(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(54)【発明の名称】データ送信によってトリガーされるビーム報告
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20230518BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230518BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230518BHJP
H04W 72/542 20230101ALI20230518BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W16/28
H04W72/23
H04W72/542
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022561606
(86)(22)【出願日】2020-04-08
(85)【翻訳文提出日】2022-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2020083817
(87)【国際公開番号】W WO2021203322
(87)【国際公開日】2021-10-14
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】サムリ トゥルティネン
(72)【発明者】
【氏名】ユッシ-ペッカ コスキネン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD23
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
(57)【要約】
本開示の実施形態は、データ送信によってトリガされるビーム報告に関する。第1デバイスは、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信する。第1デバイスは、データが第1デバイスから第2デバイスへの送信に利用可能であるか否かを判断する。データが送信可能である場合、第1デバイスは、設定情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択する。第1デバイスは、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイスに送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、非アクティブ状態の第1デバイスに、
前記第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信することと、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信が可能であるという決定に従って、前記構成情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択することと、
選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を前記第2デバイスに送信することと、
を実行させるように構成される、第1デバイス。
【請求項2】
選択された少なくとも1つの第1基準信号は、
データを送信するためのリソース、または、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソース、
のうちの少なくとも1つと関連付けられていない、請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項3】
前記第1デバイスは、
少なくとも1つの閾値と、
前記少なくとも1つの第1基準信号の第1受信電力、および、
前記リソースに関連する少なくとも1つの第2基準信号の第2受信電力、
との比較に基づいて、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択するようにされる、
請求項2に記載の第1デバイス。
【請求項4】
前記第1デバイスは、
第1受信電力が第1閾値電力を超えているという決定に従って、第2受信電力が第2閾値電力を下回っているか否かを決定し、第1閾値電力が第2閾値電力を超えていること、および、
前記第2受信電力が前記第2閾値電力以下であるという決定に従って、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択すること、
によって、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択するようにされる、
請求項3に記載の第1デバイス。
【請求項5】
前記第1デバイスは、
前記第1受信電力と前記第2受信電力との間の差を決定すること、および、
前記差が第3閾値電力を超えているという決定に従って、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択すること、
によって、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択するようにされる、
請求項3に記載の第1デバイス。
【請求項6】
前記第1デバイスは、
前記情報を前記データとともに送信すること、
によって、前記情報を送信するようにされる、
請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項7】
前記第1デバイスは、媒体アクセス制御制御要素において前記情報を送信するようにされる、請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項8】
前記第1デバイスは、
専用信号、または、
ブロードキャスト信号、
のうちの少なくとも1つを介して前記構成情報を受信するようにされる、
請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項9】
前記構成情報は、
少なくとも1つの閾値、または、
前記少なくとも1つの第1基準信号の数、
のうちの少なくとも1つに関する情報を含む、請求項3に記載の第1デバイス。
【請求項10】
前記第1デバイスは、端末装置を含み、前記第2デバイスは、ネットワーク装置を含む、請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項11】
第2デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第2デバイスに、
非アクティブ状態の第1デバイスに、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を送信することと、
前記第1デバイスから、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を受信することと、
前記少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択することと、
前記ターゲットビームを使用して前記第1デバイスにサービスを提供することと、
を実行させるように構成される、第2デバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第1基準信号は、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信のためのリソース、または、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソース、
のうちの少なくとも1つと関連付けられていない、請求項11に記載の第2デバイス。
【請求項13】
前記第2デバイスは、
前記情報を前記データとともに受信すること、
によって、前記情報を受信するようにされる、請求項12に記載の第2デバイス。
【請求項14】
前記第2デバイスは、前記情報を媒体アクセス制御制御要素で受信するようにされる、請求項11に記載の第2デバイス。
【請求項15】
前記第2デバイスは、
専用信号、または、
ブロードキャスト信号、
のうちの少なくとも1つを介して、前記構成情報を送信するようにされる、
請求項11に記載の第2デバイス。
【請求項16】
前記構成情報は、前記少なくとも1つの第1基準信号の数に関する情報を含む、請求項11に記載の第2デバイス。
【請求項17】
前記第1デバイスは端末装置を備え、前記第2デバイスはネットワーク装置を備える、請求項11に記載の第2デバイス。
【請求項18】
第1デバイスにおいて、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信し、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信が可能であるという決定に従って、前記構成情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択し、
選択された前記少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を前記第2デバイスに送信する、
ことを含む方法。
【請求項19】
第2デバイスから非アクティブ状態の第1デバイスに、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を送信し、
前記第1デバイスから、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を受信し、
前記少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択し、
前記ターゲットビームを使用して前記第1デバイスにサービスを提供する、
ことを含む方法。
【請求項20】
第1デバイスで、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信する手段と、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信が可能であるという決定に従って、前記構成情報に基づいて前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択する手段と、
選択された前記少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を前記第2デバイスに送信する手段と、
を備える装置。
【請求項21】
第2デバイスから非アクティブ状態の第1デバイスに、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を送信する手段と、
前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を前記第1デバイスから受信する手段と、
前記少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択する手段と、
前記ターゲットビームを使用して前記第1デバイスにサービスを提供する手段と、
を備える装置。
【請求項22】
装置に少なくとも請求項18に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラムを含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
装置に少なくとも請求項19に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラムを含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、電気通信の分野に関し、特に、データ送信によってトリガされるビーム報告のためのデバイス、方法、装置、および、コンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR)は、端末装置の非アクティブ状態をサポートする。非アクティブ状態では、データ送信の頻度が低い端末装置は、通常、ネットワーク装置によって維持される。リリース16までは、非アクティブ状態は、データ送信をサポートしていない。したがって、端末装置は、データ送信のために接続状態を再開する必要がある。データパケットは小規模低頻度ではないが、データ送信のたびに、接続のセットアップと非アクティブ状態の解除を行わなければならない。その結果、不要な電力消費と信号のオーバーヘッドが発生する。
【発明の概要】
【0003】
一般に、本開示の実施例は、データ送信によってトリガされるビーム報告に対する解決策を提供する。
【0004】
第1の態様において、第1デバイスが提供される。第1デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、第1デバイスに、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信し、データが第1デバイスから第2デバイスへの送信に利用できるという決定に従って、構成情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択し、選択した少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイスへ送信させるように構成される。
【0005】
第2の態様では、第2デバイスが提供される。第2デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、第2デバイスに、非アクティブ状態の第1デバイスに、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を送信し、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第1デバイスから受信し、少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択し、ターゲットビームを使用して第1デバイスにサービスを提供する、ことを実行させるように構成される。
【0006】
第3の態様では、第1デバイスで実施される方法が提供される。この方法は、第1デバイスにおいて、第2デバイスから、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を受信し、第1デバイスから第2デバイスへの送信のためにデータが利用可能であるという決定に従って、構成情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択し、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイスへ送信する、ことを含む。
【0007】
第4の態様では、第2デバイスで実施される方法が提供される。本方法は、第2デバイスから非アクティブ状態の第1デバイスに、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を送信し、第1デバイスから、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を受信し、少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択し、ターゲットビームを用いることによって第1デバイスにサービスする、ことを含む。
【0008】
第5の態様において、上記第3の態様による方法のステップを実行する手段を含む装置が提供される。
【0009】
第6の態様において、上記第4の態様による方法のステップを実行するための手段を含む装置が提供される。
【0010】
第7の態様では、少なくとも上記第3の態様による方法を装置に実行させるためのコンピュータプログラムを含む非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。
【0011】
第8の態様では、少なくとも上記第4の態様による方法を装置に実行させるためのコンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0012】
要約部は、本開示の実施形態の重要な、または、本質的な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定するために使用することを意図していないことが理解されよう。本開示の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
次に、いくつかの実施例について添付の図面を参照して説明する。
【
図1】
図1は、本開示の実施形態が実装され得る例示的な通信システムを示す。
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施例による、データ送信によってトリガされるビーム報告のためのプロセスを示すシグナリングチャートである。
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施例による、第1デバイスで実装される方法のフローチャートを示す図である。
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施例による、第2デバイスで実装される方法のフローチャートを示す図である。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態を実装するのに適している装置の簡略化されたブロック図を示す。
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施例に従った例示的なコンピュータ可読媒体のブロック図である。 図面全体を通して、同一、または、類似の参照符号は、同一、または、類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、いくつかの実施例を参照して本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆することなく、例示の目的のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し実施することを支援するものであることを理解されたい。本明細書に記載された開示は、以下に記載されたもの以外の様々な態様で実施することができる。
【0015】
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野における通常の技術者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0016】
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、「実施例」等への言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または、特性を含み得ることを示すが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、または、特性を含む必要はない。さらに、そのような表現は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、または、特性が、実施例に関連して説明される場合、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連して、そのような特徴、構造、または、特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0017】
本明細書では、様々な要素を説明するために「第1」および「第2」等の用語を使用することがあるが、これらの要素は、これらの用語によって、限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、実施例の範囲から逸脱することなく、第1要素を第2要素と称することができ、同様に、第2要素を第1要素と称することができる。本明細書で使用される場合、用語「および/または」は、列挙された用語の1つまたは複数の任意の、および、全ての組み合わせを含む。
【0018】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、実施例を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および、「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、用語「comprise」、「comprising」、「has」、「having」、「includes」および/または「including」は、記載の特徴、要素、および/または、成分等の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、成分、および/または、それらの組み合わせの存在または追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
【0019】
本願で使用する場合、「回路」という用語は、以下の1つ以上、または、全てを指すことがある。
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログ回路、および/または、デジタル回路のみにおける実装など)、および、
(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、例えば、(該当する場合)
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、並びに
(ii)携帯電話やサーバなどの機器に様々な機能を実行させるために協働するソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリを有するハードウェアプロセッサの部分)、および
(c)動作のためにソフトウェア(例えばファームウェア)を必要とするが、動作に必要ではないときはソフトウェアが存在しなくてもよい、マイクロプロセッサ、または、その一部などのハードウェア回路、および/または、プロセッサ。
【0020】
回路のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本明細書におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本明細書で使用されるように、回路という用語は、単に、ハードウェア回路またはプロセッサ(または、複数のプロセッサ)、または、ハードウェア回路またはプロセッサの一部、および、その(または、それらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装も対象とする。回路という用語は、例えば、また、特定の請求項の要素に適用可能な場合、携帯機器用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいは、サーバ、セルラーネットワークデバイス、または、他のコンピューティングまたはネットワークデバイスにおける同様の集積回路も対象とする。
【0021】
本明細書で使用される場合、用語「通信ネットワーク」は、第5世代(5G)システム、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)、ナローバンドのモノのインターネット(NB-IoT)などの任意の適切な通信標準に従うネットワークを意味する。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)の新無線(NR)通信プロトコル、および/または、現在知られているか、将来開発予定の他の任意のプロトコルなど、任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムにおいて適用され得る。通信の急速な発展を考慮すると、当然ながら、本開示が具現化され得る未来型の通信技術およびシステムも存在することになる。本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものと見なすべきではない。
【0022】
本明細書で使用されるように、「ネットワークデバイス」という用語は、端末装置がネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信する通信ネットワーク内のノードを指す。ネットワークデバイスは、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeB、または、eNB)、NR次世代ノードB(gNB)、インテグレーテッドアクセスおよびバックホールノード、遠隔無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、遠隔無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどの用語や技術に応じて、様々な方法で利用できる。RAN分割アーキテクチャは、複数のgNB-DU(分散局。RLC、MAC、PHYをホスト)を制御するgNB-CU(集約局。RRC、SDAP、PDCPをホスト)から構成される。
【0023】
「端末装置」という用語は、無線通信が可能である任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末装置は、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、携帯加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)とも呼ばれることがある。端末装置としては、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末装置、携帯情報端末(PDA)、携帯コンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像撮影端末装置、ゲーム端末装置、音楽保存・再生機器などが考えられるが、これらには限定されない。車載型無線端末装置、無線エンドポイント、モバイルステーション、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)装置、時計などのウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療機器およびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(例えば、産業用および/または自動処理チェーンコンテキストで動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家電デバイス、商用および/または産業用無線ネットワークで動作するデバイス等である。以下の説明では、「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ装置」、「UE」という用語は、互換的に使用される場合がある。
【0024】
本明細書に記載された機能は、様々な実施例において、固定および/または無線ネットワークノードにおいて実行され得るが、他の実施例において、機能は、ユーザ機器装置(携帯電話、または、タブレットコンピュータ、または、ラップトップコンピュータ、または、デスクトップコンピュータ、または、モバイルIoTデバイス、または、固定IoTデバイスなど)において実装されても良い。このユーザ機器装置は、例えば、適宜、固定および/または無線ネットワークノードに関連して説明したような、対応する機能を備えることができる。ユーザ機器装置は、ユーザ機器、および/または、そこに設置されたときにユーザ機器を制御するように構成された、チップセットやプロセッサなどの制御装置であってもよい。そのような機能の例は、ブートストラップサーバ機能および/またはホーム加入者サーバを含み、これらの機能/ノードの観点からユーザ機器装置に実行させるように構成されたソフトウェアをユーザ機器装置に提供することによって、ユーザ機器装置に実装され得る。
【0025】
図1は、本開示の実施形態が実装され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、互いに通信することができる第1デバイス110および第2デバイス120を含む。この例では、第1デバイス110は端末装置として図示され、第2デバイス120は、端末装置にサービスを提供するネットワーク装置として図示されている。したがって、第2デバイス120のサービングエリアは、セル102と呼ばれる。ネットワークデバイスおよび端末装置の数は、いかなる制限も示唆することなく、例示のためのみにあることを理解されたい。システム100は、本開示の実施形態を実装するために適合された任意の好適な数のネットワークデバイスおよび端末装置を含んでもよい。図示されていないが、1つまたは複数の端末装置がセル102に配置され、第2デバイス120によってサービスされてもよいことが理解されよう。
【0026】
通信システム100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、および、第5世代(5G)またはNR等のセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE)802.11等の無線ローカルネットワーク通信プロトコル、および/または、現在知られているか将来開発予定の他のプロトコル等を含むが、それらには限られない任意の適切な通信プロトコルに基づいて実施されてもよい。さらに、通信は、これらに限定されないが、符号分割多重アクセス(CDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、多重入力多重出力(MIMO)、直交周波数分割多重(OFDM)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)、および/または、現在知られている、または、今後開発予定のその他の技術を含む、任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、非アクティブ状態であってよい。非アクティブ状態において、第1デバイス110は、第2デバイス120に対して、小規模低頻度データ送信を実行してもよい。小規模低頻度データ通信の例は、スマートフォンアプリケーションまたは非スマートフォンアプリケーションに関するものであってよい。スマートフォンアプリケーションは、インスタントメッセージング(IM)サービス(whatsapp、QQ、wechatなど)からのトラフィック、IMまたは電子メールクライアントおよび他のアプリケーションからのハートビートまたはキープアライブトラフィック、または種々のアプリケーションからのプッシュ通知のうちの少なくとも1つに関するものであってよい。非スマートフォンアプリケーションは、ウェアラブルからのトラフィック(定期的な位置情報など)、センサ(温度、圧力測定値を定期的に、または、イベントトリガー方式で送信する産業用ワイヤレスセンサネットワークなど)、または、定期的なメータ測定値を送信するスマートメータおよびスマートメータネットワークなどのうちの少なくとも1つに関連し得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110に対するタイミングアドバンスが有効である場合、第1デバイス110は、第2デバイス120によって事前に構成されたリソース上で小規模低頻度データ送信を実行してもよい。すなわち、第1デバイス110は、設定されたグラントタイプ1を非アクティブ状態で再利用することにより、小規模低頻度データ送信を実行してもよい。第2デバイス120は、専用シグナリングまたはブロードキャストシグナリングを用いて、第1デバイス110のために、このようなリソースを予め設定してもよい。事前設定されたリソースの例は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上のリソースを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0029】
他の実施形態では、第1デバイス110に対するタイミングアドバンスが無効である場合、第1デバイス110は、ランダムアクセス(RA)手順を実行することによって、小規模低頻度データ送信を行うことができる。いくつかの実施形態において、ランダムアクセス手順は、2つのステップを含むランダムアクセス手順であってよい。他の実施形態では、ランダムアクセス手順は、4つのステップを含むランダムアクセス手順であってよい。
【0030】
2つのステップを含むランダムアクセス手順の場合、第1デバイス110は、MSGAを使用して小規模低頻度データ送信を実行してもよい。また、4つのステップを含むランダムアクセス手順の場合、第1デバイス110は、MSG3を用いて、小規模低頻度データ送信を実行してもよい。
【0031】
通信システム100がNRシステムとして実装され得る実施形態において、NRシステムは、低スループットのショートデータバーストに対して効率的かつ柔軟であり、効率的なシグナリングメカニズムをサポートし、一般にシグナリングのオーバーヘッドを低減するものとする。効率的なシグナリングメカニズムをサポートするために、シグナリングはペイロードより小さいものとする。
【0032】
小さなデータパケットに対する非アクティブ状態のデバイスからの信号オーバーヘッドは、一般的な問題である。それは、ネットワークの性能と効率だけでなく、デバイスのバッテリ性能のためにも、NRシステム内のデバイスが増えるにつれて、重要な問題になるであろう。一般に、非アクティブ状態で断続的に小データパケットを持つデバイスは、非アクティブ状態での小データ送信を可能にすることで利益を得ることができる。
【0033】
また、複数のビームを有するNRシステムの場合、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)および/またはプリアンブル上の異なるリソースは、異なるビームに対して構成され得る。ビームは、同期信号ブロック(SSB)インデックスまたはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)インデックスに対応してもよい。言い換えれば、PRACH上のリソースおよび/またはプリアンブルは、異なるビームに関連付けられることがある。したがって、端末装置からPRACH上のリソース上のプリアンブルを受信すると、ネットワーク装置は、端末装置にサービスを提供するためにどのビームが使用されるかを知ることができる。そのうえ、接続モードにおいて、端末装置は、ビーム障害監視を維持し、現在のビームが弱くなりすぎたときにビーム障害回復(BFR)手順をトリガする。
【0034】
しかしながら、PUSCH上の事前に構成されたリソースまたはPRACH上のリソースは、それらがもたらすリソース消費の増加を考慮して、ビームのサブセットに対してのみ構成される可能性がある。したがって、アップリンク送信のためのリソースが端末装置にサービスを提供するためのビームに関連付けられるとしても、そのようなビームは、サービスを受ける端末装置にとって好ましくない場合がある。
【0035】
上記の技術的問題および従来の解決策における潜在的に他の技術的問題を解決するために、本開示の実施形態は、データ送信によってトリガされるビーム報告に関する解決策を提供する。いくつかの実施形態では、データが第1デバイスから第2デバイスへの送信に利用可能である場合、第1デバイスは、構成情報に基づいて少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの基準信号を選択する。選択された少なくとも1つの基準信号が、データの送信のためのリソースまたは第1デバイスから第2デバイスへのRA要求の送信のためのリソースと関連付けられていない場合、第1デバイスは、選択された少なくとも1つの基準信号に関する情報を第2デバイスに送信する。少なくとも1つの基準信号に関する情報を受信すると、第2デバイスは、その情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択する。そして、第2の機器は、ターゲットビームを使用して第1の機器にサービスを提供する。
【0036】
ここで、本開示のいくつかの実施例による、データ送信によってトリガされるビーム報告のためのプロセス200を示すシグナリングチャートを示す
図2を参照されたい。議論の目的のために、プロセス200について、
図1を参照して説明する。プロセス200は、
図1に示されるように、第1デバイス110および第2デバイス120を含んでよい。プロセス200は、
図1の通信システム100において説明されてきたが、このプロセスは、他の通信シナリオに同様に適用されてもよい。また、第1デバイスによるビーム報告について説明したが、同様の処理を第2デバイスに適用することも可能である。
【0037】
第1デバイス110は、第1デバイス110にサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報210を第2デバイス120から受信する。
【0038】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、専用のシグナリングを介して構成情報を受信する。専用シグナリングの例としては、無線リソース制御(RRC)リリースメッセージが挙げられるが、これらに限定されるものではない。もちろん、RRCリリースメッセージ以外の専用シグナリングが使用されてもよい。本開示の範囲は、これには限定されない。
【0039】
あるいは、第1デバイス110は、ブロードキャストシグナリングを介して構成情報を受信する。ブロードキャストシグナリングの例は、システム情報を含むが、これらには限定されない。
【0040】
第1デバイス110は、データが第1デバイス110から第2デバイス120への送信に利用可能であるか否かを判断する(220)。データが送信可能である場合、第1デバイス110は、構成情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択する(230)。
【0041】
第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報240を第2デバイス120に送信する。
【0042】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号が、第1デバイス110から第2デバイス120へのデータの送信のためのリソース、またはRA要求の送信のためのリソースの少なくとも1つと関連付けられるか否かを判断する(250)。選択された少なくとも1つの第1基準信号が、データの送信用リソース、またはRA要求の送信用リソースに関連付けられていない場合、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイス120に送信する。
【0043】
選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第1デバイス110から受信すると、第2デバイス120は、少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択する(260)。
【0044】
順番に、第2デバイス120は、ターゲットビームを使用することによって、第1デバイス110にサービスを提供する(270)。いくつかの実施形態において、第2デバイス120は、ターゲットビームを使用することによって、少なくとも1つの第1基準信号に関する情報の受信に対する応答を送信してもよい。他の実施形態では、第2デバイス120は、ターゲットビームを使用することによって、第1デバイス110からのデータの受信に対する応答を送信してもよい。
【0045】
一方、第1デバイス110が、選択された少なくとも1つの第1基準信号が、データの送信用のリソースまたはRA要求の送信用のリソースに関連付けられると250において決定した場合、第1デバイス110は、データの送信用のリソース上でデータを送信し、または、RA要求の送信用のリソース上でRA要求を送信してもよい。第1デバイス110からデータまたはRA要求を受信すると、第2デバイス120は、リソースに基づいて第1デバイス110にサービスを提供するためのビームを決定してもよい。
【0046】
本開示のいくつかの実施形態によれば、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイス120に送信する。このようにして、選択された少なくとも1つの第1基準信号がデータの送信用リソースまたはRA要求の送信用リソースと関連付けられていないにもかかわらず、第2デバイス120は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、第1デバイス110にサービスを提供するためのビームを決定し得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、少なくとも1つの第1基準信号の第1受信電力、即ち、少なくとも1つの閾値との比較に基づいて、少なくとも1つの第1基準信号を選択してもよい。少なくとも1つの第2基準信号は、データの送信のためのリソースまたはRA要求の送信のためのリソースと関連付けられる。
【0048】
そのような実施形態において、第1デバイス110は、第1受信電力が第1閾値電力を超えているか否かを決定してもよい。第1受信電力が第1閾値電力を超えている場合、第1デバイス110は、第2受信電力が第2閾値電力を下回っているか否かをさらに決定してもよい。第1閾値電力は、第2閾値電力を超えている。言い換えれば、第1閾値電力は、第2閾値電力以上である。第2受信電力が第2閾値電力を下回る場合、第1デバイス110は、少なくとも1つの第1基準信号を選択してもよい。
【0049】
一例について検討する。この例では、第1デバイス110は、ビームXに関連付けられた基準信号X、ビームYに関連付けられた基準信号Y、およびビームZに関連付けられた基準信号Zを受信し、基準信号XおよびYは、データの送信用リソースまたはRA要求の送信用リソースに関連付けられることはない。基準信号Zは、データの送信用リソースまたはRA要求の送信用リソースと関連付けられている。
【0050】
第1デバイス110は、基準信号X、Y、Zのそれぞれの受信電力を測定し、基準信号Xの受信電力は-70dBmである。基準信号Yの受信電力は、-80dBmである。基準信号Zの受信電力は、-90dBmである。第1閾値電力は-85dBmである。基準信号XおよびYの受信電力が第1閾値電力以上であるため、第1デバイス110は、基準信号XおよびYのうちの1つを選択してもよい。例えば、第1デバイス110は、基準信号Xを選択してもよい。そして、第1デバイス110は、ビームXを特定する選択した基準信号Xに関する情報を第2デバイス120に送信してもよく、選択した基準信号Xに関する情報を受信した第2デバイス120は、第1デバイス110へのサービスにビームXが用いられると決定してもよい。
【0051】
代替的に、第1デバイス110は、基準信号Yを選択してもよい。そして、第1デバイス110は、ビームYを識別する選択された基準信号Yに関する情報を第2デバイス120に送信してもよい。したがって、選択された基準信号Yに関する情報を受信すると、第2デバイス120は、ビームYが第1デバイス110へのサービスに使用されることを決定してもよい。
【0052】
代替的に、第1デバイス110は、基準信号Xおよび基準信号Yの両方を選択してもよい。そして、第1デバイス110は、ビームXおよびYを識別する選択された基準信号XおよびYに関する情報を第2デバイス120に送信してもよい。したがって、選択された基準信号XおよびYに関する情報を受信すると、第2デバイス120は、第1デバイス110にサービスするためにビームXおよびビームYのうちの1つを選択してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、第1および第2受信電力と少なくとも1つの閾値との比較は、第1受信電力と第2受信電力との間の差と第3閾値電力との比較を含んでもよい。そのような実施形態では、第1デバイス110は、差が第3閾値電力を超えているか否かを判断してもよい。差が第3閾値電力を超えている場合、第1デバイス110は、少なくとも1つの第1基準信号を選択する。
【0054】
いくつかの実施形態では、構成情報は、少なくとも1つの閾値に関する情報を含んでいる。代替的に、少なくとも1つの閾値は、予め定義されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、構成情報は、少なくとも1つの第1基準信号の数に関する情報を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1基準信号の数は、閾値を超える基準信号の数に依存する可変数であってもよい。例えば、閾値は、第1閾値であってもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報をデータとともに送信してもよい。あるいは、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報とデータとを別々に送信してもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1基準信号は、少なくとも1つのチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を含んでいる。そのような実施形態において、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報は、少なくとも1つのCSI-RSのインデックスを含んでいてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1基準信号は、少なくとも1つの同期信号ブロック(SSB)を含んでいる。そのような実施形態では、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報は、少なくとも1つのSSBのインデックスを含んでいてもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)において送信してもよい。いくつかの実施形態では、情報を送信するために、新しいMAC CEが定義されてもよい。従来のBFR MAC CEとは異なり、データ送信が行われ、情報が送信される必要があるセルは1つだけであるため、新しいMAC CEはサービングセル用のビットマップを構成しなくてもよい。新しいMAC CEはビットマップを構成しないため、オーバーヘッドを低減することができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、MACサブヘッダおよびMAC CEを含むMACプロトコルデータユニット(PDU)を送信してもよい。いくつかの実施形態では、MACサブヘッダ内の長さフィールドは、MAC CE内の選択された少なくとも1つの第1基準信号の数を示すことができる。
【0062】
図3は、本開示のいくつかの実施例に従って第1デバイスで実施される方法例300のフローチャートである。議論の目的のために、方法300は、
図1を参照して第1デバイス110の観点から説明される。方法300はまた、
図1の第2デバイス120において実装されてもよいことが理解されよう。
【0063】
ブロック310において、第1デバイス110は、第1デバイス110にサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイス120から受信する。
【0064】
ブロック320において、第1デバイス110は、データが第1デバイス110から第2デバイス120への送信に利用可能であるか否かを判断する。
【0065】
データが送信可能である場合、第1デバイス110は、ブロック330において、構成情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択する。
【0066】
ブロック340において、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイス120に送信する。
【0067】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号が、第1デバイス110から第2デバイス120へのデータの送信のためのリソース、または、RA要求の送信のためのリソースのうちの少なくとも1つと関連しているか否かを判断する。選択された少なくとも1つの第1基準信号が、データの送信用リソース、またはRA要求の送信用リソースに関連付けられていない場合、第1デバイス110は、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイス120に送信する。
【0068】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、少なくとも1つの閾値との比較に基づいて、少なくとも1つの第1基準信号、即ち、少なくとも1つの第1基準信号の第1受信電力、およびリソースに関連する少なくとも1つの第2基準信号の第2受信電力を選択する。
【0069】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、第1受信電力が第1閾値電力を超えているか否かを判断する。第1受信電力が第1閾値電力を超えている場合、第1デバイス110は、第2受信電力が第2閾値電力を下回っているか否かを判断する。第1閾値電力は、第2閾値電力を上回っている。第2受信電力が第2閾値電力を下回る場合、第1デバイス110は、少なくとも1つの第1基準信号を選択する。
【0070】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、第1受信電力と第2受信電力との間の差を決定する。差が第3閾値電力を超えている場合、第1デバイス110は、少なくとも1つの第1基準信号を選択する。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、情報をデータとともに送信する。
【0072】
いくつかの実施形態では、第1デバイス110は、MAC CEで情報を送信する。
【0073】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、専用シグナリング、またはブロードキャストシグナリングのうちの少なくとも1つを介して構成情報を受信する。
【0074】
いくつかの実施形態では、構成情報は、第1デバイス110が少なくとも1つの第1基準信号を選択するための基準信号のリスト、少なくとも1つの閾値、または少なくとも1つの第1基準信号の数、のうちの少なくとも1つに関する情報を含み、その情報は第2デバイス120に送信されることになる。
【0075】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、端末装置を含み、第2デバイス120は、ネットワーク装置を含む。
【0076】
図4は、本開示のいくつかの実施例に従って第1デバイスで実施される方法例400のフローチャートである。議論の目的のために、方法400は、
図1を参照して第2デバイス120の観点から説明される。方法400は、また、
図1の第1デバイス110において実装されてもよいことが理解されよう。
【0077】
ブロック410において、第2デバイス120は、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を非アクティブ状態の第1デバイス110に送信する。
【0078】
ブロック420において、第2デバイス120は、第1デバイス110から、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を受信する。
【0079】
ブロック430において、第2デバイス120は、少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択する。
【0080】
ブロック440において、第2デバイス120は、ターゲットビームを使用することによって第1デバイス110にサービスを提供する。
【0081】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1基準信号は、第1デバイスから第2デバイスへのデータの送信のためのリソース、または、第1デバイスから第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソースのうちの少なくとも1つと関連付けられていない。
【0082】
いくつかの実施形態では、第2デバイス120は、データと共に情報を受信する。
【0083】
いくつかの実施形態では、第2デバイス120は、MAC CEで情報を受信する。
【0084】
いくつかの実施形態では、第2デバイス120は、専用シグナリング、またはブロードキャストシグナリングのうちの少なくとも1つを介して、構成情報を送信する。
【0085】
いくつかの実施形態では、構成情報は、少なくとも1つの第1基準信号の数に関する情報を含む。
【0086】
いくつかの実施形態において、第1デバイス110は、端末装置を備え、第2デバイス120は、ネットワークデバイスを備える。
【0087】
いくつかの実施形態では、方法300のいずれかを実行することができる装置(例えば、第1デバイス110または第2デバイス120)は、方法300のそれぞれのステップを実行するための手段を含んでいてもよい。手段は、任意の適切な形態で実装されてもよい。例えば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールに実装されてもよい。
【0088】
いくつかの実施例では、装置は、第1デバイスにおいて、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信する手段と、第1デバイスから第2デバイスへのデータの送信が可能であるという決定に従って、構成情報に基づいて少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択する手段と、選択された少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を第2デバイスへ送信する手段と、を備える。
【0089】
いくつかの実施形態では、選択された少なくとも1つの第1基準信号は、データの送信のためのリソース、または第1デバイスから第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソースのうちの少なくとも1つと関連付けられていない。
【0090】
いくつかの実施形態では、選択するための手段は、少なくとも1つの基準信号の第1受信電力と、リソースに関連する少なくとも1つの第2基準信号の第2受信電力と、の少なくとも1つの閾値との比較に基づいて、少なくとも1つの第1基準信号を選択するための手段を含む。
【0091】
いくつかの実施形態において、選択するための手段は、第1受信電力が第1閾値電力を超えているという決定に従って、第2受信電力が第2閾値電力を下回っているか否かを決定するための手段であって、第1閾値電力は第2閾値電力を上回っている、手段と、第2受信電力が第2閾値電力を下回っているという決定に従って、少なくとも1つの第1基準信号を選択するための手段と、を含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、選択するための手段は、第1受信電力と第2受信電力との間の差を決定するための手段と、差が第3閾値電力を超えているという決定に従って、少なくとも1つの第1基準信号を選択するための手段と、を備える。
【0093】
いくつかの実施形態では、情報を送信するための手段は、情報をデータとともに送信するための手段を備える。
【0094】
いくつかの実施形態では、情報を送信するための手段は、情報を媒体アクセス制御制御要素で送信するための手段を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、構成情報を受信するための手段は、専用信号、または、ブロードキャスト信号のうちの少なくとも1つを介して構成情報を受信するための手段を備える。
【0096】
いくつかの実施形態において、構成情報は、少なくとも1つの閾値、または、少なくとも1つの第1基準信号の数、のうちの少なくとも1つに関する情報を含む。
【0097】
いくつかの実施形態において、第1デバイスは、端末装置を含み、第2デバイスは、ネットワーク装置を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、方法400のいずれかを実行することができる装置(例えば、第1デバイス110または第2デバイス120)は、方法400のそれぞれのステップを実行するための手段を含んでいてもよい。手段は、任意の適切な形態で実装されてもよい。例えば、手段は、回路またはソフトウェアモジュールに実装されてもよい。
【0099】
いくつかの実施例では、装置は、第2デバイスから、第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を非アクティブ状態の第1デバイスに送信する手段と、第1デバイスから、少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を受信する手段と、少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択する手段と、ターゲットビームを使用して第1デバイスにサービスする手段と、を備える。
【0100】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1基準信号は、第1デバイスから第2デバイスへのデータの送信のためのリソース、または第1デバイスから第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソースのうちの少なくとも1つと関連付けられていない。
【0101】
いくつかの実施形態では、受信するための手段は、情報をデータとともに受信するための手段を備える。
【0102】
いくつかの実施形態では、受信するための手段は、媒体アクセス制御制御要素において情報を受信するための手段を備える。
【0103】
いくつかの実施形態では、送信するための手段は、専用シグナリング、または、ブロードキャストシグナリングのうちの少なくとも1つを介して、構成情報を送信するための手段を含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、構成情報は、少なくとも1つの第1基準信号の数に関する情報を含む。
【0105】
いくつかの実施形態において、第1デバイスは、端末装置を含み、第2デバイスは、ネットワークデバイスを含む。
【0106】
図5は、本開示の実施形態を実装するために好適な装置500の簡略化されたブロック図である。装置500は、例えば、
図1に示すような第1デバイス110または第2デバイス120のような通信装置を実装するために提供され得る。図示のように、装置500は、1つ以上のプロセッサ510と、プロセッサ510に結合された1つ以上のメモリ520と、プロセッサ510に結合された1つ以上の通信モジュール540と、を含む。
【0107】
通信モジュール540は、双方向通信のためのものである。通信モジュール540は、通信を容易にするために、少なくとも1つのアンテナを有する。通信インタフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインタフェースを意味してよい。
【0108】
プロセッサ510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。装置500は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的にスレーブされる特定用途向け集積回路チップなど、複数のプロセッサを有していてもよい。
【0109】
メモリ520は、1つ以上の不揮発性メモリと、1つ以上の揮発性メモリと、を含んでもよい。不揮発性メモリの例としては、読み出し専用メモリ(ROM)524、電子的プロフラム可能読出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、および、他の磁気記憶装置、および/または、光学記憶装置が挙げられるが、これらに限定されるものではない。揮発性メモリの例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)522、および、電源切断期間に持続しない他の揮発性メモリが挙げられるが、これらに限定されるものでない。
【0110】
コンピュータプログラム530は、関連するプロセッサ510によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム530は、ROM524に格納されてもよい。プロセッサ510は、プログラム530をRAM522にロードすることにより、任意の適切な動作および処理を実行してもよい。
【0111】
本開示の実施形態は、
図2~
図4を参照して説明したように、装置500が本開示の任意の処理を実行できるように、プログラム530によって実装されてもよい。本開示の実施形態は、ハードウェア、または、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装することもできる。
【0112】
いくつかの実施例では、プログラム530は、装置500(メモリ520内など)または装置500によってアクセス可能な他の記憶装置に含まれ得るコンピュータ可読媒体に具体的に含まれ得る。装置500は、実行のために、プログラム530をコンピュータ可読媒体からRAM522にロードしてもよい。コンピュータ可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVDなどの任意の種類の有形の不揮発性記憶装置を含んでもよい。
図6は、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体600の一例を示す図である。コンピュータ可読媒体は、プログラム530が格納されている。
【0113】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは特殊用途回路、ソフトウェア、ロジック、または、それらの任意の組み合わせで実装されてもよい。いくつかの態様はハードウェアに実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または、他の計算装置によって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアに実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、または、いくつかの他の図的表現を用いて図示および説明されているが、本明細書に記載されるブロック、装置、システム、技術、または、方法は、非限定例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特別用途の回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他の計算装置、あるいはこれらの何らかの組み合わせで実施され得ることが理解されよう。
【0114】
本開示は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に具体的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品も提供する。コンピュータプログラム製品は、
図9および
図10を参照して上述した方法900および1000を実行するために、ターゲットの現実のプロセッサまたは仮想のプロセッサ上の装置で実行される、プログラムモジュールに含まれるものなどのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造、または同様のものを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において、所望に応じてプログラムモジュール間で組み合わせたり、分割したりすることができる。プログラムモジュールのためのマシン実行可能な命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモートの両方の記憶媒体に配置されてもよい。
【0115】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、または、他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてよく、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図で特定された機能/動作が実施される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行してもよいし、一部はマシン上でスタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行してもよいし、一部はマシン上で一部はリモートマシン上で実行してもよいし、完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行してもよい。
【0116】
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置、または、プロセッサが、上記のような様々な処理および動作を実行できるように、任意の適切なキャリアによって送信されてよい。キャリアの例としては、信号、コンピュータ可読媒体などが挙げられる。
【0117】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、または、コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または、半導体システム、装置、または、前述の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または、上記の任意の好適な組合せが挙げられる。
【0118】
さらに、動作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作が、示された特定の順序で、または順次実行されること、または図示されたすべての動作が実行されることを要求すると理解すべきではない。特定の状況下では、マルチタスクおよび並列処理が有利である場合がある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に固有であり得る特徴の記述として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々にまたは任意の適切なサブコンビネーションで実装されてよい。
【0119】
本開示は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴または行為に限定されないことが理解されよう。むしろ、上述した特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、非アクティブ状態の第1デバイスに、
前記第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信することと、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信が可能であるという決定に従って、前記構成情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択することと
、
を実行させるように構成される、第1デバイス。
【請求項2】
選択された少なくとも1つの第1基準信号は、
データを送信するためのリソース、または、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソース、
のうちの少なくとも1つと関連付けられていない、請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項3】
前記第1デバイスは、
少なくとも1つの閾値と、
前記少なくとも1つの第1基準信号の第1受信電力、および、
前記リソースに関連する少なくとも1つの第2基準信号の第2受信電力、
との比較に基づいて、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択するようにされる、
請求項2に記載の第1デバイス。
【請求項4】
前記第1デバイスは、
第1受信電力が第1閾値電力を超えているという決定に従って、第2受信電力が第2閾値電力を下回っているか否かを決定し、第1閾値電力が第2閾値電力を超えていること、および、
前記第2受信電力が前記第2閾値電力以下であるという決定に従って、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択すること、
によって、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択するようにされる、
請求項3に記載の第1デバイス。
【請求項5】
前記第1デバイスは、
前記第1受信電力と前記第2受信電力との間の差を決定すること、および、
前記差が第3閾値電力を超えているという決定に従って、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択すること、
によって、前記少なくとも1つの第1基準信号を選択するようにされる、
請求項3に記載の第1デバイス。
【請求項6】
前記第1デバイスは、
専用信号、または、
ブロードキャスト信号、
のうちの少なくとも1つを介して前記構成情報を受信するようにされる、
請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項7】
前記構成情報は、
少なくとも1つの閾値、または、
前記少なくとも1つの第1基準信号の数、
のうちの少なくとも1つに関する情報を含む、請求項3に記載の第1デバイス。
【請求項8】
前記第1デバイスは、端末装置を含み、前記第2デバイスは、ネットワーク装置を含む、請求項1に記載の第1デバイス。
【請求項9】
第2デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記第2デバイスに、
非アクティブ状態の第1デバイスに、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を送信することと、
前記第1デバイスから、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号に関する情報を受信することと、
前記少なくとも1つの第1基準信号に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームからターゲットビームを選択することと、
前記ターゲットビームを使用して前記第1デバイスにサービスを提供することと、
を実行させるように構成される、第2デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1基準信号は、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信のためのリソース、または、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのランダムアクセス要求の送信のためのリソース、
のうちの少なくとも1つと関連付けられていない、請求項
9に記載の第2デバイス。
【請求項11】
前記第2デバイスは、
前記情報を前記データとともに受信すること、
によって、前記情報を受信するようにされる、請求項
10に記載の第2デバイス。
【請求項12】
前記第2デバイスは、前記情報を媒体アクセス制御制御要素で受信するようにされる、請求項
9に記載の第2デバイス。
【請求項13】
前記第2デバイスは、
専用信号、または、
ブロードキャスト信号、
のうちの少なくとも1つを介して、前記構成情報を送信するようにされる、
請求項
9に記載の第2デバイス。
【請求項14】
前記構成情報は、前記少なくとも1つの第1基準信号の数に関する情報を含む、請求項
9に記載の第2デバイス。
【請求項15】
前記第1デバイスは端末装置を備え、前記第2デバイスはネットワーク装置を備える、請求項
9に記載の第2デバイス。
【請求項16】
第1デバイスにおいて、該第1デバイスにサービスを提供するための少なくとも1つの候補ビームに関する構成情報を第2デバイスから受信し、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ送信が可能であるという決定に従って、前記構成情報に基づいて、前記少なくとも1つの候補ビームを識別する少なくとも1つの第1基準信号を選択
する、
ことを含む方法。
【国際調査報告】