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特表2023-523948そらしパドルを備えたコンベア排出シュート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-08
(54)【発明の名称】そらしパドルを備えたコンベア排出シュート
(51)【国際特許分類】
   B65G 11/20 20060101AFI20230601BHJP
【FI】
B65G11/20 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022564517
(86)(22)【出願日】2021-04-09
(85)【翻訳文提出日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 US2021026631
(87)【国際公開番号】W WO2021221885
(87)【国際公開日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】63/016,396
(32)【優先日】2020-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】パント,ニシャル ナス
(72)【発明者】
【氏名】コスタンゾ,マーク
【テーマコード(参考)】
3F011
【Fターム(参考)】
3F011AA07
3F011BA04
3F011BC03
(57)【要約】
排出シュート上のそらしパドル(72)は、パッケージに割り当てた複数の宛先受容体(22、R1)の中にパッケージを案内する。パドル(38、72)は、固定し若しくは駆動した平坦な外部表面、又は固定し若しくは駆動したローラ表面をパッケージに与えることができる。パドル(38、72)は、割り当てられていない受容体(22、24、R1)にパッケージが入るのを遮る。シュートは、受容体(22、24、R1)に異なる上昇でパッケージを送り込むために起こすことができるようにさせてもよい。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端から下端に下方に傾斜し、第1の側部から第2の側部の幅に広がる外面と、
ピボット端及び反対側の遠位端を有する第1のそらしパドルであって、前記第1のそらしパドルは、前記第1のそらしパドルが、パッケージが前記外面を下方に前進して前記下端の第1の部分から出るのを遮る第1の位置から、前記第1のそらしパドルが、パッケージが前記外面を下方に前進して前記下端の前記第1の部分から出るのを遮らない第2の位置に、前記ピボット端で前記外面に沿って枢動可能である、第1のそらしパドルとを含む、シュート。
【請求項2】
前記第2の位置にある前記第1のそらしパドルは、パッケージが前記外面を下方に前進して前記下端の異なる第2の部分から出るのを遮る、請求項1に記載のシュート。
【請求項3】
前記第1の位置では、前記第1のそらしパドルは、前記第1のそらしパドル、前記外面の前記第1の側部、及び前記下端の前記第1の部分によって境界を示された、前記外面の第1の遮られた領域にパッケージが入るのを遮り、前記第2の位置では、前記第1のそらしパドルは、前記第1のそらしパドル、前記外面の前記第2の側部、及び前記下端の前記第2の部分によって境界を示された、前記外面の第2の遮られた領域にパッケージが入るのを遮る、請求項2に記載のシュート。
【請求項4】
前記第1の位置における前記第1のそらしパドルの前記遠位端は、前記ピボット端より前記外面の前記第1の側部に近く、前記第2の位置における前記第1のそらしパドルの前記遠位端は、前記ピボット端より前記外面の前記第2の側部に近い、請求項1に記載のシュート。
【請求項5】
前記第1のそらしパドルは、前記第1及び前記第2の位置において前記外面を斜めに横切って延在する、請求項1に記載のシュート。
【請求項6】
前記第1のそらしパドルの前記ピボット端は、前記上端及び前記第1の側部と前記第2の側部との間の中間より前記外面の前記下端に近い、請求項1に記載のシュート。
【請求項7】
前記第1のそらしパドルは、パッケージに接触する前記第1のそらしパドルの外部表面を形成する一連のローラを含む、請求項1に記載のシュート。
【請求項8】
前記第1のそらしパドルは、モータと、前記モータによって縁部上で駆動され、パッケージに接触する前記第1のそらしパドルの外部表面を形成する平坦なベルトとを含む、請求項1に記載のシュート。
【請求項9】
ピボット端及び反対側の遠位端を有する第2のそらしパドルを含み、前記第2のそらしパドルの前記ピボット端は、前記ピボット端と前記第2の側部との間にパッケージが嵌合するのを防ぐために、前記外面の前記第2の側部に十分に接近して位置付けられ、前記第2のそらしパドルの前記ピボット端は、前記遠位端より前記外面の前記上端に近く、前記第1のそらしパドルの前記ピボット端は、前記ピボット端と前記第1の側部との間にパッケージが嵌合するのを防ぐために、前記外面の前記第1の側部に十分に接近して位置付けられ、前記第1のそらしパドルの前記ピボット端は、前記遠位端より前記外面の前記上端に近い、請求項1に記載のシュート。
【請求項10】
前記第1及び前記第2のそらしパドルの前記ピボット端は、前記外面の前記上端から等距離にある、請求項9に記載のシュート。
【請求項11】
前記第1及び前記第2のそらしパドルの前記第1の位置では、前記第1のそらしパドルは、前記第2の側部に向かって前記外面の前記上端に対して第1の傾斜角度に傾斜され、前記第2のそらしパドルは、前記第2の側部付近で前記下端にパッケージを案内するために、前記外面の前記第2の側部に平行であり、
前記第1及び前記第2のそらしパドルの第2の位置では、前記第2のそらしパドルは、前記第1の側部に向かって前記外面の前記上端に対して前記第1の傾斜角度に傾斜され、前記第1のそらしパドルは、前記第1の側部付近で前記下端にパッケージを案内するために、前記外面の前記第1の側部に平行であり、
前記第1及び前記第2のそらしパドルの第3の位置では、前記第1及び前記第2のそらしパドルは、前記下端の中央にパッケージを落とし込むために、互いに向かって前記上端に対して前記第1の傾斜角度より大きい第2の傾斜角度で傾斜される、請求項9に記載のシュート。
【請求項12】
前記シュートを異なるシュート角度に傾斜させ、前記外面の前記下端の上昇を変えるために、前記外面の前記上端でシュートに結合されたモータを含む、請求項1に記載のシュート。
【請求項13】
シュートを異なるシュート角度に傾斜させ、前記外面の前記下端の上昇を変えるために、前記シュートに結合された線形アクチュエータを含む、請求項1に記載のシュート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電力駆動コンベアに関し、より詳細には、そらしパドルを備えた排出シュートを有する仕分けコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージ処理のような様々な産業では、仕分けコンベアが、片側又は両側からシュート又は摺動面などの排出コンベアの上にパッケージを仕分けるために使用される。各排出コンベアは、そのパッケージを収集受容体の中に堆積させ、収集受容体は、満杯になった時に交換され又は空にされなければならない。受容体が満杯になった時に空にされない場合、受容体に向けられたパッケージは床の上に落ちる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の特徴を具現化するシュートは、上端から下端に下方に傾斜し、第1の側部から第2の側部の幅に広がる外面と、ピボット端及び反対側の遠位端を有する第1のそらしパドルとを含む。第1のそらしパドルは、第1のそらしパドルが、パッケージが外面を下方に前進して下端の第1の部分から出るのを遮る第1の位置から、第1のそらしパドルが、パッケージが外面を下方に前進して下端の第1の部分から出るのを遮らない第2の位置にピボット端で外面に沿って枢動可能である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、本発明の特徴を具現化するコンベアシステムを概略的に描く上面図である。
図2図2は、図1のコンベアシステムの正面立面図である。
図3図3は、パッケージを2つの隣接した受容体に選択的に配送するためにそらしパドルを含む、本発明の特徴を具現化する排出シュートの等角図である。
図4図4A-4Bは、2つの異なる位置における、図3の排出シュートの正面立面図である。
図5図5A-5Bは、パッケージを4つの受容体に選択的に送達するためにシュートを傾けるモータを更に有する、図3におけるような排出シュートの不等角投影図である。
図6図6は、ローラがパッケージに接触している、図3又は図5A及び5Bにおけるような排出シュートのためのそらしパドルの等角図である。
図7図7は、電力ベルトがパッケージに接触している、図3又は図5A及び5Bにおけるような排出シュートのためのそらしパドルの等角図である。
図8図8は、パッケージを3つの受容体に送達するために2つのそらしパドルを含む、本発明の特徴を具現化する排出シュートの等角図である。
図9図9A-9Bは、パッケージを左の受容体に向けるようにパドルが適所にある、図8の排出シュートの連続した正面立面図である。
図10図10は、パッケージを中間の受容体に向けるようにパドルが適所にある、図9A及び9Bにおけるような正面立面図である。
図11図11A-11Bは、パッケージを右の受容体に向けるようにパドルが適所にある、図9A及び9Bにおけるような正面立面図である。
図12図12A-12Bは、線形アクチュエータ・ティルタを備えた、図5A及び5Bにおけるような排出シュートの不等角投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の特徴を具現化するコンベアシステムの概略図は、図1及び2に示されている。コンベアシステム10は、物品を主搬送方向14に搬送する電力駆動主コンベア12を含む。主コンベア12は、ベルトコンベア、トレイコンベア、スラットコンベア、又は電力ローラコンベアであってもよく、排出コンベア16、18が両側に置かれる。主コンベアの一例は、Intralox,L.L.C.,Harahan,Louisiana,U.S.A.によって製造販売されたIntralox(登録商標)ARB Sorter S7000仕分けコンベアである。各排出コンベア16、18への入口に仕分けダイバータ19から構成された仕分けシステムは、主コンベア12の両側から主搬送方向14に対して横方向に排出コンベアの上にパッケージを選択的に仕分け、又は仕分けダイバータの下流にパッケージを通過させることができる。この型では、排出コンベア16の一部はダイバータ20を含む。ダイバータ20は、その宛先受容体22、すなわち22A、22Bの一方又は他方に物品を選択的に方向転換させる。一般的な目的地と関連した奇数の受容体が使用される場合、ダイバータのない他の排出コンベア18は、単一の受容体24の中にパッケージを直接送達するために使用することができる。必要であれば、ダイバータ20の対向する側面上の壁26は、方向転換されたパッケージが選択された受容体24に入らないことを防ぐために使用することができる。
【0006】
図2に示されたように、各排出コンベア16、18は、受容体22、24に向かって下方に傾斜されてもよい。ダイバータ20は、それに沿ってパッケージが重力によって前進する、摺動面又はシュートを含む。ダイバータ20は、各排出コンベア16の出口端において下方に傾斜される。その上端28は、主コンベア12から排出コンベア16の上に仕分けられたパッケージを受領する。物品は、重力の影響を受けて、傾斜するダイバータ20のシュートをその下端30に下降して転がり又は摺動し、宛先受容体22の中に入る。シュートは、平坦な摺動面又は並んだローラであってもよく、パッケージは平坦な摺動面又は並んだローラを下降してあまり摩擦せずに前進する。
【0007】
排出コンベア16、この例ではシュート32の詳細は、図3に示されている。シュート32は、上端34から下端36に下方に傾斜し、第1の側部44から第2の側部51にシュートの幅にわたって延在する、外面42を有する。下端36は、1対の並んだ受容体R1、R2の上に位置付けられる。そらしパドル38はピン40によって取り付けられ、ピン40は、その下端36、つまり枢動端付近でシュート32を通って、シュートの裏側のモータ(図示せず)に延在する。枢動ピン40は、第1の側部44と第2の側部51との中間でシュート32の中心線上に示され、受容体R1とR2との間の隙間と位置合わせされる。モータは、割り当てられた宛先受容体R1、R2の中にパッケージを案内し、パッケージが割り当てられなかった宛先受容体に入るのを遮るために、ピボット端36でシュート32の外面42に沿ってパドル38を枢動させる。パドル38は、パッケージをパドルに詰まらせ、又はパドルの下を通すことができることなく、外面を損傷するのを回避するために外面42の上にあり、又は外面42の丁度上にある。
【0008】
図4Aで第1の位置に示されたように、そらしパドル38は、パッケージPを左手受容体R1の中に案内するために、シュート32を斜めに横切ってシュートの右側部44に向かって時計回りに枢動される。パドル38の遠位端46は、シュート32の右側部44に十分に接近しているので、パドルはいかなるパッケージもシュートの右半分の上に送り込まれるのを妨げ、パッケージをシュートの外面42の第1の側部を下降させ、その下端36から左手受容体R1の中に案内する。シュート32の左半部の上に送り込まれた一部のパッケージは、パドル38に接触することなく、シュートを下降して左手受容体R1に前進してもよい。第1の位置では、そらしパドル38は、パッケージPがパドル、シュートの右側部44、及び下端36の第1の右側部分45によって境界を示された、シュート32の外部表面42の右側領域43に入るのを防ぐ。そのためパッケージPは、下端36の第1の部分45を越えてシュート32から出るのを遮られる。図4Bは、パッケージPがパドル、シュートの左側部51、及び下端36の第2の左側部分49によって境界を示された、シュート32の外部表面42の左側領域47に入るのを遮る、第2の位置でシュート32を斜めに横切って延在するために、反時計回りに枢動したパドル38を示す。そのようにして、第2の位置におけるパドル38は、左手受容体R1を遮断し、パドルの反対側の第2の側部と接触するパッケージPを右手受容体R2の中に案内する。
【0009】
シュート排出の別の型は、図5A及び5Bに示されている。シュート50は、シュートの傾斜角度及びシュートの外面の下端の上昇を変えるために、シュートの上端にヒンジで連結されたチルトモータ52を含むことを除いて、図3のシュート32と同様である。図5Aでは、シュート50は、筐体56の棚又は屋根などの支持表面55の上の第1の上昇で、2つの受容体R1、R2の一方又は他方にパッケージPを選択的に送達するために、その上端を中心に浅い傾斜角54に傾斜される。図5Bでは、シュート50は、下部の第2の上昇で筐体56の開いた側面から突起する、2つの下部受容体R3、R4の一方又は他方にパッケージPを送達するために、第2の位置でより大きい傾斜角54’に傾斜して示されている。下部宛先受容体R3、R4は、筐体56から出て上部受容体R1、R2より長い距離をシュート50に向かって内方に突起する、図5Bに示されたそれらの位置に保持することができる。又は下部受容体は、パッケージを受領して次いで再度戻るために、図5Aにおけるように筐体56の内側に窪んだ位置から、図5Bにおけるように突起した位置に選択的に駆動することができる。チルトモータ52以外の手段を使用して、その下端の上昇を変えるためにシュートをそのヒンジ連結した上端を中心に傾斜させることができる。例えば図12A及び12Bに示されたように、空気圧シリンダなどの線形アクチュエータ51は、シュート50の側部に取り付けられるアーム57を有する。第2の類似のアクチュエータも、反対側の側部に同様に取り付けることができる。又はアクチュエータは、シュート50の裏側に取り付けることができる。図示されていないが、アクチュエータ51の他端は、コンベアフレームの固定部に取り付けられる。アクチュエータは、その上端53を中心にシュート50を傾斜させるために使用される。図12Aでは、シュート50は、上部受容体の一方にパッケージを送達するために、アクチュエータの延ばしたアーム57によって浅い角度に傾斜され、図12Bでは、シュートは、下部受容体の一方にパッケージを送達するために、アクチュエータの格納したアームによってより急な角度に傾斜されている。シュートを傾ける手段の別の例は、シュートの片側又は両側に取り付けられたプーリシステムである。
【0010】
図6は、あらゆるシュートと共に使用できる、そらしパドル58を示す。パドル58は一連のローラ60を有し、その回転軸は、シュートの外面に垂直である。ローラ60は、受動的又は能動的に回転されてもよい。ローラ60は、INTRALOX(登録商標)Series 1400 Roller Topベルトなどの駆動ローラベルトに固定し又は装着することができる。ローラ60は、パドルの外部表面を形成し、摩擦を低減してパッケージPの接触側面の損傷を最小にし、パッケージがシュートを下方に前進する際にパッケージが詰まるのを防ぐために、摺動接触よりむしろ回転接触してパッケージに接触する。
【0011】
図7のそらしパドル62は、パドルの外部表面を形成する駆動ベルト64を有する。モータ66は、最小摩擦でパドルに沿ってパッケージPがシュートを下方に前進するのに役立つために、パドル62を中心に縁部上を走るベルト64を駆動させる。
【0012】
図8は、パッケージPを3つの宛先受容体R1、R2、R3のうちの1つの中に選択的に案内するために、2つのそらしパドル72、73を備えたシュート70を示す。各パドル72、73は、モータのシャフトなどのピボットピン80によって上端78付近で各側部76、77にシュート70の裏側において対応するモータ74に取り付けられる。パドル72、73のピボット端81は、シュート70の上端78から等距離にある。図9A及び9Bは、パッケージPを左手受容体R1の中に案内するために、第1の位置にあるパドル72、73を示す。第1の位置では、左手パドル72はシュート70の左側部76に平行であり、右手パドル73は、ピボット端81から下端79及び左側部76に向かって上端78に対して第1の傾斜角度75で延在する。右手パドル73の遠位端82は、パッケージが中間及び右手受容体R2、R3に入るのを遮るように十分に横方向に離れて位置付けられる。パドル72、73のピボット端81は、パッケージがピボット端とより近い側部との間に嵌合するのを防ぐために、左側部及び右側部76、77に十分に接近している。シュート70は、パッケージを受容体の複数の高さに仕分けるために、チルトモータを追加することによって、図5A及び5Bのシュート50のように上下に傾斜させることができる。
【0013】
図11A及び11Bでは、パドル72、73は、パッケージPを右手受容体R3の中に案内する第2の位置に示されている。この位置では、パドル72、73は、図9A及び9Bに示された第1の位置におけるパドルの鏡像として配置される。
【0014】
図10では、パドル72、73は、パッケージPを中間受容体R2の中に落とし込むために、パドル72、73の遠位端が上端78に対して第2の傾斜角度83で互いに向かって傾斜した第3の位置に示されている。第2の傾斜角度83は、図9Bに示された第1の傾斜角度75より大きい。第3の位置にあるパドル72、73は、パッケージPが左手及び右手受容体R1、R3に入るのを遮る。
【0015】
コンベアシステムのためのコントローラは、各パッケージを同定し、各パッケージの宛先を割り当て、各パッケージを追跡するためにコンベアシステムを通して位置センサを監視し、コンベア駆動モータ、ダイバータ、及びパドルを制御し、診断、報告、及び警告機能を行うために、コントローラのプログラムメモリに記憶されたプログラムステップを実行する。
【0016】
本明細書及び特許請求の範囲は、搬送された品目としてパッケージと呼んでいるが、パッケージは、記載された機器上に搬送して仕分けることができる、あらゆる対象に対する総称として使用されている。例には、小包、封筒、袋、箱、ボール箱、容器、及び包装されていない製品が含まれる。更に宛先受容体は、例えばゴミ箱、手提げ、袋、プラットフォーム、及びパッケージを保持できる他の受容体であることが可能である。

図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
【手続補正書】
【提出日】2022-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
シュート排出の別の型は、図5A及び5Bに示されている。シュート50は、シュートの傾斜角度及びシュートの外面の下端の上昇を変えるために、シュートの上端にヒンジで連結されたチルトモータ52を含むことを除いて、図3のシュート32と同様である。図5Aでは、シュート50は、筐体56の棚又は屋根などの支持表面55の上の第1の上昇で、2つの受容体R1、R2の一方又は他方にパッケージPを選択的に送達するために、その上端を中心に浅い傾斜角54に傾斜される。図5Bでは、シュート50は、下部の第2の上昇で筐体56の開いた側面から突起する、2つの下部受容体R3、R4の一方又は他方にパッケージPを送達するために、第2の位置でより大きい傾斜角54’に傾斜して示されている。下部宛先受容体R3、R4は、筐体56から出て上部受容体R1、R2より長い距離をシュート50に向かって内方に突起する、図5Bに示されたそれらの位置に保持することができる。又は下部受容体は、パッケージを受領して次いで再度戻るために、図5Aにおけるように筐体56の内側に窪んだ位置から、図5Bにおけるように突起した位置に選択的に駆動することができる。チルトモータ52以外の手段を使用して、その下端の上昇を変えるためにシュートをそのヒンジ連結した上端を中心に傾斜させることができる。例えば図12A及び12Bに示されたように、空気圧シリンダなどの線形アクチュエータ61は、シュート50の側部に取り付けられるアーム57を有する。第2の類似のアクチュエータも、反対側の側部に同様に取り付けることができる。又はアクチュエータは、シュート50の裏側に取り付けることができる。図示されていないが、アクチュエータ61の他端は、コンベアフレームの固定部に取り付けられる。アクチュエータは、その上端53を中心にシュート50を傾斜させるために使用される。図12Aでは、シュート50は、上部受容体の一方にパッケージを送達するために、アクチュエータの延ばしたアーム57によって浅い角度に傾斜され、図12Bでは、シュートは、下部受容体の一方にパッケージを送達するために、アクチュエータの格納したアームによってより急な角度に傾斜されている。シュートを傾ける手段の別の例は、シュートの片側又は両側に取り付けられたプーリシステムである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項12】
前記シュートを異なるシュート角度に傾斜させ、前記外面の前記下端の上昇を変えるために、前記外面の前記上端で前記シュートに結合されたモータを含む、請求項1に記載のシュート。
【国際調査報告】