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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-08
(54)【発明の名称】エアコン用空気殺菌器
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/20 20060101AFI20230601BHJP
【FI】
A61L9/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556368
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(85)【翻訳文提出日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 KR2021009182
(87)【国際公開番号】W WO2022163957
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0011730
(32)【優先日】2021-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】521431893
【氏名又は名称】金 仁煥
【氏名又は名称原語表記】KIM, in whan
【住所又は居所原語表記】29-16, Geobukgol-ro 22-gil, Seodaemun-gu, Seoul 03680, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】金 仁煥
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180DD03
4C180HH19
4C180KK04
4C180MM08
(57)【要約】
本発明はエアコン用空気殺菌器に関し、より詳しくはUV-Cの波長を有する紫外線を発生するバー状のLEDモジュールをリンク部材で結合して、三角形、四角形、六角形などのエアコン室内機の形態と類似するように形成して室内機の内部に付着し、エアコンに供給される電源によって単独で動作する駆動ドライバーモジュールでエアコンの動作時に発生する微細な振動を感知してLEDモジュールを動作させることにより、室内機に流入するか又は室内機から吐き出される空気を殺菌するようにするエアコン用空気殺菌器に関する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンの室内機に取り付けられる空気殺菌器であって、
UV-Cの波長を有する紫外線を発生するバー状に製作され、リンク部材によって多角形に連結され、前記室内機の内部に付着されるLEDモジュールと、
前記室内機に供給される電源によって単独で動作し、前記室内機で発生する振動を感知して前記LEDモジュールに電源を供給して点灯させ、前記室内機の内部に設けられる駆動ドライバーモジュールとを含むことを特徴とする、エアコン用空気殺菌器。
【請求項2】
前記LEDモジュールは、
長方形に形成され、両端に結合ホールが形成されるLEDケースと、
前記LEDケースの上面に設けられ、UV-Cの波長を有する紫外線を発生する複数の紫外線LEDと、
前記紫外線LEDの動作状態を表示するように前記紫外線LEDの間に設けられて可視光線を発生する可視光線LEDとを含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアコン用空気殺菌器。
【請求項3】
前記リンク部材は2個に分離された板状に形成され、それぞれの上端中央部がヒンジによって互いに回転可能に結合され、前記LEDケースの結合ホールにボルトで結合されるように両端に第1締結ホールが形成され、ヒンジの中心に、前記室内機にボルトで固定されるように第2締結ホールが設けられることを特徴とする、請求項2に記載のエアコン用空気殺菌器。
【請求項4】
前記駆動ドライバーモジュールは、
放熱ホールを有するドライバーケースと、
前記ドライバーケースの内部に設けられ、AC電源が入力されるAC端子部、DC電源を出力するDC端子部、及びリセットスイッチを備えるPCBボードと、
前記PCBボードに実装され、AC電源をDC電源に変換させるAC/DCコンバータと、
前記PCBボードに実装され、前記AC/DCコンバータから出力されるDC電源を降下させて出力する線形レギュレータと、
前記PCBボードに実装され、前記線形レギュレータから供給されるDC電源によって動作して振動を感知する振動感知センサーと、
前記PCBボードに実装され、前記線形レギュレータから供給されるDC電源によって動作し、前記振動感知センサーでセンシング信号を感知してスイッチング信号を発生するマイクロプロセッサと、
前記PCBボードに実装され、前記マイクロプロセッサから出力されるスイッチング信号に応じてオン/オフされ、前記AC/DCコンバータから出力されるDC電源を前記DC端子部を介して前記LEDモジュールに供給するスイッチング素子とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアコン用空気殺菌器。
【請求項5】
前記駆動ドライバーモジュールは、
前記PCBボードに実装され、前記マイクロプロセッサに入力されるセンシング信号を調整するディップスイッチと、
前記PCBボードに実装され、前記駆動ドライバーモジュールを遠隔で制御するブルートゥースモジュールとをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のエアコン用空気殺菌器。
【請求項6】
前記マイクロプロセッサは、前記振動感知センサーでセンシング信号の周波数及びサイズをフィルタリングし、既保存の前記駆動ドライバーモジュールの取付方向及び位置による振動判別データと比較して前記駆動ドライバーモジュールのX軸及びY軸の振動を判別することを特徴とする、請求項5に記載のエアコン用空気殺菌器。
【請求項7】
前記振動感知センサーは、別途の回路的増幅なしに機械的振動を感知するように前記PCBボードの最外殻に設けられることを特徴とする、請求項5に記載のエアコン用空気殺菌器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアコン用空気殺菌器に関し、より詳しくはUV-Cの波長を有する紫外線を発生するバー状のLEDモジュールをリンク部材で結合して、三角形、四角形、六角形などのエアコン室内機の形態と類似するように形成して室内機の内部に付着し、エアコンに供給される電源によって単独で動作する駆動ドライバーモジュールでエアコンの動作時に発生する微細な振動を感知してLEDモジュールを動作させることにより、室内機に流入するか又は室内機から吐き出される空気を殺菌するようにするエアコン用空気殺菌器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、エアコンは自動で室内の空気を適当に調節する装置であり、室内空気の温度、湿度、清浄度などを調節するように構成されており、主に夏季に室内空気の冷房に使われる。
【0003】
このようなエアコンの冷房機能は液体が蒸発するときに周囲から熱を取る蒸発熱を用いるものであり、冷媒としては低温でも蒸発しやすい液体フレオンが主に使われる。
【0004】
前記エアコンは、冷媒が液状で配管に沿って室内機に循環しながら室内機の内部冷却フィンで蒸発して気体化するときに熱を吸収して周囲の空気を冷やし、冷たくなった空気を送風ファンによって外部に供給することにより、冷風が室内に排出されるように構成されている。室内機で蒸発して気状になった冷媒は圧縮機及び凝縮器を通過しながらさらに液化して液状でさらに循環することになる。
【0005】
このようなエアコンは、圧縮機によって圧縮されて凝縮した冷媒が熱交換器に流入して蒸発作用を引き起こし、送風ファンが室内の温かい空気を吸気口を通して本体の内部に吸入する。
【0006】
このような過程によって本体の内部に吸入された温かい空気は熱交換器を通過しながら熱交換機の蒸発作用によって冷たい空気に冷却される。そして、冷たい空気は送風ファンによって吐出口を通して室内に吐き出されるので、室内が冷房される。
【0007】
しかし、熱交換器によって、本体の内部に吸入された温かい空気が冷却される過程で、空気中に含有された湿気が凝縮した凝縮水は各種の細菌が棲息するのに適した条件になりやすい。
【0008】
また、室内の空気が細菌によって汚染された場合には、汚染された空気が室内に循環して使用者に害を及ぼすこともできる。
【0009】
このような問題点を解決するために、韓国登録特許第10-1459071号のUVLEDを適用した殺菌フィルターユニットを備えたエアコンが開示されている。
【0010】
図1及び図2に示すように、UVLEDを適用した殺菌フィルターユニットを備えたエアコン1は、殺菌フィルターユニット10、本体20、及び熱交換器23を含んでなり、前記殺菌フィルターユニット10の作動を制御する制御部40をさらに含むことができる。
【0011】
前記殺菌フィルターユニット10は前記本体20の内部空間のうち前記熱交換器23と吐出口22との間に配置され、前記熱交換器23を通過して冷却された冷気Aをフィルタリングして殺菌することにより、きれいに浄化した冷気Aが吐出口22を通して排出されるようにする。前記殺菌フィルターユニット10は、紫外線を放出して前記空気内のウイルス、バクテリアのような細菌及びかびを殺菌することができ、特に殺菌力の強い短波(UV-C)の紫外線を放出するUVLEDを使うことができる。
【0012】
前記殺菌フィルターユニット10は前記本体20の内部に殺菌フィルターユニットホルダー24によって固定されることができ、前記殺菌フィルターユニットホルダー24は前記吐出口22と前記熱交換器23との間に配置され、前記殺菌フィルターユニット10が結合されれば、前記本体20の内部を流動する冷気Aが前記殺菌フィルターユニット10を通して流動するように、前記本体20と前記殺菌フィルターユニット10との間を空間がないように埋めることが好ましい。前記フィルターユニット10は前記フィルターユニットホルダー24に着脱可能に結合されることができ、別途の工具なしにも着脱できる締まりばめ方式及びスライド結合方式で結合することができる。また、前記殺菌フィルターユニット10は必要によって複数が配置されることもできる。また、前記フィルターユニット10を前記熱交換器23、凝縮水受け27又はドレインホース28に近くに配置する場合、冷気Aとともに、熱交換器23、凝縮水受け27又はドレインホース28を同時に殺菌することができる。また、前記殺菌フィルターユニット10には粒子状物質などをフィルタリングするフィルターが付着されることができる。
【0013】
しかし、このような従来のUVLEDを適用した殺菌フィルターユニットを備えたエアコンは、殺菌フィルターユニットが一体化した構造であるから、既に設置されたエアコンに適用することができない問題点があり、別に付着するとき、それぞれのエアコンが独立的な製品であるから、制御信号及び電源を供給しなく、製品ごとに多様な供給電源を使うから適用が難しい問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は前記のような問題点を解決するためのものであり、UV-Cの波長を有する紫外線を発生するバー状のLEDモジュールをリンク部材で結合して、三角形、四角形、六角形などのエアコン室内機の形態と類似するように形成してファンとカバーとの間の室内機の内部に付着し、エアコンに供給される電源によって単独で動作する駆動ドライバーモジュールでエアコンの動作時に発生する微細な振動を感知してLEDモジュールを動作させることにより、室内機に流入するか室内機から吐き出される空気を殺菌するエアコン用空気殺菌器を提供することにその目的がある。
【0015】
また、本発明は、容易な設置のために、方向及び位置などの設置方法にかかわらず、各製品別に異なる振動及び電源を収容することができるアルゴリズムを提供して安定的に動作するようにするエアコン用空気殺菌器を提供することに他の目的がある。
【0016】
また、本発明は、リンク部材がヒンジ形態に製作され、LEDモジュールの形態が製品別に異なるデザインにも取り付けることができるエアコン用空気殺菌器を提供することにさらに他の目的がある。
【0017】
また、本発明は、LEDモジュールに可視光線LEDを取り付けることにより、肉眼でLEDモジュールの動作を確認することができるエアコン用空気殺菌器を提供することにさらに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記のような目的を達成するための本発明は、エアコンの室内機に取り付けられる空気殺菌器であって、UV-Cの波長を有する紫外線を発生するバー状に製作され、リンク部材によって多角形に連結され、前記室内機の内部に付着されるLEDモジュールと、前記室内機に供給される電源によって単独で動作し、前記室内機で発生する振動を感知して前記LEDモジュールに電源を供給して点灯させ、前記室内機の内部に設けられる駆動ドライバーモジュールとを含むことを特徴とする。
【0019】
ここで、前記LEDモジュールは、長方形に形成され、両端に結合ホールが形成されるLEDケースと、前記LEDケースの上面に設けられ、UV-Cの波長を有する紫外線を発生する複数の紫外線LEDと、前記紫外線LEDの動作状態を表示するように前記紫外線LEDの間に設けられて可視光線を発生する可視光線LEDとを含むことができる。
【0020】
また、前記リンク部材は2個に分離された板状に形成され、それぞれの上端中央部がヒンジによって互いに回転可能に結合され、前記LEDケースの結合ホールにボルトで結合されるように両端に第1締結ホールが形成され、ヒンジの中心に、前記室内機にボルトで固定されるように第2締結ホールが設けられることができる。
【0021】
また、前記駆動ドライバーモジュールは、放熱ホールを有するドライバーケースと、前記ドライバーケースの内部に設けられ、AC電源が入力されるAC端子部、DC電源を出力するDC端子部、及びリセットスイッチを備えるPCBボードと、前記PCBボードに実装され、AC電源をDC電源に変換させるAC/DCコンバータと、前記PCBボードに実装され、前記AC/DCコンバータから出力されるDC電源を降下させて出力する線形レギュレータと、前記PCBボードに実装され、前記線形レギュレータから供給されるDC電源によって動作して振動を感知する振動感知センサーと、前記PCBボードに実装され、前記線形レギュレータから供給されるDC電源によって動作し、前記振動感知センサーでセンシング信号を感知してスイッチング信号を発生するマイクロプロセッサと、前記PCBボードに実装され、前記マイクロプロセッサから出力されるスイッチング信号に応じてオン/オフされ、前記AC/DCコンバータから出力されるDC電源を前記DC端子部を介して前記LEDモジュールに供給するスイッチング素子とを含むことができる。
【0022】
また、前記駆動ドライバーモジュールは、前記PCBボードに実装され、前記マイクロプロセッサに入力されるセンシング信号を調整するディップスイッチと、前記PCBボードに実装され、前記駆動ドライバーモジュールを遠隔で制御するブルートゥースモジュールとをさらに含むことができる。
【0023】
また、前記マイクロプロセッサは、前記振動感知センサーでセンシング信号の周波数及びサイズをフィルタリングし、既保存の前記駆動ドライバーモジュールの取付方向及び位置による振動判別データと比較して前記駆動ドライバーモジュールのX軸及びY軸の振動を判別することができる。
【0024】
また、前記振動感知センサーは、別途の回路的増幅なしに機械的振動を感知するように前記PCBボードの最外殻に設けられることができる。
【発明の効果】
【0025】
前記のように構成される本発明によるエアコン用空気殺菌器によれば、UV-Cの波長を有する紫外線を発生するバー状のLEDモジュールをリンク部材で結合して、三角形、四角形、六角形など、エアコン室内機の形態と類似するように形成して室内機の内部に付着し、エアコンに供給される電源によって単独で動作する駆動ドライバーモジュールでエアコンの動作時に発生する微細な振動を感知してLEDモジュールを動作させることにより、室内機に流入するか又は室内機から吐き出される空気を殺菌することができる。
【0026】
また、本発明によれば、容易な設置のために、方向及び位置などの設置方法にかかわらず、製品別に異なる振動及び電源を収容することができるアルゴリズムを提供して安定的に動作することができる。
【0027】
また、本発明によれば、リンク部材がヒンジ形態に製作されることにより、LEDモジュールの形態を製品別に異なるデザインにも取り付けることができる。
【0028】
また、本発明によれば、LEDモジュールに可視光線LEDを取り付けることにより、肉眼でLEDモジュールの動作を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】従来のUVLEDを適用した殺菌フィルターユニットを備えたエアコンの構成を示す図である。
図2】従来のUVLEDを適用した殺菌フィルターユニットを備えたエアコンの構成を示す図である。
図3】本発明によるエアコン用空気殺菌器がエアコン室内機に取り付けられた状態を示す概要図である。
図4】本発明によるエアコン用空気殺菌器のLEDモジュールの構成を示す正面図である。
図5】本発明によるエアコン用空気殺菌器のLEDモジュールが結合された状態を示す正面図である。
図6】本発明によるエアコン用空気殺菌器の駆動ドライバーモジュールの構成を示す斜視図である。
図7図6の平面透視図である。
図8図6のA-A線についての断面図である。
図9】本発明によるエアコン用空気殺菌器の駆動ドライバーモジュールの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明によるエアコン用空気殺菌器の構成を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0031】
以下の本発明の説明において、関連した公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は本発明での機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者や運用者の意図又は慣例などによって変わることができる。したがって、その定義はこの明細書全般にわたる内容に基づいて決定されなければならないであろう。
【0032】
図3は本発明によるエアコン用空気殺菌器がエアコン室内機に取り付けられた状態を示す概要図、図4は本発明によるエアコン用空気殺菌器のLEDモジュールの構成を示す正面図、図5は本発明によるエアコン用空気殺菌器のLEDモジュールが結合された状態を示す正面図、図6は本発明によるエアコン用空気殺菌器の駆動ドライバーモジュールの構成を示す斜視図、図7図6の平面透視図、図8図6のA-A線についての断面図、図9は本発明によるエアコン用空気殺菌器の駆動ドライバーモジュールの構成を示すブロック図である。
【0033】
図3図9を参照すると、本発明によるエアコン用空気殺菌器100は、LEDモジュール110と、リンク部材120と、駆動ドライバーモジュール130とからなる。
【0034】
まず、LEDモジュール110は、LEDケース111と、紫外線LED113と、可視光線LED115とからなる。
【0035】
LEDケース111はバー状を有するように長方形に形成され、両端に結合ホール111aが形成される。ここで、LEDケース111には、隣接したLEDモジュール110と電気的に連結され、電源を受けて紫外線LED113及び可視光線LED115に供給する端子部(図示せず)を備えることが好ましい。
【0036】
紫外線LED113は、空気内のウイルスや病源菌を殺菌するようにLEDケース111の上面に複数が一列に又は複数列に設けられ、UV-Cの波長を有する紫外線を発生する。ここで、紫外線LED113はバック/ブースター回路で定電流回路を構成することにより、電圧に関係なく使うことができるようにし、入力電源を5~40Vの範囲に設計する。図面では7個を示したが、実際に1個のLEDモジュール110には16個を設け、1個のLEDモジュールが2.4W(1個当り24V、100mA)の消費電力を有するようにすることが好ましい。
【0037】
可視光線LED115は、使用者が肉眼で紫外線LED113の動作状態を確認することができるように、紫外線LED113の間に設けられて可視光線を発生する。
【0038】
そして、リンク部材120は2個に分離された板状に形成され、それぞれの上端中央部がヒンジによって互いに回転可能に結合され、LEDケース111の結合ホール111aにボルトで結合されるように両端に第1締結ホール121が形成され、ヒンジの中心には、室内機Iにボルトで固定されるように第2締結ホール123が設けられる。
【0039】
また、駆動ドライバーモジュール130は、ドライバーケース131と、PCBボード132と、AC/DCコンバータ133と、線形レギュレータ134と、振動感知センサー135と、マイクロプロセッサ136と、スイッチング素子137とからなる。
【0040】
ドライバーケース131は上下が分離され、角部がボルトによって結合され、内部の熱を排出するように放熱ホール131aが設けられ、両端には後述するAC端子部132a及びDC端子部132bを露出するように貫通ホール131bが形成され、リセットスイッチRSWと連通するリセットホール131cが設けられる。
【0041】
PCBボード132はドライバーケース131の内部に設けられ、AC電源が入力されるAC端子部132aと、DC電源をLEDモジュール110に出力するDC端子部132bと、リセットスイッチRSWとを備える。
【0042】
AC/DCコンバータ133はPCBボード132に実装され、90~240V、50~60HzのAC電源をDC電源(例えば、12V、1.67A、20W)に変換して出力する。
【0043】
線形レギュレータ134はPCBボード132に実装され、AC/DCコンバータ133から出力されるDC電源を降下させて出力(例えば、3.3V、0.5W)する。
【0044】
振動感知センサー135はPCBボード132に実装され、線形レギュレータ134から供給されるDC電源によって動作して振動によるセンシング信号を出力する。ここで、振動感知センサー135は、別途の回路的及びソフトウェア的増幅なしに機械的振動を最適の位置で感知するように振動の強度が相対的に大きいPCBボード132の最外殻に設けられることが好ましい。
【0045】
マイクロプロセッサ136はPCBボード132に実装され、線形レギュレータ134から供給されるDC電源によって動作し、振動感知センサー135でセンシング信号を感知してスイッチング信号を発生する。ここで、マイクロプロセッサ136は、振動感知センサー135でセンシング信号のサンプリング周波数及びサイズをX軸及びY軸に分離し、それぞれソフトウェアフィルターを用いてフィルタリングした後、フィルタリングされた値を既保存の駆動ドライバーモジュール130の取付方向及び位置による振動判別データと比較してX軸及びY軸の振動を判別した後、X軸及びY軸のいずれか一方で振動が発生すればスイッチング信号(例えば、3.3V)を出力する。
【0046】
スイッチング素子137はトランジスタのような素子であり、PCBボード132に実装され、マイクロプロセッサ136から出力されるスイッチング信号に応じてオン/オフされ、AC/DCコンバータ133から出力されるDC電源(12V、1.67A)をDC端子部132bを介してLEDモジュール110に供給する。
【0047】
一方、駆動ドライバーモジュール130は、ディップスイッチ138と、ブルートゥースモジュール139とをさらに含むことが好ましい。
【0048】
ディップスイッチ138はPCBボード132に実装され、マイクロプロセッサ136に入力されるセンシング信号のサンプリング周波数及びサイズを調整する。
【0049】
ブルートゥースモジュール139は、設置現場を考慮し、修正しにくい所にも制御可能に取り付けることにより、それぞれの変数値を調整又は確認することができるようにする。
【0050】
以下、本発明によるエアコン用空気殺菌器の動作を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0051】
また、LEDモジュール110を、リンク部材120を用いて、既に設置された室内機Iの形態と同一乃至類似の形態(三角形、四角形、六角形、八角形など)に組み立てる。
【0052】
そして、駆動ドライバーモジュール130を室内機Iに取り付ける方向及び位置を設定し、マイクロプロセッサ136に駆動ドライバーモジュール130の取付方向及び位置による振動判別データを保存する。
【0053】
このように、駆動ドライバーモジュール130及びLEDモジュール110を室内機Iの内部に取り付けた状態で、AC電源をPCBボード132のAC端子部132aに供給し、DC端子部132bにLEDモジュール110を連結する。
【0054】
取り付けが完了した状態で、室内機Iが動作するのに伴ってファンなどの回転によって微細振動が発生すれば、振動感知センサー135がこれを感知し、振動によるセンシング信号をマイクロプロセッサ136に出力する。
【0055】
すると、マイクロプロセッサ136は、振動感知センサー135から出力されるセンシング信号のサンプリング周波数及びサイズをX軸及びY軸に分離し、それぞれソフトウェアフィルターを用いてフィルタリングした後、フィルタリングされた値を既保存の駆動ドライバーモジュール130の取付設置方向及び位置による振動判別データと比較してX軸及びY軸の振動を判別した後、X軸及びY軸のいずれか一方で振動が発生すれば、スイッチング信号(例えば、3.3V)を出力する。
【0056】
すると、スイッチング素子137がターンオンされ、AC/DCコンバータ133から出力されるDC電源(12V、1.67A)がDC端子部132bを介してLEDモジュール110に供給されることにより、紫外線LED113及び可視光線LED115を点灯させる。
【0057】
紫外線LED113が点灯すれば、UV-Cの波長を有する紫外線が発生し、室内機Iから排出されるか室内機Iに吸入される空気内のウイルスや病源菌を殺菌させる。ここで、LEDモジュール110が多角形に形成されて空気接触面接が広いので、多量の空気を短時間に殺菌する。
【0058】
また、可視光線LED115が点灯するから、肉眼で殺菌を確認することができる。
【0059】
一方、室内機Iの動作が止まるか電源がターンオフされれば、ファンなどが回転しなくて微細振動が発生しなくなり、マイクロプロセッサ136で、微細振動が発生しなければ、スイッチング素子137をターンオフさせてLEDモジュール110をターンオフさせる。
【0060】
本発明は多様に変形可能であり、さまざまな形態を取ることができるが、前記発明の詳細な説明では本発明の特定の実施例のみについて記述した。しかし、本発明は詳細な説明で言及した特定の形態に限定されるものではないものに理解しなければならなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲内にある全ての変形物、均等物及び代替物を含むものに理解しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】