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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-30
(54)【発明の名称】データパッケージ処理方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/00 20220101AFI20230523BHJP
【FI】
H04L45/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022564475
(86)(22)【出願日】2021-04-23
(85)【翻訳文提出日】2022-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2021089362
(87)【国際公開番号】W WO2021213507
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】202010334603.0
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】程 偉強
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ハン▼
(72)【発明者】
【氏名】段 暁東
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030HC09
5K030JA11
5K030JL01
5K030LB05
(57)【要約】
本開示の実施例は、データパッケージ処理方法及び機器を開示し、当該データパッケージ処理方法は、第1のセグメント識別子(SID)の第1情報及び第2情報を取得することであって、第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける第1のSIDの位置を指示する、ことと、第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける第1のSIDの位置を得ることと、第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製して、データパッケージを送信することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データパッケージ処理方法であって、
第1のセグメント識別子(SID)の第1情報及び第2情報を取得することであって、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する、ことと、
前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得ることと、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信することと、を含む、データパッケージ処理方法。
【請求項2】
前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得することは、
第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得することであって、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示する、ことと、
前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることと、を含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項3】
前記第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得することは、
前記データパッケージのセグメントルーティングヘッダ(SRH)から前記第2のSIDの第3情報を取得することと、
前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得することであって、前記第2のSIDのインデックスは第4情報を含む、ことと、を含む、
請求項2に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項4】
前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることは、
前記第2のSIDの第4情報又は前記第2のSIDの属性情報に基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定することと、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する、ことと、を含む、
請求項2に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項5】
前記第1のSIDのSIDタイプは前記第2のSIDの属性情報によって指示される、
請求項4に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項6】
前記データパッケージ処理方法は、
前記第1のSIDの第1情報を前記データパッケージのSRHに更新することと、
前記第1のSIDの第2情報を前記第1のSIDのインデックスとして前記データパッケージの宛先アドレスに更新することと、を更に含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項7】
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信することは、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSIDと前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送すること、
又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSID及び第2情報と前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送すること、
又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを次のノードに転送すること、を含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項8】
前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得することは、
第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得することであって、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示し、前記第5情報は、前記第2のSIDのSIDタイプを指示し、及び/又は前記第2のSIDを圧縮するかどうかを指示する、ことと、
前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることと、を含み、
前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは、前記第1のSIDの直前のSIDである、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項9】
前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得することは、
前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得することと、
前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得することであって、前記第2のSIDのインデックスは第4情報及び第5情報を含む、ことと、を含む、
請求項8に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項10】
前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることは、
前記第2のSIDのSIDタイプ及び前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定することと、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する、ことと、を含む、
請求項8に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項11】
前記コンテナは、1つの標準SID又は複数の圧縮SIDを収納することに用いられ、前記圧縮SIDは、ノード識別子及び前記ノードの機能(function)の値を含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項12】
ノードであって、
第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得するように構成される取得モジュールであって、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する、取得モジュールと、
前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得るように構成される処理モジュールと、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信するように構成される送信モジュールと、を備える、ノード。
【請求項13】
ノードであって、
トランシーバと、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取ると、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のデータパッケージ処理方法のステップを実行するように構成される、ノード。
【請求項14】
プロセッサによって実行されるときに、プロセッサに、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のデータパッケージ処理方法のステップを実行させるコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、具体的には、データパッケージ処理方法及び機器に関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本願は、2020年04月24日に中国特許局に提出された、出願番号が202010334603.0である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照として本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
キャリアネットワークでは、セグメントルーティング(SR:Segment Routing)ラベルレイヤの数に対する要求が高い。第5世代モバイル通信技術(5G:5th Generation)におけるベアラネットワークを例にとると、5Gコアネットワークの集中展開により、基地局のトラフィックは、メトロポリタンエリアネットワーク及びインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)バックボーンネットワークを経由する必要がある。典型的なシナリオにおいて、メトロポリタンエリアネットワークでは、アクセスリングに8~10個のノードがあり、コンバージェンスリングに4~8つのノードがあり、コアリングにも4~8つのノードがあり、IPバックボーンネットワークでは、トラフィックは複数のルータノードを経由する必要がある。同時に、ネットワークスライス、高信頼性サービスレベルアグリーメント(SLA:Service-Level Agreement)、管理性・制御性の要件により、キャリアネットワークでは、パスを明示的に指定する必要があり、エンドツーエンドのSRトンネルは10ホップ以上となる。そのため、現在、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS:Multi-Protocol Label Switching)-SRを配置したほとんどのキャリアは、8層以上のセグメント識別子(SID:Segment ID)ラベルをサポートすることを要求している。
【0004】
現在、SRv6は、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6:Internet Protocol Version 6)に基づいて拡張されたSR解决方案であり、SRv6方案は、セグメントルーティングヘッダ(SRH:Segment Routing Header)に基づいて転送を実現し、そのSID長さは128ビット(bit)である。8層のSIDは、データパッケージに128バイト(Byte)のオーバーヘッドを発生させ、平均256Byteのアプリケーションペイロードの場合、SRv6のオーバーヘッドは1/3を超え、帯域幅の利用率は67%以下まで下がる。同じシナリオにおいて、SR-MPLSのオーバーヘッドはわずか32Byteであり、帯域幅の利用率は依然として89%である。SID数が1~10の場合のSRv6とSR-MPLSのベアリング効率の比較分析を図1に示す(SRHとSR-MPLS SIDのオーバーヘッドのみを単純に比較している)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オーバーヘッドの増加は、一方では、ネットワークの利用率の低下を引き起こし、他方では、深層データパッケージの深層負荷分散、インバンドテレメトリ(In-Band Telemetry)、ネットワークサービスヘッダ(NSH:Network Service Header)のサポートに、より多くの課題をもたらす。
【0006】
また、SRv6の展開は、必然的にSR-MPLSネットワークと共存することになる。ネットワーク利用率の違いによってネットワーク境界でインターフェースのバランスが崩れるという問題が発生する可能性があり、これにより、無駄な投資が発生する。SR-MPLSネットワークがSRv6ネットワークドメインと相互接続する場合、100Gリンク、256byteデータパッケージ、8層のSIDの場合を考えると、リンク利用率の違いが大きいため、SSRv6ドメインでは、R-MPLSドメインにおける1つの100GEをマッチングするには2つの100ギガビットのイーサーネット(GE:Gigabit Ethernet)リンクを必要とする。
【0007】
キャリアアプリケーションでは、SRv6は、32層のMPLS-SRラベルの深さに相当する128Byte以上のフィールドを挿入することをデータパッケージに要求し、これは、展開されたネットワークチップの能力を超え、チップ内部でループバック解决方案を使用する場合、ネットワーク性能を大幅に低下し、より高い遅延とジッタを導入する。再設計されたネットワークチップでは、SRv6をサポートするためには、内部処理バス帯域幅の更なる拡張が必要であり、これは、チップのコストと消費電力の主な要因となる。
【0008】
SRv6では、ネットワークチップが中間ノードでフルSRHを完全に読み取り、その後、ポインタが示す位置に応じて処理すべきセグメント(Segment)を抽出して転送することを要求している。最外層ラベルのみを読み取るMPLS-SRと比較すると、導入の複雑さは、ネットワークチップの処理遅延を更に増加させる。
【0009】
低消費電力と低遅延は、キャリアの5G解決方案の主な要因となる。SRv6の複雑さによってネットワークチップにもたらされる消費電力、コスト、遅延の増加は、その実装と適用に課題をもたらす。
【0010】
以上の分析に基づき、既存のSRv6データパッケージのオーバーヘッドは比較的大きく、ネットワークチップの複雑さが増加し、スムーズなアップグレードが困難であり、その結果、SRv6をキャリアネットワークに迅速に展開することができず、SRv6技術に基づく更なる進化が必要である。
【0011】
本開示の実施例の目的は、既存のSRv6データパッケージのオーバーヘッドが大きいという問題を解決するためのデータパッケージ処理方法及び機器を提供することである。
【発明が解決しようとする手段】
【0012】
第1態様によれば、本開示の実施例はデータパッケージ処理方法を提供し、前記データパッケージ処理方法は、第1のセグメント識別子(SID)の第1情報及び第2情報を取得することであって、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する、ことと、前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得ることと、前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信することと、を含む。
【0013】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得することは、第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得することであって、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示する、ことと、前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることと、を含む。
【0014】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得することは、前記データパッケージのセグメントルーティングヘッダ(SRH)から前記第2のSIDの第3情報を取得することと、前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得することであって、前記第2のSIDのインデックスは第4情報を含む、ことと、を含む。
【0015】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることは、前記第2のSIDの第4情報又は前記第2のSIDの属性情報に基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定することと、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する、ことと、を含む。
【0016】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第1のSIDのSIDタイプは前記第2のSIDの属性情報によって指示される。
【0017】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記データパッケージ処理方法は、前記第1のSIDの第1情報を前記データパッケージのSRHに更新することと、前記第1のSIDの第2情報を前記第1のSIDのインデックスとして前記データパッケージの宛先アドレスに更新することと、を更に含む。
【0018】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信することは、前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSIDと前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送すること、又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSID及び第2情報と前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送すること、又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを次のノードに転送すること、を含む。
【0019】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得することは、第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得することであって、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示し、前記第5情報は、前記第2のSIDのSIDタイプを指示し、及び/又は前記第2のSIDを圧縮するかどうかを指示する、ことと、前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることと、を含み、ここで、前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは前記第1のSIDの直前のSIDである。
【0020】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得することは、前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得することと、前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得することであって、前記第2のSIDのインデックスは第4情報及び第5情報を含む、ことと、を含む。
【0021】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることは、前記第2のSIDのSIDタイプ及び前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定することと、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する、ことと、含む。
【0022】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記コンテナは、1つの標準SID又は複数の圧縮SIDを収納することに用いられ、前記圧縮SIDは、ノード識別子及び前記ノードの機能(function)の値を含む。
【0023】
第2態様によれば、本開示の実施例はノードを更に提供し、前記ノードは、
第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得するように構成される取得モジュールであって、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する、取得モジュールと、
前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得るように構成される処理モジュールと、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信するように構成される送信モジュールと、を備える。
【0024】
第3態様によれば、本開示の実施例はノードを更に提供し、前記ノードは、トランシーバと、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取ると、本開示の上記の第1態様の実施例に記載のデータパッケージ処理方法のステップを実行するように構成される。
【0025】
第4態様によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが実行されるときに、プロセッサに、本開示の実施例の第1態様に記載のデータパッケージ処理方法のステップを実行させる。
【0026】
本開示の実施例では、SIDリストは、少なくとも圧縮SIDを含み、データパッケージの宛先アドレスが更新されるときに、圧縮SIDと現在の宛先アドレスにおける共通プレフィックスとをスプライシングして新しいSIDを形成し、テーブルルックアップ及び転送を引き続き実行し、これにより、データパッケージの圧縮を実現し、データパッケージのヘッダオーバーヘッドを効果的に低減する。更に、標準SIDと圧縮SIDを混在させてSIDリストにプログラムすることにより、圧縮ノードと普通ノードのハイブリッドプログラミングをサポートし、ストック進化とスムーズなアップグレードを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】ペイロード長が256バイト(B)の場合のSID数の違いによるSRのベアリング効率の比較分析を示す概略図である。
図2】標準的なSRv6拡張ヘッダのカプセル化形式の概略図である。
図3】本開示の実施例に係るデータパッケージ処理方法の例示的なフローチャートである。
図4】ネットワークがプログラミング可能な標準的なSRv6 SID形式の概略図である。
図5】ネットワークがプログラミング可能な代表的なSRv6 Locatorの概略図である。
図6】本開示の実施例に係る圧縮可能なSRv6 SID形式の概略図である。
図7】本開示の実施例に係る圧縮された32-bitsのSID Container形式の概略図である。
図8】本開示の実施例に係る、X-SRHにおいて128bit SRv6 SIDと32bit X-SIDのハイブリッドプログラミングの形式の概略図である。
図9】本開示の実施例に係る、128 bit SRv6 SIDと32 bit X-SIDがX-SRHにハイブリッドにプログラミングされるときの符号化を示す概略図である。
図10】本開示の実施例に係るXIの概略図である。
図11】本開示の実施例に係るX-SIDを更新することを示す概略図である。
図12】本開示の実施例に係る、ハイブリッドプログラミングシナリオにおいてデータパッケージを転送することを示す概略図である。
図13】本開示の実施例に係る、単純な圧縮シナリオにおいてデータパッケージを転送することを示す概略図である。
図14】本開示の実施例に係るノードの第1の概略図である。
図15】本開示の実施例に係るノードの第2の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の例示的な実施形態の詳細な説明を読むことになり、当業者にとって、他の様々な利点及び利益が明らかになるであろう。図面は、例示的な実施形態の目的を説明することのみ意図しており、本開示を限定するものとみなされない。更に、図面全体における同じ参照番号は、同じ構成要素を表す。
【0029】
SRは、ソースルーティング技術であり、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN:Software Defined Network)の概念に基づいて、パスに向いて接続されたネットワークアーキテクチャを構成し、将来のネットワークのマルチレベルプログラマブル要件をサポートし、5Gのスーパーコネクションとスライシングの適用シナリオ下での接続要件を満たすことができる。SR-MPLSは、現在主流のMPLSフォワーディングプレーンに基づいて形成されたSR解决方案である。
【0030】
SRv6は、IPv6に基づいて拡張されたSR解决方案である。IPv6技術は、新世代のネットワークの主要技術であり、IPv6に基づくSRv6は、将来のネットワークの進化傾向を考慮し、SRv6技術のメカニズムに関する研究は、業界のホットスポットである。
【0031】
標準的なSRv6の128ビット(bit)SIDは、IPv6アドレス形式のSIDを使用し、ルータブル属性を持つMPLS ラベル(Label)形式のSIDと比較すると、エリア間パスの作成を簡略化し、IPv6ネットワークにおいてエンドツーエンドのパスの確立を簡略化する能力を実現する。同時に、SRv6 SIDは、プログラマブルな能力をサポートし、ネットワーク及びサービス機能を柔軟に処理することができ、集中型及び分布型制御プレーンの協調サポートの観点から、様々なサービス及びネットワーク機能の要件を柔軟に満足させ、ネットワーク及びサービス開発のニーズに適応することができる。
【0032】
SRは、ヘッダノードを介して一連の命令をカプセル化することにより、データパッケージがネットワークを経由するように案内し、SRv6アーキテクチャでは、1つの命令は、1つの128ビットのIPv6アドレスであり、図2を参照すると、図2は、標準的なSRv6拡張ヘッダのカプセル化形式を示す。ここで、IPv6ヘッダは、バージョン(Version)フィールド、トラフィックタイプ(Traffic Class)フィールド、フローラベル(Flow Label)フィールド、ペイロード長(Payload Length)フィールド、次のヘッダ(Next Header)フィールド、ホップリミット(Hop Limit)フィールド、ソースアドレス(Source Address)フィールド及び宛先アドレス(Destination Address)フィールドを含む。SRH拡張ヘッダは、次のヘッダ(Next Header)フィールド、Hdr Ext lenフィールド(SRHヘッダの長さを示す)、ルーティングタイプ(Routing Type)フィールド、セグメントレフト(Segment left)フィールド(宛先ノードに到達する前にアクセスすべき中間ノード数を示す)、ラストエントリ(Last Entry)フィールド(セグメントリストにセグメントリストの最後の要素のインデックスが含まれることを示す)、フラグ(Flags)フィールド(データパッケージのいくつかの識別子を示す)、タグ(Tag)フィールド(同じグループのデータパッケージを識別するために使用される)、セグメントリスト(Segment list)フィールド(128bitのIPv6アドレスを含む)、選択可能なTLV(Optional TLV)オブジェクトフィールド(可変である)及びペイロード(Payload)フィールドを含む。
【0033】
SRv6拡張ヘッダのカプセル化から分かるように、SRv6拡張ヘッダのカプセル化長は、40 Byte(IPv6ヘッダ)+8 Byte(SRH固定ヘッダ)+16×N Byte(Segment List)である。したがって、SRv6で指定されるSIDの数が増加すると、SRv6拡張ヘッダのカプセル化によってもたらす追加のオーバーヘッドが増加する。この問題を解决するために、SRv6拡張ヘッダを短縮する機能を実現する必要がある。
【0034】
標準的なSRv6は、上記のような多くの利点を有するが、欠点も同様に明らかである。現在、SRv6技術のネットワークへの実際の展開は、2つの課題に直面している。一つ目は、SRv6データパッケージのオーバーヘッドが大きく、ネットワークリンクの帯域幅利用率が低く、256byteのパケット長及び8層のSIDの場合、帯域幅利用率が60%程度しかないことであり、二つ目はチップに対するSRv6データパッケージ処理の要件が高く、既存のネットワーク機器は深いSRHヘッダの複製及び操作をサポートしにくいことであり、128bitのSRHヘッダ処理は、既存のチップの処理効率を低下させる。
【0035】
標準的なSRv6技術に存在する問題について、本発明者は、標準的なSRv6のSRHを圧縮して最適化することにより、より簡潔で短いX-SID(例えば、典型的な32bit SID識別子)を用いて、SRv6のSIDを最適化し、標準的な128bitのSIDを32bitのX-SIDで示し、SRHヘッダにおけるカプセル化を代替することにより、標準的なSRv6のSRHのカプセル化のオーバーヘッドを最適化することができ、SRv6機能をサポートする同時に、SRv6の性能を大幅に最適化し、SRv6技術の大規模な展開をサポートすることができる。
【0036】
以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術的解決策を明確且つ完全に説明するが、説明された実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、実施例の全部ではないことは明らかであろう。本開示の実施例に基づき、創造的な労力なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本開示の実施例の保護範囲に含まれる。
【0037】
本開示の実施例の明細書及び特許請求の範囲における「…を含む」という用語、及びその任意の変形は、非排他的包含を網羅することが意図され、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明示的に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明示的に列挙されない他のステップ又はユニット、又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスの固有の他のステップ又はユニットを含み得る。更に、本明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」という用語は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが含まれる、Bのみが含まれる、AとBの両方が存在するという3つのケースを表す。
【0038】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」という用語は、例、例証又は説明を表す。本開示の実施例において「例示的」又は「例えば」と記載された任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案よりも好ましい又は優れていると解釈されるべきではない。むしろ、「例示的」又は「例えば」等の用語は、関連する概念を特定の方法で示すことを意図している。
【0039】
本明細書に記載の技術は、5Gシステム、後続の進化通信システム、及びロングタームエボリューション(LTE:Long Time Evolution)/進化型LTE(LTE-A:LTE-Advanced)システムに限定されず、例えば、コード分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、時間分割多重アクセス(TDMA:Time Division Multiple Access)、周波数分割多重アクセス(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)及び他のシステムなどの無線通信システムに限定されない。
【0040】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)等の無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)及び他のCDMAの変形を含む。TDMAシステムは、グローバルモバイル通信システム(GSM:Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、ウルトラモバイル広帯域(UMB:Ultra Mobile Broadband)、進化型UTRA(E-UTRA:Evolution-UTRA)、IEEE 11(Wi-Fi)、IEEE 802 .16(WiMAX)、IEEE 802 .20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現することができる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。LTE及びより高いレベルのLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを使用した新しいUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)」という組織のドキュメントに記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP(登録商標)2)」という組織のドキュメントに記載されている。本明細書で説明する技術は、上記のシステム及び無線技術だけでなく、他のシステム及び無線技術にも適用することができる。
【0041】
図3を参照すると、本開示の実施例は、データパッケージ処理方法を提供し、当該データパッケージ処理方法の実行主体はノード(例えば、SRv6ノード)であり得、当該データパッケージ処理方法は、以下のステップを含む。
【0042】
ステップ301において、第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得し、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する。
【0043】
いくつかの例示的な実施例では、第1情報は、残余Segmentの数を識別するセグメントレフト(SL:Segment Left)情報であってもよく、第2情報は、インデックス(Index)情報であってもよく、インデックス(Index)情報は、SID Index情報とも呼ばれ、本開示の実施例ではこれらに対して特に限定しない。
【0044】
コンテナ(SID Containerとも呼ばれる)は、1つ又は複数の第1のSIDを含み得、例えば、コンテナは128bitであり、当該コンテナは、1つの標準SID(128bitのSID)、又は複数の圧縮SIDを含み得、つまり、上記の第1のSIDは、標準SIDであってもいし、圧縮SIDであってもよく、当該圧縮SIDは、32bitsの圧縮SID又は16bitsの圧縮SIDであってもよく、本実施例はこれらに限定されない。
【0045】
32bitsの圧縮SIDを例にとると、1つの128bitのコンテナは、3つの32bitsの圧縮SID及び128bitを補完するための1つのパディング(padding)を含み得、或いは、2つの32bitsの圧縮SID及び128bitを補完するための2つのpaddingを含み得、或いは、1つの32bitsの圧縮SID及び128bitを補完するための3つのpaddingを含み得、或いは、4つの32bitsの圧縮SIDを含みえる。理解できることとして、上記の第1のSIDは、128bitを補完するためのパディングを含まない。
【0046】
1つの128bitのコンテナが3つの32bitsの圧縮SID及び128bitを補完するための1つのpaddingを含むことを例にとると、左からpadding、32bitsの圧縮SID、32bitsの圧縮SID、32bitsの圧縮SID及び32bitsの圧縮SIDとなり、それぞれの第2情報は、0、1、2、3であり得る。
【0047】
1つの28bitのコンテナが128bitの標準SIDを含むことを例にとると、当該コンテナには、1つだけの標準SIDがあり、当該標準SIDの第2情報は、空又は所定値であり得る。
【0048】
SIDリスト(SID list)が5つのコンテナを含むことを例にとると、SIDリストにおける当該コンテナの位置は下から順に、SL=0、SL=1、SL=2、SL=3及びSL=4となり、理解できることとして、本開示の実施例では、「SIDリストにおけるコンテナの位置」の表現形式に対して特に限定しない。
【0049】
ステップ302において、前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得る。
【0050】
例示的に、第1のSIDが圧縮SIDである場合、当該圧縮SIDのSL及びIndexに基づいて、SIDリストにおいて1つの対応する圧縮SIDを位置決めして得ることができ、この場合、当該第1のSIDが128bitのSIDであると、当該第2情報は空であり得、当該第1のSIDのSLに基づいて、SIDリストにおいて1つの対応する128bitのSIDを位置決めして得ることができる。
【0051】
ステップ303において、前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製(又は更新)し、前記データパッケージを送信する。
【0052】
方式1において、第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSIDと、前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックと、を組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送する。
【0053】
例えば、第1のSIDは圧縮SIDであり得、当該圧縮SIDのSL及びIndexに基づいて、SIDリストにおいて1つの対応する圧縮SIDを位置決めして得、当該圧縮SIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、共通プレフィックス又はアドレスブロックと組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、新しい宛先アドレスに基づいて当該データパッケージを次のノードに転送することができる。
【0054】
方式2において、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSID及び第2情報と、前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックと、を組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送する。
【0055】
例えば、第1のSIDは圧縮SIDであり得、当該圧縮SIDのSL及びIndexに基づいて、SIDリストにおいて1つの対応する圧縮SIDを位置決めして得、当該圧縮SID及びIndexをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、共通プレフィックス又はアドレスブロックと組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、新しい宛先アドレスに基づいて当該データパッケージを次のノードに転送することができる。
【0056】
方式3において、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを次のノードに転送する。例えば、当該第1のSIDは128bitSIDであり、当該128bitSIDのSL及びIndexに基づいて、SIDリストにおいて1つの対応する128bitSIDを位置決めして得、当該128bitSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、当該データパッケージを次のノードに転送することができる。
【0057】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、ステップ301は、以下のステップを含み得る。
【0058】
ステップ3011において、第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得し、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示する。
【0059】
いくつかの例示的な実施例では、第3情報は、残余Segmentの数を識別するセグメントレフト(SL)情報であってもよく、第4情報はインデックス(Index)情報であってもよく、本開示の実施例ではこれらに対して特に限定しない。
【0060】
ステップ3012において、前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得る。
【0061】
いくつかの例示的な実施例では、前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは前記第1のSIDの直前のSIDであるか、或いは、当該SIDリストにおいて第2のSIDは第1のSIDの前に配列され、第2のSIDと第1のSIDとの間に1つ又は複数のPadding(例えば、「0」で表す)を含み得、例えば、SIDリストにおける順序は、第2のSID、Padding、第1のSIDである。
【0062】
上記の「前記第2のSIDは前記第1のSIDの直前のSIDである」ことは、第1のSIDが第2のSIDの次のSIDであることとして理解でき、つまり、第1のSIDにマッチングするノードは、第2のSIDにマッチングするノードの次のノードであり、例えば、第1のSIDにマッチングするノードはN3であり、第2のSIDにマッチングするノードはN2である。
【0063】
いくつかの例示的な実施例では、ステップ3011の前に、第2のSIDの次のSIDがpaddingであるかどうかを判断することができ、第2のSIDの次のSIDがpaddingではない場合、ステップ3011を実行し、第2のSIDの次のSIDがpaddingである場合、第1のSIDはデフォルトで1つの128bitのSIDであり、この場合、当該第1のSIDの第1情報は、第2のSIDの第3情報に基づいて計算でき、当該第1のSIDの第2情報を空に設定することができる。
【0064】
例示的に、第2のSIDの属性情報に基づいて、第2のSIDの次のSIDがpaddingであるかどうかを識別することができる。つまり、ノードがローカルに発行したEND.X SID(第2のSID)がローカルSID(Local SID)テーブルで当たられ、COC Flavor(当該COC Flavorは次のSIDのSIDタイプを指示する)が構成されていない場合、第2のSIDの次のSIDがpaddingであるかどうかを識別することができる。
【0065】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、ステップ3011は、以下のステップを含み得る。
【0066】
ステップ30111において、前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得する。
【0067】
ステップ30112において、前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得し、前記第2のSIDのインデックスは第4情報を含む。つまり、第2のSIDのインデックスは、1つの指示ビット又は複数の指示ビットを含み得る。本開示の実施例では、第2のSIDのインデックスの形式に対して特に限定しない。
【0068】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、ステップ3012は、以下のステップを含み得る。
【0069】
ステップ30121において、前記第2のSIDの第4情報又は前記第2のSIDの属性情報に基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定する。
【0070】
1つの例において、第2のSIDの第4情報がゼロより大きい場合、第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあることを表し、第2のSIDの第4情報がセロに等しい場合、第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にないことを表す。
【0071】
別の例として、第2のSIDの属性情報が次のSIDのSIDタイプを指示していない場合、第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にないことを表す。つまり、ノードがローカルに発行したEND.X SID(第2のSID)がLocal SIDテーブルで当たられ、COC Flavor(当該COC Flavorは次のSIDのSIDタイプを指示する)が構成されていない場合、次のSID(第1のSID)が128bitのSIDであることをデフォルトで指示し、つまり、第2のSIDと第1のSIDとの間に、1つのPaddingが含まれてもよい。
【0072】
ステップ30122において、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり(つまり、SLが同じである)、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、例えば、第2のSIDの第4情報(Index)から1を引いて、第1のSIDの第2情報(Index)を得、又は、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、例えば、第2のSIDの第3情報から1を引いて(SL-1)、第1のSIDの第1情報(SL)を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する。
【0073】
例示的に、第1のSIDのSIDタイプが32bitである場合、第1のSIDの第2情報は「3」である。
【0074】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記第1のSIDのSIDタイプは、前記第2のSIDの属性情報(COC Flavor)によって指示されてもよく、理解できることとして、表1に示すように、現在のノードのローカルSIDテーブルにおいて第2のSIDの属性情報を見出することができる。
【0075】
【表1】
【0076】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、前記データパッケージ処理方法は、前記第1のSIDの第1情報を前記データパッケージのSRHに更新することと、前記第1のSIDの第2情報を前記第1のSIDのインデックスとして前記データパッケージの宛先アドレスに更新することと、を更に含む。
【0077】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、ステップ301は、以下のステップを含み得る。
【0078】
ステップ3013において、第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得し、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示し、前記第5情報は、前記第2のSIDのSIDタイプを指示し、及び/又は前記第2のSIDを圧縮するかどうかを指示する。
【0079】
例示的に、SIDタイプは、8bit、16bit、32bit、64bit又は128bit等を含み得る。
【0080】
いくつかの例示的な実施例では、第5情報は、1つの指示ビット又は複数の指示ビットを含み得る。
【0081】
ステップ3014において、前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得る。
【0082】
ここで、前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは前記第1のSIDの直前のSIDであるか、或いは、当該SIDリストにおいて第2のSIDは第1のSIDの前に配列され、第2のSIDと第1のSIDとの間に1つ又は複数のPadding(例えば、「0」で表す)を含み得る。
【0083】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、ステップ3013は、以下のステップを含み得る。
【0084】
ステップ30131において、前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得する。
【0085】
ステップ30132において、前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得し、前記第2のSIDのインデックスは第4情報及び第5情報を含む。
【0086】
いくつかの例示的な実施例では、第2のSIDのインデックスは、1つの指示ビット又は複数の指示ビットを含み得る。
【0087】
本開示のいくつかの例示的な実施例では、ステップ3014は、以下のステップを含み得る。
【0088】
ステップ30141において、前記第2のSIDのSIDタイプ及び前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定する。
【0089】
例示的に、第2のSIDのSIDタイプが32bitであり、第1のSIDのSIDタイプが32bitである場合、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあると決定し、第2のSIDのSIDタイプが32bitであり、第1のSIDのSIDタイプが128bitである場合、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にないと決定する。
【0090】
ステップ30142において、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり(つまり、SLが同じである)、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、例えば、第2のSIDの第4情報から1を引いて(Index-1)、第1のSIDの第2情報を得、又は、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、例えば、第2のSIDの第3情報から1を引いて、第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する。
【0091】
例示的に、第1のSIDのSIDタイプが32bitである場合、第1のSIDの第2情報は「3」であり、つまり、第1のSIDのIndexは3である。
【0092】
本開示の実施例では、前前記コンテナは、1つの標準SID又は複数の圧縮SIDを収納することに用いられ、前記圧縮SIDは、ノード識別子及び前記ノードの機能(function)の値を含む。
【0093】
本開示の実施例では、SIDリストは、少なくとも圧縮SIDを含む。データパッケージの宛先アドレスが更新されるときに、圧縮SIDと現在の宛先アドレスにおける共通プレフィックスとをスプライシングして新しいSIDを形成し、テーブルルックアップ及び転送を引き続き実行し、これにより、データパッケージの圧縮を実現し、データパッケージのヘッダオーバーヘッドを効果的に低減する。
【0094】
更に、本開示の実施例では、標準SIDと圧縮SIDを混在させてSIDリストにプログラムすることにより、SRv6パスにおいて、圧縮ノードと普通ノードのハイブリッドプログラミングをサポートし、ストック進化とスムーズなアップグレードを実現することができる。同時に、マルチドメインシナリオでは、アドレス計画に制限があるため、複数のドメインのSIDに共通プレフィックスがある保証がなく、ハイブリッドプログラミングにより、複数のドメインにまたがるSRv6パスの確立を容易に実現することができる。
【0095】
以下、IPv6のシナリオを例として紹介し、もちろん、理解できることとして、本開示の実施例は、IPv6技術に限定されず、他のバージョンのIP技術(例えば、IPv5、IPv7、IPv9、IPv10等)にも適用でき、他のバージョンのIP技術に適用される方式はIPv6技術の方式と同様であり、ここでは繰り返して記載しない。
【0096】
SRv6の展開では、アドレス計画により、SIDの割り当てに使用される1つのアドレスブロックを分割する必要があり、当該アドレスブロックはSIDスペース(Space)とも呼ばれる。したがって、1つのSRv6ドメインでは、SID Spaceから割り当てられたSIDは、共通プレフィックス(Common Prefix)を有することができる。通常、SRHにおけるSIDはいずれも、同じプレフィックスを有し、この部分は冗長化されたものであり、この冗長な情報の部分を削除することで、SRv6ヘッダのオーバーヘッドを効果的に削減することができる。
【0097】
したがって、本開示の実施例では、SIDリスト(SID List)におけるSIDのCommon Prefixを取り除き、変化された圧縮SID(ショートSID又はX-SIDとも呼ばれる)のみを搬送する。宛先アドレスを切り替えるときに、圧縮SIDを現在のIPv6宛先アドレスにおける共通プレフィックスとつなぎ合わせて(Stitching)新しいSIDを形成し、テーブルルックアップ及び転送を引き続き実行し、これにより、SRv6の圧縮を実現する。
【0098】
更に、本開示の実施例では、従来のSRv6 SIDと圧縮SIDを混在させてSRv6(例えば、当該SRv6はX-SRv6とも呼ばれる)にプログラムすることにより、SRv6パスにおいて、圧縮ノードと普通ノードのハイブリッドプログラミングをサポートし、ストック進化とスムーズなアップグレードを実現することができる。同時に、マルチドメインシナリオでは、アドレス計画に制限があるため、複数のドメインのSIDに共通プレフィックスがある保証がなく、ハイブリッドプログラミングにより、複数のドメインにまたがるSRv6パスの確立を容易に実現することができる。
【0099】
(一)標準的な12v6 SID形式の紹介
SRv6 Segment Identifier:SRv6 SegmentのIDを識別することに用いられ、標準的なSRv6 SIDは、1つの128bitのIPv6アドレスであり、SRv6ネットワークプログラマビリティをサポートすることを考慮すると、図4に示すように、これは、一般に、3つの部分で構成される。
【0100】
(1)位置(Locator)は、ロケータ ネットワークトポロジーにおいてデータパッケージを当該ノードにルーティング及び転送するために1つのネットワークノードに割り当てられる識別子であり、Locatorは位置情報を識別する。Locatorに対応するルートは、ノードによって内部ゲートウェイプロトコル(IGP:Interior Gateway Protocol)を通じてネットワークに発行され、他の機器がデータパッケージを、当該Locatorを発行するノードに転送するように協力する。SRv6 SIDでは、異なる規模のネットワークに適用するために、Locatorの長さは可変である。
【0101】
(2)機能(Function)は、当該命令が実行する転送動作(コンピュータ命令の操作コードに相当する)を表現することに用いられる。SRv6ネットワークプログラミングでは、異なる転送動作は、例えば、データパッケージを指定されたリンクに転送し、又は、指定されたテーブルでテーブルを見出して転送するなど、異なるFunctionで表現される。
【0102】
(3)変量(Arguments)(以下、Args)は、1つの選択可能なフィールドである。これは、命令の実行に対応するパラメータであり、これらのパラメータは、フロー、サービス又はその他の任意の関連する情報を含み得る。
【0103】
更に、図5を参照すると、Locatorは、B:Nに細分化されてもよく、ここで、「B」は、SRv6 SID ブロック(Block)を識別し、通常、キャリアによって位置決めのサブネットに割り当てられ、通常、プレフィックス(Prefix)で表され、「N」は、当該サブネットにおいてノードを区別するための識別子を表す。したがって、1つのSRv6ネットワークにおけるSIDはいずれも、共通のプレフィックスBを持つため、1つのSID ListにおけるSIDのBの部分は、繰り返して冗長化されたものである。
【0104】
(二)圧縮SRv6 SID形式の紹介
標準的なSRv6 SIDの形式から分かるように、SRv6ネットワークプログラミングをサポートする典型的なアプリケーションでは、そのSID形式には規則があり、SID形式の規則を十分に活用することによって、標準的なSRv6 SID形式を最適化することができる。
【0105】
本開示の実施例では、典型的な32bit SRv6圧縮SID形式を定義しており、当該圧縮SIDは、標準的な128bit SIDにおけるNode ID及びFunction IDで構成されてもよい。
【0106】
標準的な128bit SID形式は、標準的なSRv6 SIDとして定義されるフルSIDとも呼ばれ、図6に示すように、32bit SIDは、フルSIDの変化部分である圧縮SID(又は、X-SIDとも呼ばれる)である。
【0107】
同様に、16bitsの圧縮SIDを定義してもよい。以下、32bitsの圧縮SIDを例として説明しており、理解できることとして、16bitsの圧縮SIDの実施形態は、32bitsの圧縮SIDの実施形態と同様であり、ここでは繰り返して説明しない。
【0108】
フルSIDと圧縮SIDの変換関係は、SRv6 Locatorの規則に従って、以下の方式を使用することができる。
【0109】
フルSID=B(Block、つまり、共通のPrefix)+N(ノードID)+F(Function)+A(Args)(オプション)+Padding(オプション)
【0110】
圧縮SID=N(ノードID)+F(Function)
【0111】
ここから分かるように、圧縮SIDに共通のプレフィックス/アドレスブロック(Block)を加えて、1つの完全なSIDを形成することができる。
【0112】
圧縮をサポートするために、圧縮をサポートするSRv6 SID形式を計画する必要がある。例えば、Common Prefixは96 bitsであり、圧縮SIDは32bitsであり、例えば、Common Prefixは64bitsであり、後続の圧縮SIDは32bitsであり、剰余の低32位は0である。位置決めのSRv6 SIDを圧縮可能なSIDとして識別するために、圧縮可能なSIDを発行し、SIDの圧縮能力及びSIDの構造情報を発行する、1つの対応する制御プレーンプロトコルを拡張する必要がある。
【0113】
(三)圧縮SID及び標準SIDを収納するコンテナ(Container)形式の紹介
圧縮SID及び標準SIDがSRH SID Listにプログラミングされる場合、圧縮SIDを正確に位置決めするために、圧縮SIDは128bit整列にプログラミングされるべきであり、つまり、一行の128bitには4つの32bits圧縮SID、又は複数の他の長さのショート圧縮SIDが置かれるべきである。行が完全に埋まれていない場合、パディング(Padding)で補完し、128bitに整列するべきである。
【0114】
容易に理解させるために、本開示の実施例では、128bitのSID Containerの概念を定義する。1つのSID Containerは、以下を含み得る。
【0115】
(1)1つのSRv6標準SID。
【0116】
(2)複数の圧縮SID (X-SID)、例えば、4つの32bitsの圧縮SID又は8つの16bitsの圧縮SID。
【0117】
様々なSIDがハイブリッドにプログラミングされる場合、128bitに整列されることを確保すべきである。圧縮SIDが128bitを完全に埋めることができない場合、Paddingで補完する必要がある。32bitsの圧縮SIDを例にとると、SID Containerの可能な形式は図7に示すとおりである。
【0118】
SRv6 SRHは様々なタイプのSID Containerを符号化することができるため、当該SRHは圧縮SRHとも呼ばれる。これは、SRv6の新しい実装であり、圧縮SRv6とも呼ばれる。以下、データプレーンの圧縮SRv6の方式の詳細について紹介する。
【0119】
(四)圧縮SRv6データプレーン方式の圧縮SRHの紹介
圧縮SRHの形式は、その形式とフィールドセマンティックを変更することなくSRH[RFC8754]の形式と一致するが、128bitのSIDと32bitの圧縮SIDは圧縮SRHでハイブリッドにプログラムされることができる。図8に示すように、その形式は、次のヘッダ(Next Header)フィールド、Hdr Ext lenフィールド、ルーティングタイプ(Routing Type)フィールド、セグメントレフト(Segment left)フィールド、ラストエントリ(Last Entry)フィールド、フラグ(Flags)フィールド、タグ(Tag)フィールド、X-SIDコンテナ(X-SID Container)フィールド(128bit valueを含む)及び選択可能なTLV(Optional TLV)オブジェクトフィールド(可変である)を含む。
【0120】
128 bitのSIDと32 bit X-SIDがX-SRHにハイブリッドにプログラミングされるときの符号化の例は図9に示すとおりである。
【0121】
圧縮SRv6パスは、SRv6サブパス及びSRv6圧縮サブパスで構成される。SRv6サブパスはSRv6 SIDによって符号化される。SRv6圧縮サブパスは、1つの圧縮可能な128bit SRv6 SIDの先頭と、それに続く複数の圧縮SIDで構成される。圧縮SID Listの終わりは、128bitで区切られるべきであり、次は、標準的な128bit SRv6 SIDであるか、又は異なるプレフィックスを持つSRv6圧縮サブパスであってもよい。
【0122】
SID listにおけるSRv6圧縮パスの始まりと終わり、つまり、128bits SIDと32bits的SIDの境界を識別するために、数種類の属性(Flavor)を追加し、Flavorに対応するSIDを発行する必要がある。COC32属性(COC32 Flavor)に関する動作(Behavior)の値については表2を参照することができ、COC16に関してはいったん定義しない。
【0123】
【表2】
【0124】
したがって、宛先アドレス(DA:Destination Address)のSIDがCOC32 Flavorを搬送する場合、次の32bitの圧縮SIDを宛先アドレスに更新する必要があることを表す。DAにおけるSIDがCOC Flavor SIDを搬送しない場合、「SL--」(SLから1を引く)、及び次の128 bitのSIDを宛先アドレスに更新する(SL>0の場合)ことを表す。ここで、SLは、128ビットContainerの位置を位置決めすることができる。
【0125】
したがって、SID Listにおける圧縮SRv6の符号化規則は、以下を含む。
【0126】
(1)圧縮SRv6パスの始まりは、COC32 Flavor SIDを含む1つの128bitsのCOC32 Flavor SIDによって指示される。当該SIDは完全なSID情報を搬送し、当該SIDは、Common Prefix等の情報を含み、後続の圧縮SIDで完全なネクストSIDを復元するために使用され得る。
【0127】
(2)圧縮パスの途中の圧縮SIDはすべて、COC32を搬送する圧縮SIDであり、次が32bitの圧縮SIDであることを指示する。
【0128】
(3)圧縮パスの最後の圧縮SIDは、COC Flavorを持たない32 bitsの圧縮SIDであり、圧縮パスの終わりを指示するために使用される。これによってDAに結合されたSRv6 SIDは、128bitsのSIDの処理規則に従って処理される。
【0129】
説明すべきこととして、最後のSIDがCOC Flavorを持たないSIDである理由は、最後のSIDが宛先アドレスに更新された後、DAにおけるSIDはCOC Flavorを持たないため、ノードによって128 bitsのSIDとして処理され、これは、現在のSRv6処理と一致する。したがって、これは、当該圧縮パスを終了させ、32 bitsの圧縮SIDから128bitsのSIDに切り替えることができる。
【0130】
理解できることとして、このような設計は、以下の2つのシナリオを十分にサポートできる。
【0131】
(1)ハイブリッドプログラミングシナリオにおいて圧縮パスが終了し、32bitから128bitに切り替えるシナリオ
【0132】
(2)単純な圧縮シナリオにおいて、最後のSIDはCOC Flavorを持たないので、最後のホップの処理は現在のSRv6と一致し、より互換性がある。
【0133】
更に、圧縮パスにおいて、次の圧縮SIDを位置決めするために、圧縮SIDのインデックス(X-SID Index、以下、XIと略称)を追加して、SID Containerにおける圧縮SIDの位置を位置決めすることができる。更に、当該インデックスは、SIDが圧縮されるかどうかを指示し、又はSIDのSIDタイプを指示してもよい。
【0134】
位置決めの基本的な構想は、以下のとおりである。
【0135】
1.次の圧縮SIDはSL+XIで位置決めされ、SLは128ビットcontainerの位置を位置決めし、XIは128位containerにおける具体的なX-SIDの位置を位置決めする。
【0136】
2.ハイブリッドプログラミングシナリオにおいて、可変長のSIDの境界をどのように位置決めするか。
【0137】
(1)SIDの「次のSIDのSIDタイプ」と現在のSIDのSIDタイプを比較することにより、SIDのタイプが変更されたかどうかを確認し、例えば、SIDの「次のSIDのSIDタイプ」が32bitであり、現在のSIDのタイプが128bitである場合、境界に到達したことを意味する。
【0138】
(2)次のSID/X-SIDを位置決めするために、宛先アドレスにおけるXIを対応的に変更する。
【0139】
(3)次のSIDのSIDタイプが32bitである場合、次の32bitのX-SIDをIPv6宛先アドレスに対応するX-SID位置に更新し、X-SIDは、SRH[SL][XI]によって位置決めすることができる。
【0140】
例えば、インデックスは、宛先アドレスにおける圧縮されたSIDの後に配置されることができ、例示的に、図10に示すように、インデックスは、128bitの2つの最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)に配置される。圧縮SIDを発行するときに、インデックスのためのスペースを確保する必要があり、その値は0である。転送中、XIの値は、圧縮されたSIDの位置属性であり、X-SID ContainerにおけるSIDの位置を指示する。
【0141】
例えば、COC32 Flavor SIDにより、次の32 bitsの圧縮SIDが宛先アドレスに更新されることを指示し、圧縮SID位置は、SL及びXIによって位置決めされてもよい。
【0142】
32bitsの圧縮SIDを例にとると、ノード(Endpoint)が受信したデータパッケージ処理の疑似コードは、以下の通りである。
【0143】
――――――――――――――――――――――――――――――――――
if IPv6 DA hits a COC32 Flavor SID //32bit X-SID処理
if DA.XI==0://次の行の最初の圧縮されたSID
SL--;
DA.XI = 3
Else //この行の次の圧縮されたSID
DA.XI--
DA[CP..CP+31] = SRH[SL][DA.XI]
Forward the packet based on new DA
Else //普通のSRv6ブランチ、影響を受けない
SRv6 processing
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0144】
処理プロセスはCOC Flavor SIDによってトリガされ、操作データはCOC Flavor SIDに限定され、既存のSRv6メインプロセスに影響を与えず、既存のSID及びSRHの処理に影響を与えない。形式はSRHと互換性があり、処理は既存のSRv6と互換性がある。ここで、XIは、DAの圧縮されたSIDの後にある。単純な圧縮パス+128 bit VPN SIDを例にとると、符号化とX-SIDの更新の例は図11に示すとおりである。
【0145】
(五)ハイブリッドプログラミングシナリオにおけるデータパッケージ転送プロセス
SRv6圧縮方式を展開する場合、アドレス計画を行い、その後、制御プレーン及びデータプレーンがSRv6圧縮を指示するようにアップグレードする必要がある。
【0146】
先ず、ノードは、IGP等のプロトコルのSRv6 Capabilities TLVの拡張C-flagを設定して、当該ノードが圧縮能力をサポートすることを識別する。
【0147】
ノードは、圧縮をサポートできるSRv6 SIDをインスタンス化し、IGP/BGP/BGP-LS等のプロトコルを通じてネットワークに発行するか、コントローラに送信する。SIDがインスタンスされた後、ノードは、対応するSID転送テーブルエントリを生成する。
【0148】
図12を参照すると、ノードkは、2セットのSIDを発行することができ、2セットのSIDは両方とも、C-Flagを搬送し、圧縮をサポートする。そのうちの1つはCOC32 Flavorを搬送し、他の1つはFlavorを搬送しない。例えば、A:k:1::は、特定のインターフェースにバインドされた、COC32を搬送するEND.X SIDであり、A:k:2::は、同じインターフェースにバインドされた、COC32 Flavorを搬送しないEND.X SIDである。この企画によれば、A:1:1::はCOC32 Flavor End.X SIDであり、A:4:2::は、COC Flavorを持たないSIDである。
【0149】
SIDを発行する場合、SID A:1:1::、A:2:1::、A:3:1::、A:4:1::、A:4:2::、A:6:1::、A:7:1::、A:8:1::、A:9:1::、A:9:2::及びA:10:10::(形式は圧縮されたVPN SIDをサポートし、単純な圧縮の実証を容易にする)に対応するTLV(例えば、SRv6 End SID sub-TLV、SRv6 End.X SID sub-TLV、SRv6 LAN End.X SID sub-TLV)におけるC-flagを設定して当該SIDの形式が圧縮をサポートすることを識別する必要がある。
【0150】
発行されたSIDには、COC32 Flavorを搬送する圧縮可能なSIDが含まれており、SIDの後のSIDが32のX-SID(例えば、以下の例における複数のSID A:k:1::)であることを識別するために使用される。
【0151】
A:k:1::は、発行されるときに、SID Structure Sub-sub-TLVを搬送する必要がある。Common Prefix(A)の長さが64であり、X-SIDの長さが32であり(Node IDの長さは16であり、Function IDの長さは16である)、Argumentの長さが32である場合、発行されたSIDのSID Structure Sub-sub-TLVにおいて、Locator Blockの長さは64であり、Node IDの長さは16であり、Functionの長さは16であり、Argumentの長さは32である。
【0152】
図において、A1::のプレフィックスは、圧縮SIDをサポートしないプレフィックスであり、したがって、A1::5:1は、圧縮できないSIDである。よって、発行中、SID Structure Sub-sub-TLVも搬送し、ここで、Locator Blockの長さは64であり、Node IDの長さは16であり、Functionの長さは48である。
【0153】
機器は、BGP-LSを介してノードの圧縮をサポートする能力、圧縮をサポートするSID及び追加されたCOC32 Flavorを搬送するSIDをコントローラに送信し、これらは、コントローラがパスを計算することに用いられる。
【0154】
パス計算が完了された後、コントローラは、BGP SR Policyを介して、圧縮SIDを含むSID Listを発行し、この場合、SID listのSegment sub-TLVの間にSID形式を説明するsub-TLVを挿入する必要がある。例えば、以下の例における10個のSIDは、A:2:1::、A:7:1::の前にSID encoding sub-TLVを挿入する必要があり、Startは、Common Prefixの長さ(図では63である)であり、Endは、Common Prefix+32(図では95である)である。また、A1::5:1、A:10:10::の前にSID encoding sub-TLVを挿入する必要があり、SID encoding sub-TLVのStartは0に等しく、SID encoding sub-TLVのEndは127に等しい。
【0155】
【表3】
【0156】
例では、SID Listは、合計10 SIDsを含む。
【0157】
A:1:1:: END.X(COC32)
A:2:1:: END.X(COC32)
A:3:1:: END.X(COC32)
A:4:2:: END.X
A1::5:1 END.X 圧縮をサポートしないSID
A:6:1:: END.X(COC32)
A:7:1:: END.X(COC32)
A:8:1:: END.X(COC32)
A:9:2:: END.X
A:10:10:: END.DT4 VPN SID (圧縮に参加しない)
【0158】
簡略化(Reduced)モード及び圧縮符号化後のSID Listは、図12に示すとおりである。ここで、END.X SID A:1:1::はSID Listに符号化されない。
【0159】
(1)ノード1がデータパッケージを受信すると、宛先アドレス「A:1:1::」は、Local SIDテーブルにおいて、ノードがローカルに発行したCOC Flavor END.X SIDで当たられ、この場合、SRHは、SL=5で、DA.XI=0であり、したがって、SL--で、DA.XI=3で、2:1を指し、X-SID 2:1をDAに更新して、次のノード2に転送する。この場合、宛先アドレスはA:2:1::3である。
【0160】
(2)ノード2がデータパッケージを受信すると、宛先アドレス「A:2:1:3::」は、Local SIDテーブルにおいて、ノードがローカルに発行したCOC Flavor END.X SIDに当たられ、この場合、SL=4であり、したがって、DA.XIは0より大きい3であり、したがって、ノードはDA.XI--を実行し、SRH[SL][DA.XI]が指す次のX-SID 3:1をDAに更新(又は複製)して、次のノードに転送する。この場合、宛先アドレスは「A:3:1::2」である。
【0161】
(3)ノード3がデータパッケージを受信すると、宛先アドレス「A:1:2::」は、Local SIDテーブルにおいて、ノードがローカルに発行したCOC Flavor END.X SIDで当たられ、この場合、SRHは、SL=4で、DA.XI=2であり、したがって、SL--で、DA.XI=3で、4:2を指し、X-SID 4:2をDAに更新して、次のノードに転送する。この場合、宛先アドレスは「A:4:2::1」である。
【0162】
(4)ノード4がデータパッケージを受信すると、宛先アドレス「A:4:2:1::」は、Local SIDテーブルにおいて、ノードがローカルに発行したEND.X SIDで当たられ、したがって、COC Flavorがないため、次のSIDが128bitのSIDであることをデフォルトに指示し、したがって、SL=SL-1=3であり、「A1::5:1」をDAに複製して転送する。
【0163】
(5)ノード5は、通常のSRv6ノードであり、したがって、通常のSRv6転送を行い、「A:6:1::」をDAに複製して、次のノードに転送する。
【0164】
(6)ノード6がデータパッケージを受信すると、宛先アドレス「A:6:1::」は、Local SIDテーブルにおいて、ノードがローカルに発行したCOC Flavor END.X SIDで当たられ、この場合、SRHは、SL=2で、DA.XI=0であり、したがって、SL--で、DA.XI=3で、7:1を指し、X-SID 7:1をDAに更新して、次のノード2に転送する。この場合、宛先アドレスは「A:7:1::3」である。
【0165】
理解できることとして、「7:1」は第1のSIDに相当し、「A:6:1::」は第2のSIDに相当する。
【0166】
(7)同様に、ノード7及びノード8がデータパッケージを受信すると、COC Flavor SIDを処理し、宛先アドレスを更新し、データパッケージを転送する。
【0167】
(8)データパッケージを受信した後のノード9は、ノード4と同様の処理を行い、DAにおけるSIDがLocal SIDテーブルにおいて、COC Flavorを持たないSIDで当たられるため、SL--=0であり、VPN SIDをDAに複製してノード10に転送する。
【0168】
(9)ノード10は通常のVPN SIDに従った処理を行う。
【0169】
(六)単純な圧縮シナリオにおけるデータパッケージ転送プロセス
図13を参照すると、制御プレーンプロセス原理、トポロジー情報及びSID情報は、ハイブリッドプログラミングの場合と同じである。SRポリシー(SR Policy)が発行されるとき、BGP SR PolicyのSID listに、対応するSID Encoding sub-TLV記述形式を挿入することが必要である。以下はその例である。
【0170】
A:2:1::の前にSID encoding sub-TLVを挿入する必要があり、Startは、Common Prefixの長さ(図では63である)であり、Endは、Common Prefix+32(図では95である)である。
【0171】
例では、SID Listは、合計10 SIDsを含む。
【0172】
A:1:1:: END.X(COC32)
A:2:1:: END.X(COC32)
A:3:1:: END.X(COC32)
A:4:1:: END.X(COC32)
A:5:1:: END.X(COC32)
A:6:1:: END.X(COC32)
A:7:1:: END.X(COC32)
A:8:1:: END.X(COC32)
A:9:1:: END.X(COC32)
A:10:10:: END.DT4 VPN SID (圧縮に参加する)。
【0173】
Reducedモード及び圧縮符号化後のSID Listは、図13に示すとおりである。ここで、END.X SID A:1:1::はSID Listに符号化されない。
【0174】
(1)ノード0は、データパッケージをカプセル化した後、データパッケージを次のホップノード1に送信し、この場合、SRHは、SL=3で、DA.XI=0である。SIDのFlavorはCOCであり、次のSIDのカプセル形式は32bitsのX-SIDであることを識別する。
【0175】
(2)ノード1がデータパッケージを受信すると、宛先アドレス「A:1:1::」は、ローカルに発行された形式が圧縮をサポートするCOC Flavor END.Xであり、次のSIDが32 bitsのX-SIDであることを指示し、この場合、SL=3で、DA.XI=0であり、したがって、SL--で、DA.XI=3であり、2:1を指し、2:1をDAに複製してX-SIDを更新し、その後、新しいDAに基づいてテーブルを見出して転送する。
【0176】
理解できることとして、「2:1」は第1のSIDに相当し、「1:1」は第2のSIDに相当する。
【0177】
(3)同様に、後続のノード2、3、4、5、6、7、8、9については、ノードは、SL及びDA.XIの値に基づいて、対応するX-SIDをDAに更新し、テーブルを見出して転送する。
【0178】
(4)ノード10がデータパッケージを受信すると、DAは「A:10:10::」であり、これは、COC Flavorを持たないSID(VPN SID自体にはこのようなタイプのFlavorがない)であり、VPN SID処理を行う。
【0179】
図14を参照すると、本開示の実施例はノードを更に提供し、当該ノード1400は、
第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得するように構成される取得モジュール1401であって、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する、取得モジュール1401と、
前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得るように構成される処理モジュール1402と、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信するように構成される送信モジュール1403と、を備える。
【0180】
いくつかの実施形態では、取得モジュール1401は、第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得するように構成され、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示し、前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得、ここで、前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは前記第1のSIDの直前のSIDである。
【0181】
いくつかの実施形態では、取得モジュール1401は、前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得し、前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得するように構成され、前記第2のSIDのインデックスは第4情報を含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、取得モジュール1401は、前記第2のSIDの第4情報又は前記第2のSIDの属性情報に基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定し、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定するように構成される。
【0183】
いくつかの実施形態では、前記第1のSIDのSIDタイプは前記第2のSIDの属性情報によって指示される。
【0184】
いくつかの実施形態では、当該ノード1400は更に、前記第1のSIDの第1情報を前記データパッケージのSRHに更新し、前記第1のSIDの第2情報を前記第1のSIDのインデックスとして前記データパッケージの宛先アドレスに更新するように構成される更新モジュールを備える。
【0185】
いくつかの実施形態では、取得モジュール1401は、第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得し、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示し、前記第5情報は、前記第2のSIDのSIDタイプを指示し、及び/又は前記第2のSIDを圧縮するかどうかを指示し、前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得るように構成され、前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは前記第1のSIDの直前のSIDである。
【0186】
いくつかの実施形態では、取得モジュール1401は、前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得し、前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得するように構成され、前記第2のSIDのインデックスは第4情報及び第5情報を含む。
【0187】
いくつかの実施形態では、取得モジュール1401は、前記第2のSIDのSIDタイプ及び前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定し、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定するように構成される。
【0188】
いくつかの実施形態では、前記コンテナは、複数の圧縮SIDを収納することに用いられ、前記圧縮SIDは、ノード識別子及び前記ノードのfunctionの値を含む。
【0189】
いくつかの実施形態では、送信モジュール1403は、前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSIDと前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送し、又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSID及び第2情報と前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送し、又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを次のノードに転送するように構成される。
【0190】
上記の実施例に係る、ノードのデータパッケージ処理については、上述の各プログラムモジュールの分割に関してのみ例として説明したが、実際の応用では、必要に応じて、上記の処理を異なるプログラムモジュールに割り当てることができ、即ち、上記の処理の全て又は一部を遂行するために、ノードの内部構造を異なるプログラムモジュールに分割することができることに留意されたい。また、上述の実施例で提供されるノード及びデータパッケージ処理の実施例は、情報処理方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実施については、方法の実施例を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0191】
図15を参照すると、本開示の実施例はノードを更に提供し、当該ノード1500は、トランシーバ1501と、プロセッサ1502と、プロセッサ1502で実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリ1503と、を備え、
前記トランシーバ1501は、前記プロセッサ1502の制御下でデータを送受信するように構成され、
前記プロセッサ1502は、前記メモリ1503内のコンピュータプログラムを読み取ると、本開示の上記の実施例に記載のデータパッケージ処理方法のステップを実行するように構成される。
【0192】
メモリ1503は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、強磁性ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標):ferromagnetic random access memory)フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気メモリ、コンパクトディスク、又は読み取り専用コンパクトディスク(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であり得、磁気メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的な説明ではないが、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリの同期接続(SLDRAM:SyncLink Dynamic Random Access Memory)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus Random Access Memory)など様々な形のRAMを使用することができる。本発明の実施例に記載のメモリ1503は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図する。
【0193】
上記の本発明の実施例で開示される方法は、プロセッサ1502に適用されるか、プロセッサ1502によって実現されることができる。プロセッサ1502は、信号処理機能を備えた集積回路チップであり得る。実現プロセスにおいて、前述した方法の各ステップは、プロセッサ1502におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって遂行することができる。上記のプロセッサ1502は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。プロセッサ1502は、本発明の実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施例に開示された方法のステップに合わせて、ハードウェア復号化プロセッサに直接に具現されることができ、または復号化プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に配置されることができ、当該記憶媒体は、メモリ1503に配置され、プロセッサ1502は、メモリ1503内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて前記方法のステップを遂行する。
【0194】
例示的な実施例において、ノードは、前記方法を実行するために、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU:Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)又は他の電子素子によって実現されることができる。
【0195】
例示的な実施例において、本発明の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むメモリ1503などのコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、上述のコンピュータプログラムは、ノード1500のプロセッサ1502によって実行されることにより、上記の方法を遂行することができる。コンピュータ記憶媒体は、FRAM(登録商標)、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROMなどのメモリであってもよいし、上記のメモリのうちの1つ又は任意に組み合わせた様々な機器であってもよい。
【0196】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが実行されるときに、プロセッサに、本開示の実施例に記載のデータパッケージ処理方法のステップを実行させる。
【0197】
本願で提供されるいくつかの方法又は機器の実施例に開示される特徴は、競合することなく任意に組み合わせて、新しい方法の実施例又は機器の実施例を取得することができる。
【0198】
本開示で説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実装されてもよく、プロセッサによってソフトウェア命令を実行する方式で実装されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールで構成されてもよく、ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ又は当技術分野知られている他のいずれの形態の記憶媒体に記憶されてもよい。ある例示的な記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体から情報を読み取り、当該記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに配置されてもよい。更に、当該ASICは、コアネットワークインターフェース機器に配置されてもよい。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は個別のコンポーネントとして、コアネットワークインターフェース機器に存在してもよい。
【0199】
当業者であれば、1つまたは複数の上述の例において、本開示で説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は任意の組み合わせによって実現され得ることを理解することができる。ソフトウェアで実施する場合、これらの機能は、コンピュータ可読媒体に格納されるか、コンピュータ可読媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、ここで、通信媒体は、プログラムをある場所から別の場所に便利に伝送するための任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。
【0200】
上記の具体的な実施形態は、本開示の目的、技術的解決策及び有利な効果について更に詳しく説明したが、理解すべきことして、上記の説明は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではなく、本開示の技術的解決策に基づいて行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【0201】
当業者は、本開示の実施例を方法、システム、又はプログラム製品として提供できることを理解するであろう。したがって、本開示の実施例は、完全ハードウェアの実施例、完全ソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせの実施例の形を採用することができる。さらに、本開示の実施例は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるプログラム製品の形を採用することができる。
【0202】
本開示の実施例は、本開示の実施例に係る方法、デバイス(システム)、及びプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。プログラム命令によって、フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現することができることを理解するであろう。1つのマシンを生成するために、これらのプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令を、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実行するための装置を生成させる。
【0203】
これらのプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で動作することができるコンピュータ読み取り可能メモリに記憶することもでき、当該コンピュータ読み取り可能メモリに記憶された命令に命令装置を含む製品を生成させるようにし、当該命令装置は、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を具現する。
【0204】
これらのプログラム命令は、さらにコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることもできて、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置に一連の操作ステップを実行させて、コンピュータの実装の処理を生成するようにし、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置で実行される命令は、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を具現するためのステップを提供する。
【0205】
明らかなこととして、当業者は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施例に対して様々な修正及び変更を行うことができる。したがって、本開示の実施形態のこのような修正及び変更が本開示の範囲及びその同等技術の範囲内に含まれる場合、本開示もこのような修正及び変更を含むことを意図する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データパッケージ処理方法であって、
第1のセグメント識別子(SID)の第1情報及び第2情報を取得することであって、前記第1情報は、データパッケージのSIDリストにおいて前記第1のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第2情報は、前記コンテナにおける前記第1のSIDの位置を指示する、ことと、
前記第1情報及び第2情報に基づいて、SIDリストにおける前記第1のSIDの位置を得ることと、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信することと、を含む、データパッケージ処理方法。
【請求項2】
前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得することは、
第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得することであって、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示する、ことと、
前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることと、を含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項3】
前記第2のSIDの第3情報及び第4情報を取得することは、
前記データパッケージのセグメントルーティングヘッダ(SRH)から前記第2のSIDの第3情報を取得することと、
前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得することであって、前記第2のSIDのインデックスは第4情報を含む、ことと、を含む、
請求項2に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項4】
前記第2のSIDの第3情報及び第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることは、
前記第2のSIDの第4情報又は前記第2のSIDの属性情報に基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定することと、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する、ことと、を含む、
請求項2に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項5】
前記第1のSIDのSIDタイプは前記第2のSIDの属性情報によって指示される、
請求項4に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項6】
前記データパッケージ処理方法は、
前記第1のSIDの第1情報を前記データパッケージのSRHに更新することと、
前記第1のSIDの第2情報を前記第1のSIDのインデックスとして前記データパッケージの宛先アドレスに更新することと、を更に含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項7】
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを送信することは、
前記第1のSIDをデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSIDと前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送すること、
又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記第1のSID及び第2情報と前記宛先アドレスの共通プレフィックス又はアドレスブロックとを組み合わせて1つの新しい宛先アドレスを得、前記新しい宛先アドレスに基づいて前記データパッケージを次のノードに転送すること、
又は、前記第1のSID及び第2情報をデータパッケージの宛先アドレスに複製し、前記データパッケージを次のノードに転送すること、を含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項8】
前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を取得することは、
第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得することであって、前記第3情報は、前記データパッケージのSIDリストにおいて前記第2のSIDが位置するコンテナの位置を指示し、前記第4情報は、前記コンテナにおける前記第2のSIDの位置を指示し、前記第5情報は、前記第2のSIDのSIDタイプを指示し、及び/又は前記第2のSIDを圧縮するかどうかを指示する、ことと、
前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることと、を含み、
前記SIDリストにおいて前記第2のSIDは、前記第1のSIDの直前のSIDである、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項9】
前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報を取得することは、
前記データパッケージのSRHから前記第2のSIDの第3情報を取得することと、
前記データパッケージの宛先アドレスから前記第2のSIDのインデックスを取得することであって、前記第2のSIDのインデックスは第4情報及び第5情報を含む、ことと、を含む、
請求項8に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項10】
前記第2のSIDの第3情報、第4情報及び第5情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報及び第2情報を得ることは、
前記第2のSIDのSIDタイプ及び前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にあるかどうかを決定することと、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にある場合、前記第1のSIDの第1情報と前記第2のSIDの第3情報は同じであり、前記第2のSIDの第4情報に基づいて、前記第1のSIDの第2情報を得、又は、
前記第1のSIDと前記第2のSIDとが同一のコンテナ内にない場合、前記第2のSIDの第3情報に基づいて、前記第1のSIDの第1情報を得、前記第1のSIDのSIDタイプに基づいて、前記第1のSIDの第2情報を決定する、ことと、を含む、
請求項8に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項11】
前記コンテナは、1つの標準SID又は複数の圧縮SIDを収納することに用いられ、前記圧縮SIDは、ノード識別子及び前記ノードの機能(function)の値を含む、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項12】
前記第1のSIDは圧縮されたSIDであり、前記第1のSIDのインデックスは、前記宛先アドレスにおける前記圧縮されたSIDの後に配置される、
請求項1に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項13】
前記第1のSIDのインデックスは、前記宛先アドレスの最下位ビットに配置される、
請求項12に記載のデータパッケージ処理方法。
【請求項14】
ノードであって、
トランシーバと、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取ると、請求項1ないし13のいずれか一項に記載のデータパッケージ処理方法を実行するように構成される、ノード。
【請求項15】
プロセッサによって実行されるときに、プロセッサに、請求項1ないし13のいずれか一項に記載のデータパッケージ処理方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】