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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-24
(54)【発明の名称】可搬式隔離ユニット
(51)【国際特許分類】
   A61G 10/00 20060101AFI20230517BHJP
   A61G 7/07 20060101ALI20230517BHJP
   A61G 15/12 20060101ALI20230517BHJP
   A47C 21/04 20060101ALI20230517BHJP
【FI】
A61G10/00 Z
A61G7/07
A61G15/12 510
A47C21/04 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022561671
(86)(22)【出願日】2021-04-06
(85)【翻訳文提出日】2022-12-01
(86)【国際出願番号】 AU2021050316
(87)【国際公開番号】W WO2021203164
(87)【国際公開日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】2020901125
(32)【優先日】2020-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2020903666
(32)【優先日】2020-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504348389
【氏名又は名称】ザ ユニバーシティー オブ メルボルン
【氏名又は名称原語表記】THE UNIVERSITY OF MELBOURNE
(71)【出願人】
【識別番号】522394960
【氏名又は名称】ウェスタン ヘルス
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】モンティ,ジェイソン パトリック
(72)【発明者】
【氏名】マケイン,フォーブス
【テーマコード(参考)】
4C040
4C341
【Fターム(参考)】
4C040AA29
4C040AA30
4C040GG06
4C341KK05
4C341KL04
4C341MM20
4C341MS30
(57)【要約】
格納状態と展開状態との間で構成可能な包囲部分であって、展開状態においてベッドまたは椅子の一端の上を実質的に遮蔽する包囲部分と、包囲部分が展開状態にあるときに包囲部分の下の領域に空気圧を加えるように構成された換気ユニットと、包囲部分および換気ユニットが取り付けられる可搬式フレームとを備える、ベッドまたは椅子と共に使用するための可搬式隔離ユニット。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドまたは椅子と共に使用するための可搬式隔離ユニットであって、
格納状態と展開状態との間で構成可能な包囲部分であって、そこで前記包囲部分は、前記ベッドまたは椅子の一端の上を実質的に遮蔽する、包囲部分と、
前記包囲部分が前記展開状態にあるときに前記包囲部分の下の領域に空気圧を加えるように構成された換気ユニットと、
前記包囲部分および前記換気ユニットが取り付けられる可搬式フレームと、
を備える、可搬式隔離ユニット。
【請求項2】
前記包囲部分は、前記ベッドと気密シールを形成しない、請求項1に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項3】
前記包囲部分は、使用中に使用者の少なくとも頭部の上に位置決めされるように、前記ベッドまたは椅子の一端の上を実質的に遮蔽する、請求項1または請求項2に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項4】
前記包囲部分は、1つ以上の支持部材によって定位置に保持されるシートカバーを備える、先行する請求項のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項5】
前記シートカバーは、透明なプラスチック材料から作製される、請求項4に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項6】
前記支持部材または各支持部材は、前記シートカバーを支持するためのアーチ形に構成された弾性ロッドであり、前記ロッドは、実質的に前記包囲部分の幅全体に延在する、請求項4または請求項5に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項7】
前記包囲部分は、前記シートカバーに沿って離間された複数の相補的なアーチ形弾性ロッドを備え、前記アーチ形ロッドのそれぞれの端部は、折り畳み式フードを形成するように互いに結合されるか、または互いに近接して配置される、請求項6に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項8】
前記シートカバーと結合するために前記支持部材または各支持部材に沿って締結手段が設けられる、請求項4乃至7のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項9】
前記支持部材または各支持部材は、前記シートカバーと直接係合する、請求項4乃至7のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項10】
前記シートカバーは、使用中に前記ベッドまたは椅子に向かって支持部材の下に延びるように寸法決めされたスカート部分を備える、請求項4乃至9のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項11】
前記可搬式フレームは、可搬式基部を有する直立フレームである、先行する請求項のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項12】
前記可搬式基部は、一組のキャスターホイールを備える、請求項11に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項13】
前記可搬式フレームは、前記ベッドまたは椅子に取り付け可能である、先行する請求項のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項14】
前記可搬式フレームは、前記包囲部分と結合するための直立取付フレームを備える、先行する請求項のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項15】
前記取付フレームは、高さが調整可能であるように構成される、請求項14に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項16】
前記包囲部分を取り付けるための実質的に密閉された裏当て部材を形成するように、壁部材が前記取付フレームに密閉可能に結合される、請求項14または請求項15に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項17】
前記取付フレームおよび/または前記壁部材には、使用中に前記換気ユニットに結合される導管部分を密閉可能に受容するための開口部が設けられる、請求項16に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項18】
前記開口部は、使用中に使用者の頭部から最も離れた位置にある前記取付けフレームおよび/または前記壁部材の一部に、またはその近くに配置される、請求項17に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項19】
前記可搬式フレームは、前記展開状態において前記包囲部分を支持するための裏当て部材を備える、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項20】
前記可搬式フレームを前記ベッドまたは椅子に結合するために前記裏当て部材に取り付け可能なクランプ手段をさらに備える、請求項19に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項21】
前記クランプ手段は、摩擦嵌めによって前記クランプ手段を定位置に固定するために前記ベッドまたは椅子のフレームによって摺動可能に受容可能なように構成された1つ以上のフックを有するブラケットを備える、請求項20に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項22】
前記ブラケットは、前記ベッドまたは椅子の支持マットレスまたはクッションが挿入されるときに前記マットレスまたはクッションの幅および厚さに適合するように構成される、請求項21に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項23】
前記裏当て部材には、前記換気ユニットまたはその導管部分が取り付けられる開口部が設けられる、請求項19乃至22のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項24】
前記開口部は、使用中に使用者の頭部から最も離れた位置にある前記裏当て部材の一部に、またはその近くに配置される、請求項23に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項25】
前記換気装置は、ファンユニットとフィルタユニットとを備え、前記フィルタユニットは、前記ファンユニットに出入りする空気流を濾過するように構成される、先行する請求項1のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項26】
前記フィルタユニットは、HEPAフィルタである、請求項25に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項27】
前記換気ユニットは、前記包囲部分が前記展開状態にあるときに前記包囲部分の下の領域に負の空気圧を加えるように構成される、先行する請求項のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項28】
前記換気ユニットは、前記包囲部分が前記展開状態にあるときに前記包囲部分の下の領域に正の空気圧を加えるように構成される、請求項1乃至26のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項29】
前記換気ユニットには、前記可搬式フレームに取り付け可能な可搬式電源が設けられる、先行する請求項1のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニット。
【請求項30】
先行する請求項のいずれか一項に記載の包囲部分と換気ユニットと可搬式フレームとを備える可搬式隔離ユニットキット。
【請求項31】
ベッドまたは椅子上の使用者の頭部の上に可搬式加圧チャンバを展開する方法であって、前記方法は、
先行する請求項1のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニットを提供するステップと、
前記可搬式フレームを前記ベッドのヘッド側にまたはその近くに配置するステップと、
使用中に前記包囲部分が前記使用者の頭部を実質的に覆うように、前記包囲部分を前記展開状態に調整するステップと、
前記展開された包囲部分の下の領域に負または正の空気圧を加えるために前記換気ユニットを作動させるステップと、
を伴う、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者のケアのための隔離ユニットに関し、特に、感染症に罹患している患者を隔離するために病院環境で使用するための可搬式隔離ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
COVID-19の世界的規模のパンデミックなどの感染力の強い空気感染性疾患に罹患している患者の治療およびケアにおいて最前線の医療従事者は、特に自身が感染するリスクがある。病院および医療施設がその能力を超えて広げられた場合に問題が悪化し、その結果、感染症に罹患している患者を収容するために通常準備される専門病院の病室および機器が不足する。感染症に対する医療従事者の不十分な物理的保護は、病人を治療し、病気の蔓延を食い止める地域社会の能力に悲惨な結果をもたらすので、患者が陰圧室などの専門病院の閉じ込め室の外で治療される場合に、またはそのような陰圧室が病気の蔓延を防止するのに有効でない状況において、医療従事者を保護するための適切な解決策が強く求められている。
【0003】
例えば、SARS-CoV-2ウイルスに感染した患者を治療する医療従事者は、患者の咳/くしゃみによって直接的に、または汚染された器具、寝具もしくは設備に触れることによって間接的に、ウイルスに高度に曝露され得る。なぜなら、ウイルスは、咳、くしゃみまたは呼吸によって患者から放出される気道からの飛沫を通して伝播されると思われるためである。ヒトによって放出されるウイルスの飛沫を含有することに伴う問題は、多くの飛沫が、少なくとも蒸発前の初期には大きく(>10ミクロン)、換気などの機械的手段によって患者の近傍から効果的に排出できず、典型的な陰圧室は、そのような大きい飛沫を運ぶ気流速度を有しないことである。さらに、研究は、生きたウイルスを運ぶ可能性がある患者によって放出された極わずかな割合の飛沫のみが、注意深く設計された換気システムを通して捕捉され得ることを示唆している。加えて、陰圧室の換気のための一般的な「部屋全体」のアプローチは、特に、病院用ベッドおよび機器の数の必要な調整によって絶えず閉じ込めが妨げられ得る、または多くの医療従事者が緊急時に部屋の周囲を走り回る緊急状況において、未知の形で部屋の周囲にウイルス性疾患を蔓延させる重大なリスクを伴う。
【0004】
したがって、患者によって放出されるウイルス飛沫から医療従事者を保護する一方で、罹患した患者に適切な治療およびケアを提供する医療従事者の能力に対する干渉または妨害を最小限に抑える解決策が必要とされている。この解決策はまた、厳密な病院グレードの衛生基準および清浄基準を満たすことができなければならず、理想的には、製造コストがとてつもなく高価であってはならない。
【0005】
本出願人は、可搬式であり、その好ましい実施形態において、上記の問題を少なくとも部分的に軽減する、または一般大衆に有用な選択肢を提供することを企図された隔離ユニットを提供することが有利であると判断した。
【発明の概要】
【0006】
本発明の一態様によれば、ベッドまたは椅子と共に使用するための可搬式隔離ユニットであって、格納状態と展開状態との間で構成可能な包囲部分であって、そこで包囲部分は、ベッドまたは椅子の一端の上を実質的に遮蔽する、包囲部分と、包囲部分が展開状態にあるときに包囲部分の下の領域に空気圧を加えるように構成された換気ユニットと、包囲部分および換気ユニットが取り付けられる可搬式フレームと、を備える可搬式隔離ユニットが提供される。
【0007】
好ましくは、包囲部分は、使用中に使用者の少なくとも頭部の上に位置決めされるように、ベッドまたは椅子の一端の上を実質的に遮蔽する。
【0008】
好ましくは、包囲部分は、1つ以上の支持部材によって定位置に保持されるシートカバーを備える。
【0009】
好ましくは、シートカバーは透明なプラスチック材料から作製される。
【0010】
好ましくは、支持部材または各支持部材は、シートカバーを支持するためのアーチ形に構成された弾性ロッドであり、ロッドは、実質的に包囲部分の幅全体に延在する。
【0011】
好ましくは、包囲部分は、シートカバーに沿って離間された複数の相補的なアーチ形弾性ロッドを備え、アーチ形ロッドのそれぞれの端部は、折り畳み式フードを形成するように互いに結合されるか、または互いに近接して配置される。
【0012】
好ましくは、シートカバーと結合するために支持部材または各支持部材に沿って締結手段が設けられる。
【0013】
代替的には、支持部材または各支持部材はシートカバーと直接係合する。
【0014】
好ましくは、シートカバーは、使用中にベッドまたは椅子の表面に向かって支持部材の下に延びるように寸法決めされる、スカート部分を備える。好ましくは、スカート部分は、使用中に包囲部分とベッドとの間に気密シールを形成しないので、包囲部分内の空気は、換気装置が作動しない状態では呼吸可能である。
【0015】
好ましくは、可搬式フレームは可搬式基部を有する直立フレームである。
【0016】
好ましくは、可搬式基部は、一組のキャスターホイールを備える。
【0017】
代替的には、可搬式フレームは、ベッドまたは椅子に取り付け可能であるように構成される。
【0018】
好ましくは、可搬式フレームは、包囲部分と結合するための直立取付フレームを備える。
【0019】
好ましくは、取付フレームは、高さが調整可能であるように構成される。
【0020】
好ましくは、包囲部分を取り付けるための実質的に密閉された裏当て部材を形成するように、壁部材が取付フレームに密封可能に結合される。
【0021】
好ましくは、取付フレームおよび/または壁部材には、使用中に換気ユニットに結合される導管部分を密閉可能に受容するための開口部が設けられる。
【0022】
好ましくは、開口部は、使用中に使用者の頭部から最も離れた位置にある取付けフレームおよび/または壁部材の一部に、またはその近くに配置される。
【0023】
代替的には、可搬式フレームは、展開状態において包囲部分を支持するための裏当て部材を備える。
【0024】
好ましくは、隔離ユニットは、可搬式フレームをベッドまたは椅子に結合するために裏当て部材に取り付け可能なクランプ手段をさらに備える。
【0025】
好ましくは、クランプ手段は、摩擦嵌めによってクランプ手段を定位置に固定するためにベッドまたは椅子のフレームによって摺動可能に受容可能なように構成された1つ以上のフックを有するブラケットを備える。
【0026】
好ましくは、ブラケットは、ベッドまたは椅子の支持マットレスまたはクッションが挿入されるときにマットレスまたはクッションの幅および厚さに適合するように構成される。
【0027】
好ましくは、裏当て部材には、換気ユニットまたはその導管部分が取り付けられる開口部が設けられる。
【0028】
好ましくは、開口部は、使用中に使用者の頭部から最も離れた位置にある裏当て部材の一部に、またはその近くに配置される。
【0029】
好ましくは、換気装置は、ファンユニットとフィルタユニットとを備え、フィルタユニットは、ファンユニットに出入りする空気流を濾過するように構成される。
【0030】
好ましくは、フィルタユニットはHEPAフィルタである。
【0031】
好ましくは、換気ユニットは、包囲部分が展開状態にあるときに包囲部分の下の領域に負の空気圧を加えるように構成される。
【0032】
代替的には、換気ユニットは、包囲部分が展開状態にあるときに包囲部分の下の領域に正の空気圧を加えるように構成される。
【0033】
好ましくは、換気ユニットには、可搬式フレームに取り付け可能な可搬式電源が設けられる。
【0034】
本発明の別の態様によれば、前述されている包囲部分と換気ユニットと可搬式フレームとを備える可搬式隔離ユニットキットが提供される。
【0035】
本発明のさらなる態様によれば、ベッドまたは椅子上のユーザの頭部の上に可搬式加圧チャンバを展開する方法であって、当該方法は、前述の請求項のいずれか一項に記載の可搬式隔離ユニットを提供するステップと、可搬式フレームをベッドのヘッド側にまたはその近くに配置するステップと、使用中に包囲部分が使用者の頭部を実質的に覆うように包囲部分を展開状態に調整するステップと、展開された包囲部分の下の領域に負または正の空気圧を加えるように換気ユニットを作動させるステップと、を伴う方法が提供される。
【0036】
本発明のさらなる態様および先の段落に記載されている態様のさらなる実施形態は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0037】
可搬式隔離ユニットの構成要素について、本発明の好ましい実施形態において互いに組み合わせて使用するために以下に説明するが、本発明のいくつかの態様は、本発明の1つ以上の実施形態の間で交換可能に使用するのに等しく適しており、および/または本明細書に記載されていない他の隔離ユニットおよびシステムに個々に組み込むことができる独立した発明として使用するのに適していることが当業者によって理解されるべきである。
【0038】
添付図面を参照しながら単に非限定的な例として本発明について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の一実施形態に係る可搬式隔離ユニットの分解斜視図である。
図2】展開状態にある図1の組立体を示す斜視図である。
図3】開放状態にある図1の組立体を示す斜視図である。
図4】ベッドの端部に近接して配置された展開状態の図1の組立体の概略斜視図を示す。
図5図4の組立体およびベッドの正面概略図を示す。
図6】計算流体力学(CFD)シミュレーション結果を示す隔離ユニットのカバー部分の概略図である。
図7図4のカバー部分の経時的な一連のCFDシミュレーション結果を示す。
図8】陰圧室内で隔離ユニットを使用される場合の一連のCFDシミュレーション結果を示す。
図9】可搬式隔離ユニットのカバー部分の内側を流れる粒子のシミュレートされた軌道を示す。
図10】可搬式隔離ユニットの一実施形態の換気の有効性を経時的に試験するための一連の白煙可視化結果を示す。
図11】ベッドに取り付けられた本発明の別の実施形態に係る可搬式隔離ユニットを側面から見た斜視図を示す。
図12図11の可搬式隔離ユニットを後方からの斜視図を示す。
図13図11の可搬式隔離ユニットの正面図を示す。
図14】別の取付構成における図11の可搬式隔離ユニットの斜視図を示す。
図15】本発明のさらなる実施形態に係る可搬式隔離ユニットを正面から見た斜視図を示す。
図16図15の可搬式隔離ユニットの背面斜視図を示す。
図17図15の可搬式隔離ユニットの側面図である。
図18図15の可搬式隔離ユニットの部分分解図である。
図19図15の可搬式隔離ユニットの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1図5は、包囲部分200、換気アセンブリ300、および可搬式フレームユニット400を有する、本発明の好ましい実施形態に係る可搬式隔離ユニット100を示す。可搬式隔離ユニット100は、容易に輸送可能/持ち運び可能であり、患者を支持/搬送するためのベッド110または椅子(病院用ベッド、救急車用ストレッチャ、医療補助ストレッチャ、または車椅子など)のヘッド側に近接して配置可能であるように設計され、使用中に使用者の頭部、任意に胴部分における局所的な負圧環境を提供する。他の実施形態では、隔離ユニット100は、使用中に包囲部分200の下の領域に正圧を加えるように構成され得る。可搬式隔離ユニット100の好ましい実施形態は、有利には、感染症に罹患している患者を個別に遮蔽して、そのような患者によって放出されるウイルス粒子への曝露のリスクを低減させることで、医療従事者が患者に換気治療および継続的なケアを提供できるようにする。可搬式隔離ユニット100は、図面では従来の病院用ベッドでの使用に適用可能であるように示されているが、本明細書では説明されていない様々な他の椅子または寝具台での使用にも同様に適していることを理解されたい。
【0041】
好ましい実施形態では、包囲部分200は、収納領域を最小限に抑える格納位置と展開位置との間で折り畳むことができる折り畳み式フードの形態であり、展開位置では、フードを完全にまたは部分的に開いてシェルまたはポッドの形状にして、フードの下に半密閉領域を形成することができる。使用時に包囲部分200は、ベッドまたは椅子の一端の上に展開され、使用者の頭部の上方および/または使用者の頭部に隣接して実質的にシールドを形成する。包囲部分200は、シートカバー210と、展開状態でシートカバー210を定位置に保持するための1つ以上の支持部材220とを備える。一実施形態では、クリップまたはフックおよびループストリップなどの締結手段225が、シートカバー210と結合するために1つ以上の支持部材220に沿って設けられるが、他の構成では、1つ以上の支持部材220がシートカバー210と直接係合して、例えば、カバー210を支持部材220全体に引き伸ばすことによって、カバー210を定位置に固定する。シートカバー210は、好ましくは、使用時に使用者と医療従事者との間の完全な可視性を確保することができるようにクリアで透明な材料のカバーであり、このことにより、隔離ユニット100によって生じるコミュニケーションの妨げが低減される。シートカバー210は、プラスチックなどの任意の適切な材料から製造され得るが、他の構成ではガラスが使用される場合もある。
【0042】
折り畳み式フードの実施形態では、シートカバー210は、シートカバー210および弾性ロッド220を定位置に保持するために、シートカバー210の幅にわたって外向きに伸びる支持アーチとして構成された弾性ロッド220の形態の支持部材220によって支持される。支持アーチは、シートカバー210の折り畳み方向に沿って互いに対して離間されて、カスケード状または蛇腹状のフードを形成する。好ましい実施形態では、支持アーチを形成する弾性ロッドのそれぞれの端部は、互いに結合されるか、または互いに近接して配置される。好ましい実施形態では包囲部分200を折り畳み式フードとして説明したが、本発明の趣旨から逸脱することなく他の構成も可能であることを理解されたい。例えば、いくつかの構成では、折り畳み式フードには、シートカバー210を支持するために単一の弾性ロッド部材220のみが設けられ得、代わりに、弾性ロッド220のそれぞれの端部は、互い違いに固定され得る。加えて、一実施例では、包囲部分200は、シートカバー210の両側に位置決めされた細長い支柱によって支持される、予備形成されたシートカバー210を備え得る。
【0043】
好ましい実施形態では、図4および図5を参照すると、シートカバー210は、包囲部分が展開状態にあるときに、使用中にベッド110の表面に向かって、およびベッドのそばで、支持部材220の下に垂れ下がるまたは張り出すように寸法決めされたスカート部分230をさらに備える。このスカート部分230は、使用者の頭部および胴部分を外部環境から実質的に遮蔽するのに役立ち、有利には、使用時に異なる身体寸法を有する広範囲の使用者に適応させて包囲部分200を使用することが可能である。重要なことに、スカート部分230は使用者を外部環境から実質的に遮蔽するが、使用中にベッド110または椅子と気密シールを形成しないので、ベッドまたは椅子上で包囲部分200の下に取り囲まれている使用者は、スカート230とベッド110または椅子の縁部との間に形成された間隙を通過する周囲の周囲空気(矢印で示す)から依然として正常に呼吸することができ、したがって、換気システム300を作動させなくても使用者が窒息することはない。
【0044】
次に、包囲部分200および換気システム300を収容するための手段となる可搬式フレーム400につて説明する。好ましい実施形態では、可搬式フレーム400は、可搬式基部410と、高さ調整式直立フレーム部材420と、包囲部分200を取り付けるための取付フレーム430および裏当て壁440と、シートカバー210が展開状態にあるときに弾性ロッド220を支持するためのブラケット450とを有する直立フレームの形態である。可搬式基部410は、一組のキャスターホイールを有するように構成されるが、他の適切な輸送手段が使用される場合もある。高さ調整式直立フレーム部材420は、ベッドに対する隔離ユニット100の高さを容易に調整するための取付穴を有するように構成されるが、動力式であれ手動調整式であれ、入れ子式伸縮部材のような他の調整手段も使用され得る。取付フレーム430は、シートカバー210を取り付けるために、半円アーチ形状などのシートカバー210の形状と相補的な形状を有するように構成され得るが、任意の他の適切な形状も使用され得る。裏当て壁440は、取付フレーム430に密閉可能に取り付けられて、展開状態で包囲部分200の後側を包み込むために実質的に密閉された裏当て領域を形成する。好ましい実施形態では、支持ブラケット450は、弾性ロッド220のそれぞれの端部と結合し、展開状態において折り畳み式フードを開位置に保持するように構成される。一実施形態では、可搬式フレーム400は、フレーム部材420を使用してまたは使用せずに、ベッドまたは椅子に直接取り付け可能であるように構成される。
【0045】
さらに、可搬式フレームには、換気システム300の導管部分310と密閉可能に結合するための開口部またはポート460が設けられる。好ましい実施形態では、ポート460は取付フレーム430によって画定されるが、他の構成では、ポート460は裏当て壁440によっても画定され得る。一構成では、ポート460は、可搬式フレームの上部に配置され、その結果、使用時に、ポート460が使用者の頭部から最も離れた位置に配置されることにより、空気流の干渉を最小限に抑え、換気システム300が包囲領域から空気を取り出す能力を向上させる。
【0046】
換気システム300は、ファンユニット320と、ファンユニット320に出入りする空気流を濾過するように構成されたフィルタユニット330とを備え、導管部分310は、ファンユニット320とポート460とを密閉可能に接続する。一構成では、ファンユニット320は、ポート460を介して包囲部分200の下の領域から空気を抽出するように構成された排気ファンであり、使用者によって放出されたウイルス飛沫を含む粒子の外向きの拡散を低減するために、領域内に負の空気流圧力を効果的に生成する。ファンユニット320およびフィルタユニット330は、好ましくは、裏当て板470に結合することによって可搬式フレーム400に取り付けられる。一構成では、ファンユニット320に関連付けられたフィルタユニット330は、超高性能(HEPA)フィルタユニットである。他の構成では、ファンユニット320の空気流は、可逆な空気流であるか、またはファンユニット320が外部環境から包囲部分200内へ流れる空気流を生成し、そのことにより包囲部分200の下に正の濾過空気圧環境を生成するように構成されるかのいずれかである。一実施形態では、換気システム300には、隔離ユニット100が主電源から離されるときに換気システム300に電力を供給するためのバッテリユニットの形態の可搬式電源560が設けられる。
【0047】
本発明の別の実施形態が図15図19に示されており、より持ち運び可能な換気システム300を有する隔離ユニット100が示されている。この実施形態では、包囲部200は、実質的に上述されている形態と同様に構成されるが、換気システム300は、ポート460に近接して取り付けられたコンパクトな換気ハウジング340を備え、システムハウジング340は、ポート460の上に配置されたフィルタユニット330に隣接して取り付けられた1つ以上のファンユニット320と、フィルタユニット330に電力を供給するためのバッテリなどの可搬式電源350とを収容する。
【0048】
本明細書に記載の可搬式隔離ユニット100はまた、部品のキットとして提供されてもよい。
【0049】
使用時に、上述されているような可搬式隔離ユニット100を提供するステップ、可搬式フレーム400をベッドまたは椅子のヘッド側にまたはその近くに配置するステップ、使用中に包囲部分が使用者の頭部を実質的に遮蔽するように包囲部分200を展開状態に開くステップ、および換気システム300のファンユニット320を作動させて、展開された包囲部分の下の領域に負または正の空気圧を加えるステップの方法ステップを使用することによって、可搬式加圧チャンバは、例えば病院用ベッドまたは車椅子上の使用者の頭部の上に展開され得る。
【0050】
本明細書に記載されるような可搬式隔離ユニット100の実施形態は、以下の利点をもたらすことで、感染患者によって放出された汚染粒子への医療従事者による曝露のリスクを有利に軽減する。
・感染患者の周囲に物理的に透明なバリアを形成する。
・患者の鼻および口からのより大きな飛沫を確実に保護バリアの後ろに閉じ込める。
・より小さい飛沫(エアロゾル)を捕捉し、フィルタシステムを通して放出する。
・フードの外部の周囲領域において、治療室の圧力、温度または空気流を実質的に変更する必要がない。
・隔離環境の範囲内で患者に高流量酸素、CPAPまたは換気装置の呼吸支援を提供することが可能である。
・医療従事者と患者との間の継続的な対話および介入を可能にし、医療従事者に対する感染のリスクを大幅に低減する。
・患者への制約のないアクセスを必要とする緊急処置の場合に取り外し可能/移動可能である。
・容易かつ効果的に清掃できる。
・スケーラブルな量での製造および生産のコスト効率が高い、容易にアクセス可能な構成要素を使用する。
【0051】
ここで、図6に関する好ましい実施形態の包囲部分200の半ドーム形状設計に戻ると、設計の有効性を実証するために、広範な計算流体力学(CFD)シミュレーションが行われている。シミュレーションは、大きな飛沫(オレンジ色のドットで示される)が展開状態の包囲部分200によって捕捉される一方で、より小さな飛沫が包囲領域の上部に位置するポート460を介して排気ファンユニット320によって換気システム300を通して抽出されることを実証している。図10は、煙粒子(より小さい呼吸飛沫粒子に類似している)が換気システム300によって包囲領域から効果的に除去され得ることを実証する、経時的な補足的煙可視化試験を示す。
【0052】
図7は、図4のカバー部分の経時的な一連のCFDシミュレーション結果を示す。シミュレーションは、患者が5秒間(20秒から25秒まで)咳をしていると仮定して行われる。患者の口は、(x,y,z)=(0.3,0,0.3)に位置する。これは、以下の図において緑色の球によって示されている。粒子の直径は、100ミクロンの平均および35ミクロンのばらつきを有すると仮定される。粒子は、11.2m/秒(人が咳をする典型的な速度)の一定の平均速度を有すると仮定される。t=25.5秒、26秒、26.5秒、27秒における結果を示す。飛沫は、サイズごとに色づけされている。赤色はより大きな粒子を示し、より小さな粒子は青色である。この図は、より大きな粒子が0.5秒後にポッドの壁に当たったことを示している。より小さい粒子(青色で示されている)は、ポッドの下壁に落下するのにより長い時間がかかる。
【0053】
図8は、陰圧室内で隔離ユニットを使用することの一連のCFDシミュレーション結果を示す。シミュレーションは、咳をしている2つのベッド内の2人の患者で行われる。飛沫の直径は、100ミクロンの平均および35ミクロンのばらつきを有すると仮定される。粒子は、11.2m/秒(人が咳をする典型的な速度)の一定の平均速度を有すると仮定される。t=65.2秒、66.1秒、67.1秒、72.9秒における結果を図に示す。飛沫が患者からあまりに離れた場所に落下しないことが分かる。ベッドの幅は1mであるので、ほとんどの飛沫は患者の口から0.3~0.4mを超えて移動することはない。
【0054】
図9は、流れのない(すなわち、U=V=0)粒子の軌道のシミュレーションを行うことによって、可搬式隔離ユニットのカバー部分の内側を流れる粒子のシミュレートされた軌道を示す。以下のパラメータが使用された。空気の密度=1.225kg/m、飛沫の密度=997kg/m、飛沫直径は平均100ミクロンおよび標準偏差35ミクロンを有し、空気の動粘度=1.470e-5m/秒である。図7において、シミュレートされた患者の口は、x=y=0に位置する。より暗い線はより大きな粒子の軌跡であり、より明るい線はより軽い粒子の軌跡である。シミュレーションは1秒(物理時間)で行われる。より軽い飛沫が患者のより近くに落下し、より大きい粒子がより遠くに落下することは明らかである。このシミュレーションはまた、全ての飛沫が患者の口の0.6メートル以内に落下することを示している。
【0055】
図11図14は、本発明の別の好ましい実施形態を示しており、この実施形態では、可搬式フレーム500は、隔離ユニット100に別個の車輪付きフレームを設けなくても、病院用ベッド、救急車用ベッド、または車椅子などの患者搬送または移送装置に固定されるように設計されている。この実施形態では、可搬式フレーム500は、その展開状態で包囲部分200を構造的に支持するように、換気ユニット300に最も近い取付フレームまたは支持部材210と結合するための、および隔離ユニット100をベッドまたは椅子のフレーム部分に取り付けるための相補的形状の裏当て部材510を備える。好ましい実施形態では、裏当て部材510は、一端に、取付フレームまたは支持部材210のアーチに合致するように成形された弓形部分を有し、反対端に、支持部材210を結合し、隔離ユニット100の可搬式フレーム500をベッドまたは椅子に固定するための適切なクランプ手段600を受容するために裏当て部材510の左右の側縁に近接して配置されたクランプマウント570を有する。
【0056】
一実施形態では、クランプ手段600は、包囲部分200の1つ以上の支持部材210の一端が固定される角ブラケット610と、ベッドまたは椅子の支持マットレスまたはクッションを受容するように寸法決めされたフレームブラケット620と、摩擦嵌めによってクランプ手段600を定位置に固定するためにベッドまたは椅子のフレーム部分640によって摺動可能に受容されるように構成された1つ以上のフック630とを備える。説明されているようなクランプ手段600を使用して、可搬式フレーム500は、いくつかの構成では、ベッドまたは椅子のヘッドフレーム部分の向きに応じて、ベッドまたは椅子に取り付けられ得る。ヘッドフレーム部分640は、使用者の頭部の最も近くに位置する、取り付けに適しているフレーム部分である。例えば、可搬式フレーム500は、フレームブラケット620を任意のマットレスまたはクッションの上に挿入し、クランプ手段600が摩擦嵌めによってフレーム部分640に固定されるまでフック630をベッドまたは椅子のフレーム部分640の上で摺動させることによって、そのヘッドフレーム部分640が実質的な直立姿勢で配向された状態でベッドまたは椅子に取り付けられ得る。ベッドまたは椅子のフレーム部分640は、その後、使用者の快適さを満たすためにベッドまたは椅子の角度を変更するように調整され得る。そのような場合、ベッドまたは椅子に取り付けられた隔離ユニット100の包囲部分200の向きもまた、新しい姿勢に対応するように移動する。図14を参照すると、可搬式フレーム500は、使用者が水平面に対してより小さい角度で横たわることができるようにベッドのフレーム部分640が調整された後、実質的に水平姿勢に配向される。
【0057】
可搬式フレーム500をベッドまたは椅子のフレーム部分640に取り付けるために摩擦嵌めの例が提示されているが、本発明の趣旨から逸脱することなく、ジョー型クランプなどの他の取り付け機構が適している場合もある。
【0058】
好ましい実施形態では、裏当て部材510は、プラスチック材料から作られた透明プレートであるが、他の材料が適している場合もある。裏当て部材510には、換気ユニット530を取り付けるためのポート520が設けられている。通気ユニット530は、前述のユニットと実質的に同様であり、包囲部分200の下の領域に負および/または正の空気圧を加えることができるが、一実施形態では、ファンユニット540およびフィルタユニット550は、別個の導管または空気ダクトを使用せずに、ポート520に直接取り付けられる。他の実施形態では、
【0059】
この実施形態の説明および図面では、対応する特徴を示し言及するために、第1の実施形態に関して使用されたものと同じ参照番号が使用されている。
【0060】
本発明の様々な実施形態を上記で説明してきたが、それらは単なる例として提示されており、限定するものとして提示されていないことを理解されたい。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0061】
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、文脈上他の意味を有する場合を除き、「備える」という語、ならびに「備え」および「備えている」などの変形は、記載されている整数値もしくはステップまたは整数値もしくはステップの群を含むことを意味するが、任意の他の整数値もしくはステップまたは整数値もしくはステップの群を排除することを意味するものではないと理解されよう。
【符号の説明】
【0062】
100 可搬式隔離ユニット
110 ベッドユニット
200 包囲部分
210 シートカバー
220 支持部材
225 締結手段
230 シート部分
300 換気システム
310 導管
320 ファンユニット
330 フィルタユニット
340 換気ハウジング
350 可搬式電源
400 可搬式フレーム
410 基部
420 直立フレーム
430 取付フレーム
440 裏当て壁
450 支持ブラケット
460 ポート
470 換気取付板
500 可搬式フレーム
510 裏当て部材
520 ポート
530 換気ユニット
532 換気ハウジング
540 ファンユニット
550 フィルタユニット
560 可搬式電源
570 クランプマウント
600 クランプ手段
610 角ブラケット
620 フレームブラケット
630 フック
640 ベッドまたは椅子のフレーム部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】