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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(54)【発明の名称】トイレ用ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A47K 11/10 20060101AFI20230526BHJP
【FI】
A47K11/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022560978
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(85)【翻訳文提出日】2022-10-25
(86)【国際出願番号】 AU2021050352
(87)【国際公開番号】W WO2021212169
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】2020901253
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2020904562
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522391637
【氏名又は名称】ベストビュー インベストメンツ ピーティーワイ エルティーディ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ピットリーニ,ジュゼッペ
(72)【発明者】
【氏名】ウェルジュティナ,アルド
(72)【発明者】
【氏名】コーリー,エドワード ジョセフ
【テーマコード(参考)】
2D036
【Fターム(参考)】
2D036DA22
(57)【要約】
第1の端部(18)にハンドル(14)、及び第2の端部(19)にブラシヘッド(16)を有するシャフト(12)を備えた、トイレ用ブラシ(10)。空洞(22)は、タブレットシート(26)を受入れるために、ハンドル(14)内に設けられる。タブレット(28)は、ハンドル(14)のアパーチャ(24)を通して、タブレットシート(26)のポケット(30)を押込むことで分配され得る。シャフト(12)は、ハンドル(14)からブラシヘッド(16)まで延びたボア(20)を含み、それによって、タブレット(28)がシート(26)から分配されたときに、タブレット(28)はボア(20)を通して落下でき、タブレットは溶解し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ用ブラシであって、
第1の端部にハンドル、及び第2の端部にブラシヘッドを有するシャフトと、
タブレットシートを受入れるための、前記ハンドル内の空洞であって、前記タブレットシートは、タブレットが受入れられる複数のポケット、及び前記ポケットを囲んだカバーシートを含み、それによって前記タブレットが、前記ポケットを押込んで前記カバーシートを破ることによって分配され得る、前記ハンドル内の空洞と、
それを通して前記シートの前記ポケットにアクセス可能な、前記ハンドルの複数のアパーチャと、
を備え、
前記シャフトは、前記ハンドルから、隣接した前記ブラシヘッドまで延びたボアを含み、それによって、前記タブレットが前記シートから分配されたときに、前記タブレットは前記ボアを通して落下でき、前記タブレットはトイレの中で溶解し得る、トイレ用ブラシ。
【請求項2】
前記ブラシヘッドは、前記シャフトの前記ボアと連通した内管を含み、それによって前記タブレットは内管の中に落下する、請求項1に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項3】
前記内管の下端部は、前記ブラシヘッドの出口に隣接して位置され、それによって前記タブレットは、前記内管を通して前記ブラシヘッドから出口を介して外部へ落下し得る、請求項2に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項4】
可撓性被覆部材は、前記ハンドルに設けられ、かつ前記アパーチャを通して外側に延びた可撓性ドームを有し、それによって前記可撓性ドームは押圧されて、前記タブレットを前記タブレットシートから空洞の中に外側へ押込み得る、請求項1~3のうちいずれか一項に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項5】
前記アパーチャは、前記ハンドルの長さに沿って延びたラインに設けられる、請求項1~4のうちいずれか一項に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項6】
前記ハンドルは、前記シャフトに接続されたハンドル本体、及び取り外し可能なハンドルカバーを備え、前記アパーチャは前記ハンドルカバーに設けられる、請求項1~5のうちいずれか一項に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項7】
前記ハンドルカバーは、前記ハンドルの第1の端部から前記ハンドルの第2の端部まで延びた、細長い部材を備え、前記ハンドルカバーを長手方向に前記シャフトから摺動させて離すことによって、取り外し可能である、請求項6に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項8】
前記空洞には、前記タブレットシートの縁部における窪みの中に係合する複数のタブが設けられ、前記タブレットシートを、前記ポケットが前記アパーチャを通して延びるように位置付ける、請求項1~7のうちいずれか一項に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項9】
前記窪みは、前記タブレットシートの長手方向の両縁部に設けられる、請求項7に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項10】
前記タブレットは、洗浄剤が外部に拡がるのを促進するための発泡化合物、及び着色剤を含む、請求項1~9のうちいずれか一項に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項11】
トイレ用ブラシであって、
第1の端部にハンドルを有するシャフトと、
前記シャフトの第2の端部から外側に延びた可撓性内管と、
各々が、周辺部の周りから外側に延びた洗浄突出部を含んだ、複数の本体セグメントと、
を備え、
前記本体セグメントの各々は、中央穴を含み、それを通して前記内管は受入れられ、それによって使用中の前記内管の屈曲は、前記本体セグメントの各々における前記洗浄突出部の角が、前記シャフトの長手方向軸に対する垂直面から離れるのを可能にし、それによって、隣接した前記本体セグメントから形成されたブラシヘッドが、使用中に湾曲するのを可能にする、トイレ用ブラシ。
【請求項12】
前記本体セグメントは各々、前記本体セグメントの中心が共通の長手方向軸に位置されるように配置された円形プレートを備える、請求項11に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項13】
前記洗浄突出部は、ブリッスル及び可撓性洗浄フィンの両方を備える、請求項12に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項14】
前記洗浄フィンは可撓性ディスクを備え、前記可撓性ディスクは、前記本体セグメントの周辺部から外側に延び、かつ径方向外側に延びたアーム部分を有する、請求項13に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項15】
前記本体セグメントの各々には、ブリッスルまたはフィンのいずれかが交互に設けられる、請求項14に記載のトイレ用ブラシ。
【請求項16】
トイレ用洗浄タブレットを分配するための、タブレットシートであって、
前記タブレットシートの第1の端部から第2の端部までの長さに沿って配置され、各々が溶解可能なタブレットを受入れる、複数のポケットと、
前記ポケットの各々を囲んで前記タブレットを保持するために、前記タブレットシートの第1の側において全体にわたって延びた、カバーシートと、
前記シートをハンドルに対して位置付けるよう、トイレ用ブラシの前記ハンドルにおける突起部を受入れるための、前記タブレットシートの側部における、1つまたは複数の窪みと、
を備える、タブレットシート。
【請求項17】
前記窪みは、前記タブレットシートの長手方向の両側に設けられる、請求項16に記載のタブレットシート。
【請求項18】
前記窪みは、前記タブレットシートの上端部及び下端部に設けられる、請求項16または17に記載のタブレットシート。
【請求項19】
前記タブレットは、前記洗浄剤が外部に拡がるのを促進するための発泡化合物を含む、請求項16~18のうちいずれか一項に記載のタブレットシート。
【請求項20】
前記タブレットは着色剤を含む、請求項19に記載のタブレットシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレ用ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレ用ブラシは、一般的に一方の端部にブリッスルを有する単純なハンドルを備える。ブリッスルは、便器の内側表面を洗浄するために使用され、同時に洗浄液がトイレの中に注がれることが多い。これは、トイレ用ブラシ、及び洗浄液のボトルの両方を取り扱うことを必要とする。トイレを洗浄するために使用される化学薬品を、皮膚に接触させないことが好ましいことを考えると、これは一般的に望ましくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、迅速で容易に、かつ洗浄化学薬品を使用者の手に近付けない方法で、トイレの中に洗浄剤を適用可能にすることを目的とした特徴を有する、トイレ用ブラシに関する。このトイレ用ブラシは、便器の湾曲した内側表面の周りを洗浄する機能を向上させる特徴も含む。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つの態様によると:
第1の端部にハンドル、及び第2の端部にブラシヘッドを有するシャフト;
タブレットシートを受入れるための、ハンドル内の空洞であって、このタブレットシートは、タブレットが受入れられる複数のポケット、及びこれらポケットを囲んだカバーシートを含み、それによってタブレットが、ポケットを押込んでカバーシートを破ることによって分配され得る、ハンドル内の空洞;及び
それを通してシートのポケットにアクセス可能な、ハンドルの複数のアパーチャ;
を備えた、トイレ用ブラシが提供され、
シャフトは、ハンドルから隣接したブラシヘッドまで延びたボアを含み、それによって、タブレットがシートから分配されたときに、タブレットはこのボアを通して落下できるので、タブレットはトイレの中で溶解し得る。
【0005】
好ましくは、ブラシヘッドは、シャフトのボアと連通した内管を含み、それによってタブレットは、内管の中に落下する。
【0006】
好ましくは内管の下端部は、ブラシヘッドの出口に隣接して位置され、それによってタブレットは、内管を通してブラシヘッドから出口を介して外部へ落下し得る。
【0007】
好ましくは、可撓性被覆部材は、ハンドルに設けられ、かつアパーチャを通して外側に延びた可撓性ドームを有し、それによって可撓性ドームは押圧されて、タブレットを、タブレットシートから空洞の中へ、外側に押込み得る。
【0008】
好ましい実施形態において、アパーチャは、ハンドルの長さに沿って延びたラインに設けられる。
【0009】
好ましくは、ハンドルは、シャフトに接続されたハンドル本体、及び取り外し可能なハンドルカバーを備え、アパーチャはハンドルカバーに設けられる。
【0010】
好ましくは、ハンドルカバーは、ハンドルの第1の端部からハンドルの第2の端部まで延びた、細長い部材を備え、それは、ハンドルカバーを長手方向にシャフトから摺動させて離すことによって、取り外し可能である。
【0011】
好ましい実施形態において、空洞には、タブレットシートの縁部における窪みの中に係合する複数のタブが設けられ、タブレットシートを、ポケットがアパーチャを通して延びるように位置付ける。
【0012】
好ましくは、これら窪みは、タブレットシートの長手方向の両縁部に設けられる。
【0013】
好ましくは、タブレットは、洗浄剤及び着色剤が外部に拡がるのを促進するために、発泡化合物を含む。
【0014】
本発明の第2の態様によると:
第1の端部にハンドルを有するシャフト;
シャフトの第2の端部から外側に延びた可撓性内管;及び
各々が、周辺部の周りから外側に延びた洗浄突出部を含んだ、複数の本体セグメント;
を備えたトイレ用ブラシが提供され、
本体セグメントの各々は、中央穴を含み、それを通して内管は受入れられ、それによって使用中の内管の屈曲は、本体セグメントの各々における洗浄突出部の角が、シャフトの長手方向軸に対する垂直面から離れるのを可能にし、それによって、隣接した本体セグメントから形成されたブラシヘッドが、使用中に湾曲するのを可能にする。
【0015】
好ましくは、本体セグメントは各々、本体セグメントの中心が共通の長手方向軸に位置されるように配置された円形プレートを備える。
【0016】
好ましくは、洗浄突出部は、ブリッスル及び可撓性洗浄フィンの両方を備える。
【0017】
好ましくは、洗浄フィンは可撓性ディスクを備える。可撓性ディスクは、本体セグメントの周辺部から外側に延び、かつ径方向外側に延びたアーム部分を有する。
【0018】
好ましくは、本体セグメントの各々には、ブリッスルまたはフィンのいずれかが交互に設けられる。
【0019】
本発明の第3の態様によると、トイレ用洗浄タブレットを分配するためのタブレットシートが提供され、このタブレットシートは:
第1の端部から第2の端部までの、タブレットシートの長さに沿って配置され、各々が溶解可能なタブレットを受入れる複数のポケット;
ポケットの各々を囲んでタブレットを保持するために、タブレットシートの第1の側において全体にわたって延びた、カバーシート;及び
シートをハンドルに対して位置付けるよう、トイレ用ブラシのハンドルにおける突起部を受入れるための、タブレットシートの側部における1つまたは複数の窪み、
を備える。
【0020】
好ましくは、これら窪みは、タブレットシートの長手方向の両側に設けられる。
【0021】
好ましくは、これら窪みは、タブレットシートの上端部及び下端部に設けられる。
【0022】
好ましくは、タブレットは、洗浄剤が外部に拡がるのを促進するために、発泡化合物を含む。
【0023】
好ましくは、タブレットは着色剤を含む。
【0024】
次に本発明を、以下の図面を参照して、例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明によるトイレ用ブラシの、上から見た斜視図である。
図2図1のトイレ用ブラシの前面図である。
図3図1のトイレ用ブラシの側面図である。
図4図1のトイレ用ブラシの部分的分解組立図である。
図5】スタンドに入った図1のトイレ用ブラシの、上から見た斜視図である。
図6】スタンドに入った図1のトイレ用ブラシの側断面図である。
図7】ハンドルを取り外した、トイレ用ブラシの上から見た斜視図である。
図8】シャフト及びブラシヘッドの分解組立図である。
図9】ハンドルカバーを取り外した、ハンドルの分解組立図である。
図10】ハンドルカバーの分解組立図である。
図11】タブレットシートの、上から見た斜視図である。
図12】タブレットシートの前面図である。
図13】タブレットシートの側断面図である。
図14】ハンドルカバーを取り外す前の、ハンドルの図である。
図15】タブレットシートを挿入する前に開けられた、ハンドルカバーを示す図である。
図16】ハンドルカバーが開けられ、タブレットシートが挿入された、ハンドルの斜視図である。
図17】ハンドルカバーが開けられ、タブレットシートが挿入された、ハンドルの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面を参照すると、全体的に、第1の端部18にハンドル14、及び第2の端部19にブラシヘッド16を有するシャフト12を備えた、トイレ用ブラシ10が示される。ハンドル14は、トイレ用ブラシ10を保持し、かつ操作するために提供され、それによってブラシヘッド16は、便器の内側表面を洗浄するために使用され得る。トイレ用ブラシ10は、使用していないときはスタンド11に収納され得る。
【0027】
シャフト12は管状部材を備え、それによってシャフト12は、シャフト12の第1の端部18から第2の端部19まで延びたボア20を含む。ハンドル14は、内部空洞22を含み、それによって空洞22は、シャフト12の第1の端部18において、シャフト12のボア20と連通する。
【0028】
ハンドル14は、シャフト12の第1の端部18に接続された第1の端部を有する、細長い管状部材を備える。ハンドル14の第1の端部は開放されており、それによってハンドル14内の空洞22は、シャフト12のボア20に接続される。ハンドル14の第2の端部は閉鎖されており、空洞22の上端部を画定する。
【0029】
ハンドル14は、その中に複数のアパーチャ24を含む。示される実施形態におけるアパーチャ24は、ハンドル14の第1の端部と第2の端部との間に延びたラインに配置される。ハンドル14の空洞22は、タブレット28を包含したタブレットシート26を受入れるために設けられる。タブレット28の各々は、溶解可能な洗浄剤から形成される。この洗浄剤は、好ましくは、一旦溶解すると、便器の内側を洗浄かつ消毒するために提供される。
【0030】
タブレットシート26は、その第1の側から外側に延びた複数のポケット30を含み、それによってポケット30の各々は、タブレット28のうち1個を受入れるために設けられる。タブレットシート26は、その第2の側の全体にわたって延びたカバーシート32も含む。カバーシート32は、ポケット30の各々を横断して封止し、それによってタブレット28はポケット30内に保持される。カバーシート32は脆弱であり、それによってポケット30の1つを押込むことで、カバーシート32を通してタブレット28を外側に押出す。
【0031】
タブレットシート26におけるポケット30の構成は、ハンドル14におけるアパーチャ24の構成に対応する。したがってタブレットシート26は、ハンドル14の空洞22の中に挿入され得る。それによってポケット30の各々は、アパーチャ24の1つを通して外側に延び、ポケット30はハンドル14の外部からアクセスできる。示される実施形態において、そのためにタブレットシート26は、ラインに配置された複数のポケット30を有する細長いタブレットシートを備える。
【0032】
示される実施形態におけるハンドル14は、シャフト12に接続されたハンドル本体36、及びハンドルカバー34を備える。ハンドルカバー34は、空洞22へのアクセスを可能にするために、ハンドル本体36に装着可能かつ取り外し可能である。示される実施形態において、ハンドルカバー34は、ハンドル14の第1の端部からハンドル14の第2の端部まで延びた、細長い部材を備える。ハンドルカバー34は、シャフト12から長手方向にハンドルカバー34を摺動させて離すことによって、ハンドル本体36から接続解除され得る。
【0033】
示される実施形態におけるアパーチャ24は、ハンドルカバー34に設けられる。そのためタブレットシート26は、ハンドルカバー34を取り外して、ポケット30がアパーチャ24を通して外側に延びるようにタブレットシート26を挿入することによって、ハンドル14内の所定の位置に位置付けられ得る。次にハンドルカバー34を元に戻す。示される実施形態において、アパーチャ24はフレーム38によって画定される。ハンドルカバー34には、(図10で確認できるように)その長さに沿って延びた細長いスロット40が設けられる。フレーム38は、その中にアパーチャ24を有する細長い部材を備え、それはハンドルカバー34の内側表面に隣接して位置され、それによってアパーチャ24はスロット40に隣接して位置される。可撓性被覆部材42は、フレーム38とスロット40との間に固定される。可撓性被覆部材42は、アパーチャ24の外側に延びた可撓性ドーム44を含み、タブレットシート26のポケット30を受入れる。可撓性ドーム44は、ポケット30と係合するために内側に押込まれ得る。
【0034】
タブレットシート26は、その縁部の複数の窪み46を含む。示される実施形態において、窪み46は、タブレットシート26の長手方向の両縁部に設けられる。窪み46は、ハンドル14の空洞22内に設けられたタブ48を受入れるために、設けられる。タブ48は、窪み46内に受入れられ、ポケット30がアパーチャ24と正確に整合するよう、タブレットシート26を空洞22内に正確に位置付ける。窪み46は、タブレットシート46の上縁部及び下縁部にも設けられる。上縁部及び下縁部の窪み46は、フレーム38の上端部及び下端部に設けられたタブ48を受入れる。
【0035】
ブラシヘッド16は、そこから外側に延びた複数の洗浄突出部を含む。これら洗浄突出部は、洗浄のために便器の内側表面に係合するように設けられる。示される実施形態におけるブラシヘッド16は、複数の本体セグメント50を備える。本体セグメント50は各々、中央穴52を有する円形プレートを備える。本体セグメント50は、本体セグメント50の中心が共通の長手方向軸に位置されるように、互いに隣接して配置される。洗浄突出部は、本体セグメント50の各々の周辺部から外側に延びるよう設けられる。
【0036】
トイレ用ブラシ10には、シャフト12の第2の端部19に接続可能な内管54が、設けられる。内管54は、好適な可撓性プラスチックなどの可撓性材料から形成され、内管54の中央の細長い開口部が、シャフト12のボア20と連通するように方向付けられる。本体セグメント50の中央穴52は、内管54を受入れ、それによって本体セグメント50は、ブラシヘッド16を画定するために管54に取り付けられる。内管54の下端部は開放されており、ブラシヘッド16の下端部で出口62と整合される。
【0037】
示される実施形態において、洗浄突出部は、ブリッスル56及び可撓性洗浄フィン58の両方を備える。ブリッスル56は、本体セグメント50の周辺部から外側に延びた標準的なブリッスルを備え、洗浄フィン58は、本体セグメント50の周辺部から外側に延びた可撓性ディスク59を備える。可撓性ディスク59は、プラスチックまたはシリコンを基にした材料などの、好適な可撓性材料から形成され、そこから径方向外側に延びたアーム部分60を含む。示される実施形態において、本体セグメント50の各々には、ブリッスル56またはフィン58のいずれかが交互に設けられる。
【0038】
トイレ用ブラシ10は、上部ブリッスル70のセットも含む。上部ブリッスル70は、ブラシヘッド16の上端部から外側に延びる。上部ブリッスル70は、ブラシヘッド16の一方の側のみに設けられ、シャフト12の長手方向軸の横断面に対して上方に角度が付けられる。それによって上部ブリッスル70は、トイレの周縁下部を洗浄するために使用され得る。
【0039】
使用にあたり、便器を洗浄することが望ましいときは、使用者は可撓性被覆部材42の可撓性ドーム44のうち1つを押圧して、タブレットシート26のポケット30に係合させる。これは、カバーシート32を通して外側にタブレット28を押込み、ハンドル14内の空洞22の中に入れる。次にタブレット28は、シャフト12のボア20における第1の端部の中に、下方に落下する。タブレット28は、ブラシヘッド16の内管54を通過して、出口62を出て便器の中に入る。このように、タブレット28を、単にハンドル14のドーム44のうち1つを押圧することによって、便器の中に直接、好都合に分配することができる。
【0040】
ブリッスル56及び洗浄フィン58は、便器を磨くために使用され得る。可撓性内管54に取り付けられた本体セグメント50の配置は、ブラシヘッド16が湾曲した形状の中に曲がるのを可能にする。これは、ブラシヘッド16が、便器の湾曲部の周りを、より効率的に洗浄するのを可能にする。
【0041】
タブレット28は、洗浄剤が外部に拡がるのを促進するために、発泡化合物を含む。タブレット20は、洗浄剤が便器の中に広がるのが容易に表わすために、着色剤を含み得る。それによって洗浄剤は、便器の洗浄及び消毒を補助する。
【0042】
様々な変更及び改良が、本発明の基本的な発明コンセプトから逸脱することなく、既に説明したものに加えて、前述の実施形態に対して成し得ることは、当業者には容易に明確になるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】