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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(54)【発明の名称】流れ変更リファイナセグメント
(51)【国際特許分類】
   B02C 13/284 20060101AFI20230525BHJP
   B02C 13/14 20060101ALI20230525BHJP
   B02C 25/00 20060101ALI20230525BHJP
   D21D 1/38 20060101ALI20230525BHJP
【FI】
B02C13/284
B02C13/14 A
B02C25/00 C
D21D1/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548817
(86)(22)【出願日】2022-03-02
(85)【翻訳文提出日】2022-10-19
(86)【国際出願番号】 US2022018451
(87)【国際公開番号】W WO2022220943
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】63/175,752
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502278600
【氏名又は名称】アンドリッツ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ギングラス,ラック
(72)【発明者】
【氏名】バーガー,トム
(72)【発明者】
【氏名】レイモンド,イヴ
(72)【発明者】
【氏名】グエン,ロング
【テーマコード(参考)】
4D065
4D067
4L055
【Fターム(参考)】
4D065AA12
4D065ED23
4D065EE02
4D067FF02
4L055BB03
4L055CB16
4L055FA04
(57)【要約】
円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素は、ロータプレートセグメントの第1の端部に配置された供給原料入口開口部を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントを含むロータプレート要素と、供給原料入口開口部とロータプレートセグメントの第2の端部との間に配置されたロータプレートセグメント精製領域とを含む。リファイナプレート要素は、ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントを含むステータプレート要素と、ステータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに結合するように構成された第1及び第2の取り付けレールとをさらに含み得る。ステータプレートセグメントによって覆われていない第1の取り付けレールと第2の取り付けレールとの間の分離は、供給原料出口開口部を形成するように構成される。
【選択図】図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素であって、
少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の端部に配置された少なくとも1つの供給原料入口開口部と、
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部と前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の端部との間に配置されたロータプレートセグメント精製領域と、
を備える前記少なくとも1つのロータプレートセグメント
を備えるロータプレート要素と、
ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備える、ステータプレート要素と、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される、リファイナプレート要素。
【請求項2】
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域が互いに対向するように、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの反対側に配置され、
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部および前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域によって形成された精製ゾーンによって分離されている、請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項3】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの端部に隣接する前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離で形成される、請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項4】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域と前記ステータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンの第1の端部に供給原料を案内するように構成され、
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記精製ゾーンの第2の端部からの精製された供給原料を案内するように構成され、前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記円錐形の機械的リファイナのロータの回転軸に対して軸方向に前記精製ゾーンによって、前記少なくとも1つの供給原料出口開口部から分離される、
請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項5】
複数のロータプレート要素が円錐形ロータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のロータを形成し、
対応する複数のステータプレート要素が、円錐形ステータ支持フレーム上に組み立てられて、円錐形状のロータを取り囲む円錐形状のステータを形成する、
請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項6】
前記ロータプレート要素の前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、供給原料が前記ロータプレートセグメントの背面から前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域によって形成された精製ギャップに流れることを可能にし、
前記ステータプレート要素の前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、供給原料が前記精製ギャップから前記ステータプレートセグメントの背面に流れることを可能にする、
請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項7】
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料入口開口部に隣接する遮断部をさらに備え、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料出口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項8】
円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素であって、
ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成される、
ステータプレート要素と、
ロータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第3の取り付けレールと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第4の取り付けレールと、
を備えるロータプレート要素と、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成され、
前記第3の取り付けレールおよび前記第4の取り付けレールが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのロータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントによって覆われていない前記第3の取り付けレールと前記第4の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料入口開口部を形成するように構成される、リファイナプレート要素。
【請求項9】
前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域が互いに対向するように、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの反対側に配置され、
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部および前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域によって形成された精製ゾーンによって分離されている、請求項8に記載のリファイナプレート要素。
【請求項10】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの端部に隣接する前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離で形成される、請求項8に記載のリファイナプレート要素。
【請求項11】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの端部に隣接する前記第3の取り付けレールと前記第4の取り付けレールとの間の分離で形成される、請求項8に記載のリファイナプレート要素。
【請求項12】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域と前記ステータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンの第1の端部に供給原料を案内するように構成され、
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記精製ゾーンの第2の端部からの精製された供給原料を案内するように構成され、前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記円錐形の機械的リファイナのロータの回転軸に対して軸方向に前記精製ゾーンによって、前記少なくとも1つの供給原料出口開口部から分離される、
請求項10に記載のリファイナプレート要素。
【請求項13】
複数のロータプレート要素が円錐形ロータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のロータを形成し、
対応する複数のステータプレート要素が、円錐形ステータ支持フレーム上に組み立てられて、前記円錐形状のロータを取り囲む円錐形状のステータを形成する、請求項10に記載のリファイナプレート要素。
【請求項14】
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料入口開口部に隣接する遮断部をさらに備え、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料出口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項10に記載のリファイナプレート要素。
【請求項15】
円錐形の機械的リファイナ用のステータプレート要素であって、
ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナの円錐形ステータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される、ステータプレート要素。
【請求項16】
前記ステータプレート要素が、円錐形ステータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のステータを形成する複数のステータプレート要素のうちの1つである、請求項15に記載のステータプレート要素。
【請求項17】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記円錐形ステータ支持フレームの回転軸に対して軸方向に少なくとも1つの供給原料入口開口部からオフセットされている、請求項15に記載のステータプレート要素。
【請求項18】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記ステータプレートセグメント精製領域とロータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンから供給原料を案内するように構成される、請求項15に記載のステータプレート要素。
【請求項19】
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントが、少なくとも1つのロータプレートセグメントの少なくとも1つの供給原料入口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項18に記載のステータプレート要素。
【請求項20】
前記遮断部が、前記少なくとも1つの供給原料入口開口部に入る供給原料が前記少なくとも1つの供給原料出口開口部を通って直接出るのを防止するように構成される、請求項19に記載のステータプレート要素。
【請求項21】
円錐形の機械的リファイナ用のロータプレート要素であって、
ロータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのロータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントによって覆われていない前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料入口開口部を形成するように構成される、ロータプレート要素。
【請求項22】
前記ロータプレート要素が、円錐形ロータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のロータを形成する複数のロータプレート要素のうちの1つである、請求項21に記載のロータプレート要素。
【請求項23】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域とステータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンに供給原料を案内するように構成される、請求項21に記載のロータプレート要素。
【請求項24】
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、少なくとも1つのステータプレートセグメントの少なくとも1つの供給原料出口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項21に記載のロータプレート要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2021年4月16日に出願された米国仮出願第63/175,752号明細書の利益を主張し、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]本明細書で特に指示しない限り、このセクションに記載された資料は、本出願の特許請求の範囲の先行技術ではなく、このセクションに含めることによって先行技術であると認められない。
【0003】
[0003]繊維材料を処理するための円錐形の機械的リファイナは、典型的には、互いに実質的に反対側の2つの要素を含む。リファイナ要素の1つであるロータは、固定リファイナ要素であるステータに対して移動するように構成される。ロータとステータとの間には、精製される繊維材料が供給されるリファイナギャップが作成される。リファイナ要素は、実際の精製を実行する精製表面を含む。精製表面は、1つの一体構造であってもよく、又は精製表面を形成する互いに隣接して配置された複数の精製表面セグメントからなってもよい。
【0004】
[0004]図1は、円錐形の機械的リファイナ100を示す簡略図である。円錐形の機械的リファイナ100は、円錐形ロータ110と、円錐形ステータ120とを含むことができる。回転軸「R」の周りの円錐形ロータ110の回転は、シャフト135を介してモータ130によって引き起こされ得る。ロータ精製プレート115は、円錐形ロータ110の表面に配置されてもよく、円錐形ロータ110と共に回転してもよく、ステータ精製プレート125は、円錐形ステータ120の表面に配置されてもよく、静止していてもよい。円錐形ロータ110と円錐形ステータ120との間に精製ギャップ140を形成することができる。
【0005】
[0005]図1に示す円錐形の機械的リファイナ100の場合、木材パルプ又はセルロースなどの供給原料150は、ロータ精製プレート115又はロータ精製コーンを横切って切断された多数の実質的に均一に分布した開口部117を介して、円錐形ロータ110の内部及び精製ギャップ140に供給される。供給原料150は、ロータ精製プレート115及びステータ精製プレート125を横切って移動する。ステータ精製プレート125又はステータコーンはまた、精製された供給原料155が円錐形の機械的リファイナ100から流出する表面にわたって実質的に均一に分布した同様の開口部127を有する。ロータ及びステータプレートセグメントの両方又はコーンの残りの表面(すべての開口部を囲む表面)には、筋及び溝のアレイが配置され、ロータがステータに対して回転するときに精製処理をする。
【0006】
[0006]実際には、図1に示すリファイナ及びプレートの設計のタイプで処理されたパルプは、繊維のかなりの部分が未処理であるか、又は精製行為によって非常に軽く処理されて、ロータ開口部を直接又はほぼ直接通ってステータ開口部に直接移動する可能性があり、したがって精製ギャップでほとんど処理されないかなりの量の原料が存在することを示していることが認められた。より均一な繊維処理を提供し、より良好な全体的なパルプの開発を確実にするために、このタイプのリファイナ構造におけるパルプ原料の流れパターンを改善する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
[0007]円錐形の機械的リファイナにおけるパルプ原料の流れパターンを改善するための装置が提供される。
【0008】
[0008]様々な態様によれば、円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素が提供される。いくつかの態様では、リファイナプレート要素は、少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の端部に配置された少なくとも1つの供給原料入口開口部を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントを含むロータプレート要素と、少なくとも1つの供給原料入口開口部と少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の端部との間に配置されたロータプレートセグメント精製領域とを含み得る。リファイナプレート要素は、ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントを含むステータプレート要素と、少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、第1の縁部とは反対側の少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールとをさらに含み得る。
【0009】
[0009]第1の取り付けレール及び第2の取り付けレールは、少なくとも1つのステータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成されてもよい。少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない第1の取り付けレールと第2の取り付けレールとの間の分離は、少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される。
【0010】
[0010]様々な態様によれば、円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素が提供される。いくつかの態様では、リファイナプレート要素は、ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントを含むステータプレート要素と、少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部とは反対側の少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールとを含み得る。第1の取り付けレール及び第2の取り付けレールは、少なくとも1つのステータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成される。
【0011】
[0011]リファイナプレート要素は、ロータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントと、少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部で少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第3の取り付けレールと、少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部とは反対側の少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の縁部で少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第4の取り付けレールとを含むロータプレート要素をさらに含み得る。
【0012】
[0012]第1の取り付けレール及び第2の取り付けレールは、少なくとも1つのステータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成され、第1の取り付けレールと第2の取り付けレールとの間の分離は、少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される。
【0013】
[0013]第3の取り付けレール及び第4の取り付けレールは、少なくとも1つのロータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナのロータ支持フレームに取り付けるように構成され、第3の取り付けレールと第4の取り付けレールとの間の分離は、少なくとも1つのロータプレートセグメントによって覆われていない少なくとも1つの供給原料入口開口部を形成するように構成される。
【0014】
[0014]様々な態様によれば、円錐形の機械的リファイナ用のステータプレート要素が提供される。いくつかの態様では、ステータプレート要素は、ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、第1の縁部とは反対側の少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールとを含み得る。
【0015】
[0015]第1の取り付けレール及び第2の取り付けレールは、少なくとも1つのステータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナの円錐形ステータ支持フレームに取り付けるように構成され、第1の取り付けレールと第2の取り付けレールとの間の分離は、少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される。
【0016】
[0016]様々な態様によれば、円錐形の機械的リファイナ用のロータプレート要素が提供される。いくつかの態様では、ロータプレート要素は、ロータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントと、少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部で少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部とは反対側の少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の縁部で少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールとを含み得る。
【0017】
[0017]第1の取り付けレール及び第2の取り付けレールは、少なくとも1つのロータプレートセグメントを円錐形の機械的リファイナのロータ支持フレームに取り付けるように構成され、第1の取り付けレールと第2の取り付けレールとの間の分離は、少なくとも1つのロータプレートセグメントによって覆われていない少なくとも1つの供給原料入口開口部を形成するように構成される。
【0018】
[0018]様々な実施形態の態様及び特徴は、添付の図面を参照して例を説明することによってより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本開示のいくつかの態様による円錐形の機械的リファイナを示す簡略図である。
図2図1に示すタイプの円錐形の機械的リファイナ用に使用されるロータセグメント及びステータセグメントの典型的な構造を示す図である。
図3A】本開示のいくつかの態様によるロータプレート要素の一例を示す図である。
図3B】本開示のいくつかの態様による図3Aのロータプレート要素の斜視図である。
図4A】本開示のいくつかの態様によるステータプレート要素の一例を示す図である。
図4B】本開示のいくつかの態様による図4Aのステータプレート要素の斜視図である。
図5】本開示のいくつかの態様によるステータ支持フレームに取り付けられた取り付けレールを示す図である。
図6A】本開示のいくつかの態様による対応するステータ及びロータプレート要素の斜視図である。
図6B】本開示のいくつかの態様による図6Aに示す対応するステータ及びロータプレート要素の底面斜視図である。
図7】本開示のいくつかの態様による例示的なロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントを有する円錐形のリファイナの精製ゾーンを通る供給原料の流れの簡略化された例を示す図である。
図8】本開示のいくつかの態様による共通の出口開口部を有するロータ及びステータプレート要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。
図9】本開示のいくつかの態様による共通の入口開口部を有するロータ及びステータプレート要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。
図10】本開示のいくつかの態様による円錐形ロータ支持フレームに取り付けられた取り付けレールを示す斜視図である。
図11】本開示のいくつかの態様によるロータプレート要素の斜視図である。
図12】本開示のいくつかの態様による例示的なロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントを有する円錐形のリファイナ1200の精製ゾーンを通る供給原料の流れの簡略化された例を示す図である。
図13】本開示のいくつかの態様による共通の出口開口部を有するロータ及びステータプレート要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。
図14】本開示のいくつかの態様による共通の入口開口部を有するロータ及びステータプレート要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0036]特定の実施形態が説明されているが、これらの実施形態は例としてのみ提示されており、保護の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書に記載された装置、方法、及びシステムは、様々な他の形態で具現化され得る。さらに、保護の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の例示的な方法及びシステムの形態の様々な省略、置換、及び変更を行うことができる。
【0021】
[0037]繊維材料を処理するための円錐形の機械的リファイナは、固定円錐形ステータに対して移動するように構成された円錐形ロータを含む。円錐形ロータと円錐形ステータとの間には、精製される繊維材料が供給されるリファイナギャップが作成される。繊維材料は、円錐形ロータの中央に供給され、多数の均一に分布した開口部を通って精製ギャップに供給されてもよい。繊維材料は、円錐形ステータの表面にわたって均一に分布する同様の開口部を通って円錐形の機械的リファイナから出ることができる。円錐形ロータ及び円錐形ステータは、繊維材料の精製を実施する精製表面を含む。
【0022】
[0038]図2は、図1に示すタイプの円錐形の機械的リファイナ用に通常使用されるロータセグメント210a及び210bとステータセグメント230a及び230bの典型的な構造を示す。ロータセグメント210a及び210bは、円錐形ロータ110の一部であってもよく、ステータセグメント230a及び230bは、円錐形ステータ120の一部であってもよい。図2に示すように、供給原料を精製ギャップに案内するためのロータセグメント210a、210b内の入口開口部220a、220bは、ロータ精製領域215a、215bの表面に及ぶ。同様に、精製ギャップからの精製された供給原料を案内するためのステータセグメント230a、230b内の出口開口部240a、240bは、ステータ精製領域235a、235bの表面に及ぶ。ロータが回転すると、ロータセグメント210a、210bの入口開口部220a、220bの一部は、ステータの出口開口部240a、240bの一部と整列することができる。この幾何学的形状により、ロータ精製領域215a、215b内の入口開口部220a、220bを通って入る供給原料の流れは、ステータ精製領域235a、235b内の出口開口部240a、240bを通って出ることもできる。したがって、精製されることのない精製ゾーン内外の供給原料のための直接経路は、対向する開口部が整列するときに作成され得る。
【0023】
[0039]本開示の態様によれば、円錐形ロータ及び円錐形ステータは、複数のリファイナプレート要素から構成されてもよい。リファイナプレート要素の各々は、円錐形ロータ及び円錐形ステータの表面を形成する複数のセグメントを含むことができる。ロータプレートセグメントは、供給原料を精製ギャップに案内するように構成された1つ又は複数の入口位置及び供給原料を精製するように構成された1つ又は複数の精製領域を含むことができる。ステータプレートセグメントは、供給原料を精製するように構成された1つ又は複数の精製領域を含むことができるが、精製ギャップからの精製された供給原料を案内するための出口開口部を含まなくてもよい。むしろ、ステータプレートセグメントは、取り付けレール上に取り付けるために構成されてもよく、取り付けレールは、ステータプレートセグメントを取り付けて、ステータプレートセグメント間に、又はステータプレートセグメントの両端に出口開口部を設けて、精製ギャップからの精製された供給原料を案内するように構成されてもよい。
【0024】
[0040]各ロータプレートセグメントについて、供給原料の1つ又は複数の入口位置は、入口位置がロータプレートセグメントの精製領域から分離されるように、精製領域の外側に画定されてもよい。ステータプレートセグメント間又はステータプレートセグメントの両端に、取り付けレール上のステータプレートセグメントの位置決めに基づいて、供給原料用の1つ又は複数の出口位置を画定することができる。精製された供給原料は、ステータプレートセグメントの端部に隣接する取り付けレールの間に形成された出口開口部を通って流れることができる。いくつかの実装形態では、精製された供給原料は、ステータプレートセグメントの両端の取り付けレールによって形成された出口開口部を通って流れることができる。
【0025】
[0041]いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメント上の1つ又は複数の入口位置は、ロータプレートセグメント精製領域によって覆われてもよく、又は部分的に覆われてもよい。入口位置及び出口位置は、ロータプレートセグメントの表面及び/又はステータプレートセグメントの表面に沿って特定の軸方向距離だけ互いに分離されてもよい。ステータプレートセグメント及びロータプレートセグメントの精製領域は、ロータプレートセグメント上の入口位置とステータプレートセグメント間、又はステータプレートセグメントの両端の出口位置との間の領域内のセグメントの表面上に配置され得る。したがって、供給原料は、入口位置から出口位置まで移動するために、精製ゾーンの長さにわたってロータ及びステータプレートセグメントに沿って流れることができる。
【0026】
[0042]図3Aは、本開示のいくつかの態様によるロータプレート要素300の一例を示す図である。複数のロータプレート要素300を円錐形ロータ支持フレームの周りに配置して、図1に示す円錐形状のロータ110を形成することができる。ロータプレート要素300は、図1に示す円錐形状のロータ110の回転軸「R」に対して長手方向に配置されたロータプレートセグメント310a及び310bを含むことができる。ロータプレートセグメント310aの第1の端部312aは、円錐形ロータ支持フレーム上に、円錐のより小さい端部に向かって配置されてもよい。ロータプレートセグメント310aの第2の端部314aは、円錐形ロータ支持フレーム上の中間点でロータプレートセグメント310bの第1の端部312bに隣接して配置されてもよい。ロータプレートセグメント310bの第2の端部314bは、円錐形ロータ支持フレーム上に、円錐のより大きい端部に向かって配置されてもよい。
【0027】
[0043]各ロータプレートセグメント310a、310bは、1つ又は複数の入口開口部320a、320bと、1つ又は複数のロータ精製領域315a、315bとを含むことができる。1つ又は複数の入口開口部320a、320bは、ロータプレートセグメント310a、310bの第1の端部312a、312bに配置されてもよい。1つ又は複数の入口開口部320a、320bは、供給原料がロータプレートセグメント310a、310bの背面305a、305bからロータプレートセグメント310a、310bの前面306a、306bに流れ、次いで精製領域315a、315bの上を流れることを可能にし得る。ロータ精製領域315a、315bは、筋及び溝のパターン、並びに/又は供給原料を精製するように設計された他の特徴を含むことができる。
【0028】
[0044]ロータプレートセグメント310a、310bの各々には、1つのロータ精製領域315a、315bが示されているが、ロータプレートセグメントは、2つ以上の精製領域を含むことができ、各精製領域は、筋及び溝の同じ又は異なるパターン、並びに/あるいは供給原料を精製するように構成された他の特徴を有することができる。いくつかの実装形態では、2つ以上の精製領域の間のロータプレートセグメントの領域に1つ又は複数の入口開口部を設けることができる。
【0029】
[0045]いくつかの実装形態では、各ロータプレート要素は、円錐形ロータの回転軸「R」に対して長手方向に配置された2つ以上のロータプレートセグメントを含むことができる。いくつかの実装形態では、円錐形の機械的リファイナは、ロータプレート要素ごとにただ1つのロータプレートセグメントを収容することができる。そのような実装形態では、ロータプレートセグメントは、1つ又は複数の入口開口部を有する1つの入口開口部位置、あるいは各々が1つ又は複数の入口開口部を含む複数の入口開口部位置を含むことができる。図3Bは、本開示のいくつかの態様による図3Aのロータプレート要素300の斜視図である。
【0030】
[0046]図4Aは、本開示のいくつかの態様によるステータプレート要素400の一例を示す図である。ステータプレート要素400は、取り付けレール450a~450dに取り付けられたステータプレートセグメント410a、410bを含むことができる。取り付けレール450a、450bは、ステータプレートセグメント410a、410bの第1の縁部411a、411bにそれぞれ結合されてもよい。取り付けレール450c、450dは、ステータプレートセグメント410a、410bの第2の縁部411c、411dにそれぞれ結合されてもよい。ステータプレートセグメント410a、410bの第1の縁部411a、411bは、第2の縁部411c、411dの反対側に配置されてもよい。ステータプレート要素400は、取り付けレール450a~450dを介して円錐形ステータ支持フレームに取り付けられ得る。図5は、本開示のいくつかの態様によるステータ支持フレームに取り付けられた取り付けレールを示す図である。図5に示すように、取り付けレール450a~450dは、円錐形ステータ支持フレーム510に取り付けられ得る。ステータプレートセグメント(例えば、ステータプレートセグメント410a、410b)は、適切な締結具を使用して取り付けレール450a~450dに取り付けられ得る。図5では、一組の取り付けレール450a~450dのみが示されているが、円錐形ステータ支持フレーム510の周りに複数の組の取り付けレールが配置されてもよい。さらに、取り付けレール450a、450b及び450c、450dは、ツーピースレールとして示されているが、いくつかの実装形態では、取り付けレール450a、450bは、単一ピースとして形成されてもよく、取り付けレール450c、450dは、単一ピースとして形成されてもよい。
【0031】
[0047]複数のステータプレート要素400を円錐形ステータ支持フレームの周りに配置して、図1に示す円錐形状のステータ110を形成することができる。図4Aに戻ると、ステータプレート要素400は、図1に示す円錐形ロータ120の回転軸「R」に対して長手方向に配置されてもよい。ステータプレートセグメント410aの第1の端部412aは、円錐形ステータ支持フレームに取り付けられた取り付けレール450a、450c上に、円錐のより小さい端部に向かって配置されてもよい。ステータプレートセグメント410aの第2の端部412bは、ステータプレートセグメント410bの第1の端部414aに面する取り付けレール450a、450c上に配置されてもよい。ステータプレートセグメント410bの第1の端部414aは、円錐形ステータ支持フレーム上の中間点で取り付けレール450b、450d上に配置されてもよい。ステータプレートセグメント410bの第2の端部414bは、円錐形ステータ支持フレーム上の取り付けレール450b、450d上に円錐のより大きい端部に向かって配置されてもよい。
【0032】
[0048]各ステータプレートセグメント410a、410bは、1つ又は複数のステータ精製領域415a、415bを含むことができる。ステータ精製領域415a、415bは、筋及び溝のパターン、並びに/又は供給原料を精製するように設計された他の特徴を含むことができる。出口開口部420a、420bは、ステータプレートセグメント410a、410bが取り付けレール450a~450d上に取り付けられる位置に応じて形成され得る。いくつかの実装形態では、ステータプレートセグメント410a、410bは、図4Aに示すように、出口開口部がステータプレートセグメント410a、410b間及びステータプレートセグメント410bの第2の端部414bに形成されるように、取り付けレール450a~450d上に取り付けられ得る。いくつかの実装形態では、ステータプレートセグメント410a、410bは、出口開口部がステータプレートセグメントの両端に形成されるように取り付けレール450a~450d上に取り付けられ得る。例えば、ステータプレートセグメント410aは、ステータプレートセグメント410aの第2の端部412bがステータプレートセグメント410bの第1の端部414aに当接するように取り付けレール450a、450bに取り付けられてもよく、それにより、ステータプレートセグメント410aの第1の端部412aに隣接し、ステータプレートセグメント410bの第2の端部414bに隣接する出口開口部が設けられる。
【0033】
[0049]いくつかの実装形態では、ステータプレートセグメント410bは、ステータプレートセグメント410bの第1の端部414aに配置された遮断部425を含むことができる。遮断部425は、ロータの入口開口部から入る供給原料が、ステータプレートセグメント410bの精製領域415bを通過することなく出口開口部420aを通って出るのを防止するように構成されてもよい。
【0034】
[0050]図4Bは、本開示のいくつかの態様による図4Aのステータプレート要素400の斜視図である。ステータプレートセグメント410a、410bは、ステータプレートセグメント410a、410bが取り付けられる取り付けレール450a~450dの厚さを考慮して、ロータプレートセグメントの厚さよりも厚さが薄くてもよい。
【0035】
[0051]図6Aは、本開示のいくつかの態様による対応するステータ及びロータプレート要素の上面斜視図である。図6Aは、円錐形のリファイナに設置されたときに現れるロータプレート要素610とステータプレート要素620との相対位置を示す。図6Aを参照すると、ロータプレート要素610は、図3Aに示すように、精製領域315a、315bを有するロータプレートセグメント310a、310bを含み得る。ロータプレートセグメント310a、310bは、円錐形ロータ支持フレーム(図示せず)に取り付けられ得る。ステータプレート要素620は、ステータプレートセグメント410a、410bと、取り付けレール450a、450c、及び450dのみが見える取り付けレール450a~450dとを含み得る。取り付けレール450a~450dは、円錐形ステータ支持フレーム(図5を参照)に取り付けられ得る。ステータプレートセグメント410a、410bは、図4Aに示すように精製領域415a、415bを含み得る。
【0036】
[0052]ロータプレートセグメント310aは、ロータプレートセグメント310aの精製領域315aとステータプレートセグメント410aの精製領域415aとの間に形成された精製ゾーン630に供給原料を供給することができる入口開口部320aを含むことができる。精製ゾーン630を通過した後、精製された供給原料は、長手方向に隣接するステータプレートセグメント410a、410bの間の領域の取り付けレールの間の空間によって形成された出口開口部420aを通って円錐形のリファイナから出ることができる。同様に、ロータプレートセグメント310bは、ロータプレートセグメント310bの精製領域315bとステータプレートセグメント410bの精製領域415bとの間に形成された精製ゾーン640に供給原料を供給することができる入口開口部320bを含むことができる。精製ゾーン640を通過した後、精製された供給原料は、ステータプレートセグメント410bの第2の端部414bの領域の取り付けレールの間の空間によって形成された出口開口部420bを通って円錐形のリファイナから出ることができる。取り付けレール間の空間によって形成されたステータプレートセグメント410bの第2の端部の出口開口部420bは、図6Aではロータプレートセグメント310bによって隠されている。供給原料入口開口部及び供給原料出口開口部は、供給原料入口開口部から精製ゾーンを通って供給原料出口開口部から出る供給原料の流れを促進するために、ロータの回転方向に対して軸方向に互いにオフセットされてもよい。いくつかの実装形態では、ステータプレートセグメント410bは、ロータプレートセグメント310bの入口開口部320bを通って入る供給原料が精製ゾーン640を通過することなく出口開口部420aから直接出るのを防ぐための遮断部425を含み得る。
【0037】
[0053]図6Bは、本開示のいくつかの態様による図6Aに示す対応するステータ及びロータプレート要素の底面斜視図である。図6Bを参照すると、ステータプレートセグメント410aは、取り付けレール450a、450cに取り付けられてもよい。ステータプレートセグメント410bは、取り付けレール450b、450dに取り付けられてもよい。出口開口部420aは、ステータプレートセグメント410aの第2の端部412bとステータプレートセグメント410bの第1の端部414aとの間の領域における取り付けレール450a、450c間の分離によって形成され得る。ロータプレートセグメント310aの一部は、出口開口部420aを通して見ることができる。別の出口開口部420bは、ステータプレートセグメント410bの第2の端部414bの領域における取り付けレール450b、450d間の分離によって形成され得る。ロータプレートセグメント310bの一部は、出口開口部420bを通して見ることができる。
【0038】
[0054]図7は、本開示のいくつかの態様による例示的なロータプレートセグメント710a、710b及びステータプレートセグメント720a、720bを有する円錐形のリファイナ700の精製ゾーン730a、730bを通る供給原料の流れ705の簡略化された例を示す図である。本明細書で使用する場合、「精製ゾーン」730a、730bは、精製ギャップを形成するロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントの精製領域として定義することができる。ロータプレートセグメント710a、710bは、図3に示すロータプレートセグメント310a、310bであってもよい。ステータプレートセグメント720a、720bは、図4に示すステータプレートセグメント410a、410bであってもよい。ステータプレートセグメント720a、720bは、取り付けレール723に結合されてもよい。取り付けレール723は、図4に示す取り付けレール450a~450dであってもよい。ロータプレートセグメント710a、710bの組み合わせは、本明細書ではロータプレート要素760と呼ぶことができ、ステータプレートセグメント720a、720bと取り付けレール723の組み合わせは、本明細書ではステータプレート要素770と呼ぶことができる。図7は、ロータプレート要素760を形成する2つのロータプレートセグメント710a、710bを示しているが、ロータプレート要素は、1つ、2つ、又は3つ以上のロータプレートセグメントによって形成されてもよい。同様に、ステータプレート要素は、1つ、2つ、又は3つ以上のステータプレートセグメントによって形成されてもよい。
【0039】
[0055]ロータプレートセグメント710a、710bは、入口開口部712a、712bと、ロータプレートセグメント精製領域714a、714bとを含むことができる。いくつかの実装形態では、入口開口部712a、712bは、ロータプレートセグメント精製領域714a、714b内に延在しなくてもよい。いくつかの実装形態では、入口開口部712a、712bは、ロータプレートセグメント精製領域714a、714b内に部分的に又は完全に延在し得る。ロータプレートセグメント710a、710bは、円錐形ロータ支持フレーム715に結合され得る。複数のロータプレートセグメントは、円錐形状を形成する円錐形ロータ支持フレーム715の周りに結合され得る。円錐形ロータ支持フレーム715及びロータプレートセグメントは、モータ(図示せず)によって駆動される軸716の周りを回転することができる。
【0040】
[0056]ステータプレートセグメント720a、720bは、ステータプレートセグメント精製領域724a、724bを含み得る。ステータプレートセグメント720a、720bは、取り付けレール723に結合されてもよく、取り付けレール723は、円錐形ステータ支持フレーム725に結合されてもよい。出口開口部722a、722bは、例えば図4B及び図6Bの出口開口部420a及び420bとして分かるように、ステータプレートセグメント720a、720bの端部の取り付けレールの間の分離によって形成されてもよい。いくつかの実装形態では、ステータプレートセグメント720a、720bの少なくとも一方は、ロータプレートセグメント内の入口開口部を通って入る供給原料が精製ゾーンを通過することなく出口開口部から直接出るのを防ぐように構成された遮断部735を含み得る。例えば、図7を参照すると、遮断部735は、入口開口部712bを通って入る供給原料が精製ゾーン730bを通過することなく出口開口部722aから直接出るのを防止することができる。
【0041】
[0057]複数のステータプレートセグメントは、ロータプレートセグメントによって形成された円錐形状の周りに配置された円錐形状を形成する円錐形ステータ支持フレーム725の周りに結合されてもよい。いくつかの実装形態では、円錐形ステータ支持フレーム725及びステータプレートセグメントは静止していてもよい。いくつかの実装形態では、円錐形ステータ支持フレーム725及びステータプレートセグメントは、円錐形ロータ支持フレーム715及びロータプレートセグメントの回転方向とは反対の方向に軸716の周りを回転することができる。
【0042】
[0058]いくつかの実装形態では、各ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントは、複数の精製ゾーンを形成することができる。各精製ゾーンについて、ロータプレートセグメント内の1つ又は複数の供給原料入口開口部は、ロータプレートセグメント精製領域の一端に配置されてもよく、ステータプレートセグメント内の1つ又は複数の供給原料出口開口部は、ステータプレートセグメント精製領域の反対側の端部に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントは、1つの入口及び1つの出口を有する単一の精製ゾーンを形成することができる。例えば、図7を参照すると、各対のロータプレートセグメント710a、710b(例えば、ロータプレート要素760)に対して、ただ1つの入口開口部712aが設けられてもよく、対応する対のステータプレートセグメント720a、720b(例えば、ステータプレート要素770)に対してただ1つの出口開口部722bが設けられてもよい。
【0043】
[0059]いくつかの実装形態では、精製ゾーンは、ロータ及びステータプレートセグメントの全長に及んでいなくてもよい。例えば、ロータプレートセグメント710a、710bはそれぞれ、入口開口部712a、712bと、精製領域間のセグメントの中間に追加の入口開口部とを有する2つの精製領域(例えば、各精製領域714a、714bは、各セグメントに対して2つの精製領域を形成するように分割され得る)を含むことができる。次いで、対応するステータプレート要素は、取り付けレール間の分離によって形成された出口開口部を有する4つのステータプレートセグメントを含むことができ、出口開口部は、隣接するステータプレートセグメントの間に配置され、及び/又はステータプレートセグメントの端部に隣接して配置される。
【0044】
[0060]精製ゾーンの入口開口部と出口開口部との間の領域は、筋及び溝のパターンによって実質的に覆われている。典型的には、ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントの精製領域は、直線状、湾曲状、屈曲状、又は構成の組み合わせであり得る構成で実質的に平行に延びる筋及び溝の比較的連続した設計によって覆われる。ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントの各精製領域は、筋及び溝の一定の設計で連続することができ、セクションで分離することができ、より粗いゾーン及びより細かいゾーンなどの筋及び溝の異なるパターンを有することができ、及び/又は異なる筋の高さ、異なる筋の角度などを有し得る。
【0045】
[0061]図7に示すように、加圧供給原料705は、ロータ内の入口開口部712a、712bを通って案内され得る。供給原料圧力、ロータバーに対する角度の影響、及び/又は回転ロータプレート要素760によって生成される遠心力により、供給原料705は、ロータプレートセグメント精製領域714a、714bと、供給原料705が精製されるステータプレートセグメント精製領域724a、724bとの間に形成された精製ゾーン730a、730bを通過することができる。
【0046】
[0062]組み合わされた供給力により、精製された供給原料706は、ステータプレートセグメント720a、720bの間で、ステータプレートセグメント720bの端部に隣接する出口開口部722a、722bを介して円錐形のリファイナから案内され得る。したがって、精製ゾーン730a、730bの両端の入口開口部712a、712b及び出口開口部722a、722bの位置決めにより、円錐形のリファイナに入る供給原料は、円錐形のリファイナを出る前に精製ゾーン730a、730bを通過し、それにより、供給原料が処理なしに円錐形のリファイナを通過する可能性が低くなる。
【0047】
[0063]各精製ゾーンに対する入口開口部の位置は、ロータプレートセグメント上に画定されてもよく、ロータプレートセグメントの長さに沿った画定された位置にあってもよい。いくつかの実装形態では、円錐形状のロータは、ロータプレートセグメント(例えば、ロータプレートセグメントごとに1つの入口開口部)の数と同じ数の入口開口部を有し得る。いくつかの実装形態では、各ロータプレートセグメントは、複数の入口開口部を有し得る。いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメントのすべてが1つ又は複数の入口開口部を持たなくてもよい。入口位置を作成する入口開口部のサイズ及び数は、その入口位置によって供給される画定された精製ゾーンを通過する必要がある要求された供給原料の流れ次第であり得る。
【0048】
[0064]各精製ゾーンに対する出口開口部の位置は、ステータプレートセグメントの位置に対して画定され得る。精製された供給原料は、ステータプレートセグメントの間又はステータプレートセグメントの端部に隣接する取り付けレールの間に形成された出口開口部を通って流れることができる。いくつかの実装形態では、精製された供給原料は、ステータプレートセグメントの両端で取り付けレールによって形成された出口開口部を通って流れることができる。出口開口部の位置は、少なくとも精製ゾーンを横切る距離だけロータ入口開口部に対してオフセットされてもよい。したがって、供給原料がロータプレートセグメントの入口開口部を通って入ると、供給原料は、出口開口部に到達する前に、ロータ精製領域とステータ精製領域との間に作成された精製ギャップ(例えば、精製ゾーン)に沿ってある程度の距離を移動する。
【0049】
[0065]精製ギャップに沿った入口開口部と出口開口部との間の距離は、例えば、50mm、300mm、又は別の距離であってもよい。いくつかの実装形態では、複数の精製ゾーンは、ロータとステータプレートセグメントとの間のギャップの長さに沿って配置されてもよく、各精製ゾーンは、ロータとステータの精製領域がそれらの間に及ぶ独自の入口及び出口位置を有してもよい。
【0050】
[0066]いくつかの実装形態では、2つ以上の精製ゾーンは、例えば、供給原料の流れが各セグメントに向かって又は各セグメントから離れて移動するときに、2つのロータプレートセグメント又は2つのステータプレートセグメントの間の中間点に、それぞれ共通の出口開口又は入口開口を有することができる。図8は、本開示のいくつかの態様による共通の出口開口部を有するロータ及びステータプレート要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。図8を参照すると、ロータプレート要素860は、ロータプレートセグメント810a、810bを含むことができる。ロータプレート要素860は、円錐形ロータ支持フレーム815に結合され得る。ステータプレート要素870は、ステータプレートセグメント820a、820b及び取り付けレール823を含むことができる。ステータプレートセグメント820a、820bは、取り付けレール823に結合されてもよく、取り付けレール823は、円錐形ステータ支持フレーム825に結合されてもよい。
【0051】
[0067]入口開口部812a、812bは、ロータプレートセグメント810a、810bの各々内のロータプレート要素860の両端の位置に配置され得る。出口開口部822は、ステータプレートセグメント820a、820bの間の中間点の位置に配置され得る。図8に示すように、供給原料805は、入口開口部812aに案内され、ロータプレートセグメント810a、810bとステータプレートセグメント820a、820bとの間の中間点に向かって精製ゾーン830aを通って移動することができる。同時に、供給原料805は、ロータプレート要素860の反対端の入口開口部812bに案内され、ロータプレートセグメント810a、810bとステータプレートセグメント820a、820bとの間の中間点に向かって精製ゾーン830bを通って反対方向に移動することができる。精製ゾーン830a、830bからの精製された供給原料806は、ステータプレートセグメント820a、820b間の共通出口開口部822を介して円錐形のリファイナから出ることができる。共通の出口開口部822は、ステータプレートセグメント820a、820bの隣接する端部の間の領域内の取り付けレール823の間の分離によって形成され得る。
【0052】
[0068]図9は、本開示のいくつかの態様による共通の入口開口部を有するロータ及びステータ要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。図9を参照すると、ロータプレート要素960は、ロータプレートセグメント910a、910bを含むことができる。ロータプレート要素960は、円錐形ロータ支持フレーム915に結合され得る。ステータ要素970は、ステータプレートセグメント920a、920b及び取り付けレール923を含むことができる。ステータプレートセグメント920a、920bは、取り付けレール923に結合されてもよく、取り付けレール923は、円錐形ステータ支持フレーム925に結合されてもよい。供給原料905は、ロータプレートセグメント910a、910bの間の中間点の位置に配置された共通の入口開口部912に案内されてもよい。
【0053】
[0069]図9に示すように、供給原料905は、精製ゾーン930aを通ってロータプレートセグメント910aの端部及び精製ゾーン930aを通るステータプレートセグメント920aの対応する端部に向かって一方向に移動することができる。同時に、供給原料905は、精製ゾーン930bを通ってロータプレートセグメント910bの端部及び精製ゾーン930bを通るステータプレートセグメント920bの対応する端部に向かって反対方向に移動することができる。精製ゾーン930aからの精製された供給原料906は、ステータプレートセグメント920aの出口開口部922aを介して円錐形のリファイナから出ることができ、精製ゾーン930bからの精製された供給原料906は、ステータプレートセグメント920bの出口開口部922bを介して円錐形のリファイナから出ることができる。
【0054】
[0070]いくつかの実装形態では、供給原料は、すべての精製ゾーンにおいて円錐形状の小さい方の端部から円錐形状の大きい方の端部に向かって流れることができる。いくつかの実装形態では、供給原料は、すべての精製ゾーンにおいて円錐形状の大きい方の端部から円錐形状の小さい方の端部に向かって流れることができる。いくつかの実装形態では、供給原料は、いくつかの精製ゾーンでは円錐形状の小さい方の端部から円錐形状の大きい方の端部に向かって流れることができるが、他の精製ゾーンでは円錐形状の大きい方の端部から円錐形状の小さい方の端部に向かって流れることができる。
【0055】
[0071]本開示のいくつかの態様によれば、ロータプレート要素は、代替的又は追加的に、取り付けレールを含むことができる。図10は、本開示のいくつかの態様による円錐形ロータ支持フレーム1010に取り付けられた取り付けレール1050a~1050dを示す斜視図である。取り付けレール1050a~1050dは、適切な締結具を用いて円錐形ロータ支持フレーム1010に取り付けられている。
【0056】
[0072]図11は、本開示のいくつかの態様によるロータプレート要素1100の斜視図である。ロータプレート要素1100は、ロータプレートセグメント1110a、1110b及び取り付けレール1050a~1050dを含むことができる。取り付けレール1050a~1050bは、ロータプレートセグメント1110a、1110bの第1の縁部1111a、1111bにそれぞれ結合されてもよい。取り付けレール1050c~1050dは、ロータプレートセグメント1110a、1110bの第2の縁部1111c、1111dにそれぞれ結合されてもよい。ロータプレートセグメント1110a、1110bの第1の縁部1111a、1111bは、第2の縁部1111c、1111dの反対側に配置されてもよい。ロータプレート要素1100は、取り付けレール1050a~1050dを介して円錐形ロータ支持フレーム1010に取り付けられ得る。ロータプレートセグメントは、適切な締結具を使用して取り付けレール1050a~1050dに取り付けられ得る。ロータプレートセグメント1110a、1110bは、ロータプレートセグメント1110a、1110bが取り付けられる取り付けレール1050a~1050dの厚さを考慮して、取り付けレールなしで使用されるロータプレートセグメントの厚さよりも厚さが薄くてもよい。図11では、一組の取り付けレール1050a~1050dのみが示されているが、円錐形ロータ支持フレーム1010の周りに複数の組の取り付けレールが配置されてもよい。さらに、取り付けレール1050a、1050c及び1050b、1050dは、ツーピースレールとして示されているが、いくつかの実装形態では、取り付けレール1050a、1050cは、単一ピースとして形成されてもよく、取り付けレール1050b、1050dは、単一ピースとして形成されてもよい。
【0057】
[0073]複数のロータプレート要素1100を円錐形ロータ支持フレームの周りに配置して、図1に示す円錐形ロータ110を形成することができる。図11に戻ると、ロータプレート要素1100は、図1に示す円錐形ロータ110の回転軸「R」に対して長手方向に配置されてもよい。ロータプレートセグメント1110aの第1の端部1112aは、円錐形ロータ支持フレームに取り付けられた取り付けレール1050a、1050c上に、円錐のより小さい端部に向かって配置されてもよい。ロータプレートセグメント1110aの第2の端部1112bは、ロータプレートセグメント1110bの第1の端部1114aに面する取り付けレール1050a、1050c上に配置されてもよい。ロータプレートセグメント1110bの第1の端部1114aは、円錐形ロータ支持フレーム上の中間点で取り付けレール1050b、1050d上に配置されてもよい。ロータプレートセグメント1110bの第2の端部1114bは、円錐形ステータ支持フレーム上の取り付けレール1050b、1050d上に円錐のより大きい端部に向かって配置されてもよい。
【0058】
[0074]各ロータプレートセグメント1110a、1110bは、1つ又は複数のロータ精製領域1115a、1115bを含み得る。ロータ精製領域1115a、1115bは、筋及び溝のパターン、並びに/又は供給原料を精製するように設計された他の特徴を含むことができる。入口開口部1120a、1120bは、ロータプレートセグメント1110a、1110bが取り付けレール1050a~1050d上に取り付けられる位置にしたがって形成され得る。いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメント1110a、1110bは、図11に示すように、入口開口部1120a、1120bがロータプレートセグメント1110a、1110bの間に、ロータプレートセグメント1110aの第1の端部1112aに隣接して形成されるように、取り付けレール1050a~1050dに取り付けられ得る。いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメント1110a、1110bは、入口開口部がロータプレートセグメントの両端に形成されるように取り付けレール1050a~1050d上に取り付けられ得る。例えば、ロータプレートセグメント1110bは、ロータプレートセグメント1110aの第2の端部1112bがロータプレートセグメント1110bの第1の端部1114aに当接するように取り付けレール1050a~1050dに取り付けられてもよく、それにより、ロータプレートセグメント1110aの第1の端部1112aに隣接し、ロータプレートセグメント1110bの第2の端部1114bに隣接する入口開口部が設けられる。
【0059】
[0075]入口開口部1120aは、ロータプレートセグメント1110aの第1の端部1112aに隣接する領域内の取り付けレール1050a~1050cの間の空間によって形成され得る。入口開口部1120bは、ロータプレートセグメント1110a、1110bの間の領域内の取り付けレールの間の空間によって形成され得る。いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメント1110bは、ロータプレートセグメント1110bの第1の端部1114aに配置された遮断部1125を含むことができる。遮断部1125は、ロータの入口開口部1120bから入る供給原料が、ロータプレートセグメント1110bの精製領域1115bを通過することなく出口開口部を通って出るのを防止するように構成されてもよい。
【0060】
[0076]図12は、本開示のいくつかの態様による例示的なロータプレートセグメント1110a、1110b及びステータプレートセグメント720a、720bを有する円錐形のリファイナ1200の精製ゾーン1230a、1230bを通る供給原料の流れ1205の簡略化された例を示す図である。本明細書で使用する場合、「精製ゾーン」1230a、1230bは、精製ギャップを形成するロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントの精製領域として定義することができる。ロータプレートセグメント1110a、1110bは、取り付けレール1221に結合されてもよい。取り付けレール1221は、図11に示す取り付けレール1050a~1050dであってもよい。ステータプレートセグメント720a、720bは、図4に示すステータプレートセグメント410a、410bであってもよい。ステータプレートセグメント720a、720bは、取り付けレール1223に結合されてもよい。取り付けレール1223は、図4に示す取り付けレール450a~450dであってもよい。
【0061】
[0077]ロータプレートセグメント1110a、1110bの組み合わせは、本明細書ではロータプレート要素1260と呼ぶことができ、ステータプレートセグメント720a、720bと取り付けレール723の組み合わせは、本明細書ではステータ要素1270と呼ぶことができる。図12は、ロータプレート要素1260を形成する2つのロータプレートセグメント1110a、1110bを示しているが、ロータプレート要素は、1つ、2つ、又は3つ以上のロータプレートセグメントによって形成されてもよい。同様に、ステータ要素は、1つ、2つ、又は3つ以上のステータプレートセグメントによって形成されてもよい。
【0062】
[0078]ロータプレートセグメント1110a、1110bは、取り付けレール1221に結合されてもよく、取り付けレール1221は、円錐形ロータ支持フレーム1215に結合されてもよい。複数のロータプレートセグメントは、円錐形状を形成する円錐形ロータ支持フレーム1215の周りに結合され得る。円錐形ロータ支持フレーム1215及びロータプレートセグメントは、モータ(図示せず)によって駆動される軸1216の周りを回転することができる。ロータプレートセグメント1110a、1110bは、入口開口部1220a、1220bがロータプレートセグメント1110a、1110bの間に、ロータプレートセグメント1110aの第1の端部に隣接して形成される(図11参照)ように、取り付けレール1221に取り付けられ得る。
【0063】
[0079]ステータプレートセグメント720a、720bは、ステータプレートセグメント精製領域715a、715bを含み得る。ステータプレートセグメント720a、720bは、取り付けレール1223に結合されてもよく、取り付けレール1223は、円錐形ステータ支持フレーム1225に結合されてもよい。出口開口部1222a、1222bは、例えば図4B及び図6Bの出口開口部420a及び420bとして分かるように、ステータプレートセグメント720a、720bの端部の取り付けレールの間の分離によって形成されてもよい。いくつかの実装形態では、ステータプレートセグメント720a、720bの少なくとも一方は、ロータプレートセグメント内の入口開口部を通って入る供給原料が精製ゾーンを通過することなく出口開口部から直接出るのを防ぐように構成された遮断部735を含み得る。例えば、図12を参照すると、遮断部735は、入口開口部1220bを通って入る供給原料が精製ゾーン1230aを通過することなく出口開口部1222aから直接出るのを防止することができる。
【0064】
[0080]複数のステータプレートセグメントは、ロータプレートセグメントによって形成された円錐形状の周りに配置された円錐形状を形成する円錐形ステータ支持フレーム1225の周りに結合されてもよい。いくつかの実装形態では、円錐形ステータ支持フレーム1225及びステータプレートセグメントは静止していてもよい。いくつかの実装形態では、円錐形ステータ支持フレーム1225及びステータプレートセグメントは、円錐形ロータ支持フレーム1215及びロータプレートセグメントの回転方向とは反対の方向に軸1216の周りを回転することができる。
【0065】
[0081]いくつかの実装形態では、各ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントは、複数の精製ゾーンを形成することができる。各精製ゾーンについて、1つ又は複数の供給原料入口開口部は、ロータプレートセグメントのための取り付けレールの間の分離によって形成されてもよく、かつロータプレートセグメントの一方の端部に隣接して配置されてもよく、1つ又は複数の供給原料出口開口部は、ステータプレートセグメントのための取り付けレールの間の分離によって形成されてもよく、かつステータプレートセグメント精製領域の反対側の端部に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントは、1つの入口開口部の位置及び1つの出口開口部の位置を有する単一の精製ゾーンを形成することができる。例えば、図12を参照すると、各対のロータプレートセグメント1110a、1110b(例えば、ロータプレート要素1260)に対して、ただ1つの入口開口部が設けられてもよく、対応する対のステータプレートセグメント720a、720b(例えば、ステータ要素1270)に対してただ1つの出口開口部が設けられてもよい。
【0066】
[0082]精製ゾーンの入口開口部と出口開口部との間の領域は、筋及び溝のパターンによって実質的に覆われている。典型的には、ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントの精製領域は、直線状、湾曲状、屈曲状、又は構成の組み合わせであり得る構成で実質的に平行に延びる筋及び溝の比較的連続した設計によって覆われる。ロータプレートセグメント及びステータプレートセグメントの各精製領域は、筋及び溝の一定の設計で連続することができ、セクションで分離することができ、より粗いゾーン及びより細かいゾーンなどの筋及び溝の異なるパターンを有することができ、及び/又は異なる筋の高さ、異なる筋の角度などを有し得る。
【0067】
[0083]図12に示すように、加圧供給原料1205は、ロータプレート要素1260内取り付けレール1221によって形成された入口開口部1220a、1220bを通って案内され得る。供給原料圧力、ロータバーに対する角度の影響、及び/又は回転ロータプレート要素1260によって生成される遠心力により、供給原料1205は、ロータプレートセグメント精製領域1115a、1115bと、供給原料705が精製されるステータプレートセグメント精製領域715a、715bとの間に形成された精製ゾーン1230a、1230bを通過することができる。
【0068】
[0084]組み合わされた供給力により、精製された供給原料1206は、ステータプレートセグメント720a、720bの間で、ステータプレートセグメント720bの端部に隣接する出口開口部1222a、1222bを介して円錐形のリファイナから案内され得る。したがって、精製ゾーン1230a、1230bの両端の入口開口部1220a、1220b及び出口開口部1222a、1222bの位置決めにより、円錐形のリファイナに入る供給原料は、円錐形のリファイナを出る前に精製ゾーン1230a、1230bを通過し、それにより、供給原料が処理なしに円錐形のリファイナを通過する可能性が確実に低くなる。
【0069】
[0085]各精製ゾーンに対する入口開口部の位置は、取り付けレール上のロータプレートセグメントの位置にしたがって画定され得る。生の供給原料は、ロータプレートセグメントの端部の間の、又はロータプレートセグメントの端部に隣接する取り付けレールの間に形成された入口開口部を通って流れることができる。いくつかの実装形態では、生の供給原料は、ロータプレートセグメントの両端で取り付けレールによって形成された入口開口部を通って流れることができる。
【0070】
[0086]各精製ゾーンに対する出口開口部の位置は、取り付けレール上のステータプレートセグメントの位置に対して画定され得る。精製された供給原料は、ステータプレートセグメントの端部の間の、又はステータプレートセグメントの端部に隣接する取り付けレールの間に形成された出口開口部を通って流れることができる。いくつかの実装形態では、精製された供給原料は、ステータプレートセグメントの両端で取り付けレールによって形成された出口開口部を通って流れることができる。出口開口部の位置は、少なくとも精製ゾーンを横切る距離だけロータ入口開口部に対してオフセットされてもよい。したがって、供給原料がロータプレート要素の入口開口部を通って入ると、供給原料は、ステータ要素内の出口開口部に到達する前に、ロータ精製領域とステータ精製領域との間に作成された精製ギャップ(例えば、精製ゾーン)に沿ってある程度の距離を移動する。
【0071】
[0087]精製ギャップに沿った入口開口部と出口開口部との間の距離は、例えば、50mm、300mm、又は別の距離であってもよい。いくつかの実装形態では、複数の精製ゾーンは、ロータとステータプレートセグメントとの間のギャップの長さに沿って配置されてもよく、各精製ゾーンは、ロータとステータの精製領域がそれらの間に及ぶ独自の入口及び出口位置を有してもよい。
【0072】
[0088]いくつかの実装形態では、2つ以上の精製ゾーンは、例えば、供給原料の流れが各セグメントに向かって又は各セグメントから離れて移動するときに、2つのロータプレートセグメント又は2つのステータプレートセグメントの間の中間点に、それぞれ共通の出口開口又は入口開口を有することができる。図13は、本開示のいくつかの態様による共通の出口開口部を有するロータ及びステータ要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。図13を参照すると、ロータプレート要素1360は、取り付けレール1321に結合されたロータプレートセグメント1110a、1110bを含んでもよく、取り付けレール1321は、円錐形ロータ支持フレーム1315に結合されてもよい。ステータ要素1370は、取り付けレール1323に結合されたステータプレートセグメント720a、720bを含んでもよく、取り付けレール1423は、円錐形ステータ支持フレーム1325に結合されてもよい。
【0073】
[0089]入口開口部1320a、1320bは、ロータプレートセグメント1110a、1110bの両端に隣接するロータプレート要素1360の位置に配置され得る。出口開口部1322aは、ステータプレートセグメント720a、720bの間の中間点の位置に配置され得る。図13に示すように、供給原料1305は、入口開口部1320aに案内され、ロータプレートセグメント1110a、1110bとステータプレートセグメント720a、720bとの間の中間点に向かって精製ゾーン1330aを通って移動することができる。同時に、供給原料1305は、ロータプレート要素1360の反対端の入口開口部1320bに案内され、ロータプレートセグメント1110a、1110bとステータプレートセグメント720a、720bとの間の中間点に向かって精製ゾーン1330bを通って反対方向に移動することができる。精製ゾーン1330a、1330bからの精製された供給原料1306は、ステータプレートセグメント720a、720bの間の共通出口開口部1322を介して円錐形のリファイナから出ることができる。共通の出口開口部1322は、ステータプレートセグメント720a、720bの隣接する端部の間の領域内の取り付けレール723の間の分離によって形成され得る。
【0074】
[0090]図14は、本開示のいくつかの態様による共通の入口開口部を有するロータ及びステータ要素の例のための供給原料の流れを示す簡略図である。図14を参照すると、ロータプレート要素1460は、取り付けレール1421に結合されたロータプレートセグメント1110a、1110bを含むことができる。ステータ要素1470は、取り付けレール1423に結合されたステータプレートセグメント720a、720bを含んでもよく、取り付けレール1421は、円錐形ロータ支持フレーム1415に結合されてもよい。ステータプレートセグメント720a、720bは、取り付けレール1423に結合されてもよく、取り付けレール1423は、円錐形ステータ支持フレーム1425に結合されてもよい。供給原料1405は、ロータプレートセグメント1110a、1110bの間の中間点の位置に配置された共通の入口開口部1422に案内されてもよい。
【0075】
[0091]図14に示すように、供給原料1405は、精製ゾーン1430aを通ってロータプレートセグメント1110aの端部及びステータプレートセグメント720aの対応する端部に向かって一方向に移動することができる。同時に、供給原料1405は、精製ゾーン1430bを通ってロータプレートセグメント1110bの端部及びステータプレートセグメント720bの対応する端部に向かって反対方向に移動することができる。精製ゾーン1430a、1430bからの精製された供給原料1406は、ステータプレートセグメント720aの出口開口部1422aを介して円錐形のリファイナから出ることができ、精製ゾーン1430bからの精製された供給原料1406は、ステータプレートセグメント720bの端部に隣接する出口開口部1422bを介して円錐形のリファイナから出ることができる。
【0076】
[0092]いくつかの実装形態では、供給原料は、すべての精製ゾーンにおいて円錐形状の小さい方の端部から円錐形状の大きい方の端部に向かって流れることができる。いくつかの実装形態では、供給原料は、すべての精製ゾーンにおいて円錐形状の大きい方の端部から円錐形状の小さい方の端部に向かって流れることができる。いくつかの実装形態では、供給原料は、いくつかの精製ゾーンでは円錐形状の小さい方の端部から円錐形状の大きい方の端部に向かって流れることができるが、他の精製ゾーンでは円錐形状の大きい方の端部から円錐形状の小さい方の端部に向かって流れることができる。
【0077】
[0093]本明細書に記載の実施例及び実施形態は、例示のみを目的としている。それに照らして様々な修正又は変更が当業者には明らかであろう。これらは、本出願の精神及び範囲、並びに添付の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素であって、
少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の端部に配置された少なくとも1つの供給原料入口開口部と、
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部と前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の端部との間に配置されたロータプレートセグメント精製領域と、
を備える前記少なくとも1つのロータプレートセグメント
を備えるロータプレート要素と、
ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備える、ステータプレート要素と、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される、リファイナプレート要素。
【請求項2】
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域が互いに対向するように、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの反対側に配置され、
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部および前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域によって形成された精製ゾーンによって分離されている、請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項3】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの端部に隣接する前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離で形成される、請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項4】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域と前記ステータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンの第1の端部に供給原料を案内するように構成され、
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記精製ゾーンの第2の端部からの精製された供給原料を案内するように構成され、前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記円錐形の機械的リファイナのロータの回転軸に対して軸方向に前記精製ゾーンによって、前記少なくとも1つの供給原料出口開口部から分離される、
請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項5】
複数のロータプレート要素が円錐形ロータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のロータを形成し、
対応する複数のステータプレート要素が、円錐形ステータ支持フレーム上に組み立てられて、円錐形状のロータを取り囲む円錐形状のステータを形成する、
請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項6】
前記ロータプレート要素の前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、供給原料が前記ロータプレートセグメントの背面から前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域によって形成された精製ギャップに流れることを可能にし、
前記ステータプレート要素の前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、供給原料が前記精製ギャップから前記ステータプレートセグメントの背面に流れることを可能にする、
請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項7】
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料入口開口部に隣接する遮断部をさらに備え、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料出口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項1に記載のリファイナプレート要素。
【請求項8】
円錐形の機械的リファイナ用のリファイナプレート要素であって、
ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成される、
ステータプレート要素と、
ロータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第3の取り付けレールと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第4の取り付けレールと、
を備えるロータプレート要素と、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのステータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成され、
前記第3の取り付けレールおよび前記第4の取り付けレールが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのロータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントによって覆われていない前記第3の取り付けレールと前記第4の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料入口開口部を形成するように構成される、リファイナプレート要素。
【請求項9】
前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域が互いに対向するように、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの反対側に配置され、
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部および前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域および前記ステータプレートセグメント精製領域によって形成された精製ゾーンによって分離されている、請求項8に記載のリファイナプレート要素。
【請求項10】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの端部に隣接する前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離で形成される、請求項8に記載のリファイナプレート要素。
【請求項11】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの端部に隣接する前記第3の取り付けレールと前記第4の取り付けレールとの間の分離で形成される、請求項8に記載のリファイナプレート要素。
【請求項12】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域と前記ステータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンの第1の端部に供給原料を案内するように構成され、
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記精製ゾーンの第2の端部からの精製された供給原料を案内するように構成され、前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記円錐形の機械的リファイナのロータの回転軸に対して軸方向に前記精製ゾーンによって、前記少なくとも1つの供給原料出口開口部から分離される、
請求項に記載のリファイナプレート要素。
【請求項13】
複数のロータプレート要素が円錐形ロータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のロータを形成し、
対応する複数のステータプレート要素が、円錐形ステータ支持フレーム上に組み立てられて、前記円錐形状のロータを取り囲む円錐形状のステータを形成する、請求項に記載のリファイナプレート要素。
【請求項14】
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料入口開口部に隣接する遮断部をさらに備え、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの前記少なくとも1つの供給原料出口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項に記載のリファイナプレート要素。
【請求項15】
円錐形の機械的リファイナ用のステータプレート要素であって、
ステータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのステータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのステータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのステータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのステータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナの円錐形ステータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントによって覆われていない前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料出口開口部を形成するように構成される、ステータプレート要素。
【請求項16】
前記ステータプレート要素が、円錐形ステータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のステータを形成する複数のステータプレート要素のうちの1つである、請求項15に記載のステータプレート要素。
【請求項17】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記円錐形ステータ支持フレームの回転軸に対して軸方向に少なくとも1つの供給原料入口開口部からオフセットされている、請求項15に記載のステータプレート要素。
【請求項18】
前記少なくとも1つの供給原料出口開口部が、前記ステータプレートセグメント精製領域とロータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンから供給原料を案内するように構成される、請求項15に記載のステータプレート要素。
【請求項19】
前記少なくとも1つのステータプレートセグメントが、少なくとも1つのロータプレートセグメントの少なくとも1つの供給原料入口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項18に記載のステータプレート要素。
【請求項20】
前記遮断部が、前記少なくとも1つの供給原料入口開口部に入る供給原料が前記少なくとも1つの供給原料出口開口部を通って直接出るのを防止するように構成される、請求項19に記載のステータプレート要素。
【請求項21】
円錐形の機械的リファイナ用のロータプレート要素であって、
ロータプレートセグメント精製領域を有する少なくとも1つのロータプレートセグメントと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第1の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第1の取り付けレールと、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの前記第1の縁部の反対側の前記少なくとも1つのロータプレートセグメントの第2の縁部で前記少なくとも1つのロータプレートセグメントに結合するように構成された第2の取り付けレールと、
を備え、
前記第1の取り付けレールおよび前記第2の取り付けレールが、前記少なくとも1つのロータプレートセグメントを前記円錐形の機械的リファイナのロータ支持フレームに取り付けるように構成され、
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントによって覆われていない前記第1の取り付けレールと前記第2の取り付けレールとの間の分離が、少なくとも1つの供給原料入口開口部を形成するように構成される、ロータプレート要素。
【請求項22】
前記ロータプレート要素が、円錐形ロータ支持フレーム上に組み立てられて円錐形状のロータを形成する複数のロータプレート要素のうちの1つである、請求項21に記載のロータプレート要素。
【請求項23】
前記少なくとも1つの供給原料入口開口部が、前記ロータプレートセグメント精製領域とステータプレートセグメント精製領域との間の精製ゾーンに供給原料を案内するように構成される、請求項21に記載のロータプレート要素。
【請求項24】
前記少なくとも1つのロータプレートセグメントが、少なくとも1つのステータプレートセグメントの少なくとも1つの供給原料出口開口部に隣接する遮断部をさらに備える、請求項21に記載のロータプレート要素。
【国際調査報告】