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特表2023-522241液体舗装装置、液体舗装方法、液体舗装システム及び組み合わせ装置と液体通過装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-29
(54)【発明の名称】液体舗装装置、液体舗装方法、液体舗装システム及び組み合わせ装置と液体通過装置
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20230522BHJP
【FI】
C12M1/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022563961
(86)(22)【出願日】2020-04-20
(85)【翻訳文提出日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 CN2020085635
(87)【国際公開番号】W WO2021212276
(87)【国際公開日】2021-10-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516122667
【氏名又は名称】深▲セン▼華大智造科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MGI Tech Co.,LTD
【住所又は居所原語表記】Main Building and Second Floor of No.11 Building,Beishan Industrial Zone,Yantian District,Shenzhen,Guangdong 518083,China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】崔 興業
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ジョンモ
(72)【発明者】
【氏名】徐 洪
(72)【発明者】
【氏名】隋 相坤
(72)【発明者】
【氏名】ボグダン グレッグ
【テーマコード(参考)】
4B029
【Fターム(参考)】
4B029AA23
4B029BB20
4B029CC01
4B029FA15
4B029GA08
(57)【要約】
液体舗装装置であって、第1の流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含み、マニホールドブロックには、第1の流路に連通する第1の流体入口、第1の流体出口、及び複数の担体シート接合部が開設され、担体シート接合部の各々の内には、第1の孔を有し、担体シート接合部の各々の第1の孔は、フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口のうちの1つにドッキングする。マニホールドブロックには、入口バルブ装置、バイパスバルブ装置及び複数の出口バルブ装置が設けられ、入口バルブ装置、出口バルブ装置及び担体シート接合部が1対1に対応して、対応する担体シート接合部から第1の流路までの流体経路に設けられる。第1の流路は、第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、バイパスバルブ装置は、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの間に設けられ、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの連通又は遮断を制御するためであり、入口バルブ装置は、第1のセグメントに連通し、出口バルブ装置は、第2のセグメントに連通する。本願は、液体舗装方法、液体舗装システム及び組み合わせ装置と液体通過装置をさらに提供する。本願は、流体が迅速かつ効果的に広がることを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローセル用担体シートを液体舗装するための液体舗装装置であって、
前記液体舗装装置は、第1の流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含み、前記マニホールドブロックには、前記第1の流路に連通する第1の流体入口、第1の流体出口、及び複数の担体シート接合部が開設され、前記担体シート接合部の各々の内には、第1の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第1の孔は、フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口のうちの1つにドッキングするためであり、
前記マニホールドブロックには、入口バルブ装置、バイパスバルブ装置及び複数の出口バルブ装置が設けられ、前記入口バルブ装置、出口バルブ装置及び前記担体シート接合部が1対1に対応して、対応する担体シート接合部から前記第1の流路までの流体経路に設けられ、前記流体経路を導通又は遮断するためであり、
前記第1の流路は、第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、前記バイパスバルブ装置は、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの間に設けられ、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの連通又は遮断を制御するためであり、前記入口バルブ装置は、前記第1のセグメントに連通し、前記出口バルブ装置は、前記第2のセグメントに連通することを特徴とする液体舗装装置。
【請求項2】
支持台と、担体シート取り付け台とをさらに含み、
前記担体シート取り付け台とマニホールドブロックは、いずれも前記支持台に設けられ、前記担体シート取り付け台は、前記フローセル用担体シートを取り付けるためであることを特徴とする請求項1に記載の液体舗装装置。
【請求項3】
前記担体シート取り付け台は、真空吸着又は低気圧吸着方式で前記フローセル用担体シートを吸着し、及び/又は、前記マニホールドブロックは、前記担体シート取り付け台の外側に周設されることを特徴とする請求項2に記載の液体舗装装置。
【請求項4】
前記マニホールドブロック内に第2の流路が設けられ、前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体出口が開設され、
前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、前記第2の流路に連通するためであることを特徴とする請求項1に記載の液体舗装装置。
【請求項5】
前記フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口が前記担体シート接合部にドッキングされない時、前記第1の流路内の流体は、対応する担体シート接合部の第1の孔を介して当該担体シート接合部の第2の孔に入り、最後に前記第2の流路を介して前記第2の流体出口から流出することができることを特徴とする請求項4に記載の液体舗装装置。
【請求項6】
前記マニホールドブロックには前記第2の流路に連通する第2の流体入口が開設され、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、少なくとも2つであり、
前記第2の流路は、前記担体シート接合部により複数のセグメントに仕切られ、隣接する2つのセグメントごとに、対応する位置の前記担体シート接合部内の第2の孔を介して連通し、それにより第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出することを特徴とする請求項4に記載の液体舗装装置。
【請求項7】
前記マニホールドブロック内には、第2の流路と第3の流路が設けられ、
前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体入口及び前記第3の流路に連通する第2の流体出口が開設され、
前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔が少なくとも2つであり、2つの前記第2の孔が前記第2の流路と第3の流路にそれぞれ連通することで、第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出することを特徴とする請求項1に記載の液体舗装装置。
【請求項8】
前記担体シート接合部の各々の内にシールリングが設けられ、前記シールリングの各々には、前記担体シート接合部の第1の孔に連通する第1の孔が設けられることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項9】
前記シールリングの各々には、前記担体シート接合部の第2の孔に連通する第2の孔がさらに設けられ、前記シールリングの第2の孔は、前記シールリングの第1の孔から出た流体が前記担体シート接合部の第2の孔に入ることを可能にすることを特徴とする請求項8に記載の液体舗装装置。
【請求項10】
前記シールリングの各々は、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、前記リング本体は、対応する前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記リング本体に開設され、前記リング本体の上下両側に連通することを特徴とする請求項9に記載の液体舗装装置。
【請求項11】
前記シールリングの各々は、中心部、リング本体及び前記リング本体と中心部を接続する接続部を含み、前記リング本体は、対応する前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記接続部に開設され、前記接続部の上下両側に連通することを特徴とする請求項9に記載の液体舗装装置。
【請求項12】
基板とカバーシートとを含むフローセル用担体シートをさらに含み、
前記基板とカバーシートとの間に流路が形成され、前記マニホールドブロックの一部が前記カバーシートを構成することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項13】
前記マニホールドブロックの前記カバーシートを形成する当該部分には、前記流路に連通する流路入口と流路出口が設けられることを特徴とする請求項12に記載の液体舗装装置。
【請求項14】
前記マニホールドブロックの前記基板に面する片側には、前記流路入口と少なくとも1つの前記流路出口に連通し、及び/又は流路出口の一部又は全部に連通する整流用の少なくとも1本の溝が開設されることを特徴とする請求項13に記載の液体舗装装置。
【請求項15】
前記マニホールドブロックの前記カバーシートを形成する当該部分には、1つの流路入口と3つの流路出口が設けられ、前記流体入口と流体出口のうちの任意の3つは、同一直線上にないことを特徴とする請求項14に記載の液体舗装装置。
【請求項16】
前記フローセル用担体シートは、正方形であり、前記流路入口と流路出口は、前記フローセル用担体シートの四隅の位置に分布することを特徴とする請求項15に記載の液体舗装装置。
【請求項17】
前記整流用の溝は、2本であり、
そのうちの1本は、前記流路入口と、隣接する一方の前記流路出口に連通し、もう1本は、前記流路入口と隣接する他方の前記流路出口及び前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に連通し、
又は、前記整流用の溝は、L字状であり、前記溝は、3つの前記流路出口に連通することを特徴とする請求項16に記載の液体舗装装置。
【請求項18】
前記マニホールドブロックは、複数のサブブロックを含み、サブブロックの各々の間には、配管で対応する流路を連通させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項19】
前記液体舗装装置は、フローセル用担体シート内の核酸サンプル又は試薬の液体舗装のために使用されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項20】
請求項1に記載の液体舗装装置を制御して、フローセル用担体シート内の流路に流体を導入するための液体舗装方法であって、
動力装置の起動を制御して、前記動力装置が前記液体舗装装置の流体入口に流体を押しやるステップと、
前記バイパスバルブ装置を導通し、流体が前記流体入口から前記流体出口へ流れるように制御するステップと、
前記バイパスバルブ装置をオフにするように制御するステップと、
前記入口バルブ装置及び前記出口バルブ装置のうちの少なくとも1つを導通し、前記流体がフローセル用担体シート内の流路に入り、前記流路を流れるように制御するステップと、を含む液体舗装方法。
【請求項21】
前記出口バルブ装置のうちの異なるものを導通又は順に導通するように制御することで、前記フローセル用担体シート内での流体の流れ方向を制御し、流体が前記流路の位置の各々に順に満たされるようにすることを特徴とする請求項20に記載の液体舗装方法。
【請求項22】
前記フローセル用担体シート内の整流用の溝の分布及び延在方向に応じて、前記出口バルブ装置の対応するものを、導通又は特定の順序で順に導通するように制御することを特徴とする請求項21に記載の液体舗装方法。
【請求項23】
前記フローセル用担体シート内の2本の整流用の溝の第1の溝が前記流路入口と隣接する一方の前記流路出口に連通し、第2の溝が前記流路入口と隣接する他方の前記流路出口と前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に連通する場合に対応して、
前記出口バルブ装置を順に導通するように制御する特定の順序は、
まず前記第1の溝に連通する前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御し、
次に前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御し、
最後に前記第2の溝に連通する他方の前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御することを特徴とする請求項22に記載の液体舗装方法。
【請求項24】
前記フローセル用担体シート内のL字状溝が3つの流路出口に連通する場合に対応して、前記出口バルブ装置のうち、導通するように制御される対応するものは、前記L字状溝の頂点位置に対応する流路出口の出口バルブ装置であることを特徴とする請求項22に記載の液体舗装方法。
【請求項25】
フローセル用担体シート内の核酸サンプルの制御又は試薬の液体舗装のために使用されることを特徴とする請求項20乃至請求項24のいずれか1項に記載の液体舗装方法。
【請求項26】
前記液体舗装方法は、正圧で前記流体を押して液体舗装を行い、負圧で廃液を収集することを特徴とする請求項20乃至25のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項27】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の液体舗装装置と、
流体源から前記液体舗装装置に流体を駆動し、前記液体舗装装置内を流れるための第1の動力装置と、
前記動力装置と前記液体舗装装置との間に設けられ、前記動力装置から前記液体舗装装置までの流体経路のオンオフを制御するためのバルブ装置と、
前記動力装置、前記バルブ装置及び前記液体舗装装置内の前記入口バルブ装置と出口バルブ装置を制御するための制御装置と、を備える液体舗装システム。
【請求項28】
前記液体舗装装置の下流側経路に設けられ、前記液体舗装装置内の廃液の流出に動力を提供するための第2の動力装置をさらに含む請求項27に記載の液体舗装システム。
【請求項29】
請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体舗装装置、及び
前記液体舗装装置の担体シート接合部と揃えるように取り付けられ、前記担体シート接合部の第1の孔の流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くための洗浄構造を備える補助洗浄ツールを含む組み合わせ装置。
【請求項30】
組み合わせ装置は、前記補助洗浄ツールは、本体を含み、前記洗浄構造は、前記本体に設けられ、前記本体が前記液体舗装装置に取り付けられた時、前記洗浄構造は、前記担体シート接合部の位置に対応することを特徴とする請求項29に記載の組み合わせ装置。
【請求項31】
前記洗浄構造は、頂部部分と、前記頂部部分の縁から前記液体舗装装置に延びる庇部分とを含むキャップ形状であり、
前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くためのドレイン構造が設けられ、又は、
前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くためのドレイン溝が設けられ、又は、
前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くための「一」字形、「十」字形、又は「米」字形のドレイン溝が設けられることを特徴とする請求項30に記載の組み合わせ装置。
【請求項32】
前記洗浄装置は、前記本体に接着又は係合により固定されることを特徴とする請求項31に記載の組み合わせ装置。
【請求項33】
流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含む液体通過装置であって、
前記マニホールドブロックには、前記流路に連通する流体入口、流体出口、及び担体シート接合部が開設され、
前記担体シート接合部は、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時にフローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、前記担体シート接合部内には第1の孔と第2の孔を有し、
前記担体シート接合部内の第2の孔は、流体経路を介して前記流路に接続され、
前記担体シート接合部内の第1の孔は、流体経路を介して前記流路に接続され、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時に前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためのものであり、
そのうち、前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記フローセル用担体シートに出入り、その後に前記流体出口を介して流出し、又は、
前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記担体シート接合部に入り、その後に前記担体シート接合部の第2の孔を介して前記流路に入り、前記流体出口から流出し、又は、
前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記第2の孔を介して前記担体シート接合部に出入り、その後に前記流体出口を介して流出することを特徴とする液体通過装置。
【請求項34】
液体通過装置は、前記担体シート接合部内にシールリングが設けられ、
前記シールリングには第1の孔及び第2の孔が設けられ、
前記シールリングの第1の孔は、前記担体シート接合部内の第1の孔に連通し、前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、
前記シールリングの第2の孔は、前記シールリングの第1の孔から出た流体が前記担体シート接合部の第2の孔に入ることを可能にすることを特徴とする請求項23に記載の液体通過装置。
【請求項35】
前記シールリングは、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、
前記リング本体は、前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記リング本体に開設され、前記リング本体の上下両側に連通することを特徴とする請求項34に記載の液体通過装置。
【請求項36】
液体通過装置は、前記シールリングは、中心部、リング本体及び前記リング本体と中心部を接続する接続部を含み、前記リング本体は、前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記接続部に開設され、前記接続部の上下両側に連通することを特徴とする請求項34に記載の液体通過装置。
【請求項37】
前記流路は、前記流体入口に連通する第1の流路と、前記流体出口に連通する第2の流路とを含み、前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項38】
前記流体出口は、第1の流体出口と第2の流体出口を含み、
前記流路は前記流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体出口を連通する第2の流路を含み、
前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項39】
前記流体入口は、第1の流体入口と第2の流体入口を含み、
前記流体出口は第1の流体出口と第2の流体出口を含み、
前記流路は前記第1の流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体入口と第2の流体出口を連通する第2の流路を含み、
前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項40】
前記流体入口は、第1の流体入口と第2の流体入口を含み、前記流体出口は第1の流体出口と第2の流体出口を含み、
前記流路は前記第1の流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体入口を連通する第2の流路及び、前記第2の流体出口を連通する第3の流路を含み、
前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は複数あり、前記担体シート接合部の少なくとも1つの第2の孔は前記第2の流路を連通し、少なくとももう1つの第2の孔は前記第3の流路を連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項41】
前記流路のうちの少なくとも1つの流路のセグメントは、前記担体シート接合部の第2の孔を介して連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項42】
前記流路のうちの1本は、少なくとも2つのセグメントを含み、前記担体シート接合部の第2の孔は、複数であり、前記担体シート接合部の少なくとも1つの第2の孔は、そのうちのセグメントの一方に連通し、前記担体シート接合部の少なくとも1つの他の第2の孔は、他方のセグメントに連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項43】
前記マニホールドブロックは、複数のサブブロックを含み、サブブロックの各々の間には、配管で対応する流路を連通させることを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、生物サンプルの液体舗装装置、液体舗装方法、液体舗装システム及び組み合わせ装置と液体通過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
固体表面への液体舗装技術の主な目的は、液体を固相担体の表面に均一に舗装敷設することである。オープンスペース型の担体によく適用され、その技術としては、スプレー、霧化堆積、塗布などが含まれる。上記液体舗装技術における液体舗装の均一性は、外部のスプレー装置の性能や作用の方式に大きく依存するものであり、内部における流体の流れ要素の影響をほとんど受けるものではない。しかしながら、クローズスペース型の担体、特に液出入孔を有するチャネル型の担体を用いた液体舗装技術では、外的作用がチャネル内部に及びにくいため、流体の流れが液体舗装の支配要素となる。
【0003】
近年、マイクロ流体技術の発達に伴い、チャネル型の担体における液体舗装技術の研究がますます増加している。そのうち、圧力駆動による流れ式の液体舗装は、制御可能性が高く、実現しやすいという利点から、広く適用されている。現在、主な担体シートは、アスペクト比(長辺と短辺の割合)が大きいチャネル構造を採用することが多く、液体舗装の均一性に対する要求が低い。しかし、アスペクト比が大きい担体シートは、信号収集時に信号収集装置に所定の次元方向に大きな運動スペースを持たせることが一般に要求され、信号収集装置の集中化、小型化には不利である。対照的に、この態様では、アスペクト比が小さい担体シートはより有利である。しかしながら、正方形の担体シートなどのアスペクト比が小さい大面積サイズの担体シートについては、現在、効果的な液体舗装の方法、装置、及びシステムがない。
【0004】
また、商業的シークエンシング分野におけるハイスループットシークエンシングへの需要の急速な増加に伴い、ハイスループットシークエンシングのタスクを達成するための大きなサイズの担体シートの利点は際立っており、大きなサイズの担体シートに適した液体舗装又は液体通過の設計及び開発、特に液体舗装の均一性を制御可能なことを開発する方式は、シークエンシングのスループット、性能、品質の向上及びシークエンシングコストの低下にとって重要である。このため、特に大きなサイズの担体シートに対する効率的な液体舗装技術の必要性が切実である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の上記問題の一部又は全部、及び他の潜在的な問題を解決するために、液体舗装装置、液体舗装方法、液体舗装システム及び組み合わせ装置と液体通過装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、液体舗装装置を提供し、前記液体舗装装置は、フローセル用担体シートを液体舗装するためであり、前記液体舗装装置は、第1の流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含み、前記マニホールドブロックには、前記第1の流路に連通する第1の流体入口、第1の流体出口、及び複数の担体シート接合部が開設され、前記担体シート接合部の各々の内には、第1の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第1の孔は、フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口のうちの1つにドッキングするためであり、前記マニホールドブロックには、入口バルブ装置、バイパスバルブ装置及び複数の出口バルブ装置が設けられ、前記入口バルブ装置、出口バルブ装置及び前記担体シート接合部が1対1に対応して、対応する担体シート接合部から前記第1の流路までの流体経路に設けられ、前記流体経路を導通又は遮断するためであり、前記第1の流路は、第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、前記バイパスバルブ装置は、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの間に設けられ、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの連通又は遮断を制御するためであり、前記入口バルブ装置は、前記第1のセグメントに連通し、前記出口バルブ装置は、前記第2のセグメントに連通する。
【0007】
さらに、前記液体舗装装置は、支持台と、担体シート取り付け台とをさらに含み、前記担体シート取り付け台とマニホールドブロックは、いずれも前記支持台に設けられ、前記担体シート取り付け台は、前記フローセル用担体シートを取り付けるためである。
【0008】
さらに、前記担体シート取り付け台は、真空吸着又は低気圧吸着方式で前記フローセル用担体シートを吸着し、及び/又は、前記マニホールドブロックは、前記担体シート取り付け台の外側に周設される。
【0009】
さらに、前記マニホールドブロック内に第2の流路が設けられ、前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体出口が開設され、前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、前記第2の流路に連通するためである。
【0010】
さらに、前記フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口が前記担体シート接合部にドッキングされない時、前記第1の流路内の流体は、対応する担体シート接合部の第1の孔を介して当該担体シート接合部の第2の孔に入り、最後に前記第2の流路を介して前記第2の流体出口から流出することができる。
【0011】
さらに、前記マニホールドブロックには前記第2の流路に連通する第2の流体入口が開設され、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、少なくとも2つであり、前記第2の流路は、前記担体シート接合部により複数のセグメントに仕切られ、隣接する2つのセグメントごとに、対応する位置の前記担体シート接合部内の第2の孔を介して連通し、それにより第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出する。
【0012】
さらに、前記マニホールドブロック内には、第2の流路と第3の流路が設けられ、前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体入口及び前記第3の流路に連通する第2の流体出口が開設され、前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔が少なくとも2つであり、2つの前記第2の孔が前記第2の流路と第3の流路にそれぞれ連通することで、第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出する。
【0013】
さらに、前記担体シート接合部の各々の内にシールリングが設けられ、前記シールリングの各々には、前記担体シート接合部の第1の孔に連通する第1の孔が設けられる。
【0014】
さらに、前記シールリングの各々には、前記担体シート接合部の第2の孔に連通する第2の孔がさらに設けられ、前記シールリングの第2の孔は、前記シールリングの第1の孔から出た流体が前記担体シート接合部の第2の孔に入ることを可能にする。
【0015】
さらに、前記シールリングの各々は、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、前記リング本体は、対応する前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記リング本体に開設され、前記リング本体の上下両側に連通する。
【0016】
さらに、前記シールリングの各々は、中心部、リング本体及び前記リング本体と中心部を接続する接続部を含み、前記リング本体は、対応する前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記接続部に開設され、前記接続部の上下両側に連通する。
【0017】
さらに、前記液体舗装装置は、基板とカバーシートとを含むフローセル用担体シートをさらに含み、前記基板とカバーシートとの間に流路が形成され、前記マニホールドブロックの一部が前記カバーシートを構成する。
【0018】
さらに、前記マニホールドブロックの前記カバーシートを形成する当該部分には、前記流路に連通する流路入口と流路出口が設けられる。
【0019】
さらに、前記マニホールドブロックの前記基板に面する片側には、前記流路入口と少なくとも1つの前記流路出口に連通し、及び/又は流路出口の一部又は全部に連通する整流用の少なくとも1本の溝が開設される。
【0020】
さらに、前記マニホールドブロックの前記カバーシートを形成する当該部分には、1つの流路入口と3つの流路出口が設けられ、前記流体入口と流体出口のうちの任意の3つは、同一直線上にない。
【0021】
さらに、前記フローセル用担体シートは、正方形であり、前記流路入口と流路出口は、前記フローセル用担体シートの四隅の位置に分布する。
【0022】
さらに、前記整流用の溝は、2本であり、そのうちの1本は、前記流路入口と、隣接する一方の前記流路出口に連通し、もう1本は、前記流路入口と隣接する他方の前記流路出口及び前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に連通し、又は、前記整流用の溝は、L字状であり、前記溝は、3つの前記流路出口に連通する。
【0023】
さらに、前記マニホールドブロックは、複数のサブブロックを含み、サブブロックの各々の間には、配管で対応する流路を連通させる。
【0024】
さらに、前記液体舗装装置は、フローセル用担体シート内の核酸サンプル又は試薬の液体舗装のために使用される。第2の態様において、液体舗装方法を提供し、上記液体舗装装置を制御して、フローセル用担体シート内の流路に流体を導入するためであり、前記方法は、
動力装置の起動を制御して、前記動力装置が前記液体舗装装置の流体入口に流体を押しやるステップと、
前記バイパスバルブ装置を導通し、流体が前記流体入口から前記流体出口へ流れるように制御するステップと、
前記バイパスバルブ装置をオフにするように制御するステップと、
前記入口バルブ装置及び前記出口バルブ装置のうちの少なくとも1つを導通し、前記流体がフローセル用担体シート内の流路に入り、前記流路を流れるように制御するステップと、を含む。
【0025】
さらに、前記方法は、前記出口バルブ装置のうちの異なるものを導通又は順に導通するように制御することで、前記フローセル用担体シート内での流体の流れ方向を制御し、流体が前記流路の位置の各々に順に満たされるようにする。
【0026】
さらに、前記方法は、前記フローセル用担体シート内の整流用の溝の分布及び延在方向に応じて、前記出口バルブ装置の対応するものを、導通又は特定の順序で順に導通するように制御する。
【0027】
さらに、前記フローセル用担体シート内の2本の整流用の溝の第1の溝が前記流路入口と隣接する一方の前記流路出口に連通し、第2の溝が前記流路入口と隣接する他方の前記流路出口と前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に連通する場合に対応して、前記出口バルブ装置を順に導通するように制御する特定の順序は、まず前記第1の溝に連通する前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御し、次に前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御し、最後に前記第2の溝に連通する他方の前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御することである。
【0028】
さらに、前記フローセル用担体シート内のL字状溝が3つの流路出口に連通する場合に対応して、前記出口バルブ装置のうち、導通するように制御される対応するものは、前記L字状溝の頂点位置に対応する流路出口の出口バルブ装置である。
【0029】
さらに、前記液体舗装方法は、フローセル用担体シート内の核酸サンプル又は試薬の液体舗装のために使用される。
【0030】
さらに、前記液体舗装方法は、正圧で前記流体を押して液体舗装を行い、負圧で廃液を収集する。
【0031】
第3の態様において、液体舗装システムを提供し、前記液体舗装システムは、
上記液体舗装装置と、
流体源から前記液体舗装装置に流体を駆動し、前記液体舗装装置内を流れるための第1の動力装置と、
前記動力装置と前記液体舗装装置との間に設けられ、前記動力装置から前記液体舗装装置までの流体経路のオンオフを制御するためのバルブ装置と、
前記動力装置、前記バルブ装置及び前記液体舗装装置内の前記入口バルブ装置及び出口バルブ装置を制御するための制御装置とを含む。さらに、
前記液体舗装システムは、前記液体舗装装置の下流側経路に設けられ、前記液体舗装装置内の廃液の流出に動力を提供するための第2の動力装置をさらに含む。
【0032】
第4の態様において、組み合わせ装置を提供し、前記組み合わせ装置は、
前記液体舗装装置、及び
前記液体舗装装置の担体シート接合部と揃えるように取り付けられ、前記担体シート接合部の第1の孔の流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くための洗浄構造を備える補助洗浄ツールを含む。
【0033】
さらに、前記補助洗浄ツールは、本体を含み、前記洗浄構造は、前記本体に設けられ、前記本体が前記液体舗装装置に取り付けられた時、前記洗浄構造は、前記担体シート接合部の位置に対応する。
【0034】
さらに、前記洗浄構造は、頂部部分と、前記頂部部分の縁から前記液体舗装装置に延びる庇部分とを含むキャップ形状であり、前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くためのドレイン構造が設けられ、又は、前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くためのドレイン溝が設けられ、又は、前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くための「一」字形、「十」字形、又は「米」字形のドレイン溝が設けられる。
【0035】
さらに、前記洗浄装置は、前記本体に接着又は係合により固定される。液体通過装置であって、流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含み、前記マニホールドブロックには、前記流路に連通する流体入口、流体出口、及び担体シート接合部が開設され、前記担体シート接合部は、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時にフローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、前記担体シート接合部内には第1の孔と第2の孔を有し、前記担体シート接合部内の第2の孔が、流体経路を介して前記流路に接続され、前記担体シート接合部内の第1の孔が、流体経路を介して前記流路に接続され、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時に前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、
そのうち、前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記フローセル用担体シートに出入り、その後に前記流体出口を介して流出し、又は、前記流体入口から前記流路に入る流体が、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記担体シート接合部に入り、その後に前記担体シート接合部の第2の孔を介して前記流路に入り、前記流体出口から流出し、又は、前記流体入口から前記流路に入る流体が、前記第2の孔を介して前記担体シート接合部に出入り、その後に前記流体出口を介して流出することを特徴とする。
【0036】
さらに、前記担体シート接合部内にシールリングが設けられ、前記シールリングには第1の孔及び第2の孔が設けられ、前記シールリングの第1の孔は、前記担体シート接合部内の第1の孔に連通し、前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、前記シールリングの第2の孔は、前記シールリングの第1の孔から出た流体が前記担体シート接合部の第2の孔に入ることを可能にする。
【0037】
さらに、前記シールリングは、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、前記リング本体は、前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記リング本体に開設され、前記リング本体の上下両側に連通する。
【0038】
さらに、前記シールリングは、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、前記リング本体は、対前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記接続部に開設され、前記接続部の上下両側に連通する。
【0039】
また、前記流路は、前記流体入口に連通する第1の流路と、前記流体出口に連通する第2の流路とを含み、前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通する。
【0040】
さらに、前記流体出口は、第1の流体出口と第2の流体出口を含み、前記流路は前記流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体出口を連通する第2の流路を含み、前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通する。
【0041】
さらに、前記流体入口は、第1の流体入口と第2の流体入口を含み、前記流体出口は第1の流体出口と第2の流体出口を含み、前記流路は前記第1の流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体入口と第2の流体出口を連通する第2の流路を含み、前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通する。
【0042】
さらに、前記流体入口は、第1の流体入口と第2の流体入口を含み、前記流体出口は第1の流体出口と第2の流体出口を含み、前記流路は前記第1の流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体入口を連通する第2の流路及び、前記第2の流体出口を連通する第3の流路を含み、前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は複数あり、前記担体シート接合部の少なくとも1つの第2の孔は前記第2の流路を連通し、少なくとももう1つの第2の孔は前記第3の流路を連通する。
【0043】
さらに、前記流路のうちの少なくとも1つの流路のセグメントは、前記担体シート接合部の第2の孔を介して連通する。
【0044】
さらに、前記流路のうちの1本は、少なくとも2つのセグメントを含み、前記担体シート接合部の第2の孔は、複数であり、前記担体シート接合部の少なくとも1つの第2の孔は、そのうちのセグメントの一方に連通し、前記担体シート接合部の少なくとも1つの他の第2の孔は、他方のセグメントに連通する。
【0045】
さらに、前記マニホールドブロックは、複数のサブブロックを含み、サブブロックの各々の間には、配管で対応する流路を連通させる。
【発明の効果】
【0046】
本願の実施形態にて提供される液体舗装装置、液体舗装方法、液体舗装システム及び組み合わせ装置と液体通過装置は、正圧による液体舗装方式を採用し、液体舗装速度を大幅に向上させ、フローセル内に気泡が発生する可能性を減少させ、大きなサイズ、小さなアスペクト比のフローセル用担体シートの液体舗装に適し、フローセル用担体シートに順に入る試薬の間の置換効率及び液体舗装の均一性を顕著に向上させることができ、しかも、その提供される洗浄装置及び洗浄方法は、液体舗装装置のメンテナンス性及び液体舗装の確実性を向上させ、装置の耐用年数を向上させ、装置の故障率を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本願の実施例に必要な図面を簡単に紹介するが、以下の説明における図面は、本願の実施例の一部に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、他の図面をこれらの図面から得ることができることは明らかである。
【0048】
図1A】本願にて提供されるフローセル用担体シートの第1の実施形態の概略図である。
図1B】本願にて提供されるフローセル用担体シートの第2の実施形態の概略図である。
図2】本願にて提供される液体舗装装置の第1の実施形態の概略斜視図である。
図3図2に示す液体舗装装置の分解図である。
図4図2に示す液体舗装装置のマニホールドブロック内の流路分布の概略図である。
図5図4に示すマニホールドブロック内の流体の流れ方向の概略図である。
図6図4に示すマニホールドブロック内及びフローセル用担体シート内の流体の流れ方向の概略図である。
図7A-7C】本願の一実施形態におけるフローセル用担体シート内の液体舗装の過程の概略図である。
図8】本願の実施形態にて提供される補助洗浄ツールの概略斜視図である。
図9】本願の実施形態にて提供される洗浄装置の概略斜視図である。
図10A】本願の一実施形態にて提供されるシールリングの概略斜視図である。
図10B図10Aに示すシールリングの部分断面図である。
図11】本願にて提供される液体舗装装置の第2の実施形態におけるマニホールドブロック内の流路の概略図である。
図12】本願にて提供される液体舗装装置の第3の実施形態におけるマニホールドブロック内の流体の流れ方向の概略図である。
図13】本願にて提供される液体舗装システムの第1の実施形態の概略図である。
図14】本願にて提供される液体舗装システムの第2の実施形態の概略図である。 以下、本願の実施形態について上記図面を参照して説明する。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本願の実施例における技術的解決手段を、本願の実施例における図面を参照して、明確かつ完全に説明するが、説明される実施例は、本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例に過ぎないことが明らかである。本願における実施例に基づいて、当業者であれば、創造的な労力を払わずに取得する他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0050】
なお、あるアセンブリが他のアセンブリに「固定」、「取り付け」されるとした場合、これは他のアセンブリの直上にある場合もあれば、中心に位置するアセンブリがある場合もある。あるアセンブリが他のアセンブリに「設けられる」と表現される場合、他のアセンブリに直接設けられるか、又は、中心に位置するアセンブリが同時に存在することもある。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連して列記される項目のうちの1つ以上の全て及び任意の組み合わせを含む。
【0051】
図1Aに示すように、本願に係る小さなアスペクト比のフローセル用担体シートの第1の実施形態の概略図である。本実施形態では、前記フローセル用担体シート1aは、正方形であり、内部に正方形の流路11aを有する。前記フローセル用担持シート1aは、下側が基板13a、上側がカバーシート15aであり、カバーシート15aが基板13aに被せられ、カバーシート15aと基板13aとの間に前記流路11aが形成される。基板13aの四隅の位置には開口が開設され、そのうちの1つの開口は、流路入口111aであり、他の3つの開口は、流路出口113aであり、流路入口111aと流路出口113aの外側にはいずれもシールリング(図示せず)が設けられる。流路入口111aと隣接する一方の流路出口113a(以下、第1の流路出口113aという)との間に1本の溝115aが開設され、他方の2つの流路出口113aの間にも1本の溝115aが開設され、2本の溝115aは、いずれも基板13aの流路11aに面する片側に開設され、2本の溝115aは、整流用である。そのうちの1つの流路出口113aは、流路入口111aの対角位置(以下、第2の流路出口113aという)に設けられ、他方の流路出口113a(以下、第3の流路出口113aという)は、流路入口111aに隣接し、第1の流路出口113aと第3の流路出口113aは、流路入口111aと第2の流路出口113aを結ぶ線の両側に配列される。
【0052】
図1Bに示すように、本願に係る小さなアスペクト比のフローセル用担体シートの第2の実施形態の概略図である。本実施形態では、前記フローセル用担体シート1bも正方形であり、内部に正方形の流路11bを有する。前記フローセル用担持シート1bは、下側が基板13b、上側がカバーシート15bであり、カバーシート15bが基板13bに被せられ、カバーシート15bと基板13bとの間に前記流路11bが形成される。基板13bの四隅の位置には開口が開設され、そのうちの1つの開口は、流路入口111bであり、他の3つの開口は、流路出口113bであり、流路入口111bと流路出口113bの外側にはいずれもシールリング(図示せず)が設けられる。3つの流路出口113bの間には、整流用のL字状溝115bが開設され、L字状溝115bは、まず、流路入口111bに隣接する一方の流路出口113b(以下、第1の流路出口113bという)から、流路入口111bの対角位置にある流路出口113b(以下、第2の流路出口113bという)まで延び、さらに、第2の流路出口113bから、流路入口111bに隣接する他方の流路出口113b(以下、第3の流路出口113bという)まで延び、第2の流路出口113bは、L字状溝115bの頂点位置にある。
【0053】
L字状溝115bは、基板13bの流路11bに面する片側に開設され、第1の流路出口113bと第3の流路出口113bは、流路入口111bと第2の流路出口113bを結ぶ線の両側に配列される。
【0054】
図2及び図3に示すように、本願の液体舗装装置の第1の実施形態の概略図である。本実施形態の液体舗装装置2は、図1aに示すフローセル用担持シート1a及び図2に示すフローセル用担持シート1bを液体舗装するために用いられる。前記液体舗装装置2は、マニホールドブロック21と、支持台22と、担体シート取り付け台23とを含む。前記担体シート取り付け台23は、支持台22の中央位置に設けられ、フローセル用担体シートを取り付けるためである。本実施形態では、前記担体シート取り付け台23は、フローセル用担体シートを真空吸着により担体シート取り付け台23に吸着し、前記フローセル用担体シートの基板の外側面を取り付け固定面として担体シート取り付け台23に吸着させられる。前記担体シート取り付け台23には、ガスチャネル231が設けられ、前記ガスチャネル231は、真空アダプター232を介して外部真空源(図示せず)に接続される。本実施形態では、前記担体シート取り付け台23の下側には、担体シート取り付け台23に取り付けられたフローセル用担体シート内の流体に必要に応じて適切な温度を提供するための温度制御モジュール24がさらに設けられる。温度制御モジュール24の片側には、温度測定器25がさらに設けられ、温度測定器25は、温度制御モジュール24と連動して、制御装置(図示せず)がフローセル用担体シート内の流体の温度を制御するために用いられる。
【0055】
前記マニホールドブロック21は、担体シート取り付け台23の周りで支持台22に設けられ、本実施形態では、マニホールドブロック21は、ねじ締結、スナップ締結などの機械的締結方式で支持台22に固定されることができ、マニホールドブロック21は、図4に示すように、第1の流路211と第2の流路212とを含む流路が内部に設けられる。また、マニホールドブロック21には、内部流路に連通する複数の開口がさらに開設され、前記開口は、流体入口213と、第1の流体出口214と、第2の流体出口216と、複数のバルブ接続口217とを含む。マニホールドブロック21には、当該複数のバルブ接続口217により、制御装置によりある流路を連通又は遮断して流体の流れ方向を導く複数のバルブ装置218が接続される。本実施形態では、前記バルブ装置218は、フローセル用担体シートの入口に対応して設けられた入口バルブ装置218aと、フローセル用担体シートの出口に対応して設けられた出口バルブ装置218bと、入口バルブ装置218aと出口バルブ装置218bとの間に設けられたバイパスバルブ装置218cとを含む。本実施形態では、前記複数のバルブ装置218は、二方バルブを例に挙げたが、本願は、バルブ装置218のタイプを限定するものではなく、前記バルブ装置218は、他のタイプのバルブ装置であってもよく、適用する時に本願が必要とする目的を達成すればよい。
【0056】
出口バルブ装置218bの各々は、フローセル用担体シートの流路出口に対応して設けられ、出口バルブ装置218bは、フローセル用担体シートの流路出口と1対1の関係にあっもよい。図1aに示すフローセル用担体シート1aに適用される液体舗装を例にとると、出口バルブ装置218bは、フローセル用担体シート1の3つの流路出口113aにそれぞれ対応する3つである。図1bに示すフローセル用担体シート1bに適用される液体舗装を例にとると、出口バルブ装置218bは、フローセル用担体シート1bの3つの流路出口113bにそれぞれ対応する3つである。
【0057】
前記マニホールドブロック21には、担体シート接合部219がさらに設けられ、前記担体シート接合部219は、フローセル用担体シートの流路入口と流路出口に対応して設けられ、フローセル用担体シートの流路入口と流路出口と1対1の関係にある。図1aに示すフローセル用担体シート1aに適用される液体舗装を例にとると、マニホールドブロック21には4つの担体シート接合部219が設けられ、そのうちの1つの担体シート接合部219は、フローセル用担体シート1aの流路入口111aに対応して設けられ、他の3つの担体シート接合部は、フローセル用担体シート1aの流路出口113aに1対1に対応して設けられる。担体シート接合部219の各々の内には、第1の孔2191と第2の孔2192が開設され、第1の孔2191は、入口バルブ装置218a又は出口バルブ装置218bに連通し、第2の孔2192は、第2の流路212に連通する。担体シート接合部219の各々の内には、第1の孔261と第2の孔262が開設される第1のシールリング26が取り付けられ、第1の孔261は、担体シート接合部219内の第1の孔2191に連通し、第2の孔262は、担体シート接合部219内の第2の孔2191に連通する。フローセル用担体シート1を取り付け台23に置いた後、フローセル用担体シート1aの開口は、シールリング26と1対1に位置合わせされ、シールリング26の第1の孔261がフローセル用担体シート1aの流路入口111a又は流路出口113aに連通することで、フローセル用担体シート1aの流路入口111aを、担体シート接合部219内の第1の孔2191を介して入口バルブ装置218aと第1の流路211に接続させ、フローセル用担体シート1aの流路出口113aを、担体シート接合部219内の第2の孔2192を介して出口バルブ装置218bと第1の流路211に接続させて、第1の流路211内の流体は、入口バルブ装置218a、第1の孔2191と261、及び流路入口111aを介してフローセル用担体シート1a内に入ることができ、フローセル用担体シート1a内の流体は、流路出口、第1の孔261と2191、及び出口バルブ装置218bを介して第1の流路211に入ることができる。シールリング26の第2の孔262は、担体シート接合部219内の第2の孔2192を介して第2の流路212に連通する。本実施形態では、前記シールリング26は、中心部263と、中心部263に外嵌されたリング本体264とを含み、前記第1の孔261は、中心部263に開設される。前記リング本体264の縁部は、担体シート接合部219の孔壁に当接し、担体シート接合部219の孔壁との間にシールを形成する。リング本体264には、その上側が担体シート接合部219の外側に向けられ、下側が担体シート接合部219の内側に向けられた状態で、リング本体264の上下両側を貫通する前記第2の孔262としての切欠部を有する。第2の孔262は、洗浄液を導き、整流、絞り、シールリング26の残留物を排出するためである。
【0058】
前記入口バルブ装置218aは、マニホールドブロック21に開設された流路により、第1の流路211と、フローセル用担体シートの入口に対応して取り付けられたシールリング26の第1の孔261にそれぞれ連通する。出口バルブ装置218bの各々は、マニホールドブロック21に開設された流路により、第1の流路211と、フローセル用担体シートの出口に対応して取り付けられたシールリング26の第1の孔261にそれぞれ連通する。本実施形態では、バイパスバルブ装置218cは、第1の流路211に設けられ、バイパスバルブ装置218cを基準として、第1の流路211は、バイパスバルブ装置218cの前に位置する第1のセグメントと、バイパスバルブ装置218cの後に位置する第2のセグメントとを含む。入口バルブ装置218aは、第1のセクションに接続され、全ての出口バルブ装置218bは、第2のセクションに接続され、バイパスバルブ装置218cは、マニホールドブロック21に開設された流路により、第1の流路211の2つのセクションにそれぞれ接続され、第1の流路211の連通の可否を制御する。
【0059】
本実施形態では、第1の流路211は、一端が流体入口213に連通し、他端が第1の流体出口214に連通し、中央がバイパスバルブ装置218cに接続され、バイパスバルブ装置218cにより第1の流路211の連通の可否を制御する。バイパスバルブ装置218cが導通する時、流体入口213から第1の流路211に流入した流体は、第1の流体出口214からマニホールドブロック21に流出することができる。本実施形態では、流体入口213は、試薬及び洗浄液をマニホールドブロック21にそれぞれ異なる時間間隔で入れる共通流体入口であり、第1の流路211は、試薬及び洗浄液をそれぞれ異なる時間に流すための共通流路であり、第2の流路212は、洗浄液流路であり、担体シート接合部219の第2の孔2192と第2の流体出口216にそれぞれ連通する。図5に示すように、流体入口213から第1の流路211に入る流体は、入口バルブ装置218aによりフローセル用担体シートに入り、その後に出口バルブ装置218bから出て、さらに、第1の流路211を介して第1の流体出口214から液体舗装装置2に排出することで、フローセル用担体シート内の液体舗装を可能にし、本願では、フローセル用担体シートに流体が出入りしてフローセル用担体シートの液体舗装を可能にするための流体回路を「液体舗装回路」と呼ばれ、本実施形態では、第1の流路211は、液体舗装回路を構成し、流体入口213から第1の流路211に入った流体は、バイパスバルブ装置218cにより、第1の流路211の別のセグメントを通して、最後に第1の流体出口214から液体舗装装置2に排出することで、余剰液体の排除を可能にし、流体入口213から第1の流路211に入る流体は、入口バルブ装置218aによりシールリング26の第1の孔261に入り、その後に第2の孔262を介して第2の流路212に入り、第2の流体出口216から液体舗装装置2に排出することで、マニホールドブロック21内の管路の一部及びシールリング26の一部の洗浄を可能にし、流体入口213から第1の流路211に入る流体は、いずれかの出口バルブ装置218bによりシールリング26の第1の孔261に入り、その後に第2の孔262を介して第2の流路212に入り、第2の流体出口216から液体舗装装置2に排出することもできる。本願では、マニホールドブロック及び/又はフローセル用担体シートを洗浄するために、関連する管路や部材に流体を流すための流体回路を「洗浄回路」と呼ばれ、本実施形態では、第1の流路211と第2の流路212は、洗浄回路を構成する。上記紹介した流体の流れ方向は、いずれも入口バルブ装置218a、出口バルブ装置218b、及びバイパスバルブ装置218cを制御することで実現される。
【0060】
実際の適用の場合では、フローセル用担体シートは、その入口、出口が対応する位置のシールリング26にそれぞれ押し付けられ、シールリング26の第1の孔261がフローセル用担体シートの入口又は出口と位置合わせされる状態で、取り付け台23に取り付けられる。マニホールドブロック21の流体入口213は、バルブ装置(図示せず)により上流側ポンプ(例えば、シリンジポンプ、図示せず)に接続され、第2の流体出口216は、別のバルブ装置(図示せず)により下流側ポンプ(図示せず)に連通し、上流側ポンプ、下流側ポンプ、入口バルブ装置218a、出口バルブ装置218b及びバイパスバルブ装置は、いずれも制御装置に接続され、制御装置により起動又は導通される。
【0061】
図1aに示すフローセル用担体シート1aに対する液体舗装及び洗浄に適用されることを例にとると、本願の液体舗装方法及び液体舗装が完了した後に液体舗装装置2を洗浄する洗浄方法をさらに説明する。
【0062】
液体舗装のフローは、以下のとおりである。
図6及び図7A乃至図7Cに示すように、入口バルブ装置218aは、フローセル用担体シート1aが取り付け台23に取り付けられた後、フローセル用担体シート1aの流路入口111aに対応して設けられ、第1の出口バルブ装置218bは、第1の流路出口113aに対応して設けられ、第2の出口バルブ装置218bは、第2の流路出口113aに対応して設けられ、第3の出口バルブ装置218bは、第3の流路出口113aに対応して設けられ、液体舗装の過程で、まず上流側ポンプを起動させ、流体としての試薬が上流側ポンプにより流体入口213に送られる。次に、入口バルブ装置218aとバイパスバルブ装置218cを導通するように制御し、試薬を第1の流路211に流して、マニホールドブロック21の流体入口213からフローセル用担体シート1aの流路入口111aまで試薬を充填し、その後にバイパスバルブ装置218cをオフ、第1の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、流体は、入口バルブ装置218aにより流路入口111aを介してフローセル用担体シート1a内に入り、溝115aに沿って第1の流路出口113aに至り、この過程で、流体の一部が溝115aをオーバーフローして、流路11a内に鈍円型の前縁前線を形成し、第1の出口バルブ装置218bをオフ、第2の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、流体は、入口バルブ装置218aにより流路入口111aを介して流路11a内に入り、流路入口111aから第2の流路出口113aに流れ、第2の出口バルブ装置218bをオフ、第3の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、流体は、入口バルブ装置218aにより流路入口111aを介して流路11a内に入り、流路入口111aから第3の流路出口113aに流れることで、フローセル用担体シート1a内の流路11a全体に均一な液体舗装が完了する。液体舗装が完了した残留液は、第1の流体出口214から流出する。上記ステップでは、上流側ポンプによる供給液体は、粘度が小さい流体に対しては、1段階で送液することにより、粘度が大きい流体に対しては、複数段階で送液することにより、実現することができる。
【0063】
洗浄のフローは、以下のとおりである。
液体舗装の過程で、各流路/管路及びマニホールドブロック21のシールリング26における残留液を除去し、残留液による次回の液体舗装への影響及びその内容物による液体舗装装置の部材への影響を回避するために、1回又は複数回の液体舗装の後に、1回又は複数回の洗浄を行う。
【0064】
洗浄前に、フローセル用担体シートが除去される。洗浄過程で、まず上流側ポンプを起動させ、流体としての洗浄液が上流側ポンプにより流体入口213に送られ、次に、バイパスバルブ装置218cを導通するように制御し、洗浄液を第1の流路211を介して第1の流体出口214に至り、第1の流路211からマニホールドブロック21の下流側の管路まで洗浄液を充填し、下流側ポンプを起動させ、洗浄液が排出されるように、洗浄回路を負圧状態に維持し、第3の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第3の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、当該シールリング26の第2の孔262に落下させ、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、第2の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第2の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、当該シールリング26の第2の孔262に落下させ、第2の流路212及び第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、第1の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第1の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、シールリング26の第2の孔262に落下させ、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、入口バルブ装置218aを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を入口バルブ装置218aに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、当該シールリング26の第2の孔262に落下させ、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させる。上記洗浄方法は、液体舗装装置2の上流側の圧力源:上流側ポンプにより正圧で洗浄液を所定の管路やシールリングに通過させてから、洗浄回路の下流側の圧力源:下流側ポンプにより回収、排除して、複数回繰り返して、より良好な洗浄効果を得ることもできる。
【0065】
再び図1bに示すフローセル用担体シート1bに対する液体舗装及び洗浄に適用されることを例にとると、本願のもう1つの液体舗装方法及び液体舗装が完了した後に液体舗装装置2を洗浄する洗浄方法を説明する。
【0066】
液体舗装のフローは、以下のとおりである。
入口バルブ装置218aは、フローセル用担体シート1bが取り付け台23に取り付けられた後、フローセル用担体シート1bの流路入口111bに対応して設けられ、第1の出口バルブ装置218bは、第1の流路出口113bに対応して設けられ、第2の出口バルブ装置218bは、第2の流路出口113bに対応して設けられ、第3の出口バルブ装置218bは、第3の流路出口113bに対応して設けられ、液体舗装の過程で、まず上流側ポンプを起動させ、流体としての試薬が上流側ポンプにより流体入口213に送られる。次に、バイパスバルブ装置218cを導通するように制御し、試薬を第1の流路211に流して、マニホールドブロック21の流体入口213からフローセル用担体シート1bの流路入口111bまで試薬を充填し、その後にバイパスバルブ装置218cをオフ、第2の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、試薬は、入口バルブ装置218aにより流路入口111bを介してフローセル用担体シート1b内に入り、試薬の前縁前線は、扇形になり、最後に、直角L字状溝115bにより第2の流路出口113bに導くことで、フローセル用担体シート1b内の流路11b全体に均一な液体舗装が完了する。液体舗装が完了した残留液は、第2の出口バルブ装置218bにより第1の流体出口214から流出する。上記ステップでは、上流側ポンプによる供給液体は、粘度が小さい流体に対しては、1段階で送液することにより、粘度が大きい流体に対しては、複数段階で送液することにより、実現することができる。
【0067】
洗浄のフローは、以下のとおりである。
今回紹介した洗浄方法では、補助洗浄ツールを用いて補助的に洗浄を行った。図8に示すように、本願の補助洗浄ツールの第1の実施形態の概略図であり、本実施形態の補助洗浄ツール31の洗浄構造311は、マニホールドブロック21における流体がフローセル用担体シートに出入りする入口、出口の周囲部分に端面で押し付けて当てられる。
【0068】
前記補助洗浄ツール31は、本体310と、本体310に設けられた洗浄構造311と、位置決め構造312と、取り付け構造313とを含む。取り付け構造313は、本体310を液体舗装装置2に取り付けるためであり、本実施形態では、取り付け構造313は、担体シート取り付け台23に対応して設けられた取り付け面であり、担体シート取り付け台23に対応して物体を真空吸着により固定する実施形態であり、前記取り付け面は、被吸着面であり得る。前記位置決め構造312は、前記補助洗浄ツール31をマニピュレータで挟んで液体舗装装置2に取り付ける際の位置決めに用いられ、本実施形態では、前記位置決め構造312は、方向指向を有する。前記洗浄構造311は、液体舗装装置2における担体シート接合部219に対応して設けられる。本実施形態では、洗浄構造311の各々は、ほぼ、頂部部分3111と、頂部部分3111の縁から液体舗装装置2に延びる庇部分3113とを含むキャップ形状であり、庇部分3113の末端面がマニホールドブロック21における流体のフローセル用担体シートに出入りするための入口及び出口の周囲部分に押し付けて当てられる。本実施形態では、洗浄構造311の各々は、接着又は機械的な係止で本体310に固定され、前記本体310には、前記洗浄構造311を収容するための孔部又は窪みが設けられる。洗浄構造311の各々は、全体として又は庇部分3113のみが、ゴム、シリコン、発泡体などの弾性材料又は変形可能な材料で作られる。洗浄構造311の各々の頂部部分3111の内側には、流体を洗浄構造311の中央領域から洗浄構造311の縁部領域に導くためのドレイン構造3115が設けられ、補助洗浄ツール31を液体舗装装置2に取り付けて液体舗装装置2の洗浄を補助する際に、洗浄構造311が液体舗装装置2のシールリング26に対応して被せられ、シールリング26の第1の孔261から出た洗浄液がドレイン構造3115により第2の孔262に導くことで、第2の流路212に入り、下流側ポンプにより収集して除去される。一実施形態では、前記ドレイン構造3115は、ドレイン溝であり、前記ドレイン溝は、一字型、十字形、又は米字形などの形状のドレイン溝であってもよい。
【0069】
補助洗浄ツール31を用いて補助的に洗浄を行った洗浄フローは、以下のとおりである。
まず、補助洗浄ツール31を液体舗装装置2に取り付け、補助洗浄ツール31の洗浄構造311を、液体舗装装置2のシールリング26の周囲に1対1に対応して覆い、上流側ポンプを起動させ、流体としての洗浄液が上流側ポンプにより流体入口213に送られ、バイパスバルブ装置218cを導通するように制御し、洗浄液を第1の流路211を介して第1の流体出口214に至り、第1の流路211からマニホールドブロック21の下流側の管路まで洗浄液を充填し、下流側ポンプを起動させ、洗浄液が排出されるように、洗浄回路を負圧状態に維持し、第3の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第3の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、第2の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第2の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212及び第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、第1の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第1の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、入口バルブ装置218aを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を入口バルブ装置218aに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させる。
【0070】
本願の補助洗浄ツールは、第2の実施形態をさらに有し、第2の実施形態の補助洗浄ツールは、第1の実施形態の補助洗浄ツール31とほぼ同様であり、異なる主な点は、第2の実施形態の補助洗浄ツールが液体舗装装置2に取り付けられた後、補助洗浄ツールの洗浄構造とマニホールドブロック21における流体のフローセル用担体シートに出入りするための入口、出口の周囲部分との間に、洗浄回路とフローセル用担体シート内の流体回路との間の管路圧を均衡させるための隙間(図示せず)が存在することである。本実施形態では、前記洗浄構造は、液体舗装装置2における担体シート接合部219との雄雌対構造を形成することができる。液体舗装回路の下流側、すなわち第1の流体出口214の下流側には、一方向バルブ又は2ポート電磁バルブ(図示せず)が設けられ、液体舗装装置2の下流側の管路内の液体の逆流を低減又は防止する。
【0071】
本実施形態では、補助洗浄ツールを用いて補助的に行われる洗浄フローは、以下のとおりである。
まず、洗浄回路の下流側ポンプを起動させ、洗浄液が排出されるように、洗浄回路を負圧状態に維持し、補助洗浄ツールを液体舗装装置2に取り付け、補助洗浄ツールの洗浄構造を、液体舗装装置2のシールリング26の周囲に1対1に対応して覆い、上流側ポンプを起動させ、流体としての洗浄液が上流側ポンプにより流体入口213に送られ、バイパスバルブ装置218cを導通するように制御し、及び液体舗装回路の下流側の一方向バルブ又は2ポート電磁バルブを導通するように制御し、洗浄液を第1の流路211と第1の流体出口214を介して下流側管路に至り、第1の流路211からマニホールドブロック21の下流側の管路まで洗浄液を充填し、液体舗装回路の下流側の一方向バルブ又は2ポート電磁バルブを導通するように制御し、下流側の管路を遮断させ、流体の逆流を低減又は防止し、第3の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第3の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、第2の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第2の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、第1の出口バルブ装置218bを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を第1の出口バルブ装置218bに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させ、入口バルブ装置218aを導通するように制御し、上流側ポンプを制御して作動し続けると、洗浄液を入口バルブ装置218aに対応するシールリング26の第1の孔261から押し出し、対応する洗浄構造311により当該シールリング26の第2の孔262に導き、第2の流路212と第2の流体出口216を介して下流側ポンプにより収集させる。
【0072】
図9に示すように、本願の一実施形態にて提供されるフローセル用担体シートの流路入口と流路出口を洗浄するための洗浄装置の概略図である。前記洗浄装置4は、液体舗装装置2と合わせて使用され、所定の洗浄頻度で、フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口の周囲領域を洗浄して、フローセル用担体シートの取り付け固定面を清浄に維持するために用いられる。前記洗浄装置4は、マニホールドブロック41と、支持台42と、担体シート取り付け台43とを含む。前記担体シート取り付け台42は、支持台41の中央部に設けられ、フローセル用担体シートを取り付けるためである。本実施形態では、前記担体シート取り付け台23が、担体シート取り付け台43にフローセル用担体シートを真空吸着により吸着し、フローセル用担体シートの基板の外側面が取り付け固定面として担体シート取り付け台23に吸着される。マニホールドブロック41は、担体シート取り付け台23の周りに設けられた複数のサブブロック410を含み、サブブロック410の各々は、フローセル用担体シートの流路入口又は流路出口に対応して設けられる。洗浄装置4が図1aに示すフローセル用担体シート1aを洗浄することを例にとると、前記マニホールドブロック41は、フローセル用担体シート1aに対応して、4つのサブブロック410を含み、そのうちの1つのサブブロック410は、フローセル用担体シート1aの流路入口111aに対応して設けられ、他の3つのサブブロック410は、フローセル用担体シート1aの流路出口113aに対応して設けられる。サブブロック410の各々の内には、第1のセグメント411と第2のセグメント412の2つのセグメントを含む流路が設けられる。サブブロック410の各々のフローセル用担体シート1aの流路入口111a又は流路出口113aと対向する位置には、シールリング44を取り付けるための担体シート接合部413がさらに設けられる。図10に示すように、前記シールリング44には、第1の孔441と第2の孔442が開設される。本実施形態では、前記シールリング44は、内輪としての中心部443と外輪としてのリング本体444とを含み、リング本体444の外側は、担体シート接合部413の孔壁に当接して、担体シート接合部413の孔壁との間にシールを形成する。リング本体444は、中心部443と隔てて設けられ、かつ中央が接続部445により接続され、接続部445は、リング本体444と中心部443との間のスペースを上下2層に隔てて、接続部445には、上下2層のスペースを連通する孔部が設けられる。前記第1の孔441は、中心部443に開設され、前記接続部443における孔部は、すなわち前記第2の孔442である。第2の孔442は、洗浄液を導き、整流、絞り、シールリング26の残留物を排出するためである。
【0073】
前記担体シート接合部413の底部には、第1の孔4131と第2の孔4132の2つの孔が開設され、そのうち、第1の孔4131は、第1のセグメント411とシールリング44の第1の孔441に連通し、第2の孔4132は、第2のセグメント412とシールリング44の第2の孔に連通し、第1のセグメント411は、マニホールドブロック41に開設された流体入口414に連通し、第2のセグメント412は、サブブロック410に開設された流体出口415に連通する。前記流体入口414と流体出口には、それぞれジョイント416が取り付けられ、ジョイント416により上下流側の管路が接続される。具体的には、本実施形態では、一方のサブブロック410の流体入口414は、マニホールドブロック41全体の流体入口として、管路を介して上流側の洗浄液流体源に接続され、他方のサブブロック410の流体出口415は、マニホールドブロック41全体の流体出口として、管路を介して洗浄プラットフォーム4の下流側ポンプに接続される。複数のサブブロック410の間には、互いに直列に接続され、前のサブブロック410の流体出口415は、次のサブブロック410の流体入口414に接続され、マニホールドブロック41の流体入口414から入った流体は、サブブロック410の各々を順に通してマニホールドブロック41の流体出口415から流出する。流体は、サブブロック410の各々の担体シート接合部413を通した時、フローセル用担体シートの入口又は出口の周囲を洗浄する。
【0074】
具体的な洗浄フローは、以下のとおりである。
液体舗装が完了した後、又は液体舗装が開始する前に、フローセル用担体シートが洗浄装置4に移送されて取り付けられ、フローセル用担体シートの流路入口と流路出口が、フローセル用担体シートとシールを形成するシールリング44の第1の孔441とそれぞれ位置合わせされ、下流側ポンプを起動させ、洗浄液流体源から洗浄装置4の流体入口414から流体としての洗浄液が入った後、複数のサブブロック410を順に流れ、洗浄回路を充填し、フローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を洗浄液で濡らして洗浄し、洗浄を例えば3-10秒間継続した後、下流側バルブを閉じ、洗浄を停止する。
【0075】
図11に示すように、本願の液体舗装装置の第2の実施形態の概略図である。前記液体舗装装置5は、液体舗装装置2とハードウェア構造がほぼ同様であるが、液体舗装装置5では、洗浄回路がフローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を洗浄するためであり、洗浄回路とフローセル用担体シートに試薬を出入りするための液体舗装回路とが互いに独立して設けられ、連通しない点が異なる。
【0076】
液体舗装装置5は、マニホールドブロック51を含み、マニホールドブロック51内には、第1の流路511と第2の流路512が設けられ、第1の流路511は、フローセル用担体シートの液体舗装のために試薬を通過させるためであり、液体舗装の回路を構成し、第2の流路512は、シールリング52及びフローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を洗浄するように洗浄液を通過させるためであり、洗浄回路を構成する。マニホールドブロック51には、第1の流体入口513と、第1の流体出口514と、第2の流体入口515と、第2の流体出口516と、複数のバルブ接続口517を含む複数の開口が設けられる。バルブ接続口がバルブ装置(図示せず)に接続される方式、及びバルブ装置により第1の流路511内の流体の流れを制御することで液体舗装を実現する方式は、いずれも液体舗装装置2について前述した説明を参照することができるため、ここでは詳述しない。第1の流路511は、首尾が第1の流体入口513と第1の流体出口514にそれぞれ連通し、第1の流体入口513を介して上流側ポンプ(図示せず)に連通し、第2の流路512は、首尾が第2の流体入口515と第2の流体出口516にそれぞれ連通し、第2の流体入口515を介して洗浄液流体源(図示せず)に連通し、第2の流体出口516を介して下流側ポンプ(図示せず)に連通する。フローセル用担体シートに対応するマニホールドブロック51の流路入口及び流路出口には、シールリング44の前述の紹介を参照して構造を変えることができるシールリング52を取り付けるための担体シート接合部518が設けられる。本実施形態では、第2の流路512は、複数のセグメントに仕切られ、隣接する2つのセグメントごとに、担体シート接合部518により導通される。具体的には、担体シート接合部518内に複数の孔(図示せず)が開設され、そのうちの少なくとも1つの孔は、第1の流路511内の流体を第1の孔521を介してフローセル用担体シートに導くため、又はフローセル用担体シート内の流体を第1の孔521を介して第1の流路511内に導くため、シールリング52の第1の孔521に連通し、そのうちの少なくとも2つの孔は、第2の流路512の隣接する2つのセグメントにそれぞれ連通するためであり、シールリング52の第2の孔522に連通し、第2の流路512内の流体をシールリング52とフローセル用担体シートの流路入口、流路出口の周囲を通過して洗浄する。
【0077】
液体舗装装置5を用いてフローセル用担体シートを液体舗装するフローは、以下のとおりである。
フローセル用担体シートを液体舗装装置5に移送して取り付けた後、フローセル用担体シートの流路入口と流路出口が、対応するシールリング52の第1の孔521とそれぞれ位置合わせされ、シールリング52がフローセル用担体シートとシールを形成し、液体舗装を開始し、液体舗装フローは、上記の他の実施形態における液体舗装フローの紹介を参照すればよく、ここでは詳述しない。
【0078】
シールリング52及びフローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を液体舗装装置5で洗浄する洗浄フローは、以下のとおりである。
液体舗装が終了した後、又は次回の液体舗装が開始する前に、下流側ポンプを起動させ、流体としての洗浄液を洗浄液流体源からマニホールドブロック51の第2の流体入口515に入った後、第2の流路512の各々のセグメントを順に流し、洗浄回路を充填して、シールリング52及びフローセル用担体シートの流路入口、流路出口の周囲を洗浄液で濡らして洗浄し、例えば3-10秒間などの所定時間を洗浄した後、下流側ポンプをオフにし、洗浄を停止する。
【0079】
液体舗装装置5は、支持台(図示せず)と担体シート取り付け台(図示せず)とを含み、その設ける方式及び作用は、液体舗装装置2を参照してもよく、ここでは詳述しない。
【0080】
図12に示すように、本願の液体舗装装置の第3の実施形態の概略図である。本実施形態の液体舗装装置6は、液体舗装装置2とハードウェア構造がほぼ同様であるが、いずれも支持台と、担体シート取り付け台と、マニホールドブロックとを含み、そのうち、支持台、担体シート取り付け台の設ける方式及び作用は、液体舗装装置2を参照してもよく、ここでは詳述しない。液体舗装装置6が液体舗装装置2とは、主にマニホールドブロック内部の管路設計の点が異なり、本実施形態では、液体舗装装置6のマニホールドブロック61内に3本の流路が開設され、そのうち、第1の流路611は、フローセル用担体シートの液体舗装のために試薬を通過させるためであり、液体舗装の回路を構成し、第2の流路612aと第3の流路612bは、フローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を洗浄するように洗浄液を通過させるためであり、洗浄回路を構成する。洗浄回路と液体舗装回路とが互いに独立して設けられ、連通しない。
【0081】
マニホールドブロック61には、第1の流体入口613と、第1の流体出口614と、第2の流体入口615と、第2の流体出口616と、及び複数のバルブ装置接続口617とを含む複数の開口が設けられる。本実施形態では、バルブ接続口617がバルブ装置618に接続される方式、及びバルブ装置により第1の流路611内の流体の流れを制御することで液体舗装を実現する方式は、いずれも液体舗装装置2について前述した紹介を参照してもよく、ここでは詳述しない。第1の流路611は、首尾が第1の流体入口613と第1の流体出口614にそれぞれ連通し、第1の流体入口613を介して上流側ポンプ(図示せず)と試薬流体源(図示せず)に連通し、第1の流体出口614を介して下流側の廃液貯留ユニット(図示せず)にそれぞれ連通し、第2の流路612aと第3の流路612bは、第2の流体入口615と第2の流体出口616にそれぞれ連通し、そのうち、第2の流体入口615は、上流側ポンプと洗浄液流体源(図示せず)に連通し、第2の流体出口616は、下流側ポンプ(図示せず)と廃液貯留ユニット(図示せず)に連通する。フローセル用担体シートに対応するマニホールドブロック61の流路入口及び流路出口には、シールリング44の前述の紹介を参照して構造を変えることができるシールリング62を取り付けるための担体シート接合部619が設けられる。第2の流路612aと第3の流路612bとの間には、担体シート接合部619により連通する。具体的には、担体シート接合部619内に複数の孔が開設され、そのうちの少なくとも1つの孔は、第1の流路611内の流体を第1の孔621を介してフローセル用担体シートに導くため、又はフローセル用担体シート内の流体を第1の孔621を介して第1の流路611内に導くため、シールリング62の第1の孔621に連通し、そのうちの少なくとも2つの孔は、第2の流路612aと第3の流路612bにそれぞれ連通するためであり、洗浄液を第2の流路612aから担体シート接合部619に入り、担体シート接合部619内に位置するシールリング62及びフローセル用担体シートの流路入口/流路出口の周囲を濡らして洗浄し、その後に第2の流路612bを介して第2の流体出口616からマニホールドブロック61に排出する。
【0082】
液体舗装装置6を用いてフローセル用担体シートを液体舗装するフローは、上記説明を参照してもよく、ここでは詳述しない。
【0083】
シールリング62及びフローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を液体舗装装置6で洗浄する洗浄フローは、以下のとおりである。
液体舗装が完了した後、又は次回の液体舗装が開始する前に、上流側ポンプと下流側ポンプを起動させ、流体としての洗浄液を洗浄液流体源からマニホールドブロック61の第2の流体入口615に入った後、第2の流路612a、担体シート接合部619、及び第3の流路612bを順に流れ、洗浄回路を充填し、シールリング52及びフローセル用担体シートの流路入口、流路出口の周囲を洗浄液で濡らして洗浄し、例えば3-10秒間などの所定時間洗浄した後、上流側ポンプと下流側ポンプをオフにし、洗浄を停止し、フローセル用担体シートを除去し、下流側ポンプを作動させてシールリング62の残留液を第3の流路612bと第2の流体出口616を介して排出する。
【0084】
本願は、液体舗装装置の第4の実施形態をさらに提供し、第4の実施形態では、前記液体舗装装置は、フローセル用担体シートと一体的に設計され、液体舗装装置のマニホールドブロックは、フローセル用担体シートのカバーシートを構成する。具体的には、前記液体舗装装置は、支持台と、担体シート取り付け台と、マニホールドブロックとを含み、担体シート取り付け台は、支持台上のある領域であってもよく、本実施形態では、担体シート取り付け台は、支持台上の中心領域に設けられ、フローセル用担体シートを構成する基板が当該領域に設けられ、マニホールドブロックが基板の上方に置かれ、マニホールドブロック上のある領域は、基板に対応して隔てて設けられ、本実施形態では、基板とマニホールドブロックとの間は、例えば、基板とマニホールドブロックとの間に、両者をシールフェンスでシールして隔てることで、基板とマニホールドブロックとの間に流路が形成される。本実施形態では、マニホールドブロックの中心領域と基板は、フローセル用担体シートを構成し、マニホールドブロックには、流路入口と複数の流路出口が設けられ、流路入口と流路出口との間、及び/又は、流路出口と流路出口との間には、溝がさらに開設されることで、流体の流路内での広がりを導く。マニホールドブロックにおける流路入口及び流路出口に対応する位置には、担体シート接合部がさらに設けられ、流路入口及び流路出口が対応する担体シート接合部の底部に設けられ、担体シート接合部内には、上記実施例におけるシールリング26又は44を参照して設けられ得るシールリングが取り付けられる。マニホールドブロック内には、さらに液体舗装回路を構成する第1の流路と、洗浄回路を構成する第2の流路(又は第2の流路と第3の流路)とが設けられ(又は第3の流路がさらに設けられ)、マニホールドブロックの外側には、第1の流路に連通する複数のバルブ装置がさらに設けられ、バルブ装置のオンオフを制御することでフローセル用担体シート内の液体舗装を制御する。マニホールドブロック内の流路の設け、マニホールドブロックにおける各開口の設け及びバルブ装置の設けは、本願の前記実施形態を参考してもよい。担体シート接合部内には、第1の流路と第2の流路に連通する少なくとも2つの孔がさらに設けられ、担体シート接合部内の孔の設けも、本願の前記実施形態を参照してもよい。本実施形態では、マニホールドブロックは、ねじ締結、スナップ締結などの機械的締結方式で支持台に固定され、マニホールドブロック自体は、支持台に固定されるとともに、フローセル用担体シートの基板をしっかりと固定する。
【0085】
本実施形態の液体舗装装置による液体舗装方法は、本願の前記紹介を参照してもよく、ここでは詳述せず、液体舗装装置内の管路とシールリングの洗浄方法も本願の前記紹介を参照してもよく、ここでは詳述しない。
【0086】
図13に示すように、本願の液体舗装システムの第1の実施形態の概略図である。本実施形態における液体舗装システム7は、液体舗装装置71を含み、液体舗装装置71には、必要に応じてフローセル用担体シート72が取り付けられ、又は取り外されてもよく、例えば、液体舗装時には、液体舗装装置71には、フローセル用担体シート72が取り付けられる必要があり、洗浄時には、第1に、液体舗装装置71にフローセル用担体シート72が保持され、その時、液体舗装装置71内の管路とシールリングが洗浄されると同時に、フローセル用担体シート72の流路入口と流路出口の周囲が洗浄され、第2に、フローセル用担体シート72を液体舗装装置71から移送し、その際に液体舗装装置71内の管路とシールリングのみが洗浄される。液体舗装装置71は、上記実施形態で紹介したいずれかの液体舗装装置、例えば液体舗装装置2、5又は6であってもよい。
【0087】
液体舗装装置71の上流側には、液体舗装装置71にフローセル用担体シート72の液体舗装に試薬を供給するための試薬流体源731と、液体舗装装置71の内部管路とシールリング、及び/又は、フローセル用担体シート72の流路入口及び流路出口の周囲の洗浄に洗浄液を供給するための洗浄液流体源733とを含む流体源73が設けられる。前記試薬流体源731は、液体舗装装置71とフローセル用担体シート72への試薬の流入、及び液体舗装装置71とフローセル用担体シート72内の試薬の流れに動力を提供する動力装置741に連通し、前記動力装置741は、ポンプであってもよい。前記動力装置741と液体舗装装置71との間の流体経路には、動力装置741と液体舗装装置71との間の流体経路のオンオフを制御するためのバルブ装置751が設けられる。前記洗浄液流体源733は、洗浄液を液体舗装装置71に入るように動力を供給するための動力装置742に連通し、前記動力装置741は、ポンプであってもよい。前記動力装置742と液体舗装装置71との間には、動力装置742と液体舗装装置71との間の連通及び遮断を制御するためのバルブ装置752が設けられる。
【0088】
液体舗装装置71の下流側には、液体舗装装置71から流出する廃液を貯留するための廃液貯留ユニット76が設けられ、廃液貯留ユニット76と液体舗装装置71との間には動力装置743が設けられ、動力装置743は、液体舗装装置71内の廃液が廃液貯留ユニット76に流入するように動力を供給するためのポンプであってもよい。本実施形態では、前記液体舗装システム7には、液体舗装装置71の担体シート取り付け台にフローセル用担体シートを吸着するように低気圧(例えば真空)を供給するための空気圧ユニット77がさらに設けられる。機械的締結方式でフローセル用担体シートを液体舗装装置71に取り付ける他の実施形態では、空気圧ユニット77は省略されてもよい。前記液体舗装システム7には、動力装置741-743、バルブ装置751と752、空気圧ユニット77、及び液体舗装装置71のバルブ装置を制御するためのハードウェアとソフトウェアの集合であり得る制御装置78がさらに設けられる。一実施形態では、前記制御装置78は、処理ユニット、記憶ユニット及びコンピュータプログラムを含むコンピュータ装置であってもよく、コンピュータプログラムは、記憶ユニットに記憶され、処理ユニットにより実行されて、制御装置78による動力装置741-743、バルブ装置751と752、空気圧ユニット77、及び液体舗装装置71のバルブ装置への制御を可能にする。
【0089】
図14に示すように、本願の液体舗装システムの第2の実施形態の概略図である。本実施形態における液体舗装システム8は、液体舗装フローのみ、又は洗浄フローのみを実施するために用いられ、従って、液体舗装システム8は、第1の実施形態の液体舗装システム7と比較して、液体舗装装置又は洗浄装置である機能装置81を含み、機能装置81には、フローセル用担体シート82が取り付けられ、機能装置81の上流側に、試薬又は洗浄液を出力することができる流体源83が設けられ、流体源83と機能装置81との間には、動力装置84及びバルブ装置85が順に設けられる。機能装置81の下流側の設け及びその他の設けは、液体舗装システム7を参照してもよく、ここでは詳述しない。
【0090】
そのうち、機能装置81とは、当該装置が液体舗装装置又は洗浄装置であることを択一的に意味する。
【0091】
本願にて提供される上記液体舗装装置及び液体舗装方法、洗浄装置及び洗浄方法、液体舗装システムなどは、実際の応用において、分子診断や体外診断の分野における、液体舗装や洗浄を必要とするいくつかの環節で使用することができる。例えば、核酸シークエンシングに適用することができ、核酸サンプル又は試薬をフローセル用担体シート内に均一に敷設し、液体舗装が完了した後に、液体舗装装置の管路とシールリング部位を洗浄するため、及び/又はフローセル用担体シートの流路入口と流路出口の周囲を洗浄するためである。
【0092】
本願にて前記提供される液体舗装装置、液体舗装方法、液体舗装システムなどは、正圧による液体舗装方式を採用し、液体舗装速度を大幅に向上させ、フローセル内に気泡が発生する可能性を減少させ、大きなサイズ、小さなアスペクト比のフローセル用担体シートの液体舗装に適し、フローセル用担体シートに順に入る試薬の間の置換効率及び液体舗装の均一性を顕著に向上させることができ、しかも、その提供される洗浄装置及び洗浄方法は、液体舗装装置のメンテナンス性及び液体舗装の確実性を向上させ、装置の耐用年数を向上させ、装置の故障率を低減させることができる。
【0093】
本願で紹介した上記液体舗装装置及び液体舗装方法、洗浄装置及び洗浄方法、液体舗装システムの実施形態の各々、特定の技術的詳細又は技術的特徴は、互いに参照可能又は置換可能であり、例えば、第1の実施形態に係る液体舗装装置2のシールリング26は、別の実施形態で紹介した洗浄装置4のシールリング44と置き換えることができることが理解される。
【0094】
本願の上記実施形態では、バルブ装置をマニホールドブロックの外側に設けた方式のみを紹介したが、バルブ装置の各々は、マニホールドブロックの内側に設けられてもよく、対応する流体経路上に位置させればよいことが理解される。
【0095】
本願の上記実施形態は、シールリングが担体シート接合部内に取り付けられ、担体シート接合部とシールリングとが別個の2つの部材である場合のみを紹介したが、実際には、シールリングは、対応する担体シート接合部と一体化されてもよく、又はシールリングは、対応する担体シート接合部の一部を構成してもよいことが理解される。
【0096】
上記実施形態では、液体舗装装置のマニホールドブロックが一体的に構成される液体舗装装置を紹介したが、実際には、液体舗装装置のマニホールドブロックは、複数のサブブロックから構成されてもよく、例えば、液体舗装装置は、洗浄装置を基準としてマニホールドブロックを複数のサブブロックから構成されるように設けられてもよく、サブブロックの間には管路で接続され、入口バルブ装置及び出口バルブ装置は、対応するサブブロックに設けられてもよく、バイパスバルブ装置は、あるサブブロックに設けられ、又はサブブロックを接続する管路に設けられてもよいことが理解される。
【0097】
上記実施形態では、洗浄装置のマニホールドブロックが複数のサブブロックから構成される洗浄装置を紹介したが、同様に、洗浄装置のマニホールドブロックが一体的に構成されてもよく、洗浄回路がマニホールドブロックに貫通し、首尾の両端が流体入口及び流体出口にそれぞれ接続されることが理解される。
【0098】
上記実施形態で紹介した液体舗装装置及び洗浄装置は、実質的にまとめて液体通過装置と呼ばれ、いずれも、バルブ装置と担体シート接合部とを設けたマニホールドブロックを用いて液体の制御及びドレインを実施し、担体シート接合部に第1の孔を設けるか、又は第1の孔と第2の孔とを同時に設けることで、流体の液体舗装及び/又はある部位の洗浄を可能にする。具体的には、前記マニホールドブロック内に流路が設けられ、前記マニホールドブロックには、前記流路に連通する流体入口、流体出口、及び前記フローセル用担体シートが前記液体透過装置に取り付けられた時にフローセル用担体シート内の流路に連通するための担体シート接合部が開設され、前記担体シート接合部内に第1の孔及び第2の孔を有し、前記担体シート接合部内の第2の孔が、流体経路を介して前記流路に接続され、前記担体シート接合部内の第1の孔が、流体経路を介して前記流路に接続され、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時に前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、そのうち、前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記フローセル用担体シートに出入り、その後に前記流体出口を介して流出し、又は、前記流体入口から前記流路に入る流体が、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記担体シート接合部に入り、その後に前記担体シート接合部の第2の孔を介して前記流路に入り、前記流体出口から流出し、又は、前記流体入口から前記流路に入る流体が、前記第2の孔を介して前記担体シート接合部に出入り、その後に前記流体出口を介して流出する。
【0099】
上記実施形態で紹介した液体舗装装置及び補助洗浄ツールは、実質的には、組み合わせ装置と呼ばれ、ある部位を洗浄する前に、補助洗浄ツールが液体舗装装置に置かれ、液体舗装装置のある部位の洗浄を補助することが理解される。
【0100】
最後に、上記実施例は、単に本願の技術的解決手段を説明するためのものであり、本願を限定するものではなく、好ましい実施例を参照して詳細に説明したが、当業者であれば、本願の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、本願の技術的解決手段を置換又は等価的に置換することができることが理解すべきであろう。
【符号の説明】
【0101】
1a、1b、72、82 フローセル用担体シート
11a、11b 流路
13a、13b 基板
15a、15b カバーシート
111a、111b 流路入口
113a、113b 流路出口
115a、115b 溝
2、5、6、71 液体舗装装置
21、41、51、61 マニホールドブロック
22、42 支持台
23、43 担体シート取り付け台
231 ガスチャネル
232 真空アダプター
24 温度制御モジュール
25 温度測定器
211、511、611 第1の流路
212、512、612a 第2の流路
213、414 流体入口
214、514、614 第1の流体出口
216、516、616 第2の流体出口
217、517、617 バルブ接続口
218、618、751、752、85 バルブ装置
218a 入口バルブ装置
218b 出口バルブ装置
218c バイパスバルブ装置
219、413、518、619 担体シート接合部
26、44、52、62 シールリング
261、2191、441、4131、521、621 第1の孔
262、2192、442、4132、522 第2の孔
263、443 中心部
264、444 リング本体
31 補助洗浄ツール
311 洗浄構造
310 本体
312 位置決め構造
313 取り付け構造
3111 頂部部分
3113 庇部分
3115 ドレイン構造
4 洗浄装置
411 第1のセグメント
412 第2のセグメント
445 接続部 415 流体出口
416 ジョイント
513、613 第1の流体入口
515、615 第2の流体入口
612b 第3の流路
7、8 液体舗装システム
73、83 流体源
731 試薬流体源
733 洗浄液流体源
741、742、743、841、842 動力装置
76、86 廃液貯留ユニット
77、87 空気圧ユニット
78、88 制御装置
81 機能装置
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-11-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローセル用担体シートを液体舗装するための液体舗装装置であって、
前記液体舗装装置は、第1の流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含み、前記マニホールドブロックには、前記第1の流路に連通する第1の流体入口、第1の流体出口、及び複数の担体シート接合部が開設され、前記担体シート接合部の各々の内には、第1の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第1の孔は、フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口のうちの1つにドッキングするためであり、
前記マニホールドブロックには、入口バルブ装置、バイパスバルブ装置及び複数の出口バルブ装置が設けられ、前記入口バルブ装置、出口バルブ装置及び前記担体シート接合部が1対1に対応して、対応する担体シート接合部から前記第1の流路までの流体経路に設けられ、前記流体経路を導通又は遮断するためであり、
前記第1の流路は、第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、前記バイパスバルブ装置は、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの間に設けられ、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの連通又は遮断を制御するためであり、前記入口バルブ装置は、前記第1のセグメントに連通し、前記出口バルブ装置は、前記第2のセグメントに連通することを特徴とする液体舗装装置。
【請求項2】
支持台と、担体シート取り付け台とをさらに含み、
前記担体シート取り付け台とマニホールドブロックは、いずれも前記支持台に設けられ、前記担体シート取り付け台は、前記フローセル用担体シートを取り付けるためであることを特徴とする請求項1に記載の液体舗装装置。
【請求項3】
前記担体シート取り付け台は、真空吸着又は低気圧吸着方式で前記フローセル用担体シートを吸着し、及び/又は、前記マニホールドブロックは、前記担体シート取り付け台の外側に周設されることを特徴とする請求項2に記載の液体舗装装置。
【請求項4】
前記マニホールドブロック内に第2の流路が設けられ、前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体出口が開設され、
前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、前記第2の流路に連通するためであることを特徴とする請求項1に記載の液体舗装装置。
【請求項5】
前記フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口が前記担体シート接合部にドッキングされない時、前記第1の流路内の流体は、対応する担体シート接合部の第1の孔を介して当該担体シート接合部の第2の孔に入り、最後に前記第2の流路を介して前記第2の流体出口から流出することができることを特徴とする請求項4に記載の液体舗装装置。
【請求項6】
前記マニホールドブロックには前記第2の流路に連通する第2の流体入口が開設され、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、少なくとも2つであり、
前記第2の流路は、前記担体シート接合部により複数のセグメントに仕切られ、隣接する2つのセグメントごとに、対応する位置の前記担体シート接合部内の第2の孔を介して連通し、それにより第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出することを特徴とする請求項4に記載の液体舗装装置。
【請求項7】
前記マニホールドブロック内には、第2の流路と第3の流路が設けられ、
前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体入口及び前記第3の流路に連通する第2の流体出口が開設され、
前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔が少なくとも2つであり、2つの前記第2の孔が前記第2の流路と第3の流路にそれぞれ連通することで、第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出することを特徴とする請求項1に記載の液体舗装装置。
【請求項8】
前記担体シート接合部の各々の内にシールリングが設けられ、前記シールリングの各々には、前記担体シート接合部の第1の孔に連通する第1の孔が設けられることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項9】
前記シールリングの各々には、前記担体シート接合部の第2の孔に連通する第2の孔がさらに設けられ、前記シールリングの第2の孔は、前記シールリングの第1の孔から出た流体が前記担体シート接合部の第2の孔に入ることを可能にすることを特徴とする請求項8に記載の液体舗装装置。
【請求項10】
前記シールリングの各々は、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、前記リング本体は、対応する前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記リング本体に開設され、前記リング本体の上下両側に連通することを特徴とする請求項9に記載の液体舗装装置。
【請求項11】
前記シールリングの各々は、中心部、リング本体及び前記リング本体と中心部を接続する接続部を含み、前記リング本体は、対応する前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記接続部に開設され、前記接続部の上下両側に連通することを特徴とする請求項9に記載の液体舗装装置。
【請求項12】
基板とカバーシートとを含むフローセル用担体シートをさらに含み、
前記基板とカバーシートとの間に流路が形成され、前記マニホールドブロックの一部が前記カバーシートを構成することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項13】
前記マニホールドブロックの前記カバーシートを形成する当該部分には、前記流路に連通する流路入口と流路出口が設けられることを特徴とする請求項12に記載の液体舗装装置。
【請求項14】
前記マニホールドブロックの前記基板に面する片側には、前記流路入口と少なくとも1つの前記流路出口に連通し、及び/又は流路出口の一部又は全部に連通する整流用の少なくとも1本の溝が開設されることを特徴とする請求項13に記載の液体舗装装置。
【請求項15】
前記マニホールドブロックの前記カバーシートを形成する当該部分には、1つの流路入口と3つの流路出口が設けられ、前記流体入口と流体出口のうちの任意の3つは、同一直線上にないことを特徴とする請求項14に記載の液体舗装装置。
【請求項16】
前記フローセル用担体シートは、正方形であり、前記流路入口と流路出口は、前記フローセル用担体シートの四隅の位置に分布することを特徴とする請求項15に記載の液体舗装装置。
【請求項17】
前記整流用の溝は、2本であり、
そのうちの1本は、前記流路入口と、隣接する一方の前記流路出口に連通し、もう1本は、前記流路入口と隣接する他方の前記流路出口及び前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に連通し、
又は、前記整流用の溝は、L字状であり、前記溝は、3つの前記流路出口に連通することを特徴とする請求項16に記載の液体舗装装置。
【請求項18】
前記マニホールドブロックは、複数のサブブロックを含み、サブブロックの各々の間には、配管で対応する流路を連通させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項19】
前記液体舗装装置は、フローセル用担体シート内の核酸サンプル又は試薬の液体舗装のために使用されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項20】
請求項1に記載の液体舗装装置を制御して、フローセル用担体シート内の流路に流体を導入するための液体舗装方法であって、
動力装置の起動を制御して、前記動力装置が前記液体舗装装置の流体入口に流体を押しやるステップと、
前記バイパスバルブ装置を導通し、流体が前記流体入口から前記流体出口へ流れるように制御するステップと、
前記バイパスバルブ装置をオフにするように制御するステップと、
前記入口バルブ装置及び前記出口バルブ装置のうちの少なくとも1つを導通し、前記流体がフローセル用担体シート内の流路に入り、前記流路を流れるように制御するステップと、を含む液体舗装方法。
【請求項21】
前記出口バルブ装置のうちの異なるものを導通又は順に導通するように制御することで、前記フローセル用担体シート内での流体の流れ方向を制御し、流体が前記流路の位置の各々に順に満たされるようにすることを特徴とする請求項20に記載の液体舗装方法。
【請求項22】
前記フローセル用担体シート内の整流用の溝の分布及び延在方向に応じて、前記出口バルブ装置の対応するものを、導通又は特定の順序で順に導通するように制御することを特徴とする請求項21に記載の液体舗装方法。
【請求項23】
前記フローセル用担体シート内の2本の整流用の溝の第1の溝が前記流路入口と隣接する一方の前記流路出口に連通し、第2の溝が前記流路入口と隣接する他方の前記流路出口と前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に連通する場合に対応して、
前記出口バルブ装置を順に導通するように制御する特定の順序は、
まず前記第1の溝に連通する前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御し、
次に前記流路入口の対角位置にある前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御し、
最後に前記第2の溝に連通する他方の前記流路出口に対応する出口バルブ装置を導通するように制御することを特徴とする請求項22に記載の液体舗装方法。
【請求項24】
前記フローセル用担体シート内のL字状溝が3つの流路出口に連通する場合に対応して、前記出口バルブ装置のうち、導通するように制御される対応するものは、前記L字状溝の頂点位置に対応する流路出口の出口バルブ装置であることを特徴とする請求項22に記載の液体舗装方法。
【請求項25】
フローセル用担体シート内の核酸サンプルの制御又は試薬の液体舗装のために使用されることを特徴とする請求項20乃至請求項24のいずれか1項に記載の液体舗装方法。
【請求項26】
前記液体舗装方法は、正圧で前記流体を押して液体舗装を行い、負圧で廃液を収集することを特徴とする請求項20乃至25のいずれか1項に記載の液体舗装装置。
【請求項27】
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の液体舗装装置と、
流体源から前記液体舗装装置に流体を駆動し、前記液体舗装装置内を流れるための第1の動力装置と、
前記動力装置と前記液体舗装装置との間に設けられ、前記動力装置から前記液体舗装装置までの流体経路のオンオフを制御するためのバルブ装置と、
前記動力装置、前記バルブ装置及び前記液体舗装装置内の前記入口バルブ装置と出口バルブ装置を制御するための制御装置と、を備える液体舗装システム。
【請求項28】
前記液体舗装装置の下流側経路に設けられ、前記液体舗装装置内の廃液の流出に動力を提供するための第2の動力装置をさらに含む請求項27に記載の液体舗装システム。
【請求項29】
請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体舗装装置、及び
前記液体舗装装置の担体シート接合部と揃えるように取り付けられ、前記担体シート接合部の第1の孔の流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くための洗浄構造を備える補助洗浄ツールを含む組み合わせ装置。
【請求項30】
組み合わせ装置は、前記補助洗浄ツールは、本体を含み、前記洗浄構造は、前記本体に設けられ、前記本体が前記液体舗装装置に取り付けられた時、前記洗浄構造は、前記担体シート接合部の位置に対応することを特徴とする請求項29に記載の組み合わせ装置。
【請求項31】
前記洗浄構造は、頂部部分と、前記頂部部分の縁から前記液体舗装装置に延びる庇部分とを含むキャップ形状であり、
前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くためのドレイン構造が設けられ、又は、
前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くためのドレイン溝が設けられ、又は、
前記頂部部分の内側には、前記担体シート接合部の第1の孔から流出した流体を前記担体シート接合部の第2の孔に導くための「一」字形、「十」字形、又は「米」字形のドレイン溝が設けられることを特徴とする請求項30に記載の組み合わせ装置。
【請求項32】
前記洗浄装置は、前記本体に接着又は係合により固定されることを特徴とする請求項31に記載の組み合わせ装置。
【請求項33】
流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含む液体通過装置であって、
前記マニホールドブロックには、前記流路に連通する流体入口、流体出口、及び担体シート接合部が開設され、
前記担体シート接合部は、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時にフローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、前記担体シート接合部内には第1の孔と第2の孔を有し、
前記担体シート接合部内の第2の孔は、流体経路を介して前記流路に接続され、
前記担体シート接合部内の第1の孔は、流体経路を介して前記流路に接続され、前記フローセル用担体シートが前記液体通過装置に取り付けられた時に前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためのものであり、
そのうち、前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記フローセル用担体シートに出入り、その後に前記流体出口を介して流出し、又は、
前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記担体シート接合部の第1の孔を介して前記担体シート接合部に入り、その後に前記担体シート接合部の第2の孔を介して前記流路に入り、前記流体出口から流出し、又は、
前記流体入口から前記流路に入る流体は、前記第2の孔を介して前記担体シート接合部に出入り、その後に前記流体出口を介して流出することを特徴とする液体通過装置。
【請求項34】
液体通過装置は、前記担体シート接合部内にシールリングが設けられ、
前記シールリングには第1の孔及び第2の孔が設けられ、
前記シールリングの第1の孔は、前記担体シート接合部内の第1の孔に連通し、前記フローセル用担体シート内の流路に連通するためであり、
前記シールリングの第2の孔は、前記シールリングの第1の孔から出た流体が前記担体シート接合部の第2の孔に入ることを可能にすることを特徴とする請求項23に記載の液体通過装置。
【請求項35】
前記シールリングは、中心部と、前記中心部に外嵌されたリング本体とを含み、
前記リング本体は、前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記リング本体に開設され、前記リング本体の上下両側に連通することを特徴とする請求項34に記載の液体通過装置。
【請求項36】
液体通過装置は、前記シールリングは、中心部、リング本体及び前記リング本体と中心部を接続する接続部を含み、前記リング本体は、前記担体シート接合部の孔壁に当接し、前記シールリングの第1の孔は、前記中心部に開設され、前記第2の孔は、前記接続部に開設され、前記接続部の上下両側に連通することを特徴とする請求項34に記載の液体通過装置。
【請求項37】
前記流路は、前記流体入口に連通する第1の流路と、前記流体出口に連通する第2の流路とを含み、前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項38】
前記流体出口は、第1の流体出口と第2の流体出口を含み、
前記流路は前記流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体出口を連通する第2の流路を含み、
前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項39】
前記流体入口は、第1の流体入口と第2の流体入口を含み、
前記流体出口は第1の流体出口と第2の流体出口を含み、
前記流路は前記第1の流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体入口と第2の流体出口を連通する第2の流路を含み、
前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は、前記第2の流路に連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項40】
前記流体入口は、第1の流体入口と第2の流体入口を含み、前記流体出口は第1の流体出口と第2の流体出口を含み、
前記流路は前記第1の流体入口と第1の流体出口を連通する第1の流路及び、前記第2の流体入口を連通する第2の流路及び、前記第2の流体出口を連通する第3の流路を含み、
前記担体シート接合部の第1の孔は、前記第1の流路に連通し、前記担体シート接合部の第2の孔は複数あり、前記担体シート接合部の少なくとも1つの第2の孔は前記第2の流路を連通し、少なくとももう1つの第2の孔は前記第3の流路を連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項41】
前記流路のうちの少なくとも1つの流路のセグメントは、前記担体シート接合部の第2の孔を介して連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項42】
前記流路のうちの1本は、少なくとも2つのセグメントを含み、前記担体シート接合部の第2の孔は、複数であり、前記担体シート接合部の少なくとも1つの第2の孔は、そのうちのセグメントの一方に連通し、前記担体シート接合部の少なくとも1つの他の第2の孔は、他方のセグメントに連通することを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項43】
前記マニホールドブロックは、複数のサブブロックを含み、サブブロックの各々の間には、配管で対応する流路を連通させることを特徴とする請求項33に記載の液体通過装置。
【請求項44】
フローセル用担体シート内の流路に流体を導入するための液体舗装方法であって、
流体入口を連通する第1のセグメントと、流体出口を連通する第2のセグメントとを含む第1の流路を提供するステップと、
動力装置の起動を制御して、前記動力装置が前記流体入口に流体を押しやるステップと、
前記第1のセグメントと前記第2のセグメントを導通し、流体が前記流体入口から前記流体出口へ流れるように制御するステップと、
前記第1のセグメントと第2のセグメントとの遮断を制御するステップと、
前記流体が、前記第1のセグメントを通過して前記フローセル用担体シート内の流路に進入して流れ、前記第2のセグメントを通過して前記流路出口に流出するようにする制御ステップと、を含む液体舗装方法。
【請求項45】
前記第1の流路を提供するステップは、具体的に、
前記第1の流路が内部に設けられたマニホールドブロックを含む液体舗装装置であって、前記マニホールドブロックには、前記第1の流路に連通する第1の流体入口、第1の流体出口、及び複数の担体シート接合部が開設され、前記担体シート接合部の各々の内には、第1の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第1の孔は、前記フローセル用担体シートの前記流路入口及び前記流路出口のうちの1つにドッキングするためである液体舗装装置を提供するステップと、
前記マニホールドブロックには、入口バルブ装置、バイパスバルブ装置及び複数の出口バルブ装置が設けられ、前記入口バルブ装置、出口バルブ装置及び前記担体シート接合部が1対1に対応して、対応する担体シート接合部から前記第1の流路までの流体経路に設けられ、前記流体経路を導通又は遮断するためであり、前記バイパスバルブ装置は、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの間に設けられ、前記第1のセグメントと第2のセグメントとの連通又は遮断を制御するためであり、前記入口バルブ装置は、前記第1のセグメントに連通し、前記出口バルブ装置は、前記第2のセグメントに連通するステップと、を含むことを特徴とする請求項44に記載の液体舗装方法。
【請求項46】
前記マニホールドブロック内に第2の流路が設けられ、前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体出口が開設され、
前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、前記第2の流路に連通するためであり、前記液体舗装方法は、
前記第2の流体出口を連通する第2の流路を提供するステップと、
前記フローセル用担体シートの流路入口及び流路出口が前記担体シート接合部にドッキングされない時、前記第1の流路内の流体が、対応する担体シート接合部の第1の孔を介して当該担体シート接合部の第2の孔に入り、さらに前記第2の流路を介して前記第2の流体出口から流出するように制御するステップと、をさらに備える請求項45に記載の液体舗装方法。
【請求項47】
前記マニホールドブロックには前記第2の流路に連通する第2の流体入口が開設され、前記担体シート接合部の各々の第2の孔は、少なくとも2つであり、
前記第2の流路は、前記担体シート接合部により複数のセグメントに仕切られ、隣接する2つのセグメントごとに、対応する位置の前記担体シート接合部内の第2の孔を介して連通し、
前記液体舗装方法は、
前記第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出するステップをさらに備える請求項46に記載の液体舗装方法。
【請求項48】
前記マニホールドブロック内には、第2の流路と第3の流路が設けられ、
前記マニホールドブロックには、前記第2の流路に連通する第2の流体入口及び前記第3の流路に連通する第2の流体出口が開設され、
前記担体シート接合部の各々の内には、第2の孔を有し、前記担体シート接合部の各々の第2の孔が少なくとも2つであり、2つの前記第2の孔が前記第2の流路と第3の流路にそれぞれ連通し、
前記液体舗装方法は、
前記第2の流体入口から流入した流体が前記担体シート接合部の各々を順に通した後に前記第2の流体出口から流出するステップをさらに備える請求項46に記載の液体舗装方法。
【国際調査報告】