(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-06
(54)【発明の名称】接触検知およびガイダンスシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 5/46 20060101AFI20230530BHJP
【FI】
A61M5/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549121
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(85)【翻訳文提出日】2022-10-11
(86)【国際出願番号】 US2021018881
(87)【国際公開番号】W WO2021168329
(87)【国際公開日】2021-08-26
(32)【優先日】2020-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520140084
【氏名又は名称】イントゥイタップ メディカル,インク.
【住所又は居所原語表記】1940 Fountain View Drive, #1158 Houston, Texas 77057-3206 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【氏名又は名称】清原 義博
(74)【復代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モスコビッツ,ニコル シー.
(72)【発明者】
【氏名】トレヴァー,ジェシカ
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア-ロジャス,ザビエル
(72)【発明者】
【氏名】ガンジェ,ヤシャール
(72)【発明者】
【氏名】クルズ,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】プラム,ジョナサン ラエ
(72)【発明者】
【氏名】ルーヴェ,ジャック アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ,アレクサンダー キース ゴーマー プラットン
(72)【発明者】
【氏名】ハッチンス,ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】グラフ,アン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイディアナサン,マヘーシュ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066FF04
4C066LL15
4C066LL16
4C066LL17
4C066QQ48
4C066QQ82
4C066QQ92
(57)【要約】
本明細書には、ベースを備える接触検知装置であって、このベースが、走査トラックと、走査トラックに沿ってスライドするように構成された整列ガイドを備えたキャリッジと、キャリッジに搭載された走査ヘッドと、走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイとを備える、接触検知装置が提供される。さらに、この接触検知装置は、キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースを備える接触検知装置であって、
前記ベースが、
走査トラックと、
前記走査トラックに沿ってスライドするように構成されたキャリッジと、
前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、
前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイと
を備える、接触検知装置。
【請求項2】
前記キャリッジが整列ガイドを備える、請求項1に記載の接触検知装置。
【請求項3】
前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える、請求項2に記載の接触検知装置。
【請求項4】
前記ニードルガイドが取り外しタブをさらに備える、請求項3に記載の接触検知装置。
【請求項5】
前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える、請求項3に記載の接触検知装置。
【請求項6】
前記ニードルリリースゲートが、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される、請求項5に記載の接触検知装置。
【請求項7】
前記ニードルガイドがコネクタプレートをさらに備える、請求項3に記載の接触検知装置。
【請求項8】
深度制限器に結合されたコネクタをさらに備え、前記コネクタが前記ニードルガイドの前記コネクタプレートに取り外し可能に取り付けられることによって、前記ニードルガイドと整列した第1の位置と、前記ニードルガイドと整列していない第2の位置に前記深度制限器が配置されるようにする、請求項7に記載の接触検知装置。
【請求項9】
前記コネクタが前記深度制限器に結合されて、前記深度制限器が前記ニードルガイドから離れた上部位置または前記ニードルガイドに近接した下部位置に位置決めされるようにする、請求項8に記載の接触検知装置。
【請求項10】
前記上部位置が5インチニードルの配置用に構成される、請求項9に記載の接触検知装置。
【請求項11】
前記上部位置が、5インチニードルの深度を約0.5cm~約5cmに制限する、請求項10に記載の接触検知装置。
【請求項12】
前記下部位置が3.5インチニードルの配置用に構成される、請求項9に記載の接触検知装置。
【請求項13】
前記上部位置が、3.5インチニードルの深度を約1cm~約3.5cmに制限する、請求項12に記載の接触検知装置。
【請求項14】
前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項15】
前記ニードルリリースゲートが、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される、請求項14に記載の接触検知装置。
【請求項16】
前記接触検知装置の遠位面を形成するボトムパッドをさらに備える、請求項1~15のいずれか1項に記載の接触検知装置。
【請求項17】
前記ボトムパッドが患者の皮膚表面にあるように構成される、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項18】
前記ボトムパッドが、およそ1メートの半径を有する凹状の湾曲を具備する、請求項16に記載の接触検知装置。
【請求項19】
前記ボトムパッドが、およそ20ショアA~35ショアAの硬度を備える、請求項16に記載の接触検知装置。
【請求項20】
前記走査ヘッドが前記キャリッジに対して移動可能である、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項21】
前記走査ヘッドが前記装置の近位側に向かって付勢される、請求項20に記載の接触検知装置。
【請求項22】
前記走査ヘッドがスプリングによって付勢される、請求項21に記載の接触検知装置。
【請求項23】
前記キャリッジがスプリングガイドを備える、請求項22に記載の接触検知装置。
【請求項24】
前記走査ヘッドがスプリング突起を備え、前記スプリングガイドおよび前記スプリング突起が、前記走査ヘッドおよび前記キャリッジに対して前記スプリングをセンタリングするように構成される、請求項23に記載の接触検知装置。
【請求項25】
前記センサアレイがマトリクスアレイである、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項26】
前記センサアレイがフレキシブルセンサアレイである、請求項25に記載の接触検知装置。
【請求項27】
前記センサアレイがセンサアレイ取付け領域に取り付けられる、請求項26に記載の接触検知装置。
【請求項28】
前記センサアレイが前記走査ヘッドの遠位面に付着される、請求項27に記載の接触検知装置。
【請求項29】
前記走査ヘッドの前記遠位面が湾曲している、請求項28に記載の接触検知装置。
【請求項30】
前記走査ヘッドの前記曲率半径が約37.5mmである、請求項29に記載の接触検知装置。
【請求項31】
前記ベースがハンドルをさらに備える、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項32】
前記ハンドルがグリップ部を備える、請求項30に記載の接触検知装置。
【請求項33】
前記走査ヘッドが押し当てられると、前記キャリッジが前記走査トラックに沿ってスライドするのを防止するロッキング機構をさらに備える、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項34】
前記ロッキング機構が、前記走査ヘッドが押し当てられる場合に弾性ストリップと係合する、尖った突起を有する1つ以上のロッキングタブを備える、請求項33に記載の接触検知装置。
【請求項35】
前記キャリッジに対してある深度で前記走査ヘッドの位置をロックする深度ロックをさらに備える、請求項33に記載の接触検知装置。
【請求項36】
前記キャリッジに対するロック位置から前記走査ヘッドをリリースするボタンをさらに備える、請求項35に記載の接触検知装置。
【請求項37】
前記ベースが位置センサをさらに備える、請求項1~36のいずれか1項に記載の接触検知装置。
【請求項38】
モニタ装置をさらに備え、該モニタ装置が、
前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、
コンピューティング装置であって、前記センサアレイおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置と
を備える、請求項33に記載の接触検知装置。
【請求項39】
前記ベースが、前記モニタ装置を受容するように構成されたインタフェースをさらに備える、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項40】
前記モニタ装置が前記インタフェースによって受容されると、前記センサアレイが前記モニタ装置と電気的に連通するように、前記インタフェースが電気カップリングを備える、請求項39に記載の接触検知装置。
【請求項41】
前記センサアレイがフレキシブルプリント基板によって前記インタフェースに電気結合される、請求項40に記載の接触検知装置。
【請求項42】
前記モニタ装置がフレキシブルプリント基板を介して前記センサアレイに結合される、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項43】
前記フレキシブルプリント基板が位置センサを前記モニタ装置に電気接続する、請求項42に記載の接触検知装置。
【請求項44】
前記位置センサが前記コンピューティング装置の前記プロセッサに動作可能に結合され、前記コンピューティング装置が前記位置センサから前記センサアレイの位置を受け取り、前記センサアレイの前記位置が、前記圧力マップを生成するために利用される、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記モニタ装置がプリント基板を備える、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項46】
前記モニタ装置を受容するように構成されたスリーブをさらに備える、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項47】
電源を備える、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項48】
前記電源が前記モニタ装置内の電池である、請求項47に記載の接触検知装置。
【請求項49】
前記センサアレイおよび前記モニタ装置が可逆的に接続される、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項50】
前記複数のセンサによって出力された前記電圧信号を遠隔送信するための、前記センサアレイに動作可能に接続された無線送信機を備える、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項51】
前記プロセッサが、前記センサアレイの場所および/または前記整列ガイドの場所を前記ディスプレイスクリーンにリアルタイムで表示する命令で構成される、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項52】
前記プロセッサが、前記対象組織場所に印加されている近似力をリアルタイムで表示する命令で構成される、請求項38に記載の接触検知装置。
【請求項53】
前記ベースが正中線インジケータをさらに備える、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項54】
前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ0.1cm~5cmである、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項55】
前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ1.8cmである、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項56】
前記センサアレイのアクティブ領域がおよそ350mm
2である、請求項26に記載の接触検知装置。
【請求項57】
前記走査ヘッドが、その近位側に走査ノブをさらに備える、請求項6に記載の接触検知装置。
【請求項58】
前記ベースが、ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える、請求項57に記載の接触検知装置。
【請求項59】
前記走査ノブが少なくとも1つの制限器ガイドを備える、請求項58に記載の接触検知装置。
【請求項60】
前記走査ノブが、ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブが、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する、請求項57に記載の接触検知装置。
【請求項61】
ベースと、モニタ装置とを備える接触検知システムであって、
前記ベースが、
走査トラックと、
前記走査トラックに沿ってスライドするように構成されたキャリッジと、
前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、
前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイと
を備え、
前記モニタ装置が、
前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、
コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置と
を備える、接触検知システム。
【請求項62】
前記ベースが、前記モニタ装置を受容するように構成されたインタフェースをさらに備える、請求項61に記載の接触検知システム。
【請求項63】
前記モニタ装置が前記インタフェースによって受容されると、前記センサアレイが前記モニタ装置と電気的に連通するように、前記インタフェースが電気カップリングを備える、請求項62に記載の接触検知システム。
【請求項64】
前記センサアレイがフレキシブルプリント基板によって前記インタフェースに電気結合される、請求項63に記載の接触検知システム。
【請求項65】
前記ベースが位置センサをさらに備える、請求項61に記載の接触検知システム。
【請求項66】
前記位置センサが前記コンピューティング装置の前記プロセッサに動作可能に結合され、前記コンピューティング装置が前記位置センサから前記センサアレイの位置を受け取り、前記センサアレイの前記位置が、前記圧力マップを生成するために利用される、請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
前記位置センサがフレキシブルプリント基板を介して前記インタフェースに電気結合される、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記キャリッジが整列ガイドを備える、請求項61に記載の接触検知システム。
【請求項69】
前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える、請求項68に記載の接触検知システム。
【請求項70】
前記ニードルガイドが取り外しタブをさらに備える、請求項69に記載の接触検知システム。
【請求項71】
前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える、請求項69に記載の接触検知システム。
【請求項72】
前記ニードルリリースゲートが、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される、請求項71に記載の接触検知システム。
【請求項73】
前記走査ヘッドが、その近位側に走査ノブをさらに備える、請求項69に記載の接触検知システム。
【請求項74】
前記走査ノブが、ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える、請求項73に記載の接触検知システム。
【請求項75】
前記走査ノブが、ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブが、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する、請求項74に記載の接触検知システム。
【請求項76】
前記接触検知システムの遠位面を形成するボトムパッドをさらに備える、請求項69に記載の接触検知システム。
【請求項77】
前記ボトムパッドが患者の皮膚表面にあるように構成される、請求項76に記載の接触検知システム。
【請求項78】
前記ボトムパッドが、およそ1mの半径を有する凹状の湾曲を具備する、請求項77に記載の接触検知システム。
【請求項79】
前記ボトムパッドが、およそ20ショアA~35ショアAの硬度を備える、請求項77に記載の接触検知システム。
【請求項80】
前記走査ヘッドが前記キャリッジに対して移動可能である、請求項69に記載の接触検知システム。
【請求項81】
前記走査ヘッドが前記システムの近位側に向かって付勢される、請求項80に記載の接触検知システム。
【請求項82】
前記走査ヘッドがスプリングによって付勢される、請求項81に記載の接触検知システム。
【請求項83】
前記走査ヘッドがスプリング突起を備え、前記キャリッジがスプリングガイドを備え、前記スプリングガイドおよび前記スプリング突起が、前記走査ヘッドおよび前記キャリッジに対して前記スプリングをセンタリングするように構成される、請求項82に記載の接触検知システム。
【請求項84】
前記センサアレイがマトリクスアレイである、請求項83に記載の接触検知システム。
【請求項85】
前記センサアレイがフレキシブルセンサアレイである、請求項84に記載の接触検知システム。
【請求項86】
前記センサアレイがセンサアレイ取付け領域に取り付けられる、請求項84に記載の接触検知システム。
【請求項87】
前記センサアレイが前記走査ヘッドの遠位面に付着される、請求項84に記載の接触検知システム。
【請求項88】
前記ベースがハンドルをさらに備える、請求項84に記載の接触検知システム。
【請求項89】
前記ハンドルがグリップ部を備える、請求項88に記載の接触検知システム。
【請求項90】
前記ベースが正中線インジケータをさらに備える、請求項88に記載の接触検知装置。
【請求項91】
前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ0.1cm~5cmである、請求項90に記載の接触検知システム。
【請求項92】
前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ1.8cmである、請求項91に記載の接触検知システム。
【請求項93】
前記センサアレイのアクティブ領域がおよそ350mm
2である、請求項90に記載の接触検知装置。
【請求項94】
前記走査ヘッドが押し当てられると、前記キャリッジが前記走査トラックに沿ってスライドするのを防止するロッキング機構をさらに備える、請求項90に記載の接触検知システム。
【請求項95】
ロッキング機構が、前記走査ヘッドが押し当てられる場合に弾性ストリップと係合する、尖った突起を有する1つ以上のロッキングタブを備える、請求項94に記載の接触検知システム。
【請求項96】
前記モニタ装置がフレキシブルプリント基板を介して前記センサアレイに結合される、請求項94に記載の接触検知システム。
【請求項97】
前記モニタ装置がプリント基板を備える、請求項94に記載の接触検知システム。
【請求項98】
前記モニタ装置を受容するように構成されたスリーブをさらに備える、請求項97に記載の接触検知システム。
【請求項99】
電源を備える、請求項98に記載の接触検知システム。
【請求項100】
前記電源が前記モニタ装置内の電池である、請求項99に記載の接触検知システム。
【請求項101】
前記センサアレイおよび前記モニタ装置が可逆的に接続される、請求項99に記載の接触検知システム。
【請求項102】
前記複数のセンサによって出力された前記電圧信号を遠隔送信するための、前記センサアレイに動作可能に接続された無線送信機を備える、請求項99に記載の接触検知システム。
【請求項103】
前記プロセッサが、前記対象組織場所および前記整列ガイドの場所を前記ディスプレイスクリーンにリアルタイムで表示する命令で構成される、請求項99に記載の接触検知システム。
【請求項104】
前記プロセッサが、前記対象組織場所に印加されている力をリアルタイムで表示する命令で構成される、請求項103に記載の接触検知システム。
【請求項105】
請求項99に記載のシステムを使用する挿入部位検索方法であって、
a.キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、
b.走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、
c.前記走査ヘッドをリリースすることと、
d.前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、
e.圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することと
を備える方法。
【請求項106】
印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることをさらに備える、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
請求項99に記載のシステムを使用する挿入部位マーキング方法であって、
a.キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、
b.走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、
c.前記走査ヘッドをリリースすることと、
d.前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、
e.圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することと、
f.前記圧力マップ上の挿入部位を識別することと、
g.整列ガイドの場所を前記圧力マップ上の前記挿入部位に配置することと、
h.前記整列ガイドを介してマーキング機器を配置することと、
i.前記挿入部位を患者の皮膚表面にマークすることと
を備える方法。
【請求項108】
請求項99に記載のシステムを使用してニードルを挿入部位にガイドする方法であって、
a.キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、
b.走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、
c.前記走査ヘッドをリリースすることと、
d.前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、
e.圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することと、
f.前記圧力マップ上の挿入部位を識別することと、
g.整列ガイドの場所を前記圧力マップ上の前記挿入部位に配置することと、
h.ニードルガイドを介してニードルを配置することと、
i.前記ニードルを前記挿入部位に挿入することと
を備える方法。
【請求項109】
印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることをさらに備える、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記ニードルを前記挿入部位に保持したまま前記システムを除去するステップをさらに備える、請求項108に記載の方法。
【請求項111】
前記システムを除去する前記ステップに先立ってリリースゲートをロック解除するステップをさらに備える、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
前記ニードルが局所麻酔ニードルであり、前記方法が、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える、請求項108に記載の方法。
【請求項113】
前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、請求項112に記載の方法。
【請求項115】
前記システムを除去するステップをさらに備える、請求項113に記載の方法。
【請求項116】
前記システムを除去する前記ステップが、前記リリースゲートを開くことを備える、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える、請求項115または116に記載の方法。
【請求項118】
前記ニードルがイントロデューサである、請求項108に記載の方法。
【請求項119】
前記ニードルガイドを介して前記ニードルを配置する前記ステップに先立って深度制限器を構成するステップをさらに備える、請求項108に記載の方法。
【請求項120】
前記深度制限器を構成する前記ステップが、前記深度制限器の高さを設定することを備える、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を下部位置に設定することを備える、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記深度制限器を前記下部位置にロックすることをさらに備える、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を上部位置に設定することを備える、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記深度制限器を前記上部位置にロックすることをさらに備える、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
接触検知装置を使用する挿入部位検索方法であって、
前記接触検知装置が、
ベースと、
モニタ装置とを備え、
前記ベースが、
走査トラックと、
前記走査トラックに沿ってスライドするように構成され、整列ガイドを備えるキャリッジと、
前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、
前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイと
を備え、
前記モニタ装置が、
前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、
コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置と
を備え、
前記方法が、
a.前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、
b.前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、
c.前記走査ヘッドをリリースすることと、
d.前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、
e.圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することと
を備える方法。
【請求項126】
挿入部位を識別することと、前記整列ガイドを前記挿入部位の前記場所に配置することとをさらに備える、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることをさらに備える、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記整列ガイドを介してマーキング機器を配置することと、前記挿入部位を患者の皮膚表面にマークすることとをさらに備える、請求項125に記載の方法。
【請求項129】
ニードルガイドを介してニードルを配置することと、前記ニードルを前記挿入部位に挿入することとをさらに備える、請求項125に記載の方法。
【請求項130】
前記ニードルを前記挿入部位に保持したまま前記システムを除去するステップをさらに備える、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記システムを除去する前記ステップに先立ってリリースゲートをロック解除するステップをさらに備える、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記ニードルが局所麻酔ニードルであり、前記方法が、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える、請求項129に記載の方法。
【請求項133】
前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、請求項132に記載の方法。
【請求項135】
前記システムを除去するステップをさらに備える、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記システムを除去する前記ステップが、前記リリースゲートを開くことを備える、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える、請求項135または136に記載の方法。
【請求項138】
前記ニードルがイントロデューサである、請求項129に記載の方法。
【請求項139】
前記ニードルガイドを介して前記ニードルを配置する前記ステップに先立って深度制限器を構成するステップをさらに備える、請求項129に記載の方法。
【請求項140】
前記深度制限器を構成する前記ステップが、前記深度制限器の高さを設定することを備える、請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を下部位置に設定することを備える、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
前記深度制限器を前記下部位置にロックすることをさらに備える、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を上部位置に設定することを備える、請求項140に記載の方法。
【請求項144】
前記深度制限器を前記上部位置にロックすることをさらに備える、請求項143に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年12月31日に出願された米国仮出願第63/132,960号および2020年2月21日に出願された米国仮出願第62/980,085号の利益を主張するものであり、これらの米国仮出願を参照により本明細書に援用する。
(合衆国政府支援研究に関する陳述)
本発明は、全米科学財団により付与された認可番号1834481のもと、政府支援によってなされたものである。政府は、本発明における一定の権利を有するものである。
【発明の概要】
【0002】
接触検知装置の実施形態が本明細書において提供される。接触検知装置はベースを備え、前記ベースは、走査トラックと、前記走査トラックに沿ってスライドするように構成されたキャリッジと、前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイとを備える。
【0003】
一部の実施形態において、前記キャリッジは整列ガイドを備える。一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える。一部の実施形態において、前記ニードルガイドは取り外しタブをさらに備える。一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える。一部の実施形態において、前記ニードルリリースゲートは、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される。一部の実施形態において、前記走査ヘッドは、その近位側に走査ノブをさらに備える。一部の実施形態において、前記ベースは、注入ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える。一部の実施形態において、前記走査ノブは少なくとも1つの制限器ガイドを備える。一部の実施形態において、前記走査ノブは、注入ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブは、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する。
【0004】
一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記接触検知装置の遠位面を形成するボトムパッドをさらに備える。一部の実施形態において、前記ボトムパッドは、患者の皮膚表面にあるように構成される。一部の実施形態において、前記ボトムパッドは、およそ1mの半径を有する凹状の湾曲を具備する。一部の実施形態において、前記ボトムパッドは、およそ20ショアA~30ショアAの硬度を備える。
【0005】
一部の実施形態において、前記走査ヘッドは前記キャリッジに対して移動可能である。一部の実施形態において、前記走査ヘッドは前記装置の近位側に向かって付勢される。一部の実施形態において、前記走査ヘッドはスプリングによって付勢される。一部の実施形態において、前記キャリッジはスプリングガイドを備える。一部の実施形態において、前記走査ノブはスプリング突起を備え、前記キャリッジはスプリングガイドを備え、前記スプリングガイドおよび前記スプリング突起は、前記走査ヘッドおよび前記キャリッジに対して前記スプリングをセンタリングするように構成される。
【0006】
一部の実施形態において、前記センサアレイはマトリクスアレイである。一部の実施形態において、前記センサアレイはフレキシブルセンサアレイである。一部の実施形態において、前記センサアレイはセンサアレイ取付け領域に取り付けられる。一部の実施形態において、前記センサアレイは前記接触検知装置の遠位面に付着される。
【0007】
一部の実施形態において、前記ベースはハンドルをさらに備える。一部の実施形態において、前記ハンドルはグリップ部を備える。一部の実施形態において、前記ニードルガイドはコネクタプレートをさらに備える。一部の実施形態において、前記装置は、深度制限器に結合されたコネクタをさらに備え、前記コネクタは、前記ニードルガイドの前記コネクタプレートに取り外し可能に取り付けられることによって、前記ニードルガイドと整列した第1の位置と、前記ニードルガイドと整列していない第2の位置に前記深度制限器が配置されるようにする。一部の実施形態において、前記コネクタは前記深度制限器に結合されて、前記深度制限器が前記ニードルガイドから離れた上部位置または前記ニードルガイドに近接した下部位置に位置決めされるようにする。一部の実施形態において、前記上部位置は、5インチニードルの配置用に構成される。一部の実施形態において、前記上部位置は、5インチニードルの深度を約0.5cm~約5cmに制限する。一部の実施形態において、前記下部位置は、3.5インチニードルの配置用に構成される。一部の実施形態において、前記上部位置は、3.5インチニードルの深度を約1cm~約3.5cmに制限する。一部の実施形態において、前記装置は、前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える。
【0008】
請求項14に記載の前記接触検知装置において、前記ニードルリリースゲートは、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される。
【0009】
一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記走査ヘッドが押し当てられると、前記キャリッジが前記走査トラックに沿ってスライドするのを防止するロッキング機構をさらに備える。一部の実施形態において、前記ロッキング機構は、前記走査ヘッドが押し当てられると弾性ストリップと係合する、尖った突起を有する1つ以上のロッキングタブを備える。一部の実施形態において、前記ベースは位置センサをさらに備える。
【0010】
一部の実施形態において、前記接触検知装置はモニタ装置をさらに備え、前記モニタ装置は、前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置とを備える。
【0011】
一部の実施形態において、前記ベースは、前記モニタ装置を受容するように構成されたインタフェースをさらに備える。一部の実施形態において、前記モニタ装置が前記インタフェースによって受容されると、前記センサアレイが前記モニタ装置と電気的に連通するように、前記インタフェースは電気カップリングを備える。一部の実施形態において、前記センサアレイはフレキシブルプリント基板によって前記インタフェースに電気結合される。一部の実施形態において、前記モニタ装置はフレキシブルプリント基板を介して前記センサアレイに結合される。一部の実施形態において、前記モニタ装置はプリント基板を備える。
【0012】
一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記モニタ装置を受容するように構成されたスリーブをさらに備える。一部の実施形態において、前記接触検知装置は電源を備える。一部の実施形態において、前記電源は前記モニタ装置内の電池である。一部の実施形態において、前記センサユニットおよび前記モニタ装置は可逆的に接続される。
【0013】
一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記複数のセンサによって出力された前記電圧信号を遠隔送信するための、前記センサアレイに動作可能に接続された無線送信機を備える。一部の実施形態において、前記プロセッサは、前記対象組織場所および前記整列ガイドの場所を前記ディスプレイスクリーンにリアルタイムで表示する命令で構成される。一部の実施形態において、前記プロセッサは、前記対象組織場所に印加されている力をリアルタイムで表示する命令で構成される。
【0014】
一部の実施形態において、前記ベースは正中線インジケータをさらに備える。一部の実施形態において、前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離はおよそ0.1cm~5cmである。一部の実施形態において、前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離はおよそ0.2cmである。一部の実施形態において、前記センサアレイのアクティブ領域はおよそ350mm2である。一部の実施形態において、前記走査ヘッドの前記遠位面は湾曲している。一部の実施形態において、前記走査ヘッドの曲率半径は約37.5cmである。
【0015】
一部の実施形態において、前記装置は、前記キャリッジに対してある深度で前記走査ヘッドの位置をロックする深度ロックをさらに備える。一部の実施形態において、前記装置は、前記キャリッジに対するロック位置から前記走査ヘッドをリリースするボタンをさらに備える。一部の実施形態において、前記フレキシブルプリント基板は位置センサを前記モニタ装置に電気接続する。一部の実施形態において、前記位置センサは、前記コンピューティング装置の前記プロセッサに動作可能に結合され、前記コンピューティング装置は、前記位置センサから前記センサアレイの位置を受け取り、前記センサアレイの前記位置は、前記圧力マップを生成するために利用される。
【0016】
一部の実施形態において、前記センサアレイのアクティブ領域はおよそ350mm2である。一部の実施形態において、前記走査ヘッドは、その近位側に走査ノブをさらに備える。一部の実施形態において、前記ベースは、ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える。一部の実施形態において、前記走査ノブは少なくとも1つの制限器ガイドを備える。一部の実施形態において、前記走査ノブは、ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブは、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する。
【0017】
本明細書において、ベースおよびモニタ装置を備える接触検知システムの実施形態が提供され、前記ベースは、走査トラックと、前記走査トラックに沿ってスライドするように構成されたキャリッジと、前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各前記圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成されたセンサアレイとを備え、前記モニタ装置は、前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置とを備える。
【0018】
一部の実施形態において、前記ベースは、前記モニタ装置を受容するように構成されたインタフェースをさらに備える。一部の実施形態において、前記モニタ装置が前記インタフェースによって受容されると、前記センサアレイが前記モニタ装置と電気的に連通するように、前記インタフェースは電気カップリングを備える。一部の実施形態において、前記センサアレイはフレキシブルプリント基板によって前記インタフェースに電気結合される。
【0019】
一部の実施形態において、前記ベースは位置センサをさらに備える。一部の実施形態において、前記キャリッジは整列ガイドを備える。一部の実施形態において、前記接触検知システムは、前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える。一部の実施形態において、前記ニードルガイドは取り外しタブをさらに備える。一部の実施形態において、前記接触検知システムは、前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える。一部の実施形態において、前記ニードルリリースゲートは、前記ニードルガイドと同心位置で注入ニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される。
【0020】
一部の実施形態において、前記走査ヘッドは、その近位側に走査ノブをさらに備える。一部の実施形態において、前記走査ノブは、注入ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える。一部の実施形態において、前記走査ノブは、注入ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブは、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する。
【0021】
一部の実施形態において、前記ベースは正中線インジケータをさらに備える。一部の実施形態において、前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離はおよそ0.1cm~5cmである。一部の実施形態において、前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離はおよそ0.2cmである。一部の実施形態において、前記センサアレイのアクティブ領域はおよそ350mm2である。
【0022】
一部の実施形態において、前記接触検知装置は、前記接触検知システムの遠位面を形成するボトムパッドをさらに備える。一部の実施形態において、前記ボトムパッドは、患者の皮膚表面にあるように構成される。一部の実施形態において、前記ボトムパッドは、およそ1mの半径を有する凹状の湾曲を具備する。一部の実施形態において、前記ボトムパッドは、およそ20ショアA~35ショアAの硬度を備える。
【0023】
一部の実施形態において、前記走査ヘッドは前記キャリッジに対して移動可能である。一部の実施形態において、前記走査ヘッドは前記システムの近位側に向かって付勢される。一部の実施形態において、前記走査ヘッドはスプリングによって付勢される。一部の実施形態において、前記走査ヘッドはスプリング突起を備え、前記スプリングガイドおよび前記スプリング突起は、前記走査ヘッドおよび前記キャリッジに対して前記スプリングをセンタリングするように構成される。一部の実施形態において、前記センサアレイはマトリクスアレイである。一部の実施形態において、前記センサアレイはフレキシブルセンサアレイである。一部の実施形態において、前記センサアレイはセンサアレイ取付け領域に取り付けられる。一部の実施形態において、前記センサアレイは前記走査ヘッドの遠位面に付着される。
【0024】
一部の実施形態において、前記ベースはハンドルをさらに備える。一部の実施形態において、前記ハンドルはグリップ部を備える。一部の実施形態において、前記接触検知システムは、前記走査ヘッドが押し当てられると、前記キャリッジが前記走査トラックに沿ってスライドするのを防止するロッキング機構をさらに備える。一部の実施形態において、ロッキング機構は、前記走査ヘッドが押し当てられると弾性ストリップと係合する、尖った突起を有する1つ以上のロッキングタブを備える。
【0025】
一部の実施形態において、前記モニタ装置はフレキシブルプリント基板を介して前記センサアレイに結合される。一部の実施形態において、前記モニタ装置はプリント基板を備える。一部の実施形態において、前記接触検知システムは、前記モニタ装置を受容するように構成されたスリーブをさらに備える。一部の実施形態において、前記接触検知システムは電源をさらに備える。一部の実施形態において、前記電源は前記モニタ装置内の電池である。
【0026】
一部の実施形態において、前記センサユニットおよび前記モニタ装置は可逆的に接続される。一部の実施形態において、前記接触検知システムは、前記複数のセンサによって出力された前記電圧信号を遠隔送信するための、前記センサアレイに動作可能に接続された無線送信機を備える。一部の実施形態において、前記プロセッサは、前記対象組織場所および前記整列ガイドの場所を前記ディスプレイスクリーンにリアルタイムで表示する命令で構成される。一部の実施形態において、前記プロセッサは、前記対象組織場所に印加されている力をリアルタイムで表示する命令で構成される。
【0027】
一部の実施形態において、前記システムを使用する挿入部位検索方法は、前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、印加された力の測定値を力インジケータから読み取ること、前記走査ヘッドをリリースすることと、前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまで前記ステップを反復することとを備える。
【0028】
一部の実施形態において、前記位置センサは前記コンピューティング装置の前記プロセッサに動作可能に結合され、前記コンピューティング装置は前記位置センサから前記センサアレイの位置を受け取り、前記センサアレイの前記位置は、前記圧力マップを生成するために利用される。一部の実施形態において、前記位置センサはフレキシブルプリント基板を介して前記インタフェースに電気結合される。
【0029】
一部の実施形態において、前記システムを使用する挿入部位マーキング方法は、前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることと、前記走査ヘッドをリリースすることと、前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまで前記先行ステップを反復することと、挿入部位を識別することと、前記整列ガイドを前記圧力マップ上の前記挿入部位の前記場所に配置することと、前記整列ガイドを介してマーキング機器を配置することと、前記挿入部位を患者の皮膚表面にマークすることとを備える。
【0030】
一部の実施形態において、前記システムを使用してニードルを挿入部位にガイドする方法は、前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、前記走査ヘッドをリリースすることと、前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップを反復することと、前記整列ガイドの場所を前記圧力マップ上の前記挿入部位に配置することと、前記ニードルガイドを介してニードルを配置することと、前記走査ヘッドを押し当てて、前記ニードルを前記挿入部位にガイドすることとを備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記ニードルを前記挿入部位に保持したまま前記システムを除去するステップをさらに備える。
【0031】
一部の実施形態において、前記方法は、印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることをさらに備える。一部の実施形態において、前記システムを使用してニードルを挿入部位にガイドして、患者の部位を処置する方法は、前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることと、前記走査ヘッドをリリースすることと、前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまで前記先行ステップを反復することと、前記整列ガイドの場所を前記圧力マップ上の前記挿入部位に配置することと、前記ニードルガイドを介してニードルを配置することと、前記ニードルを前記挿入部位に挿入することとを備える。一部の実施形態において、前記ニードルは局所麻酔ニードルであり、前記方法は、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記システムを除去する前記ステップは、前記リリースゲートを開くことをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える。請求項109に記載の前記方法は、前記システムを除去する前記ステップに先立ってリリースゲートをロック解除するステップをさらに備える。
【0032】
一部の実施形態において、前記ニードルは局所麻酔ニードルであり、前記方法は、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記システムを除去する前記ステップは、前記リリースゲートを開くことを備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える。
【0033】
一部の実施形態において、前記ニードルはイントロデューサである。一部の実施形態において、前記方法は、前記ニードルガイドを介して前記ニードルを配置する前記ステップに先立って深度制限器を構成するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記深度制限器を構成する前記ステップは、前記深度制限器の高さを設定することを備える。一部の実施形態において、前記深度制限器の前記高さを設定することは、前記深度制限器を下部位置に設定することを備える。
【0034】
一部の実施形態において、前記方法は、前記深度制限器を前記下部位置にロックすることをさらに備える。一部の実施形態において、前記深度制限器の前記高さを設定することは、前記深度制限器を上部位置に設定することを備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記深度制限器を前記上部位置にロックすることをさらに備える。
【0035】
一部の実施形態において、接触検知装置を使用する挿入部位検索方法が本明細書において提供され、前記接触検知装置はベースとモニタ装置とを備え、前記ベースは、走査トラックと、前記走査トラックに沿ってスライドするように構成され、整列ガイドを備えるキャリッジと、前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各前記圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成されたセンサアレイとを備え、前記モニタ装置は、前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置とを備え、前記方法は、(a)前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、(b)前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、(c)前記走査ヘッドをリリースすることと、(d)前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、(e)圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することとを備える。
【0036】
一部の実施形態において、前記方法は、挿入部位を識別することと、前記整列ガイドの場所を前記挿入部位に配置することとをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記ニードルガイドを介してニードルを配置することと、前記ニードルを前記挿入部位に挿入することをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記整列ガイドを介してマーキング機器を配置することと、前記挿入部位を患者の皮膚表面にマークすることとをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記ニードルを前記挿入部位に保持したまま前記システムを除去するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去する前記ステップに先立ってリリースゲートをロック解除するステップをさらに備える。
【0037】
一部の実施形態において、前記ニードルは局所麻酔ニードルであり、前記方法は、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記システムを除去する前記ステップは、前記リリースゲートを開くことを備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える。
【0038】
一部の実施形態において、前記ニードルはイントロデューサである。一部の実施形態において、前記方法は、前記ニードルガイドを介して前記ニードルを配置する前記ステップに先立って深度制限器を構成するステップをさらに備える。一部の実施形態において、前記深度制限器を構成する前記ステップは、前記深度制限器の高さを設定することを備える。一部の実施形態において、前記深度制限器の前記高さを設定することは、前記深度制限器を下部位置に設定することを備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記深度制限器を前記下部位置にロックすることをさらに備える。一部の実施形態において、前記深度制限器の前記高さを設定することは、前記深度制限器を上部位置に設定することを備える。一部の実施形態において、前記方法は、前記深度制限器を前記上部位置にロックすることをさらに備える。
【0039】
本発明の新規の特徴は、とりわけ添付の請求項において説明される。本発明の特徴および利点についてのさらなる理解が、本発明の原理が利用された例示的実施形態について説明する以下の詳細な説明および添付の図面を参照することで得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムを示す。
【
図2A】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのベースコンポーネントを示す。
【
図2B】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのベースコンポーネントを示す。
【
図3A】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントを示す。
【
図3B】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの走査ヘッドサブアセンブリコンポーネントを示す。
【
図3C】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのベースコンポーネントに結合されたキャリッジコンポーネントを示す。
【
図3D】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのベースコンポーネントに結合された走査ヘッドサブアセンブリコンポーネントの断面図を示す。
【
図3E】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのベースコンポーネントに結合された走査ヘッドサブアセンブリコンポーネントの断面図を示す。
【
図4A】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの走査ヘッドサブアセンブリを示す。
【
図4B】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの走査ヘッドコンポーネントを示す。
【
図5A】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図5B】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図5C】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図5D】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図5E】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドコンポーネントを示す。
【
図5F】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図5G】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図5H】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドサブアセンブリを示す。
【
図6A】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドサブアセンブリおよびリリースゲートコンポーネントを示す。
【
図6B】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドコンポーネントおよびリリースゲートコンポーネントを示す。
【
図6C】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのキャリッジコンポーネントに結合されたニードルガイドコンポーネントおよびリリースゲートコンポーネントを示す。
【
図7A】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置コンポーネントの断面図を示す。
【
図7B】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置コンポーネントの分解図を示す。
【
図8A】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのスリーブコンポーネントを結合したモニタリング装置コンポーネントを示す。
【
図8B】一部の実施形態による、接触検知およびガイダンスシステムのベースコンポーネントに結合されるのに備えてドックによって受容されたモニタリング装置コンポーネントを示す。
【
図9A】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置のグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図9B】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置のグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図9C】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置のグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図9D】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置のグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図9E】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置のグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図9F】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムのモニタリング装置のグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図10A】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの使用方法を示すフローチャートを示す。
【
図10B】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの使用方法を示す。
【
図10C】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの使用方法を示す。
【
図10D】一部の実施形態による接触検知およびガイダンスシステムの使用方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本明細書において、接触検知およびニードルガイダンスシステムの実施形態が提供される。一部の実施形態において、接触検知およびニードルガイダンスシステムは、走査トラックに沿った移動を容易にするキャリッジに搭載された走査ヘッドを備えるスライド式システムである。一部の実施形態において、接触検知およびニードルガイダンスシステムは、必要に応じて患者の対象場所へのニードルのマーキングおよび/または挿入を容易にするために、圧力マップおよび整列ガイドインジケータを表示するモニタリング装置をさらに備える。
【0042】
I.スライド式接触検知およびニードルガイダンスシステム
一部の実施形態によれば、接触検知装置はスライド式接触検知システムである。スライド式接触検知システムおよび関連コンポーネントが
図1~8Bに示されている。一部の実施形態において、接触検知システムは、過去およびリアルタイムの画像の可視化を含むため、非スライド式接触検知装置と比較して、対象物の生体組織表示用画像の構築には、より小さなセンサアレイを必要とする。
【0043】
図1は、一部の実施形態による接触検知システム100を示している。一部の実施形態において、接触検知システム100は、ベース110から着脱可能なモニタ装置150を備える。一部の実施形態において、スライダー接触検知装置100は、走査ヘッド125およびキャリッジ130を備える走査ヘッドサブアセンブリを備える。一部の実施形態において、走査ヘッド125は、ユーザが患者の皮膚表面に対して走査ヘッド125を押し当て、センサアレイ(例えば、
図4に示されたセンサアレイ435)を押下できるように構成されたキャリッジ130と組み合わさっている。一部の実施形態において、ベース110は走査トラック145を備える。一部の実施形態において、走査トラックは、ある距離に沿って(例えば、患者の椎骨に沿って)走査ヘッドサブアセンブリを移動するように構成される。
【0044】
一部の実施形態において、キャリッジ130によって、走査ヘッド125およびセンサアレイはある距離にわたって(例えば、椎骨に沿って3インチ)移動可能になる。一部の実施形態において、走査ヘッド125は約0.5インチ~約10インチの距離を移動される。一部の実施形態において、走査ヘッド125は、少なくとも約0.5インチの距離を移動される。一部の実施形態において、走査ヘッド125は最大約10インチの距離を移動される。一部の実施形態において、走査ヘッド125は、約0.5インチ~約1インチ、約0.5インチ~約2インチ、約0.5インチ~約3インチ、約0.5インチ~約4インチ、約0.5インチ~約5インチ、約0.5インチ~約6インチ、約0.5インチ~約7インチ、約0.5インチ~約8インチ、約0.5インチ~約9インチ、約0.5インチ~約10インチ、約1インチ~約2インチ、約1インチ~約3インチ、約1インチ~約4インチ、約1インチ~約5インチ、約1インチ~約6インチ、約1インチ~約7インチ、約1インチ~約8インチ、約1インチ~約9インチ、約1インチ~約10インチ、約2インチ~約3インチ、約2インチ~約4インチ、約2インチ~約5インチ、約2インチ~約6インチ、約2インチ~約7インチ、約2インチ~約8インチ、約2インチ~約9インチ、約2インチ~約10インチ、約3インチ~約4インチ、約3インチ~約5インチ、約3インチ~約6インチ、約3インチ~約7インチ、約3インチ~約8インチ、約3インチ~約9インチ、約3インチ~約10インチ、約4インチ~約5インチ、約4インチ~約6インチ、約4インチ~約7インチ、約4インチ~約8インチ、約4インチ~約9インチ、約4インチ~約10インチ、約5インチ~約6インチ、約5インチ~約7インチ、約5インチ~約8インチ、約5インチ~約9インチ、約5インチ~約10インチ、約6インチ~約7インチ、約6インチ~約8インチ、約6インチ~約9インチ、約6インチ~約10インチ、約7インチ~約8インチ、約7インチ~約9インチ、約7インチ~約10インチ、約8インチ~約9インチ、約8インチ~約10インチ、または約9インチ~約10インチの距離を移動される。一部の実施形態において、走査ヘッド125は、約0.5インチ、約1インチ、約2インチ、約3インチ、約4インチ、約5インチ、約6インチ、約7インチ、約8インチ、約9インチ、または約10インチの距離を移動される。
【0045】
一部の実施形態において、ユーザ(つまり、底面)に対して走査ヘッド125の遠位側の表面はセンサアレイを備える。一部の実施形態において、走査ヘッド125は、走査ノブ120を受容するように構成される。一部の実施形態において、センサアレイ(例えば、
図4に示されたセンサアレイ435)は、走査ヘッド120の底面に搭載される。一部の実施形態において、センサアレイが提供される走査ヘッド125の底面または遠位面は、触診を模倣し、かつセンサアレイの検知要素またはセンサから生成された圧力マップの脊椎解像度を最適化するように設計されたサイズおよび曲率を有する。一部の実施形態において、走査ヘッドの底面は、長さ約30mmおよび幅約21mmである。一部の実施形態において、走査ヘッドの底面はおよそ37.5mmの曲率半径を有する。一部の実施形態において、走査ヘッドがキャリッジに対して(つまり、Z軸に沿って)ベース110の底面に向かって移動するように、走査ヘッド125は押し当てられてもよい。
【0046】
図1に示されているように、接触検知システム100のベース110はグリップ部170を備えてもよい。一部の実施形態において、グリップ部170はベース110に可逆的に取り付け可能である。一部の実施形態において、ユーザはグリップ部170を把持し、患者に対して装置を安定させる。一部の実施形態において、グリップ部170は、自転車のグリップと同様に、ベース110の一方の側に延びる人間工学的ハンドルである。一部の実施形態において、グリップ部170はベースの左側に延びて、ユーザが右手で走査ヘッド125を係合させながら左手でグリップ部170を把持できるようにする。別の実施形態において、グリップ部170はベースの右側に延びて、ユーザが左手で走査ヘッド125を係合させながら右手でグリップ部170を把持できるようにする。
【0047】
一部の実施形態において、接触検知装置のベース110はサポート140を備える。一部の実施形態において、サポート140は、脊椎との整列を容易にする、接触検知装置の正中線用インジケータ112を備える。一部の実施形態において、正中線用インジケータ112はベース110の本体上に提供される。一部の実施形態において、接触検知装置の正中線用インジケータ112は整列ガイドをさらに備える。一部の実施形態において、インジケータは色付きの切込みである。一部の実施形態において、正中線インジケータ112はキャリッジ130上に提供される。一部の実施形態において、正中線インジケータは走査ノブ120上に提供される。
【0048】
一部の実施形態において、走査ヘッドサブアセンブリは、走査ヘッド125と、走査ノブ120と、キャリッジ130とを備える。一部の実施形態において、接触検知装置100は走査トラック145を備える(
図2Aの245も参照)。一部の実施形態において、走査トラック145はベース110の一部である。一部の実施形態において、走査トラック145は、ベース110に組み付けられた取り外し可能な部分である。一部の実施形態において、走査トラック145は、患者の皮膚表面に沿ってキャリッジ130および走査ヘッド125を移動させるように構成されたトラック145を備える。一部の実施形態において、走査トラック145は、キャリッジ130を受容するように構成される。一部の実施形態において、キャリッジ130は走査トラック145に嵌まる。一部の実施形態において、走査トラック145は、走査ヘッド125がキャリッジに対して押し当てられ、かつ走査トラックに沿って現在位置にキャリッジをロックする場合に、キャリッジ130の突起と整合する弾性ストリップを備える。
【0049】
一部の実施形態において、走査トラック145は約2.5インチ~約3インチであり、トラックに沿ったキャリッジ130の進行を可能にする。一部の実施形態において、走査トラックの長さは、連続する棘突起の上部と底部間の距離に基づく。一部の実施形態において、走査トラック145は約1cm~約10cmの長さを有する。一部の実施形態において、走査トラック145は少なくとも約1cmの長さを有する。一部の実施形態において、走査トラック145は、最大約10cmの走査ヘッド進行距離を許容する。一部の実施形態において、走査トラック145は、約1cm~約2cm、約1cm~約3cm、約1cm~約4cm、約1cm~約5cm、約1cm~約6cm、約1cm~約7cm、約1cm~約8cm、約1cm~約9cm、約1cm~約10cm、約2cm~約3cm、約2cm~約4cm、約2cm~約5cm、約2cm~約6cm、約2cm~約7cm、約2cm~約8cm、約2cm~約9cm、約2cm~約10cm、約3cm~約4cm、約3cm~約5cm、約3cm~約6cm、約3cm~約7cm、約3cm~約8cm、約3cm~約9cm、約3cm~約10cm、約4cm~約5cm、約4cm~約6cm、約4cm~約7cm、約4cm~約8cm、約4cm~約9cm、約4cm~約10cm、約5cm~約6cm、約5cm~約7cm、約5cm~約8cm、約5cm~約9cm、約5cm~約10cm、約6cm~約7cm、約6cm~約8cm、約6cm~約9cm、約6cm~約10cm、約7cm~約8cm、約7cm~約9cm、約7cm~約10cm、約8cm~約9cm、約8cm~約10cm、または約9cm~約10cmの長さを有する。一部の実施形態において、走査トラック145は、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、または約10cmの長さを有する。
【0050】
一部の実施形態において、サポートの底面と、走査ヘッド130の遠位面に提供されたセンサアレイ135との間に間隙距離が提供されるように、走査ヘッド130はサポート140の底面から離れて、接触検知装置100の近位側に向けて付勢される。一部の実施形態において、間隙距離は約1.8mmである。一部の実施形態において、サポートと走査ヘッドの遠位面間の間隙距離は約0.1cm~約5cmである。一部の実施形態において、サポートと走査ヘッドの遠位面間の間隙距離は、約0.1cm~約0.5cm、約0.1cm~約1cm、約0.1cm~約1.5cm、約0.1cm~約2cm、約0.1cm~約2.5cm、約0.1cm~約3cm、約0.1cm~約3.5cm、約0.1cm~約4cm、約0.1cm~約4.5cm、約0.1cm~約5cm、約0.5cm~約1cm、約0.5cm~約1.5cm、約0.5cm~約2cm、約0.5cm~約2.5cm、約0.5cm~約3cm、約0.5cm~約3.5cm、約0.5cm~約4cm、約0.5cm~約4.5cm、約0.5cm~約5cm、約1cm~約1.5cm、約1cm~約2cm、約1cm~約2.5cm、約1cm~約3cm、約1cm~約3.5cm、約1cm~約4cm、約1cm~約4.5cm、約1cm~約5cm、約1.5cm~約2cm、約1.5cm~約2.5cm、約1.5cm~約3cm、約1.5cm~約3.5cm、約1.5cm~約4cm、約1.5cm~約4.5cm、約1.5cm~約5cm、約2cm~約2.5cm、約2cm~約3cm、約2cm~約3.5cm、約2cm~約4cm、約2cm~約4.5cm、約2cm~約5cm、約2.5cm~約3cm、約2.5cm~約3.5cm、約2.5cm~約4cm、約2.5cm~約4.5cm、約2.5cm~約5cm、約3cm~約3.5cm、約3cm~約4cm、約3cm~約4.5cm、約3cm~約5cm、約3.5cm~約4cm、約3.5cm~約4.5cm、約3.5cm~約5cm、約4cm~約4.5cm、約4cm~約5cm、または約4.5cm~約5cmである。一部の実施形態において、サポートと走査ヘッドの遠位面間の間隙距離は約0.1cm、約0.5cm、約1cm、約1.5cm、約2cm、約2.5cm、約3cm、約3.5cm、約4cm、約4.5cm、または約5cmである。一部の実施形態において、サポートと走査ヘッドの遠位面間の間隙距離は少なくとも約0.1cm、約0.5cm、約1cm、約1.5cm、約2cm、約2.5cm、約3cm、約3.5cm、約4cm、または約4.5cmである。一部の実施形態において、サポートと走査ヘッドの遠位面間の間隙距離は最大約0.5cm、約1cm、約1.5cm、約2cm、約2.5cm、約3cm、約3.5cm、約4cm、約4.5cm、または約5cmである。
【0051】
図2Aおよび
図2Bは、ベースコンポーネント210の実施形態を示している。一部の実施形態において、ベース210は再利用可能である。一部の実施形態において、ベース210は使い捨て可能である。一部の実施形態において、ベース210は医療用射出成形プラスチックからなる。一部の実施形態において、ベース210は4つの部分からなる。一部の実施形態において、ベース210はハンドル270を備える。一部の実施形態において、第2のコンポーネントはハンドル275の底部を形成する。一部の実施形態において、ベースはサポート240をさらに備える。一部の実施形態において、サポート240は、本明細書においてさらに開示されるように、センサアレイおよび/または位置センサをモニタリング装置に電気接続するためのフレキシブルプリント基板およびインタフェース295を収容する。一部の実施形態において、サポートは正中線インジケータ212を備える。ベースのコンポーネント同士は圧入ばめを介して組み合わされてもよい。ベースのコンポーネント同士は、接着剤、またはねじなどの1つ以上の締結装置によって共に固定されてもよい。
【0052】
一部の実施形態において、サポート240は底面に患者接触機構を備える。一部の実施形態において、患者接触機構は装置の配置および安定化のために構成される。一部の実施形態において、患者接触機構は、使用中の装置の滑りを防止するように構成される。一部の実施形態において、患者接触機構は、真空、接着剤、粘着性基板、ボトムパッド、またはベルト機構を採用する。
【0053】
一部の実施形態において、ボトムパッド250は、患者に接触するベース210の表面を形成する。一部の実施形態において、ボトムパッド250は、約25~約35ショアAの硬度を有する。一部の実施形態において、ボトムパッド250は、約10ショアA~約40ショアAの硬度を有する。一部の実施形態において、サポート240の底面は、約10ショアA~約15ショアA、約10ショアA~約20ショアA、約10ショアA~約25ショアA、約10ショアA~約30ショアA、約10ショアA~約35ショアA、約10ショアA~約40ショアA、約15ショアA~約20ショアA、約15ショアA~約25ショアA、約15ショアA~約30ショアA、約15ショアA~約35ショアA、約15ショアA~約40ショアA、約20ショアA~約25ショアA、約20ショアA~約30ショアA、約20ショアA~約35ショアA、約20ショアA~約40ショアA、約25ショアA~約30ショアA、約25ショアA~約35ショアA、約25ショアA~約40ショアA、約30ショアA~約35ショアA、約30ショアA~約40ショアA、または約35ショアA~約40ショアAの硬度を有する。一部の実施形態において、サポート240の底面は、約10ショアA、約15ショアA、約20ショアA、約25ショアA、約30ショアA、約35ショアA、または約40ショアAの硬度を有する。一部の実施形態において、サポート240の底面は、少なくとも約10ショアA、約15ショアA、約20ショアA、約25ショアA、約30ショアA、または約35ショアAの硬度を有する。一部の実施形態において、サポート240の底面は、最大約15ショアA、約20ショアA、約25ショアA、約30ショアA、約35ショアA、または約40ショアAの硬度を有する。一部の実施形態において、ボトムパッドは弾性ベースである。一部の実施形態において、ボトムパッドは約132mmの長さを有する。
【0054】
一部の実施形態において、ベース110のサポート240は湾曲している。一部の実施形態において、サポート240の患者接触面は、1つ以上の椎骨の屈曲に適合するように、下向きに凹状の湾曲を有する。一部の実施形態において、(走査トラックの方向に平行な)長手方向の下向きに凹状の湾曲の半径はおよそ1mである。
【0055】
一部の実施形態において、サポート240の患者接触面は、胸腰筋膜間の組織に適合するように上向きに凹状の湾曲を有する。一部の実施形態において、サポート240の患者接触面は、中外測方向の適合を最適化するM字状の湾曲を有する。
【0056】
一部の実施形態において、サポート240は、ユーザの非利き手用のグリップエリアを備える。一部の実施形態において、グリップエリアは、正面から見てサポート240の左側である。一部の実施形態において、グリップエリアは丸みを帯びている。一部の実施形態において、グリップエリアは複数の材料を備える。一部の実施形態において、グリップエリアは、握りを改良するアンダーカットを備える。一部の実施形態において、グリップエリアは、サポート240が組み付けられた取り外し可能なパームパッドである。一部の実施形態において、異なるサイズおよびグリップの取り外し可能なパームパッドが使用可能である。
【0057】
A.キャリッジ
一部の実施形態において、接触検知装置はキャリッジ330を備える。
図3Aを参照すると、キャリッジ330の実施形態が示されている。一部の実施形態において、キャリッジ330は整列ガイド336を備える。一部の実施形態において、整列ガイドは、キャリッジの前側に提供され、キャリッジに固定される。他の実施形態において、整列ガイドは、キャリッジに取り外し可能に取り付けられてもよく、キャリッジの後側に置かれてもよく、および/または走査トラックと反対のキャリッジの側に置かれてもよい。整列ガイド336はシリンジ・ニードル結合体用ガイドとして構成されてもよい。整列ガイド336は、マーキング機器による対象場所のマーキングを支援するガイドとして構成されてもよい。
【0058】
一部の実施形態において、キャリッジ330は、走査トラックと係合する1つ以上の突起344、346を備える。一部の実施形態において、突起344は、走査トラックの内面と係合するレッジを備える。一部の実施形態において、キャリッジと走査トラックとの結合により摩擦力が生じる。摩擦力は、装置がある角度で位置決めされて操作される場合に、走査トラックに対するキャリッジの移動を防止可能である。一部の実施形態において、キャリッジを走査トラックに沿って移動させるには、およそ0.5~0.8ポンド(lbs)の力が必要とされる。
【0059】
一部の実施形態において、キャリッジ330は、走査ヘッドが押し当てられている場合に弾性ストリップと係合し、かつ走査トラックに沿ったキャリッジの移動を防止するように構成された1つ以上のロッキングタブ348を備える。一部の実施形態において、ロッキングタブ348は、弾性ストリップと係合する1つ以上の尖った突起を具備する。
【0060】
一部の実施形態において、キャリッジ330は、ニードルガイドアタッチメントを可逆的に受容するように構成された1つ以上のニードルガイドタブ343をさらに備える。キャリッジは、リリースゲートを受容する1つ以上のリリースゲート取付け突起347をさらに備えてもよい。
【0061】
一部の実施形態において、キャリッジ330は、走査ヘッドを接触検知装置の近位側に向けて付勢するスプリングをガイドするように構成されたスプリングガイド322を備える。一部の実施形態において、スプリングガイドは、スプリングの一方の端に接触する上面と、スプリングの保持を助ける側壁とを備える。スプリングガイド322の側壁および/または上面は、スプリングをより良好に保持するために凹状またはへこみのある表面を備えてもよい。
【0062】
B.走査ヘッドサブアセンブリ
一部の実施形態において、
図3Bに示されているように、走査ヘッドサブアセンブリはキャリッジ330および走査ヘッド325を備える。走査ヘッドサブアセンブリは、センサアレイおよびフレキシブルセンサプリント基板をさらに備えてもよい。一部の実施形態において、走査ヘッドは、ユーザが患者の皮膚表面に走査ヘッドを押し当てるための表面を有する走査キャップまたはノブ320をさらに備える。一部の実施形態において、キャリッジ330は、走査ヘッド325の1つ以上の側面に可逆的に固定される。
【0063】
一部の実施形態によると、走査ヘッドサブアセンブリは、センサおよびセンサプリント基板(PCB)が搭載された走査ヘッドの本体を備える。走査ヘッドの長さは、アンロード位置に対して最大およそ2.5cmの組織貫通を許容するように、一体型スプリングを介して調整可能である。加えて、静止位置において、走査ヘッドの底面は、走査用間隙を提供する隆起位置にある。
【0064】
図3C~3Eを参照すると、一部の実施形態において、キャリッジ330が走査トラックと組み合わさることによって、走査ヘッド325が走査トラックに沿って移動可能になる。一部の実施形態において、キャリッジ330は走査トラックに挿入され、脊椎に沿って走査ヘッド325を横断させるために使用される。一部の実施形態において、キャリッジはトラックに磁気的に組み合わされる。一部の実施形態において、キャリッジ330と走査トラックとの組み合わせは、あらかじめ圧縮したスプリングの使用によってさらに強化される。一部の実施形態において、シリコーンまたは他の材料が、摩擦を生じ、かつ組み合わせをサポートするために、キャリッジ330と走査トラック間のスライド面上で使用される。
【0065】
一部の実施形態において、キャリッジの上部突起344はベースの上部トラック364内に嵌合する。一部の実施形態において、キャリッジの下部突起346はベースの下部トラック366内に嵌合する。上部突起および下部突起とトラックとの組み合わせは、依然としてキャリッジの走査トラックに沿った移動を可能にしつつ、キャリッジ330の安定化を可能にする。
【0066】
図3Dおよび3Eは、一部の実施形態による接触検知装置の断面図を示している。一部の実施形態によると、
図3Dは、(ユーザに対しる)近位端にまったく力が印加されていない場合の走査ヘッド325を示している。対照的に、
図3Eは、一部の実施形態による、(ユーザに対しる)近位端に力が印加されている場合の接触検知装置の断面図を示す。すなわち、
図3Eは、一部の実施形態による、ユーザが走査ノブ320を押下し、走査ヘッド325および取り付けられているセンサアレイ335を(例えば、患者の皮膚の表面に)押し当てる際の接触検知装置を示す。すなわち、
図3Eは、一部の実施形態による、
図3Dに示されている走査ヘッドサブアセンブリのZ軸に沿った初期位置または深度と比較して、Z軸に沿ってより低い位置または深度にある走査ヘッドサブアセンブリを示す。より低い位置は、押し当て位置と称されてもよい。
【0067】
一部の実施形態において、キャリッジは、走査ヘッドが押し当てられている場合に弾性ストリップ358と係合し、かつ走査トラックに沿ったキャリッジの移動を防止するように構成された1つ以上のロッキングタブ348を備える。一部の実施形態において、ロッキングタブ348は、弾性ストリップ358と係合する1つ以上の尖った突起または軸棒を具備する。一部の実施形態において、
図3Eに示されているように、走査ヘッド325は、ロッキングタブ348と係合する角度付きレッジ328を備えることによって、尖った突起を弾性ストリップにプッシュし、前方向または後方向、あるいは近位方向または遠位方向の(つまり、
図1に示されたY軸に沿った)キャリッジおよび走査ヘッドの移動を防止する。
【0068】
一部の実施形態において、装置は深度ロックを備える。一部の実施形態において、深度ロックによって、走査ヘッドの位置がキャリッジに対してある深度でロックされる。一部の実施形態において、走査ノブは、キャリッジに対するロック位置から走査ヘッドをリリースするように構成されたボタンを備える。一部の実施形態において、走査ノブは、トラックに沿ったロック位置からキャリッジをリリースするように構成されたボタンを備える。一部の実施形態において、トラックに沿った、またはキャリッジに対する位置での走査ヘッドのロックを警告するインジケータが存在する。一部の実施形態において、走査ヘッドの移動は自動化される。一部の実施形態において、走査ヘッドの移動は非自動化され、ユーザによって制御される。一部の実施形態において、走査ヘッドの移動は、ボタンを介してユーザによって制御される。一部の実施形態において、近位および遠位方向の移動は、走査ノブの上部にある機構によって制御される。一部の実施形態において、走査トラックに沿った移動は、走査ノブの側部にある機構によって制御される。一部の実施形態において、走査トラックに沿った移動は、プッシュボタンを介してユーザによって制御される。
【0069】
一部の実施形態において、接触検知装置は位置センサ375(
図3Dにおいては575)を備える。一部の実施形態において、位置センサは、走査トラックに対するキャリッジ330の位置を追跡する。一部の実施形態において、位置センサは、ホール効果センサなどの磁気リニアエンコーダであるが、これに限らない。一部の実施形態において、位置センサは、2つの端部接続部端部接続部に対して調整可能な分圧器を形成し、かつ軸に沿ったワイパーの位置に比例した抵抗を出力する、ワイパー接触部ワイパー接触部が線形軸または回転軸に接続されたポテンショメータである。一部の実施形態において、基準電圧が固定端部接続部に印加され、出力電圧は、ワイパー接触部が軸に沿って移動する際に、そこから取られる。一部の実施形態において、出力電圧はモニタリング装置のPCBAに入力される。一部の実施形態において、出力電力は、フレキシブルプリント基板(例えば、
図4Bに示されているフレキシブルPCB470)を介して位置センサからモニタリング装置のPCBAに伝わる。
【0070】
一部の実施形態において、接触検知装置は、出力電圧をワイパーの相対位置に変換するコンピュータプログラムを備える。一部の実施形態において、位置センサ375は、走査中に出力電圧が走査ヘッド325の位置に比例するように、走査トラックに平行なベースに一体化され、かつ走査ヘッド325のカットにワイパーが挿入されたスライドポテンショメータである。一部の実施形態において、算出された位置は、モニタリング装置に表示されたリアルタイムの圧力マップに表示または反映され、走査プロセス中に圧力マップの構築をサポートするために使用される。一部の実施形態において、位置センサは、別個のワイパーが走査ヘッド325に取り付けられたリニアポテンショメータである。一部の実施形態において、位置センサは、フレームに1つ以上のホール効果センサがある磁気リニアエンコーダである。一部の実施形態において、位置センサは光学リニアエンコーダである。一部の実施形態において、位置センサは飛行時間センサである。
【0071】
図3Dおよび3Eにさらに示されている一部の実施形態において、接触検知装置は位置センサ375を備える。一部の実施形態において、位置センサは、走査トラックに対するキャリッジの位置を追跡する。一部の実施形態において、位置センサは、2つの端部接続部に対して調整可能な分圧器を形成し、かつ軸に沿ったワイパーの位置に比例した抵抗を出力する、ワイパー接触部が線形軸または回転軸に接続されたポテンショメータである。一部の実施形態において、基準電圧が固定端部接続部に印加され、出力電圧は、ワイパー接触部が軸に沿って移動する際に、そこから取られる。
【0072】
一部の実施形態において、接触検知装置は、出力電圧をワイパーの相対位置に変換するコンピュータプログラムを備える。一部の実施形態において、位置センサ375は、走査中に出力電圧が走査ヘッド325の位置に比例するように、走査トラックに平行なベースに一体化され、かつ走査ヘッド325のカットにワイパーが挿入されたスライドポテンショメータである。一部の実施形態において、算出された位置は、モニタリング装置に表示されたリアルタイムの圧力マップに表示または反映される。一部の実施形態において、位置センサは、別個のワイパーが走査ヘッドキャリッジに取り付けられたリニアポテンショメータである。一部の実施形態において、位置センサは、フレームに1つ以上のホール効果センサがある磁気リニアエンコーダである。一部の実施形態において、位置センサは光学リニアエンコーダである。一部の実施形態において、位置センサは飛行時間センサである。
【0073】
図3Dおよび3Eをさらに参照すると、スプリング365が走査ヘッド325とキャリッジ330の間に配置される。一部の実施形態において、キャリッジ330は、走査ヘッドを接触検知装置の近位側に向けて付勢するスプリングをガイドするように構成されたスプリングガイド322を備える。一部の実施形態において、スプリング365は、走査ヘッド325の表面から延びる突起370によって受容される。一部の実施形態において、突起は走査ノブ320の表面から延びてもよい。一部の実施形態において、諸条件に対する、走査ヘッド325が進行する深度は、突起370とガイド322間の距離によって判断される。一部の実施形態において、突起370がガイド322に接触すると、走査ヘッド325の進行は制限される。
【0074】
一部の実施形態において、スプリングは、約2.5cmの範囲で走査ヘッドが組織に押し当てられるのを容易にする。一部の実施形態において、走査ヘッドは、走査ヘッドまたは走査ノブの上部に下方向圧力を印加することによって押し当てられる。一部の実施形態において、走査ヘッドは、前方または後方への圧力を走査ヘッドに印加することによって走査トラックに沿って移動される。
【0075】
C.センサアレイ
図4Aは、一部の実施形態による、キャリッジ430と組み合わされた走査ヘッド425上に提供されたセンサアレイ435を備える走査ヘッドサブアセンブリを示している。一部の実施形態において、走査ヘッドの前後の縁は、走査ヘッドが皮膚表面に沿ってより円滑に横断できるようにするために、丸められている。一部の実施形態において、走査ヘッド底部の前後の縁は、走査ヘッドが皮膚表面に沿ってより円滑に横断できるようにするために、直径約8mmでフィレットされる。一部の実施形態において、直径約10mmのフィレット付きエッジソフナーが、走査ヘッド底面の前後の縁に接続される。一部の実施形態において、センサアレイは接着剤によって走査ヘッドの底面に搭載される。一部の実施形態において、センサの尾部は、キャリッジの側部のクリップにしまわれる。一部の実施形態において、センサの尾部は、走査ヘッドの内側または外側の前方および後方面上の調節穴と整列される。
【0076】
一部の実施形態において、ユーザは、走査ヘッドをキャリッジ430に対して押し当てるために、走査ノブ420上に力を印加するか、これを押下する。一部の実施形態において、ユーザは、走査ヘッドの位置をより低い位置または深度に変更するために、走査ノブ420上に力を印加するか、これを押下する。
【0077】
一部の実施形態において、ユーザは、自身が走査ノブ420に印加した力の量を変更することによって、Z軸に沿って走査ヘッドサブアセンブリの深度を制御する。一部の実施形態において、走査ヘッドサブアセンブリの進行深度は、約0cm~約10cmに及ぶ。一部の実施形態において、走査ヘッドサブアセンブリの進行深度は少なくとも約0cmに及ぶ。一部の実施形態において、走査ヘッドサブアセンブリの深度は最大約10cmに及ぶ。一部の実施形態において、走査ヘッドサブアセンブリの深度は、約0cm~約1cm、約0cm~約2cm、約0cm~約3cm、約0cm~約4cm、約0cm~約5cm、約0cm~約6cm、約0cm~約7cm、約0cm~約8cm、約0cm~約9cm、約0cm~約10cm、約1cm~約2cm、約1cm~約3cm、約1cm~約4cm、約1cm~約5cm、約1cm~約6cm、約1cm~約7cm、約1cm~約8cm、約1cm~約9cm、約1cm~約10cm、約2cm~約3cm、約2cm~約4cm、約2cm~約5cm、約2cm~約6cm、約2cm~約7cm、約2cm~約8cm、約2cm~約9cm、約2cm~約10cm、約3cm~約4cm、約3cm~約5cm、約3cm~約6cm、約3cm~約7cm、約3cm~約8cm、約3cm~約9cm、約3cm~約10cm、約4cm~約5cm、約4cm~約6cm、約4cm~約7cm、約4cm~約8cm、約4cm~約9cm、約4cm~約10cm、約5cm~約6cm、約5cm~約7cm、約5cm~約8cm、約5cm~約9cm、約5cm~約10cm、約6cm~約7cm、約6cm~約8cm、約6cm~約9cm、約6cm~約10cm、約7cm~約8cm、約7cm~約9cm、約7cm~約10cm、約8cm~約9cm、約8cm~約10cm、または約9cm~約10cmに及ぶ。一部の実施形態において、走査ヘッドサブアセンブリの深度73は約0cm、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、または約10cmに及ぶ。
【0078】
一部の実施形態において、センサアレイ435は、圧力検知を可能にする較正されたカスタムスクリーン印刷されたセンサアレイである。このアレイは2枚の薄いポリエステルシートからなってもよく、各シートの内面に導電性の銀のトレースが行パターンと列パターンにそれぞれ堆積されている。列と行の各交点は、可変抵抗器として作用し、かつその抵抗が、印加された負荷とは逆に変化する検知要素を形成する。信号が1つの行を介して全部の列に送られることが可能である。電流は、1つの行を励起して、残りを接地することによって、所与の検知要素からその列を介して測定可能である。電流は、検知要素の抵抗を表す電圧に変換可能である。これらの検知要素の逐次走査によって、接触検知装置が配置されている椎骨または他の表面の圧力分布の2Dマッピングが可能になる。一部の実施形態において、センサアレイの隣接するセンサ間の間隔は、第1のセンサの中心から隣接するセンサの中心まで、つまり中心間間隔で測定される。一部の実施形態において、中心間間隔は約1.9mmであり、これによって、観察された棘間空間の最低端を効果的に解像する。一部の実施形態において、センサは、平均印加圧力20psiに較正され、これによって、肥満患者の骨標識構造を効果的に解像する。アレイは、そのアクティブ領域に及ぶ接着剤層を介して走査ヘッドの底面に搭載される。
【0079】
一部の実施形態において、走査ヘッドの底面は、センサアレイ用プラットフォームとして作用する。一部の実施形態において、センサアレイは、1.9mm間隔で11行9列のセンサを有する。一部の実施形態において、センサアレイは、1.9mm間隔で12行8列のセンサを有する。一部の実施形態において、走査ヘッドの底面は湾曲している。一部の実施形態において、走査ヘッドの底面は、椎骨の底面と反対側に、半径約75mmの湾曲を有する。一部の実施形態において、走査ヘッドの底面は約20×16mmである。一部の実施形態において、走査ヘッドの底面は約30mm×21mmである。一部の実施形態において、センサアレイのアクティブ検知領域は22mm(12行)×15mm(8列)である。一部の実施形態において、センサアレイのアクティブ検知領域はおよそ350mm2である。一部の実施形態において、走査ヘッドの遠位面上に提供されたセンサアレイの表面積はおよそ650mm2である。
【0080】
図4Bは、一部の実施形態による、走査ヘッド425上に提供されたセンサアレイ435を備える走査ヘッドサブアセンブリを示している。
図4Bは、一部の実施形態によるフレキシブルプリント基板(PCB)470をさらに示している。一部の実施形態において、
図4Bに示すように、接触検知装置はフレキシブルプリント基板(PCB)470をさらに備える。一部の実施形態において、フレックスPCB470が走査ヘッド425に搭載され、かつセンサ端末においてセンサアレイ435に接続されることによって、センサは、ベースおよびモニタ装置のインタフェースにおけるマルチプレクサ回路を含む下流電子機器とインタフェース接続できる。一部の実施形態において、センサアレイは、異方性導電性接着剤でフレキシブルPCBに接続される。一部の実施形態において、フレキシブルPCBがyおよびz軸に沿って自由に移動するようにすることで、スキャナのスライドおよびプッシュをサポートすることができる。
図4Bはまた、一部の実施形態による位置センサ475を示している。一部の実施形態において、位置センサ475は、走査中に出力電圧が走査ヘッド425の位置に比例するように、キャリッジが走査トラックに沿って移動する方向に平行なベースに一体化され、かつ走査ヘッド425のカットにワイパーが挿入されたスライドポテンショメータである。一部の実施形態において、算出された位置は、モニタリング装置に表示されたリアルタイムの圧力マップに表示または反映され、走査プロセス中に圧力マップの構築をサポートするために使用される。一部の実施形態において、位置センサは、別個のワイパーが走査ヘッド425に取り付けられたリニアポテンショメータである。一部の実施形態において、位置センサは、フレームに1つ以上のホール効果センサがある磁気リニアエンコーダである。一部の実施形態において、位置センサは光学リニアエンコーダである。一部の実施形態において、位置センサは飛行時間センサである。
【0081】
D.ニードルガイドおよび制限器
図5A~5Eは、一部の実施形態による、接触検知装置のキャリッジに取り外し可能に着脱可能なニードルガイド・ニードル深度制限器サブアセンブリ560を示している。一部の実施形態において、ニードルガイドサブアセンブリ560は、ニードルガイド540と、深度制限器570と、コネクタ580とを備える。一部の実施形態において、ニードルガイド540はキャリッジ530に取り外し可能に取り付けられる。ニードルガイドは、(
図5Dに示されているように)ニードルガイドサブアセンブリ560の追加コンポーネントなしのスタンドアロン型コンポーネントとして使用されてもよい。一部の実施形態において、ニードルガイドは1つ以上のニードルガイドタブ543(
図3Aおよび3Bの343も参照)によって受容され、この場合、ニードルガイドはキャリッジ上にスライドされ、当該ニードルガイドタブ543によって適所に保持される。
【0082】
一部の実施形態において、ニードルガイド540の一部がキャリッジ530の整列ガイド536に挿入される。一部の実施形態において、ニードルガイド540のスロット548の少なくとも一部が整列ガイド536に挿入される。一部の実施形態において、ニードルガイド540がキャリッジに結合される場合、ニードルガイドおよび整列ガイドは共通の中心軸537を共有することになる。一部の実施形態において、深度制限器570も、整列ガイドおよび/またはニードルガイドと共通の中心軸を共有することになる。一部の実施形態において、ニードルガイドは、センサアレイと共通の中心軸を共有することになる。一部の実施形態において、モニタ上に描写された照準線または対象が、(キャリッジに挿入結合された場合)整列ガイドの中心軸およびニードルガイドの中心軸を正確に表すように、また、モニタリング装置に表示された照準線が、ニードルガイドまたは深度制限器が利用される場合に、対象部位または挿入部位を正確に描写するように設計される。一部の実施形態において、整列ガイドの中心は、センサアレイの中心から固定距離にある。一部の実施形態において、整列ガイドの中心は、センサアレイの中心から約24mmにある。ニードルガイドが挿入されていない整列ガイド536は、サージカルマーカーをガイドするマーカーガイドとして、あるいは表面に対象部位または挿入部位をマークする他のマーカーとして作用してもよい。一部の実施形態において、一体型ニードルガイドサブアセンブリを具備する接触検知装置は、近位側から見た場合、識別された対象部位周辺の直径約15mmの円の約67%より広くはブロックしない。
【0083】
ニードルガイドサブアセンブリ560は、深度制限器570が整列ニードルガイド540上およびこの中にスライドされるか、ニードルガイド540と整列されずに、これから離れて移動可能に構成されてもよい。一部の実施形態において、コネクタプレート541およびコネクタ580の結合によって、深度制限器は横方向に約12mm移動可能になる。一部の実施形態において、ニードルガイドサブアセンブリは、深度制限器が昇降可能であるように(つまり、ユーザに近い位置に持ち上げられ、ユーザから遠い位置に下げられるように)構成される。一部の実施形態において、ニードルガイドコンポーネントはコネクタプレート541をさらに備える。一部の実施形態において、コネクタプレート541はスロット542を備える。一部の実施形態において、コネクタ580は、ニードルガイド540のコネクタプレート541のスロット542によって受容される突起582を備える。一部の実施形態において、コネクタプレート541は、コネクタから延びるオーバーハング585によって形成されたコネクタの一部に挿入される。コネクタプレート541は、コネクタ580を安定化させる1つ以上の突起543を備えてもよい。
【0084】
図5Dは、コネクタ580とニードルガイド540のコネクタプレート541との結合の詳細図を示している。一部の実施形態において、コネクタプレートのスロット542は、スロットの端部で突起582を適所にロックするタブ544を備える。一部の実施形態において、ユーザによって印加された十分な力がタブ544を緩和することによって、コネクタ580がコネクタプレート541に沿って移動されるようにしてもよい。一部の実施形態において、コネクタはアパーチャ583を備える。アパーチャは、ユーザ用のグリップポイントを提供してもよい。アパーチャによってユーザは、コネクタ580がコネクタプレート541に適切に結合されている様子を見ることができる。一部の実施形態において、コネクタ580は取り外しタブとして作用する。
【0085】
一部の実施形態において、コネクタプレート541は、ユーザが把持する表面を提供し、かつキャリッジ530からニードルガイド540を除去する取り外しタブとして作用する。一部の実施形態において、ニードルガイド540は、ニードル・シリンジ結合体を保持およびガイドするように構成される。一部の実施形態において、ニードルガイドは整列ガイド536内に配置される。一部の実施形態において、ニードルガイド540は、ニードルまたはイントロデューサのシリンジまたはハブをサポートするために遠位端547に向かって先細りになる近位開口546を備える。一部の実施形態において、先細りは、比較的円錐状の断面を形成する。一部の実施形態において、先細りによって、ニードルは、いずれかの初期侵入経路でニードルガイドチャネルに入ることができる。一部の実施形態において、スロット548がユーザにニードルガイドへの横方向アクセスを提供することによって、ニードルが患者の皮膚表面に配置されている間にユーザが接触検知装置を除去することができる。一部の実施形態において、スロット548は幅約1mm(つまり、直径約1mm)である。一部の実施形態において、ブロック549は、スロット548に対してニードルをガイドする助けとなる。一部の実施形態において、ニードルガイドの近位端は、スロット548へのニードルの挿入を容易にするように面取りされる。
【0086】
一部の実施形態において、ニードルガイドアセンブリは深度制限器570を備える。一部の実施形態において、深度制限器は、コネクタ580に提供されたスロット586によって受容されるように構成された1つ以上の突起572を備える。装置が患者に配置されている場合に、深度制限器が皮膚表面に対して昇降可能になるように、深度制限器570はコネクタ580と結合してもよい。一部の実施形態において、深度制限器は、コネクタ580の凹所587にロックして、制限器を上部位置にロックするロッキング突起577を備える。一部の実施形態において、深度制限器は上部位置および下部位置を備える。一部の実施形態において、リリースタブ588は、ロック位置から制限器をリリースするために押し当てられる。一部の実施形態において、深度制限器570は、ニードルのハブをサポートするために遠位端に向かって先細りする近位開口573を備える。
【0087】
一部の実施形態において、深度制限器570は、棘間靭帯より浅い深度にニードルの挿入深度を制限する。一部の実施形態において、制限器要素は、装置が組織から除去される場合にニードルがその組織において引き続き安全である挿入深度を許容する。一部の実施形態において、制限器要素は、およそ2cmの深度までの挿入を許容する。一部の実施形態において、制限器要素は、最大およそ0.5cm~5cmの挿入深度を許容する。一部の実施形態において、上部位置は、5インチニードルの挿入に利用される。一部の実施形態において、深度制限器は、5インチニードルの挿入深度を約2cm~約5cmに制限する。一部の実施形態において、下部位置は、3.5インチニードルの挿入に利用される。一部の実施形態において、深度制限器は、3.5インチニードルの挿入深度を約2cm~約3.5cmに制限する。一部の実施形態において、深度制限器は、ニードルの挿入深度を、ニードル軸の長さの約3分の1に制限する。一部の実施形態において、深度制限器は摩擦力によって適所に保持され、深度制限器の高さは、上部位置と下部位置の間の種々の位置に設定可能である。一部の実施形態において、制限器は、ユーザが、接触検知装置の底面または走査中の表面から制限器の高さを測定できるように、目盛り付きマーキングを備える。目盛り付きマーキングによって、ユーザはニードルの挿入深度を設定できるようにもなる。一部の実施形態において、制限器の高さの調整は自動化される。
【0088】
一部の実施形態において、深度制限器は、ニードルのハブをサポートするために遠位端574に向かって先細りになる近位開口573を備える。一部の実施形態において、イントロデューサが、深度制限器を使用せずにニードルガイドを介して直接配置される。一部の実施形態において、ニードルガイドは、イントロデューサの挿入深度を約1cmに制限する。一部の実施形態において、深度制限器は、ユーザに深度制限器を把持するポイントを提供し、かつニードルガイドに対する高さまたは位置を調整するためのグリップタブ575を備える。一部の実施形態において、コネクタ580は取り外しタブとして作用する。
【0089】
図5C~5Hはまた、一部の実施形態による、本明細書でさらに説明されるニードルリリースゲート527を示している。一部の実施形態において、リリースゲート527は、キャリッジ530のリリースゲート取付け突起547によって受容される。
【0090】
図5E~5Hは、一部の実施形態によるニードルガイドサブアセンブリの異なる構成または位置を示している。
図5Eに示されるように、ニードルガイド540は、ニードルガイドサブアセンブリの他のコンポーネントなしでキャリッジに受容されてもよい。
図5Fに示されるように、深度制限器570は、下部位置に提供されて、ニードルガイド540と整列せずに移動されることによって、ニードルガイドへのアクセスを可能にしてもよい。
図5Gに示されているように、コネクタ580とニードルガイド540との結合によって、深度制限器570はニードルガイドと整列可能になる。
図5Gは、一部の実施形態による、下部位置にある深度制限器を示している。一部の実施形態において、下部位置は3.5インチニードルを収容するために利用される。
図5Hは、一部の実施形態による、ニードルガイド570と整列され、かつ上部位置にある深度制限器570を示している。一部の実施形態において、上部位置は5インチニードルを収容するために利用される。
【0091】
一部の実施形態において、ニードルガイドは固定角度を有する。一部の実施形態において、ニードルガイドは、患者に垂直に(つまり、z軸に平行に)配向される。一部の実施形態において、ニードルガイドは調整可能な角度を有する。一部の実施形態において、ニードルガイドは、1つ以上のタイプのニードルの挿入に適した1つ以上のトラックを有する。一部の実施形態において、ニードルガイドのトラックは固定直径を有する。一部の実施形態において、ニードルガイドのトラックはおよそ12mmの長さを有する。一部の実施形態において、ニードルガイドの遠位端は、挿入ポイントが可視化されるように、ベースの最低表面からおよそ8mmにある。
【0092】
一部の実施形態において、ニードルガイドは、走査ヘッドの前方または後方にある。一部の実施形態において、ニードルガイドは、走査中に走査ヘッドから横方向にずらされる。一部の実施形態において、ニードルガイドはキャリッジに固定される。一部の実施形態において、ニードルガイドは走査ヘッドに固定される。一部の実施形態において、ニードルガイドは着脱可能である。一部の実施形態において、対象組織場所が識別されると、整列ガイドが対象組織場所に位置決めされるまで、走査ヘッドおよびキャリッジは走査トラックに沿って手動で移動される。一部の実施形態において、対象組織場所が識別されると、ニードルガイドが対象組織場所と整列するまで、走査ヘッドおよびキャリッジはスライド式トラックに沿って自動的に移動される。一部の実施形態において、対象組織場所が識別されると、走査ヘッドおよびキャリッジは除去されて、ニードルガイドは、対象組織場所と整列するように、装置に取り付けられる。一部の実施形態において、リリースゲートおよびニードルガイドのスロットによって、装置は、挿入後にニードルまたはイントロデューサから引き抜き可能になる。一部の実施形態において、ニードルは、走査ヘッド325の前方の場所に挿入される。一部の実施形態において、ニードルは、走査ヘッドの後方の場所に挿入される。
【0093】
図6Aは、一部の実施形態による、リリースゲート627、およびニードルガイドと、コネクタと、深度制限器とを備えるニードルガイドサブアセンブリ660を具備する走査ヘッドサブアセンブリを示している。一部の実施形態において、走査ノブ620は、シリンジと走査サブアセンブリ間に間隙を持たせるために、切欠き629(
図3Bに示されている329も参照)を備える。
【0094】
図6Aにおいて、深度制限器は、一部の実施形態による、ニードルガイドと整列していない状態で示されている。この構成によって、ニードルは、深度制限器が移動されてニードルガイドと整列されない場合に、ニードルガイドに直接配置されるようになってもよい。
図6Bにおいて、深度制限器は、一部の実施形態により、ニードルガイドと整列された状態で示されている。一部の実施形態において、深度制限器がニードルガイドと整列している場合、ニードルガイドおよび深度制限器は共通の中心軸を共有することになる。
【0095】
図6Bおよび6Cは、キャリッジに取り外し可能に取り付けられたニードルリリースゲート627を備える実施形態を示している。一部の実施形態において、リリースゲート627は、リリースゲート取付け突起(
図3A~3Bの347)によって受容される。一部の実施形態において、リリースゲートアタッチメント627は、摩擦ばめを使用する突起によって保持される。一部の実施形態において、約0.2~0.25重量ポンド(lbf)の力が、リリースゲートを開くのに必要とされる。
【0096】
図6Bは、ロック位置にあるニードルリリースゲート627を備える一部の実施形態を示しており、
図6Cは、ロック解除位置にあるニードルリリースゲート627の実施形態を示している。ロック位置において、ニードルリリースゲートは、ニードルガイドと係合されたシリンジ・ニードル結合体の除去を防止できる。一部の実施形態において、リリースゲートはスロット648を遮断することによって、ニードルガイドのトラックとリリースゲートによって形成された完全な外周を作成して、ニードルガイドにニードルを固定する。一部の実施形態において、リリースゲート627は、ニードルガイドタブの外面との締り嵌めによってロック位置に固定される。
【0097】
E.走査ノブ
一部の実施形態において、走査ノブは、走査プロセスをサポートするために、走査ヘッドおよびセンサの(Y軸に沿って印加される力による)スライドおよび(Z軸に沿って印加される力による)プッシュを容易にするように設計される。一部の実施形態において、約0.5~0.8ポンドの力が、走査ヘッドをスライドさせるために必要とされる。一部の実施形態において、スプリングはノブの内面に設置され、これによってキャリッジに対する走査ヘッドの押し当てをサポートする。
【0098】
一部の実施形態において、走査ノブは、3.5および5インチニードルで達成可能な挿入深度を制限可能な1つ以上の制限部を内蔵するように構成されることによって、これらのニードルを重要な構造に挿入する前に装置がこれらのニードルから確実に除去されることを保証する。一部の実施形態において、制限要素は、挿入深度を制限するためにニードルのハブを停止させている間に、ニードルが制限要素を越えられるようにするスロットを備える。一部の実施形態において、制限要素は、ニードル・シリンジ結合体のハブを受容するように構成される。一部の実施形態において、制限要素は、最大およそ0.5cm~4cmの挿入を許容する。一部の実施形態において、許容された挿入深度はニードルの長さに依拠する。一部の実施形態において、許容された挿入深度は調整可能である。一部の実施形態において、走査ノブは走査ヘッドに対して回転可能である。ユーザは、キャリッジに固定または取り付けられてもよい整列ガイド(
図3Aの336参照)と整列させる制限要素を選択するために、走査ノブを回転させてもよい。一部の実施形態において、制限要素は、走査ヘッドサブアセンブリの他のコンポーネントに固定または取り外し可能に取り付けられる。
【0099】
一部の実施形態において、走査ノブの下部にある制限要素は、走査ノブの上部にある制限要素と比較してより短い長さのニードルを制限するために提供される。一部の実施形態において、下部制限要素は、3.5インチニードルの挿入深度を制限するように構成される。一部の実施形態において、上部制限要素は、5インチニードルの挿入深度を制限するように構成される。一部の実施形態において、ニードル・シリンジ結合体の挿入深度を制限しないように走査ノブとニードル・シリンジ結合体間に間隙が提供されるように、走査ノブの一方の側は切欠きを具備する。
【0100】
一部の実施形態において、走査ノブは取り外し可能である。一部の実施形態において、走査ノブは固定される。一部の実施形態において、走査ノブは走査ヘッドの一部である。一部の実施形態において、走査ノブは走査ヘッドの上面に取り付けられる。一部の実施形態において、走査ノブは凸状走査ノブである。一部の実施形態において、凸状走査ノブは、円および/または球の外側のように湾曲した(ユーザに対する)近位面を備える走査ノブである。一部の実施形態において、凹状走査ノブはリブを備える。一部の実施形態において、凹状走査ノブはリブを備えない。一部の実施形態において、走査ノブは、走査トラックに沿って走査ヘッドおよびキャリッジを移動させるために使用される。一部の実施形態において、走査ノブは、キャリッジに対して走査ヘッドを近位的および遠位的に(つまり、それぞれ患者に向けて、および患者から離して)移動させるために使用される。一部の実施形態において、走査トラックに沿った走査ヘッドの進行と、近位的および遠位的な移動は、同一の機構によって制御される。一部の実施形態において、トラックに沿った走査ヘッドの進行およびキャリッジに対する走査ヘッドの進行は、独立機構によって制御される。一部の実施形態において、キャリッジに対する移動はトラックに沿った移動を妨げる。一部の実施形態において、軸棒が、走査ヘッドの近位的および遠位的移動中にキャリッジおよび走査ヘッドの位置をロックするために使用される。一部の実施形態において、走査ノブは、キャリッジに対するロック位置から走査ヘッドをリリースするように構成されたボタンを備える。一部の実施形態において、走査ノブは、トラックに沿ったロック位置からキャリッジをリリースするように構成されたボタンを備える。一部の実施形態において、トラックに沿った、またはキャリッジに対する位置での走査ヘッドのロックを警告するインジケータが存在する。一部の実施形態において、走査ヘッドの移動は自動化される。一部の実施形態において、走査ヘッドの移動は非自動化され、ユーザによって制御される。一部の実施形態において、走査ヘッドの移動は、ボタンを介してユーザによって制御される。一部の実施形態において、近位および遠位方向の移動は、走査ノブの上部にある機構によって制御される。一部の実施形態において、走査トラックに沿った移動は、走査ノブの側部にある機構によって制御される。一部の実施形態において、走査トラックに沿った移動は、プッシュボタンを介してユーザによって制御される。一部の実施形態において、走査ノブは、キャリッジに対する進行を可能にするように、近位的および遠位的にプッシュされる。一部の実施形態において、走査ノブは、走査トラックに沿った移動を可能にするように前方および後方にプッシュされる。一部の実施形態において、走査ノブは、走査トラックに沿ってキャリッジを移動させるように回転される回転式ダイアルを有する。一部の実施形態において、走査ノブは、走査ヘッドをキャリッジに対して近位的または遠位的に移動させるように回転される回転式ダイアルを有する。一部の実施形態において、走査ヘッドは、機械的アクチュエータを介してキャリッジに対して移動される。一部の実施形態において、走査ヘッドは、ボディマス指数(BMI)などの患者の特徴によって決められたレベルに、キャリッジに対して自動的に移動される。一部の実施形態において、接触検知装置は、トラックに沿った、およびキャリッジに対する移動をロックする機構を備える。一部の実施形態において、補足エリアの部分的画像が、走査サイクルが完了される間に表示される。一部の実施形態において、現在取得中のエリアは、明確にするためにハイライトを付される。一部の実施形態において、スライダーワークフローの走査プロセスは、手動触診ランドマーキングプロセスに極めて類似している。一部の実施形態において、少なくとも1つのボタンが、走査ノブを取り外すように含まれる。一部の実施形態において、キャリッジは走査ノブの係合解除時に固定される。
【0101】
F.代替ニードルガイド
代替ニードルガイドおよび深度制限コンポーネントが利用されてもよい。一部の実施形態において、キャリッジの外面はニードルガイドを備える。一部の実施形態において、キャリッジの外面は細長いC字型開口を備える。一部の実施形態において、キャリッジの外面は、ニードル長に合わせて挿入深度を制限するのに適した高さを有する。一部の実施形態において、深度制限クリップがキャリッジに取り外し可能に取り付けられる。一部の実施形態において、深度制限クリップは、取付けを容易にするために、キャリッジの外面を介してアパーチャによって受容される1つ以上の突起を備える。一部の実施形態において、深度制限クリップは、異なる長さのニードルに合わせて挿入深度を制限すべく調整されるように構成される。一部の実施形態において、クリップの上部は、より長いニードルを収容するように、キャリッジの上縁の上に持ち上げられてもよい。一部の実施形態において、深度制限クリップは、より長いニードルを制限するように、キャリッジの上縁に近いアパーチャに可逆的に取り付けられてもよい。一部の実施形態において、クリップの上部は、ニードルのハブまたはハンドルがさらに遠くに進むのを防止するプラットフォームを形成する。一部の実施形態において、深度制限クリップは、ニードルガイドのC字型スロットと同心のスロットを備えてもよい。一部の実施形態において、深度制限クリップは、より長いニードルを制限するように、キャリッジの上縁に近いアパーチャに可逆的に取り付けられてもよい。一部の実施形態において、深度制限クリップは、キャリッジの外面に対してZ軸を中心に回転可能であってもよい。一部の実施形態において、深度制限クリップは、キャリッジの外面に対してX軸に沿ったスライド式機構の一部であってもよい。
【0102】
一部の実施形態において、ニードルリリースクリップがキャリッジに取り外し可能に取り付けられる。一部の実施形態において、ニードルリリースクリップは回転可能であるため、キャリッジの外面内にニードルを閉じ込めるように、キャリッジに対して回転されてもよい。
【0103】
一部の実施形態において、ニードルリリースクリップはまた、ニードルガイドとして構成される。次いでシリンジ・ニードル結合体が当該ニードルガイドに挿入されてもよく、ニードルガイドは、深度制限クリップに提供されたニードルを固定するように回転されてもよい。一部の実施形態において、ニードルリリースクリップは、ユーザによる回転を容易にするタブを具備する。一部の実施形態において、ニードルガイドとして構成されたニードルリリースクリップは、必要に応じで患者の対象組織場所に局所麻酔薬を注入するために、シリンジ・ニードル結合体を保持するように構成される。
【0104】
一部の実施形態において、深度制限クリップおよびニードルリリースクリップは、キャリッジの後方側に取り外し可能に取り付けられる。一部の実施形態において、深度制限クリップおよびニードルリリースクリップは、キャリッジの前方側に取り外し可能に取り付けられる。深度制限クリップおよびニードルリリースクリップは、キャリッジのいずれかの外壁に取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0105】
一部の実施形態において、深度制限クリップおよびニードルリリースクリップはキャリッジの後方側に固定される。一部の実施形態において、深度制限クリップおよびニードルリリースクリップはキャリッジの前方側に固定される。深度制限クリップおよびニードルリリースクリップはキャリッジのいずれかの外壁に固定されてもよい。
【0106】
G.モニタリングユニット
一部の実施形態において、接触検知装置は着脱可能なモニタリング装置を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置はベースの一部である。一部の実施形態において、モニタリング装置は2部構成のハウジングからなる。一部の実施形態において、モニタリング装置は、電子機器へのアクセス用のバックプレートを有する。一部の実施形態において、モニタリング装置はベースと組み付けられる。一部の実施形態において、モニタリング装置は、医療用射出成形プラスチックからなる非無菌かつ患者非接触部分である。一部の実施形態において、モニタリングユニットの遠位面は、装置の患者接触面に対しておよそ12.5mm持ち上げられる。
【0107】
図1を参照すると、一部の実施形態において、モニタリング装置150は、ユーザによって係合可能な1つ以上の押し当て可能なユーザ入力ボタン155、157を具備する。一部の実施形態において、モニタリング装置は、モニタリング装置によって表示される圧力マップをリセットするリセットボタン155を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置は、モニタリング装置の側部に配置される1つ以上のボタン157を備える。ボタン155、157は、モニタリング装置の設定を調整するように構成されてもよい。一部の実施形態において、感度がダイアルまたは外部ボタン157を介して調整される。一部の実施形態において、モニタ150は保護スリーブ180に配置されてもよい。保護スリーブは、モニタがダメージを受けたり汚染されたりするのを防止できる。保護スリーブは、非無菌モニタが滅菌野を汚染することを防止できる。
【0108】
一部の実施形態において、ベースは、右利きおよび左利きのユーザの使用を容易にするために、装置を上から見て上部および底部にモニタリング装置取付け用のハブを備える。
図7Aを参照すると、接触検知装置の一部の実施形態は、モニタリング装置750をベース110上にロックするロッキング機構752を備える。一部の実施形態において、ロッキング機構752は、ベース710へのモニタリング装置150のロックを容易にするタブを具備する。一部の実施形態において、ロッキング機構752は、ベース710からのモニタリング装置750の除去を容易にするタブを具備する。一部の実施形態において、モニタリング装置は、本明細書で開示されているように、保護スリーブ780に配置される。一部の実施形態において、保護スリーブは、ベース710の一部に重なり、モニタリング装置750の周辺にシールを作成する。
【0109】
図7Aを参照すると、一部の実施形態において、モニタリング装置750はプリント基板アセンブリ(PCBA)755を備える。一部の実施形態において、PCBAは、接触検知装置のシステムのマザーボードとして作用する。一部の実施形態において、PCBAはマイクロプロセッサを備える。一部の実施形態において、PCBAはセンサブレークアウトボードと、ディスプレイモジュールと、外部センサと、ユーザ入力機構とにインタフェース接続する。一部の実施形態において、PCBAは、再充電可能な電池用のヒューズ・充電・保護回路を備える。一部の実施形態において、PCBAは圧力センサデータを処理および表示する。一部の実施形態において、PCBAは位置センサデータを処理する。一部の実施形態において、PCBAは、物理的またはタッチスクリーンのメニューボタンの押下、および物理的またはタッチスクリーンのリフレッシュボタンの押下などの割り込みに対処する。一部の実施形態において、ライブイメージング用サンプルランタイムタスク(約10ミリ秒(ms))は、データ捕捉、データ解析、エラーチェック、フレーム描画、およびフレーム表示を備える。一部の実施形態において、PCBAは、センサの圧力定格の約0.14倍~約3倍の間での最大センサ圧力の調整をサポートする回路を備える。一部の実施形態において、感度は、ダイアルもしくは外部ボタン、またはタッチスクリーンディスプレイを介して調整される。一部の実施形態において、駆動電圧は、平衡ファイルに基づいて自動的に調整される。一部の実施形態において、PCBAは、装置の配向を追跡し、かつロック中の装置の移動に警告を発するセンサおよび回路を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置はスイッチで電源オンにされる。一部の実施形態において、モニタリング装置は、モニタリングユニットとベース間の接続に応答して電源オンにされる。
【0110】
一部の実施形態において、接触検知装置はセンサブレークアウトボード(図示せず)を備える。一部の実施形態において、センサブレークアウトボードは、使い捨て可能な最低限の電子機器を備える。一部の実施形態において、センサブレークアウトボードは、センサドライバーおよび取得回路をモニタリング装置からセンサアレイに接続するように構成される。一部の実施形態において、センサブレークアウトボードは、センサアレイ接続用のゼロ挿入力(ZIF)コネクタを備える。一部の実施形態において、センサブレークアウトボードは、走査および出力をサポートするアナログマルチプレクサ(MUX)およびビットシフターを備える。一部の実施形態において、装置の移動を追跡する位置センサが、使い捨てのブレークアウトボードに備えられる。一部の実施形態において、モニタリング装置は、ブレークアウトボードへの接続時に電源オンにされる。
【0111】
一部の実施形態において、モニタリング装置750は、ベースのインタフェース(例えば、
図2Aに示されているようなベース210のインタフェース295)との電気カップリングを形成するインタフェース790を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置は、ベースのロッキングアパーチャ(例えば、
図2Aに示されているようなベース210のアパーチャ297)によって受容されるロッキングタブ752を備える。ロッキングタブは、ベースへのモニタリング装置のロックと、ベースのインタフェースとモニタリング装置のインタフェース間の確実な接続とを容易にすることができる。ロッキングタブは、ユーザによるベースからのモニタリング装置の除去を容易にすることができる。一部の実施形態において、
図7A~7Bに示されているように、モニタリング装置は、モニタリング装置とベース間のインタフェース接続を容易にする、ベースに挿入された突起791を備える。
【0112】
一部の実施形態において、モニタリング装置はディスプレイスクリーン760を備える。一部の実施形態において、ディスプレイスクリーンはタッチスクリーンである。一部の実施形態において、ディスプレイスクリーンは調整可能な角度を有する。一部の実施形態において、ディスプレイスクリーンはフルカラーLCDディスプレイである。一部の実施形態において、ディスプレイスクリーンは、出力の可視化を可能にするために、PCBAに接続され、モジュールのハウジングの前面に機械的に一体化される。一部の実施形態において、接触検知装置は、タブレットやコンピュータなどの外部ディスプレイと無線でインタフェース接続する。一部の実施形態において、表示は、接触検知装置のフットプリントを削減するために、折り畳まれる。
【0113】
一部の実施形態において、モニタリング装置は電池770を備える。一部の実施形態において、電池は再充電可能な電池である。一部の実施形態において、電池はリチウムイオン電池である。一部の実施形態において、再充電可能な電池はPCBAとインタフェース接続する。一部の実施形態において、接触検知装置は電池インジケータを備える。一部の実施形態において、電池インジケータは充電インジケータである。一部の実施形態において、充電インジケータはユーザに電池不足を警告する。一部の実施形態において、充電インジケータはユーザに、充電プロセス中に充電された電池量を警告する。一部の実施形態において、電池インジケータはスクリーン上にある。一部の実施形態において、電池インジケータはLEDである。一部の実施形態において、装置は、コンピュータへのUSB接続を介して電源オンにされる。
【0114】
一部の実施形態において、モニタリングユニットはイメージングデータを記憶する。一部の実施形態において、モニタリングユニットは、装置が電源オフにされる前に、最終イメージングサイクルからデータを記憶する。一部の実施形態において、イメージングデータは、一定の圧力閾値を超えると、記憶される。一部の実施形態において、記憶されたデータは生センサデータを含む。一部の実施形態において、記憶されたデータは総合圧力マップを含む。一部の実施形態において、記憶されたデータはタイムスタンプおよび位置データを含む。一部の実施形態において、モニタリングユニット上のボタンは、そのタイムスタンプ時の整列ガイドの位置を保存するために押下可能である。一部の実施形態において、グラフィカルユーザインタフェース部は、位置にフラグが付されると、ユーザに通知する。一部の実施形態において、モニタリングユニットは、最大5つのデータセットを記憶する。一部の実施形態において、モニタリングユニットはデータセットのローリングバッファを記憶する。一部の実施形態において、グラフィカルユーザインタフェース部はユーザに、記憶中のデータセット数を警告する。一部の実施形態において、記憶されたデータはコンピュータに転送可能である。一部の実施形態において、モニタリングユニットはコンピュータに動作可能に接続可能である。一部の実施形態において、モニタリングユニットは充電ステーションに配置され、ケーブルを使用して、USBを介してコンピュータに接続する。
【0115】
一部の実施形態において、接触検知装置内にある再充電可能な電池は、再利用可能な充電ステーション(図示せず)を使用して充電される。一部の実施形態において、充電ユニットは、コンピューティングユニットと(つまり、PCBAと)組み合わせるために、電気コンタクトを含む標準電子機器を備える。一部の実施形態において、充電ステーションは2部構成の射出成形プラスチックに収容される。一部の実施形態において、充電ステーションは充電インジケータを備える。一部の実施形態において、充電ステーションは誘導充電を採用する。一部の実施形態において、電池は、モニタ装置のインレットにプラグインされるケーブル付きの電源アダプターを使用して充電される。
【0116】
図7Bを参照すると、一部の実施形態によるモニタリング装置750のコンポーネントを示す分解図が示される。一部の実施形態において、モニタリング装置750は保護スクリーンまたはオーバーレイ751を備える。一部の実施形態において、保護スクリーンは正中線インジケータ712を備える。一部の実施形態において、正中線インジケータは、摩耗を防止するために、保護スクリーンの内側にプリントされる。一部の実施形態において、モニタリング装置750は、前部753および後部754を備える保護ケースを備える。一部の実施形態において、モニタリング装置750はモニタまたはスクリーン760を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置750は電池770を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置750はプリント基板アセンブリ(PCBA)755を備える。一部の実施形態において、モニタリング装置750はボタンガスケット757を備える。ボタンガスケットは、モニタリング装置用モイスチャバリアを形成してもよい。一部の実施形態において、ボタンガスケットは、モニタリング装置の側部にボタン用表面を提供する。一部の実施形態において、モニタリング装置の1つ以上のコンポーネントは、ねじ769または他の類似の締結装置によって共に締結される。
【0117】
一部の実施形態において、接触検知装置は、モニタリング装置を受容するスリーブ880を備える。スリーブ880の実施形態が
図8Aに示されている。一部の実施形態において、スリーブは、無菌の単一コンポーネント部分である。一部の実施形態において、スリーブは、無菌の2コンポーネント部分である。スリーブが、2コンポーネント部分である一部の実施形態において、スリーブの底部コンポーネントはベースの一部として構成される。一部の実施形態において、スリーブは、非無菌の再利用可能なモニタ装置用無菌外面を提供するために、使用中の再利用可能なモニタリング装置を覆うことによって、再利用可能なモニタ装置が滅菌野に導入されるようにする。一部の実施形態において、スリーブは医療用グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)からなる。一部の実施形態において、スリーブは、医療用熱可塑性ポリウレタン(TPU)からなる。一部の実施形態において、スリーブは、再利用可能なモニタリング装置のモールドに真空形成される。一部の実施形態において、スリーブは、表示エリアに低反射率の透過性コンポーネントを備える。一部の実施形態において、スリーブは、ユーザ入力ボタン用の開口および/または押し当て可能なカバーを有する。一部の実施形態において、スリーブは正中線インジケータを備える。
【0118】
一部の実施形態において、
図8Bに示すように、モニタリング装置850はドック852にロードされてもよい。ドックは、ベース810によって受容されることに備えた位置にモニタリング装置を提供することができる。ドック852の使用は滅菌野を有用に維持する助けとなりうる。
【0119】
II.使用方法
A.過去およびリアルタイム画像の可視化
一部の実施形態において、接触検知装置はコンピューティング装置を備える。一部の実施形態において、コンピューティング装置はコンピュータプログラムを備える。一部の実施形態において、コンピュータプログラムは、例えば、装置のハードウェアを管理し、かつリアルタイムイメージングなどの命令実行用サービスを提供する、コンピュータアルゴリズム、コンピュータコード、および/またはプログラムを含むソフトウェアである。一部の実施形態において、接触検知装置は、少なくとも2つの画像から1つの画像を構築するコンピュータアルゴリズムを備える。一部の実施形態において、圧力マップ上の画像の位置は、位置センサによって取得されたデータから判断される。一部の実施形態において、アルゴリズムは、使用中の接触検知装置のタイプを入力とする。一部の実施形態において、アルゴリズムは、使用中の接触検知装置のタイプを自動的に判断する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、使用中の接触検知装置のタイプに応じて、画像表示ステップを自動的に選択する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、平衡ファイルのヘッダーに基づいて駆動電圧を調整する。一部の実施形態において、イメージングは、タッチスクリーンまたは物理ボタンを押下することによって開始される。一部の実施形態において、装置が皮膚表面に対して押下されると、イメージングは自動的に開始される。一部の実施形態において、モニタ装置が電源オンにされると、イメージングシーケンスは自動的に開始される。一部の実施形態において、駆動電圧は、およそV0と3.3Vの間である。一部の実施形態において、圧力センサは、圧力に応答して抵抗を変更する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、現在時の圧力センサデータを捕捉する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、利得レジスタを使用して電流を電圧に変換する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、基準電圧に基づいたアナログ・ディジタルカウントとして電圧を読み取る。一部の実施形態において、基準電圧は2.5Vである。一部の実施形態において、アルゴリズムはガウシアンフィルタを現在データに適用する。一部の実施形態において、アルゴリズムは現在データのアクティブ領域を決定する。一部の実施形態において、現在データのアクティブ領域は、データ行の順序付きリストを取得し、カットオフより下の行を無視し、カットオフより上の行の最大の連続領域の指数を決定することによって決定される。一部の実施形態において、現在データのアクティブ領域は、既知の走査ヘッドサイズおよび現在の走査ヘッド位置に基づいて自動的に決定される。一部の実施形態において、現在の走査ヘッド位置は、ポテンショメータなどの位置センサにより判断される。一部の実施形態において、現在データの多項式近似が、フラットフィールド補正を適用してアーチファクトを除去するために使用される。一部の実施形態において、現在データは、現在データの和で除算し、過去の時間に表示されたデータのスケールにマッピングすることによって、0と1の間でスケーリングされる。一部の実施形態において、現在の表示データは、現在データを過去の表示データと比較する場合に画素ごとに最大値を発見することによって判断される。一部の実施形態において、現在の表示データは、過去の表示データの累積和である。一部の実施形態において、現在の表示データは次いで、過去の表示データとして保存される。一部の実施形態において、現在の表示データは接触検知装置のスクリーンに表示される。一部の実施形態において、走査ヘッドが走査トラックの全長に沿って移動されると、イメージングサイクルが完了される。
【0120】
一部の実施形態において、アクティブ領域は、矩形または円形パッチを使用してディスプレイ上でハイライトを付される。一部の実施形態において、アクティブ領域は、圧力センサのアクティブ領域と同一の幅および高さを有するアウトラインによってハイライトを付される。一部の実施形態において、アルゴリズムは、正中線に対応する線を表示する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、現在の表示データに対する整列ガイドの場所に対応する照準線を表示する。一部の実施形態において、整列ガイドの場所は、位置センサデータと、整列ガイドと圧力センサの中心間の既知の距離とによって決定される。一部の実施形態において、照準線は整列ガイドのリアルタイム位置を表す。一部の実施形態において、照準線の円形部は、ガイドのトラックによって許容された挿入の機能耐性を表す。一部の実施形態において、ディスプレイスクリーンは、接触検知装置が対象組織場所を局所化するために移動されるべき方向を示す矢印を表示する。一部の実施形態において、グラフィカルユーザインタフェースは、圧力マップの水平軸および垂直軸のためにチェックマークを含む。一部の実施形態において、アルゴリズムは、患者の識別子、患者の体重、および患者の身長を入力とする。一部の実施形態において、アルゴリズムは、タッチスクリーンまたは物理ボタンからの明度入力に基づいてスクリーン明度を変更可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、タッチスクリーンまたは物理ボタンからの入力に基づいてカラーマップを変更可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは感度係数を入力とする。一部の実施形態において、感度係数は、タッチスクリーンまたは物理ボタン、あるいはダイアルを使用して選択される。一部の実施形態において、感度のデフォルトは全感度範囲の70%になる。一部の実施形態において、感度は、全感度範囲の30%と100%の間で調整可能である。一部の実施形態において、感度は、正常感度よりおよそ15%上、またはおよそ25%下に調整可能である。一部の実施形態において、感度係数は、現在の表示データのカラーマップをリスケーリングするために使用される。一部の実施形態において、感度係数は駆動電圧を調整するために使用される。一部の実施形態において、駆動電圧は0Vと3.3Vの間で調整可能である。一部の実施形態において、基準電圧は2.5Vである。一部の実施形態において、感度は、基準電圧に対する駆動電圧の比である。一部の実施形態において、基準電圧に対する駆動電圧のデフォルト比は2である。一部の実施形態において、感度係数は、現在データのアクティブ領域を判断する際にカットオフとして使用される。一部の実施形態において、感度は、身長および体重から入力または算出されるような患者のBMIに基づいて自動的に調整される。一部の実施形態において、アルゴリズムは、イメージングが開始される前にスプラッシュスクリーンを表示する。一部の実施形態において、ユーザは、入力アイテムメニューにアクセスするためにタッチスクリーンまたは物理ボタンを押下することができる。一部の実施形態において、ユーザは、タッチスクリーンもしくは物理ボタン、またはダイアルを使用してメニューアイテムをスクロール可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、圧力センサデータを閾値処理するステップを含有する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、センサアレイの平衡および較正のステップを含有する。一部の実施形態において、ユーザは、力が印加されていない場合に、タッチスクリーンまたは物理的な風袋ボタンを押下することによって、現在の表示データに現れる高いポイントを除去可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、力が印加されていないときに高いポイントを自動的に除去する。一部の実施形態において、ユーザは、タッチスクリーンまたは物理的なリフレッシュボタンを押下することによって、現在の表示データをリフレッシュ可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、装置が正中線と整列しているか否かを検出可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、装置が正中線と整列しているか否かを検出するために、加速度計などの位置センサを使用する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、イメージングが正中線からずれていることをユーザに警告可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、イメージングが正中線からずれた状態に相当する場合に、現在の表示データを自動的にリフレッシュ可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、接触検知装置がイメージングサイクル中に配向を変更したか、横方向に移動されたかを検出可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ポテンショメータ、磁気センサまたは光学センサなどの位置センサを使用して装置の移動を検出可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、イメージングサイクル中の装置の移動をユーザに警告可能である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、装置の再配向の誤りや移動の誤りを検出すると、現在の表示データを自動的にリフレッシュ可能である。
【0121】
一部の実施形態において、アルゴリズムはランタイムメモリに較正を施す。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ネステッドループを使用してセンサデータを捕捉する。一部の実施形態において、センサデータは、走査ヘッドのプッシュ時に印加される圧力による抵抗の変化に基づいた生センサデータである。一部の実施形態において、センサに印加された圧力は、当該センサの抵抗値の低下をもたらす。一部の実施形態において、検知要素の各読取りは、当該検知要素の少なくとも5つのアナログ読取りの平均である。一部の実施形態において、アルゴリズムは、基準電圧に基づいたADCカウントとして電圧を読み取る。一部の実施形態において、センサデータは8ビットデータに変換される。一部の実施形態において、アルゴリズムは、およそ12×8アレイの形態で現在のセンサデータを記憶する。一部の実施形態において、アルゴリズムは総合ヒートマップを記憶する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、およそ34×8の総合ヒートマップを記憶する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、リニア位置センサのADC値を捕捉する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、位置センサからのデータを使用して、総合ヒートマップに現在のセンサデータのアレイをマッピングする。一部の実施形態において、アルゴリズムは、総合ヒートマップに現在のセンサデータのアレイをブレンドする。一部の実施形態において、アルゴリズムは、現在のセンサデータを総合ヒートマップにブレンドするために、総合ヒートマップと、現在のセンサデータにおける重複画素との間の最大値を決定する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ブレンドされたセンサデータの正規化を実行する。一部の実施形態において、ブレンドプロセスは、走査ヘッドのプッシュごとに、各イメージングサイクルで2回以上反復される。一部の実施形態において、ブレンドプロセスは、イメージング範囲を満たすのに必要な回数反復される。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ノイズレベルを求め、ノイズレベルの閾値より下でブレンドする前または後に、現在のセンサデータを排除する。一部の実施形態において、ノイズレベルは、センサアレイから取得された現在のセンサデータの平均から求められる。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ブレンドの前または後に、現在のセンサデータにおけるドット欠けについてエラーチェックを実行する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ブレンドの前または後に、現在のセンサデータにおける飽和または欠陥のある行または列についてエラーチェックを実行する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、エラーチェック中に識別されたエラーの警告を発する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、イメージング中に、ブレンドの前または後に、現在のセンサデータにおける個々のエラー画素を差し引く。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ブレンドの前または後に、現在のセンサデータに較正補正を実行する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、5較正ポイントより大きい、ブレンドの前または後の現在のセンサデータの値を調整する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ブレンドの前または後に、現在のセンサデータにガウシアンぼかしを適用する。一部の実施形態において、ガウシアンぼかしは、0.55画素の標準偏差を有することもある。一部の実施形態において、アルゴリズムは、現在のセンサデータを表示に適したサイズに補間するために、双三次補間を使用する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ブレンドの前または後に、現在のセンサデータに対応する領域を補間する。一部の実施形態において、アルゴリズムは総合ヒートマップを補間する。一部の実施形態において、アルゴリズムは総合ヒートマップをおよそ296×70に補間する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、モニタリング装置のディスプレイスクリーンの色に総合ヒートマップの値をマッピングする。一部の実施形態において、ヒートマップは、黒、青、緑、黄、および赤のカラースケールを備える全5色ヒートマップである。一部の実施形態において、ヒートマップは、シアン、黄、およびオレンジの色を含む青から赤のカラーマップである。一部の実施形態において、カラーマップの最低RGB値が黒に置換される。一部の実施形態において、青および赤の出力は、それぞれ、低圧力および高圧力のエリアに対応する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、モニタリング装置のスクリーンに適したサイズにヒートマップをクロップする。一部の実施形態において、アルゴリズムは、モニタ装置のスクリーンに表示されるデータを送る。一部の実施形態において、アルゴリズムは、イメージング範囲のサイズに基づいて走査された生体構造に対しておよそ1:1の比でヒートマップを表示する。一部の実施形態において、イメージング範囲は、高さおよそ64.7mmおよび幅15.2mmである。一部の実施形態において、アルゴリズムは、少なくとも100msごとに表示をリフレッシュする。一部の実施形態において、アルゴリズムは、走査されなかった領域を黒色で表示することになる。
【0122】
一部の実施形態において、アルゴリズムは、前のタイムスタンプに対する勾配を算出する。一部の実施形態において、アルゴリズムはガウシアンぼかしを使用して、全画像の畳み込みを介してノイズの多いデータを排除する。一部の実施形態において、アルゴリズムはラプラシアンフィルタをデータに適用する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ガウシアンフィルタの適用に先立ってガウシアンフィルタを適用する(ガウス操作のラプラシアン)。一部の実施形態において、アルゴリズムは最小二乗適合を適用し、画像のバイアスを算出する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、ヒストグラムおよび得られた累積分布関数を使用して、動的範囲にカラースケールを広げ、かつ圧力マップ画像によって表示された色のコントラストを強くすることによって、圧力マップ画像を強調する。一部の実施形態において、アルゴリズムは、最近隣補間を使用して配向勾配のヒストグラムを生成する。
【0123】
一部の実施形態において、
図9A~9Eは、ユーザが接触検知システムを利用して、モニタリング装置のグラフィカルインタフェースに対して患者の対象組織場所をイメージングする方法のワークフローを示している。一部の実施形態において、グラフィックインタフェースは、圧力マップ905と、走査ヘッド場所915と、力インジケータ910と、整列ガイドインジケータ920と、正中線インジケータ925と、電池レベルインジケータ930と、感度レベルインジケータ935とを備える。一部の実施形態において、圧力マップはX軸およびY軸の座標をさらに備える。
【0124】
一部の実施形態によると、
図9Aは、圧力マップにまだ画像が形成されていない、対象組織場所のイメージング開始前のモニタリング装置のグラフィカルインタフェースを示している。
【0125】
一部の実施形態において、
図9Bは、第1の位置で記録された圧力マップを示している。当該第1の位置において、ユーザは、力インジケータ910で示されたような力で、患者の対象組織エリアにセンサアレイを押し当てる。当該第1の位置の画像が捕捉されて、圧力マップ905に表示される。
【0126】
一部の実施形態において、
図9Cは、第2の位置で記録された圧力マップを示している。当該第2の位置において、ユーザは、力インジケータ910で示されたような力で、患者の対象組織エリアにセンサアレイを押し当てる。当該第2の位置の画像が捕捉されて、圧力マップ905に表示される。
【0127】
一部の実施形態において、
図9Dは、第3の位置で記録された圧力マップを示している。当該第3の位置において、ユーザは、力インジケータ910で示されたような力で、患者の対象組織エリアにセンサアレイを押し当てる。当該第3の位置の画像が捕捉されて、圧力マップ905に表示される。
【0128】
一部の実施形態において、
図9Eは、ユーザが対象場所で整列ガイドインジケータ920を整列させた、フルイメージングされた圧力マップ905を示している。一部の実施形態において、ユーザは、整列ガイドインジケータ920で示されたように場所をマークするために、接触検知システムの整列ガイドを介してマーカーを配置する。マークされた場所はニードルの挿入部位を示してもよい。一部の実施形態において、ユーザは、整列ガイドインジケータで示された場所で進むように、ニードルを接触検知システムのニードルガイドに配置する。
【0129】
一部の実施形態において、
図9Fは、ユーザが圧力マップの範囲外に整列ガイドを位置決めしたグラフィカルインタフェースを示している。一部の実施形態において、ユーザは、グラフィカルインタフェースのアラート950によって通知され、
図9Eに示されているように整列ガイドを適切な位置に位置決めするように促される。
【0130】
図9A~9Fに示されている実施形態において、圧力画像が、圧力マップに沿った3つの位置で生成される。しかしながら、イメージング中のセンサアレイおよび/または対象組織場所のサイズによっては、必要とされる圧力画像がより多い場合もより少ない場合もあることが認識されるであろう。一部の実施形態において、ユーザは、4つ以上の位置をもたらす、トラックに沿った走査ヘッドのプッシュ位置を重複可能である。
【0131】
一部の実施形態において、力インジケータは、一貫した圧力が圧力マップ905全体に印加されるように、患者の対象組織場所にセンサアレイを押し当てている間にどの程度の力が走査ヘッドに印加されるべきかを判断するためのガイドをユーザに提供する。一部の実施形態において、印加された力はもっぱらユーザの自由裁量であり、ユーザは、第1の位置で印加された力に合わなければならない。一部の実施形態において、システムは、所定の力に達した場合に、圧力画像を捕捉する。一部の実施形態において、圧力マップで均一な圧力測定を可能にするためにユーザによって印加可能な力を制限する機構が提供される。
【0132】
一部の実施形態において、力インジケータは較正測定値を示し、センサから測定された印加力を表示する。一部の実施形態によると、力インジケータに表示された測定値は、アレイ(例えば、12×8センサアレイ)のアナログ・ディジタルコンバータ(ADC)値を平均し、10で除算してポンドの近似範囲を取得することによって得られる。近似範囲は次いで、感度によってスケーリングされ、これは、基準電圧の2倍(例えば、2)で除算された駆動電圧である。例えば、v_drive=255ADCカウント、v_ref=127ADCカウント、およびv_avg=95ADCカウントとすると、力測定値は、95/[10*(255/2*127)]=9.5lbsと算出される。
【0133】
一部の実施形態において、力測定値は最大力値(例えば、14ポンド)で除算され、算出された力と最大力値の割合は力インジケータバーに表示される。一部の実施形態において、力インジケータの解像度は0.1lbsである。一部の実施形態において、力インジケータバーは、印加されている力をさらに示し表示するための、色が変化するスキームをさらに備える。一部の実施形態において、力インジケータバーは単一の色を備える。
【0134】
B.装置の構成および手順
図10Aを参照すると、接触検知装置が種々の適用に基づいてどのように構成されるべきかを詳述するフローチャートが示されている。第1のステップにおいて、どのような手順が行われるべきかの判断がなされる。
【0135】
一部の実施形態において、手順が、イントロデューサが利用される脊椎麻酔手順である場合、イントロデューサ挿入の構成および手順に従うべきである。一部の実施形態において、イントロデューサの構成は、深度制限器付きの完全に組み立てられた接触検知およびニードルガイダンスシステムを中立位置で使用すること(つまり、深度制限機構が利用されない)を備える。
【0136】
一部の実施形態において、
図10Bを参照すると、イントロデューサ配置手順は、第1のステップ1002において、ハンドルを把持して、患者の背中に装置を配置することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1004において、モニタリング装置のディスプレイに提供された対象エリアおよび照準線が適切に整列されていることをチェックおよび確認することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1006において、接触検知装置を使用して対象組織場所をイメージングすることを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1008において、照準線が対象挿入部位と整列されるまでキャリッジをスライドさせることを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1010において、ニードルガイドを介して局所麻酔薬(LA)を注入することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1012において、局所麻酔シリンジを除去することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1014において、ニードルガイドを介してイントロデューサを挿入することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1016において、イントロデューサが確実に適所にあることを保証し、ニードルリリースゲートを開くことを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1018において、イントロデューサを患者に挿入したまま、接触検知装置を対象組織部位から除去し、装置を滅菌野に戻すことを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1020において、装置を使用せずに、イントロデューサニードルの挿入を続行することを備える。
【0137】
図10Aをさらに参照すると、一部の実施形態において、手順が、関連制限器の高さ構成を有する長さの20~22ゲージのニードルを利用する腰椎穿刺である場合、ニードル挿入の構成および手順に従うべきである。一部の実施形態において、ニードルの長さは関連制限器の構成を有する。一部の実施形態において、ニードル挿入構成は、局所麻酔薬の注入のために深度制限器付きの完全に組み立てられた接触検知およびニードルガイダンスシステムを中立位置で使用すること、次に当該手順で使用中のニードルのサイズに従って深度制限器を調整することを備える。
【0138】
一部の実施形態において、
図10Cを参照すると、ニードル挿入の手順は、ステップ1022において、ハンドルを把持することと、患者の背中に装置を配置することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1024において、モニタリング装置のディスプレイに提供された対象エリアおよび照準線が適切に整列されていることをチェックおよび確認することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1026において、接触検知装置を使用して対象組織場所をイメージングすることを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1028において、照準線が対象挿入部位と整列されるまでキャリッジをスライドさせることを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1030において、ニードルガイドを介して局所麻酔薬(LA)を注入することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1032において、局所麻酔シリンジを除去することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1034において、深度制限器をクモ膜下穿刺針のサイズに構成するように調整することを備える。一部の実施形態において、クモ膜下穿刺針が約3.5インチであれば、下部位置の制限器が使用される。一部の実施形態において、クモ膜下穿刺針が約5インチであれば、上部位置の制限器が使用される。一部の実施形態において、手順は、ステップ1036において、制限器で許容された深度まで、クモ膜下穿刺針を対象組織場所に配置することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1038において、ニードルリリースゲートを開くことを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1040において、イントロデューサを患者に挿入したまま、接触検知装置を対象組織部位から除去し、装置を滅菌野に戻すことを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1042において、装置を使用せずに続行することを備える。
【0139】
図10Aをさらに参照すると、一部の実施形態において、手順が、イントロデューサを利用せず、かつ20ゲージ未満のニードル(つまり、20ゲージニードルよりも大きな直径のニードル)を利用する中枢神経軸手順である場合、マーキングの構成および手順に従うべきである。一部の実施形態において、手順が硬膜外麻酔の場合、マーキングの構成および手順に従うべきである。一部の実施形態において、マーキングの構成が、整列ガイドを暴露するために、ニードルガイドおよびリリースゲートを除去することを備える。
図10Dを参照すると、一部の実施形態によると、対象場所をマークする手順が、ニードルガイドが除去され整列ガイドが暴露された状態で、装置に適切にセットアップされたことを確認することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1054において、ハンドルを把持して、患者の背中に装置を配置することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1054において、モニタリング装置のディスプレイに提供された対象エリアおよび照準線が適切に整列されていることをチェックおよび確認することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1056において、接触検知装置を使用して対象組織場所をイメージングすることを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1058において、照準線が対象挿入部位と整列されるまでキャリッジをスライドさせることを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1060において、ガイドを介して滅菌サージカルマーカーを挿入することを備え、ステップ1062において、該マーカーを患者の背中に対して押下することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1064において、ガイドからマーカーを除去することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1066において、接触検知装置を対象組織部位から除去することと、装置を滅菌野に戻すことを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1068において、局所麻酔薬を注入することを備える。一部の実施形態において、手順は、ステップ1070において、装置を使用せずに続行することを備える。一部の実施形態において、手順は、クモ膜下穿刺針の腰椎穿刺または挿入を備える。
III.現在好適な実施形態
1. 現在好適な一実施形態において、本発明は、ベースを備える接触検知装置であって、前記ベースが、走査トラックと、前記走査トラックに沿ってスライドするように構成されたキャリッジと、前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成されたセンサアレイと、を備える接触検知装置を提供する。
2. 前記キャリッジが整列ガイドを備える、第1項に記載の接触検知装置。
3. 前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える、第1項~第2項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
4. 前記ニードルガイドが取り外しタブをさらに備える、第3項に記載の接触検知装置。
5. 前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える、第1項~第4項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
6. 前記ニードルリリースゲートが、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される、第5項に記載の接触検知装置。
7. 前記ニードルガイドがコネクタプレートをさらに備える、第3項に記載の接触検知装置。
8. 深度制限器に結合されたコネクタをさらに備え、前記コネクタが前記ニードルガイドの前記コネクタプレートに取り外し可能に取り付けられることによって、前記ニードルガイドと整列した第1の位置と、前記ニードルガイドと整列していない第2の位置に前記深度制限器が配置されるようにする、第7項に記載の接触検知装置。
9. 前記コネクタが前記深度制限器に結合されて、前記深度制限器が前記ニードルガイドから離れた上部位置または前記ニードルガイドに近接した下部位置に位置決めされるようにする、第8項に記載の接触検知装置。
10. 前記上部位置が5インチニードルの配置用に構成される、第9項に記載の接触検知装置。
11. 前記上部位置が、5インチニードルの深度を約0.5cm~約5cmに制限する、第10項に記載のシステム。
12. 前記下部位置が3.5インチニードルの配置用に構成される、第9項に記載の接触検知装置。
13. 前記上部位置が、3.5インチニードルの深度を約1cm~約3.5cmに制限する、第12項に記載の接触検知装置。
14. 前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える、第7項~第12項のうちの1つに記載の接触検知装置。
15. 前記ニードルリリースゲートが、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される、第14項に記載の接触検知装置。
16. 前記接触検知装置の遠位面を形成するボトムパッドをさらに備える、第1項~第15項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
17. 前記ボトムパッドが患者の皮膚表面にあるように構成される、第16項に記載の接触検知装置。
18. 前記ボトムパッドが、およそ1メートの半径を有する凹状の湾曲を具備する、第16項~第17項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
19. 前記ボトムパッドが、およそ20ショアA~35ショアAの硬度を備える、第16項~第18項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
20. 前記走査ヘッドが前記キャリッジに対して移動可能である、第1項~第19項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
21. 前記走査ヘッドが前記装置の近位側に向かって付勢される、第20項に記載の接触検知装置。
22. 前記走査ヘッドがスプリングによって付勢される、第21項に記載の接触検知装置。
23. 前記キャリッジがスプリングガイドを備える、第22項に記載の接触検知装置。
24. 前記走査ヘッドがスプリング突起を備え、前記スプリングガイドおよび前記スプリング突起が、前記走査ヘッドおよび前記キャリッジに対して前記スプリングをセンタリングするように構成される、第23項に記載の接触検知装置。
25. 前記センサアレイがマトリクスアレイである、第1項~第24項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
26. 前記センサアレイがフレキシブルセンサアレイである、第1項~第25項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
27. 前記センサアレイがセンサアレイ取付け領域に取り付けられる、第1項~第26項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
28. 前記センサアレイが前記走査ヘッドの遠位面に付着される、第1項~第27項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
29. 前記走査ヘッドの前記遠位面が湾曲している、第28項に記載の接触検知装置。
30. 前記走査ヘッドの前記曲率半径が約37.5mmである、第29項に記載の接触検知装置。
31. 前記ベースがハンドルをさらに備える、第1項~第30項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
32. 前記ハンドルがグリップ部を備える、第30項に記載の接触検知装置。
33. 前記走査ヘッドが押し当てられると、前記キャリッジが前記走査トラックに沿ってスライドするのを防止するロッキング機構をさらに備える、第1項~第32項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
34. 前記ロッキング機構が、前記走査ヘッドが押し当てられると弾性ストリップと係合する、尖った突起を有する1つ以上のロッキングタブを備える、第33項に記載の接触検知装置。
35. 前記キャリッジに対してある深度で前記走査ヘッドの位置をロックする深度ロックをさらに備える、第1項~第34項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
36. 前記キャリッジに対するロック位置から前記走査ヘッドをリリースするボタンをさらに備える、第35項に記載の接触検知装置。
37. 前記ベースが位置センサをさらに備える、第1項~第36項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
38. モニタ装置をさらに備え、前記モニタ装置が、前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、コンピューティング装置であって、前記センサアレイおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、(ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置とを備える、第1項~第37項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
39. 前記ベースが、前記モニタ装置を受容するように構成されたインタフェースをさらに備える、第38項に記載の接触検知装置。
40. 前記モニタ装置が前記インタフェースによって受容されると、前記センサアレイが前記モニタ装置と電気的に連通するように、前記インタフェースが電気カップリングを備える、第39項に記載の接触検知装置。
41. 前記センサアレイがフレキシブルプリント基板によって前記インタフェースに電気結合される、第39項または第40項に記載の検知装置。
42. 前記モニタ装置がフレキシブルプリント基板を介して前記センサアレイに結合される、第38項~第41項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
43. 前記フレキシブルプリント基板が位置センサを前記モニタ装置に電気接続する、第42項に記載の接触検知装置。
44. 前記位置センサが前記コンピューティング装置の前記プロセッサに動作可能に結合され、前記コンピューティング装置が前記位置センサから前記センサアレイの位置を受け取り、前記センサアレイの前記位置が、前記圧力マップを生成するために利用される、第43項に記載のシステム。
45. 前記モニタ装置がプリント基板を備える、第38項~第43項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
46. 前記モニタ装置を受容するように構成されたスリーブをさらに備える、第38項~第45項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
47. 電源を備える、第38項~第46項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
48. 前記電源が前記モニタ装置内の電池である、第47項に記載の接触検知装置。
49. 前記センサアレイおよび前記モニタ装置が可逆的に接続される、第38項~第48項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
50. 前記複数のセンサによって出力された前記電圧信号を遠隔送信するための、前記センサアレイに動作可能に接続された無線送信機を備える、第38項~第49項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
51. 前記プロセッサが、前記対象組織場所および前記整列ガイドの場所を前記ディスプレイスクリーンにリアルタイムで表示する命令で構成される、第38項~第50項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
52. 前記プロセッサが、前記対象組織場所に印加されている力をリアルタイムで表示する命令で構成される、第38項~第51項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
53. 前記ベースが正中線インジケータをさらに備える、第1項~第52項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
54. 前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ0.1cm~5cmである、第1項~第53項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
55. 前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ1.8cmである、第1項~第54項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
56. 前記センサアレイのアクティブ領域がおよそ350mm
2である、第1項~第55項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
57. 前記走査ヘッドが、その近位側に走査ノブをさらに備える、第1項~第6項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
58. 前記ベースが、ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える、第57項に記載の接触検知装置。
59. 前記走査ノブが少なくとも1つの制限器ガイドを備える、第58項に記載の接触検知装置。
60. 前記走査ノブが、ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブが、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する、第57項に記載の接触検知装置。
61. 現在好適な一実施形態において、本発明は、ベースと、モニタ装置とを備える接触検知システムであって、前記ベースが、走査トラックと、前記走査トラックに沿ってスライドするように構成されたキャリッジと、前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイとを備え、前記モニタ装置が、前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置とを備える、接触検知システムを提供する。
62. 前記ベースが、前記モニタ装置を受容するように構成されたインタフェースをさらに備える、第61項に記載の接触検知システム。
63. 前記モニタ装置が前記インタフェースによって受容されると、前記センサアレイが前記モニタ装置と電気的に連通するように、前記インタフェースが電気カップリングを備える、第62項に記載の接触検知システム。
64. 前記センサアレイがフレキシブルプリント基板によって前記インタフェースに電気結合される、第62項~第63項のいずれか1つに記載の検知システム。
65. 前記ベースが位置センサをさらに備える、第61項~第64項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
66. 前記位置センサが前記コンピューティング装置の前記プロセッサに動作可能に結合され、前記コンピューティング装置が前記位置センサから前記センサアレイの位置を受け取り、前記センサアレイの前記位置が、前記圧力マップを生成するために利用される、第65項に記載のシステム。
67. 前記位置センサがフレキシブルプリント基板を介して前記インタフェースに電気結合される、第66項に記載のシステム。
68. 前記キャリッジが整列ガイドを備える、第61項~第65項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
69. 前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルガイドをさらに備える、第61項~第68項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
70. 前記ニードルガイドが取り外しタブをさらに備える、第69項に記載の接触検知システム。
71. 前記キャリッジに可逆的に取り付けられるように構成されたニードルリリースゲートをさらに備える、第61項~第70項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
72. 前記ニードルリリースゲートが、前記ニードルガイドと同心位置でニードルを前記キャリッジに可逆的に固定するように構成される、第71項に記載の接触検知システム。
73. 前記走査ヘッドが、その近位側に走査ノブをさらに備える、第61項~第72項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
74. 前記走査ノブが、ニードルの挿入深度を制限するように構成された少なくとも1つの制限器ガイドを備える、第73項に記載の接触検知システム。
75. 前記走査ノブが、ニードルの前記挿入深度を制限するように構成された2つ以上の制限器ガイドを備え、前記走査ノブが、前記2つ以上の制限器ガイドのうちの1つを前記整列ガイドと整列させるように回転する、第73項~第74項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
76. 前記接触検知システムの遠位面を形成するボトムパッドをさらに備える、第61項~第75項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
77. 前記ボトムパッドが患者の皮膚表面にあるように構成される、第76項に記載の接触検知システム。
78. 前記ボトムパッドが、およそ1mの半径を有する凹状の湾曲を具備する、第76項~第77項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
79. 前記ボトムパッドが、およそ20ショアA~30ショアAの硬度を備える、第76項~第78項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
80. 前記走査ヘッドが前記キャリッジに対して移動可能である、第61項~第79項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
81. 前記走査ヘッドが前記システムの近位側に向かって付勢される、第61項~第80項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
82. 前記走査ヘッドがスプリングによって付勢される、第81項に記載の接触検知システム。
83. 前記走査ヘッドがスプリング突起を備え、前記スプリングガイドおよび前記スプリング突起が、前記走査ヘッドおよび前記キャリッジに対して前記スプリングをセンタリングするように構成される、第82項に記載の接触検知システム。
84. 前記センサアレイがマトリクスアレイである、第61項~第83項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
85. 前記センサアレイがフレキシブルセンサアレイである、第61項~第84項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
86. 前記センサアレイがセンサアレイ取付け領域に取り付けられる、第61項~第85項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
87. 前記センサアレイが前記走査ヘッドの遠位面に付着される、第61項~第86項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
88. 前記ベースがハンドルをさらに備える、第61項~第87項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
89. 前記ハンドルがグリップ部を備える、第88項に記載の接触検知システム。
90. 前記ベースが正中線インジケータをさらに備える、第61項~第89項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
91. 前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ0.1cm~5cmである、第61項~第90項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
92. 前記ベースの遠位面と前記走査ヘッドの遠位面との間の距離がおよそ1.8cmである、第61項~第91項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
93. 前記センサアレイのアクティブ領域がおよそ350mm
2である、第61項~第92項のいずれか1つに記載の接触検知装置。
94. 前記走査ヘッドが押し当てられると、前記キャリッジが前記走査トラックに沿ってスライドするのを防止するロッキング機構をさらに備える、第61項~第93項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
95. ロッキング機構が、前記走査ヘッドが押し当てられると弾性ストリップと係合する、尖った突起を有する1つ以上のロッキングタブを備える、第94項に記載の接触検知システム。
96. 前記モニタ装置がフレキシブルプリント基板を介して前記センサアレイに結合される、第61項~第95項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
97. 前記モニタ装置がプリント基板を備える、第61項~第96項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
98. 前記モニタ装置を受容するように構成されたスリーブをさらに備える、第61項~第97項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
99. 電源を備える、第61項~第98項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
100. 前記電源が前記モニタ装置内の電池である、第99項に記載の接触検知システム。
101. 前記センサアレイおよび前記モニタ装置が可逆的に接続される、第61項~第100項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
102. 前記複数のセンサによって出力された前記電圧信号を遠隔送信するための、前記センサアレイに動作可能に接続された無線送信機を備える、第61項~第101項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
103. 前記プロセッサが、前記対象組織場所および前記整列ガイドの場所を前記ディスプレイスクリーンにリアルタイムで表示する命令で構成される、第61項~第102項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
104. 前記プロセッサが、前記対象組織場所に印加されている力をリアルタイムで表示する命令で構成される、第61項~第103項のいずれか1つに記載の接触検知システム。
105. 現在好適な一実施形態において、本発明は、第61項~第104項のいずれか1つに記載のシステムを使用する挿入部位検索方法であって、(a)前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、(b)前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、(c)前記走査ヘッドをリリースすることと、(d)前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、(e)圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することとを備える方法を提供する。
106. 印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることをさらに備える、第105項に記載の方法。
107. 現在好適な一実施形態において、本発明は、第68項~第104項のいずれか1つに記載のシステムを使用する挿入部位マーキング方法であって、(a)前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、(b)前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、(c)前記走査ヘッドをリリースすることと、(d)前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、(e)圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することと、(f)前記圧力マップ上の挿入部位を識別することと、(g)前記整列ガイドの場所を前記圧力マップ上の前記挿入部位に配置することと、(h)前記整列ガイドを介してマーキング機器を配置することと、(i)前記挿入部位を患者の皮膚表面にマークすることとを備える方法を提供する。
108. 現在好適な一実施形態において、本発明は、第69項~第104項のいずれか1つに記載のシステムを使用してニードルを挿入部位にガイドする方法であって、(a)前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、(b)前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、(c)前記走査ヘッドをリリースすることと、(d)前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、(e)圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することと、(f)前記圧力マップ上の挿入部位を識別することと、(g)前記整列ガイドの場所を前記圧力マップ上の前記挿入部位に配置することと、(h)前記ニードルガイドを介してニードルを配置することと、(i)前記ニードルを前記挿入部位に挿入することとを備える方法を提供する。
109. 前記ニードルを前記挿入部位に保持したまま前記システムを除去するステップをさらに備える、第108項に記載の方法。
110. 印加された力の測定値を力インジケータから読み取ることをさらに備える、第108項に記載の方法。
111. 前記システムを除去する前記ステップに先立ってリリースゲートをロック解除するステップをさらに備える、第109項に記載の方法。
112. 前記ニードルが局所麻酔ニードルであり、前記方法が、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える、第108項に記載の方法。
113. 前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、第112項に記載の方法。
114. 前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、第112項に記載の方法。
115. 前記システムを除去するステップをさらに備える、第112項~第114項のいずれか1つに記載の方法。
116. 前記システムを除去する前記ステップが、前記リリースゲートを開くことを備える、第115項に記載の方法。
117. 前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える、第115項または第116項に記載の方法。
118. 前記ニードルがイントロデューサである、第108項に記載の方法。
119. 前記ニードルガイドを介して前記ニードルを配置する前記ステップに先立って深度制限器を構成するステップをさらに備える、第108項に記載の方法。
120. 前記深度制限器を構成する前記ステップが、前記深度制限器の高さを設定することを備える、第119項に記載の方法。
121. 前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を下部位置に設定することを備える、第120項に記載の方法。
122. 前記深度制限器を前記下部位置にロックすることをさらに備える、第121項に記載の方法。
123. 前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を上部位置に設定することを備える、第120項に記載の方法。
124. 前記深度制限器を前記上部位置にロックすることをさらに備える、第123項に記載の方法。
125. 現在好適な一実施形態において、本発明は、接触検知装置を使用する挿入部位検索方法であって、前記接触検知装置が、ベースと、モニタ装置とを備え、前記ベースが、走査トラックと、前記走査トラックに沿ってスライドするように構成され、整列ガイドを備えるキャリッジと、前記キャリッジに搭載された走査ヘッドと、前記走査ヘッドに取り付けられたセンサアレイであって、1つ以上の圧力センサを備え、各圧力センサが、圧力の変化に応答して電圧信号を出力するように構成される、センサアレイとを備え、前記モニタ装置が、前記1つ以上の圧力センサによって出力された前記電圧信号に基づいて個人の対象組織場所を表す圧力マップを表示するように構成された、前記センサアレイに動作可能に結合されたディスプレイスクリーンと、コンピューティング装置であって、前記センサユニットおよび前記モニタ装置に動作可能に結合されたプロセッサと、前記プロセッサに、i)前記センサアレイからの前記電圧信号を前記圧力マップに変換させて前記圧力マップを前記ディスプレイスクリーンに表示させ、ii)前記ディスプレイスクリーンに整列ガイドの場所を出力させる、前記プロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピューティング装置とを備え、前記方法が、(a)前記キャリッジを対象組織場所にスライドさせることと、(b)前記走査ヘッドを前記対象組織場所に押し当てて、前記ディスプレイスクリーン上に圧力マップ画像を捕捉することと、(c)前記走査ヘッドをリリースすることと、(d)前記対象組織場所のマッピングされていないエリアに向けて前記キャリッジをスライドさせることと、(e)圧力マップが前記対象組織場所にわたって表示されるまでステップ(b)~(d)を反復することとを備える方法を提供する。
126. 挿入部位を識別することと、前記整列ガイドを前記挿入部位の前記場所に配置することとをさらに備える、第125に項記載の方法。
127. 前記整列ガイドを介してマーキング機器を配置することと、前記挿入部位を患者の皮膚表面にマークすることとをさらに備える、第126項に記載の方法。
128. ニードルガイドを介してニードルを配置することと、前記ニードルを前記挿入部位に挿入することとをさらに備える、第126項に記載の方法。
129. 前記ニードルを前記挿入部位に保持したまま前記システムを除去するステップをさらに備える、第126項に記載の方法。
130. 前記システムを除去する前記ステップに先立ってリリースゲートをロック解除するステップをさらに備える、第129項に記載の方法。
131. 前記ニードルが局所麻酔ニードルであり、前記方法が、局所麻酔薬を前記挿入部位に注入するステップをさらに備える、第126項に記載の方法。
132. 前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介して脊椎麻酔ニードルを配置し、前記脊椎麻酔ニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、第1321項に記載の方法。
133. 前記局所麻酔ニードルを除去し、前記ニードルガイドを介してイントロデューサニードルを配置し、前記イントロデューサニードルを前記挿入部位に挿入するステップをさらに備える、第132項に記載の方法。
134. 前記システムを除去するステップをさらに備える、第131項~第133項のいずれか1つに記載の方法。
135. 前記システムを除去する前記ステップが、前記リリースゲートを開くことを備える、第135項に記載の方法。
136. 前記システムを除去する前記ステップ後に処置方法を続行するステップをさらに備える、第1354項または第1365項に記載の方法。
137. 前記ニードルがイントロデューサである、第126項に記載の方法。
138. 前記ニードルガイドを介して前記ニードルを配置する前記ステップに先立って深度制限器を構成するステップをさらに備える、第126項に記載の方法。
139. 前記深度制限器を構成する前記ステップが、前記深度制限器の高さを設定することを備える、第1398項に記載の方法。
140. 前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を下部位置に設定することを備える、第139項に記載の方法。
141. 前記深度制限器を前記下部位置にロックすることをさらに備える、第1410項に記載の方法。
142. 前記深度制限器の前記高さを設定することが、前記深度制限器を上部位置に設定することを備える、第139項に記載の方法。
143. 前記深度制限器を前記上部位置にロックすることをさらに備える、第1434項に記載の方法。
144. 本明細書に記載のいずれかの特徴を備える接触検知システム。
145. 本明細書に開示される方法のうちのいずれかを使用することを備える、接触検知システムの使用方法。
【0140】
IV.定義
特に定義しない限り、本明細書で使用される技術の全用語、表記法、およびその他の技術的かつ科学的用語または専門用語は、請求項に記載の主題が属する技術の当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有するものとする。場合によっては、一般的に理解される意味の用語は、明確にするために、および/または参照するために本明細書において定義され、本明細書にこのような定義を含めることは、当技術で一般的に理解される事柄との実質的差異を表すものと必ずしも解釈されるべきではない。
【0141】
本願を通して、種々の実施形態が範囲形式で表されてもよい。範囲形式の記述は単に便宜および簡潔のためであり、本開示の範囲に対する融通が利かない制限と解釈されるべきではない点が理解されるべきである。したがって、ある範囲に関する記述は、その範囲内の個々の数値ならびにすべての可能な部分的範囲を具体的に開示したものとみなされるべきである。例えば、1~6などの範囲の記述は、例えば、1、2、3、4、5および6といった、当該範囲内の個々の数値、ならびに1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分的範囲を具体的に開示したものとみなされるべきである。これは、範囲の幅に関係なくあてはまる。
【0142】
本明細書で使用される専門用語は、特定の場合のみを記述する目的であり、制限的であることを意図しない。本明細書で使用されているように、単数形の「a(1つの)」、「an(1つの)」、および「the(その)」は、文脈から明らかにそうでないことが示されていない限りは、複数のものも含むものとする。さらにまた、用語「including(含む)」、「includes(含む)」、「having(有する)」、「has(有する)」、「with(備える)」またはこれらの変形が詳細な説明および/または請求項のいずれかで使用される限り、このような用語は、用語「comprising(備える、含む)」と同様に包摂的であるものとする。
【0143】
用語「determining(求める)」、「measuring(測定する)」、「evaluating(評価する)」、「assessing(査定する)」、「assaying(分析する)」、および「analyzing(分析する)」は、測定形態に言及するために、本明細書ではしばしば互換的に使用されている。これらの用語は、ある要素があるか否かを判断すること(例えば検出)を含む。これらの用語は、量的、質的、あるいは量的かつ質的判断を含みうる。査定することは相対的でも絶対的でもありうる。「の存在を検出すること」は、文脈に応じて有無を判断することに加えて、存在するものの量を判断することを含みうる。
【0144】
用語「subject(対象物)」、「individual(個人)」または「patient(患者)」は、本明細書ではしばしば互換的に使用される。これらの用語はいずれも、ヘルスケアワーカー(例えば、医師、正看護師、ナースプラクティショナー、医師助手、病院職員、またはホスピスワーカー)の監督(例えば、持続的または断続的)によって特徴づけられる状況を必要とせず、これに制限されない。「対象物」とは、発現遺伝物質を含有する生物学的実体でありうる。生物学的実体は、植物、動物、あるいは、例えば、バクテリア、ウイルス、菌類、および原生動物を含む微生物でありうる。対象物は、体内で取得されるか体外培養された生物学的実体の組織、細胞、およびこれらの子孫でありうる。対象物は哺乳類でありうる。哺乳類はヒトでありうる。対象物は、病気の危険性が高いと診断されるか、その疑いがある場合がある。場合によっては、対象物は必ずしも、病気の危険性が高いと診断されることも疑われることもない。
【0145】
用語「約」または「およそ」は、部分的には値がどのように測定または判断されるか、例えば、測定システムの制限に依存する、当業者によって判断される特定の値の許容可能なエラー範囲内を意味する。特定の実施形態において、用語「約」または「およそ」は、1,2、3、または4つの標準偏差内を意味する。特定の実施形態において、用語「約」または「およそ」は、所与の値または範囲の30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、または0.05%以内を意味する。特定の実施形態において、用語「約」または「およそ」は、所与の値または範囲の20.0度、15.0度、10.0度、9.0度、8.0度、7.0度、6.0度、5.0度、4.0度、3.0度、2.0度、1.0度、0.9度、0.8度、0.7度、0.6度、0.5度、0.4度、0.3度、0.2度、0.1度、0.09度、0.08度、0.07度、0.06度、0.05度、0.04度、0.03度、0.02度、または0.01度以内を意味する。
【0146】
本明細書で使用されている用語「近位」は、特に指示のない限り、接触検知装置を保持および/または操作するユーザに最も近いか、より近いと定義される。例えば、接触検知装置を患者に対して押し当てるユーザである。
【0147】
本明細書で使用されている用語「遠位」は、特に指示のない限り、接触検知装置を保持および/または操作するユーザまで最も遠いと定義される。例えば、接触検知装置を患者に対して押し当てることである。
【0148】
本明細書で使用されているように、用語「ニードル」は、「注射針」、「イントロデューサニードル」、「シリンジ」または「シリンジ・ニードル結合体」に言及することもあり、本明細書では互換的に使用されてもよい。さらに、これらの用語は、当業界で既知の追加コンポーネントを含むハブおよび/またはハンドルを有する、シリンジ・ニードル結合体およびイントロデューサニードルを包含するものである。
【0149】
本明細書および対応する図面で使用されている参照番号は、類似の参照番号を使用する類似のコンポーネントや部分に言及してもよい。例えば、参照番号30は、複数の図面における類似のコンポーネントを示すのに使用されてもよい。つまり、コンポーネント#30は
図1では130とラベリングされてもよく、類似のコンポーネントが
図5では530とラベリングされてもよい。例えば、本願において、130は、
図1に示されているキャリッジコンポーネントの一部の実施形態に言及し、330は、
図3A~3Eのキャリッジコンポーネントの一部の実施形態に言及する。
【0150】
本明細書で使用されているセクション見出しは構成目的にすぎず、記述されている主題を制限するものと解釈されるべきではない。
【0151】
本明細書において本発明の好適な実施形態を示して説明したが、このような実施形態は例証として提供されているにすぎないことは、当業者には明白であろう。当業者であれば、本発明から逸脱することなく多数の変形、変更、および置換に想到するであろう。本発明を実施する際には、本明細書で説明された本発明の実施形態の種々の代替物が採用されてもよいことが理解されるべきである。以下の請求項は本発明の範囲を定義し、それによってこれらの請求項およびその均等物の範囲内の方法および構造がカバーされるものとする。
【国際調査報告】