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▶ ユーエスジー・インテリアズ・エルエルシーの特許一覧

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  • 特表-音響バッフルアセンブリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(54)【発明の名称】音響バッフルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/82 20060101AFI20230518BHJP
【FI】
E04B1/82 Z
E04B1/82 V
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555712
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(85)【翻訳文提出日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 US2021023651
(87)【国際公開番号】W WO2021211267
(87)【国際公開日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】16/849,175
(32)【優先日】2020-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512127109
【氏名又は名称】ユーエスジー・インテリアズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アフマディ、ラナ
(72)【発明者】
【氏名】ヘットワー、スティーブン
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DF11
2E001GA12
2E001HD11
2E001LA01
(57)【要約】
占有スペースの上に吊り下げるための円形マルチパネル音響バッフルアセンブリであって、それぞれが共通の中心から離れて放射状に広がり、ほぼ垂直面にある複数のバッフルパネルユニットを含み、バッフルパネルユニットの上縁が中心の周りの共通の仮想回転面にあり、バッフルパネルユニットは、中心と同心円状の共通の内側および外側弓形リブによって接合され、バッフルパネルユニットの半径方向内側端部および半径方向外側端部は、中心と同心円状の仮想円上にある、円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
占有スペースの上に吊り下げるための円形マルチパネル音響バッフルアセンブリであって、それぞれが共通の中心から離れて放射状に広がり、ほぼ垂直面にある複数のバッフルパネルユニットを含み、前記バッフルパネルユニットの上縁が前記中心の周りの共通の仮想回転面にあり、前記バッフルパネルユニットは、前記中心と同心円状の共通の内側および外側弓形リブによって接合され、前記バッフルパネルユニットの半径方向内側端部および半径方向外側端部は、前記中心と同心円状の仮想円上にある、円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項2】
前記内側および外側リブは、上方に延びるサスペンションワイヤによって支持されるように構築および配置されている、請求項1に記載の円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項3】
前記バッフルパネルユニットの前記半径方向内側端部は前記中心から離れており、それによって器具が前記中心に位置することを可能にする、請求項1に記載の円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項4】
前記内側および外側弓形リブの部分は、前記バッフルパネルユニットの総数の一部に固定されて、角度のあるセグメントを形成し、前記角度のあるセグメントは、環状パターンを形成するように、並んで配置可能である、請求項1に記載の円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項5】
1つの角度のあるセグメントの前記弓形リブ部分の端部が、隣接する角度のあるセグメントの前記弓形リブ部分の端部に接合されている、請求項4に記載の円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項6】
前記弓形リブ部分の端部は弓形スプライス要素によって接合されている、請求項5に記載の円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項7】
前記バッフルパネルユニットは吸音テックスを含む、請求項1に記載の円形マルチパネル音響バッフルアセンブリ。
【請求項8】
占有スペースの上に吊り下げるための円形マルチパネル音響バッフルを組み立てるためのキットであって、角度のあるセグメントのセットであって、前記角度のあるセグメントのそれぞれは、共通の中心点から発する仮想線に沿って広がりパターンで固定された複数のバッフルパネルを含み、前記角度のあるセグメントは、側部と側部が接合されると円形パターンを形成する、角度のあるセグメントのセットと、1つのセグメントから隣接するセグメントに橋渡しするように適合されているスプライス要素と、を備える、キット。
【請求項9】
前記スプライス要素を前記セグメントに接合するための機械的締結具を含む、請求項8に記載のキット。
【請求項10】
前記角度のあるセグメントは、並んで接合されたときに、器具が位置できる中央の空きスペースを形成するように構築および配置されている、請求項9に記載のキット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気伝搬騒音を低減するための吊り下げ式吸音パネルアセンブリに関する。
【0002】
[従来技術]
通常、商業、工業、または組織の建物内の大きな占有スペースでは、音響バッフルが頭上の構造から吊り下げられている。
【0003】
バッフルは、エコーを最小限に抑え、残響を減らし、音質を総体的に向上させることを目的としている。一般に、剛性もしくは半剛性のパネルまたはドレープ状のファブリックのような構築物であることができるバッフルは、平行または線形の配列で位置合わせされる。
【0004】
従来の線形または矩形のレイアウトから脱却した、吊り下げ式の音響バッフルの設計が必要とされている。理想的には、設計が比較的大きい場合は、妥当なコストで工場において作製し、部品ごとに設置場所に輸送できるべきである。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、様々なサイズで構築でき、任意の色および任意の所望の下部外形の吸音パネルを取り付けることができる雲型円形音響バッフル設計またはアセンブリを提供する。吸音パネルの下部外形は、アセンブリの下面の輪郭を集合的に生み出す。
【0006】
開示されているように、バッフルパネルは共通の中心の周りに配置されている。バッフルパネルは、エンターと同心円状の円形リブによって一緒に保持される。リブは、断面が比較的狭く、バッフルパネルの上縁に配設され、アセンブリが頭上に吊り下げられたときに比較的目立たないようになっている。さらに、リブの同心性は、観察される範囲で、バッフルアセンブリの円形の特徴を視覚的に強化する。
【0007】
好ましくは、バッフルアセンブリは、実際に便利に輸送でき、設置場所で円形アセンブリに容易に組み合わせることができるサイズの角度のあるセグメントで構築される。
【0008】
図示の実施形態では、バッフルパネルは環状パターンで配置され、照明器具、空気ダクト、または他の装置を配設することで視覚的に一体化できる中央の円形開口部を残す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明のバッフルアセンブリの第1の実施形態の斜視図である。
図2図1のバッフルアセンブリの角度のあるセグメントの半径方向分解斜視図である。
図3】典型的なバッフルユニットの断面図である。
図4】バッフルユニットおよび関連する弓形リブの部分斜視図である。
図5】隣接する角度のあるバッフルセグメントを接続する典型的なスプライスの部分斜視図である。
図6】本発明のバッフルアセンブリの第2の実施形態の斜視図である。
図7図6のバッフルアセンブリの角度のあるセグメントの半径方向分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~5を参照すると、環状リブ12a、b、c(以下、番号12によって個々におよび/またはまとめて識別されることがある)によって適所に保持されたバッフルパネルユニット11の円形アレイによって形成された音響バッフルアセンブリ10が示されている。同一であることができるバッフルパネルユニット11は、平面的な吸音板13と逆金属チャネル15とを含み、両方ともほぼ等しい長さである。
【0011】
板13は、例えば、公称1/2インチの厚さで0.85NRCまでの等級のCOLORTEX(商標)の商標で市販されているPETフェルト吸音パネルとすることができる。例えば18ゲージ鋼で作られたチャネル15が、それぞれの板13の上部長手方向縁上に、好ましくは締まり嵌めで組み付けられる。締まり嵌めの他に、板13およびチャネル15は、チャネル15および板13の対向する脚部のそれらの長手方向端部および中央部に隣接する対向する穴にある位置合わせされた穴を通して、バインドバレルおよびねじのセットなどの機械的締結具を組み付けることによって、一緒に固定できる。通常の設置では、バッフルアセンブリ10は水平な向きまたは水平面にあり、一方で、バッフルパネルユニット11は垂直面にある。
【0012】
バッフルパネルユニットは、アセンブリ10の外径に応じて、少なくとも2つの環状リブ12によって互いに対して固定される。図1および2に示されるバッフルアセンブリ10は、公称外径が12フィートであり、3つの環状リブ12a、b、cを有する。リブ12は、好ましくは18ゲージ鋼または他の適切な金属もしくは材料で作られ、水平脚の幅の半分の垂直脚を有する直角部分を有することができる。
【0013】
図5は、硬質の環状リブ12をバッフルパネルユニット11に固定する方法を示している。セルフドリル板金ねじなどの機械的締結具が、下にある各バッフルパネルユニットのチャネル15のウェブに対してリブ12の水平脚を固定する。他のリブ12b、cおよびパネルユニット11をそれらの所望の相対位置に固定するために、同じ締結技術を使用できる。
【0014】
図2に示されるように、バッフルパネルユニット11とリブの弓形部分とが組み立てられて、円形バッフルアセンブリ10の角度のあるセグメント18を形成する。図示の構成では、セグメント18の片側に沿った各リブ部分の端部は、外側のバッフルユニット11から片持ち梁になっている。
【0015】
バッフルアセンブリセグメント18は、便利に取り扱い、包装し、経済的に輸送するのに十分小さい最大幅で製造業者によって製造される。バッフルアセンブリ10が設置される場所で、リブ部分の突き合わせ端部上に弓形スプライス21(図5に示される)を組み付けることによって、それらの部分が接合される。リブ12のような板金から作られるスプライス21の形状は、好ましくは、それぞれのリブの半径および断面と一致する。リブ端部をバッフルパネルユニットに取り付けるのに使用されるものと同じ締結具を使用して、スプライスをリブ端部に取り付けることができる。様々な部品は、それらが接合されたときに、照明器具、空気ダクト、または他の装置を取り囲むことができる中央開口部がアセンブリ10に存在するように構成されている。
【0016】
図5に示されるように、リブ12の垂直脚は、アセンブリ10を頭上の構造から吊り下げるためのサスペンションワイヤを受け入れる開口を有する。あるいは、スプライスまたはリブおよびスプライスに開口を設けて、サスペンションワイヤの受容点を提供できる。
【0017】
図示の例では、バッフル板の長手方向に延びる下縁は、アセンブリ10の下の観察者に見えるアセンブリの下面に三次元輪郭形状を集合的に生成する同じ曲線形状を有して形を整えられている。例えば、バッフル板の縁が角ばっているかまたは真っすぐである、他の縁の外形構成が考えられる。
【0018】
図6および7は、バッフルアセンブリ30の第2の実施形態を示している。第1の実施形態の部品を指定するために前に使用されたものと同じ数字が、この第2の実施形態において同じまたは同等の部品を指定するために使用される。バッフルアセンブリ30は外径がより小さく、公称直径9フィートである。バッフルアセンブリ30は、より少ない角度のあるセグメント31およびより少ない環状リブ32を有することによって、最初に説明されたアセンブリ10とは異なる。バッフルアセンブリの構築、組み立て、吊り下げ、および使用は、第1のバッフルアセンブリ10について説明したものと本質的に同じである。
【0019】
本発明を、その特定の実施形態に関して示しかつ説明してきたが、これは、限定ではなく例示を目的とするものであり、本明細書で図示および説明した特定の実施形態の他の変形および改変が、すべて本発明の意図された趣旨および範囲内で当業者に明らかであろう。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】