(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-31
(54)【発明の名称】超音波駆動回路
(51)【国際特許分類】
A61B 17/00 20060101AFI20230524BHJP
【FI】
A61B17/00 700
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021517690
(86)(22)【出願日】2021-03-16
(85)【翻訳文提出日】2021-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2021081015
(87)【国際公開番号】W WO2022193118
(87)【国際公開日】2022-09-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519354647
【氏名又は名称】深▲せん▼市港基電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN BASELAB TECHNOLOGY LLC
【住所又は居所原語表記】Room 2204, Building 4, Cloud Park Phase 2, Bantian Street, Longgang District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】何 世凖
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ25
4C160MM22
4C160NN01
(57)【要約】
本願の実施例に開示の、スキンスクライバーに適用される超音波駆動回路は、電源回路と、電源回路に電気的に接続される主制御回路と、主制御回路と電源回路とに電気的に接続される駆動スイッチ回路と、電源回路及び駆動スイッチ回路に電気的に接続される電圧変換回路と、電圧変換回路に電気的に接続される駆動信号出力インタフェースと、を備え、電源回路は、電源電圧を供給し、主制御回路は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を駆動スイッチ回路に出力し、駆動スイッチ回路は、主制御回路から出力の駆動信号に基づいて電圧変換回路を制御して、電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、電圧変換回路は、駆動信号出力インタフェースを介して目標駆動電圧を超音波ピーリングヘッドに出力して、超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキンスクライバーに適用される超音波駆動回路であって、
電源回路と、
マイクロコントローラと、コンデンサと、ブザーと、を備える主制御回路であって、前記マイクロコントローラが、前記コンデンサを介して前記ブザーに電気的に接続されており、前記マイクロコントローラが、さらに前記電源回路に電気的に接続されている主制御回路と、
前記マイクロコントローラと前記電源回路とに電気的に接続されている駆動スイッチ回路と、
1次コイルと、2次コイルと、を備える電圧変換回路であって、前記1次コイルの両端が、それぞれ前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている電圧変換回路と、
前記電圧変換回路の前記2次コイルに電気的に接続されている駆動信号出力インタフェースと、
前記電源回路と前記マイクロコントローラとに電気的に接続されているスイッチ回路と、
前記マイクロコントローラと前記電源回路と前記駆動信号出力インタフェースとに電気的に接続されているイオン運動制御回路と、を備え、
前記駆動スイッチ回路は、ソース電極とゲート電極とドレイン電極とを備える電界効果トランジスタと、第1抵抗と、第2抵抗と、第3抵抗と、第4抵抗と、を備え、前記ソース電極は、前記第1抵抗を介して接地されており、前記ゲート電極は、前記第2抵抗を介して前記マイクロコントローラに電気的に接続されており、前記ドレイン電極は、前記電圧変換回路の前記1次コイルの一端に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第3抵抗を介して前記マイクロコントローラに電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第4抵抗、前記第2抵抗を介して前記マイクロコントローラに電気的に接続されており、
前記マイクロコントローラは、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記電界効果トランジスタに出力し、前記電界効果トランジスタは、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を制御して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を前記スキンスクライバーの超音波ピーリングヘッドに出力して、前記超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させ、前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vであることを特徴とする超音波駆動回路。
【請求項2】
スキンスクライバーに適用される超音波駆動回路であって、
電源回路と、
前記電源回路に電気的に接続されている主制御回路と、
前記主制御回路と前記電源回路とに電気的に接続されている駆動スイッチ回路と、
前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている電圧変換回路と、
前記電圧変換回路に電気的に接続されている駆動信号出力インタフェースと、を備え、
前記電源回路は、電源電圧を供給し、前記主制御回路は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記駆動スイッチ回路に出力し、前記駆動スイッチ回路は、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を制御して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を前記スキンスクライバーの超音波ピーリングヘッドに出力して、前記超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させることを特徴とする超音波駆動回路。
【請求項3】
前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vであることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項4】
前記主制御回路は、マイクロコントローラを備え、前記マイクロコントローラは、前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項5】
前記駆動スイッチ回路は、ソース電極とゲート電極とドレイン電極とを備える電界効果トランジスタと、第1抵抗と、第2抵抗と、第3抵抗と、第4抵抗と、を備え、前記ソース電極は、前記第1抵抗を介して接地されており、前記ゲート電極は、前記第2抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記ドレイン電極は、前記電圧変換回路に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第3抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第4抵抗、前記第2抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項6】
前記電圧変換回路は、1次コイルと2次コイルとを備える変圧器を備え、前記1次コイルは、前記駆動スイッチ回路と前記電源回路とに電気的に接続されており、前記2次コイルは、前記駆動信号出力インタフェースに電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項7】
前記超音波駆動回路は、イオン運動制御回路をさらに備え、前記イオン運動制御回路は、第5抵抗と、第6抵抗と、第7抵抗と、第8抵抗と、第9抵抗と、第10抵抗と、第11抵抗と、第12抵抗と、第13抵抗と、第1バイポーラトランジスタと、第2バイポーラトランジスタと、第3バイポーラトランジスタと、第4バイポーラトランジスタと、手持部導電ストリップを電気的に接続するための手持部導電ストリップ接続インタフェースと、ピーリングヘッド金属片を電気的に接続するためのピーリングヘッド金属片接続インタフェースと、を備え、前記第1バイポーラトランジスタのベースは、前記第5抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記第1バイポーラトランジスタのエミッタは、接地されており、前記第1バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第6抵抗を介して前記ピーリングヘッド金属片接続インタフェースに電気的に接続されており、前記駆動信号出力インタフェースは、さらに前記第6抵抗と前記ピーリングヘッド金属片接続インタフェースとの間に電気的に接続されており、前記第2バイポーラトランジスタのベースは、前記第7抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタは、接地されており、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第13抵抗を介して前記手持部導電ストリップ接続インタフェースに電気的に接続されており、前記第3バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第2バイポーラトランジスタの前記コレクタに電気的に接続されており、前記第3バイポーラトランジスタのエミッタは、第8抵抗を介して前記電源回路に電気的に接続されており、前記第3バイポーラトランジスタのベースは、前記第10抵抗を介して前記第4バイポーラトランジスタのコレクタに電気的に接続されており、前記第9抵抗の一端は、前記第3バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第10抵抗との間に電気的に接続されており、前記第9抵抗の他端は、前記第8抵抗と前記第4バイポーラトランジスタのエミッタとの間に電気的に接続されており、前記第11抵抗は、前記第4バイポーラトランジスタのベースと前記エミッタとの間に電気的に接続されており、前記第12抵抗の一端は、前記第4バイポーラトランジスタの前記ベースに電気的に接続されており、前記第12抵抗の他端は、前記第13抵抗と前記第2バイポーラトランジスタのコレクタとの間に電気的に接続されており、前記第4バイポーラトランジスタの前記コレクタは、さらに前記第6抵抗と前記第1バイポーラトランジスタのコレクタとの間に電気的に接続されており、
前記第1バイポーラトランジスタと前記第2バイポーラトランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタであり、前記第3バイポーラトランジスタと前記第4バイポーラトランジスタは、PNP型バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項8】
前記超音波駆動回路は、スイッチ制御回路をさらに備え、前記スイッチ制御回路は、制御スイッチと、第1表示灯と、第2表示灯と、第3表示灯と、第14抵抗と、第15抵抗と、第16抵抗と、を備え、前記制御スイッチの一端は、前記第14抵抗を介して接地されており、前記制御スイッチの他端は、前記主制御回路に電気的に接続されており、前記制御スイッチの前記他端は、さらに第2表示灯及び第15抵抗を介して前記主制御回路及び前記電源回路に電気的に接続されており、前記第1表示灯の一端は、前記第2表示灯と前記第15抵抗との間に電気的に接続されており、前記第1表示灯の他端は、前記主制御回路に電気的に接続されており、前記第3表示灯の一端は、前記第1表示灯の前記他端に電気的に接続されており、前記第3表示灯の他端は、前記第16抵抗を介して前記主制御回路及び前記電源回路に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項9】
前記電源回路は、第1インタフェースと、充電回路と、電池インタフェースと、昇圧回路と、定電圧回路と、を備え、前記第1インタフェースは、電源を接続するための電源ピングループを備え、前記電源ピングループは、前記充電回路を介して前記電池インタフェース及び前記昇圧回路に電気的に接続されており、前記昇圧回路は、前記定電圧回路、前記主制御回路、前記電圧変換回路に電気的に接続されており、前記定電圧回路は、前記主制御回路に電気的に接続されており、前記昇圧回路は、さらに前記主制御回路及び前記スイッチ制御回路に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の超音波駆動回路。
【請求項10】
電源回路と、
前記電源回路に電気的に接続されている主制御回路と、
前記主制御回路と前記電源回路とに電気的に接続されている駆動スイッチ回路と、
前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている電圧変換回路と、
前記電圧変換回路に電気的に接続されている駆動信号出力インタフェースと、を備え、
前記主制御回路は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記駆動スイッチ回路に出力し、前記駆動スイッチ回路は、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を駆動して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を超音波トランスジューサに出力し、前記超音波トランスジューサは、前記目標駆動電圧を超音波に変換して出力し、
前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vであることを特徴とする超音波駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、超音波技術分野に関し、特に、超音波駆動回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現今、人々は、スキンスクライバーなどの機器を使用して、老化の角質を除去し、肌を持ち上げている。代表的には、スキンスクライバーが、超音波駆動回路と、超音波ピーリングヘッドと、を備えることが一般であり、既存の超音波駆動回路は、所定の周波数の駆動信号を出力することにより、ピーリングヘッドを駆動して高周波数の振動を発生させ、駆動信号の周波数を調整することにより、ピーリングヘッドの振動の強弱を調整する。しかしながら、使用過程において、振動しているスキンスクライバーの静音効果が悪くて、ユーザ体験に大きい影響を与えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の関連技術における少なくとも一部の欠陥や不足について、本願の実施例では、スキンスクライバーの静音効果を向上させて、ユーザ体験度を向上させる超音波駆動回路を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一形態では、本願の実施例に係る、スキンスクライバーに適用される超音波駆動回路は、電源回路と、マイクロコントローラとコンデンサとブザーとを備える主制御回路であって、前記マイクロコントローラが、前記コンデンサを介して前記ブザーに電気的に接続されており、前記マイクロコントローラが、さらに前記電源回路に電気的に接続されている主制御回路と、前記マイクロコントローラと前記電源回路とに電気的に接続されている駆動スイッチ回路と、1次コイルと2次コイルとを備える電圧変換回路であって、前記1次コイルの両端が、それぞれ前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている電圧変換回路と、前記電圧変換回路の前記2次コイルに電気的に接続されている駆動信号出力インタフェースと、前記電源回路と前記マイクロコントローラとに電気的に接続されているスイッチ回路と、前記マイクロコントローラと前記電源回路と前記駆動信号出力インタフェースとに電気的に接続されているイオン運動制御回路と、を備え、前記駆動スイッチ回路は、ソース電極とゲート電極とドレイン電極とを備える電界効果トランジスタと、第1抵抗と、第2抵抗と、第3抵抗と、第4抵抗と、を備え、前記ソース電極は、前記第1抵抗を介して接地されており、前記ゲート電極は、前記第2抵抗を介して前記マイクロコントローラに電気的に接続されており、前記ドレイン電極は、前記電圧変換回路の前記1次コイルの一端に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第3抵抗を介して前記マイクロコントローラに電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第4抵抗、前記第2抵抗を介して前記マイクロコントローラに電気的に接続されており、前記マイクロコントローラは、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記電界効果トランジスタに出力し、前記電界効果トランジスタは、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を制御して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を前記スキンスクライバーの超音波ピーリングヘッドに出力して、前記超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させ、前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vである。
【0005】
別の形態では、本願の実施例に係る、スキンスクライバーに適用される超音波駆動回路は、電源回路と、前記電源回路に電気的に接続されている主制御回路と、前記主制御回路と前記電源回路とに電気的に接続されている駆動スイッチ回路と、前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている電圧変換回路と、前記電圧変換回路に電気的に接続されている駆動信号出力インタフェースと、を備え、前記電源回路は、電源電圧を供給し、前記主制御回路は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記駆動スイッチ回路に出力し、前記駆動スイッチ回路は、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を制御して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を前記スキンスクライバーの超音波ピーリングヘッドに出力して、前記超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させる。
【0006】
本願に係る実施例では、前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vである。
【0007】
本願に係る実施例では、前記主制御回路は、マイクロコントローラを備え、前記マイクロコントローラは、前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている。
【0008】
本願に係る実施例では、前記駆動スイッチ回路は、ソース電極とゲート電極とドレイン電極とを備える電界効果トランジスタと、第1抵抗と、第2抵抗と、第3抵抗と、第4抵抗と、を備え、前記ソース電極は、前記第1抵抗を介して接地されており、前記ゲート電極は、前記第2抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記ドレイン電極は、前記電圧変換回路に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第3抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタは、さらに第4抵抗、前記第2抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されている。
【0009】
本願に係る実施例では、前記電圧変換回路は、1次コイルと2次コイルとを備える変圧器を備え、前記1次コイルは、前記駆動スイッチ回路と前記電源回路とに電気的に接続されており、前記2次コイルは、前記駆動信号出力インタフェースに電気的に接続されている。
【0010】
本願に係る実施例では、前記超音波駆動回路は、イオン運動制御回路をさらに備え、前記イオン運動制御回路は、第5抵抗と、第6抵抗と、第7抵抗と、第8抵抗と、第9抵抗と、第10抵抗と、第11抵抗と、第12抵抗と、第13抵抗と、第1バイポーラトランジスタと、第2バイポーラトランジスタと、第3バイポーラトランジスタと、第4バイポーラトランジスタと、手持部導電ストリップを電気的に接続するための手持部導電ストリップ接続インタフェースと、ピーリングヘッド金属片を電気的に接続するためのピーリングヘッド金属片接続インタフェースと、を備え、前記第1バイポーラトランジスタのベースは、前記第5抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記第1バイポーラトランジスタのエミッタは、接地されており、前記第1バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第6抵抗を介して前記ピーリングヘッド金属片接続インタフェースに電気的に接続されており、前記駆動信号出力インタフェースは、さらに前記第6抵抗と前記ピーリングヘッド金属片接続インタフェースとの間に電気的に接続されており、前記第2バイポーラトランジスタのベースは、前記第7抵抗を介して前記主制御回路に電気的に接続されており、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタは、接地されており、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第13抵抗を介して前記手持部導電ストリップ接続インタフェースに電気的に接続されており、前記第3バイポーラトランジスタのコレクタは、前記第2バイポーラトランジスタの前記コレクタに電気的に接続されており、前記第3バイポーラトランジスタのエミッタは、第8抵抗を介して前記電源回路に電気的に接続されており、前記第3バイポーラトランジスタのベースは、前記第10抵抗を介して前記第4バイポーラトランジスタのコレクタに電気的に接続されており、前記第9抵抗の一端は、前記第3バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第10抵抗との間に電気的に接続されており、前記第9抵抗の他端は、前記第8抵抗と前記第4バイポーラトランジスタのエミッタとの間に電気的に接続されており、前記第11抵抗は、前記第4バイポーラトランジスタのベースと前記エミッタとの間に電気的に接続されており、前記第12抵抗の一端は、前記第4バイポーラトランジスタの前記ベースに電気的に接続されており、前記第12抵抗の他端は、前記第13抵抗と前記第2バイポーラトランジスタのコレクタとの間に電気的に接続されており、前記第4バイポーラトランジスタの前記コレクタは、さらに前記第6抵抗と前記第1バイポーラトランジスタのコレクタとの間に電気的に接続されており、前記第1バイポーラトランジスタと前記第2バイポーラトランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタであり、前記第3バイポーラトランジスタと前記第4バイポーラトランジスタは、PNP型バイポーラトランジスタである。
【0011】
本願に係る実施例では、前記超音波駆動回路は、スイッチ制御回路をさらに備え、前記スイッチ制御回路は、制御スイッチと、第1表示灯と、第2表示灯と、第3表示灯と、第14抵抗と、第15抵抗と、第16抵抗と、を備え、前記制御スイッチの一端は、前記第14抵抗を介して接地されており、前記制御スイッチの他端は、前記主制御回路に電気的に接続されており、前記制御スイッチの前記他端は、さらに第2表示灯及び第15抵抗を介して前記主制御回路及び前記電源回路に電気的に接続されており、前記第1表示灯の一端は、前記第2表示灯と前記第15抵抗との間に電気的に接続されており、前記第1表示灯の他端は、前記主制御回路に電気的に接続されており、前記第3表示灯の一端は、前記第1表示灯の前記他端に電気的に接続されており、前記第3表示灯の他端は、前記第16抵抗を介して前記主制御回路及び前記電源回路に電気的に接続されている。
【0012】
本願に係る実施例では、前記電源回路は、第1インタフェースと、充電回路と、電池インタフェースと、昇圧回路と、定電圧回路と、を備え、前記第1インタフェースは、電源を接続するための電源ピングループを備え、前記電源ピングループは、前記充電回路を介して前記電池インタフェース及び前記昇圧回路に電気的に接続されており、前記昇圧回路は、前記定電圧回路、前記主制御回路、前記電圧変換回路に電気的に接続されており、前記定電圧回路は、前記主制御回路に電気的に接続されている。
【0013】
さらに別の形態では、本願の実施例に係る超音波駆動回路は、電源回路と、前記電源回路に電気的に接続されている主制御回路と、前記主制御回路と前記電源回路とに電気的に接続されている駆動スイッチ回路と、前記電源回路と前記駆動スイッチ回路とに電気的に接続されている電圧変換回路と、前記電圧変換回路に電気的に接続されている駆動信号出力インタフェースと、を備え、前記主制御回路は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記駆動スイッチ回路に出力し、前記駆動スイッチ回路は、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を駆動して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を超音波トランスジューサに出力し、前記超音波トランスジューサは、前記目標駆動電圧を超音波に変換して出力し、前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vである。
【発明の効果】
【0014】
本願の上記技術的構成は、下記のような1つ又は複数の有利な効果を有する。本願の実施例に係る超音波駆動回路は、主制御回路を介して目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を駆動スイッチ回路に出力し、駆動スイッチ回路は、主制御回路から出力の駆動信号に基づいて、電圧変換回路を制御して電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、得られた目標駆動電圧は、駆動信号出力インタフェースを介して超音波ピーリングヘッドに出力されて、前記超音波ピーリングヘッドが駆動されて振動され、静音効果に達成し、製品の品質及びユーザ体験が向上される。イオン運動制御回路を設けることにり、イオン導入とイオン導出と超音波振動との複数の機能を組み合わせたパターンを実現して、使用者により多くの選択を提供し、ユーザ体験を向上させ、製品の適用範囲も向上させることができる。電源回路に昇圧回路を設けることにより、電池から入力された電源電圧に対して2回の昇圧を行って、超音波振動に必要な電圧のよりよい制御を実現することに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
ここで説明する図面は、本願に対するさらなる理解のためのものであり、本願の一部となり、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するためのことであり、本願を不当に限定するためのことではない。
【
図1】本願の実施例に係る超音波駆動回路の回路図である。
【
図2】
図1における主制御回路と駆動スイッチ回路と電圧変換回路との接続関係を示す図である。
【
図3】本願の実施例に係る超音波駆動回路の別の回路図である。
【
図4】
図3におけるイオン運動制御回路の回路図である。
【
図5】
図3におけるスイッチ制御回路の回路図である。
【
図6】
図1における電源回路の構成を示す図である。
【
図7】
図6における第1インタフェースと充電回路と電池インタフェースとの接続関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
また、矛盾されない限り、本願における実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせられることができる。以下、図面を参照しながら本願の実施例について説明する。
【0017】
なお、本願の技術案を当業者によりよく理解させるために、図面及び本願の実施例を組み合わせて、本願の実施例を明瞭かつ完全に説明する。また、説明される実施例は、本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本願における実施例から、創造的な労働を付与することなく獲得可能な別の実施例も、本願の保護範囲に属すべきである。
【0018】
なお、本願の明細書、特許請求の範囲や上述した図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似している対象を区別するためのものであり、特定の順番や前後の次序を説明するためのことではない。また、このように使用される用語は、ここで説明する本願の実施例が図示や説明すること以外の順番で実施されるように、適当的な場合には互換的に使用されることができる。また、「含む」、「備える」及びこれらのいずれかの変更は、非排他的な包含をカバーすることを意味する。例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または機器は、明確に列挙されているステップまたはユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていない、または、これらのプロセス、方法、製品または機器に固有の別のステップまたはユニットを含むこともできる。
【0019】
なお、本文における「及び/又は」との用語は、関連の対象の関連関係を説明するのであり、3つの関係が存在するを示すことができる。例えば、A及び/又はBは、Aの単独的存在、AとBとの同時存在、Bの単独的存在とのような3つの場合を示すことができる。なお、本文における「/」との記号は、一般に前後関連の対象が「又は」の関係であるのを示す。
【0020】
なお、本願において複数の実施例に区分するのは、説明の便利のためのことであり、特別な限定になることではなく、各実施例における特徴は、矛盾されない限り、互いに組み合わせや互いに援用することができる。
【0021】
図1を参照すれば、本願は、超音波駆動回路を提供する。本願の実施例における超音波駆動回路は、例えばスキンスクライバーなどの美顔機器に適用されることもできるし、別の超音波駆動を採用する機器(例えば、超音波洗浄機器)に適用されることもできる。スキンスクライバーは、例えば、超音波駆動回路と、この超音波駆動回路に接続される超音波ピーリングヘッドと、を備える。超音波駆動回路は、目標周波数と、目標デューティ比と、目標周波数及び目標デューティ比に基づいて目標駆動電圧を発生する駆動信号と、を発生することにより、前記超音波駆動回路に接続されている超音波ピーリングヘッドを駆動して振動を発生させて、最終的に使用者の肌における老化の角質などを除去して肌を清潔にするためのものである。
【0022】
具体的には、
図1に示したように、本願の実施例に係る超音波駆動回路10は、例えば、電源回路110と、主制御回路120と、駆動スイッチ回路130と、電源変換回路140と、駆動信号出力インタフェース150と、を備える。主制御回路120は、前記電源回路110に電気的に接続されている。駆動スイッチ回路130は、前記主制御回路120及び前記電源回路110に電気的に接続されている。電源変換回路140は、前記電源回路110及び前記駆動スイッチ回路130に電気的に接続されている。駆動信号出力インタフェース150は、前記電源変換回路140に電気的に接続されて、スキンスクライバーの超音波ピーリングヘッドを駆動する。前記電源回路110は、電源電圧を供給するためのものであり、前記主制御回路120は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号(例えば、パルス信号)を前記駆動スイッチ回路130に出力するためのものであり、前記駆動スイッチ回路130は、前記主制御回路120から出力の駆動信号(例えば、パルス信号)に基づいて、前記電圧変換回路140を制御して前記電源回路110から供給の前記電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得るためのものであり、前記電圧変換回路140は、前記駆動信号出力インタフェース150を介して前記目標駆動電圧を超音波ピーリングヘッドに出力して、この超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させるためのものである。
【0023】
具体的には、電源回路110は、超音波駆動回路10の回路全般に電源を供給するためのものである。電源回路110は、例えば既存の成熟された電源技術を採用することができる。主制御回路120は、周波数範囲が24.5~25.5KHz、デューティ比が37%±2%である駆動信号を出力するためのものであり、前記駆動信号は、例えばパルス信号であることができる。駆動スイッチ回路130は、主制御回路120から出力のパルス信号に基づいて、電圧変換回路140を制御して電源回路110から供給の電源電圧に対して電圧変換(例えば、昇圧操作)を行い、変換によって得られた目標駆動電圧を駆動信号出力インタフェース150を介して出力して、前記超音波ピーリングヘッドを駆動するためのものであり、ここで、前記目標駆動電圧の電圧範囲は、2.7~4.2Vである。
【0024】
本願の実施例に係る超音波駆動回路10は、主制御回路120を介して目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を駆動スイッチ回路130に出力し、駆動スイッチ回路130は、主制御回路120から出力の駆動信号に基づいて、電圧変換回路140を制御して電源回路110から供給の電源電圧に対して電源変換を行って目標駆動電圧を得、得られた目標駆動電圧を駆動信号出力インタフェース150を介して超音波ピーリングヘッドに出力して、この超音波ピーリングヘッドを駆動して振動させ、静音効果に達成し、製品の品質及びユーザ体験を向上させる。
【0025】
さらに、
図2に示したように、前記主制御回路120は、マイクロコントローラU2を備え、前記マイクロコントローラU2は、前記電源回路110と前記駆動スイッチ回路130とに接続されている。マイクロコントローラU2は、例えばMCUであることができ、P17ピン(
図2参照)から駆動スイッチ回路130に出力される、周波数範囲が24.5~25.5KHz、デューティ比が37%±2%である駆動信号を発生するためのものである。また、
図2に示したように、前記主制御回路120は、ブザーBZ及びコンデンサC5をさらに備え、前記マイクロコントローラU2は、前記コンデンサC5を介して前記ブザーBZの一端に電気的に接続され、前記ブザーBZの他端は、接地されている。
【0026】
また、
図2に示したように、前記駆動スイッチ回路130は、電界効果トランジスタQ2と、抵抗R4(第1抵抗に対応)と、抵抗R9(第2抵抗に対応)と、抵抗R11(第3抵抗に対応)と、抵抗R10(第4抵抗に対応)と、を備える。前記電界効果トランジスタQ2は、例えば、ソース電極Sと、ゲート電極Gと、ドレイン電極Dと、を備える。前記電界効果トランジスタQ2のモデル番号は、AO4430であることができる。
【0027】
また、
図2に示したように、電圧変換回路140は、例えば、変圧器T1を備え、前記変圧器T1は、1次コイルT12と、2次コイルT13と、を備える。
【0028】
図2に示したように、前記電界効果トランジスタQ2のソース電極Sは、抵抗R4を介して接地されており、前記ゲート電極Gは、抵抗R9を介して前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のP17ピンに電気的に接続されており、前記ドレイン電極Dは、前記電圧変換回路140の変圧器T1の1次コイルT12の一端に電気的に接続されている。前記電界効果トランジスタQ2は、さらに抵抗R11を介して前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)に電気的に接続されており、前記電界効果トランジスタQ2は、さらに抵抗R10、抵抗R9を介して前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のP17ピンに電気的に接続されている。また、
図2に示したように、前記1次コイルT12の他端は、前記電源回路110に電気的に接続されて、電源回路110が供給する電圧V+を獲得し、前記2次コイルT13の両端は、それぞれ前記駆動信号出力インタフェース150(即ち、
図2におけるCN1)の2つのピン(即ち、
図2におけるCN1端子のピン2及び3)に電気的に接続されている。
【0029】
また、
図3に示したように、前記超音波駆動回路10は、イオン運動制御回路160をさらに備える。前記イオン運動制御回路160は、前記主制御回路120と前記電源回路110と前記駆動信号出力インタフェース150とに電気的に接続されて、スキンケア製品におけるイオン(例えば、カリウムイオン)などの導入及び体内の帯電の汚れ(汚れイオンとも称する)の導出を制御するためのものである。
【0030】
さらに、
図4を示したように、前記イオン運動制御回路160は、例えば、抵抗R12(第5抵抗に対応)と、抵抗R18(第6抵抗に対応)と、抵抗R19(第7抵抗に対応)と、抵抗R20(第8抵抗に対応)と、抵抗R14(第9抵抗に対応)と、抵抗R13(第10抵抗に対応)と、抵抗R15(第11抵抗に対応)と、抵抗R16(第12抵抗に対応)と、抵抗R17(第13抵抗に対応)と、バイポーラトランジスタQ6(第1バイポーラトランジスタに対応)と、バイポーラトランジスタQ4(第2バイポーラトランジスタに対応)と、バイポーラトランジスタQ5(第3バイポーラトランジスタに対応)と、バイポーラトランジスタQ3(第4バイポーラトランジスタに対応)と、手持部導電ストリップMを電気的に接続するための手持部導電ストリップ接続インタフェースCON1と、ピーリングヘッド金属片FAを電気的に接続するためのピーリングヘッド金属片接続インタフェースCON3と、を備える。ピーリングヘッド金属片FAは、前記超音波ピーリングヘッドに設けられている金属片として、肌における汚れを除去するためのものであり、手持部導電ストリップMは、前記スキンスクライバーに設けられている導電部材である。例えば、使用者がスキンスクライバーを把持して顔肌に対して美容を行う場合、手掌の肌が手持部導電ストリップMに接触し、顔肌がピーリングヘッド金属片FAに接触すれば、イオン運動制御回路160と手掌と顔肌とが微電流回路を形成して、スキンケア製品内の栄養イオンの導入、体内の汚れの導出、及び肌の持ち上げなどの機能を実現することができる。
【0031】
具体的には、
図4に示したように、前記バイポーラトランジスタQ6のベースは、抵抗R12を介して前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のU2-1ピンに電気的に接続されており、前記バイポーラトランジスタQ6のエミッタは、接地されており、バイポーラトランジスタQ6のコレクタは、抵抗R18を介してピーリングヘッド金属片接続インタフェースCON3に電気的に接続されており、前記駆動信号出力インタフェース150は、さらに抵抗R18と前記ピーリングヘッド金属片接続インタフェースCON3との間に電気的に接続されている。前記バイポーラトランジスタQ4のベースは、前記抵抗R19を介して前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のU2-3ピンに電気的に接続されており、バイポーラトランジスタQ4のエミッタは、接地されており、バイポーラトランジスタQ4のコレクタは、抵抗R17を介して手持部導電ストリップ接続インタフェースCON1に電気的に接続されている。バイポーラトランジスタQ5のコレクタは、バイポーラトランジスタQ4の前記コレクタに電気的に接続されており、バイポーラトランジスタQ5のエミッタは、抵抗R20を介して前記電源回路110(の給電端子V+)に電気的に接続されており、バイポーラトランジスタQ5のベースは、抵抗R13を介してバイポーラトランジスタQ3のコレクタに電気的に接続されており、抵抗R14の一端は、バイポーラトランジスタQ5のベースと抵抗R13との間に電気的に接続されており、抵抗R14の他端は、抵抗R20とバイポーラトランジスタQ3のエミッタとの間に電気的に接続されている。抵抗R15は、バイポーラトランジスタQ3のベースと前記エミッタとの間に電気的に接続されている。抵抗R16の一端は、バイポーラトランジスタQ3のベースに電気的に接続されており、抵抗R16の他端は、抵抗R17とバイポーラトランジスタQ4のコレクタとの間に電気的に接続されており、バイポーラトランジスタQ3の前記コレクタは、さらに抵抗R18とバイポーラトランジスタQ6のコレクタとの間に電気的に接続されている。
【0032】
より具体的には、バイポーラトランジスタQ6とバイポーラトランジスタQ4は、NPN型バイポーラトランジスタであり、バイポーラトランジスタQ5とバイポーラトランジスタQ3は、PNP型バイポーラトランジスタである。
【0033】
イオン運動制御回路160の工作原理は、下記の通りである。マイクロコントローラU2のU2-1ピンから出力される電圧=1(又は、高レベル)であり、マイクロコントローラU2のU2-3ピンから出力される電圧=0(又は、低レベル)である場合、バイポーラトランジスタQ6が導通され、抵抗R14と抵抗R13とによって分圧されて、バイポーラトランジスタQ5のベースの電圧が下降されてバイポーラトランジスタQ5が導通され、このとき手持部導電ストリップMを接続する手持部導電ストリップ接続インタフェースCON1の電圧が+となり、ピーリングヘッドFAを接続するピーリングヘッド金属片接続インタフェースCON3の電圧が-となって、このときのスキンスクライバーは、イオン導入機能を発揮し、すなわち、スキンケア製品内の栄養イオン(例えば、カリウムイオン)を肌内に導入させる。U2-3ピンから出力される電圧=1(又は、高レベル)であり、U2-1ピンから出力される電圧=0(又は、低レベル)である場合、バイポーラトランジスタQ4が導通され、抵抗R15と抵抗R16とによって分圧されて、バイポーラトランジスタQ3のベースの電圧が下降されてバイポーラトランジスタQ3が導通され、このとき手持部導電ストリップMを接続する手持部導電ストリップ接続インタフェースCON1の電圧が-となり、ピーリングヘッドFAを接続するピーリングヘッド金属片接続インタフェースCON3の電圧が+となって、このときのスキンスクライバーは、イオン導出機能を発揮し、すなわち、体内の汚れイオン(例えば、帯電の汚れ)を肌外に導出させてピーリングヘッドFAが除去するようにする。
【0034】
本願の別の実施例では、
図3に示したように、前記超音波駆動回路10は、スイッチ制御回路170をさらに備え、前記スイッチ制御回路170は、前記電源回路110及び前記主制御回路120に電気的に接続されている。スイッチ制御回路170は、スキンスクライバーの例えばターンオン、ターンオフ、振動+イオン導出、振動+イオン導入などのような機能選択及び制御に用いられる。
【0035】
具体的には、
図5に示したように、前記スイッチ制御回路170は、例えば、制御スイッチS1と、第1表示灯LD1と、第2表示灯LD2と、第3表示灯LD3と、抵抗R5(第14抵抗に対応)と、抵抗R7(第15抵抗に対応)と、抵抗R8(第16抵抗に対応)と、を備える。前記制御スイッチS1の一端は、抵抗R5を介して接地されており、前記制御スイッチS1の他端は、前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のKEY2ピンに電気的に接続されており、前記制御スイッチS1の前記他端は、さらに第2表示灯LD2及び抵抗R7を介して前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のLED2ピン及び前記電源回路110に電気的に接続されている。前記第1表示灯LD1の一端は、前記第2表示灯LD2と抵抗R7との間に電気的に接続されており、前記第1表示灯LD1の他端は、前記主制御回路120(のマイクロコントローラU2)のKEY1ピンに電気的に接続されている。前記第3表示灯LD3の一端は、前記第1表示灯LD1の前記他端に電気的に接続されており、前記第3表示灯LD3の他端は、前記抵抗R8を介して前記主制御回路120のマイクロコントローラU2のLED1ピン及び前記電源回路110に電気的に接続されている。
【0036】
具体的には、スイッチ制御回路170の工作過程は、例えば下記の通りである。使用者が制御スイッチS1を2秒間押すとターンオンされる。ターンオンされた後、スキンスクライバーが第1級の工作モードにあると黙認し、第1表示灯LD1が点灯され、超音波駆動回路10が超音波を連続的に出力して清潔作業を行うとともに、主制御回路120がイオン運動制御回路160を制御して正イオン導出の機能を実現し、使用者が制御スイッチS1をもう1回押すとスキンスクライバーが第2級の工作モードになって、第2表示灯LD2が点灯され、超音波駆動回路10が超音波を断続的に出力するとともに、主制御回路120がイオン運動制御回路160を制御してイオン導入の機能を実現し、使用者が制御スイッチS1をもう1回押すとスキンスクライバーが第3級の工作モードになって、第3表示灯LD3が点灯され、超音波駆動回路10が超音波を断続的に出力するとともに、主制御回路120がイオン運動制御回路160を制御してイオン導入、肌の持ち上げなどの機能を実現し、使用者が制御スイッチS1をもう1回押すとスキンスクライバーが第1級の工作モードに復帰されて、第1表示灯LD1が点灯され、超音波駆動回路10が超音波を連続的に出力して清潔作業を行うとともに、主制御回路120がイオン運動制御回路160を制御して正イオン導出機能を実現し、・・・、このように循環する。使用者が制御スイッチS1を2秒間押すとターンオフされる。また、マイクロコントローラU2が、スキンスクライバーが充電状態にあることを検出すると、強制的にターンオフし、このときターンオンすることはできず、3つの表示灯LD1~LD3がゆっくり点滅する充電状態となる。スキンスクライバーが満充電となると、3つの表示灯LD1~LD3が長点灯される。
【0037】
本願のさらに別の実施例では、
図6に示したように、電源回路は、例えば、第1インタフェース111と、充電回路112と、電池インタフェース113と、昇圧回路114と、定電圧回路115と、を備える。前記第1インタフェース111は、前記充電回路112を介して前記電池インタフェース113及び前記昇圧回路114に電気的に接続されており、前記昇圧回路114は、前記定電圧回路115、前記主制御回路120、前記電圧変換回路140に電気的に接続されており、前記定電圧回路115は、前記主制御回路120に電気的に接続されており、前記充電回路112は、さらに前記主制御回路120及び前記スイッチ制御回路170に電気的に接続されている。
【0038】
具体的には、
図7に示したように、第1インタフェース111(即ち、
図7におけるINUSB)は、例えばUSBインタフェースであることができ、電源ピングループ(例えばVBUSピン、ひいてはAGNDピン)を備え、電源を接続するためのものである。電源ピングループは、充電回路112を介して電池インタフェース113及び昇圧回路114に電気的に接続されている。
【0039】
充電回路112は、例えば電源管理チップU3を備え、電源管理チップU3のモデル番号は、TP4057であることができる。電源管理チップU3のVCCピンは、第1インタフェース111(即ち、
図7におけるINUSB)のVBUSピンに接続されて電源を獲得する。電源管理チップU3のSTDBYピンは、抵抗R04を介してマイクロコントローラU2のLED1ピンに接続されている。電源管理チップU3のGHRGピンは、抵抗R05を介してマイクロコントローラU2のLED2ピンに接続されている。電源管理チップU3のBATピンは、電圧出力ピンとして、電池インタフェース113(即ち、
図7におけるCON2インタフェース)に接続されており、電池インタフェース113は、スキンスクライバーの電池(例えば、蓄電池)などに接続されて電気エネルギーを蓄積するためのものである。充電回路112は、例えばコンデンサC01及びC02、抵抗R02などの別の電気部品をさらに備えて、共同に電池充電機能を実現することができる。充電回路112は、既存の技術における別の充電回路で実現してもよいので、ここに限定されることではない。
【0040】
また、
図7に示したように、前記第1インタフェース111は、データ書き込みピングループ(例えば、D-ピンとD+ピン)をさらに備えて、前記主制御回路1120に電気的に接続され、例えば、D-ピンがISPDATピンに接続され、D+ピンがISPCKピンに接続されることにより、前記主制御回路120のマイクロコントローラU2にデータを書き込んで、マイクロコントローラU2のプログラム書き込み及びシミュレーションデバッグを実現することができる。
【0041】
さらに、
図7に示したように、上記した超音波駆動回路10は、第2インタフェースISPをさらに備え、前記第2インタフェースISPは、前記主制御回路120と前記第1インタフェース111との間に電気的に接続されて前記主制御回路にデータを書き込むためのものである。具体的には、第2インタフェースISPの1つのピンが第1インタフェース111のD-ピンとマイクロコントローラU2のISPDATピンとの間に接続され、第2インタフェースISPのもう1つのピンが第1インタフェース111のD+ピンとマイクロコントローラU2のISPCKピンとの間に接続されて、第2インタフェースISPによってマイクロコントローラU2にデータを書き込んで、マイクロコントローラU2のプログラム書き込み及びシミュレーションデバッグを実現することもできる。このようにすれば、使用者は、第1インタフェース111または第2インタフェースISPによってマイクロコントローラU2のプログラム書き込み及びシミュレーションデバッグを実現することができる。
【0042】
また、
図8に示したように、昇圧回路114は、例えば昇圧チップU4を備える。昇圧チップU4は、例えばMT3608チップであり、直流電源電圧に対して昇圧を行うことができる。昇圧回路114の電圧入力端はB+であり、充電回路112、主制御回路120に接続されており、その電圧出力端はV+であり、電圧変換回路140、イオン運動制御回路160及び定電圧回路115に接続されている。勿論、昇圧回路114が、例えば
図8における抵抗R1、R2、R3、コンデンサC1及びC3、インダクターL1などのような別の電気部品を備えて、共同に電源電圧の昇圧機能を実現してもよいし、既存の技術における昇圧回路で実現してもよいので、ここに限定されることではない。
【0043】
また、
図9に示したように、定電圧回路115は、例えば、定電圧チップU1と、コンデンサC7と、コンデンサC8と、を備える。定電圧チップU1は、入力端ピンVinと、出力端ピンVoutと、接地端ピンGNDと、を備える。コンデンサC7は、入力端ピンVinと接地端ピンGNDとの間に接続されており、コンデンサC8は、出力端ピンVoutと接地端ピンGNDとの間に接続されている。入力端ピンVinは、昇圧回路114の電圧出力端V+に接続されており、出力端ピンVoutは、主制御回路120(のマイクロコントローラU2)に接続されている。勿論、定電圧回路115が既存の技術における定電圧回路で実現してもよいので、ここに限定されることではない。
【0044】
本願の別の実施例に係る超音波駆動回路10の工作過程は、下記の通りであることもできる。使用者が工作モードを選択した後、主制御回路(のマイクロコントローラU2)が昇圧回路の昇圧チップU4の昇圧イネーブルピンにイネーブル信号を発送して、電池インタフェース113を介して入力される電池からの電圧を最初に昇圧した後、昇圧された電圧を電圧変換回路140に出力し、その後、U2のP17ピンは、周波数範囲が24.5~25.5KHz、デューティ比が37%±2%である駆動信号(例えば、PWM信号)を駆動スイッチ回路130に出力し、駆動スイッチ回路130は、駆動変換回路140の変圧器T1を駆動して、電源回路110によって最初に昇圧された電圧を再度昇圧して2.7~4.2V範囲の目標駆動電圧を得、得られた目標駆動電圧は、駆動信号出力インタフェース150を介して超音波ピーリングヘッドに出力されて、超音波ピーリングヘッドを駆動して超音波振動を実現する。
【0045】
また、本願の別の実施例において、上述した超音波駆動回路は、超音波洗濯機、超音波メガネ洗浄機や別の機器に適用されることもできる。具体的には、超音波洗浄機などの機器には、上述した超音波駆動回路以外、超音波駆動回路に接続される超音波トランスジューサが設けられている。超音波駆動回路における前記主制御回路は、目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を前記駆動スイッチ回路に出力し、前記駆動スイッチ回路は、前記主制御回路から出力の前記駆動信号に基づいて前記電圧変換回路を駆動して、前記電源回路から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、前記電圧変換回路は、前記駆動信号出力インタフェースを介して前記目標駆動電圧を前記超音波トランスジューサに出力し、前記超音波トランスジューサは、前記目標駆動電圧を超音波に変換して出力して、最終的に超音波で洗浄機能を実現する。ここで、前記目標周波数の範囲は、24.5~25.5KHzであり、前記目標デューティ比の範囲は、37%±2%であり、前記目標駆動電圧の範囲は、2.7~4.2Vである。
【0046】
上述したことによれば、本願の実施例に係る超音波駆動回路10は、主制御回路120を介して目標周波数、目標デューティ比の駆動信号を駆動スイッチ回路130に出力し、駆動スイッチ回路130は、主制御回路120から出力の駆動信号に基づいて、電圧変換回路を制御して電源回路110から供給の電源電圧に対して電圧変換を行って目標駆動電圧を得、得られた目標駆動電圧は、駆動信号出力インタフェース150を介して超音波ピーリングヘッドに出力されて、前記超音波ピーリングヘッドが駆動されて振動され、静音効果に達成し、製品の品質及びユーザ体験が向上される。イオン運動制御回路を設けることにり、イオン導入とイオン導出と超音波振動との複数の機能を組み合わせたパターンを実現して、使用者により多くの選択を提供し、ユーザ体験を向上させ、製品の適用範囲も向上させることができる。電源回路に昇圧回路を設けることにより、電池から入力された電源電圧に対して2回の昇圧を行って、超音波振動に必要な電圧のよりよい制御を実現することに有利である。
【0047】
以上での説明は、本願の好ましい実施例にすぎず、本願を制限するためのものではなく、当業者であれば、本願に対していろいろな修正や変更を行うことができる。本願の精神及び原則内でのいずれの修正、均等置換や改良は、いずれも本願の保護範囲に属すべきである。
【国際調査報告】