(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-05
(54)【発明の名称】ユーザプレーン機能の決定方法、情報提供方法、機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 41/5067 20220101AFI20230529BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20230529BHJP
H04W 24/02 20090101ALI20230529BHJP
H04L 41/14 20220101ALI20230529BHJP
H04L 43/04 20220101ALI20230529BHJP
【FI】
H04L41/5067
H04W88/18
H04W24/02
H04L41/14
H04L43/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566298
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(85)【翻訳文提出日】2022-12-22
(86)【国際出願番号】 CN2021088546
(87)【国際公開番号】W WO2021218718
(87)【国際公開日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】202010363629.8
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】陳 山枝
(72)【発明者】
【氏名】王 胡成
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、ユーザプレーン機能の決定方法、情報提供方法、機器及び媒体を開示する。ネットワークデータ分析機能は、セッション管理機能及び/又はアプリケーション機能からアプリケーションに関するデータ分析要求を受信すると、セッション管理機能及びアプリケーション機能から収集したアプリケーション実行データを分析し、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成し、データ分析結果をセッション管理機能及び/又はアプリケーション機能に送信することによって、セッション管理機能が分析結果に基づいてユーザプレーン経路を最適化することができ、アプリケーション機能が分析結果に基づいてターゲットアプリケーションの位置を調整することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供方法であって、
セッション管理機能SMF及び/又はアプリケーション機能AFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を、ネットワークデータ分析機能NWDAFが受信することと、
ユーザ機器UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFが生成することと、
NWDAFが、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送することを含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、
SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーユーザプレーン機能UPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせと、
AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、データネットワークアクセス識別子DNAIで示されるエッジコンピューティングECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、
前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果は、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なアンカーAnchor UPF推薦情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
AFに返送される前記アプリケーションは、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるアプリケーションApplicationにアクセスする際のユーザ体験、前記分析が有効な領域情報、前記分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、
SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
及び、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、
AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
SMF及び/又はAFに返送される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記性能分析が有効な領域情報、前記性能分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
NWDAFが前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することは、
SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、タイムスタンプtimestampとIPフィルタ情報IP filter informationによって関連付けることと、
データ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こした後に、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
UPFの決定方法であって、
指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、SMFがNWDAFへ送信することと、
UEの位置領域、前記アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、SMFがNWDAFから受信することと、
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することと、を含む、UPFの決定方法。
【請求項14】
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することは、
UEが現在アクセスしているアプリケーションのアプリケーション識別子application IDを、SMFが取得することと、
UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果にマッチさせることと、
マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するサービングアンカーserving anchor UPFを選択することと、
SMFが、前記サービングアンカーserving anchor UPFを新規なアンカーnew anchor UPFに決定することと、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
NWDAFから提供される、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報に基づいて、serving anchor UPFを決定することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することを更に含む、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することは、
上り分類器UL-CL挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、前記application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールすること、
UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch pointを作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てること、
新規なプロトコルデータユニットPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供することのうちの1つ又はその組み合わせによって行われる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
NWDAFから返送されてSMFに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、
前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
NWDAFから返送されてSMFに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記性能分析が有効な領域情報、前記性能分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
UPFの決定方法であって、
エッジコンピューティングアプリケーションサーバEC ASが、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信することと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、EC ASがNWDAFから受信することと、
エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、EC ASが決定することと、を含み、
前記ターゲットDNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである、UPFの決定方法。
【請求項24】
前記最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、EC ASがAF request influence traffic routingフローによってSMFに通知することを更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、
前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記性能分析が有効な領域情報、前記性能分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
SMFであって、
メモリからプログラムを読み取ることによって、
指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するプロセスと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果をNWDAFから受信するプロセスと、
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するプロセスと、を実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバと、を含む、SMF。
【請求項31】
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定することは、
UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを取得することと、
UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果にマッチさせることと、
マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するserving anchor UPFを選択することと、
前記serving anchor UPFをnew anchor UPFに決定することと、を含む、請求項30に記載のSMF。
【請求項32】
NWDAFから提供される、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報に基づいて、serving anchor UPFを決定することを更に含む、請求項30に記載のSMF。
【請求項33】
選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することを更に含む、請求項31又は32に記載のSMF。
【請求項34】
SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することは、
UL-CL挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、前記application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールすること、
UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch pointを作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てること、
新規なPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供することのうちの1つ又はその組み合わせによって行われる、請求項33に記載のSMF。
【請求項35】
NWDAFから受信する前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項30に記載のSMF。
【請求項36】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、
前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項35に記載のSMF。
【請求項37】
NWDAFから受信する前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項30に記載のSMF。
【請求項38】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記性能分析が有効な領域情報、前記性能分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項37に記載のSMF。
【請求項39】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む、請求項37に記載のSMF。
【請求項40】
NWDAFであって、
メモリからプログラムを読み取ることによって、
SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するプロセスと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するプロセスと、
ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送するプロセスと、を実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバと、を含む、NWDAF。
【請求項41】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される、請求項40に記載のNWDAF。
【請求項42】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、
SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせと、
AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるエッジコンピューティングECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含む、請求項41に記載のNWDAF。
【請求項43】
SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項40に記載のNWDAF。
【請求項44】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、
前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項43に記載のNWDAF。
【請求項45】
SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果は、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なアンカーAnchor UPF推薦情報を含む、請求項40に記載のNWDAF。
【請求項46】
AFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項40に記載のNWDAF。
【請求項47】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるアプリケーションApplicationにアクセスする際のユーザ体験、前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項46に記載のNWDAF。
【請求項48】
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、
SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
及び、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、
AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項41に記載のNWDAF。
【請求項49】
SMF及び/又はAFに返送される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項40に記載のNWDAF。
【請求項50】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記性能分析が有効な領域情報、前記性能分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項49に記載のNWDAF。
【請求項51】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することは、
SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestampとIP filter informationによって関連付けることと、
データ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こした後に、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することと、を含む、請求項40に記載のNWDAF。
【請求項52】
EC ASであって、
メモリからプログラムを読み取ることによって、
エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、EC ASがNWDAFに送信するプロセスと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、EC ASがNWDAFから受信するプロセスと、
エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、EC ASが決定するプロセスと、を実行するためのプロセッサと、
プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバと、を含み、
前記ターゲットDNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである、
EC AS。
【請求項53】
前記最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、EC ASがAF request influence traffic routingフローによってSMFに通知することを更に含む、請求項52に記載のEC AS。
【請求項54】
NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む、請求項52に記載のEC AS。
【請求項55】
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、
前記ユーザ体験分析が有効な領域情報、前記ユーザ体験分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項53に記載のEC AS。
【請求項56】
NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項52に記載のEC AS。
【請求項57】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記性能分析が有効な領域情報、前記性能分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項56に記載のEC AS。
【請求項58】
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む、請求項57に記載のEC AS。
【請求項59】
UPFの決定装置であって、
指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのSMF送信モジュールと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのSMF受信モジュールと、
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのSMF決定モジュールと、を含む、UPFの決定装置。
【請求項60】
情報提供装置であって、
SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するためのNWDAF受信モジュールと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するためのNWDAF生成モジュールと、
ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送するためのNWDAF送信モジュールと、を含む、情報提供装置。
【請求項61】
UPFの決定装置であって、
エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのEC AS送信モジュールと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのEC AS受信モジュールと、
エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのEC AS決定モジュールと、を含み、
前記ターゲットDNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである、UPFの決定装置。
【請求項62】
請求項1~29のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年4月30日に中国で提出された中国特許出願NO.202010363629.8の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、無線通信技術分野に係り、特にユーザプレーン機能の決定方法、情報提供方法、機器及び媒体に係る。
【背景技術】
【0002】
モバイルエッジコンピューティング技術は、コンピューティングストレージ能力及び業務サービス能力をネットワークのエッジに移行させることによって、データをクラウドへなるべく戻さずに、データがクラウドを往復する待ち時間及びネットワークコストを削減する。5Gに基づく分散式クラウドインフラストラクチャにおいて、エッジでクラウド化により5Gユーザプレーン及び5G MEC(Mobile Edge Computing)ノードを構築する。5G MECノードは、MECアプリケーションプラットフォームを提供し、第三者のアプリケーションに対する展開及び管理能力を実現する。ユーザは、MECアプリケーションを通じてサービスを受けることができる。
【0003】
図1は、エッジコンピューティングネットワークアーキテクチャを示す図である。図示のエッジコンピューティングネットワークアーキテクチャにおいて、ユーザ機器UE(User Equipment)がエッジコンピューティングサーバにアクセスする必要がある場合、まず、ローカルデータネットワークへのプロトコルデータユニットPDU(Protocol Data Unit)セッションを確立する必要がある。PDUセッションの確立の主なステップは、以下である。
1.UEは、スライス選択支援情報及びデータネットワーク名が搬送されたPDUセッション作成要求をセッション管理機能SMF(Session Management Function)に送信する。
2.SMFは、UEからの要求の受け入れを決定した後に、UEに対してPDUセッションを作成する。SMFは、確立されようとするPDUセッションに対してユーザプレーンアンカー、即ちユーザプレーン機能UPF(User Plane Function)を選択する必要がある。SMFは、UPFを選択/再選択するために以下の情報を考慮する必要がある。
・UPFの動的負荷。
・ネットワークデータ分析機能NWDAF(Network Data Analytics Function)が展開されているのであれば、UPF負荷の分析(即ち統計又は予測)をNWDAFから受信する。
・UPFの位置。
・UEの位置情報。
・NWDAFが展開されているのであれば、UEの移動性の分析(即ち統計又は予測)をNWDAFから受信する。
・特定のUEセッションに要される容量及び能力に対する、UPFのサポート状況。
・データネットワーク名DNN(Data Network Name)。
・PDUセッションのタイプ(即ちIPv4、IPv6、IPv4v6、Ethernetタイプor非構造タイプ)及び(利用可能であれば)静的IPアドレス/プレフィックス。
・当該PDUセッションに選択されるSSC(Session/Service Continuity) mode。
・UEの契約データ。
・データネットワークアクセス識別子DNAI(DN Access Identifier)。
3.SMFは、PDUセッション確立受け入れメッセージをUEに送信し、ユーザプレーン経路設定情報をアクセスネットワークに送信し、選定したUPFに要求メッセージを送信することによって、ユーザプレーン伝送経路の設定を完了する。
【0004】
従来技術の不備として、UEとエッジコンピューティングサーバとの間のユーザプレーン経路は、非最適な解が選択されることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、UEとエッジコンピューティングサーバとの間のユーザプレーン経路として、非最適な解が選択されることがあるという問題を解決するために、ユーザプレーン機能の決定方法、情報提供方法、機器及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例は、UPFの決定方法を提供し、指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、SMFがNWDAFへ送信することと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、SMFがNWDAFから受信することと、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することと、を含む。
【0007】
実施において、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することは、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、SMFが取得することと、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果にマッチさせることと、マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するserving anchor UPFを選択することと、SMFが、当該serving anchor UPFをnew anchor UPFに決定することとを含む。
【0008】
実施において、NWDAFから提供される、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報に基づいて、serving anchor UPFを決定することを更に含む。
【0009】
実施において、SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEから エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することを更に含む。
【0010】
実施において、SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することは、UL-CL挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、当該application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールすること、UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch pointを作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てること、新規なPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供することのうちの1つ又はその組み合わせによって行われる。
【0011】
実施において、NWDAFから返送されてSMFに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0012】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0013】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0014】
実施において、NWDAFから返送されてSMFに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0015】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0016】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0017】
本開示の実施例は、情報提供方法を提供し、SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を、NWDAFが受信することと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFが生成することと、NWDAFが、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送することを含む。
【0018】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される。
【0019】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせと、AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含む。
【0020】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0021】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0022】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果は、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報を含む。
【0023】
実施において、AFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0024】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のユーザ体験、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0025】
実施において、前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
及び、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0026】
実施において、SMF及び/又はAFに返送される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0027】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0028】
実施において、NWDAFが前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することは、SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestampとIP filter informationによって関連付けることと、データ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こした後に、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することとを含む。
【0029】
本開示の実施例は、UPFの決定方法を提供し、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、EC ASがNWDAFに送信することと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、EC ASがNWDAFから受信することと、エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、EC ASが決定することと、を含み、前記DNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである。
【0030】
実施において、前記最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、EC ASがAF request influence traffic routingフローによってSMFに通知することを更に含む。
【0031】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0032】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0033】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0034】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0035】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0036】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0037】
本開示の実施例は、SMFを提供し、メモリからプログラムを読み取ることによって、指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するプロセスと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果をNWDAFから受信するプロセスと、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するプロセスと、を実行するためのプロセッサと、プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【0038】
実施において、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定することは、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを取得することと、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果にマッチさせることと、マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するserving anchor UPFを選択することと、当該serving anchor UPFをnew anchor UPFに決定することとを含む。
【0039】
実施において、NWDAFから提供される、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報に基づいて、serving anchor UPFを決定することを更に含む。
【0040】
実施において、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することを更に含む。
【0041】
実施において、SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することは、UL-CL挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、当該application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールすること、UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch pointを作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てること、新規なPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供することのうちの1つ又はその組み合わせによって行われる。
【0042】
実施において、NWDAFから受信する前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0043】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0044】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0045】
実施において、NWDAFから受信する前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0046】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0047】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0048】
本開示の実施例は、NWDAFを提供し、メモリからプログラムを読み取ることによって、SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するプロセスと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するプロセスと、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送するプロセスと、を実行するためのプロセッサと、プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【0049】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される。
【0050】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせと、AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるエッジコンピューティングECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含む。
【0051】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0052】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0053】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果は、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報を含む。
【0054】
実施において、AFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0055】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるアプリケーションApplicationにアクセスする際のユーザ体験、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0056】
実施において、前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
及び、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0057】
実施において、SMF及び/又はAFに返送される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0058】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0059】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することは、SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestampとIP filter informationによって関連付けることと、データ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こした後に、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することとを含む。
【0060】
本開示の実施例は、EC ASを提供し、メモリからプログラムを読み取ることによって、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、EC ASがNWDAFに送信するプロセスと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、EC ASがNWDAFから受信するプロセスと、エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、EC ASが決定するプロセスとを実行するためのプロセッサと、プロセッサによる制御でデータを送受信するためのトランシーバとを含み、前記DNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである。
【0061】
実施において、前記最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、EC ASがAF request influence traffic routingフローによってSMFに通知することを更に含む。
【0062】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0063】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0064】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0065】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0066】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0067】
本開示の実施例は、UPFの決定装置を提供し、指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのSMF送信モジュールと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのSMF受信モジュールと、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのSMF決定モジュールと、を含む。
【0068】
本開示の実施例は、情報提供装置を提供し、SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するためのNWDAF受信モジュールと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するためのNWDAF生成モジュールと、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送するためのNWDAF送信モジュールと、を含む。
【0069】
本開示の実施例は、UPFの決定装置を提供し、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのEC AS送信モジュールと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのEC AS受信モジュールと、エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのEC AS決定モジュールとを含み、
前記DNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである。
【0070】
本開示の実施例は、上記のUPFの決定方法、情報提供方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
発明の効果
【0071】
本開示の実施例による技術案において、NWDAFは、SMF及び/又はAFからアプリケーションに関するデータ分析要求を受信すると、SMF及びAFから収集したアプリケーション実行データを分析し、例えば、生成されたデータ分析結果には、アプリケーションの位置、UEの領域及びユーザプレーンアンカー位置の組み合わせに対応する業務体験又は業務実行性能などが含まれるようにして、SMF及び/又はAFにデータ分析結果を提供する。ここで、ユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果には、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる。よって、SMFは、分析結果に基づいてユーザプレーン経路を最適化し、AFは、分析結果に基づいてターゲットアプリケーションの位置を調整することができる。
【0072】
従って、本技術案は、UEとエッジコンピューティングサーバとの間のユーザプレーン経路を選択する際に、DNSの問い合わせで選択することのみに依存せず、ユーザ体験又は業務性能の角度から伝送経路及びターゲット業務サーバの選択を考慮し、ユーザ体験及び業務性能を保証することができる。
【0073】
ここで説明する図面は、本開示を更に理解するために提供され、本開示の一部を構成する。本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために用いられるものであり、本開示に対する不当な限定を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【
図1】
図1は、背景技術におけるエッジコンピューティングネットワークアーキテクチャを示す図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施例におけるネットワークデータ分析をサポートする5GCアーキテクチャを示す図である。
【
図3】
図3は、本開示の実施例におけるNWDAF側の情報提供方法の実施のフローチャートである。
【
図4】
図4は、本開示の実施例におけるSMF側のUPFの決定方法の実施のフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示の実施例におけるAF側のUPFの決定方法の実施のフローチャートである。
【
図6】
図6は、本開示の実施例2におけるNWDAFからSMFにデータ分析結果を提供するフローチャートである。
【
図7】
図7は、本開示の実施例3におけるNWDAFからAFにデータ分析結果を提供するフローチャートである。
【
図8】
図8は、本開示の実施例におけるSMFの構造図である。
【
図9】
図9は、本開示の実施例におけるNWDAFの構造図である。
【
図10】
図10は、本開示の実施例におけるEC ASの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0075】
発明者は、発明の過程で以下のことを発見した。
【0076】
従来技術において、UEとエッジコンピューティングサーバとの間のユーザプレーン経路は、主にSMFによってUEの位置及びネットワークトポロジー情報に基づいて選択され、エッジコンピューティングサーバは、単にドメイン名サービスDNS(Domain Name Service)の問い合わせによって選択されるため、ユーザ業務体験が考慮されていないので、非最適なユーザプレーン経路及びエッジコンピューティングサービスが選択される可能性があり、ユーザ体験又は業務性能を保証することができない。例えば、UEの現在位置において、サービスを提供可能なUPF1とUPF2があり、UPF1は、データネットワークアクセス識別子DNAI(DN Access Identifier)1に接続し、UPF2は、DNAI2に接続する。ここで、UPF1のほうがよりUEに近いが、DNAI2における業務アプリケーションによって、より優れたユーザ体験をもたらす。従来技術に従うと、SMFは、UPF2を選択せずに、UPF1によるサービス提供を選択するので、優れたユーザ体験を保証することができない。
【0077】
しかし、部分的エッジコンピューティング場面において、例えば、Internet of Vehicles環境におけるパノラマ合成、共同ナビゲーション、衝突警告放送などのエンドツーエンドのユーザ業務体験又は業務性能を有効に保証する必要がある。前述した原因により、現在の3GPP(登録商標)ネットワークにおいて、選択された経路が、ユーザ業務体験を保証可能な最適な経路であることを保証できない。また、エッジコンピューティングアプリケーションサービスは、通常、UEがDNS問い合わせ結果に基づいて決定されるため、選択したエッジコンピューティングアプリケーションサーバも、最適なユーザ体験又は最適な業務性能を保証することもできない。
【0078】
従って、本開示の実施例は、UEが最適なユーザプレーン経路によって最適なエッジコンピューティング業務サーバにアクセスしてユーザ業務体験を保障することができるように、NWDAFのデータ分析結果に基づいてユーザプレーンのデータ伝送経路を作成又は変更する技術手段を提供する。
【0079】
以下、図面を参照しながら本開示の具体的な実施形態を説明する。
【0080】
説明にあたり、SMF、AF及びNWDAF側の実施からそれぞれ説明し、そして、それらを組み合わせて実施する実例を挙げて、本開示の実施例による技術手段の実施をよりよく理解する。このような説明方式は、それらを必ず組み合わせて実施し、又は必ず単独で実施することを意味しない。実際に、それらを単独で実施する場合、それぞれ自身側の問題を解決するが、それらを組み合わせて実施すると、より優れた技術効果が得られる。
【0081】
まず、NWDAFを説明する。
【0082】
図2は、ネットワークデータ分析をサポートする5GCアーキテクチャを示す図である。図示のように、当該アーキテクチャにおいて、NWDAFは、プロバイダが管理するネットワーク分析機能であり、5Gコアネットワーク5GC(5G Core Network)ネットワーク機能、アプリケーション機能AF(Application Function)及び運用・保守・管理OAM(Operation Administration and Maintenance)にデータ分析サービスを提供することができる。分析結果は、履歴統計情報又は予測情報である。NWDAFは、1つ又は複数のネットワークスライスをサービングすることができる。
【0083】
5GCにおいて、異なるタイプの専用分析を提供する異なるNWDAFの実例がある。消費者NF(Network Function)が適切なNWDAF実例を発見して特定タイプの分析を提供することができるように、NWDAF実例は、ネットワークリポジトリ機能NRF(Network Repository Function)に登録する際に、サポートするAnalytic ID(分析識別子)を提供する必要がある。Analytic IDは、分析のタイプを表す。このように、消費者NFは、NRFにNWDAF実例を問い合わせる際に、どのタイプの分析が必要かを指示するAnalytic IDを提供する。
【0084】
5GCネットワーク機能及びOAMは、ネットワーク性能を向上させるために、NWDAFから提供されるデータ分析をどのように使用するかを決定する。
【0085】
NWDAFは、従来技術におけるサービス化インタフェースを利用して他の5GC NF及びOAMと通信する。
【0086】
NWDAFのデータ分析結果に基づいてユーザプレーンデータ伝送経路を作成又は変更する技術手段において、関連機器は、UP(User Plane) optimization(UP最適化)の関連入力データを分析するようにNWDAFに要求する。NWDAFは、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置と、エッジコンピューティングアプリケーションの業務体験又は性能との対応関係が含まれるデータ分析結果を生成する。NWDAFは、これらの情報をSMF及びAFに提供する。SMFは、UE location(位置)に基づいて、最適な体験品質QoE(Quality of Experience)又はperformance(性能)を提供可能なUP anchor(UPアンカー)を選択する。AFは、service relocation(サービス移行)及びtarget DNAI(Data network access identifier)再選択を行う必要があるかを決定する。
【0087】
以下、NWDAF、SMF及びAF側からそれぞれ説明し、そして実例を挙げて説明する。
【0088】
図3は、NWDAF側の情報提供方法の実施のフローチャートである。図示のように、以下のステップを含む。
ステップ301において、NWDAFは、SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信する。
ステップ302において、NWDAFは、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成する。ここで、ユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果には、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる。
ステップ303において、NWDAFは、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送する。
【0089】
実施において、主に、エッジコンピューティングサービスをUEに提供するユーザプレーン機能UPF(User Plane Function)をSMF及び/又はAFが決定する際に送信したEC(Edge Computing) Applicationを前記指定アプリケーションの例として、ユーザ体験分析及び/又はEC Applicationの性能分析を説明する。
【0090】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される。
具体的な実施において、前記EC Applicationのユーザ体験分析結果及び/又はEC Applicationの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される。
【0091】
1.以下、EC Applicationのユーザ体験分析結果の実施について説明する。
実施において、前記EC Applicationのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、EC Applicationにアクセス可能なデータネットワーク名、EC Applicationにアクセス可能なスライス情報、EC Applicationの識別子、EC Application serverにアクセスするデータフローの識別子、及び、EC Application serverにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、及び、前記EC Applicationのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、AFから収集されるEC Applicationの識別子、EC Application serverにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおけるEC Applicationに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含む。
【0092】
実施において、SMFに返送される前記EC Applicationのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0093】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0094】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0095】
具体的に、SMFの要求メッセージには、UEの位置、アプリケーションの識別子、及び/又はスライスの識別子などのフィルタ条件が搬送されている場合、NWDAFは、フィルタ条件を満たし、最適な業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報をSMFに提供する。
【0096】
実施において、AFに返送される前記EC Applicationのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0097】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のユーザ体験、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0098】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報を含む。
【0099】
2.以下、EC Applicationの性能分析結果の実施について説明する。
実施において、前記EC Applicationの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、EC Applicationにアクセス可能なデータネットワーク名、EC Applicationにアクセス可能なスライス情報、EC Applicationの識別子、EC Application serverにアクセスするデータフローの識別子、及び、EC Application serverにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、及び、前記EC Applicationの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、AFから収集されるEC Applicationの識別子、EC Application serverにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおけるEC Applicationに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0100】
実施において、SMF及び/又はAFに返送される前記EC Applicationの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0101】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0102】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報を含む。
【0103】
実施において、NWDAFが前記EC Applicationのユーザ体験分析結果を生成することは、SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestampとIP filter informationによって関連付けることと、データ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こした後に、前記EC Applicationのユーザ体験分析結果を生成することとを含む。
【0104】
図4は、SMF側のUPFの決定方法の実施のフローチャートである。図示のように、以下のステップを含む。
ステップ401において、SMFは、指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFへ送信する。
ステップ402において、SMFは、NWDAFから返送された前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果を受信する。ここで、ユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果には、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる。
ステップ403において、SMFは、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定する。
【0105】
実施において、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記EC Applicationの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記EC Applicationの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することは、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication ID(アプリケーションの識別子)を、SMFが取得することと、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記EC Applicationの性能分析結果にマッチさせることと、マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するserving anchor UPF(サービングアンカーUPF)を選択することと、SMFが、当該serving anchor UPFをnew anchor UPF(新規なアンカーUPF)に決定することとを含む。
【0106】
実施において、NWDAFから提供される、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報に基づいて、serving anchor UPFを決定することを更に含む。
【0107】
実施において、SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することを更に含む。
【0108】
SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することは、上り分類器UL-CL(Uplink Classifier)挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、当該application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールすること、UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch point(分岐点)を作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てること、新規なPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供することのうちの1つ又はその組み合わせによって行われる。
【0109】
実施において、NWDAFから返送されてSMFに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0110】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0111】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0112】
実施において、NWDAFから返送されてSMFに受信される前記EC Applicationの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0113】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0114】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0115】
図5は、AF側のUPFの決定方法の実施のフローチャートである。図示のように、以下のステップを含む。
ステップ501において、エッジコンピューティングアプリケーションサーバEC AS(Edge computing Application server)は、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信する。
ステップ502において、EC ASは、NWDAFから返送された前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果を受信する。ここで、ユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果には、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる。
ステップ503において、EC ASは、エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定する。前記DNAIは、SMFによるUPFの再選択に供される。
【0116】
実施において、前記最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、EC ASがAF request influence traffic routingフローによってSMFに通知することを更に含む。
【0117】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0118】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0119】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0120】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記EC Applicationの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0121】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0122】
具体的な実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0123】
以下、実施例によって説明する。
【0124】
実施例1:
本例は、NWDAFがデータを収集してEC Applicationのユーザ体験分析を生成する実施を説明する。
【0125】
3GPP(登録商標)に展開させたEC Applicationのユーザ体験分析を生成するために、NWDAFは、SMF及びAFから関連データを収集する。
【0126】
SMFから収集するデータは、以下を含む。
【表1(1)】
【0127】
AFから収集するデータは、以下を含む。
【表1(2)】
【0128】
NWDAFは、SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestampとIP filter informationによって関連付ける。NWDAFがデータ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こして生成したデータ分析結果は、以下を含む。
表1:EC Applicationのユーザ体験分析(>は、これらのエントリーの間にinclude関係が存在することを示す。)
【表1(3)】
【0129】
実施例2:
本例は、NWDAFがEC Applicationごとのユーザ体験分析をSMFに提供する実施を説明する。
【0130】
NWDAFから提供されるデータ分析内容は、表1の中の内容を含む。また、SMFは、ユーザ体験分析を要求する際に、ユーザ体験又は業務性能を保証可能なAnchor UPF(アンカーUPF)推薦情報を直接に提供するように、NWDAFに要求してもよい。
【0131】
図6は、実施例2においてNWDAFからSMFにデータ分析結果を提供するフローチャートである。図示のように、NWDAFから提供された分析に基づいて、SMFは、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、ユーザプレーン経路の最適化を行う。フローは、以下である。
【0132】
ステップ601において、PDU Sessionを確立する。
【0133】
UEは、PDUセッションを作成する。搬送されている単一ネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI(Single-Network Slice Selection Assistance Information)及びDNNは、当該PDUセッションがエッジネットワークにアクセスすることを示す。
【0134】
ステップ602において、UPFとSMFとは、PFD(Packet Flow Descriptor) management(PFD管理)を行う。
【0135】
エッジネットワークにアクセスする最適な経路をSMFが決定するために、以下の方式が考えられる。
A.アプリケーションの検出を行い、UEがアクセスするアプリケーション(application identifierで識別される)を取得する。
B.エッジアプリケーションにアクセスするデータ分析を提供するように、NWDAFに要求する。
【0136】
SMFは、当該PDUセッションのPFDをUDRから取得し、パケット検出ルールPDR(Packet Detection Rule)を生成してUPFに設定する。SMFは、PDRを設定する際に、アプリケーションの検出を行うようにUPFに要求し、即ちUEにより伝送されたパケットに符合するPDR識別子を報告する。
【0137】
ステップ603において、NnWDAF_AnalyticsSubscription_Subscribe(NnWDAF_分析購読の購読)。
【0138】
ステップ604において、NnWDAF_AnalyticsSubscription_Notify(NnWDAF_分析購読通知)。
【0139】
SMFは、エッジコンピューティングアプリケーションのQoE分析をNWDAFから購読していないのであれば、PFDから取得したapplication ID及びUEの位置が搬送される購読要求をNWDAFに送信する。NWDAFは、データ分析完了後に、EC Applicationのユーザ体験分析をSMFに返送する。
【0140】
ステップ605において、Data Traffic(データ伝送)。
【0141】
UPFは、UEにより伝送されたデータがPDRにマッチすることを検出すると、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDをSMFが知るように、PDRのrule IDをSMFに報告する。
【0142】
ステップ606において、Application detection(アプリケーション検出)。
【0143】
ステップ607において、UPF re-selection(UPF再選択)。
【0144】
UEがアクセスするアプリケーションのapplication IDが、NWDAFから提供されたEC Applicationのユーザ体験分析にマッチできれば、SMFは、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験のエントリーを選択し、その中のserving anchor UPF情報を取得する。SMFは、当該serving anchor UPFをnew anchor UPFに決定する。
【0145】
ステップ608において、Nsmf_EventExposure_Notification(Nsmf_イベント披露通知)。
【0146】
ステップ609において、Application relocation(アプリケーションのリロケーション)。
【0147】
ステップ610において、Nsmf_EventExposure_AppRelocationInfo(Nsmf_イベント披露アプリケーションリロケーション通知)。
【0148】
SMFは、anchor UPFの変更前に、ユーザプレーンアンカーの変更通知及びターゲットDNAIを従来技術によってAFに送信する。アプリケーション層では、Application relocationを実行する可能性がある。この場合、AFは、Application relocationの完了後に、確認をSMFに送信する必要がある。
【0149】
ステップ611において、新規に選択したanchor UPFを使用してデータ伝送サービスをUEに提供する。
【0150】
SMFは、確認を受信すると、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成する。具体的な方式は、以下を含む。
A.UL-CL挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、当該application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールする。
B.UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch point(分岐点)を作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てる。
C.新規なPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供する。
【0151】
実施例3:
本例では、NWDAFからEC Applicationのユーザ体験分析をAFに提供する実施を説明する。
【0152】
NWDAFから提供されるデータ分析内容は、以下の内容を含む。
表2:EC Applicationのユーザ体験分析(>は、これらのエントリーの間にinclude関係が存在することを示す。)
【表2】
【0153】
また、AFは、ユーザ体験分析を要求する際に、ユーザ体験/業務性能を保証可能なDNAI推奨情報を提供するようにNWDAFに要求してもよい。
【0154】
図7は、実施例3においてNWDAFからAFにデータ分析結果を提供するフローチャートである。図示のように、NWDAFから提供された分析に基づいて、AFは、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、最適なアプリケーションサーバを決定する。フローは、以下である。
【0155】
ステップ701において、PDU Sessionを確立する。
【0156】
ステップ702において、Data Trafficを行う。
【0157】
UEは、PDUセッションを作成する。搬送されているS-NSSAI及びDNNは、当該PDUセッションがエッジネットワークにアクセスすることを示す。UEとEC Application server(エッジコンピューティングアプリケーションサーバ)とは、データ通信を行う。
【0158】
ステップ703において、NnWDAF_AnalyticsSubscription_Subscribeを行う。
【0159】
ステップ704において、NnWDAF_AnalyticsSubscription_Notifyを行う。
【0160】
EC ASは、UEにサービングする最適なエッジコンピューティングサーバを決定するために、エッジコンピューティングアプリケーションのQoE分析をNWDAFに購読する。購読要求には、application ID及びUEの位置が搬送される。NWDAFは、データ分析完了後に、表2に示すようなEC Applicationのユーザ体験分析をSMFに返送する。
【0161】
ステップ705において、Application relocationを行う。
【0162】
ステップ706において、SMFにDNAIの変更を通知する。
【0163】
EC ASは、ユーザ体験分析に基づいて、UEにサービングする最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを決定する。ターゲットDNAIが現在のEC ASが存在するDNAIとは異なるのであれば、EC ASは、UEをターゲットEC ASに移行させ、即ちApplication relocationを実行する。そして、ターゲットEC ASは、現在のUEにサービングするDNAIが変更されたことをSMFに通知する。具体的な通知は、少なくとも、従来技術の3GPP(登録商標)プロトコルで定義されているAF request influence traffic routingフローによって実現される。
【0164】
ステップ707において、NnWDAF_AnalyticsSubscription_Request(NnWDAF_分析購読要求)。
【0165】
ステップ708において、NnWDAF_AnalyticsSubscription_Response(NnWDAF_分析購読応答)。
【0166】
ステップ709において、UPF re-selection。
【0167】
SMFは、通知を受信すると、anchor UPF再選択を実行する。UPFの再選択は、少なくとも、下記の2種類の実現方式がある。
A.従来技術に従って、UEの位置、ターゲットDNAIなどの情報に基づいて適切なUPFを探す。
B.EC Applicationのユーザ体験分析を提供するようにNWDAFに要求する。要求には、UEの位置、ターゲットDNAI、S-NSSAIなどの情報が提供される。NWDAFは、表1に示すような分析結果を提供する。SMFは、分析結果から、最適なユーザ体験を提供可能なanchor UPFを選択する。
【0168】
ステップ710において、新規に選択したanchor UPFを使用してデータ伝送サービスをUEに提供する。
【0169】
SMFは、ターゲットUPFを選択した後に、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成する。具体的な方式は、実施例2のステップ611を参照する。
【0170】
実施例4:
本例では、NWDAFからEC Applicationの性能分析を提供する実施例を説明する。
【0171】
3GPP(登録商標)に展開させたEC Applicationのユーザ体験分析を生成するために、NWDAFは、SMF及びAFから関連データを収集する。
【0172】
SMFから収集するデータは、以下を含む。
【表3(1)】
【0173】
AFから収集するデータは、以下を含む。
【表3(2)】
【0174】
NWDAFは、SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestamp及びIP filter informationによって関連付ける。NWDAFが生成したデータ分析結果は、以下を含む。
表3:EC Applicationのユーザ体験分析(>は、これらのエントリーの間にinclude関係が存在することを示す。)
【表3(3)】
【0175】
実施例5:
本例では、NWDAFからSMF、AFにEC Applicationの性能分析を提供する実施例を説明する。
【0176】
実施例2及び実施例3を参照して、NWDAFは、DNAIにおけるEC Applicationの性能分析をSMF、AFに提供する。
【0177】
SMFは、UE locationに基づいて、サービス品質QoS(Quality of Service)の要件を満足できるUP anchor(ユーザプレーンアンカー)を選択する。AFは、業務のニーズに応じて、UEが存在する位置で適切なECサービスを提供可能なDNAIを選択する。
【0178】
同一の発明思想に基づいて、本開示の実施例は、更に、NWDAF、SMF、AF、UPFの決定装置、情報提供装置及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。これらの機器は、問題を解決する原理がUPFの決定方法、情報提供方法に似るため、それらの実施について、方法の実施を参照し、重複したところをここでは繰り返し記載しない。
【0179】
本開示の実施例による技術手段を実施する際に、以下の方式で実施可能である。
【0180】
図8は、SMFの構造図である。図示のように、SMFは、メモリ820からプログラムを読み取ることによって、指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するプロセスと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果をNWDAFから受信するプロセスと、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するプロセスと、を実行するためのプロセッサ800と、プロセッサ800による制御でデータを送受信するためのトランシーバ810とを含む。
【0181】
実施において、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定することは、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを取得することと、UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果にマッチさせることと、マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するserving anchor UPFを選択することと、当該serving anchor UPFをnew anchor UPFに決定することとを含む。
【0182】
実施において、NWDAFから提供される、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報に基づいて、serving anchor UPFを決定することを更に含む。
【0183】
実施において、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することを更に含む。
【0184】
実施において、SMFが、選択されたnew anchor UPFを使用し、UEからエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスする最適な経路を作成することは、UL-CL挿入プロセスをトリガーし、エッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするデータフローをUL-CLによってnew anchor UPFにルーティングするように、当該application IDに対応するデータフロー情報をUL-CLにインストールすること、UEにIPv6アドレスを割り当てるPDUセッションに対して、UEが新規に割り当てられたIPv6アドレスによってエッジコンピューティングアプリケーションにアクセスするように、branch pointを作成すると共に新規なIPv6アドレスのプレフィックスを割り当てること、新規なPDUセッションの作成をUEに要求した後に、new anchor UPFを選択してUEにサービスを提供することのうちの1つ又はその組み合わせによって行われる。
【0185】
実施において、NWDAFから受信する前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0186】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0187】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0188】
実施において、NWDAFから受信する前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0189】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0190】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0191】
ここで、
図8において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ800をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ820をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ810は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ800は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ820は、プロセッサ800による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0192】
本開示の実施例は、UPFの決定装置を提供し、指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのSMF送信モジュールと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのSMF受信モジュールと、UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのSMF決定モジュールと、を含む。
【0193】
具体的に、SMF側のUPFの決定方法の実施を参照する。
【0194】
記載の便利を図るべく、上述した装置の各部分は、機能を各種のモジュール又はユニットに分けてそれぞれ記載した。もちろん、本開示の実施において、各モジュール又はユニットの機能は、同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現可能である。
【0195】
図9は、NWDAFの構造図である。図示のように、NWDAFは、メモリ920からプログラムを読み取ることによって、SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するプロセスと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するプロセスと、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送するプロセスと、を実行するためのプロセッサ900と、プロセッサ900による制御でデータを送受信するためのトランシーバ910とを含む。
【0196】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得される。
【0197】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせと、AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含む。
【0198】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0199】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0200】
実施において、SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果は、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なAnchor UPF推薦情報を含む。
【0201】
実施において、AFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0202】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるアプリケーションApplicationにアクセスする際のユーザ体験、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0203】
実施において、前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
及び、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0204】
実施において、SMF及び/又はAFに返送される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0205】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0206】
実施において、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することは、SMFから収集したデータとAFから収集したデータを、timestampとIP filter informationによって関連付けることと、データ間の関連関係を機械学習アルゴリズムによって掘り起こした後に、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することとを含む。
【0207】
ここで、
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ900をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ920をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ910は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ900は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ920は、プロセッサ900による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0208】
本開示の実施例は、情報提供装置を提供し、SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するためのNWDAF受信モジュールと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するためのNWDAF生成モジュールと、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送するためのNWDAF送信モジュールと、を含む。
【0209】
具体的に、NWDAF側の情報提供方法の実施を参照する。
【0210】
記載の便利を図るべく、上述した装置の各部分は、機能を各種のモジュール又はユニットに分けてそれぞれ記載した。もちろん、本開示の実施において、各モジュール又はユニットの機能は、同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現可能である。
【0211】
図10は、EC ASの構造図である。EC ASは、メモリ1020からプログラムを読み取ることによって、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、EC ASがNWDAFに送信するプロセスと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、EC ASがNWDAFから受信するプロセスと、エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、EC ASが決定するプロセスとを実行するためのプロセッサ1000と、プロセッサ1000による制御でデータを送受信するためのトランシーバ1010とを含み、前記DNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである。
【0212】
実施において、前記最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、EC ASがAF request influence traffic routingフローによってSMFに通知することを更に含む。
【0213】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含む。
【0214】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。ECアプリケーションのユーザ体験分布は、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0215】
実施において、NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0216】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPFのうちの1つ又はその組み合わせを含む。UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、当該分析が有効な領域情報、当該分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む。
【0217】
実施において、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む。
【0218】
ここで、
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1000をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1020をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1010は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ1000は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1020は、プロセッサ1000による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0219】
本開示の実施例は、UPFの決定装置を提供し、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのEC AS送信モジュールと、UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのEC AS受信モジュールと、エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのEC AS決定モジュールとを含み、前記DNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである。
【0220】
具体的に、EC AS側のUPFの決定方法の実施を参照する。
【0221】
記載の便利を図るべく、上述した装置の各部分は、機能を各種のモジュール又はユニットに分けてそれぞれ記載した。もちろん、本開示の実施において、各モジュール又はユニットの機能は、同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現可能である。
【0222】
本開示の実施例は、上記のSMF側、EC AS側のUPFの決定方法、NWDAF側の情報提供方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0223】
具体的に、SMF側、EC AS側のUPFの決定方法、NWDAF側の情報提供方法の実施を参照する。
【0224】
以上をまとめると、本開示の実施例による技術手段において、NWDAFは、SMF又はAFからアプリケーションに関するデータ分析要求を受信する。NWDAFは、SMF及びAFから収集したアプリケーション実行データを分析し、生成されたデータ分析結果には、アプリケーションの位置、UEの領域及びユーザプレーンアンカー位置の組み合わせに対応する業務体験又は業務実行性能が含まれる。SMFが分析結果に基づいてユーザプレーン経路を最適化することができるように、データ分析結果をSMFに提供し、AFが分析結果に基づいてターゲットアプリケーションの位置を調整することができるように、データ分析結果をSMFに提供する。
【0225】
本技術手段によれば、ユーザ体験又は業務性能の角度から伝送経路及びターゲット業務サーバの選択を考慮し、ユーザ体験及び業務性能を保証する。
【0226】
本開示の実施例が、方法、システム、またはコンピュータプログラムプロダクトとして提供できることは、当業者には理解される。従って、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、またはソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用できる。さらに、本開示は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、光学メモリなどを含むが、それに限られない)で実施されるコンピュータプログラムプロダクトの形態を採用できる。
【0227】
本開示は、本開示の実施例による方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される指令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0228】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作させることを導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含むプロダクトを形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0229】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作工程を実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0230】
なお、以上のネットワーク機器及び端末の各モジュールの分割は、あくまでも論理的機能の分割であり、実際の実現においては、全部又は一部が1つの物理的実体に統合されてもよいし、物理的に分離されてもよい。これらのモジュールは、全てソフトウェアで処理素子によって呼び出される形態で実現されてもよいし、全てハードウェアとして実現されてもよいし、更に、一部のモジュールを処理素子でソフトウェアを呼び出す形態で実現し、一部のモジュールをハードウェアとして実現することも可能である。例えば、決定モジュールは、個別に設けられた処理素子であってもよいし、上記装置のいずれかのチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のいずれかの処理素子によって上記決定モジュールの機能が呼び出されて実行されるようにしてもよい。他のモジュールの実現は、同様である。また、これらのモジュールは、全部又は一部が一体化されていてもよいし、独立して実現されていてもよい。ここでいう処理素子とは、信号の処理能力を有する集積回路のことである。実施において、上記方法の各ステップ又は上記の各モジュールは、プロセッサ素子内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。
【0231】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定の集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ又は複数のマイクロプロセッサDSP(digital signal processor)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field Programmable Gate Array)などとして構成される。また、上記モジュールが、処理素子でプログラムコードを呼び出す形態で実現される場合、この処理素子は、中央処理装置CPU(Central Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサである。また、これらのモジュールは、一体化されてシステムオンチップSOC(system-on-a-chip)の形態で実現されてもよい。
【0232】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連の工程又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に列挙されたそれらの工程又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他の工程又はユニットを含んでもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、及び、AとBとCが全て存在することの7種類のケースを含むことを示す。同様に、本開示の明細書及び特許請求の範囲に使用される「AとBのうちの少なくとも1つ」は、「Aのみ、Bのみ、又は、AとBの両方」と理解されるべきである。
【0233】
明らかに、当業者は、本開示の趣旨や範囲を逸脱することなく本開示に対して様々な変更や変形を行うことができる。本開示のこれらの修正や変形は、本開示の請求項及びその同等技術の範囲に属するのであれば、本開示に含まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供方法であって、
セッション管理機能SMF及び/又はアプリケーション機能AFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を、ネットワークデータ分析機能NWDAFが受信することと、
ユーザ機器UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFが生成することと、
NWDAFが、ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果を
AFに返送することを含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又はアプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、SMF及び/又はAFから取得され、
前記アプリケーションのユーザ体験分析結果を生成することに必要とされるデータは、
SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーユーザプレーン機能UPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせと、
AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、データネットワークアクセス識別子DNAIで示されるエッジコンピューティングECアプリケーションの位置、及び、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験のうちの1つ又はその組み合わせと、を含み、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、
SMFから収集される収集データのタイムスタンプ、前記アプリケーションにアクセス可能なデータネットワーク名、前記アプリケーションにアクセス可能なスライス情報、前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、及び、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローが経過するアンカーUPFの識別子のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
前記アプリケーションの性能分析結果を生成することに必要とされるデータは、
AFから収集される前記アプリケーションの識別子、前記アプリケーションサーバにアクセスするデータフローの識別子、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、DNAIで識別されるターゲットデータネットワークにおける前記アプリケーションに異なるデータフローによってアクセスするユーザ体験、IPフローの上り/下りの実際の伝送レート、IPパケットの上り/下りの実際の伝送遅延、パケット伝送総数、及び、パケット再送数のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
SMFに返送される前記アプリケーションのユーザ体験分析結果は、少なくとも、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPF、前記アプリケーションのユーザ体験分析結果、前記分析が有効な領域情報、前記分析結果が有効な期間、予測精度の見積もり、最適なユーザ体験及び/又は業務性能を保証可能なアンカーAnchor UPF推薦情報のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
AFに返送される前記アプリケーション
のユーザ体験分析結果は、少なくとも、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるアプリケーションApplicationにアクセスする際のユーザ体験、前記分析が有効な領域情報、前記分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
SMF及び/又はAFに返送される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子
、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能
、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPF、及び、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含
み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記分析が有効な領域情報、前記分析結果が有効な期間、及び、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
UPFの決定方法であって、
指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求を、SMFがNWDAFへ送信することと、
UEの位置領域、前記アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、SMFがNWDAFから受信することと、
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することと、を含む、UPFの決定方法。
【請求項7】
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、SMFが決定することは、
UEが現在アクセスしているアプリケーションのアプリケーション識別子application IDを、SMFが取得することと、
UEが現在アクセスしているアプリケーションのapplication IDを、前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果にマッチさせることと、
マッチできれば、UEの位置に基づいて、分析結果から、最適なユーザ体験又は最適なアプリケーション性能のエントリーに対応するサービングアンカーserving anchor UPFを選択することと、
SMFが、前記サービングアンカーserving anchor UPFを新規なアンカーnew anchor UPFに決定することと、を含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
NWDAFから返送されてSMFに受信される前記ユーザ体験分析結果は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPF、ECアプリケーションのユーザ体験分布、及び、NWDAFから返送されてSMFに受信される前記アプリケーションの性能分析結果のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
NWDAFから返送されてSMFに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPF、及びUEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
UPFの決定方法であって、
エッジコンピューティングアプリケーションサーバEC ASが、エッジコンピューティングアプリケーションへのUEのアクセス時に、前記アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信することと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、EC ASがNWDAFから受信することと、
エッジコンピューティングサービスをUEに提供する最適なEC ASが存在するターゲットDNAIを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて、EC ASが決定することと、を含み、
前記ターゲットDNAIがSMFによるUPFの再選択に供されるものである、UPFの決定方法。
【請求項10】
NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記ユーザ体験分析結果は、少なくとも、エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布を含
み、
エッジコンピューティングアプリケーションのユーザ体験分布は、DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPF、ECアプリケーションのユーザ体験分布のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
ECアプリケーションのユーザ体験分布は、前記分析が有効な領域情報、前記分析結果が有効な期間、予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
NWDAFから返送されてEC ASに受信される前記アプリケーションの性能分析結果は、
エッジコンピューティングアプリケーションの識別子、エッジコンピューティングアプリケーションが属するスライスの識別子、及び、エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含
み、
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
DNAIで示されるECアプリケーションの位置、UEにサービスを提供するユーザプレーンアンカーUPF、UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能のうちの1つ又はその組み合わせを含み、
UEが指定領域で指定UPFによってターゲットデータネットワークにおけるApplicationにアクセスする際のネットワーク性能は、
平均伝送レート、最大伝送レート、平均伝送遅延、最大伝送遅延、平均パケットロス率、前記分析が有効な領域情報、前記分析結果が有効な期間、及び予測精度の見積もりのうちの1つ又はその組み合わせを含み、
エッジコンピューティングアプリケーションにサービングするネットワーク性能は、
業務性能を保証可能なAnchor UPF推奨情報を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
SMFに設置される、UPFの決定装置であって、
指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は前記アプリケーションの性能分析要求をNWDAFに送信するためのSMF送信モジュールと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれるユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を、NWDAFから受信するためのSMF受信モジュールと、
UEにエッジコンピューティングサービスを提供するUPFを、前記アプリケーションの前記ユーザ体験分析結果及び/又は前記アプリケーションの性能分析結果に基づいて決定するためのSMF決定モジュールと、を含む、UPFの決定装置。
【請求項13】
NWDAFに設置される情報提供装置であって、
SMF及び/又はAFから送信された指定アプリケーションのユーザ体験分析要求及び/又は性能分析要求を受信するためのNWDAF受信モジュールと、
UEの位置領域、アプリケーションの位置及びユーザプレーンアンカー位置のうちの1つ又はその組み合わせと、前記アプリケーションのユーザ体験分析及び/又は性能分析との対応関係が含まれる前記アプリケーションのユーザ体験分析結果及び/又は性能分析結果を生成するためのNWDAF生成モジュールと、
ユーザプレーンアンカーを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果をSMFに返送し、及び/又は、ターゲットアプリケーションを選択するように前記ユーザ体験分析結果又は性能分析結果を
AFに返送するためのNWDAF送信モジュールと、を含む、情報提供装置。
【請求項14】
請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
請求項6~8のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】