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特表2023-524343自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体
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  • 特表-自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体 図1
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  • 特表-自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-12
(54)【発明の名称】自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体
(51)【国際特許分類】
   A42B 3/30 20060101AFI20230605BHJP
   A42B 3/20 20060101ALI20230605BHJP
【FI】
A42B3/30
A42B3/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549488
(86)(22)【出願日】2020-03-02
(85)【翻訳文提出日】2022-09-20
(86)【国際出願番号】 BR2020050066
(87)【国際公開番号】W WO2021174321
(87)【国際公開日】2021-09-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522325757
【氏名又は名称】フェレイラ ダ シルバ,ロドリゴ カルロス
(71)【出願人】
【識別番号】522325768
【氏名又は名称】ソアレス デ オリヴェイラ,エリマル
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】ソアレス デ オリヴェイラ,エリマル
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107BA03
3B107BA08
3B107CA02
3B107DA08
3B107EA05
3B107EA06
3B107EA07
3B107EA18
3B107EA19
(57)【要約】
本発明は、オートバイヘルメット(1)用の構造体に関し、その保護外殻(2)は、突出部(7、8)を形成する上部の凹んだキャビティーを有し、各突出部(8)はラック(13)用のスペース、および開口部(6)を有している。前部キャビティー(3)は後部フェアリング(10)を受承し、保護外殻(2)と内部外殻(5)との間に開口部を有する第2の下部キャビティー(4)を有し、バイザー(V1、V2)の両縁部上に、ギア(12)を有する小型エンジン(11)によって作動する歯(14)を有するラック(13)が突出部(8)の各出口に戦略的に配置されて固定されている。作動はヘルメット上のボタン(B1、B2)、またはヘルメットおよびオートバイの両者に設置される、無線信号による電子制御部を備える装置、またはさらには遠隔制御により行われ、電力はバッテリー(Bt)によって供給される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体において、バッテリーにより電気供給され、前記オートバイヘルメット自体上のボタン、前記ヘルメットおよびオートバイの両者に設置された電子コマンドおよび無線信号による装置、遠隔制御部またはブルートゥース(登録商標)によって起動するバイザー自動化システムを内蔵したヘルメットに使用するための構造体であって、レリーフ(7、8)を形成する上部の凹んだキャビティーからなる構造体を有する保護外殻(2)を備え、各レリーフ(8)はラック(13)を収容するための内部空間を有し、前部において、2つのレリーフ(8)の間に、前記内部空間を内部外殻(5)の空間に接続する小さな開口部(6)が設けられ、前記保護外殻(2)は、その下方に後部フェアリング(10)を受承する前部キャビティー(3)をさらに有し、前記前部キャビティー(3)の中央には、前記保護外殻(2)と前記内部外殻(5)との間に開口部を有する第2の下部キャビティー(4)が設けられることを特徴とする自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項2】
上部フェアリング(9)と前記保護外殻(2)との間に、各レリーフ出口(8)にギア(12)を備えた小型エンジン(11)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項3】
任意の接着手段を介して前記ラック(13)の一端を前記バイザー(V1、V2)の上縁上に固定することを特徴とする請求項1または2に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項4】
前記ラック(13)は、前記歯(14)の両端に、小型エンジン(11)の間に戦略的に設置されて前記レリーフ(8)の前に位置決めされるストローク制限器(16)に一直線上に並べられてストローク制限として機能する少なくとも1つのフェルール(15)を含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項5】
前記下部キャビティー(4)の内側の前記内部外殻(5)上の基部上に固定したバッテリー(Bt)をさらに備え、これにより、前記ヘルメットの外側、および前記ヘルメットの内側の部分上の両者に設けられる、前記小型エンジン(11)、手動起動の前記ボタン(B1、B2)、および管理ボード(PCI)、並びにUSB、ミニUSBおよびその他のポートからなる充電手段(18)を相互接続することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項6】
前記バイザー自動化システムは、前記保護外殻(2)内に適切に設置された後に、ピンおよびネジのうちの少なくともいずれか一方による締結手段を介して、上部で上部フェアリング(9)により、後部で後部フェアリング(10)により覆われることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項7】
前記バイザー自動化システムは、バイザーを1つまたは2つ備えたヘルメット、およびバイザー内蔵のヘルメットの両者に採用できることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項8】
前記コマンドおよび前記小型エンジン(11)および前記管理ボード(PCI)に電力を供給するために電気バッテリー(Bt)を使用することで、前記バッテリー(Bt)にエネルギーを供給することと、すなわち充電すること、および外部装置に電力を供給すること、例えば、前記ヘルメットの使用者の携帯電話を充電することとの両者のために、電話およびデータの「チップ」(17)、並びにUSBポート(18)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項9】
前記オートバイヘルメット(1)が、技術進化の結果として存在する無線タイプのワイヤレス、ブルートゥース(登録商標)などの遠隔制御部および起動装置のうちの少なくともいずれか一方を通してバイザー(V1、V2)を起動するための管理ボード(PCI)を備えることを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【請求項10】
前記後部フェアリング(10)が空力的設計を有していること、より良い外見に加えて、複数の照明付きLEDの設置も可能とし、前記LEDは前記管理ボード(PCI)によって右矢印および左矢印タイプの点灯駆動、またはブレーキライトの点灯駆動で接続および管理でき、すべて前記バッテリー(Bt)により給電されて前記オートバイ自体の前記コマンドにより起動されることを特徴とする請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の自動バイザーを備えたオートバイヘルメット用の構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明による特許は、オートバイヘルメット用の構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オートバイヘルメット用の構造体は、外殻が部分に分割され、バイザーを1つまたは2つ備えるヘルメットであっても、バイザーの開閉を自動化する手段を備える。自動化手段は、ヘルメット自体上のボタン、または無線信号を介して電子コマンドを有する、ヘルメットおよびオートバイの両者に搭載される装置、または遠隔制御によっても起動できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
バイザー(複数可)用の自動化システムを搭載したヘルメットについては、安全性および耐性を両立させる外殻設計の困難性、並びに自動化のための電子機器の他電源システムを搭載するスペースなどを考慮すると、これまで知見がない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この新規にして建設的な構造体により意図されているものは、上述した課題および困難性を解決するためのものであり、1つまたは2つのバイザーを備えるヘルメットであっても、外殻の安全性および強度基準に反することなくバイザー(複数可)の運動を可能にする機構を備えるヘルメットを提供し、これは、さらに添付の図面により詳細に後述する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、ヘルメットシェルを示す頂面図である。
図2図2は、電子機器を搭載した状態にある点を除き、図1と同じ図である。
図3図3は、2つのラックを作動させた使用位置にある2つのバイザーを備えるヘルメットシェルを僅かに斜めに示す正面図である。
図4図4は、下部バイザーが格納された(開き)状態で下部バイザーラックが格納され、上部バイザーが使用位置にあるために上部バイザーラックが完全に露出した状態(閉じ)である点を除き、図3と同じ図である。
図5図5は、ラックが適切な区画に収集されるように、2つのバイザーの両者が開いた自動化を例示する、ヘルメットの側面図である。
図6図6は、上部フェアリングがバイザー自動化システムを覆う点を除き、図5と同じ図である。
図7図7は、ヘルメットを示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
添付の図面、特に添付の図1に示すように、オートバイヘルメット(1)は、頂部にレリーフ(7、8)を形成する凹んだキャビティーを備える保護外殻(2)の構造体を有し、各レリーフ(8)は、ラック(13)を収納する内部空間を有し、前部において、2つのレリーフ(8)の間に小さな開口部(6)を有する。保護外殻(2)はさらに、その下部が後部フェアリング(10)を受承する前部キャビティー(3)を有し、この前部キャビティー(3)の中央には、保護外殻(2)と内部の内側外殻(5)との間に開口部を有する第2の下部キャビティー(4)が設けられている。
【0007】
バイザー(V1、V2)の自動化のために、ギア(12)を備える小型エンジン(11)は、レリーフ(8)出口のそれぞれに、保護外殻(2)に直接固定され、ラック(13)の一端は、ギア(12)が図2乃至4に示すようにラック(13)の一方の側の歯(14)上に直接位置するように、バイザー(複数可、V1、V2)の上縁上に任意の粘着要素を介して固定されている。
【0008】
この意味で、各ラック(13)は、両端に、固定手段として機能するフェルール(15)を有し、ストローク制限器(16)と一直線に並んで作用し、小型エンジン(11)の間のレリーフ(8)の前に戦略的に設置および配置されるので、ラック(13)は、小型エンジン(11)が作動したときにバイザー(V1、V2)を開くにも閉じるのにも、移動制限を有することになる。
【0009】
小型エンジン(11)への電気供給は、図6に示すようにヘルメットの外側の、また図2に示すように内側の、小型エンジン(11)、手動起動ボタン(B1、B2)の他、管理ボード(PCI)、さらにUSB、ミニUSBなどのポートからなる充電手段(18)を相互接続するための、下部キャビティー(4)の内側の内部外殻(5)上の基部上に固定したバッテリー(Bt)経由とする。
【0010】
このシステム全体は、保護外殻(2)に適切に設置された後に、図6および図7に示すように、上部は上部フェアリング(9)で、後部は後部フェアリング(10)で覆われ、両者ともピンおよび/またはねじによる固定手段で固定される。
【0011】
本発明の大きな革新は、バイザーを1つまたは2つ備えるヘルメットにも、バイザーが外殻に組み込まれているヘルメットにも採用できるバイザー(複数可)の自動化システムにあることを強調することが重要である。しかしながら、バイザーを作動させるためのモーター制御と管理ボード(PCI)とに電力を供給するために電気バッテリー(Bt)を使用することにより、市場で入手できる技術革新、例えば、バッテリー(Bt)にエネルギーを供給する、すなわち充電すること、または外部装置、例えばヘルメット使用者の携帯電話を充電することのいずれも行うUSBポート(18)の他、電話およびデータの「チップ」(17)などもヘルメットに加えることが可能になるのである。
【0012】
本発明のもう1つの大きな革新は、管理ボード(PCI)を使用することにあり、これを通して、オートバイのパネルまたはハンドルバー上に直接設置された遠隔操作および/または起動装置により、バイザーを起動することが可能であることにある。これにより、オートバイの運転手は、バイザー(複数可)の開閉をトリガーすることに対して、あるいは、例えば、ヘルメット内に戦略的に設置された音声およびデータの受信および送信手段を有するUSB(18)を介して起動できる携帯電話の通話に応答することに対しても、より大きな利便性および機敏性を得ることができる。
【0013】
後部フェアリング(10)は、電源システムおよび電子機器を覆うために使用されることに加えて、また、より良い外観を提供することに加えて、照明付きLEDの設置を可能にする空力設計によって構成され、LEDは、カード(PCI)によって接続および管理することができ、右および左の矢印タイプの点灯駆動、またはブレーキライトの点灯駆動は、すべてバッテリー(Bt)によって電源供給され、無線およびBluetooth(登録商標)などの技術進化の結果として存在する無線信号を介して、オートバイ自体のコマンドによって作動することができる。
【0014】
本特許は、技術の進化の結果として生じる電子装置の接続の可能性を網羅することを意図しておらず、また、安全外殻の内部に設置されたバッテリー(Bt)を電力源とする革新をもたらすという事実により、同様に、ヘルメットのモデルおよび設計を網羅することを意図していない。そして、このような発明は、保護外殻(2)の構造的な配置が、電子機器の設置のための第2の下部キャビティー(4)を有する前部キャビティー(3)に加えて、ラック(13)の設置のためのレリーフ(7、8)を有する上部の凹部キャビティーおよびレリーフ(8)の内部空間を含むことを条件に、あらゆるモデルのヘルメットに適用することが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】