(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-31
(54)【発明の名称】試験紙検出補助装置
(51)【国際特許分類】
G01N 1/00 20060101AFI20230524BHJP
G01N 1/10 20060101ALI20230524BHJP
G01N 33/543 20060101ALI20230524BHJP
【FI】
G01N1/00 101G
G01N1/10 V
G01N33/543 521
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518414
(86)(22)【出願日】2021-09-26
(85)【翻訳文提出日】2022-03-18
(86)【国際出願番号】 CN2021120553
(87)【国際公開番号】W WO2022198956
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】202110319458.3
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110859547.7
(32)【優先日】2021-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522111390
【氏名又は名称】江蘇碩世生物科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】尚 倩倩
(72)【発明者】
【氏名】賈 倩倩
(72)【発明者】
【氏名】姜 心怡
(72)【発明者】
【氏名】檀 林萍
(72)【発明者】
【氏名】王 馨
(72)【発明者】
【氏名】魏 凡程
(72)【発明者】
【氏名】陳 任遠
(72)【発明者】
【氏名】金 巍
(72)【発明者】
【氏名】劉 中華
(72)【発明者】
【氏名】王 国強
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA30
2G052AA32
2G052AD06
2G052AD46
2G052GA11
2G052GA27
(57)【要約】
本発明は試験紙検出補助装置を提供し、試薬キャップと試験紙保持カバーを含み、前記試薬キャップは、試験試薬を充填するために使用され、前記試薬キャップの開口部にはシール部品を備え、前記シール部品は、外力で開けたり、外したりすることが可能であり;前記試験紙保持カバーの中には試験紙が設置され、前記試験紙のサンプル吸引セクションは露出するように設置され、前記試験紙保持カバーには観察窓が設けられ、前記試験紙の結果表示エリアは、観察窓に対応する;前記試験紙保持カバーと試薬キャップの間に、両者を接続するための接続構造が設けられ、前記試験紙保持カバーと試薬キャップを接続構造により接続させると、前記試薬キャップの内部空洞が密閉空間を形成し、且つ前記試験紙のサンプル吸引セクションは試薬キャップの内部空洞に挿入される。試薬キャップ内に液体を事前に分注することにより、試験紙保持カバーと試薬キャップは挿接によりフィットし、それにより人手による作業を減らし、操作が簡単で、サンプルの手動追加作業による結果の誤差を減らすことができる。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験紙検出補助装置であって、試薬キャップと試験紙保持カバーを含み、前記試薬キャップが試験試薬の充填に使用され、前記試薬キャップの開口部にはシール部品が設置され、前記シール部品が、外力で開けたり、外したりすることが可能であり;
前記試験紙保持カバーの中には試験紙が設置され、前記試験紙のサンプル吸引セクションは露出するように設置され、前記試験紙保持カバーには観察窓が設けられ、前記試験紙の結果表示エリアは、観察窓に対応し;
前記試験紙保持カバーと試薬キャップの間に、両者を接続するための接続構造が設置され、前記試験紙保持カバーと試薬キャップを接続構造により接続させる場合、前記試薬キャップの内部空洞が密閉空間を形成し、且つ前記試験紙のサンプル吸引セクションは試薬キャップの内部空洞に挿入されることを特徴とする試験紙検出補助装置。
【請求項2】
前記試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムを含み、前記上部カバーと下部ボトムとの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され、前記上部カバーと下部ボトムには、いずれも位置決めファスナーと第1位置決め保持リブが設置され;
前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムの位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し、前記上部カバーと下部ボトムの第1位置決め保持リブは、いずれも試験紙に、緊密に当接し、フィットすることを特徴とする請求項1に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項3】
前記接続構造は、接続フェルール及び尾端バックルを含み、前記接続フェルールの内輪の内径は試験紙保持カバーにスリーブ接続して固定され、前記接続フェルールの内輪の外径は試薬キャップにスリーブ接続され、且つそれと締まりばめになっている;
前記尾端バックルは弾力性があり、前記尾端バックルは試験紙保持カバーと接続フェルールがスリーブ接続されて固定された一端である上部カバーと下部ボトムの両方に一つずつ設置され;
前記接続フェルールが所定の作業位置にスリーブされた場合、前記接続フェルールの内輪は、上部カバー尾端バックルと下部ボトムの尾端バックルにそれぞれスナップ接続してフィットすることを特徴とする請求項2に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項4】
前記試験紙保持カバーには、上部カバーと下部ボトムが含まれ、前記上部カバーには位置決め穴が設置され、前記下部ボトムには位置決め突起が設置されて、前記位置決め突起は位置決め穴内に埋め込まれ、且つそれと締まりばめになっており、また、前記上部カバーと下部ボトムの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され;前記試験紙保持カバーから突き出ている試験紙のサンプル吸引セクションは、其の一端の形状は試薬キャップの内壁に適合していることを特徴とする請求項1に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項5】
前記接続構造はハンドルを含み、前記ハンドルは試験紙保持カバーから突き出た試験紙のサンプル吸引セクションの一端の両側にそれぞれ移動可能に設けられて、二つの前記ハンドルの本体はいずれも試薬キャップの挿入方向に沿って外側に伸びていることを特徴とする請求項4に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項6】
前記試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムを含み、前記上部カバーと下部ボトムの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され、前記上部カバーには位置決め取り付け穴が設けられ、前記下部ボトムには取り付けポストが設けられ;
前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記取り付けポストは位置決め取り付け穴に挿入され、且つ前記取り付けポストと位置決め取り付け穴は締まりばめになっていることを特徴とする請求項1に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項7】
前記接続構造は、コネクタを含み、前記コネクタの外側輪郭の形状は試薬キャップの内部空洞の内輪に対応し、且つ上記コネクタは、試薬キャップの内部空洞の側壁と締まりばめになっていることを特徴とする請求項6に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項8】
前記試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムを含み、前記上部カバーと下部ボトムとの間に試験紙を収容するためのギャップが形成されており、前記上部カバーと下部ボトムの両方には、いずれも位置決めスナップが設置され、前記上部カバーと下部ボトムの両方には、いずれも第2位置決め保持リブが設置され;
前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムの位置決めスナップはスナップ接続してフィットして、位置決めロックを形成し、前記上部カバーと下部ボトムの第2位置決め保持リブは、いずれも試験紙に、緊密に当接し、フィットすることを特徴とする請求項1に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項9】
前記接続構造は弾性シール部品を含み、前記弾性シール部品は試験紙と試験紙保持カバーとの間に配置され、且つ前記弾性シール部品は、試験紙保持カバーの試験紙のサンプル吸引セクションのある一端に位置し;
前記試験紙のサンプル吸収セクションが配置されている試験紙保持カバーの端部の形状は試薬キャップの外壁に適合し、且つ前記弾性シール部品の外形が試薬キャップの内部空洞に適合することを特徴とする請求項8に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項10】
前記弾性シール部品には、内側ゴム栓と外側ゴム栓が含まれ、前記内側ゴム栓は、互い挿接した一対の分割されたゴム栓によって構成され、前記内側ゴム栓は試験紙にスリーブにより接続され、前記外側ゴム栓の一端は内側ゴム栓にスリーブするように設置されて二次シールを形成し、前記外側ゴム栓の他端は試薬キャップの内部空洞に挿接し、フィットしてシールを形成することを特徴とする請求項9に記載の試験紙検出補助装置。
【請求項11】
試験紙のサンプルの運搬及びテスト結果の表示を補助するための検出補助装置であって、
口部にシール部品を備えた容器であり、一定量の検出試薬の充填及び検出中のサンプル溶液の運搬に使用され、前記シール部品が特定の外力の下で開けることや、取り外すことが可能な試薬運搬装置と;
試験紙の位置決めと組み立て及び、前記試薬運搬装置とのスナップ接続に使用され、前記試験紙と試験紙保持カバーの組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの外に露出し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つちょうど試験紙保持カバーの所定の窓に対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置にスナップ接続する場合、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する試験紙保持カバーを含むことを特徴とする検出補助装置。
【請求項12】
前記試験紙保持カバーは、主に互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムから構成され、少なくとも試験紙の結果表示エリアが上部カバーと下部ボトムの間にスナップフィットされて、上部カバー又は下部ボトムに観察窓が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の検出補助装置。
【請求項13】
さらにフェルールを含み,前記フェルールの内輪の内径は、前記上部カバーと下部ボトムのテール部にスリーブ接続して、固定され、前記フェルールの内輪の外径は、試薬運搬装置にスリーブ接続して、固定されることを特徴とする請求項12に記載の検出補助装置。
【請求項14】
前記上部カバーと下部ボトムの作業面には、それぞれ、順次に、端部位置決めファスナー、試験紙収容溝、置決め保持リブ及び尾端バックルが設置され;
前記上部カバーと下部ボトム端部がスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムの位置決めファスナーが互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの試験紙収容溝は互いにフィットして試験紙を配置するための収容空間を形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの位置決め保持リブは互いにフィットして、試験紙の内側と外側への滑りを制限するための制限部品を形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの尾端バックルは、基本的にフェルールの内輪と同じ形状のバックル部品を形成し、前記フェルールが所定の作業位置にスリーブした場合、前記フェルールの内輪は、上部カバー尾端バックル、下部ボトムの尾端バックルにそれぞれに当接して固定することを特徴とする請求項13に記載の検出補助装置。
【請求項15】
試薬運搬装置の内輪の大から小の構造及びフェルール内輪の小から大の構造は、試薬運搬装置内の液体の漏れがないことを確実にするために、締まりばめになっていることを特徴とする請求項11又は請求項13に記載の検出補助装置。
【請求項16】
試験紙のサンプルの運搬及びテスト結果の表示を補助するための検出補助装置であって、
口部にシール部品を備えた容器であり、一定量の検出試薬の充填及び検出中のサンプル溶液の運搬に使用され、前記シール部品が特定の外力の下で開けることや、取り外すことが可能な試薬運搬装置と;
試験紙の位置決めと組み立て、及び前記試薬運搬装置とのスリーブ接続に使用され、前記試験紙と試験紙保持カバーの組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの外に露出し、前記試験紙保持カバーのテール部は前記試験紙を包み、局部のシールを形成し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つちょうど試験紙保持カバーの所定の窓に対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置の中に挿入する場合、前記試験紙保持カバーのテール部が試薬運搬装置の内部空洞と密閉空間を形成し、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する試験紙保持カバーを含むことを特徴とする検出補助装置。
【請求項17】
前記試験紙保持カバーは、試験紙をスナップ接続するためのカバー本体を含み、前記試験紙のサンプル吸引セクションは、テール部カバー本体のテール部から伸びていて、前記カバー本体のテール部の形状は、試薬運搬装置の内部空洞に適合し、前記カバー本体のテール部両側に一対のハンドルが設置され、シール部品を取り除いた試薬運搬装置を前記カバー本体のテール部に挿接するする場合、一対のハンドルは、ちょうど試薬運搬装置の両側の側壁に当接していることを含むことを特徴とする請求項16に記載の検出補助装置。
【請求項18】
前記ハンドルは下部ボトムのテール部に配置され、前記ハンドルの一端は全体として下部ボトムの側壁に接続され、前記ハンドルの本体は試薬運搬装置の挿接方向に沿って外側に伸びることを特徴とする請求項17に記載の検出補助装置。
【請求項19】
前記ハンドルの外側には、指でつまむための円弧状の溝が付いていることを特徴とする請求項18に記載の検出補助装置。
【請求項20】
試験紙のサンプルの運搬及びテスト結果の表示に使用され、主に試験紙保持カバーと試薬運搬装置で構成され、前記試験紙保持カバーは、試験紙にスナップ接続するカバー本体を含み、前記試験紙のサンプル吸引セクションはカバー本体のテール部から伸びて、前記カバー本体のテール部の形状が前記試薬運搬装置の内部空洞に適合し;試薬運搬装置は口部にシール部品が設けられた容器であり、一定量の検出試薬の充填及び検出する場合のサンプル溶液の運搬のために使用され、前記シール部品は特定の外力の下で開けることや取り外すことができることを特徴とする検出補助装置。
【請求項21】
カバー本体は、試験紙の位置決めと組み立て及び前記試薬運搬装置とのスリーブ接続に使用され、試験紙とカバー本体の組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの外に露出し、前記試験紙保持カバーのテール部は前記試験紙を包んだ部分的なパーティションを形成し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つ試験紙保持カバーの所定の窓にちょうど対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置内に挿入する場合、前記試験紙保持カバーのテール部は、試薬運搬装置の内部空洞と密閉空間を形成し、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成することを特徴とする請求項20に記載の検出補助装置。
【請求項22】
前記試験紙保持カバーは、主に互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムから構成され、
前記上部カバーと下部ボトムのスナップフィット面には、それぞれ、順次に、端部位置決めファスナー、試験紙収容溝、テール部位置決めファスナー及び尾端コネクタを含み;
前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムの位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの試験紙収容溝は互いにフィットして試験紙を配置するための収容空間を形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの尾端は、試薬運搬装置の内部空洞の内輪と基本的に同じ形状のコネクタを囲み、前記コネクタと前記試薬運搬装置の内部空洞は締まりばめになっていることを特徴とする請求項21に記載の検出補助装置。
【請求項23】
下部ボトムの試験紙収容溝の中には試験紙を支えるための複数の支柱が設置されていることを特徴とする請求項22に記載の検出補助装置。
【請求項24】
試験紙のサンプルの運搬の補助及びテスト結果の表示に使用され、主に試験紙保持カバーと試薬運搬装置で構成され、前記試験紙保持カバーは試験紙にスナップ接続したカバー本体を含み、試験紙のサンプル吸引セクションはカバー本体のテール部空間の中に立ち、前記カバー本体のテール部と試験紙の間にシール部品が填塞され、前記カバー本体のテール部の形状は前記試薬運搬装置の外側空洞に適合し、前記シール部品の形状は前記試薬運搬装置の内部空洞に適合し;試薬運搬装置は、口部にシール部品を備えた容器であり、一定量の検出試薬を充填するために使用され、かつ試験中にサンプル溶液を運搬するために使用され、前記シール部品は、特定の外力の下で開けることや取り外すことが可能であることを特徴とする検出補助装置。
【請求項25】
カバー本体は、試験紙の位置決めと組み立て、及び前記試薬運搬装置とのスリーブ接続に使用され、試験紙とカバー本体の組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーのテール部空間の中に立ち、前記シール部品は前記試験紙を包み、この場合試験紙保持カバーのテール部と試験紙の間に部分的なパーティションを形成し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つ試験紙保持カバーの所定の窓にちょうど対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置に挿入する場合、前記シール部品が試薬運搬装置の内部空洞と密閉空間を形成し、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する試験紙保持カバーとを含むことを特徴とする請求項24に記載の検出補助装置。
【請求項26】
前記シール部品は、主に内側ゴム栓及び外側ゴム栓から構成され、前記内側ゴム栓は、互い挿接し、接続された一対の分割ゴム栓で構成され、一対の前記内側ゴム栓は試験紙の所定の位置にスリーブ接続され、互いに挿接された内側ゴムプラグは、外側ゴムプラグの一端に挿接されて二次シールを形成し、上記外側ゴムプラグの他端は、上記試薬運搬装置の内部空洞に挿入されてシールを形成することを特徴とする請求項24に記載の検出補助装置。
【請求項27】
前記試験紙保持カバーは、主に互いに上スナップフィットした上部カバーと下部ボトムから構成され、少なくとも試験紙の結果表示エリアが上部カバーと下部ボトムの間にスナップフィットされて、上部カバー又は下部ボトムに観察窓が設けられていることを特徴とする請求項26又は請求項20又は請求項24に記載の検出補助装置。
【請求項28】
前記上部カバーと下部ボトムの作業面には、それぞれ、順次に、端部位置決めファスナー、試験紙収容溝、置決め保持リブ及び尾端バックルが設置され;
前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットした場合、前記上部カバーと下部ボトム端部の位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの試験紙収容溝は互いにフィットして試験紙を配置するための収容空間を形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの位置決め保持リブは互いにフィットして、試験紙の内側と外側への滑りを制限するための制限部品を形成することを特徴とする請求項27に記載の検出補助装置。
【請求項29】
前記シール部品はシールフィルム、又はその他のシール効果のあるカバーであることを特徴とする請求項11又は請求項16又は請求項20又は請求項24に記載の検出補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迅速な診断及び検出の技術分野に関し、より詳しくは、試験紙検出補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
疫病の医学的診断は通常、実験室での病原性関連の検出を必要として、主にウイルス分離、ウイルス抗原、核酸及び抗体検出を含み、その中でウイルス分離は実験室検出の「ゴールドスタンダード(gold standard)」である。
【0003】
ウイルスの分離培養は、呼吸器検体からインフルエンザウイルスを分離することであるが、一般的に時間がかかり、培養が難しく、成功率が低くなっている。ウイルス抗原検出は、免疫蛍光法を用いて呼吸器検体(咽頭スワブ、鼻スワブ、鼻咽頭または気管抽出物の粘膜上皮細胞)を検出する迅速な検出方法であり、結果は通常10~30分間以内に取得でき、操作が簡単で、使いやすい。血清学的診断は、急性期よりも回復期の方が4倍以上高いIgG抗体レベルの動的検出であり、その上昇は遡及的な診断上の重要性を持っているが、比較のために2つのサンプルを収集する必要がある。ウイルスの核酸検出は、特異性と感度が最も高く、ウイルスの種類とサブタイプをすばやく区別でき、結果は通常4~6時間以内に得られるが、実験装置やオペレーターの能力に対する要求が高い。抗体検出は遡及的調査に使用できるが、症例の早期診断にはほとんど意味がない。
【0004】
要約する場合、現在ではウイルス抗原の検出方法がより一般の人々に認められ、受け入れられやすいが、現在の病原体の検出は病院の検査室で行う必要があり、しかし、診察してもらう際にいくつかの問題があり、具体的には、(1)患者数が多く、登録、待ち時間、診察、投薬、治療などの手続きに待ち時間が長く、且つ複雑であること、(2)病院内での多くの患者との接触と、患者同士の交差感染の可能性があること、(3)経済的に負担が大きいことなど。
【0005】
したがって、操作が安全且つ簡単で、検出結果が正確な病原体検出装置が必要である。
【0006】
なお、現在の医療診断製品において、検査待ちの各種のサンプル(鼻咽頭分泌物、唾液、尿、血液、汗など)の検出には、通常、サンプルの前処理が必要であり、一般に、必要なバッファーを備えた独立したサンプル処理装置を使用して、検出するサンプルを前処理(サンプルを希釈または溶出する)して、検出により適したサンプルを取得する。サンプル処理装置から試験紙検出装置を備えたサンプル穴に手動でサンプルを移し、反応時間の終了を待ち、目視で観察し、又は機器を使用して検出結果を読み取る。検出結果によって、当該サンプルの中に検出対象物質が含まれているかどうかを判断するが、上記の方法は、現在ではより確立された一般的な方法となっている。しかしながら、当該検出では、サンプル処理装置から検出装置へのサンプルの移動が必要となり、複数の操作ステップが必要であるため、検出プロセスが複雑である。また、一般的にピペットやプラスチック製のストレートピペットを使用してサンプルを移す途中で、サンプル移送中のサンプルの偶発的な落下、または制御されていないサンプルの滴下により、検出エリアでは、過剰なサンプルがサンプルの穴から溢れ出し、環境の生物学的汚染を引き起こし;また、オペレーターがピペットまたはプラスチック製のストレートピペットを使用して不適切な操作を行った場合、サンプル移転量の誤差により、検出結果が不正確になることにつながる。また、現在の病原体の検出は病院の検査室で行う必要があるが、病院に行って医者にみてもらうのに、いくつかの問題があり、具体的には、(1)患者数が多く、登録、待ち時間、診察、投薬、治療などの手続きに待ち時間が長く、且つ操作が複雑であること、(2)病院内での多くの患者との接触と、患者同士の交差感染の可能性もあること、(3)経済的に負担が大きいことなど。
【0007】
したがって、上記の環境の生物学的汚染、手動サンプリングエラーを回避し、家庭内でも自主的な操作し易い検出装置がさらに必要である
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来技術の欠陥を考慮して、本発明の目的は、試験紙検出補助装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記の技術的目的は、以下の技術的解決策を通じて達成される。
本発明によって提供される試験紙検出補助装置は、試薬キャップと試験紙保持カバーを含み、前記試薬キャップは、試験試薬を充填するために使用され、前記試薬キャップの開口部にはシール部品を備え、前記シール部品は外力で開けたり、外したりすることが可能であり;前記試験紙保持カバーの中には試験紙が設置され、前記試験紙のサンプル吸引セクションは露出するように設置され、前記試験紙保持カバーには観察窓が設けられ、前記試験紙の結果表示エリアは、観察窓に対応し;前記試験紙保持カバーと試薬キャップの間に、両者を接続するための接続構造が設けられ、前記試験紙保持カバーと試薬キャップを接続構造により接続させると、前記試薬キャップの内部空洞が密閉空間を形成し、且つ前記試験紙のサンプル吸引セクションは試薬キャップの内部空洞に挿入される。
【0010】
好ましくは、前記試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムを含み、前記上部カバーと下部ボトムとの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され、前記上部カバーと下部ボトムの両方には、いずれも位置決めファスナーと第1位置決め保持リブが設置され;前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムにある位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し、前記上部カバーと下部ボトムにある第1位置決め保持リブは、いずれも試験紙に、緊密に当接し、フィットする。
【0011】
好ましくは、前記接続構造は、接続フェルール及び尾端バックルを含み、前記接続フェルールの内輪の内径は試験紙保持カバーにスリーブ接続して固定され、前記接続フェルールの内輪の外径は試薬キャップにスリーブ接続され、且つ試薬キャップと締まりばめになっている;前記尾端バックルは弾力性があり、試験紙保持カバーと接続フェルールがスリーブ接続されて固定された一端である上部カバーと下部ボトムの両方に一つずつ前記尾端バックルが設置され;前記接続フェルールが所定の作業位置にスリーブした場合、前記接続フェルールの内輪は、上部カバーにある尾端バックルと下部ボトムにある尾端バックルにそれぞれスナップ接続してフィットする。
【0012】
好ましくは、前記試験紙保持カバーには、上部カバーと下部ボトムが含まれ、前記上部カバーには位置決め穴が設置され、前記下部ボトムには位置決め突起が設置されて、前記位置決め突起は位置決め穴に埋め込まれ、且つ位置決め穴と締まりばめになっており、また、前記上部カバーと下部ボトムの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され;前記試験紙保持カバーから突き出ている試験紙のサンプル吸引セクションは、その一端の形状が試薬キャップの内壁に適合している。
【0013】
好ましくは、前記接続構造はハンドルを含み、前記ハンドルは試験紙保持カバーから突き出た試験紙のサンプル吸引セクションの一端の両側にそれぞれ移動可能に設けられて、二つの前記ハンドルの本体はいずれも試薬キャップの挿接方向に沿って外側に伸びている。
【0014】
好ましくは、前記試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムを含み、前記上部カバーと下部ボトムの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され、前記上部カバーには位置決め取り付け穴が設けられ、前記下部ボトムには取り付けポストが設けられ、前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記取り付けポストは位置決め取り付け穴に挿入され、且つ前記取り付けポストと位置決め取り付け穴は締まりばめになっている。
【0015】
好ましくは、前記接続構造は、コネクタを含み、前記コネクタの外側輪郭の形状は試薬キャップの内部空洞の内輪に対応し、且つ上記コネクタは、試薬キャップの内部空洞の側壁と締まりばめになっている。
【0016】
好ましくは、前記試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムを含み、前記上部カバーと下部ボトムとの間に試験紙を収容するためのギャップが形成され、前記上部カバーと下部ボトムの両方には、いずれも位置決めスナップが設置され、前記上部カバーと下部ボトムの両方には、いずれも第2位置決め保持リブが設置され;前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムにある位置決めスナップはスナップ接続してフィットして、位置決めロックを形成し、前記上部カバーと下部ボトムにある第2位置決め保持リブは、いずれも試験紙に、緊密に当接し、フィットする。
【0017】
好ましくは、前記接続構造は弾性シール部品を含み、前記弾性シール部品は試験紙と試験紙保持カバーとの間に配置され、前記弾性シール部品は、試験紙保持カバーにある試験紙のサンプル吸引セクションのある一端に位置し;前記試験紙のサンプル吸収セクションが配置されている試験紙保持カバーの端部の形状を試薬キャップの外壁に適合させ、且つ前記弾性シール部品の形状を試薬キャップの内部空洞に適合する。
【0018】
好ましくは、前記弾性シール部品には、内側ゴム栓と外側ゴム栓が含まれ、前記内側ゴム栓は、互い挿入し、接続された一対の分割ゴム栓で構成され、前記内側ゴム栓は試験紙にスリーブ接続し、前記外側ゴム栓の一端は内側ゴム栓にスリーブして設置されて二次シールを形成し、前記外側ゴム栓の他端は試薬キャップの内部空洞に挿入されてフィットして、シールを形成する。
【0019】
本発明は、試験紙のサンプルの運搬及びテスト結果の表示を補助するための検出補助装置を提供し、
口部にシール部品を備えた容器であり、一定量の検出試薬の充填及び検出中のサンプル溶液の運搬に使用され、前記シール部品が特定の外力の下で開けることや取り外すことが可能な試薬運搬装置と;
試験紙の位置決めと組み立て、及び前記試薬運搬装置とのスナップ接続に使用され、前記試験紙と試験紙保持カバーの組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの内に露出し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つ試験紙保持カバーの所定の窓にちょうど対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置にスナップ接続する場合、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する試験紙保持カバーとを含む。
【0020】
上側位置合わせに従って、下部ボトムに試験紙を組み立て;上部カバーと下部ボトムをシールし;前記試験紙保持カバーは、上部カバーと下部ボトムの突起箇所に下から上に保持し、押して動かなくなるまで、圧着及びシールし、組み合わせとし;試薬運搬装置に一定量の液体を事前に充填された後、1人前のパッケージにより、家庭での使用に便利で、手動のサンプル移送ステップを回避し、不正確な移送サンプル量による不正確なテスト結果を減らし、同時に、試薬運搬装置をシールすることより、輸送中の液体のオーバーフローを避け;使用時は、試薬運搬装置のシールを開け、上記の組み合わせから伸びる試験紙のサンプル吸引セクションを、上記液体を含む試薬運搬装置の中に垂直に挿入し、押して動かなくなるまで試薬運搬装置を保持カバーの中に挿入し、試薬運搬装置が完全にシールされることを保証し、液体のオーバーフローによって引き起こされる検出環境の汚染を避け;上記の検出装置をテーブルの上に水平に置き、10~15分間の時間応答後、適切な機器を挿入するか、目視で結果を解釈する場合、検出結果を得ることができる。
【0021】
好ましくは、上記の技術的解決策では、前記試験紙保持カバーは、主に互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムから構成され、少なくとも試験紙の結果表示エリアが上部カバーと下部ボトムの間にスナップフィットされて、上部カバー又は下部ボトムに観察窓が設けられている。
【0022】
好ましくは、上記の技術的解決策では、さらにフェルールを含み,前記フェルールの内輪の内径は、前記上部カバーと下部ボトムのテール部にスリーブ接続して、固定され、前記フェルールの内輪の外径は、試薬運搬装置にスリーブ接続して、固定される。
【0023】
好ましくは、上記の技術的解決策では、上部カバーと下部ボトムの作業面には、それぞれ、順次に、端部位置決めファスナー、試験紙収容溝、置決め保持リブ及び尾端バックルが設置され;
上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、上部カバーと下部ボトム端部の位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し;
上部カバーと下部ボトムの試験紙収容溝は互いにフィットして試験紙を配置するための収容空間を形成し;
上部カバーと下部ボトムの位置決め保持リブは互いにフィットして、試験紙の内側と外側への滑りを制限するための制限部品を形成し;
上部カバーと下部ボトムの尾端バックルは、基本的にフェルールの内輪と同じ形状のバックル部品を形成し、フェルールが所定の作業位置にスリーブした場合、フェルールの内輪は、前記上部カバー尾端バックル、下部ボトムの尾端バックルそれぞれに当接して固定する。
【0024】
好ましくは、上記の技術的解決策において、試薬運搬装置の内輪の大から小の構造及びフェルール内輪の小から大の構造は、試薬運搬装置内の液体の漏れがないことを確実にするために締まりばめになっている。
【0025】
本発明により提供される検出補助装置は、試験紙のサンプルの運搬の補助及びテスト結果の表示に使用され、
口部にシール部品を備えた容器であり、一定量の検出試薬の充填及び検出中のサンプル溶液の運搬に使用され、前記シール部品が特定の外力の下で開けることや取り外すことが可能な試薬運搬装置と;
試験紙の位置決めと組み立て、及び前記試薬運搬装置とのスリーブ接続に使用され、前記試験紙と試験紙保持カバーの組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの外に露出し、前記試験紙保持カバーのテール部は前記試験紙を包み、部分的なシールを形成し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つ試験紙保持カバーの所定の窓にちょうど対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置に挿入する場合、前記試験紙保持カバーのテール部が試薬運搬装置の内部空洞と密閉空間を形成し、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する試験紙保持カバーとを含む。
【0026】
好ましくは、上記の技術的解決策において、試験紙保持カバーは、試験紙をスナップ接続するためのカバー本体を含み、前記試験紙のサンプル吸引セクションは、カバーのテール部から伸びていて、前記カバー本体のテール部の形状は、試薬運搬装置の内部空洞に適合し、前記カバー本体のテール部両側に一対のハンドルが設置され、カバーのテールの両側に一対のハンドルがあり、シール部を取り除いた試薬運搬装置を前記カバー本体のテール部に挿入する場合、試薬運搬装置の両側壁に一対のハンドルがちょうど当接する。
【0027】
好ましくは、上記の技術的解決策では、ハンドルは下部ボトムのテール部に配置され、前記ハンドルの一端は全体として下部ボトムの側壁に接続され、前記ハンドルの本体は試薬運搬装置の挿入方向に沿って外側に伸びる。
【0028】
好ましくは、上記の技術的解決策では、ハンドルの外側には、指でつまむための円弧状の溝が付いている。
【0029】
本発明によって提供される検出補助装置は、試験紙のサンプルの運搬の補助及びテスト結果の表示に使用され、主に試験紙保持カバーと試薬運搬装置で構成され、前記試験紙保持カバーは試験紙にスナップ接続するカバー本体を含み、前記試験紙のサンプル吸引セクションはカバー本体のテール部から伸びて、前記カバー本体のテール部の形状は前記試薬運搬装置の内部空洞に適合し;試薬運搬装置は一定量の検出試薬を充填するために使用され、テスト用のサンプル溶液を運搬するための口部にシール部品が設けられている容器であり、前記シール部品は特定の外力の下で開けることや取り外すことが可能である。
【0030】
好ましくは、上記技術的解決策において、カバー本体は、試験紙の位置決めと組み立て、及び前記試薬運搬装置とのスリーブ接続に使用され、試験紙とカバー本体の組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの外に露出し、前記試験紙保持カバーのテール部は前記試験紙を包み、部分的なパーティションを形成し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つ試験紙保持カバーの所定の窓にちょうど対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置に挿入する場合、前記試験紙保持カバーのテール部が試薬運搬装置の内部空洞と密閉空間を形成し、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する。
【0031】
好ましくは、上記の技術的解決策では、上部カバーと下部ボトムのスナップフィット面には、それぞれ、順次に、端部位置決めファスナー、試験紙収容溝、テール部位置決めファスナー及び尾端コネクタを設ける;
前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトムの位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの試験紙収容溝は互いにフィットして試験紙を配置するための収容空間を形成し;
前記上部カバーと下部ボトムの尾端は、試薬運搬装置の内部空洞の内輪と基本的に同じ形状のコネクタを囲み、前記コネクタと前記試薬運搬装置の内部空洞は締まりばめになっている。
【0032】
好ましくは、上記の技術的解決策では、下部ボトムの試験紙収容溝の中には試験紙を支えるための複数の支柱が設置されている。
【0033】
本発明によって提供される検出補助装置は、試験紙のサンプルの運搬の補助及びテスト結果の表示に使用され、主に試験紙保持カバーと試薬運搬装置で構成され、前記試験紙保持カバーは試験紙にスナップ接続するカバー本体を含み、前記試験紙のサンプル吸引セクションはカバー本体のテール部空間の中に立ち、前記カバー本体のテール部と試験紙の間にシール部品が填塞され、前記カバー本体のテール部の形状と前記試薬運搬装置の外腔に適合し、前記シール部品の形状は前記試薬運搬装置の内部空洞に適合していて;試薬運搬装置は、口部にシール部品を備えた容器であり、一定量の検出試薬を充填し、試験中にサンプル溶液を運搬するために使用され、前記シール部品は、特定の外力の下で開けることや取り外すことが可能である。
【0034】
カバー本体は、試験紙の位置決めと組み立て、及び前記試薬運搬装置とのスリーブ接続に使用され、試験紙とカバー本体の組み立てが完了した場合、前記試験紙のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーのテール部空間の中に立ち、前記シール部品は前記試験紙を包み、この場合は前記試験紙保持カバーのテール部と前記試験紙の間に部分的なパーティションを形成し、前記試験紙の結果表示エリアは試験紙保持カバー内に配置され、且つ試験紙保持カバーの所定の窓にちょうど対応し;前記試験紙保持カバーが試薬運搬装置に挿入する場合、前記シール部品が試薬運搬装置の内部空洞と密閉空間を形成し、試験紙のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置のサンプル溶液の中に浸し、サンプル運搬作業を完成する。
【0035】
好ましくは、上記の技術的解決策において、シール部品は、主に内側ゴム栓及び外側ゴム栓から構成され、前記内側ゴム栓は、互い挿入し、接続された一対の分割ゴム栓で構成され、一対の前記内側ゴム栓は試験紙の所定の位置にスリーブ接続して、互いに挿入された内側ゴムプラグは、外側ゴムプラグの一端に挿入されて二次シールを形成し、外側ゴムプラグの他端は、試薬運搬装置の内部空洞に挿入されてシールを形成する。
【0036】
好ましくは、上記の技術的解決策では、試験紙保持カバーは、主に互いにスナップフィットした上部カバーと下部ボトムから構成され、少なくとも試験紙の結果表示エリアが上部カバーと下部ボトムの間にスナップフィットされて、上部カバー又は下部ボトムに観察窓が設けられている。
【0037】
好ましくは、上記の技術的解決策では、上部カバーと下部ボトムの作業面には、それぞれ、順次に、端部位置決めファスナー、試験紙収容溝、置決め保持リブ及び尾端バックルが設置され;前記上部カバーと下部ボトムがスナップフィットする場合、前記上部カバーと下部ボトム端部の位置決めファスナーは互いにスナップフィットして、位置決めロックを形成し;前記上部カバーと下部ボトムの試験紙収容溝は互いにフィットして試験紙を配置するための収容空間を形成し;前記上部カバーと下部ボトムの位置決め保持リブは互いにフィットして、試験紙の内側と外側への滑りを制限するための制限部品を形成し;
好ましくは、上記の技術的解決策では、シール部品はシールフィルム、又はその他のシール効果のあるカバーである。
【0038】
本発明が解決しようとする問題は、AフローテストストリップとBフローテストストリップを組み合わせた後、家族で病原体の検出を行うのに便利で、事前にインフルエンザウイルスによるものかどうかを判断でき、さらにインフルエンザA型ウイルス或はB型によるものかを区別することができる。
【発明の効果】
【0039】
従来技術と比較して、本発明は以下の有益な効果を有する。
1.本発明は試薬キャップ内に液体を事前に分注することにより、試験紙保持カバーと試薬キャップは挿入及び接続によりフィットし、それにより人手による作業を減らし、操作が簡単で、サンプルの手動追加作業による結果の誤差を減らすことができる。
【0040】
2.本発明は試薬キャップ内に密閉反応装置を形成することにより、家庭環境での使用中の生物学的汚染を低減し、使用者自身及び家庭環境を保護する。
【0041】
3.本発明は、自宅で病原体を自己検出することによって病院で発生する交差感染を回避し、登録のために病院に待機することによって発生する人的資源、物的資源、及び資力の浪費を回避する。
【0042】
4.本発明は、異なる種類のインフルエンザ病原体を異なる試験紙を使用して検出することができ、さらに他の類似した呼吸器系病原体も検出することができるので、試験紙検出補助装置の適合性に貢献している。
【0043】
5.検出装置全体は密閉された反応装置であり、家庭環境での使用中の生物学的汚染を低減し、使用者自身及び家庭環境を保護する。
【0044】
6.本発明は、自宅で病原体を自己検出することによって病院で発生する交差感染を回避し、登録のために病院に待機することによって発生する人的資源、物的資源、及び資源の浪費を回避する。
【0045】
本発明の検出装置は適応範囲が広く、他のアイテムの検出用試験紙(例えば、他の呼吸器系病原体、ホルモンなど)と併用できるので、家庭でのインフルエンザ病原体だけでなく、他の類似した呼吸器系病原体、がんの標的、ホルモンの標的などの検出が可能になり、これにより、人々の利便性がさらに高まった。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本発明の実施形態または先行技術の技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態または先行技術の説明に使用する必要のある図面を簡単に紹介するが、以下の説明は、本発明の一部の実施形態に過ぎず、当技術分野の通常の技術者にとって、他の図面は、創造的な作業なしに、これらの図面に従って得ることができる。
【
図1】本発明実施例1の試験紙検出補助装置全体構造の概略断面図;
【
図2】本発明実施例1の試験紙検出補助装置全体構造の外部概略図;
【
図3】本発明実施例1の試験紙検出補助装置全体構造の分解概略図;
【
図4】本発明実施例1の試薬キャップの全体構造の概略図;
【
図5】本発明実施例2の試験紙検出補助装置全体構造の概略断面図;
【
図6】本発明実施例2の試験紙検出補助装置全体構造の外部概略図;
【
図7】本発明実施例2の試験紙検出補助装置全体構造の分解概略図;
【
図8】本発明実施例3の試験紙検出補助装置全体構造の概略断面図;
【
図9】本発明実施例3の試験紙検出補助装置全体構造の外部概略図;
【
図10】本発明実施例3の試験紙検出補助装置全体構造の分解概略図;
【
図11】本発明実施例4の試験紙検出補助装置全体構造の概略断面図;
【
図12】本発明実施例4の試験紙検出補助装置全体構造の分解概略図;
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明の実施形態における技術的解決策は、本発明の実施形態における図面と併せて明確かつ完全に説明されるが、明らかに、記載された実施形態は、すべてではなく、本発明の実施形態の一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0048】
本発明の目的は、従来技術に存在する問題を解決するための試験紙検出補助装置を提供することである。
【0049】
本発明の上記の目的、特徴及び利点をより明白かつ理解可能にするために、本発明は、図面及び特定の実施形態と併せて、以下でさらに詳細に説明される。
【0050】
実施例1:
図1~3に示すように、本発明による試験紙検出装置は、試薬キャップ4’と試験紙保持カバーを含み、試薬キャップ4’は、試験試薬を充填するために使用される。試験紙保持カバーの中には試験紙3’が固定され、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの一端から伸びて露出し、試験紙保持カバーには観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは、観察窓22’に対応する。試験紙保持カバーと試薬キャップ4’の間に、接続構造が接続され、試験紙保持カバーと試薬キャップ4’を接続構造により接続させると、試薬キャップ4’の内部空洞が密閉空間を形成し、且つ試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’の内部空洞に挿入される。
【0051】
試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットする上部カバー2’と下部ボトム1’を含み、上部カバー2’と下部ボトム1’はいずれも細長い構造であり、上部カバー2’と下部ボトム1’の間に試験紙3’を収容するためのギャップが形成され、試験紙3’は上部カバー2’と下部ボトム1’にフィット及び圧着されて固定される。上部カバー2’には観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは観察窓22’に対応し、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの長さの一端から突き出ている。
【0052】
上部カバー2’と下部ボトム1’には、いずれも位置決めファスナー5’及び第1位置決め保持リブ51’が一体形成されている。上部カバー2’と下部ボトム1’は、2つの位置決め用ファスナー5’によって一体スナップフィットされており、2つの位置決めファスナー5’は、いずれも試験紙保持カバーにおける試験紙3’のサンプル吸引セクションが突き出た箇所から離れた側に位置する。
【0053】
複数の第1位置決め保持リブ51’は、上部カバー2’と下部ボトム1’の中央部分にそれぞれ間隔を置いて一体的に形成され、且つ第1位置決め保持リブ51’のいずれか1つが試験紙3’に緊密に当接し、フィットし、試験紙3’は、第1位置決め保持リブ51’の助けを借りて緊密にクランプ及び固定され、内側と外側への滑りを回避し、上部カバー2’と下部ボトム1’をスナップフィットする場合は、2つの位置決めファスナー5’の締まりばめにより、上部カバー2’と下部ボトム1’が完全にシールされることを確保する。
【0054】
接続構造は、接続フェルール52’と尾端バックル53’を含み、尾端バックル53’は弾性を有し、尾端バックル53’は、試験紙保持カバーの上にある試験紙3’のサンプル吸引セクションが突き出した一端で上部カバー2’と下部ボトム1’にそれぞれ一つずつ一体的に形成されており、且つ二つ尾端バックル53’の試験紙保持カバーから離れた一端にいずれもバーブ構造が形成されている。接続フェルール52’は中空バレルの形状をしており、接続フェルール52’の内径は一端から他端に向かって徐々に大きくなっており、接続フェルール52’の内側に内輪が一体的に形成されて、内輪と接続フェルール52’の最大内径の一端は固定接続され、且つ内輪は接続フェルール52’内側の壁から間隔を置いて配置されている。
【0055】
接続フェルール52’は、試験紙保持カバーの試験紙3’のサンプル吸引セクションが突き出した一端から試験紙保持カバーに押して動かなくなるまでスリーブしてセットし、二つ尾端バックル53’と接続フェルール52’の内輪のフィットにより、接続フェルール52’が所定の作業位置にスリーブする場合接続フェルール52’の内輪は、それぞれ2つ尾端バックル53’のバーブ構造に押し付けられて、上部カバー2’と下部ボトム1’が完全にシールされることを保証する。
【0056】
図4’に示すように、試薬キャップ4’には検出試薬が充填され、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールし、使用する前に液漏れがないように確保する。
【0057】
図1と
図3’に示すように、検出が必要な場合、まず試薬キャップ4’のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙3’のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に試薬キャップ4’の中に押して動かなくなるまで挿入し、試薬キャップ4’中の内輪の大から小の構造とフェルールの内輪の小から大の構造との間の締まりばめにより、試薬キャップ4’を水平に置いたときに、その中の液体が横に漏れないように確保できる。また試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’内の液体に浸すことができ、2つの第1位置決め保持リブ51’によって試験紙3’を圧着し、試験紙3’をしっかり固定でき、同時に試薬キャップ4’内の液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3’に流れ込むことを防ぎ、このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、試薬キャップ4’内の液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3’のサンプル吸引端から試験紙3’の結果表示エリア、乃至試験紙3’の上端までクロマトグラフィーされる。最後に、機器に挿入する、又は観察窓22’から目視で読み取る。
【0058】
図1~
図3に示すように、上部カバー2’には換気窓21’が開いて、10~15分間反応が終了後、機器は観察窓22’のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で観察窓の22’エリアにある試験紙3’の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0059】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便、血液、尿などのサンプルも含まれる。さらに、本出願の試験紙検出補助装置は、非定量的検出または定量的検出に使用できる。
【0060】
実施例2:
図5~7に示すように、本発明による試験紙検出装置は、試薬キャップ4’と試験紙保持カバーを含み、試薬キャップ4’は、試験試薬を充填するために使用される。試験紙保持カバーの中には試験紙3’が固定され、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの一端から伸びて露出し、試験紙保持カバーには観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは、観察窓22’に対応する。試験紙保持カバーと試薬キャップ4’の間に、接続構造が接続され、試験紙保持カバーと試薬キャップ4’を接続構造により接続させる場合試薬キャップ4’の内部空洞が密閉空間を形成し、且つ試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’の内部空洞に挿入される。
【0061】
試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットする上部カバー2’と下部ボトム1’を含み、上部カバー2’と下部ボトム1’はいずれも細長い構造であり、上部カバー2’と下部ボトム1’の間に試験紙3’を収容するためのギャップが形成され、試験紙3’は上部カバー2’と下部ボトム1’にフィット及び圧着されて固定される。上部カバー2’には観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは観察窓22’に対応し、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの長さの一端から突き出ている。
【0062】
上部カバー2’には位置決め穴6’が設けられ、位置決め穴6’は、試験紙保持カバーの試験紙3’サンプル吸引セクションから離れた端部に開かれ、下部ボトム1’には位置決め突起61’が一体的に形成されて、位置決め突起61’は、試験紙保持カバーの試験紙3’サンプル吸引セクションから離れた端部に位置し、且つ位置決め穴6’と位置決め突起61’は対応して配置される。上部カバー2’と下部ボトム1’が一緒にスナップフィットする場合、位置決め突起61’は位置決め穴6’に嵌め込み、それと締まりばめになって、上部カバー2’と下部ボトム1’がしっかりと組み合わされて、試験紙保持カバーでの試験紙3’の取り付けの安定性を向上できる。また、試験紙保持カバーから突出した試験紙3’のサンプル吸引セクションの一端の形状は試薬キャップ4’の内壁と適合している。
【0063】
接続構造は2つのハンドル62’を含み、2つのハンドル62’は試験紙保持カバーの幅方向の両側の下部ボトム1’にそれぞれ対称的にヒンジで取り付けられて、且つ2つのハンドル62’はいずれも試験紙保持カバーの試験紙3’のサンプル吸引セクションの側に配置される。また、2つのハンドル62’の本体はいずれも試薬キャップ4’の挿入方向に沿って外側に延伸し、2つのハンドル62’の形状はいずれも弧状である。
【0064】
試薬キャップ4’は、事前に一定量の液体を充填し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないことを確保する。
【0065】
図5~7に示すように、検出が必要な場合、まず試薬キャップ4’のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙3’のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に試薬キャップ4’の中に押して動かなくなるまで挿入し、上部カバー2’尾端と下部ボトム1’尾端を右から左に向かって徐々に大きくなり、且つ試薬キャップ4’の内側空洞の内輪と基本的に一致する挿入部を形成するように囲み、両者を締まりばめにする。なお、下部ボトム1’の二つのハンドル62’は同時に試薬キャップ4’に対して2回目の圧搾及びシールでき、試薬キャップ4’
内の液体が反応中にオーバーフローしないことを二重に保証し、生物学的汚染を回避できる。
【0066】
なお、下部ボトム1’のハンドル62’の円弧形状の設計は手動機能に合わせた曲線形状になっており、手で握りやすくなっている。試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’内の液体に浸漬でき、試験紙3’は位置決め穴6’と位置決め突起61’のフィットにより、試験紙保持カバー内に安定して取り付けられて、試薬キャップ4’内の液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3’に流れ込むことを防ぐ。このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、試薬キャップ4’内の液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3’のサンプル吸引端から試験紙3’の結果表示エリア、乃至試験紙3’の上端までクロマトグラフィーされる。最後に、機器に挿入する、又は観察窓22’から目視で読み取る。
【0067】
10~15分間反応が終了後、機器は観察窓22’のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で観察窓の22’エリアにある試験紙3’の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0068】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便、血液、尿などのサンプルも含まれる。さらに、本出願の試験紙検出補助装置は、非定量的検出または定量的検出に使用できる。
【0069】
実施例3:
図8~10に示すように、本発明による試験紙検出補助装置は、試薬キャップ4’と試験紙保持カバーを含み、試薬キャップ4’は、試験試薬を充填するために使用される。試験紙保持カバーの中には試験紙3’が固定され、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの一端から伸びて露出し、試験紙保持カバーには観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは、観察窓22’に対応する。試験紙保持カバーと試薬キャップ4’の間に、接続構造が接続され、試験紙保持カバーと試薬キャップ4’を接続構造により接続させる場合試薬キャップ4’の内部空洞が密閉空間を形成し、且つ試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’の内部空洞に挿入される。
【0070】
試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットする上部カバー2’と下部ボトム1’を含み、上部カバー2’と下部ボトム1’はいずれも細長い構造であり、上部カバー2’と下部ボトム1’の間に試験紙3’を収容するためのギャップが形成され、試験紙3’は上部カバー2’と下部ボトム1’にフィット及び圧着されて固定される。上部カバー2’には観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは観察窓22’に対応し、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの長さの一端から突き出ている。
【0071】
上部カバー2’には位置決め設置穴7’が設けられ、位置決め取り付け穴7’は、上部カバー2’の試験紙3’のサンプル吸引セクションから離れた一端の中央部分に一つ開けられ、位置決め取り付け穴7’の上部カバー2’の試験紙3’のサンプル吸引セクションに近い一端の両側に一つずつ開けられている。下部ボトム1’には取り付けポスト71’が一体的に形成されて、取り付けポスト71’の数量と位置はいずれも上部カバー2’にある位置決め取り付け穴7’に対応して設置される。取り付ける場合、試験紙3’は上部カバー2’と下部ボトム1’がフィットして形成されたキャップ内に配置され、任意の取り付けポスト71’はいずれも対応する位置決め取り付け穴7’に嵌め込み、それと締まりばめになって、上部カバー2’と下部ボトム1’がフィットして試験紙3’を圧着するようにする。
【0072】
接続構造は、コネクタ72’を含み、コネクタ72’は、上部カバー2’と下部ボトム1’の試験紙3’のサンプル吸引セクションに近い端部がフィットすることによって形成され、コネクタ72’の外側輪郭の形状は試薬キャップ4’内部空洞の内輪に対応し、且つコネクタ72’と試薬キャップ4’の内部空洞の側壁と締まりばめになっている。
【0073】
試薬キャップ4’は、事前に一定量の液体を充填し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないことを確保する。
【0074】
図8~10に示すように、検出が必要な場合、まず試薬キャップ4’のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙3’のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に試薬キャップ4’の中に押して動かなくなるまで挿入する。上部カバー2’尾端と下部ボトム1’尾端のフィットにより一つの右から左に向かって徐々に大きくなり、且つ形状が試薬キャップ4’の内部空洞の大から小の内輪と基本的に一致するコネクタ7’2’を形成し、両者は締まりばめになっており、試薬キャップ4’内の液体が反応中にオーバーフローしないようにし、生物学的汚染を回避できる。
【0075】
試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’内の液体に完全に浸すことができ、上部カバー2’尾端と下部ボトム1’尾端のフィットにより試験紙3’を圧着し、試薬キャップ4’の液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3’に流れ込むのを防ぎ;このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、試薬キャップ4’内の液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3’のサンプル吸引端から試験紙3’の結果表示エリア、乃至試験紙3’の上端までクロマトグラフィーされる。最後に、機器に挿入する、又は観察窓22’から目視で読み取る。
【0076】
10~15分間反応が終了後、機器は観察窓22’のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で観察窓22’エリアにある試験紙3’の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0077】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便、血液、尿などのサンプルも含まれる。さらに、本出願の試験紙検出補助装置は、非定量的検出または定量的検出に使用できる。
【0078】
実施例4:
図11~12に示すように、本発明による試験紙検出補助装置は、試薬キャップ4’と試験紙保持カバーを含み、試薬キャップ4’は、試験試薬を充填するために使用される。試験紙保持カバーの中には試験紙3’が固定され、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの一端から伸びて露出し、試験紙保持カバーには観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリアは、観察窓22’に対応する。試験紙保持カバーと試薬キャップ4’の間に、接続構造が接続され、試験紙保持カバーと試薬キャップ4’を接続構造により接続させる場合試薬キャップ4’の内部空洞が密閉空間を形成し、且つ試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’の内部空洞に挿入される。
【0079】
試験紙保持カバーは、互いにスナップフィットする上部カバー2’と下部ボトム1’を含み、上部カバー2’と下部ボトム1’はいずれも細長い構造であり、上部カバー2’と下部ボトム1’の間に試験紙3’を収容するためのギャップが形成され、試験紙3’は上部カバー2’と下部ボトム1’にフィット及び圧着されて固定される。上部カバー2’には観察窓22’が開けられ、試験紙3’の結果表示エリア観察窓22’に対応し、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの長さの一端から突き出ている。
【0080】
上部カバー2’と下部ボトム1’には、いずれも位置決めバックル8が一体に形成され、2つの位置決めバックル8は、試験紙保持カバーの試験紙3’のサンプル吸引セクションから離れて配置され、且つ二つの位置決めバックル8は互いにスナップ接続してフィットする。上部カバー2’と下部ボトム1’にはいずれも第2位置決め保持リブ81’が一体的に形成され、複数の第2位置決め保持リブ81’が、試験紙保持カバーの長さ方向に沿ってそれぞれ等間隔で上部カバー2’及び下部ボトム1’に一体形成されている。
【0081】
上部カバー2’と下部ボトム1’がスナップフィットする場合、上部カバー2’にある位置決めバックル8と下部ボトム1’にある位置決めバックル8がスナップ接続してフィットし、上部カバー2’の第2位置決め保持リブ81’と下部ボトム1’にある位置決め保持リブはいずれも試験紙3’に圧着して、それにより試験紙3’は試験紙保持カバーの中に安定して取り付けられる。
【0082】
接続構造は弾性シール部品を含み、弾性シール部品は、試験紙保持カバーの試験紙3’のサンプル吸引セクションに近い一端に取り付けられ、弾性シール部品は試験紙3’と試験紙保持カバーの間に取り付けられ、且つ弾性シール部品には内側ゴム栓と外側ゴム栓84’が含まれ、内側ゴム栓には、内側ゴム栓下82’と内側ゴム栓上83’が含まれる。試験紙3’のサンプル吸収セクションが配置されている試験紙保持カバーの端部の形状を試薬キャップ4’の外壁に適合させ、且つシール部品の形状を試薬キャップの内部空洞に適合することを特徴とする請求項8に記載の試験紙検出補助装置。
【0083】
試験紙3’を試験紙溝に取り付ける場合、まず試験紙3’を内側ゴム栓下82’に固定し、次に内側ゴム栓上83’と内側ゴム栓下82’を固定し、内側ゴム栓下82’の溝と内側ゴム栓上83’のリベット及び内側ゴム栓下82’のリベットと内側ゴム栓上83’の溝の締まりばめにより、試験紙3’が固定されるのを確保する。前記試験紙3’尾端を外側ゴム栓84’の中に挿入し、ゴム材料の特性を利用して、内側ゴム栓アセンブリと外側ゴム栓84’は両者が緊密にフィットするように嵌合し;次に上部の位置合わせに従って上記部品を上部カバー2’と下部ボトム1’の中に緊密に嵌め込み、2つの位置決めスナップ8のスナップ接続及びフィットにより、上部カバー2’と下部ボトム1’が完全にシールされることを確保する。
【0084】
試薬キャップ4’は、事前に一定量の液体を充填し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないことを確保する。
【0085】
図11と
図12に示すように、検出が必要な場合、まず試薬キャップ4’のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙3’のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に試薬キャップ4’に押して動かなくなるまで挿入し、試験紙保持カバー中の外側ゴム栓84’と試薬キャップ4’の大から小の内部空洞との、両者の同時にゴム特性を利用した締まりばめにより、試薬運搬装置の液体が漏れないように確保する。なお、上部カバー2’と下部ボトム1’尾端は形状が試薬キャップ4’の外側の空洞と基本的に一致する挿入部を形成するように囲み、挿入部と試薬キャップ4’の外側の空洞は締まりばめにより、試薬キャップ4’が生物学的汚染を避けるために、試薬保持カバー内にしっかり固定される。
【0086】
なお、試験紙3’のサンプル吸引セクションは試薬キャップ4’内の液体に浸漬でき、内側ゴム栓アセンブリと外側ゴム栓84’の試験紙3’との圧着により、試薬キャップ4’内の液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3’に流れ込むことを防ぐ。試薬キャップ4’内の液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3’のサンプル吸引端から試験紙3’の結果表示エリア、乃至試験紙3’の上端までクロマトグラフィーされる。最後に、機器に挿入する、又は観察窓22’から目視で読み取る。
【0087】
10~15分間反応が終了後、機器は観察窓22’のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で観察窓の22’エリアにある試験紙3’の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0088】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便、血液、尿などのサンプルも含まれる。さらに、本出願の試験紙検出補助装置は、非定量的検出または定量的検出に使用できる。
【0089】
作業原理:
使用時、上部カバー2’と下部ボトム1’のフィットにより、試験紙3’は上部カバー2’と下部ボトム1’がフィットして形成された取り付けキャップ内に安定して取り付けられて、且つ試験紙3’のサンプル吸引セクションは試験紙保持カバーの一端から伸びて露出し、試験紙3’の結果表示エリアと試験紙保持カバーの観察窓22’は互いに対応し;試薬キャップ4’に一定量の液体を事前に分注し;検出する時は、まず試薬キャップ4’のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙3’のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に試薬キャップ4’の中に押して動かなくなるまで挿入し;10~15分間反応が終了後、機器は観察窓22’のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で観察窓22’エリアにある試験紙の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0090】
実施例5:
図1.1及び
図1.2は、本発明の装置を説明している。サンプル収集及び検出補助装置は、試験紙保持カバー及び試薬運搬装置4を含む。
【0091】
組み立てられた試験紙保持カバーは、下部ボトム1、上部カバー2、及び試験紙3とフェルール5で構成される。下部ボトム1には試験紙を固定するための収容溝があり、試験紙3は上部の位置合わせに従って下部ボトム1の試験紙収容溝内に固定され、試験紙は位置決め保持リブにより内側と外側にスライドしないようにクランプして固定し、上部カバー2と下部ボトム1がスナップフィットする場合、下部ボトム端部の第1位置決めファスナー1.1と上部カバー端部の第2位置決めファスナー2.1の締りばめにより、上部カバー2と下部ボトム1の完全にシールされることを確保し;フェルール5は、押して動かなくなるまで、上部カバー2と下部ボトム1の突起箇所に下から上に保持させ; 前記上部カバー尾端バックル2.3と下部ボトムの尾端バックル1.3は、形状がフェルール5内輪と基本的に一致するバックルを囲み、前記接続フェルールが所定の作業位置にスリーブされた場合、フェルールの内輪は、前記上部カバー尾端バックル2.3と下部ボトムの尾端バックル1.3にそれぞれ当接して固定して、上部カバー2と下部ボトム1が完全にシールされることを二次保証する。
【0092】
試薬運搬装置4は、事前に一定量の液体を分注し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないように確保する。
【0093】
このような実施例では、まず試薬運搬装置4のシールを開け、試験紙保持カバーを、サンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に薬運搬装置4に押して動かなくなるまで挿入し、薬運搬装置4内輪の大から小の構造とフェルール内輪の中部セクション5.2の小から大の構造の締まりばめにより、試薬キャップ4’を水平に置いたときに、その中の液体がフェルール5まで横に漏れないように確保でき;また、試験紙3のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置4の液体の中に浸すことができ、上部カバー位置決め保持リブ2.6と下部位置決め保持リブ1.6の試験紙3との圧着作用によって、試験紙3はしっかり固定されると同時に試薬運搬装置4内液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3’に流れ込むのを防ぎ、このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3のサンプル吸引端から反応窓2.2、乃至試験紙3の上端までクロマトグラフィーされ;その後機器に挿入し、又は目視で値を読み取る;
図1.2に示すように、上部カバー2の上端には反応窓2.2及び換気窓2.4があり;10~15分間反応が終了後、機器は反応窓2.2のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で反応窓2.2エリアにある試験紙の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0094】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便や尿のサンプルも含まれる。
【0095】
実施例6:
図2.1及び
図2.2は、本発明の装置を説明している。サンプル収集及び検出補助装置は、試験紙保持カバー及び試薬運搬装置4を含む。
【0096】
組み立てられた試験紙保持カバーは、下部ボトム1、上部カバー2、及び試験紙3からなる。下部ボトム1には試験紙を固定する収容溝があり、試験紙3を上部合わせる形態に応じて下部ボトム1の試験紙収容溝に緊密にスナップ及び固定し、上部カバー2と下部ボトム1をスナップフィットさせる場合、下部ボトム1の端部の第1位置決めファスナー1.1と上部カバー端部の第2位置決めファスナー2.1の締まりばめにより、上部カバー2と下部ボトム1が完全にシールされることを確保し;
試薬運搬装置4は、事前に一定量の液体を分注し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないように確保する。
【0097】
このような実施例では、まず試薬運搬装置4のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に薬運搬装置4に押して動かなくなるまで挿入し、上部カバー尾端2.31と下部ボトム尾端1.31を右から左に向かって徐々に大きくなり、且つ試薬キャップ4の内側空洞の内輪と基本的に一致する挿入部を形成するように囲み、両者は締まりばめになっており、なお、下部ボトムのハンドル1.7は同時に試薬運搬装置4に対して2回目の圧搾及びシールでき、試薬運搬装置4内の液体が反応中にオーバーフローしないことを二重に保証し、生物学的汚染を回避でき;なお、下部ボトムのハンドル1.7の円弧形状の設計は手動機能に合わせた曲線形状になっており、手で握りやすくなっている。また、試験紙3のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置4の液体の中に浸すことができ、下部ボトムの尾端1.31と上部カバー端部の第2位置決めファスナー2.1によって試験紙3をプレス嵌めして、試薬運搬装置4内液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3に流れ込むのを防ぎ、このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3のサンプル吸引端から反応窓2.2、乃至試験紙3の上端までクロマトグラフィーされ;その後機器に挿入し、又は目視で値を読み取る;
図2.2に示すように、上部カバー2の上端には反応窓2.2があり;10~15分間反応が終了後、機器は反応窓2.2のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で反応窓2.2エリアにある試験紙の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0098】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便や尿のサンプルも含まれる。
【0099】
実施例7:
図3.1及び
図3.2は、本発明の装置を説明している。サンプル収集及び検出補助装置は、試験紙保持カバー及び試薬運搬装置4を含む。
【0100】
組み立てられた試験紙保持カバーは、下部ボトム1、上部カバー2、及び試験紙3からなる。下部ボトム1には試験紙を固定する収容溝があり、試験紙3を上部の合わせる形態に応じて下部ボトム1の試験紙収容溝に緊密にスナップ及び固定し;上部カバー2と下部ボトム1をスナップフィットさせる場合、下部ボトム1端部の第1位置決めファスナー1.1と上部カバー端部の第2位置決めファスナー2.1の締まりばめ及び、それと同時に下部ボトムの尾端の第1位置決めファスナー1.1と上部カバー尾端の第2位置決めファスナー2.1の締まりばめにより、カバーの上部とテール部の間の締まりばめに基づいて、上部カバー2と下部ボトム1が完全にシールされることを確保する;
試薬運搬装置4は、事前に一定量の液体を分注し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないように確保する。
【0101】
このような実施例では、まず試薬運搬装置4のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙3’のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に薬運搬装置4に押して動かなくなるまで挿入し、上部カバー尾端2.31と下部ボトム尾端1.31を右から左に向かって徐々に大きくなり、且つ試薬キャップ4の内側空洞の内輪と基本的に一致する挿入部を形成するように囲み、両者は締まりばめになっており、試薬運搬装置4の中の液体が反応中にオーバーフローしないようにし、生物学的汚染を回避し;また、試験紙3のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置4の液体の中に完全に浸すことができ、下部ボトム尾端1.31と上部カバー尾端2.31の試験紙3との圧着することによって、試薬運搬装置4内液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3に流れ込むのを防ぎ、このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3のサンプル吸引端から反応窓2.2、乃至試験紙3の上端までクロマトグラフィーされ;その後機器に挿入し、又は目視で値を読み取り;
図3.1に示すように、上部カバー2の上端には反応窓2.2があり;10~15分間反応が終了後、機器は反応窓2.2のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で反応窓2.2エリアにある試験紙の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0102】
試薬キャップ4は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便や尿のサンプルも含まれる。
【0103】
実施例8:
図4.1、
図4.2及び
図4.3は、本発明の装置を説明している。サンプル収集及び検出補助装置は、試験紙保持カバー及び試薬運搬装置4を含む。
【0104】
試験紙保持カバーは、下部ボトム1、上部カバー2、試験紙3、内側ゴム栓下5、内側ゴム栓上6、及び外側ゴム栓7からなる。下部ボトム1には試験紙を固定するための収容溝があり、まず試験紙3を内側ゴム栓下5に固定し、次に内側ゴム栓上6と内側ゴム栓下5を固定し、内側ゴム栓下の溝5.1と内側ゴム栓上リベット6.2及び内側ゴム栓下リベット5.2と内側ゴム栓上溝6.1の締まりばめにより、試験紙3が固定されるのを確保する。前記試験紙3尾端を外側ゴム栓7の中に挿入し、ゴム材料の特性を利用して、内側ゴム栓アセンブリと外側ゴム栓7は両者が緊密にフィットするように嵌合し;次に上部の位置合わせに従って上記部品を下部ボトム1の中に緊密に嵌め込み、部カバー2が下部ボトム1に完全にシールされ、検出装置の上端は端部の下部ボトムの第1位置決めファスナー1.1と端部の上部カバーの第2位置決めファスナー2.1によって締まりばめになっており、検出装置の中部及び尾端も同じくテール部の下部ボトムの第1位置決めファスナー1.1とテール部の上部カバーの第2位置決めファスナー2.1によって締まりばめになっており、上部カバー2と下部ボトム1が完全にシールされることを確保し;
試薬運搬装置4は、事前に一定量の液体を分注し、且つシール膜を使用してシール又はキャップしてシールできて、当該装置が使用する前に液漏れがないように確保する。
【0105】
このような実施例では、まず試薬運搬装置4のシールを開け、試験紙保持カバーを、試験紙のサンプル吸引セクションが下向きになるように垂直に薬運搬装置4に押して動かなくなるまで挿入し、試験紙保持カバー中の外側ゴム栓7と薬運搬装置4の大から小の内部空洞との、両者の同時にゴム特性を利用した締まりばめにより、試薬運搬装置の液体が漏れないように確保し;なお、上部カバー2と下部ボトム1尾端は形状が試薬運搬装置の外側の空洞と基本的に一致する挿入部を形成するように囲み、前記挿入部と前記試薬運搬装置の外側の空洞は締まりばめになっており、試薬運搬装置が生物学的汚染を避けるように、試薬保持カバー内にしっかり固定されることを確保する。なお、試験紙3のサンプル吸引セクションは試薬運搬装置4の液体に浸すことができ、内側ゴム栓アセンブリと外側ゴム栓7が試験紙3を圧着することより、試薬運搬装置4内の液体が水平に置かれた瞬間に試験紙3に流れ込むことを防ぎ、このようにして、10~15分間のクロマトグラフィー反応では、液体は、クロマトグラフィー反応が終了するまで、試験紙3のサンプル吸引端から試験紙3の反応窓2.2、乃至試験紙3の上端までクロマトグラフィーされる;その後機器に挿入し、又は目視で読み取り;
図4.2に示すように、上部カバー2の上端には反応窓2.2があり;10~15分間反応が終了後、機器は反応窓2.2のエリアを読み取ることで信号値を得て、信号値を分析し、試験結果に変換させて、病原性感染症の有無を示し、又は目視で反応窓2.2エリアにある試験紙の線の発色強さを観察し、結果と組み合わせて基準を読み取り、病原性感染症の有無を示す。
【0106】
試薬キャップ4’は、サンプル前処理装置またはサンプル処理装置として機能し、処理されるサンプルの種類には、スワブだけでなく、便や尿のサンプルも含まれる。
【0107】
上記の例は、本方法及び本発明の核となる考え方の理解を助けるためのものに過ぎず、同時に、当業者にとっては、本発明の考え方に基づいて、具体的な実施方法や適用範囲に変更が生じる可能性がある。要約すると、本明細書の内容は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【符号の説明】
【0108】
図1から
図12において、1’-下部ボトム、2’-上部カバー、21’-換気窓、22’-観察窓、3’-試験紙、4’-試薬キャップ、5’-位置決めファスナー、51’-第1位置決め保持リブ、52’-接続フェルール、53’-尾端バックル、6-位置決め穴、61’-位置決め突起、62’-ハンドル、7’-位置決め取り付け穴、71’-取り付けポスト、72’-コネクタ、8’-位置決めスナップ、81’-第2位置決め保持リブ、82’-内側ゴム栓下部、83’-内側ゴム栓上部、84’-外側ゴム栓;
図1.1から
図1.4において、1-下部ボトム、1.1-第1位置決めファスナー、1.3-下部ボトムの尾端バックル、1.6-下部ボトム位置決め保持リブ、2-上部カバー、2.1-第2位置決めファスナー、2.3-上部カバー尾端バックル、2.2-反応窓、2.6-上部カバー位置決め保持リブ、3-試験紙、4-試薬運搬装置、5ーフェルール、5.1-フェルール内輪尾端、5.2-フェルール内輪の中部セクション;
図2.1から
図2.4において、1-下部ボトム、1.1-第1位置決めファスナー、1.31-下部ボトムの尾端、1.7-下部ボトムハンドル、2-上部カバー、2.1-第2位置決めファスナー、2.31-上部カバー尾端、2.2-反応窓、3-試験紙、4-試薬運搬装置。
図3.1から
図3.4において、1-下部ボトム、1.1-第1位置決めファスナー、1.31-下部ボトムの尾端、2-上部カバー、2.1-第2位置決めファスナー、2.2-反応窓、2.31-上部カバー尾端、3-試験紙、4-試薬運搬装置。
図4.1から
図4.5において1-下部ボトム、1.1-第1位置決めファスナー、2-上部カバー、2.1-第2位置決めファスナー、2.2-反応窓、3-試験紙、4-試薬運搬装置、51-内側ゴム栓の下部、5.1-内側ゴム栓の下部の溝、5.2-内側ゴム栓の下部のリベット、6-内側ゴム栓の上部、6.1-内側ゴム栓の上部の溝、6.2-内側ゴム栓の上部のリベット、7-外側ゴム栓。
【国際調査報告】