(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-05
(54)【発明の名称】ユーザ対話型デバイスのための識別システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0487 20130101AFI20230529BHJP
【FI】
G06F3/0487
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022565836
(86)(22)【出願日】2021-04-26
(85)【翻訳文提出日】2022-10-27
(86)【国際出願番号】 US2021029176
(87)【国際公開番号】W WO2021222111
(87)【国際公開日】2021-11-04
(32)【優先日】2020-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】モール ジュニア ハワード ブルース
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA72
5E555AA76
5E555BA08
5E555BB08
5E555CA09
5E555CA21
5E555CA42
5E555CB02
5E555DB53
5E555DB57
5E555DC85
5E555FA00
(57)【要約】
娯楽システムは、反射材を介して光のパターンを発生させるように構成された識別アセンブリと、反射材によって発生された光のパターンを取り込むように構成されたカメラと、処理回路及びメモリを有するコントローラとを有するユーザ対話型デバイスを含む。メモリは、処理回路に、光のパターンの指示を受け取り、光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイスに関連付けられた識別データを決定するようにさせるように構成された機械可読命令を格納する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射材を介して光のパターンを発生させるように構成された識別アセンブリを備えるユーザ対話型デバイスと、
前記反射材によって発生された前記光のパターンを取り込むように構成されたカメラと、
処理回路及びメモリを有するコントローラと、
を備える娯楽システムであって、
前記メモリは、前記処理回路に、
前記光のパターンの指示を受け取り、
前記光のパターンに基づいて、前記ユーザ対話型デバイスに関連付けられた識別データを決定する、
ようにさせるように構成された機械可読命令を記憶する、娯楽システム。
【請求項2】
前記機械可読命令は、前記処理回路に、前記識別データに関連付けられたユーザプロファイルを決定するようにさせるように構成される、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項3】
前記機械可読命令は、前記処理回路に、前記ユーザプロファイルに基づく対話型ユーザ体験を出力するようにさせるように構成される、請求項2に記載の娯楽システム。
【請求項4】
前記光のパターンは、複数の図形、クイックレスポンス(QR)コード、バーコード、シリアル番号、製品番号、1又は2以上の光周波数、1又は2以上の単語、又はこれらの何らかの組み合わせを含む、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項5】
前記機械可読命令は、前記処理回路に、
前記1又は2以上の光周波数に基づいて2進数列を決定し、
前記2進数列に基づいて前記ユーザ対話型デバイスを識別する、
ようにさせるように構成される、請求項4に記載の娯楽システム。
【請求項6】
可視光、赤外光、紫外光、又はそれらの組み合わせを放出するように構成された光源を備え、前記カメラは、前記可視光、前記赤外光、前記紫外光、又はそれらの組み合わせを取り込むように構成される、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項7】
前記識別アセンブリは、
前記反射材と、
前記反射材上に配置された非反射材と、
を備え、
前記非反射材は開口を含み、前記反射材は前記開口を通して光を反射して前記光のパターンを発生させるように構成される、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項8】
前記反射材は、前記光のパターンに対応するパターンで構成される、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項9】
前記ユーザ対話型デバイスは、携帯型デバイスで構成される、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項10】
前記機械可読命令は、前記処理回路に、
時間期間にわたる前記光のパターンの位置の変化の指示を受け取り、
前記期間にわたる前記光のパターンの位置の変化、前記識別データ、又はその両方に基づいて、対話型ユーザ体験を出力する、
ようにさせるように構成される、請求項1に記載の娯楽システム。
【請求項11】
ユーザ対話型体験の1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
ユーザ対話型デバイスによって反射された光のパターンの指示を受け取り、
前記光のパターンに基づいて前記ユーザ対話型デバイスに関連付けられた識別データを決定し、
前記識別データに基づいて対話型ユーザ体験を提供する、
ことを含む動作を実行するようにさせる命令を格納する、1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記命令が、少なくとも1つのプロセッサに、
画像センサによって取り込まれた画像を受け取り、
前記画像に基づいて光のパターンを決定する、
ことを含む動作を実行するようにさせる、請求項11に記載の1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記光のパターンは、1又は2以上の光周波数を含み、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記1又は2以上の光周波数に基づいて2進数列を決定し、
前記2進数列に基づいて前記ユーザ対話型デバイスを識別する、
ことを含む動作を実行させる、請求項11に記載の1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
初期識別シーケンスの間に、前記ユーザ対話型デバイスに関連付けられるユーザプロファイルの指示を受け取り、
前記ユーザプロファイルと前記ユーザ対話型デバイスとの関連付けをデータベースに格納する、
ことを含む動作を実行させ、前記光のパターンに基づいて前記ユーザ対話型デバイスに関連付けられた識別データを決定することは、前記ユーザプロファイルと前記ユーザ対話型デバイスとの前記関連付けを決定するために、前記データベースを検索することを含む、請求項11に記載の1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記対話型ユーザ体験を提供することは、画像データ、音声データ、ビデオデータ、又はそれらの組み合わせを提供することを含む、請求項11に記載の1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
ユーザによって保持されるように構成された本体と、
前記本体に結合された識別アセンブリと、
を備えるユーザ対話型デバイスであって、
前記識別アセンブリは、
反射材と、
前記反射材の上に配置された非反射材と、
を備え、
前記非反射材内に開口が形成されており、前記反射材は、前記開口を通して光を反射して、前記ユーザ対話型デバイスの識別のための光のパターンを発生させるように構成される、ユーザ対話型デバイス。
【請求項17】
前記識別アセンブリは、1又は2以上の周波数フィルタを備え、前記1又は2以上の周波数フィルタの各周波数フィルタは、所定の周波数で光をフィルタ処理するように構成されており、前記1又は2以上の周波数フィルタは、前記1又は2以上の周波数の前記光のパターンを発生させるように構成される、請求項16に記載のユーザ対話型デバイス。
【請求項18】
前記1又は2以上の周波数フィルタは、複数の周波数で前記光のパターンを発生させるように構成された複数の周波数フィルタを備える、請求項17に記載のユーザ対話型デバイス。
【請求項19】
前記本体は、前記ユーザが前記ユーザ対話型デバイスを所定の向きで保持するようにさせるように構成された1又は2以上の保持特徴部を備える、請求項16に記載のユーザ対話型デバイス。
【請求項20】
前記光のパターンは、複数の形状、クイックレスポンス(QR)コード、バーコード、シリアル番号、製品番号、1又は2以上の光周波数、1又は2以上の単語、又はそれらの何らかの組み合わせを含む、請求項16に記載のユーザ対話型デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、2020年4月29日出願の米国仮出願番号63/017,376「ユーザ対話型デバイスのための識別システム及び方法(IDENTIFICATION SYSTEMS AND METHODS FOR A USER INTERACTIVE DEVICE)」の優先権及びその利益を主張し、その開示内容全体は、全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
本出願は、ユーザ対話型デバイスのための識別システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本節は、読み手に以下に記載する本開示の種々の態様に関連し得る種々の態様を紹介することを意図している。この考察は、読み手に対して本開示の種々の態様をより理解するのを容易にするための背景情報を提供するのを助けると考えられる。従って、本記載はこの観点から読まれものであり従来技術の自認ではないことを理解されたい。
【0003】
娯楽会場において、携帯型物体を含むユーザ対話型デバイスは、対話型の体験を提供するために他のシステム構成要素と連携して使用することができる。例えば、システムは、特定のユーザがユーザ対話型デバイスから送信される通信信号を介してユーザ対話型デバイスを保持していることを識別することができ、システムは、ユーザに固有の体験を提供すること、又はユーザに関連する情報を追跡することができるようになっている。テーマパーク環境において、ユーザ対話型デバイスには、バッテリ又は電源コードを介して電力供給する場合がある。しかしながら、通信信号を供給する回路及び/又はユーザ対話型デバイスに電力を供給する回路(例えば、通信回路、電力回路、処理回路を含む)は、実装又は製造するのに費用がかかる、及び/又はユーザ対話型デバイスの貴重なスペースを占有する、又はユーザ対話型デバイスを嵩張るものにする可能性がある。さらに、ユーザ対話型デバイスは、充電を必要とする、バッテリの交換を必要とする、又は移動性が制限される場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、ユーザ対話型デバイスを介して対話型ユーザ体験を促進するために、ユーザ対話型デバイスを識別するための改良されたシステム及び方法が必要であることが認識されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
当初請求された主題の範囲に見合った特定の実施形態が、以下に要約される。これらの実施形態は、本開示の範囲を制限することを意図しておらず、むしろ、これらの実施形態は、特定の開示された実施形態の簡単な概要を提供することのみを意図している。実際、本開示は、以下に示す実施形態と類似するか又は異なることができる、様々な形態を包含し得る。
【0006】
一実施形態では、娯楽システムは、反射材を介して光のパターンを発生させるように構成された識別アセンブリと、反射材によって発生された光のパターンを取り込むように構成されたカメラと、処理回路及びメモリを有するコントローラとを有するユーザ対話型デバイスを含む。メモリは、処理回路に、光のパターンの指示を受け取り、光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイスに関連付けられた識別データを決定する、ようにさせるように構成された機械可読命令を格納する。
【0007】
一実施形態では、1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体が提供され、1又は2以上の非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、ユーザ対話型デバイスによって反射された光のパターンの指示を受け取り、光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイスに関連付けられた識別データを決定し、識別データに基づいて対話型ユーザ体験を提供する、ことを含む動作を実行するようにさせる命令を格納する。
【0008】
一実施形態では、ユーザ対話型デバイスは、ユーザによって保持されるように構成された本体と、本体に結合された識別アセンブリとを備える。識別アセンブリは、反射材と、反射材の上に配置された非反射材とを備える。非反射材には開口が形成されており、反射材は、開口を通して光を反射して、ユーザ対話型デバイスの識別のための光のパターンを発生させるように構成される。
【0009】
本開示のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明を、図面全体にわたって同種の文字が同種の部品を表す添付の図面を参照して読むと、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態による、ユーザ対話型デバイスの概略図である。
【
図2】本開示の一実施形態による、識別目的のために第1の光パターンを発生させる
図1のユーザ対話型デバイスを備える娯楽システムの概略図である。
【
図3】本開示の一実施形態による、識別目的のための第2の光パターンを発生させる
図1のユーザ対話型デバイスを備える娯楽システムの概略図である。
【
図4】本開示の一実施形態による、識別目的のための第3の光パターンを発生させる
図1のユーザ対話型デバイスを備える娯楽システムの概略図である。
【
図5】本開示の一実施形態による、
図2から4の娯楽システムのブロック図である。
【
図6】本開示の一実施形態による、識別情報を決定し、
図1のユーザ対話型デバイスのためのユーザ対話型体験を提供するためのプロセスのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1又は2以上の特定の実施形態が以下に説明される。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、実際の実行例の全ての特徴が本明細書で説明されるわけではない。何らかの工業設計又は設計プロジェクトの場合と同様に、何らかの当該の実際の実行例の開発において、実行例間で変動する場合があるシステム関連及び事業関連の制約の遵守など、開発担当者らの特定の目標を達成するために数多くの実行固有の意思決定を行う必要があることを認識されたい。さらに、このような開発作業は、複雑かつ時間が掛かることがあり得るが、それでも、本開示の恩恵を有する当業者にとって設計、作製、及び製造の日常的な仕事になることを認識されたい。
【0012】
本開示の様々な実施形態の要素を説明する場合に、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、要素の1又は2以上があることを意味することが意図されている。用語「~を備える(comprising)」、「~を含む(including)」、及び「~を有する(having)」は、包括的であり、かつ、記載された要素以外のさらなる要素がある場合があることを意味することが意図されている。加えて、本開示の「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、同様に言及された特徴を組み込んだ追加の実施形態の存在を除外すると解釈することを意図していないことに留意されたい。
【0013】
娯楽会場では、携帯型物体を含むユーザ対話型デバイスは、対話型体験を提供するために他のシステム構成要素と連携して使用することができる。例えば、ユーザ対話型デバイス及び/又はユーザ対話型デバイスのユーザは、ユーザ対話型デバイスとセンサ又は他のシステムとの間の通信に基づいて識別することができる。ユーザ対話型デバイスを識別した後、システムは、ユーザに対して体験を提供すること、及び/又はユーザに関連する情報を追跡することができる。ユーザ対話型デバイスには、バッテリ、電源コード、及び/又は別の適切な電源を用いて電力供給する場合がある。しかしながら、通信を可能にする回路及び/又はユーザ対話型デバイスに電力を供給する回路(例えば、通信回路、電力回路、処理回路を含む)は、実装又は製造するのに費用がかかる、及び/又はユーザ対話型デバイスの貴重なスペースを占有する、又はユーザ対話型デバイスを嵩張るものにする可能性がある。さらに、ユーザ対話型デバイスは、充電を必要とする、バッテリの交換を必要とする、又は移動性が制限される場合がある。
【0014】
いくつかの例では、ユーザ対話型デバイスは、システムがユーザ対話型デバイスを識別し追跡することを可能にするために無線周波数識別(RFID)を使用する場合がある。しかし、環境によっては、RFIDの識別及び追跡に適さない場合がある。例えば、一部の環境は、無線干渉がある、ユーザ対話型デバイスのRFIDタグを妨害し得る他のRFIDタグがある、RFID技術に対するフォームファクタの問題がある、及び/又はRFIDタグを読み取るためにRFIDセンサに比較的近接することを必要とする場合がある。
【0015】
本開示は、一般に、ユーザ対話型デバイスを受動的に識別することができるユーザ対話型デバイスの識別アセンブリに関する。すなわち、ユーザ対話型デバイスは、バッテリによって又は別の電源を介して電力供給されることなく識別することができる。例えば、識別アセンブリは、ユーザ対話型デバイスに特有の光のパターンを反射することができる。画像センサ(例えば、カメラ)は、反射された光のパターンを検出することができ、コントローラは、光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイス及び/又はユーザを識別することができる。光のパターンは、ユーザ対話型デバイスを一意的に識別する何らかの適切なパターンとすることができる。例えば、光のパターンは、クイックレスポンス(QR)コード、バーコード、1又は2以上の単語(例えば、ユーザの名前、キャラクターの名前)、互いに相対的に分散した1又は2以上の形状(例えば、ドット、円形、正方形、矩形、星形、楕円形)、複数の色(例えば、光周波数)、1又は2以上の画像(例えば、人、動物、物体)、及び/又は形状、文字、数字、パターンの配列の形態とすること又はそれを含むことができる。本明細書で使用される場合、用語「光のパターン」は、暗がり又は影の対応する又は相互のパターンを非明示的に包含し、本明細書における「光のパターン」の考察は、必要に応じて、対応するダークパターンの使用を包含する。
【0016】
ユーザ対話型デバイスの識別アセンブリは、パターンを発生させるために光を反射する反射材を含むことができる。例えば、識別アセンブリは、反射材の層及び非反射材の層を含むことができる。特定の実施形態では、非反射材の層は、反射材の層の上に配置することができ、非反射材の層は開口を含むことができ、光はこの開口を通って反射材に反射され、光のパターンを発生させるようになっている。他の実施形態では、ユーザ対話型デバイスは、光のパターンに対応するパターンでのみ反射材を含むことができる。このような実施形態では、非反射材は、ユーザ対話型デバイスから省くこと、又は非反射材の層は、反射材の層の下に配置されて非反射性の背景を提供し、それによって光のパターンの発生を容易にすることができる。
【0017】
一意的な光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイス及び/又はユーザの識別データを決定した後、ユーザ対話型デバイス、カメラ、及び本明細書に記載の他の構成要素を含む娯楽システムなどの娯楽システムは、ユーザに固有の体験を提供することができる。例えば、娯楽システムは、ユーザ対話型デバイスに関連付けられたユーザプロファイルを識別することができ、さらにユーザの名前、ユーザのプロファイルに関連付けられたキャラクターの名前、ユーザのプロファイルに関連付けられたキャラクターの画像、ユーザの取り込み画像に重ねられた画像、及び/又はユーザに固有の他の体験を表示することができる。このように、本明細書に記載のユーザ対話型デバイスの識別アセンブリは、受動的なユーザ対話型デバイスを介して対話型ユーザ体験を提供することを容易にすることができる。
【0018】
まず、
図1は、本開示の実施形態による、ユーザ対話型デバイス10の概略図である。ユーザ対話型デバイス10は、何らかの適切な形状とすることができる本体12を含むことができる。図示されるように、本体12は、軸又は棒の形状とすることができるが、他の実施形態では、本体12は、ユーザが、指し示すことができる何らかの形状(例えば、投影的デバイス(銃など)、装着可能アイテム(手袋など)、リスト装着デバイス(腕時計など))を含むことができる。本体12は、識別アセンブリ14及び/又はハンドル16を含むことができる。図示されるように、識別アセンブリ14は、概して本体12の第1の端部18に配置され、ハンドル16は、概して第1の端部18の反対側の本体12の第2の端部20に配置される。特定の実施形態では、識別アセンブリ14及びハンドル16は、本体12の同じ端部(例えば、第1の端部18又は第2の端部20)に配置すること、又は識別アセンブリ14及び/又はハンドル16は、端部18と20との間に配置することができる。
【0019】
識別アセンブリ14は、ユーザ対話型デバイス10の第1の端部18又はその近くに配置された反射材30(例えば、反射材の層)と、反射材30の上に配置された非反射材32(例えば、非反射材の層)とを含むことができる。非反射材32は、ユーザ対話型デバイス10に固有のパターン36に配置された開口34を含むことができ、パターン36で反射材30によって反射される光のパターンは、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連づけられたユーザ、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定するために使用することができる。例えば、矢印40で表される入射光は、矢印42で示されるように、開口34を通して反射材30によって反射され、開口34のパターン36に一致する光のパターンを発生させることができる。
【0020】
反射材30は、人間の目に可視の及び/又は不可視の光を反射することができる。反射材30が不可視光を反射する場合、不可視光は、赤外線、紫外線、又は人間の目に典型的に知覚されない他の何らかの適切な電磁波波長を含むことができる。加えて、反射材30は、アルミニウム、鋼、他の反射性金属、及び/又は他の反射性材料などの、対象とする電磁波波長に対する何らかの適切な反射材料(複数可)を含むことができる。非反射材32は、プラスチック、セラミック、布、条件付き金属(複数可)、及び/又は他の非反射材など、対象とする電磁波波長に対する何らかの適切な非反射材料(複数可)を含むことができる。特定の実施形態では、非反射材32は、一般に、光を反射しない又は最小光量を反射する黒色及び/又は他の暗色とすることができる。
【0021】
反射材30及び/又は非反射材32は、接着剤、ファスナ(複数可)、及び/又は他の適切な結合機構を介してユーザ対話型デバイス10に結合することができる。非反射材32は、反射材30の上又はその上部に配置することができる(非反射材32が反射材30よりも第1の端部18に近づくように)。いくつかの実施形態では、非反射材32は、接着剤、ファスナ(複数可)、及び/又は他の適切な結合機構を介して反射材30に結合することができる。いくつかの実施形態では、反射材30は、ユーザ対話型デバイス10の第1の端部18に適用される接着剤裏打ちを有する第1の材料層とすることができ、非反射材32は、第1の材料層(例えば、反射材30)に適用されてその上にある接着剤裏打ちを有する第2の材料層とすることができ、反射材30は、非反射材32の開口34を介してのみ光に曝されるようになっている。
【0022】
特定の実施形態では、非反射材32は、反射材30(例えば、反射材30の完全/完成層)の上部に又はその上にパターン36でもって配置することができ、反射光のパターンは、反射光としての部分44と、反射光の中の空所(例えば、反射光が存在しない部分)としてのパターン36とを含むようになっている。このような実施形態では、画像センサは、光のパターの中に空所を有する光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイス10を一意的に識別することができる。
【0023】
図示されるように、パターン36の開口34は円形(例えば、ドット)である。特定の実施形態では、パターン36は、開口34に加えて又はその代わりに、他の形状(例えば、正方形、星形、矩形、楕円形)を含むことができる。いくつかの実施形態では、パターン36は、ユーザの名前、ユーザに関連する及び/又はユーザによって選択されるキャラクターの名前、ユーザに関連する別の単語、及び/又は娯楽用乗り物又は他の娯楽システムに関連する単語(複数可)などの、1又は2以上の単語を含むことができる。特定の実施形態では、パターン36は、バーコード、クイックレスポンス(QR)コード、統一製品コード(UPC)、シリアル番号、製品番号、部品番号、又は別の適切な識別子を含むことができる。いくつかの実施形態では、パターン36は、人、動物、物体、又は別の適切な画像などの、1又は2以上の画像を含むことができる。
【0024】
特定の実施形態において、パターン36は、ユーザ対話型デバイス10を一意的に識別する複数の光周波数を含むことができる。可視光スペクトルにおいて、異なる光周波数は異なる色に対応する。例えば、識別アセンブリ14は、反射材30の上に(例えば、反射材30と非反射材32との間に、又は反射材30及び非反射材32の両方の上に)配置された1又は2以上の周波数フィルタ(例えば、可視光用のカラーフィルタ)を含むことができ、出射光42は、表面上に1又は2以上の周波数の光を発生させるためにこの周波数フィルタを通過する。いくつかの実施形態では、反射材30又は非反射材32は、1又は2以上の周波数での出射光42を発生させるために、光がそこを通って反射される周波数フィルタを含むことができる。1又は2以上の周波数は、
図5を参照して以下に説明するコントローラ140などのコントローラへの入力値に対応することができる。いくつかの実施形態では、一連の入力値に基づいて、コントローラは、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することができる。
【0025】
ユーザ対話型デバイス10は、携帯型デバイス(例えば、携帯型物体)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザ対話型デバイス10(例えば、ユーザ対話型デバイス10のハンドル16)は、1又は2以上の窪んだ指陥凹部52及び/又は隆起部54などの1又は2以上の保持特徴部50を含むことができる。保持特徴部50は、ユーザがユーザ対話型デバイス10を特定の方法で保持するように導くことができる。例えば、保持特徴部50は、ユーザ対話型デバイス10を保持又は使用している間にユーザが識別アセンブリ14を動かさない(例えば、平行移動させない、回転させない)ように、ユーザがユーザ対話型デバイス10を一定の向きで保持することを保証することができる。保持特徴部50は、ユーザが握ったときにユーザ対話型デバイス10の移動を防止する何らかの追加的な又は他の適切な特徴部、例えば、ユーザの握りの向きに関連する指ガード(例えば、ユーザがガード内に人差し指を挿入し、結果的にユーザ対話型デバイス10を動かす可能性を低くすることになる)を含むことができる。これにより、画像センサによる光の反射パターンの所望の又は適切な向きでの取り込み、及び光のパターンに基づくユーザ対話型デバイス10のより正確な識別を容易にすることができる。
【0026】
ユーザ対話型デバイス10の構成要素(例えば、本体12、反射材30、非反射材32)は受動的で比較的単純な構成要素であるので、ユーザ対話型デバイス10は、比較的容易に大量生産することができる。さらに、構成要素は比較的小さく(例えば、各々が3cm(センチメートル)未満、2cm未満、1cm未満、0.5cm未満、0.3cm未満の直径を有することができる)、識別アセンブリ14は、低い視覚的影響を有することができる。すなわち、識別アセンブリ14は、ユーザ対話型デバイス10を使用する際のユーザ体験の効果を減じないことができる。さらに、識別アセンブリ14によって反射される光が人間の目には見えない場合(例えば、赤外光、紫外光)、識別アセンブリ14はさらに低い視覚的影響を有することができる。
【0027】
さらに、ユーザ対話型デバイス10は、例えばバッテリを介して電力を供給することなく光のパターンを反射することができるので、ユーザ対話型デバイス10は、再充電することなく又はバッテリを交換することなく動作することができる。さらに、ユーザ対話型デバイス10は、他の適切な電源、例えば電源コードに接続されないので、ユーザ対話型デバイス10は、他のシステムに対して高い移動性を有することができる。
【0028】
ユーザ対話型デバイス10は本明細書では非電源システムであるとして説明されるが、特定の実施形態では、ユーザ対話型デバイス10は、ユーザ対話型デバイス10の第1の端部18から光を放出して光のパターンを生成する電源付き光源(例えば、電球、LED、OLEDなどの発光デバイス)を含むことができる。例えば、電源付き光源は、非反射材32の開口34を通して光を放出することができる。そのような実施形態では、通信及び/又は処理回路は、依然としてユーザ対話型デバイス10から省くことができ、それによってユーザ対話型デバイス10に関連するコスト及び複雑さを低減することができる。
【0029】
ユーザ対話型デバイス10は、ユーザがユーザ対話型デバイス10を割り当てられる又はそれを選択することを含む場合がある初期識別シーケンスに基づいて、ユーザ及び/又はユーザプロファイルに関連付けることができる。例えば、テーマパーク環境において、ユーザは、ユーザ対話型デバイス10を割り当てられるか、又は複数の利用可能なユーザ対話型デバイスからこれを選択することができる。これは、ユーザが、テーマパークとは別であるがテーマパークに関連する小売店でユーザ対話型デバイス10を購入し、テーマパークに入り、テーマパークの特定のエリア又はゾーンに入り、テーマパークの娯楽システムに入り、及び/又はテーマパークの娯楽用乗り物に入るときに起こり得る。ユーザがユーザ対話型デバイス10を割り当てられた後、又はこれを選択した後、ユーザの名前、識別カード、キャラクターの名前、ユーザのプロファイル、及び/又は他の識別データは、ユーザ対話型デバイス10に関連付けること又はリンク付けすることができる。ユーザ対話型デバイス10によって反射される光のパターンなどのユーザ対話型デバイス10の識別情報と、ユーザの識別データ及び/又はユーザのプロファイルとの関係は、ユーザの対話型体験をユーザに提供するために、後で検索できるようにデータベースに格納することができる。例えば、以下により詳細に説明するように、ユーザ及び/又はユーザプロファイルに対応する識別データは、ユーザ対話型デバイス10によって反射される光のパターンを検出及び識別することに基づいて決定することができる。
【0030】
このことを念頭に置いて、
図2は、本開示の実施形態による娯楽システム60(例えば、テーマパークアトラクション、対話型展覧会、対話型ディスプレイシステム)の概略図であり、ユーザ62は、光のパターン64(例えば、第1の光のパターン)を発生させるためにユーザ対話型デバイス10を保持している。いくつかの実施形態では、娯楽システム60は、ユーザ62が光のパターン64を表示するためにユーザ対話型デバイス10を向けることができる表面66を含むことができる。光のパターン64を表面66に表示することは、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することを容易にすることができ、娯楽システム60は、識別データに基づいてユーザ対話型の体験(例えば、ユーザ対話型体験、対話型ユーザ体験)を出力することができる。例えば、娯楽システム60によって出力されるユーザ対話型体験は、子供に人気のあるキャラクター、テレビ又は映画をテーマにした設定、射的場、標的収集などに関連するビデオ、オーディオ、及び/又は画像データを含むことができる。
【0031】
娯楽システム60は、ユーザ対話型デバイス10が(例えば反射光42を介して)表面66上に光のパターン64を発生させるように、ユーザ対話型デバイス10に向けて光(例えば、入射光40)を放出する光源68を含むことができる。例えば、光源68は、表面66の概ね上方及び/又は近傍に配置することができ、光40は、ユーザ対話型デバイス10の識別アセンブリ14によって受け取られ、非反射材32を通って反射材30によって反射されて光のパターン64を発生させることができる。いくつかの実施形態では、光源68は、表面66に結合することができる。光源68は、ランプ、発光ダイオード(LED)、有機LED(OLED)、光案内特徴部(例えば、シェード、パネル、反射スクリーン、1又は2以上のバッフル)、及び/又は別の適切な照明構成要素を含むことができる。特定の実施形態では、娯楽システム60、又はその一部(複数可)は、屋外に配置することができ、自然光(例えば、太陽光)は、識別アセンブリ14によって反射されて光のパターン64を発生させる入射光40となることができる。そのような実施形態では、光源68は、自然光を識別アセンブリ14の方に案内する及び/又は集束させる案内/集束機構(例えば、バッフルの組)を含むことができる。
【0032】
図示されるように、光のパターン64は、概して
図1のパターン36と一致する。すなわち、光のパターン64で生成された光のドット70は、非反射材32の開口34と概ね一致する。
図3及び4に関してより詳細に説明するように、識別アセンブリ14によって反射される光のパターンは、非反射材32によって提供されるパターンに概して一致する他のパターンを含むことができる。加えて、上述したように、光のパターン64は、表面66に反射された光の周囲の影/暗がりの部分を含むことができる。例えば、光のパターン64は、ドット70の間の暗がり及び/又はドット70に対して他の場所に配置された暗がりを含むことができる。
【0033】
娯楽システム60は、ユーザ対話型デバイス10によって反射された光のパターン64(例えば、表面66によって提示されるような)を取り込むカメラ80又は他の画像取り込みデバイスを含むことができる。コントローラ又は制御システム(
図5に示され、以下でさらに詳細に説明されるコントローラ140など)は、カメラ80に通信可能に接続することができ、ユーザ対話型デバイス10によって反射された、取り込まれた光のパターン64に基づいてユーザ対話型デバイス10を識別することができる。図示されるように、カメラ80は、表面66の第1の側82に配置されている。表面66は、第1の側82に配置されているカメラ80による光のパターン64の検出及び取り込みを容易にする不透明な表面とすることができる。例えば、表面66は、壁、壁に貼付されたポスター、投影スクリーンなどを含むことができる。特定の実施形態では、カメラ80は、第1の側82の一般に反対側の表面66の第2の側84(例えば、裏側)に配置され、表面66に向けることができる。このような実施形態では、表面66は、第2の側84に配置されているカメラ80による光のパターン64の検出及び取り込みを容易にするために、透明又は半透明とすることができる。例えば、表面66は、一方向ミラー又はガラスを含むことができ、その場合、ユーザ62は、反射及び/又は表示された画像のみを見ることができ、カメラ80は、光のパターン64を検出して取り込むために、表面66を透視することができる。
【0034】
特定の実施形態では、表面66は、電子ディスプレイ90A又はスピーカ90Bなどの1又は2以上の出力デバイス90を含むことができる。いくつかの実施形態では、出力デバイス90の一部又は全部は、表面66に取り付けること又はそこから離れることができる。コントローラ(
図5に示され、以下でさらに詳細に説明されるコントローラ140など)は、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルに対する決定された識別データに対応するユーザ対話型体験(例えば、特定の動作又は作動、画像、ビデオ、又はオーディオデータ)を出力するように出力デバイス90に指示することができる。ユーザ対話型体験は、ユーザ62の名前又はユーザ62に関連付けられたキャラクターの名前など、識別データに関連付けられた音声を出力するようにスピーカ90Bに指示するコントローラを含むことができる。さらに別の例として、ユーザ対話型体験は、識別データに関連付けられたキャラクターのビデオ、ユーザ62の画像(複数可)を含むビデオ、又は他の適切なビデオなどの、識別データに固有のビデオを再生するようにディスプレイ90Aに対して指示するコントローラを含むことができる。いくつかの実施形態では、娯楽システム60は、ユーザ62がディスプレイ90Aによって提供されるビデオ及び/又はスピーカ90Bによって提供される音声を少なくとも部分的に(例えば、動き又は位置によって)制御することができるように、ユーザ対話型デバイスの位置及び/又は向きを追跡することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、コントローラ140は、ユーザ対話型体験の間にカメラ80を介して光のパターン64を追跡し、それによって、娯楽システム60とのユーザ相互作用を容易にすることができる。すなわち、ユーザ62は、光のパターン64が表面66上を移動する及び/又は他の方法で変化するように、ユーザ対話型体験の間にユーザ対話型デバイス10を動かすことができる。コントローラ140は、光のパターン64(カメラ80によって取り込まれた)の変化に基づいて、及び/又はユーザ対話型デバイス10の識別データに基づいて、ユーザ対話型体験を調整することができる。具体的な例として、コントローラ140は、光のパターン64の最初の取り込みに基づいて識別データを取得することができ、識別データは、ユーザ62がユーザ対話型体験において特定のレベルを得ていることを示すことができる。コントローラ140は、このレベルに基づいて及び/又は光のパターン64の変化に基づいて(例えば、光のパターン64の変化を引き起こすユーザ対話型デバイス10の動きに基づいて)、ユーザ対話型体験を調整することができる。例えば、コントローラ140が、カメラ80を介して光のパターン64が第1の方向に移動したと決定した場合(例えば、ジェスチャーを表すための左方向、上方向など)、コントローラ140は、第1の方向に基づいて、第1の応答性ユーザ対話型体験を出力することができる。コントローラ140が、カメラ80を介して光のパターン64が第2の方向に移動したと決定した場合(例えば、別のジェスチャーを表すために右方向、下方向など)、コントローラ140は、第2の方向に基づく第2の応答性ユーザ相互作用体験を出力することができる。特定の実施形態では、電子ディスプレイ90A又はスピーカ90Bは、ユーザ62にユーザ対話型デバイス10を動かすよう促すメッセージを提供し、それによってユーザ62が、ユーザ対話型デバイス10を介して光のパターン64の位置決めを経時的に調整するようにさせることができる。この経時的な位置決めは、ジェスチャーに対応することができ、これは、タイマ期間にわたって様々な位置によって累積的に形成される形状をもたらす。コントローラ140が、カメラ80を介して光のパターン64が指示(例えば、ジェスチャー又は形状に対応する)に従って移動したと決定した場合、コントローラ140は、対応するユーザ対話型体験を出力することができる。このように、ユーザ対話型デバイス10は、動的なユーザ対話型体験を提供することによって、娯楽システム60でのユーザの体験を向上させることができる。
【0036】
図示されるように、光のパターン64は、表面66の第1の部分92で反射され、出力デバイスは、第1の部分92とは別の第2の部分94に含まれる。いくつかの実施形態では、第1の部分92及び第2の部分94は、光のパターン64をディスプレイ90A及び/又は表面66の別の部分によって反射させることができように、少なくとも部分的に重なることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ90Aは、表面66全体又はその大部分とすることができる。
【0037】
特定の実施形態では、識別アセンブリ14は、光を反射して、ユーザ対話型デバイス10を一意的に識別する光のパターン64を発生させる他の構成要素を含むことができる。例えば、識別アセンブリ14は、光周波数フィルタ(複数可)及び/又はベントンホログラムを表面66に反射する三次元構造(例えば、光のパターン64はベントンホログラムを含むことができる)を含むことができ、これは複数の/異なる周波数及び/又は色を有する画像を含むことができる。例えば、識別アセンブリ14の第1の部分は、第1の部分が第2の部分に対して異なる角度及び/又は距離で光を反射するように、第2の部分よりも第1の端部18からさらに延びることができる。ユーザ対話型デバイス10が表面66に対して位置/角度を変えると、識別アセンブリ14の三次元構造に起因して、表面66上の光のパターン64が変化する場合がある。しかしながら、光のパターン64は、ユーザ対話型デバイス10に一意的のままとすることができるので、娯楽システム60のコントローラは、位置/角度に基づいて変化し、カメラ80によって取り込まれる光のパターン64に基づいてユーザ対話型デバイス10を一意的に識別することができる。
【0038】
ユーザ対話型デバイス10は、通信回路及び/又は処理回路を介して識別情報を送信する必要がないので、ユーザ対話型デバイス10を実装又は製造するコストが低減し、ユーザ対話型デバイス10内のスペースを節約することができる。加えて、上述したように、ユーザ対話型デバイス10は、例えばバッテリ、電源コード、又は別の適切な電源を介して電力を供給することなく光のパターンを反射することができるので、ユーザ対話型デバイス10は、再充電することなく動作すること及び他のシステムに対して高い移動性を有することができる。例えば、ユーザ62は、娯楽システム60と流動的に相互作用し、次に、ユーザ対話型デバイス10を再充電することなく又はこれに接続することなく、ユーザ対話型デバイス10との相互作用のために構成された別の娯楽システムなどの、別の娯楽システムに進むことができる。さらに、ユーザ対話型デバイス10は、カメラ80による反射の取り込みを容易にするために、反射をスケール調整する(例えば、光のパターン64を拡大する)ことができ、それによって、より安価な及び/又は低品質のカメラ80を娯楽システム60に含めることができる。
【0039】
図3は、本開示の実施形態による娯楽システム60の概略図であり、ユーザ62は、光のパターン100(例えば、第2の光のパターン)を発生させるためにユーザ対話型デバイス10を保持している。図示されるように、光のパターン100は、テキスト(例えば、単語「SMITH」)の形態である。カメラ80は、光のパターン100を含む画像を取り込むことができ、コントローラ(
図5に示され、以下でさらに詳細に説明されるコントローラ140など)は、光のパターン100に基づいて、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することができる。光のパターン100のテキスト(例えば、単語「SMITH」)は、ユーザ62の名前、ユーザ62に関連付けられたキャラクターの名前、又は何らかの適切な識別子とすることができる。例えば、光のパターン100は、場所、物体の名前(例えば、「THE GREAT SWORD」)、又は他の適切な単語など、ユーザ対話型デバイス10を一意的に識別する他の単語(複数可)を含むことができる。加えて、上述したように、光のパターン100は、表面66に反射された光の周囲の影/暗がりの部分を含むことができる。例えば、光のパターン100は、単語「SMITH」の文字の間の暗がり、及び/又は単語「SMITH」に対して他の場所に配置された暗がりを含むことができる。
【0040】
図4は、本開示の実施形態による娯楽システム60の概略図であり、ユーザ62は、光のパターン120(例えば、第3の光のパターン)を発生させるためにユーザ対話型デバイス10を保持している。図示されるように、光のパターン120は、所定の周波数で光が反射されるバー122と、所定の周波数の光が存在しないバー124とを含む。例えば、バー122は、所定の色(例えば、赤、青、緑)に対応する所定の周波数とすることができる。バー124は、光を有していない場合(例えば、光のパターン120においてバー124は不在/省略される場合)があり、又はバー124の1又は2以上は、バー122の所定の周波数とは異なる1又は2以上の周波数で光を有する場合がある。カメラ80は、光のパターン120を含む画像を取り込むことができ、コントローラ(
図5に示され、以下でさらに詳細に説明されるコントローラ140など)は、光のパターン120に基づいて、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することができる。
【0041】
特定の実施形態では、光のパターン120に含まれる所定の周波数は、ユーザ対話型デバイス10に固有の2進数列を示すことができる。例えば、コントローラは、バー122の光が所定の周波数であることを決定して、バー122及び124に対応する2進数列内の第1の2進数「1」を割り当てることができる。加えて、コントローラは、バー124において光がないこと及び/又は所定の周波数以外の周波数(複数可)であること決定して、2進数列内の第2の2進数「0」を割り当てることができる。このように、コントローラは、ユーザ対話型デバイス10を一意的に識別するこができる図示の光のパターン120に関して「01011001」の2進数列を決定することができる。従って、コントローラは、2進数列に基づいて、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することができる。ユーザ対話型デバイス10を識別するために2進数列を使用することは、複数のユーザ対話型デバイス10に対して利用可能な一意的の識別子の数量を増やすことができる。例えば、図示の8の2値数の数列は、ユーザ対話型デバイス10に対して40億を超える一意的な識別子を提供する。特定の実施形態では、光のパターン120は、ユーザ対話型デバイス10に対してより多くの又はより少ない一意的な識別子を可能にするために、特定の周波数においてより多くの又はより少ないバーを含むことができる。加えて、図示の光のパターン120は、反射光を含むことができるバー122及び124を含むが、1又は2以上の周波数の光を有する光のパターン120の他の実施形態は、他の形状(例えば、円形、正方形、星形、及び他の物体/形状)を含むことができる。
【0042】
図5は、本開示の実施形態による、
図2から4の娯楽システム60のブロック図である。図示されるように、コントローラ140に通信可能に接続することができる光源68は、ユーザ対話型デバイス10の識別アセンブリ14に向かって光を放出することができる。識別アセンブリ14は、光のパターンを表面66上に反射させることができる。光のパターンは、光のパターン64、光のパターン100、光のパターン120、及び/又は他の適切な光のパターンを含むことができる。加えて、コントローラ140に通信可能に接続することができるカメラ80は、表面66上に表示された光のパターンを取り込むことができる。
【0043】
コントローラ140は、識別データに基づいてユーザ対話型体験を決定することができる。さらに、コントローラ140は、出力デバイス90に通信可能に接続され、出力デバイス90(例えば、アニメーションフィギュア、電子ディスプレイ、スピーカ)に、ユーザ対話型体験を提供する(例えば、アクション、画像、ビデオ、音声データなどを出力する)ように指示することができる。コントローラ140は、有線通信もしくは無線通信プロトコル又は技術(例えば、無線、Bluetooth(登録商標)、WiFi、赤外線、イーサネット、スレッド、ZigBee(登録商標)、Z-Wave、KNX、携帯電話、及び/又はマイクロ波)を用いた通信ネットワークを介した無線通信などの、何らかの適切な手段によって光源68、カメラ80、及び/又は出力デバイス90に通信可能に接続することができる。
【0044】
特定の実施形態では、プロセッサ142は、メモリデバイス144に格納されたパターン及び/又は画像認識技術を実行して、カメラ80によって取り込まれた光のパターンを検出することができる。例えば、カメラ80によって取り込まれた画像は、光のパターン及び表面66を含むことができる。そのような画像認識技術は、プロセッサ142が、概して表面66からの光のパターンを、表面66から反射された他の光(例えば、周囲光)から、及び表面66の取り込まれた画像の他の部分から区別することを可能にすることができる。特定の実施形態では、表面66は、光のパターンの検出を容易にする材料(例えば、プラスチック、セラミック、布)、色調/色(例えば、白色、黒色、灰色)、及び/又はマーキング(例えば、特定のパターン又は識別子)を含むことができる。
【0045】
次に、プロセッサ142は、光のパターンに基づいて識別情報を決定することができる。これは、検出された特性(例えば、光のパターンの部分、光のパターン内の周波数)を情報テーブルと比較すること、又は検出された特性に基づいてアルゴリズムを実行して、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルに関する相関識別情報を決定することを含むことができる。
【0046】
特定の実施形態では、コントローラ140は、画像認識技術を実行し、識別情報を決定し、及び/又は反射された識別特徴を区別するために、機械学習モデルを訓練及び/又は実行することができる。例えば、上述のいくつかの処理は、光のパターンを、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ62、ユーザプロファイル、及び/又はユーザからの(例えば、ユーザ62及び/又は別のユーザからの)入力に相関させるデータを用いて、機械学習回路及び/又はソフトウェアによって実行することができる。機械学習回路(例えば、機械学習アルゴリズム又はロジックを実装するために使用される回路)は、データにアクセスし、データに関連するパターン、相関関係、又は傾向を特定することができる。本明細書で使用される場合、機械学習は、コンピュータシステムが明示的な指示を使用して又は使用せずに特定のタスクを実行するために使用するアルゴリズム及び統計モデルを指す場合がある。例えば、機械学習プロセスは、タスクを実行するために明示的にプログラムされることなく、予測又は決定を行うために、「訓練データ」として知られるクリーンデータのサンプルに基づいて数学的モデルを発生させることができる。
【0047】
実行される推論に応じて、機械学習回路は、異なる形態の機械学習を実装することができる。いくつかの実施形態では、教師あり機械学習を実装することができる。教師あり機械学習では、データのセットの数学的モデルは、入力と所望の出力の両方を含む。データのセットは、「訓練データ」と呼ばれ、本質的に訓練例のセットである。各訓練例は、1又は2以上の入力と、監視信号としても知られる所望の出力とを有する。数学的モデルでは、各訓練例は配列又はベクトル(特徴ベクトルと呼ばれることもある)で表され、訓練データは行列で表される。教師あり学習アルゴリズムは、目的関数の最適化を繰り返すことで、新たな入力に関連する出力を予測するために用いることができる関数を学習する。最適な関数は、学習データの一部でない入力に関する出力をアルゴリズムが正しく決定することを可能にする。その出力又は予測の精度を経時的に向上させるアルゴリズムは、そのタスクを実行するために学習したと言われる。
【0048】
教師あり学習アルゴリズムは、分類と回帰を含むことができる。分類アルゴリズムは、出力が限られた値のセットに制限される場合に使用され、回帰アルゴリズムは、出力が範囲内の任意の数値を有する可能性がある場合に使用される。類似度学習は、回帰及び分類と密接に関連する教師あり機械学習の分野であるが、その目標は、2つのオブジェクト(例えば、光の第1のパターンと光の第2のパターン、取り込まれた光のパターンと参照/保存された光のパターン)がどの程度類似しているか又は関連しているかを評価する類似度関数を用いる例から学習することである。
【0049】
追加的に又は代替的に、機械学習回路が教師なし学習を利用することが有益である場合がある(例えば、特定の出力タイプが知られていない場合)。教師なし学習アルゴリズムは、入力のみを含むデータのセットを取得し、データのグループピング又はクラスタリングのような、データの構造を見つける。従って、このアルゴリズムは、ラベル付け、分類、又はカテゴライズされていないテストデータから学習する。フィードバックに応答するのではなく、教師なし学習アルゴリズムは、データの共通性を識別し、新しいデータの各部分におけるそのような共通性の有無に基づいて応答する。
【0050】
クラスタ分析とは、観測値のセット(例えば、データのセット)をサブセット(クラスタと呼ばれる)に割り当て、同じクラスタ内の観測値が1又は2以上の事前に指定された基準に従って類似し、異なるクラスタから取り出した観測値が非類似になるようにすることである。様々なクラスタリング技術は、データの構造について異なる仮定を行い、多くの場合、いくつかの類似性評価基準によって定義され、例えば、内部コンパクト性、又は同じクラスタのユーザ間の類似性、及びクラスタ間の差である分離性(separation)によって評価される。予測又は相関は、機械学習回路によって得ることができる。例えば、データのグループ化及び/又は他の分類は、データにおける潜在的な修正及び修正の影響を特定するために使用することができる。予測は、下流アプリケーションに提供することができ、下流アプリケーションは、予測に基づいてアクションを実行することができる。実行されるアクションは、データにアクセスできる、コントローラ(例えば、コントローラ140)を介して、直接又は結合されたセキュアシステムを介して取り次ぐことができる。
【0051】
加えて、コントローラ140は、1又は2以上のプロセッサ(本開示では単一のプロセッサ142として示され、そう呼ばれる)及び1又は2以上のメモリ又はストレージデバイス(本開示では単一のメモリデバイス144として示され、そう呼ばれる)を含むことができる。プロセッサ142は、光のパターンに基づいて、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することを容易にする、メモリデバイス144に格納されたソフトウェアプログラム及び/又は命令を実行することができる。さらに、プロセッサ142は、複数のマイクロプロセッサ、1又は2以上の「汎用」マイクロプロセッサ、1又は2以上の専用マイクロプロセッサ、及び/又は1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)を含むことができる。例えば、プロセッサ142は、1又は2以上の縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサを含むことができる。メモリデバイス144は、制御ソフトウェア、ルックアップテーブル、構成データなどの情報を格納することができる。メモリデバイス144は、有形、非一時的、機械可読媒体を含むことができ、例えば、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))、不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ(ROM))、フラッシュメモリ、1又は2以上のハードドライブ、及び/又は何らかの他の適切な光学、磁気、又は固体記憶媒体を含む。メモリデバイス144は、様々な情報を記憶することができ、例えば、光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルの識別データを決定することを容易にする命令又は識別情報に基づいてユーザ対話型体験を決定する命令など、様々な目的のために使用することができる。
【0052】
上述を念頭に置いて、
図6は、本開示の実施形態による、ユーザ対話型デバイス10によって反射される光のパターンに基づいてユーザ対話型デバイス10の識別情報を決定し、識別情報に基づいてユーザ対話型体験を提供するためのプロセス160のフロー図である。プロセス160は、ユーザ対話型デバイス10の識別情報及びユーザ対話型体験を決定することができる何らかの適切なシステムによって実行することができる。プロセス160は、特定の順序のステップを用いて説明されているが、本開示は、説明されるステップが示された順序とは異なる順序で実行されること、特定の説明されるステップがスキップされること又は完全に実行されないことを企図していることを理解されたい。いくつかの実施形態では、プロセス160は、プロセッサ142などのプロセッサを使用して、メモリデバイス144などの有形、非一時的、コンピュータ可読媒体に格納された命令を実行することによって実施することができる。
【0053】
図示されるように、プロセスブロック162において、プロセッサ142は、光のパターン(例えば、光のパターン64、光のパターン100、光のパターン120、及び/又は他の適切な光のパターン)を含む画像を受け取る。詳細には、カメラ80は、表面66上の光のパターンの画像を取り込み、具体的にはコントローラ140及びプロセッサ142に画像を送ることができる。従って、コントローラ140内に存在することができるプロセッサ142は、画像(例えば、取り込まれた画像を示すデータ)を受け取ることができる。
【0054】
プロセスブロック164において、プロセッサ142は、光のパターンに基づいて、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザ62、及び/又はユーザ対話型デバイス10に関連付けられたユーザプロファイルに関する識別データを決定する。上述したように、プロセッサ142は、パターン及び/又は画像認識技術を使用して、取り込まれた画像内の光のパターンを決定/識別することができる。プロセッサ142は、光のパターンをユーザ対話型デバイス10、ユーザ62、及び/又はユーザプロファイルに相関させる情報を格納するデータベースに問い合わせて、識別データを受け取ることができる。そのようなデータベースは、光のパターン、ユーザ対話型デバイス、ユーザ、及び/又はユーザプロファイルの間の複数の固有の相関関係を含むことができる。データベースは、メモリ144、又は娯楽システム60の別の適切なメモリもしくは記憶装置に格納することができる。
【0055】
プロセスブロック166において、プロセッサ142は、識別データに基づいてユーザ対話型体験を決定する。ユーザ対話型体験は、ユーザ対話型デバイス10、ユーザ62、及び/又はユーザプロファイルに特有及び/又は固有とすることができる。例えば、ユーザ対話型体験は、例えば、ユーザ62によって見ること又は聞くことができる画像、ビデオ、音声、及び/又は物理デバイスの作動を提供することを含むことができる。
【0056】
プロセスブロック168において、プロセッサ142は、出力デバイス90にユーザ対話型体験を実行するように指示する。例えば、プロセッサ142は、ディスプレイ90Aへの画像データ及び/又はビデオデータ、スピーカ90Bへの音声データ、物理デバイスを作動させる1又は2以上の命令、及び/又は他の適切な出力デバイス90へのデータを出力して、出力デバイス90にユーザ対話型体験を提供するように指示することができる。いくつかの実施形態では、ユーザ62は、例えば、ユーザ対話型デバイス10を動かすこと及び/又は保持することで、ユーザ対話型体験の間又はその後に娯楽システム60と相互作用することができる。
【0057】
本開示で説明される実施形態は、様々な修正及び代替形態が可能であるが、特定の実施形態は、図面に例示的に示され、本明細書において詳細に説明されている。しかしながら、本開示は、開示された特定の形態に限定されることを意図していないことを理解されたい。本開示は、特許請求の範囲によって定義される本開示の精神及び範囲内に入る全ての修正物、等価物、及び代替物をカバーするものである。
【0058】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0059】
10 ユーザ対話型デバイス
14 識別アセンブリ
40 入射光
42 出射光
60 娯楽システム
62 ユーザ
64 光のパターン
66 表面
68 光源
70 光のドット
80 カメラ
82 第1の側
84 第2の側
90B スピーカ
90A 電子ディスプレイ
92 第1の部分
94 第2の部分
【国際調査報告】