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  • 特表-発泡性メイクアップ除去剤 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-12
(54)【発明の名称】発泡性メイクアップ除去剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/06 20060101AFI20230605BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20230605BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20230605BHJP
   A61K 8/25 20060101ALI20230605BHJP
   A61Q 1/14 20060101ALI20230605BHJP
【FI】
A61K8/06
A61K8/60
A61K8/73
A61K8/25
A61Q1/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022563914
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(85)【翻訳文提出日】2022-11-28
(86)【国際出願番号】 IB2021053277
(87)【国際公開番号】W WO2021214674
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】2004024
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522409035
【氏名又は名称】エレガント ベスト インベストメント リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘー,シャオドン
(72)【発明者】
【氏名】ソレル,ポリーヌ
(72)【発明者】
【氏名】サンカトリーヌ,ジュリー
(72)【発明者】
【氏名】マソン,リーズ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA112
4C083AB382
4C083AB441
4C083AB442
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC432
4C083AC442
4C083AD092
4C083AD352
4C083AD391
4C083AD392
4C083BB04
4C083BB60
4C083DD08
4C083DD33
4C083EE07
(57)【要約】
本発明は、水中油型エマルションの形態のメイクアップ除去用化粧品組成物であって、
-組成物の総重量に対して35%~60%で含まれる重量含有量の親油性相、
-少なくとも1つのアルキルポリグルコシドを含む非イオン性親水性界面活性剤集合体、
-組成物の総重量に対して0.3%~0.8%で含まれる重量含有量の少なくとも1つのゲル化剤であって:
-少なくとも1つの粘土及び/又は
-少なくとも1つの多糖類ガムを含む、ゲル化剤
を含む、化粧品組成物に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中油型エマルションの形態の化粧品組成物であって、
-前記組成物の総重量に対して35%~60%で含まれる重量含有量の親油性相、
-少なくとも1つのアルキルポリグルコシドを含む非イオン性親水性界面活性剤集合体、
-前記組成物の総重量に対して0.3%~0.8%で含まれる重量含有量の少なくとも1つのゲル化剤であって:
-少なくとも1つの粘土及び/又は
-少なくとも1つの多糖類ガムを含む、ゲル化剤
を含む、化粧品組成物。
【請求項2】
前記ゲル化剤が粘土であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項3】
前記界面活性剤集合体が12~18で含まれる親水性-親油性バランス(HLB)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項4】
前記界面活性剤集合体の重量含有量が、前記組成物の総重量に対して5%~10%で含まれることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項5】
前記油/水比が0.5~1.5で含まれることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項6】
前記親油性相の重量含有量が、前記組成物の総重量に対して45%~55%で含まれることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項7】
前記化粧品組成物がメイクアップ除去剤であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧品組成物を含むタンクを備えた、泡吐出装置。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧品組成物の、メイクアップ除去製品としての化粧品の使用。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧品組成物をケラチン物質に塗布することを特徴とする、ケラチン物質のクレンジング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に化粧品組成物及びケラチン物質メイクアップ除去のためのこの化粧品組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚のメイクアップ除去はフェイスケアに必須のステップである。メイクアップ除去は毎日行う必要がある。メイクアップ除去によって不純物、汚れ及びメイクアップ残りを取り除くことができる。
【0003】
多くのメイクアップ除去用化粧品組成物の中で、クレンジングフォームは、穏やかで爽快であるという利点を有する。
【0004】
しかし、肌に心地よく、良好なメイクアップ除去特性を有するメイクアップ除去フォームを配合することは困難である。
【0005】
したがって、水中油型エマルションの形態の発泡性メイクアップ除去剤は、それらの油性相のために塗布時に心地よいが、発泡特性が非常に悪い。
【0006】
対照的に、発泡性界面活性剤を高含有量で含む発泡性ゲルのような組成物は、良好な発泡特性を有するが、水中油型エマルションよりも皮膚に対して攻撃性である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これに関連して、以下の品質、
-水性及び無水メイクアップの両方を除去する優れた有効性、
-容易な塗布、
-良好な泡形成能力、
-心地よい塗布
の1つ以上を有する化粧品メイクアップ除去組成物が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この必要性を満足するために、本発明者らは、良好な発泡特性を有しつつ、塗布が容易であり、油を高いパーセンテージで含む水中油型エマルションの形態の化粧品組成物を配合した。この化粧品組成物は、メイクアップ除去中に分解し、水性メイクアップ及び無水メイクアップの両方を同様に除去できるようにする泡を形成する。
【0009】
したがって、本発明の目的は、水中油型エマルションの形態のメイクアップ除去用化粧品組成物であって、
-組成物の総重量に対して35%~60%で含まれる重量含有量の親油性相、
-少なくとも1つのアルキルポリグルコシドを含む非イオン性親水性界面活性剤集合体、
-組成物の総重量に対して0.3%~0.8%で含まれる重量含有量の少なくとも1つのゲル化剤であって:
-少なくとも1つの粘土及び/又は
-少なくとも1つの多糖類ガムを含む、ゲル化剤
を含む、化粧品組成物に関する。
【0010】
定義

「...~...で含まれる」という表現は、包括的な限度を含まなければならない。
【0011】
本出願全体を通して、別途明記しない限り、パーセンテージは組成物の総重量に対する重量パーセンテージである。
【0012】
化粧品組成物
本発明は、上記で定義したような化粧品組成物に関する。
【0013】
典型的には、本発明による化粧品組成物は発泡性である。
【0014】
これは乳液などの一相流体エマルション又は油/エマルション二相エマルションなどの多相流体エマルションの形態であることができる。気体、好ましくは空気がこの組成物中に分散している場合、泡の形態であってもよい。
【0015】
親油性相
以下に示すように、本発明による化粧品組成物は、水中油型エマルションの形態である。
【0016】
親水性相に分散した親油性相を含む水中油型エマルション。
【0017】
油性相又は脂肪相とも呼ばれる親油性相は、親油性成分、即ち組成物中に存在する油及び他の親油性体、並びに存在する可能性のあるすべての親油性添加剤から構成される。
【0018】
親油性相の重量含有量は、組成物の総重量に対して35%~60%で含まれる。好ましくは、親油性相の重量含有量は、組成物の総重量に対して45%~55%で含まれる。
【0019】
有利には、親油性相は、少なくとも1つの油、特に化粧油を含有する。「油」とは、周囲温度にて液体の脂肪体を意味する。
【0020】
油は、鉱物、植物起源又は合成の油から選択することができる。
【0021】
油は、例えばパラフィン、ワセリン、イソヘキサデカン及びイソドデカンなどのアルカン、脂肪エステル、脂肪エーテル又はこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0022】
好ましい実施形態によれば、油は、脂肪エステル又は脂肪エステル混合物である。
【0023】
好ましくは、組成物は脂肪アルコールを含まない。
【0024】
脂肪エステルとしては、例えばセチオールC5C(登録商標)、ニッコールIPIS(登録商標)、クロダモルPTIS(商標)及びリポネートNPGC-2(登録商標)が挙げられる。
【0025】
親水性相
有利には、親水性相は水を含み、このために水相とも呼ぶことができる。
【0026】
親水性相は、水に加えてアルコール、例えばエタノール又はイソプロパノールなどの他の親水性溶媒も含むことができる。
【0027】
親水性相は、親水性溶媒以外の親水性化合物も含む。
【0028】
好ましい実施形態によれば、油/水比は0.5~1.5で含まれる。
【0029】
界面活性剤
本発明による組成物は、非イオン性親水性界面活性剤集合体を含む。
【0030】
好ましい実施形態によれば、界面活性剤集合体の含有量は、組成物の総重量に対して5重量%~10重量%で含まれる。
【0031】
有利には、界面活性剤集合体は、12~18、より好ましくは14~16で含まれる親水性-親油性バランス(HLB)を有する。
【0032】
界面活性剤の親水性-親油性バランス(HLB)は、当業者に周知の親水性度又は親油性度の測定値である(Griffin,William C.(1949),´´Classification of Surface-Active Agents by ´HLB´´´(PDF),Journal of the Society of Cosmetic Chemists,1(5):311-26,Griffin,William C.(1954),´´Calculation of HLB Values of Non-Ionic Surfactants´´,Journal of the Society of Cosmetic Chemists,5(4):249-56,´´The HLB system.A time-saving guide to Emulsifier selection´´(published by ICI Americas Inc.;1984)。
【0033】
12~18、より好ましくは14~16で含まれるHLBを有する界面活性剤集合体によって、泡を形成する良好な能力を有する組成物が得られるようになる。
【0034】
界面活性剤集合体は、少なくとも1つのアルキルポリグルコシドを含む。アルキルポリグルコシドは当業者に既知である。アルキルポリグルコシドは、好ましくは式[C11][C10ORを有し、式中、Rは1~20個の炭素原子、より好ましくは8~14個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは0又は0を超える平均値である。
【0035】
好ましい実施形態によれば、界面活性剤集合体は、両性界面活性剤を含まない。
ゲル化剤
【0036】
上記のように、本発明による化粧品組成物は、組成物の総重量に対して0.3重量%~0.8重量%で含まれるゲル化剤の含有量を有する。より好ましくは、ゲル化剤の含有量は、組成物の総重量に対して0.4重量%~0.6重量%、さらにより好ましくは0.5重量%で含まれる。
【0037】
典型的には、ゲル化剤の濃度が高すぎると、化粧品組成物は粘性が高すぎて、泡を形成することができない。ゲル化剤の濃度が低すぎると、エマルションが不安定になる。
【0038】
したがって、ゲル化剤の濃度によって、化粧品組成物の所望の粘度が得られるようになり、そのため泡を形成し、安定なエマルションを形成する良好な能力を有する。
【0039】
したがって、好ましくはRM100 PLUS LAMY RHEOLOGYタイプの測定装置を用いてt=60秒の周囲温度で測定した、本発明による化粧品組成物の粘度は、200cP~400cPで含まれる。
【0040】
本発明による化粧品組成物の少なくとも1つのゲル化剤は、少なくとも1つの粘土及び/又は少なくとも1つの多糖類ガムである。
【0041】
粘土は、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、フルオロヘクトライト、バイデライト、ノントロナイト、バーミキュライト、ハロイサイト、ガソール、スチーブンサイト及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。粘土は、好ましくはヘクトライト、ベントナイト、モンモリロナイト及び/又はこれらの混合物である。これらの粘土は、化粧品の粘度を制御するための薬剤として実際に一般に使用されている。より好ましくは、粘土はヘクトライトである。
【0042】
多糖類ガムは、キサンタンガム、タラガム、カラギーナンガム、ジェランガム、リゾビアンガム、スクレロチウムロルフシイ(sclerotium rolfssii)ガム及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。多糖類ガムとしては、キサンタンガムが好ましい。
【0043】
好ましい実施形態によれば、化粧品組成物の少なくとも1つのゲル化剤は、粘土、より好ましくはヘクトライトである。したがって、化粧品組成物は、より良好な安定性及びより良好な泡形成能力を有する。
【0044】
好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、カルボマーなどのエチレン性不飽和を有する、カチオン性又はアニオン性のモノマーで架橋されたいずれのポリマー又はコポリマーも含まない。
【0045】
その他
化粧品組成物は、化粧品分野で使用可能な任意の他の化合物をさらに含むことができる。
【0046】
したがって、本発明による化粧品組成物は、例えば水和剤、老化防止剤、抗脂漏剤、防腐剤、ビタミン、酸化防止剤、微量元素及び/又は香料などの有効成分を含むことができる。
【0047】
泡吐出装置
本発明は、本発明による化粧品組成物を含むタンクを備える泡吐出装置にも関する。
【0048】
泡吐出装置は、通常、流通している(WO97/13585、EP0613728)。通常、泡吐出装置はその(タンク)rtankに加えて、泡形成手段を備える。発泡形成手段は、タンクから出る液体中に気体を分散させることができる。
【0049】
この場合、泡吐出装置は、リザーバから出る化粧品組成物中にガスを分散させる泡形成手段を含む。
【0050】
泡吐出装置は、噴射ガスを含まないことが好ましい。泡は、化粧品組成物中の空気の分散によって形成される。
【0051】
使用
本発明は、メイクアップ除去用製品としての上記で定義した化粧品組成物の化粧品使用にも関する。
【0052】
本発明は、ケラチン物質が皮膚、唇、毛髪、まつ毛及び眉毛からなる群から選択され、上記で定義したような化粧品組成物がケラチン物質に塗布される、ケラチン物質メイクアップ除去の方法にも関する。
【0053】
本発明による化粧品組成物によってクレンジングされるケラチン物質は、皮膚、唇、まつ毛及び/又は眉毛であることが好ましい。
【0054】
好ましい実施形態によれば、本発明による化粧品組成物は、メイクアップ除去剤である。メイクアップ除去剤は、口紅、ファンデーション、マスカラ及び/又はアイシャドウなどの任意の種類のメイクアップを除去するために使用することができる。本発明による化粧品組成物は、水性及び油性の両方のメイクアップを除去できるという利点を有する。
【0055】
本発明を図及び以下の実施例によってさらに説明する。しかし、この図及びこれらの実施例は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
図1】市販のメイクアップ除去剤に対する本発明の一実施形態によるクレンジング組成物の、無水系口紅(NARS CosmeticsによるPowermatte Lip Pigment)、水系ウォータープルーフマスカラ(NocibeによるLash augmentedマスカラ)及び着色リップインク(Dior AddictによるLip Tattoo)でのクレンジング製品の比較を示す。
【実施例
【0057】
材料及び方法
水並びにゲル化剤を250mlビーカに投入して、次いで、溝付きステータを備えたTURBOTEST EVO RAYNERI装置を用いて、組成物を毎分600回転で10分間撹拌することによってゲルを形成し、これをビーカ中央に配置する。
【0058】
次いで、得られたゲルに界面活性剤を添加し、次いで溝付きステータを備えたTURBOTEST EVO RAYNERI装置を使用して、集合体を毎分600回転で5分間ホモジナイズして、これをビーカ中央に配置する。
【0059】
次いで、溝付きステータを備えたTURBOTEST EVO RAYNERI装置をなお使用して、毎分3300回転で5分間撹拌しながら予め親水性相中でホモジナイズした脂肪相を少しずつ注入することによってエマルションを作製し、これをビーカ中央に配置する。
【0060】
最後に、得られたエマルションに薬剤を添加し、次いで、溝付きステータを備えたTURBOTEST EVO RAYNERI装置を使用して、集合体を毎分3000回転で5分間ホモジナイズし、これをビーカの中央に配置する。
【0061】
次いで、得られたエマルションの粘度を、以下のパラメータでRM100 PLUS LAMY RHEOLOGY粘度計を使用して、周囲温度にてt=60秒で測定する:
-測定システムMS-R3;粘度が72cP~21600000cPで含まれるエマルションでは、毎分45回転の速度
-測定システムMS-DIN11;粘度が3cP~1000000cPで含まれるエマルションでは、毎分193.65回転の速度
【0062】
最後に、得られたエマルションを、噴射ガス型パッケージングを行わずに泡ポンプに移し、泡が得られたかどうかを観察する。
【0063】
この方法によって試験した組成物を用いて泡が得られる場合、試験した組成物の発泡特性は、許容可能及び利用可能であると見なされる。
結果
発泡特性
【表1】
【0064】
これらの3つの実施例で使用される市販品は、以下のINCI名を有する。
ケルトロールCG-F:キサンタンガム
ベントンEW CE:ヘクトライト
ラポナイトXLG:ケイ酸リチウムマグネシウムナトリウム
クレモフォールCO 40:PEG-40硬化ヒマシ油
オラミックスCG 110:カプリリル/カプリルグルコシド
オラミックスNS 10:デシルグルコシド
セチオールC5C:(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル
ニッコールIPIS:イソステアリン酸イソプロピル
クロダモルPTIS:テトラステアリン酸ペンタエリスリチル
リポネートNPGC-2:ジカプリル酸/カプリン酸ネオペンチルグリコール
PHYTOFOAM:水(及び)アカシアコンシナ果実エキス(及び)バラニテスアエギプチアカ果実エキス(及び)シュッコンカスミソウ根エキス
【0065】
実施例1~3の組成物は、実施例4の組成物及びポリアクリレート型ゲル化剤を含む市販のメイクアップ除去剤発泡性ゲル/クリームとは対照的に、満足できる発泡特性を有する。
【0066】
泡の生成に対する粘度の影響
粘度と泡生成との間の関連は、同一のゲル化剤を様々なパーセンテージで含有する様々なエマルションから調べられる。
【0067】
試験した組成物は、製剤として、
-8.0%の、平均HLBが12~16で含まれ、少なくとも1つのグルコシド型界面活性剤を含む界面活性剤集合体
-可変濃度の粘土又はキサンタン型ゲル化剤
-50%の、クレンジング油又は水和油を含む油性混合物
-水(十分量)
【0068】
使用したゲル化剤のパーセンテージは、0%、0.2%、0.5%、0.8%及び1%である。
結果を以下の表に要約する。
【表2】
【0069】
得られた結果は、粘度が約400cPを超える試験では、泡を得られないことを示している。
【0070】
クレンジング特性
実施例2の組成物のクレンジング特性を、20%未満の油性相の重量含有量を有する市販のクレンザのクレンジング特性と比較する(図1)。
【0071】
実施例2の組成物は、無水系口紅、水性系ウォータープルーフマスカラ及び着色リップインクの両方でより良好な洗浄特性を示した。
図1
【国際調査報告】