(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-30
(54)【発明の名称】輸送利用のための課金を決定するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20230523BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230523BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20230523BHJP
【FI】
G06Q50/30
G08G1/00 D
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022563427
(86)(22)【出願日】2021-03-07
(85)【翻訳文提出日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 IL2021050247
(87)【国際公開番号】W WO2021214743
(87)【国際公開日】2021-10-28
(32)【優先日】2020-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522408164
【氏名又は名称】ムービット・エーピーピー・グローバル・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ビンヤミン・ガロン
(72)【発明者】
【氏名】ロイ・ビック
(72)【発明者】
【氏名】サイモン・カルニス
(72)【発明者】
【氏名】ジル・エマニュエル・フックス
(72)【発明者】
【氏名】ニール・ベザレル
(72)【発明者】
【氏名】アナン・ケニグ
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA06
5H181AA14
5H181AA15
5H181AA16
5H181AA20
5H181AA24
5H181AA25
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB20
5H181CC04
5H181CC11
5H181EE10
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF17
5H181FF33
5L049CC42
(57)【要約】
行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するためのシステムが、本明細書で提供され、このシステムは、GNSS受信機と、IMUと、GNSS受信機によって提供された位置データ、およびIMUによって提供された慣性データに基づいて、行程の進行ルートの地理時間記録を生成し、地理時間記録に基づいて、少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサとを備える。また、行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するためのシステムが、本明細書で提供され、このシステムは、輸送データリポジトリを備えるリモートハブと、行程のユーザ記録、および輸送データリポジトリに基づいて、少なくとも1つの車両行程区間を決定するための、1つまたは複数のプロセッサとを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するためのシステムであって、
前記行程中にユーザを追跡する位置データを提供するように構成された全地球航法衛星システム(GNSS)受信機と、
前記行程中の前記ユーザの移動に基づいて、慣性データを提供するように構成された慣性測定ユニット(IMU)と、
前記GNSS受信機によって提供された前記位置データ、および前記IMUによって提供された前記慣性データに基づいて、前記行程の進行ルートの地理時間記録を生成し、
前記地理時間記録に基づいて、前記ユーザが車両に乗った前記進行ルートに沿った少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサであって、前記少なくとも1つの車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、および終了位置、前記車両の輸送形態、ならびに前記車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる、1つまたは複数のプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項2】
前記輸送形態が、公共輸送システム(PTS)形態、マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT)、またはオンデマンド輸送(TOD)形態からなるグループから選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、前記行程の前記地理時間記録における不連続の検出に応答する、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記地理時間記録における前記不連続が、速度における不連続を備える、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記進行ルートの前記地理時間記録を生成することが、前記慣性データに基づいて、前記ユーザの動きタイプを決定することを含み、前記地理時間記録における前記不連続が、前記ユーザの前記動きタイプにおける不連続を備える、請求項3または4に記載のシステム。
【請求項6】
前記動きタイプが、起立、歩行、および車両に乗ることからなるグループから選択される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
RF受信機をさらに備え、
前記進行ルートの前記地理時間記録が、1つまたは複数の無線周波数ID(RFID)信号にさらに基づいて生成され、前記1つまたは複数のRFID信号が、識別情報を備え、前記RF受信機への前記1つまたは複数のRFID信号の源の近接を示し、
前記地理時間記録における前記不連続が、前記RF受信機によって受信された前記1つまたは複数のRFID信号の強度における不連続を備える、請求項3から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記RFID信号内に備えられた前記識別情報が、特定の乗換えノード、前記車両を運行する特定の輸送サービス、または前記車両の一意の識別情報に関連付けられる、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記RFID信号が、RFIDタグ、非接触スマートカード、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(mmWave)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスから受信された信号である、請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
前記車両の前記輸送形態または前記輸送サービスが、前記1つまたは複数のRFID信号に応答して識別される、
請求項7から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
光信号受信機をさらに備え、
前記進行ルートの前記地理時間記録が、前記光信号受信機によって取得された1つまたは複数の画像に基づく、1つまたは複数の光学的特徴にさらに基づいて生成され、前記1つまたは複数の光学的特徴が、位置、前記車両の識別情報、前記車両の前記輸送形態、または前記車両を運行する前記輸送サービスを備え、
前記地理時間記録における前記不連続が、前記1つまたは複数の光学的特徴における不連続を備える、請求項3から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つまたは複数の画像が、バーコードまたはQRコード(登録商標)の画像を備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つまたは複数の画像が、カメラによって取得され、前記光学的特徴が、前記1つまたは複数の画像から、位置、前記車両の識別情報、前記車両の前記輸送形態、または前記車両の前記輸送サービスを識別するように構成された視覚物体認識モジュールから導出される、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記光信号受信機が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項11から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記車両の識別情報、前記車両の前記輸送形態、または前記車両の前記輸送サービスが、前記1つまたは複数の光学的特徴に応答して識別される、請求項11から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記輸送形態、または前記車両を運行する前記輸送サービスが、輸送データリポジトリを用いて、前記少なくとも1つの車両行程区間の前記開始時間、開始位置、終了時間、または終了位置を相互参照することによって識別される、請求項1から15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記輸送データリポジトリが、
車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、
車両運行のスケジュールと、
車両運行の履歴と、
前記ユーザの過去の進行旅程の履歴と、
他のユーザの地理時間記録と
からなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記GNSS受信機および前記IMUが、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項1から17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記GNSS受信機、前記IMU、および前記RF受信機が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項7から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記ユーザからリモートに配置されるリモートハブをさらに備え、前記リモートハブが、前記1つまたは複数のプロセッサのうちの少なくとも1つのプロセッサを備える、請求項1から19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記地理時間記録が、1つまたは複数の特徴ベクトルを備える、請求項1から20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記1つまたは複数のプロセッサが前記命令のセットに従って動作することに応答して、前記少なくとも1つの車両行程区間の1つまたは複数の特徴に応答する料金を決定するように構成された課金モジュールをさらに備える、請求項1から21のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
前記料金が、前記行程の完了後に決定される、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記料金が、前記少なくとも1つの区間の時間における進行状態に応答して決定される、請求項22または23に記載のシステム。
【請求項25】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間のルートにおける時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間に関連付けられた前記車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記少なくとも1つの区間が、複数の区間を備え、前記料金が、異なる複数の区間の組み合わせに応答して調整される、請求項22から26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するためのシステムであって、
輸送データリポジトリを備えるリモートハブであって、前記輸送データリポジトリが、
車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、
車両運行のスケジュールと、
車両運行の履歴と、
前記ユーザの過去の進行旅程の履歴と、
他のユーザの地理時間記録と
からなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、リモートハブと、
前記行程のユーザ記録、および前記輸送データリポジトリに基づいて、前記ユーザが車両に乗った前記行程の少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサであって、前記少なくとも1つの車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、および終了位置、前記車両の輸送形態、ならびに前記車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる、1つまたは複数のプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項29】
前記輸送形態が、公共輸送システム(PTS)形態、マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT)、またはオンデマンド輸送(TOD)形態からなるグループから選択される、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記ユーザ記録が、前記行程中の前記ユーザの位置および移動の地理時間記録を備え、前記地理時間記録が、全地球航法衛星システム(GNSS)受信機から受信された位置データと、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられた慣性測定ユニット(IMU)から受信された慣性データとに基づく、請求項28または29に記載のシステム。
【請求項31】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、前記行程の前記地理時間記録における不連続の検出に応答する、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記地理時間記録における前記不連続が、速度における不連続を備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記行程の前記地理時間記録が、前記慣性データに基づく前記ユーザの動きタイプを備え、前記地理時間記録における不連続が、前記ユーザの前記動きタイプにおける不連続を備える、請求項30から32のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項34】
前記動きタイプが、起立、歩行、および車両に乗ることからなるグループから選択される、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記行程の前記ユーザ記録が、1つまたは複数の無線周波数ID(RFID)信号の記録を備え、前記1つまたは複数のRFID信号が、識別情報を備え、前記行程中にRF受信機によって受信された前記RFID信号の源の近接を示す、請求項28から34のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項36】
前記RFID信号内に備えられた前記識別情報が、前記ユーザ、特定の乗換えノード、特定の車両、または前記車両を運行する特定の輸送サービスに関連付けられる、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記RFID信号が、RFIDタグ、非接触スマートカード、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(「mmWave」)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスから受信された信号である、請求項35または36に記載のシステム。
【請求項38】
前記RFID信号が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられたRF受信機によって受信される、請求項35から37のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記RFID信号が、前記行程中に前記ユーザによって乗られる車両内に取り付けられたRF受信機によって受信される、請求項35から37のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
前記RFID信号が、前記行程中に前記ユーザによって通過される乗換えノードに配置されたRF受信機によって受信される、請求項35から37のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項41】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、前記RF受信機によって受信された前記1つまたは複数のRFID信号の強度における不連続の検出に応答する、請求項35から40のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記車両の前記輸送形態および前記輸送サービスが、前記1つまたは複数のRFID信号に応答して識別される、請求項35から41のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
前記行程の前記ユーザ記録が、光信号受信機によって取得された1つまたは複数の画像に基づく、1つまたは複数の光学的特徴を備え、前記1つまたは複数の光学的特徴が、前記ユーザの識別情報、前記輸送形態、または前記車両を運行する輸送サービスを備える、請求項28から42のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項44】
前記1つまたは複数の画像が、バーコードまたはQRコード(登録商標)の画像を備える、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記1つまたは複数の画像が、カメラによって取得され、前記光学的特徴が、前記1つまたは複数の画像から、視覚的手がかりに基づいて、位置、輸送形態、輸送サービス、またはユーザを識別するように構成された視覚物体認識モジュールから導出される、請求項43に記載のシステム。
【請求項47】
前記光信号受信機が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項43から45のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項48】
前記光信号受信機が、前記行程中に前記ユーザによって乗られる車両内に取り付けられる、請求項43から45のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項49】
前記光信号受信機が、前記行程中に前記ユーザによって通過される乗換えノードに配置される、請求項43から45のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項50】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、1つまたは複数の光学的特徴における不連続の検出に応答する、請求項43から49のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項51】
前記車両の前記輸送形態および前記輸送サービスが、前記1つまたは複数の光学的特徴に応答して識別される、請求項43から50のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項52】
前記ユーザ記録が、1つまたは複数の特徴ベクトルを備える、請求項28から51のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項53】
前記少なくとも1つの車両行程区間の1つまたは複数の特徴に応答する料金を決定するように構成された課金モジュールを備える、請求項28から52のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項54】
前記料金が、前記行程の完了後に決定される、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
前記料金が、前記少なくとも1つの区間の時間における進行状態に応答して決定される、請求項53または54に記載のシステム。
【請求項56】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間のルートにおける時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間に関連付けられた前記車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項55に記載のシステム。
【請求項58】
前記少なくとも1つの車両行程区間が、複数の区間を備え、前記料金が、異なる複数の区間の組み合わせに応答して調整される、請求項55から57のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項59】
出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用のための料金を決定するためのシステムであって、
リモートハブであって、
輸送データリポジトリと、
複数の料金表であって、前記複数の料金表のうちの各料金表が、所与の輸送サービスによって運行される車両の利用のための料金を定義する、複数の料金表と、
複数の輸送システム参加者の間の契約上の合意に基づく、契約上の合意データと
を備えるか、記憶するか、またはそれらへのアクセスを有するように構成された、リモートハブと、
1つまたは複数のプロセッサであって、メモリに記憶された命令のセットに従って動作するとき、
進行ルートに沿った1つまたは複数の車両行程区間の行程区間記録を受信することであって、前記1つまたは複数の車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、終了位置、前記ユーザによって乗車される車両の輸送形態、および前記車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる、前記受信することと、
前記行程区間記録、前記輸送データリポジトリ、前記複数の料金表、および前記契約上の合意データに応答して、前記行程のために前記ユーザによって支払われるべき料金を決定することと
を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項60】
前記輸送データリポジトリが、
車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、
車両運行のスケジュールと、
車両運行の履歴と、
前記ユーザの過去の進行旅程の履歴と、
他のユーザの地理時間記録と
からなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
前記料金が、前記行程の完了後に決定される、請求項59または60に記載のシステム。
【請求項62】
前記料金が、前記1つまたは複数の車両行程区間のルートに沿った進行状態に応答して決定される、請求項59から61のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項63】
前記進行状態が、前記ルートに沿った時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間に関連付けられた前記車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
前記1つまたは複数の車両行程区間が、複数の車両行程区間を備え、前記料金が、前記複数の料金表および前記契約上の合意データに基づいて、前記複数の区間の組み合わせに応答して調整される、請求項59から64のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項66】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記行程区間記録、前記複数の料金表、および前記契約上の合意データに応答して、前記複数の輸送システム参加者のうちの1人または複数によって受けられるべき支払い金額、または支払われるべき料金を決定するように構成された、請求項59から65のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項67】
前記複数の輸送システム参加者が、輸送車両を運行する複数の輸送サービス、複数の政府機関、および前記ハブの運営者を含む、請求項59から66のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項68】
乗客によって乗車される車両を追跡するための方法であって、
乗客によって乗車される車両の車両識別情報を決定するステップと、
前記車両に乗車する前記乗客の乗客識別情報を決定するステップと、
リモートハブに、前記車両への前記乗客の乗車を示す乗車通知を送信するステップであって、前記乗車通知が、前記車両識別情報および前記乗客識別情報を備える、ステップと
を備える方法。
【請求項69】
前記車両識別情報を決定するステップが、前記車両において取り付けられた車両ワイヤレス通信デバイスおよび前記乗客によって携帯された乗客ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、前記乗客ワイヤレス通信デバイスが、前記車両ワイヤレス通信デバイスから前記車両識別情報を受信することを含み、
前記乗客識別情報が、前記乗客ワイヤレス通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、
前記乗客ワイヤレス通信デバイスが、前記リモートハブに前記乗車通知を送信する、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記乗車通知が、乗車の時間および乗車の位置のうちの1つまたは複数を備える、請求項68または69に記載の方法。
【請求項71】
前記車両からの前記乗客の降車を検出するステップと、
前記リモートハブに、前記車両識別情報および前記乗客識別情報を備える降車通知を送信するステップと
をさらに備える、請求項68から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
乗継ぎ停留所に到着する乗継ぎ車両を追跡するための方法であって、
車両が乗客を乗せる、かつ/または降ろすために到着する、乗継ぎ停留所の乗継ぎ停留所識別情報を決定するステップと、
前記車両の車両識別情報を決定するステップと、
リモートハブに、前記乗継ぎ停留所における前記車両の到着を示す到着通知を送信するステップであって、前記到着通知が、前記乗継ぎ停留所識別情報、到着タイムスタンプ、および乗客識別情報を備える、ステップと
を備える方法。
【請求項73】
前記車両識別情報を決定するステップが、
前記車両において取り付けられた車両ワイヤレス通信デバイスおよび前記乗継ぎ停留所に取り付けられた乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、前記車両ワイヤレス通信デバイスから前記乗客識別情報を受信することを含み、
前記乗継ぎ停留所識別情報が、前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、
前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、前記リモートハブに前記到着通知を送信する、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記乗継ぎ停留所識別情報を決定するステップが、
前記車両において取り付けられた車両通信デバイスおよび前記乗継ぎ停留所に取り付けられた乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、前記車両ワイヤレス通信デバイスが、前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスから前記乗継ぎ停留所識別情報を受信することを含み、
前記車両識別情報が、前記車両ワイヤレス通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、
前記車両ワイヤレス通信デバイスが、前記リモートハブに乗車通知を送信する、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記乗継ぎ停留所からの前記車両の出発を検出するステップと、
前記リモートハブに、前記車両が前記乗継ぎ停留所から出発したことを示す出発通知を送信するステップであって、前記出発通知が、前記車両識別情報、前記乗継ぎ停留所識別情報、および出発タイムスタンプを備える、ステップと
をさらに備える、請求項72から74のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年4月19日に出願された米国仮出願第63/012,169号の米国特許法第119条(e)項に基づく利益を主張し、その開示が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、輸送形態の使用の識別およびそのための請求に関連する情報を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
今日の現代の環境における人々の移動は、互いに協働し、競合し、交差して、所望の位置間で移動するための手段を現代の旅客に提供する、増え続ける無数の異なる輸送形態によってサポートされている。輸送形態の中で、最も基本的であり、かつて最も自然であった、場所から場所への移動の手段-歩行-に加えて、自分の使用のために利用可能な、現代の市民が有するものは、最近開発および配備されたマイクロモビリティ輸送形態、ならびによく知られているオンデマンド輸送(TOD:transportation on demand)および公共輸送システム(PTS:public transport system)輸送形態である。マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT:micromobility mode of transportation)は、従来、重量が約500kg未満であり、乗客によって運転され得る、以下で「小型車両」(LIV:little vehicle)とも呼ばれる車両を使用する輸送を指す。LIVは、例として、電動スケートボード、ホバーボード、スクータ、自転車、ゴルフカート、および場合によっては小型の個人用ドックレス車(personal dockless car)を含み得る。オンデマンド輸送(「TOD」)は、タクシー、リムジン、バス、人力車、およびジープニーなどの賃貸しの車両による移動を含み、様々なタイプの個人用ドックレス車を含み得る。公共輸送形態は、典型的には一般人が利用可能である公共輸送車両を採用し、公開されたスケジュールに従って、確立されたルートを進行し、公示された料金を請求する、輸送形態を指す。公共輸送車両は、例として、バス、列車、およびフェリーなどの水上車両を含む。TOD車両および公共輸送車両は、人間の運転者によって運転され得るか、または人間の運転者なしに自律的に運転され得る。
【0004】
MIMOT輸送形態か、TOD輸送形態か、またはPTS輸送形態かにかかわらず、持続可能であるために、その形態は、好適なレベルの公的および/または民間資金提供によってサポートされなければならない。現代のユーザは、位置間の比較的短い距離を移動するときでも、多数の異なる輸送形態を予約および使用し得るので、様々な輸送形態の使用を追跡し、資金提供を割り振ることは、公的課税および/または個人的支払いを介して直接的か間接的かにかかわらず、複雑でオーバーヘッドが高いタスクである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態の一態様は、利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡し、場合によっては、その使用のために、以下で課金とも呼ばれる支払い金額を割り振るためのシステムを提供することに関する。このシステムは、以下でユニバーサル移動監視(UMOM:universal movement monitoring)システムとも呼ばれ、時間に応じてユーザの位置および/または動きを決定するために使用され得るデータ、場合によっては「LOCAMOデータ」を提供する、少なくとも1つの位置および/または動き(LOCAMO:location and/or motion)追跡器と、LOCAMOデータを処理するための、LOCAMOモジュールとも呼ばれるモジュールと、場合によっては課金モジュールとを備える。LOCAMOモジュールは、時間に応じて位置と、ユーザが場所から場所へと移動するために使用する輸送形態とを識別する、以下で進行データとも呼ばれるデータを決定するために、LOCAMOデータを処理するように構成される。場合によっては、LOCAMOモジュールは、進行データをリアルタイムで決定するように構成される。課金モジュールは、LOCAMOモジュールによって提供されたユーザ進行データに基づいて、輸送形態の使用のためにユーザに課金するように構成される。
【0006】
一実施形態では、UMOMは、場合によってはLOCAMOモジュールおよび課金モジュールの機能などの機能をサポートする、メモリに記憶された命令のセットおよびデータに従って動作するプロセッサを含む、ソフトウェアおよびハードウェアの少なくとも一部分を有する、場合によってはクラウドベースの、ハブを備える。LOCAMO追跡器、および追跡器が使用し得るソフトウェアなど、ソフトウェアおよびハードウェアの少なくとも一部分は、ユーザによって携帯されるスマートフォンなどのモバイルデバイス内に備えられ得るか、輸送形態車両内に備えられ得るか、または輸送形態乗換えノードに配置され得る。
【0007】
一実施形態では、少なくとも1つのLOCAMO追跡器は、ユーザの位置および移動を決定するために使用可能な位置および/または動きデータを提供し得る、モバイルフォン三角測量システムおよび/または全地球航法衛星システム(GNSS)受信機、ならびに場合によっては、慣性測定ユニット(IMU:inertial measurement unit)など、1つまたは複数の追跡モジュールを備える。一実施形態では、少なくとも1つのLOCAMO追跡器は、ユーザの位置および/または移動を追跡するために、別のシグナリング装置と信号を交換または受信するように動作可能な、少なくとも1つのシグナリング装置を備え得る。場合によっては、少なくとも1つのシグナリング装置は、ユーザの位置を識別するRFIDタグまたはリーダと通信するように動作可能な、RFIDリーダおよび/またはRFIDタグを備え、ユーザの位置は、静止位置、たとえば、MIMOT車庫などの乗換えノードの位置、そこでユーザが車両および/もしくは輸送形態の間で乗り換え得るTODもしくはPTSステーション、またはユーザによって乗車される車両の位置などの移動可能な位置であり得る。信号は画像ベースであり得、その場合、LOCAMO追跡器は、スキャナまたはカメラ信号を備え得る。画像ベースの信号は、識別情報データをエンコードするバーコードまたはQRコード(登録商標)であり得る。場合によっては、カメラは、視覚物体認識モジュールに動作可能に接続され、視覚物体認識モジュールは、個々の乗客、車両、または乗継ぎステーションの画像から、それらのそれぞれの視覚特徴に基づいて、信号を導出し得る。場合によっては、少なくとも1つのLOCAMO追跡器は、LOCAMO追跡器によって収集されたLOCAMOデータをリモートハブに送信するように構成されたネットワーク通信モジュールを備えるか、またはそれに動作可能に接続される。
【0008】
一実施形態では、そのハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素がLOCAMO追跡器内および/またはリモートハブ内に備えられ得る、LOCAMOモジュールは、何の輸送形態をユーザが使用するか、どこで、いつ、およびどのくらいの時間の間にユーザが輸送形態の各々を使用するかを識別するために分類され得る、以下で進行特徴ベクトルとも呼ばれる、時間分解された特徴ベクトルを決定するために、LOCAMOデータを処理する。所与の時間において、進行特徴ベクトルは、タイムスタンプ、位置、ユーザの動きの方向および大きさを決定する速度ベクトルの成分、ならびに進行コンテキストデータを備え得る。進行コンテキストデータは、場合によっては、それを通ってユーザが移動中である位置の環境の特徴、および/または、輸送形態のユーザ使用を決定もしくは特徴付けることに関連する個人的プロファイルの要素を定義するデータを備える。進行コンテキストデータは、ユーザが都市環境を通って移動中であるか、郊外環境を通って移動中であるか、およびユーザがMIMOT車庫、TODまたはPTSステーションなどの輸送形態乗換えノードにいるか否かを定義するデータを備え得る。進行特徴ベクトルなどのLOCAMOデータの態様は、リモートハブに記憶され、場合によっては、進行活動の履歴を生成するために使用され得る。
【0009】
一実施形態では、LOCAMOモジュールは、いつユーザが輸送形態車両に乗車またはそれから下車するかを決定するために、およびいつユーザが輸送形態を変更するかを決定するために、ユーザの動きにおける不連続を識別するために、進行特徴ベクトルを処理する。
【0010】
課金モジュールは、LOCAMOモジュールがユーザのために提供する進行データ、および場合によっては、ユーザが加入するU-MOM輸送形態課金プランに基づいて、輸送形態の使用のためにユーザに課金するように動作する。
【0011】
本概要は、以下で発明を実施するための形態においてさらに説明する概念の選択を、簡略化された形式でもたらすために提供される。本概要は、請求する主題の主要な特徴または必須の特徴を識別するものではなく、特許請求する主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0012】
本発明の実施形態の非限定的な例について、この段落に続いて列挙される、本明細書に添付された図を参照しながら、以下で説明する。2つ以上の図に現れる等しい特徴には、それらの特徴が現れるすべての図において、全体的に同じラベルが付けられる。図において本発明の一実施形態の所与の特徴を表すアイコンに付いているラベルは、所与の特徴を参照するために使用され得る。図に示される特徴の寸法は、便宜上、および提示を明快にするために選ばれるものであり、必ずしも一定の縮尺で示されるとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】複数の進行形態にわたってユーザ進行を追跡するための、本開示の一実施形態によるUMOMシステムの一実施形態を概略的に示す図である。
【
図2】バス停留所におけるバスと、ユーザの進行を追跡するための本開示の一実施形態によるLOCAMO追跡器を各々がそれぞれ装備した、2人の乗客とを概略的に示す図である。
【
図3】本開示の一実施形態によるUMOMプロセスを表すフローチャートである。
【
図4A】本開示の一実施形態による、輸送車両に関する旅客の進行活動の時間分解された履歴を提供する、一連の移動特徴ベクトル(MFV:movement feature vector)をリストするテーブルを示す図である。
【
図4B】本開示の一実施形態による、輸送車両に関する旅客の進行活動の時間分解された履歴を提供する、一連の移動特徴ベクトル(MFV)をリストするテーブルを示す図である。
【
図5】行程中の異なる輸送車両の旅客の乗車人員に対応する、一連の進行区間特徴ベクトル(TrSF:travel segment feature vector)をリストするテーブルを示す図である。
【
図6】本開示の一実施形態による、旅客のスマートフォンに送られた行程概要を概略的に示す図である。
【
図7A】サービスルートに沿った、例示的な輸送車両の進行ならびに乗客の乗車および下車の時間分解された履歴を提供する、一連の車両進行特徴ベクトル(VTFV:vehicle travel features vector)をリストするテーブルを示す図である。
【
図7B】各乗換えノードにおける乗客の車両下車および乗車の時間分解された履歴を提供する、一連の車両乗車特徴ベクトル(VBFV:vehicle boarding features vector)をリストするテーブルを示す図である。
【
図8】例示的な乗換えノードにおける輸送車両および乗客の存在の時間分解された履歴を提供する、一連の進行ノード特徴ベクトル(TNFV:travel node feature vector)をリストするテーブルを示す図である。
【
図9】UMOMと対話する様々な輸送システム参加者とともに、UMOMを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に概略的に示されているように、UMOM 5は、ユーザ、車両、または乗換えノードであり得る、複数の輸送要素にそれぞれ物理的に関連付けられた複数のLOCAMO追跡器42を備える。
図1に示されているように、LOCAMO追跡器は、本明細書で「ジョン」と呼ばれることがある乗客10によって携帯されたスマートフォン44など、モバイルデバイス内に備えられ得る。代替または追加として、LOCAMO追跡器は、異なる輸送形態の様々な車両、例として、ドックレススクータ(dockless scooter)22、バス24、列車26、および呼ばれた車28にそれぞれ取り付けられ得るか、または組み込まれ得る。
図1はまた、例として、バス停留所32、バス/列車車庫34、および列車ターミナル36など、複数の乗換えノードにおいてそれぞれ取り付けられ得るか、またはそれらのノードに配置され得る、複数のLOCAMO追跡器42をそれぞれ示す。
【0015】
例として、
図1に示されているように、例として自分のスマートフォン44内に備えられたLOCAMO追跡器42を装備したジョンが、4つの異なる輸送形態を使用することによって、自宅12から自分の目的地14である都市公園まで進行することが示されている。最初に、彼は、バスステーション32まで、自宅の近くで発見されたドックレススクータ22に乗り、バスステーション32で、彼はバス24に乗車し、列車/バス車庫34まで乗る。次いで、彼は、列車26に乗車し、列車ターミナル36まで乗る。ジョンが自分の目的地まで進行するとき、スマートフォン44内に備えられたLOCAMO追跡器は、単体で、または彼が乗る車両および/もしくは彼が通過する乗換え点のうちの1つもしくは複数において取り付けられた他のLOCAMO追跡器とともに、時間に応じてユーザの位置および/または動きを決定するために使用され得るLOCAMOデータを、LOCAMOモジュール43に提供する。LOCAMOモジュール43は、進行データを決定するために、LOCAMOデータ、および場合によっては追加のデータを処理し、進行データは、ジョンが出発地と目的地との間で進行中である進行ルートを決定するために処理可能なデータ、ジョンの車両乗車および下車を検出するデータ、ならびにジョンが所与の輸送形態の所与の車両上で進行したルート内の1つまたは複数の輸送の区切りを識別するデータなどである。次いで、進行データは、場合によってはハブ50内に備えられた課金モジュール54によって、行程のための合計料金を計算するために使用され得る。場合によっては、課金モジュール54は、行程が完了した後、行程中にユーザによって利用されたすべての輸送形態を考慮に入れて、遡及的に料金を計算する。
【0016】
図3を参照し、
図3は、1つまたは複数のLOCAMO追跡器によって提供されたLOCAMOデータを処理するために、LOCAMOモジュール43によって実行され得るUMOM方法のフローチャート300を示している。LOCAMOモジュール43の構成要素は、LOCAMO追跡器42および/またはリモートハブ50内に備えられ得る。スマートフォン44内に備えられたLOCAMO追跡器は、スマートフォン内に備えられた3Gまたは4Gセルラワイヤレス通信モジュールなどのために、ネットワーク通信モジュールに動作可能に接続され、通信ネットワーク60を介してリモートハブ50にLOCAMOデータを送信するように構成された「ネットワーク化されたLOCAMO追跡器」であり得る。他のLOCAMO追跡器の少なくとも一部分もまた、ネットワーク化されたLOCAMO追跡器であり得る。
【0017】
ブロック301において、UMOMプロセス300は、時間に応じてユーザの位置を決定するために使用され得る、1つまたは複数のLOCAMO追跡器からのLOCAMOデータを取得することを含む。LOCAMOデータは、異なる時点におけるユーザの地理座標(緯度および経度など)および/または動きに関して、行程中のユーザのルートを決定するために使用される、地理時間(GEOTEMP:geotemporal)データを含み得る。LOCAMOデータはまた、特定の地理的位置に関係していても関係していなくてもよい所与の時間におけるユーザの周囲についての情報を提供するために使用され得る、進行コンテキスト(TRAVCON:travel context)データ構成要素を含み得る。
【0018】
LOCAMO追跡器は、IMUを備えるか、またはIMUに動作可能に接続され得る。
【0019】
LOCAMO追跡器は、LOCAMO追跡器の周囲のローカルエリアを特徴付ける信号(「マイクロ環境信号」)、例として、周囲音、周囲光、画像、および無線周波数(RF)信号を収集するために、様々なセンサーを備え得るか、または様々なセンサーに動作可能に接続され得る。様々なマイクロ環境データは、他の近くの物体、例としてRF信号源を備える物体への近接を示すために、LOCAMO追跡器内に備えられるか、またはLOCAMO追跡器に動作可能に接続される、適切な信号受信機によって受信され得る。
【0020】
本明細書で使用するように、1つまたは複数の形態のマイクロ環境信号を受信するように構成されたLOCAMO追跡器に備えられるか、または動作可能に接続されるデバイスは、本明細書で、「信号源」から信号を受信するように構成された「信号受信機」と呼ばれることがある。本明細書で使用するような「信号装置」は、信号受信機および/または信号源を備える、デバイスまたは物体を指すことがある。マイクロ環境信号がRF信号である場合には、信号源は、例として、RFIDタグ、非接触スマートカード(場合によっては、0.5~1.5mの読み取り範囲を可能にするISO 15693規格に基づく「中距離スマートカード」)、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(「mmWave」)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスであり得、信号受信機は、例として、RFIDリーダ、非接触スマートカードリーダ、双方向NFCデバイス、Wi-Fiアクセスポイント、mmWaveアクセスポイント、またはBluetooth対応デバイスであり得る。信号受信機は、信号源として働く全地球航法衛星システム(GNSS)衛星からの信号を受信するように動作可能なGNSS信号受信機であり得る。信号は画像ベースであり得、その場合、信号源は画像、例として、識別情報データをエンコードするバーコードまたはQRコード(登録商標)であり得、信号受信機は、画像内でエンコードされた識別情報データを決定するように構成された画像処理モジュールに動作可能に接続されたスキャナまたはカメラを備え得る。場合によっては、信号受信機は、個々の乗客、車両、または乗継ぎステーションを、それらのそれぞれの視覚特徴に基づいて認識するように構成された、視覚物体認識モジュールに動作可能に接続されたカメラを備える。
【0021】
LOCAMO追跡器によって受信されたいくつかのRF信号は、GEOTEMPデータを提供し得る。例として、RF信号に基づく位置追跡の様々な方法が知られており、通信ネットワークのセルタワーとモバイルフォンとの間のRF信号、GNSS衛星から受信されたGNSS RF信号、ならびに既知の位置に関連付けられたWi-Fiホットスポットおよびアクセスポイントから受信されたWi-Fi RF信号の、マルチラテレーション(および、場合によっては三角測量)が含まれる。加えて、IMUデータは、位置追跡を用いてまたは用いずに、所与の時点における加速度および/または速度を決定するために処理され得る。
【0022】
LOCAMO追跡器によって受信されたいくつかのRF信号は、TRAVCONデータを提供し得る。一実施形態では、信号受信機によって受信された信号は、UMOMの特定のユーザ、輸送サービス、PTSルート、輸送車両、または乗換えノードに関連付けられる一意の識別子を備え得る。一意の識別子を備えるそのような信号は、本明細書で「ID信号」と呼ばれることがある。ID信号として機能するために識別子を備えるRF信号は、本明細書で「RFID信号」と呼ばれることがある。例として、RFID信号は、輸送車両内に備えられるか、または乗換えノードに配置されたWi-FiアクセスポイントのBSSID(MACアドレス)であり得、それぞれ、その特定の車両または乗換えノードのためのID信号として働き得る。アクセスポイント配備の方法に応じて、Wi-FiアクセスポイントのSSIDは、例として、特定の車両、またはアクセスポイントとともにその車両を含む複数の車両を運行する輸送サービスのためのRFID信号として働き得る。NFC信号、mmWave信号、およびBluetooth信号を含む、他のRF信号もRFID信号として働き得る。光学様式において、バーコードおよびQRコード(登録商標)は、ID信号として働き得、視覚物体認識モジュールに接続されたカメラが与えられると、物体、ディスプレイ、標識、およびバイオメトリック特徴など、ID信号源として働くために特に配備されていない他の視覚特徴は、それにもかかわらず、ID信号源として働き得る。
【0023】
車両に取り付けられたWi-FiアクセスポイントからのID信号など、TRAVCONデータが、移動している物体に関連付けられる場合、ID信号は、地理的位置に関連付けられないことがある。TRAVCONデータとして働くことができる周囲光源レベルまたは周囲音などの他の入力は、地理的位置に関連付けられないことがある。それにもかかわらず、TRAVCONデータは、LOCAMO追跡器によって他の信号を通して決定されたGEOTEMPデータと組み合わせて分析されると、ユーザの行程の車両進行の区間を決定すること、ならびにユーザによって乗られる車両、および/または車両を運行する輸送サービスを識別することなど、ユーザの行程の特徴を決定することにおいて有益であり得る。いくつかの信号、例として、バス停留所などの静止した物体において取り付けられ、既知の地理的位置に関連付けられたホットスポットからのWi-Fi信号が、TRAVCONデータとGEOTEMPデータの両方を提供するために処理され得ることは諒解されよう。
【0024】
ブロック303において、LOCAMOモジュールは、GEOTEMPデータおよびTRAVCONデータを含み得るLOCAMOデータを処理して、ユーザの行程の地理時間記録を提供する複数の時間分解された移動特徴ベクトルMFVを提供する。MFVは、次のように表される要素mfvi 1≦i≦Iを有し得る。
MFV = {mfv1, mfv2, ..., mfvI}
ただし、{mfvi}は、タイムスタンプ、地理的位置、および速度ベクトルなどのGEOTEMPデータ、ならびにユーザプロファイル要素、環境データ要素、およびID信号の性質などのTRAVCONデータを備え得る。複数のMFVの時間分解された系列は、ユーザの行程の地理時間記録として働き得、ユーザの行程の地理時間記録は、それにおいてユーザが行程の一部として車両に乗車して乗っていた車両ベースの行程区間の開始および終了を識別するための、ユーザの行程の進行関連詳細における不連続を検出するために、後で処理され得る。
【0025】
図4Aおよび
図4Bを参照し、
図4Aおよび
図4Bは、
図1に示されたようなジョンの多様式の進行に沿った主要なステップを特徴付ける、MFVの例示的なセット、MFV
1~MFV
19をテーブルフォーマットにおいて示している。各MFVは、4つのGEOTEMP特徴、すなわち、タイムスタンプ(mfv
1)、GPSベース位置(mfv
2)、場合によってはGPSおよび/またはIMUから導出された速度(mfv
3)、IMU信号に応答して決定された動きタイプ-起立、歩行、走行、階段、車輪付き車両の動き、または車両内アイドリング-(mfv
4)を含む。各MFVはまた、4つのTRAVCON特徴、すなわち、様々な源から受信された最大3つのID信号(mfv
5~mfv
7)と、ジョンのスマートフォン44に動作可能に接続されたマイクロフォンから録音された音に基づく周囲雑音の特徴付けとを含む。
【0026】
例として、
図4A~
図4Bに示されているように、mfvのmfv
1~mfv
7の各々は、スマートフォン44によって受信または生成された信号に基づき得る。しかしながら、MFVは、他のLOCAMO追跡器、例として、行程中にジョンのスマートフォンとインターフェースし、ID信号などのデータを交換した、バス乗継ぎ停留所において取り付けられたLOCAMO追跡器によって受信または生成された特徴を含み得る。
【0027】
図4A~
図4Bに見られるように、19個のMFVは、次のように、自分の家から自分の目的地14である国立公園までのジョンの行程の連続の時間分解された解説を提供する。
MFV
1:ジョンが、家12を出発している。
MFV
2:ジョンが、スマートフォン44にスクータ上のQRコード(登録商標)を取得させることによって、スクータ22をロック解除している。
MFV
3:ジョンが、スクータ22に乗っている。
MFV
4:ジョンが、スクータ22でバス停留所32に接近している。
MFV
5:ジョンが、バス停留所32においてバスを待っている。
MFV
6:バス24が、バス停留所32に接近している。
MFV
7:ジョンが、バス停留所32においてバス24に乗車している。
MFV
8:ジョンが、バス24に乗っており、バス24が、ガソリンスタンド33を通過する。
MFV
9:ジョンが、バス/列車車庫34においてバス24を降りるために、出口の方に移動している。
MFV
10:ジョンが、バス/列車車庫34においてバス24を下車している。
MFV
11:ジョンが、バス/列車車庫34における列車プラットフォームの方に歩行している。
MFV
12:列車26が、列車プラットフォームに到着している。
MFV
13:列車26が、バス/列車車庫34を出発している。
MFV
14:ジョンが、全速力で走行中の列車26に乗っている。
MFV
15:ジョンが、ターミナル36において列車26を降りている。
MFV
16:ジョンが、ターミナル36を通って歩行しており、TOD車28を呼んでいる。
MFV
17:ジョンが、TOD車28に乗り込んでいる。
MFV
18:ジョンが、TOD車28に乗っている。
MFV
19:TOD車28が、国立公園14に到着する。
【0028】
所与の時点におけるMFVは、スマートフォン44内に備えられたLOCAMO追跡器42およびLOCAMOモジュール43によってローカルに生成され、次いで、もしセルベース通信チャネルが利用可能であるときは、ハブ50に送信され得る。MFV特徴を収集し、ローカルに処理し、送信することによって、スマートフォン44にとって利用可能な電力消費量、処理能力、および通信チャネルにおけるコストがかかる。したがって、MFVの生成は、電話の状況、ならびに例として、前のMFVによって示されるような進行状況に基づいて制限され得る。
【0029】
例として、LOCAMOモジュールは、約1分に1回、2分に1回、5分に1回などのデフォルトレートで新しいMFVを生成し得るが、前の1つまたは複数のMFVが、乗換えの可能性を示すID信号の存在における変化など、多様式の進行の追跡に関連する旅客による継続中または差し迫ったアクションの見込みを示す場合、新しいMFV生成のレートを高め得る。例として、MFV2は、スマートフォン44が共有可能なスクータのためのQRコード(登録商標)を登録したことを示す。前のMFV(MFV1)は、2分前に生成されたが、MFV3である後続のMFVは、より早く、約30秒だけ後に生成されたので、LOCAMOモジュールが、進行形態における変化、この場合、歩行からスクータに乗ることへの移行がより良い精度および信頼性とともに確かめられ得ることを、より良く確かめるために、ジョンの進行のよりきめの細かい記録を作成するようになる。同様に、MFV6が、スマートフォン44がバス停留所32からのmmWave信号、およびバス24からの2つのmmWave信号を登録したことを示し、したがって、ジョンが待っているバス停留所にバスが接近していることを示すとき、LOCAMOモジュールは、新しいMFV生成のレートを高め得る。したがって、図示のように、後続のMFV7は、MFV6の33秒後にタイムスタンプを付けられる。
【0030】
ブロック305において、LOCAMOモジュールは、MFVを処理して、行程中の進行形態における変化を決定するための、時間に応じた1つまたは複数のMFV特徴mfvにおける不連続を検出し得る。
【0031】
進行形態における変化は、1つまたは複数の行程不連続に基づいて検出され得る。歩行している、起立している、または異なる輸送形態の車両に乗っているユーザは、動きの異なるパラメータ、例として、(特徴mfv3を用いてMFVにおいて示されるような)速度、およびIMUによって測定されるような慣性データのパターンによって特徴付けられ得る。LOCAMOモジュールは、慣性データを処理して、IMU読み取り値に基づいて、ユーザが起立しているか、歩行しているか、または輸送車両に乗っているかなど、様々な時点におけるユーザの動きタイプ(mfv4)を決定し得る。慣性データは、輸送車両の特定のタイプの間で区別するためにも使用され得る。例として、バス乗車は、車または列車とは別個である慣性データパターンを提供し得る。MFVを処理するLOCAMOモジュールは、移動パターンにおける不連続を、歩行と車両輸送との間、またはある形式の車両輸送から別の形式の車両輸送などへの、輸送形態間の乗換えを示すものとして検出し得る。たとえば、MFV2とMFV3との間のmfv4における移行を参照されたい。LOCAMOモジュールは、例として、第1の時点における約5キロメートル毎時(km/h)から後続の時点における約30km/hへの、ユーザの速度における変化を、ユーザが歩行から車両に乗ることに移行したことを示すものとして決定し得る(たとえば、MFV11とMFV13との間の速度における移行を参照されたい)。LOCAMOモジュールは、約40km/時で進行するより前の静止した非移動または起立の期間を、車両を待ってから車両に乗車することを示すものとして識別し得る。場合によっては、IMUデータが処理されて、ユーザによる車両の乗車または下車を特徴付ける移動が検出され得る。たとえば、IMU読み取り値(mfv4)が階段上の移動を検出するように解釈されるMFV7を参照されたい。
【0032】
LOCAMOモジュールは、ID信号の受信における不連続を、進行形態における変化を示すものとして決定し得る。例として、ユーザと車両との間で転送されたID信号の強度における変化は、車両乗車または下車を示すことがあり、ユーザと乗換えノードとの間で転送されたID信号における変化は、乗換えノードにおけるユーザの到着または乗換えノードからの出発を示すことがある。たとえば、MFV6とMFV7との間のバス停留所32およびバス24のためのID信号の信号強度における変化を参照されたい。
【0033】
LOCAMO追跡器は、自分の乗車および下車を登録させるための乗客による別個のアクションが必要とされないという点で、ID信号の検出が受動的であり得るように構成され得る。ID信号の多数の様式のために、信号受信機は、2メートル未満または5メートル未満であり得る、物理的近接を示すために十分近い距離であるが、乗客がID信号を提示、送信、または受信するための意図的な行為を行う必要がないように十分遠い、場合によっては、0.5メートルを超えるかまたは1メートルを超える距離において信号源から信号を受信するように動作可能であり得ることは諒解されよう。
【0034】
ブロック307において、LOCAMOモジュールは、進行形態における変化の地理時間座標(地理的位置およびタイムスタンプ「G&T」)に基づいて、MFVの時系列において特徴付けられた行程の一部分を、行程区間(TrS:trip segment)として指定し得る。第1の進行形態不連続のG&Tは、TrSの開始G&T(g&ts)として指定され得、第2の進行形態不連続のG&Tは、TrSの終了G&T(g&tf)として指定され得る。ユーザが出発地と目的地との間で2つ以上の輸送車両を使用する多様式の行程は、複数のTrSを含み得、各TrSが進行車両のうちの1つに対応する。
【0035】
例として、
図4A~
図4BにおけるMFVテーブルに示されているように、LOCAMOモジュールは、MFV
1からMFV
19の特徴における様々な不連続を処理し、MFV
2を、国立公園14へのジョンの行程の(スクータ上の)第1の進行区間TrS1のg&t
sを示すものとして、およびMFV
4を、そのg&t
fを示すものとして選択する。バス24におけるTrS2について、LOCAMOモジュールは、MFV
6を、g&t
sを示すものとして、およびMFV
9を、g&t
fを示すものとして選択する。列車26におけるTrS3について、LOCAMOモジュールは、MFV
12を、g&t
sを示すものとして、およびMFV
15を、g&t
fを示すものとして選択する。TOD車28におけるTrS4について、LOCAMOモジュールは、MFV
17を、g&t
sを示すものとして、およびMFV
19を、g&t
fを示すものとして選択する。次いで、LOCAMOモジュールは、各MFVのためのそれぞれのTrS指定をmfv
10として追加する。
【0036】
ブロック309において、LOCAMOモジュールは、g&tsとg&tfとの間のタイムスタンプを有する中間MFVを処理して、TrSのルートの軌跡、および/または場合によってはTrSを特徴付ける1つもしくは複数のコンテキスト特徴を決定し得る。TrSのためのコンテキスト特徴は、進行形態、輸送サービス、および輸送サービスのためのユーザ加入者プランを含み得る。所与のTrSの進行形態がPTS形態である場合には、コンテキスト特徴は、輸送サービス路線、ならびにユーザによって使用された乗車および下車乗換えノードを含み得る。例として、所与のTrSがバス区間であると決定される場合、コンテキスト特徴は、以下の特徴、すなわち、輸送サービス=Metropoline Bus Company、輸送サービス路線=ネタニヤおよびテルアビブを接続するバス路線605、乗車乗換えノード=ネタニヤ中央バスステーション、下車乗換えノード=テルアビブ内のナミール通り(Namir Rd.)およびアインシュタイン通り(Einstein Rd.)の角におけるバスステーションを含み得る。TrS特徴の決定は、事前定義された分類ルールを用いてMFVを処理するルールベースの手法を通して、ならびに/または決定木、サポートベクターマシン(SVM)、ランダムフォレスト分類器、および/もしくは最近傍分類器などの分類器を用いたMFVの処理を通して遂行され得る。分類器は、適切なトレーニングデータを用いて、機械学習プロセスを通してトレーニングされたニューラルネットワークであり得る。
【0037】
TrSコンテキスト特徴を決定するために、LOCAMOモジュールは、場合によってはハブ50において記憶された輸送データのリポジトリに対して、MFV内に備えられたTRAVCONデータを含み得るかまたはそれに基づき得る、中間MFVから決定されたTrS特徴を相互参照し得る。輸送データリポジトリは、PTSルートのスケジュール、LOCAMO追跡された輸送車両の既知の時間分解された位置、および/または乗換えノードの既知の位置を含み得る。輸送データリポジトリは、LOCAMO追跡器によって前に収集され、ハブ50において記憶された、過去の進行活動の履歴を含み得る。過去の進行活動の履歴は、同じユーザまたは他のユーザから前に収集されたMFVに応答するデータを含み得る。過去の進行活動の履歴は、所与の車両に乗る乗客、ならびに車両によって通過される乗換えノードの記録を提供する、場合によっては車両に取り付けられたLOCAMOモジュールから収集され、例として
図7に示された、時間分解された車両進行特徴ベクトル(VTFV)に応答するデータを含み得る。過去の進行活動の履歴は、所与の乗換えノードを通過する乗客および車両の記録を提供する、場合によっては乗換えノードに取り付けられたLOCAMOモジュールから収集され、例として
図8に示された、乗換えノード特徴ベクトル(TNFV:transfer node feature vector)に応答するデータを含み得る。
【0038】
場合によっては、輸送データリポジトリに対する相互参照は、進行特徴ベクトルにおける追加の特徴として表される。進行特徴ベクトルは、場合によっては輸送データリポジトリを用いて、進行ルートの1つまたは複数の区間(「区切り」)に関連付けられた輸送形態、輸送サービス提供者、輸送サービスルート、または車両を解決するために処理され得る。
【0039】
例として、各TrSのそれぞれのg&t
sおよびg&t
fにおける、スマートフォン44のGPS位置、および/またはスマートフォン44によって受信されたID信号が、既知の乗換えノードに対して比較されて、所与のTrSが開始および終了した乗換えノードが識別され得る。
図4A~
図4Bに示されているように、比較の結果が、特徴mfv
9としてMFVに追加される。例として、TrS2のための開始乗換えノードおよび終了乗換えノードは、それぞれバス停留所32および車庫34であるように示され、TrS3のための開始乗換えノードおよび終了乗換えノードは、それぞれ車庫34およびターミナル36であるように示される。輸送形態がPTSであるTrSは、典型的には乗換えノードにおいて開始および終了するようになる。しかしながら、TODベースまたはMIMOTベース輸送形態は、特定の開始位置および終了位置に限定されず、したがって、既知の乗換えノードと一致しない位置において開始および終了し得る(例として、MFV
2およびMFV
19を参照されたい)。
【0040】
図4A~
図4Bに示されているように、LOCAMOモジュールは、ジョンの行程中に含まれた4つのTrSの各々に関連付けられた輸送形態(mfv
11)および車両ID(mfv
12)を解決する。TrS1について、MIMOTスクータの輸送形態が、MFV
2において記録されているようなスクータ22の始動時にスマートフォン44によって登録されたQRコード(登録商標)と、MFV
3およびMFV
4においてそれぞれ達成された20km/hrまたは22km/hrの速度との組み合わせに基づいて検出され、車両IDがQRコード(登録商標)に基づいて検出される。TrS2について、バスの輸送形態および車両IDが、mmWaveベース通信を介してスマートフォン44によって受信されたバスのID信号に基づいて検出される。
【0041】
場合によっては、g&tsおよびg&tfのペア、ならびに場合によっては他のTrS特徴を鑑みて、異なるTrSルートが可能であり得、それは、LOCAMOモジュールにとって利用可能なデータを鑑みて、正しいTrSルートを解決することになる。場合によっては、ブロック305において検出されたMFVにおける不連続のうちの1つまたは複数は、進行形態における変化を実際に表すものでない誤った検出であり得、不連続を確かめることが有利であり得る。場合によっては、LOCAMOモジュールは、ブロック307において決定されたTrSのg&tsおよびg&tfの所与のペア、ならびに輸送データリポジトリに基づいて、複数の潜在的なTrSルートを生成する。次いで、関連するコンテキスト特徴のすべてを鑑みて、単一の可能な、または最も可能性が高いTrSまで絞り込むために、追加のコンテキスト特徴を導出する、かつ/またはTrSの進行形態を表す既存のコンテキスト特徴を確認するために、潜在的なTrSルートが、MFVから導出されたTrS特徴に対して比較され得る。
【0042】
例として、TrS3について、スマートフォン44は、車両固有のID信号を受信せず、LOCAMOモジュールは、あまり直接的でない手段を通して、列車26の輸送形態および車両IDを検出した。列車路線、複数のバス路線、およびTOD車を含む複数の輸送形態が、車庫34からターミナル36まで進行するために使用され得る。例として、行程または行程区間が完了した後、LOCAMOモジュールは、H09M39S14の開始時間およびH10M05S36の終了時間を、同じ時間期間内に車庫34とターミナル36との間で進行したバスおよび列車の記録に対して比較し、列車26とバス27の両方の進行記録がTrS3のg&tsおよびg&tfに一致し、したがって、複数の可能な代替行程区間を提示すると決定する。複数の可能なルートの存在に応答して、LOCAMOモジュールは、TrS3に割り当てられたMFVに登録されたGPS位置によって決定されるようなTrS3の軌跡を、ハブ50内に備えられた輸送データリポジトリ内に記憶されているような、それぞれ列車26およびバス27の既知のルートに対して比較した。TrS3に関して、介在するMFV14において登録されているような、ジョンによって携帯されたスマートフォン44のGPS位置(Lat14,Long14)は、列車26の既知のルートに一致するが、バス27の既知のルートには一致しない。したがって、LOCAMOモジュールは、列車26をTrS3に割り当て、輸送形態(mfv11)に「列車」を記入し、車両ID(mfv12)に、輸送データリポジトリ内の列車26に関連付けられた車両ID(「T3985」)を記入する。
【0043】
場合によっては、例として、LOCAMOモジュールが所与のg&t
sおよびg&t
fペアのための所与のg&t
sのための複数の代替TrSを検出する場合、LOCAMOモジュールは、例として、TrSのための乗継ぎ車両または乗継ぎ路線を識別することを含む、TrSを解決するために十分な追加の情報を提供するように、ユーザに促すメッセージを生成し得るか、またはそのメッセージをスマートフォン44に送信し得る。例として、TrS3のためのg&t
sを検出し、TrS3が列車T3985上の列車区間(
図4B、MFV
12を参照)であり得ると決定すると、LOCAMOモジュールは、「我々のシステムは、あなたがテルアビブ行きの列車T3985に乗ったことを示しています-確認してください」と述べるメッセージを、ユーザが確認するため、または不正確である場合に代替輸送情報を提供するための応答オプションとともに、スマートフォン44に送信し得る。
【0044】
ブロック311において、ブロック309において決定されたTrS特徴が処理されて、要素trsfj 1≦j≦Jを有する時間分解されたTrS特徴ベクトル(TrSF)、TrSF = {trsf1, trsf2, ..., trsfJ}が決定され得、ただし、{trsfj}は、g&ts、g&tfなどのTrSの時空間特徴と、TrS軌跡、ならびに、進行形態、輸送サービス、および輸送サービスのためのユーザ加入者プランなどのTrSコンテキスト特徴を定義する要素とを含み得る。所与のユーザの進行を表すTrSFは、輸送データリポジトリの一部として、リモートハブ50において記憶されて、後続のLOCAMOデータおよびMFVの分析のために使用され得る。
【0045】
図5を参照し、
図5は、LOCAMOモジュール43によって識別されるような、自宅12と目的地14との間のジョンの進行中に含まれたTrS1から4の各々を表す、TrSF
1から
4をリストするTrSFテーブルを示す。各TrSFは、
図5に示されているように、以下の特徴、すなわち、輸送形態(trsf
1)、TrS開始時間(trsf
2)、TrS開始位置(trsf
3)、TrS終了時間(trsf
4)、TrS終了位置(trsf
5)、TrSにおいて乗客を運ぶ車両の車両ID(trsf
6)、TrSに関連付けられた車両を運行する輸送サービスのID(trsf
7)、および輸送サービスのサービス路線(trsf
8)を備える。
【0046】
各TrSのための進行持続時間は、終了時間から開始時間を減算することによって計算され得、サービスIDおよび路線IDは、車両IDおよびハブ50において記憶された輸送データリポジトリに基づいて決定され得る。
図5に示されているように、ジョンの行程についてLOCAMOモジュールによって決定された4つのTrSFは、行程が以下の4つのTrSを有したことを示し、すなわち、ジョンが、Birdによって運営されるドックレススクータにおいて4分と13秒の間にバス停留所32まで進行したTrS1、ジョンが、Egged(登録商標)Bus Corporationによって運営されるバス路線540上で14分および15秒の間に車庫34まで進行したTrS2、ジョンが、イスラエル鉄道(Israel Rail)によって運営される列車路線284上で26分22秒の間にターミナル36まで進行したTrS3、およびジョンが、Gett(登録商標)によって運行されるTOD車において11分20秒の間に最終目的地14の国立公園まで進行したTrS4である。
【0047】
ブロック313において、場合によってはハブ50内に備えられた課金モジュール54は、ユーザの行程のTrSFの時系列を処理して、行程のための請求金額を計算し得る。合計料金は、TrSFの時系列を、複数の輸送サービスのための料金表の記憶されたセットに対して相互参照することに基づき得る。場合によっては、課金モジュール54は、UMOMによってサポートされる各輸送サービスのための更新された料金表を維持するために、例として、APIを介して、複数の輸送サービスと定期的に通信する。料金表は動的であり得、進行時間、同じ車両内の他の乗客のカウント、特定の乗換えノードの使用、ユーザの個人的状況などを含む、複数のパラメータに基づき得る。例として、料金表は、ユーザが高齢者であるか、子供であるか、学生であるか、標準的なユーザであるかに応じて、同じ行程区間内で異なる料金を請求することを示し得る。有利には、全体的に乗車人員を増加させるための、または混雑を緩和するために、乗客をあまり人気がない進行時間、ルート、または乗換えノードに向けるための特別な販売促進が、料金表を再プログラムすることによって実装され得る。料金表は、現在の輸送量もしくは混雑状況、または個々の乗継ぎ車両内の多数の他の利用客を反映するように、動的に再プログラムされ得る。例として、ユーザは、あまり人気がない時間、乗継ぎ車両、または乗継ぎ路線において進行するために割引価格を提供され得るか、または、より人気がある時間、乗継ぎ車両、または乗継ぎ路線において進行するためにプレミアム価格を請求され得る。1か月有効の定期券、または複数の家族が一緒に進行する場合の家族割引などの数量割引は、利用がしきい値に達すると自動的に実装され得、乗客は、数量割引しきい値に近づいていることをアラートされ得る。
【0048】
図5を参照する。ジョンの行程のためのTrSFテーブルに示されているように、課金モジュール54は、TrSF
1からTrSF
4を処理して、各TrSのための料金を割り当てる。各TrSについて、課金モジュールは、関連付けられたTrSFにおいてtrsf
10として記録される基本料金と、関連付けられたTrSFにおいてtrsf
11として記録される、課金関係者(乗客、輸送サービス、UMOM、行政機関)の間の契約上の合意に基づいて調整された料金とを計算する。各料金は、特徴(trsf
1から
9)、ならびにハブ50において記憶された料金表のセットに基づく。
【0049】
TrSF1について、課金モジュール54は、Birdから取り込まれた料金表に基づいて、スクータの使用のための20イスラエルシェケル(ILS)の基本料金を決定する。課金モジュールは、TrSFをさらに処理し、料金調整の予定がないと決定するので、調整された料金(trsf11)は同じままになる。
【0050】
TrSF2について、課金モジュールは、Egged Bus Companyから取り込まれた料金表に基づいて、バスに乗るための6ILSの基本料金を決定する。課金モジュールは、過去2週間にわたってLOCAMOモジュールによってTrSFとして収集および記録されたジョンのバス乗車人員の履歴をさらに処理し、ジョンに1.50ILSの多量乗車人員割引の資格があると決定し、調整された料金(trsf11)を4.50ILSに決定する。
【0051】
TrSF3について、課金モジュールは、イスラエル鉄道から取り込まれた料金表に基づいて、列車に乗るための15ILSの基本料金を決定する。課金モジュールは、すべてのバスから列車、および列車からバスへの乗換えが5ILS割引を受けるという、運輸省(MoT:Ministry of Transportation)から取り込まれた奨励表にさらに留意する。MoT奨励表に基づいて、課金モジュールは、調整された料金(trsf11)を10ILSに決定する。
【0052】
TrSF4について、課金モジュールは、Gett(登録商標)から取り込まれた料金表に基づいて、TOD車に乗るための30ILSの基本料金を決定する。課金モジュールは、Gettによって運行されるTOD車のすべての乗車がテルアビブ市の範囲内で25ILSの最大市内料金を受ける権利があるという、Gett(登録商標)およびテルアビブ市との契約上の合意に基づいて、UMOMの運営者によってハブ50に入力された都市販売促進スケジュールをさらに登録する。都市販売促進スケジュールに基づいて、課金モジュールは、調整された料金(trsf11)を25ILSに決定する。
【0053】
場合によっては、LOCAMOモジュール43または課金モジュール54は、TrSF
1からTrSF
4に基づいて行程概要を生成し、スマートフォン44において表示するために概要を送信する。
図6を参照し、
図6は、(
図5に示されたTrSFテーブルにリストされたように)TrSF
1からTrSF
4において記憶された特徴に基づいて、TrS1から4の各々を要約する行程概要46を画面45上で表示するスマートフォン44を概略的に示す。
図6に示されているように、リストされた項目1から4の各々は、
図1に示されているようなジョンの行程のTrS1から4に対応する。このリストはまた、各対応するTrSFのためのtrsf
11として記録される、各TrSのための調整された料金、および適用可能であるときに料金調整の説明を含む。画面45はまた、ユーザが概要に同意しないことを示すための通知ボタン46を表示する。
【0054】
課金モジュールはまた、所与のTrS、または複数のTrSを含む行程のために、車両を提供および運行するための輸送サービスに対して支払われるべき支払い金額、ならびに、同じくUMOMに登録された付帯的サービスに対して支払われるべき支払い金額を決定し得る。付帯的サービスは、支払い統合サービス、または自治体および中央政府機関などの政府機関を含み得る。行程が、複数のサービスを伴う複数のTrSを含む場合には、複数のサービスに対して支払われるべきそれぞれの支払い金額は、ユーザに対して請求される請求金額、ならびにUMOMシステムを運行する機関を含み得るサービス間の契約上の合意を反映するサービス支払い明細書を含むいくつかのファクタに基づいて決定され得る。
【0055】
ブロック315において、ブロック313において決定されたユーザ請求金額、および場合によってはサービス支払い金額が、課金データベースにおいてロギングされ得、ブロック317において、ロギングされた請求金額および支払い金額が、課金期間を通して、またはそれを越えて累積され得る。課金期間は、1日、1週間、1か月、または1年であり得、主体によって異なり得る。例として、ユーザに請求するための課金期間は、輸送サービス提供者とのユーザの加入者プランに依存し得、サービスに対する支払いのための課金期間は、関連する関係者の間の契約上の合意に基づくものであり得、サービス支払い明細書に反映され得る。課金データベースは、場合によっては、アプリケーションプログラムインターフェース(API)を通して、支払い処理会社、例として、クレジットカード提供者および銀行、ならびに輸送サービスおよび付帯的サービスによって運行されるアプリケーションなど、サードパーティアプリケーションにとってアクセス可能であり得る。
【0056】
ブロック319において、課金モジュールは、ブロック315および317においてロギングおよび累積された請求金額に基づいて、ユーザ課金および/またはサービス支払いを実行し得る。場合によっては、実行は、ユーザおよびサービスに、あるいは累積された請求金額に基づいて、適切なユーザおよびサービスへの、ならびに/またはそれらからの資金移動を実行するために、適切な通知を送ることを含み得る。
【0057】
処理の位置、またはLOCAMO追跡器に配置されたローカルLOCAMOモジュールと、ハブ50に配置されたリモートLOCAMOモジュールとの間の仕事の分割は、処理速度、LOCAMO追跡器にとって利用可能なメモリ容量、およびLOCAMO追跡器にとって利用可能な電力の蓄えのバランスをとるように構成され得る。LOCAMO追跡器が、電力の蓄えが制限されているスマートフォンに埋め込まれる場合には、LOCAMO追跡器によるローカル電力使用を最小限に抑えるように、LOCAMO追跡器インスタンスの間で処理を配分することが有利になるはずである。また、LOCAMO追跡器がスマートフォンに埋め込まれる場合には、一方でより大量のLOCAMOデータへの希望、および他方では電力使用を最小限に抑えることへの希望のバランスをとるように、LOCAMOデータ収集のレートが有利に調節され得るか、またはLOCAMOデータが選択的な方法で収集され得る。生のLOCAMOデータは、ネットワーク化されたLOCAMO追跡器から送信されて、ハブ50内に備えられたプロセッサにおいて動作するLOCAMOモジュールのインスタンスによって処理され得る。生のLOCAMOデータは、次いでハブ50に間欠的に送信され得る、MFVまたはTrSFを生成または更新することを通して、LOCAMOデータを記録したLOCAMO追跡器内に備えられたプロセッサにおいて動作するLOCAMOモジュールのローカルに動作するインスタンスにおいて処理され得る。場合によっては、LOCAMOモジュールのローカルインスタンスは、生のLOCAMOデータを前処理して、MFVの生成または更新、および通知(「イベント通知」)の送信において使用可能なイベントまたは状況を検出し得、通知(「イベント通知」)は、検出されたイベントまたは状況に関する関連情報、例として、輸送形態における変化を示すかまたは示す可能性のあるMFVにおける不連続を備え、不連続が次いで、ハブ50に配置されたLOCAMOモジュールの別のインスタンスにおいて、TrSを決定し、TrSFを生成するためにさらに処理される。
【0058】
図2は、例として、バス停留所32に停車されたバス24のより詳細な概略図を提供し、乗客10Bとして表されたジョンが、スマートフォン44Bを携帯し、バス停留所においてバス24を待っていることを示し、また、後の時点で、乗客10Aとして表されたジョンが、スマートフォン44Aを携帯し、バス24に乗車したことを示す。
【0059】
スマートフォン44Aおよび44Bは、ネットワーク化されたLOCAMO追跡器42として動作するようにそれぞれ構成される。モバイルフォン三角測量システムおよび/または全地球航法衛星システム(GNSS)受信機、ならびに場合によっては慣性測定ユニット(IMU)など、それぞれのスマートフォン内に埋め込まれた様々なモジュールのうちの1つまたは複数は、MFVの時系列を決定するためにLOCAMOモジュールによって使用可能なLOCAMOデータを提供するために、移動追跡デバイス45として働くように制御され得る。スマートフォン44Aおよび44Bは、それぞれのスマートフォンの周囲のローカルエリアを特徴付けるマイクロ環境信号を受信するための信号受信機46として動作するために、マイクロフォン、カメラ、またはWi-Fiモジュール、NFCモジュール、もしくはBluetoothモジュールなどのRFベース通信モジュールを制御するようにそれぞれ構成され得る。マイクロ環境信号は、他のLOCAMO追跡器、例として、バス24などの車両またはバス停留所32などの乗換えノードに物理的に関連付けられたLOCAMO追跡器と、ID信号を交換するために、信号装置を含み得る。LOCAMOデータは、マイクロ環境信号からのデータを含み得、進行データ、場合によってはMFVを生成するために、メモリ49に記憶された命令のセットおよびデータに従って、プロセッサ48において動作するLOCAMOモジュール43のインスタンスによって処理され得る。スマートフォン44Aおよび44Bは、セルラ通信ネットワークであり得る通信ネットワーク60を介して、ハブ50と通信するように構成されたネットワーク通信モジュール47をそれぞれ備え得る。
【0060】
バス24は、LOCAMO追跡器100を装備し得、LOCAMO追跡器100は、他のLOCAMO追跡器、例として、乗客または乗換えノードに物理的に関連付けられたLOCAMO追跡器とID信号を交換するために、1つまたは複数の信号装置(SA)、例として、内部SA124および外部SA126に動作可能に接続された処理ユニット128を備える。処理ユニット128は、ネットワーク通信モジュール152と、GNSSユニットおよび/またはIMUを備え得るバス移動追跡デバイス122のうちの一方または両方に動作可能に接続され得る。処理ユニット128は、進行データ、場合によってはMFVを生成するために、メモリ(図示せず)に記憶された命令のセットおよびデータに従って、LOCAMOモジュール43のインスタンスの動作をサポートするように構成され得る。
【0061】
バスステーション32は、SA204に動作可能に接続された処理ユニット(図示せず)を備える、乗換えノード(「Xノード」)LOCAMO追跡器200を装備し得る。XノードLOCAMO追跡器200は、ネットワーク通信モジュール202をさらに備え得る。
【0062】
図2に示されているように、(乗客10Bとしての)ジョンが(
図1に示された)ドックレス電動スクータから下車し、ステーション32まで歩行し、次いでバスを待っている間に起立しているとき、ジョンのスマートフォン44Bは、様々なチャネルを通してLOCAMOデータ、たとえば、GNSS受信機およびIMUからの移動データ、ならびにマイクロ環境データを収集し、マイクロ環境データは、XノードLOCAMO追跡器200内に備えられたSA204からのバスステーション32を識別する乗換えノードID信号を含み得る。収集されたLOCAMOデータまたはその部分は、通信チャネル308を介してデータベース52に送信され得、これまでのジョンの行程を表すMFVを生成または更新するために、LOCAMOモジュールのインスタンスによって処理され得る。収集されたLOCAMOデータの態様は、輸送に関連するイベントを検出するために、スマートフォン44B内で動作するLOCAMOモジュールのローカルインスタンスによって処理され得る。例として、待機通知が、スマートフォン44Bと、XノードLOCAMO追跡器200内に備えられた、ステーションに取り付けられたSA204との間のそれぞれのID信号の交換を通して生成されて、スマートフォン44Bによってデータベース52に送信され得る。収集されたLOCAMOデータまたはその部分は、データベース52に記憶され得、データベース52が、ジョンの進行履歴ならびに他のユーザの進行履歴を維持するようになる。
【0063】
バス24が到着すると、(乗客10Aとしての)ジョンは、バスに乗車して、自分の行程を継続する。ジョンがバスに乗車するとき、ジョンのスマートフォン(ここでは、スマートフォン44A)は、GNSSおよびIMUベース移動データを含み得るLOCAMOデータ、ならびに、バスLOCAMO追跡器100内に備えられた内部SA124からのバス24を識別するバスID信号を含み得る、マイクロ環境データを収集し続ける。収集されたLOCAMOデータまたはその部分は、通信チャネル302を介してデータベース52に送信され得、ジョンの行程を表すMFVの時系列をさらに更新するために、LOCAMOモジュールのインスタンスによって処理され得る。収集されたLOCAMOデータの態様は、輸送に関連するイベントを検出するために、スマートフォン44A内で動作するLOCAMOモジュールのローカルインスタンスによって処理され得る。例として、乗車通知が、スマートフォン44Aと、バスLOCAMO追跡器100内に備えられた内部SA124との間のそれぞれのID信号の交換を通して生成されて、スマートフォン44Aによってデータベース52に送信され得る。追加として、ジョンがバスに乗車すると、またはバスがバスステーション32から離れるように走行した後、XノードLOCAMO追跡器200内に備えられたSA204からのステーションID信号は、それまでスマートフォンによって間欠的に受信されていたが、信号強度が減衰し、最終的に終了するようになる。スマートフォン内で動作するLOCAMOモジュールのインスタンスは、この信号減衰を検出し得、データベース52に、ジョンがバスステーション32を出発したことを示すイベント通知を送信し得る。これらのイベント通知は、ジョンの行程を表すMFVの時系列を生成および/または更新するために、ハブ50において動作するLOCAMOモジュールのインスタンスによって処理され得る。
【0064】
特徴ベクトルについて、乗客に物理的に関連付けられたLOCAMO追跡器によって収集されたLOCAMOデータに主に応答して、主に1人の乗客の観点から行程を表すものとして、明細書中に上記で(例として、
図4A~
図4Bおよび
図5において)説明した。そうは言っても、本開示はまた、車両に物理的に関連付けられたLOCAMO追跡器、例として、バス24内に備えられたLOCAMO追跡器100によって収集されたLOCAMOデータに応答して、車両の観点から行程を表す車両進行特徴ベクトルを含む。バス24を表す車両進行特徴ベクトルの時間分解されたセットは、LOCAMO追跡器100がバス移動追跡デバイス122に基づく移動データ、ならびに内部SA124および外部SA126によって収集されたマイクロ環境データを収集することに基づき得る。マイクロ環境信号は、バスの進行中にバスに乗車する乗客から受信された乗客ID信号、ならびに、バス停留所、例として、バス24が停車するバス停留所32に配置されたSAから受信された乗換えノードID信号を含み得る。バスLOCAMO追跡器100によって収集されたLOCAMOデータ、ならびにバスLOCAMO追跡器によって生成されたイベント通知は、時間分解された車両進行特徴ベクトル(VTFV)を生成するためにローカルに処理され得、ネットワーク通信モジュール152によって、通信チャネル304を介してデータベース52に定期的に送信され得る。代替的に、LOCAMOデータおよびイベント通知は、データベース52に送信されて、VTFVを生成するために、ハブ50において動作するリモートLOCAMOモジュールによって処理するために使用され得る。VTFVまたはそれらの態様は、輸送データリポジトリの一部として、リモートハブ50において記憶されて、後続のLOCAMOデータの分析のために使用され得る。
【0065】
例として、バス24は、バス内に配置された複数の内部SA124を備え得、複数の内部SA124が、RFを介して、バス内のすべての乗客LOCAMO追跡器と通信して、ID信号を受信することができるようにする。例として、内部SAは、バス内の様々な位置に配置されたmmWaveアンテナ搭載端末、中距離スマートカードリーダ、またはWi-Fi端末であり得る。
【0066】
VTFVは、バスによってその乗換えノードにおいて行われた停車の順序で、乗客による所与の車両の乗車および下車の記録を提供するように構成され得る。バスLOCAMO追跡器100は、(1)バスが停車するようにスケジュールされている乗換えノードへの、バスの接近、および(2)乗換えノードからのバスの出発に応答して、バス内のすべての乗客LOCAMO追跡器、例として、乗客によって操作されたスマートフォンまたは中距離スマートカードから、乗客IDを受信するために、内部SA124を起動するように構成され得る。
図2に示された例示的なバス停留所32を参照すると、バスLOCAMO追跡器100は、GPS/IMUモジュール122によって提供されたGPSおよびIMUデータ、ならびに/またはXノードLOCAMO追跡器200内に備えられたSA204からの乗換えノードID信号の受信に基づいて、バス停留所32における差し迫った停車を決定し得、乗客用ドアが閉じること、およびしきい値速度を超えた並進運動の開始、ならびに/またはSA204からの乗換えノードID信号の減衰に応答して、バス停留所32からの出発を決定し得る。
【0067】
図7Aは、
図1に示されたようなバス停留所32および車庫34において、バス24によって行われた停車の直前および直後の時点において、内部バスSA124によって受信された乗客IDのVTFVリストを示す。各VTFVは、以下の特徴、すなわち、タイムスタンプ(vtfv
1)、バス停留所ID(vtfv
2)、バスのドアが乗客の乗車のために開かれる前に内部バスSAが起動されたか、その後に内部バスSAが起動されたか(vtfv
3)、およびタイムスタンプにおいて内部バスSA124によって読み取られた個々の乗客ID(vtfv
4以上)を備える。VTFV
1によれば、バス24は、バス停留所32に接近するとき、7人の乗客、すなわち、サラ D.、ジョナサン F.、ソール A.、ジョッシュ D.、マーク S.、レイチェル H.、およびエリアナ F.を有する。VTFV
2によれば、バス24は、出発するとき、6人の乗客、すなわち、サラ D.、ジョナサン F.、ソール A.、ジョッシュ D.、レベッカ G.、およびジョン S.(これらの乗客はスマートフォン44のユーザである)を有する。VTFV
3によれば、バス24は、車庫34に接近しているとき、バスがバス停留所32を出発したときと同じ6人の乗客を有する(このことは、乗客リストの確認の働きをする)。VTFV
4によれば、バス24は、車庫34を出発するとき、4人の乗客、すなわち、サラ D.、ジェレミー R.、ブライアン G.、およびジョッシュ D.を有する。
【0068】
バス24のバスLOCAMOモジュール100、またはハブ50に記憶されたリモートLOCAMOモジュールは、停車前VTFVにおける乗客のリストを、停車後VTFVにおける乗客のリストに対して比較して、どの乗客がその停車においてバスに乗車したか、およびどの乗客がその停車においてバスから下車したかを決定し得る。
図7Bに示されたVBFVテーブルに示されているように、LOCAMOモジュールは、それぞれ、バス停留所32および車庫34から乗車および下車した乗客をリストするためのVTFVの分析に基づいて、車両乗車特徴ベクトル(VBFV)のセットを作成し得る。例として、VTFV
1内に含まれたそれぞれの乗客リストをVTFV
2に対して比較することによって、バス停留所32において、マーク S.、レイチェル H.、およびエリアナ F.がバス24から下車し、レベッカ G.およびジョン S.がバスに乗車したことが明らかになる。同様に、VTFV
3内に含まれたそれぞれの乗客リストをVTFV
4に対して比較することによって、バス車庫34において、ジョナサン F.、ソール A.、レベッカ G.、およびジョン S.がバスから下車し、ジェレミー R.およびブライアン G.がバスに乗車したことが明らかになる。
【0069】
本開示はまた、所与の乗換えノードを通過する乗客および車両を表す乗換えノード特徴ベクトルを含む。例として、バスステーション32に配置されたXノードLOCAMO追跡器200は、SA204を通して、バス24において取り付けられたSA126などからのバスID信号、およびジョンによって携帯されたスマートフォン44Bなどからの乗客ID信号を含み得るマイクロ環境データを収集し得る。収集されたマイクロ環境データ、またはデータに基づくイベント通知は、時間分解された乗換えノード特徴ベクトル(TNFV)を生成するためにローカルに処理され得、ネットワーク通信モジュール202によって、通信チャネル306を介してデータベース52に定期的に送信され得る。代替的に、LOCAMOデータおよびイベント通知は、XノードLOCAMO追跡器200からデータベース52に送信されて、TNFVの時間分解されたセットを生成するために、ハブ50において動作するリモートLOCAMOモジュールによって処理するために使用され得る。TNFVまたはそれらの態様は、輸送データリポジトリの一部として、リモートハブ50において記憶されて、後続のLOCAMOデータの分析のために使用され得る。
【0070】
図8は、バスステーション32における車両および人物の履歴を提供する、TNFVの例示的なセットを示すTNFVテーブルを示す。各TNFVは、以下の特徴、すなわち、(特徴tnfv
1として)タイムスタンプを付けられる、最大3つの車両ID(tnfv
2からtnfv
4)、および最大6つの人物ID(tnfv
5からtnfv
10)を含む。例として、XノードLOCAMO追跡器200内に備えられたLOCAMOモジュールは、約5秒、約10秒、または約15秒の時間間隔において、近くの車両LOCAMO追跡器または乗客LOCAMO追跡器からのID信号を走査するようにSA204に命令し、1分に1回、新しいTNFVを作成し、各TNFVが、その1分以内に少なくとも1回、少なくとも2回、または少なくとも3回、SA204に信号IDを提供するために近接内であった車両LOCAMO追跡器および乗客LOCAMO追跡器からのそれぞれの信号IDを含む。
図8に示されているように、B5561の車両IDを有するバスが、午前9:20と午前9:21との間にバス停留所32に極めて近接したことが検出され、B4253の車両IDを有するバスが、午前9:23に検出され、TD4110の車両IDを有するTOD車両が、午前9:24と午前9:27との間に検出され、B1669の車両IDを有するバスが、午前9:25と午前9:29との間に検出された、などである。また、
図8に示されているように、ジョン S.(
図1に示されたようなスマートフォン44のユーザ)が、午前9:20と午前9:23との間に検出され、ジューダ C.が、午前9:22と午前9:23との間に検出された、などである。
【0071】
車両および人物の協調した消失が、人物が車両に乗車したことを示し得、車両および人物の協調した出現が、人物が車両から下車したことを示し得ることは諒解されよう。したがって、乗換えノードにおける旅客の乗継ぎ動作は、TNFVの系列に基づいて推論され得る。例として、TNFV3からTNFV5は、ジョン S.およびジューダ C.が、B4253の車両IDを有するバス24に乗車したことを反映し得、また、ベス D.が同じバスから下車したことを反映し得る。同様に、TNFV7は、ジョン A.、アリス K.、およびピーター K.が、B9800の車両IDを有するバスに乗車したことを示し得る。加えて、TNFV4から16は、ベス D.が、午前9:23に、B4253の車両IDを有するバスから下車した後、午前9:35までバス停留所で待ち、次いで、TD4110の車両IDを有するTOD車両に乗車したことを示し得る。
【0072】
車両進行特徴ベクトルおよび乗換えノード特徴ベクトルは、乗客進行特徴ベクトル(これはMFVまたはTrSFであり得る)の精度を確証および改善するための並列データセットとして有利に有用であり得る。加えて、車両進行特徴ベクトルおよび進行ノード特徴ベクトルは、乗換えノードにおける車両の到着時間および出発時間を含む、実際の進行ルートおよび進行時間の正確な記録の維持において有用であり得る。
【0073】
図9を参照し、
図9は、様々な輸送形態における数十の輸送サービスによって運行される車両内で進行しているユーザによって携帯されている数千のスマートフォン44を備える、大規模輸送システムの動作を統合する中間ハブとして働く、UMOM5を概略的に示す。本開示の一実施形態によれば、輸送システム統合は、ユーザによる進行活動の集中型の追跡、および場合によっては、進行活動追跡に応答して、輸送システム内のユーザおよび様々な利害関係者による支払い金額を割り振ることを通して達成される。
【0074】
図に示されているように、UMOM5は、複数のスマートフォン44と通信するように構成されたハブ50を備え、各スマートフォン44が、LOCAMOモジュール43のインスタンスを備え、LOCAMO追跡器42として働く。ハブ50および所与のスマートフォン44は、スマートフォン44を携帯するユーザの進行旅程を決定するために、行程中の異なる輸送車両のユーザの乗車人員を含む情報を交換し、乗車人員に従って、ユーザに課金する。本明細書に上記で説明したように、所与のスマートフォン44とハブ50との間で交換される情報は、GEOTEMPデータ、TRAVCONデータ、移動特徴ベクトル(MFV)およびそれらの部分、ならびに進行区間特徴ベクトル(TrSF)およびそれらの部分を含み得る。
【0075】
スマートフォン44は、単体でLOCAMO追跡器42として、または、それぞれ、旅客によって乗られる個々の輸送車両、ならびに旅客によって通過されるバス停留所および列車の駅などの乗換えノードの観点から、追加のユーザ進行データを提供し得る、車両に取り付けられたLOCAMO追跡器100およびXノードLOCAMO追跡器200を含む、LOCAMO追跡器のより大規模なネットワーク510の一部として働き得る。
【0076】
ハブ50は、例として、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を通して、UMOM5によってカバーされたサービスエリア内で運営している複数の輸送サービスと通信し得る。
図9に示されているように、ハブ50は、バス会社511、列車会社512、カーシェアリングプラットフォームを含むTOD会社513、およびマイクロモビリティ会社514を含む、多数の輸送サービス510と通信し得る。各輸送サービスは、例として、それぞれの輸送サービスによって運行される車両のためのルートおよびルートスケジュール、ならびに、課金モジュール54によって課金の目的でユーザ運賃を決定するために使用可能な料金および割引スケジュール、ならびに、ユーザおよび他の関係者への支払い金額、割引、および料金の支出を制御する契約情報を、UMOM5に提供するために、ハブ50とインターフェースし得る。
図9は、車両に取り付けられたLOCAMO追跡器100およびXノードLOCAMO追跡器200がハブ50と直接通信することを示すが、個々の輸送サービス、または輸送サービスのグループは、次いでハブ50に提供される、それ自体の車両進行特徴ベクトル(VTFV)および進行ノード特徴ベクトル(TNFV)を生成するために、LOCAMOデータを収集するために、それ自体の車両に取り付けられたLOCAMO追跡器100およびXノードLOCAMO追跡器を配備および運営し得ることが諒解されよう。
【0077】
ハブ50は、例として、APIを通して、UMOM5によってカバーされたサービスエリア内で管轄を有する複数の政府組織515と通信し得る。複数の政府組織は、例として、中央政府、州政府、および市政、地域輸送委員会、警察などを含み得る。政府組織は、課金モジュール54によって運賃および課金活動を決定するために使用可能な割引および奨励表、ならびにユーザおよび他の関係者への支払い金額、割引、および料金の支出を制御する契約情報を提供し得る。
【0078】
したがって、本開示の一実施形態によれば、出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するための第1のシステムが提供され、この第1のシステムが、行程中にユーザを追跡する位置データを提供するように構成された全地球航法衛星システム(GNSS)受信機と、行程中のユーザの移動に基づいて、慣性データを提供するように構成された慣性測定ユニット(IMU)と、GNSS受信機によって提供された位置データ、およびIMUによって提供された慣性データに基づいて、行程の進行ルートの地理時間記録を生成し、地理時間記録に基づいて、ユーザが車両に乗った進行ルートに沿った少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサとを備える。
【0079】
場合によっては、少なくとも1つの車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、および終了位置、車両の輸送形態、ならびに車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる。
【0080】
場合によっては、輸送形態が、公共輸送システム(PTS)形態、マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT)、またはオンデマンド輸送(TOD)形態からなるグループから選択される。
【0081】
本開示の一実施形態では、少なくとも1つの車両行程区間の決定が、行程の地理時間記録における不連続の検出に応答する。場合によっては、地理時間記録における不連続が、速度における不連続を備える。場合によっては、進行ルートの地理時間記録の生成が、慣性データに基づいて、ユーザの動きタイプを決定することを含み、地理時間記録における不連続が、ユーザの動きタイプにおける不連続を備える。場合によっては、動きタイプが、起立、歩行、および車両に乗ることからなるグループから選択される。場合によっては、この第1のシステムが、RF受信機を備え、進行ルートの地理時間記録が、1つまたは複数の無線周波数ID(RFID)信号にさらに基づいて生成され、1つまたは複数のRFID信号が、識別情報を備え、RF受信機への1つまたは複数のRFID信号の源の近接を示し、地理時間記録における不連続が、RF受信機によって受信された1つまたは複数のRFID信号の強度における不連続を備える。場合によっては、RFID信号内に備えられた識別情報が、特定の乗換えノード、車両を運行する特定の輸送サービス、または車両の一意の識別情報に関連付けられる。場合によっては、RFID信号が、RFIDタグ、非接触スマートカード、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(mmWave)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスから受信された信号である。場合によっては、車両の輸送形態または輸送サービスが、1つまたは複数のRFID信号に応答して識別される。場合によっては、このシステムが、光信号受信機を備え、進行ルートの地理時間記録が、光信号受信機によって取得された1つまたは複数の画像に基づく、1つまたは複数の光学的特徴にさらに基づいて生成され、1つまたは複数の光学的特徴が、位置、車両の識別情報、車両の輸送形態、または車両を運行する輸送サービスを備え、地理時間記録における不連続が、1つまたは複数の光学的特徴における不連続を備える。場合によっては、1つまたは複数の画像が、バーコードまたはQRコード(登録商標)の画像を備える。場合によっては、1つまたは複数の画像が、カメラによって取得され、光学的特徴が、1つまたは複数の画像から、位置、車両の識別情報、車両の輸送形態、または車両の輸送サービスを識別するように構成された視覚物体認識モジュールから導出される。場合によっては、光信号受信機が、ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる。場合によっては、車両の識別情報、車両の輸送形態、または車両の輸送サービスが、1つまたは複数の光学的特徴に応答して識別される。
【0082】
本開示の一実施形態では、輸送形態、または車両を運行する輸送サービスが、輸送データリポジトリを用いて、少なくとも1つの車両行程区間の開始時間、開始位置、終了時間、または終了位置を相互参照することによって識別される。場合によっては、輸送データリポジトリが、車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、車両運行のスケジュールと、車両運行の履歴と、ユーザの過去の進行旅程の履歴と、他のユーザの地理時間記録とからなるグループからの1つまたは複数の選択を備える。
【0083】
本開示の一実施形態では、GNSS受信機およびIMUが、ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる。場合によっては、GNSS受信機、IMU、およびRF受信機が、ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる。
【0084】
本開示の一実施形態では、この第1のシステムが、ユーザからリモートに配置されるリモートハブをさらに備え、リモートハブが、1つまたは複数のプロセッサのうちの少なくとも1つのプロセッサを備える。
【0085】
本開示の一実施形態では、地理時間記録が、1つまたは複数の特徴ベクトルを備える。
【0086】
本開示の一実施形態では、この第1のシステムが、1つまたは複数のプロセッサが命令のセットに従って動作することに応答して、少なくとも1つの車両行程区間の1つまたは複数の特徴に応答する料金を決定するように構成された課金モジュールをさらに備える。場合によっては、料金が、行程の完了後に決定される。場合によっては、料金が、少なくとも1つの区間の時間における進行状態に応答して決定される。場合によっては、進行状態が、少なくとも1つの区間のルートにおける時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、料金が増額される結果をもたらす。場合によっては、進行状態が、少なくとも1つの区間に関連付けられた車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、料金が増額される結果をもたらす。場合によっては、少なくとも1つの区間が、複数の区間を備え、料金が、異なる複数の区間の組み合わせに応答して調整される。
【0087】
また、本開示の一実施形態によれば、出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するための第2のシステムが提供され、この第2のシステムが、輸送データリポジトリを備えるリモートハブであって、輸送データリポジトリが、車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、車両運行のスケジュールと、車両運行の履歴と、ユーザの過去の進行旅程の履歴と、他のユーザの地理時間記録とからなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、リモートハブと、行程のユーザ記録、および輸送データリポジトリに基づいて、ユーザが車両に乗った行程の少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサとを備える。場合によっては、少なくとも1つの車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、および終了位置、車両の輸送形態、ならびに車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる。場合によっては、輸送形態が、公共輸送システム(PTS)形態、マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT)、またはオンデマンド輸送(TOD)形態からなるグループから選択される。場合によっては、ユーザ記録が、行程中のユーザの位置および移動の地理時間記録を備え、地理時間記録が、全地球航法衛星システム(GNSS)受信機から受信された位置データと、ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられた慣性測定ユニット(IMU)から受信された慣性データとに基づく。場合によっては、少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、行程の地理時間記録における不連続の検出に応答する。場合によっては、地理時間記録における不連続が、速度における不連続を備える。場合によっては、行程の地理時間記録が、慣性データに基づくユーザの動きタイプを備え、地理時間記録における不連続が、ユーザの動きタイプにおける不連続を備える。場合によっては、動きタイプが、起立、歩行、および車両に乗ることからなるグループから選択される。
【0088】
本開示の一実施形態では、行程のユーザ記録が、1つまたは複数の無線周波数ID(RFID)信号の記録を備え、1つまたは複数のRFID信号が、識別情報を備え、行程中にRF受信機によって受信されたRFID信号の源の近接を示す。場合によっては、RFID信号内に備えられた識別情報が、ユーザ、特定の乗換えノード、特定の車両、または車両を運行する特定の輸送サービスに関連付けられる。場合によっては、RFID信号が、RFIDタグ、非接触スマートカード、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(「mmWave」)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスから受信された信号である。場合によっては、RFID信号が、ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられたRF受信機によって受信される。場合によっては、RFID信号が、行程中にユーザによって乗られる車両内に取り付けられたRF受信機によって受信される。場合によっては、RFID信号が、行程中にユーザによって通過される乗換えノードに配置されたRF受信機によって受信される。場合によっては、少なくとも1つの車両行程区間の決定が、RF受信機によって受信された1つまたは複数のRFID信号の強度における不連続の検出に応答する。場合によっては、車両の輸送形態および輸送サービスが、1つまたは複数のRFID信号に応答して識別される。
【0089】
本開示の一実施形態では、行程のユーザ記録が、光信号受信機によって取得された1つまたは複数の画像に基づく、1つまたは複数の光学的特徴を備え、1つまたは複数の光学的特徴が、ユーザの識別情報、輸送形態、または車両を運行する輸送サービスを備える。場合によっては、1つまたは複数の画像が、バーコードまたはQRコード(登録商標)の画像を備える。場合によっては、1つまたは複数の画像が、カメラによって取得され、光学的特徴が、1つまたは複数の画像から、視覚的手がかりに基づいて、位置、輸送形態、輸送サービス、またはユーザを識別するように構成された視覚物体認識モジュールから導出される。場合によっては、光信号受信機が、ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる。場合によっては、光信号受信機が、行程中にユーザによって乗られる車両内に取り付けられる。場合によっては、光信号受信機が、行程中にユーザによって通過される乗換えノードに配置される。場合によっては、少なくとも1つの車両行程区間の決定が、1つまたは複数の光学的特徴における不連続の検出に応答する。場合によっては、車両の輸送形態および輸送サービスが、1つまたは複数の光学的特徴に応答して識別される。
【0090】
本開示の一実施形態では、ユーザ記録が、1つまたは複数の特徴ベクトルを備える。
【0091】
本開示の一実施形態では、第2のシステムが、少なくとも1つの車両行程区間の1つまたは複数の特徴に応答する料金を決定するように構成された課金モジュールを備える。場合によっては、料金が、行程の完了後に決定される。場合によっては、料金が、少なくとも1つの区間の時間における進行状態に応答して決定される。場合によっては、進行状態が、少なくとも1つの区間のルートにおける時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、料金が増額される結果をもたらす。場合によっては、進行状態が、少なくとも1つの区間に関連付けられた車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、料金が増額される結果をもたらす。場合によっては、少なくとも1つの車両行程区間が、複数の区間を備え、料金が、異なる複数の区間の組み合わせに応答して調整される。
【0092】
また、本開示の一実施形態によれば、出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用のための料金を決定するための第3のシステムが提供され、このシステムが、リモートハブであって、輸送データリポジトリと、複数の料金表であって、複数の料金表のうちの各料金表が、所与の輸送サービスによって運行される車両の利用のための料金を定義する、複数の料金表と、複数の輸送システム参加者の間の契約上の合意に基づく、契約上の合意データとを備えるか、記憶するか、またはそれらへのアクセスを有するように構成された、リモートハブと、1つまたは複数のプロセッサであって、メモリに記憶された命令のセットに従って動作するとき、進行ルートに沿った1つまたは複数の車両行程区間の行程区間記録を受信することであって、1つまたは複数の車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、終了位置、ユーザによって乗車される車両の輸送形態、および車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる、受信すること、ならびに、行程区間記録、輸送データリポジトリ、複数の料金表、および契約上の合意データに応答して、行程のためにユーザによって支払われるべき料金を決定することを行うように構成された1つまたは複数のプロセッサとを備える。
【0093】
本開示の一実施形態では、輸送データリポジトリが、車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、車両運行のスケジュールと、車両運行の履歴と、ユーザの過去の進行旅程の履歴と、他のユーザの地理時間記録とからなるグループからの1つまたは複数の選択を備える。
【0094】
本開示の一実施形態では、料金が、行程の完了後に決定される。
【0095】
本開示の一実施形態では、料金が、1つまたは複数の車両行程区間のルートに沿った進行状態に応答して決定される。場合によっては、進行状態が、ルートに沿った時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、料金が増額される結果をもたらす。場合によっては、進行状態が、少なくとも1つの区間に関連付けられた車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、料金が増額される結果をもたらす。
【0096】
本開示の一実施形態では、1つまたは複数の車両行程区間が、複数の車両行程区間を備え、料金が、複数の料金表および契約上の合意データに基づいて、複数の区間の組み合わせに応答して調整される。
【0097】
本開示の一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサが、行程区間記録、複数の料金表、および契約上の合意データに応答して、複数の輸送システム参加者のうちの1人または複数によって受けられるべき支払い金額、または支払われるべき料金を決定するように構成される。
【0098】
本開示の一実施形態では、複数の輸送システム参加者が、輸送車両を運行する複数の輸送サービス、複数の政府機関、およびハブの運営者を含む。
【0099】
また、本開示の一実施形態によれば、乗客によって乗車される車両を追跡するための第1の方法が提供され、この方法が、乗客によって乗車される車両の車両識別情報を決定するステップと、車両に乗車する乗客の乗客識別情報を決定するステップと、リモートハブに、車両への乗客の乗車を示す乗車通知を送信するステップであって、乗車通知が、車両識別情報および乗客識別情報を備える、ステップとを含む。
【0100】
本開示の一実施形態では、車両識別情報の決定が、車両において取り付けられた車両ワイヤレス通信デバイスおよび乗客によって携帯された乗客ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、乗客通信デバイスが、車両通信デバイスから車両識別情報を受信することを含み、乗客識別情報が、乗客通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、乗客通信デバイスが、リモートハブに乗車通知を送信する。
【0101】
本開示の一実施形態では、乗車通知が、乗車の時間および乗車の位置のうちの1つまたは複数を備える。
【0102】
本開示の一実施形態では、この方法が、車両からの乗客の降車を検出するステップと、リモートハブに、車両識別情報および乗客識別情報を備える降車通知を送信するステップとをさらに含む。
【0103】
また、本開示の一実施形態によれば、乗継ぎ停留所に到着する乗継ぎ車両を追跡するための第2の方法が本明細書とともに提供され、この方法が、車両が乗客を乗せる、かつ/または降ろすために到着する、乗継ぎ停留所の乗継ぎ停留所識別情報を決定するステップと、車両の車両識別情報を決定するステップと、リモートハブに、乗継ぎ停留所における車両の到着を示す到着通知を送信するステップであって、到着通知が、乗継ぎ停留所識別情報、到着タイムスタンプ、および乗客識別情報を備える、ステップとを含む。
【0104】
本開示の一実施形態では、車両識別情報の決定が、車両において取り付けられた車両ワイヤレス通信デバイスおよび乗継ぎ停留所に取り付けられた乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、車両通信デバイスから乗客識別情報を受信することを含み、乗継ぎ停留所識別情報が、乗継ぎ停留所通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、乗継ぎ停留所通信デバイスが、リモートハブに到着通知を送信する。場合によっては、乗継ぎ停留所識別情報の決定が、車両において取り付けられた車両通信デバイスおよび乗継ぎ停留所に取り付けられた乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、車両通信デバイスが、乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスから乗継ぎ停留所識別情報を受信することを含み、車両識別情報が、車両通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、車両通信デバイスが、リモートハブに乗車通知を送信する。
【0105】
本開示の一実施形態では、この第2の方法が、乗継ぎ停留所からの車両の出発を検出するステップと、リモートハブに、車両が乗継ぎ停留所から出発したことを示す出発通知を送信するステップであって、出発通知が、車両識別情報、乗継ぎ停留所識別情報、および出発タイムスタンプを備える、ステップとをさらに含む。
【0106】
実施形態の説明は、例として提供され、本開示の範囲を限定するものではない。説明する実施形態は、異なる特徴を備え、そのすべてが本開示のすべての実施形態において必要とされるとは限らない。いくつかの実施形態は、特徴のうちのいくつか、または特徴の可能な組み合わせを利用するにすぎない。説明する本開示の実施形態の変形、および説明する実施形態において言及する特徴の異なる組み合わせを備える本開示の実施形態を、当業者は想到するであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0107】
本出願の説明および特許請求の範囲において、「備える(comprise)」、「含む(include)」、および「有する(have)」という動詞の各々、ならびにそれらの活用は、その動詞の1つまたは複数の目的語が、必ずしもその動詞の1つまたは複数の主語の構成要素、要素、または部分の完全なリストであるとは限らないことを示すために、使用される。
【0108】
本出願における本開示の実施形態の説明は、例として提供され、本開示の範囲を限定するものではない。説明する実施形態は、異なる特徴を備え、そのすべてが本開示のすべての実施形態において必要とされるとは限らない。いくつかの実施形態は、特徴のうちのいくつか、または特徴の可能な組み合わせを利用するにすぎない。説明する本開示の実施形態の変形、および説明する実施形態において言及する特徴の異なる組み合わせを備える本開示の実施形態を、当業者は想到するであろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0109】
5 UMOM
10、10A、10B 乗客
12 自宅、家
14 目的地、国立公園、最終目的地
22 ドックレススクータ、スクータ
24 バス
26 列車
28 呼ばれた車、TOD車
32 バス停留所、バスステーション、ステーション
33 ガソリンスタンド
34 バス/列車車庫、列車/バス車庫、車庫
36 列車ターミナル、ターミナル
42 LOCAMO追跡器、ネットワーク化されたLOCAMO追跡器
43 LOCAMOモジュール
44、44A、44B スマートフォン
45 画面、移動追跡デバイス
46 行程概要、通知ボタン、信号受信機
47、152、202 ネットワーク通信モジュール
48 プロセッサ
49 メモリ
50 ハブ、リモートハブ
52 データベース
54 課金モジュール
60 通信ネットワーク
100 LOCAMO追跡器、バスLOCAMO追跡器、バスLOCAMOモジュール、車両に取り付けられたLOCAMO追跡器
122 バス移動追跡デバイス、GPS/IMUモジュール
124 内部SA、内部バスSA
126 外部SA、SA
128 処理ユニット
200 乗換えノード(「Xノード」)LOCAMO追跡器、XノードLOCAMO追跡器
204 SA、ステーションに取り付けられたSA
302、304、306、308 通信チャネル
510 LOCAMO追跡器のより大規模なネットワーク、輸送サービス
511 バス会社
512 列車会社
513 TOD会社
514 マイクロモビリティ会社
515 政府組織
【手続補正書】
【提出日】2022-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するためのシステムであって、
前記行程中にユーザを追跡する位置データを提供するように構成された全地球航法衛星システム(GNSS)受信機と、
前記行程中の前記ユーザの移動に基づいて、慣性データを提供するように構成された慣性測定ユニット(IMU)と、
前記行程中のユーザ位置を特徴付ける進行コンテキスト(TRAVCON)データを収集するように動作可能なセンサであって、前記TRAVCONデータが、周囲の音、光、画像、および/または無線周波数RF信号を特徴付けるデータを備える、センサと、
前記GNSS受信機によって提供された前記位置データ、および前記IMUによって提供された前記慣性データ
、および前記TRAVCONデータに基づいて、
時間分解された移動特徴ベクトルを備える前記行程の進行ルートの地理時間記録を生成し、
前記
時間分解された移動特徴ベクトルを使用して、前記ユーザが車両に乗った前記進行ルートに沿った少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサであって、前記少なくとも1つの車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、および終了位置、前記車両の輸送形態、ならびに前記車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる、1つまたは複数のプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項2】
前記輸送形態が、公共輸送システム(PTS)形態、マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT)、またはオンデマンド輸送(TOD)形態からなるグループから選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、前記行程の前記地理時間記録における不連続の検出に応答する、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記地理時間記録における前記不連続が、速度における不連続を備える、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記進行ルートの前記地理時間記録を生成することが、前記慣性データに基づいて、前記ユーザの動きタイプを決定することを含み、前記地理時間記録における前記不連続が、前記ユーザの前記動きタイプにおける不連続を備える、請求項3または4に記載のシステム。
【請求項6】
前記動きタイプが、起立、歩行、および車両に乗ることからなるグループから選択される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
TRAVCONデータを収集するように動作可能な前記センサが、RF受信機
を備え、
前記進行ルートの前記地理時間記録が、1つまたは複数の無線周波数ID(RFID)信号
に基づいて生成され、前記1つまたは複数のRFID信号が、識別情報を備え、前記RF受信機への前記1つまたは複数のRFID信号の源の近接を示し、
前記地理時間記録における前記不連続が、前記RF受信機によって受信された前記1つまたは複数のRFID信号の強度における不連続を備える、請求項3から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記RFID信号内に備えられた前記識別情報が、特定の乗換えノード、前記車両を運行する特定の輸送サービス、または前記車両の一意の識別情報に関連付けられる、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記RFID信号が、RFIDタグ、非接触スマートカード、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(mmWave)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスから受信された信号である、請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
前記車両の前記輸送形態または前記輸送サービスが、前記1つまたは複数のRFID信号に応答して識別される、
請求項7から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
TRAVCONデータを収集するように動作可能な前記センサが、光信号受信機
を備え、
前記進行ルートの前記地理時間記録が、前記光信号受信機によって取得された1つまたは複数の画像に基づく、1つまたは複数の光学的特徴にさらに基づいて生成され、前記1つまたは複数の光学的特徴が、位置、前記車両の識別情報、前記車両の前記輸送形態、または前記車両を運行する前記輸送サービスを備え、
前記地理時間記録における前記不連続が、前記1つまたは複数の光学的特徴における不連続を備える、請求項3から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つまたは複数の画像が、バーコードまたはQRコード(登録商標)の画像を備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つまたは複数の画像が、カメラによって取得され、前記光学的特徴が、前記1つまたは複数の画像から、位置、前記車両の識別情報、前記車両の前記輸送形態、または前記車両の前記輸送サービスを識別するように構成された視覚物体認識モジュールから導出される、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記光信号受信機が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項11から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記車両の識別情報、前記車両の前記輸送形態、または前記車両の前記輸送サービスが、前記1つまたは複数の光学的特徴に応答して識別される、請求項11から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記輸送形態、または前記車両を運行する前記輸送サービスが、輸送データリポジトリを用いて、前記少なくとも1つの車両行程区間の前記開始時間、開始位置、終了時間、または終了位置を相互参照することによって識別される、請求項1から15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記輸送データリポジトリが、
車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、
車両運行のスケジュールと、
車両運行の履歴と、
前記ユーザの過去の進行旅程の履歴と、
他のユーザの地理時間記録と
からなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記GNSS受信機および前記IMUが、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項1から17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記GNSS受信機、前記IMU、および前記RF受信機が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項7から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記ユーザからリモートに配置されるリモートハブをさらに備え、前記リモートハブが、前記1つまたは複数のプロセッサのうちの少なくとも1つのプロセッサを備える、請求項1から19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記1つまたは複数のプロセッサが前記命令のセットに従って動作することに応答して、前記少なくとも1つの車両行程区間の1つまたは複数の特徴に応答する料金を決定するように構成された課金モジュールをさらに備える、請求項1から2
0のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記料金が、前記行程の完了後に決定される、請求項2
1に記載のシステム。
【請求項23】
前記料金が、前記少なくとも1つの区間の時間における進行状態に応答して決定される、請求項2
1または2
2に記載のシステム。
【請求項24】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間のルートにおける時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項2
3に記載のシステム。
【請求項25】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間に関連付けられた前記車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項2
3に記載のシステム。
【請求項26】
前記少なくとも1つの区間が、複数の区間を備え、前記料金が、異なる複数の区間の組み合わせに応答して調整される、請求項2
1から2
5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用を追跡するためのシステムであって、
輸送データリポジトリを備えるリモートハブであって、前記輸送データリポジトリが、
車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベース
であって、前記データベースが、前記既知の乗換えノード位置のうちの既知の乗換えノード位置における乗換えノードを定義する進行コンテキスト(TRAVCON)データを備える、データベースと、
車両運行のスケジュールと、
車両運行の履歴と、
前記ユーザの過去の進行旅程の履歴と、
他のユーザの地理時間記録と
からなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、リモートハブと、
前記行程中のユーザ位置の周囲の音、光、画像、および/または無線周波数信号を特徴付けるTRAVCONデータを備える前記行程のユーザ記録、および前記輸送データリポジトリに基づいて、前記ユーザが車両に乗った前記行程の少なくとも1つの車両行程区間を決定するように、メモリに記憶された命令のセットに従って動作する1つまたは複数のプロセッサであって、前記少なくとも1つの車両行程区間のうちの各区間が、開始時間、開始位置、終了時間、および終了位置、前記車両の輸送形態、ならびに前記車両を運行する輸送サービスを用いて特徴付けられる、1つまたは複数のプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項28】
前記輸送形態が、公共輸送システム(PTS)形態、マイクロモビリティ輸送形態(MIMOT)、またはオンデマンド輸送(TOD)形態からなるグループから選択される、請求項2
7に記載のシステム。
【請求項29】
前記ユーザ記録が、前記行程中の前記ユーザの位置および移動の地理時間記録を備え、前記地理時間記録が、全地球航法衛星システム(GNSS)受信機から受信された位置データと、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられた慣性測定ユニット(IMU)から受信された慣性データとに基づく、請求項2
7または2
8に記載のシステム。
【請求項30】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、前記行程の前記地理時間記録における不連続の検出に応答する、請求項
29に記載のシステム。
【請求項31】
前記地理時間記録における前記不連続が、速度における不連続を備える、請求項3
0に記載のシステム。
【請求項32】
前記行程の前記地理時間記録が、前記慣性データに基づく前記ユーザの動きタイプを備え、前記地理時間記録における不連続が、前記ユーザの前記動きタイプにおける不連続を備える、請求項
29から3
1のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項33】
前記動きタイプが、起立、歩行、および車両に乗ることからなるグループから選択される、請求項3
2に記載のシステム。
【請求項34】
前記行程の前記ユーザ記録が、1つまたは複数の無線周波数ID(RFID)信号の記録を備え、前記1つまたは複数のRFID信号が、識別情報を備え、前記行程中にRF受信機によって受信された前記RFID信号の源の近接を示す、請求項2
7から3
3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項35】
前記RFID信号内に備えられた前記識別情報が、前記ユーザ、特定の乗換えノード、特定の車両、または前記車両を運行する特定の輸送サービスに関連付けられる、請求項3
4に記載のシステム。
【請求項36】
前記RFID信号が、RFIDタグ、非接触スマートカード、双方向NFCデバイス、Wi-Fi端末、ミリメートル波長(「mmWave」)アンテナ搭載端末、またはBluetooth対応デバイスから受信された信号である、請求項3
4または3
5に記載のシステム。
【請求項37】
前記RFID信号が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられたRF受信機によって受信される、請求項3
4から3
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項38】
前記RFID信号が、前記行程中に前記ユーザによって乗られる車両内に取り付けられたRF受信機によって受信される、請求項3
4から3
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記RFID信号が、前記行程中に前記ユーザによって通過される乗換えノードに配置されたRF受信機によって受信される、請求項3
4から3
6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、前記RF受信機によって受信された前記1つまたは複数のRFID信号の強度における不連続の検出に応答する、請求項3
4から
39のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項41】
前記車両の前記輸送形態および前記輸送サービスが、前記1つまたは複数のRFID信号に応答して識別される、請求項3
4から4
0のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記行程の前記ユーザ記録が、光信号受信機によって取得された1つまたは複数の画像に基づく、1つまたは複数の光学的特徴を備え、前記1つまたは複数の光学的特徴が、前記ユーザの識別情報、前記輸送形態、または前記車両を運行する輸送サービスを備える、請求項2
7から4
1のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
前記1つまたは複数の画像が、バーコードまたはQRコード(登録商標)の画像を備える、請求項4
2に記載のシステム。
【請求項44】
前記1つまたは複数の画像が、カメラによって取得され、前記光学的特徴が、前記1つまたは複数の画像から、視覚的手がかりに基づいて、位置、輸送形態、輸送サービス、またはユーザを識別するように構成された視覚物体認識モジュールから導出される、請求項4
2に記載のシステム。
【請求項45】
前記光信号受信機が、前記ユーザによって携帯されたモバイル通信デバイス内に備えられる、請求項4
2から4
4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項46】
前記光信号受信機が、前記行程中に前記ユーザによって乗られる車両内に取り付けられる、請求項4
2から4
4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項47】
前記光信号受信機が、前記行程中に前記ユーザによって通過される乗換えノードに配置される、請求項4
2から4
4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項48】
前記少なくとも1つの車両行程区間を決定することが、1つまたは複数の光学的特徴における不連続の検出に応答する、請求項4
2から4
7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項49】
前記車両の前記輸送形態および前記輸送サービスが、前記1つまたは複数の光学的特徴に応答して識別される、請求項43から
48のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項50】
前記少なくとも1つの車両行程区間の1つまたは複数の特徴に応答する料金を決定するように構成された課金モジュールを備える、請求項28から
49のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項51】
前記料金が、前記行程の完了後に決定される、請求項5
0に記載のシステム。
【請求項52】
前記料金が、前記少なくとも1つの区間の時間における進行状態に応答して決定される、請求項5
1に記載のシステム。
【請求項53】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間のルートにおける時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項5
2に記載のシステム。
【請求項54】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間に関連付けられた前記車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項5
2に記載のシステム。
【請求項55】
前記少なくとも1つの車両行程区間が、複数の区間を備え、前記料金が、異なる複数の区間の組み合わせに応答して調整される、請求項5
2から5
4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項56】
出発地と目的地との間の行程中の利用可能な輸送形態のユーザの使用のための料金を決定するためのシステムであって、
リモートハブであって、
輸送データリポジトリと、
複数の料金表であって、前記複数の料金表のうちの各料金表が、所与の輸送サービスによって運行される車両の利用のための料金を定義する、複数の料金表と、
複数の輸送システム参加者の間の契約上の合意に基づく、契約上の合意データと
を備えるか、記憶するか、またはそれらへのアクセスを有するように構成された、リモートハブと、
1つまたは複数のプロセッサであって、メモリに記憶された命令のセットに従って動作するとき、
進行ルートに沿った1つまたは複数の車両行程区間の行程区間記録を受信することであって、前記1つまたは複数の車両行程区間のうちの各区間が、
ニューラルネットワークによって決定された特徴を有する行程区間特徴ベクトルによって特徴付けられ、開始時間、開始位置、終了時間、終了位置、前記ユーザによって乗車される車両の輸送形態、および前記車両を運行する輸送サービスを
含む、前記受信することと、
前記行程区間記録、前記輸送データリポジトリ、前記複数の料金表、および前記契約上の合意データに応答して、前記行程のために前記ユーザによって支払われるべき料金を決定することと
を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項57】
前記輸送データリポジトリが、
車両乗車および下車のために指定された既知の乗換えノード位置のデータベースと、
車両運行のスケジュールと、
車両運行の履歴と、
前記ユーザの過去の進行旅程の履歴と、
他のユーザの地理時間記録と
からなるグループからの1つまたは複数の選択を備える、請求項5
6に記載のシステム。
【請求項58】
前記料金が、前記行程の完了後に決定される、請求項5
6または
57に記載のシステム。
【請求項59】
前記
ニューラルネットワークによって決定された前記行程区間特徴ベクトルの前記特徴が
、前記車両行程区間
の1つまたは複数のルートに沿った進行状態
を定義する特徴を含み、前記料金が、前記進行状態に応答して決定される、請求項5
6から
58のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項60】
前記進行状態が、前記ルートに沿った時刻に基づくリアルタイム混雑度または予想混雑度を含み、より高い混雑度が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項
59に記載のシステム。
【請求項61】
前記進行状態が、前記少なくとも1つの区間に関連付けられた前記車両内の多数の他の利用客を含み、より多数の他の利用客が、前記料金が増額される結果をもたらす、請求項
59に記載のシステム。
【請求項62】
前記1つまたは複数の車両行程区間が、複数の車両行程区間を備え、前記料金が、前記複数の料金表および前記契約上の合意データに基づいて、前記複数の区間の組み合わせに応答して調整される、請求項5
6から6
1のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項63】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記行程区間記録、前記複数の料金表、および前記契約上の合意データに応答して、前記複数の輸送システム参加者のうちの1人または複数によって受けられるべき支払い金額、または支払われるべき料金を決定するように構成された、請求項5
6から6
2のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項64】
前記複数の輸送システム参加者が、輸送車両を運行する複数の輸送サービス、複数の政府機関、および前記ハブの運営者を含む、請求項5
6から6
3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項65】
乗客によって乗車される車両を追跡するための方法であって、
乗客によって乗車される車両の車両識別情報を決定するステップと、
前記車両に乗車する前記乗客の乗客識別情報を決定するステップと、
リモートハブに、前記車両への前記乗客の乗車を示す乗車通知を送信するステップであって、前記乗車通知が、前記車両識別情報および前記乗客識別情報を備える、ステップと
を備える方法。
【請求項66】
前記車両識別情報を決定するステップが、前記車両において取り付けられた車両ワイヤレス通信デバイスおよび前記乗客によって携帯された乗客ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、前記乗客ワイヤレス通信デバイスが、前記車両ワイヤレス通信デバイスから前記車両識別情報を受信することを含み、
前記乗客識別情報が、前記乗客ワイヤレス通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、
前記乗客ワイヤレス通信デバイスが、前記リモートハブに前記乗車通知を送信する、請求項6
5に記載の方法。
【請求項67】
前記乗車通知が、乗車の時間および乗車の位置のうちの1つまたは複数を備える、請求項6
5または6
6に記載の方法。
【請求項68】
前記車両からの前記乗客の降車を検出するステップと、
前記リモートハブに、前記車両識別情報および前記乗客識別情報を備える降車通知を送信するステップと
をさらに備える、請求項6
5から
66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
乗継ぎ停留所に到着する乗継ぎ車両を追跡するための方法であって、
車両が乗客を乗せる、かつ/または降ろすために到着する、乗継ぎ停留所の乗継ぎ停留所識別情報を決定するステップと、
前記車両の車両識別情報を決定するステップと、
リモートハブに、前記乗継ぎ停留所における前記車両の到着を示す到着通知を送信するステップであって、前記到着通知が、前記乗継ぎ停留所識別情報、到着タイムスタンプ、および乗客識別情報を備える、ステップと
を備える方法。
【請求項70】
前記車両識別情報を決定するステップが、
前記車両において取り付けられた車両ワイヤレス通信デバイスおよび前記乗継ぎ停留所に取り付けられた乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、前記車両ワイヤレス通信デバイスから前記乗客識別情報を受信することを含み、
前記乗継ぎ停留所識別情報が、前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、
前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、前記リモートハブに前記到着通知を送信する、請求項
69に記載の方法。
【請求項71】
前記乗継ぎ停留所識別情報を決定するステップが、
前記車両において取り付けられた車両通信デバイスおよび前記乗継ぎ停留所に取り付けられた乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスが、直接ワイヤレス通信のために十分近くなることに応答して、前記車両ワイヤレス通信デバイスが、前記乗継ぎ停留所ワイヤレス通信デバイスから前記乗継ぎ停留所識別情報を受信することを含み、
前記車両識別情報が、前記車両ワイヤレス通信デバイスに動作可能に接続されたメモリに記憶され、
前記車両ワイヤレス通信デバイスが、前記リモートハブに乗車通知を送信する、請求項7
0に記載の方法。
【請求項72】
前記乗継ぎ停留所からの前記車両の出発を検出するステップと、
前記リモートハブに、前記車両が前記乗継ぎ停留所から出発したことを示す出発通知を送信するステップであって、前記出発通知が、前記車両識別情報、前記乗継ぎ停留所識別情報、および出発タイムスタンプを備える、ステップと
をさらに備える、請求項
69から7
1のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】