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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-23
(54)【発明の名称】色を比較する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/29 20060101AFI20230516BHJP
   G01J 3/46 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
G01N21/29
G01J3/46 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562052
(86)(22)【出願日】2021-04-08
(85)【翻訳文提出日】2022-12-01
(86)【国際出願番号】 US2021026387
(87)【国際公開番号】W WO2021207498
(87)【国際公開日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】63/008,316
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/224,968
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522395831
【氏名又は名称】カプラン,リー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】カプラン,リー
【テーマコード(参考)】
2G020
2G059
【Fターム(参考)】
2G020AA08
2G020DA05
2G020DA15
2G020DA16
2G020DA52
2G059AA05
2G059BB08
2G059BB12
2G059BB15
2G059DD13
2G059DD20
2G059EE02
2G059EE13
2G059FF08
2G059HH02
2G059KK07
2G059PP02
(57)【要約】
色を比較するための方法と装置が開示されている。1つの実施例において、色味/色を有する領域を持つ、実質的に透明な柔軟メンブレンが使用者の肌の上に載せられ、その色味/色が肌の上でどのように見えるかが観察される。1つの実施例において、色味/色を有する領域を持つ、ほとんど透明な柔軟な基材が無生物の上に載せられ、その色味/色がその無生物の上でどのように見えるかが観察され、基材自体が無生物と色味/色との間に不必要なバリアを作らない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
色比較装置の製造方法であって、
基材上に第一の領域を画定することであって、前記基材は第一の反射率、第一の吸収率、及び第一の透過率を有する、画定することと、
前記基材の第二の領域の上にカラーサンプルを設置することであって、前記カラーサンプルは第二の反射率、第二の吸収率、及び第二の透過率を有する、設置することと、
を含み、
前記基材の、前記カラーサンプルを有する前記第二の領域は第三の反射率、第三の吸収率、及び第三の透過率を有し、
前記基材の第一の透過率はゼロより大きく、
前記第三の透過率は前記第一の透過率より低く、
前記基材上の前記第一の領域と前記基材上の前記第二の領域は同じ領域ではない方法。
【請求項2】
前記基材は前記カラーサンプルに対して不浸透である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カラーサンプルは口紅である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記基材は実質的に可撓性の材料で製作され、前記実質的に可撓性の材料は使用者の体形に、前記実質的に可撓性の材料が前記使用者の前記体形に押し当てられたときに実質的に適合する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記実質的に可撓性の材料はゼラチン状材料である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基材はガラススライドであり、前記ガラススライドは、クリアガラススライドとすりガラススライドよりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
メイクアップを試すときの病原菌の拡散を制限する方法であって、
前記メイクアップのサンプルを比較装置の第二の領域に提供することであって、前記比較装置は第一の領域を有し、前記比較装置の前記第一の領域は第一の反射率を有し、前記第一の領域は前記メイクアップの前記サンプルを含まず、前記第二の領域は前記メイクアップの前記サンプルで覆われ、第二の反射率を有し、前記第二の反射率は前記第一の反射率とは異なる、提供することと、
使用者の身体部分の付近に設置するために前記比較装置を提供することと、
を含む方法。
【請求項8】
前記比較装置の前記第二の領域は前記メイクアップの前記サンプルに対して不浸透である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記比較装置の透明領域により、前記使用者は前記メイクアップの前記サンプルを通さずに前記身体部分を見ることができる、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記比較装置が前記使用者の身体部分の付近に設置されると、前記使用者には前記メイクアップの前記サンプルと前記使用者の身体部分の両方が見える、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
透明領域は柔軟であり、前記使用者の身体部分に押し付けられると、前記身体部分の形状に実質的に適合する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
透明領域では、前記メイクアップが前記透明領域の中にしみ込まず、前記透明領域は前記メイクアップと反応せず、前記透明領域では前記メイクアップが滑り落ちない、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記比較装置の上に前記メイクアップの前記サンプルのための識別コードを刻印することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
透明領域はゼラチン状材料である、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
透明領域では、前記メイクアップが前記透明領域の中にしみ込まず、前記透明領域は前記メイクアップと反応せず、前記透明領域では前記メイクアップが滑り落ちない、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
装置であって、
実質的に透明な可撓性基材の第一の部分に塗布された1つ又は複数のカラーサンプルを含み、
前記実質的に透明な可撓性基材の第二の部分には前記1つ又は複数のカラーサンプルがなく、
前記1つ又は複数のカラーサンプルを識別するための1つ又は複数の識別マーキングエリアを含み、
前記1つ又は複数の識別マーキングエリアのうちの少なくとも1つは前記実質的に透明な可撓性基材の上に配置される装置。
【請求項17】
前記実質的に透明な可撓性基材は物体の上に置かれて、使用者に前記1つ又は複数のカラーサンプルが前記物体の上でどのように見えるかを、前記1つ又は複数のカラーサンプルを前記物体の上に置かずに示す、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記物体は無生物である、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記1つ又は複数のカラーサンプルは、メイクアップ、染料、粉体塗装、及び釉薬よりなる群から選択される1つ又は複数のカラーサンプルであり、前記実質的に透明な可撓性基材はアレルギの原因となりにくい、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記実質的に透明な可撓性基材は使用者の体形に、前記実質的に透明な可撓性基材が前記使用者の前記体形に押し付けられたときに実質的に適合する、請求項16に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本特許出願は、本願と同じ発明者により2020年4月10日に出願され、“Method and Apparatus for Comparing Colors”と題する係属中の米国特許出願第63008316号に関するものであり、同出願を参照によって本願に援用する。本特許出願は、本願と同じ発明者により2021年4月7日に出願され、“Method and Apparatus for Comparing Colors”と題する係属中の米国特許出願第17224968号に関係するものであり、同出願を参照によって本願に援用する。
【0002】
発明の分野
本発明は色を比較することに関する。より詳しくは、本発明は色を比較する方法と装置に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
色を比較する、又はマッチさせることは、それが肌のトーンの色、毛髪若しくは歯の色、製造品若しくは手工芸品の色、静止若しくは移動する物理的構造物の色、自然界で見られる物の色の何れを比較又はマッチする場合であっても困難である。
【0004】
例えば、色を付ける化粧品(口紅、ほお紅、ファウンデーション、コンシーラ、アイシャドウ、アイ及びリップペンシル、マニキュア液、ヘアカラー、セルフタンニング剤、歯のホワイトニング剤を含むがこれらに限定されない)を衛生的、安全、及び/又は差し障りのない方法で精密且つ正確に選び、若しくは選択し、又はテストサンプリングを行って、どの色と製品を買うべきかを決定することは難しい。それに加えて、テストのために色の塗り直しを続けることによる皮膚の炎症を防止又は軽減若しくは最小化しようとすること、並びに色が付いてしまったり色の表現が不正確となったりすることから、より暗い色よりより明るい色を先にテストする必要があることも、問題の原因となる。
【0005】
図1は、概して100で、先行技術による各種の手法を示している。102には、各種の色が唇に直接塗られることが示されている。104に各種のシェードが肌に直接塗られることが示されている。106に口紅が示されている。108に各種のシェードが肌に直接塗られることが示されている(@noyneungmakeup and NYX https://www.nyxcosmetics.com/)。110に、様々な赤色のシェードが肌に直接塗られることが示されている。これらのストックフォト及び広告は、それぞれの所有権者の財産であり、それに対する所有権の主張を行うものではない。
【0006】
図2は、概して200で、ストックフォトや広告からの先行技術による各種の手法を示している。202に色が肌に直接塗られることが示されている(www.alamy.comのalamyのストックフォト)。204に様々な色が肌に直接塗られることが示されている。206に肌に直接塗られた様々な色が示されている。208に7色のコンシーラが示されている(Focallure https://focallure.com/)。210に、Maybelline Fit Me Foundation:Mediumシェードの異なる色味が肌に直接塗られることが示されている(https://www.maybelline.com/)。212では3種類の色味の腕に各種のシェードが直接塗られており、各化粧用シェードの異なる見え方を示している(Sephoraアプリのスクリーンショット、https://www.sephora.com)。これらのストックフォト及び広告は、それぞれの所有権者の財産であり、それに対する所有権の主張を行うものではない。
【0007】
着色料を手で製品/人体にアプリケータ(ブラシ、チューブ、スポンジ等)を使って塗布し、その後、満足できなければそれを取り除かなければならないこと、又はその上に他の着色料を載せ、それによって(a)下層の着色剤が着色料の実際の色にマイナスの影響を与え、及び/又は(b)着色対象の物体の厚さが望ましくなくなり、それにより機能性にマイナスの影響を与える可能性があること(すなわち、意図したとおりにシールする/閉じることができない、回転させることができない、他の部品を取り付けられない)は問題である。また、人が肌に塗る場合、不衛生で、おそらくはアレルギを誘発しかねない局面があり、それが問題を引き起こす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の事柄が提示する技術的問題に、技術的手段を用いた技術的解決策が必要である。
【0009】
図面の簡単な説明
本発明は、添付の図面の図に限定ではなく例として示されている。
【0010】
図中のブランド名又は商品名はそれぞれの所有権者の財産であり、それに対する所有権の主張を行うものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】先行技術による各種の手法を示す。
図2】先行技術による各種の手法を示す。
図3】4色比較装置を示す。
図4】6色比較装置を示す。
図5】8色比較装置を示す。
図6】木の葉形比較装置を示す。
図7】花形比較装置を示す。
図8】蝶形比較装置を示す。
図9】1色テスタを示す。
図10】ホルダがカラーテスタ形状と一体化された1カラーテスタを示す。
図11】木の葉形比較装置を示す。
図12】魚形比較装置を示す。
図13】長円形比較装置を示す。
図14】ハート形比較装置を示す。
図15】各種のカラーテスタを示す。
図16】丸みのある長方形比較装置を示す。
図17】円筒形比較装置を示す。
図18】硬質比較装置を示す。
図19】各種の反射率、吸収率、及び透過率を示す。
図20】各種の反射率、吸収率、及び透過率を示す。
図21】各種の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
本発明の実施形態は主として化粧品への使用について説明されているが、本発明はそのように限定されず、開示される技術はその他の色の比較又はマッチングにも応用でき、これは例えば製造若しくは手工芸品の色味、静止若しくは移動中の物理的構造、又は自然界に見られる物体(内壁及び外壁、家具、車両及び船舶、製品のケース、布地、カーテン等の全ての例)であるがこれらに限定されない。
【0013】
本技術の実施形態は、使用者によるその色味又は色の好みを判断するための色の比較又はマッチングを支援する。
【0014】
本技術の実施形態は、生物及び無生物の衛生目的のためのカラーサンプリングツールを支援し、これにはウイルス、細菌、病原菌、及びその他の健康上の有害物に対するバリアによる保護、又はアレルゲンの削減、又は比較におけるエラーの低減化、又は経済的意思決定、又は過剰な廃棄物若しくは環境に対する危害の回避が含まれるがこれらに限定されない。
【0015】
各種の1つ又は複数の実施形態(実施形態は相互に排他的ではない)の中で開示される本技術は、彩色製品のエンドユーザが、色に対する自分のニーズを満たす製品をより確信をもって、費用効果の高い方法で、アレルギを起こしにくいやり方で、衛生的に(人体に塗る場合)選択及び/又は購入するのを助ける。
【0016】
各種の1つ又は複数の実施形態の中で開示される本技術は、小売店/卸売業者/製造者が、カラーチップ/サンプルと生物及び無生物両方に塗布したときの実際の色との違いによってエンドユーザが返品することによる変動的なビジネスコストを削減するのを助ける。すなわち、購入時の色の選択が非常にうまくいくパーセンテージを高めることにより、色の選択が非常に悪かったことによる、コストのかさむ/無駄となるサプライチェーン自体での顧客による返品のパーセンテージを低くすることができる。
【0017】
1つ又は複数の実施形態及び開示される技術は、彩色を利用する様々な業界に適用可能であり、これには下記の分野及び下位カテゴリが含まれるが、これらに限定されない。
化粧品及び個人用健康管理製品
色を有する化粧品(唇、目、顔等)、
メイクアップ
ヘアダイ/カラー
ネイルエナメル/マニキュア
セルフタンニング剤
ヘルスケア
歯科(歯のホワイトニング、クラウンの色等)
眼科(眼鏡フレーム、コンタクトレンズ等)
整形外科(ギプス、添え木等)
義肢
外科(皮膚移植片、縫合糸等)
車両及び船舶
航空機、無人航空機(ドローン等のUAV)、グライダ、並びにその他の有人及び無人航空交通手段
自動車(OEM以外)、トラック、自動車両、動力車、バス、並びにその他の個人用及び商用自動車
自転車、スクータ、及びその他の原動機無しの輸送手段
海上、淡水、及びその他の水上商用及び個人用輸送手段並びに愛好家用船舶
オートバイ、全治契番納車(ATVs)、及びその他の原動機付き/電気式輸送手段
高速鉄道、軽鉄道、地下鉄、市外電車、路面電車、列車
家具
キャビネット
屋内・屋外用家具(新品、ビンテージ、アンティーク)
ガーデン用品(備品、設備、ツール、パライバシスクリーン等)
趣味用品
製造
陽極酸化
装置(小型・大型)
セラミクス/陶器(食品保存及び装飾用)-釉薬、焼成後の特殊効果等
電子機器
オフィス家具及び備品
粉体塗装、ペンキ、うわぐすり、着色剤、及びその他の特殊用途化学薬品、特に彩度、色相、色合いを含むもの
織物染色及び革なめし
建設及びインテリア装飾
建築用ガラス
コンクリート染色及び色
屋外空間(公共・民間)
スクリーン、日傘、日除け、窓の処理等
スライド
タイル及びフローリング
装飾部(幅木、モールティング等-床から天井)
壁(屋内・屋外)
窓及びスライドドアの染色、フレーム、装飾等
【0018】
1つ又は複数の実施形態及び開示されている技術は、彩色の様々な利用者に適用可能であり、これには以下の職業や業種が含まれるがこれらに限定されない。
自動車車体修理工場
建築家/総合建設業者
職人/職工
アーティスト/イルミネータ/グラフィックデザイナ/舞台化粧
化学者/研究者/科学者
歯科医/内科医/外科医/検眼医/眼鏡店/補綴外科医/義肢装具士
工業デザイナ/製品デザイナ/製品開発者
インテリアデコレータ
メイクアップアーティスト/ヘアスタイリスト/ファッションスタイリスト
マーチャンダイザ/小売店/トレードショーのブースクリエータ
マーケッタ/パッケージデザイナ/印刷業者
塗装工
プラグラマ/デジタルコンテンツクリエータ/仮想現実
出版業者/編集者/写真家
入れ墨士
トレンド予想者
【0019】
人が生物又は無生物に色/顔料を追加したい場合、その色の目的は、特定されていて、特にぴったりとマッチする必要があり、完璧な色味を求め続けるもの(例えば、「この椅子はリビングの壁とマッチしなければならない」、「この木材のニスは修理した後のドレッサ全体とマッチしなければならない」、又は「この製品ラインは売れる見込みがないから、在庫を塗り直す必要がある」、又は「自分たち自身のテーマカラーがなければならない」)か、或いはインスピレーションにより、様々な色味を試して幾つかの可変的要素に基づいて最善のものを選択するもの(例えば、「自分の肌のトーンには、どの赤の口紅又は歯のホワイトニングシェードが一番合うだろうか?」、又は「自宅のキッチンの壁を素敵なグリーンにしたい」)の何れかである。これは、顔料が自分自身又は他人に塗られる場合(化粧品、パーソナルケア用品、医療/健康器具等)にも、物理的な物体に塗られる場合(家庭内の私物、公共物、商業及び産業空間、及び製造品)にも言えることである。
【0020】
この意思決定及び購買サイクルは、色のある製品のエンドユーザだけでなく、B2C(企業対消費者)かB2B(企業間、商業、及び産業)チャネルかを問わず、製造業者、卸売業者、小売店のサプライチェーン全体にも影響を与える。
【0021】
1つの実施形態において、色は透き通った、若しくは透明な、又は半透明な基材に付けられ、色付けしようとする物体の上に載せられ、それによって組み合わされた色の正確さが示される。基材は様々な色味、色合い、テクスチャを有し、及び/又は所望の最終結果を得るのを支援するためのその他の選択肢を提供することができ、使用者はそれに応じて選択/購入できる。
【0022】
図3は、概して300で4色比較装置を示す1つの実施形態を例示している。302には丸みのある長方形の基材が示されている。図の丸みのある長方形の基材は4つの色選択領域304、306、308、及び310を有する。色選択領域の各々には選択を書き込み、識別するための区画314、316、318、及び320がある。選択を書き込み、識別するための区画は基材上に直接設けられても、基材上の被覆エリアであってもよい。丸みのある長方形302の基材の寸法は、所期の用途に適合するように様々とすることができる。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0023】
図4は、概して400で6色比較装置を示す1つの実施形態を例示している。402に丸みのある長方形が示されている。図の丸みのある長方形は6つの色選択領域404、406、408、410、412、及び414を有する。色選択領域の各々には選択を書き込み、識別するための被覆区画424、426、428、430、432、及び434がある。丸みのある長方形402の寸法は、所期の用途に適合するように様々とすることができる。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0024】
図5は、概して500で8色比較装置を示す1つの実施形態を例示している。502に丸みのある長方形が示されている。図の丸みのある長方形は8つの色選択領域504、506、508、510、512、514、516、及び518を有する。色選択領域の各々には選択を書き込み、識別するための被覆区画524、526、528、530、532、534、536、及び538がある。丸みのある長方形502の寸法は、所期の用途に適合するように様々とすることができる。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0025】
図6は、概して600で木の葉形比較装置を示す1つの実施形態を例示している。602に木の葉形状が示されている。木の葉形状602は茎604を有し、これは木の葉形状602のためのホルダとして使用され得る。様々な色/色味及びマークするための区画を有する木の葉は、同じ形状でも図のように異なっていてもよい。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0026】
図7は、概して700で花形比較装置を示す1つの実施形態を例示している。702に花の形状が示されている。花の形状702は任意選択による(図示されている)茎704を有し、これは花の形状702のためのホルダとして使用され得る。様々な色/色味及びマークするための区画を有する花弁が示されている。色味/色708とマーキング/表示エリア710を有する花弁706は図の6枚の花弁を代表する。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0027】
図8は、概して800で蝶形比較装置を示す1つの実施形態を例示している。802に蝶の形状が示されている。様々な色/色味及びマークするための区画を有する蝶の羽が示されている。色味/色806とマーキング/表示エリア808を有する羽804は、図の2枚の羽を代表する。図8の比較装置は2つの異なる色を示しているが、実施形態はそのように限定されず、1つ又は複数の色/色味を示し得る。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0028】
図9は、概して900で1カラーテスタを示す1つの実施形態を例示している。1色902とマーキングエリア904が基材906上にある。この1カラーテスタは特別なホルダはなく、すなわち、使用者は単純に基材及び/又はその周囲を使って持ち/つかむことができる。マーキングエリア904は、基材906の上に直接設けられていても、基材906上の被覆エリアであってもよい。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0029】
図10は、概して1000でカラーテスタの形状に一体化されたホルダを有する1カラーテスタを示す実施形態を例示している。1002には、1004のカラーサンプル、1006のマーキング/表示/識別エリア、及び1008の一体化されたハンドルを有する、概して長方形のカラーテスタが示されている。1022に、1024のカラーサンプル、1026のマーキング/表示エリア、及び1028の一体化されたハンドルを有する概して円形のカラーテスタが示されている。マーキング/表示エリアはカラーテスタ上の被覆エリア、凹凸加工されたエリア、又は艶消しエリア(例えば、1002、1022)であり得る。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0030】
図11は、概して1100で木の葉形(概して楕円形)比較装置を示す1つの実施形態を例示する。1102に、使用者のためのホルダとなる茎1104を有する木の葉が示されている。1106に色味/色が示されて、1108にマーキング/表示エリアが示されている。図11の木の葉は、1つの色を示す1枚の木の葉であるが、実施形態はそのように限定されず、より多くの色/色味も、例えば周囲に沿った異なる区画の中に示し得る。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0031】
図12は、概して1200で魚形比較装置を示す1つの実施形態を例示している。1202に、使用者のためのホルダの役割を果たす尾1204を有する魚が示されている。1206に色味/色が示され、1208にマーキング/表示エリアが示されている。図12の魚は、1つの色を示す1匹の魚であるが、実施形態はそのように限定されず、より多くの色/色味も、例えば周囲に沿った異なる区画の中に示し得る。また、マーキング/表示エリアは比較装置上のコーティングを含んでも、含まなくてもよい。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0032】
図13は、概して1300で長円形比較装置を示す1つの実施形態を例示している。1302に、何れかの端を使用者がつかむことのできる長円が示されている。1304に色味/色が示され、1306に任意選択によるマーキング/表示/識別/書き込みエリアが示されている。図13の長円は1つの色を示しているが、実施形態はそのように限定されず、より多くの色/色味も示し得て、例えば異なる色味/色が長円の各端にあり得る。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0033】
図14は、概して1400でハート形比較装置を示す1つの実施形態を例示している。1402に、各々が色味/色1412、1422を有する2つの心室、それぞれ1410及び1420と、マーキング/表示エリア、それぞれ1414、1424を有するハート形比較装置が示されている。図14のハート形比較装置は2つの色を示しているが、実施形態はそのように限定されず、1つの色も示し得る。また、マーキング/表示エリアは、比較装置上のコーティングを含んでも、含まなくてもよい。使用者は、ホルダとしてハートの底部を含むハート形比較装置の何れの部分をつかんでも、又は取り付けられたハンドル(図示せず)を使用してもよい。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0034】
図15は、概して1500でカラーテスタを示す実施形態を例示している。1502に3枚羽の扇が示されている。1504、1506、及び1508に各種の色が示されている。1514、1516、及び1518にそれぞれのマーキング/表示/識別エリアが示されている。扇の下部の1520に使用者のためのホルダエリアが示されている。1550に1枚羽扇のカラーテスタが示され、これは1552に1つの色、1554にマーキング/表示/識別エリア、1枚羽扇のカラーテスタ1550の下部の1556に使用者のためのホルダエリアを有する。マーキング/表示エリアは、比較装置の上のコーティングを含んでも、含まなくてもよい。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0035】
図16は、概して1600で丸みのある長方形の比較装置を示す1つの実施形態を例示している。1602に、使用者がどこでもつかむことのできる比較装置示されている。1604に色味/色が示され、1606にマーキング/表示/識別/書き込みエリアが示されている。図16の比較装置は1つの色を示しているが、実施形態はそのように限定されず、より多くの色/色味も示し得て、例えば異なる色味/色が周囲に沿ったエリアにあり得る。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0036】
上述の、及び例示された実施形態は、事前に印刷された状態で提供できる比較的小さいカラーテスタ又は使用者が使用できるカラーサンプル若しくはメイクアップを示しているが、本発明はそのように限定されない。例えば、使用者が様々な色/色味を、例えば腕の上でテストしたい場合、実質的に透き通った比較装置を円筒に似た形状で腕に巻き付けて、固定することができる。すると、使用者は様々な色/色味を(例えば、反対側の手を使って)塗り、それらの色/色味の何れかが容認できるか否かを判断することができる。
【0037】
図17は、概して1700で比較装置を示す実施形態を例示している。1702に、円筒形に形成された、比較装置とも呼ばれるカラーテスタが示されている。1704に破線による体の一部、例えばこの場合は腕が示されている。1706-1~1706-4に4つのカラーサンプルが示されている。1708に、比較装置自体を閉じる場所が示されている。このように閉じる手段は、接着剤、ボタンと穴、ベルクロ(登録商標)、又はあらゆる適当な取付け具とすることができる。カラーサンプル(例えば1706)の数は、使用者又は、それがすでに印刷済みの比較装置であればプリンタによって様々とすることができる。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0038】
また、本発明は実質的に可撓性材料の比較装置にも限定されない。例えば、ガラススライドを使って色(複数の場合もある)を載せ、使用者の肌に押し付けて比較を観察することもできる。ガラススライドは、例えば食器洗浄機で清潔にしてから再使用できる。ガラススライドは透き通ったもの又はすりガラスとすることができる。
【0039】
また、本発明はガラススライドの使用にも限定されず、すなわち、硬質のプラスチックガラスも使用できる。
【0040】
図18は、概して1800で可撓性でない材料の比較装置を示す実施形態を例示している。1802に比較装置の上面図が示されている。1804にカラーサンプル、例えば口紅が示されている。1806に比較装置の側面図が示されている。1808(正確な縮尺ではない)にカラーサンプル、例えば口紅の側面図が示されている。図示されていないが、比較装置には何れかの透かし模様もあり得る。
【0041】
図19は、概して1900で各種の反射率、吸収率、及び透過率を示す実施形態を例示している。各表面について全ての反射率、吸収率、及び透過率が示されているとはかぎらない。図19は正確な縮尺によらず、側面図である。1910にカラーサンプルが示されている。1912にカラーサンプル1910に当たる入射光(Gc)が示されている。1914にカラーサンプル1910からの反射率(Gcref)が示されている。1916にカラーサンプル1910の吸収率(Gcabs)が示されている。1918にカラーサンプル1910の透過率(Gctr)が示されている。
【0042】
1920に基材が示されている。1922に基材1920に当たる入射光(Gs)が示されている。1924に基材1920からの反射率(Gsref)が示されている。1926に基材1920の吸収率(Gsabs)が示されている。1928に基材1920の透過率(Gstr)が示されている。
【0043】
1930に基材とカラーサンプルの組合せが示されている。放射1938はカラーサンプル1910と基材1920との界面の反射も、基材1920中の吸収率も示していない点に留意されたい。
【0044】
図20は、概して2000で各種の反射率、吸収率、及び透過率を示す実施形態を例示している。各表面について全ての反射率、吸収率、及び透過率が示されているとはかぎらない。図20は正確な縮尺によらず、側面図である。この図では、矢印を用いて光線が示されており、矢印の軸の太さは振幅を示しているのではなく、また、軸の長さも振幅を示していない。
【0045】
2010に基材が示されている。2012に、基材2010の表面に当たる入射光が示され、2014に光の反射部分が示されている。光2012の一部は基材2010により吸収され、これは2016として示される。残りの光2018は基材2010を透過し、この図では基材2010が近接する表面2080で反射されている。基材2010と表面2080との間のギャップ2070は正確な縮尺によらず、ギャップ2070は、表面2080と密接に接触している場合、非常に小さい。残りの光2018は2080で反射され、2026から出ているように示されている。光が2026から出る前に、光の一部は2020に示されるように反射され、光の一部は基材2010の中に2022で示されるように吸収され、光の一部は2024で反射される。
【0046】
2020に基材2010の上に載ったカラーサンプルが示されている。2030に入射光が示され、これはカラーサンプル2020の表面に当たり、光の一部を2032で反射させる。光2030の一部は2034に示されるようにカラーサンプル2020により吸収される。光2030の一部は基材2010とカラーサンプル2020との境界で反射され、2040として出る。それが2040で出る前に、その一部が2036で示されるようにカラーサンプル2020により吸収され、その一部が2038で示されるように反射される。
【0047】
残りの光2030は、2044に示されるように基材2010を通過し、この図では基材2010が近接する表面2080で反射される。残りの光2044は2080で反射されて、2056で出るように示されている。光が2056で出る前に、光の一部は2046で示されるように基材2010で反射されて、光の一部は2048で示されるように基材2010に吸収され、光の一部は2050で示されるように基材2010とカラーサンプル2020との境界で反射され、光はその後、カラーサンプル2020に入り、そこでその一部が2052で示されるように吸収され、2056で示されるように出る前に光の一部が2054で示されるように反射される。
【0048】
2060に、使用者がカラーサンプル2020の乗った基材2010を見る代表的な位置が示されている。理解すべき点として、使用者には2014から示されている光と、基材2010からの2026が見えるであろう。また、使用者には基材2010の上にあるカラーサンプル2020からの2032、2040、及び2056から示されている光が見えるであろう。
【0049】
図20に示されるように、どちらも表面2080の上にある基材2010と基材2010の上に載っているカラーサンプル2020が見えることにより、使用者には基材2010を見通すことができ、同じく基材2010と表面2080の上にあるカラーサンプル2020の効果も見える。このようにして、使用者は表面2080上のカラーサンプル2020の効果を判断できる。
【0050】
図21は、概して2100で各種の実施形態を例示している。1.色比較装置の製造方法において、基材上に第一の領域を画定することであって、基材は第一の反射率、第一の吸収率、及び第一の透過率を有する、画定することと、基材の第二の領域の上にカラーサンプルを設置することであって、カラーサンプルは第二の反射率、第二の吸収率、及び第二の透過率を有する、設置することを含み、基材の、カラーサンプルを有する第二の領域は第三の反射率、第三の吸収率、及び第三の透過率を有し、基材の第一の透過率はゼロより大きく、第三の透過率は第一の透過率より低く、基材上の第一の領域と基材上の第二の領域は同じ領域ではない。2.1の方法において、基材はカラーサンプルに対して不浸透である。3.2の方法において、カラーサンプルは口紅である。4.2の方法において、基材は実質的に可撓性の材料で製作され、実質的に可撓性の材料は使用者の体形に、その実質的に可撓性の材料が使用者の体形に押し当てられたときに実質的に適合する。5.4の方法において、実質的に可撓性の材料はゼラチン状材料である。6.1の方法において、基材はガラススライドであり、ガラススライドは、クリアガラススライド、すりガラススライドよりなる群から選択される。7.メイクアップを試すときの病原菌の拡散を制限する方法において、メイクアップのサンプルを比較装置の第二の領域に提供することであって、比較装置は第一の領域を有し、比較装置の第一の領域は第一の反射率を有し、第一の領域はメイクアップのサンプルを含まず、第二の領域はメイクアップのサンプルで覆われ、第二の反射率を有し、第二の反射率は第一の反射率とは異なる、提供することと、使用者の身体部分の付近に設置するために比較装置を提供することと、を含む。8.7の方法において、比較装置の第二の領域はメイクアップのサンプルに対して不浸透である。9.7の方法において、比較装置の透明領域により、使用者はメイクアップのサンプルを通さずにその身体部分を見ることができる。10.8の方法において、比較装置が使用者の身体部分の付近に設置されると、使用者にはメイクアップのサンプルと使用者の身体部分の両方が見える。11.8の方法において、透明領域は柔軟であり、使用者の身体部分に押し付けられると、その身体部分の形状に実質的に適合する。12.8の方法において、透明領域では、メイクアップが透明領域の中にしみ込まず、透明領域はメイクアップと反応せず、透明領域ではメイクアップが滑り落ちない。13.7の方法は、比較装置の上にメイクアップのサンプルのための識別コードを刻印することをさらに含む。14.8の方法において、透明領域はゼラチン状材料である。15.8の方法において、透明領域ではメイクアップが透明領域の中にしみ込まず、透明領域はメイクアップと反応せず、透明領域ではメイクアップが滑り落ちない。16.装置において、実質的に透明な可撓性基材の第一の部分に塗布された1つ又は複数のカラーサンプルを含み、実質的に透明な可撓性基材の第二の部分には1つ又は複数のカラーサンプルがなく、1つ又は複数のカラーサンプルを識別するための1つ又は複数の識別マーキングエリアを含み、1つ又は複数の識別マーキングエリアのうちの少なくとも1つは実質的に透明な可撓性基材の上に配置される。17.16の装置において、実質的に透明な可撓性基材は物体の上に置かれて、使用者に1つ又は複数のカラーサンプルがその物体の上でどのように見えるかを、1つ又は複数のカラーサンプルを物体の上に置かずに示す。18.17の装置において、物体は無生物である。19.16の装置において、1つ又は複数のカラーサンプルは、メイクアップ、染料、粉体塗装、釉薬よりなる群から選択される1つ又は複数のカラーサンプルであり、実質的に透明な可撓性基材はアレルギの原因となりにくい。20.16の装置において、実質的に透明な可撓性基材は使用者の体形に、実質的に透明な可撓性基材が使用者の体形に押し付けられたときに実質的に適合する。
【0051】
比較装置は、比較のための何れの適当な形状でもあり得る。例えば、指爪の色の比較にとって最善の形状は各種の指爪の一般的形状であり得、唇の色の比較にとって最善の形状は唇の一般的形状であり得、歯のホワイトニングの色の比較にとっての最善の形状は上下の歯の一般的形状であり得、又は眼鏡フレーム若しくはカラーコンタクトレンズにとって最善の形状は眼の一般的形状であり得、等々である。理解すべき点として、比較装置の形状は色の比較をよりよく行うことができるように構成され得る。
【0052】
色/色味が載せられる基材は、色/色味を保持するのに十分でありながら、必要に応じて人間の使用者の特徴に適合する、例えば頬領域等に適合する柔軟性を有する、コーティングの有無を問わないフィルム若しくはメッシュ、又はレーザカット材料等で構成され得る。それに加えて、基材は均一な厚さである必要はない。例えば、構造的完全性のために、外周の厚さはカラーテスタの内側の、より薄い(より柔軟な)部分のためのフレーム又はホルダの役割を果たすように、より厚くてよい。基材は1つ又は複数の材料であり得、例えば外縁がフレームとして機能するゼラチン状材料であるがこれに限定されず、内部エリアは透き通った、透明、半透明、又は不透明(何れかに色について)であり得る。
【0053】
1つの実施形態において、あらゆる適当な、柔軟な、又は可撓性の材料である透き通った/透明/半透明/コーティング付きメッシュ/コーティング無しメッシュ基材(肌/毛髪/体に載せられる場合は、食品用、医薬品用、BPA/BPSフリー等の、より安全/より健康的とすることができる)。これは、塗布される製品に対する耐性を有し得る(例えば、塗布される製品に対して不浸透性であるかそれがしみ込まず、又はそれと反応しない、又はそれが滑り落ちない)。1つの実施形態において、積み重ねられた基材材料は、他の部分と接着/付着しない。1つの実施形態において、基材材料は他の基材に接着し得る(例えば、複合効果を見るため)。1つの実施形態において、基材は基材自体の上、又は書き込み及び/又は保持のため等に使用される取付部分の上の何れかに識別のために印刷可能である。
【0054】
1つの実施形態において、基材は薄く(約0.4mm又は、化粧品/パーソナルケア用品の場合は材料に応じてそれより薄い)、無生物用の場合必要に応じてより厚くすることができる。
【0055】
1つの実施形態において、基材はゼラチン状材料である。
【0056】
1つの実施形態において、基材は基材と同じ又は異なる材料で製作されたフレームにより所定の位置に保持される。
【0057】
1つの実施形態において、基材は半硬質乃至硬質(材料による)、すなわち顔/体に当てられたときに平坦なままである(すなわち、周囲にへたり込まない)のに十分に硬質であるが、歯のホワイトニング等の化粧品/パーソナルケア/特定の医療品の場合に必要であれば、又は必要に応じて顔/体にぴったりと合わせる、又は適合させることができないほど硬質ではなく、また、無生物に対する場合はより硬質とすることができる。
【0058】
1つの実施形態において、特に、例えば顔、目、唇、口内、指、手等を含むがこれらに限定されないデリケートな肌領域の場合に、丸みのある縁(尖った箇所がない)を使って、身体部分に傷がつかないようにし得る。
【0059】
1つの実施形態において、基材は剥がせる接着剤であり得る。これはおそらく、色を見るために色付け対象の物に取り付けるのを助け得る。
【0060】
1つの実施形態において、基材は付着性フィルムで製作され得る。例えば、色付け対象の物を、その物の上で色を見ることができるようにラップする。
【0061】
各種の実施形態において、形状は楕円、貝殻、扇、又は縁が丸くされた正方形/長方形等であり得る。幾つかの実施形態は、化粧品/パーソナルケア/特定の医療品の場合にはネイルエナメル用の指、口紅用の唇/口、歯のホワイトニング用の上及び/又は下の歯、眼鏡フレームやカラーコンタクトレンズ用の目等、身体部分の形状であり得、他方で無生物の場合、より伝統的な正方形/長方形/円形が適当であり得る。
【0062】
その形状のためのホルダ又はハンドルは、底部又は、基材を持ったときに位置決めするのを助けるようなその他の選択された1つ又は複数の面に提供され得る(ハンドル/ホルダが基材と一体の設計であるか、基材に何れかの材料若しくは接着方法又は締め金等で別に取り付けられているかを問わない)。
【0063】
1つの実施形態において、カラーテスト及び見え方の邪魔にならない透かし模様又はマーキングが適用され得る。これらはブランド名、ロゴ等を含むことができる。
【0064】
1つの実施形態において、ある区画(例えば、小さい区画)は色/薄い色のコーティングを含み、それによって使用者はその区画に多くの選択肢の中の製品名、ブランド、及び色の名称/番号(又はその他の所望の言葉)を書き込むことを通じてテストしている色を識別でき、それゆえ、使用者は候補となる製品を簡単に選び出して、さらに絞り込むべき、又は最終的にその物体(例えば、肌、壁、家具等)の上で直接試すべきものを容易に思い出すことができる。
【0065】
1つの実施形態において、提供される大きさは、4、6、8又はそれより多い色と注記(例えば、数字、文字等)を書き込むためのスペースを含むものとすることができ、それによって色付け対象の物体(例えば、身体部分、壁、家具等)の上で簡単に移動され、比較がより容易/より迅速/経済的になるだけでなく、使用される1色又は多色テスタの数が少なくて済む。
【0066】
1つの実施形態において、基材に目に見えないパターニング/ディンプル加工/レーザカットが施して、接着性を向上させ、又は反射率に影響を与えることができる。
【0067】
1つの実施形態において、基材は吸収材及び/又は、接着剤等のコーティングを有して、着色剤(例えば、粉体)を滑り落ちたり分散したりすることのないように受け、保持できる。
【0068】
1つの実施形態において、サンプリングできない環境のための事前着色バージョンは、2層以上の間に挟まれるか、又はUV硬化等を含むがこれに限定されない技術的プロセスを介して永久的に接着される実際の色を有する。
【0069】
実施形態は、バルク(B2B)及び小売り(B2C)パッケージ及びB2C又はB2B用の小売り販売地点ディスプレイで入手可能とすることができる。
【0070】
実施形態は、再生利用可能であってもそうでなくても、及び/又は再生利用製品で製作される、若しくは有機材料で製作されるものであっても、そうでなくてもよい。
【0071】
その他の実施形態も可能であり、例えば複数の剥離可能なカラーフィルムを厚紙/紙に貼り、そのカードに情報を印刷し、希望に応じて個々のシートを取り除き、色付け対象物に直接設置することができる。
【0072】
他の実施形態もまた可能であり、例えば1色又は複数の色のペイントチップ(例えば、トールカード(tall cards)、三つ折り)及び化粧品パレット等を交換する。この実施形態は、書き込み可能コーティングと比較して、製造コストがより安価であり得る。
【0073】
他の実施形態も可能であり、これは例えばPost-It(登録商標)メモに近い剥離可能スタックであるが、これに限定されない。
【0074】
実施形態は他の目的にも使用でき、これは例えば、メイクアップ、食品着色等のためのカスタマイズされた混合色をテストし、特定の人、物、アイシング/オーブンで焼いた食品等の上でどのように見えるかを確かめることであり、これらに限定されない。
【0075】
実施形態はまた、組み合わせて使用することもでき、それはこれらが相互に排他的ではないからであり、例えば個別のシート(比較装置)を何れの数の方法にも組み合わせ/結合することができ、すなわちこれらは1枚のシートのままである必要はない。
【0076】
以上、「色を比較する方法及び装置」について説明した。
【0077】
熱を用いる実施形態のため、本発明には特殊なハードウェアが必要であり、これは例えば熱伝導性のための別のチャネルであるが、これに限定されない。
【0078】
この説明文の中で使用されるかぎり、「1つの実施形態」若しくは「ある実施形態」又はこれと同様の語句は、説明されている特徴が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。この説明文の中の「1つの実施形態」との言及は必ずしも同じ実施形態を指しているとはかぎらないが、このような実施形態が相互に排他的でもない。また、「1つの実施形態」とは、本発明に1つしか実施形態がないことを暗示していない。例えば、「1つの実施形態」の中に記載されている特徴、構造、行為等はまた、他の実施形態にも含まれ得る。それゆえ、本発明は本明細書に記載されている実施形態の様々な組合せ及び/又は統合も含み得る。
【0079】
この説明文の中で使用されるかぎり、「実質的に」若しくは「実質的に等しい」又はこれと同様の語句は、それらの項目が非常に近い、又は類似していることを示すために使用されている。2つの物理的実体が完璧に等しいことはあり得ないため、「実質的に等しい」等の語句は、これらがあらゆる現実的な目的のために等しいことを示すために使用されている。
【0080】
その中で代替的な方式又は技術が論じられている本発明の何れの1つ又は複数の実施形態においても、可能であり得る何れか又は全ての組合せが本明細書で開示されていると理解されたい。例えば、全てが可能であると論じられている5つの技術があり、各技術がA、B、C、D、Eと称される場合、各技術は残りの技術の全てに存在していても存在していなくてもよく、それゆえ、AではなくBではなくCではなくDではなくEではないからA及びB及びC及びD及びEまで、バイナリオーダで2、すなわち32通りの組合せがある。本出願人はここで、このような考え得る組合せの全てについて特許を請求する。本出願人はここで、上記の組合せが適用可能なEP(欧州特許)基準に適合することを認める。何れかの組合せが優先されることはない。
【0081】
以上、「色を比較する方法及び装置」について説明した。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2023-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
図7
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正の内容】
図11
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正の内容】
図13
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正の内容】
図14
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正の内容】
図15
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正の内容】
図16
【国際調査報告】