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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-26
(54)【発明の名称】在庫管理方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20230519BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022563233
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(85)【翻訳文提出日】2022-10-18
(86)【国際出願番号】 CN2021094416
(87)【国際公開番号】W WO2021238728
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】202010477658.7
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518231921
【氏名又は名称】北京極智嘉科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リウ,カイ
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB24
3F522BB25
3F522BB27
3F522BB34
3F522CC01
3F522GG13
3F522GG18
3F522GG22
3F522GG23
3F522GG44
3F522GG46
3F522GG49
3F522JJ04
3F522KK05
3F522LL06
3F522LL15
3F522LL57
(57)【要約】
本出願は在庫管理方法及びシステムを提供し、前記方法は、第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするステップと、第1の自律移動ロボットが当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御するステップと、第2の自律移動ロボットが命令に基づいて当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御するステップと、を含む。第1の作業点及び第2の作業点が同一の作業ステーションの隣り合う2つの作業点であるため、作業者が第1の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対するピッキング作業を終えた後、引き続き第2の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対してピッキング作業を続けることができ、ロボットの切り替えによる時間の浪費を回避する。在庫管理作業の作業効率を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
在庫管理システムであって、1つ又は複数の在庫エリア、複数の自律移動ロボット、1つ又は複数の作業ステーション、及び1つ又は複数の制御システムを含み、1つの作業ステーションは少なくとも2つの作業点を含み、複数の自律移動ロボットは少なくとも第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを含み、
前記制御システムは、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするように構成され、
前記第1の自律移動ロボットは、命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように構成され、
前記第2の自律移動ロボットは、命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように構成される、
在庫管理システム。
【請求項2】
制御システムは、さらに、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
制御システムは、さらに、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
制御システムは、さらに、少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1又は3に記載のシステム。
【請求項5】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取って、前記セット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を作業ステーションにおいて受け取って、前記在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品を受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記セット品が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される、
請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に走行し、且つばらし品を収納する在庫容器を緩衝格納ローラーラインの第1の末端から受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される、
請求項7又は8に記載のシステム。
【請求項11】
在庫管理システムの制御システムに適用される在庫管理方法であって、前記在庫管理システムは、1つ又は複数の在庫エリア、複数の自律移動ロボット、及び1つ又は複数の作業ステーションを含み、複数の自律移動ロボットは少なくとも第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを含み、前記方法は、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするステップと、
前記第1の自律移動ロボットが前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御するステップと、
前記第2の自律移動ロボットが命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御するステップと、を含む、
在庫管理方法。
【請求項12】
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするステップをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするステップをさらに含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項11又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取って、前記セット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を作業ステーションにおいて受け取って、前記在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品を受け取るようにスケジューリングするステップであって、前記セット品が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送されるステップをさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記自律移動ロボットが緩衝格納ローラーラインの第1の末端に走行し、且つばらし品を収納する在庫容器を緩衝格納軌道線の第1の末端から受け取るようにスケジューリングするステップであって、前記ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納ローラーラインの第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される、
請求項17又は18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2020年5月29日に中国専利局に提出された、出願番号が202010477658.7、発明名称が「在庫管理方法及びシステム」である中国特許出願の優先権を請求し、そのすべての内容は引用によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は倉庫保管と物流技術分野に関し、特に在庫管理方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
電子商取引の爆発的な成長に伴い、倉庫保管と物流の在庫管理作業の作業量も大幅に増加する。しかし、どのようにして在庫管理の作業の作業効率を高めるかは、当業者が注目している主な問題の1つである。
【0004】
関連技術では、多くの電子商取引の倉庫では、作業ステーションの作業者による倉庫分類作業を容易にするために、複数の自律移動ロボットを用いて、物品が格納される在庫容器を自動的に作業ステーションに搬送する。
【0005】
しかしながら、複数の自律移動ロボットが切り替えられる時、次の自律移動ロボットが時間内に作業ステーション到達しなかったため、時間が浪費される場合は多い。そのため、今日の倉庫保管と物流分野が追求する高効率という目標を達成することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑みて、本出願の実施例は、従来技術に存在する技術的欠陥を解決し、倉庫管理作業の効率をさらに向上させるように、在庫管理方法及びシステムを提供する。
【0007】
本明細書の実施例の第1の態様によれば、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするように構成される制御システムと、
命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように構成される第1の自律移動ロボットと、
命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように構成される第2の自律移動ロボットと、を含む在庫管理システムを提供する。
【0008】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される。
【0009】
選択可能に、制御システムは、さらに、
相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される。
【0010】
選択可能に、制御システムは、さらに、
少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0011】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0012】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取って、前記セット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0013】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を作業ステーションにおいて受け取って、前記在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0014】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0015】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品を受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記セット品が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される。
【0016】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが緩衝格納ローラーラインの第1の末端に走行し、且つばらし品を収納する在庫容器を緩衝格納軌道線の第1の末端から受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される。
【0017】
本明細書の実施例の第2の態様によれば、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするステップと、
前記第1の自律移動ロボットが前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御するステップと、
前記第2の自律移動ロボットが命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御するステップと、を含む在庫管理方法を提供する。
【0018】
選択可能に、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするステップをさらに含む。
【0019】
選択可能に、
相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするステップをさらに含む。
【0020】
選択可能に、
少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む。
【0021】
選択可能に、
前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む。
【0022】
選択可能に、
前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取って、前記セット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む。
【0023】
選択可能に、
前記自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を作業ステーションにおいて受け取って、前記在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む。
【0024】
選択可能に、
前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む。
【0025】
選択可能に、
前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品を受け取るようにスケジューリングするステップであって、前記セット品が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送されるステップをさらに含む。
【0026】
選択可能に、
前記自律移動ロボットが緩衝格納ローラーラインの第1の末端に走行し、且つばらし品を収納する在庫容器を緩衝格納軌道線の第1の末端から受け取るようにスケジューリングするステップであって、前記ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送されるステップをさらに含む。
【発明の効果】
【0027】
本出願の実施例によって提供される技術案がもたらす有益な効果は少なくとも以下を含む。
【0028】
第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングし、第1の自律移動ロボットが当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出し且つ目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御し、第2の自律移動ロボットが命令に基づいて当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御する。第1の作業点及び第2の作業点が同一の作業ステーションの隣り合う2つの作業点であるため、作業者が第1の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対するピッキング作業を終えた後、引き続き第2の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対してピッキング作業を続けることができ、1つの作業ステーションにおいて1つのみの作業点がピッキング作業をするという従来の方式がもたらすロボット切り替え中の時間の浪費を回避することができる。在庫管理作業の作業効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下の図面を参照して行った非限定的な実施例に対する詳しい説明を読むことで、本出願の他の特徴、目的及び利点はより明らかになる。図面は好ましい実施形態を示すことのみを目的としており、本出願を限定するものではない。全体の図面では、同じ参照記号で同じ部品を表す。図面では、
図1】本出願の実施例によって提供される在庫管理システムの構造概略図である。
図2】本出願の実施例によって提供される格納エリアの布局及び搬送概略図である。
図3】本出願の実施例によって提供されるロボットの全体構造概略図である。
図4】本出願のもう1つの実施例によって提供されるロボットの全体構造概略図である。
図5】本出願の実施例によって提供される在庫管理方法のフローチャートである。
図6】本出願の実施例によって提供される在庫管理システムの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下の説明では、本出願を充分理解するように、多くの具体的な詳細が説明されている。しかし、本出願は、ここで説明された方法と異なる他の多くの方法で実施することができ、当業者は本出願の含意に違反することなく同様の普及を行うことができないため、本出願は以下で開示された具体的な実施によって限定されない。
【0031】
本明細書の1つ又は複数の実施例で使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを意図しており、本明細書の1つ又は複数の実施例を限定するものではないことを理解されたい。文脈では特に明確に示されていない限り、本明細書の1つ又は複数の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一種」、「前記」及び「当該」は、複数形を含むことを意図している。なお、本明細書の1つ又は複数の実施例で使用される「及び/又は」という用語は、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意又はすべての可能な組み合わせを指示し且つ含むことを理解されたい。
【0032】
なお、本明細書の1つ又は複数の実施例では第1、第2などの用語を用いて様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報はこれらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は同じタイプの情報を互いに区別するためのものに過ぎない。本明細書の1つ又は複数の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1は第2と呼んでもよく、同様に、第2は第1と呼んでも良い。コンテクストにより、ここで使用される「場合」という用語は「……の時」又は「……の際に」又は「決定に応答」と解釈することができる。
【0033】
まず、本発明の1つ又は複数の実施例に係る名詞用語を説明する。
【0034】
具体的に実施する時、自律移動ロボット(AMR)は具体的に、倉庫保管と物流のシーンに適用でき且つ貨物の搬送又は仕分けをすることができるロボットを指し、そして、自律移動ロボット(AMR)は先進的なソフトウェアを搭載することにより、現場で地図を構築し又は施設の図面を予めロードしてナビゲーションをすることができる。自律移動ロボット(AMR)はカメラ、レーザレーダなどが内蔵されるセンサ、レーザスキャナのデータ及び複雑なソフトウェアを用いて周囲の環境を検知し且つ最も効果的な経路を選んで目標に到達することができる。それは完全な自律作業を実現できるだけではなく、前方にフォークリフト、パレット、作業員又は他の障碍物がある場合、最適な代替ルートを使用して安全に迂回することができる。このようにして、材料を搬送する頻度を確保して進度を維持し、したがって生産力を最適化する。
【0035】
高い商品棚。倉庫保管機器の業界の一般的な定義によると、高さ5メートル以上の商品棚は高い商品棚と呼ばれ、ビームパレット商品棚、貫通式商品棚、後押し式商品棚、二重深型商品棚、狭通路商品棚又は自動化立体倉庫などを含み、倉庫で使用される頻度が最も高い商品棚であり、商品棚自身には優れたピッキング効率があり、貨物の素早い預けと取り出しを実現することができる。
【0036】
ピッキング。ピッキングは、倉庫保管配送センターの配送員が注文の要求された商品名、規格、型番、数量に基づいて、保管された商品棚又は積み上げた貨物から商品を取り出し且つ貨物整理エリアに搬送するプロセスである。
【0037】
本出願では、在庫管理方法及びシステムを提供し、以下の実施例において逐一詳しく説明する。
【0038】
図1は、本出願の一実施例で提供される在庫管理システムの構造概略図を示す。図1に示すように、当該システムは制御システム101、第1の自律移動ロボット102と第2の自律移動ロボット105、作業ステーション103、及び在庫エリア104を含む。
【0039】
本実施例では、自律移動ロボットは、前記制御システム101によるスケジューリングに応じて、指定された荷箱から指定された位置まで格納とピッキングを行う。前記第1の自律移動ロボット102及び第2の自律移動ロボット105の箱取り機構は在庫エリアにおける1つ又は複数の在庫容器を預けたり取り出したりすることができる。在庫容器内に複数の貨物を入れることができ、在庫容器は材料箱を含むが、材料箱に限定されない。前記第1の自律移動ロボット102及び第2の自律移動ロボット105は前記在庫エリア104から対象在庫容器を取り出した後、前記対象在庫容器を前記作業ステーション103に搬送することができる。前記作業ステーション103内に2つの作業点が設けられ、それぞれ第1の作業点1031及び第2の作業点1032であり、これにより、作業者はこの2つの作業点において前記在庫容器内の物品に対してピッキング作業、点検、荷さばき又は陳列などの操作を行うことができる。当該第1の自律移動ロボットは在庫容器を作業点1031に搬送し、第2の自律移動ロボットは在庫容器を作業点1032に搬送する。前記制御システム101は荷箱の位置と荷箱のアイデンティティ(番号)との対応関係及び在庫情報を記憶するために使用され、作業対象の注文書に基づいて在庫容器搬送タスクを生成し、且つ第1の自律移動ロボット102及び第2の自律移動ロボット105に割り当てて前記荷箱搬送タスクを実行させることができ、同時に、衝突を回避するように、前記第1の自律移動ロボット102及び第2の自律移動ロボット105のために経路を計画し、本出願の実施例によって提供される在庫管理方法では、制御システム101によって計画された、作業位置が同一の作業点である1つ又は複数の自律移動ロボットの経路は一致する。即ち、制御システム101によって計画された、作業位置が2つの異なる作業点である自律移動ロボットの経路は全く異なる。前記制御システム101は前記自律移動ロボットとの通信接続を実現することで、各前記自律移動ロボットの作業状態、位置及びアイデンティティなどの情報を取得することができる。
【0040】
図2は本出願の実施例によって提供される格納エリアの布局及び搬送概略図であり、図2に示すように、在庫エリア201、第1の自律移動ロボット102と第2の自律移動ロボット105、制御システム101、及び作業ステーション103を含み、前記在庫エリア201内に複数の前記格納用商品棚が設けられ、隣接する前記格納用商品棚の間には、前記第1の自律移動ロボット102及び第2の自律移動ロボット105を移動させるためのロボット通路202が設けられ、前記第1の自律移動ロボット102及び第2の自律移動ロボット105は前記制御システム101の制御によって荷箱の預けと取り出しの論理操作、及び荷箱を前記在庫エリア101と前記作業ステーション103との間で往復移動させる搬送操作を完成させることができる。
【0041】
なお、図3に示すように、第1の自律移動ロボット102は経路1を通って第1の作業点1031に到達し、第2の自律移動ロボット105は経路5を通って第2の作業点1032に到達する。第1の自律移動ロボットに対応する経路は第2の自律移動ロボットに対応する経路と全く異なる。
【0042】
本出願の実施例によって提供される、自律的に移動するロボットは図3に示すとおりであってもよく、前記自律移動ロボットは、緩衝格納機構を有する自律移動ロボットであってもよく、当該自律移動ロボットは、
抱きしめる方式で1つ又は複数の対象荷箱を取得するように構成される箱取り機構1021と、
箱取り機構1021の上下の調整を実現することで、箱取り機構1021が異なる高さの前記格納用商品棚上の対象荷箱を取得するように構成される昇降機構1022と、
前記自律移動ロボットがロボット通路において、制御システムによって計画された走行経路にしたがって走行することを実現するように構成されるロボット運動シャーシ1023と、
少なくとも1つの荷箱を一時的に格納し、且つ荷箱を順に並べるように構成される緩衝格納機構1024と、を含む。
【0043】
本出願の実施例によって提供される自律移動ロボットは図4に示すとおりであってもよく、前記自律移動ロボットは、緩衝格納機構を備えない自律移動ロボットであってもよく、当該自律移動ロボットは
1つ又は複数の対象荷箱を取得するように構成される箱取り機構1021と、
箱取り機構1021の上下調整を実現することで、箱取り機構1021が異なる高さの前記格納用商品棚上の対象荷箱を取得することを実現するように構成される昇降機構1022と、
前記ロボットがロボット通路において、制御システムによって計画された走行経路にしたがって走行するように構成されるロボット運動シャーシ1023と、を含む。
【0044】
本実施例では、制御システム101は図5に示す方法におけるステップを実行することができる。図5は、本出願の一実施例に係る在庫管理方法を示す例示的なフローチャートであり、当該方法は制御システムに適用され、ステップ502乃至ステップ516を含むことができる。
【0045】
ステップ502、制御システムは、第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングする。
【0046】
本出願の実施例では、複数の自律移動ロボットが在庫容器を作業ステーションに搬送することにより、作業者が当該在庫容器の物品に対してピッキング作業操作を行うことができる場合、異なるロボットの切り替えの時、作業者の待ち時間を可能な限り短縮させ、作業者の作業効率を向上させることができる。したがって、在庫管理作業の作業効率を最大限に向上させる。ピッキング作業操作を実施する各作業ステーションに2つの作業点を設定することができる。2つの作業点のうちのいずれか一方の作業点に対して、制御システムが当該作業点に対応する1つ又は複数の自律移動ロボットのために計画した、列に並ぶ経路は一致する。同様に、2つの作業点のそれぞれに対応する2つの異なる自律移動ロボットに対して、制御システムがこの2つの異なる自律移動ロボットのために計画した、列に並ぶ経路は完全に異なる。例えば、当該いずれかの作業ステーションに含まれる2つの作業点はそれぞれ第1の作業点及び第2の作業点であり、当該制御システムが第1の作業点にスケジューリングした1つ又は複数の自律移動機器の経路は一致し、制御システムが第2の作業点にスケジューリングした1つ又は複数の自律移動機器の経路は一致する。且つ第1の作業点にスケジューリングされた1つ又は複数の自律移動機器の経路と第2の作業点にスケジューリングされた1つ又は複数の自律移動機器の経路は完全に異なる。第1の作業点及び第2の作業点は目標作業ステーション上の隣接する2つの作業点であるため、作業者は、第1の作業点の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器のピッキング作業操作を完成させた後、引き続き第2の作業点の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器のピッキング作業操作を完成させる。異なるロボットの切り替えの時に作業者が待つ時間を短縮し、在庫管理の作業において作業者がピッキング作業操作を実施する作業効率を大幅に向上させる。
【0047】
本実施例では、第1の自律移動ロボットは第1の作業点にスケジューリングされたロボットを指示するために使用される。第2の自律移動ロボットは、第2の作業点にスケジューリングされるロボットを指示するために使用される。目標作業ステーションは、作業者がピッキング作業操作を実施するための作業地点である。
【0048】
1つの可能な実現形態では、ステップ502の可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、第1の自律移動ロボットが目標作業ステーションにおける第1の作業点においてタスクを実行する時、第2の作業点がアイドル状態であるか否かを決定し、制御システムは、前記第2の作業点がアイドル状態であると決定した場合、第2の自律移動ロボットが目標作業ステーションにおける第2の作業点に走行してタスクを実行するようにスケジューリングする。
【0049】
例えば、目標作業ステーションは隣接する2つの作業点を含み、それぞれ作業点1及び作業点2である。ロボットAは目標作業ステーションの作業点1においてタスクを実行している時、制御システムは作業点2がアイドル状態であるか否かを決定する。制御システムは、作業点2がアイドル状態であると決定した場合、ロボットBが作業点2に走行してタスクを実行するようにスケジューリングする。
【0050】
ステップ504、制御システムは、第1の自律移動ロボットが当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御する。
【0051】
なお、制御システムは、第1の自律移動ロボットが第1の作業点に走行するように制御する前に、第1の自律移動ロボットがアイドル状態であるか否かを先に判断する必要がある。第1の自律移動ロボットが現在アイドル状態である場合、制御システムは、当該第1の自律移動ロボットが作業点に走行するようにスケジューリングする操作を実行する。
【0052】
1つの可能な実現形態では、ステップ504の可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、第1の作業点がアイドル状態であると決定した場合、第1の自律移動ロボットが第1の作業点に走行して操作されるのを待つようにスケジューリングする。
【0053】
ステップ506、制御システムは、第2の自律移動ロボットが命令に従って当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御する。
【0054】
なお、制御システムは、第2の自律移動ロボットが第2の作業点に走行するように制御する前に、第2の自律移動ロボットがアイドル状態であるか否かを先に判断する必要がある。第2の自律移動ロボットが現在アイドル状態である場合、制御システムは、当該第2の自律移動ロボットが作業点に走行するようにスケジューリングする操作を実行する。
【0055】
1つの可能な実現形態では、ステップ504の可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、第2の作業点がアイドル状態であると決定した場合、第2の自律移動ロボットが第2の作業点に走行して操作されるのを待つようにスケジューリングする。
【0056】
また、制御システムは、予定時間内に前記第2の自律移動ロボットが前記第2の作業点に到達しなかったと決定した場合、前記第2の自律移動ロボットが前記第2の作業点に走行して操作されるのを待つように再びスケジューリングし、又は第2の自律移動ロボットにタスク取り消し命令を送信し且つ他の自律移動ロボットが前記第2の作業点に走行して操作されるのを待つようにスケジューリングする。
【0057】
また、上記ステップ504~ステップ506により、制御システムは、第1の自律移動ロボットが自身によって運ばれる在庫容器を目標作業ステーションに搬送した後、作業者が第1の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器の物品に対してピッキング作業操作を行うように制御する。
【0058】
さらに、自律移動ロボットの利用率を向上させるために、制御システムは、前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信する。自律移動ロボットは前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0059】
なお、制御システムが空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信した後、作業者が自律移動ロボットから空の容器を取り出すことに留意されたい。こうすれば、ピッキング作業完成後に、ロボットが空の容器を在庫エリアに戻すことによって引き起こされる自律移動ロボットの利用率が低いという課題を回避することができる。
【0060】
ステップ508、制御システムは、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングする。
【0061】
本出願の実施例では、在庫管理の作業効率をさらに向上させるために、上記ステップ502~506に基づいて、第1の自主ロボット及び第2の自主ロボットを同時にスケジューリングして在庫容器の搬送作業をさせることで在庫管理作業の作業効率を上げる以外にも本出願の実施例によって提供される在庫管理方法を用いてもよく、制御システムは第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングし、相手によって搬送される1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を予め取り出して次が操作されるのを待つ。即ち、いずれかの自律移動ロボットに対して、当該自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器が操作されると検出した場合、制御システムは、順序が当該自律移動ロボットの後であり且つ自律移動ロボットに隣接する次の自律移動ロボットをスケジューリングし、これより、当該自律移動ロボットは自身の1つの在庫容器を予め取り出して次が操作されるのを待つ。このようにして、自律移動ロボットの切り替えの時に作業者が待つ時間が長すぎることによって引き起こされる時間の浪費を減少させ、したがって、在庫管理作業の作業効率を向上させる。
【0062】
1つの可能な実現形態では、ステップ508の可能な実現プロセスは以下のとおりである。第1の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器が操作される時、第1の自律移動ロボットは制御システムに1つの操作メッセージを送信し、当該操作メッセージに当該第1の自律型マシンの順序情報が運ばれる。制御システムが当該操作メッセージを受信した後、第1の自主ロボットの順序情報に基づいて、第1の自律移動ロボットの後に位置し且つ第1の自律移動ロボットに隣接する第2の自律移動ロボットを決定し、且つ当該第2の自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を予め取り出して次が操作されるのを待つように制御する。
【0063】
ステップ510、制御システムは、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングする。
【0064】
本出願の実施例では、作業者によるピッキング作業操作を容易にするために、ステップ508に基づいて、次の自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を予め取り出すように予め制御する以外にも、現在作業者の高さに適応して、作業者が自律移動ロボットの箱取り機構を介してピッキング作業操作をする際に、はしごを登ったり腰を曲げたりしてピッキング作業をするなどの行為を回避するように、ステップ510に基づいて箱取り機構の高さを同時に調整してもよい。
【0065】
1つの可能な実現形態では、ステップ510の可能な実現形態は以下のとおりである。制御システムは、現在の作業者がピッキング作業をすることに適する高さの値を決定し、且つ高さの値を目標作業ステーションにスケジューリングされた1つ又は複数の自律移動ロボットに送信し、当該1つ又は複数の自律移動ロボットは当該高さの値に基づいて、自身によって運ばれる箱取り機構の高さを調整し、これにより、調整後の箱取り機構の高さは作業者が実際にピッキング作業操作を行う高さとマッチングする。
【0066】
本実施例では、調整後の箱取り機構の高さは作業者が実際にピッキング作業操作を行う高さ値にマッチングするというのは、調整後の箱取り機構の高さが、作業者が実際にピッキング作業操作を行う高さに一致することを指しても良いし、調整後の箱取り機構の高さと作業者が実際にピッキング作業操作をする高さとの差が基準差より小さいことを指してもよく、当該基準差は実際の状況に応じて調整することができ、ここで具体的に限定されない。
【0067】
例えば、制御システムは、現在、作業者によるピッキング作業に適合する高さの値が70cmであると決定すると、在庫容器を搬送し且つ間もなく目標作業ステーションに到着する1つの自律移動ロボットに当該高さの値70cmを送信し、当該自律移動ロボットをロボットAとする。ロボットAが当該高さの値を受信した後、自身によって運ばれる箱取り機構の高さを調整し、これにより、調整後の箱取り機構の高さの値は、作業者によるピッキング作業操作に適合する高さにマッチングする。
【0068】
また、ロボットが、荷箱を緩衝して格納する能力を備え、即ち緩衝格納機構を備える場合、ロボットは作業ステーションにおいて貨物を抱きしめて緩衝格納商品棚から取り出し、且つ箱取り機構を指定された高さに調整して、作業者がピッキング作業操作を実施することを容易にすることができる。ピッキング作業完成後に、当該空箱を緩衝格納棚内に配置し、且つ次の荷箱を取り出して作業者がピッキング作業操作を実施するのを待つ。なお、ロボットは各荷箱を取り出す度に、箱取り機構を指定された高さに調整する必要がある。
【0069】
また、上記プロセスでは、制御システムが自律移動ロボットを指定された高さに調整するステップの可能な実現プロセスは以下のとおりであっても良い。少なくとも部分的に自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングし、自律移動ロボットは在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0070】
例えば、制御システムは少なくとも部分的にロボットAの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、当該目標高さは即ち作業ステーションの高さであり、ロボットAが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングする。
【0071】
なお、上記目標高さは異なる作業ステーションの高さに基づいて単独で設定することができる。目標高さは作業ステーションの高さと完全に一致してもよいし、作業ステーションの高さとの差が基準差より小さくても良く、ここで具体的に限定されない。
【0072】
上記ステップ502~ステップ510に基づいて、在庫管理作業において作業者がピッキング操作を実施する方面に係る技術的手段を改善することで、効率をある程度向上させる。さらに、以下のステップ512~ステップ516に基づいて、在庫管理作業に係る荷箱入庫操作方面の技術的手段をさらに改善して、在庫管理作業において多方面から作業効率を向上させる目的を実現することができる。
【0073】
ステップ512、制御システムは、自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取って、セット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングし、自律移動ロボットが在庫方法のうちのいずれか1つのロボットである。
【0074】
1つの可能な実現形態では、在庫管理システムに緩衝格納ローラーラインが配置されていない場合、制御システムが、自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取るようにスケジューリングするステップの可能な実現形態は以下のとおりである。制御システムは、自律移動ロボットが制御システムによって割り当てられた荷箱搬送タスクに従って目標作業ステーションまで走行するように制御する。貨物受け取り機構を介して作業者が入れる対象セット品を受け取る。即ち、手作業で入庫する方式で、自律移動ロボットがセット品を受け取るようにスケジューリングする。このような手作業で入庫する方式は、緩衝格納ローラーラインを配置する必要がないため、コストを削減することができる。
【0075】
もう1つの可能な実現形態では、在庫管理システムには緩衝格納ローラーラインが配置されている場合、制御システムは、自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取るようにスケジューリングするステップの可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端からセット品を受け取るようにスケジューリングする。即ち、自動入庫の方式で、自律移動ロボットがセット品を受け取るようにスケジューリングする。このような自動入庫の方式は、貨物の搬送効率を向上させ、ロボットが自ら物品を搬送する間の時間の浪費を減らすことができる。
【0076】
本実施例では、セット品が緩衝格納ローラーラインの第2の末端において緩衝格納軌道線に載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される。
【0077】
また、1つの可能な実現形態では、制御システムが、自律移動ロボットがセット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップの可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、予め格納された荷箱の格納位置と荷箱自身のラベルとの対応関係に基づいて、対象セット品の在庫エリアにおける指定された格納位置を決定し、そして自律移動ロボットがセット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置内に入れるように制御することができる。
【0078】
また、自律移動ロボットが荷箱の緩衝格納能力、即ち緩衝格納機構を備える場合、丸1箱の製品に対して、作業者は作業ステーションにおいて丸1箱の商品を直接自律移動ロボットの箱取り機構内に配置してもよいし、ロボット本体に接続される格納棚内に配置してもよく、その後、ロボットは丸1箱の商品を運んで在庫エリアに搬送し、箱を取ったり下ろしたりすることで丸1箱の商品を指定された格納位置に配置する。
【0079】
ステップ514、制御システムは、自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を作業ステーションにおいて受け取って、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングし、自律移動ロボットが在庫方法のうちのいずれか1つのロボットである。
【0080】
1つの可能な実現形態では、在庫管理システムに緩衝格納ローラーラインが配置されていない場合、制御システムは、自律移動ロボットが作業ステーションにおいてばらし品を収納する在庫容器を受け取るようにスケジューリングするステップの可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、自律移動ロボットが制御システムによって割り当てられた荷箱搬送タスクに従って目標作業ステーションまで走行するように制御する。そして、ばらし品を収納する在庫容器を貨物受け取り機構で受け取る。即ち、手作業で入庫する方式により、自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を受け取るようにスケジューリングする。このような手作業で入庫する方式は、緩衝格納ローラーラインを配置する必要がないため、コストを削減することができる。
【0081】
もう1つの可能な実現形態では、在庫管理システムに緩衝格納ローラーラインが配置されている場合、制御システムが、自律移動ロボットが作業ステーションにおいてばらし品を収納する在庫容器を受け取るようにスケジューリングするステップの可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、自律移動ロボットが緩衝格納ローラーラインの第1の末端に走行し、且つばらし品を収納する在庫容器を緩衝格納軌道線の第1の末端から受け取るようにスケジューリングする。
【0082】
本実施例では、ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される。
【0083】
また、1つの可能な実現形態では、制御システムが、自律移動ロボットが在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップの可能な実現プロセスは以下のとおりである。制御システムは、予め格納された荷箱の格納位置と荷箱自身のラベルとの対応関係に基づいて、ばらし品を収納する在庫容器の在庫エリアにおける指定された格納位置を決定し、そして自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるように制御することができる。
【0084】
ステップ516、制御システムは、自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングし、自律移動ロボットが在庫方法のうちのいずれか1つのロボットである。
【0085】
1つの可能な実現形態では、ステップ516の可能な実現プロセスは以下のとおりである。自律移動ロボットは、在庫エリアから在庫容器と取り出し、制御システムによって割り当てられた在庫補充タスクに従って目標作業ステーションに走行してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充完成後に、制御システムは、予め格納された荷箱の格納位置と荷箱自身のラベルとの対応関係に基づいて、在庫補充完成後の在庫容器の指定された格納位置を決定し、さらに在庫補充完成後の在庫容器を指定された在庫エリアに搬送して指定された格納位置に入れる。
【0086】
なお、上記プロセスでは、自律移動ロボットが在庫エリアから取り出した在庫容器は、空の荷箱であってもよく、ばらし品の一部を収納しているが満たされていない荷箱であってもよく、ここで具体的に限定されない。
【0087】
本実施例では、自律移動ロボットが在庫エリアから取り出した在庫容器には、ばらされた一部の物品が入っているが荷箱を満たしていない時、以下の2種類の場合が存在する。第1の場合、在庫補充用の荷箱内のばらされたと作業ステーションにおける在庫補充用の物品とが同じ種類の物品であり、且つ在庫補充対象用の荷箱内のばらし品と陳列対象の物品とが同じ物品である。この場合、ばらし品の在庫補充操作は即ち通常の在庫補充操作である。第2の場合、在庫補充用の荷箱内のばらし品と作業ステーションにおける在庫補充用の物品とが異なる物品であり、この場合、制御システムは、異なるばらし品を混ぜて格納することを許容するモードとして構成することができる。
【0088】
また、当該上記自律移動ロボットのうちの一台又はいくつかにRFID(radio frequency identification、無線周波数識別)読み書き装置を取り付けることができ、自律移動ロボットは在庫エリアから在庫容器を取り出した後、直接当該RFID読み書き装置を介して当該在庫容器の箱内商品のRFIDを読み取ることができ、従って当該商品のメモリを認識する。
【0089】
本出願の実施例は、タスク情報に基づいて、第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションに走行してタスクを実行するようにスケジューリングすることにより、第1の自律移動ロボットが当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出し且つ目標作業ステーション内の第1の作業点に搬送するように制御し、第2の自律移動ロボットが命令に基づいて当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御する。第1の作業点及び第2の作業点が同一の作業ステーションの隣り合う2つの作業点であるため、作業者が第1の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対するピッキング作業を終えた後、引き続き第2の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対してピッキング作業を続けることができ、1つの作業ステーションにおいて1つのみの作業点がピッキング作業をするという従来の方式がもたらすロボット切り替え中の時間の浪費を回避することができる。在庫管理作業の作業効率を向上させる。
【0090】
上記方法の実施例に対応して、本明細書は在庫管理システムの実施例をさらに提供し、図6は本明細書の1つの実施例の在庫管理システム600の構造概略図を示す。図6に示すように、当該システムは以下を含む。
【0091】
制御システム601、前記制御システムは、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするように構成される。
【0092】
第1の自律移動機器602、前記第1の自律移動ロボットは、命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように構成される。
【0093】
第2の自律移動ロボット603、前記第2の自律移動ロボットは、命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように構成される。
【0094】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される。
【0095】
選択可能に、制御システムは、さらに、
相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される。
【0096】
選択可能に、制御システムは、さらに、
少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットは前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0097】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するように構成され、前記自律移動ロボットは前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0098】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品を受け取って、前記セット品を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットは前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0099】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットがばらし品を収納する在庫容器を作業ステーションにおいて受け取って、前記在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットは前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0100】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットは前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである。
【0101】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品を受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記セット品が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される。
【0102】
選択可能に、制御システムは、さらに、
前記自律移動ロボットが緩衝格納ローラーラインの第1の末端に走行し、且つばらし品を収納する在庫容器を緩衝格納軌道線の第1の末端から受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される。
【0103】
本出願の実施例では、タスク情報に基づいて、第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションに走行してタスクを実行することにより、第1の自律移動ロボットが当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出し且つ目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御し、第2の自律移動ロボットが命令に基づいて当該在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御する。第1の作業点及び第2の作業点が同一の作業ステーションの隣り合う2つの作業点であるため、作業者が第1の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対するピッキング作業を終えた後、引き続き第2の自律移動ロボットによって運ばれる在庫容器に対してピッキング作業を続けることができ、1つの作業ステーションにおいて1つのみの作業点がピッキング作業をするという従来の方式がもたらすロボット切り替え中の時間の浪費を回避することができる。在庫管理作業の作業効率を向上させる。
【0104】
なお、上記各方法の実施例に対して、説明の便宜上、それらを一連の動作の組み合わせとして表現したが、当業者であれば、本出願の一部のステップが他の順序を用いても良いし、同時に行っても良いため、本出願が説明された動作の順序によって限定されないことを理解されたい。また、当業者であれば、明細書で説明された実施例がいずれも好ましい実施例であり、係る動作及びモジュールが必ずしも本出願に必要なものであるとは限らないことを理解されたい。
【0105】
上記実施例では、各実施例に対する説明はそれぞれの重点があり、ある実施例で詳しく説明されなかった部分は、他の実施例の関連する説明を参照されたい。
【0106】
以上開示された本出願の好ましい実施例は、本出願に対する説明を容易にするためのものに過ぎない。選択可能な実施例はすべての詳細を詳しく説明しなかったし、当該発明を前記具体的な実施形態に限定しなかった。明らかに、本明細書の内容によると、数多くの修正と変化を行うことができる。本明細書はこれらの実施例を選択し且つ説明したのは、本出願の原理及び実際の適用をよりよく説明することで、当業者に本出願を良好に理解させ且つ利用させることを意図している。本出願は特許請求の全範囲及びその同等物のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-10-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
在庫管理システムであって、1つ又は複数の在庫エリア、複数の自律移動ロボット、1つ又は複数の作業ステーション、及び1つ又は複数の制御システムを含み、1つの作業ステーションは少なくとも2つの作業点を含み、複数の自律移動ロボットは少なくとも第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを含み、
前記制御システムは、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするように構成され、
前記第1の自律移動ロボットは、命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように構成され、
前記第2の自律移動ロボットは、命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように構成される、
在庫管理システム。
【請求項2】
制御システムは、さらに、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
制御システムは、さらに、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするように構成される、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
制御システムは、さらに、少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1又は3に記載のシステム。
【請求項5】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品、または、ばらし品を収納する在庫容器を受け取って、前記セット品、または、ばらし品を収納する在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするように構成され、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットである、
請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
制御システムは、さらに、前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品、または、ばらし品を収納する在庫容器を受け取るようにスケジューリングするように構成され、前記セット品、または、ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送される、
請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
在庫管理システムの制御システムに適用される在庫管理方法であって、前記在庫管理システムは、1つ又は複数の在庫エリア、複数の自律移動ロボット、及び1つ又は複数の作業ステーションを含み、複数の自律移動ロボットは少なくとも第1の自律移動ロボット及び第2の自律移動ロボットを含み、前記方法は、
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同一の目標作業ステーションまで走行してタスクを実行するように、タスク情報に基づいてスケジューリングするステップと、
前記第1の自律移動ロボットが前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第1の作業点に搬送するように制御するステップと、
前記第2の自律移動ロボットが命令に基づいて前記在庫エリアから1つ又は複数の在庫容器を取り出して目標作業ステーションにおける第2の作業点に搬送するように制御するステップと、を含む、
在庫管理方法。
【請求項10】
前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットが同時に目標作業ステーションにおいてタスクを実行していると判定した場合、相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするステップをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
相手が搬送する1つの在庫容器が操作される時、自身の1つの在庫容器を早めに取り出して指定された高さに調整して次が操作されるのを待つように、前記第1の自律移動ロボット及び前記第2の自律移動ロボットを交互にスケジューリングするステップをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも部分的に前記自律移動ロボットの所在する作業ステーションに基づいて目標高さを決定し、前記自律移動ロボットが自身の1つの在庫容器を取り出し且つ前記目標高さに調整して操作されるのを待つようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫システムのうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記自律移動ロボットによって搬送される在庫容器が空であると決定した場合、空箱取り出しのプロンプトメッセージを送信するステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記自律移動ロボットが作業ステーションにおいてセット品、または、ばらし品を収納する在庫容器を受け取って、前記セット品、または、ばらし品を収納する在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項9~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記自律移動ロボットが在庫エリアから在庫容器を取り出し且つ作業ステーションに搬送してばらし品の在庫補充を行い、在庫補充終了後、在庫容器を指定された在庫エリアに搬送し且つ指定された格納位置に入れるようにスケジューリングするステップであって、前記自律移動ロボットが前記在庫方法のうちのいずれか1つのロボットであるステップをさらに含む、
請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記自律移動ロボットが緩衝格納軌道線の第1の末端に移動し且つ緩衝格納軌道線の第1の末端から前記セット品、または、ばらし品を収納する在庫容器を受け取るようにスケジューリングするステップであって、前記セット品、または、ばらし品を収納する在庫容器が緩衝格納軌道線の第2の末端において緩衝格納ローラーラインに載荷され且つ緩衝格納ローラーラインの第1の末端に搬送されるステップをさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
コンピュータ上で実行されるときに、前記コンピュータに請求項11~20のいずれか一項に記載の在庫管理方法を実行させる、
コンピュータプログラム。
【国際調査報告】