291】
E106.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に同じ投与形態で投与される、E105に記載の方法。
【0292】
E107.前記投与形態がカプセルである、E106に記載の方法。
【0293】
E108.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に異なる投与形態で投与される、E105に記載の方法。
【0294】
E109.化合物Aが、前記リードイン期間中に、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、E108に記載の方法。
【0295】
E110.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E108またはE109に記載の方法。
【0296】
E111.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E108またはE109に記載の方法。
【0297】
E112.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に経口投与される、E74~E111のいずれか1つに記載の方法。
【0298】
E113.前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、E1~E112のいずれか1つに記載の方法。
【0299】
E114.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E1に記載の方法。
【0300】
E115.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、E1に記載の方法。
【0301】
E116.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E1に記載の方法。
【0302】
E117.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E1に記載の方法。
【0303】
E118.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、E1に記載の方法。
【0304】
E119.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E1に記載の方法。
【0305】
E120.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、E1に記載の方法。
【0306】
E121.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E1に記載の方法。
【0307】
E122.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約15mgである、E1に記載の方法。
【0308】
E123.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mgである、E1に記載の方法。
【0309】
E124.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mgである、E1に記載の方法。
【0310】
E125.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mgである、E1に記載の方法。
【0311】
E126.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mgである、E1に記載の方法。
【0312】
E127.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約5mgである、E1に記載の方法。
【0313】
E128.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約10mgである、E1に記載の方法。
【0314】
E129.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E114~E128のいずれか1つに記載の方法。
【0315】
E130.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E129に記載の方法。
【0316】
E131.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約1mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E130に記載の方法。
【0317】
E132.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E130に記載の方法。
【0318】
E133.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E130に記載の方法。
【0319】
E134.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E130に記載の方法。
【0320】
E135.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約2mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E130に記載の方法。
【0321】
E136.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E130に記載の方法。
【0322】
E137.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約3mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E130に記載の方法。
【0323】
E138.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約27mgである、E130に記載の方法。
【0324】
E139.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約20mgである、E130に記載の方法。
【0325】
E140.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの前記治療有効量が1日当たり約7mgである、E130に記載の方法。
【0326】
E141.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約4mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約13mgである、E130に記載の方法。
【0327】
E142.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約7mgである、E130に記載の方法。
【0328】
E143.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約8mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約13mgである、E130に記載の方法。
【0329】
E144.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約7mgである、E130に記載の方法。
【0330】
E145.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記治療有効量が1日当たり約12mgであり、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量が1日当たり約13mgである、E130に記載の方法。
【0331】
E146.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じまたは異なる投与形態で投与される、E114~E145のいずれか1つに記載の方法。
【0332】
E147.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じ投与形態で投与される、E146に記載の方法。
【0333】
E148.前記投与形態がカプセルである、請求項147に記載の方法。
【0334】
E149.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩が1日当たり1回投与される、E114~E148のいずれか1つに記載の方法。
【0335】
E150.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が1日当たり1回投与される、E114~E149のいずれか1つに記載の方法。
【0336】
E151.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、異なる投与形態で投与される、E146に記載の方法。
【0337】
E152.化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、E151に記載の方法。
【0338】
E153.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E151またはE152に記載の方法。
【0339】
E154.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E151またはE152に記載の方法。
【0340】
E155.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、E114~E154のいずれか1つに記載の方法。
【0341】
E156.前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、E114~E155のいずれか1つに記載の方法。
【0342】
E157.前記患者が非小細胞肺癌を有する、E156に記載の方法。
【0343】
E158.前記患者が子宮内膜癌を有する、E156に記載の方法。
【0344】
E159.前記患者が卵巣癌を有する、E156に記載の方法。
【0345】
E160.前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、E156に記載の方法。
【0346】
E161.前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、E114~E160のいずれか1つに記載の方法。
【0347】
E162.前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、E114~E161のいずれか1つに記載の方法。
【0348】
E163.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E114~162のいずれか1つに記載の方法。
【0349】
E164.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E114~E162のいずれか1つに記載の方法。
【0350】
E165.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E114~E162のいずれか1つに記載の方法。
【0351】
E166.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される5日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E114~E162のいずれか1つに記載の方法。
【0352】
E167.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E114~E162のいずれか1つに記載の方法。
【0353】
E168.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、(a)(i)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の両方が投与される4日間、ならびに(ii)化合物Aも化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物Aまたはその医薬的に許容される塩も化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態も投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、請求項E114~E162のいずれか1つに記載の方法。
【0354】
E169.前記28日間の投与サイクルが、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0355】
E170.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態のみが、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間に投与される、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0356】
E171.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じかまたはそれより少ない、E170に記載の方法。
【0357】
E172.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの21日前に開始する、E171に記載の方法。
【0358】
E173.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの14日前に開始する、E171に記載の方法。
【0359】
E174.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの10日前に開始する、E171に記載の方法。
【0360】
E175.前記リードイン期間が、前記最初の28日間の投与サイクルの7日前に開始する、E171に記載の方法。
【0361】
E176.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0362】
E177.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0363】
E178.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0364】
E179.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0365】
E180.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0366】
E181.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0367】
E182.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0368】
E183.前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0369】
E184.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E183に記載の方法。
【0370】
E185.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約40mgである、E184に記載の方法。
【0371】
E186.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約30mgである、E184に記載の方法。
【0372】
E187.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約25mgである、E184に記載の方法。
【0373】
E188.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約7mgである、E184に記載の方法。
【0374】
E189.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約13mgである、E184に記載の方法。
【0375】
E190.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約20mgである、E184に記載の方法。
【0376】
E191.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約27mgである、E184に記載の方法。
【0377】
E192.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が前記リードイン期間中に毎日投与される、E170~E191のいずれか1つに記載の方法。
【0378】
E193.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が前記リードイン期間中に1日1回投与される、E170~E192のいずれか1つに記載の方法。
【0379】
E194.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の一方または両方が、最初の28日間の投与サイクルの前のリードイン期間の間、前記最初の28日間のサイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記治療有効量よりも少ない用量で投与される、E163~E168のいずれか1つに記載の方法。
【0380】
E195.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、E194に記載の方法。
【0381】
E196.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、E194に記載の方法。
【0382】
E197.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mg~約5mgである、E194~E196のいずれか1つに記載の方法。
【0383】
E198.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約1mgである、E194~E196のいずれか1つに記載の方法。
【0384】
E199.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約2mgである、E194~E196のいずれか1つに記載の方法。
【0385】
E200.前記リードイン期間に投与される化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約3mgである、E194~E196のいずれか1つに記載の方法。
【0386】
E201.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量と同じである、E194~E200のいずれか1つに記載の方法。
【0387】
E202.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が、前記最初の28日間の投与サイクル中に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量より少ない、E194~E200のいずれか1つに記載の方法。
【0388】
E203.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約25mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0389】
E204.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約20mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0390】
E205.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mg~約15mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0391】
E206.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約5mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0392】
E207.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約10mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0393】
E208.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約15mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0394】
E209.前記リードイン期間に投与される化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記量が1日当たり約20mgである、E194~E202のいずれか1つに記載の方法。
【0395】
E210.前記リードイン期間に投与される化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E194~E209のいずれか1つに記載の方法。
【0396】
E211.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E210に記載の方法。
【0397】
E212.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約40mgである、E211に記載の方法。
【0398】
E213.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約30mgである、E211に記載の方法。
【0399】
E214.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約5mg~約25mgである、E211に記載の方法。
【0400】
E215.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約7mgである、E211に記載の方法。
【0401】
E216.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約13mgである、E211に記載の方法。
【0402】
E217.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約20mgである、E211に記載の方法。
【0403】
E218.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が1日当たり約27mgである、E211に記載の方法。
【0404】
E219.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの21日前に開始する、E194~E218のいずれか1つに記載の方法。
【0405】
E220.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの14日前に開始する、E194~E218のいずれか1つに記載の方法。
【0406】
E221.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの10日前に開始する、E194~E218のいずれか1つに記載の方法。
【0407】
E222.前記リードイン期間が、前記最初の28日間投与サイクルの7日前に開始する、E194~E218のいずれか1つに記載の方法。
【0408】
E223.前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中に毎日投与される、E194~E222のいずれか1つに記載の方法。
【0409】
E224.前記化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩が各々、前記リードイン期間中にそれぞれ1日1回投与される、E194~E222のいずれか1つに記載の方法。
【0410】
E225.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間に同じまたは異なる投与形態で投与される、E194~222のいずれか1つに記載の方法。
【0411】
E226.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に同じ投与形態で投与される、E225に記載の方法。
【0412】
E227.前記投与形態がカプセルである、E226に記載の方法。
【0413】
E228.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に異なる投与形態で投与される、E225に記載の方法。
【0414】
E229.化合物Aが、前記リードイン期間中に、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、E228に記載の方法。
【0415】
E230.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E228またはE229に記載の方法。
【0416】
E231.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E228またはE229に記載の方法。
【0417】
E232.化合物Aまたはその医薬的に許容される塩及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間中に経口投与される、E194~E231のいずれか1つに記載の方法。
【0418】
E233.化合物Aが、医薬的に許容される塩形態で提供される、E1~E232のいずれか1つに記載の方法。
【0419】
E234.化合物Aが遊離塩基の形態で提供される、E1~E232のいずれか1つに記載の方法。
【0420】
E235.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【0421】
E236.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、E235に記載の方法。
【0422】
E237.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E236に記載の方法。
【0423】
E238.マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E237に記載の方法。
【0424】
E239.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物A及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【0425】
E240.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、E239に記載の方法。
【0426】
E241.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E240に記載の方法。
【0427】
E242.マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E241に記載の方法。
【0428】
E243.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)3mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む7日間のサイクルを含む、前記方法。
【0429】
E244.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、E243に記載の方法。
【0430】
E245.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E244に記載の方法。
【0431】
E246.マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E245に記載の方法。
【0432】
E247.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)3mgの化合物Aの遊離塩基及び10mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0433】
E248.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E247に記載の方法。
【0434】
E249.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E248に記載の方法。
【0435】
E250.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約13mgである、E249に記載の方法。
【0436】
E251.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E250に記載の方法。
【0437】
E252.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計2mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日2回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0438】
E253.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E252に記載の方法。
【0439】
E254.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E253に記載の方法。
【0440】
E255.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約13mgである、E254に記載の方法。
【0441】
E256.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E255に記載の方法。
【0442】
E257.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、(a)4mgの化合物A遊離塩基及び20mgの化合物Bまたは医薬的に許容される塩形態を1日1回連続5日間投与し、その後に(b)化合物Aまたは化合物Bを連続2日間投与しないことを含む7日間のサイクルを含む、前記方法。
【0443】
E258.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態として投与される、E257に記載の方法。
【0444】
E259.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E258に記載の方法。
【0445】
E260.マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E259に記載の方法。
【0446】
E261.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)1mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0447】
E262.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E261に記載の方法。
【0448】
E263.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E262に記載の方法。
【0449】
E264.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E263に記載の方法。
【0450】
E265.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E264に記載の方法。
【0451】
E266.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)2mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0452】
E267.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E266に記載の方法。
【0453】
E268.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E267に記載の方法。
【0454】
E269.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E268に記載の方法。
【0455】
E270.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E269に記載の方法。
【0456】
E271.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0457】
E272.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E271に記載の方法。
【0458】
E273.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E272に記載の方法。
【0459】
E274.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E273に記載の方法。
【0460】
E275.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E274に記載の方法。
【0461】
E276.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び20mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0462】
E277.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E276に記載の方法。
【0463】
E278.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E277に記載の方法。
【0464】
E279.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E278に記載の方法。
【0465】
E280.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約27mgである、E279に記載の方法。
【0466】
E281.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)3mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0467】
E282.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E281に記載の方法。
【0468】
E283.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E282に記載の方法。
【0469】
E284.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約13mgである、E283に記載の方法。
【0470】
E285.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E284に記載の方法。
【0471】
E286.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、
(a)1日当たり2回用量に分割された合計4mgの化合物Aの遊離塩基及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続14日間投与することを含むリードイン期間と、その後に続く
(b)(i)4mgの化合物Aの遊離塩基を1日1回、及び15mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を1日1回、連続5日間投与し、その後に(ii)化合物Aも化合物Bも連続2日間投与しないことを含む、7日間の治療サイクルとを含む、前記方法。
【0472】
E287.化合物Bが、前記リードイン期間及び前記治療サイクルの両方で医薬的に許容される塩形態として投与される、E286に記載の方法。
【0473】
E288.前記医薬的に許容される塩形態がマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E287に記載の方法。
【0474】
E289.前記リードイン期間に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約13mgである、E288に記載の方法。
【0475】
E290.前記治療期間中に投与されるマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの量が約20mgである、E289に記載の方法。
【0476】
E291.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【0477】
E292.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【0478】
E293.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日1回投与することを含む、前記方法。
【0479】
E294.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての2mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む、前記方法。
【0480】
E295.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての4mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む、前記方法。
【0481】
E296.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、遊離塩基としての6mgの化合物Aを1日2回、及び5mgの化合物Bまたはその医薬的に許容される塩を1日2回投与することを含む、前記方法。
【0482】
E297.化合物Bが、医薬的に許容される塩形態である、E292~E296のいずれか1つに記載の方法。
【0483】
E298.前記医薬的に許容される塩形態が、セスキ-マレイン酸塩であってもよいマレイン酸塩である、E297に記載の方法。
【0484】
E299.マレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)としての化合物Bの各用量が約7mgである、E297に記載の方法。
【0485】
E300.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間及び/または前記治療期間に同じまたは異なる投与形態で投与される、E235~E299のいずれか1つに記載の方法。
【0486】
E301.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間及び/または前記治療期間に同じ投与形態で投与される、E301に記載の方法。
【0487】
E302.前記投与形態がカプセルである、E302に記載の方法。
【0488】
E303.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、前記リードイン期間及び/または前記治療期間に異なる投与形態で投与される、E235~E300のいずれか1つに記載の方法。
【0489】
E304.化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、E303に記載の方法。
【0490】
E305.化合物Aの前記投与形態がカプセルである、E303またはE304に記載の方法。
【0491】
E306.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E303~E305のいずれか1つに記載の方法。
【0492】
E307.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、E235~E306のいずれか1つに記載の方法。
【0493】
E308.前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、E235~E307のいずれか1つに記載の方法。
【0494】
E309.前記患者が非小細胞肺癌を有する、E308に記載の方法。
【0495】
E310.前記患者が子宮内膜癌を有する、E308に記載の方法。
【0496】
E311.前記患者が卵巣癌を有する、E308に記載の方法。
【0497】
E312.前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、E311に記載の方法。
【0498】
E313.前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2のうちの1つ以上における確認された変異を有する、E235~E312のいずれか1つに記載の方法。
【0499】
E314.前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、E235~E313のいずれか1つに記載の方法。
【0500】
E315.医薬組成物であって、
a.化合物A、
b.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態、
c.充填剤、
d.崩壊剤、及び
e.滑沢剤を含む、前記医薬組成物。
【0501】
E316.化合物Aが約0.8mg~約1.2mgで存在する、E315に記載の医薬組成物。
【0502】
E317.化合物Aが約1.5mg~約2.5mgで存在する、E315に記載の医薬組成物。
【0503】
E318.化合物Bの前記医薬的に許容される塩が、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)であり、かつ約6mg~約8mgで存在する、E315~E317のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0504】
E319.化合物Bの前記医薬的に許容される塩が、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)であり、かつ約20mg~約35mgで存在する、E315~E317のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0505】
E320.前記充填剤が約80wt/wt%~約90wt/wt%で存在する、E315~E319のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0506】
E321.前記充填剤が約72.5wt/wt%~約85wt/wt%で存在する、E315~E319のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0507】
E322.前記崩壊剤が約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%で存在する、E315~E321のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0508】
E323.前記滑沢剤が約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%で存在する、E315~E322のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0509】
E324.前記充填剤が、微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール、デンプン、第二リン酸カルシウム、及びこれらの組合せからなる群より選択される、E315~E323のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0510】
E325.前記充填剤が微結晶性セルロースを含む、E324に記載の医薬組成物。
【0511】
E326.前記微結晶性セルロースがケイ化微結晶性セルロースである、E325に記載の医薬組成物。
【0512】
E327.前記崩壊剤が、クロスカルメロース、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、アルギン酸、及びこれらの組合せからなる群より選択される、E315~E326のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0513】
E328.前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムを含む、E327に記載の医薬組成物。
【0514】
E329.前記滑沢剤が、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ジベヘン酸グリセリル、タルク、またはこれらの組合せからなる群より選択される、E315~E328のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0515】
E330.前記滑沢剤がフマル酸ステアリルナトリウムを含む、E329に記載の医薬組成物。
【0516】
E331.前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムを含む、E329に記載の医薬組成物。
【0517】
E332.化合物Bの前記医薬的に許容される塩が、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)である、E315~E331のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0518】
E333.前記医薬組成物が錠剤またはカプセルである、E315~E332のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0519】
E334.前記医薬組成物がカプセルである、E333に記載の医薬組成物。
【0520】
E335.前記カプセルが、約1.0mgの化合物A及び約7mgの化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)を含み、前記カプセルの各構成成分が以下の通りである、E334に記載の医薬組成物:
a.約0.8wt/wt%~約1.2wt/wt%の化合物A、
b.約6wt/wt%~約8wt/wt%の、化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)、
c.約80wt/wt%~約90wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム;及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【0521】
E336.前記カプセルが、約2.0mgの化合物A及び約27mgの化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)を含み、カプセルの各構成成分が以下の通りである、E334に記載の医薬組成物:
a.約0.8wt/wt%~約1.3wt/wt%の化合物A、
b.約12.3wt/wt%~約15.0wt/wt%の化合物Bのマレイン酸塩(セスキ-マレイン酸塩であり得る)、
c.約72.5wt/wt%~約85wt/wt%のケイ化微結晶性セルロース、
d.約3.5wt/wt%~約4.5wt/wt%のクロスカルメロースナトリウム、
e.約1.5wt/wt%~約5.0wt/wt%のフマル酸ステアリルナトリウム;及び
f.構成成分a~eをカプセル化するゼラチンカプセル。
【0522】
E337.固形腫瘍を有する患者を治療する方法であって、それを必要とする前記患者に、E315~E336のいずれか1つに記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【0523】
E338.前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、E337に記載の方法。
【0524】
E339.前記患者が非小細胞肺癌を有する、E338に記載の方法。
【0525】
E340.前記患者が子宮内膜癌を有する、E338に記載の方法。
【0526】
E341.前記患者が卵巣癌を有する、E338に記載の方法。
【0527】
E342.前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、E341に記載の方法。
【0528】
E343.前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2の1つ以上における確認された変異を有する、E338~E342のいずれか1つに記載の方法。
【0529】
E344.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される21日間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E338~E343のいずれか1つに記載の方法。
【0530】
E345.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される21日間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E338~E343のいずれか1つに記載の方法。
【0531】
E346.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E338~E343のいずれか1つに記載の方法。
【0532】
E347.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される5日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない2日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E338~E344のいずれか1つに記載の方法。
【0533】
E348.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E338~E343のいずれか1つに記載の方法。
【0534】
E349.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)(i)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される4日間、ならびに(ii)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない3日間を各々含む3つの7日間の期間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない7日間とを含む、28日間の投与サイクルで投与される、E338~E343のいずれか1つに記載の方法。
【0535】
E350.前記28日間の投与サイクルが、最大で合計24回連続の28日間の投与サイクルで繰り返される、E334~E349のいずれか1つに記載の方法。
【0536】
E351.E315~E335のいずれか1つに記載の医薬組成物が、(a)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与される5日間と、その後に続く(b)化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態を含む前記医薬組成物が投与されない2日間とを含む、7日間の投与サイクルで投与される、E338~E343のいずれか1つに記載の方法。
【0537】
E352.前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、E338~E351のいずれか1つに記載の方法。
【0538】
E353.固形腫瘍を有する患者を治療するための医薬品の製造のための、化合物Aまたはその医薬的に許容される塩形態と化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態との組合せの使用。
【0539】
E354.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じまたは異なる投与形態をとる、E353に記載の使用。
【0540】
E355.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、同じ投与形態をとる、E354に記載の使用。
【0541】
E356.前記投与形態がE315~E350のいずれか1つに記載の医薬組成物である、E355の使用。
【0542】
E357.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が、異なる投与形態で投与される、E354に記載の使用。
【0543】
E358.化合物Aが、化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態の前記投与の前、それと同時、またはその後に投与される、E357に記載の使用。
【0544】
E359.化合物Aの前記投与形態がカプセルである、E357またはE358に記載の使用。
【0545】
E360.化合物Bまたはその医薬的に許容される塩の前記投与形態がカプセルである、E357~E359のいずれか1つに記載の使用。
【0546】
E361.化合物Bの医薬的に許容される塩が化合物Bのマレイン酸塩である、E357~E359のいずれか1つに記載の使用。
【0547】
E362.化合物A及び化合物Bまたはその医薬的に許容される塩形態が経口投与される、E357~E360のいずれか1つに記載の使用。
【0548】
E363.前記固形腫瘍が、悪性末梢神経鞘腫瘍、胆道癌、乳癌、胆管癌、尿路上皮癌、子宮新生物、肺腺癌、扁平非小細胞肺癌、非扁平非小細胞肺癌、胃癌、肉腫、膀胱癌、頭頸部癌、小細胞肺癌、子宮内膜癌、食道癌、腺様嚢胞癌、胆嚢癌、大腸癌、甲状腺癌、肝細胞癌、前立腺癌、口腔癌、子宮頸部癌、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫、及び腹膜への漿液性癌からなる群より選択される、E353~E360のいずれか1つに記載の使用。
【0549】
E364.前記患者が非小細胞肺癌を有する、E363に記載の使用。
【0550】
E365.前記患者が子宮内膜癌を有する、E363に記載の使用。
【0551】
E366.前記患者が卵巣癌を有する、E363に記載の使用。
【0552】
E367.前記患者が低悪性度漿液性卵巣癌を有する、E366に記載の使用。
【0553】
E368.前記患者が、KRAS、NRAS、HRAS、BRAF、NF1、MEK1、及びMEK2の1つ以上における確認された変異を有する、E353~E367のいずれか1つに記載の使用。
【0554】
E369.前記患者が、RASA1及び/またはRAF1における確認された変異を有する、E353~E367のいずれか1つに記載の使用。
参考文献の一覧
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【国際調査報告】