IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 海信(広東)空調有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-26
(54)【発明の名称】分解洗浄可能な空調室内機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20230519BHJP
   F24F 1/0057 20190101ALI20230519BHJP
【FI】
F24F1/0007 401A
F24F1/0057
F24F1/0007 401B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022563456
(86)(22)【出願日】2021-04-29
(85)【翻訳文提出日】2022-10-19
(86)【国際出願番号】 CN2021091197
(87)【国際公開番号】W WO2021219106
(87)【国際公開日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】202010370193.5
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010370192.0
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020715134.2
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020720119.7
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020718538.7
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020719896.X
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020718831.3
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020718946.2
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517383858
【氏名又は名称】海信(広東)空調有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense (Guangdong) Air Conditioning Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No 8 Hisense Road, Advanced Manufacturing Jiangsha Demonstration Park, Jiangmen City, Guangdong Province, PRC
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】シャン,イ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ミンジユ
(72)【発明者】
【氏名】チュー,ジェングオ
(72)【発明者】
【氏名】リ,デペン
【テーマコード(参考)】
3L051
【Fターム(参考)】
3L051BG00
3L051BH04
(57)【要約】
本開示に係る分解洗浄可能な空調室内機では、電気制御駆動部材全体をベースに設置し、風路部材はベースから取外可能であり、ファンはファン駆動機構から取外可能であり、下パネルは筐体から取外可能であり、導風部も導風駆動機構から取外可能である。このように、分解洗浄の作業時に、吹出部材、風路部材及びファンを第1開口から取り外して洗浄することができ、電気制御駆動部材などの帯電部材はいずれもベースに残し、帯電部材を洗浄される部材と一緒に取り外すことを回避する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に第1開口が設けられる筐体と;
前記筐体内に設けられるベースであって、一側に電気制御駆動部材が取り付けられ、前記電気制御駆動部材は電気制御箱、ファン駆動機構、及び導風駆動機構を含む、ベースと;
前記ベースに取外可能に接続され、前記第1開口を介して取外可能な風路部材と;
前記風路部材内に設けられ、且つ前記第1駆動機構と取外可能に接続されるファンと;
下パネルと導風部を含む吹出部材であって、前記下パネルは、前記第1開口を開閉するために、前記筐体に取外可能に接続され、前記下パネルには吹出口が設けられ、前記吹出口には前記導風部が設けられ、前記導風部は前記導風駆動機構と取外可能に接続される、吹出部材と、
を備える、
ことを特徴とする分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項2】
前記ベースは、底板と、前記底板の左右両側にそれぞれ設けられて前方に延びる2つの側板とを含み、前記底板の前側及び2つの前記側板の内側は、取付キャビティを画定形成し、前記風路部材は、前記取付キャビティに沿って上方に押し込んで取り付けたり下方に引き出して取り外したりすることができ;
前記電気制御駆動部材は、一方の前記側板に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項3】
前記底板の下側は後方に延びて連結部が形成され、前記底板の後側及び前記連結部の上側は配管設置空間を画定形成することを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項4】
前記底板の下側の左右両端には、前記配管設置空間と前記底板の前側空間とを連通する逃げ口がそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項5】
前記底板の後側には壁掛け板が設けられ、前記壁掛け板の下端は前記連結部と取外可能に接続され、前記壁掛け板の上端は前記底板の上側に連結され;
前記底板、前記連結部、前記壁掛け板及び2つの前記側板は共に前記配管設置空間を画定形成することを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項6】
前記連結部には少なくとも1つのフックが設けられ、前記壁掛け板の下側には各前記フックと一対一に対応して係合する掛け溝が設けられ;
前記フックは後方に延びて設置され、前記フックの末端には下方に延びるフックエッジが設置され、前記フックは前記掛け溝を前から後に通過し、前記フックエッジは前記壁掛け板の後側の、前記掛け溝の下側における位置に掛けられることを特徴とする請求項5に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項7】
前記壁掛け板の下側には、後から前に向かって徐々に下に傾斜して延びるベンドが設けられ、前記掛け溝は前記ベンドに設置されることを特徴とする請求項6に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項8】
前記壁掛け板の上側が前記底板の上端に取外可能に嵌合挿着され;または
前記壁掛け板の上側と前記底板の上端とは、締付ねじにより取外可能に接続されることを特徴とする請求項6に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項9】
前記ベースの上端は前記筐体の上側内壁に固定接続され、前記側板には前方に延びるストッパブロックが設けられ、前記筐体の左右両側内壁には、それぞれ後方に開いて各前記ストッパブロックと一対一に対応して嵌合挿着されるストッパ溝が設けられることを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項10】
左側に位置する前記ストッパブロックの左側面は左側に位置する側板の左側面と面一であり、右側に位置する前記ストッパブロックの右側面は右側に位置する前記側板の右側面と面一であり;
前記ストッパブロックの前側には第1ガイド斜面が設けられ、2つの前記第1ガイド斜面は互いに対向して配置され、2つの前記第1ガイド斜面はいずれも反対側から対向側に向かって徐々に後方に傾斜し;
前記ストッパ溝の形状は、前記ストッパブロックの形状に適合することを特徴とする請求項9に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項11】
前記風路部材の後側は、前記底板に係合することを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項12】
前記風路部材の後側の左右両端にはそれぞれ第1係合溝が設けられ、前記底板の前側には各前記第1係合溝と一対一に対応して係合する複数の第1スナップが設けられることを特徴とする請求項11に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項13】
前記風路部材の底側には後方に延びて設置された複数の第2スナップが設けられ、前記底板の下側には各前記第2スナップと一対一に対応して係合する複数の第2係合溝が設けられることを特徴とする請求項12に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項14】
2つの前記側板の内壁面にはそれぞれ第1ガイドブロックが設けられ、前記風路部材の両側には各第1ガイドブロックと対向する位置にそれぞれ第2ガイドブロックが設けられ、前記第1ガイドブロックの後側には上から下に延びる第1ガイド面が設けられ、前記第2ガイドブロックの前側には、前記第1ガイド面に合わせて摺動する第2ガイド面が設けられることを特徴とする請求項11に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項15】
前記風路部材の左右両側にはそれぞれロック部が移動可能に設けられ、前記底板には各前記ロック部と対向する位置にそれぞれロック溝が設けられ;
前記ロック部は回動して前記ロック溝に篏合することによって、前記ケーシングを前記ベースにロックすることができ、また、前記ロック部は前記ロック溝から離脱することによって、前記風路部材を前記ベースからロック解除することができる、ことを特徴とする請求項11に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項16】
前記風路部材の両側にはそれぞれ挿着孔が設けられ、前記ロック部は本体を含み、前記本体の一端には前記挿着孔内に嵌合して挿設する連結軸が設けられ、前記本体の他端にはトグル部が設けられ、前記トグル部を動かすことにより、前記本体を前記連結軸を中心に回動駆動し、前記本体の一部を前記ロック溝に係合させたり、前記ロック溝から離脱させたりすることができるを特徴とする請求項15に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項17】
前記筐体の前側内壁の底辺に近い位置には複数の第1バンプが設けられ、前記風路部材には前記第1バンプに合わせて当接する複数の第2バンプが設けられ、前記第1バンプは前記第2バンプの下への移動を制限することができることを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項18】
前記第1バンプの底端には、前記風路部材の上方への摺動にガイド作用を提供するための第2ガイド斜面が設けられ、
前記第1バンプの先端には第1当接面が設けられ、前記第2バンプには前記第1当接面に合わせて当接する第2当接面が設けられることを特徴とする請求項17に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項19】
前記第1バンプは、前記筐体の前側内壁面に沿って上から下に向かって徐々に前方に傾斜するように配置され、前記第2ガイド斜面は上から下に向かって前方に傾斜する角度は15°~60°であることを特徴とする請求項18に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項20】
一部の前記第2バンプは、前記下パネルと係合する係合部として設置されることを特徴とする請求項17に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項21】
前記下パネルの前側には複数の弧状係合爪が間隔を置いて設けられ、前記筐体には各前記弧状係合爪と一対一に対応して嵌合する複数の回転軸が設けられ、前記下パネルの内側には前記筐体に係合する複数の第1係合部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項22】
前記下パネルの後側には、前記風路部材に係合する第2係合部と、前記ベースに係合する第3係合部とがさらに設けられることを特徴とする請求項21に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項23】
前記導風部は横方向導風板と縦方向導風板を含み、前記導風駆動機構は横方向導風駆動モータと縦方向導風駆動モータを含み、前記横方向導風駆動モータの動力出力端は前記横方向導風板の一端と取外可能に接続され、前記縦方向導風駆動モータの動力出力端は、前記縦方向導風板の一端と取外可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項24】
前記縦方向導風駆動モータと縦方向導風板との間にはリンク及びクランク機構が接続され、前記リンクの一端は前記縦方向導風板と取外可能に接続され、前記リンクの他端は横方向に延びて前記クランク機構の一端に接続され、前記クランク機構の他端は前記縦方向導風駆動モータの動力出力端に連結され;
前記風路部材の下側には、前記リンクが貫通するための開口溝が設けられることを特徴とする請求項23に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項25】
前記ファン駆動機構は、モータ軸を有するファン駆動モータを含み;
前記ファンの一端は軸受組立体を介して前記風路部材の一側に接続され、前記ファンの他端にはブッシュが設けられ、前記ブッシュには径方向に沿って配置されたロックねじが設けられ、前記モータ軸は前記ブッシュ内に可動的に挿設され、前記ロックねじは前記ブッシュと前記モータ軸をロックすることを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項26】
前記風路部材の下端の前記ロックねじに対向する位置には取外孔が設けられることを特徴とする請求項25に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項27】
前記風路部材の左右両側にはそれぞれ側壁を有し、前記軸受組立体は一方の前記側壁に設けられ、他方の前記側壁には支持座が設けられ;
前記支持座には、前記ブッシュが貫通するための軸孔が設けられ、前記軸孔の中心軸線、前記軸受組立体の中心軸線及び前記モータ軸の中心軸受が重なり、前記支持座には、前記ロックねじを通すための逃げ溝が前記軸孔の側部に沿って設けられ、前記逃げ溝は前記軸孔と連通することを特徴とする請求項25に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項28】
前記筐体の前側には第2開口が設けられ、前記第2開口には前パネルが取外可能に接続されることを特徴とする請求項1から請求項27のいずれかに記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項29】
前記前パネルの一側は前記筐体に回転可能に接続され、前記前パネルの他側は前記筐体と取外可能に係合されることを特徴とする請求項28に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020103701935であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020103701920であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020207151342であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020207201197であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020207185387であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020719896Xであり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020207188313であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が2020207189462であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、
その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は空調技術分野に関し、特に、分解洗浄可能な空調室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
生活レベルの向上に伴い、人々の居住環境に対する要求がますます高くなり、空気調和機は環境温度及び/又は湿度などに対する調節作用により、部屋の快適性調節に広く応用されている。
【0004】
従来の空気調和機は、一定期間使用されると、内部の風路システムなどの部品に大量の塵が溜まり、有害菌が発生しやすく、空気調和機が二次汚染源になり、人の健康に害を及ばす。
【0005】
従来の空気調和機は、各部品の間の組付け関係が複雑で、ユーザーが自ら分解洗浄することができないため、現在、分解洗浄が容易な空気調和機の普及が広まっている。空調室内機が運転する時、ファンが回転し続け、空気が風路部材を経て熱交換された後、吹出組立体から吹出される。空気中のほこりや細菌が風路部材、ファン及び吹出組立体に蓄積しやすく、このままでは、吹き出された空気の品質に大きな影響を与え、さらにユーザーの健康に影響を与える。したがって、従来の分解洗浄しやすい空調室内機は、いずれも風路部材、ファン及び吹出組立体を筐体から取り外して洗浄することができる。しかし、ファンの駆動モータ、吹出組立体の導風板駆動モータ等の帯電部材が風路部材の側面に設けられているか、或いは吹出組立体に直接設けられているため、取外の際、帯電部材を同時に取外す必要があり、取外の際に感電の危険がある。また、洗浄の際、モータに水が入らないように、ユーザーは風路部材及び吹出組立体等を水で徹底的に洗浄することができず、洗浄作業に不便を与える。水で徹底的に洗浄したい場合、さらに風路部材と吹出組立体における帯電部材を個別に取り外す必要があり、作業が複雑である。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機は、底部に第1開口が設けられる筐体と;前記筐体内に設けられるベースであって、一側に電気制御駆動部材が取り付けられ、前記電気制御駆動部材は電気制御箱、ファン駆動機構及び導風駆動機構を含む、ベースと;前記ベースに取外可能に接続され、前記第1開口を介して取外可能な風路部材と;前記風路部材に設けられ、前記第1駆動機構と取外可能に接続されるファンと;下パネルと導風部を含む吹出部材であって、前記下パネルは、前記第1開口を開閉するために、前記筐体に取外し可能に接続され、前記下パネルには吹出口が設けられ、前記吹出口には前記導風部が設けられ、前記導風部は前記導風駆動機構と取外可能に接続される、吹出部材と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の構造概略図である。
【0008】
図2】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の分解図である。
【0009】
図3】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの構造概略図である。
【0010】
図4図3のA部の部分拡大図である。
【0011】
図5】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造図である。
【0012】
図6図5のB部の部分拡大図である。
【0013】
図7図5の右側から見る縦断面図である。
【0014】
図8】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースと風路部材との連結後の底面図である。
【0015】
図9図8のC部の部分拡大図である。
【0016】
図10】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の壁掛け板の背面構造図である。
【0017】
図11】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の筐体の構造概略図である。
【0018】
図12】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材の底面図である。
【0019】
図13】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機において、ベースと風路部材との組み立て後の底面図である。
【0020】
図14図13のA-A断面図である。
【0021】
図15】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機において、ベースと風路部材がロック部によってロックされた時の構造概略図である。
【0022】
図16図15のD部の部分拡大図である。
【0023】
図17】本発明の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてロック部材とベースとの連結構造概略図である。
【0024】
図18図17のF部の部分拡大図である。
【0025】
図19】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構成概略図である。
【0026】
図20】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造概略図である。
【0027】
図21図20のG部の部分拡大図である。
【0028】
図22図21の縦断面図である。
【0029】
図23図22のH部の部分拡大図である。
【0030】
図24】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の横方向導風板を隠した構造概略図である。
【0031】
図25図24に示す吹出部材と筐体との組付け後の構造概略図である。
【0032】
図26】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機における縦方向導風駆動機構とリンクとの連結概略図である。
【0033】
図27図26のI部の部分拡大図である。
【0034】
図28】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンとファン駆動モータとの組付け後の構造概略図である。
【0035】
図29図28のJ部の部分拡大図である。
【0036】
図30】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンと風路部材との組付け後の平面図である。
【0037】
図31図30のK部の部分拡大図である。
【0038】
図32】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内の支持座の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面と実施例を参照して、本出願の実施例をさらに詳しく説明する。以下の実施例は、本開示を説明するためのものであるが、本開示の範囲を限定するものではない。
【0040】
本開示の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、いずれも製品の使用状態及び図面に示す方位又は位置関係に基づき、本開示の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものに過ぎなく、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないと理解されるべきである。従って、本開示を限定するものと理解されるべきでない。具体的に、本実施例では、空調室内機が室内の壁に組み付けられた時、ユーザに向く側を前側/前面/前端とし、ユーザに背く側を後側/後面/後端とする。
【0041】
「第1」、「第2」という用語は説明の目的のみに用いられ、相対的な重要性を指示又は暗示している、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本開示の説明では、特に説明がない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0042】
なお、本開示の説明では、特に明確な規定又は限定がない限り、「取付」、「連結」及び「接続」という用語は、広義で理解されるべきである。例えば、固定接続されてもよいし、取り外し可能に接続してもよい、または一体的に接続してもよい;機械的接続でもよいし、電気的接続でもよい;直接的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、または2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとって、上記用語の本開示における具体的な意味は具体的な状況に応じて理解され得る。
【0043】
図1は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の構造概略図である。図2は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の分解図である。図1及び図2に示すように、本開示の実施例における分解洗浄可能な空調室内機は、筐体1、ベース2、風路部材3、ファン4、蒸発部材5及び吹出部材6を含む。ベース2、風路部材3、ファン4及び蒸発部材5はいずれも筐体1内に設けられる。
【0044】
ここで、ベース2の両側と筐体1の両側の内壁とは固定接続され、一つの取付体を形成する。風路部材3はベース2に設けられ、ファン4は風路部材3に設けられ、蒸発部材5はベース2に接続され、ファン4の上部空間を覆う。筐体1の底部には第1開口11が設けられ、吹出部材6は第1開口11に設けられ、吹出部材6は下パネル61と導風部62を含む。下パネル61は第1開口11に蓋され、下パネル61には吹出口611が設けられ、導風部62は導風用に吹出口611に設けられる。風路部材3内には風路キャビティ310が設けられ、筐体1には吸込口(図示せず)が設けられ、吸込口は風路キャビティ310の入口に連通する。運転時、空気は、吸込口から風路キャビティ310に入った後、ファン4、蒸発部材5を介して熱交換されて、吹出口611から吹き出される。
【0045】
図2に示すように、本開示の実施例における分解洗浄可能な空調室内機は、ベース2の片側に電気制御駆動部材7が設けられる。電気制御駆動部材7は、電気制御箱71、ファン駆動機構72、及び導風駆動機構73を含む。ここで、電気制御箱71は空調室内機の電気制御中枢であり、各部材の運転を制御するために用いられる。下パネル61は筐体1と取外可能に接続され、第1開口11を開閉するためのものである。導風部62は導風駆動機構73と取外可能に接続され、ファン4は第1駆動機構と取外可能に接続され、風路部材3はベース2と取外可能に接続されて、第1開口11を介して取外可能である。
【0046】
上記の発明に基づいて、本実施例における空調室内機は、電気制御駆動部材7全体がベース2に設置され、電気制御駆動部材7に接続される電源線、各電気負荷部の電線及び接続信号線などはいずれもベース2に設置される。また、風路部材3はベース2から取外可能であり、ファン4はファン駆動機構72から取外可能であり、下パネル61は筐体1から取外可能であり、導風板も導風駆動機構73から取外可能である。分解洗浄の作業時、吹出部材6、風路部材3及びファン4を第1開口11から取外して洗浄することができ、電気制御駆動部材7等の帯電部材はいずれもベース2に残しておくことができるため、帯電部材を洗浄される部材と一緒に取り外すことが回避され、取外の過程の安全性が保証される。取り外された吹出組立体、風路部材3及びファン4の中には、帯電部材がないため、ユーザーは直接水洗いなどの方法で徹底的に洗浄することができ、作業は比較的便利であり、また、ユーザーは自分で洗浄することができ、業者に取外と取付を依頼する必要はない。
【0047】
図3は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの構造概略図である。図3に示すように、ベース2は、底板21と、底板21の左右両側にそれぞれ設けられた2つの側板22とを含む。電気制御駆動部材7全体は一方の側板21に取り付けられる。底板21の前側と2つの側板22の内側は、取付キャビティ23を画定形成し、風路部材3は、取付キャビティ23に沿って上方に押し込んで取付けたり、下方に引き出して取り外したりすることができ、その操作が簡単で便利である。
【0048】
さらに、図3に示すように、底板21の下側には後方に延びる連結部211が形成され、底板21の後側と連結部211の上側との間には配管設置空間8が画定形成される。従来の技術では配管アセンブリを直接風路部材3の底部に設置するのに対して、風路部材3を取り外す際には、まず手で配管アセンブリを一定の角度に折り曲げて退避させる必要はなく、配管アセンブリを配管の設置空間8内に配置し、底板21を介して風路部材3と分離させることにより、風路部材3の着脱の過程中、接続配管の風路部材3への阻害を効果的に回避しつつ、風路部材3の着脱の過程における接続配管への損傷を回避し、風路部材3の取外の円滑性を保証することができる。
【0049】
図5は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造概略図である。図6図5のB部の部分拡大図である。図3図5図6に示すように、配管アセンブリにおける入出力配管及び排水管部等を避けるために、底板21の下側の左右両端には配管設置空間8と底板21の前側空間とを連通する逃げ口213がそれぞれ形成してある。逃げ口213は、角による配管への損傷を回避するために円弧状の開口として設けられてよい。
【0050】
図7図5の右側から見る縦断面図である。図2図5図7に示すように、ベース2の後側には壁掛け板9が設けられ、壁掛け板9の下端は連結部211と取外し可能に接続され、壁掛け板9の上端は底板21の上側に連結され、壁掛け板9を介して空調室内機を壁に固定する。また、底板21、連結部211、壁掛け板9及び2つの側板22は共に配管設置空間8を画定形成し、連結部211は一定の幅を有する。これにより、配管設置空間8の広さが配管アセンブリの設置に必要な体積を満たす。
【0051】
図8は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースと風路部材との連結後の底面図である。図9図8のC部の部分拡大図である。図3図5図8図9に示すように、連結部211には少なくとも1つのフック2111が設けられ、壁掛け板9の下側には各フック2111と一対一に対応して係合する掛け溝91が設けられ、フック2111が掛け溝91と係合することにより、壁掛け板9とベース2との着脱を容易にする。具体的には、フック2111は後方に延びて設けられ、フック2111の末端には下方に延びるフックエッジ2111aが設けられ、フック2111はフック2111を前から後に通過して、フックエッジ2111aは壁掛け板9の後側の、掛け溝91の下側における位置に掛けられる。これにより、壁掛け板9の下方への移動が制限される。具体的な組付けは図5を参照する。
【0052】
図10は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の壁掛け板の背面構造図である。図10に示すように、配管設置空間8の寸法と大きさを配管アセンブリのレイアウトに適合させるために、壁掛け板9の先端には、後から前に向かって徐々に下に傾斜して延びるベンド92が設けられ、掛け溝91はベンド92に設置される。
【0053】
図10に示すように、壁掛け板9の上側とベース2との具体的な連結方法として、壁掛け板9の上側に取付板93が設けられ、底板21の後側上端には取付板93と取外可能に嵌合する凹溝217が設けられる。具体的には、凹溝217は左右方向に延びる長尺状であり、取付板93全体は凹溝217内に挿入され、挿着が容易になる。さらに、引き続き図10を参照すると、壁掛け板9の上側の取付板93の左右両端には、それぞれ上方に延びる補強板94が設けられ、取付板93が凹溝217内に嵌合して挿入されると、補強板94は凹溝217を下方から上方に通過する。補強板94は取付板93と一体成形され、補強板94には壁と接続するための取付孔がさらに設けられる。補強板94の設置により、壁掛け板9とベース2との確実な取付が保証され、ベース2との連結強度を向上させることができる。
【0054】
選択的に、壁掛け板9の上側とベース2との具体的な連結方法として、壁掛け板9の上側に壁掛け板の取付孔を設け、底板21の上端は締付ねじを介して壁掛け板の取付孔と取外し可能に接続してもよい。
【0055】
本開示の幾つかの実施例では、図3から図6に示すように、ベース2の上端は筐体1の上側内壁に固定接続され、ベース2の2つの側板22にはそれぞれ前方に延びるストッパブロック221が設けられる。図11は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の筐体の構造概略図である。図11に示すように、筐体1の左右両側内壁には、それぞれ後方に開いて各ストッパブロック221と対応して嵌合挿着されるストッパ溝12が設けられる。ストッパブロック221とストッパ溝12との嵌合により、筐体1の下側の位置を規定することができる。吹出部材6と風路部材3を取外した後、筐体1の前側はストッパブロック221とストッパ溝12の制限作用を受けて、左右両側に開くことがなく、筐体1の良好な組付け状態を確保し、吹出部材6の再組付けに影響を与えず、かつ筐体1、ベース2、吹出部材6との連結強度を向上させることができる。
【0056】
図4に示すように、本開示の幾つかの実施例では、各側板22にはいずれも取付プラットフォーム222が形成してある。ストッパブロック221は取付プラットフォーム222に設置される。
【0057】
具体的には、図3図4を引き続き参照すると、左側のストッパブロック221の左側面は左側の側板22の左側面と面一であり、右側のストッパブロック221の右側面は右側の側板22の右側面と面一である。ストッパブロック221の前側には第1ガイド斜面2211が設けられ、2つのストッパブロック221上の第1ガイド斜面2211は互いに対向して配置され、2つの第1ガイド斜面2211はいずれも対向側から反対側に向かって徐々に前方に傾斜する。ストッパ溝12の形状はストッパブロック221の形状に適合する。第1ガイド斜面2211によって、ベース2と筐体1とを接続する際に、ストッパブロック221の挿入が容易になる。
【0058】
幾つかの実施例では、風路部材3の後側は底板21と係合し、風路部材3とベース2との間の取外可能な接続を実現する。
【0059】
図12は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材の底面図である。図12に示すように、風路部材3の後側の左右両端にはそれぞれ第1係合溝31が設けられ、第1係合溝31は風路部材3の上側に近接して設けられる。具体的には、図3に示すように、底板21の前側には各第1係合溝31と対応して係合する複数の第1スナップ214が設けられる。また、図12に示すように、風路部材3の底側には、複数の第2スナップ32がさらに設けられ、第2スナップ32は後方に延びて設置され、底板21の下側には、各第2スナップ32と一対一に対応して係合する複数の第2係合溝215が設けられる。風路部材が下から上に向かってベース2の取付キャビティ23内に押し込まれた場合、目標位置に組付けられた瞬間に、第1スナップ214が第1係合溝31内に係合されて、目標位置到達を提示するための「カチッ」の音がする。かつ、係止された瞬間に頓挫感が出て、風路部材3が目標位置に組付けられたことをユーザーに知らせる。これにより、ユーザーが組付状態を感知しやすくなる。また、この時、第2スナップ32も第1係合溝31と係合され、風路部材3とベース2との係合の安定性を保証する。
【0060】
風路部材3の取付を容易にするために、図4に示すように、2つの側板22の内壁面には、それぞれ第1ガイドブロック223が設けられ、図12に示すように、風路部材3の両側の各第1ガイドブロック223に相対する位置には第2ガイドブロック34が設けられる。具体的には、図14に示すように、第1ガイドブロック223には上下方向に延びる第1ガイド面2231が設けられ、第2ガイドブロック34には第1ガイド面2231に合わせて摺動する第2ガイド面341が設けられ、風路部材3は、着脱の過程において、直接第1ガイド面2231、第2ガイド面341の摺動整合によりガイドでき、手間をかけて左右方向の規定位置を事前に推定する必要がなく、容易な取り付け及び位置決めが可能であり、試行錯誤や調整を何度も行う必要がなく、着脱効率が向上する。
【0061】
図15は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機において、ベースと風路部材がロック部によってロックされた時の構造概略図である。図16図15のD部の部分拡大図である。図17は本発明の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてロック部材とベースとの連結構造概略図である。図18図17のF部の部分拡大図である。図15から図19に示すように、本開示の幾つかの実施例では、風路部材3の組付けの安定性を保証するために、風路部材3の左右両側にそれぞれロック部10が可動的に設けられ、風路部材3には各ロック部10と対向する位置にそれぞれロック溝216が設けられる。ロック部10は、回動してロック溝216にロックされることにより、風路部材をベース2にロックすることができる。また、ロック部10がロック溝216から離脱することにより、風路部材3をベース2からロック解除することができる。図15及び図16は、ロック部10とロック溝216が互いにロックされた状態を示す。風路部材3がベース2に対して目標位置に組み付けられると、まず風路部材3とベース2とが係合連結され、そして風路部材3上のロック部10とベース2上のロック溝216との組み合わせにより、両者間のロックまたはロック解除が実現され、風路部材3の安定性を保証するだけでなく、操作も簡単である。具体的な実施例では、ロック溝216は底板21に設けられ、ロック部10は後方に回動してロック溝216とロックし、または前方に回動してロック溝216から離脱してロック解除する。それによって、風路部材を前後方向にロックすることができ、ベース2の両側の側板22は、左右方向に風路部材3の取付を制限することができる。
【0062】
図19は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構成概略図である。具体的には、幾つかの実施例では、図18及び図19に示すように、風路部材3の両側にはそれぞれ挿着孔33が設けられる。ロック部10は本体101を含む。本体101の一端には連結軸102が設けられ、本体101の他端にはトグル部103が設けられる。トグル部103を動かすと、本体101を接続軸102を中心に回動させることができる。これにより、本体101の一部をロック溝216に挿入し、風路部材3とベース2をロックする。或は、本体101をロック溝216から完全に離脱させて、風路部材3をベース2からロック解除する。
【0063】
図20は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造概略図である。図21図20のG部の部分拡大図である。図22図21の縦断面図である。図23図22のH部の部分拡大図である。本開示のいくつかの実施例では、図20から図23に示すように、筐体1の前側内壁には複数の第1バンプ13が設けられる。第1バンプ13は筐体1と一体成形することができ、これにより、ストッパブロック221を取り付ける際の手間を回避し、筐体1及びストッパブロック221の強度を向上させることができる。風路部材3には、第1バンプ13に合わせて当接する複数の第2バンプ35が設けられ、風路部材3がベース2の取付キャビティ23内に下から上に滑り込んで目標位置に到達すると、第2バンプ35が第1バンプ13に合わせて当接することにより、筐体1は風路部材3の前側を支持して、風路部材3の落下を防止する。また、取付作業時に、取付者はちょっとした支持力を提供するだけで風路部材3を一時的に固定することができ、後続の風路部材3をベース2にロックする作業が容易になる。また、第1バンプ13と第2バンプ35との当接による位置制限の作用によって、風路部材3の取付のために事前に位置決めを行うこともでき、風路部材3の取付位置を早期に決めることができる。
【0064】
引き続き図23に示すように、第1バンプ13の底端内側には第2ガイド斜面131が設けられる。取付作業時に、第2ガイド斜面131は、風路部材3の上方への摺動にガイド作用を提供し、風路部材3の組み付けを容易にするとともに、風路部材3上の第2バンプ35を筐体1上の第1バンプ13に合わせて当接できるようにする。
【0065】
引き続き図23を参照すると、第1バンプ13の先端内側には第1当接面132が設けられ、第2バンプ35には第1当接面132に合わせて当接する第2当接面351が設けられる。第2当接面351の寸法は、第1当接面132の寸法よりも大きく、ストッパブロック221の体積は小さく、風路部材3上の他の接続構造を用いて第2バンプ35を兼ねることができる。例えば、一部の第2バンプ35を、下パネル61と係合する係合部14とし、使用要求を満たした上で、風路部材3の構造を単純化することができる。具体的には、本実施例における第2バンプ35の数は3つに設定され、また、中央に設けられた第2バンプ35は、同時に係合部39として下パネル61と係合する。
【0066】
図23に示すように、第1バンプ13は、筐体1の前側内壁面に沿って上から下に向けて徐々に前方に傾斜するように配置され、第1ガイド斜面131が上から下に向けて前方に傾斜する角度は15°~60°である。そして、第1バンプ13は筐体1の底辺に近接して設けられる。
【0067】
図24は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の横方向導風板を隠した構造概略図である。図24に示すように、下パネル61の前側には複数の弧状係合爪612が間隔を置いて設けられ、筐体1には各弧状係合爪612に対応して係合する複数の回転軸15が設けられ、下パネル61の内側には筐体1と係合する複数の第1係合部613が設けられる。取付の際には、下パネル61を弧状係合爪612の開口を介して回転軸15に係合し、そして、回転軸15を中心に下パネル61を回転させると、下パネル61を回転軸15に引っ掛けることができ、最後に第1係合部613を用いて筐体1とのさらなる固定を行う。取外の際には、まず第1係合部613を筐体1から取り外し、次に下パネル61を回転軸15回りに引き起こして、弧状係合爪612の開口を回転軸15と面一にすると、弧状係合爪612をその開口を通じて回転軸15から離脱して、取外を完了することができる。複数のねじを設けて締め付ける従来技術と比較して、本実施例はねじなどのコネクタの多用を回避することができ、またコネクタの腐食による空調室内機の安定性への影響を防止することができ、さらに、コネクタの多用による着脱時の混乱を回避し、組立効率への影響を回避することができる。
【0068】
製品の使用時には、下パネル6が自重により落下しやすく、下パネル61の接続安定性を確保するために、下パネル61の内側には、風路部材3に係合する第2係合部614と、ベース2に係合する第3係合部615とがさらに設けられ、これにより、下パネル61を筐体1、ベース2及び風路部材3と互いに固定する。
【0069】
図26は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機における縦方向導風駆動機構とリンクとの連結概略図である。図27図26のI部の部分拡大図である。図2図26図27に示すように、異なる吹き出し方向を実現するために、本開示のいくつかの実施例では、導風部62は横方向導風板3621と縦方向導風板3622を含み、導風駆動機構73は横方向導風駆動モータ731と縦方向導風駆動モータ732とを含む。横方向導風板3621の一端は下パネル61と回動可能に接続され、横方向導風板3621の他端は横方向導風駆動モータ731の動力出力端に接続されるように外嵌され、横方向導風板3621と横方向導風駆動モータ731との取外可能な接続を実現する。縦方向導風板駆動モータ732の動力出力端は、縦方向導風板3622の一端と取外可能に接続される。
【0070】
例示的には、図2に示すように、本実施例では、2つの横方向導風板3621が設けられ、2つの横方向導風板3621は、それぞれ異なる横方向導風駆動モータ731によってその揺動を駆動し、吹出口611の吹出方向を変更する。
【0071】
引き続き図26図27に示すように、本開示のいくつかの実施例では、縦方向導風駆動モータ732と縦方向導風板3622との間にはリンク733とクランク機構734が接続され、リンク733の一端は縦方向導風板3622と取外可能に接続され、リンク733の他端は横方向に延びてクランク機構734の一端に接続され、クランク機構734の他端は縦方向導風駆動モータ732の動力出力端に連結される。風路部材3の着脱作業におけるリンク733の干渉作用を減らすために、風路部材3の下側には第2リンク733が貫通するための開口溝36が設けられる。縦方向導風板3622からリンク733を外すと、リンク733はクランク構造の周りに回転して右側に持ち上げることができ、これにより、風路部材3の着脱位置を譲って、風路部材3の着脱作業の円滑性が保証される。
【0072】
図28は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンとファン駆動モータとの組み付け後の構造概略図である。図29図28のJ部の部分拡大図である。図30は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンと風路部材との組み付け後の平面図である。図31図30のK部の部分拡大図である。図28から図31に示すように、本開示のいくつかの実施例では、ファン駆動機構72にはファン駆動モータ721が設けられ、ファン駆動モータ721にはモータ軸7211が設けられる。ファン4の一端は軸受組立体20を介して風路部材3の一側に接続され、ファン4の他端にはブッシュ41が設けられ、ブッシュ41には径方向に沿って配置されたロックねじ42が設けられ、モータ軸7211はブッシュ41内に可動的に挿設され、ロックねじ42はブッシュ41とモータ軸7211をロックする。ロックねじ42を取り外した後、ファン4をその軸方向に沿って軸受組立体20側に近接する方向へ所定の距離で退避することにより、ブッシュ41をモータ軸7211から離脱させた後、ファン4をファン駆動機構72から取り外すことができる。組付け時には、ファン4のブッシュ41をモータ軸7211に直接外嵌し、軸方向において目標位置に組付けられた後、ロックねじ42を締め付けると、ファン4をファン駆動機構721にロックすることができる。
【0073】
従来技術では、着脱工具を入れてロックねじ42を取り外すために、ファン4の羽根には切り欠きが設けられる。本開示のいくつかの実施例では、図31に示すように、風路部材3の下端には取外孔37が設けられる。風路部材3を取り外す際には、まず吹出部材6を取り外し、ロックねじ42が取外孔37の上方に露出するように、ファン4を回転させる。そして、着脱工具を取外孔37の下から上に入れて、ロックねじ42を取り外し、このように、作業空間が広く、作業が容易である。
【0074】
引き続き図30を参照すると、本開示のいくつかの実施例では、風路部材3の左右両側にはそれぞれ側壁38が設けられ、軸受組立体20はその一方の側壁38に設けられ、他方の側壁38には支持座30が設けられる。
【0075】
図32は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の支持座の構造概略図である。図32に示すように、支持座30には、ブッシュ41が貫通するための軸孔31が設けられ、軸孔31の中心軸線、軸受組立体20の中心軸線及びモータ軸の中心軸受が重なる。ロックねじ42を通すための逃げ溝32が軸孔31の側部に沿って設けられ、逃げ溝32は軸孔31に連通する。風路部材3を取付際には、まずファン4を風路部材3に取り付ける。ファン4の具体的な取付過程において、ファン4の一端を軸受組立体20に取り付け、その後、ブッシュ41上のロックねじ42を逃げ溝32に位置合わせて、ブッシュ41を支持座30の軸孔31に通し、支持座30によりブッシュ41に対して事前に位置決めを行う。その後、組み付けられたファン4と風路部材3の全体を下から上へ摺動させてベース2に接続する。風路部材3が所定の位置に組み付けられると、ブッシュ41とモータ軸は同軸となり、更にファン4のブッシュ41とモータ軸を容易に位置合わせすることで、組み付け効率を向上させることができる。また、ファン4をファン駆動機構721から取外する際には、ファン4を軸方向に沿って、ファン駆動機構721に背く側へ一定の距離を退避させると、ブッシュ41は軸孔31を通過し、且つブッシュ41上のロックねじ42は同時に逃げ溝32を通過する。ブッシュ41をモータ軸から離脱した後も支持座30に支持され、ファン4がモータ軸から離脱して支持を失うことによる破損を回避することができる。
【0076】
支持座30は風路部材3と一体成形することができるため、支持座30と風路部材3との組付作業を減らすことができる。
【0077】
また、支持座30は風路部材3と取外可能に接続されるように設けられてもよい。例示的に、右側の側壁38には取付溝381が設けられ、支持座30は取付溝381と取外可能に接続される。支持座30の外周には挿着突起33と固定ブロック34が間隔を置いて設けられ、固定ブロック34には固定孔341が設けられる。取付溝381には挿着突起33に係合して挿通される挿入孔(図示せず)と、固定ブロック34に対応して取り付けられる取付位置382とが設けられる。このように、支持座30は、それぞれ挿着突起33が挿入孔内に挿入されることと、固定ブロック34が取付位置382に当接することとにより位置決めを実現し、さらに固定孔341を介して固定ブロック34に固定連結され、これにより、支持座30を風路部材3の一側壁38に取付ける。
【0078】
図1図2図5に示すように、本開示のいくつかの実施例では、筐体1の前側には第2開口1416がさらに設けられ、第2開口1416には前パネル40が取外可能に設けられる。前パネル40は、蒸発部材5の前側に対応して設けられ、上パネルを開くことで蒸発部材5をクリーニングすることができる。
【0079】
前パネル40は、一側が筐体1に回動可能に連結されて、回転開閉可能とされる。前パネル40の連結安定性を保証するために、前パネル40の他側は筐体1と取外可能に係合される。前パネル40の上側は筐体1に回動可能に連結され、前パネル40の後側下端位置には係合部位が設けられ、且つ下パネル61には切り欠き616(具体的には図25に示す)が設けられ、係合部位は前方から後方に向かって、切り欠き616を通過して筐体1と係合して連結される。これにより、前パネル40と、下パネル61と、筐体1との三者の連結の安定性を保証することができ、前パネル40の着脱を容易にする。
【0080】
本開示の取外過程では、まず前パネル40を取り外すことで、前パネル40と、下パネル61と、筐体1との三者の連結を解除する。そして、横方向導風板3621及び縦方向導風板3622をそれぞれ第2駆動モータ及び第3駆動モータから取り外す。さらに、下パネル61の第1係合部613、第2係合部614及び第3係合部615をいずれも係合解除した後、下パネル61を持ち上げて弧状係合爪612の開口が回転軸15と面一になるようにし、その後、弧状係合爪612をその開口を介して回転軸15から離脱させて、下パネル61を筐体1から取り外す。さらに、工具を用いて下から上へ取外孔37を介して、モータ軸7211に締め付けられたロックねじ42を取り外す。ファン4をその軸方向に沿って軸受座側へ所定距離を退避させ、ブッシュ41をモータ軸7211から離脱させた後、ファン4をファン駆動機構721から取り外し、取り外されたファン4は風路部材3に残る。最後に、ロック部材10を前方に回転させてロック溝216から離脱させ、風路部材3をファン4とともにベース2の取付キャビティ23から引き抜けばよい。
【0081】
以上より、本開示の実施例に提供される分解洗浄可能な空調室内機では、電気制御駆動部材全体がベースに設置され、風路部材はベースから取外可能であり、ファンはファン駆動機構から取外可能であり、下パネルは筐体から取外可能であり、且つ導風部も導風駆動機構から取外可能である。このように、分解洗浄作業時に、吹出部材、風路部材及びファンを第1開口から取外して洗浄することができる。電気制御駆動部材などの帯電部材はベースに残すことにより、帯電部材を洗浄される部材と一緒に取り外すことを回避し、取外過程の安全性を保証するとともに、取り外された吹出部材、風路部材及びファンが帯電部材を持たないため、ユーザーは洗浄時に直接水洗などの方式で徹底的に洗浄することができ、その操作が便利であり、ユーザーは自分で洗浄することができ、業者に脱着を依頼する必要はない。
【0082】
本明細書は、添付図面を参照して本開示を開示し、任意の装置またはシステムの製造および使用、適切な材料の使用、ならびに任意の組合せを使用する方法を含めて、当業者が本開示を実施することを可能にする。本開示の範囲は、保護対象とする技術案によって規定され、当業者が想到する他の例も含むものである。そのような他の例が、保護対象とする技術案の文言と異ならない構造要素を含む限り、またはそのような他の例が、保護を要求する技術案の文言と実質的に区別されない等価構造要素を含む限り、そのような他の例は、本開示の範囲に記載された保護を要求する技術案によって定められた保護範囲内にあると見なされるべきである。
【符号の説明】
【0083】
図中、1、筐体;11、第1開口;12、ストッパ溝;13、第1バンプ;131、第2ガイド斜面;132、第1当接面;14、第2開口;15、回転軸;
2、ベース;21、底板;211、連結部;2111、フック;2111a、フックエッジ;213、逃げ口;214、第1スナップ;215、第2係合溝;216、ロック溝;217、凹溝;22、側板;221、ストッパブロック;2211、第1ガイド斜面;222、取付プラットフォーム;223、第1ガイドブロック;2231、第1ガイド面;23、取付キャビティ;
3、風路部材;31、第1係合溝;32、第2スナップ;33、挿着孔;34、第2ガイドブロック;341、第2ガイド面;35、第2バンプ;351、第2当接面、36、開口溝;37、取外孔;38、側壁;381、取付溝;382、取付位置;39、係合部;310、風路キャビティ;
4、ファン;41、ブッシュ;42、ロックねじ;
5、蒸発部材;
6、吹出部材;61、下パネル;611、吹出口;612、弧状係合爪;613、第1係合部;614、第2係合部;615、第3係合部;616、切り欠き;62、導風部;3621、横方向導風板;3622、縦方向導風板;
7、電気制御駆動部材;71、電気制御箱;72、ファン駆動機構;721、ファン駆動モータ;7211、モータ軸;73、導風駆動機構;731、横方向導風駆動モータ;732、縦方向導風駆動モータ;733、リンク;734、クランク機構;
8、配管設置空間;
9、壁掛け板;91、掛け溝;92、ベンド;93、取付板;94、補強板;
10、ロック部;101、本体;102、連結軸;103、トグル部;
20、軸受組立体;
30、支持座;31、軸孔;32、逃げ溝;33、挿着突起;34、固定ブロック;341、固定孔;
40、前パネル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202010370193.5であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202010370192.0であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020715134.2であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020720119.7であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020718538.7であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020719896.Xであり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020718831.3であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020718946.2であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、
その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は空調技術分野に関し、特に、分解洗浄可能な空調室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
生活レベルの向上に伴い、人々の居住環境に対する要求がますます高くなり、空気調和機は環境温度及び/又は湿度などに対する調節作用により、部屋の快適性調節に広く応用されている。
【0004】
従来の空気調和機は、一定期間使用されると、内部の風路システムなどの部品に大量の塵が溜まり、有害菌が発生しやすく、空気調和機が二次汚染源になり、人の健康に害を及ばす。
【0005】
従来の空気調和機は、各部品の間の組付け関係が複雑で、ユーザーが自ら分解洗浄することができないため、現在、分解洗浄が容易な空気調和機の普及が広まっている。空調室内機が運転する時、ファンが回転し続け、空気が風路部材を経て熱交換された後、吹出組立体から吹出される。空気中のほこりや細菌が風路部材、ファン及び吹出組立体に蓄積しやすく、このままでは、吹き出された空気の品質に大きな影響を与え、さらにユーザーの健康に影響を与える。したがって、従来の分解洗浄しやすい空調室内機は、いずれも風路部材、ファン及び吹出組立体を筐体から取り外して洗浄することができる。しかし、ファンの駆動モータ、吹出組立体の導風板駆動モータ等の帯電部材が風路部材の側面に設けられているか、或いは吹出組立体に直接設けられているため、取外の際、帯電部材を同時に取外す必要があり、取外の際に感電の危険がある。また、洗浄の際、モータに水が入らないように、ユーザーは風路部材及び吹出組立体等を水で徹底的に洗浄することができず、洗浄作業に不便を与える。水で徹底的に洗浄したい場合、さらに風路部材と吹出組立体における帯電部材を個別に取り外す必要があり、作業が複雑である。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機は、底部に第1開口が設けられる筐体と;前記筐体内に設けられるベースであって、一側に電気制御駆動部材が取り付けられ、前記電気制御駆動部材は電気制御箱、ファン駆動機構及び導風駆動機構を含む、ベースと;前記ベースに取外可能に接続され、前記第1開口を介して取外可能な風路部材と;前記風路部材に設けられ、前記ファン駆動機構と取外可能に接続されるファンと;下パネルと導風部を含む吹出部材であって、前記下パネルは、前記第1開口を開閉するために、前記筐体に取外し可能に接続され、前記下パネルには吹出口が設けられ、前記吹出口には前記導風部が設けられ、前記導風部は前記導風駆動機構と取外可能に接続される、吹出部材と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の構造概略図である。
【0008】
図2】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の分解図である。
【0009】
図3】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの構造概略図である。
【0010】
図4図3のA部の部分拡大図である。
【0011】
図5】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造図である。
【0012】
図6図5のB部の部分拡大図である。
【0013】
図7図5の右側から見る縦断面図である。
【0014】
図8】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースと風路部材との連結後の底面図である。
【0015】
図9図8のC部の部分拡大図である。
【0016】
図10】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の壁掛け板の背面構造図である。
【0017】
図11】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の筐体の構造概略図である。
【0018】
図12】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材の底面図である。
【0019】
図13】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機において、ベースと風路部材との組み立て後の底面図である。
【0020】
図14図13のA-A断面図である。
【0021】
図15】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機において、ベースと風路部材がロック部によってロックされた時の構造概略図である。
【0022】
図16図15のD部の部分拡大図である。
【0023】
図17】本発明の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてロック部材とベースとの連結構造概略図である。
【0024】
図18図17のF部の部分拡大図である。
【0025】
図19】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構成概略図である。
【0026】
図20】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造概略図である。
【0027】
図21図20のG部の部分拡大図である。
【0028】
図22図20の縦断面図である。
【0029】
図23図22のH部の部分拡大図である。
【0030】
図24】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の横方向導風板を隠した構造概略図である。
【0031】
図25図24に示す吹出部材と筐体との組付け後の構造概略図である。
【0032】
図26】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機における縦方向導風駆動機構とリンクとの連結概略図である。
【0033】
図27図26のI部の部分拡大図である。
【0034】
図28】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンとファン駆動モータとの組付け後の構造概略図である。
【0035】
図29図28のJ部の部分拡大図である。
【0036】
図30】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンと風路部材との組付け後の平面図である。
【0037】
図31図30のK部の部分拡大図である。
【0038】
図32】本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内の支持座の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面と実施例を参照して、本出願の実施例をさらに詳しく説明する。以下の実施例は、本開示を説明するためのものであるが、本開示の範囲を限定するものではない。
【0040】
本開示の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、いずれも製品の使用状態及び図面に示す方位又は位置関係に基づき、本開示の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものに過ぎなく、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないと理解されるべきである。従って、本開示を限定するものと理解されるべきでない。具体的に、本実施例では、空調室内機が室内の壁に組み付けられた時、ユーザに向く側を前側/前面/前端とし、ユーザに背く側を後側/後面/後端とする。
【0041】
「第1」、「第2」という用語は説明の目的のみに用いられ、相対的な重要性を指示又は暗示している、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本開示の説明では、特に説明がない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0042】
なお、本開示の説明では、特に明確な規定又は限定がない限り、「取付」、「連結」及び「接続」という用語は、広義で理解されるべきである。例えば、固定接続されてもよいし、取り外し可能に接続してもよい、または一体的に接続してもよい;機械的接続でもよいし、電気的接続でもよい;直接的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、または2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとって、上記用語の本開示における具体的な意味は具体的な状況に応じて理解され得る。
【0043】
図1は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の構造概略図である。図2は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の分解図である。図1及び図2に示すように、本開示の実施例における分解洗浄可能な空調室内機は、筐体1、ベース2、風路部材3、ファン4、蒸発部材5及び吹出部材6を含む。ベース2、風路部材3、ファン4及び蒸発部材5はいずれも筐体1内に設けられる。
【0044】
ここで、ベース2の両側と筐体1の両側の内壁とは固定接続され、一つの取付体を形成
する。風路部材3はベース2に設けられ、ファン4は風路部材3に設けられ、蒸発部材5はベース2に接続され、ファン4の上部空間を覆う。筐体1の底部には第1開口11が設けられ、吹出部材6は第1開口11に設けられ、吹出部材6は下パネル61と導風部62を含む。下パネル61は第1開口11に蓋され、下パネル61には吹出口611が設けられ、導風部62は導風用に吹出口611に設けられる。風路部材3内には風路キャビティ310が設けられ(図7に示す)、筐体1には吸込口(図示せず)が設けられ、吸込口は風路キャビティ310の入口に連通する。運転時、空気は、吸込口から風路キャビティ310に入った後、ファン4、蒸発部材5を介して熱交換されて、吹出口611から吹き出される。
【0045】
図2に示すように、本開示の実施例における分解洗浄可能な空調室内機は、ベース2の片側に電気制御駆動部材7が設けられる。電気制御駆動部材7は、電気制御箱71、ファン駆動機構72、及び導風駆動機構73を含む。ここで、電気制御箱71は空調室内機の電気制御中枢であり、各部材の運転を制御するために用いられる。下パネル61は筐体1と取外可能に接続され、第1開口11を開閉するためのものである。導風部62は導風駆動機構73と取外可能に接続され、ファン4はファン駆動機構72と取外可能に接続され、風路部材3はベース2と取外可能に接続されて、第1開口11を介して取外可能である。
【0046】
上記の発明に基づいて、本実施例における空調室内機は、電気制御駆動部材7全体がベース2に設置され、電気制御駆動部材7に接続される電源線、各電気負荷部の電線及び接続信号線などはいずれもベース2に設置される。また、風路部材3はベース2から取外可能であり、ファン4はファン駆動機構72から取外可能であり、下パネル61は筐体1から取外可能であり、導風板も導風駆動機構73から取外可能である。分解洗浄の作業時、吹出部材6、風路部材3及びファン4を第1開口11から取外して洗浄することができ、電気制御駆動部材7等の帯電部材はいずれもベース2に残しておくことができるため、帯電部材を洗浄される部材と一緒に取り外すことが回避され、取外の過程の安全性が保証される。また、取り外された吹出部材6、風路部材3及びファン4の中には、帯電部材がないため、ユーザーは直接水洗いなどの方法で徹底的に洗浄することができ、作業は比較的便利であり、また、ユーザーは自分で洗浄することができ、業者に取外と取付を依頼する必要はない。
【0047】
図3は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの構造概略図である。図3に示すように、ベース2は、底板21と、底板21の左右両側にそれぞれ設けられた2つの側板22とを含む。電気制御駆動部材7全体は一方の側板22に取り付けられる。底板21の前側と2つの側板22の内側は、取付キャビティ23を画定形成し、風路部材3は、取付キャビティ23に沿って上方に押し込んで取付けたり、下方に引き出して取り外したりすることができ、その操作が簡単で便利である。
【0048】
さらに、図3に示すように、底板21の下側には後方に延びる連結部211が形成され、底板21の後側と連結部211の上側との間には配管設置空間8が画定形成される。従来の技術では配管アセンブリを直接風路部材3の底部に設置するのに対して、風路部材3を取り外す際には、まず手で配管アセンブリを一定の角度に折り曲げて退避させる必要はなく、配管アセンブリを配管の設置空間8内に配置し、底板21を介して配管アセンブリと風路部材3とを分離させることにより、風路部材3の着脱の過程中、配管アセンブリにおける接続配管の風路部材3への阻害を効果的に回避しつつ、風路部材3の着脱の過程における接続配管への損傷を回避し、風路部材3の取外の円滑性を保証することができる。
【0049】
図5は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造概略図である。図6図5のB部の部分拡大図である。図3図5図6に示すように
、配管アセンブリにおける入出力配管及び排水管部等を避けるために、底板21の下側の左右両端には配管設置空間8と底板21の前側空間とを連通する逃げ口213がそれぞれ形成してある。逃げ口213は、角による配管への損傷を回避するために円弧状の開口として設けられてよい。
【0050】
図7図5の右側から見る縦断面図である。図2図5図7に示すように、ベース2の後側には壁掛け板9が設けられ、壁掛け板9の下端は連結部211と取外し可能に接続され、壁掛け板9の上端は底板21の上側に連結され、壁掛け板9を介して空調室内機を壁に固定する。また、底板21、連結部211、壁掛け板9及び2つの側板22は共に配管設置空間8を画定形成し、連結部211は一定の幅を有する。これにより、配管設置空間8の広さが配管アセンブリの設置に必要な体積を満たす。
【0051】
図8は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースと風路部材との連結後の底面図である。図9図8のC部の部分拡大図である。図3図5図8図9に示すように、連結部211には少なくとも1つのフック2111が設けられ、壁掛け板9の下側には各フック2111と一対一に対応して係合する掛け溝91が設けられ、フック2111が掛け溝91と係合することにより、壁掛け板9とベース2との着脱を容易にする。具体的には、フック2111は後方に延びて設けられ、フック2111の末端には下方に延びるフックエッジ2111aが設けられ、フック2111は掛け溝91を前から後に通過して、フックエッジ2111aは壁掛け板9の後側の、掛け溝91の下側における位置に掛けられる。これにより、壁掛け板9の下方への移動が制限される。具体的な組付けは図5を参照する。
【0052】
図10は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の壁掛け板の背面構造図である。図10に示すように、配管設置空間8の寸法と大きさを配管アセンブリのレイアウトに適合させるために、壁掛け板9の先端には、後から前に向かって徐々に下に傾斜して延びるベンド92が設けられ、掛け溝91はベンド92に設置される。
【0053】
図10に示すように、壁掛け板9の上側とベース2との具体的な連結方法として、壁掛け板9の上側に取付板93が設けられ、底板21の後側上端には取付板93と取外可能に嵌合する凹溝217が設けられる(図8に示す)。具体的には、凹溝217は左右方向に延びる長尺状であり、取付板93全体は凹溝217内に挿入され、挿着が容易になる。さらに、引き続き図10を参照すると、壁掛け板9の上側の取付板93の左右両端には、それぞれ上方に延びる補強板94が設けられ、取付板93が凹溝217内に嵌合して挿入されると、補強板94は凹溝217を下方から上方に通過する。補強板94は取付板93と一体成形され、補強板94には壁と接続するための取付孔がさらに設けられる。補強板94の設置により、壁掛け板9とベース2との確実な取付が保証され、ベース2との連結強度を向上させることができる。
【0054】
選択的に、壁掛け板9の上側とベース2との具体的な連結方法として、壁掛け板9の上側に壁掛け板の取付孔を設け、底板21の上端は締付ねじを介して壁掛け板の取付孔と取外し可能に接続してもよい。
【0055】
本開示の幾つかの実施例では、図3から図6に示すように、ベース2の上端は筐体1の上側内壁に固定接続され、ベース2の2つの側板22にはそれぞれ前方に延びるストッパブロック221が設けられる。図11は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の筐体の構造概略図である。図11に示すように、筐体1の左右両側内壁には、それぞれ後方に開いて各ストッパブロック221と対応して嵌合挿着されるストッパ溝12が設けられる。ストッパブロック221とストッパ溝12との嵌合により、筐体1の下側の位置を規定することができる。吹出部材6と風路部材3を取外した後、筐体1の前側
はストッパブロック221とストッパ溝12の制限作用を受けて、左右両側に開くことがなく、筐体1の良好な組付け状態を確保し、吹出部材6の再組付けに影響を与えず、かつ筐体1、ベース2、吹出部材6との連結強度を向上させることができる。
【0056】
図4に示すように、本開示の幾つかの実施例では、各側板22にはいずれも取付プラットフォーム222が形成してある。ストッパブロック221は取付プラットフォーム222に設置される。
【0057】
具体的には、図3図4を引き続き参照すると、左側のストッパブロック221の左側面は左側の側板22の左側面と面一であり、右側のストッパブロック221の右側面は右側の側板22の右側面と面一である。ストッパブロック221の前側には第1ガイド斜面2211が設けられ、2つのストッパブロック221上の第1ガイド斜面2211は互いに対向して配置され、2つの第1ガイド斜面2211はいずれも対向側から反対側に向かって徐々に前方に傾斜する。ストッパ溝12の形状はストッパブロック221の形状に適合する。第1ガイド斜面2211によって、ベース2と筐体1とを接続する際に、ストッパブロック221をストッパ溝12に挿入することが容易になる。
【0058】
幾つかの実施例では、風路部材3の後側は底板21と係合し、風路部材3とベース2との間の取外可能な接続を実現する。
【0059】
図12は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材の底面図である。図12に示すように、風路部材3の後側の左右両端にはそれぞれ第1係合溝31が設けられ、第1係合溝31は風路部材3の上側に近接して設けられる。具体的には、図3に示すように、底板21の前側には各第1係合溝31と対応して係合する複数の第1スナップ214が設けられる。また、図12に示すように、風路部材3の底側には、複数の第2スナップ32がさらに設けられ、第2スナップ32は後方に延びて設置され、底板21の下側には、各第2スナップ32と一対一に対応して係合する複数の第2係合溝215が設けられる。風路部材が下から上に向かってベース2の取付キャビティ23内に押し込まれた場合、目標位置に組付けられた瞬間に、第1スナップ214が第1係合溝31内に係合されて、目標位置到達を提示するための「カチッ」の音がする。かつ、係止された瞬間に頓挫感が出て、風路部材3が目標位置に組付けられたことをユーザーに知らせる。これにより、ユーザーが組付状態を感知しやすくなる。また、この時、第2スナップ32も第1係合溝31と係合され、風路部材3とベース2との係合の安定性を保証する。
【0060】
風路部材3の取付を容易にするために、図3に示すように、2つの側板22の内壁面には、それぞれ第1ガイドブロック223が設けられ、図12に示すように、風路部材3の両側の各第1ガイドブロック223に相対する位置には第2ガイドブロック34が設けられる。具体的には、図14に示すように、第1ガイドブロック223には上下方向に延びる第1ガイド面2231が設けられ、第2ガイドブロック34には第1ガイド面2231に合わせて摺動する第2ガイド面341が設けられ、風路部材3は、着脱の過程において、直接第1ガイド面2231、第2ガイド面341の摺動整合によりガイドでき、手間をかけて左右方向の規定位置を事前に推定する必要がなく、容易な取り付け及び位置決めが可能であり、試行錯誤や調整を何度も行う必要がなく、着脱効率が向上する。
【0061】
図15は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機において、ベースと風路部材がロック部によってロックされた時の構造概略図である。図16図15のD部の部分拡大図である。図17は本発明の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてロック部材とベースとの連結構造概略図である。図18図17のF部の部分拡大図である。図15から図18に示すように、本開示の幾つかの実施例では、風路部材3の組付けの安定性を保証するために、風路部材3の左右両側にそれぞれロック部10が可
動的に設けられ、風路部材3には各ロック部10と対向する位置にそれぞれロック溝216が設けられる。ロック部10は、回動してロック溝216にロックされることにより、風路部材をベース2にロックすることができる。また、ロック部10がロック溝216から離脱することにより、風路部材3をベース2からロック解除することができる。図15及び図16は、ロック部10とロック溝216が互いにロックされた状態を示す。風路部材3がベース2に対して目標位置に組み付けられると、まず風路部材3とベース2とが係合連結され、そして風路部材3上のロック部10とベース2上のロック溝216との組み合わせにより、両者間のロックまたはロック解除が実現され、風路部材3の安定性を保証するだけでなく、操作も簡単である。具体的な実施例では、ロック溝216は底板21に設けられ、ロック部10は後方に回動してロック溝216とロックし、または前方に回動してロック溝216から離脱してロック解除する。それによって、風路部材を前後方向にロックすることができ、ベース2の両側の側板22は、左右方向に風路部材3の取付を制限することができる。
【0062】
図19は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構成概略図である。具体的には、幾つかの実施例では、図18及び図19に示すように、風路部材3の両側にはそれぞれ挿着孔33が設けられる。ロック部10は本体101を含む。本体101の一端には連結軸102が設けられ、本体101の他端にはトグル部103が設けられる。トグル部103を動かすと、本体101を接続軸102を中心に回動させることができる。これにより、本体101の一部をロック溝216に挿入し、風路部材3とベース2をロックする。或は、本体101をロック溝216から完全に離脱させて、風路部材3をベース2からロック解除する。
【0063】
図20は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の吹出部材を隠した構造概略図である。図21図20のG部の部分拡大図である。図22図20の縦断面図である。図23図22のH部の部分拡大図である。本開示のいくつかの実施例では、図20から図23に示すように、筐体1の前側内壁には複数の第1バンプ13が設けられる。第1バンプ13は筐体1と一体成形することができ、これにより、第1バンプ13を取り付ける際の手間を回避し、筐体1及び第1バンプ13の強度を向上させることができる。風路部材3には、第1バンプ13に合わせて当接する複数の第2バンプ35が設けられ、風路部材3がベース2の取付キャビティ23内に下から上に滑り込んで目標位置に到達すると、第2バンプ35が第1バンプ13に合わせて当接することにより、筐体1は風路部材3の前側を支持して、風路部材3の落下を防止する。また、取付作業時に、取付者はちょっとした支持力を提供するだけで風路部材3を一時的に固定することができ、後続の風路部材3をベース2にロックする作業が容易になる。また、第1バンプ13と第2バンプ35との当接による位置制限の作用によって、風路部材3の取付のために事前に位置決めを行うこともでき、風路部材3の取付位置を早期に決めることができる。
【0064】
引き続き図23に示すように、第1バンプ13の底端内側には第2ガイド斜面131が設けられる。取付作業時に、第2ガイド斜面131は、風路部材3の上方への摺動にガイド作用を提供し、風路部材3の組み付けを容易にするとともに、風路部材3上の第2バンプ35を筐体1上の第1バンプ13に合わせて当接できるようにする。
【0065】
引き続き図23を参照すると、第1バンプ13の先端内側には第1当接面132が設けられ、第2バンプ35には第1当接面132に合わせて当接する第2当接面351が設けられる。第2当接面351の寸法は、第1当接面132の寸法よりも大きく、第1バンプ13の体積は小さく、風路部材3上の他の接続構造を用いて第2バンプ35を兼ねることができる。例えば、一部の第2バンプ35を、下パネル61と係合する係合部39とし、使用要求を満たした上で、風路部材3の構造を単純化することができる。具体的には、本実施例における第2バンプ35の数は3つに設定され、また、中央に設けられた第2バン
プ35は、同時に係合部39として下パネル61と係合する。
【0066】
23に示すように、第1バンプ13は、筐体1の前側内壁面に沿って上から下に向けて徐々に前方に傾斜するように配置され、第1ガイド斜面131が上から下に向けて前方に傾斜する角度は15°~60°である。そして、第1バンプ13は筐体1の底辺に近接して設けられる。
【0067】
24は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の横方向導風板を隠した構造概略図である。図24に示すように、下パネル61の前側には複数の弧状係合爪612が間隔を置いて設けられ、筐体1には各弧状係合爪612に対応して係合する複数の回転軸が設けられ、下パネル61の内側には筐体1と係合する複数の第1係合部613が設けられる。取付の際には、下パネル61を弧状係合爪612の開口を介して回転軸に係合し、そして、回転軸を中心に下パネル61を回転させると、下パネル61を回転軸に引っ掛けることができ、最後に第1係合部613を用いて筐体1とのさらなる固定を行う。取外の際には、まず第1係合部613を筐体1から取り外し、次に下パネル61を回転軸回りに引き起こして、弧状係合爪612の開口を回転軸と面一にすると、弧状係合爪612をその開口を通じて回転軸から離脱して、取外を完了することができる。複数のねじを設けて締め付ける従来技術と比較して、本実施例はねじなどのコネクタの多用を回避することができ、またコネクタの腐食による空調室内機の安定性への影響を防止することができ、さらに、コネクタの多用による着脱時の混乱を回避し、組立効率への影響を回避することができる。
【0068】
品の使用時には、下パネル6が自重により落下しやすく、下パネル61の接続安定性を確保するために、下パネル61の内側には、風路部材3に係合する第2係合部614と、ベース2に係合する第3係合部615とがさらに設けられ、これにより、下パネル61を筐体1、ベース2及び風路部材3と互いに固定する。
【0069】
図26は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機における縦方向導風駆動機構とリンクとの連結概略図である。図27図26のI部の部分拡大図である。図2図26図27に示すように、異なる吹き出し方向を実現するために、本開示のいくつかの実施例では、導風部62は横方向導風板3621と縦方向導風板3622を含み、導風駆動機構73は横方向導風駆動モータ731と縦方向導風駆動モータ732とを含む。横方向導風板3621の一端は下パネル61と回動可能に接続され、横方向導風板3621の他端は横方向導風駆動モータ731の動力出力端に接続されるように外嵌され、横方向導風板3621と横方向導風駆動モータ731との取外可能な接続を実現する。縦方向導風板駆動モータ732の動力出力端は、縦方向導風板3622の一端と取外可能に接続される。
【0070】
例示的には、図2に示すように、本実施例では、2つの横方向導風板3621が設けられ、2つの横方向導風板3621は、それぞれ異なる横方向導風駆動モータ731によってその揺動を駆動し、吹出口611の吹出方向を変更する。
【0071】
引き続き図26図27に示すように、本開示のいくつかの実施例では、縦方向導風駆動モータ732と縦方向導風板3622との間にはリンク733とクランク機構734が接続され、リンク733の一端は縦方向導風板3622と取外可能に接続され、リンク733の他端は横方向に延びてクランク機構734の一端に接続され、クランク機構734の他端は縦方向導風駆動モータ732の動力出力端に連結される。風路部材3の着脱作業におけるリンク733の干渉作用を減らすために、風路部材3の下側にはリンク733が貫通するための開口溝36が設けられる。縦方向導風板3622からリンク733を外すと、リンク733は右側に持ち上げることができ、これにより、風路部材3の着脱位置を譲
って、風路部材3の着脱作業の円滑性が保証される。
【0072】
図28は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンとファン駆動モータとの組み付け後の構造概略図である。図29図28のJ部の部分拡大図である。図30は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機においてファンと風路部材との組み付け後の平面図である。図31図30のK部の部分拡大図である。図28から図31に示すように、本開示のいくつかの実施例では、ファン駆動機構72にはファン駆動モータ721が設けられ、ファン駆動モータ721にはモータ軸7211が設けられる。ファン4の一端は軸受組立体20を介して風路部材3の一側に接続され、ファン4の他端にはブッシュ41が設けられ、ブッシュ41には径方向に沿って配置されたロックねじ42が設けられ、モータ軸7211はブッシュ41内に可動的に挿設され、ロックねじ42はブッシュ41とモータ軸7211をロックする。ロックねじ42を取り外した後、ファン4をその軸方向に沿って軸受組立体20側に近接する方向へ所定の距離で退避することにより、ブッシュ41をモータ軸7211から離脱させた後、ファン4をファン駆動機構72から取り外すことができる。組付け時には、ファン4のブッシュ41をモータ軸7211に直接外嵌し、軸方向において目標位置に組付けられた後、ロックねじ42を締め付けると、ファン4をファン駆動機構72にロックすることができる。
【0073】
従来技術では、着脱工具を入れてロックねじ42を取り外すために、ファン4の羽根には切り欠きが設けられる。本開示のいくつかの実施例では、図31に示すように、風路部材3の下端には取外孔37が設けられる。風路部材3を取り外す際には、まず吹出部材6を取り外し、ロックねじ42が取外孔37の上方に露出するように、ファン4を回転させる。そして、着脱工具を取外孔37の下から上に入れて、ロックねじ42を取り外し、このように、作業空間が広く、作業が容易である。
【0074】
引き続き図30を参照すると、本開示のいくつかの実施例では、風路部材3の左右両側にはそれぞれ側壁38が設けられ、軸受組立体20はその一方の側壁38に設けられ、他方の側壁38には支持座30が設けられる(図31を参照)。
【0075】
図32は本開示の幾つかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の支持座の構造概略図である。図32に示すように、支持座30には、ブッシュ41が貫通するための軸孔301が設けられ、軸孔301の中心軸線、軸受組立体20の中心軸線及びモータ軸の中心軸受が重なる。ロックねじ42を通すための逃げ溝302が軸孔301の側部に沿って設けられ、逃げ溝302は軸孔301に連通する。風路部材3を取付際には、まずファン4を風路部材3に取り付ける。ファン4の具体的な取付過程において、ファン4の一端を軸受組立体20に取り付け、その後、ブッシュ41上のロックねじ42を逃げ溝302に位置合わせて、ブッシュ41を支持座30の軸孔301に通し、支持座30によりブッシュ41に対して事前に位置決めを行う。その後、組み付けられたファン4と風路部材3の全体を下から上へ摺動させてベース2に接続する。風路部材3が所定の位置に組み付けられると、ブッシュ41とモータ軸は同軸となり、更にファン4のブッシュ41とモータ軸を容易に位置合わせすることで、組み付け効率を向上させることができる。また、ファン4をファン駆動機構72から取外する際には、ファン4を軸方向に沿って、ファン駆動機構72に背く側へ一定の距離を退避させると、ブッシュ41は軸孔301を通過し、且つブッシュ41上のロックねじ42は同時に逃げ溝302を通過する。ブッシュ41をモータ軸から離脱した後も支持座30に支持され、ファン4がモータ軸から離脱して支持を失うことによる破損を回避することができる。
【0076】
支持座30は風路部材3と一体成形することができるため、支持座30と風路部材3との組付作業を減らすことができる。
【0077】
また、支持座30は風路部材3と取外可能に接続されるように設けられてもよい。例示的に、右側の側壁38には取付溝381が設けられ、支持座30は取付溝381と取外可能に接続される。支持座30の外周には挿着突起303と固定ブロック304が間隔を置いて設けられ、固定ブロック304には固定孔3041が設けられる。取付溝381には挿着突起303に係合して挿通される挿入孔(図示せず)と、固定ブロック304に対応して取り付けられる取付位置382とが設けられる。このように、支持座30は、それぞれ挿着突起303が挿入孔内に挿入されることと、固定ブロック304が取付位置382に当接することとにより位置決めを実現し、さらに固定孔3041を介して固定ブロック304に固定連結され、これにより、支持座30を風路部材3の一側壁38に取付ける。
【0078】
図1図2図5に示すように、本開示のいくつかの実施例では、筐体1の前側には第2開口14がさらに設けられ、第2開口14には前パネル40が取外可能に設けられる。前パネル40は、蒸発部材5の前側に対応して設けられ、上パネルを開くことで蒸発部材5をクリーニングすることができる。
【0079】
前パネル40は、一側が筐体1に回動可能に連結されて、回転開閉可能とされる。前パネル40の連結安定性を保証するために、前パネル40の他側は筐体1と取外可能に係合される。前パネル40の上側は筐体1に回動可能に連結され、前パネル40の後側下端位置には係合部位が設けられ、且つ下パネル61には切り欠き616(具体的には図25に示す)が設けられ、係合部位は前方から後方に向かって、切り欠き616を通過して筐体1と係合して連結される。これにより、前パネル40と、下パネル61と、筐体1との三者の連結の安定性を保証することができ、前パネル40の着脱を容易にする。
【0080】
本開示の取外過程では、まず前パネル40を取り外すことで、前パネル40と、下パネル61と、筐体1との三者の連結を解除する。そして、横方向導風板3621及び縦方向導風板3622をそれぞれ第2駆動モータ及び第3駆動モータから取り外す。さらに、下パネル61の第1係合部613、第2係合部614及び第3係合部615をいずれも係合解除した後、下パネル61を持ち上げて弧状係合爪612の開口が回転軸と面一になるようにし、その後、弧状係合爪612をその開口を介して回転軸から離脱させて、下パネル61を筐体1から取り外す。さらに、工具を用いて下から上へ取外孔37を介して、モータ軸7211に締め付けられたロックねじ42を取り外す。ファン4をその軸方向に沿って軸受座側へ所定距離を退避させ、ブッシュ41をモータ軸7211から離脱させた後、ファン4をファン駆動機構72から取り外し、取り外されたファン4は風路部材3に残る。最後に、ロック部材10を前方に回転させてロック溝216から離脱させ、風路部材3をファン4とともにベース2の取付キャビティ23から引き抜けばよい。
【0081】
以上より、本開示の実施例に提供される分解洗浄可能な空調室内機では、電気制御駆動部材全体がベースに設置され、風路部材はベースから取外可能であり、ファンはファン駆動機構から取外可能であり、下パネルは筐体から取外可能であり、且つ導風部も導風駆動機構から取外可能である。このように、分解洗浄作業時に、吹出部材、風路部材及びファンを第1開口から取外して洗浄することができる。電気制御駆動部材などの帯電部材はベースに残すことにより、帯電部材を洗浄される部材と一緒に取り外すことを回避し、取外過程の安全性を保証するとともに、取り外された吹出部材、風路部材及びファンが帯電部材を持たないため、ユーザーは洗浄時に直接水洗などの方式で徹底的に洗浄することができ、その操作が便利であり、ユーザーは自分で洗浄することができ、業者に脱着を依頼する必要はない。
【0082】
本明細書は、添付図面を参照して本開示を開示し、任意の装置またはシステムの製造および使用、適切な材料の使用、ならびに任意の組合せを使用する方法を含めて、当業者が本開示を実施することを可能にする。本開示の範囲は、保護対象とする技術案によって規
定され、当業者が想到する他の例も含むものである。そのような他の例が、保護対象とする技術案の文言と異ならない構造要素を含む限り、またはそのような他の例が、保護を要求する技術案の文言と実質的に区別されない等価構造要素を含む限り、そのような他の例は、本開示の範囲に記載された保護を要求する技術案によって定められた保護範囲内にあると見なされるべきである。
【符号の説明】
【0083】
1、筐体;11、第1開口;12、ストッパ溝;13、第1バンプ;131、第2ガイド斜面;132、第1当接面;14、第2開口;
2、ベース;21、底板;211、連結部;2111、フック;2111a、フックエッジ;213、逃げ口;214、第1スナップ;215、第2係合溝;216、ロック溝;217、凹溝;22、側板;221、ストッパブロック;2211、第1ガイド斜面;222、取付プラットフォーム;223、第1ガイドブロック;2231、第1ガイド面;23、取付キャビティ;
3、風路部材;31、第1係合溝;32、第2スナップ;33、挿着孔;34、第2ガイドブロック;341、第2ガイド面;35、第2バンプ;351、第2当接面、36、開口溝;37、取外孔;38、側壁;381、取付溝;382、取付位置;39、係合部;310、風路キャビティ;
4、ファン;41、ブッシュ;42、ロックねじ;
5、蒸発部材;
6、吹出部材;61、下パネル;611、吹出口;612、弧状係合爪;613、第1係合部;614、第2係合部;615、第3係合部;616、切り欠き;62、導風部;3621、横方向導風板;3622、縦方向導風板;
7、電気制御駆動部材;71、電気制御箱;72、ファン駆動機構;721、ファン駆動モータ;7211、モータ軸;73、導風駆動機構;731、横方向導風駆動モータ;732、縦方向導風駆動モータ;733、リンク;734、クランク機構;
8、配管設置空間;
9、壁掛け板;91、掛け溝;92、ベンド;93、取付板;94、補強板;
10、ロック部;101、本体;102、連結軸;103、トグル部;
20、軸受組立体;
30、支持座;301、軸孔;302、逃げ溝;303、挿着突起;304、固定ブロック;3041、固定孔;
40、前パネル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に第1開口が設けられる筐体と;
前記筐体内に設けられるベースであって、一側に電気制御駆動部材が取り付けられ、前記電気制御駆動部材はファン駆動機構、及び導風駆動機構を含む、ベースと;
前記ベースに取外可能に接続され、前記第1開口を介して取外可能な風路部材と;
前記風路部材内に設けられ、且つ前記ファン駆動機構と取外可能に接続されるファンと;
下パネルと導風部を含む吹出部材であって、前記下パネルは、前記第1開口を開閉するために、前記筐体に取外可能に接続され、前記下パネルには吹出口が設けられ、前記吹出口には前記導風部が設けられ、前記導風部は前記導風駆動機構と取外可能に接続される、吹出部材と、
を備える
ことを特徴とする分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項2】
前記ベースは、底板と、前記底板の左右両側にそれぞれ設けられる2つの側板とを含み、前記底板の前側及び2つの前記側板の内側は、取付キャビティを画定形成し、前記風路部材は、前記取付キャビティに沿って上方に押し込んで取り付けたり下方に引き出して取り外したりすることができ;
前記電気制御駆動部材は、一方の前記側板に取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項3】
前記底板の下側は後方に延びて連結部が形成され、前記底板の後側及び前記連結部の上側は配管設置空間を画定形成する
ことを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項4】
前記底板の下側の左右両端には、前記配管設置空間と前記底板の前側空間とを連通する逃げ口がそれぞれ設置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項5】
前記底板の後側には壁掛け板が設けられ、前記壁掛け板の下端は前記連結部と取外可能に接続され、前記壁掛け板の上端は前記底板の上側に連結され;
前記底板、前記連結部、前記壁掛け板及び2つの前記側板は共に前記配管設置空間を画定形成する
ことを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項6】
前記連結部には少なくとも1つのフックが設けられ、前記壁掛け板の下側には各前記フックと一対一に対応して係合する掛け溝が設けられ;
前記フックは後方に延びて設置され、前記フックの末端には下方に延びるフックエッジが設置され、前記フックは前記掛け溝を前から後に通過し、前記フックエッジは前記壁掛け板の後側の、前記掛け溝の下側における位置に掛けられる
ことを特徴とする請求項5に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項7】
前記壁掛け板の下側には、後から前に向かって徐々に下に傾斜して延びるベンドが設けられ、前記掛け溝は前記ベンドに設置される
ことを特徴とする請求項6に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項8】
前記壁掛け板の上側が前記底板の上端に取外可能に嵌合挿着され;または
前記壁掛け板の上側と前記底板の上端とは、締付ねじにより取外可能に接続される
ことを特徴とする請求項6に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項9】
前記ベースの上端は前記筐体の上側内壁に固定接続され、前記側板には前方に延びるストッパブロックが設けられ、前記筐体の左右両側内壁には、それぞれ後方に開いて各前記ストッパブロックと一対一に対応して嵌合挿着されるストッパ溝が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項10】
左側に位置する前記ストッパブロックの左側面は左側に位置する側板の左側面と面一であり、右側に位置する前記ストッパブロックの右側面は右側に位置する前記側板の右側面と面一であり;
前記ストッパブロックの前側には第1ガイド斜面が設けられ、2つの前記第1ガイド斜面は互いに対向して配置され、2つの前記第1ガイド斜面はいずれも反対側から対向側に向かって徐々に後方に傾斜し;
前記ストッパ溝の形状は、前記ストッパブロックの形状に適合する
ことを特徴とする請求項9に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項11】
前記風路部材の後側の左右両端にはそれぞれ第1係合溝が設けられ、前記底板の前側には各前記第1係合溝と一対一に対応して係合する複数の第1スナップが設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項12】
前記風路部材の底側には後方に延びて設置された複数の第2スナップが設けられ、前記底板の下側には各前記第2スナップと一対一に対応して係合する複数の第2係合溝が設けられる
ことを特徴とする請求項11に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項13】
2つの前記側板の内壁面にはそれぞれ第1ガイドブロックが設けられ、前記風路部材の両側には各第1ガイドブロックと対向する位置にそれぞれ第2ガイドブロックが設けられ、前記第1ガイドブロックの後側には上から下に延びる第1ガイド面が設けられ、前記第2ガイドブロックの前側には、前記第1ガイド面に合わせて摺動する第2ガイド面が設けられる
ことを特徴とする請求項11に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項14】
前記風路部材の左右両側にはそれぞれロック部が移動可能に設けられ、前記底板には各前記ロック部と対向する位置にそれぞれロック溝が設けられ;
前記ロック部は回動して前記ロック溝に篏合することによって、前記ケーシングを前記ベースにロックすることができ、また、前記ロック部は前記ロック溝から離脱することによって、前記風路部材を前記ベースからロック解除することができる
ことを特徴とする請求項11に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項15】
前記風路部材の両側にはそれぞれ挿着孔が設けられ、前記ロック部は本体を含み、前記本体の一端には前記挿着孔内に嵌合して挿設する連結軸が設けられ、前記本体の他端にはトグル部が設けられ、前記トグル部を動かすことにより、前記本体を、前記連結軸を中心に回動駆動し、前記本体の一部を前記ロック溝に係合させたり、前記ロック溝から離脱させたりすることができる
ことを特徴とする請求項14に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項16】
前記下パネルの前側には複数の弧状係合爪が間隔を置いて設けられ、前記筐体には各前記弧状係合爪と一対一に対応して嵌合する複数の回転軸が設けられ、前記下パネルの内側には前記筐体に係合する複数の第1係合部が設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正の内容】
図32
【国際調査報告】