(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(54)【発明の名称】デバイス内への液体の浸入の防止
(51)【国際特許分類】
H05K 1/18 20060101AFI20230518BHJP
【FI】
H05K1/18 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022559889
(86)(22)【出願日】2021-03-31
(85)【翻訳文提出日】2022-10-12
(86)【国際出願番号】 EP2021058389
(87)【国際公開番号】W WO2021198317
(87)【国際公開日】2021-10-07
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(71)【出願人】
【識別番号】520209864
【氏名又は名称】ネイダーランゼ オルガニザティー ボー トゥーゲパスト-ナトゥールウェテンシャッペルーク オンダーツォーク ティーエヌオー
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】弁理士法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォクツ マリヌス アルノルドゥス マルティヌス
(72)【発明者】
【氏名】ブルーメン パスカル ジェーン ヘンリ
(72)【発明者】
【氏名】カトシオルチス アリスティディス
(72)【発明者】
【氏名】ヤンセン ヨハネス アントニウス
(72)【発明者】
【氏名】サッカレー ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】ファン イーク クリスチャン スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ ガネシュ ラマチャンドラ
(72)【発明者】
【氏名】ハルケマ ステファン
【テーマコード(参考)】
5E336
【Fターム(参考)】
5E336AA04
5E336AA16
5E336BB12
5E336BC40
5E336CC31
5E336CC57
5E336GG12
5E336GG30
(57)【要約】
一実施形態において、製造する方法100が説明される。この方法は、第1の内面203a及び第1の外面203bを画定する第1の層と、第2の内面205a及び第2の外面205bを画定する第2の層と、第1の内面上又は第2の内面上に位置づけられる電気構成要素206とを提供するステップ102を有する。この方法は、第1の層及び第2の層を含むデバイス200を作り出すために、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けるステップ104を有し、第1の外面及び第2の外面がデバイスの外面を画定する。デバイスは、第1の内面と第2の内面との間の液密張付けによって画定されたシール部分208をさらに有する。デバイスの使用中、シール部分は、電気構成要素に向かって第1の層と第2の層との間のデバイス内に液体が浸入するのを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の内面及び第1の外面を画定する第1の層、
第2の内面及び第2の外面を画定する第2の層、及び
前記第1の内面上又は前記第2の内面上に位置づけられる電気構成要素
を提供するステップと、
前記第1の層及び前記第2の層を含むデバイスを作り出すために、前記第1の層と前記第2の層とを一緒に張り付けるステップとを有し、
前記第1の外面及び前記第2の外面が前記デバイスの外面を画定し、前記デバイスが、前記電気構成要素に向かって前記第1の層と前記第2の層との間の前記デバイス内に液体が浸入するのを防止するために、前記第1の内面と前記第2の内面との間の液密張付けによって画定されたシール部分をさらに含む、方法。
【請求項2】
前記第1の層と前記第2の層とを一緒に張り付ける前に、前記第1の層及び前記第2の層の一方に電気接続部を設けるステップを有し、前記電気接続部が、前記シール部分を介した前記電気構成要素との電気的連通を可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の層及び前記第2の層は、前記電気接続部の少なくとも一部が前記シール部分を介した前記電気構成要素との電気的連通を可能にするために露出されるように構成される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記電気接続部が、前記第1の内面又は前記第2の内面に沿って延び、前記電気構成要素との電気的連通を可能にするために前記第1の層及び前記第2の層の一方の縁部において露出される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の層と前記第2の層とを一緒に張り付ける前に、前記第1の層及び前記第2の層の一方に前記電気構成要素を位置づけるステップを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記電気構成要素が、光信号を発生及び/又は検出するためのオプトエレクトロニクス構成要素を含み、前記方法が、前記光信号を操作するための光学要素を設けるステップをさらに有し、前記光学要素が、前記第1の層と前記第2の層とを一緒に張り付ける前に、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられ、前記シール部分が、前記光学要素に向かって前記第1の層と前記第2の層との間に液体が浸入するのを防止する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の層と前記第2の層とを一緒に張り付けること、並びに前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方に前記電気構成要素を接着することのうちの少なくとも一方のために、前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方に接着剤を施すステップを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方が、形状適応可能部分を含み、前記方法が、前記デバイスに特定の形状をとらせるために、前記デバイスに力を印加するステップを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の層と前記第2の層とを一緒に張り付けることによって作り出された実質的に連続的な可撓性が前記デバイスに沿って与えられるように、前記第1の層と前記第2の層との間に前記電気構成要素と少なくとも1つの他の構成要素とを分散させるステップを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方が、機器の表面を含み、前記方法が、前記デバイスを作り出すために、前記第1の層及び前記第2の層の他方を前記機器の前記表面に張り付けるステップを有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
第1の内面及び第1の外面を画定する第1の層と、
第2の内面及び第2の外面を画定する第2の層と、
前記第1の内面上又は前記第2の内面上に位置づけられた電気構成要素と
を含む、デバイスであって、
前記第1の外面及び前記第2の外面が前記デバイスの外面を画定し、
前記電気構成要素に向かって前記第1の層と前記第2の層との間の前記デバイス内に液体が浸入するのを防止するために、前記第1の層と前記第2の層とが一緒に張り付けられて、前記第1の内面と前記第2の内面との間の液密張付けによって画定されたシール部分を形成する、デバイス。
【請求項12】
前記第1の層及び前記第2の層は、電気接続部の少なくとも一部が、前記電気構成要素との電気的連通を可能にするために、前記第1の層と前記第2の層との間で露出されるように構成される、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記電気構成要素が、光信号を発生及び/又は検出するためのオプトエレクトロニクス構成要素を含む、請求項11又は12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記光信号を操作するための光学要素をさらに含む、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方が、前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方を通る前記光信号の送出を可能にするための透明な部分を含む、請求項13又は14に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデバイスが液体と接触した場合にデバイス内に液体が浸入するのを防止するようなデバイス及びそのようなデバイスを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の電子デバイスは、多数の製造段階で構築される。例えば、複雑なサプライチェーンでは、そのような電子デバイスを構築するために使用される様々な構成要素は、異なる場所で異なるプロセスによって製造される。製造の最終段階で、様々な構成要素が一緒に統合されて、最終デバイスが形成される。様々な構成要素は、異なる場所で、及び/又は異なるプロセスを使用して製造されるので、最終デバイスは、最終デバイスの品質及び/又は費用対効果を確保しながら、寸法、可撓性、堅牢性、及び液密性などのデバイスの特性に関して特定の仕様を満たさないことがある。
【0003】
プリンテッドエレクトロニクスは、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ(PCBA)を組み込んだデバイスなどの最終デバイスの集積化、小型化、及び/又は品質に関して特定の可能性を提供する。しかしながら、特定のオプトエレクトロニクス構成要素、ライトリング(light ring)、センサ、及びアクチュエータ機構などの他の構成要素がそのようなPCBAと組み合わされる場合、製造プロセスは、寸法、可撓性、堅牢性、及び液密性などの特定の特性に関して仕様を満たさないか、又は若干制限された最終デバイスをもたらす。例えば、最終デバイスは、かさばり、特定の形状に形成することが困難であり、消費者デバイスなどでの特定の用途で必要とされる堅牢性に欠け、及び/又は特定の仕様を満たすための液密性が不十分である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書に記載の態様又は実施形態は、電子デバイスなどのデバイスの製造を改善することに関する。本明細書に記載の態様又は実施形態は、特定の仕様を満たすために、デバイスの製造に関連する1つ又は複数の問題を取り除く。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、方法が説明される。この方法は、第1の内面及び第1の外面を画定する第1の層を提供するステップを有する。この方法は、第2の内面及び第2の外面を画定する第2の層を提供するステップをさらに有する。この方法は、第1の内面上又は第2の内面上に位置づけられる電気構成要素を提供するステップをさらに有する。この方法は、第1の層及び第2の層を含むデバイスを作り出すために、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けるステップをさらに有する。第1の外面及び第2の外面は、デバイスの外面を画定する。デバイスは、第1の内面と第2の内面との間の液密張付けによって画定されたシール部分をさらに含む。デバイスの使用中、シール部分は、電気構成要素に向かって第1の層と第2の層との間のデバイス内に液体が浸入するのを防止する。
【0006】
第2の態様によれば、方法が説明される。この方法は、第1の層と、第2の層と、第1の層と第2の層との間の電気構成要素とを提供するステップを有する。この方法は、電気構成要素に向かって第1の層と第2の層との間に液体が浸入するのを防止するためのシール部分を含むデバイスを作り出すために、第1の層と第2の層とを張付けるステップをさらに有する。
【0007】
第1の態様又は第2の態様に関連するいくつかの実施形態が以下で説明される。
【0008】
いくつかの実施形態において、この方法は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける前に、第1の層及び第2の層の一方に電気接続部を設けるステップを有する。電気接続部は、シール部分を介した電気構成要素との電気的連通を可能にするように構成される。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層は、電気接続部の少なくとも一部が、シール部分を介した電気構成要素との電気的連通を可能にするために露出されるように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、電気接続部は、第1の内面又は第2の内面に沿って延び、電気構成要素との電気的連通を可能にするために第1の層及び第2の層の一方の縁部において露出される。
【0011】
いくつかの実施形態では、この方法は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける前に、第1の層及び第2の層の一方に電気構成要素を位置づけるステップを有する。
【0012】
いくつかの実施形態では、電気構成要素は、光信号を発生及び/又は検出するためのオプトエレクトロニクス構成要素を含む。この方法は、光信号を操作するための光学要素を設けるステップをさらに有する。光学要素は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける前に、第1の層と第2の層との間に設けられる。シール部分は、光学要素に向かって第1の層と第2の層との間に液体が浸入するのを防止するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、この方法は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けること、及び/又は第1の層及び第2の層の少なくとも一方に電気構成要素を接着することのうちの少なくとも一方のために、第1の層及び第2の層の少なくとも一方に接着剤を施すステップを有する。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層の少なくとも一方は、形状適応可能部分を含む。この方法は、デバイスに特定の形状をとらせるために、デバイスに力を印加するステップを有する。
【0015】
いくつかの実施形態では、この方法は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けることによって作り出された実質的に連続的な可撓性がデバイスに沿って与えられるように、第1の層と第2の層との間の電気構成要素と少なくとも1つの他の構成要素とを分散させるステップを有する。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層の少なくとも一方が、機器の表面を含む。この方法は、デバイスを作り出すために、第1の層及び第2の層の他方を機器の表面に張り付けるステップを有する、
【0017】
第3の態様によれば、デバイスが提供される。デバイスは、第1の内面及び第1の外面を画定する第1の層を含む。デバイスは、第2の内面及び第2の外面を画定する第2の層をさらに含む。第1の外面及び第2の外面は、デバイスの外面を画定する。デバイスは、第1の内面上又は第2の内面上に位置づけられた電気構成要素をさらに含む。第1の層と第2の層とが、一緒に張り付けられて、第1の内面と第2の内面との間の液密張付けによって画定されたシール部分が形成される。デバイスの使用中、シール部分は、電気構成要素に向かって第1の層と第2の層との間のデバイス内に液体が浸入するのを防止する。
【0018】
第4の態様によれば、デバイスが提供される。デバイスは、第1の層と、第2の層と、第1の層と第2の層との間の電気構成要素とを含む。第1の層と第2の層とが、一緒に張り付けられて、電気構成要素に向かって第1の層と第2の層との間に液体が浸入するのを防止するためのシール部分が形成される。
【0019】
第3の態様又は第4の態様に関連するいくつかの実施形態が以下で説明される。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層は、電気接続部の少なくとも一部が、電気構成要素との電気的連通を可能にするために第1の層と第2の層との間で露出されるように構成される。
【0021】
いくつかの実施形態では、電気構成要素は、光信号を発生及び/又は検出するためのオプトエレクトロニクス構成要素を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、デバイスは、光信号を操作するための光学要素を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層の少なくとも一方は、第1の層及び第2の層の少なくとも一方を通る光信号の送出を可能にするための透明な部分を含む。
【0024】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に記載の実施形態から明らかとなり、それを参照して解明される。
【0025】
次に、本発明の例示的な実施形態が、単なる例として、以下の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】一実施形態によるデバイスを製造する方法を示す図である。
【
図2】一実施形態による、デバイスの一部の拡大図を含むデバイスの概略図である。
【
図3a】一実施形態による製造中のデバイスの概略断面図である。
【
図3b】
図3aに示された方向A-Aにおける
図3aのデバイスの側面図である。
【
図3c】製造後の
図3bのデバイスの概略断面図である。
【
図3d】
図3cに示された方向A-Aにおける
図3cのデバイスの側面図である。
【
図4】一実施形態によるデバイスの概略断面図である。
【
図5】一実施形態によるデバイスの概略断面図である。
【
図6】一実施形態によるデバイスの概略断面図である。
【
図7】一実施形態によるデバイスを製造する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、以下に記載するものなどのデバイスを製造する方法である方法100を示す。方法100は、ブロック102において、第1の層、第2の層、及び第1層と第2の層との間の(例えば、少なくとも1つの)電気構成要素を提供するステップを有する。第1の層は、第1の内面及び第1の外面を画定する。第2の層は、第2の内面及び第2の外面を画定する。電気構成要素は、第1の内面上又は第2の内面上に位置づけられる。
【0028】
第1の層、第2の層、及び電気構成要素を提供するやり方は、デバイスの状況又は目的、及び/又は第1の層、第2の層、及び/又は電気構成要素の性質に依存する。
【0029】
例えば、第1の層が提供され(例えば、特定の場所に)、次いで、第2の層が提供され(例えば、その特定の場所に又はその近くに)、その結果、電気構成要素は、方法100の次のブロックに進む前に、第1の層と第2の層との間に配置される。
【0030】
電気構成要素は、第1の層又は第2の層の上の、又はそれに隣接した、又はその中の(例えば、その中に埋め込まれるか、若しくはさもなければ組み込まれる)適切な場所に電気構成要素を位置づけることによって、第1の層と第2の層との間に適切な時に設けられる。
【0031】
一例では、電気構成要素は、方法100が方法100の次のブロックに進む前に、第1の層及び第2の層が提供される(例えば、ブロック102の一部として)その場で提供される。例えば、第1の層は、電気構成要素を提供する前に提供され、電気構成要素は、第2の層を提供する前に第1の層上(すなわち、第1の内面)に位置づけられる。
【0032】
別の例では、第1の層又は第2の層は、電気構成要素を既に含んでいる。例えば、電気構成要素は、第1の層及び第2の層の一方に取り付けられているか、その中に統合されているか、又はさもなければその一部として提供される(例えば、この層が異なる場所で製造される場合)。
【0033】
「層」という用語は、その層に対して特定の寸法又は断面アスペクト比に限定することを意図するものではない。例えば、第1の層及び第2の層の両方は、それらの組み合わせた厚さが1ミリメートル程度のもの又は1ミリメートル未満であるように比較的薄い。別の例では、第1の層及び第2の層の一方は比較的薄く(例えば、100ミクロン程度のもの、数百ミクロン、又は1ミリメートル未満の厚さをもつ)、一方、第1の層及び第2の層の他方は比較的厚い(例えば、1ミリメートルよりも大きい厚さをもつ)。別の例では、第1の層及び第2の層の両方は、それらの組み合わせた厚さが1ミリメートルよりも大きくなる、例えば、数ミリメートルなどであるように比較的厚い。
【0034】
さらに、「層」という用語は、それ自体で単一のエンティティに限定することを意図するものではない。例えば、層は、家庭用機器など(例えば、シェーバーユニット、歯ブラシユニットなど)のより大きいエンティティの一部(例えば、表面)を指す。
【0035】
方法100は、ブロック104において、第1の層及び第2の層を含むデバイスを作り出すために、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けるステップをさらに有する。第1の外面及び第2の外面は、デバイスの外面を画定する。デバイスは、電気構成要素に向かって第1の層と第2の層との間のデバイス内に液体が浸入するのを防止するために、第1の内面と第2の内面との間の液密張付けによって画定されたシール部分をさらに含む。
【0036】
電気構成要素は第1の層と第2の層との間にあるので、電気構成要素(及び任意の他の構成要素)は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けることによってデバイス内に少なくとも部分的に又は完全にシールされる。デバイスのシール部分は、デバイスが液体に接触するか又は液体中に浸漬された場合、水などの液体が第1の層と第2の層との間に浸透するのを防止するようなものである。第1の層と第2の層との間の電気構成要素(及び任意の他の構成要素)は、デバイスが液体に接触するか又は液体中に浸漬された場合でさえ、電気構成要素(及び任意の他の構成要素)が、意図されたように機能し続けるように液体から保護される。方法100は、例えば、デバイスを作り出すための比較的簡単及び/又は効率的な製造プロセス(すなわち、シール部分を形成するために第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける単一のステップ)により比較的コンパクトなデバイスを作り出すために使用される。方法100によって作り出されたデバイスは、比較的簡単及び/又は効率的な製造プロセスのために、本質的に、液密で、堅牢で、及び/又は比較的にコンパクトである。例えば、最初にデバイスを作り出し、次いで、いくつかの別個のプロセスによってデバイスをシールしようと試みる例示の製造プロセスと比較して、本方法100は、デバイスを同時に作り出し(例えば、アセンブリし)、デバイス内の電気構成要素を同時にシールする。
【0037】
張付けは、例えば、第1の層及び第2の層の一方又は両方に接着剤を供給し、次いで、層を一緒に配置して、層を張り付けること、層の一方又は両方に熱を印加することによって層を一緒に接合すること、層のうちの一方の層から層のうちの別の層に材料を拡散させ、それによって、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けること、又はさもなければ第1の層と第2の層とを一緒に張り付けることによって達成される。
【0038】
その結果、方法100は、単一のプロセスセットアップでデバイスを製造し(例えば、1つの単一生産ラインで多数のシートツーシート又はロールツーロール生産ステップを用いて)、それによって、水堅牢性(water-robust)ハンドヘルド機器に適用されるものなどの本質的な液密デバイスを作り出すために使用される。いくつかの場合には、デバイスは薄膜メカトロニック積層物として形成される。シェーバーユニットなどの水堅牢性ハンドヘルド機器は、電力が制限され、小さい容積を占有し、及び/又は機器のアセンブリに使用される特定の構成要素が強い曲率を有する(それは、アセンブリ内に適合するようにデバイスを曲げる必要があることを意味する)。そのようなハンドヘルド機器は、使用中に水にさらされる可能性があるので、デバイスに使用される構成要素は、仕様を満たすために本質的に水密である必要がある。上記のように、方法100は、例えば、水堅牢性ハンドヘルド機器に対して指定されるような特定の仕様を満たすデバイスの製造を容易にする。
【0039】
以下でより詳細に論じられるように、電気構成要素に加えて他の構成要素がデバイスに含まれる。例えば、オプトエレクトロニクス/光学構成要素、及び/又は機械構成要素が、第1の層と第2の層との間に設けられ、それらの間にシールされる。その結果、最終デバイスは、可撓性、堅牢性、厚さ、液密性などに関する特定の仕様を満たすとともに、最終デバイスは、特定の用途のための電気構成要素、機械構成要素、及び/又は光学構成要素を含む。さらに、最終デバイスは、例えば、例えばシェーバーユニットに適用されるように、特定の形状で提供される。
【0040】
図2は、
図1の方法100に従って製造されたデバイス200を示す。デバイス200は、第1の内面203a及び第1の外面203bを含む第1の層202と、第2の内面205a及び第2の外面205bを画定する第2の層204と、第1の層202と第2の層204との間の電気構成要素206とを含む。
図2は、デバイス200の一部の拡大図を含み、第1の層202と第2の層204との間の分離は、それぞれの表面をより明確に示すために誇張されている。この実施形態では、第1の層202及び第2の層204は、互いに接触しており、又は少なくとも互いに極めて近接している。第1の外面203b及び第2の外面205bは、デバイス200の外面を画定する。第1の層202と第2の層204とは、一緒に張り付けられる(すなわち、方法100によって記載されたものなどの製造方法の一部として)。張り付ける前に、電気構成要素206は、第1の内面203a又は第2の内面205aに位置づけられるか、又はさもなければその中に埋め込まれるか若しくはそれに取付けられる(すなわち、第1の層202と第2の層204とが一緒に張り付けられる前に第1の内面203a又は第2の内面205aのいずれかに位置づけられる)。第1の層202と第2の層204とが一緒に張り付けられて、第1の内面203aと第2の内面205aとの間の液密張付けによって画定されたシール部分208が形成される。デバイス200の使用中、シール部分208は、電気構成要素206に向かって第1の層202と第2の層204との間のデバイス200内に液体が浸入するのを防止する。この実施形態では、第1の層202及び第2の層204は、シール部分208が電気構成要素206のまわりに全体的に延びるように、電気構成要素206を完全に取り囲む。したがって、電気構成要素206に向かって第1の層202と第2の層204との間に液体が浸入することが防止される。デバイス200の実施形態のさらなる詳細が、以下でより詳細に説明される。
【0041】
図3aから
図3dは、本明細書に記載の特定の方法(方法100、又は以下に記載の方法600などの)に従って製造されるデバイス300の様々な図を示す。デバイス300は、
図2のデバイス200と同様であるが、デバイス200の追加の詳細を示す。デバイス200と同様のフィーチャに対応するデバイス300のフィーチャの参照符号は、
図2と比較して、100だけ増やされている。
【0042】
図3aから
図3bにおいて、デバイス300は、製造前の形態で(すなわち、方法100のブロック102で)示され、第1の層302、第2の層304、及び電気構成要素306が提供されている。
図3cから
図3dにおいて、デバイスは、製造された形態で(すなわち、方法100のブロック104で)示され、第1の層302と第2の層304とは一緒に張り付けられている。
図3b及び
図3dは、
図3a及び
図3cの方向A-Aによって示されたデバイス300の側面図である。
【0043】
追加として、電気的接続部310が、第1の層302と第2の層304との間に設けられる。電気的接続部310は、
図3cに示されるように、シール部分308を介した電気構成要素306との電気的連通を可能にするように構成される。この実施形態では、電気的接続部310は、
図3b及び
図3dの側面図によって示されるように、第1の層302の内面303aに設けられた2つの電気接続部310を含む。2つの電気接続部310が示されているが、特定のタイプの電気構成要素306との電気的連通を可能にするために必要とされる回路に応じて、異なる数の電気接続部310が設けられる。
【0044】
一実施形態では、電気接続部310は、プリント回路(例えば、第1の層302の表面にプリントされた銀などの金属)を含む。一例では、本明細書に記載の特定の方法の一部として、第1の層302が現場で提供され、次いで、電気接続部310が、第2の層304を第1の層302に張り付ける前に第1の層302にプリントされる。別の例では、本明細書に記載の特定の方法の一部として、電気接続部310は、別の製造場所で第1の層302上にプリントされ、次いで、第1の層302(プリントされた電気接続部310を含む)と第2の層304とが、提供され、次いで、一緒に張り付けられる。
【0045】
図3a及び
図3cを見て分かるように、第1の層302及び第2の層304は、電気接続部310の少なくとも一部が、電気構成要素306との電気的連通を可能にするために第1の層と第2の層との間で露出されるように構成される。この実施形態では、第1の層302と第2の層304とが一緒に張り付けられるとき、シール部分308(例えば、電気接続部310周囲の第1の層302と第2の層304との間の接触によって画定された)が、第1の層302と第2の層304との間に、及び/又は第1の層302と第2の層304との間の電気接続部310に沿って液体が浸入するのを防止することを依然として確実にしながら、電気接続部310の一部が露出されるように、第1の層302及び第2の層304はオフセットされる。この実施形態では、電気接続部310は、第1の内面303a(すなわち、これらの層302、304が互いに向き合っている場所)に沿って延び、電気接続部310は、電気構成要素306との電気的連通を可能にするために第2の層304の縁部で露出される。
【0046】
図3b及び
図3dを見て分かるように、第1の層302及び第2の層304は、第1の層302と第2の層304との間の電気構成要素306を完全に取り囲む。さらに、第1の層302及び第2の層304は、第1の層302と第2の層304との間の電気接続部310を取り囲むとともに、第1の層302の縁部と第2の層304の縁部との間のオフセットは、電気接続部310の少なくとも一部が、シール部分308を介した電気構成要素306との電気的連通を可能にするために露出されることを保証する。
【0047】
露出した電気接続部310は、デバイス300の外部のコントローラ(図示せず、それは電気構成要素306に電力を供給するための機器の一部である)への電気接続を行うために、別個のプロセスによって液密本体にシールされる必要がある(例えば、オーバー成形プロセス又は熱ラミネーションプロセスによって)。それにもかかわらず、この別個のプロセスが、露出した電気接続部310を十分にシールしない場合でさえ、第1の層302と第2の層304との張付けは、第1の層302と第2の層304との間の電気構成要素306に向かって液体が浸入するのを防止するのに十分である。
【0048】
図3a~
図3dに示された方法及び本明細書に記載の他の方法は、特定の他の製造プロセスによって作り出されたデバイスと比較して、比較的コンパクトな体積及び/又は厚さをもつデバイスを作り出すために使用される。そのようなデバイスは、機器をアセンブリする際に使用するために比較的コンパクトである。例えば、デバイスは、そのような機器においてライトリング又は機能デバイス若しくは積層物として構成される。ライトリングは、バッテリ充電レベル、電源オン/オフ状態などの情報を提供するために、及び/又は機器のユーザに照明を与えるために光を生成する。いくつかの例では、機能デバイス又は積層物は、ユーザ入力を検出することなどのいくつかの機能を実行し(例えば、電気構成要素がタッチセンサなどのセンサを含む場合)、その機能は、機器を制御するために、及び/又は温度、湿度などのような環境からの何らかの他の入力を感知するために使用される。いくつかの例では、機能デバイス又は積層物は、通信デバイス(例えば、Bluetooth、WiFi、近距離無線通信(NFC)、光通信、セルラ(4G、5Gなど)通信などのために構成された)を含む。
【0049】
図4は、本明細書に記載の特定の方法(方法100、又は以下に記載の方法700などの)に従って製造される別のデバイス400を示す。デバイス400は、
図3のデバイス300と同様であるが、特定の他のフィーチャを示す。デバイス300の同様のフィーチャに対応するデバイス400のフィーチャの参照符号は、
図3と比較して、100だけ増やされている。
【0050】
この実施形態では、デバイス400は、
図3aから
図3dによって示されたものと同様のやり方で製造され、それによって、第1の層402及び第2の層404は、最初に、平面形態で提供され、次いで、デバイス400を形成するために一緒に張り付けられる。第1の層402及び第2の層404の少なくとも一方は、形状適応可能部分を含む。形状適応可能部分は、可撓性、伸縮性、圧縮性、及び/又は弾性である。他の類似の言葉では、形状適応可能部分は、その部分(及び/又は層)が形状又は形態を変更することができるための適切な機械的特性を有する。例えば、第1の層402及び/又は第2の層404の形状適応可能部分は可撓性ポリマーなどの材料を含み、及び/又はさもなければ形状適応可能部分はデバイス400の別の部分よりも剛直でない(又は言い換えれば可撓性又は伸縮性がある)ように構築される。この実施形態では、第1の層402と第2の層404の両方が、ポリマーで製作されており、全体にわたって可撓性である。ポリマーは、液体が層402、404に浸透しないように液体に対して耐性(例えば、水密)である。
【0051】
力をデバイス400に加えて、デバイス400に、特定の形状、例えば、
図4によって示されるような弓形形状又はリング状形状(図示せず)をとらせる。デバイス400が図示のように曲げられているにもかかわらず、デバイス400は、本質的に液密で堅牢な構造を保持する。デバイス400が特定の形状をとることができると、デバイス400を特定のやり方で機器に容易に組み込むことができる。例えば、シェーバーユニット(図示せず)などの機器は様々な輪郭を有しており、デバイス400は、機器に組込まれる(例えば、機器のスロット内に埋め込まれる)とき、機器の輪郭と一致する特定の形状をとるように曲げられる。
【0052】
デバイス400は、電気構成要素406と、少なくとも1つの他の構成要素406とを含む。他の構成要素は、電気構成要素であってもよく、そうでなくてもよく、異なる数の構成要素(例えば、2つ以上)があってもよい。一例では、少なくとも1つの他の構成要素406は、導波路、レンズ、プリズム、反射器、ディフューザ、光学的に透明な部分、光学的に不透明な部分などのような光学要素を含む。別の例では、少なくとも1つの他の構成要素406は、構成要素が第1の層402と第2の層404との間に設けられる場所に、剛直性、可撓性などのような特定の機械的特性を与えるための構造構成要素を含む。
【0053】
この実施形態では、電気構成要素406及び他の構成要素406は、実質的に連続的な可撓性(言い換えれば、実質的に連続的な剛直性)が、第1の層402と第2の層404とを一緒に張り付けることによって作り出されたデバイス400に沿って(例えば、デバイス400の長さ又は幅に沿って)与えられるように、第1の層と第2の層との間に分散される。
図4を見て分かるように、構成要素406は、第1の層402と第2の層404との間で均等に離間され、デバイス400が
図4によって示されるような一定の曲げ半径をもつ形状をとるように類似のサイズのものとする。構成要素406のこの均等な間隔、及び/又は連続的な可撓性がデバイス400に沿って与えられることを確実にすることにより、デバイスが曲げられて特定の形状を形成するときにデバイス400の特定の場所の応力ピークが低減され(そうでなければその場所で層402、404の層間剥離が引き起こされる)、さらに、デバイス400をアセンブリするのに必要とされる体積が最小化される。
【0054】
剛体である構成要素は、普通なら伸縮性及び/又は可撓性の層を含むデバイス400内に局所的剛直性をもたらす。そのような局所的剛直性は、デバイス400に特定の形状をとらせる際に困難を引き起こす。デバイス400内の構成要素406を適切に分散させることによって、デバイス400に沿った(例えば、構成要素間の)可撓性が、デバイス400に沿って実質的に同じになる。言い換えれば、剛性の構成要素が可撓性を妨げ、局所的な剛直性を導入する場所は別として、可撓性は、デバイス400の長さ又は幅に沿って実質的に連続的である。さらに、構成要素の分布は、デバイス400を曲げたときに層間の応力集中が高い区域を最小限にするようなものである。例えば、構成要素406を互いに離して分散させると、構成要素406の場所の応力が最小化される(構成要素が互いに隣接するシナリオとは対照的に)。構成要素406のそのような均一な分散は、2つの層402、404によって設けられたシールの品質に影響を与える層間剥離(例えば曲げたときに瞬時に、又は経時的に)の可能性を低減する。
【0055】
図4によって示されるように、デバイス400は、デバイス400の全体にわたって均等に分散された構成要素406を含む。デバイス400は、構成要素間の間隙又は空気ポケットがデバイス400に関連する特定の問題を引き起こす可能性を低減するために、構成要素406で均等に満たされる。例えば、層402、404の層間剥離は、デバイス400(例えば、変化する(熱)負荷の場合の下で)の空気ポケットの拡大によって引き起こされる。デバイス400内の構成要素406を均等に分散させることによってそのような空間又は空気ポケットの数及び/又はサイズを減少させると、デバイス400の完全性が損われるリスクが低減される。射出成形などのオーバー成形プロセスがデバイス400に適用される(例えば、デバイス400を機器に統合するために)場合、成形プロセスは、そのような空間又は空気ポケットがデバイス400に存在する領域でデバイス400を圧縮する圧力及び/又は熱を印加する。再度、そのような空間又は空気ポケットの数及び/又はサイズを最小化すると、普通ならデバイス400の予期される機能に悪影響を及ぼすデバイス400の局所的圧縮が避けられる。いくつかの例では、間隙又は空気ポケットは、真空ベースラミネーション技法を使用することによって最小化又は排除される。この場合、第1の層402及び第2の層404の少なくとも一方は、他方の層、及び/又は層402と層404との間の構成要素406の形状に従う。
【0056】
異なる構成要素406は、特定のサイズものであってもよく、及び/又は特定のやり方で曲げられたときにデバイス400がどのように応答するかに影響を与える特定の機械的特性を有してもよい。その結果、追加の構成要素(図示せず)は、デバイス400に沿って特定の可撓性、伸縮性、又は剛直性を与えるために、第1の層402及び第2の層404との間の特定の場所に特定の機械的特性を与えるように第1の層402と第2の層404との間に設けられる。場合によっては、第1の層402と第2の層404との間の構成要素406の機械的特性に起因して、及び/又は第1の層402及び第2の層404の少なくとも一方の機械的特性に起因して、連続的でない可撓性又は剛直性がデバイス400に沿って与えられる。
【0057】
図4を見て分かるように、本明細書に記載の特定の方法は、特定の他の製造プロセス(例えば、異なる場所における多数の生成ステップを含む)によって作り出されたデバイスと比較して、比較的高められた幾何学的可撓性をもつデバイス400を作り出すために使用される。例えば、
図4のデバイス400の可撓性により、最初に、実質的に2次元の形状のデバイス400を製造し、次いで、3次元形状を形成するようにデバイス400を形成することによって、3次元ライトリング又は他の機能デバイスを作り出すことができる。次いで、このデバイス400は、デバイス400を機器に適切に適用するか、又はさもなければ組み合わせるために、特定の3次元形状が指定されるハンドヘルド機器などの機器(図示せず)に適用されるか、又はさもなければ組み合わされる。
【0058】
さらに、本明細書に記載の特定の方法は、3次元(3D)デバイスの効率的な生成を可能にする。
図3から
図4によって強調されているように、デバイスは、2次元(2D)形状で製造され、次いで、特定の3D形状を形成するように形作られる。例えば、シートツーシート又はロールツーロールアセンブリラインなどの2D製造プロセスを使用して、2Dデバイスを作り出し、次いで、2Dデバイスは、機器内で部品ごとに直接3Dアセンブリに適合され、それにより、アセンブリによる複雑な3Dラミネーション又は3Dシーリングなどのより複雑な3次元生成プロセスを使用する必要が避けられる。
【0059】
図4は、デバイス400を2つの可撓性層402、404から構成されるとして示しているが、層の少なくとも一方が可撓性でない、及び/又は層402、404がそのような可撓性を備えない場合に可撓性を与える特定のフィーチャによる異なるやり方でデバイス400を構築する他のデバイス構成であってもよい。
【0060】
例えば、層402、404の少なくとも一方は、伸縮性又は圧縮性である(例えば、少なくとも層の長さ又は幅に沿った方向で)。層の少なくとも一方は、インク(例えば、層内又は層上にパターニングを行うための)を含むフォイルを含む。そのような層は、伸ばされるか又は圧縮されるとき、インクが、ひび割れしないか、又はそうでなければ変形しないように伸縮性とすることができる。一例では、ポリエチレンテレフタレート(PET)及び/又はポリポリエチレンナフタレート(PEN)が層402、404の一方又は両方に使用される場合、組合せは比較的剛性である。しかしながら、2つの層402、404の間のコア(例えば、構成要素406を含む)は可撓性であり、その結果、デバイス400全体は比較的可撓性である。そのようなデバイス400の曲げが、特定の部分の層間剥離及び/又は破損を引き起こすシナリオがある。デバイス400の層は、層の長さ又は幅に沿って比較的非伸縮性又は非圧縮性であり(まだ依然として可撓性である)、その結果、曲げの間、層は、デバイスの様々な層の最小曲げ半径を有する(そして伸びない)。場合によっては、比較的非伸縮性又は非圧縮性である層が、剛性の構成要素(例えば、特定の電子構成要素などの表面実装デバイス(SMD))を支持するために使用されて、デバイス400の曲げ中のその層の最小の伸縮又は圧縮に起因する構成要素の損傷又は外れのリスクを低減する。
【0061】
図5は、本明細書に記載の特定の方法(方法100、又は以下に記載の方法600などの)に従って製造される別のデバイス500の分解図を示す。デバイス500は、
図4のデバイス400と同様であるが、特定の他のフィーチャを示す。デバイス400の同様のフィーチャに対応するデバイス500のフィーチャの参照符号は、
図4と比較して、100だけ増やされている。
【0062】
前述同様に、デバイス500は、第1の層502及び第2の層504を含む。第1の層502及び第2の層504の構造は、以下でより詳細に説明される。様々な構成要素が、第1の層502と第2の層504との間に設けられる。この実施形態では、これらの構成要素は、第1の層502上に設けられ、次いで、第2の層504が、第1の層502に張り付けられる。第1の層502と第2の層504との張付けの箇所は、既に以前の図に示されているので、
図5では簡潔にするために示されない。それよりむしろ、
図5は、構成要素並びに第1の層502及び第2の層504の構造の拡大図である。第1の層502及び第2の層504は、デバイス500が製造されるその場で構築されるか、又は第1の層502及び第2の層504の少なくとも一方が、他の場所で製造され、次いで、デバイス500が製造されるその場で提供される。次に、デバイス500を下部層から上部層(すなわち、第1の層502から第2の層504)まで製造するためのプロセスが説明される。
【0063】
第1の層502はポリマー層からなり、ポリマー層は、この実施形態では、熱可塑性ポリウレタン(TPU)からなる。TPUは、特定の波長に対して光学的に透明であるか、又は特定の波長に対して不透明である(例えば、TPU白色又は黒色)。この場合、第1の層502はTPU白色からなるが、他の場合、黒色などの異なる色(例えば、光の透過又は漏洩を避けるための)からなる。いくつかの他の実施形態では、第1の層502は、PEN、PET、ポリイミド(PI)などのような比較的非伸縮性の材料からなる。いくつかのシナリオでは、TPUは、いくつかのSMDタイプの構成要素には伸縮性が高すぎるので、第1の層502が比較的非伸縮性である場合、特定のSMD構成要素は第1の層502上により良好に支持される。この実施形態の第1の層502は、構成要素と、トラックなどの電気導体とを支持するために使用され、第1の層502の色に応じて、光がそれを透過するのを阻止するために使用することができる。
【0064】
次いで、回路512(例えば、銀及び/又は別の適切な導電性材料)が、第1の層502にプリントされる。回路は、
図2から
図3で言及した電気接続部を含み、デバイス500内の電気構成要素への電気的連通を行う。いくつかの場合には、電気接続部以外の電気構成要素(例えば、抵抗器、インダクタ、キャパシタ、マイクロプロセッサなど)は、回路512の一部として設けられ、及び/又はプリントされる。
【0065】
等方性導電性接着剤(ICA)514などの導電性接着剤が、回路512の特定の場所に置かれる。これは、デバイス500の特定の電気構成要素への電気接続部の一部を提供する。この実施形態では、ポリマー部分516(例えば、TPU白色)が、回路516上に設けられる(例えば、ポリマー部分516をプリントする、成形する、又はさもなければ堆積させることによって)。ポリマー部分516は、デバイス500のその場所に特定の機械的特性(例えば、他の構成要素の支持、及び/又は特定の剛直性又は可撓性)を提供するなど、特定の機能を提供する。この実施形態では、ポリマー部分516は光学的に不透明である(例えば、以下で説明するデバイス500の隣接する構成要素から光が漏れるのを防止するために)。
【0066】
この実施形態では、第1の層502(上述の様々な構成要素を含む)は、約0.3mm厚であるが、他の厚さが可能である(0.3mm未満又は0.3mm超など)。参照を容易にするために、第1の層502、回路512、ICA514、及びポリマー部分516の組合せを、以下では単に第1の層502と呼ぶ。
【0067】
様々な構成要素が、第1の層502上に設けられる。第1の電気構成要素506a及び第2の電気構成要素506bが、ICA514上に位置づけられる。この実施形態では、電気構成要素506a、506bは、各々、発光ダイオード(LED)の形態のオプトエレクトロニクス構成要素を含む。LEDは、以下でより詳細に説明するように、デバイス500から放出される光信号を生成する。
【0068】
第1の電気構成要素506a(LED)は、光信号518aを垂直方向に(すなわち、第2の層504の方に)放出する。
【0069】
第2の電気構成要素506b(LED)は、光信号518bを水平方向に(すなわち、第1の層502及び第2の層504と平行な面内に)放出する。光学要素520は、光信号518bを操作するために設けられる。光学要素520は、第2の電気構成要素506bに隣接して配置され、第2の電気構成要素506bに光学的に結合される。この実施形態では、光学要素520は、光導波路を含み、光導波路は、第2の電気構成要素506によって放出された光信号を光導波路に沿って誘導する。デバイス500の使用中、光信号518bは、光導波路に沿って伝搬する。光学要素520は、光信号518bが方向を変更し、第2の層504に向かって伝搬するように構成される。例えば、光学要素520は、光信号518bの方向を変更するためのものなどの少なくとも1つの反射構造を含むことができる。
【0070】
追加のポリマー部分522(例えば、部分522は、単一のTPU白色又はTPU高濃度白色部分を含むか、又は隣接する光学要素520からの光を阻止するための黒色層(例えば、プリントされた)と組み合わされた白色層などの多層を含む)は、第1の電気構成要素506aと光学要素520との間に設けられる。ポリマー部分516と同様に、追加のポリマー部分522は、デバイス500のその場所に特定の機械的特性(例えば、他の構成要素の支持、及び/又は特定の剛直性又は可撓性)を提供するなど、特定の機能を提供する。この実施形態では、追加のポリマー部分522は、光学的に不透明である(例えば、光が光学要素520から漏れるのを防止するために、及び/又は光学要素520内で光信号518bを反射するのを防止するために)。追加のポリマー部分522は、例えば、形成され(例えば、固化され)、その場所に位置づけられ、積層されること、又はその場で成形されること、などによって設けられる。上記のように、黒色層は、追加のポリマー部分522の一部として設けられる(例えば、電気構成要素506を含む
図5に示されたコア/層の上部に全体にわたって延びる)。この黒色層は、以下でより詳細に説明するように、第1の電気構成要素506a及び第2の電気構成要素506bからの光が、このコア/層を出て、次いで、第2の層504から漏れ出ることができるように開口を含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、電気構成要素506a、506b、光学要素520、及び追加のポリマー部分522を含む上述の様々な構成要素は、本質的に層として提供される(例えば、これらの様々な構成要素は層内に統合される)。この実施形態では、これらの様々な構成要素の厚さは約0.7mmであるが、他の厚さが可能である(0.7mm未満又は0.7mm超など)。
【0072】
上述の様々な構成要素が設けられた後、追加の構成要素が設けられる。この実施形態では、ディフューザ層524(例えば、光ディフューザ)の形態の追加の光学要素が、上述の構成要素の上に設けられる。ディフューザ層524は、光信号518a、518bを拡散させて、LED自体によって供給される直接照明と比較して、照明のより均一な分布を提供する。第1の追加のポリマー層526及び第2の追加のポリマー層528(例えば、TPU白色、TPU黒色、光学的に透明なTPU、及び/又はインク)が、ディフューザ層526上に設けられる。この実施形態では、第1の追加のポリマー層526は、TPU白色部分526a及び透明な部分526bを含む。第2の追加のポリマー層528は、TPU黒色部分528a及び透明な部分528bを含む。透明な部分526b、528bは、光信号518a、518bが、透明な部分526b、528bを通過してデバイス500から出るように、第1の電気構成要素506a及び光学要素520を基準にして位置合わせされる。特定の構成要素が、特定の色(例えば、黒色又は白色)を有するとして説明されているが、適切な場合には、他の色が使用されてもよい(例えば、美的考慮のために、及び/又は光の吸収又は反射などの機能的考慮のために)。
【0073】
この実施形態では、ディフューザ層526、並びに第1の追加のポリマー層526及び第2の追加のポリマー層528は、「第2の層504」と見なされる。しかしながら、ある実施形態では、第2の追加のポリマー層528が、「第2の層504」と見なされ、他の実施形態では、第1の追加のポリマー層526と第2の追加のポリマー層528の組合せが、「第2の層504」と見なされる。この実施形態では、第2の層504は、約0.1mm厚であるが、他の厚さが可能である(0.1mm未満又は0.1mm超など)。
【0074】
その結果、層502、504のいずれも少なくとも1つの層を含む。したがって、デバイス500は、少なくとも2つの層を含むと見なされる。デバイス500の全体的な厚さは1mm程度のものであるが、他の厚さが可能である(1mm未満又は1mm超など)。
【0075】
特定の層がポリマーからなり、特定の構成要素(又はそのような構成要素を含む層)が、金属、プラスチックなどのような様々な材料からなることが上記されている。いくつかの場合には、デバイス500の機能プリント層は、乾燥状態で金属、ポリマー、又はセラミックが支配的である。
【0076】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、第1の層502と第2の層504とが一緒に張り付けられる(
図5に示されていないが、
図2から
図3に示されている)ために、本質的に液密(例えば、水密)であり、その結果、デバイス500は、潜在的に、デバイス500の誤動作(例えば、電気的短絡又は光学性能損失に起因する)を引き起こすことなしに水(又は他の導電性液体)に沈めることができる。第1の層502と第2の層504とを一緒に張り付けることによってデバイス500の回路512がシールされる(例えば、
図3から
図4を参照)場合には、水浸入が防止される。そのような本質的な液密性は、使用中、流水下ですすがれるシェーバーユニットなどの機器には有用である。
【0077】
様々な構成要素が、本明細書に記載の特定の方法に従って製造プロセス中にデバイス500内にシールされる。例えば、タッチ制御及びユーザフィードバック制御のようなシェーバーユニットなどの機器の特定の機能を実行する(例えば、機器の表面/メインボードからの離れた位置での共振によって)ために、光ガイド、センサ、及び/又は(例えば、ソリッドステート)アクチュエータ(例えば、タッチセンサ)が設けられる。
【0078】
比較的単純な製造プロセスは、デバイス500内のLED及び光学要素などの構成要素の正確な位置合せを、1つの生産機構でデバイス500にそれらを配置することによって容易にし、1つの生産機構は、そのような構成要素の適切な位置合せを確実にし、それゆえに、デバイス500内の電気-光信号変換効率に関する損失を低減又は回避する。
【0079】
上記のように、様々なタイプの光学要素520が、その製造中にデバイス500内に統合される。プリズム(デバイス500によって出力される光信号518bを均質化するために使用される)などの特定の光学要素520は、比較的かさばっており、及び/又は特定の製造プロセスを使用して統合することが困難である。同じことが、導波路、レンズ、及び反射器などの本明細書に記載の他のタイプの光学要素のどれにも当てはまる。しかしながら、本明細書に記載の特定の方法は、デバイス500内へのそのような光学要素520及び他の構成要素の統合を容易にする。
【0080】
図5に示されていないが、光信号518a、518bが伝搬する構成要素間の空間に、屈折率整合接着剤が設けられる。そのような屈折率整合接着剤により、光学損失が回避又は低減され、及び/又はデバイス500によって出力される光信号の均質性が改善される。
【0081】
デバイス500の特定の構成要素は、光信号518a、518bのあらゆる意図しない漏洩を防止する(例えば、デバイス500内の不透明な構成要素の使用により)ための構成要素によって取り囲まれた特定の照明コンパートメントをデバイス500内に作り出す。そのような不透明な構成要素(例えば、追加のポリマー部分522)は、異なる光信号518a、518b間のクロストークを避けるために使用される。これらの不透明な構成要素は、デバイス500に備え付けることが比較的簡単であるとともに、光学損失を回避することに関してもかなり効果的である。
【0082】
本明細書に記載のデバイスは、2D形状のデバイス又は3D形状のデバイスとして機器に統合される。いくつかの場合には、ポリマー(例えば、接着剤及び/又はシーラント)を用いてそのようなデバイスを熱成形、バック成形、及び/又はオーバー成形して、機器と、機器と統合されるデバイスとを含む中実統合構造を作り出す(例えば、機器のエンクロージャ内に)ことが可能である。一例では、ポリカーボネート又はポリメチルメタクリレート(PMMA)のプレート(例えば、「層」)が、デバイス500の存在下で熱成形される。さらなる例では、熱成形されたデバイスの組合せを成形して、上記の中実統合構造を作り出す。
【0083】
図6は、
図3cで示されたデバイス300と同様の形態をもつ別のデバイス600を示す。デバイス300と同様に、デバイス600は、第1の層602及び第2の層604と、電気構成要素606と、シール部分608と、電気接続部610とを含む。追加として、デバイス600には、電気接続部610の一部に設けられ、第1の層602と第2の層604との間のデバイス600のシール部分608内に部分的に延びる隔離部分630が含まれる。隔離部分630はまた、上述のように電気接続部610の一部が露出されるように、電気接続部610(第2の層604が設けられていない)に沿って部分的に延びる。他の類似の言葉では、第1の層602及び第2の層604は、依然として、電気接続部610の少なくとも一部が第1の層602と第2の層604との間で露出されて、電気構成要素606との電気的連通を可能にするように構成される。しかしながら、隔離部分630は、第1の層602と第2の層604との間への液体の浸入からの追加の保護を行うが、その理由は、電気接続部610自体が、第1の層602からオフセットされた第2の層604の縁部において保護される(例えば、隔離される)からである。
【0084】
隔離部分630は、下にある電気接続部610を液体接触から隔離するためのポリマー(例えば、バルク、又はプリントされた)及び/又は別の材料からなる。隔離部分630は、第1の層602、電気接続部610、及び隔離部分630の組合せが、第1の層602及び第2の層604(
図6によって示されるような)の組み合わせた厚さよりも相対的に薄くなるように、第2の層604と比較して相対的に薄い。デバイス600のこの相対的に薄い部分は、この部分が、例えば機器の電源に設置されるので、接続「テール」と呼ぶ。
【0085】
図7は、上述の特定の実施形態に従ってデバイスを製造する方法700を参照する。方法700は、
図1の方法100のブロック102、104の少なくとも1つを含み、容易にするために、方法100のこれらのブロックも参照する。適切な場合には、特定のブロックを方法700から省略する。さらに、場合によっては、ブロックのシーケンスを変更する。
【0086】
いくつかの実施形態では、方法700は、ブロック702において、第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける前に、第1の層及び第2の層の一方に電気接続部を設けるステップを有する。電気接続部は、シール部分を介した電気構成要素との電気的連通を可能にするように構成される。
【0087】
いくつかの実施形態では、方法700は、ブロック704において、第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける(例えば、ブロック104において)前に、第1の層及び第2の層の一方に電気構成要素を位置づけるステップを有する。
【0088】
いくつかの実施形態では、電気構成要素は、光信号を発生及び/又は検出するためのオプトエレクトロニクス構成要素を含む。これに関して、方法700は、ブロック706において、光信号を操作するための光学要素を設けるステップをさらに有する。光学要素は、第1の層と第2の層とを一緒に張り付ける前に、第1の層と第2の層との間に設けられる。シール部分は、光学要素に向かって第1の層と第2の層との間に液体が浸入するのを防止するように構成される。
【0089】
いくつかの実施形態では、方法700は、ブロック708において、第1の層と第2の層とを一緒に張り付けること、並びに第1の層及び第2の層の少なくとも一方に電気構成要素を接着することのうちの少なくとも1つのために、第1の層及び第2の層の少なくとも一方に接着剤を施すステップを有する。
【0090】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層の少なくとも一方は、可撓性部分を含む。これに関して、方法700は、ブロック710において、デバイスに特定の形状をとらせるために、デバイスに力を印加するステップを有する。
【0091】
いくつかの実施形態では、方法700は、ブロック102の一部として、ブロック104において第1の層と第2の層とを一緒に張り付けることによって作り出された実質的に連続的な剛直性がデバイスに沿って与えられるように、第1の層と第2の層との間の電気構成要素及び少なくとも1つの他の構成要素を分散させるステップを有する。
【0092】
いくつかの実施形態では、第1の層及び第2の層の少なくとも一方は、機器の表面を含む。これに関して、方法700は、ブロック712において、デバイスを作り出すために、第1の層及び第2の層の他方を機器の表面に張り付けるステップを有する。それゆえに、デバイスは、同時に作り出され、機器の表面にシールされる。
【0093】
ある実施形態に記載された1つ又は複数の特徴は、別の実施形態に記載された特徴と組み合わされるか、又は置き換えられてもよい。例えば、
図1又は
図7の方法100又は700は、
図2、
図3、
図4、
図5、及び
図6のデバイス200、300、400、500、600に関連して記載された特徴に基づいて修正されてもよく、その逆も同様である。さらに、デバイス200、300、400、500、600のうちの1つの特定の特徴は、デバイス200、300、400、500、600の別のものの特定の特徴と組み合わされるか、それと置き換えられるか、又はさもなければそれを修正することができる。
【0094】
本開示は、本開示の実施形態による方法、デバイス、及びシステムの流れ図及びブロック図を参照して説明されている。上述の流れ図は実行の特定の順序を示しているが、実行の順序は、示されたものと異なってもよい。ある流れ図に関連して記載されたブロックは、別の流れ図のものと組み合わされてもよい。
【0095】
ある実施形態に関連して記載された要素又はステップは、別の実施形態に関連して記載された要素又はステップと組み合わされるか、又は置き換えられてもよい。開示された実施形態への他の変形は、特許請求される発明を実践する際に、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から、当業者によって理解され達成される。特許請求の範囲において、「備える、含む、有する」という単語は、他の要素又はステップを排除せず、単数形は複数を排除しない。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も範囲を限定するものと解釈されるべきでない。
【国際調査報告】