(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-05
(54)【発明の名称】動的経路指定のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20230529BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20230529BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20230529BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
G09B29/10 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022565838
(86)(22)【出願日】2021-04-27
(85)【翻訳文提出日】2022-12-26
(86)【国際出願番号】 US2021029342
(87)【国際公開番号】W WO2021222206
(87)【国際公開日】2021-11-04
(32)【優先日】2020-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505035585
【氏名又は名称】ポラリス インダストリーズ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ブンゲルト,ブレンデン
(72)【発明者】
【氏名】ロッゲンカンプ,カイル ティー
(72)【発明者】
【氏名】スチュワート,ステイシー イー
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン,ケヴィン イー
(72)【発明者】
【氏名】ナクソール,ジョゼフ ピー
(72)【発明者】
【氏名】ホイス,シンディー エル
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ,ベンジャミン ティー
(72)【発明者】
【氏名】タラルドソン,ジョゼフ ディー
(72)【発明者】
【氏名】シュミット,アンドリュー シー
(72)【発明者】
【氏名】スコット,エレイン エム
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2C032HB22
2C032HC08
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC16
2F129DD58
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2F129DD64
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2F129EE53
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2F129FF12
2F129FF59
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH12
5H181AA01
5H181BB04
5H181FF05
5H181FF22
5H181FF32
(57)【要約】
娯楽用車両用の天候データを使用して走行経路を動的に計画し、娯楽用車両のために悪天候の周辺を動的にナビゲートし、娯楽用車両用の動的燃料範囲マッピングを行い、かつ/または娯楽用車両が定刻に目的地に到着するための出発時刻を予測するシステムおよび方法が開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
娯楽用車両用の天候データを使用して走行経路を動的に計画するためのナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーションシステムは、
ディスプレイ画面と、
プロセッサと、
メモリと、
を含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
ユーザから目的地を受信することと、
前記目的地までの走行経路を決定することと、
前記走行経路に沿った位置の天候データを取得することと、
前記天候データおよび推定到着時刻に基づいて、前記走行経路に沿った天候指標とともに前記走行経路を表示することであって、前記天候指標は、前記娯楽用車両が前記走行経路に沿ったそれぞれの位置に到達したときの予測される天候を示す、ことと、
前記目的地までの代替経路を、該代替経路に沿った天候指標および新たな推定到着時刻とともに表示することと、
前記代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信することと、
前記新たな走行経路を経由する前記目的地までのナビゲートを行うことと、
を行わせるための命令を含む、ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
前記天候データに基づいて、前記走行経路を経由した前記目的地への推定到着時刻を決定することと、
前記天候データに基づいて、前記代替経路を経由した前記目的地への新たな推定到着時刻を決定することと、
を行わせるための命令をさらに含み、
前記走行経路に沿った天候指標とともに前記走行経路を表示することは、前記推定到着時刻および前記天候指標とともに前記走行経路を表示することを含み、前記天候指標とともに前記目的地までの代替経路を表示することは、前記新たな推定到着時刻および前記天候指標とともに前記目的地までの代替経路を表示することを含む、
請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記天候指標は、前記娯楽用車両が前記走行経路に沿った各位置に到達したときの降水確率を示すカラーコードを含む、請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、前記天候指標に基づいて代替経路を表示するかどうかを前記ユーザに問い合わさせるための命令をさらに含む、請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
更新された天候データを連続的にまたは周期的に取得することと、
前記走行経路に沿った予測される天候の何らかの変化を判定することと、
前記予測される天候の何らかの変化の判定に応答して、更新された天候指標および更新された推定到着時刻とともに前記走行経路を表示することと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
娯楽用車両用の天候データを使用して走行経路を動的に計画するための方法であって、前記方法は、
前記娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地までの走行経路を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記走行経路に沿った位置の天候データを取得するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記天候データに基づいて、前記走行経路に沿った天候指標とともに前記走行経路を表示するステップであって、前記天候指標は、前記娯楽用車両が前記走行経路に沿ったそれぞれの位置に到達したときの予測される天候を示す、ステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地までの代替経路を、前記代替経路に沿った前記天候指標とともに表示するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記新たな走行経路を経由する前記目的地までのナビゲートを行うステップと、
を含む、方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、前記天候データに基づいて、前記走行経路を経由した前記目的地への推定到着時刻を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記天候データに基づいて、前記代替経路を経由した前記目的地への新たな推定到着時刻を決定するステップと、
をさらに含み、
前記走行経路に沿った天候指標とともに前記走行経路を表示するステップは、前記推定到着時刻および前記天候指標とともに前記走行経路を表示するステップを含み、前記天候指標とともに前記目的地までの代替経路を表示するステップは、前記新たな推定到着時刻および前記天候指標とともに前記目的地までの代替経路を表示するステップを含む、
請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記天候指標は、前記娯楽用車両が前記走行経路に沿った各位置に到達したときの降水確率を示すカラーコードを含む、前記項6記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、前記ナビゲーションシステムにより、前記天候指標に基づいて代替経路を表示するかどうかを前記ユーザに問い合わせるステップをさらに含む、請求項6記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、更新された天候データを連続的にまたは周期的に取得するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記走行経路に沿った予測される天候の何らかの変化を判定するステップと、
予測される天候の何らかの変化の判定に応答して、前記ナビゲーションシステムにより、更新された天候指標および更新された推定到着時刻とともに前記走行経路を表示するステップと、
をさらに含む、請求項6記載の方法。
【請求項11】
娯楽用車両のために悪天候の周辺を動的にナビゲートするためのナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーションシステムは、
ディスプレイ画面と、
プロセッサと、
メモリと、
を含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
ユーザから目的地を受信することと、
前記目的地までの走行経路を決定することと、
前記走行経路に沿った位置の天候データを取得することと、
前記天候データに基づいて、前記走行経路に沿って悪天候が予想されるかどうかを判定することと、
前記悪天候が予想されるという判定に応答して、前記目的地までの代替経路が前記悪天候を回避するために利用可能であるかどうかを判定することと、
を行わせるための命令を含む、ナビゲーションシステム。
【請求項12】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
前記代替経路が利用可能であるとの判定に応答して、前記代替経路を前記ユーザに表示することと、
前記代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信することと、
前記新たな走行経路を経由する前記目的地までのナビゲートを行うことと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項11記載のナビゲーションシステム。
【請求項13】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
前記代替経路が利用不可能であるとの判定に応答して、予想される悪天候の発生までに前記ユーザがどれだけの時間を有するかを前記ユーザに通知することと、
悪天候が発生する前に宿泊を求めるかどうかを前記ユーザに問い合わせることと、
宿泊を求める応答を受信したことに応答して、1つ以上の宿泊場所を決定することと、
前記1つ以上の宿泊場所を表示することと、
前記1つ以上の宿泊場所から選択された宿泊場所を示す前記ユーザからの応答を受信することと、
前記選択された宿泊場所への新たな経路を決定することと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項11記載のナビゲーションシステム。
【請求項14】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかを前記ユーザに問い合わせることと、
1つ以上の連絡先に通知することを要求する前記ユーザからの応答を受信することと、
前記応答を受信したことに応答して、前記1つ以上の連絡先にメッセージを送信することと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項11記載のナビゲーションシステム。
【請求項15】
娯楽用車両のために悪天候の周辺を動的にナビゲートするための方法であって、前記方法は、
前記娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地までの走行経路を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記走行経路に沿った位置の天候データを取得するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記天候データに基づいて、前記走行経路に沿って悪天候が予想されるかどうかを判定するステップと、
前記悪天候が予想されるとの判定に応答して、前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地までの代替経路が前記悪天候を回避するために利用可能であるかどうかを判定するステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、前記代替経路が利用可能であるとの判定に応答して、前記代替経路を前記ユーザに表示するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記新たな走行経路を経由する前記目的地までのナビゲートを行うステップと、
をさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記代替経路が利用不可能であるとの判定に応答して、前記ナビゲーションシステムにより、予想される悪天候の発生までに前記ユーザがどれだけの時間を有するかを前記ユーザに通知するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、悪天候が発生する前に宿泊を求めるかどうかを前記ユーザに問い合わせるステップと、
宿泊を求める応答を受信したことに応答して、前記ナビゲーションシステムにより、1つ以上の宿泊場所を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記1つ以上の宿泊場所を表示するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記1つ以上の宿泊場所から選択された宿泊場所を示す前記ユーザからの応答を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記選択された宿泊場所への新たな経路を決定するステップと、
をさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかを前記ユーザに問い合わせるステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、1つ以上の連絡先に通知することを要求する前記ユーザからの応答を受信するステップと、
前記応答を受信したことに応答して、前記ナビゲーションシステムにより、前記1つ以上の連絡先にメッセージを送信するステップと、
をさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項19】
娯楽用車両用の動的燃料範囲マッピングのためのナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーションシステムは、
ディスプレイ画面と、
プロセッサと、
メモリと、
を含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
ユーザから目的地を受信することと、
前記目的地までの走行経路を決定することと、
1つ以上の現在の車両パラメータを決定することと、
前記1つ以上の現在の車両パラメータに基づいて燃料範囲を動的に更新することと、
ディスプレイ画面上に、異なるレベルの燃料範囲を示す燃料範囲指標を有する視覚的地図を生成することと、
を行わせるための命令を含む、ナビゲーションシステム。
【請求項20】
前記燃料範囲は、前記娯楽用車両が現在の燃料レベルでおおよそどれだけ遠くまで走行できるかを示す、請求項19記載のナビゲーションシステム。
【請求項21】
前記1つ以上の現在の車両パラメータは、燃料残量率および平均燃費を含む、請求項19記載のナビゲーションシステム。
【請求項22】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、1つ以上の現在の乗車状態を決定させるための命令をさらに含み、前記燃料範囲を動的に更新することは、前記1つ以上の現在の車両パラメータおよび前記1つ以上の現在の乗車状態に基づいて前記燃料範囲を動的に更新することを含む、請求項19記載のナビゲーションシステム。
【請求項23】
前記1つ以上の現在の乗車状態は、天候状態および道路状態を含む、請求項22記載のナビゲーションシステム。
【請求項24】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
前記娯楽用車両が前記走行経路を経由して前記目的地まで燃料補給を行わずに走行可能であるかどうかを判定することと、
前記娯楽用車両が燃料切れを起こす可能性のある走行経路付近のガソリンスタンドを特定することと、
前記ディスプレイ画面上の前記視覚的地図上に前記ガソリンスタンドを表示することと、
前記ガソリンスタンドへの新たな停車を含む新たな走行経路を決定することと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項19記載のナビゲーションシステム。
【請求項25】
前記ガソリンスタンドは、燃料切れ前の走行経路に最も近い位置にある、請求項24記載のナビゲーションシステム。
【請求項26】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、前記目的地に到達する前に前記ガソリンスタンドへの新たな停車を追加するかどうかを前記ユーザに問い合わさせるための命令をさらに含む、請求項24記載のナビゲーションシステム。
【請求項27】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、前記目的地への追加された停車、更新された1つ以上の車両パラメータ、および/または更新された1つ以上の乗車状態に基づいて前記燃料範囲を更新させるための命令をさらに含む、請求項24記載のナビゲーションシステム。
【請求項28】
娯楽用車両用の動的燃料範囲マッピングのための方法であって、前記方法は、
前記娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地までの走行経路を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、1つ以上の現在の車両パラメータを決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記1つ以上の現在の車両パラメータに基づいて燃料範囲を動的に更新するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、ディスプレイ画面上に、異なるレベルの燃料範囲を示す燃料範囲指標を有する視覚的地図を生成するステップと、
を含む、方法。
【請求項29】
前記燃料範囲は、前記娯楽用車両が現在の燃料レベルでおおよそどれだけ遠くまで走行できるかを示す、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記1つ以上の現在の車両パラメータは、燃料残量率および平均燃費を含む、請求項28記載の方法。
【請求項31】
前記方法は、1つ以上の現在の乗車状態を決定するステップをさらに含み、前記燃料範囲を動的に更新するステップは、前記1つ以上の現在の車両パラメータおよび前記1つ以上の現在の乗車状態に基づいて前記燃料範囲を動的に更新するステップを含む、請求項28記載の方法。
【請求項32】
前記1つ以上の現在の乗車状態は、天候状態および道路状態を含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、前記娯楽用車両が前記走行経路を経由して前記目的地まで燃料補給を行わずに走行可能であるかどうかを判定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記娯楽用車両が燃料切れを起こす可能性のある走行経路付近のガソリンスタンドを特定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記ディスプレイ画面上の前記視覚的地図上に前記ガソリンスタンドを表示するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記ガソリンスタンドへの新たな停車を含む新たな走行経路を決定するステップと、
をさらに含む、請求項28記載の方法。
【請求項34】
前記ガソリンスタンドは、燃料切れ前の走行経路に最も近い位置にある、請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記方法は、前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地に到達する前に前記ガソリンスタンドへの新たな停車を追加するかどうかを前記ユーザに問い合わせるステップをさらに含む、請求項33記載の方法。
【請求項36】
前記方法は、前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地への追加された停車、更新された1つ以上の車両パラメータ、および/または更新された1つ以上の乗車状態に基づいて前記燃料範囲指標を更新するステップをさらに含む、請求項34記載の方法。
【請求項37】
娯楽用車両が定刻に目的地に到着するための出発時刻を予測するナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーションシステムは、
ディスプレイ画面と、
プロセッサと、
メモリと、
を含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
選択された走行経路を経由した目的地への希望到着時刻を受信することと、
遅延開始ナビゲーションを起動することと、
現在位置と、少なくとも前記現在位置に基づいて前記選択された走行経路を経由した前記目的地までの走行時間とを決定することと、
前記走行時間に基づいて出発時刻を決定することと、
前記出発時刻が現在時刻から所定の期間内にあるかどうかを判定することと、
前記出発時刻が近づいていることをユーザに通知することと、
を行わせるための命令を含む、ナビゲーションシステム。
【請求項38】
前記走行時間は、前記娯楽用車両が現在時刻において前記選択された走行経路を経由して前記現在位置から前記目的地まで走行するのに必要なおおよその時間を示す、請求項37記載のナビゲーションシステム。
【請求項39】
前記出発時刻は、前記希望到着時刻に到着するために前記ユーザが前記目的地へと出発する必要がある時刻を示す、請求項37記載のナビゲーションシステム。
【請求項40】
前記目的地までの走行時間を決定することは、前記現在位置と、現在時刻における前記選択された走行経路に沿った交通量とに基づいて、前記目的地までの走行時間を決定することを含む、請求項37記載のナビゲーションシステム。
【請求項41】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
ユーザから前記目的地を受信することと、
前記目的地までの1つ以上の走行経路を決定することと、
前記ユーザによって選択された1つ以上の走行経路から前記選択された走行経路を受信することと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項37記載のナビゲーションシステム。
【請求項42】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
前記ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したか、または前記遅延開始ナビゲーションを取り消したかを判定することと、
前記ユーザが前記ナビゲーションを直ちに開始することを要求したとの判定に応答して、前記選択された走行経路を経由する前記目的地までのナビゲーションを開始することと、
前記ユーザが前記遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求したとの判定に応答して、前記遅延開始ナビゲーションを非作動とすることと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項37記載のナビゲーションシステム。
【請求項43】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
前記出発時刻が近づいていることの前記ユーザへの通知に応答して、前記ユーザからの、ナビゲーションを開始する要求を受信することと、
前記選択された走行経路を経由する前記目的地までのナビゲーションを開始することと、
を行わせるための命令をさらに含む、請求項37記載のナビゲーションシステム。
【請求項44】
娯楽用車両が定刻に目的地に到着するための出発時刻を予測する方法であって、前記方法は、
前記娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、選択された走行経路を経由しての目的地への希望到着時刻を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、遅延開始ナビゲーションを起動するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、現在位置と、少なくとも前記現在位置に基づいて前記選択された走行経路を経由した前記目的地までの走行時間とを決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記走行時間に基づいて出発時刻を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記出発時刻が現在時刻から所定の期間内にあるかどうかを判定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記出発時刻が近づいていることを前記ユーザに通知するステップと、
を含む、方法。
【請求項45】
前記走行時間は、前記娯楽用車両が現在時刻において前記選択された走行経路を経由して前記現在位置から前記目的地まで走行するのに必要なおおよその時間を示す、請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記出発時刻は、前記希望到着時刻に到着するために前記ユーザが前記目的地へと出発する必要がある時刻を示す、請求項44記載の方法。
【請求項47】
前記目的地までの走行時間を決定するステップは、前記現在位置と、現在時刻における前記選択された走行経路に沿った交通量とに基づいて、前記目的地までの走行時間を決定するステップを含む、請求項44記載の方法。
【請求項48】
前記方法は、
前記娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから前記目的地を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記目的地までの1つ以上の走行経路を決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記ユーザによって選択された1つ以上の走行経路から前記選択された走行経路を受信するステップと、
をさらに含む、請求項44記載の方法。
【請求項49】
前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、前記ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したか、または前記遅延開始ナビゲーションを取り消したかを判定するステップと、
前記ユーザが前記ナビゲーションを直ちに開始することを要求したとの判定に応答して、前記ナビゲーションシステムにより、前記選択された走行経路を経由する前記目的地までのナビゲーションを開始するステップと、
前記ユーザが前記遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求したとの判定に応答して、前記ナビゲーションシステムにより、前記遅延開始ナビゲーションを非作動とするステップと、
をさらに含む、請求項44記載の方法。
【請求項50】
前記方法は、
前記出発時刻が近づいていることを前記ユーザに通知したことに応答して、前記ナビゲーションシステムにより、前記ユーザからの、ナビゲーションを開始する要求を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記選択された走行経路を経由する前記目的地へのナビゲーションを開始するステップと、
をさらに含む、請求項44記載の方法。
【請求項51】
関心のある場所へのナビゲートのためのナビゲーションシステムであって、前記ナビゲーションシステムは、
ディスプレイ画面と、
プロセッサと、
メモリと、
を含み、前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、
関心のある場所の第1のリストを決定することと、
前記第1のリストを前記ディスプレイ画面上で前記娯楽用車両のユーザに表示することと、
前記第1のリストから前記ユーザによって選択された関心のある場所を受信することと、
前記関心のある場所に関連付けられた第2のリストを決定することであって、前記第2のリストは前記関心のある場所の1つ以上の近傍位置を含む、ことと、
前記ディスプレイ画面に前記第2のリストを表示することと、
を行わせるための命令を含む、ナビゲーションシステム。
【請求項52】
前記関心のある場所の第1のリストを決定することは、前記娯楽用車両の前記ユーザが検索する可能性があるかつ/または以前に検索したことがある1つ以上の場所を決定することを含む、請求項51記載のナビゲーションシステム。
【請求項53】
前記関心のある場所の第1のリストは、空港、銀行、高速道路、医療サービス、および駐車場のうちの少なくとも1つを含む、請求項51記載のナビゲーションシステム。
【請求項54】
前記第2のリストを決定することは、前記娯楽用車両の現在位置に対する前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置の各々までの距離および方向を決定することを含み、前記第2のリストを表示することは、前記娯楽用車両の前記現在位置に対する前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置の各々までの前記距離および前記方向を表示することを含む、請求項51記載のナビゲーションシステム。
【請求項55】
前記メモリは、前記プロセッサにより実行される際に、前記プロセッサに、前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置の交通状況を判定させるための命令をさらに含み、前記第2のリストを表示することは、対応する交通状況とともに前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置を表示することを含む、請求項51記載のナビゲーションシステム。
【請求項56】
前記交通状況は色分けされている、請求項55記載のナビゲーションシステム。
【請求項57】
関心のある場所へのナビゲートのための方法であって、前記方法は、
前記ナビゲーションシステムにより、関心のある場所の第1のリストを決定するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記第1のリストを前記娯楽用車両のユーザに表示するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記第1のリストから前記ユーザによって選択された関心のある場所を受信するステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記関心のある場所に関連付けられた第2のリストを決定するステップであって、前記第2のリストは前記関心のある場所の1つ以上の近傍位置を含む、ステップと、
前記ナビゲーションシステムにより、前記第2のリストを表示するステップと、
を含む、方法。
【請求項58】
前記関心のある場所の第1のリストを決定するステップは、前記娯楽用車両の前記ユーザが検索する可能性があるかつ/または以前に検索したことがある1つ以上の場所を決定するステップを含む、請求項57記載の方法。
【請求項59】
前記関心のある場所の第1のリストは、空港、銀行、高速道路、医療サービス、および駐車場のうちの少なくとも1つを含む、請求項57記載の方法。
【請求項60】
前記第2のリストを決定するステップは、前記娯楽用車両の現在位置に対する前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置の各々までの距離および方向を決定するステップを含み、前記第2のリストを表示するステップは、前記娯楽用車両の前記現在位置に対する前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置の各々までの前記距離および前記方向を表示するステップを含む、請求項57記載の方法。
【請求項61】
前記方法は、前記ナビゲーションシステムにより、前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置の交通状況を判定するステップをさらに含み、前記第2のリストを表示するステップは、対応する交通状況とともに前記関心のある場所の前記1つ以上の近傍位置を表示するステップを含む、請求項57記載の方法。
【請求項62】
前記交通状況は色分けされている、請求項61記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、2020年4月28日付にて出願された“SYSTEM AND METHOD FOR DYNAMIC ROUTING”と題する米国仮特許出願第63/016684号の優先権の利益を主張し、その内容全体を参照により本明細書に明示的に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本開示は、概して、経路計画デバイスおよびその動作方法に関する。本開示は、より具体的には、経路計画デバイスの速度および効率を増大させる、経路計画デバイスにおける計算動作の改善に関する。
【背景技術】
【0003】
自動二輪車などの娯楽用車両、または全地形型車両(ATV:all-terrain vehicle)およびスノーモービルなどのオフロード車両は、娯楽目的で広く使用されている。これらの車両は、道路およびトレイルの両方で使用される場合もあれば、トレイルのみで使用される場合もある。トレイルは、私有地と公有地とが混在する場所を通ることが多く、多方面に何百マイルも延び、さまざまな地域を通ることがある。かかるトレイルは、概して、農村部を通るように延びている。
【発明の概要】
【0004】
上述したように、本明細書で提供される実施形態は、娯楽用車両のための経路計画に関する。例示的な実施形態としては、以下の実施例が挙げられるが、これらに限定されない。
【0005】
一態様では、娯楽用車両用の天候データを使用して走行経路を動的に計画するためのナビゲーションシステムが、ディスプレイ画面と、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、ユーザから目的地を受信することと、目的地までの走行経路を決定することと、走行経路に沿った位置の天候データを取得することと、天候データおよび推定到着時刻に基づいて、走行経路に沿った天候指標とともに走行経路を表示することであって、天候指標は、娯楽用車両が走行経路に沿ったそれぞれの位置に到達したときの予測される天候を示す、ことと、目的地までの代替経路を、当該代替経路に沿った天候指標および新たな推定到着時刻とともに表示することと、代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信することと、新たな走行経路を経由する目的地までのナビゲートを行うことと、を行わせるための命令を含む。
【0006】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、天候データに基づいて、走行経路を経由した目的地への推定到着時刻を決定することと、天候データに基づいて、代替経路を経由した目的地への新たな推定到着時刻を決定することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。走行経路に沿った天候指標とともに走行経路を表示することは、推定到着時刻および天候指標とともに走行経路を表示することを含みうる。付加的に、天候指標とともに目的地までの代替経路を表示することは、新たな推定到着時刻および天候指標とともに目的地までの代替経路を表示することを含みうる。
【0007】
幾つかの実施形態では、天候指標は、娯楽用車両が走行経路に沿った各位置に到達したときの降水確率を示すカラーコードを含みうる。
【0008】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、天候指標に基づいて代替経路を表示するかどうかをユーザに問い合わさせるための命令をさらに含みうる。
【0009】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、更新された天候データを連続的にまたは周期的に取得することと、走行経路に沿った予測される天候の何らかの変化を判定することと、予測される天候の何らかの変化の判定に応答して、更新された天候指標および更新された推定到着時刻とともに走行経路を表示することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0010】
別の態様では、娯楽用車両用の天候データを使用して走行経路を動的に計画するための方法が、娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、目的地までの走行経路を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、走行経路に沿った位置の天候データを取得するステップと、ナビゲーションシステムにより、天候データに基づいて、走行経路に沿った天候指標とともに走行経路を表示するステップであって、天候指標は、娯楽用車両が走行経路に沿ったそれぞれの位置に到達したときの予測される天候を示す、ステップと、ナビゲーションシステムにより、目的地までの代替経路を、代替経路に沿った天候指標とともに表示するステップと、ナビゲーションシステムにより、代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、新たな走行経路を経由する目的地までのナビゲートを行うステップと、を含む。
【0011】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、天候データに基づいて、走行経路を経由した目的地への推定到着時刻を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、天候データに基づいて、代替経路を経由した目的地への新たな推定到着時刻を決定するステップと、をさらに含みうる。幾つかの実施形態では、走行経路に沿った天候指標とともに走行経路を表示するステップは、推定到着時刻および天候指標とともに走行経路を表示するステップを含みうる。付加的に、天候指標とともに目的地までの代替経路を表示するステップは、新たな推定到着時刻および天候指標とともに目的地までの代替経路を表示するステップを含みうる。
【0012】
幾つかの実施形態では、天候指標は、娯楽用車両が走行経路に沿った各位置に到達したときの降水確率を示すカラーコードを含みうる。
【0013】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、天候指標に基づいて代替経路を表示するかどうかをユーザに問い合わせるステップをさらに含みうる。
【0014】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、更新された天候データを連続的にまたは周期的に取得するステップと、ナビゲーションシステムにより、走行経路に沿った予測される天候の何らかの変化を判定するステップと、予測される天候の何らかの変化の判定に応答して、ナビゲーションシステムにより、更新された天候指標および更新された推定到着時刻とともに走行経路を表示するステップと、をさらに含みうる。
【0015】
別の態様では、娯楽用車両のために悪天候の周辺を動的にナビゲートするためのナビゲーションシステムが、ディスプレイ画面と、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、ユーザから目的地を受信することと、目的地までの走行経路を決定することと、走行経路に沿った位置の天候データを取得することと、天候データに基づいて、走行経路に沿って悪天候が予想されるかどうかを判定することと、悪天候が予想されるという判定に応答して、目的地までの代替経路が悪天候を回避するために利用可能であるかどうかを判定することと、を行わせるための命令を含む。
【0016】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、代替経路が利用可能であるとの判定に応答して、代替経路をユーザに表示することと、代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信することと、新たな走行経路を経由する目的地までのナビゲートを行うことと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0017】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、代替経路が利用不可能であるとの判定に応答して、予想される悪天候の発生までにユーザがどれだけの時間を有するかをユーザに通知することと、悪天候が発生する前に宿泊を求めるかどうかをユーザに問い合わせることと、宿泊を求める応答を受信したことに応答して、1つ以上の宿泊場所を決定することと、1つ以上の宿泊場所を表示することと、1つ以上の宿泊場所から選択された宿泊場所を示すユーザからの応答を受信することと、選択された宿泊場所への新たな経路を決定することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0018】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかをユーザに問い合わせることと、1つ以上の連絡先に通知することを要求するユーザからの応答を受信することと、応答を受信したことに応答して、1つ以上の連絡先にメッセージを送信することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0019】
別の態様では、娯楽用車両のために悪天候の周辺を動的にナビゲートするための方法が、娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、目的地までの走行経路を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、走行経路に沿った位置の天候データを取得するステップと、ナビゲーションシステムにより、天候データに基づいて、走行経路に沿って悪天候が予想されるかどうかを判定するステップと、悪天候が予想されるとの判定に応答して、ナビゲーションシステムにより、目的地までの代替経路が悪天候を回避するために利用可能であるかどうかを判定するステップと、を含む。
【0020】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、代替経路が利用可能であるとの判定に応答して、代替経路をユーザに表示するステップと、ナビゲーションシステムにより、代替経路を新たな走行経路に設定する要求を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、新たな走行経路を経由する目的地までのナビゲートを行うステップと、をさらに含みうる。
【0021】
幾つかの実施形態では、方法は、代替経路が利用不可能であるとの判定に応答して、ナビゲーションシステムにより、予想される悪天候の発生までにユーザがどれだけの時間を有するかをユーザに通知するステップと、ナビゲーションシステムにより、悪天候が発生する前に宿泊を求めるかどうかをユーザに問い合わせるステップと、宿泊を求める応答を受信したことに応答して、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の宿泊場所を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の宿泊場所を表示するステップと、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の宿泊場所から選択された宿泊場所を示すユーザからの応答を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、選択された宿泊場所への新たな経路を決定するステップと、をさらに含みうる。
【0022】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかをユーザに問い合わせるステップと、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の連絡先に通知することを要求するユーザからの応答を受信するステップと、応答を受信したことに応答して、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の連絡先にメッセージを送信するステップと、をさらに含みうる。
【0023】
別の態様では、娯楽用車両用の動的燃料範囲マッピングのためのナビゲーションシステムが、ディスプレイ画面と、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、ユーザから目的地を受信することと、目的地までの走行経路を決定することと、1つ以上の現在の車両パラメータを決定することと、1つ以上の現在の車両パラメータに基づいて燃料範囲を動的に更新することと、ディスプレイ画面上に、異なるレベルの燃料範囲を示す燃料範囲指標を有する視覚的地図を生成することと、を行わせるための命令を含む。
【0024】
幾つかの実施形態では、燃料範囲は、娯楽用車両が現在の燃料レベルでおおよそどれだけ遠くまで走行できるかを示しうる。
【0025】
幾つかの実施形態では、1つ以上の現在の車両パラメータは、燃料残量率および平均燃費を含みうる。
【0026】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、1つ以上の現在の乗車状態を決定させるための命令をさらに含みうるものであり、燃料範囲を動的に更新することは、1つ以上の現在の車両パラメータおよび1つ以上の現在の乗車状態に基づいて燃料範囲を動的に更新することを含みうる。
【0027】
幾つかの実施形態では、1つ以上の現在の乗車状態は、天候状態および道路状態を含みうる。
【0028】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、娯楽用車両が走行経路を経由して目的地まで燃料補給を行わずに走行可能であるかどうかを判定することと、娯楽用車両が燃料切れを起こす可能性のある走行経路付近のガソリンスタンドを特定することと、ディスプレイ画面上の視覚的地図上にガソリンスタンドを表示することと、ガソリンスタンドへの新たな停車を含む新たな走行経路を決定することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0029】
幾つかの実施形態では、ガソリンスタンドは、燃料切れ前の走行経路に最も近い位置にありうる。
【0030】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、目的地に到達する前にガソリンスタンドへの新たな停車を追加するかどうかをユーザに問い合わさせるための命令をさらに含みうる。
【0031】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、目的地への追加された停車、更新された1つ以上の車両パラメータ、および/または更新された1つ以上の乗車状態に基づいて燃料範囲を更新させるための命令をさらに含みうる。
【0032】
別の態様では、娯楽用車両用の動的燃料範囲マッピングのための方法が、娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、目的地までの走行経路を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の現在の車両パラメータを決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、1つ以上の現在の車両パラメータに基づいて燃料範囲を動的に更新するステップと、ナビゲーションシステムにより、ディスプレイ画面上に、異なるレベルの燃料範囲を示す燃料範囲指標を有する視覚的地図を生成するステップと、を含む。
【0033】
幾つかの実施形態では、燃料範囲は、娯楽用車両が現在の燃料レベルでおおよそどれだけ遠くまで走行できるかを示しうる。
【0034】
幾つかの実施形態では、1つ以上の現在の車両パラメータは、燃料残量率および平均燃費を含みうる。
【0035】
幾つかの実施形態では、方法は、1つ以上の現在の乗車状態を決定するステップをさらに含みうるものであり、燃料範囲を動的に更新するステップは、1つ以上の現在の車両パラメータおよび1つ以上の現在の乗車状態に基づいて燃料範囲を動的に更新するステップを含みうる。
【0036】
幾つかの実施形態では、1つ以上の現在の乗車状態は、天候状態および道路状態を含みうる。
【0037】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、娯楽用車両が走行経路を経由して目的地まで燃料補給を行わずに走行可能であるかどうかを判定するステップと、ナビゲーションシステムにより、娯楽用車両が燃料切れを起こす可能性のある走行経路付近のガソリンスタンドを特定するステップと、ナビゲーションシステムにより、ディスプレイ画面上の視覚的地図上にガソリンスタンドを表示するステップと、ナビゲーションシステムにより、ガソリンスタンドへの新たな停車を含む新たな走行経路を決定するステップと、をさらに含みうる。
【0038】
幾つかの実施形態では、ガソリンスタンドは、燃料切れ前の走行経路に最も近い位置にありうる。
【0039】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、目的地に到達する前にガソリンスタンドへの新たな停車を追加するかどうかをユーザに問い合わせるステップをさらに含みうる。
【0040】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、目的地への追加された停車、更新された1つ以上の車両パラメータ、および/または更新された1つ以上の乗車状態に基づいて燃料範囲指標を更新するステップをさらに含みうる。
【0041】
別の態様では、娯楽用車両が定刻に目的地に到着するための出発時刻を予測するナビゲーションシステムが、ディスプレイ画面と、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、選択された走行経路を経由した目的地への希望到着時刻を受信することと、遅延開始ナビゲーションを起動することと、現在位置と、少なくとも現在位置に基づいて選択された走行経路を経由した目的地までの走行時間とを決定することと、走行時間に基づいて出発時刻を決定することと、出発時刻が現在時刻から所定の期間内にあるかどうかを判定することと、出発時刻が近づいていることをユーザに通知することと、を行わせるための命令を含む。
【0042】
幾つかの実施形態では、走行時間は、娯楽用車両が現在時刻において選択された走行経路を経由して現在位置から目的地まで走行するのに必要なおおよその時間を示しうる。
【0043】
幾つかの実施形態では、出発時刻は、希望到着時刻に到着するためにユーザが目的地へと出発する必要がある時刻を示しうる。
【0044】
幾つかの実施形態では、目的地までの走行時間を決定することは、現在位置と、現在時刻における選択された走行経路に沿った交通量とに基づいて、目的地までの走行時間を決定することを含む。
【0045】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、ユーザから目的地を受信することと、目的地までの1つ以上の走行経路を決定することと、ユーザによって選択された1つ以上の走行経路から選択された走行経路を受信することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0046】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したか、または遅延開始ナビゲーションを取り消したかを判定することと、ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したとの判定に応答して、選択された走行経路を経由する目的地までのナビゲーションを開始することと、ユーザが遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求したとの判定に応答して、遅延開始ナビゲーションを非作動とすることと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0047】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、出発時刻が近づいていることのユーザへの通知に応答して、ユーザからの、ナビゲーションを開始する要求を受信することと、選択された走行経路を経由する目的地までのナビゲーションを開始することと、を行わせるための命令をさらに含みうる。
【0048】
別の態様では、娯楽用車両が定刻に目的地に到着するための出発時刻を予測する方法が、娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、選択された走行経路を経由しての目的地への希望到着時刻を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、遅延開始ナビゲーションを起動するステップと、ナビゲーションシステムにより、現在位置と、少なくとも現在位置に基づいて選択された走行経路を経由した目的地までの走行時間とを決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、走行時間に基づいて出発時刻を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、出発時刻が現在時刻から所定の期間内にあるかどうかを判定するステップと、ナビゲーションシステムにより、出発時刻が近づいていることをユーザに通知するステップと、を含む。
【0049】
幾つかの実施形態では、走行時間は、娯楽用車両が現在時刻において選択された走行経路を経由して現在位置から目的地まで走行するのに必要なおおよその時間を示しうる。
【0050】
幾つかの実施形態では、出発時刻は、希望到着時刻に到着するためにユーザが目的地へと出発する必要がある時刻を示しうる。
【0051】
幾つかの実施形態では、目的地までの走行時間を決定するステップは、現在位置と、現在時刻における選択された走行経路に沿った交通量とに基づいて、目的地までの走行時間を決定するステップを含みうる。
【0052】
幾つかの実施形態では、方法は、娯楽用車両のナビゲーションシステムにより、ユーザから目的地を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、目的地までの1つ以上の走行経路を決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、ユーザによって選択された1つ以上の走行経路から選択された走行経路を受信するステップと、をさらに含みうる。
【0053】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したか、または遅延開始ナビゲーションを取り消したかを判定するステップと、ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したとの判定に応答して、ナビゲーションシステムにより、選択された走行経路を経由する目的地までのナビゲーションを開始するステップと、ユーザが遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求したとの判定に応答して、ナビゲーションシステムにより、遅延開始ナビゲーションを非作動とするステップと、をさらに含みうる。
【0054】
幾つかの実施形態では、方法は、出発時刻が近づいていることをユーザに通知したことに応答して、ナビゲーションシステムにより、ユーザからの、ナビゲーションを開始する要求を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、選択された走行経路を経由する目的地へのナビゲーションを開始するステップと、をさらに含みうる。
【0055】
別の態様では、関心のある場所へのナビゲートのためのナビゲーションシステムが、ディスプレイ画面と、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、関心のある場所の第1のリストを決定することと、第1のリストをディスプレイ画面上で娯楽用車両のユーザに表示することと、第1のリストからユーザによって選択された関心のある場所を受信することと、関心のある場所に関連付けられた第2のリストを決定することであって、第2のリストは関心のある場所の1つ以上の近傍位置を含む、ことと、ディスプレイ画面に第2のリストを表示することと、を行わせるための命令を含む。
【0056】
幾つかの実施形態では、関心のある場所の第1のリストを決定することは、娯楽用車両のユーザが検索する可能性があるかつ/または以前に検索したことがある1つ以上の場所を決定することを含みうる。
【0057】
幾つかの実施形態では、関心のある場所の第1のリストは、空港、銀行、高速道路、医療サービス、および駐車場のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0058】
幾つかの実施形態では、第2のリストを決定することは、娯楽用車両の現在位置に対する関心のある場所の1つ以上の近傍位置の各々までの距離および方向を決定することを含みうるものであり、第2のリストを表示することは、娯楽用車両の現在位置に対する関心のある場所の1つ以上の近傍位置の各々までの距離および方向を表示することを含みうる。
【0059】
幾つかの実施形態では、メモリは、プロセッサにより実行される際に、プロセッサに、関心のある場所の1つ以上の近傍位置の交通状況を判定させるための命令をさらに含みうるものであり、第2のリストを表示することは、対応する交通状況とともに関心のある場所の1つ以上の近傍位置を表示することを含みうる。
【0060】
幾つかの実施形態では、交通状況は色分けされていてよい。
【0061】
別の態様では、関心のある場所へのナビゲートのための方法が、ナビゲーションシステムにより、関心のある場所の第1のリストを決定するステップと、ナビゲーションシステムにより、第1のリストを娯楽用車両のユーザに表示するステップと、ナビゲーションシステムにより、第1のリストからユーザによって選択された関心のある場所を受信するステップと、ナビゲーションシステムにより、関心のある場所に関連付けられた第2のリストを決定するステップであって、第2のリストは関心のある場所の1つ以上の近傍位置を含む、ステップと、ナビゲーションシステムにより、第2のリストを表示するステップと、を含む。
【0062】
幾つかの実施形態では、関心のある場所の第1のリストを決定するステップは、娯楽用車両のユーザが検索する可能性があるかつ/または以前に検索したことがある1つ以上の場所を決定するステップを含みうる。
【0063】
幾つかの実施形態では、関心のある場所の第1のリストは、空港、銀行、高速道路、医療サービス、および駐車場のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0064】
幾つかの実施形態では、第2のリストを決定するステップは、娯楽用車両の現在位置に対する関心のある場所の1つ以上の近傍位置の各々までの距離および方向を決定するステップを含みうるものであり、第2のリストを表示するステップは、娯楽用車両の現在位置に対する関心のある場所の1つ以上の近傍位置の各々までの距離および方向を表示するステップを含みうる。
【0065】
幾つかの実施形態では、方法は、ナビゲーションシステムにより、関心のある場所の1つ以上の近傍位置の交通状況を判定するステップをさらに含みうるものであり、第2のリストを表示するステップは、対応する交通状況とともに関心のある場所の1つ以上の近傍位置を表示するステップを含みうる。
【0066】
幾つかの実施形態では、交通状況は色分けされていてよい。
【0067】
複数の実施形態が開示されているが、本開示の主題のさらに他の実施形態は、開示の主題の例示的な実施形態を示し、説明する以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示的なものであり、限定的なものではないと見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
本開示の上記および他の特徴および利点、ならびにこれらを達成する方法は、添付の図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することによって、より明らかになり、よりよく理解されるであろう。
【
図1】本開示の一例による、ナビゲーションシステムを有する車両を含む動的経路指定のためのシステムを示す図である。
【
図2】天候データを使用して走行経路を動的に計画するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図3】天候データを使用して走行経路を動的に計画するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図4】走行経路に沿った天候指標を有する地図を示す車両のナビゲーションシステムのディスプレイ画面の例示的なスクリーンショットの図である。
【
図5】悪天候の周囲を動的にナビゲートするためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図6】悪天候の周囲を動的にナビゲートするためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図7】悪天候の周囲を動的にナビゲートするためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図8】悪天候の周囲を動的にナビゲートするためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図9】悪天候の地域、主要経路、および悪天候の地域を回避する代替経路を有する地図を示すナビゲーションシステムのディスプレイ画面の例示的なスクリーンショットである。
【
図10】燃料範囲指標を有する地図を動的に生成するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図11】車両の例示的な燃料範囲と、燃料範囲指標を有する走行経路を有する地図を表示するナビゲーションシステムのディスプレイ画面の例示的なスクリーンショットとを示す図である。
【
図12】定刻に目的地に到着するように遅延開始ナビゲーションを設定するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図13】定刻に目的地に到着するように遅延開始ナビゲーションを設定するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図14】定刻に目的地に到着するように遅延開始ナビゲーションを設定するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図15】定刻に目的地に到着するように遅延開始ナビゲーションを設定するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図16】遅延開始ナビゲーション機能を示すナビゲーションシステムのディスプレイ画面の例示的なスクリーンショットを示す図である。
【
図17】渋滞した交通量から離れてナビゲートするための車両のナビゲーションシステムの例示的なスクリーンショットを示す図である。
【
図18】悪天候の周囲を動的にナビゲートするための車両のナビゲーションシステムの例示的なスクリーンショットを示す図である。
【
図19】利用可能またはアクセス可能な中間地点への経路推奨を提供するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図20】利用可能またはアクセス可能な中間地点への経路推奨を提供するためのコンピュータ実装方法を示すフロー図である。
【
図21】季節ごとに利用可能またはアクセス可能な中間地点を有する目的地への経路推奨を提供するための車両のナビゲーションシステムの例示的なスクリーンショットを示す図である。
【0069】
対応する参照符号は、複数の図を通して対応する部分を示す。図面は本開示の実施形態を表すが、図面は必ずしも縮尺通りではなく、本開示をより良好に図示および説明するために特定の特徴が誇張されている場合がある。本明細書に記載された例示は、一形態において本開示の実施形態を示し、かかる例示は、いかなる方法においても本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0070】
本発明の種々の実施形態につき図面を参照して詳細に説明するが、同様の参照符号は、複数の図を通して同様の部品およびアセンブリを表すものとする。種々の実施形態への言及は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は、本明細書に添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。加えて、本明細書に記載される任意の実施例は、限定することを意図するものではなく、単に、特許請求される発明の多くの可能な実施形態のうちの一部を記載する。
【0071】
図1は、動的経路指定のためのコンピュータシステム100のブロック図である。例示的な実施形態では、システム100は、ユーザの車両120、1つ以上のサーバ150、およびユーザに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイス160を含む。1つ以上のサーバ150および1つ以上のコンピューティングデバイス160は、ネットワーク110を介して車両120に通信可能に結合される。サーバ150は、概して、車両120と通信してデータ(例えば、GPSデータ、天候データ、および地図データ)を提供および/または受信するように構成された1つ以上のコンピューティングシステムに対応する。例えば、サーバ150は、車両に関連付けられたサービスプロバイダコンピュータシステム(例えば、GPSデータプロバイダコンピュータシステム、天候データプロバイダコンピュータシステム、または地図データプロバイダコンピュータシステム)であってよい。
【0072】
例示的な実施形態では、車両120は、ナビゲーションシステム130を含み、当該ナビゲーションシステム130は、プロセッサ132、メモリ134、入出力(I/O)コントローラ136(例えばネットワークトランシーバ)、メモリユニット138、ディスプレイ画面140、ユーザインタフェース142、およびスピーカ/マイクロフォン144をさらに含み、これらの全ては、1つ以上のアドレス/データバスを介して相互接続することができる。I/Oコントローラ136は、単一のブロックとして示されているが、複数の異なるタイプのI/O構成要素を含みうることを理解されたい。ディスプレイ画面140はタッチスクリーンであってよいことを理解されたい。ユーザインタフェース142は、ユーザ入力を受信することができる1つ以上の入力デバイス(例えば、タッチパッド、キーボード、ボタン)を含みうる。ナビゲーションシステム130は、車両120に通信可能に結合されていることを理解されたい。かかる通信は、有線接続または無線接続を介していてよい。ナビゲーションシステム130は、車両120の一部として
図1に示されているが、幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、車両120とは別個のコンピューティングデバイス上に実装することができる。例えば、ナビゲーションシステム130は、車両120に通信可能に結合されたモバイルデバイス上で実行されるアプリケーションとして具現化されうる。
【0073】
本明細書で開示しているプロセッサ132は、データを処理することができる任意の電子デバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、システムオンチップ(SoC)、または任意の他の適切なタイプのプロセッサであってよい。本明細書で説明される(すなわち、ナビゲーションシステム130によって実行される)例示的な方法の種々の動作は、1つ以上のプロセッサ132によって実行されうることを理解されたい。メモリ134は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または本明細書に開示している任意の方法を実装するためにプロセッサ132がアクセスする必要がある命令コードなどのデータの記憶を可能にする任意の他の好適な種類のメモリであってよい。1つのプロセッサ132のみが示されているが、ナビゲーションシステム130は複数のプロセッサ132を含みうることを理解されたい。
【0074】
ナビゲーションシステム130は、データベース148をさらに含みうる。本明細書で使用される場合、「データベース」なる用語は、単一のデータベースもしくは他の構造化データ記憶デバイス、または2つ以上の異なるデータベースもしくは構造化データ記憶構成要素の集合を指すことができる。例示的な実施形態では、データベース148は、ナビゲーションシステム130の一部である。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ネットワーク110などのネットワークを介してデータベース148にアクセスすることができる。データベース148は、サーバ150および/またはコンピューティングデバイス160から受信されるかつ/またはサーバ150および/またはコンピューティングデバイス160に送信されるデータを記憶することができる。
【0075】
ナビゲーションシステム130は、プログラムメモリと称されうるメモリユニット138に記憶された複数のソフトウェアアプリケーションをさらに含みうる。ナビゲーションシステム130上の種々のソフトウェアアプリケーションは、本明細書で説明される方法に関連する処理機能を実行するための特定のプログラム、ルーチン、またはスクリプトを含みうる。付加的にまたは代替的に、ナビゲーションシステム130上の種々のソフトウェアアプリケーションは、データ処理、データベース管理、データ分析、ネットワーク通信、ウェブサーバ動作、または本明細書に記載されたもしくは典型的には車両のナビゲーションシステムにより実行される他の機能のための汎用ソフトウェアアプリケーションを含みうる。種々のソフトウェアアプリケーションは、同じコンピュータプロセッサ上で、または異なるコンピュータプロセッサ上で実行されうる。付加的にまたは代替的に、ソフトウェアアプリケーションは、ナビゲーションシステム130内にインストールされるか、またはこれに接続されうる、種々のハードウェアモジュールと相互作用することができる。かかるモジュールは、本明細書で説明される種々の例示的な方法機能または他の関連する実施形態の一部または全部を実装することができる。
図1には1つのナビゲーションシステム130のみが示されているが、サーバ150は、ナビゲーションシステム130と同様の複数のナビゲーションシステムと通信することが可能である。
【0076】
概して、コンピューティングデバイス160は、ユーザとの間でデータを収集、受信、記憶、送信、および/または表示することが可能な任意の既存のまたは将来のデバイスを含みうる。例えば、コンピューティングデバイスは、以下に限定されるものではないが、コンピュータ、ノートブック、ラップトップ、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル、スマートグラス、またはサーバ150および/またはナビゲーションシステム130と通信することのできる任意の他の好適なコンピューティングデバイスであってよい。
【0077】
ネットワーク110は、車両120のナビゲーションシステム130を少なくとも1つのコンピューティングデバイス160および/または少なくとも1つのサーバ150と機能的に結合する任意の適切なタイプのコンピュータネットワークである。ネットワーク110は、専用ネットワーク、セキュアなパブリックインターネット、仮想プライベートネットワーク、および/または専用アクセス回線、普通の通常の電話回線、衛星リンク、セルラデータネットワーク、もしくはこれらの組み合わせなどの1つ以上の他のタイプのネットワークを含みうる。ネットワーク110がインターネットを含む実施形態では、データ通信は、インターネット通信プロトコルを介してネットワーク110上で行われうる。
【0078】
ネットワーク110は、例えば、バスネットワーク、ショートメッセージングサービス(SMS)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、広域ネットワーク(WAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、インターネット、P2Pネットワーク、カスタム設計された通信またはメッセージングプロトコル、および/または同等物などの任意の数の異なるタイプの通信ネットワークであってよく、またはこれを含んでもよい。ネットワーク110は、複数のネットワークの組み合わせを含みうる。
【0079】
この図は単なる一例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではないことを理解されたい。当業者は、多くの変形例、代替例、および修正例を認識するであろう。
【0080】
ここで
図2および
図3を参照すると、天候データを使用して走行経路を動的に計画するためのコンピュータ実装方法200が示されている。例示的な実施形態では、方法200は、車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)によって実行される。このために、ブロック202において、ナビゲーションシステム130は、ユーザ(例えば、車両の運転者/乗員または乗客)から目的地を受信する。例示的な実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面(例えば140)および/またはユーザインタフェース(例えば142)を介して受信されうる。しかしながら、幾つかの実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130に通信可能に結合されたコンピューティングデバイス(例えば160)を介して受信されうることを理解されたい。上述したように、コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ノートブック、ラップトップ、またはデータ(例えば、ユーザ入力、天候データ、GPSデータ、および/または地図データ)を提供するためにナビゲーションシステムに通信可能に結合される任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってよい。
【0081】
ブロック204において目的地が受信されていないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法200はブロック202にループバックして、ユーザから目的地が受信されるのを待機し続ける。なお、ブロック204において目的地が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法200はブロック206に進む。
【0082】
ブロック206において、ナビゲーションシステム130は、目的地までの走行経路を決定する。その後、ブロック208において、ナビゲーションシステム130は、サーバ(例えば150)および/またはコンピューティングデバイス(例えば160)から走行経路に沿った位置の天候データを取得する。
【0083】
続いて、ブロック210において、ナビゲーションシステム130は、ディスプレイ画面(例えば140)上に、目的地までの走行経路を有する地図を、推定到着時刻を有する走行経路に沿った天候指標とともに表示する。天候指標は、車両が走行経路に沿った各位置に到達したときの予測される天候を示す。幾つかの実施形態では、走行経路は、ブロック212に示されているように、車両が各位置にあるときの降水(例えば、雨、雪、みぞれ、または雹)確率を示すために色分けされていてよい。
【0084】
例えば、
図4は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面の例示的なスクリーンショット400,410を示している。スクリーンショット400,410に示されているように、ユーザは、ミネソタ州ミネアポリスからイリノイ州アーバナまで走行しうる。ユーザから目的地がイリノイ州アーバナであることを受信したことに応答して、ナビゲーションシステム130は、スクリーンショット400に示されているように、目的地および中間都市の各々における推定到着時刻において、走行経路がミネアポリス~マディソン~ロックフォード~シカゴ~アーバナであると判定する。走行経路は色分けされており、車両が走行経路に沿った各位置にある場合の降水確率が示されている。ナビゲーションシステム上に表示される走行経路に沿った場所(例えば、中間都市、町、または交差点)の数は、走行経路の長さ、走行の速度、および/または走行条件に適切な情報を表示する他の要因に依存しうる。例えば、より短い経路では、悪天候リスクを正確に表示できるようにするために、より多くの地点が必要になりうる。他の例では、ナビゲーションシステム130は、ユーザが走行経路に沿った地点の数を変更することを可能にしうる(例えば、特定の都市、町、交差点を選択することができ、走行経路に沿った特定の期間を選択または修正することができる)。実施形態では、経路に沿った地点に対して天候状態を判定することができ、経路セグメントに対する天候状態がこれらの個別の地点間に補間され、経路セクションのカラーコードがこれらの個別の値および補間された値を示すために色分けされる。
【0085】
具体的には、例示的なスクリーンショット400は、車両がロックフォードを通過するあたりから雨の可能性が増大し、車両がシカゴおよびアーバナを走行している際に雨が降る可能性があることを示している。
【0086】
付加的にまたは代替的に、幾つかの実施形態では、ユーザは、走行経路に沿った予測される気温を示すことを選択することができる。かかる実施形態では、地図上の天候指標は、ブロック214に示されているように、車両が各位置にあるときの走行経路に沿った予測される気温を示すことができる。
【0087】
例示的な実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ブロック216に示されているように、天候指標に基づいて1つ以上の代替経路を表示するかどうかをユーザに問い合わせる。例えば、天候指標が走行経路に沿って降雨確率が高いことを示した場合、ユーザは、降水を回避する代替経路を表示することを選択しうる。ブロック218において、ナビゲーションシステム130が、ユーザが代替経路の表示を望まないことを示すユーザ入力を受信した場合、方法200は、ブロック230へとスキップして、元の走行経路を経由する目的地までのナビゲートを行う。しかし、ブロック218において、ナビゲーションシステム130が、ユーザが代替経路を表示したいことを示すユーザ入力を受信した場合、方法200はブロック220に進み、目的地までの1つ以上の代替経路を表示する。幾つかの実施形態では、ブロック216および218は、任意選択の特徴でありうることを理解されたい。かかる実施形態では、走行経路に沿った予測される天候に基づいて、ナビゲーションシステム130は、目的地までの1つ以上の代替経路を元の走行経路とともに表示することを決定することができる。例えば、ナビゲーションシステム130が、走行経路に沿って降水確率が高い(例えば降水の50%を超える)ことを判定した場合、ナビゲーションシステム130は、代替経路を表示するかどうかをユーザに問い合わせることなく、降水を回避する目的地までの1つ以上の代替経路を表示することができる。
【0088】
ブロック220において、ナビゲーションシステム130は、目的地までの1つ以上の代替経路を、それぞれの代替経路に沿った天候指標および各代替経路の新たな推定到着時刻とともに表示する。例えば、天候指標が走行経路に沿った降水確率を示す例では、ナビゲーションシステム130は、ブロック222に示されているように、降水を回避するための1つ以上の代替経路をさらに表示することができる。
【0089】
図4に示されている例に戻って参照すると、スクリーンショット400に示されているように、元の走行経路は、ミネアポリス~マディソン~ロックフォード~シカゴ~アーバナであり、目的地および中間都市の各々における推定到着時刻を有している。スクリーンショット410に示されているように、この例ではミネアポリス~マディソン~ロックフォード~ブルーミントン~アーバナである代替経路が、目的地および中間都市の各々における新たな推定到着時刻での降水を回避するために表示されうる。代替経路もまた、車両が代替経路に沿った各位置にあるときの降水確率を示すために色分けされている。具体的には、スクリーンショット410は、代替経路が、シカゴの代わりにブルーミントンを通って走行することによって雨に遭遇する可能性を最小限に抑えることを示している。
【0090】
1つ以上の代替経路がユーザに表示された後、ナビゲーションシステム130は、ブロック224に示されているように、代替経路の1つを選択するかどうかをユーザに問い合わせる。例示的な実施形態では、ユーザの選択は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面140またはユーザインタフェース142を介して受信されうる。しかしながら、幾つかの実施形態では、目的地は、コンピューティングデバイス160を介して受信されうることを理解されたい。ブロック226において、ナビゲーションシステム130が、ユーザが代替経路を選択しないように(例えば、代替経路を選択しないことによって明示的または暗示的に)指示したことを判定した場合、方法200は、ブロック230へとスキップして、元の走行経路を経由する目的地へのナビゲーションを開始する。ただし、ブロック226において、ユーザが代替経路を選択したとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法200はブロック228に進み、選択された代替経路を新たな走行経路として設定する。その後、ブロック230において、ナビゲーションシステム130は、新たな走行経路を経由する目的地までのナビゲートを行う。
【0091】
例示的な実施形態では、ナビゲーションシステム130は、新たな天候データを連続的にまたは周期的に取得して、走行経路に沿った予測される天候の何らかの変化を判定し、予測される天候(例えば、降水)を回避するための1つ以上の代替経路を提案する。このために、走行経路を経由して目的地までナビゲートしている間、方法200は、ブロック208にループバックして、走行経路に沿った位置の更新された天候データを取得し、走行経路に沿って目的地までの更新された天候指標を生成し続ける。
【0092】
方法200につきナビゲーションシステム130によって実行されるものとして説明しているが、幾つかの例では、かかる方法(すなわち方法200の全体または一部)は、サーバ(例えば150)の1つ以上のプロセッサにより実行されうることを理解されたい。例えば、サーバは、車両120のナビゲーションシステム130と通信するサービスプロバイダネットワーク/システムに関連付けられうる。かかる実施形態では、ユーザは、ユーザのコンピューティングデバイス(例えば160)を介してサーバと通信して、予測される天候を回避するように旅行を計画することができる。さらに、他の実施形態では、方法200(すなわち方法200の全体または一部)は、コンピューティングデバイス(例えば160)上で実行されるアプリケーションによって実行されうる。例えば、コンピューティングデバイスは、ユーザのモバイルデバイスであってよい。
【0093】
ここで
図5~
図8を参照すると、悪天候の周囲を動的にナビゲートするためのコンピュータ実装方法500が示されている。従来、ユーザは空を見たり、ユーザのモバイルデバイスの天候情報を見たりして、どの道を通れば悪天候から逃れられるかを予測し、悪天候を避けようとしてきた。しかしながら、これは概してあまり有効でなく、ユーザは、通常は暗闇の中で道に迷い、その後ナビゲーションを使用して目的地に到着するのが予定より遅くなり、悪天候の中を走ることになる可能性がある。本明細書で開示しているナビゲーションシステム(例えば130)は、(例えば山野を運転中の)ユーザの不安およびストレスを低減するためだけでなく、ユーザを安全かつ濡れない状態に保つためにも、ユーザが悪天候での乗車を回避することを可能にする。
【0094】
例示的な実施形態では、方法500は、車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)によって実行される。ブロック502において、ナビゲーションシステム130は、ユーザ(例えば、車両の運転者/乗員または乗客)から目的地を受信する。例示的な実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面(例えば140)および/またはユーザインタフェース(例えば142)を介して受信されうる。しかしながら、幾つかの実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130に通信可能に結合されたコンピューティングデバイス(例えば160)を介して受信されうることを理解されたい。
【0095】
ブロック504において目的地が受信されていないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック502にループバックして、ユーザから目的地が受信されるのを待機し続ける。なお、ブロック504において目的地が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック506に進む。
【0096】
ブロック506において、ナビゲーションシステム130は、目的地までの走行経路を決定し、サーバ(例えば150)および/またはコンピューティングデバイス(例えば160)から走行経路に沿った位置の天候データを取得する。上述したように、コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ノートブック、ラップトップ、またはデータ(例えば、ユーザ入力、天候データ、GPSデータ、および/または地図データ)を提供するためにナビゲーションシステムに通信可能に結合される任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってよい。
【0097】
その後、ブロック508において、ナビゲーションシステム130は、車両が走行経路に沿って走行しているときに悪天候が予想されるかどうかを判定する。実施形態では、これは、ナビゲーションシステム130が、車両の速度に基づいて、走行経路に沿った特定の位置(例えば、主要都市、町、または交差点)に車両が到達すると予想されるおおよその時間を決定し、天候データに基づいて、対応する推定到着時刻におけるその位置での将来の天候を予測することによって達成される。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、走行経路に沿った将来の天候を判定することができ、所定の期間ごとに(例えば、30分ごとに)更新することができる。かかる実施形態では、所定の期間は、事前にプログラミングされていてもよいし、またはユーザによって手動で選択されてもよいことを理解されたい。ナビゲーションシステム130は、車両の現在の速度、現在の走行経路、および更新された天候データに基づいて、走行全体を通して予想される悪天候を動的に更新することを理解されたい。悪天候として、雨、雪、雹、みぞれ、寒波、強風、砂嵐、関係する地域の極端な高温/低温、および/または任意の異常なもしくは不快な気候条件が挙げられるが、これらに限定されない。
【0098】
ブロック510において、車両が走行経路に沿って走行しているときに悪天候が予想されないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック512に進む。ブロック512において、ナビゲーションシステム130は、目的地までの走行経路を有する地図をナビゲーションシステム130のディスプレイ画面140上に表示し、走行経路に沿ってナビゲーションを開始する。例示的な実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ブロック514に示されているように、経路上の更新された天候データを連続的にまたは周期的に取得する。その後、方法500は、ブロック508にループバックして、更新された天候データに基づいて、走行経路に沿って悪天候が予想されるかどうかを判定し続ける。換言すれば、ナビゲーションシステム130は、走行経路に沿って悪天候が予想されるかどうかを連続的にまたは周期的に判定して、悪天候を回避するために代替経路が利用可能であるかどうかを判定する。
【0099】
ブロック510を再び参照すると、ナビゲーションシステム130が、車両が走行経路に沿って走行しているときに悪天候が予想されると判定した場合、方法500はブロック516に進む。ブロック516において、ナビゲーションシステム130は、悪天候が予想される1つ以上の位置を表示し、異なる目的地を選択するかどうかをユーザに問い合わせる。ブロック518において、ユーザが異なる目的地を選択したことをナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500は、ブロック506にループバックして、異なる目的地への新たな走行経路を決定し、新たな走行経路に沿った位置の天候データを取得する。
【0100】
ただし、ナビゲーションシステム130が、ユーザが異なる目的地を選択していないか、または異なる目的地を選択することを拒否したと判定した場合、方法500はブロック520に進み、悪天候に対して改善された特性を有する目的地への1つ以上の代替経路が利用可能であるかどうかを判定する。1つ以上の代替経路では、悪天候を完全に回避することができ、悪天候に遭遇する可能性がより低く、または悪天候と重複する予想持続時間がより短いことを理解されたい。これらの経路では、走行時間および/または到着時刻などの他の特性があまり好ましくないことがある。ブロック522において、1つ以上の代替経路が利用可能であるとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500は
図6に示されているブロック524に進む。
【0101】
ブロック524において、ナビゲーションシステム130は、天候データに基づいて、1つ以上の代替経路が悪天候に対して改善された特性を有するかどうかを判定する。悪天候に対して改善された特性を有する代替経路が利用可能でないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500は、
図7に示されているブロック542へとスキップする。ただし、悪天候に対して改善された特性を有する少なくとも1つの代替経路があるとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック528に進む。上述したように、悪天候に対して改善された特性を有する代替経路は、悪天候を完全に回避するか、悪天候に遭遇する可能性が低いか、または悪天候との重複する予想持続時間が短い1つ以上の経路を含みうる。
【0102】
ブロック528において、ナビゲーションシステム130は、走行経路と、悪天候に対して改善された特性を有する代替経路とを有する地図をディスプレイ画面上に表示し、ナビゲーションのために目的地までの代替経路を受け入れるかどうかをユーザに要求する。例えば、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面の例示的なスクリーンショット1810,1820および1830が
図18に示されている。スクリーンショット1810に示されているように、ナビゲーションシステム130は、走行経路に沿って悪天候が予想されることを示す通知1812をディスプレイ画面上に表示することによって、ユーザに警告することができる。通知1812は、ユーザが、プレビューアイコン1814を選択することによって地図上の悪天候をプレビューするか、または経路変更アイコン1816を選択することによって目的地までの経路を変更するための選択肢をさらに含みうる。ユーザがプレビューアイコン1814を選択したとの判定に応答して、ナビゲーションシステム130は、スクリーンショット1820に示されているように、悪天候が予想される場所を示す天候アイコン1822を有する元の経路1824と、目的地までの代替経路1826とを表示することができる。例示的な実施形態では、ナビゲーションシステム130は、スクリーンショット1830に示されているように、ユーザが天候アイコン1822をクリックして詳細な天候情報を見るための選択肢を提供する。代替的に、幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ユーザがプレビューアイコン1814を選択したとの判定に応答して、スクリーンショット1830に示されているような詳細な天候情報を表示することができる。かかる実施形態では、ユーザは、5日間予報アイコン1832を選択して5日間の天気予報を見ることができる。加えて、スクリーンショット1820に示されているように、ナビゲーションシステム130は、ユーザが、却下アイコン1822を選択することによって悪天候警報を却下するか、または経路変更アイコン1824を選択することによって代替経路1826を経由する目的地までの経路を変更するための選択肢を提供することができる。ユーザが経路変更アイコン1824を選択したとの判定に応答して、ナビゲーションシステム130は、代替経路1826に沿ってナビゲーションを開始する。幾つかの実施形態では、走行経路1824および代替経路1826は、悪天候を示すために(例えば、経路の一部を青色で強調表示して、経路のその部分に沿って雨が予想されることを示すことによって)色分けされていてよいことを理解されたい。ユーザがナビゲーションのための代替経路を受け入れない場合、方法500は、
図7に示されているブロック542へとスキップする。ただし、ユーザが代替経路を受け入れる場合、方法500はブロック532に進み、代替経路をナビゲーションのための新たな走行経路として設定する。代替経路が新たな走行経路として設定されると、ナビゲーションシステム130は、ブロック534に示されているように、目的地への新たな推定到着時刻を決定し、新たな推定到着時刻と新たな走行経路による距離とをユーザに通知する。
【0103】
悪天候を回避する2つ以上の代替経路がある場合、ナビゲーションシステム130は、最速経路または最短経路をユーザに提示しうることを理解されたい。代替的に、幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、走行経路を有する地図上の全ての代替経路をユーザに提示し、ナビゲーションのために代替経路のうちの1つを選択するようにユーザに問い合わせてもよい。
【0104】
例示的な実施形態では、ナビゲーションシステム130は、予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知する選択肢を提供する。このために、ブロック536において、ナビゲーションシステム130は、予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかをユーザに問い合わせる。ブロック538において通知要求が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック540に進み、選択された1つ以上の連絡先にテキストメッセージを送信する。通知要求は、通知されるようにユーザによって選択された1つ以上の連絡先を含みうることを理解されたい。
【0105】
ブロック522に戻って参照すると、ナビゲーションシステム130が、目的地までの代替経路が利用可能でないことを判定した場合、方法500は、
図7に示されているブロック542へとスキップする。ブロック542において、ナビゲーションシステム130は、ディスプレイ画面140上に走行経路を有する地図を表示し、予想される悪天候の発生までにユーザがどれだけの時間を有するかをユーザに通知する。その後、ブロック544に示されているように、ナビゲーションシステム130は、悪天候が発生する前に宿泊を求めるかどうかをユーザに問い合わせる。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、新たな目的地を選択するかどうかをユーザに問い合わせ可能であることを理解されたい。
【0106】
ナビゲーションシステム130が、ブロック546において、(例えば、問い合わせに応答しないことによって明示的または暗示的に)ユーザが宿泊を求めないことを示したと判定した場合、方法500はブロック548に進み、走行経路をナビゲートし、予想される悪天候の発生までどれだけの時間が残されているかをユーザに対して更新し続ける。続いて、方法500は、
図8に示されているブロック562に進み、悪天候のために予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかをユーザに問い合わせる。
【0107】
ただし、ブロック546において、ユーザが宿泊を求めることを要求したとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック550に進み、1つ以上の宿泊場所を決定する。次いで、ナビゲーションシステム130は、ブロック552に示されているように、ディスプレイ画面140上でユーザに宿泊場所を提示する。その後、方法500は
図8のブロック554に進む。
【0108】
ブロック554において、ナビゲーションシステム130は、ユーザに提示された複数の宿泊場所のなかから1つの宿泊場所を確認するユーザからの応答を受信する。ブロック556においてユーザ応答が受信されていないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500は、ブロック554にループバックして、応答を待機し続ける。ただし、ブロック556において、ユーザ応答が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック558に進む。
【0109】
ブロック558において、ナビゲーションシステム130は、選択された宿泊場所への新たな経路を決定する。その後、ブロック560に示されているように、ナビゲーションシステム130は、新たな経路を有する地図をディスプレイ画面140上に表示し、選択された宿泊場所へのナビゲーションを開始する。
【0110】
ブロック562において、ナビゲーションシステム130は、予想到着時刻が変更されたことを誰かに通知するかどうかをユーザに問い合わせる。ブロック564において通知要求が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法500はブロック566に進み、選択された1つ以上の連絡先にテキストメッセージを送信する。通知要求は、ユーザによって通知されるように選択された1つ以上の連絡先を含みうることを理解されたい。
【0111】
方法500は、ナビゲーションシステム130によって実行されるものとして説明されているが、幾つかの例では、かかる方法(方法500の全体または一部)は、サーバ(例えば150)の1つ以上のプロセッサにより実行されうることを理解されたい。例えば、サーバは、車両120のナビゲーションシステム130と通信するサービスプロバイダネットワーク/システムに関連付けられうる。かかる実施形態では、ユーザは、ユーザのコンピューティングデバイス(例えば160)を介してサーバと通信して、悪天候を回避するように旅行を計画することができる。さらに、他の実施形態では、方法500(すなわち、方法500の全体または一部)は、コンピューティングデバイス(例えば160)上で実行されるアプリケーションによって実行されうる。例えば、コンピューティングデバイスは、ユーザのモバイルデバイスであってよい。
【0112】
ここで
図9を参照すると、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面140上に表示されうる例示的な地
図900が示されている。上述したように、ナビゲーションシステム(例えば130)は、天候データを地図上にオーバーレイし、天候データに基づいて予測された悪天候の周辺をナビゲートすることができる。例えば、ユーザ(例えば、車両の運転者/乗員)がナビゲーションシステム130を使用しているとき、ナビゲーションシステム130は、走行経路920上に天候地図をオーバーレイする。天候地図に基づいて、ナビゲーションシステム130は、悪天候が走行経路920に支障をきたすと予想されるかどうかを判定する。このために、ナビゲーションシステム130は、悪天候の周囲の境界910をトレースすることによって、地図上で予測される悪天候を特定する。1つの境界910のみが地
図900上に示されているが、地
図900上に示される複数の境界が存在しうることを理解されたい。加えて、幾つかの実施形態では、1つの境界または複数の境界がユーザに不可視となる場合があることを理解されたい。
【0113】
その後、ナビゲーションシステム130は、走行経路が当該境界と交差するかどうかを判定して、悪天候パターンがユーザの走行経路と交差するかどうかを予測することができる。交差が検出された場合、ナビゲーションシステム130は、ユーザに警告し、悪天候を回避するために異なる経路を使用したいかどうかをユーザに尋ねることができる。ユーザが天候の影響を受けない異なる経路を使用したいことを示した場合、ナビゲーションシステム130は、この交差を回避する代替経路を計算することができる。この例では、境界910の一部が走行経路920と交差しており、悪天候が走行経路920上にあると予想されることを示している。これに応答して、ナビゲーションシステム130は、悪天候を回避する代替経路930を決定し、代替経路930をユーザに提示する。
【0114】
上述したように、悪天候が避けられない場合、ナビゲーションシステム130は、ユーザが異なる目的地を選択したいか、または天候を待つために宿泊施設または安全な場所を見つけたいかどうかをユーザに尋ねることができる。ユーザが異なる目的地に経路指定したい場合、ナビゲーションシステム130は、所与の期間(例えば、次の12時間)にわたって悪天候に遭遇することが予想されない関心地点を検索することができる。
【0115】
ここで
図10を参照すると、動的燃料範囲マッピングのためのコンピュータ実装方法1000が示されている。動的燃料範囲マッピングにより、ユーザは、乗車中および乗車開始前に燃料範囲を動的かつ視覚的に追跡することができる。乗車中、燃料範囲は、現在の車両パラメータ、現在の乗車状態、および車両がどのように運転されているかのうちの少なくとも1つに基づいて、ほぼリアルタイムで動的に更新および調整される。乗車を開始する前に、所望の走行経路を作成しながら動的燃料範囲マッピングを使用して、燃料補給の判定および完走可能かどうかの判定に役立てることができる。ユーザが特定の方向への経路指定を選択し、目的地に到達する前に燃料がなくなる可能性がある場合、ナビゲーションシステム(例えば130)は、燃料がなくなる前に、走行経路に沿って最も近いガソリンスタンドを提案する。したがって、走行経路に沿った燃料範囲を視覚的に表示することによって、ユーザは、より正確かつ自信を持って乗車を計画することができる。
【0116】
例示的な実施形態では、方法1000は、車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)によって実行される。ブロック1002において、ナビゲーションシステム130は、ユーザ(例えば、車両の運転者/乗員または乗客)から目的地を受信する。例示的な実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面(例えば140)および/またはユーザインタフェース(例えば142)を介して受信されうる。ただし、幾つかの実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130に通信可能に結合されたコンピューティングデバイス(例えば160)を介して受信されうることを理解されたい。上述したように、コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ノートブック、ラップトップ、またはデータ(例えば、ユーザ入力、天候データ、GPSデータ、および/または地図データ)を提供するためにナビゲーションシステムに通信可能に結合される任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってよい。
【0117】
ブロック1004において目的地が受信されていないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1000はブロック1002にループバックして、ユーザから目的地が受信されるのを待機し続ける。ただし、ブロック1004において目的地が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1000はブロック1006に進む。
【0118】
ブロック1006において、ナビゲーションシステム130は、目的地までの走行経路を決定する。その後、ナビゲーションシステム130は、ブロック1008に示されているように、1つ以上の現在の車両パラメータを決定する。現在の車両パラメータには、燃料残量率および平均燃費が含まれうる。燃料残量率は、車両の燃料タンク内に残っている燃料の割合を示す。燃料として、液体燃料(例えば、ガソリンまたはディーゼル燃料)、気体燃料(例えば、水素、天然ガス、プロパン、ブタン、または液体燃料の代わりに使用されうる任意の他のガス)、またはこれらの混合物などの任意の好適な種類の車両燃料が挙げられる。平均燃費は、車両の燃費履歴データ(すなわち、車両の現在の燃料レベルで平均して車両がどれだけ遠くまで走行したか)に基づきうる。付加的または代替的に、平均燃費は、車両のメーカー、モデル、年式、および/または整備履歴に基づいて決定されうる。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130はまた、ブロック1010に示されているように、1つ以上の現在の乗車状態を決定することができる。車両パラメータには、さらに、車両履歴データ、燃料タイプ、燃料噴射器流量、スロットル位置、スロットル変化率、および/または車両高度が含まれうる。現在の乗車状態には、天候状態および道路状態が含まれうる。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ブロック1006,1008および/または1010を同時に実行しうることを理解されたい。
【0119】
ブロック1012において、ナビゲーションシステム130は、1つ以上の現在の車両パラメータに基づいて燃料範囲を動的に更新する。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、1つ以上の現在の車両パラメータおよび1つ以上の現在の乗車状態に基づいて燃料範囲を動的に更新することができる。燃料範囲は、車両が現在の燃料レベルでおおよそどれだけ遠くまで走行できるかを示す。例えば、
図11に示されているように、例1100は、車両の燃料タンク内に50%の燃料が残っている状態で、車両が燃料補給を必要とする前に車両が約60マイル(約96.56km)走行することができる(すなわち、燃料範囲が60マイル(約96.56km)である)ことを示している。車両の燃料タンク内に25%の燃料が残っている場合、燃料範囲は約30マイル(約48.28km)に低下する。
【0120】
その後、ブロック1014において、ナビゲーションシステム130は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面140上に、異なるレベルの燃料範囲(例えば、高、中、低)を示す燃料範囲指標とともに目的地までの走行経路を有する地図を表示する。例えば、燃料範囲指標は、異なるレベルの燃料範囲に基づいて色分けされうる。
図11に示されているように、推定された燃料範囲は、地図上の走行経路上に緑色、黄色、および赤色の強調線で示すことができる。緑色の燃料指標は、燃料レベルが第1の閾値燃料レベルを上回っていることを表し(例えば、70%以上の燃料は燃料レベルが高いことを示す)、黄色の燃料指標は、燃料レベルが第1の閾値燃料レベルを下回っているが、第2の閾値燃料レベルを上回っていることを表し(例えば、30~70%の燃料は燃料レベルが中間であることを示す)、赤色の燃料指標は、燃料レベルが第2の閾値燃料レベルを下回っていることを表す(例えば、30%以下の燃料は燃料レベルが低いことを示す)。
【0121】
ブロック1016において、ナビゲーションシステム130は、車両が燃料補給を行わずに目的地に到達することができるかどうかを判定する。ブロック1018において、ナビゲーションシステム130が、車両が燃料補給を行わずに目的地に到達できると判定した場合、方法1000は、ブロック1008にループバックして、更新された車両パラメータおよび/または更新された乗車状態に基づいて、車両の燃料範囲に何らかの変更があるかどうかを判定する。
【0122】
ただし、ブロック1018において、ナビゲーションシステム130が、目的地に到達する前に車両が燃料補給を必要とすると判定した場合、方法1000はブロック1020に進み、車両が燃料切れを起こす可能性のある走行経路に沿ったまたはその近くの1つ以上のガソリンスタンドを特定する。ナビゲーションシステム130は、ディスプレイ画面140上に、走行経路の近くの1つ以上のガソリンスタンドを含む地図を表示する。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、燃料が尽きる前に走行経路に最も近いガソリンスタンドを選択することができることを理解されたい。他の実施形態では、ユーザは、目的地に到達する前の走行経路の近くまたはこの走行経路に沿った1つ以上の可能なガソリンスタンドのなかから、立ち寄りたいガソリンスタンドを選択することができる。これに応答して、ナビゲーションシステム130は、目的地に新たな停車を追加し、ブロック1008にループバックして、目的地に追加された停車、更新された車両パラメータ、および/または更新された乗車状態に基づいて燃料範囲指標を更新する。
【0123】
図11のスクリーンショット1110に戻って参照すると、ユーザが経路1を選択した場合、ユーザは、燃料補給を行う必要なしに目的地まで行くことができる。しかしながら、ユーザが経路2を選択した場合、ユーザは、目的地に到達する前に経路2の近くに燃料補給のためのガソリンスタンド1112があることを通知される。ユーザがガソリンスタンド1112で停止することを決定すると、ナビゲーションシステム130は経路2を変更して、新たな停車を追加し、目的地までの経路を継続する。
【0124】
幾つかの実施形態では、車両は、充電を必要とするバッテリを有する電気自動車であってよいことを理解されたい。かかる実施形態では、ナビゲーションシステム130は、電気自動車のユーザに、
図11に示したものと同様の地図を提示することができるが、電気自動車および走行経路に沿った充電ステーションの残りのバッテリ寿命を示すことができる。バッテリ寿命は、電気自動車の現在の/推定された速度および/または天候パラメータに依存しうることを理解されたい。ナビゲーションシステム130は、電気自動車のバッテリ残量を判定し、バッテリ残量に基づいてユーザが目的地に到達できるかどうかをユーザに通知することができる。目的地に到達するために充電が必要であるとナビゲーションシステム130が判定した場合、ナビゲーションシステム130は、走行経路上の最も近いまたは最も好適な充電ステーションに車両の経路を変更することができる。ただし、ユーザが目的地のない電気自動車に乗車している場合、ナビゲーションシステム130は、電気自動車のバッテリ寿命の状態にかかわらず、ユーザがアクセス可能な1つ以上の近くの充電ステーションをナビゲーションシステムのディスプレイ画面上に示すことができる。
【0125】
幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、別の電気自動車の他のナビゲーションシステムと通信することができる。かかる実施形態では、ナビゲーションシステム130が、近くに充電ステーションが存在しないか、または電気自動車が充電ステーションへと走行することが不便であり、もしくは非実用的であると判定した場合、ナビゲーションシステムは、別の電気自動車が来て電気自動車の充電を支援するように警告することができる。
【0126】
幾つかの実施形態では、電気自動車は、電気自動車の性能を制御するバッテリ維持システムを含みうる。かかる実施形態では、ナビゲーションシステム130は、バッテリ維持システムと通信して、バッテリ節約モードに切り替えて残りのバッテリ寿命、最も近い充電ステーションの位置、および/または目的地の位置に基づいて電気自動車の性能を制限する(すなわち、より低い最大速度、オーディオ、照明、充電ポート、およびコントローラエリアネットワーク(CAN)バスアクセサリなどの特定のアクセサリ使用を制限する)ことができる。
【0127】
方法1000につきナビゲーションシステム130によって実行されるものとして説明しているが、幾つかの例では、かかる方法(方法1000の全体または一部)は、サーバ(例えば150)の1つ以上のプロセッサにより実行されうることを理解されたい。例えば、サーバは、車両120のナビゲーションシステム130と通信するサービスプロバイダネットワーク/システムに関連付けられうる。かかる実施形態では、ユーザは、ユーザのコンピューティングデバイス(例えば160)を介してサーバと通信して旅行を計画することができる。さらに、他の実施形態では、方法1000(すなわち方法1000の全体または一部)は、コンピューティングデバイス(例えば160)上で実行されるアプリケーションによって実行されうる。例えば、コンピューティングデバイスは、ユーザのモバイルデバイスであってよい。
【0128】
次に
図12~
図15を参照すると、定刻に目的地に到着するように遅延開始ナビゲーションを設定するためのコンピュータ実装方法1200が示されている。例示的な実施形態では、方法1200は、車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)によって実行される。このために、ブロック1202において、ナビゲーションシステム130は、ユーザ(例えば、車両の運転者/乗員または乗客)から目的地を受信する。例示的な実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面(例えば140)および/またはユーザインタフェース(例えば142)を介して受信されうる。しかしながら、幾つかの実施形態では、目的地は、ナビゲーションシステム130に通信可能に結合されたコンピューティングデバイス(例えば160)を介して受信されうることを理解されたい。上述したように、コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ノートブック、ラップトップ、またはデータ(例えば、ユーザ入力、天候データ、GPSデータ、および/または地図データ)を提供するためにナビゲーションシステムに通信可能に結合される任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってよい。
【0129】
ブロック1204において目的地が受信されていないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1200はブロック1202にループバックして、ユーザから目的地が受信されるのを待機し続ける。ただし、ブロック1204において目的地が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1200はブロック1206に進む。
【0130】
ブロック1206において、ナビゲーションシステム130は、目的地までの異なる走行経路を決定し、目的地までの異なる走行経路を有する地図をディスプレイ画面(例えば140)上に表示する。その後、ブロック1208において、ナビゲーションシステム130は、ユーザによって選択された走行経路を受信する。
【0131】
ナビゲーションシステム130が、ユーザが目的地までの走行経路を選択していないと判定した場合、方法1200はブロック1208にループバックして、走行経路がユーザによって選択されるのを待機し続ける。ただし、走行経路がユーザによって選択されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1200はブロック1212に進む。
【0132】
ブロック1212において、ナビゲーションシステム130は、ユーザが選択された走行経路を経由して目的地に到着したい希望到着時刻を入力するためにユーザが選択するためのアイコンを表示する。ナビゲーションシステム130が、ブロック1214において希望到着時刻が受信されていないと判定した場合、方法1200はブロック1216に進み、選択された走行経路を経由する目的地へのナビゲーションを開始する。
【0133】
ただし、ナビゲーションシステム130が、希望到着時刻が受信されたと判定した場合、方法1200は、
図13に示されているブロック1218へとスキップする。ブロック1218において、ナビゲーションシステム130は、希望到着時刻を設定し、遅延開始ナビゲーションを起動する。
【0134】
続いて、ナビゲーションシステム130は、ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したか、または遅延開始ナビゲーションを取り消したかを判定する。ナビゲーションシステム130が、かかる要求がブロック1222で受信されたと判定した場合、方法は、
図15に示されているブロック1240へとスキップして、ユーザが遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求したかどうかを判定する。ナビゲーションシステム130が、ブロック1240において、ユーザが遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求したと判定した場合、方法1200は、ブロック1242に進んで遅延開始ナビゲーションを取り消し、ブロック1202にループバックしてユーザから新たな目的地を受信する。ただし、ブロック1240において、ユーザが遅延開始ナビゲーションを取り消すことを要求しなかったとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1200はブロック1244に進み、選択された走行経路を経由する目的地へのナビゲーションを直ちに開始する。
【0135】
ブロック1222に戻って参照すると、ナビゲーションシステム130が、ナビゲーションを直ちに開始する要求または遅延開始ナビゲーションを取り消す要求が受信されていないと判定した場合、方法1200はブロック1224に進む。ブロック1224において、ナビゲーションシステム130は、現在位置と、現在位置に基づいて選択された走行経路を経由した目的地までの走行時間とを決定する。走行時間は、車両が現在位置から現在時刻において選択された走行経路を経由して目的地まで走行するのに必要なおおよその時間を示す。例示的な実施形態では、ナビゲーションシステム130は、走行時間を決定するときに、選択された走行経路に沿った交通量を考慮に入れる。交通量データは、サーバ(例えば150)および/またはコンピューティングデバイス(例えば160)から連続的にまたは周期的に受信することができる。
【0136】
その後、ブロック1226において、ナビゲーションシステム130は、走行時間に基づいて出発時刻を決定する。出発時刻は、定刻に(すなわち希望到着時刻に)目的地に到着するためにユーザが出発する必要がある時刻を示す。ナビゲーションシステム130は、さらに、出発時刻が現在時刻から所定の期間(例えば5分または10分)以内であるかどうかを判定する。ナビゲーションシステム130が、ブロック1230において、出発時刻が所定の期間内でないと判定した場合、方法1200は、ブロック1220にループバックして、(i)ユーザがナビゲーションを直ちに開始することを要求したか、または遅延開始ナビゲーションを取り消したかを判定すること、および(ii)新たな現在位置および更新された走行時間に基づいて出発時刻を更新して、更新された出発時刻が所定の期間内にあるかどうかの判定を続行する。
【0137】
ただし、ブロック1230において、ナビゲーションシステム130が、出発時刻が所定の期間内にあると判定した場合、方法1200は、
図14に示されているブロック1232に進む。ブロック1232において、ナビゲーションシステム130は、所定の期間の後にユーザが目的地へと出発する必要があることをユーザに通知する。その後、ナビゲーションシステム130は、ブロック1234に示されているように、選択された走行経路を経由する目的地へのナビゲーションを開始する要求をユーザから受信する。ブロック1236において、ナビゲーション要求が受信されていないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1200は、ブロック1232にループバックして、目的地へと出発する時間であることをユーザに通知し続ける。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、スヌーズ機能を提供することができ、スヌーズ機能は、ユーザが所定の期間にわたってナビゲーションをスヌーズまたは遅延させることを可能にすることを理解されたい。ただし、ナビゲーション要求が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1200はブロック1238に進み、現在位置から選択された走行経路を経由する目的地までのナビゲーションを開始する。さらに、他の実施形態では、方法1200(すなわち方法1200の全体または一部)は、コンピューティングデバイス(例えば160)上で実行されるアプリケーションによって実行されうる。例えば、コンピューティングデバイスは、ユーザのモバイルデバイスであってよい。
【0138】
例えば、
図16は、ナビゲーションシステム130のディスプレイ画面140の例示的なスクリーンショット1600,1610,1620を示している。スクリーンショット1600に示されているように、3つの異なる走行経路がユーザに提示され、ユーザは、走行経路として景観(Scenic)を重視する経路を選択している。次いで、ユーザは、希望到着時刻を設定するために、到着時刻設定アイコン1602をタップすることによって、到着時刻設定アイコン1602を選択することができる。到着時刻設定アイコン1602が選択されると、スクリーンショット1610に示されているように、時間セレクタ1612がディスプレイ画面140上にポップアップされ、ユーザが希望到着時刻を入力することができる。この例では、ユーザは希望到着時刻として3:00PMを選択している。
【0139】
スクリーンショット1620内の遅延開始ナビゲーションアイコン1622の存在は、希望到着時刻が設定されたことを示す。また、遅延開始ナビゲーションアイコン1622の隣に出発時刻および走行時間が表示される。「ナビゲーション開始:1:45PM(1時間21分)」は、出発時刻が1:45PMであり、予想走行時間が1時間21分であることを示している。ユーザが遅延開始ナビゲーションアイコン1622を選択すると、現在位置に基づいて「3:00PMの到着のために1:45PMにナビゲーションを開始します」を示すポップアップ画面1624が現れ、ナビゲーションを直ちに開始するか、または遅延開始ナビゲーションを取り消すかの選択肢が提示される。
【0140】
例示的な実施形態では、ディスプレイ画面はタッチスクリーンであることを理解されたい。ユーザは、到着時刻設定アイコン1602を選択するか、またはナビゲーションシステム130および/またはコンピューティングデバイス(例えば160)の代替ユーザインタフェースを介してナビゲーションシステム130にユーザ入力を入力することができることを理解されたい。
【0141】
ここで
図17を参照すると、渋滞した交通から離れてナビゲートすべき車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)のディスプレイ画面の例示的なスクリーンショット1700が示されている。このために、ナビゲーションシステム130は、交通パターンを監視し、種々の経路を計算して、交通量指標を有するローカル高速道路ランプへのショートカットを表示する。実施形態では、交通量情報は、サードパーティサービスなどの交通サーバから、交通量および/または交通速度などの交通量情報を検索することによって提供されうる。例えば、ナビゲーションシステムは、場所1702(例えば、空港、銀行、高速道路、医療機関、および駐車場)のリストを提供しうる。これらの場所は、ユーザが検索する可能性が高い一般的または人気のある場所に予め事前にプログラムすることができる。代替的にまたは付加的に、場所のリストは、車両のユーザが以前に検索した場所にカスタマイズされていてもよい。スクリーンショット1700に示されているように、ユーザがリスト1702から「高速道路」を選択した場合、近くの高速道路のリスト1704がリスト1702の右側に現れる。各高速道路について、ナビゲーションシステムは、最も近いオンランプまでの距離を決定し、車両の現在位置からのそのおおよその方向が示される。高速道路が2つ以上の経路(例えば、北行き/南行き、または東行き/西行き)を有する場合、ナビゲーションシステムはまた、「北」、「南」、「東」、および「西」として示されているように、高速道路経路の選択肢を示す。例えば、スクリーンショット1700に示されているように、I-280に最も近いオンランプは、車両の現在位置から約3.7マイル(約5.95km)北にあり、ユーザは、北行きまたは南行きのいずれかで乗り入れる選択肢を有する。例示的な実施形態では、ナビゲーションシステムはさらに、各高速道路経路の交通状況を判定し、これをナビゲーションシステムのディスプレイ画面上にカラー指標(例えば、交通量が少ないことを示す緑色指標1704、混雑した交通量を示す赤色指標1706)により示す。
【0142】
ここで
図19および
図20を参照すると、利用可能またはアクセス可能な中間地点への経路推奨を提供するためのコンピュータ実装方法1900が示されている。例示的な実施形態では、方法1900は、車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)によって実行される。しかしながら、幾つかの実施形態では、方法1900は、コンピューティングデバイス(例えば160)によって実行されうることを理解されたい。上述したように、コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ノートブック、ラップトップ、またはデータ(例えば、ユーザ入力、天候データ、GPSデータ、および/または地図データ)を提供するためにナビゲーションシステムに通信可能に結合される任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってよい。
【0143】
このために、ブロック1902において、ナビゲーションシステム130は、中間地点についての時間利用可能性またはアクセス可能性情報を取得する。幾つかの実施形態では、時間利用可能性またはアクセス可能性情報は、ブロック1904に示されているように、ユーザから受信(例えば、ユーザフィードバック)することができる。例えば、ユーザは、乗車中に1つ以上の中間地点が利用可能であったかどうかを、乗車中または乗車後にフィードバックすることができる。付加的にまたは代替的に、ナビゲーションシステム130は、利用可能性またはアクセス可能性情報を収集するためにユーザに1つ以上の質問を促すことができる。例えば、中間地点データを収集するために、「この目的地は開いていましたか?」または「この目的地にアクセスすることができましたか?」のように促すことができる。付加的にまたは代替的に、ブロック1906において、中間地点についての時間利用可能性またはアクセス可能性情報が、1つ以上のサードパーティサービスから取得されうる。例えば、中間地点に関連付けられたパーティは、そこが開いているかまたはアクセス可能であるとき(例えば1日および/または1年のうちの利用可能な時間)と、その場所に到達するための1つ以上のアクセス可能な経路とを提供しうる。幾つかの実施形態では、サードパーティサービスは、予約サービスを含みうる。かかる実施形態では、ナビゲーションシステム130は、中間地点についての時間利用可能性またはアクセス可能性情報を取得するために予約サービスと通信することができる。
【0144】
中間地点の時間利用可能性またはアクセス可能性情報を取得した後、ナビゲーションシステム130は、これに応じて中間地点データを記憶または更新する。かかる中間地点データは、ナビゲーションシステムのデータベース(例えば134)および/またはサーバ(例えば150)のデータベースに記憶することができる。中間地点データは、1つ以上のナビゲーションシステムおよび/またはコンピューティングデバイスによってアクセス可能でありうる。
【0145】
ブロック1910において、ナビゲーションシステム130は、1つ以上の中間地点をユーザに提示する。中間地点は、車両120のディスプレイ画面(例えば140)および/またはコンピューティングデバイス(例えば160)のディスプレイ画面上でユーザに提示されうることを理解されたい。このために、ナビゲーションシステム130は、ブロック1912に示されているように、ユーザの位置に基づいて、どの中間地点をユーザに提示するかを判定することができる。付加的にまたは代替的に、中間地点は、ブロック1914に示されているように、ユーザから受信された目的地に基づいて決定することができる。例えば、ユーザは、目的地のタイプおよび/またはユーザが目的地への途中で立ち寄ることを望む中間地点(例えば、フードストップ、レストラン、メンテナンス/ギアショップ、ガソリンスタンド、案内所、および/または景色の良い眺望)を示しうる。これに応答して、ナビゲーションシステム130は、ユーザの好みに基づいて1つ以上の中間地点をユーザに提示することができる。
【0146】
ブロック1916において、ナビゲーションシステム130は、ユーザから1つ以上の中間地点の選択を受信する。ナビゲーションシステム130が、
図20に示されているブロック1918において選択が受信されなかったと判定した場合、方法1900は、ブロック1916にループバックして、ユーザからの1つ以上の中間地点の選択を待機し続ける。ただし、ブロック1918において選択が受信されたとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1900はブロック1920に進む。
【0147】
ブロック1920において、選択された中間地点ごとに、ナビゲーションシステム130は、中間地点データに基づいて、選択された中間地点が利用可能および/またはアクセス可能であるかどうかを判定する。例えば、ナビゲーションシステム130は、選択された中間地点への推定到着時刻(例えば、時間、日、月、および/または年)に基づいて、中間地点が開いているか、または別様で利用可能であるかを判定することができる。ナビゲーションシステム130が、選択された中間地点が開いているか、または中間地点データに基づいて別様で利用可能であると判定した場合、ナビゲーションシステム130は、ユーザが乗車している車両(例えば120)を介してアクセス可能であるかどうかをさらに判定することができる。かかる判定は、1年のうちの時間(例えば、季節)または現在の天候に基づきうることを理解されたい。例えば、幾つかの景色の良い眺望またはかかる景色の良い眺望への経路は、1年のうちの特定の時間および/または特定の天候状態の間のみ利用可能でありアクセス可能でありうる。
【0148】
ブロック1922において、選択された中間地点が利用可能および/またはアクセス可能であるとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1900はブロック1924に進む。ブロック1924において、ナビゲーションシステム130は、選択された中間地点への1つ以上の経路を検索する。その後、ナビゲーションシステム130は、1つ以上の経路をユーザに表示する。1つ以上の経路は、車両120のディスプレイ画面(例えば140)および/またはコンピューティングデバイス(例えば160)のディスプレイ画面上でユーザに提示されうることを理解されたい。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、推奨される経路(例えば、ユーザ選好に基づく最短距離、最速、および/または安全な経路)をユーザにさらに提供することができる。
【0149】
ブロック1922に戻って参照すると、選択された中間地点が利用可能でないかつ/またはアクセス可能でないとナビゲーションシステム130が判定した場合、方法1900はブロック1930へとスキップする。ブロック1930において、ナビゲーションシステム130は、選択された中間地点が利用可能でないかつ/またはアクセス可能でないことをユーザに通知する。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ユーザがこれに応じて計画できるように、選択された中間地点の利用可能性を提供することができる。幾つかの実施形態では、ナビゲーションシステム130は、選択された中間地点のタイプに基づいて、利用可能でアクセス可能な1つ以上の推奨中間地点を決定することができる。かかる実施形態では、ナビゲーションシステム130は、ブロック1934に示されているように、推奨中間地点をユーザに提示することができる。その後、方法1900は、ブロック1916にループバックして、ユーザからの中間地点の選択を待機する。
【0150】
方法1900は、ナビゲーションシステム130によって実行されるものとして説明されているが、幾つかの例では、かかる方法(すなわち、方法1900の全体または一部)は、コンピューティングデバイス(例えば160)上で実行されるアプリケーションによって実行されうることを理解されたい。例えば、コンピューティングデバイスは、ユーザのモバイルデバイスであってよい。
【0151】
ここで
図21を参照すると、季節ごとに利用可能またはアクセス可能な中間地点を有する目的地への経路推奨を提供するための車両(例えば120)のナビゲーションシステム(例えば130)のディスプレイ画面(例えば140)の例示的なスクリーンショット2110,2120が示されている。例えば、幾つかの経路および目的地は、特定の季節の間にのみ利用可能でありうる。目的地には、フードストップ、レストラン、メンテナンス/ギアショップ、ガソリンスタンド、案内所、および/または景色の良い眺望が含まれうる。このために、ナビゲーションシステム(例えば130)またはコンピューティングデバイス(例えば160)は、季節的経路データを収集するためにユーザに1つ以上の質問を促すことができる。例えば、季節的経路データを収集して1つ以上の経路推奨を生成するために、「夏にここにアクセスすることができましたか?」または「夏にこの目的地は開いていましたか?」のように促すことができる。かかるデータは、季節に基づいて利用可能またはアクセス可能な中間地点を用いて目的地までの経路推奨を生成するために、友人および/または公衆と共有することができる。
【0152】
幾つかの実施形態では、車両のユーザが車両のナビゲーションシステム上で目的地を選択した場合、ナビゲーションシステムは、目的地の現在の季節に基づいて、選択された目的地が利用可能であるかまたはアクセス可能であるかを判定することができる。利用可能である場合、ナビゲーションシステムは、季節的経路データに基づいて目的地までの1つ以上の推奨経路を検索することができる。例えば、スクリーンショット2110,2120は、車両のディスプレイ画面上でユーザに提示されうる経路推奨を示す。スクリーンショット2110は夏季の推奨経路を示し、スクリーンショット2120は冬季の推奨経路を示す。
【0153】
幾つかの実施形態では、ユーザは、コンピューティングデバイス(例えば160)上で目的地を選択することができ、コンピューティングデバイスは、目的地の現在の季節に基づいて、選択された目的地が利用可能であるかまたはアクセス可能であるかを判定し、利用可能またはアクセス可能な中間地点を有する1つ以上の経路推奨を生成することができることを理解されたい。かかる実施形態では、スクリーンショット2110,2120は、コンピューティングデバイスのディスプレイ画面のスクリーンショットでありうる。さらに、ユーザが将来の旅行を計画している場合、ユーザは、目的地を含む日付または月を選択することができ、コンピューティングデバイスは、1年のうちの選択された時間に目的地が利用可能であるか、またはアクセス可能であるかを判定することができる。
【0154】
上記の明細書、実施例およびデータは、本発明の組成物の製造および使用の完全な説明を提供する。本発明の多くの実施形態は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行うことができるため、本発明は、以下に添付される特許請求の範囲に属する。
【国際調査報告】