(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(54)【発明の名称】シュードモナス感染症を処置するためのバクテリオファージ組成物
(51)【国際特許分類】
C12N 7/01 20060101AFI20230526BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20230526BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20230526BHJP
A61P 27/16 20060101ALI20230526BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230526BHJP
A61P 11/08 20060101ALI20230526BHJP
A61K 35/768 20150101ALI20230526BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20230526BHJP
C12N 15/31 20060101ALN20230526BHJP
【FI】
C12N7/01 ZNA
A61P31/04
A61P11/00
A61P27/16
A61P43/00 105
A61P11/08
A61P43/00 121
A61K35/768
A61K45/00
C12N15/31
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022565563
(86)(22)【出願日】2021-04-27
(85)【翻訳文提出日】2022-12-21
(86)【国際出願番号】 US2021029412
(87)【国際公開番号】W WO2021222257
(87)【国際公開日】2021-11-04
(32)【優先日】2020-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519291618
【氏名又は名称】アルマタ・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ルミール,セバスチャン
(72)【発明者】
【氏名】コラール,ステイシー・リン
(72)【発明者】
【氏名】バーナム,ブライアン・クラーク
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
4C087
【Fターム(参考)】
4B065AA98X
4B065AA98Y
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4C084ZC751
4C087AA01
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4C087BC83
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4C087ZA61
4C087ZB21
4C087ZB35
4C087ZC75
(57)【要約】
本開示は、シュードモナス属に感染し、死滅させることが可能なバクテリオファージおよび組成物およびシュードモナス属、例えば、緑膿菌、細菌感染症を処置するためのその使用に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物。
【請求項2】
2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第1のバクテリオファージが、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列または配列番号3のポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含み、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第2のバクテリオファージが、天然に存在するファージを含む、請求項1に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項3】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む、請求項1に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項4】
組成物の標的細菌範囲が、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い、請求項3に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項5】
標的細菌範囲が、バクテリオファージが感染可能である細菌種内で広げられる、請求項4に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項6】
配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージをさらに含む、請求項1に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項7】
配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、および/または 配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物。
【請求項8】
2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第1のバクテリオファージが、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含み、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第2のバクテリオファージが、天然に存在するファージを含む、請求項7に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項9】
配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または 配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む、請求項8に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項10】
組成物の標的細菌範囲が、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲よりも広い、請求項9に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項11】
標的細菌範囲が、バクテリオファージが感染可能である細菌種内で広げられる、請求項10に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項12】
配列番号1のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項13】
配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項14】
配列番号2のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項15】
配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項16】
配列番号3のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項17】
配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項18】
配列番号4のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項19】
配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項20】
配列番号5のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項21】
配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項22】
配列番号6のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項23】
配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項24】
配列番号7のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項25】
配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項26】
配列番号8のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項27】
配列番号8に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項28】
配列番号9のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項29】
配列番号9に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項30】
配列番号10のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項31】
配列番号10に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項32】
配列番号11のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項33】
配列番号11に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項34】
配列番号12のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項35】
配列番号12に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項36】
配列番号13のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項37】
配列番号13に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項38】
配列番号14のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項39】
配列番号14に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項40】
配列番号15のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項41】
配列番号15に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項42】
配列番号16のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項43】
配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項44】
配列番号17のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項45】
配列番号17に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項46】
配列番号18のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項47】
配列番号18に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項48】
配列番号19のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項49】
配列番号19に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項50】
配列番号20のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項51】
配列番号20に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項52】
配列番号21のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項53】
配列番号21に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項54】
配列番号22のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項55】
配列番号22に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージ。
【請求項56】
痰不活性化に対して耐性である、請求項12から55のいずれか一項に記載のバクテリオファージ。
【請求項57】
投与後最大48時間、肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する、請求項12から56のいずれか一項に記載のバクテリオファージ。
【請求項58】
バクテリオファージが、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する、請求項12から57のいずれか一項に記載のバクテリオファージ。
【請求項59】
2つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物であって、バクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、少なくとも1つの他のバクテリオファージは、シュードモナス属の細菌に感染する、バクテリオファージ組成物。
【請求項60】
少なくとも2つのバクテリオファージを含み、各バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する別個のポリヌクレオチド配列を含む、請求項59に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項61】
少なくとも3つのバクテリオファージを含み、各バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する別個のポリヌクレオチド配列を含む、請求項59に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項62】
配列番号1、2、3、4、5および6のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージを含む、請求項59から61のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項63】
少なくとも2つのバクテリオファージを含み、各バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する異なるポリヌクレオチド配列を含む、請求項62に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項64】
配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージをさらに含む、請求項63に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項65】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して90%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物。
【請求項66】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む、請求項65に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項67】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される3つまたはそれより多いバクテリオファージを含む、請求項65に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項68】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される4つまたはそれより多いバクテリオファージを含む、請求項65に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項69】
配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される5つまたはそれより多いバクテリオファージを含む、請求項65に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項70】
配列番号7のポリヌクレオチド配列、配列番号8のポリヌクレオチド配列、配列番号9のポリヌクレオチド配列、配列番号10のポリヌクレオチド配列、配列番号11のポリヌクレオチド配列、配列番号12のポリヌクレオチド配列、配列番号13のポリヌクレオチド配列、配列番号14のポリヌクレオチド配列、配列番号15のポリヌクレオチド配列、配列番号16のポリヌクレオチド配列、配列番号17のポリヌクレオチド配列、配列番号18のポリヌクレオチド配列、配列番号19のポリヌクレオチド配列、配列番号20のポリヌクレオチド配列、配列番号21のポリヌクレオチド配列、配列番号22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して90%~100%の同一性を有する核酸配列を含むバクテリオファージをさらに含む、請求項69に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項71】
バクテリオファージが、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列 配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項70に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項72】
バクテリオファージのうち少なくとも1つが、緑膿菌に感染し、死滅させる、前記の請求項のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項73】
室温または8℃以下の温度での保存のための保存媒体をさらに含む、前記の請求項のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項74】
保存培地が、凍結保護物質を含む、請求項73に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項75】
バクテリオファージが、痰不活性化に対して耐性である、前記の請求項のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項76】
バクテリオファージが、投与後最大72時間肺および/または気管支肺胞洗浄液中に残存する、前記の請求項のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項77】
バクテリオファージが、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する、前記の請求項のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項78】
1つまたは複数のバクテリオファージが、ポドウイルス科またはミオウイルス科に属する、前記の請求項のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項79】
1つまたは複数のファージが、ミオウイルス科に属する、請求項78に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項80】
1つまたは複数のファージが、プブナウイルス属に属する、請求項79に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項81】
1つまたは複数のファージが、パクプナウイルス属に属する、請求項79に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項82】
1つまたは複数のファージが、ナンコクウイルス属に属する、請求項79に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項83】
1つまたは複数のファージが、ポドウイルス科に属する、請求項78に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項84】
1つまたは複数のファージが、フィクムウイルス属に属する、請求項83に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項85】
1つまたは複数のファージが、リツナウイルス属に属する、請求項83に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項86】
1つまたは複数のファージが、ブルーノゲウイルス属に属する、請求項83に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項87】
1つまたは複数のファージが、ルズセプティマウイルス属に属する、請求項83に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項88】
配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項89】
配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項90】
配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項91】
配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項92】
配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項93】
配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項94】
配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項95】
配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項96】
配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項97】
配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項98】
配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項99】
配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項100】
細菌構成成分を実質的に含まない、前記の請求項のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項101】
細菌構成成分が、細菌宿主タンパク質および/または外毒素を含む、請求項100に記載の組成物。
【請求項102】
薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤またはそれらの組合せをさらに含む、前記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項103】
噴霧用に製剤化される、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項104】
液体、半液体、固体、凍結または凍結乾燥製剤である、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項105】
組成物のバクテリオファージが、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数を標的とする、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項106】
バクテリオファージが、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数に感染し、死滅させる、請求項105に記載の組成物。
【請求項107】
各バクテリオファージ1ミリリットルあたり1×10
8から1×10
11PFUの間を含む、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項108】
用量あたり1ミリリットルあたり少なくとも3×10
8PFUの総バクテリオファージの投与量で投与される、前記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項109】
-20℃~25℃の範囲の温度で保存される、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項110】
2℃~8℃で保存される、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項111】
少なくとも1つのバクテリオファージが偏性溶解性である、前記の請求項のいずれかに記載の組成物。
【請求項112】
少なくとも1つのバクテリオファージの配列が、遺伝子修飾されている、前記の請求項のいずれか一項に記載のバクテリオファージまたは組成物。
【請求項113】
配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、から本質的になる、またはからなるバクテリオファージ組成物。
【請求項114】
配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、から本質的になる、またはからなるバクテリオファージ組成物。
【請求項115】
配列番号4の配列に対して90%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号7のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号8のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号9のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号10のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号11のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号12のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号13のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号14のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号15のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号16のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号17のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号18のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号19のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号20のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号21のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージまたは配列番号22のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数のバクテリオファージをさらに含む、請求項114に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項116】
配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、バクテリオファージ組成物。
【請求項117】
配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、バクテリオファージ組成物。
【請求項118】
配列番号4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数のバクテリオファージをさらに含む、請求項116または請求項117に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項119】
1つまたは複数のバクテリオファージが、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージまたは配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、請求項118に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項120】
組成物の標的細菌範囲が、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い、請求項118に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項121】
標的細菌範囲が、バクテリオファージが感染可能である細菌種内で広げられる、請求項118に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項122】
バクテリオファージが、緑膿菌に感染し、死滅させる、請求項116から121のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項123】
-20~25℃の範囲の温度で保存される、請求項116から122のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項124】
8℃以下の温度での、例えば、4℃、0℃、-20℃または-80℃での保存のための保存媒体をさらに含む、請求項116から123のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項125】
バクテリオファージが、痰不活性化に対して耐性である、請求項116から124のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項126】
バクテリオファージが、投与後最大48時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する、請求項116から125のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項127】
バクテリオファージが、バイオフィルム質量を低減する、請求項116から126のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項128】
バクテリオファージが、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する、請求項116から127のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項129】
1つまたは複数のバクテリオファージが、ポドウイルス科および/またはミオウイルス科に属する、請求項116から128のいずれか一項に記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項130】
組成物が、細菌構成成分を実質的に含まない、請求項116から129のいずれかに記載のバクテリオファージ組成物。
【請求項131】
細菌構成成分が、細菌宿主タンパク質を含む、請求項130に記載の組成物。
【請求項132】
薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤またはそれらの組合せをさらに含む、請求項116から131のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項133】
液体、半液体、固体、凍結または凍結乾燥製剤である、請求項116から132のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項134】
組成物のバクテリオファージが、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および/または複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数を標的とする、請求項116から133のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項135】
バクテリオファージが、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および/または複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数に感染し、死滅させる、請求項134に記載の組成物。
【請求項136】
各バクテリオファージ1ミリリットルあたり1×10
8から1×10
11PFUの間を含む、請求項116から135のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項137】
1ミリリットルあたり少なくとも3×10
8PFUの総バクテリオファージの投与量で投与されると予想される、請求項116から136のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項138】
-20℃~25℃の範囲の温度で保存される、請求項116から137のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項139】
2℃~8℃で保存される、請求項138に記載の組成物。
【請求項140】
少なくとも1つのバクテリオファージが偏性溶解性である、請求項116から139のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項141】
少なくとも1つのバクテリオファージの配列が、遺伝子修飾されている、請求項116から140のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項142】
前記の請求項のいずれか一項に記載のバクテリオファージまたは組成物を投与するステップを含む、細菌感染症を処置する方法。
【請求項143】
対象における緑膿菌感染の処置における請求項1から141のいずれか一項に記載の組成物の使用であって、緑膿菌感染を患っている対象に組成物を投与するステップを含む使用。
【請求項144】
緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用であって、前記対象に組成物を投与するステップを含み、前記の1つまたは複数のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される、使用。
【請求項145】
緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用であって、組成物を前記対象に投与するステップを含み、前記の1つまたは複数のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号4、配列番号5、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択される、使用。
【請求項146】
緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用であって、組成物を前記対象に投与するステップを含み、前記の1つまたは複数のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択され、少なくとも1つの追加のバクテリオファージは、配列番号4、配列番号5、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択される、使用。
【請求項147】
請求項144から146のいずれか一項に記載の使用であって、配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して85%~100%の配列同一性を有する核酸配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージの使用をさらに含む、使用。
【請求項148】
バクテリオファージが、痰不活性化に対して耐性である、請求項143から147に記載の使用。
【請求項149】
細菌感染症を有する対象を処置する方法であって、痰不活性化に対する耐性に基づいてバクテリオファージを選択するステップおよび前記バクテリオファージを対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項150】
バクテリオファージが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される、請求項149に記載の方法。
【請求項151】
バクテリオファージが、配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して80%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される、請求項149または150に記載の方法。
【請求項152】
細菌感染症を有する対象を処置する方法であって、対象に、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与するステップを含む、方法。
【請求項153】
1つまたは複数のバクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
少なくとも2つのバクテリオファージを含み、少なくとも2つのバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージである、請求項152に記載の方法。
【請求項155】
バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項153または154に記載の方法。
【請求項156】
バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、請求項155に記載の方法。
【請求項159】
バクテリオファージが、配列番号1、2、3、4、5および6から選択されるポリヌクレオチド配列を含む、請求項155に記載の方法。
【請求項160】
配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージをさらに含む、請求項153から159のいずれかに記載の方法。
【請求項161】
1つまたは複数のバクテリオファージが、配列番号1、配列番号2および配列番号3から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージを含む、請求項152から160のいずれかに記載の方法。
【請求項162】
1つまたは複数の別々のバクテリオファージが、配列番号4、配列番号5および配列番号6から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される、請求項152から160のいずれかに記載の方法。
【請求項163】
細菌感染症が、少なくとも部分的に緑膿菌による、請求項149から162のいずれか一項に記載の方法。
【請求項164】
1つまたは複数の別々のバクテリオファージが、緑膿菌に感染し、死滅させる、請求項149から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
バクテリオファージが一次処置である、請求項149から164のいずれか一項に記載の方法。
【請求項166】
バクテリオファージが、抗生物質を用いる処置によってこれまでに解決されなかった感染症に適用される請求項149から165のいずれか一項に記載の方法。
【請求項167】
バクテリオファージの少なくとも約80%が、約10分から約100分の間の期間のヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する、請求項149から166のいずれか一項に記載の方法。
【請求項168】
期間が、約10分から約90分の間である、請求項167に記載の方法。
【請求項169】
細菌感染症が、肺感染症および/または副鼻腔炎を含む、請求項149から168のいずれか一項に記載の方法。
【請求項170】
対象が、細菌感染症および肺線維症状態を有する、請求項149から168のいずれか一項に記載の方法。
【請求項171】
感染症が、嚢胞性線維症の存在下での細菌感染症、非嚢胞性線維症気管支拡張症(NCFB)および/または肺炎を含む、請求項149から170のいずれか一項に記載の方法。
【請求項172】
細菌感染症が、抗生物質に対して耐性である、請求項149から171のいずれか一項に記載の方法。
【請求項173】
バクテリオファージが、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムおよび吸入コリスチンから選択される抗生物質クラスと組み合わせて投与される、請求項149から172のいずれか一項に記載の方法。
【請求項174】
細菌感染症が、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムおよび吸入コリスチンから選択される抗生物質に対して耐性となっている、請求項149から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項175】
バクテリオファージが、1×10
8から1×10
11PFUの間の各バクテリオファージで投与される、請求項149から174のいずれか一項に記載の方法。
【請求項176】
バクテリオファージが、少なくとも3×10
8プラーク形成単位(PFU)の総バクテリオファージで投与される、請求項175に記載の方法。
【請求項177】
バクテリオファージが、少なくとも約1×10
8PFUの各バクテリオファージを含む投与量で投与される、請求項149から176のいずれか一項に記載の方法。
【請求項178】
抗生物質の投与をさらに含む、請求項149から177のいずれか一項に記載の方法。
【請求項179】
抗生物質が、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムまたは吸入コリスチンである、請求項178に記載の方法。
【請求項180】
嚢胞性線維症のための処置の投与をさらに含む、請求項149から179のいずれか一項に記載の方法。
【請求項181】
嚢胞性線維症のための処置が、CFTRモジュレーター療法、粘液希釈剤、気道クリアランス技術、吸入副腎皮質ステロイド、経口副腎皮質ステロイド、ロイコトリエン修飾因子、吸入抗コリン薬、ドルナーゼアルファ、吸入気管支拡張薬、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される、請求項180に記載の方法。
【請求項182】
バクテリオファージが、吸入によって投与される、請求項149から181のいずれか一項に記載の方法。
【請求項183】
バクテリオファージが、噴霧によって投与される、請求項149から182のいずれか一項に記載の方法。
【請求項184】
バクテリオファージが少なくとも6時間毎に投与される、請求項149から183のいずれか一項に記載の方法。
【請求項185】
バクテリオファージが、少なくとも1日間投与される、請求項149から184のいずれか一項に記載の方法。
【請求項186】
対象がヒトである、請求項149から185のいずれか一項に記載の方法。
【請求項187】
シュードモナス属の細菌を標的とする1つまたは複数のバクテリオファージを投与するステップを含む非嚢胞性線維症気管支拡張症(NCFB)を処置する方法。
【請求項188】
バクテリオファージが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、および/または配列番号22からなる群から選択される1つまたは複数のバクテリオファージを含む、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
配列番号1~22の配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージを含む細菌宿主製造株。
【請求項190】
バクテリオファージが、配列番号1~22のポリヌクレオチド配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む、請求項189に記載の細菌宿主製造株。
【請求項191】
嚢胞性線維症を有する対象において細菌感染症を処置する方法であって、対象に、配列番号1および配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与するステップを含む、方法。
【請求項192】
1つまたは複数の別々のバクテリオファージが、配列番号1、配列番号2および配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
バクテリオファージのうち2つまたはそれより多くを投与するステップを含む、請求項191から192のいずれかに記載の方法。
【請求項194】
バクテリオファージのうち3つの投与を含む、請求項191から193のいずれかに記載の方法。
【請求項195】
配列番号4および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを投与するステップをさらに含む、請求項191から194のいずれかに記載の方法。
【請求項196】
配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージが投与される、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
バクテリオファージが、配列番号4および/または配列番号6のポリヌクレオチド配列を含む、請求項195から196のいずれかに記載の方法。
【請求項198】
肺炎を有する対象において細菌感染症を処置する方法であって、対象に、配列番号1および配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与するステップを含む、方法。
【請求項199】
1つまたは複数のバクテリオファージが、配列番号1および配列番号3のポリヌクレオチド配列を含む、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
2つのバクテリオファージを含む、請求項198から199のいずれかに記載の方法。
【請求項201】
配列番号5または配列番号8に対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージをさらに含む、請求項198から200のいずれかに記載の方法。
【請求項202】
配列番号5に対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号8に対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
バクテリオファージが、ポリヌクレオチド配列に対して100%の配列同一性を有する、請求項201および202のいずれかに記載の方法。
【請求項204】
配列番号12に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージをさらに含む、請求項198から203のいずれかに記載の方法。
【請求項205】
配列番号12のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、請求項204に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2020年4月27日に出願された米国特許仮出願第63/016,132号の利益を主張し、これは、参照によりその全体がすべての目的のために本明細書に組み込まれる。
配列表
[0002]本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含有し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2021年4月27日に作成された前記ASCIIコピーは、054249-518001WO_ST25.txtと名付けられ、1.92メガバイトのサイズである。
【背景技術】
【0002】
[0003]伝統的な小分子抗生物質処置レジメンに対する細菌株の数がより多数になっているので、代替抗生物質に対する需要がますます大きくなっている。バクテリオファージ療法は、細菌ウイルスまたはファージを使用して、感染の種々の部位で細菌を標的とし、破壊する。バイオテクノロジーの最近の進歩によって、目的の細菌を標的とし、破壊することができる強力な特異的なファージを作成するための既存のファージライブラリーの迅速な拡大が可能となった。緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(PA)は、特に、免疫不全患者において重症の慢性および急性感染症を潜在的に引き起こす可能性がある日和見病原体である。PA感染症は、肺において大規模なPA定着が起こる可能性がある嚢胞性線維症(CF)患者にとって特にハイリスクである。実際、CFを有する人のおよそ60%が、幾分かは、PAバイオフィルム形成にとって理想的な環境を提供する余分な粘液のために、慢性PA肺感染症を有する。さらに、抗生物質耐性であるPAの株があり、このため、これらのCF関連慢性感染症の処置がますます困難になっている。抗生物質耐性の伝統的な機序を逃れ、伝統的な小分子療法の毒性副作用を回避することができ、バイオフィルムに対して有効であり得るバクテリオファージ処置アプローチは、特に魅力的である。
【0003】
[0004]したがって、今日、PA感染症を処置するために現在使用されている伝統的な小分子抗生物質に置き換わる、またはそれを増強する、より効率的な、強力な、特異的な抗PA療法に対する大きな満たされていない要求がある。
【発明の概要】
【0004】
[0005]バクテリオファージ、バクテリオファージの組成物、バクテリオファージの組合せならびに細菌感染症および疾病の処置においてを含めた医学的および非医学的適用のためのその使用が、本明細書において記載される。
【0005】
[0006]本明細書において記載される種々の態様および実施形態は、少なくとも幾分かは、著しい、自明ではない発明の努力に基づいている。例えば、シュードモナス感染症などの細菌感染症を処置するために有効に使用できる個々のバクテリオファージおよびバクテリオファージの組合せの発見および開発には、種々の技術的障害および課題を克服することが必要である。個々のバクテリオファージは、溶解能力を欠く場合があり、十分な効力を欠く場合がある。例えば、ファージは、細菌に十分に感染する能力を欠く、または感染する能力を完全に欠く場合がある、ひとたび感染すると十分な後代を生成する能力を欠く場合がある、十分に広い範囲の細菌に感染する能力を欠く場合がある、製剤化、製造および維持される能力を欠く場合があるなど。バクテリオファージの組合せ、例えば、カクテルの場合には、さらなる技術的課題および障害がある。上記の技術的課題の少なくとも一部を克服する個々のバクテリオファージはさらに、他のバクテリオファージとのカクテルまたは組合せでは機能しない場合がある。個々のバクテリオファージは、個々に十分な効力または有効性を有する必要があるだけでなく、一緒に使用される場合に幾分かの有効性も必要である。
【0006】
[0007]組み合わせて使用するためのバクテリオファージの選択において、種々の技術的障害が考慮され得る。例えば、一部の場合には、異なる属および/または科に由来する2つまたはそれより多いバクテリオファージを選択することが有用である場合がある。別の考慮すべき事項として、バクテリオファージが異なる細菌受容体クラスを標的とするか否かがある。これは、一部の場合には、カクテルに対する細菌の耐性を避けるのに役立つ場合がある。さらに別のものとして、バクテリオファージが一緒に使用される場合に協同的であるか否か、適合性であるか否かがある。個々のファージおよびこれらのファージの組合せを含む本明細書において記載される実施形態および態様は、少なくとも幾分かは、細菌感染症の処置において使用するための個々のバクテリオファージおよびそれらの組合せの発見および開発における技術的課題を克服することに基づいている。
【0007】
[0008]一部の態様では、本開示は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を提供する。
【0008】
[0009]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む場合があり、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第1のバクテリオファージは、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列または配列番号3のポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含み、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第2のバクテリオファージは、天然に存在するファージを含む。
【0009】
[0010]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み得る。
【0010】
[0011]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲よりも広い。一部の実施形態では、標的細菌範囲は、バクテリオファージが感染可能である細菌種内で広げられる。
【0011】
[0012]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージをさらに含み得る。
【0012】
[0013]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを含み得る。
【0013】
[0014]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む場合があり、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第1のバクテリオファージは、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含み、2つまたはそれより多いバクテリオファージのうち第2のバクテリオファージは天然に存在するファージを含む。
【0014】
[0015]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み得る。
【0015】
[0016]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲よりも広い。一部の実施形態では、標的細菌範囲は、バクテリオファージが感染可能である細菌種内で広げられる。
【0016】
[0017]別の態様では、本開示は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号7のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号8のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号8に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号9のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号9に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号10のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号10に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号11のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号12のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号12に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号13のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号13に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号14のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号14に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号15のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号15に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号16のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号17のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号17に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号18のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号18に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号19のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号19に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号20のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号20に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号21のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号21に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号22のポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。別の態様では、本開示は、配列番号22に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージを提供する。
【0017】
[0018]一部の実施形態では、バクテリオファージは、痰不活性化に対して耐性である。一部の実施形態では、バクテリオファージは、投与後最大48時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する。
【0018】
[0019]一部の実施形態では、バクテリオファージは、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する。
【0019】
[0020]さらに別の態様では、本開示は、2つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を提供し、バクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、少なくとも1つの他のバクテリオファージは、シュードモナス属(Pseudomonas)の細菌に感染する。
【0020】
[0021]一部の実施形態では、組成物は、少なくとも2つのバクテリオファージを含み、各バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する別個のポリヌクレオチド配列を含む。
【0021】
[0022]一部の実施形態では、組成物は、少なくとも3つのバクテリオファージを含み、各バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する別個のポリヌクレオチド配列を含む。
【0022】
[0023]一部の実施形態では、組成物は、配列番号1、2、3、4、5および6のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージを含む。
【0023】
[0024]一部の実施形態では、組成物は、少なくとも2つのバクテリオファージを含み、各バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有する異なるポリヌクレオチド配列を含む。
【0024】
[0025]一部の実施形態では、組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージをさらに含む。
【0025】
[0026]さらに別の態様では、本開示は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して90%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を提供する。
【0026】
[0027]一部の実施形態では、組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み得る。
【0027】
[0028]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される3つまたはそれより多いバクテリオファージを含み得る。
【0028】
[0029]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される4つまたはそれより多いバクテリオファージを含み得る。
【0029】
[0030]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列または配列番号6のポリヌクレオチド配列から選択される5つまたはそれより多いバクテリオファージを含み得る。
【0030】
[0031]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7のポリヌクレオチド配列、配列番号8のポリヌクレオチド配列、配列番号9のポリヌクレオチド配列、配列番号10のポリヌクレオチド配列、配列番号11のポリヌクレオチド配列、配列番号12のポリヌクレオチド配列、配列番号13のポリヌクレオチド配列、配列番号14のポリヌクレオチド配列、配列番号15のポリヌクレオチド配列、配列番号16のポリヌクレオチド配列、配列番号17のポリヌクレオチド配列、配列番号18のポリヌクレオチド配列、配列番号19のポリヌクレオチド配列、配列番号20のポリヌクレオチド配列、配列番号21のポリヌクレオチド配列、配列番号22のポリヌクレオチド配列から選択される配列に対して90%~100%の同一性を有する核酸配列を含むバクテリオファージをさらに含み得る。
【0031】
[0032]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。
【0032】
[0033]これらのファージの各々は、個別にまたはカクテル中で一緒に投与できる。組合せカクテルにおいて列挙された個々のバクテリオファージのいずれも、別個の製剤中で、または単一の製剤中で投与できる。
【0033】
[0034]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、緑膿菌に感染し、死滅させる。
【0034】
[0035]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、室温または8℃以下の温度での保存のための保存媒体をさらに含む。一部の実施形態では、保存培地は、凍結保護物質を含む。
【0035】
[0036]一部の実施形態では、組成物のバクテリオファージは、痰不活性化に対して耐性である。
【0036】
[0037]一部の実施形態では、バクテリオファージは、投与後最大72時間肺および/または気管支肺胞洗浄液中に残存する。
【0037】
[0038]一部の実施形態では、バクテリオファージは、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する。
【0038】
[0039]一部の実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、ポドウイルス科(Podoviridae)またはミオウイルス科(Myoviridae)に属する。
【0039】
[0040]一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、ミオウイルス科に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、プブナウイルス属(Pbunavirus)に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、パクプナウイルス属(Pakpunavirus)に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、ナンコクウイルス属(Nankokuvirus)に属する。
【0040】
[0041]一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、ポドウイルス科に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、フィクムウイルス属(Phikmvvirus)に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、リツナウイルス属(Litunavirus)に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、ブルーノゲウイルス属(Bruynoghevirus)に属する。一部の実施形態では、1つまたは複数のファージは、ルズセプティマウイルス属(Luzseptimavirus)に属する。
【0041】
[0042]一部の実施形態では、組成物は、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0042】
[0043]一部の実施形態では、組成物は、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、組成物は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0043】
[0044]一部の実施形態では、組成物は、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、組成物は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0044】
[0045]一部の実施形態では、組成物は、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0045】
[0046]一部の実施形態では、組成物は、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、組成物は、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0046】
[0047]一部の実施形態では、組成物は、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、組成物は、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0047】
[0048]一部の実施形態では、組成物は細菌構成成分を実質的に含まない。一部の実施形態では、細菌構成成分は、細菌宿主タンパク質および/または外毒素を含む。
【0048】
[0049]一部の実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤またはそれらの組合せをさらに含む。
【0049】
[0050]一部の実施形態では、組成物は、噴霧用に製剤化される。一部の実施形態では、組成物は、液体、半液体、固体、凍結、凍結乾燥製剤である。
【0050】
[0051]一部の実施形態では、組成物のバクテリオファージは、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数を標的とする。
【0051】
[0052]一部の実施形態では、バクテリオファージは、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数に感染し、死滅させる。
【0052】
[0053]一部の実施形態では、組成物は、各バクテリオファージ1ミリリットルあたり1×108から1×1011PFUの間を含む。一部の実施形態では、組成物は、用量あたり1ミリリットルあたり少なくとも3×108PFUの総バクテリオファージの投与量で投与されると予想される。
【0053】
[0054]一部の実施形態では、組成物は、-20℃~25℃の範囲の温度で保存される。一部の実施形態では、組成物は、2℃~8℃で保存される。
【0054】
[0055]一部の実施形態では、少なくとも1つのバクテリオファージは、偏性溶解性である。
【0055】
[0056]一部の実施形態では、少なくとも1つのバクテリオファージの配列は、遺伝子修飾されている。
【0056】
[0057]さらに別の態様では、本開示は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、から本質的になる、またはからなるバクテリオファージ組成物を提供する。
【0057】
[0058]さらに別の態様では、本開示は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む、から本質的になる、またはからなるバクテリオファージ組成物を提供する。
【0058】
[0059]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4の配列に対して90%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号7のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号8のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号9のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号10のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号11のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号12のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号13のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号14のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号15のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号16のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号17のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号18のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号19のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号20のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号21のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージまたは配列番号22のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数のバクテリオファージをさらに含み得る。
【0059】
[0060]さらに別の態様では、本開示は、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を提供する。
【0060】
[0061]さらに別の態様では、本開示は、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を提供する。
【0061】
[0062]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数のバクテリオファージをさらに含み得る。
【0062】
[0063]一部の実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージまたは配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。
【0063】
[0064]一部の実施形態では、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。一部の実施形態では、標的細菌範囲は、バクテリオファージが感染可能である細菌種内で広げられる。
【0064】
[0065]一部の実施形態では、バクテリオファージは、緑膿菌に感染し、死滅させる。
【0065】
[0066]一部の実施形態では、組成物は、-20~25℃の範囲の温度で保存される。一部の実施形態では、組成物は、8℃以下の温度での、例えば、4℃、0℃、-20℃または-80℃での保存のための保存媒体をさらに含む。
【0066】
[0067]一部の実施形態では、バクテリオファージは、痰不活性化に対して耐性である。
【0067】
[0068]一部の実施形態では、バクテリオファージは、投与後最大48時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する。
【0068】
[0069]一部の実施形態では、バクテリオファージは、バイオフィルム質量を低減する。
【0069】
[0070]一部の実施形態では、バクテリオファージは、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する。
【0070】
[0071]一部の実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、ポドウイルス科および/またはミオウイルス科に属する。
【0071】
[0072]一部の実施形態では、組成物は、細菌構成成分を実質的に含まない。一部の実施形態では、細菌構成成分は、細菌宿主タンパク質を含む。
【0072】
[0073]一部の実施形態では、組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤またはそれらの組合せをさらに含む。一部の実施形態では、組成物は、液体、半液体、固体、凍結または凍結乾燥製剤である。
【0073】
[0074]一部の実施形態では、組成物のバクテリオファージは、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および/または複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数を標的とする。一部の実施形態では、バクテリオファージは、緑膿菌、抗生物質耐性緑膿菌および/または複数抗生物質耐性緑膿菌のうち1つまたは複数に感染し、死滅させる。
【0074】
[0075]一部の実施形態では、組成物は、各バクテリオファージ1ミリリットルあたり1×108から1×1011PFUの間を含む。一部の実施形態では、組成物は、1ミリリットルあたり少なくとも3×108PFUの総バクテリオファージの投与量で投与されると予想される。
【0075】
[0076]一部の実施形態では、組成物は、-20℃~25℃の範囲の温度で保存される。一部の実施形態では、組成物は、2℃~8℃で保存される。
【0076】
[0077]一部の実施形態では、少なくとも1つのバクテリオファージは、偏性溶解性である。
【0077】
[0078]一部の実施形態では、少なくとも1つのバクテリオファージの配列は、遺伝子修飾されている。
【0078】
[0079]さらに別の態様では、本開示は、本明細書において記載されるバクテリオファージまたは組成物のいずれかを投与することを含む、細菌感染症を処置する方法を提供する。
【0079】
[0080]さらに別の態様では、本開示は、対象における緑膿菌感染の処置における本明細書において記載される組成物のいずれかの使用、緑膿菌感染を患っている対象へ組成物を投与することを含む使用を提供する。
【0080】
[0081]さらに別の態様では、本開示は、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置における緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む本明細書において記載される組成物のいずれかの使用であって、前記対象へ組成物を投与することを含む使用を提供し、前記の1つまたは複数のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0081】
[0082]さらに別の態様では、本開示は、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置における緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む本明細書において記載される組成物のいずれかの使用であって、前記対象へ組成物を投与することを含む使用を提供し、前記の1つまたは複数のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号4、配列番号5、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0082】
[0083]さらに別の態様では、本開示は、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置における緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む本明細書において記載される組成物のいずれかの使用であって、前記対象へ組成物を投与することを含む使用を提供し、前記の1つまたは複数のバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択され、少なくとも1つの追加のバクテリオファージは、配列番号4、配列番号5、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0083】
[0084]一部の実施形態では、使用は、配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して85%~100%の配列同一性を有する核酸配列を含む、1つまたは複数のバクテリオファージの使用を含み得る。
【0084】
[0085]一部の実施形態では、バクテリオファージは、痰不活性化に対して耐性である。
【0085】
[0086]さらに別の態様では、本開示は、痰不活性化に対する耐性に基づいてバクテリオファージを選択することおよび前記バクテリオファージを対象に投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法を提供する。
【0086】
[0087]一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0087】
[0088]一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して80%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0088】
[0089]さらに別の態様では、本開示は、対象に、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法を提供する。
【0089】
[0090]一部の実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージを含む。
【0090】
[0091]一部の実施形態では、方法は、少なくとも2つのバクテリオファージを含み、少なくとも2つのバクテリオファージのうち少なくとも1つは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージである。
【0091】
[0092]一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択される配列に対して少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、2、3、4、5および6から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。
【0092】
[0093]一部の実施形態では、方法は、配列番号7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21および22から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、1つまたは複数のバクテリオファージをさらに含み得る。
【0093】
[0094]一部の実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、配列番号1、配列番号2および配列番号3から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージを含む。
【0094】
[0095]一部の実施形態では、1つまたは複数の別々のバクテリオファージは、配列番号4、配列番号5および配列番号6から選択される配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0095】
[0096]一部の実施形態では、細菌感染症は、少なくとも部分的に、緑膿菌による。
【0096】
[0097]一部の実施形態では、1つまたは複数の別々のバクテリオファージは、緑膿菌に感染し、死滅させる。
【0097】
[0098]一部の実施形態では、バクテリオファージは、一次処置である。一部の実施形態では、バクテリオファージは、抗生物質を用いる処置によってこれまでに解決されなかった感染症に適用される。
【0098】
[0099]一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、約10分から約100分の間の期間のヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、期間は、約10分から約90分の間である。
【0099】
[0100]一部の実施形態では、細菌感染症は、肺感染症および/または副鼻腔炎を含む。一部の実施形態では、対象は、細菌感染症および肺線維症状態を有する。一部の実施形態では、感染症は、嚢胞性線維症の存在下での細菌感染症、非嚢胞性線維症気管支拡張症(NCFB)および/または肺炎を含む。
【0100】
[0101]一部の実施形態では、細菌感染症は、抗生物質に対して耐性である。
【0101】
[0102]一部の実施形態では、バクテリオファージは、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン(fucidane)、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムおよび吸入コリスチンから選択される抗生物質クラスと組み合わせて投与される。
【0102】
[0103]一部の実施形態では、細菌感染症は、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムおよび吸入コリスチンから選択される抗生物質に対して耐性となっている。
【0103】
[0104]一部の実施形態では、バクテリオファージは、1×108から1×1011PFUの間の各バクテリオファージで投与される。
【0104】
[0105]一部の実施形態では、バクテリオファージは、少なくとも3×108プラーク形成単位(PFU)の総バクテリオファージで投与される。
【0105】
[0106]一部の実施形態では、バクテリオファージは、少なくとも約1×108PFUの各バクテリオファージを含む投与量で投与される。
【0106】
[0107]一部の実施形態では、方法は、抗生物質の投与をさらに含む。一部の実施形態では、抗生物質は、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムまたは吸入コリスチンである。
【0107】
[0108]一部の実施形態では、方法は、嚢胞性線維症のための処置の投与をさらに含む。一部の実施形態では、嚢胞性線維症のための処置は、CFTRモジュレーター療法、粘液希釈剤(mucus thinners)、気道クリアランス技術、吸入副腎皮質ステロイド、経口副腎皮質ステロイド、ロイコトリエン修飾因子、吸入抗コリン薬、ドルナーゼアルファ、吸入気管支拡張薬、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される。
【0108】
[0109]一部の実施形態では、バクテリオファージは、吸入によって投与される。一部の実施形態では、バクテリオファージは、噴霧によって投与される。一部の実施形態では、バクテリオファージは、少なくとも6時間毎に投与される。一部の実施形態では、バクテリオファージは、少なくとも1日間投与される。
【0109】
[0110]一部の実施形態では、対象はヒトである。
【0110】
[0111]さらに別の態様では、本開示は、シュードモナス属の細菌を標的とする1つまたは複数のバクテリオファージを投与することを含む非嚢胞性線維症気管支拡張症(NCFB)を処置する方法を提供する。
【0111】
[0112]一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21および/または配列番号22からなる群から選択される1つまたは複数のバクテリオファージを含む。
【0112】
[0113]さらに別の態様では、本開示は、配列番号1~22の配列に対して85%~100%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択されるバクテリオファージを含む細菌宿主製造株を提供する。
【0113】
[0114]一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1~22のポリヌクレオチド配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む。
【0114】
[0115]さらに別の態様では、本開示は、対象に、配列番号1および配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、嚢胞性線維症を有する対象において細菌感染症を処置する方法を提供する。
【0115】
[0116]一部の実施形態では、1つまたは複数の別々のバクテリオファージは、配列番号1、配列番号2および配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0116】
[0117]一部の実施形態では、方法は、バクテリオファージのうち2つまたはそれより多くを投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、バクテリオファージのうち3つの投与を含む。
【0117】
[0118]一部の実施形態では、方法は、配列番号4および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む1つまたは複数のバクテリオファージを投与することをさらに含み得る。
【0118】
[0119]一部の実施形態では、方法は、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することをさらに含み得る。
【0119】
[0120]一部の実施形態では、バクテリオファージは、配列番号4および/または配列番号6のポリヌクレオチド配列を含む。
【0120】
[0121]さらに別の態様では、本開示は、対象に、配列番号1および配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、肺炎を有する対象において細菌感染症を処置する方法を提供する。
【0121】
[0122]一部の実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、配列番号1および配列番号3のポリヌクレオチド配列を含む。
【0122】
[0123]一部の実施形態では、方法は、2つのバクテリオファージを含み得る。
【0123】
[0124]一部の実施形態では、方法は、配列番号5または配列番号8に対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージをさらに含み得る。
【0124】
[0125]一部の実施形態では、方法は、配列番号5に対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号8に対して少なくとも90%の配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージをさらに含み得る。
【0125】
[0126]一部の実施形態では、方法は、ポリヌクレオチド配列に対して100%の配列同一性を有するバクテリオファージをさらに含み得る。
【0126】
[0127]一部の実施形態では、方法は、配列番号12に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージをさらに含み得る。
【0127】
[0128]一部の実施形態では、方法は、配列番号12のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含み得る。
【0128】
[0129]実施形態を単に例として、添付の図面を参照してここで説明する:
【図面の簡単な説明】
【0129】
【
図1】[0130]
図1A~Dは、液体培養における種々のファージの抗菌活性を示すグラフである。個体ファージについて(
図1A~C)およびカクテルとして(
図1D)、MOI100~0.0001での緑膿菌株のサブセットに対する死滅能を評価した。プロットは、緑膿菌(PA)株DCF16を表す。これらのデータは、カクテルの構成成分が高い死滅能を有し、抗菌活性の増大のために一緒に作動できることを示唆する。
【
図2】[0131]
図2A~Bは、バクテリオファージカクテルによる、液体培養における臨床緑膿菌分離菌の死滅を示すグラフである。
図2Aは、臨床分離菌DCF16の増殖が、0.001のMOIのカクテルを用いて阻害されることを示すデータである。
図2Bは、カクテルが臨床分離菌9128の再増殖を阻害することを示すデータである。
【
図3】[0132]
図3A~3Fは、さまざまなMOIのカクテルと伴に、または伴わずに液体培養で24時間増殖した種々の細菌のグラフである。ファージと伴のサンプルの増殖動態(有色)を、細菌単独の増殖(黒色)と比較した。A.バウマンニ(baumannii)のデータは、
図3Aに、大腸菌(E.coli)のデータは、
図3Bに、K.ニューモニエ(pneumoniae)のデータは、
図3Cに、黄色ブドウ球菌(S.aureus)のデータは、
図3Dに、表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)のデータは、
図3Eに、およびE.フェーカリス(faecalis)のデータは、
図3Fに示されている。これは、カクテルは他の共生または病原性細菌に直接影響を及ぼさず、緑膿菌に対して特異的活性を有することを示唆する。
【
図4】[0133]
図4は、カクテルがPAバイオフィルム質量を低減することを示すデータである。バイオフィルムをカクテルを用いて4時間処置し、除菌されたバイオフィルムのパーセンテージを算出し(n=5)、ビヒクルを用いて処置した同一株に対するパーセントとして報告されている。PA DCF34は、陰性対照として役立つ。
【
図5】[0134]
図5A~Bは、カクテルの精製された構成成分を用いるヒトPBMCの刺激が炎症性サイトカインを生成しないことを示すデータである。ヒトPBMCを100,000個細胞/ウェルで播種し、10ngのLPSまたは1×10
7のAPBP3、APBP23またはAPBP1のいずれかを用いて6時間刺激した。上清中のTNF-α(
図5A)およびIL-6(
図5B)をELISAによって分析した。グラフは、1人のドナーを表し、5人のドナーを代表する。
【
図6】[0135]
図6は、生存緑膿菌臨床分離菌単独(C)、カクテルの個々の構成成分(P)またはアズトレオナム(20μg/mL)(A)の存在下で、ヒトPBMCが刺激された実験からの結果を示す図である。細菌について1およびファージについて10のMOIを添加し、6時間インキュベートした。上清を収集し、TNF-α(左)およびIL-6(右)をELISAによって分析した。グラフは、1人のドナーを表し、5人のドナーを代表する。
【
図7】[0136]
図7A~Cは、カクテルの個々のファージが鼻腔内送達後肺において存続することを示す図である。回収可能な個々のカクテル構成成分APBP3(
図7A)、APBP23(
図7B)およびAPBP1(
図7C)の肺コンパートメントにおける濃度は、依然として感染可能であり、ここでPFUはプラーク形成単位であり、(n=4)である。
【
図8】[0137]
図8A~Cは、鼻腔内滴下が制限された後のカクテル全身曝露を示す結果を示す図である。BALB/cマウスを、鼻腔内(IN)滴下によって3×10
10のカクテルを用いて処置した。投与後2、8、24および48時間で、肺、脾臓、腎臓、肝臓および血液を採取し、分析した。回収した感染性ファージ粒子の濃度によって、各臓器の個々のファージAPBP3(
図8A)、APBP23(
図8B)およびAPBP1(
図8C)の総PFUを決定した。ここで、PFUはプラーク形成単位であり、(n=4)である。
【
図9】[0138]
図9A~Bは、単回用量のカクテルを用いる処置が、PA感染症の急性マウス肺モデルにおいて死亡率を低下させることを示すデータである。CDC抗生物質耐性分離菌バンクから得た1×10
8コロニー形成単位(CFU)のPA臨床分離菌237を用いてBALB/cマウスに鼻腔内に接種した。接種の1時間後、鼻腔内滴下によって3×10
8、9×10
8、3×10
9、9×10
9または3×10
10ファージの単回用量のいずれかおよび実験あたり(n=6)を用いて、マウスを処置した。
図9Aおよび9Bは、異なる日に実施された同一実験である。
【
図10】[0139]
図10A~Bは、カクテル構成成分が血漿および痰において安定であることを示すデータである。
図10Aは、新鮮な血漿で希釈されたカクテルファージ構成成分からの結果であり、ファージの活性を37℃で90分間モニタリングした。グラフは、1人のドナーからの代表的データを表す。
図10Bは、CF患者から得た痰とともに37℃で3または24時間インキュベートされたカクテルファージ構成成分からの結果である。ここで、PFUはプラーク形成単位である。
【
図11】[0140]
図11A~Bは、カクテル構成成分APBP3、APBP23およびAPBP1が、他のCF療法の存在下で安定性を維持することを示すデータである。各ファージ構成成分は、ブロスおよびサルブタモール(
図11A)または高張液(
図11B)とともに3時間インキュベートし、ファージ活性を寒天オーバーレイプラークアッセイによって評価した。ここで、PFUはプラーク形成単位である。
【
図12】[0141]
図12A~Cは、カクテル構成成分APBP23、APBP1およびAPBP3は、CF痰において活性であることを示すデータである。各ファージ構成成分は、CF痰単独(ファージのみ)において、または3つの異なる緑膿菌分離菌とともにインキュベートした。PA株237は、3つのファージすべてに対して感受性であり、株DCF10は、APBP23(
図12A)およびAPBP1(
図12B)のみに対して感受性であり、株DCF21は、APBP3(
図12C)のみに対して感受性である。ファージ力価は、寒天オーバーレイプラークアッセイを使用して決定し、インプットファージ濃度に対して比較した。力価の増大は、ファージ増幅および活性を示唆し、感受性株についてのみ観察される。ここで、PFUはプラーク形成単位である。
【発明を実施するための形態】
【0130】
[0142]上記のように、世界中で抗生物質危機がある。細菌性疾病は、絶えず存在する懸念事項であり、ますます増大する抗生物質耐性は、利用可能な、有効な抗生物質の数が縮小し続けることを意味する。本出願の実施形態および態様は、標準抗生物質の使用のための刺激的な代替解決策を提供する。これらの実施形態および本発明は、著しい、自明ではない発明の努力ならびに技術的課題および障害の解決の結果である。
【0131】
[0143]結果として、本明細書において記載される実施形態および態様は、概して、例えば、シュードモナス感染症を処置するために単独でまたは組み合わせて有効な、新規の、発明的バクテリオファージに関する。シュードモナス属細菌感染症を全体的に、またある特定の種類の感染症、例えば、呼吸器感染症、線維症、肺炎と関連する感染症なども処置する方法が記載される。保存および製造組成物ならびに方法が記載される。種々の実施形態および態様は、世界全体の抗生物質危機のための刺激的な、非常に必要とされる解決策を示す。
【0132】
[0144]本開示は、記載される特定の実施形態に制限されず、そのようなものとして、もちろん変わる場合があるということは理解されるべきである。本明細書において使用される技術用語は、単に特定の実施形態を説明する目的のためのものであり、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるので、制限であるとは意図されないということも理解されるべきである。
【0133】
[0145]本開示の詳細な説明は、読者の便宜のためだけに種々の節にわけられ、任意の節に見られる開示を別の節におけるものと組み合わせることができる。特に断りのない限り、 本明細書において使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。
定義
[0146]本明細書において、および添付の特許請求の範囲において、単数形「1つの(a)、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈が明確に指示しない限り、複数の言及を含むということは留意されなければならない。したがって、例えば、「1つのバクテリオファージ組成物」への言及は、複数のこのような候補剤を含み、「バクテリオファージ」への言及は、1つまたは複数のバクテリオファージおよび当業者に公知のその等価物への言及などを含む。
【0134】
[0147]本開示において、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含有する(containing)」および「有する(having)」などは、米国特許法においてそれらに帰する意味を有することができ、「含む(includes)」、「含む(including)」などを意味することができる。「から本質的になる(Consisting essentially of)」または「から本質的になる(consists essentially)」は、同様に米国特許法に帰する意味を有し、それらの用語は、制限がなく、列挙されるものの基本的または新規特徴が変更されない限り、列挙されるものよりも多い存在を可能にするが、先行技術の実施形態は除外される。「からなる」は、他の成分および実質的な方法ステップの微量より多い要素を除外することを意味するものとする。これらの移行用語の各々によって定義される実施形態は、本開示の範囲内である。
【0135】
[0148]「から本質的になる」という用語は、本明細書で使用される場合、明確に示されるバクテリオファージ(複数可)のみがバクテリオファージ組成物中に存在するが、前記組成物はまた、さらなる非バクテリオファージ成分、例えば、薬学的に適切な担体、希釈剤、賦形剤、抗生物質(例えば、化学的抗生物質)などまたはそれらの組合せを含有する可能性があることを意味する。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、数的表示、例えば、温度、時間、量、濃度および範囲を含むこのような他のものの前に使用される場合、(+)または(-)10%、5%または1%変動する可能性がある近似を示す。本開示におけるすべての値は、明確に列挙されない場合であっても、「約」という用語が先行する。
【0136】
[0149]範囲(例えば、投与量範囲)が本明細書において挙げられる場合には、値は、終点を含む列挙される範囲(複数可)内の任意の個々の値または範囲を含み得るといことは理解されるべきである。
【0137】
[0150]本明細書で使用される場合、「突然変異体」および「バリアント」という用語は、同義的に使用され、参照バクテリオファージとは遺伝的に異なるが、依然として、緑膿菌標的細菌に感染し、死滅させる能力を保持するバクテリオファージを指す。例えば「突然変異体」とは、配列番号4、配列番号1、配列番号2、配列番号5、配列番号6、配列番号3および/または本明細書において参照または記載される他のバクテリオファージのいずれかのうち1つまたは複数と比較して、遺伝的に突然変異しているが、依然として、緑膿菌標的細菌に感染し、死滅させる能力を保持するバクテリオファージを指す場合がある。突然変異体は、例えば、サイレント突然変異、保存的突然変異、小さな欠失および/または遺伝物質の小さな複製を含み、参照バクテリオファージの表現型特徴を保持する場合がある。実施形態では、「突然変異体」は、バクテリオファージ後代であり得る。バクテリオファージ後代は、本明細書において記載されるようなバクテリオファージ(すなわち、「親バクテリオファージ」)を使用してシュードモナス属(例えば、緑膿菌)標的細菌を溶解した後に得ることができるバクテリオファージであり得る。言い換えれば、バクテリオファージ後代は、第2の(またはさらなる)世代のバクテリオファージであり得る。一実施形態では、突然変異体は、本明細書において記載されるようなバクテリオファージのゲノムに左右される任意の観察可能な特徴または特性、すなわち、前記バクテリオファージの表現型特徴および/またはシュードモナス属の種もしくは株に対する溶解活性を保持する。好ましい突然変異体は、緑膿菌標的細菌に感染し、死滅させる能力を保持し、参照バクテリオファージのゲノムと比較して10%未満、さらにより好ましくは、7%未満、より好ましくは、1%未満の核酸変動を有する。あるいは、または組み合わせて、突然変異体は、好ましくは、参照バクテリオファージのポリペプチドと比較して、コードされたポリペプチド配列において7%未満の核酸変動を有する。
【0138】
[0151]本明細書で使用される場合、核酸またはアミノ酸配列との関連で「同一性%」、「配列同一性%」および「同一性パーセント」という用語は、前記配列間の同一性または相同性のレベルを示し、当技術分野で公知の技術によって決定できる。同一性パーセントを決定するために、制限するものではないが、グローバル法、ローカル法およびハイブリッド法、例えば、セグメントアプローチ法を含む、さまざまな配列アラインメント法のいずれも使用できる。同一性パーセントを決定するためのプロトコールは、当業者の範囲内の日常的な手順である。グローバル法は、分子の最初から最後まで配列をアラインし、個々のヌクレオチド対のスコアを合計することによって、およびギャップペナルティーを課すことによって最良アラインメントを決定する。限定されない方法として、例えば、CLUSTAL W、例えば、Julie D. Thompsonら、CLUSTAL W: Improving the Sensitivity of Progressive Multiple Sequence Alignment Through Sequence Weighting, Position- Specific Gap Penalties and Weight Matrix Choice, 22巻(22号) Nucleic Acids Research 4673~4680頁(1994年)を参照されたい、および反復改良が挙げられる。限定されない方法として、例えば、BLAST、Match-boxが挙げられる、例えば、Align-Mを参照されたい、例えば、Ivo Van Walleら、Align-M - A New Algorithm for Multiple Alignment of Highly Divergent Sequences, Bioinformatics 20巻(9号):1428~1435頁(2004年)を参照されたい。この定義はまた、試験配列の相補体に言及する、またはそれに適用される場合がある。この定義はまた、欠失および/または付加を有する配列ならびに置換を有するものを含む。以下に記載されるように、好ましいアルゴリズムは、ギャップなどを考慮できる。好ましくは、同一性は、少なくとも約100ヌクレオチドの長さである領域にわたって、より好ましくは、100~1000またはそれより多いヌクレオチドの長さである領域にわたって存在する。
【0139】
[0152]本明細書で使用される場合、「細菌補完」という用語は、特定のゲノムを有するバクテリオファージの、異なるゲノムを有する異なる別々のバクテリオファージを補完する能力を指す。より詳しくは、バクテリオファージ非感受性突然変異体コロニー(標的細菌の)は、特定のバクテリオファージに対して生じる場合があるが、異なるバクテリオファージに対して依然として感受性である場合がある。言い換えれば、あるファージに対して生じたバクテリオファージ耐性突然変異体細菌は、別のファージに対しては依然として感受性である。
【0140】
[0153]本明細書で使用される場合、「処置すること」または「処置」という用語は(当技術分野で十分に理解されるように)は、明白な、普通の意味に従って使用され、臨床結果を含む対象の状態における有益なまたは所望の結果を得るための任意のアプローチを広く含む。有益なまたは所望の臨床結果として、それだけには限らないが、部分的または完全にかかわらず、また検出可能または検出不可能にかかわらず、1つまたは複数の症状または状態の軽減または改善、疾患の程度の減少、疾患の状態を安定化すること(すなわち、悪化させないこと)、疾患の伝播または蔓延の防止、疾患進行の遅延または減速、疾患状態の改善または緩和、疾患の再発の減少および緩解が挙げられる。言い換えれば、本明細書で使用される場合「処置」は、疾患の任意の治癒、改善または防止を含む。処置は、疾患が発生することを防ぐ、疾患の蔓延を阻害する、疾患の症状を軽減する、疾患の根底にある原因を完全にまたは部分的に除去する、疾患の持続期間を短縮する、これらの事柄の組合せを行う場合がある。本明細書で使用される場合、「処置する」または「処置すること」という用語は、予防的処置ならびに修正的処置(疾患をすでに患っている対象の処置)を包含するものとする。
【0141】
[0154]本明細書で使用される場合、「投与すること」という用語は、例えば、対象への、経口、静脈内、非経口、腹腔内、筋肉内、くも膜下腔内、鼻腔内、肺または皮下投与、または持続放出デバイス、例えば、ミニ浸透圧ポンプの移植を意味する。投与は、非経口および経粘膜(例えば、頬側、舌下、口蓋、歯肉、経鼻、経腟、経直腸または経皮)を含む任意の経路によってである。非経口投与には、例えば、静脈内、筋肉内、細動脈内、皮内、皮下、腹腔内、脳室内および頭蓋内が含まれる。他の送達様式には、それだけには限らないが、リポソーム製剤、静脈内注入、経皮パッチなどの使用が含まれる。実施形態では、投与することは、列挙された活性薬剤以外の任意の活性薬剤の投与を含まない。実施形態では、本明細書において記載される組成物の投与は、静脈内投与によってである。実施形態では、本明細書において記載される組成物の投与は、鼻腔内投与、例えば、吸入または噴霧によってである。実施形態では、投与は、経鼻または経口投与による(例えば、エアロゾル化または噴霧による)肺送達であり得る。
【0142】
[0155]「同時投与する」は、本明細書において記載される組成物は、1つまたは複数の追加の療法の投与と同時に、その直前に、またはその直後に投与されるということを意味する。本明細書において提供される化合物は、患者に単独で投与できる、または同時に投与できる。同時投与は、個別でのまたは組合せ(1種より多い化合物)での化合物の同時または逐次投与を含むものとする。したがって、調製物はまた、所望の場合には、他の活性物質(例えば、抗生物質)と組み合わせることができる。
【0143】
[0156]本明細書で使用される場合、「溶解性」または「溶解活性」という用語は、細菌細胞の溶解を引き起こすバクテリオファージの特性を示す。バクテリオファージの溶解活性は、当技術分野で公知の技術にしたがって細菌(例えば、緑膿菌株)で試験できる。溶解サイクルは、ファージが細胞に感染し、新規ファージ粒子を複製し、宿主細胞膜を突き破る場合に生じるプロセスにちなんで名づけられている。いくつかのファージは、バクテリオファージDNAがバクテリオファージプロセスの活発な抑制のために実際に休止状態のままである溶原性サイクルを示す。細菌が分裂する場合には常に、ファージのDNAが同様にコピーされる。このようにして、ウイルスは、宿主を溶解することなくその宿主内で複製し続けることができる。ある特定の点で、条件が変わる場合があり、ファージが溶解サイクルに入る。「偏性溶解性(obligately lytic)」とは、溶原性サイクルを経ることができないファージを指す。
【0144】
[0157]本明細書で使用される場合、「バクテリオファージ標的」という用語は、特定のバクテリオファージが感染できる任意の細菌種を指す。バクテリオファージは、標的細菌細胞表面を認識し、結合し、その遺伝物質を細菌宿主内に注入する。感染ファージからの遺伝物質は、細菌ゲノム中に組み込まれ得る。バクテリオファージは、溶原性になる場合があり、ウイルスゲノムは、引き金となる事象まで細菌宿主ゲノム中で休止状態のままである。バクテリオファージはまた、溶解性になる場合もあり、感染ファージの多数のコピーが感染された細菌の機構によって産生され、コピーは、細菌溶解、押し出しによって、または出芽によってその後放出される。実施形態では、細菌標的は、緑膿菌である。
【0145】
[0158]本明細書で使用される場合、「細菌宿主製造株」または「製造株」という用語は、バクテリオファージを増殖させるために使用される細菌を指す。バクテリオファージ製造のための方法は、少なくとも2つの操作ユニット、宿主細菌の増殖およびバクテリオファージ伝播(または感染)を含む生成プロセスを必要とする場合がある。細菌増殖およびファージ感染のための基本的パラメータ、例えば、細菌の選択される基質ならびに細菌増殖およびファージ感染両方の最適温度を考慮することが重要であるが、これは、これらの因子がファージの感染力に影響を及ぼす可能性があるからである。
【0146】
[0159]本明細書で使用される場合、「ミオウイルス科」という用語は、界(Regum):ウイルス、綱1:dsDNA、目:カウドウイルス目(Caudovirales)、科:ミオウイルス科に属するウイルスを指す。属には、プブナウイルス属およびパクプナウイルス属が含まれる。実施形態では、ミオウイルス科は、プブナウイルス属に属するファージ(配列番号1、配列番号2、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21)を含む。実施形態では、ミオウイルス科は、パクプナウイルス属に属するファージ(配列番号4、配列番号8、配列番号9、配列番号10)を含む。実施形態では、ミオウイルス科は、ナンコクウイルス属に属する種(配列番号14、配列番号15)を含む。
【0147】
[0160]本明細書で使用される場合、「ポドウイルス科」という用語は、界(Regum):ウイルス、綱1:dsDNA、目:カウドウイルス目、科:ポドウイルス科に属するウイルスを指す。属には、ブルーノゲウイルス属、フィクムウイルス属、ルズセプティマウイルス属およびリツナウイルス属が含まれる。実施形態では、ポドウイルス科は、ブルーノゲウイルス属に属するファージ(配列番号6、配列番号11、配列番号12、配列番号13)を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、フィクムウイルス属に属するファージ(配列番号3、配列番号16、配列番号17)を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、ルズセプティマウイルス属に属するファージ(配列番号5)を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、リツナウイルス属に属するファージ(配列番号7、配列番号22)を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、ブルーノゲウイルス属に属する種を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、フィクムウイルス属に属する種を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、ルズセプティマウイルス属に属する種を含む。実施形態では、ポドウイルス科は、リツナウイルス属に属する種を含む。
【0148】
[0161]本明細書で使用される場合、「痰」という用語は、呼吸器系から喀痰された物質を指す。痰は、粘液、膿、血液、微生物、唾液および外来材料から構成され得る。
【0149】
[0162]使用または方法は、通常、本明細書において記載されるバクテリオファージまたはバクテリオファージ組成物を対象に投与することを含む。本明細書で使用される場合、「対象」は哺乳類、例えば、ヒトまたは他の動物である。好ましくは、対象はヒトである。
【0150】
[0163]本明細書で使用される場合、「単離された」という用語は、バクテリオファージが、天然に生じるその元の環境から取り出されることを示す。特に、単離されたバクテリオファージは、例えば、天然に局在する環境から別個に培養される(cultivated)、培養される(cultured)。
【0151】
[0164]本明細書で使用される場合、「精製された」という用語は、バクテリオファージが天然および/または製造宿主細菌から取り出されることを示す。特に、精製されたバクテリオファージは、生成不純物、例えば、細菌構成成分が、その製造または生成環境から実質的に除去されている。細菌構成成分には、限定されるものではないが、細菌宿主タンパク質、脂質および/または細菌エンドトキシンが含まれる。「精製された」という用語はまた、バクテリオファージの株が遺伝子的に均質である遺伝子精製を指す場合がある。一部の実施形態では、精製されたバクテリオファージは、少なくとも99%純粋であるか、またはバクテリオファージの所望の集団のうち少なくとも99%であるバクテリオファージを含む。
【0152】
[0165]本明細書で使用される場合、「実質的に精製された」という用語は、1%未満、0.1%未満、0.001%未満または検出可能ではない量の混入物、例えば、宿主細菌タンパク質またはエンドトキシンを含有する組成物を指す。また、本明細書で使用される場合、「実質的に純粋な」という用語は、バクテリオファージ株を説明するために使用される場合には、株が、ある特定のゲノム配列の99%を超える、99.9%を超える、99.999%を超える、または100%であるような組成物の遺伝的純度を指す。
【0153】
[0166]通常、組成物は、サンプル中の総材料の少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%または少なくとも99%(またはその間の任意のサブ値またはサブ範囲)(容量で、湿重もしくは乾重で、またはモルパーセントもしくはモル分率)が不純物または遺伝子バリアントを含まない場合に実質的に純粋である。
【0154】
[0167]本明細書で使用される場合、「対象」または「患者」という用語は、ヒトまたは非ヒト動物を指す。好ましくは、対象または患者は、本明細書において記載されるような組成物を用いる処置を必要とする、例えば、組成物を用いる処置に対して感受性の細菌感染症を有する。
【0155】
[0168]本明細書で使用される場合、「相乗的な量」とは、相乗効果(すなわち、付加効果よりも大きい効果)をもたらす、第1の量(例えば、バクテリオファージ)および第2の量(例えば、異なるバクテリオファージ)の合計を指す。したがって、本明細書において同義的に使用される「相乗作用(synergy)」、「相乗作用(synergism)」、「相乗的な」、「組み合わされた相乗的な量」および「相乗的な治療効果」という用語は、測定された効果が、単剤として単独で投与された本明細書において提供される化合物各々の個々の効果の合計よりも大きい、組み合わせて投与された化合物の測定された効果を指す。
【0156】
[0169]本明細書で使用される場合、「実質的に含まない」という用語は、ある物が、それに含まれるべきではない物質を10%未満で有することを指す。例えば、終点を含むその中の任意のサブ値およびサブ範囲を含む、0.01%~10%の物質を含まない。例えば、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10%(または終点を含むその間の任意のサブ値またはサブ範囲)。
【0157】
[0170]本明細書で使用される場合、「得ることができる」という用語はまた、本明細書で使用される場合、「得られた」という用語も包含する。一実施形態では、「得ることができる」という用語は、得られたを意味する。
【0158】
[0171]本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤」および「薬学的に許容される担体」という用語は、対象への活性薬剤の投与および対象による吸収を補助し、患者に対して著しい有害な毒性作用を引き起こすことなく本開示の組成物中に含めることができる物質を指す。薬学的に許容される賦形剤の限定されない例として、水、NaCl、生理食塩水溶液、乳酸リンゲル液、規定濃度のスクロース、規定濃度のグルコース、結合剤、充填剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング、甘味料、香味料、塩溶液(例えば、リンゲル溶液)、アルコール、オイル、ゼラチン、炭水化物、例えば、ラクトース、アミロースまたはデンプン、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース(hydroxymethycellulose)、ポリビニルピロリジンおよび染料などが挙げられる。このような調製物は、滅菌でき、必要に応じて、補助剤、例えば、本開示の化合物と有害に反応しない、滑沢剤、保存料、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼすための塩、バッファー、着色物質および/または芳香物質などと混合できる。当業者ならば、他の医薬品賦形剤が本開示において有用であることは認識するであろう。
【0159】
[0172]本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書において記載される化合物上に見られる特定の置換基に応じて、相対的に非毒性の酸または塩基を用いて調製される活性化合物の塩を含むことを意味する。本開示の化合物が相対的に酸性の官能基を含有する場合は、このような化合物の中性形態を、ニートまたは適した不活性溶媒中のいずれかの十分な量の所望の塩基と接触させることによって塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩の例には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノまたはマグネシウム塩または同様の塩が含まれる。本開示の化合物が、相対的に塩基性の官能基を含有する場合には、このような化合物の中性形態を、ニートまたは適した不活性溶媒中のいずれかの十分な量の所望の酸と接触させることによって酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例として、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸または亜リン酸などのような無機酸に由来するものならびに酢酸、プロピオン酸、イソブチル酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、メタンスルホン酸などのような相対的に非毒性の有機酸に由来する塩が挙げられる。また、アミノ酸、例えば、アルギン酸などの塩およびグルクロン酸またはガラクツロン酸(galactunoric acids)などのような有機酸の塩も含まれる。
【0160】
[0173]本明細書で使用される場合、「存続する」という用語は、通常の、予想される、もしくは正常の時間を過ぎても存在するままである、または存在し続ける能力を指す。
【0161】
[0174]本明細書で使用される場合、バクテリオファージ標的範囲の文脈において「広げられた」または「より広い」とは、宿主域の増大を指す。宿主域は、ウイルス/バクテリオファージ(またはウイルスの組合せ)が感染可能である、細胞種、株または宿主種の数である。宿主域または標的細菌範囲の増大は、参照および/または操作されていないウイルスと比較した、ウイルス(またはウイルスの組合せ)が感染可能である別々の細胞種、株または種の絶対数の拡大である。一部の例では、宿主域の増大または標的細菌範囲の増大は、ウイルス(またはウイルスの組合せ)が感染可能である、細菌種内の細菌株またはバリアント数の増大である。宿主域の増大は、少なくとも1つまたは1つより多い株、細胞種または種の増大であり得る。宿主域は、例えば、当技術分野で周知である標準プラークアッセイによってアッセイできる。
【0162】
[0175]本明細書で使用される場合、「多重感染度(MOI)」は、所与の感染媒体中の宿主細胞の数に対するウイルス粒子の数の割合である。MOI=1の値は、平均して、単一ファージ粒子に対して単一の宿主細胞があることを示唆する。
【0163】
[0176]本明細書で使用される場合、「部分的に合成の」ファージとは、ゲノムの限定された、小部分のまたは実質的な部分が設計または操作されているファージを指す。本明細書で使用される場合、「完全に合成の」ファージとは、全ゲノムが設計または操作されているファージを指す。
【0164】
[0177]さらなる用語および語句は、以下に定義される。
バクテリオファージ組成物
[0178]実施形態は、バクテリオファージおよび1つまたは複数のバクテリオファージの組成物に関する。バクテリオファージおよび/またはバクテリオファージの組成物は、単離および/または精製されたバクテリオファージであり得る、またはそれらを含み得る。一部の実施形態は、単離および/または精製された一部またはすべてを含む、複数の異なる個々のバクテリオファージまたはバクテリオファージ集団の複数の群の組合せに関する。バクテリオファージは、本明細書において明記または記載されるポリヌクレオチド配列のうち少なくとも1つに対して配列同一性を有する核酸配列を含み得る。一部の態様では、配列番号1~22の1つまたは複数に対して配列同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび/または組成物が本明細書において提供される。例えば、バクテリオファージは、終点を含むその中の任意のサブ値(例えば、61%、62%、63%...80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%...96%、97%、98%、99%、99.9%など)またはサブ範囲(例えば、80%~100%、93%~99.9%など)を含む、60%~100%の配列同一性を有し得る。
【0165】
[0179]一態様では、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含む単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。一態様では、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む単離、精製されたバクテリオファージが、本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科プブナウイルス属バクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP1と名付けられ、配列番号1におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。
【0166】
[0180]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも99.9%、99.8%、99.7%、99.6%、99.5%、99.4%、99.3%、99.2%、99.1%、99.0%または99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含む。
【0167】
[0181]一態様では、配列番号2として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。一態様では、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科プブナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP2と名付けられ、配列番号2におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。
【0168】
[0182]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも99.9%、99.8%、99.7%、99.6%、99.5%、99.4%、99.3%、99.2%、99.1%、99.0%または99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含む。
【0169】
[0183]一態様では、配列番号3として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科フィクムウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP3と名付けられ、配列番号3におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0170】
[0184]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含む。
【0171】
[0185]一態様では、配列番号4として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科パクプナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP4と名付けられ、配列番号4におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0172】
[0186]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含む。
【0173】
[0187]一態様では、配列番号5として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科ルズセプティマウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP5と名付けられ、配列番号5におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0174】
[0188]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号5に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含む。
【0175】
[0189]一態様では、配列番号6として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科ブルーノゲウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP6と名付けられ、配列番号6におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0176】
[0190]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含む。
【0177】
[0191]一態様では、配列番号7として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科リツナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP7と名付けられ、配列番号7におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0178】
[0192]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号6に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号7に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号7のポリヌクレオチド配列を含む。
【0179】
[0193]一態様では、配列番号8として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号8に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科パクプナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP8と名付けられ、配列番号8におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号8に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0180】
[0194]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号8に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号8のポリヌクレオチド配列を含む。
【0181】
[0195]一態様では、配列番号9として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号9に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科パクプナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP9と名付けられ、配列番号9におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号9に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0182】
[0196]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号9に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号9のポリヌクレオチド配列を含む。
【0183】
[0197]一態様では、配列番号10として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号10に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科パクプナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP10と名付けられ、配列番号10におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号10に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0184】
[0198]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号10に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号10のポリヌクレオチド配列を含む。
【0185】
[0199]一態様では、配列番号11として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科ブルーノゲウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP11と名付けられ、配列番号11におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0186】
[0200]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号11に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号11のポリヌクレオチド配列を含む。
【0187】
[0201]一態様では、配列番号12として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号12に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科ブルーノゲウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP12と名付けられ、配列番号12におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号12に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0188】
[0202]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号12に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号12のポリヌクレオチド配列を含む。
【0189】
[0203]一態様では、配列番号13として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号13に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科ブルーノゲウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP13と名付けられ、配列番号13におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号13に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0190】
[0204]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号13に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号13のポリヌクレオチド配列を含む。
【0191】
[0205]一態様では、配列番号14として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号14に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科ナンコクウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP14と名付けられ、配列番号14におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号14に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0192】
[0206]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号14に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号14のポリヌクレオチド配列を含む。
【0193】
[0207]一態様では、配列番号15として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号15に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科ナンコクウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP15と名付けられ、配列番号15におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号15に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0194】
[0208]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号15に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号15のポリヌクレオチド配列を含む。
【0195】
[0209]一態様では、配列番号16として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科フィクムウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP16と名付けられ、配列番号16におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0196】
[0210]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号16に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号16のポリヌクレオチド配列を含む。
【0197】
[0211]一態様では、配列番号17として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号17に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科フィクムウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP17と名付けられ、配列番号17におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号17に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0198】
[0212]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号17に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号17のポリヌクレオチド配列を含む。
【0199】
[0213]一態様では、配列番号18として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号18に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科プブナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP18と名付けられ、配列番号18におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号18に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0200】
[0214]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号18に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号18のポリヌクレオチド配列を含む。
【0201】
[0215]一態様では、配列番号19として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号19に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科プブナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP19と名付けられ、配列番号19におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号19に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0202】
[0216]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号19に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号19のポリヌクレオチド配列を含む。
【0203】
[0217]一態様では、配列番号20として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号20に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科プブナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP20と名付けられ、配列番号20におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号20に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0204】
[0218]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号20に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号20のポリヌクレオチド配列を含む。
【0205】
[0219]一態様では、配列番号21として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号21に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ミオウイルス科プブナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP21と名付けられ、配列番号21におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号21に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0206】
[0220]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号21に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号21のポリヌクレオチド配列を含む。
【0207】
[0221]一態様では、配列番号22として同定されたポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、配列番号22に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含み、ポドウイルス科リツナウイルス属のバクテリオファージである。実施形態では、単離、精製されたバクテリオファージは、APBP22と名付けられ、配列番号22におけるようなポリヌクレオチド配列を含む。一態様では、配列番号22に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む、単離、精製されたバクテリオファージが本明細書において提供される。
【0208】
[0222]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも80%~99.9%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または終点を含むその間の任意のサブ値もしくはサブ範囲を含むバクテリオファージを含む。例えば、実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも98.9%、98.8%、98.7%、98.6%、98.5%、98.4%、98.3%、98.2%、98.1%、98.0%または98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも97.9%、97.8%、97.7%、97.6%、97.5%、97.4%、97.3%、97.2%、97.1%、97.0%または97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも96.9%、96.8%、96.7%、96.6%、96.5%、96.4%、96.3%、96.2%、96.1%、96.0%または96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも95.9%、95.8%、95.7%、95.6%、95.5%、95.4%、95.3%、95.2%、95.1%、95.0%または95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも94.9%、94.8%、94.7%、94.6%、94.5%、94.4%、94.3%、94.2%、94.1%、94.0%または94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも93.9%、93.8%、93.7%、93.6%、93.5%、93.4%、93.3%、93.2%、93.1%、93.0%または93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも92.9%、92.8%、92.7%、92.6%、92.5%、92.4%、92.3%、92.2%、92.1%、92.0%または92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも91.9%、91.8%、91.7%、91.6%、91.5%、91.4%、91.3%、91.2%、91.1%、91.0%または91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも90.9%、90.8%、90.7%、90.6%、90.5%、90.4%、90.3%、90.2%、90.1%、90.0%または90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも89.9%、89.8%、89.7%、89.6%、89.5%、89.4%、89.3%、89.2%、89.1%、89.0%または89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも88.9%、88.8%、88.7%、88.6%、88.5%、88.4%、88.3%、88.2%、88.1%、88.0%または88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも87.9%、87.8%、87.7%、87.6%、87.5%、87.4%、87.3%、87.2%、87.1%、87.0%または87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも86.9%、86.8%、86.7%、86.6%、86.5%、86.4%、86.3%、86.2%、86.1%、86.0%または86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも85.9%、85.8%、85.7%、85.6%、85.5%、85.4%、85.3%、85.2%、85.1%、85.0%または85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも84.9%、84.8%、84.7%、84.6%、84.5%、84.4%、84.3%、84.2%、84.1%、84.0%または84%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも83.9%、83.8%、83.7%、83.6%、83.5%、83.4%、83.3%、83.2%、83.1%、83.0%または83%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも82.9%、82.8%、82.7%、82.6%、82.5%、82.4%、82.3%、82.2%、82.1%、82.0%または82%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも81.9%、81.8%、81.7%、81.6%、81.5%、81.4%、81.3%、81.2%、81.1%、81.0%または81%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号22に対して少なくとも80.9%、80.8%、80.7%、80.6%、80.5%、80.4%、80.3%、80.2%、80.1%、80.0%または80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、配列番号22のポリヌクレオチド配列を含む。
【0209】
[0223]本明細書における実施形態および開示のいずれについても、80.0%~99.9%を含むが必ずしもこれらに限定されない範囲は、終点を含む任意のサブ値またはサブ範囲を含む。
【0210】
[0224]配列同一性を考慮する場合、遺伝暗号が縮重しており、そのようなものとして、2つのヌクレオチド配列が著しく異なるが、同一アミノ酸配列を依然としてコードする場合があることを留意しなくてはならない。
【0211】
[0225]実施形態では、本明細書において記載されるバクテリオファージ組成物は、シュードモナス属内の細菌を標的とする任意のバクテリオファージを包含する。
【0212】
[0226]一態様では、1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供される。
【0213】
[0227]一態様では、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供される。一態様では、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列または配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供される。一部の態様では、配列番号1~22のうち1つまたは複数に対して少なくとも80%~100%の配列同一性を有する配列を含む1つまたは複数のファージが、本明細書において記載される種々の態様および実施形態から明確に排除される場合がある。
【0214】
[0228]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。
【0215】
[0229]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。
【0216】
[0230]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、ポリヌクレオチドを含む。
【0217】
[0231]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、ポリヌクレオチドを含む。
【0218】
[0232]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも98%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも97%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも94%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも88%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも87%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも86%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージゲノムは、ポリヌクレオチドを含む。
【0219】
[0233]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。
【0220】
[0234]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0221】
[0235]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0222】
[0236]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む2つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0223】
[0237]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0224】
[0238]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0225】
[0239]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0226】
[0240]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0227】
[0241]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージ、さらに、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0228】
[0242]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージ、さらに、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0229】
[0243]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列、配列番号2のポリヌクレオチド配列、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および/または配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む3つまたはそれより多いバクテリオファージ、さらに、配列番号4のポリヌクレオチド配列、配列番号5のポリヌクレオチド配列、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含む少なくとも2つのバクテリオファージを含み、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲より広い。
【0230】
[0244]一実施形態では、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。
【0231】
[0245]一実施形態では、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。
【0232】
[0246]一実施形態では、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。一実施形態では、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージ、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージおよび配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。
【0233】
[0247]実施形態では、本明細書において記載される任意の実施形態に従うバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意の実施形態に従う2つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意の実施形態に従う3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意の実施形態に従う4つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意の実施形態に従う5つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意の実施形態に従う6つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。
【0234】
[0248]一部の実施形態では、本明細書において列挙されるバクテリオファージの組合せのいずれも、特に、追加のバクテリオファージが、感染し、死滅させる、または細菌感染症を低減する能力を有する場合に、任意の天然に存在するファージ、突然変異した天然に存在するファージおよび/または部分的もしくは完全合成ファージである追加のバクテリオファージをさらに含む場合がある。特定の実施形態では、本明細書において想定される組成物は、本明細書において記載されるバクテリオファージのうち少なくとも1つおよび追加のバクテリオファージが感染し、死滅させ、細菌感染症を低減する能力を有する場合を含めて、追加の天然に存在するファージ、突然変異した天然に存在するファージおよび/または部分的もしくは完全合成ファージを含む場合がある。特定の実施形態では、本明細書において想定される組成物は、本明細書において記載されるバクテリオファージのうち1つよりも多くならびに特に、追加のバクテリオファージが、感染し、死滅させる、または細菌感染症を低減する能力を有する場合に、追加の天然に存在するファージ、突然変異した天然のファージおよび/または部分的もしくは完全合成ファージを含む場合がある。
【0235】
[0249]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、痰における不活性化に対して耐性である1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、痰における不活性化に対して耐性である2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、痰における不活性化に対して耐性である3つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、痰における不活性化に対して耐性である4つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、痰における不活性化に対して耐性である5つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、痰における不活性化に対して耐性である6つまたはそれより多いバクテリオファージを含む。
【0236】
[0250]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、投与後最大48時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、投与後最大12時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、投与後最大24時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、投与後最大36時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、投与後48時間肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する。1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、投与後48時間よりも長く肺および/または気管支肺胞洗浄液において存続する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。
【0237】
[0251]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、サルブタモール、トブラマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される肺の処置の存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、サルブタモールの存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、トブラマイシンの存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、アズトレオナムの存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、コリスチンの存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、吸入高張生理食塩水の存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、吸入ベータ-アゴニストの存在下で活性を維持する1つまたは複数のバクテリオファージを含む。
【0238】
[0252]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、緑膿菌を標的とするバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、抗生物質耐性緑膿菌を標的とするバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、複数の抗生物質に耐性の緑膿菌を標的とするバクテリオファージを含む。
【0239】
[0253]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、緑膿菌に感染し、死滅させるバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、抗生物質耐性緑膿菌に感染し、死滅させるバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、複数の抗生物質に耐性の緑膿菌に感染し、死滅させるバクテリオファージを含む。
【0240】
[0254]実施形態では、ミオウイルス科に属する1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、プブナウイルス属に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、パクプナウイルス属に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、ナンコクウイルス属に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、ポドウイルス科に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、フィクムウイルス属に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、リツナウイルス属に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、ブルーノゲウイルス属に属するバクテリオファージを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、ルズセプティマウイルス属に属するバクテリオファージを含む。
【0241】
[0255]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、細菌構成成分を実質的に含まない。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、細菌宿主タンパク質および/または外毒素を実質的に含まない。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、細菌宿主タンパク質を実質的に含まない。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、細菌外毒素を実質的に含まない。
【0242】
[0256]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、1つまたは複数の追加のバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のバクテリオファージは、細菌感染症、特に、緑膿菌感染症を処置するのに適している。実施形態では、追加の1つまたは複数のファージは、天然である場合も、天然に存在しない場合もある。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、本明細書において記載されるファージのいずれかに対して少なくとも93%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、配列番号1に対して少なくとも93%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、配列番号2に対して少なくとも93%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、配列番号3に対して少なくとも93%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、配列番号2または配列番号3のいずれか1つに対して少なくとも93%であるが100%ではない同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。
【0243】
[0257]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、1つまたは複数の追加のバクテリオファージを含む。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のバクテリオファージは、細菌感染症、特に、緑膿菌感染症を処置するのに適している。実施形態では、追加の1つまたは複数のファージは、天然である場合も、天然に存在しない場合もある。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、本明細書において記載されるファージのいずれかに対して少なくとも90%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、配列番号1に対して少なくとも90%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、配列番号2に対して少なくとも90%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、1つまたは複数の追加のファージは、配列番号3に対して少なくとも90%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。実施形態では、バクテリオファージは、配列番号1、配列番号2または配列番号3のいずれか1つに対して少なくとも90%であるが100%ではない同一性を有するポリヌクレオチド配列を含む。
【0244】
[0258]一部の実施形態では、組成物の標的細菌範囲は、組成物中の個々のバクテリオファージの累積範囲よりも広い。実施形態では、バクテリオファージ組成物の標的細菌の範囲は、組成物内に含まれる任意の単一バクテリオファージの標的細菌の範囲よりも広い。組成物の効果が各構成成分バクテリオファージの個々の効果の合計よりも大きいので、このような活性を相乗的と考えることができる。すなわち、2つまたはそれより多いバクテリオファージを含む組成物は、各個々のバクテリオファージの標的細菌範囲に基づいて予測されるものよりも広い範囲を標的とする可能性がある。実施形態では、組成物の標的細菌範囲が個々のバクテリオファージの有効性の合計よりも大きい有効性を有する可能性があるバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。
【0245】
[0259]実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供される。例えば、このような組成物は、本明細書において記載されるような1つ、2つまたは3つのバクテリオファージを含み得る。一部の態様は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含む少なくとも3つのバクテリオファージの組成物が提供され、組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号1と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号1と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号2と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号2と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号3と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号3と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号4と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号4と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号5と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号5と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号6のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号6のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号6と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号6と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号7のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号7のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号7と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号7と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号8のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号8のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号8と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号8と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号9のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号9のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号9と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号9と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号10のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号10のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号10と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号10と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号11のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号11のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号11と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号11と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号12のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号12のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号12と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号12と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号13のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号13のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号13と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号13と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号14のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号14のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号14と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号14と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号15のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号15のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号15と少なくとも9593の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号15と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号16のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号16のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は
、配列番号16と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号16と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号17のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号17のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号17と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号17と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号18のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号18のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号18と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号18と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号19のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号19のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号19と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号19と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号20のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号20のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号20と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号20と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号21のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号21のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号21と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号21と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号22のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号22のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号22と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号22と少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、組成物は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21および配列番号22ならびに本明細書において記載されるようなそれらのいずれかの配列バリアントの任意の組合せポリヌクレオチド配列を有し得る。
【0246】
[0260]実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号1と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号1と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号2と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号2と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号3と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号3と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、組成物は、配列番号1、配列番号2および配列番号3の任意の組合せポリヌクレオチド配列を有し得る。
【0247】
[0261]実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号4と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号4と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号5と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号5と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号6のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号6のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、配列番号6と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含み、組成物は、配列番号6と少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージよりも多い緑膿菌株を標的とする。実施形態では、組成物は、配列番号4、配列番号5および配列番号6の任意の組合せポリヌクレオチド配列を有し得る。
【0248】
[0262]実施形態では、組成物は、配列番号1、配列番号2および配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21および配列番号22から選択されるポリヌクレオチド配列を有する任意のファージを有し得る。
【0249】
[0263]3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が本明細書において提供され、組成物は、遺伝子修飾されている少なくとも1つのバクテリオファージを含む。2つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供され、組成物は、少なくとも1つの天然に存在するファージを含む。2つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供され、組成物は、天然に存在するファージを排除する。3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供され、組成物は、天然に存在するファージを排除する。3つまたはそれより多いバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物が、本明細書において提供され、組成物は、痰による不活性化に対して耐性である1つまたは複数のバクテリオファージを含む。
【0250】
[0264]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤およびそれらの組合せから選択される追加の構成成分を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、薬学的に許容される担体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、希釈剤を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、賦形剤を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤および賦形剤の組合せを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、薬学的に許容される担体および希釈剤の組合せを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、薬学的に許容される担体および賦形剤の組合せを含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、希釈剤および賦形剤の組合せを含む。
【0251】
[0265]一部の実施形態では、バクテリオファージは、担体としての乾燥吸収用粉末中で製剤化できる。粉末が炭水化物、例えば、ラクトース、トレハロースまたはスクロースまたはそれらの任意の組合せを含む場合には有利であり得る。本発明に従って使用できる散剤の限定されない例として、脱脂乳粉末、ダイズタンパク質粉末、ホエイタンパク質粉末、アルブミン粉末、カゼイン、ゼラチン、藻類タンパク質および他の単細胞タンパク質、植物ペプトン、トレハロース、マンニトールまたは他の粉末化糖または糖アルコール、木炭またはラテックスビーズまたは他の不活性面、水溶性炭水化物ベースの材料、タルク、キチン、魚軟骨などまたはそれらの組合せが挙げられる。本記載では、粉末と関連している、または粉末中に吸着されているバクテリオファージ、ファージ構成成分またはそれらの組合せは、「固定化されたファージ」または「固定化されたバクテリオファージ」と呼ばれる場合がある。粉末中のバクテリオファージ濃度は、約1×107~約1×1011PFU/粉末1mgである、または好ましくは、約1×108~約1×1010PFU/粉末1mgであることが有利であるが、より低いおよびより高い濃度も両方企図される。
【0252】
[0266]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、液体、半液体、固体、凍結、フリーズドライ、クライオ乾燥(cryodesiccated)または凍結乾燥(lyophilized)製剤中に含まれる。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、液体製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、半液体製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、固体製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、凍結された製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、凍結乾燥製剤中にある。
【0253】
[0267]本明細書において記載されるバクテリオファージ組成物は、経鼻、非経口、筋肉内、関節内、静脈内、皮下、経皮、眼へのまたは経口投与用に製剤化できる。このようなバクテリオファージ調製物は、直接使用、冷蔵、クライオ乾燥、凍結乾燥、適切な凍結保護物質を有する水性もしくは他の溶液中で凍結して保存、フリーズドライおよび使用前に再水和またはそれだけには限らないが、錠剤、エマルジョン、軟膏もしくは含浸創傷被覆材もしくは他の物品を含むいくつかの他の製剤中で安定にできる。一部の実施形態では、凍結保護物質は、グリセロール、例えば、約5%から約50%の間のグリセロール、より好ましくは、約10%から約30%の間のグリセロール、最も好ましくは、約20%のグリセロールである。他の実施形態では、凍結保護物質は、スクロース、例えば、約5%~約30%の間のスクロース、最も好ましくは、約10%のスクロースである。適した濃度は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値であり得る。
【0254】
[0268]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、室温で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約20~30℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約20~25℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約20~22℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約20℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約21℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約22℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約23℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約24℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約25℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃または約30℃で保存される。温度は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値であり得る。
【0255】
[0269]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、8℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、7℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、6℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、5℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、4℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、3℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、1℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、0℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、-20℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、-80℃以下の温度での保存のための保存媒体を含む。
【0256】
[0270]細菌感染症の処置に向けられた実施形態については、バクテリオファージ組成物を、経鼻または経口投与を介した(例えば、バクテリオファージ組成物のエアロゾル化または噴霧による)肺送達用に製剤化できる。したがって、一実施形態では、バクテリオファージ組成物を、経鼻または肺送達手段、例えば、スプレー、噴霧器、吸入器またはレスピレーター中に含めることができる。
【0257】
[0271]一態様では、バクテリオファージ組成物を含む肺送達手段(吸入器、噴霧器またはレスピレーターなど)が、本明細書において提供される。
【0258】
[0272]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、噴霧またはエアロゾル化後の力価喪失を防ぐため、および/または肺の下端を含む肺全体への沈着を最大にするために最適化される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、分散剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、可溶化剤、懸濁化剤、界面活性剤、粘度増強剤、湿潤剤、安定剤、防腐剤、エアロゾル化剤、浸透圧または浸透圧調整剤またはそれらの組合せのうち1つまたは複数を含む。
【0259】
[0273]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、分散剤および/または粘度調節剤を含む。分散剤および/または粘度調節剤は、液体媒体または造粒法またはブレンド法による薬物の拡散および均一性を制御する材料を含む。ある特定の実施形態では、これらの薬剤はまた、コーティングまたは侵食マトリックスの有効性も促進する。拡散促進物質/分散剤の例として、例えば、親水性ポリマー、電解質、Tween(登録商標)20、60または80、PEG、チロキサポール、ポリビニルピロリドン(PVP;Plasdone(登録商標)として商業的に知られている)および炭水化物ベースの分散剤、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース(例えば、HPC、HPC-SLおよびHPC-L)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、HPMC K100、HPMC K4M、HPMC K15MおよびHPMC K100M)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートステアレート(HPMCAS)、非晶質セルロースなど、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリエタノールアミン、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー(S630)、エチレンオキシドおよびホルムアルデヒドを含む4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノールポリマー(チロキサポールとしても知られる)、ポロキサマー(例えば、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのブロックコポリマーである、Pluronics F68(登録商標)、F88(登録商標)およびF108(登録商標))ならびにポロキサミン(例えば、エチレンジアミンへのプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの逐次付加に由来する四機能性ブロックコポリマーである、ポロキサミン908(登録商標)としても知られる、Tetronic 908(登録商標)(BASF Corporation、ニュージャージー州、パーシッパニー))、ポリビニルピロリドンK12、ポリビニルピロリドンK17、ポリビニルピロリドンK25またはポリビニルピロリドンK30、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー(S-630)、ポリエチレングリコール、例えば、ポリエチレングリコールは、約300ダルトンまたはそれより多い分子量を有する可能性がある、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリソルベート-80、アルギン酸ナトリウム、ゴム、例えば、トラガカントゴムおよびアラビアゴム、グアーガム、キサンタンゴムを含むキサンタンなど、糖、セルロース誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなど、ポリソルベート-80、アルギン酸ナトリウム、ポリエトキシ化ソルビタンモノラウレート、ポリエトキシ化ソルビタンモノラウレート、ポビドン、カルボマー、ポリビニルアルコール(PVA)、アルギン酸、キトサンおよびそれらの組合せが挙げられる。可塑剤、例えば、セルロースまたはトリエチルセルロースも分散剤として使用できる。リポソーム分散物および自己乳化分散物において特に有用な分散剤として、ジミリストイルホスファチジルコリン、卵由来の天然ホスファチジルコリン、卵由来なお天然ホスファチジルグリセロール、コレステロールおよびミリスチン酸イソプロピルがある。
【0260】
[0274]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、例えば、投与後最大24時間、最大48時間、最大54時間、最大60時間、最大66時間、最大72時間、最大78時間、最大84時間、最大90時間または最大96時間、肺および/または気管支肺胞洗浄液中に残存するために製剤化できる。
【0261】
[0275]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、希釈剤を含む。希釈剤は、送達の前に目的の組成物(すなわち、個々のバクテリオファージ構成成分または複数のバクテリオファージの組合せ)を希釈するために使用される化学的コンパウンドを含む。希釈剤はまた、より安定な環境を提供できるので、化合物または組成物を安定化するために使用できる。それだけには限らないが、リン酸緩衝生理食塩水溶液、を含む緩衝溶液中に溶解される塩は、当技術分野では希釈剤として利用され、pH管理または維持も提供できる。ある特定の実施形態では、希釈剤は、組成物の容積を増大して、圧縮を容易にするか、またはカプセル剤充填のため均質ブレンドに十分な容積を作出する。このような化合物として、例えば、ラクトース、デンプン、マンニトール、ソルビトール、デキストロース、微晶質セルロース、例えば、Avicel(登録商標)、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム二水和物、リン酸三カルシウム、リン酸カルシウム、無水ラクトース、噴霧乾燥ラクトース、アルファ化デンプン、圧縮性糖、例えば、Di-Pac(登録商標)(Amstar)、マンニトール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートステアレート、スクロースベースの希釈剤、粉砂糖、第一硫酸カルシウム一水和物(monobasic calcium sulfate monohydrate)、硫酸カルシウム二水和物、乳酸カルシウム三水和物、デキストレート(dextrate)、加水分解穀物固形物、アミロース、粉末セルロース、炭酸カルシウム、グリシン、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、イノシトール、ベントナイトなどが挙げられる。
【0262】
[0276]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、滑沢剤または流動促進剤を含む。滑沢剤または流動促進剤は、材料の接着または摩擦を防ぐ、低減するまたは阻害する化合物を含む。例としての滑沢剤として、例えば、ステアリン酸、水酸化カルシウム、タルク、ステアリルフマル酸ナトリウム、炭化水素、例えば、鉱油または硬化植物油、例えば、硬化ダイズ油(Sterotex(登録商標))、高度脂肪酸およびそのアルカリ金属およびアルカリ土類金属塩、例えば、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、グリセロール、タルク、ワックス、Stearowet(登録商標)、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ポリエチレングリコール(例えば、PEG-4000)またはメトキシポリエチレングリコール、例えば、Carbowax(商標)、オレイン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ベヘン酸グリセリル、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸マグネシウムまたはナトリウム、コロイドシリカ、例えば、Syloid(商標)、Cab-O-Sil(登録商標)、デンプン、例えば、コーンスターチ、シリコンオイル、界面活性剤などが挙げられる。
【0263】
[0277]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、可塑剤を含む。可塑剤には、マイクロカプセル化材料またはフィルムコーティングを軟化して、あまり脆性ではなくするために使用される化合物が含まれる。適した可塑剤として、例えば、ポリエチレングリコール、例えば、PEG300、PEG400、PEG600、PEG1450、PEG3350およびPEG800、ステアリン酸、プロピレングリコール、オレイン酸、トリエチルセルロースおよびトリアセチンが挙げられる。ある特定の実施形態では、可塑剤はまた、分散剤または湿潤剤としても機能できる。
【0264】
[0278]ある特定の実施形態では、可溶化剤には、トリアセチン、クエン酸トリエチル、オレイン酸エチル、カプリル酸エチル、ラウリル硫酸ナトリウム、ドクサートナトリウム、ビタミンE TPGS、ポリソルベート(Tweens)ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、N-ヒドロキシエチルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、エタノール、n-ブタノール、イソプロピルアルコール、コレステロール、胆汁酸塩、ポリエチレングリコール200-600、グリコフロール、トランスクトール(transcutol)、プロピレングリコールおよびジメチルイソソルビドなどといった化合物が含まれる。
【0265】
[0279]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、安定剤を含む。安定剤の例には、任意の酸化防止剤、例えば、バッファー、酸、保存料などといった化合物が含まれる。
【0266】
[0280]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、懸濁化剤を含む。懸濁化剤の例には、ポリビニルピロリドン、例えば、ポリビニルピロリドンK12、ポリビニルピロリドンK17、ポリビニルピロリドンK25またはポリビニルピロリドンK30、ビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー(S630)、ポリエチレングリコール、例えば、ポリエチレングリコールは、約300ダルトンまたはそれより多い分子量を有する可能性がある、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースアセテートステアレート、ポリソルベート-80、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゴム、例えば、トラガカントゴムおよびアラビアゴム、グアーガム、キサンタンゴムを含むキサンタンなど、糖、セルロース誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど、ポリソルベート-80、アルギン酸ナトリウム、ポリエトキシ化ソルビタンモノラウレート、ポリエトキシ化ソルビタンモノラウレート、ポビドンなどといった化合物が含まれる。
【0267】
[0281]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、界面活性剤を含む。例として、ラウリル硫酸ナトリウム、ドクサートナトリウム、Tween 20、60または80、PEG、トリアセチン、ビタミンE TPGS(d-α-トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸塩)、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリソルベート、ポロキサマー(polaxomers)、胆汁酸塩、モノステアリン酸グリセリル、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマー、例えば、Pluronic(登録商標)(BASF)などといった化合物が含まれる。いくつかの他の界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリドおよび植物油、例えば、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油およびポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびアルキルフェニルエーテル、例えば、オクトキシノール10、オクトキシノール40が挙げられる。ある特定の実施形態では、界面活性剤を、物理的安定性を増強するために、または他の目的のために含めることができる。
【0268】
[0282]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、粘度増強剤を含む。例として、例えば、メチルセルロース、キサンタンゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートステアレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、カルボマー、ポリビニルアルコール、アルギネート、アラビアゴム、キトサンおよびそれらの組合せが挙げられる。
【0269】
[0283]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、湿潤剤を含む。例として、オレイン酸、モノステアリン酸グリセリル、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミンオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ドクサートナトリウム、ナトリウムオレエート、ラウリル硫酸ナトリウム、ドクサートナトリウム、トリアセチン、Tween 80、ビタミンE TPGS、アンモニウム塩などといった化合物が挙げられる。
【0270】
[0284]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、エアロゾル化剤、例えば、テトラフルオロエタン、炭化水素(dydrocarbons)、ヒドロクロロフルオロカーボン、ヒドロフルオロカーボンおよび圧縮ガス、圧縮空気、ジメチルエーテル、ヒドロフルオロアルカン、ヒドロフルオロオレフィンなどを含む。
【0271】
[0285]ある特定の実施形態では、本開示の組成物は、イオン性浸透圧または浸透圧調整剤を含む場合があるが、非イオン性浸透圧または浸透圧調整剤を含まない。イオン性浸透圧または浸透圧調整剤は、例えば、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウムおよびカリウム塩から選択され得る。このような塩の例として、それだけには限らないが 塩化ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、ピルビン酸ナトリウムおよび塩化カリウムが挙げられる。単一イオン性張性調整剤、例えば、塩化ナトリウムまたはこのような薬剤の混合物を使用することが可能である。塩は、付加される場合も、塩形成プロセスによってその場で形成される場合もある。本開示の特定の実施形態では、イオン性浸透圧または浸透圧調整剤は、塩化ナトリウムである。実施形態では、浸透圧または浸透圧調整剤は、非イオン性浸透圧または浸透圧調整剤であり、例えば、炭水化物の群から選択することができる。等張化のために使用できる炭水化物の例として、それだけには限らないが、糖、例えば、グルコース、ラクトース、スクロースおよびトレハロースならびに糖アルコール、例えば、マンニトール、キシリトール、ソルビトールおよびイソマルトールが挙げられる。しかし、本開示の特定の実施形態では、非イオン性浸透圧または浸透圧調整剤は、プロピレングリコール、シクロデキストリンまたはマンニトールではない。
【0272】
[0286]当然のことではあるが、不活性成分のクラスの間にかなりの重複がある。したがって、上記で列挙された成分は、本明細書において記載される製剤中に含めることができる不活性成分の種類の単に例示であり、制限ではないとしてとられるべきでる。このような不活性成分の量は、所望の特定の特性に従って当業者によって容易に決定できる。
【0273】
[0287]実施形態では、本明細書において記載されるバクテリオファージ組成物は、鼻腔洗浄用に製剤化される。したがって、本明細書において記載される処置の使用または方法は、鼻腔洗浄によって対象にバクテリオファージ組成物を投与することを含む場合がある。
【0274】
[0288]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、液体、半液体、固体、凍結または凍結乾燥製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、液体製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、半液体製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、固体製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、凍結製剤中にある。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、凍結乾燥製剤中にある。
【0275】
[0289]一部の実施形態では(あるいはまたはさらに)、「突然変異体」バクテリオファージは、APBP1(配列番号1)、APBP2(配列番号2)および/もしくはAPBP3(配列番号3)のうち1つもしくは複数と同一の標的細菌株の一部もしくはすべてを溶解可能である、ならびに/または1つもしくは複数の追加の細菌株をさらに溶解可能である。一実施形態では、突然変異体は、APBP1、APBP2および/またはAPBP3のうち1つまたは複数の核酸配列に対して少なくとも93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有し得る。一部の実施形態では、突然変異体またはバリアントは、APBP1、APBP2および/またはAPBP3のゲノム配列のうち1つまたは複数と比較した場合に、その全ゲノム配列全体にわたって少なくとも93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有し得る。一実施形態では、突然変異体は、配列番号1と比較した場合に、その全ゲノム配列全体にわたって少なくとも93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有し得る。一実施形態では、突然変異体は、配列番号2と比較した場合に、その全ゲノム配列全体にわたって少なくとも93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有し得る。一実施形態では、突然変異体は、配列番号3と比較した場合に、その全ゲノム配列全体にわたって少なくとも93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有し得る。
【0276】
[0290]実施形態では、「遺伝子修飾された」バクテリオファージおよびその組成物が提供される。遺伝子修飾されたバクテリオファージは、そのポリヌクレオチド配列が遺伝子工学技術によって変更されているバクテリオファージであり得る。ポリヌクレオチド配列の遺伝子工学は、限定されるものではないが、相同組換え、バクテリオファージエンジニアリング、CRISPR-Casベースの操作、全長の裸のファージの宿主細菌への形質転換およびそれらの技術の任意の組合せを含む、当技術分野で周知の任意の現代の分子生物学技術によって達成できる。
【0277】
[0291]実施形態では、バクテリオファージ後代は、例えば、APBP1、APBP2、APBP3から選択されるものまたは配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21および配列番号22から選択される核酸配列を含むバクテリオファージ(およびそれらのいずれかの本明細書において記載されるような配列同一性バリアント)を含む、本明細書において記載される1つまたは複数のバクテリオファージを、緑膿菌標的細菌と接触させ、その結果、1つまたは複数のバクテリオファージが感染し、標的細菌を溶解すること、ならびに標的細菌の溶解後に放出されるバクテリオファージを得ることによって得ることができる。バクテリオファージ後代は、通常、関連する親バクテリオファージと比較した場合に1つまたは複数のヌクレオチド突然変異を含む。
【0278】
[0292]実施形態では、バクテリオファージは、単一治療用組成物の形態で、または組成物の1つまたは複数のバクテリオファージ構成成分を各々含むいくつかの別個の組成物として提供され得る。バクテリオファージがいくつかの別個の組成物で提供される実施形態では、バクテリオファージは、対象に逐次または同時に(適宜、同時に)投与され得る。一部の実施形態では、別個の組成物は各々、1つのバクテリオファージの集団を含み得る。他の実施形態では、1つの組成物は、2つまたはそれより多い異なるファージの集団を有し得る。
【0279】
[0293]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、各バクテリオファージ1mlあたり1×104から1×1012の間または終点を含むその中の任意のサブ値もしくはサブ範囲のバクテリオファージ濃度を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、各バクテリオファージ1mlあたり1×105から1×1011の間のバクテリオファージ濃度を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、各バクテリオファージ1mlあたり1×106から1×1011の間のバクテリオファージ濃度を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、各バクテリオファージ1mlあたり1×107から1×1011の間のバクテリオファージ濃度を含む。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、各バクテリオファージ1mlあたり1×108から1×1011の間のバクテリオファージ濃度範囲を含む。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり1×108~1×109PFU、1×108~1×1010PFUまたは1×108~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり3×108~1×109PFU、3×108~1×1010PFUまたは3×108~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり3×108~3×109PFUまたは3×108~3×1010PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり1×109~1×1010PFUまたは1×109~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり1×1010~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージは、組成物1mlあたり少なくとも約1×108PFUの各ファージ、少なくとも約3×108PFUの各ファージ、少なくとも約1×109PFUの各ファージ、少なくとも約1×1010PFUの各ファージまたは少なくとも約1×1011PFUの各ファージの投与量で対象に投与される。実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージを組み合わせて、組成物1mlあたり約1×108、約3×108、約1×109、約1×1010または1×1011PFUの各ファージの総濃度を形成できる。濃度は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値、サブ値、範囲またはサブ範囲を含む。
【0280】
[0294]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約2~8℃の間の範囲で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2から3℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2から4℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2から5℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2から6℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、2から7℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、3から4℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、3から5℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、3から6℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、3から7℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、3から8℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、4から5℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、4から6℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、4から7℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、4から8℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、5から8℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、5から6℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、5から7℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、6から8℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、6から7℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、7から8℃の間で保存される。一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約2、3、4、5、6、7または8℃で保存される。温度は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値であり得る。
【0281】
[0295]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、室温で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約20~25℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、20℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約21℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約22℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約23℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約24℃で保存される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、約25℃で保存される。温度は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値であり得る。
【0282】
[0296]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、凍結温度、例えば、約-25℃~約-5℃の範囲の任意の温度で保存される。これは、約-30℃、-29℃、-28℃、-27℃、-26℃、-25℃、-24℃、-23℃、-22℃、-21℃、-20℃、-19℃、-18℃、-17℃、-16℃、-15℃、-15℃、-14℃、-13℃、-12℃、-11℃、-10℃、-9℃、-8℃、-7℃、-6℃または-5℃または終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値を含むが、必ずしもこれに制限されない。
【0283】
[0297]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、対象の免疫系による不活性化に対して耐性である。一部の実施形態では、バクテリオファージは、対象の自然免疫系による不活性化に対して耐性である。一部の実施形態では、バクテリオファージは、対象の痰による不活性化に対して耐性である。一部の実施形態では、バクテリオファージは、対象の気管支肺胞洗浄液(BALF)による不活性化に対して耐性である。
【0284】
[0298]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、実施例においてより詳細に記載されるようにバイオフィルム質量を低減する。
【0285】
[0299]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、少なくとも1つの溶解性バクテリオファージを含む。一部の実施形態では、バクテリオファージは、細胞溶解によって細菌を死滅させることができる少なくとも1つの溶解性ファージを含む。
【0286】
[0300]一態様では、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号7に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。
【0287】
[0301]一態様では、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、および配列番号22、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号7に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。
【0288】
[0302]実施形態では、配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号1に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される種々の実施形態のいずれかに従うバクテリオファージを含む細菌宿主製造株が、本明細書において提供される。
【0289】
[0303]本明細書において記載されるファージに対して85%から99.99%の間のどこかの同一性を有する可能性がある本明細書において記載されるファージのバリアントが企図される。同一性パーセントは、列挙された範囲内で、小数点以下第100位まで、任意の値またはサブ範囲であり得る。
使用方法
[0304]実施形態では、対象における細菌感染症、特に、緑膿菌感染症の処置における本明細書において記載される種々の実施形態のいずれかに従うファージおよび/または組成物の使用が本明細書において提供される。実施形態では、使用は、本明細書において記載される実施形態のいずれかに従う組成物を、緑膿菌感染症を患っている対象に投与することを含む。
【0290】
[0305]実施形態では、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用が、本明細書において提供される。使用は、組成物を前記対象に投与することを含み、バクテリオファージの少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0291】
[0306]実施形態では、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用が、本明細書において提供される。使用は、組成物を前記対象に投与することを含み、バクテリオファージの少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0292】
[0307]実施形態では、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用が、本明細書において提供される。使用は、組成物を前記対象に投与することを含み、バクテリオファージの少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択され、さらに、バクテリオファージの少なくとも1つは、配列番号4、配列番号5、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0293】
[0308]実施形態では、緑膿菌細菌感染症を有する対象の処置において緑膿菌を標的とする1つまたは複数の別々のバクテリオファージを含む組成物の使用が、本明細書において提供される。使用は、組成物を前記対象に投与することを含み、バクテリオファージの少なくとも1つは、配列番号1、配列番号2、配列番号3のポリヌクレオチド配列、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択され、さらに、バクテリオファージの少なくとも1つは、配列番号4、配列番号5、配列番号6のポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される。
【0294】
[0309]一態様では、痰不活性化に対する耐性に基づいてバクテリオファージを選択することおよびバクテリオファージを対象に投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0295】
[0310]一態様では、対象に、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。一態様では、対象に本明細書における任意の実施形態において記載されるような1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が本明細書において提供される。
【0296】
[0311]一態様では、対象に、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。一態様では、対象に本明細書における任意の実施形態において記載されるような1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が本明細書において提供される。
【0297】
[0312]一態様では、対象に配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0298】
[0313]別の態様では、対象に配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0299】
[0314]実施形態では、対象に、配列番号1、配列番号2および配列番号3から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0300】
[0315]実施形態では、対象に、配列番号1、配列番号2および配列番号3から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0301】
[0316]一態様では、対象に、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージ、さらに、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法。
【0302】
[0317]一態様では、対象に、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージ、さらに、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列および配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列から選択されるポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法。
【0303】
[0318]実施形態では、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。一部の実施形態では、細菌感染症は、シュードモナス属を少なくとも部分的に含む。一部の実施形態では、細菌感染症は、緑膿菌を少なくとも部分的に含む。一部の実施形態では、細菌感染症は、化学的抗生物質に対して耐性である緑膿菌株を含む。一部の実施形態では、細菌株は、薬物耐性および/または多剤耐性緑膿菌株を含む。
【0304】
[0319]実施形態では、対象に痰における不活性化に対して耐性であるバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に自然免疫系による不活性化に対して耐性であるバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に血漿による不活性化に対して耐性であるバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、バクテリオファージは、本明細書において記載されるような任意のバクテリオファージであり得る。
【0305】
[0320]実施形態では、対象に配列番号1のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0306】
[0321]実施形態では、対象にシュードモナス属、緑膿菌、単剤耐性緑膿菌および多剤耐性緑膿菌に感染し、死滅させるバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に緑膿菌に感染し、死滅させるバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0307】
[0322]実施形態では、対象に1つまたは複数のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージは、細菌感染症、特に、シュードモナス感染症を処置するのに適している。実施形態では、バクテリオファージは、1つまたは複数の追加のファージを含み、本明細書において記載されるファージのいずれかに対して85%~100%の核酸配列同一性を有するファージであり得る。バクテリオファージは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5および配列番号6のいずれか1つに対して少なくとも85%であるが、100%ではない同一性を有するポリヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド配列を有し得る。同一性パーセントは、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値であり得る。
【0308】
[0323]実施形態では、対象に1つまたは複数のバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供され、組成物の標的細菌範囲は、任意の個々のバクテリオファージもしくは組成物中のファージをまとめた範囲よりも広い場合がある、または個々のバクテリオファージの有効性の合計よりも大きい有効性を有する場合がある。実施形態では、対象にポリヌクレオチド配列番号1を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも85%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも86%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも87%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも88%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも89%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも90%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも91%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも92%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも93%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも94%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも95%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも96%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも97%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも98%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1と少なくとも99%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0309】
[0324]実施形態では、対象に配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも85%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも86%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも87%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも88%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも89%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも90%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも91%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも92%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも93%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも94%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも95%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも96%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも97%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも98%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号2と少なくとも99%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1および配列番号2の任意の組合せポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0310】
[0325]実施形態では、対象に配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも85%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも86%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも87%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも88%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも89%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも90%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも91%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも92%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも93%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも94%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも95%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも96%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも97%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも98%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号3と少なくとも99%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0311】
[0326]実施形態では、対象に配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも85%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも86%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも87%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも88%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも89%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも90%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも91%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも92%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも93%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも94%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも95%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも96%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも97%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも98%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号4と少なくとも99%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0312】
[0327]実施形態では、対象に配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも85%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも86%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも87%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも88%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも89%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも90%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも91%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも92%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも93%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも94%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも95%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも96%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも97%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも98%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号5と少なくとも99%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0313】
[0328]実施形態では、対象に配列番号6のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも85%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも86%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも87%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも88%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも89%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも90%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも91%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも92%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも93%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも94%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも95%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも96%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも97%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも98%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号6と少なくとも99%同一のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0314】
[0329]実施形態では、対象に、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5および配列番号6の任意の組合せポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージおよび配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージおよび配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージおよび配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、配列番号1のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号2のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号3のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号4のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージ、配列番号5のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージおよび配列番号6のポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、上記で列挙されるポリヌクレオチド配列(およびその変形)のいずれかならびにパクプナウイルス属のファージ(配列番号8)、(配列番号9)、(配列番号10)のうち1つまたは複数、ブルーノゲウイルス属のファージ(配列番号11)、(配列番号12)、(配列番号13)のうちの1つまたは複数、ナンコクウイルス属のファージ(配列番号14)、(配列番号15)のうちの1つまたは複数、フィクムウイルス属のファージ(配列番号16)、(配列番号17)のうちの1つまたは複数、プブナウイルス属のファージ(配列番号18)、(配列番号19)、(配列番号20)、(配列番号21)のうちの1つまたは複数およびリツナウイルス属のファージ(配列番号22)、(配列番号7)のうちの1つまたは複数を含む組合せバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号8に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号9に対して少なくとも93%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号10に対して少なくとも89%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号12に対して少なくとも91%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号13に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号14に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号15に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号16に対して少なくとも90%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号17に対して少なくとも92%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号18に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号19に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号20に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号21に対して少なくとも96%の同一性を有するポリヌクレオチド配列、配列番号22に対して少なくとも95%の同一性を有するポリヌクレオチド配列を有するバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0315】
[0330]実施形態では、本開示は、対象に、配列番号1、配列番号2および配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、対象においてCFまたはCFを有する患者における細菌感染症を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、方法は、対象に、配列番号4および配列番号6のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することをさらに含み得る。
【0316】
[0331]実施形態では、本開示は、対象に配列番号1および配列番号3のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージから選択される1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む、肺炎または肺炎を有する対象において細菌感染症を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、方法は、配列番号5および配列番号8のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することをさらに含み得る。一部の実施形態では、方法は、配列番号12のポリヌクレオチド配列を含むバクテリオファージを投与することをさらに含み得る。
【0317】
[0332]組成物、方法などを含む本明細書における実施形態のいずれかから、列挙されたファージのうち任意の1つまたは複数が、明確に排除される場合がある。
【0318】
[0333]本明細書において記載されるファージのうちいずれか1つまたは複数に対して85%から99%の間のどこかの同一性を有し得る本明細書において記載されるファージのバリアントが企図される。同一性パーセントは、列挙された範囲内の任意の値またはサブ範囲であり得る。
【0319】
[0334]実施形態では、対象に、遺伝子修飾されている少なくとも1つのバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、少なくとも1つの天然に存在するファージを含む、または天然に存在するファージを排除できるバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、少なくとも1つの溶解ファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、痰による不活性化に対して耐性である少なくとも1つのバクテリオファージを含むバクテリオファージ組成物を投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0320】
[0335]実施形態では、対象にバクテリオファージを投与する方法が本明細書において提供され、バクテリオファージは、各バクテリオファージ1mlあたり約1×108から約1×1011PFUの間の範囲のバクテリオファージ濃度を含む。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり1×108~1×109PFU、1×108~1×1010PFUまたは1×108~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり3×108~1×109PFU、3×108~1×1010PFUまたは3×108~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり3×108~3×109PFUまたは3×108~3×1010PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり1×109~1×1010PFUまたは1×109~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージ濃度は、組成物1mlあたり1×1010~1×1011PFUの各ファージである。一部の実施形態では、バクテリオファージは、組成物1mlあたり少なくとも約1×108PFUの各ファージ、少なくとも約3×108PFUの各ファージ、少なくとも約1×109PFUの各ファージ、少なくとも約1×1010PFUの各ファージまたは少なくとも約1×1011PFUの各ファージの投与量で対象に投与される。実施形態では、1つまたは複数のバクテリオファージを組み合わせて、組成物1mlあたり約1×108、約3×108、約1×109、約1×1010または1×1011PFUの各ファージの総濃度を形成できる。濃度は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値または範囲を含む。
【0321】
[0336]実施形態では、本明細書において提供される方法は、バクテリオファージを投与することを含み、バクテリオファージの少なくとも約80%は、約10から約20分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から30分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から40分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から50分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から60分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から70分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、10から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から30分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から40分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から50分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から60分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から70分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、20から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から40分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から50分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から60分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から70分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、30から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、40から50分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、40から60分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、40から70分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、40から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、40から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージは、40から100分の間の時間対象に投与される。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、50から60分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、50から70分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、50から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、50から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、50から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、60から70分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、60から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、60から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、60から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、70から80分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、70から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、70から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、80から90分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、80から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。一部の実施形態では、バクテリオファージの少なくとも約80%は、90から100分の間の期間、ヒト血漿に対する曝露後に溶解活性を保持する。時間量は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ値であり得る。バクテリオファージ組成物は、時点の最後にヒト血漿においてその溶解活性の少なくとも80%より多くを保持する。
【0322】
[0337]実施形態では、対象に1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、細菌感染症は、肺感染症、肺線維症の状態、肺の呼吸状態、肺のシュードモナス感染症および/または副鼻腔炎から選択される。実施形態では、処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、肺感染症は、嚢胞性線維症(CF)、非嚢胞性線維症気管支拡張症(NCFB)または肺炎を含み得る、またはそれと関連するが、必ずしもそれに限定されない。実施形態では、対象に、1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供され、細菌感染症は、肺感染症である。実施形態では、細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供され、対象に、1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含み、細菌感染症が副鼻腔炎である。実施形態では、細菌感染症は、抗生物質耐性細菌によって引き起こされ、抗生物質耐性細菌である。
【0323】
[0338]実施形態では、対象に、1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、細菌感染症は、肺感染症および/または副鼻腔炎から選択され、嚢胞性線維症の存在下である。実施形態では、対象に1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供され、細菌感染症は、嚢胞性線維症に加えて肺感染症である。実施形態では、対象に1つまたは複数の別々のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供され、細菌感染症は、嚢胞性線維症に加えて副鼻腔炎である。実施形態では、細菌感染症は、抗生物質耐性菌によって引き起こされ、抗生物質耐性菌である。
【0324】
[0339]実施形態では、対象に、吸入によって投与される1つまたは複数のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、対象に、噴霧によって投与される1つまたは複数のバクテリオファージを投与することを含む細菌感染症を有する対象を処置する方法が、本明細書において提供される。
【0325】
[0340]一部の実施形態では、バクテリオファージ組成物は、細菌感染症の一次処置または第1の医学的処置である。一部の実施形態では、本明細書において記載されるバクテリオファージまたはバクテリオファージ組成物は、抗生物質を用いる処置によってこれまでに処置された、および/または抗生物質を用いる処置によって解決されなかった感染症に適用される。一部の実施形態では、本明細書において記載されるバクテリオファージまたはバクテリオファージ組成物は、抗生物質に対して耐性である1つまたは複数の細菌種を有する感染症に適用される。一部の実施形態では、方法は、バクテリオファージ処置および抗生物質処置の両方を用いて感染症を処置することによって細菌感染症を処置することを含む。
【0326】
[0341]実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を抗生物質と組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、抗生物質は、フルオロキノロン、カルバペネム、アミノグリコシド、アンサマイシン、セファロスポリン、ペニシリン、βラクタム、βラクタマーゼ阻害薬、葉酸経路阻害薬、フシダン、グリコペプチド、グリシルサイクリン、リンコサミド、リポペプチド、マクロライド、キノロン、オキサゾリジノン、フェニコールホスホン酸、ストレプトグラミン、テトラサイクリン、スルホンアミド、イミペネム、メロペネム、アミカシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、トブラマイシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、コリスチン、吸入トブラマイシン、吸入アズトレオナムおよび吸入コリスチンから選択される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をフルオロキノロンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をカルバペネムと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をアミノグリコシドと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をアンサマイシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をセファロスポリンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をペニシリンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をβラクタムと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をβラクタマーゼ阻害薬と組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を葉酸経路阻害薬と組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をフシダンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をグリコペプチドと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をグリシルサイクリンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をリンコサミドと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をリポペプチドと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をマクロライドと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をキノロンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をオキサゾリジノンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をフェニコールホスホン酸と組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をストレプトグラミンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をテトラサイクリンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をスルホンアミドと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をイミペネムと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をメロペネムと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をアミカシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をシプロフロキサシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をレボフロキサシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をトブラマイシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をアジスロマイシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をアズトレオナムと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物をコリスチンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を吸入トブラマイシンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を吸入アズトレオナムと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を吸入コリスチンと組み合わせて投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。本明細書において記載される任意の1つまたは複数の処置が、明確に排除される場合がある。
【0327】
[0342]実施形態では、嚢胞性線維症の処置と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、嚢胞性線維症の処置は、CFTRモジュレーター療法、粘液希釈剤、気道クリアランス技術、吸入副腎皮質ステロイド、経口副腎皮質ステロイド、ロイコトリエン修飾因子、吸入抗コリン薬、ドルナーゼアルファ、吸入気管支拡張薬、吸入高張生理食塩水および吸入ベータ-アゴニストから選択される。実施形態では、CFTRモジュレーター療法と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、粘液希釈剤と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、気道クリアランス技術と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、吸入副腎皮質ステロイドと組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、経口副腎皮質ステロイドと組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、ロイコトリエン修飾因子と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、吸入抗コリン薬と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、ドルナーゼアルファと組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、吸入気管支拡張薬と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、吸入高張生理食塩水と組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。実施形態では、吸入ベータ-アゴニストと組み合わせて本明細書において記載される任意のバクテリオファージ組成物を投与することによって細菌感染症を処置する方法が、本明細書において提供される。本明細書において記載される任意の1つまたは複数の処置が、明確に排除される場合がある。
【0328】
[0343]実施形態では、対象に本明細書において記載されるバクテリオファージのいずれかを投与する方法が本明細書において提供され、投与は、約6~約24時間の範囲にわたってである。実施形態では、バクテリオファージは、対象に3時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に4時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に5時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に6時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に7時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に8時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に9時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に10時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に11時間毎に投与される。一部の実施形態では、バクテリオファージは、対象に12時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に18時間毎に投与される。実施形態では、バクテリオファージは、対象に24時間毎に投与される。
【0329】
[0344]実施形態では、バクテリオファージ組成物は、少なくとも1日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計2日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計3日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計4日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計5日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計6日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計7日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計10日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計14日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計21日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、合計28日間投与される。実施形態では、バクテリオファージ組成物は、1日から約4週間投与される。投与の期間は、終点を含む列挙された範囲内の任意の値またはサブ範囲であり得る。
【0330】
[0345]実施形態では、対象へのバクテリオファージ組成物の投与の方法が本明細書において提供され、対象はヒトである。
【0331】
[0346]実施形態では、本明細書において記載される方法は、疾患と関連する細菌感染症を含む細菌感染症を処置するために使用される。感染症には、肺感染症および/または副鼻腔炎が含まれ得る。一部の実施形態では、疾患は、嚢胞性線維症である場合があり、方法は、例えば、嚢胞性線維症と関連する細菌感染症を処置することを含む場合がある。一部の実施形態では、疾患は、非嚢胞性線維症(NCFB)である場合があり、方法は、例えば、NCFBと関連する細菌感染症を処置することを含む場合がある。一部の実施形態では、疾患は、肺炎であり得る。
【実施例】
【0332】
[0347]
実施例1:バクテリオファージ組成物概要
[0348]実験を実施して、以下の基準を満たしたバクテリオファージ療法を作出した:1)細菌遺伝子の特定化された形質導入を避けるための偏性溶解性、2)経験的試験および/またはゲノミクスからの推論によって、全身性の形質導入の傾向があると知られていない、および3)抗生物質耐性もしくは細菌病原性遺伝子を保持すると知られている遺伝子を有するファージを避けるために十分にシーケンシングされている。
【0333】
[0349]まとめると、対象を処置するために一緒に使用されるファージは、1)標的病原体に対して広い活性を有し、他の種に対してはそうではなく、潜在的有用性を最大にし、オフターゲット効果を最小にするべきである、および2)補完可能であり、あるファージに生じる耐性突然変異体が、別のファージに対して感受性であるべきである。
【0334】
[0350]ファージ自体の特徴に加えて、臨床使用の材料は、最終生成物がこれらの特徴を保持し(すなわち、依然として同一ファージである)、エンドトキシンまたは宿主細胞タンパク質などの潜在的に有害な(または有害な量)の不純物を含有しないという確信を与えるような方法で生成されるべきである。
【0335】
[0351]ファージの各々は、緑膿菌(PA)分離菌の多様なパネルを獲得し、次いで、これを専売のファージ収集物(約350のPAウイルス)に対してスクリーニングして、より広い宿主域適用範囲および頑強な効力の両方を示したファージを同定することによって同定した。抗生物質と同様に、最小阻害濃度が約0.1pg/mLのタンパク質に対応する103ファージ/mLの感受性限界点以下である場合に、細菌はファージに対して感受性と考えられる。
【0336】
[0352]次いで、潜在的な受容体、ファージ同一性を同定し、溶解活性を確認するために、一連の選択基準ならびにシーケンシング、生物情報科学および比較ゲノミクスを含む種々の方法によってファージ候補の各々を進めた。このプロセスによって、生成物候補の所望の特質、すなわち、広い宿主域、相補性、適応性および治療カクテルの頑強性および効力に寄与する必須の固有の特質である種々の細菌受容体を標的化することを有する、より小さい候補ファージプールが得られた。相補性は、耐性の出現を制限する1つより多いファージによって臨床分離菌が標的化されることを確実にすることを目的とする。細菌の表面上の異なる受容体を標的化することはまた、耐性防止に寄与し、また細菌病原性および適応度を低下させる可能性を有する。複数ファージ生成物の種々の構成成分の間の適応性は、あるファージの活性が別のファージの感染力に干渉しないことを確実にする。
【0337】
[0353]次いで、ファージ候補を有効性および効力について検証した。具体的には、これは、死滅動態アッセイを実施して、体液中での、およびin vitroでの現在の抗シュードモナス性療法の存在下での協同性、活性ならびにバイオフィルム不活性化を実証することを含んでいた。
【0338】
[0354]ファージはまた、製造実現可能性ならびに十分なファージ力価を維持しながら宿主細胞タンパク質および他の混入物質を含まない高性能ファージ生成物を達成することを目的としたプロセス最適化の試みに基づいて選択した。同等に重要なことに、長期安定性を可能にするであろう、吸入および静脈内(IV)送達に適した同一希釈剤中でファージ構成成分を製剤化する能力は、選択プロセスにおいて重要な検討事項であり得る。
【0339】
[0355]
実施例2:最適化された生成物カクテルのファージ構成成分の選択
[0356]頑強な宿主域および頑強な効力を有するファージ候補の大きなプールの選択。米国および欧州を含む世界中のさまざまな地理からの歴史的な株ならびに関連する新出分離菌を組み込んだ、CF患者(>300株)および肺炎患者(>200株)に由来する緑膿菌分離菌の大きな多様なパネルを、専売のファージ収集物(>200ファージ分離菌)に対してスクリーニングした。この結果、広い宿主域適用範囲および頑強な効力の両方を示したファージから構成される大きなリードプールが得られた。
【0340】
[0357]カクテル構成成分の選択。次いで、受容体、ファミリーを同定し、溶解活性を確認するために、一連の選択基準ならびにシーケンシング、宿主域測定、生物情報科学および比較ゲノミクスを含む種々の方法によってファージ候補の各々を進めた。宿主域測定は、少数の感染粒子からプラークを生成する能力によって判断されるような、株に感染し、その中で複製する能力の評価を可能にする。このプロセスによって、生成物候補の所望の特質、すなわち、広い宿主域および相補性、適応性、別々の受容体および多様なファミリーを有するより小さい候補ファージプールが得られた。上記のように、相補性、適応性および種々の細菌受容体を標的化することは、重要な固有の特質であり得る。相補性は、耐性の出現を制限する1つより多いファージによって臨床分離菌が標的化されることを確実にすることを目的とする。細菌の表面上の異なる受容体を標的化することはまた、耐性防止に寄与し、また細菌病原性および適応度を低下させる可能性を有する。複数ファージ生成物の種々の構成成分の間の適応性は、あるファージの活性が別のファージの感染力に干渉しないことを確実にする。
【0341】
[0358]抗菌活性。次のステップは、生成物候補のために選択されたファージをスクリーニングすることおよび検証することを含んでいた。具体的には、これは、死滅動態アッセイを実施して、痰中での、およびin vitroでの現在のCF療法の存在下での協同性、活性を実証することを含んでいた。さらに、ファージの挙動および薬物様特質を、in vivoで試験した。薬理学的パラメータを評価して、ファージカクテルの抗菌能力を確認するために、いくつかの前臨床動物モデルを確立した。
【0342】
[0359]カクテルのさらなる改良。この統合されたアプローチから得られたデータの幅と深さを利用して、頑強な複数ファージ治療候補を同定した。臨床分離菌の地理的起源に応じて、ファージ候補は、異なる数の臨床分離菌をカバーする。例えば、ファージ候補は、欧州由来のCF分離菌の82%および南カリフォルニアの単一センターに由来するCF株の95%をカバーする場合がある。十分な世界的な適用範囲を確実にするために、カクテルは、別々のファミリーおよびサブファミリーを起源とし、複数の受容体クラスを標的化し、適応性および協同性をともなって機能する少なくとも3つの偏性溶解性ファージから構成され、高度に強力であり、広い宿主域およびオーバーラップを有することをさらに特徴とする。カクテルは、多様な地理的領域(US、UK、欧州)に由来する試験されたCF臨床分離菌(試験された305株)のおよそ73%に対して広い適用範囲を実証した。協同性および適応性は、ある特定の細菌-ウイルスMOIで、個々のファージ構成成分と比較して臨床分離菌の増殖を完全に阻害するカクテルの能力によって例示される。これらのデータは、異なる表面受容体を標的とし、別々の作用の機序を有するファージを選択することによって、カクテルの効力を増強できる可能性があることを示唆する。
【0343】
[0360]治療カクテルのファージのリストは、表1にある。APBP23(配列番号23)、APBP1(配列番号1)、APBP3(配列番号3)を、追加のファージAPBP4(配列番号4)、APBP5(配列番号5)およびAPBP6(配列番号6)とともに試験して、5-ファージカクテルを作製した:
[0361]
【0344】
【0345】
[0362]治療カクテルのファージのリストは、表2にある。APBP1、APBP2およびAPBP3を、追加のファージAPBP4、APBP5およびAPBP6とともに試験して、5-ファージカクテルを作製した:
[0363]
【0346】
【0347】
[0364]
実施例3:カクテル性能
[0365]カクテルは、緑膿菌に対して特異的であり、それを強力に排除する。
【0348】
[0366]カクテルは、液体アッセイにおいて臨床緑膿菌分離菌に対して高い効力を実証する。いくつかの分離菌の増殖は、103PFU/mLまたは1pg/ml未満のファージに相当する、わずか0.001のMOIを用いて完全に阻害される。各個々のファージの効力は、他のファージの存在によって影響を受けない。
【0349】
[0367]MOI100~0.0001での緑膿菌株のサブセットに対する死滅能力を、個々のファージについて、およびカクテルとして評価した。
図2中のグラフは、PA株DCF16を表す。これらのデータは、カクテルの構成成分が高い死滅能力を有し、抗菌活性の増大のために一緒に作動できることを示唆する。
【0350】
[0368]A.バウマンニ、大腸菌、K.ニューモニエ、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、E.フェーカリスを、さまざまなMOIのカクテルと伴にまたは伴わずに液体培養で24時間増殖させた。
図3におけるプロットとして示されるように、ファージととものサンプルの増殖動態を細菌単独の増殖に対して比較した。これは、カクテルは他の共生または病原性細菌に直接的に影響を及ぼさず、緑膿菌に対して特異的活性を有することを示唆する。
【0351】
[0369]カクテルは、in vitroでバイオフィルム活性を破壊する
[0370]いくつかの異なるCF PA臨床分離菌によって形成されたバイオフィルムをカクテル生成物候補を用いて4時間処置した。残存するバイオフィルムバイオマスを、クリスタルバイオレットを用いて染色し、定量化した(
図4)。PA株DCF34は、カクテルの構成成分ファージのいずれによっても感染せず、それを陰性対照として使用した。バイオフィルム除菌の程度は株間で変わり、制限された期間のカクテルのある濃度の使用によってこのアッセイでは制限された(10
3ファージ/96ウェルプレートのウェル;10
3ファージは、0.1pgのタンパク質に相当する)。感染株にわたって、カクテルはバイオフィルムの60%~80%を排除した。これらのデータは、カクテルが既存のバイオフィルムに浸透し、付着したバイオマスを減少させることができることを示唆する。
【0352】
[0371]カクテルは自然免疫系を刺激しない
[0372]カクテルの精製された構成成分を用いるヒトPBMCの刺激は、炎症性サイトカインを生成しない。ヒトPBMCを100,000個細胞/ウェルで播種し、10ngのLPSまたは1×10
7の精製されたAPBP3、APBP23もしくはAPBP1のいずれかを用いて6時間刺激した。ELISAによって上清中のTNF-αおよびIL-6を分析した。
図5中のプロットは、1人のドナーを表し、5人のドナーを代表する。
【0353】
[0373]カクテルは、単球活性の増大を示さない。ヒトPBMCを、生存緑膿菌臨床分離菌単独(C)を用いて、カクテルの個々の構成成分(P)またはアズトレオナム(20μg/mL)(A)の存在下で刺激した。細菌について1およびファージについて10のMOIを添加し、6時間インキュベートした。上清を収集し、TNF-αおよびIL-6をELISAによって分析した。
図6中のプロットは、1人のドナーを表し、5人のドナーを代表する。
【0354】
[0374]カクテル特性決定:鼻腔内滴下後肺中に存続する
[0375]肺への送達後のカクテル中の個々のファージAPBP23、APBP1およびAPBP3の存続を、BALB/cマウスにおいてカクテル(3×10
9または3×10
10PFU;プラーク形成単位)の鼻腔内(IN)投与によって調べた(
図7)。接種の2、8、24および48時間後に、気管支肺胞洗浄液(BALF)を収集し、マウスを生理食塩水を用いて灌流し、肺を採取し、2mLのリン酸バッファー中でホモジナイズした。標準寒天オーバーレイプラークアッセイを使用してファージ力価を決定した。カクテルの鼻腔内投与の2時間後、肺コンパートメント中の回収率は、3×10
10用量について31~225%および3×10
9用量について5~66%であった。活性ファージは、3×10
10用量(0.5~20%)または3×10
9用量(0.05~12%)の投与の48時間後に肺から回収可能である。鼻腔内投与後のマウス肺におけるカクテルの個々のファージ構成成分の回収が、表3に示されている。
【0355】
[0376]
【0356】
【0357】
[0377]カクテルの全身曝露は制限される
[0378]
図8で示されるように、鼻腔内滴下後のカクテルに対する全身曝露は制限される。BALB/cマウスを、鼻腔内(IN)滴下によって3×10
10PFU/μlのカクテルを用いて処置した。投与の2、8、24および48時間後、肺、脾臓、腎臓、肝臓および血液を回収し、分析した。回収された感染性ファージ粒子の濃度によって、各臓器における個々のファージの総プラーク形成単位、PFUを決定した。
【0358】
[0379]
実施例4:カクテルは、PA肺感染症のマウスモデルにおいて死亡率を有意に低下させる
[0380]カクテルのin vivo有効性を、CDC抗生物質耐性分離菌バンク由来のPA237分離菌を使用して急性肺感染症のマウスモデルにおいて評価した(
図9)。この臨床分離菌は、カクテル中のすべてのファージに対して感受性である。1×10
8CFUのPA鼻腔内投与後、カクテル(3×10
8、9×10
8、3×10
9、9×10
9または3×10
10ファージ)の単回用量を用いて1時間処置したマウスは、用量依存延命効果を示した:未処置群における0%の生存と比較して、それぞれ3×10
8、9×10
8、3×10
9、9×10
9および3×10
10ファージを受け取った群において50%、66%および100%のマウスが生存した(p値<0.05)。
【0359】
[0381]カクテル構成成分は体液において安定であり、その活性は現在のCF療法によって損なわれない
[0382]カクテル構成成分は、血漿および痰において安定である。
図10Aにおいて示されるように、カクテルファージ構成成分を新鮮血漿で希釈し、ファージの活性を37℃で90分間モニタリングした。グラフは、1人のドナーから得た代表データを表す。
図10Bにおいて示されるように、カクテルファージ構成成分をCF患者から得た痰とともに37℃で3または24時間インキュベートした。PFU、プラーク形成単位。
【0360】
[0383]カクテル構成成分活性は、現在のCF療法によって損なわれない
[0384]PA感染症とともにCFを有する患者の標準療法は、吸入トブラマイシンおよび/またはアズトレオナムを含む。カクテルを受け取るCF患者は、これらの療法中である可能性が高いので、これらの抗生物質に対するカクテルの効果およびその逆も評価した。
【0361】
[0385]カクテル構成成分APBP3、APBP23およびAPBP1は、他のCF療法の存在下で安定性を維持する。
図11において示されるように、各ファージ構成成分を、ブロスおよびサルブタモール(
図11A)または高張液(
図11B)とともに3時間インキュベートし、寒天オーバーレイプラークアッセイによってファージ活性を評価した。PFU、プラーク形成単位。さらに、カクテルは、カクテルのトブラマイシン、アズトレオナムまたはコリスチンとの組合せを試験するために適用された適応した部分阻害濃度(FIC)アプローチからの結果を示す表4に示されるように、トブラマイシン、アズトレオナムも、コリスチンも拮抗的ではない。FIC<0.5は、相乗効果を示し、FIC0.5~4.0は、相加効果を示し、FIC>4.0は、拮抗的効果を示す。カクテルといずれの抗生物質の間の拮抗作用の証拠も実証されなかった。
【0362】
[0386]
【0363】
【0364】
[0387]カクテル構成成分は、CF患者痰において活性である
[0388]カクテル構成成分APBP23、APBP1およびAPBP3は、CF痰において活性である。
図12において示されるように、各ファージ構成成分を、CF痰単独(ファージのみ)中で、または3つの異なる緑膿菌分離菌とともにインキュベートした。PA株237は、3つのファージすべてに対して感受性であり、株DCF10は、APBP23およびAPBP1のみに対して感受性であり、株DCF21は、APBP3のみに対して感受性である。ファージ力価は、寒天オーバーレイプラークアッセイを使用して決定し、インプットファージ濃度に対して比較した。力価の増大は、ファージ増幅および活性を示唆し、感受性株についてのみ観察される。PFU、プラーク形成単位。
【0365】
[0389]
実施例5:抗体アッセイ
[0390]ファージは、少なくとも100ng/mLのFDAによる感受性必要条件を満たす各ファージに対するヒト抗薬物抗体(ADA)の検出のためのブリッジELISAにおいて使用できる。2つのファージ粒子を一緒にブリッジする各ファージに対して特異的な精製抗体を使用して、このアッセイを使用して、2~7300ng/mLの範囲でヒト血清においてADAを検出できる。
【0366】
[0391]
実施例6:一般的なスポッティングアッセイ
[0392]APBP1~23の各々のファージを、スポッティングアッセイにおいて試験した。手短には、約1000PFUのファージを培養PA株の菌叢上にオーバーレイし、一晩インキュベートさせた。次いで、細菌プレートを分析し、APBP1~23の核酸配列を含む各ファージの細胞傷害性効果について定量化した。ファージの各々を、シュードモナス属の株の感染および死滅で有効であると決定した。
【0367】
[0393]
実施例7:肺炎と関連する細菌を使用するスポッティングアッセイ
[0394]APBP1~23の核酸配列を個々に含む約1000PFUのファージを、上記のような肺炎を引き起こすさまざまな培養PA株上にオーバーレイした。次いで、細菌プレートを細胞傷害性効果について分析し、定量化し、APBP1~23のファージの各々を、肺炎と関連する各シュードモナス属の感染および死滅で有効であると決定した。
【0368】
[0395]
実施例8:嚢胞性線維症(CF)と関連する細菌感染症を使用するスポッティングアッセイ
[0396]APBP1~23の各々のファージの1000PFUを、CFを引き起こすさまざまな培養細菌上にオーバーレイした。次いで、細菌プレートを細胞傷害性効果について分析し、定量化し、APBP1~23のファージの各々を、CFを有する患者の感染症において存在する場合があるPA株の感染および死滅で有効であると決定した。
【0369】
[0397]
実施例9:NCFB感染症と関連するPAに対するファージの有効性
[0398]緑膿菌は、NCFBを有する対象における感染症において存在する細菌である。APBP1~23のファージを、緑膿菌に感染し、死滅させる能力について試験した。APBP1~23の各々は、緑膿菌に感染し、死滅させることが可能であると示された。
【0370】
[0399]
実施例10:種々のバクテリオファージの組合せの有効性を評価するための液体培養物
[0400]APBP1~23に従う核酸配列を個々に含むファージを試験して、その宿主域を決定した。手短には、緑膿菌の培養物を、100~0.0001の範囲のMOIのカクテルと混合し、カクテルの有効性を、24時間光学濃度に従うことによって測定した。曲線をカクテルの代わりに個々のファージを用いて実施した同様の実験から得られたものと比較した。各ファージを、組み合わされるとより広い集団的宿主域を有するファージのためにカクテルにおいて組み合わせるのに適したものにする異なる宿主域および緑膿菌に感染し、死滅させる能力を有すると決定した。
【0371】
[0401]上記で本明細書において記載されたすべての刊行物は、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の記載された方法およびシステムの種々の改変および変法は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者には明らかであろう。本発明を特定の好ましい実施形態に関連して記載したが、特許請求されるような本発明は、このような特定の実施形態に過度に限定されてはならないということは理解されるべきである。実際、生化学およびバイオテクノロジーまたは関連分野における当業者に明らかである本発明を実施するために記載された様式の種々の改変は、特許請求の範囲の範囲内であるものとする。
【配列表】
【国際調査報告】