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  • 特表-検体採取用スワブ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-12
(54)【発明の名称】検体採取用スワブ
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/04 20060101AFI20230605BHJP
【FI】
G01N1/04 G
G01N1/04 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566332
(86)(22)【出願日】2021-03-19
(85)【翻訳文提出日】2022-12-19
(86)【国際出願番号】 US2021023107
(87)【国際公開番号】W WO2021221817
(87)【国際公開日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】63/018,685
(32)【優先日】2020-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/019,620
(32)【優先日】2020-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/045,384
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507244910
【氏名又は名称】プレジデント・アンド・フェロウズ・オブ・ハーバード・カレッジ
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】ノヴァック リチャード
(72)【発明者】
【氏名】イングバー ドナルド イー.
(72)【発明者】
【氏名】マルティネス フローレス マニュエル ラムセス
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA33
2G052AB20
2G052BA19
2G052GA29
2G052JA08
(57)【要約】
本明細書に記載される技術は、検体採取用のスワブに関する。一局面において、スワブは、検体採取ヘッドを備え、検体採取ヘッドは、間隔のあいた複数の環状リングを備える。一態様では、スワブは、先細ネックとハンドルとをさらに備える。一態様では、スワブは、ポリプロピレンを使用して射出成形される。他の局面において、本明細書に記載されるのは、水溶性または生分解性材料を含むスワブである。さらなる局面において、本明細書に記載されるのは、該スワブを備えるキットおよび該スワブの使用方法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔のあいた複数の環状リングを備える検体採取ヘッドを備える、スワブ。
【請求項2】
前記複数のリングが、0.5mm~2.0mmの間隔をあけている、請求項1記載のスワブ。
【請求項3】
前記複数のリングが、0.75mmの間隔をあけている、請求項1または2記載のスワブ。
【請求項4】
前記複数のリングが、0.1mm~3.0mmの厚さを有する、請求項1~3のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項5】
前記複数のリングが、1.0mmの厚さを有する、請求項1~4のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項6】
前記複数のリングが、1.0mm~4.0mmの直径を有する、請求項1~5のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項7】
前記複数のリングが、2.5mmの直径を有する、請求項1~6のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項8】
前記複数のリングが、先細り状である、請求項1~7のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項9】
前記複数のリングが、丸みを帯びた縁部を有する、請求項1~8のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項10】
前記スワブが、ハンドルとネックとをさらに備え、前記ヘッド、該ハンドル、および該ネックが、同じ材料を含む、請求項1~9のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項11】
前記スワブの少なくとも1つの構成要素が、該スワブの残りの部分とは異なる材料から作製されている、請求項1~10のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項12】
射出成形されている、請求項1~11のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項13】
前記材料が、可撓性ポリマーである、請求項1~12のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項14】
前記材料が、ポリプロピレンである、請求項1~13のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項15】
前記材料が、生分解性である、請求項1~14のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項16】
前記材料が、水溶性である、請求項1~15のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項17】
前記材料が、ポリビニルアルコール(PVA)である、請求項1~16のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項18】
前記材料が、発泡体または多孔質材料である、請求項1~17のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項19】
前記ヘッドが、繊維状コーティングを備えない、請求項1~18のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項20】
前記検体採取ヘッドが第1の材料を含み、前記スワブの残りの部分が第2の材料を含む、請求項1~19のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項21】
前記検体採取ヘッドが水溶性または生分解性材料を含み、前記スワブの残りの部分が可撓性ポリマーを含む、請求項1~20のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項22】
前記検体採取ヘッドがPVAを含み、前記スワブの残りの部分がポリプロピレンを含む、請求項1~21のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項23】
ネック、プランジャ、および/または扁平なハンドルをさらに備える、請求項1~22のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項24】
前記ネックが、前記ハンドルの方の最大直径から前記ヘッドの方の最小直径まで先細りになっている、請求項1~23のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項25】
前記ヘッドの近位にある破断点をさらに備える、請求項1~24のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項26】
前記ヘッドが、表面積を増加させるためにスティップリングされているか、粗面化されているか、またはテクスチャ加工されている、請求項1~25のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項27】
水溶性または生分解性材料から構成されている、検体採取用のスワブ。
【請求項28】
前記材料が、生分解性かつ水溶性である、請求項27記載のスワブ。
【請求項29】
前記材料が、ポリビニルアルコール(PVA)である、請求項27~28のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項30】
前記材料が、発泡体または多孔質材料である、請求項27~29のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項31】
可撓性ポリマーと、水溶性または生分解性材料とから構成されている、検体採取用のスワブ。
【請求項32】
検体採取ヘッドが水溶性または生分解性材料を含み、前記スワブの残りの部分が可撓性ポリマーを含む、請求項31記載のスワブ。
【請求項33】
前記検体採取ヘッドがPVAを含み、前記スワブの残りの部分がポリプロピレンを含む、請求項31または32記載のスワブ。
【請求項34】
容器チューブと組み合わされた、請求項1~33のいずれか一項記載のスワブ。
【請求項35】
請求項1~33のいずれか一項記載のスワブを備える、キット。
【請求項36】
容器チューブおよび/または検体輸送培地をさらに備える、請求項28記載のキット。
【請求項37】
検体を請求項1~34のいずれか一項記載のスワブと接触させる段階を含む、検体を採取する方法。
【請求項38】
前記検体が、対象の鼻咽頭表面、中咽頭表面、前鼻孔表面、中鼻甲介表面、および頬側上皮表面の中から選択される、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記検体が、対象の鼻咽頭上皮表面である、請求項37または38記載の方法。
【請求項40】
前記対象が、呼吸器感染症に感染しているか、または感染している疑いがある、請求項37~39のいずれか一項記載の方法。
【請求項41】
前記接触させる段階の後に、前記スワブが、前記破断点で2片に分離される、請求項37~40のいずれか一項記載の方法。
【請求項42】
前記接触させる段階の後に、前記スワブが、容器チューブ内に保管される、請求項37~41のいずれか一項記載の方法。
【請求項43】
前記容器チューブが、検体輸送培地を含む、請求項37~42のいずれか一項記載の方法。
【請求項44】
前記接触させる段階の後に、前記スワブまたは該スワブの少なくとも一部分が、緩衝液に溶解される、請求項37~43のいずれか一項記載の方法。
【請求項45】
前記溶解されたスワブが、前記緩衝液の多くても22%(w/v)を占める、請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記溶解されたスワブが、下流用途を阻害も低減もしない、請求項44または45記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年5月1日に出願された米国仮特許出願第63/018,685号、2020年5月4日に出願された米国仮特許出願第63/019,620号、および2020年6月29日に出願された米国仮特許出願第63/045,384号の恩典を主張し、これらの各出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
技術分野
本明細書に記載される技術は、検体採取用のスワブに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
鼻咽頭(NP)スワブは、SARS-CoV-2を含むがこれに限定されない呼吸器感染症を検出するために使用される。スワブはまた、対象の中咽頭表面、前鼻孔表面、中鼻甲介表面または頬側上皮表面などの非鼻咽頭表面から検体を採取するために使用することもできる。少なくとも以下の特質を示すスワブが大いに必要とされている。(1)咽喉の奥から細胞を採取するのに十分な剛性を有する。(2)使用の安全性のために十分な可撓性を有する。(3)その後の(例えば、ウイルス感染の)検査のために患者から適切な検体を採取する。(4)a)構造的弱体化も、b)PCR検査への化学的干渉もなく、滅菌/消毒の過酷さに耐える。(5)標準的なPCR検査と適合する。さらに、スワブ不足に対処するために安価に大量生産することができるスワブが大いに必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
概要
本明細書に記載される技術は、検体採取用のスワブに関する。一局面において、スワブは、検体採取ヘッドを備え、検体採取ヘッドは、間隔のあいた複数の環状リングを備える。一態様では、スワブは、先細ネックとハンドルとをさらに備える。一態様では、スワブは、ポリプロピレンを使用して射出成形される。他の局面において、本明細書に記載されるのは、水溶性または生分解性材料を含むスワブである。そのようなスワブは、少なくとも以下の特質を示す。(1)咽喉の奥から細胞を採取するのに十分な剛性を有する。(2)使用の安全性のために十分な可撓性を有する。(3)その後の(例えば、ウイルス感染の)検査のために患者から適切な検体を採取する。(4)a)構造的弱体化も、b)PCR検査への化学的干渉もなく、滅菌/消毒の過酷さに耐える。(5)標準的なPCR検査と適合する。さらに、このスワブは、スワブ不足に対処するために安価に大量生産することができる。いくつかの態様では、スワブまたはスワブの一部分は、生分解性かつ/または水溶性であり、下流用途を妨げない。本明細書に記載されるのは、鼻咽頭スワブ、および非鼻咽頭スワブ(例えば、前鼻孔スワブ)である。さらなる局面において、本明細書に記載されるのは、該スワブを備えるキットおよび該スワブの使用方法である。
【0005】
一局面において、本明細書に記載されるのは、検体採取ヘッドを備えるスワブであり、ヘッドは、間隔のあいた複数の環状リングを備える。
【0006】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、0.5mm~2.0mmの間隔をあけている。
【0007】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、0.75mmの間隔をあけている。
【0008】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、0.1mm~3.0mmの厚さを有する。
【0009】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、1.0mmの厚さを有する。
【0010】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、1.0mm~4.0mmの直径を有する。
【0011】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、2.5mmの直径を有する。
【0012】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、先細り状である。
【0013】
局面のいずれかのいくつかの態様では、複数のリングは、丸みを帯びた縁部を有する。
【0014】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブは、ハンドルとネックとをさらに備え、ヘッド、ハンドル、およびネックは、同じ材料を含む。
【0015】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブの少なくとも1つの構成要素は、スワブの残りの部分とは異なる材料から作製される。
【0016】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブは、射出成形される。
【0017】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、可撓性ポリマーである。
【0018】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、ポリプロピレンである。
【0019】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、生分解性である。
【0020】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、水溶性である。
【0021】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、ポリビニルアルコール(PVA)である。
【0022】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、発泡体または多孔質材料である。
【0023】
局面のいずれかのいくつかの態様では、ヘッドは、繊維状コーティングを備えない。
【0024】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体採取ヘッドは第1の材料を含み、スワブの残りの部分は第2の材料を含む。
【0025】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体採取ヘッドは水溶性または生分解性材料を含み、スワブの残りの部分は可撓性ポリマーを含む。
【0026】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体採取ヘッドはPVAを含み、スワブの残りの部分はポリプロピレンを含む。
【0027】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブは、ネック、プランジャ、および/または扁平なハンドルをさらに備える。
【0028】
局面のいずれかのいくつかの態様では、ネックは、ハンドルの方の最大直径からヘッドの方の最小直径まで先細りになっている。
【0029】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブは、ヘッドの近位にある破断点をさらに備える。
【0030】
局面のいずれかのいくつかの態様では、ヘッドは、表面積を増加させるためにスティップリングされているか、粗面化されているか、またはテクスチャ加工されている。
【0031】
一局面において、本明細書に記載されるのは、検体採取用のスワブであり、スワブは水溶性または生分解性材料から構成されている。
【0032】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、生分解性かつ水溶性である。
【0033】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、ポリビニルアルコール(PVA)である。
【0034】
局面のいずれかのいくつかの態様では、材料は、発泡体または多孔質材料である。
【0035】
一局面において、本明細書に記載されるのは、検体採取用のスワブであり、スワブは、可撓性ポリマーと、水溶性または生分解性材料とから構成されている。
【0036】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体採取ヘッドは水溶性または生分解性材料を含み、スワブの残りの部分は可撓性ポリマーを含む。
【0037】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体採取ヘッドはPVAを含み、スワブの残りの部分はポリプロピレンを含む。
【0038】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブは、容器チューブと組み合わされている。
【0039】
一局面において、本明細書に記載されるのは、請求項1~33のいずれか一項記載のスワブを備えるキットである。
【0040】
局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブは、容器チューブおよび/または検体輸送培地をさらに備える。
【0041】
一局面において、本明細書に記載されるのは、検体を本明細書に記載されるスワブと接触させる段階を含む、検体を採取する方法である。
【0042】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体は、対象の鼻咽頭表面、中咽頭表面、前鼻孔表面、中鼻甲介表面、および頬側上皮表面の中から選択される。
【0043】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体は、対象の鼻咽頭上皮表面である。
【0044】
局面のいずれかのいくつかの態様では、対象は、呼吸器感染症に感染しているか、または感染している疑いがある。
【0045】
局面のいずれかのいくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブは破断点で2片に分離される。
【0046】
局面のいずれかのいくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブは、容器チューブ内に保管される。
【0047】
局面のいずれかのいくつかの態様では、容器チューブは、検体輸送培地を含む。
【0048】
局面のいずれかのいくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブまたはスワブの少なくとも一部分は、緩衝液に溶解される。
【0049】
局面のいずれかのいくつかの態様では、溶解されたスワブは、緩衝液の多くても22%(w/v)を占める。
【0050】
局面のいずれかのいくつかの態様では、溶解されたスワブは、下流用途を阻害も低減もしない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1図1は、本開示の局面による、例示的な鼻咽頭(NP)スワブ(mm単位の寸法)の機械製図を示している。
図2A図2Aは、本開示の局面による、図1の例示的なNPスワブのコンピュータ支援設計(CAD)図を示している。
図2B図2Bは、本開示の局面による、例示的なスワブの検体採取ヘッドの拡大図を示しており、矢印は不完全なリングを示している。
図3A図3Aは、本開示の局面による、例示的なNPスワブの射出成形見本の画像を示している。
図3B図3Bは、本開示の局面による、NPスワブの射出成形バージョンの可撓性の実証例を示している。
図4図4は、本開示の局面による、フロックスワブおよび非フロックスワブを使用した、ボランティアからの鼻検体からのグリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素(GAPDH)の放出についての試験を示しており、本明細書に記載されている例示的なNPスワブは3番であり(例えば、表4参照)、その他の番号は、使用が承認されている他のスワブであり、試験されたすべてのスワブは、検出されたGAPDHの量がほぼ同じであったことに留意されたい。
図5図5は、本開示の局面による、乾式輸送に使用するためのストッパとして一体型プランジャを備える例示的な非鼻咽頭(例えば、前鼻孔)スワブの概略図を示している。
図6図6は、本開示の局面による、一体型プランジャを備える例示的なスワブ(mm単位の寸法)の形状の一例を示している。
図7図7は、本開示の局面による、PVA RT-qPCR適合性を示す棒グラフであり、x軸は、反応における最終PVAパーセント濃度(w/v%)を示し、各PVAパーセンテージ群内のバーは、凡例の左右の順序と同じ左右の順序である。
図8図8は、本開示の局面による、PVA RPA-qPCR適合性を示す線グラフである。
図9図9は、本開示の局面による、RNA精製のためのQIAmp(商標)Viral RNA Mini Kitを使用したPVA RT-qPCR適合性を示す棒グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0052】
詳細な説明
本明細書に記載される技術は、検体採取用のスワブに関する。一局面において、スワブは、検体採取ヘッドを備え、検体採取ヘッドは、間隔のあいた複数の環状リングを備える。一態様では、スワブは、先細ネックとハンドルとをさらに備える。一態様では、スワブは、ポリプロピレンを使用して射出成形される。他の局面において、本明細書に記載されるのは、水溶性または生分解性材料を含むスワブである。そのようなスワブは、少なくとも以下の特質を示す。(1)咽喉の奥から細胞を採取するのに十分な剛性を有する。(2)使用の安全性のために十分な可撓性を有する。(3)その後の(例えば、ウイルス感染の)検査のために患者から適切な検体を採取する。(4)a)構造的弱体化も、b)PCR検査への化学的干渉もなく、滅菌/消毒の過酷さに耐える。(5)標準的なPCR検査と適合する。さらに、このスワブは、スワブ不足に対処するために安価に大量生産することができる。いくつかの態様では、スワブまたはスワブの一部分は、生分解性かつ/または水溶性であり、下流用途を妨げない。本明細書に記載されるのは、鼻咽頭スワブ、および非鼻咽頭スワブ(例えば、前鼻孔スワブ)である。さらなる局面において、本明細書に記載されるのは、該スワブを備えるキットおよび該スワブの使用方法である。
【0053】
スワブ
本明細書に記載されるのは、図1に示されるような、検体採取のためのスワブ100である。一局面において、スワブ100は、検体採取ヘッド102を備える。いくつかの態様では、スワブ100は、ネック104をさらに備える。いくつかの態様では、スワブ100は、ハンドル106をさらに備える。いくつかの態様では、スワブ100は、破断点108をさらに備える。いくつかの態様では、スワブ100は、プランジャ110(図5および図6)をさらに備える。いくつかの態様では、スワブ100は、容器チューブ112と組み合わされている(図5)。本明細書では前述の任意の組み合わせが企図されている。例示的な組み合わせを以下の表3に示す。
【0054】
(表3)例示的なスワブ(「X」は、示された構成要素をスワブ100が備えることを示し、チューブは、スワブ100と組み合わせることができる容器チューブ112を示す)
【0055】
スワブ100の構成要素は、任意の順序とすることができる。局面のいずれかのいくつかの態様では、スワブ100は、ヘッド-ネック-ハンドル、の順序で備え、任意選択の構成要素がこの順序に挿入される。スワブ100の順序付けられた構成要素の非限定的な例としては、ヘッド-ネック-ハンドル、ヘッド-ネック-破断点-ハンドル、ヘッド-破断点-ネック-ハンドル、ヘッド-ネック-破断点-ネック-ハンドル、ヘッド-ネック-プランジャ-ハンドル、ヘッド-プランジャ-ネック-ハンドル、ヘッド-ネック-プランジャ-ネック-ハンドル、ヘッド-ネック-破断点-プランジャ-ハンドル、ヘッド-ネック-プランジャ-破断点-ハンドル、ヘッド-ネック-破断点-ネック-プランジャ-ハンドル、およびヘッド-ネック-プランジャ-ネック-破断点-ハンドル、が挙げられる。
【0056】
いくつかの態様では、スワブ100の構成要素は、互いに直接的または間接的に接続される。いくつかの態様では、スワブ100の構成要素は、同じ中心軸に従って整列している(例えば、同じ断面中点を共有している)。
【0057】
いくつかの態様では、スワブ100の長さ(例えば、本明細書でヘッド端部を指すために使用される「遠位」端から、本明細書でハンドル端部などの非ヘッド端部を指すために使用される「近位」端まで)は、最小でも140mmである。いくつかの態様では、スワブ100の長さは、約150mmである(例えば、図1参照)。非限定的な例として、スワブ100は、対象の鼻咽頭に到達するのに十分な長さ(例えば、約150mm)の鼻咽頭スワブである。いくつかの態様では、スワブ100の長さは、最小でも70mmである。いくつかの態様では、スワブ100の長さは、約75mmである(例えば、図6参照)。非限定的な例として、スワブ100は、対象の非鼻咽頭表面、例えば、対象の中咽頭表面、前鼻孔表面、中鼻甲介表面または頬側上皮表面に到達するのに十分な長さ(例えば、約75mm)の非鼻咽頭スワブである。いくつかの態様では、スワブ100の長さは、最小でも50mm、最小でも55mm、最小でも60mm、最小でも65mm、最小でも70mm、最小でも75mm、最小でも80mm、最小でも85mm、最小でも90mm、最小でも95mm、最小でも100mm、最小でも105mm、最小でも110mm、最小でも115mm、最小でも120mm、最小でも125mm、最小でも130mm、最小でも135mm、最小でも140mm、最小でも145mm、最小でも150mm、最小でも155mm、最小でも160mm、最小でも165mm、最小でも170mm、最小でも175mm、最小でも180mm、最小でも185mm、最小でも190mm、最小でも195mm、最小でも200mm、最小でも205mm、最小でも210mm、最小でも215mm、最小でも220mm、最小でも225mm、最小でも230mm、最小でも235mm、最小でも240mm、最小でも245mm、最小でも250mm、最小でも255mm、最小でも260mm、最小でも265mm、最小でも270mm、最小でも275mm、最小でも280mm、最小でも285mm、最小でも290mm、最小でも295mm、または最小でも300mmである。
【0058】
いくつかの態様では、スワブ100の長さは、最大でも140mmである。いくつかの態様では、スワブ100の長さは、最大でも50mm、最大でも55mm、最大でも60mm、最大でも65mm、最大でも70mm、最大でも75mm、最大でも80mm、最大でも85mm、最大でも90mm、最大でも95mm、最大でも100mm、最大でも105mm、最大でも110mm、最大でも115mm、最大でも120mm、最大でも125mm、最大でも130mm、最大でも135mm、最大でも140mm、最大でも145mm、最大でも150mm、最大でも155mm、最大でも160mm、最大でも165mm、最大でも170mm、最大でも175mm、最大でも180mm、最大でも185mm、最大でも190mm、最大でも195mm、最大でも200mm、最大でも205mm、最大でも210mm、最大でも215mm、最大でも220mm、最大でも225mm、最大でも230mm、最大でも235mm、最大でも240mm、最大でも245mm、最大でも250mm、最大でも255mm、最大でも260mm、最大でも265mm、最大でも270mm、最大でも275mm、最大でも280mm、最大でも285mm、最大でも290mm、最大でも295mm、または最大でも300mmである。
【0059】
いくつかの態様では、スワブ100は、容器チューブ112と組み合わされている(例えば、図5参照)。いくつかの態様では、スワブ100は、容器チューブ112内に挿入される。いくつかの態様では、容器チューブ112は、検体輸送培地を含む。いくつかの態様では、容器チューブ112は、透明材料から構成することができる。いくつかの態様では、容器チューブ112は、スワブ100の全長と同じ長さを有する。いくつかの態様では、容器チューブ112は、スワブ100の全長よりも短い長さを有する。いくつかの態様では、容器チューブ112は、スワブ100の全長よりも長い長さを有する。いくつかの態様では、容器チューブ112は、スワブ100の最大直径よりも大きい内径を有する。いくつかの態様では、容器チューブ112は、スワブ100の最大直径(例えば、プランジャ110の最大直径)と同じ内径を有する。いくつかの態様では、容器チューブ112は、内部フランジを備える。いくつかの態様では、容器チューブ112は、内部溝を備える。いくつかの態様では、容器チューブ112は、スワブ100および生物検体をスナップ留めし、適所に保持し、かつ/または容器チューブ112内に密封することを可能にする内部の幾何学的特徴を備える。
【0060】
いくつかの態様では、スワブ100は、バーコードまたはラベルを備える。いくつかの態様では、バーコードまたはラベルは、スワブ100の任意の構成要素、例えば、検体採取ヘッド102、ネック104、ハンドル106、プランジャ110、または容器チューブ112に配置することができる。いくつかの態様では、バーコードまたはラベルは、ハンドル106の扁平部分107に配置される。いくつかの態様では、バーコードまたはラベルは、各検体に固有であり、検体の識別を可能にする。
【0061】
検体採取ヘッド
一局面において、スワブ100は、検体採取ヘッド102を備える。本明細書で使用される場合、「検体採取ヘッド」(または単に「ヘッド」)という用語は、例えば、採取されるべき検体と接触させる、スワブ100の遠位端を指し、本明細書に記載されるように、検体(例えば、粘液、細胞および微生物)の少なくとも一部分が、スワブ100のヘッド102に採取され、これを下流用途に使用することができる。
【0062】
いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、間隔のあいた複数の環状リング114を備える(例えば、図1および図2A図2B参照)。本明細書で使用される場合、「環状リング」または「リング」という用語は、採取ヘッド102の軸シャフト103の直径よりも大きい直径を有する突出部を指す。本明細書で使用される場合、「軸シャフト」という用語は、間隔のあいたリング114を接続または「貫通」する部分を指し、軸シャフト103は、スワブ100のネック104および/またはハンドル106と連続し得る。いくつかの態様では、複数のリング114は、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、またはそれ以上のリング114を含む。いくつかの態様では、複数のリング114は、10個のリング114を含む。
【0063】
いくつかの態様では、リング114の断面は、円、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、リング114の断面は、円形である。いくつかの態様では、リング114は、多角形断面、例えば、三角形、正方形、四辺形、台形、五角形、六角形、または少なくとも7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の辺を有する多角形の形状の断面を有する。いくつかの態様では、リング114の断面の少なくとも一辺は、凸状および/または凹状の曲線を含む。いくつかの態様では、リング114の断面は、回転対称形状である。いくつかの態様では、リング114の断面は、非対称形状である。いくつかの態様では、複数のリング114の各々の断面は、複数のリング114の1つ置きに同じである。いくつかの態様では、複数のリング114のうちの少なくとも1つの断面は、複数のリング114内の少なくとも1つのリング114について異なり、ヘッド102は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)リング断面の任意の組み合わせを含むことができる。
【0064】
いくつかの態様では、軸シャフト103の断面は、円、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、軸シャフト103の断面は、円形である。いくつかの態様では、軸シャフト103は、円筒形ロッドを備える。いくつかの態様では、軸シャフト103は、多角形断面、例えば、三角形、正方形、四辺形、台形、五角形、六角形、または少なくとも7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の辺を有する多角形の形状の断面を有する。いくつかの態様では、軸シャフト103の断面の少なくとも一辺は、凸状および/または凹状の曲線を含む。いくつかの態様では、軸シャフト103の断面は、回転対称形状である。いくつかの態様では、軸シャフト103の断面は、非対称形状である。いくつかの態様では、軸シャフト103の断面は、軸シャフト103の全体にわたって同じである。いくつかの態様では、軸シャフト103の断面は、軸シャフト103の少なくとも一部分について異なり、軸シャフト103は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)軸シャフト断面の任意の組み合わせを含むことができる。
【0065】
いくつかの態様では、複数のリング114は間隔をあけており、例えば、軸シャフト103を露出させている。本明細書で使用される場合、リング間隔は、リング114のうちの1つの終端部とリング114のうちの次の1つの先頭との間の距離を指す。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.1mm~3.0mmの間隔をあけている。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.5mm~2.0mmの間隔をあけている。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.75mmの間隔をあけている。いくつかの態様では、複数のリング114は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmの間隔をあけている。いくつかの態様では、複数のリング114の連続する各リング対間の間隔は、ヘッド102内のすべての対について同じである。いくつかの態様では、複数のリング114の連続する各リング対間の間隔は、ヘッド102内の対のうちの少なくとも1つについて異なり、ヘッド102は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)リング間隔距離の任意の組み合わせを含むことができる。
【0066】
いくつかの態様では、複数のリング114は、0.1mm~3.0mmの厚さを有する。本明細書で使用される場合、リング厚さは、複数のリング114のうちの1つのリングの先頭からその同じリングの終端部までの距離を指す。いくつかの態様では、複数のリング114は、1.0mmの厚さを有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.5mm~2.0mmの厚さを有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.75mmの厚さを有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmの厚さを有する。いくつかの態様では、リング厚さは、複数のリング114の各々について同じである。いくつかの態様では、複数のリング114のうちの少なくとも1つのリングが、複数のリング114内の別のリングとは異なる厚さであり、ヘッド102は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)リング厚さの任意の組み合わせを含むことができる。
【0067】
いくつかの態様では、複数のリング114は、最大でも0.1mm、最大でも0.15mm、最大でも0.2mm、最大でも0.25mm、最大でも0.3mm、最大でも0.35mm、最大でも0.4mm、最大でも0.45mm、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、または最大でも3mmの厚さを有する。
【0068】
いくつかの態様では、複数のリング114は、1.0mm~4.0mmの直径を有する。本明細書で使用される場合、「直径」という用語は、(例えば、軸シャフト103に対して垂直に取られた)円形断面の軸心を通る直線の距離を指す。いくつかの態様では、複数のリング114は、2.5mmの直径を有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、1.0mmの直径を有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、または最小でも4.0mmの直径を有する。いくつかの態様では、リング直径は、複数のリング114の各リングについて同じである。いくつかの態様では、少なくとも1つのリングが、複数のリング114内の別のリングとは異なる直径であり、ヘッド102は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)リング直径の任意の組み合わせを含むことができる。
【0069】
いくつかの態様では、複数のリング114は、鼻腔の最も狭い部分(例えば、4mm未満)よりも小さい直径を有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、または最大でも4mmの直径を有する。
【0070】
いくつかの態様では、軸シャフト103は、0.5mm~4.0mmの直径を有する。定義により、軸シャフト103の直径は、複数のリング114の直径よりも小さい。いくつかの態様では、軸シャフト103は、1.2mmの直径を有する。いくつかの態様では、軸シャフト103は、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、または最小でも4.0mmの直径を有する。いくつかの態様では、軸シャフト103の直径は、ヘッド102全体にわたって一定である。いくつかの態様では、軸シャフト直径は、ネック104の遠位領域の直径と同じ直径である。いくつかの態様では、軸シャフト103の少なくとも一部分が、軸シャフト103の部分とは異なる直径であり、軸シャフト103は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)直径の任意の組み合わせを含むことができる。
【0071】
いくつかの態様では、軸シャフト103は、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、または最大でも3.95mmの直径を有する。
【0072】
本明細書に記載されるように、「環状リング」または「リング」という用語は、採取ヘッド102の軸シャフト103の直径よりも大きい直径を有する円形突出部を指す。したがって、リング114の高さ(例えば、軸シャフト103からリング114の最も広い直径まで)は、リング114の直径と軸シャフト103の直径との間の差の半分として計算することができる。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.5mm~1.75mmの高さを有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、0.65mm(例えば、0.5*(2.5-1.2))の高さを有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、最小でも0.5mm、最小でも0.51mm、最小でも0.52mm、最小でも0.53mm、最小でも0.54mm、最小でも0.55mm、最小でも0.56mm、最小でも0.57mm、最小でも0.58mm、最小でも0.59mm、最小でも0.6mm、最小でも0.61mm、最小でも0.62mm、最小でも0.63mm、最小でも0.64mm、最小でも0.65mm、最小でも0.66mm、最小でも0.67mm、最小でも0.68mm、最小でも0.69mm、最小でも0.7mm、最小でも0.71mm、最小でも0.72mm、最小でも0.73mm、最小でも0.74mm、最小でも0.75mm、最小でも0.76mm、最小でも0.77mm、最小でも0.78mm、最小でも0.79mm、最小でも0.8mm、最小でも0.81mm、最小でも0.82mm、最小でも0.83mm、最小でも0.84mm、最小でも0.85mm、最小でも0.86mm、最小でも0.87mm、最小でも0.88mm、最小でも0.89mm、最小でも0.9mm、最小でも0.91mm、最小でも0.92mm、最小でも0.93mm、最小でも0.94mm、最小でも0.95mm、最小でも0.96mm、最小でも0.97mm、最小でも0.98mm、最小でも0.99mm、最小でも1.0mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、または最小でも1.75mmの高さを有する。いくつかの態様では、リング高さは、複数のリング114について同じである。いくつかの態様では、少なくとも1つのリング114が、複数のリング114内の別のリング114とは異なる高さであり、ヘッド102は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)リング高さの任意の組み合わせを含むことができる。
【0073】
いくつかの態様では、複数のリング114は、最大でも0.5mm、最大でも0.51mm、最大でも0.52mm、最大でも0.53mm、最大でも0.54mm、最大でも0.55mm、最大でも0.56mm、最大でも0.57mm、最大でも0.58mm、最大でも0.59mm、最大でも0.6mm、最大でも0.61mm、最大でも0.62mm、最大でも0.63mm、最大でも0.64mm、最大でも0.65mm、最大でも0.66mm、最大でも0.67mm、最大でも0.68mm、最大でも0.69mm、最大でも0.7mm、最大でも0.71mm、最大でも0.72mm、最大でも0.73mm、最大でも0.74mm、最大でも0.75mm、最大でも0.76mm、最大でも0.77mm、最大でも0.78mm、最大でも0.79mm、最大でも0.8mm、最大でも0.81mm、最大でも0.82mm、最大でも0.83mm、最大でも0.84mm、最大でも0.85mm、最大でも0.86mm、最大でも0.87mm、最大でも0.88mm、最大でも0.89mm、最大でも0.9mm、最大でも0.91mm、最大でも0.92mm、最大でも0.93mm、最大でも0.94mm、最大でも0.95mm、最大でも0.96mm、最大でも0.97mm、最大でも0.98mm、最大でも0.99mm、最大でも1.0mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、または最大でも1.75mmの高さを有する。
【0074】
いくつかの態様では、複数のリング114、または複数のリング114の少なくとも一部分は、先細り状であり、例えば、複数のリング114の一端、両端に向かって、または中央から順次減少する直径を有する。いくつかの態様では、複数のリング114は、ヘッド102の遠位端の最大直径から(例えば、ネック104またはハンドル106により近い)ヘッド102の近位端の最小直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、複数のリング114は、ヘッド102の遠位端の最小直径からヘッド102の近位端の最大直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、複数のリング114の最大直径は、ヘッド102の1つまたは複数の中間リング114で生じ、直径は、ヘッド102の近位端および/または遠位端の最小直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、複数のリング114の最小直径は、ヘッド102の1つまたは複数の中間リング114で生じ、直径は、ヘッド102の近位端および/または遠位端の最大直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、リング114は、最小直径と最大直径とを繰り返す。
【0075】
いくつかの態様では、軸シャフト103、または軸シャフト103の少なくとも一部分は、先細り状であり、例えば、軸シャフト103の一端、両端に向かって、または中央から順次減少する直径を有する。いくつかの態様では、軸シャフト103は、軸シャフト103の遠位端の最大直径から(例えば、ネック104またはハンドル106により近い)軸シャフト103の近位端の最小直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、軸シャフト103は、軸シャフト103の遠位端の最小直径から軸シャフト103の近位端の最大直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、軸シャフト103の最大直径は、ヘッド102の中間で生じ、直径は、軸シャフト103の近位端および/または遠位端の最小直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、軸シャフト103の最小直径は、ヘッド102の中間で生じ、直径は、軸シャフト103の近位端および/または遠位端の最大直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、軸シャフト103は、最小直径と最大直径とを繰り返す。
【0076】
いくつかの態様では、複数のリング114は、丸みを帯びた縁部を有し、例えば、面取りされた縁部、湾曲した縁部、および/または角度のない縁部を有する。いくつかの態様では、リング114の丸みは、摩耗法(例えば、ビーズブラスト加工、サンドペーパ)および/または型(例えば、射出成形型)を使用して製造される。いくつかの態様では、リング114の丸みは、検体または対象への挿入および抜去を容易にする。いくつかの態様では、第1のリング114の丸みを帯びた端縁部と、次の近接する第2のリング114の丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、最小でも0.75mmである。いくつかの態様では、第1のリング114の丸みを帯びた端縁部と、次の近接する第2のリング114の丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、0.86mmである(例えば、図1参照)。いくつかの態様では、第1のリング114の丸みを帯びた端縁部と、次の近接する第2のリング114の丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmである。いくつかの態様では、リング114の連続する対の丸みを帯びた縁部間の間隔は、ヘッド102内のすべての対について同じである。いくつかの態様では、リング114の連続する各対の丸みを帯びた縁部間の間隔は、ヘッド102内の対のうちの少なくとも1つについて異なり、ヘッド102は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)丸みを帯びたリング縁部間隔距離の任意の組み合わせを含むことができる。
【0077】
いくつかの態様では、第1のリング114の丸みを帯びた端縁部と、次の近接する第2のリング114の丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、最大でも0.1mm、最大でも0.15mm、最大でも0.2mm、最大でも0.25mm、最大でも0.3mm、最大でも0.35mm、最大でも0.4mm、最大でも0.45mm、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、または最大でも3mmである。
【0078】
いくつかの態様では、複数のリング114のうちの少なくとも1つのリングが、不完全なリング115(例えば、図2B参照)であり、例えば、欠けた部分を有する。いくつかの態様では、少なくとも1つの不完全なリング115を、射出成形または他の方法で成形されたスワブ100に含めることができる。いくつかの態様では、少なくとも1つの不完全なリング115は、型から成形されたスワブ100を排出するための排出ピンのための場所であり得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの不完全なリング115は、そうしないと、型からの排出中にスワブ100に導入されることになる研磨による、または鋭利な特徴が生じないように凹んでおり、そのような研磨による、または鋭利な特徴は、それらが鼻腔を直接圧迫して刺激する可能性があるため、不都合である。いくつかの態様では、少なくとも1つの不完全なリング115は、検体採取ヘッド102およびスワブ100の残りの部分が非常に滑らかであり、患者への損傷を回避することを可能にする。いくつかの態様では、不完全なリング115の断面は、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、不完全なリング115は、完全なリングの少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%を含まない。いくつかの態様では、不完全なリング115は、軸シャフト103の少なくとも一部分を露出させる。いくつかの態様では、(例えば、スワブ100のヘッド端部から数えて)1番目、2番目、3番目、4番目、5番目、6番目、7番目、8番目、9番目、および/または10番目などのリング114は、不完全なリング115である。いくつかの態様では、(例えば、スワブ100のヘッド端部から数えて)3番目のリング114は、不完全なリング115である。
【0079】
いくつかの態様では、各不完全なリング115は、ヘッド102の軸シャフト103を約1.5mmの距離にわたって露出させる。いくつかの態様では、各不完全なリング115は、ヘッド102の軸シャフト103を、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、または最小でも4.0mmの距離にわたって露出させる。
【0080】
いくつかの態様では、各不完全なリング115は、ヘッド102の軸シャフト103を、最大でも0.1mm、最大でも0.15mm、最大でも0.2mm、最大でも0.25mm、最大でも0.3mm、最大でも0.35mm、最大でも0.4mm、最大でも0.45mm、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、または最大でも4.0mmの距離にわたって露出させる。
【0081】
いくつかの態様では、(例えば、ネック104および/またはハンドル106から最も遠い)ヘッド102の遠位端は、例えば鼻腔への挿入を容易にするために、先端に球状部101が付いている。いくつかの態様では、球状部101は、球体または部分球体である。いくつかの態様では、球状部101は、半球体である。いくつかの態様では、球状部101は、楕円体(例えば、変形された球体、例えば、扁平な球体や伸長された球体)または部分楕円体である。いくつかの態様では、球状部101は、1.5mmの厚さ(例えば、球状部101の近位端(例えば、半球体の場合には最大直径を有する端部)から球状部101の遠位端までの距離)を有する。いくつかの態様では、球状部101は、0.1mm~3.0mmの厚さを有する。いくつかの態様では、球状部101は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmの厚さを有する。
【0082】
いくつかの態様では、球状部101は、最大でも0.1mm、最大でも0.15mm、最大でも0.2mm、最大でも0.25mm、最大でも0.3mm、最大でも0.35mm、最大でも0.4mm、最大でも0.45mm、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、または最大でも3mmの厚さを有する。
【0083】
いくつかの態様では、球状部101は、1.0mm~4.0mmの(例えば、次の近接するリングに最も近い)最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101は、2.5mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101は、1.0mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101は、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、または最小でも4.0mmの最大直径を有する。
【0084】
いくつかの態様では、球状部101は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、または最小最大でも4.0mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101の最大直径は、次の近接するリングの直径と同じである。いくつかの態様では、球状部101の最大直径は、次の近接するリングの直径よりも大きい。いくつかの態様では、球状部101の最大直径は、次の近接するリングの直径よりも小さい。
【0085】
いくつかの態様では、軸シャフト103の一部分が、球状部101を次の近接するリングに接続する。半球形の球状部101を備える態様では、球状部101は丸みを帯びた縁部(例えば、最大直径を有するか、または次の近接するリングに最も近い縁部)を有する。いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた端縁部と次の近接する第2のリングの丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、最小でも0.75mmである。いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた端縁部と次の近接する第2のリングの丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、0.86mmである。いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた端縁部と次の近接する第2のリングの丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmである。
【0086】
いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた端縁部と次の近接する第2のリングの丸みを帯びた先端縁部との間の距離は、最大でも0.1mm、最大でも0.15mm、最大でも0.2mm、最大でも0.25mm、最大でも0.3mm、最大でも0.35mm、最大でも0.4mm、最大でも0.45mm、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、または最大でも3mmである。
【0087】
いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた縁部と次の近接するリングとの間の間隔は、複数のリング114の丸みを帯びた縁部間の間隔と同じである。いくつかの態様では、球状部101と次の近接するリングとの丸みを帯びた縁部間の間隔は、複数のリング114の丸みを帯びた縁部間の間隔とは異なる。いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた縁部と次の近接するリングとの間の間隔は、複数のリング114の丸みを帯びた縁部間の間隔よりも小さい。いくつかの態様では、球状部101の丸みを帯びた縁部と次の近接するリングとの間の間隔は、複数のリング114の丸みを帯びた縁部間の間隔よりも大きい。
【0088】
いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、螺旋軸溝、例えば、ヘッドの軸シャフト103の周りを螺旋する本明細書に開示されるリング114と同様の寸法の窪みを備える。いくつかの態様では、検体採取ヘッドは、螺旋軸フランジ、例えば、ヘッド102の軸シャフト103の周りを螺旋する本明細書に開示されるリング114と同様の寸法の隆起部または突出部を備える。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、0.1mm~3mmの間隔をあけている。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、0.75mmの間隔をあけている。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、0.1mm~3mmの厚さを有する。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、1.0mmの厚さを有する。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、1.0mm~4.0mmの直径を有する。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、2.5mmの直径を有する。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、先細り状である。いくつかの態様では、螺旋軸溝または螺旋軸フランジは、丸みを帯びた縁部を有する。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、間隔のあいた複数の環状リング114、螺旋軸溝、または螺旋軸フランジの任意の組み合わせを備える。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、複数のリング114と螺旋軸溝とを備える。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、複数のリング114と螺旋軸フランジとを備える。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、螺旋軸溝と螺旋軸フランジとを備える。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、複数のリング114と、螺旋軸溝と、螺旋軸フランジとを備える。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は、複数の螺旋軸溝または複数の螺旋軸フランジ、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれ以上の螺旋軸溝または螺旋軸フランジを備える。いくつかの態様では、複数の螺旋軸溝または複数の螺旋軸フランジは連続するか、または不連続であり、同じかまたは異なる間隔、厚さ、および/または直径を有する。
【0089】
いくつかの態様では、ヘッド102は、繊維状コーティングを備えない。本明細書で使用される場合、「繊維材料」という用語は、複数の別個の繊維を指す。繊維は、植物由来または動物由来、合成、またはこれらの何らかの組み合わせとすることができる。植物由来の繊維材料では、繊維は少なくとも主に植物由来であり、その非限定的な例としては、綿、木材、パピルス、イネ、イチジク、クワ、ユッカ、サイザル麻、ボウストリングヘンプ、およびニュージーランド亜麻が挙げられる。従来のスワブに見られる繊維状コーティングのさらなる非限定的な例としては、綿、セルロース、レーヨン、およびポリエステルが挙げられる。
【0090】
いくつかの態様では、ヘッド102は、スティップリングされているか、粗面化されているか、またはテクスチャ加工されている。本明細書で使用される場合、「スティップリング」という用語は、数の小さな点または斑点で表面に印をつけるか、または表面を彫刻することを意味する。本明細書で使用される場合、「粗面化」という用語は、例えば摩耗によって、不均一で不規則な滑らかでない表面を有するようにすることを意味する。本明細書で使用される場合、「テクスチャ加工」という用語は、粗い、または隆起した、または彫刻された表面を有するようにすることを意味する。テクスチャ加工は、規則的もしくは反復パターン(例えば、平行溝、垂直溝、同心円などの円など)または不規則な非パターン構成、または規則的および不規則なテクスチャ加工の任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの態様では、テクスチャ加工は、例えば、1nm~100μm(例えば、最小でも1nm、最小でも10nm、最小でも100nm、最小でも1μm、最小でも10μm、最小でも20μm、最小でも30μm、最小でも40μm、最小でも50μm、最小でも60μm、最小でも70μm、最小でも80μm、最小でも90μm、または最小でも100μm)の範囲の寸法(例えば、深さ、厚さ、および/または長さ)を有する、ナノテクスチャ加工を備えることができる。いくつかの態様では、スティップリング、粗面化、またはテクスチャ加工は、ビーズブラスト加工を使用して施される。いくつかの態様では、ヘッド102のスティップリング、粗面化、またはテクスチャ加工は、ヘッド102の表面積を、少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも350%、少なくとも400%、少なくとも450%、または少なくとも500%増加させる。
【0091】
いくつかの態様では、検体採取ヘッド102の長さ(例えば、ヘッド102の「近位」端、例えば複数のリング114のうちの最初のリングから、ヘッド102の「遠位」端、例えば球状部101におけるヘッド102の終端まで)は、最小でも15mmである。いくつかの態様では、ヘッド102の長さは、約19mmである。いくつかの態様では、ヘッド102の長さは、最小でも5mm、最小でも5.5mm、最小でも6mm、最小でも6.5mm、最小でも7mm、最小でも7.5mm、最小でも8mm、最小でも8.5mm、最小でも9mm、最小でも9.5mm、最小でも10mm、最小でも10.5mm、最小でも11mm、最小でも11.5mm、最小でも12mm、最小でも12.5mm、最小でも13mm、最小でも13.5mm、最小でも14mm、最小でも14.5mm、最小でも15mm、最小でも15.5mm、最小でも16mm、最小でも16.5mm、最小でも17mm、最小でも17.5mm、最小でも18mm、最小でも18.5mm、最小でも19mm、最小でも19.5mm、最小でも20mm、最小でも20.5mm、最小でも21mm、最小でも21.5mm、最小でも22mm、最小でも22.5mm、最小でも23mm、最小でも23.5mm、最小でも24mm、最小でも24.5mm、最小でも25mm、最小でも25.5mm、最小でも26mm、最小でも26.5mm、最小でも27mm、最小でも27.5mm、最小でも28mm、最小でも28.5mm、最小でも29mm、最小でも29.5mm、最小でも30mm、最小でも30.5mm、最小でも31mm、最小でも31.5mm、最小でも32mm、最小でも32.5mm、最小でも33mm、最小でも33.5mm、最小でも34mm、最小でも34.5mm、最小でも35mm、最小でも35.5mm、最小でも36mm、最小でも36.5mm、最小でも37mm、最小でも37.5mm、最小でも38mm、最小でも38.5mm、最小でも39mm、最小でも39.5mm、最小でも40mm、最小でも40.5mm、最小でも41mm、最小でも41.5mm、最小でも42mm、最小でも42.5mm、最小でも43mm、最小でも43.5mm、最小でも44mm、最小でも44.5mm、最小でも45mm、最小でも45.5mm、最小でも46mm、最小でも46.5mm、最小でも47mm、最小でも47.5mm、最小でも48mm、最小でも48.5mm、最小でも49mm、最小でも49.5mm、または最小でも50mmである。
【0092】
いくつかの態様では、ヘッド102の長さは、最大でも5mm、最大でも5.5mm、最大でも6mm、最大でも6.5mm、最大でも7mm、最大でも7.5mm、最大でも8mm、最大でも8.5mm、最大でも9mm、最大でも9.5mm、最大でも10mm、最大でも10.5mm、最大でも11mm、最大でも11.5mm、最大でも12mm、最大でも12.5mm、最大でも13mm、最大でも13.5mm、最大でも14mm、最大でも14.5mm、最大でも15mm、最大でも15.5mm、最大でも16mm、最大でも16.5mm、最大でも17mm、最大でも17.5mm、最大でも18mm、最大でも18.5mm、最大でも19mm、最大でも19.5mm、最大でも20mm、最大でも20.5mm、最大でも21mm、最大でも21.5mm、最大でも22mm、最大でも22.5mm、最大でも23mm、最大でも23.5mm、最大でも24mm、最大でも24.5mm、最大でも25mm、最大でも25.5mm、最大でも26mm、最大でも26.5mm、最大でも27mm、最大でも27.5mm、最大でも28mm、最大でも28.5mm、最大でも29mm、最大でも29.5mm、最大でも30mm、最大でも30.5mm、最大でも31mm、最大でも31.5mm、最大でも32mm、最大でも32.5mm、最大でも33mm、最大でも33.5mm、最大でも34mm、最大でも34.5mm、最大でも35mm、最大でも35.5mm、最大でも36mm、最大でも36.5mm、最大でも37mm、最大でも37.5mm、最大でも38mm、最大でも38.5mm、最大でも39mm、最大でも39.5mm、最大でも40mm、最大でも40.5mm、最大でも41mm、最大でも41.5mm、最大でも42mm、最大でも42.5mm、最大でも43mm、最大でも43.5mm、最大でも44mm、最大でも44.5mm、最大でも45mm、最大でも45.5mm、最大でも46mm、最大でも46.5mm、最大でも47mm、最大でも47.5mm、最大でも48mm、最大でも48.5mm、最大でも49mm、最大でも49.5mm、または最大でも50mmである。局面のいずれかのいくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、最大でも25mm、最大でも30mm、最大でも35mm、最大でも40mm、最大でも45mm、最大でも50mm、最大でも55mm、最大でも60mm、最大でも65mm、最大でも70mm、最大でも75mm、最大でも80mm、最大でも85mm、最大でも90mm、最大でも95mm、最大でも100mm、最大でも105mm、最大でも110mm、最大でも115mm、最大でも120mm、最大でも125mm、最大でも130mm、最大でも135mm、最大でも140mm、最大でも145mm、または最大でも150mmである。
【0093】
ネック
いくつかの態様では、スワブ100は、ネック104をさらに備える。いくつかの態様では、ネック104は、検体採取ヘッド102をハンドル106に接続する。いくつかの態様では、ネック104は、ロッドを備える(例えば、図1参照)。いくつかの態様では、ネック104の断面は、円、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、ネック104の断面は、円である。いくつかの態様では、ネック104は、円筒形ロッドを備える。いくつかの態様では、ネック104は、多角形断面、例えば、三角形、正方形、四辺形、台形、五角形、六角形、または少なくとも7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の辺を有する多角形の形状の断面を有するロッドを備える。いくつかの態様では、ネック104の断面の少なくとも一辺は、凸状および/または凹状の曲線を含む。いくつかの態様では、ネック104の断面は、回転対称形状である。いくつかの態様では、ネック104の断面は、非対称形状である。いくつかの態様では、ネック断面は、ネック104の全体にわたって同じである。いくつかの態様では、ネック断面は、ネック104の少なくとも一部分について異なり、ネック104は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)ネック断面の任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの態様では、ネック104は、(例えば、ハンドル106の方の)最大直径から(例えば、ヘッド102の方の)より小さい直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、ネック104の最大直径は、ハンドル106の最小直径と同じである。いくつかの態様では、ネック104の最大直径は、ハンドル106の最小直径よりも小さい。いくつかの態様では、ネック104の最大直径は、ハンドル106の最小直径よりも大きい。いくつかの態様では、ネック104の最小直径は、検体採取ヘッド102の軸シャフト103の最大直径と同じである。いくつかの態様では、ネック104の最小直径は、検体採取ヘッド102の軸シャフト103の最大直径よりも小さい。いくつかの態様では、ネック104の最小直径は、検体採取ヘッド102の軸シャフト103の最大直径よりも大きい。
【0094】
いくつかの態様では、ネック104の先細り率は一定、かつ/または連続的である。いくつかの態様では、ネック104の先細り率は一定ではなく、かつ/または不連続である。いくつかの態様では、ネック104は、各々が異なる先細り率を有し、かつ/または先細りがない複数の部分(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、またはそれ以上)を備える。いくつかの態様では、ネック104の各部分は、次の近接する部分と連続しており、例えば、ネック104の第1の部分(ヘッド102からより遠い)は、ネック104の次の近接する第2の部分(ヘッド102により近い)の最大直径と同じである最小直径を有する。
【0095】
いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、約1.0mm~4.0mmの(例えば、ハンドル106の方の)最大直径を有する。いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、約1.5mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、または最小でも4.0mmの最大直径を有する。
【0096】
いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、または最大でも4.0mmの最大直径を有する。
【0097】
いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、約0.5mm~3.5mmの(例えば、ヘッド102の方の)最小直径を有する。いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、1.2mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、または最小でも3.5mmの最小直径を有する。
【0098】
いくつかの態様では、ネック104(またはネック104の任意の部分)は、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、または最大でも3.5mmの最小直径を有する。
【0099】
いくつかの態様では、ネック104の長さは、約20mm~100mmである。いくつかの態様(例えば、図1参照)では、ネック104の長さは、最小でも50mmである。いくつかの態様では、ネック104の長さは、約56.75mmである。(例えば、プランジャ110を備える、例えば、図6参照)いくつかの態様では、ネック104の長さは、最小でも25mmである。いくつかの態様では、ネック104の長さは、約28mmである。局面のいずれかのいくつかの態様では、ネック104の長さは、最小でも20mm、最小でも25mm、最小でも30mm、最小でも35mm、最小でも40mm、最小でも45mm、最小でも50mm、最小でも55mm、最小でも60mm、最小でも65mm、最小でも70mm、最小でも75mm、最小でも80mm、最小でも85mm、最小でも90mm、最小でも95mm、または最小でも100mmである。局面のいずれかのいくつかの態様では、ネック104の長さは、最大でも20mm、最大でも25mm、最大でも30mm、最大でも35mm、最大でも40mm、最大でも45mm、最大でも50mm、最大でも55mm、最大でも60mm、最大でも65mm、最大でも70mm、最大でも75mm、最大でも80mm、最大でも85mm、最大でも90mm、最大でも95mm、または最大でも100mmである。
【0100】
いくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、約25mm~150mmである。いくつかの態様(例えば、図1参照)では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、最小でも75mmである。いくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、約75.75mmである。(例えば、プランジャ110を備える、例えば、図6参照)いくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、最小でも45mmである。いくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、約47.05mmである。局面のいずれかのいくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、最小でも25mm、最小でも30mm、最小でも35mm、最小でも40mm、最小でも45mm、最小でも50mm、最小でも55mm、最小でも60mm、最小でも65mm、最小でも70mm、最小でも75mm、最小でも80mm、最小でも85mm、最小でも90mm、最小でも95mm、最小でも100mm、最小でも105mm、最小でも110mm、最小でも115mm、最小でも120mm、最小でも125mm、最小でも130mm、最小でも135mm、最小でも140mm、最小でも145mm、または最小でも150mmである。局面のいずれかのいくつかの態様では、ヘッド102とネック104とを合わせた長さは、最大でも25mm、最大でも30mm、最大でも35mm、最大でも40mm、最大でも45mm、最大でも50mm、最大でも55mm、最大でも60mm、最大でも65mm、最大でも70mm、最大でも75mm、最大でも80mm、最大でも85mm、最大でも90mm、最大でも95mm、最大でも100mm、最大でも105mm、最大でも110mm、最大でも115mm、最大でも120mm、最大でも125mm、最大でも130mm、最大でも135mm、最大でも140mm、最大でも145mm、または最大でも150mmである。
【0101】
ハンドル
いくつかの態様では、スワブ100は、ハンドル106をさらに備える。いくつかの態様では、ハンドル106は、ネック104に接続する。いくつかの態様では、ハンドル106は、ロッドを備える(例えば、図1参照)。いくつかの態様では、ハンドル106の断面は、円、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、ハンドル106の断面は、円である。いくつかの態様では、ハンドル106は、円筒形ロッドを備える。いくつかの態様では、ハンドル106は、多角形断面、例えば、三角形、正方形、四辺形、台形、五角形、六角形、または少なくとも7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の辺を有する多角形の形状の断面を有するロッドを備える。いくつかの態様では、ハンドル106の断面の少なくとも一辺は、凸状および/または凹状の曲線を含む。いくつかの態様では、ハンドル106の断面は、回転対称形状である。いくつかの態様では、ハンドル106の断面は、非対称形状である。いくつかの態様では、ハンドル断面は、ハンドル106の全体にわたって同じである。いくつかの態様では、ハンドル断面は、ハンドル106の少なくとも一部分について異なり、ハンドル106は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)ハンドル断面の任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの態様では、ハンドル106は、(例えば、ハンドル106の近位端の方の)最大直径から(例えば、ヘッド102またはハンドル106の遠位端の方の)より小さい直径まで先細になる。いくつかの態様では、ハンドル106の最小直径は、ネック104の最大直径と同じである。いくつかの態様では、ハンドル106の最小直径は、ネック104の最大直径よりも小さい。いくつかの態様では、ハンドル106の最小直径は、ネック104の最大直径よりも大きい。いくつかの態様では、ハンドル106の最大直径は、検体採取ヘッド102の最大直径(例えば、検体採取ヘッド102の環状リング114の最大直径)と同じである。いくつかの態様では、ハンドル106の最大直径は、検体採取ヘッド102の最大直径よりも大きい。いくつかの態様では、ハンドル106の最大直径は、検体採取ヘッド102の最大直径よりも小さい。
【0102】
いくつかの態様では、ハンドル106の先細り率は一定、かつ/または連続的である。いくつかの態様では、ハンドル106の先細り率は一定ではなく、かつ/または不連続である。いくつかの態様では、ハンドル106は、各々が異なる先細り率を有し、かつ/または先細りがない複数の部分(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、またはそれ以上)を備える。いくつかの態様では、ハンドル106の各部分は、次の近接する部分と連続しており、例えば、ネック104の第1の部分(ヘッド102からより遠い)は、ハンドル106の次の近接する第2の部分(ヘッド102により近い)の最大直径と同じである最小直径を有する。
【0103】
いくつかの態様では、ハンドル106は、約2.5mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、約1mm~10mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、最小でも4.0mm、最小でも4.5mm、最小でも5mm、最小でも5.5mm、最小でも6mm、最小でも6.5mm、最小でも7mm、最小でも7.5mm、最小でも8mm、最小でも8.5mm、最小でも9mm、最小でも9.5mm、または最小でも10mmの最大直径を有する。
【0104】
いくつかの態様では、いくつかの態様では、ハンドル106は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、最大でも4.0mm、最大でも4.5mm、最大でも5mm、最大でも5.5mm、最大でも6mm、最大でも6.5mm、最大でも7mm、最大でも7.5mm、最大でも8mm、最大でも8.5mm、最大でも9mm、最大でも9.5mm、または最大でも10mmの最大直径を有する。
【0105】
いくつかの態様では、ハンドル106は、約1.5mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、約0.5mm~3mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmの最小直径を有する。
【0106】
いくつかの態様では、ハンドル106は、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、または最大でも3mmの最小直径を有する。
【0107】
いくつかの態様では、ハンドル106は、約75mmの長さを有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、約50mm~150mmの長さを有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、最小でも50mm、最小でも55mm、最小でも60mm、最小でも65mm、最小でも70mm、最小でも75mm、最小でも80mm、最小でも85mm、最小でも90mm、最小でも95mm、最小でも100mm、最小でも105mm、最小でも110mm、最小でも115mm、最小でも120mm、最小でも125mm、最小でも130mm、最小でも135mm、最小でも140mm、最小でも145mm、または最小でも150mmの長さを有する。いくつかの態様では、ハンドル106は、最大でも50mm、最大でも55mm、最大でも60mm、最大でも65mm、最大でも70mm、最大でも75mm、最大でも80mm、最大でも85mm、最大でも90mm、最大でも95mm、最大でも100mm、最大でも105mm、最大でも110mm、最大でも115mm、最大でも120mm、最大でも125mm、最大でも130mm、最大でも135mm、最大でも140mm、最大でも145mm、または最大でも150mmの長さを有する。
【0108】
いくつかの態様では、ハンドル106の近位端(例えば、ヘッド102から最も遠い)は、先端に球状部101が付いている。いくつかの態様では、球状部101は、球体または部分球体である。いくつかの態様では、球状部101は、半球体である。いくつかの態様では、球状部101は、楕円体(例えば、変形された球体、例えば、扁平な球体や伸長された球体)または部分楕円体である。いくつかの態様では、球状部101は、1.5mmの厚さ(例えば、球状部101の遠位端(例えば、半球体の場合には最大直径を有する端部)から球状部101の近位端までの距離)を有する。いくつかの態様では、球状部101は、0.1mm~3.0mmの厚さを有する。いくつかの態様では、球状部101は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、または最小でも3mmの厚さを有する。
【0109】
いくつかの態様では、球状部101は、1.0mm~4.0mmの最大直径(例えば、スワブ100の近位端に最も近い)を有する。いくつかの態様では、球状部101は、2.5mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101は、1.0mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、または最大でも3.95mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、球状部101の最大直径は、ハンドル106の最大直径と同じである。いくつかの態様では、球状部101の最大直径は、ハンドル106の最大直径よりも小さい。いくつかの態様では、球状部101の最大直径は、ハンドル106の最大直径よりも大きい。
【0110】
いくつかの態様では、ハンドル106は、扁平部分107を備える(例えば、図6参照)。いくつかの態様では、ハンドル106は、円筒形ロッド(例えば、ヘッド102により近い)と扁平部分107(例えば、スワブ100の近位端により近い)との組み合わせである。いくつかの態様では、ハンドル106は、多角形断面(例えば、ヘッド102により近い)を備えるロッドと扁平部分107(例えば、スワブ100の近位端により近い)との組み合わせである。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、隆起した縁部を備える。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、バーコードまたはラベルを挿入するための位置を備える。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、任意の形状またはその組み合わせ、例えば、四辺形、丸みを帯びた四辺形、円形、楕円形、三角形などを備えることができる。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、(例えば、ハンドル106の遠位端の)第1の四辺形よりも短い幅を有する第2の四辺形に接続された(例えば、ハンドル106の近位端の)丸みを帯びた四辺形を備える。
【0111】
いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約8.5mmの最大幅(例えば、ハンドル106の扁平部分107を真っ直ぐ見た場合、例えば、より大きい丸みを帯びた四辺形の最大幅)を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約8.58mmの最大幅を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約5mm~10mmの最大幅を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最小でも5mm、最小でも5.1mm、最小でも5.2mm、最小でも5.3mm、最小でも5.4mm、最小でも5.5mm、最小でも5.6mm、最小でも5.7mm、最小でも5.8mm、最小でも5.9mm、最小でも6mm、最小でも6.1mm、最小でも6.2mm、最小でも6.3mm、最小でも6.4mm、最小でも6.5mm、最小でも6.6mm、最小でも6.7mm、最小でも6.8mm、最小でも6.9mm、最小でも7mm、最小でも7.1mm、最小でも7.2mm、最小でも7.3mm、最小でも7.4mm、最小でも7.5mm、最小でも7.6mm、最小でも7.7mm、最小でも7.8mm、最小でも7.9mm、最小でも8mm、最小でも8.1mm、最小でも8.2mm、最小でも8.3mm、最小でも8.4mm、最小でも8.5mm、最小でも8.6mm、最小でも8.7mm、最小でも8.8mm、最小でも8.9mm、最小でも9mm、最小でも9.1mm、最小でも9.2mm、最小でも9.3mm、最小でも9.4mm、最小でも9.5mm、最小でも9.6mm、最小でも9.7mm、最小でも9.8mm、最小でも9.9mm、または最小でも10mmの最大幅を有する。
【0112】
いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最大でも5mm、最大でも5.1mm、最大でも5.2mm、最大でも5.3mm、最大でも5.4mm、最大でも5.5mm、最大でも5.6mm、最大でも5.7mm、最大でも5.8mm、最大でも5.9mm、最大でも6mm、最大でも6.1mm、最大でも6.2mm、最大でも6.3mm、最大でも6.4mm、最大でも6.5mm、最大でも6.6mm、最大でも6.7mm、最大でも6.8mm、最大でも6.9mm、最大でも7mm、最大でも7.1mm、最大でも7.2mm、最大でも7.3mm、最大でも7.4mm、最大でも7.5mm、最大でも7.6mm、最大でも7.7mm、最大でも7.8mm、最大でも7.9mm、最大でも8mm、最大でも8.1mm、最大でも8.2mm、最大でも8.3mm、最大でも8.4mm、最大でも8.5mm、最大でも8.6mm、最大でも8.7mm、最大でも8.8mm、最大でも8.9mm、最大でも9mm、最大でも9.1mm、最大でも9.2mm、最大でも9.3mm、最大でも9.4mm、最大でも9.5mm、最大でも9.6mm、最大でも9.7mm、最大でも9.8mm、最大でも9.9mm、または最大でも10mmの最大幅を有する。
【0113】
いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約2mmの最小幅(例えば、ハンドル106の扁平部分107を真っ直ぐ見た場合、例えば、より小さい丸みを帯びた四辺形の幅)を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約1.5mm~5mmの最小幅を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最小でも1.5mm、最小でも1.6mm、最小でも1.7mm、最小でも1.8mm、最小でも1.9mm、最小でも2mm、最小でも2.1mm、最小でも2.2mm、最小でも2.3mm、最小でも2.4mm、最小でも2.5mm、最小でも2.6mm、最小でも2.7mm、最小でも2.8mm、最小でも2.9mm、最小でも3mm、最小でも3.1mm、最小でも3.2mm、最小でも3.3mm、最小でも3.4mm、最小でも3.5mm、最小でも3.6mm、最小でも3.7mm、最小でも3.8mm、最小でも3.9mm、最小でも4mm、最小でも4.1mm、最小でも4.2mm、最小でも4.3mm、最小でも4.4mm、最小でも4.5mm、最小でも4.6mm、最小でも4.7mm、最小でも4.8mm、最小でも4.9mm、または最小でも5mmの最小幅を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最大でも1.5mm、最大でも1.6mm、最大でも1.7mm、最大でも1.8mm、最大でも1.9mm、最大でも2mm、最大でも2.1mm、最大でも2.2mm、最大でも2.3mm、最大でも2.4mm、最大でも2.5mm、最大でも2.6mm、最大でも2.7mm、最大でも2.8mm、最大でも2.9mm、最大でも3mm、最大でも3.1mm、最大でも3.2mm、最大でも3.3mm、最大でも3.4mm、最大でも3.5mm、最大でも3.6mm、最大でも3.7mm、最大でも3.8mm、最大でも3.9mm、最大でも4mm、最大でも4.1mm、最大でも4.2mm、最大でも4.3mm、最大でも4.4mm、最大でも4.5mm、最大でも4.6mm、最大でも4.7mm、最大でも4.8mm、最大でも4.9mm、または最大でも5mmの最小幅を有する。
【0114】
いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約2mmの厚さ(例えば、ハンドル106の扁平部分107を真横から見た場合)を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約1mm~5mmの厚さを有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最小でも1mm、最小でも1.1mm、最小でも1.2mm、最小でも1.3mm、最小でも1.4mm、最小でも1.5mm、最小でも1.6mm、最小でも1.7mm、最小でも1.8mm、最小でも1.9mm、最小でも2mm、最小でも2.1mm、最小でも2.2mm、最小でも2.3mm、最小でも2.4mm、最小でも2.5mm、最小でも2.6mm、最小でも2.7mm、最小でも2.8mm、最小でも2.9mm、最小でも3mm、最小でも3.1mm、最小でも3.2mm、最小でも3.3mm、最小でも3.4mm、最小でも3.5mm、最小でも3.6mm、最小でも3.7mm、最小でも3.8mm、最小でも3.9mm、最小でも4mm、最小でも4.1mm、最小でも4.2mm、最小でも4.3mm、最小でも4.4mm、最小でも4.5mm、最小でも4.6mm、最小でも4.7mm、最小でも4.8mm、最小でも4.9mm、または最小でも5mmの厚さを有する。
【0115】
いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最大でも1mm、最大でも1.1mm、最大でも1.2mm、最大でも1.3mm、最大でも1.4mm、最大でも1.5mm、最大でも1.6mm、最大でも1.7mm、最大でも1.8mm、最大でも1.9mm、最大でも2mm、最大でも2.1mm、最大でも2.2mm、最大でも2.3mm、最大でも2.4mm、最大でも2.5mm、最大でも2.6mm、最大でも2.7mm、最大でも2.8mm、最大でも2.9mm、最大でも3mm、最大でも3.1mm、最大でも3.2mm、最大でも3.3mm、最大でも3.4mm、最大でも3.5mm、最大でも3.6mm、最大でも3.7mm、最大でも3.8mm、最大でも3.9mm、最大でも4mm、最大でも4.1mm、最大でも4.2mm、最大でも4.3mm、最大でも4.4mm、最大でも4.5mm、最大でも4.6mm、最大でも4.7mm、最大でも4.8mm、最大でも4.9mm、または最大でも5mmの厚さを有する。
【0116】
いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約26mmの長さ(例えば、ハンドル106の近位端から遠位端まで)を有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、約10mm~40mmの長さを有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最小でも10mm、最小でも11mm、最小でも12mm、最小でも13mm、最小でも14mm、最小でも15mm、最小でも16mm、最小でも17mm、最小でも18mm、最小でも19mm、最小でも20mm、最小でも21mm、最小でも22mm、最小でも23mm、最小でも24mm、最小でも25mm、最小でも26mm、最小でも27mm、最小でも28mm、最小でも29mm、最小でも30mm、最小でも31mm、最小でも32mm、最小でも33mm、最小でも34mm、最小でも35mm、最小でも36mm、最小でも37mm、最小でも38mm、最小でも39mm、または最小でも40mmの長さを有する。いくつかの態様では、ハンドル106の扁平部分107は、最大でも10mm、最大でも11mm、最大でも12mm、最大でも13mm、最大でも14mm、最大でも15mm、最大でも16mm、最大でも17mm、最大でも18mm、最大でも19mm、最大でも20mm、最大でも21mm、最大でも22mm、最大でも23mm、最大でも24mm、最大でも25mm、最大でも26mm、最大でも27mm、最大でも28mm、最大でも29mm、最大でも30mm、最大でも31mm、最大でも32mm、最大でも33mm、最大でも34mm、最大でも35mm、最大でも36mm、最大でも37mm、最大でも38mm、最大でも39mm、または最大でも40mmの長さを有する。
【0117】
破断点
いくつかの態様では、スワブ100は、破断点108をさらに備える。本明細書で使用される場合、「破断点」という用語は、力が加わることによりスワブ100が破断点108で2片に分離するような最小直径を有するスワブ100の一部分を指す。いくつかの態様では、破断点108における破断は、単一方向の曲げによって達成することができる。いくつかの態様では、破断点108における破断は、ねじり(例えば、ねじ切り)によって達成することができる。いくつかの態様では、破断点108における破断は、単一方向の曲げと、曲げの前および/もしくは後、または曲げと同時のねじりとの組み合わせによって達成することができる。非限定的な例として、ポリプロピレンなどのスワブ材料は、破断点108でスワブ100を破壊するためにねじりを必要とする可能性がある。いくつかの態様では、破断点108でスワブ100を破断するためにねじりが必要であることにより、スワブ100を偶発的に破損しにくくすることができる。いくつかの態様では、スワブ100は、1つの破断点108を備える。いくつかの態様では、スワブ100は、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の破断点108を備える。いくつかの態様では、破断点108は、ヘッド102の近位にある。いくつかの態様では、破断点108は、ネック104とハンドル106との間に位置する。いくつかの態様では、破断点108は、ネック104内に位置する。いくつかの態様では、破断点108は、ハンドル106内に位置する。いくつかの態様では、破断点108の断面は、円、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、破断点108の断面は、円である。いくつかの態様では、破断点108は、多角形断面、例えば、三角形、正方形、四辺形、台形、五角形、六角形、または少なくとも7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の辺を有する多角形の形状の断面を有する。いくつかの態様では、破断点108の断面の少なくとも一辺は、凸状および/または凹状の曲線を含む。いくつかの態様では、破断点108の断面は、回転対称形状である。いくつかの態様では、破断点108の断面は、非対称形状である。いくつかの態様では、破断点108の断面は、破断点108の全体にわたって同じである。いくつかの態様では、破断点108断面は、破断点108の少なくとも一部分について異なり、破断点108は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)破断点断面の任意の組み合わせを含むことができる。
【0118】
いくつかの態様では、破断点108は、ハンドル106の最小直径よりも小さい最小直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、ネック104の最大直径よりも小さい最小直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、第1の最大直径(例えば、ハンドル106端部により近い)から最小直径(例えば、破断点108)まで先細りになり、最小直径から第2の最大直径まで先細りになっている。いくつかの態様では、破断点108の第1の最大直径は、ハンドル106の最小直径と同じである。いくつかの態様では、破断点108の第1の最大直径は、ハンドル106の最小直径よりも小さい。いくつかの態様では、破断点108の第1の最大直径は、ハンドル106の最小直径よりも大きい。いくつかの態様では、破断点108の第1の最大直径は、ハンドル106の最大直径と同じである。いくつかの態様では、破断点108の第1の最大直径は、ハンドル106の最大直径よりも小さい。いくつかの態様では、破断点108の第2の最大直径は、ネック104の最大直径と同じである。いくつかの態様では、破断点108の第2の最大直径は、ネック104の最大直径よりも小さい。いくつかの態様では、破断点108の第2の最大直径は、ネック104の最大直径よりも大きい。いくつかの態様では、破断点108の先細りは、直線状である。いくつかの態様では、破断点108の先細りは、丸みを帯びている。いくつかの態様では、破断点108の先細りは、同心である(例えば、スワブ100の中心軸と整列している)。いくつかの態様では、破断点108の先細りは、一方の側に偏っている(例えば、スワブ100の中心軸と整列していない)。
【0119】
いくつかの態様では、破断点108は、約0.5mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、約0.1mm~1mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、最小でも0.1mm、最小でも0.15mm、最小でも0.2mm、最小でも0.25mm、最小でも0.3mm、最小でも0.35mm、最小でも0.4mm、最小でも0.45mm、最小でも0.5mm、最小でも0.55mm、最小でも0.6mm、最小でも0.65mm、最小でも0.7mm、最小でも0.75mm、最小でも0.8mm、最小でも0.85mm、最小でも0.9mm、最小でも0.95mm、または最小でも1.0mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、最大でも0.1mm、最大でも0.15mm、最大でも0.2mm、最大でも0.25mm、最大でも0.3mm、最大でも0.35mm、最大でも0.4mm、最大でも0.45mm、最大でも0.5mm、最大でも0.55mm、最大でも0.6mm、最大でも0.65mm、最大でも0.7mm、最大でも0.75mm、最大でも0.8mm、最大でも0.85mm、最大でも0.9mm、最大でも0.95mm、または最大でも1.0mmの最小直径を有する。
【0120】
いくつかの態様では、破断点108は、約1.5mmの最大(例えば、第1または第2の最大)直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、約1.0mm~10.0mmの最大(例えば、第1または第2の最大)直径を有する。いくつかの態様では、破断点108は、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、最小でも4.0mm、最小でも4.5mm、最小でも5mm、最小でも5.5mm、最小でも6mm、最小でも6.5mm、最小でも7mm、最小でも7.5mm、最小でも8mm、最小でも8.5mm、最小でも9mm、最小でも9.5mm、または最小でも10mmの最大(例えば、第1または第2の最大)直径を有する。
【0121】
いくつかの態様では、破断点108は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、最大でも4.0mm、最大でも4.5mm、最大でも5mm、最大でも5.5mm、最大でも6mm、最大でも6.5mm、最大でも7mm、最大でも7.5mm、最大でも8mm、最大でも8.5mm、最大でも9mm、最大でも9.5mm、または最大でも10mmの最大(例えば、第1または第2の最大)直径を有する。
【0122】
プランジャ
いくつかの態様では、スワブ100は、プランジャ110をさらに備える。本明細書で使用される場合、「プランジャ110」という用語は、大きい直径または幅を有するスワブ100の短い部分を指し、例えば、容器チューブ112内のキャップまたはバリアとして機能することができるか、またはユーザの手を検体から保護する(例えば、図5図6参照)。いくつかの態様では、プランジャ110は、スワブ100がプランジャ110までしか挿入されないように、前鼻孔または鼻腔の最小直径よりも大きい最大直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110の形状は、円錐台である。いくつかの態様では、プランジャ110の形状は、切頭角柱である。いくつかの態様では、プランジャ110の断面形状は、容器チューブ112の断面形状と同じである。いくつかの態様では、プランジャ110の断面は、円、半円、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円である。いくつかの態様では、プランジャ110の断面は、円である。いくつかの態様では、プランジャ110は、多角形断面、例えば、三角形、正方形、四辺形、台形、五角形、六角形、または少なくとも7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、もしくはそれ以上の辺を有する多角形の形状の断面を備える。いくつかの態様では、プランジャ110の断面の少なくとも一辺は、凸状および/または凹状の曲線を含む。いくつかの態様では、プランジャ110の断面は、回転対称形状である。いくつかの態様では、プランジャ110の断面は、非対称形状である。いくつかの態様では、プランジャ断面は、プランジャ110全体にわたって同じである。いくつかの態様では、プランジャ断面は、プランジャ110の少なくとも一部分について異なり、プランジャ110は、異なる(例えば、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つの)プランジャ断面の任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの態様では、プランジャ110は、ネック104とハンドル106との間に位置する。いくつかの態様では、プランジャ110は、ネック104およびハンドル106に接続されている。いくつかの態様では、プランジャ110は、ネック104とハンドル106の扁平部分107との間に位置する。したがって、一局面において、スワブ100は、(a)採取ヘッド102と、(b)ネック104と、(c)プランジャ110と、(d)扁平部分107を有するハンドル106とを備える。
【0123】
いくつかの態様では、プランジャ110は、最大直径(例えば、ハンドル106により近い)から最小直径(例えば、ネック104により近い)まで先細りになっている。いくつかの態様では、プランジャ110の最大直径は、ハンドル106の最大直径または幅よりも大きい。いくつかの態様では、プランジャ110の最大直径は、ハンドル106の最大直径または幅と同じである。いくつかの態様では、プランジャ110の最大直径は、ハンドル106の最大直径または幅よりも小さい。いくつかの態様では、プランジャ110の最大直径は、容器チューブ112の内径と同じである。いくつかの態様では、プランジャ110の最小直径は、ネック104の最大直径と同じである。いくつかの態様では、プランジャ110の最小直径は、ネック104の最大直径よりも大きい。いくつかの態様では、プランジャ110の最小直径は、ネック104の最大直径よりも小さい。いくつかの態様では、プランジャ110の先細りは、直線状である。いくつかの態様では、プランジャ110の先細りは、丸みを帯びている。
【0124】
いくつかの態様では、プランジャ110は、約10mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、約4mm~20mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、鼻腔内への進入を許容しない最大直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、最小でも4mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、最小でも4mm、最小でも4.5mm、最小でも5mm、最小でも5.5mm、最小でも6mm、最小でも6.5mm、最小でも7mm、最小でも7.5mm、最小でも8mm、最小でも8.5mm、最小でも9mm、最小でも9.5mm、最小でも10mm、最小でも10.5mm、最小でも11mm、最小でも11.5mm、最小でも12mm、最小でも12.5mm、最小でも13mm、最小でも13.5mm、最小でも14mm、最小でも14.5mm、最小でも15mm、最小でも15.5mm、最小でも16mm、最小でも16.5mm、最小でも17mm、最小でも17.5mm、最小でも18mm、最小でも18.5mm、最小でも19mm、最小でも19.5mm、または最小でも20mmの最大直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、約4mm~20mm、最大でも4mm、最大でも4.5mm、最大でも5mm、最大でも5.5mm、最大でも6mm、最大でも6.5mm、最大でも7mm、最大でも7.5mm、最大でも8mm、最大でも8.5mm、最大でも9mm、最大でも9.5mm、最大でも10mm、最大でも10.5mm、最大でも11mm、最大でも11.5mm、最大でも12mm、最大でも12.5mm、最大でも13mm、最大でも13.5mm、最大でも14mm、最大でも14.5mm、最大でも15mm、最大でも15.5mm、最大でも16mm、最大でも16.5mm、最大でも17mm、最大でも17.5mm、最大でも18mm、最大でも18.5mm、最大でも19mm、最大でも19.5mm、または最大でも20mmの最大直径を有する。
【0125】
いくつかの態様では、プランジャ110は、約1.0mm~4.0mmの(例えば、ネック104またはヘッド102の方の)最小直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、約1.5mmの最小直径を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、最小でも1mm、最小でも1.05mm、最小でも1.1mm、最小でも1.15mm、最小でも1.2mm、最小でも1.25mm、最小でも1.3mm、最小でも1.35mm、最小でも1.4mm、最小でも1.45mm、最小でも1.5mm、最小でも1.55mm、最小でも1.6mm、最小でも1.65mm、最小でも1.7mm、最小でも1.75mm、最小でも1.8mm、最小でも1.85mm、最小でも1.9mm、最小でも1.95mm、最小でも2mm、最小でも2.05mm、最小でも2.1mm、最小でも2.15mm、最小でも2.2mm、最小でも2.25mm、最小でも2.3mm、最小でも2.35mm、最小でも2.4mm、最小でも2.45mm、最小でも2.5mm、最小でも2.55mm、最小でも2.6mm、最小でも2.65mm、最小でも2.7mm、最小でも2.75mm、最小でも2.8mm、最小でも2.85mm、最小でも2.9mm、最小でも2.95mm、最小でも3mm、最小でも3.05mm、最小でも3.1mm、最小でも3.15mm、最小でも3.2mm、最小でも3.25mm、最小でも3.3mm、最小でも3.35mm、最小でも3.4mm、最小でも3.45mm、最小でも3.5mm、最小でも3.55mm、最小でも3.6mm、最小でも3.65mm、最小でも3.7mm、最小でも3.75mm、最小でも3.8mm、最小でも3.85mm、最小でも3.9mm、最小でも3.95mm、または最小でも4.0mmの最小直径を有する。
【0126】
いくつかの態様では、プランジャ110は、最大でも1mm、最大でも1.05mm、最大でも1.1mm、最大でも1.15mm、最大でも1.2mm、最大でも1.25mm、最大でも1.3mm、最大でも1.35mm、最大でも1.4mm、最大でも1.45mm、最大でも1.5mm、最大でも1.55mm、最大でも1.6mm、最大でも1.65mm、最大でも1.7mm、最大でも1.75mm、最大でも1.8mm、最大でも1.85mm、最大でも1.9mm、最大でも1.95mm、最大でも2mm、最大でも2.05mm、最大でも2.1mm、最大でも2.15mm、最大でも2.2mm、最大でも2.25mm、最大でも2.3mm、最大でも2.35mm、最大でも2.4mm、最大でも2.45mm、最大でも2.5mm、最大でも2.55mm、最大でも2.6mm、最大でも2.65mm、最大でも2.7mm、最大でも2.75mm、最大でも2.8mm、最大でも2.85mm、最大でも2.9mm、最大でも2.95mm、最大でも3mm、最大でも3.05mm、最大でも3.1mm、最大でも3.15mm、最大でも3.2mm、最大でも3.25mm、最大でも3.3mm、最大でも3.35mm、最大でも3.4mm、最大でも3.45mm、最大でも3.5mm、最大でも3.55mm、最大でも3.6mm、最大でも3.65mm、最大でも3.7mm、最大でも3.75mm、最大でも3.8mm、最大でも3.85mm、最大でも3.9mm、最大でも3.95mm、または最大でも4.0mmの最小直径を有する。
【0127】
いくつかの態様では、プランジャ110は、約1mm~10mmの厚さ(例えば、プランジャ110の近位端から遠位端まで)を有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、約5mmの厚さを有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、最小でも1mm、最小でも1.5mm、最小でも2mm、最小でも2.5mm、最小でも3mm、最小でも3.5mm、最小でも4mm、最小でも4.5mm、最小でも5mm、最小でも5.5mm、最小でも6mm、最小でも6.5mm、最小でも7mm、最小でも7.5mm、最小でも8mm、最小でも8.5mm、最小でも9mm、最小でも9.5mm、または最小でも10mmの厚さを有する。いくつかの態様では、プランジャ110は、最大でも1mm、最大でも1.5mm、最大でも2mm、最大でも2.5mm、最大でも3mm、最大でも3.5mm、最大でも4mm、最大でも4.5mm、最大でも5mm、最大でも5.5mm、最大でも6mm、最大でも6.5mm、最大でも7mm、最大でも7.5mm、最大でも8mm、最大でも8.5mm、最大でも9mm、最大でも9.5mm、または最大でも10mmの厚さを有する。
【0128】
材料
いくつかの態様では、スワブ材料は、以下の特性のうちの少なくとも1つを示す。(1)(例えば、咽喉の奥から)細胞を採取するのに十分な剛性を有する。(2)使用の安全性のために十分な可撓性を有する。(3)その後の(例えば、ウイルス感染の)検査のために患者から適切な検体を採取する。(4)a)構造的弱体化も、b)PCR検査への化学的干渉もなく、滅菌/消毒の過酷さに耐える。(5)標準的なPCR検査と適合する。いくつかの態様では、スワブ材料は、生分解性かつ/または水溶性である。
【0129】
いくつかの態様では、スワブ100は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、ポリエステル繊維、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリル、ポリエーテルイミド、イオノマー、アセタールコポリマー、ポリウレタン、ポリスチレン、ナイロンなど、またはそれらの任意の組み合わせといった半可撓性材料から構成される。いくつかの態様では、スワブ材料は、可撓性ポリマーである。いくつかの態様では、スワブ材料は、固体材料(例えば、非多孔質)である。いくつかの態様では、スワブ材料は、発泡体である。いくつかの態様では、スワブ材料は、多孔質材料である。いくつかの態様では、スワブ100のすべての構成要素(例えば、ヘッド102、ネック104、ハンドル106、破断点108、および/またはプランジャ110)は、同じ材料を含む。いくつかの態様では、スワブ100の少なくとも1つの構成要素(例えば、ヘッド102、ネック104、ハンドル106、破断点108、および/またはプランジャ110)は、スワブ100の残りの部分とは異なる材料から作製される。いくつかの態様では、スワブ100は、本明細書に記載される少なくとも2つ(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上)の材料を含む。非限定的な例として、少なくとも2つの材料を含むスワブ100を、射出成形(例えば、オーバーモールド)を使用して実現することができる。オーバーモールドは、単一の部品が2つ以上の異なる材料を組み合わせて使用して作製されるプロセスである。通常、基板と呼ばれることもある第1の材料は、製造プロセスの間に後続の材料(例えば、オーバーモールド材料)によって部分的または完全に覆われる。
【0130】
いくつかの態様では、スワブ材料は、ポリプロピレンを含む。いくつかの態様では、ポリプロピレンスワブ材料は、Flint Hills Resources(商標)(FHR)P5M4Rポリプロピレンコポリマーを含む。いくつかの態様では、ポリプロピレンスワブ材料は、射出成形用のランダムコポリマーを含む。いくつかの態様では、スワブ材料は、オートクレーブ滅菌可能、電子線滅菌可能、エチレンオキサイド滅菌可能、動物由来成分なし、および放射線滅菌可能という特徴を示す。
【0131】
いくつかの態様では、スワブ材料は、ナイロンを含まない。いくつかの態様では、スワブ材料は、ポリスチレンを含まない。いくつかの態様では、スワブ材料は、疎水性である。いくつかの態様では、スワブ100の少なくとも1つの構成要素は、スワブ100の他の構成要素とは異なる材料である。いくつかの態様では、スワブ100は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の異なる材料を含む。
【0132】
いくつかの態様では、スワブ材料は、約500メガパスカル(MPa)~800MPaの曲げ弾性率を有する。本明細書で使用される場合、「曲げ弾性率(flexural modulus)」(曲げ弾性率(bending modulus)とも呼ばれる)という用語は、曲げ変形における応力対歪みの比、または曲げに抵抗する材料の性質である。いくつかの態様では、スワブ材料は、約790MPaのタンジェント曲げ弾性率(tangent flexural modulus)を有する。いくつかの態様では、スワブ材料は、約500MPa~2000MPaの曲げ弾性率を有する。いくつかの態様では、スワブ材料は、約100MPa~5000MPaの曲げ弾性率を有する。
【0133】
いくつかの態様では、スワブ材料は、最小でも100MPa、最小でも150MPa、最小でも200MPa、最小でも250MPa、最小でも300MPa、最小でも350MPa、最小でも400MPa、最小でも450MPa、最小でも500MPa、最小でも500MPa、最小でも510MPa、最小でも520MPa、最小でも530MPa、最小でも540MPa、最小でも550MPa、最小でも560MPa、最小でも570MPa、最小でも580MPa、最小でも590MPa、最小でも600MPa、最小でも610MPa、最小でも620MPa、最小でも630MPa、最小でも640MPa、最小でも650MPa、最小でも660MPa、最小でも670MPa、最小でも680MPa、最小でも690MPa、最小でも700MPa、最小でも710MPa、最小でも720MPa、最小でも730MPa、最小でも740MPa、最小でも750MPa、最小でも760MPa、最小でも770MPa、最小でも780MPa、最小でも790MPa、最小でも800MPa、最小でも850MPa、最小でも900MPa、最小でも950MPa、最小でも1000MPa、最小でも1050MPa、最小でも1100MPa、最小でも1150MPa、最小でも1200MPa、最小でも1250MPa、最小でも1300MPa、最小でも1350MPa、最小でも1400MPa、最小でも1450MPa、最小でも1500MPa、最小でも1550MPa、最小でも1600MPa、最小でも1650MPa、最小でも1700MPa、最小でも1750MPa、最小でも1800MPa、最小でも1850MPa、最小でも1900MPa、最小でも1950MPa、最小でも2000MPa、最小でも2000MPa、最小でも2100MPa、最小でも2200MPa、最小でも2300MPa、最小でも2400MPa、最小でも2500MPa、最小でも2600MPa、最小でも2700MPa、最小でも2800MPa、最小でも2900MPa、最小でも3000MPa、最小でも3100MPa、最小でも3200MPa、最小でも3300MPa、最小でも3400MPa、最小でも3500MPa、最小でも3600MPa、最小でも3700MPa、最小でも3800MPa、最小でも3900MPa、最小でも4000MPa、最小でも4100MPa、最小でも4200MPa、最小でも4300MPa、最小でも4400MPa、最小でも4500MPa、最小でも4600MPa、最小でも4700MPa、最小でも4800MPa、最小でも4900MPa、または最小でも5000MPaの曲げ弾性率を有する。
【0134】
いくつかの態様では、スワブ材料は、最大でも100MPa、最大でも150MPa、最大でも200MPa、最大でも250MPa、最大でも300MPa、最大でも350MPa、最大でも400MPa、最大でも450MPa、最大でも500MPa、最大でも500MPa、最大でも510MPa、最大でも520MPa、最大でも530MPa、最大でも540MPa、最大でも550MPa、最大でも560MPa、最大でも570MPa、最大でも580MPa、最大でも590MPa、最大でも600MPa、最大でも610MPa、最大でも620MPa、最大でも630MPa、最大でも640MPa、最大でも650MPa、最大でも660MPa、最大でも670MPa、最大でも680MPa、最大でも690MPa、最大でも700MPa、最大でも710MPa、最大でも720MPa、最大でも730MPa、最大でも740MPa、最大でも750MPa、最大でも760MPa、最大でも770MPa、最大でも780MPa、最大でも790MPa、最大でも800MPa、最大でも850MPa、最大でも900MPa、最大でも950MPa、最大でも1000MPa、最大でも1050MPa、最大でも1100MPa、最大でも1150MPa、最大でも1200MPa、最大でも1250MPa、最大でも1300MPa、最大でも1350MPa、最大でも1400MPa、最大でも1450MPa、最大でも1500MPa、最大でも1550MPa、最大でも1600MPa、最大でも1650MPa、最大でも1700MPa、最大でも1750MPa、最大でも1800MPa、最大でも1850MPa、最大でも1900MPa、最大でも1950MPa、最大でも2000MPa、最大でも2000MPa、最大でも2100MPa、最大でも2200MPa、最大でも2300MPa、最大でも2400MPa、最大でも2500MPa、最大でも2600MPa、最大でも2700MPa、最大でも2800MPa、最大でも2900MPa、最大でも3000MPa、最大でも3100MPa、最大でも3200MPa、最大でも3300MPa、最大でも3400MPa、最大でも3500MPa、最大でも3600MPa、最大でも3700MPa、最大でも3800MPa、最大でも3900MPa、最大でも4000MPa、最大でも4100MPa、最大でも4200MPa、最大でも4300MPa、最大でも4400MPa、最大でも4500MPa、最大でも4600MPa、最大でも4700MPa、最大でも4800MPa、最大でも4900MPa、または最大でも5000MPaの曲げ弾性率を有する。
【0135】
別の局面において、本明細書に記載されるのは、水溶性または生分解性材料から構成されたスワブ100である。いくつかの態様では、スワブ材料は、生分解性かつ水溶性である。いくつかの態様では、スワブ材料は、生分解性である。いくつかの態様では、スワブ材料は、水溶性である。いくつかの態様では、スワブ材料は、発泡体である。いくつかの態様では、スワブ材料は、多孔質材料である。生分解性スワブ材料の非限定的な例としては、バイオベースプラスチック、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリ乳酸(PLA)、デンプンブレンド、セルロース系プラスチック、リグニン系ポリマー複合材料、石油系プラスチック、ポリグリコール酸(PGA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA、PVOH)、またはポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)が挙げられる。いくつかの態様では、スワブ材料は、ポリビニルアルコール、またはポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルホルマール(PVF)などの誘導体ポリマーを含む。いくつかの態様では、スワブ材料は、PVAバリアントであるKuraray MOWIFLEX(商標)C17またはC30材料を含む。いくつかの態様では、材料は、本質的にポリビニルアルコールからなる。いくつかの態様では、材料(例えば、ポリビニルアルコール)は、下流用途(例えば、PCR、qPCR、RT-qPCR、等温増幅、RPAなど)を妨げない。いくつかの態様では、検体採取ヘッド102は第1の材料を含み、スワブ100の残りの部分(例えば、ハンドル106、ネック104、破断点108、および/またはプランジャ110)は第2の材料を含む。非限定的な例として、検体採取ヘッド102は水溶性および/または生分解性材料を含み、スワブ100の残りの部分は可撓性ポリマーを含む。非限定的な例として、検体採取ヘッド102はPVAを含み、スワブ100の残りの部分はポリプロピレンを含む。
【0136】
キット
本明細書に記載される技術の別の局面は、本明細書に記載されるスワブ100を使用して検体を採取するためのキットに関する。本明細書に記載されるのは、本明細書に記載されるキットのうちの1つまたは複数に含めることができるキット構成要素である。
【0137】
いくつかの態様では、キットは、本明細書に記載されるスワブ100を備える。いくつかの態様では、キットは、検体採取ヘッド102と、ネック104と、ハンドル106とを備えるスワブ100を備える。いくつかの態様では、キットは、検体採取ヘッド102と、ネック104と、破断点108と、ハンドル106とを備えるスワブ100を備える。いくつかの態様では、キットは、検体採取ヘッド102と、ネック104と、プランジャ110と、(例えば、扁平)ハンドル106とを備えるスワブ100を備える。いくつかの態様では、キットは、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、またはそれ以上の本明細書に記載されるスワブ100を備える。
【0138】
いくつかの態様では、キットは、本明細書に記載される容器チューブ112をさらに備える。いくつかの態様では、キットは、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、またはそれ以上の本明細書に記載される容器チューブ112を備える。
【0139】
いくつかの態様では、キットは、有効な量の検体輸送培地をさらに備える。当業者には理解されるように、検体輸送培地は、スワブ100と共に使用する前に液体に希釈または懸濁することができる凍結乾燥または乾燥形態または濃縮液体形態で供給することができる。好ましい製剤には、検体(例えば、細胞、細菌、ウイルス)に対して非毒性であり、かつ/または増殖速度もしくは生存率に影響を及ぼさない製剤が含まれる。検体輸送培地が溶液で提供される場合、溶液は好ましくは水溶液であり、滅菌水溶液が好ましい。検体輸送培地は、アリコートまたは単位用量で供給することができる。局面のいずれかのいくつかの態様では、輸送培地は、検体採取時と下流用途との間で検体成分(例えば、細胞性、細菌性またはウイルス性の核酸またはポリペプチド)核酸を保存する。
【0140】
局面のいずれかのいくつかの態様では、検体輸送培地は、ウイルス輸送培地(VTM)を含む。適切なウイルス輸送培地の構成成分は、保護タンパク質、微生物汚染を抑制するための抗生物質、およびpHを調節するための1つまたは複数の緩衝液を含有する等張液を提供するように設計されている。しかしながら、等張性は絶対的な要件ではなく、いくつかの非常に成功した輸送培地はスクロースの高張液を含有する。液体輸送培地は、主に、スワブ100または採取スワブ100から培地中に放出された物質を輸送するために使用される。ウイルス性因子の不活化の可能性があり、得られる希釈が許容される場合、液体培地が他の検体に添加されてもよい。ヒト患者から咽喉スワブおよび鼻スワブを採取する際に使用するのに適したVTMは、以下のように調製する。(1)子ウシインフュージョンブロス10gおよびウシアルブミン分画V2gを滅菌蒸留水に(400mlに)に添加し、(2)ゲンタマイシン硫酸塩溶液(50mg/ml)0.8mlおよびアムホテリシンB(250μg/ml)3.2mlを添加し、(3)ろ過滅菌する。ウイルス輸送培地のさらなる非限定的な例としては、COPAN Universal Transport Medium、Eagle Minimum Essential Medium(E-MEM)、Transport medium 199、およびPBS-Glycerol輸送培地が挙げられる。例えば、「Johnson,Transport of Viral Specimens,CLINICAL MICROBIOLOGY REVIEWS」、1990年4月、120~131ページ、「Collecting,preserving and shipping specimens for the diagnosis of avian influenza A(H5N1)virus infection,Guide for field operations」、2006年10月を参照されたい。
【0141】
いくつかの態様では、本明細書に記載される構成要素を、単独で、または任意の組み合わせでキットとして提供することができる。そのようなキットは、本明細書に記載される構成要素、例えば、本明細書全体を通して記載されるような、スワブ100、容器チューブ112、および/または検体輸送培地、またはそれらの任意の組み合わせを含む。そのようなキットは、任意選択で、検体(例えば、試験片)中の細胞性、細菌性またはウイルス性の核酸またはポリペプチドの検出を可能にする1つまたは複数の薬剤を含むことができる。さらに、キットは、任意選択で情報資料を備える。
【0142】
いくつかの態様では、キット中の組成物を、いくつかの態様ではキットの他の構成要素を実質的に含まない水密または気密容器中で提供することができる。例えば、スワブ100は、少なくとも1つの容器(例えば、容器チューブ112)に入れて供給することができ、検体輸送培地は、所定数の、例えば1つ、2つ、3つまたはそれ以上の検体に十分な試薬を有する容器に入れて供給することができる。本明細書に記載される構成要素は、実質的に純粋、かつ/または無菌であることが好ましい。
【0143】
情報資料は、本明細書に記載される方法に関する説明資料、教育資料、マーケティング資料または他の資料とすることができる。キットの情報資料は、その形態が限定されない。一態様では、情報資料は、構成要素のいずれか(例えば、スワブ100、容器チューブ112、検体輸送培地)の製造に関する情報、濃度、有効期限、バッチまたは製造場所情報などを含むことができる。一態様では、情報資料は、キットの構成要素を使用して検体を採取するための方法に関する。
【0144】
キットは、典型的には、その様々な要素が1つのパッケージ、例えば、繊維系や、厚紙や、ポリマー、例えば発泡スチロール箱に含められた状態で提供される。エンクロージャは、内部と外部との間の温度差を維持するように構成することができ、例えば、エンクロージャは、試薬を予め選択された温度に予め選択された時間にわたって保持するための断熱性を提供することができる。
【0145】
製造方法および使用方法
いくつかの態様では、スワブ100は、射出成形、スタンピング、打抜き、熱、超音波溶接、または3D印刷を使用して製造される。いくつかの態様では、スワブ100は、射出成形される。したがって、一局面において、本明細書に記載されるのは、(a)液体形態の(1つまたは複数の)スワブ材料を型に注入する段階、および(b)凝固した時点で型からスワブ100を取り外す段階を含む、スワブ100を製造する方法である。いくつかの態様では、スワブ材料は、ポリプロピレンである。いくつかの態様では、スワブ材料は、例えば約150°Cの温度で液化される。いくつかの態様では、型からスワブ100を取り外す段階は、例えば、本明細書に記載される検体採取ヘッド102の少なくとも1つの不完全なリング115に接触する、排出ピンの使用を含む。スワブ100を製造する方法は、例えば、本明細書にさらに記載されるスワブ寸法に従って、型を製造する第1の段階をさらに含む。
【0146】
いくつかの態様では、少なくとも2つの材料を含むスワブ100を、射出成形(例えば、オーバーモールド)を使用して実現することができる。オーバーモールドは、単一の部品が2つ以上の異なる材料を組み合わせて使用して作製されるプロセスである。通常、基板と呼ばれることもある第1の材料は、製造プロセスの間に後続の材料(例えば、オーバーモールド材料)によって部分的または完全に覆われる。
【0147】
一局面において、本明細書に記載されるのは、検体を本明細書に記載されるスワブ100と接触させる段階を含む、検体を採取する方法である。本明細書で使用される「検体」という用語は、生物有機体から採取または単離された検体、例えば対象からの血液または血漿検体を表す。局面のいずれかのいくつかの態様では、本発明は、生物検体のいくつかの例を包含する。局面のいずれかのいくつかの態様において、生物検体は細胞または組織または末梢血または体液である。局面のいずれかのいくつかの態様では、生物検体は、細胞、粘液、および任意の微生物(例えば、細菌、ウイルス、真菌)を含む。例示的な生物検体としては、生検、腫瘍検体、生体液検体、血液、血清、血漿、尿、精液、粘液、組織生検、臓器生検、滑液、胆汁液、脳脊髄液、粘膜分泌、浸出液、汗、唾液、および/または組織検体などが挙げられるが、これらに限定されない。この用語は、上述の検体の混合物も含む。検体という用語はまた、未処置の、または前処置された(または前処理された)生物検体も含む。局面のいずれかのいくつかの態様では、検体は、対象からの細胞を含むことができる。いくつかの態様では、検体は、対象の鼻咽頭表面、中咽頭表面、前鼻孔表面、中鼻甲介表面、および頬側上皮表面の中から選択される。いくつかの態様では、検体は、対象の鼻咽頭上皮表面である。いくつかの態様では、検体は、対象の前鼻孔上皮表面である。
【0148】
いくつかの態様では、対象は、呼吸器感染症に感染しているか、または感染している疑いがある。局面のいずれかのいくつかの態様では、呼吸器感染症は、例えば肺上皮および/または気管支上皮で増殖することができる細菌、ウイルス、または真菌によって引き起こされる。呼吸器感染症を引き起こし得る細菌、ウイルス、または真菌の非限定的な例としては、連鎖球菌属(Streptococcus)、ヘモフィルス属(Haemophilus)、ブドウ球菌属(Staphylococcus)、もしくはモラクセラ属のうちの1つに属する細菌(例えば、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、もしくはカタル球菌(Moraxella catarrhalis))、ライノウイルス(hRV)、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、アデノウイルス(AdV)、コロナウイルス(CoV)、インフルエンザウイルス(IV)、パラインフルエンザウイルス(PIV)、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)、またはアスペルギルス(Aspergillus)属に属する真菌が挙げられる。
【0149】
局面のいずれかのいくつかの態様では、呼吸器感染症は、コロナウイルスによって引き起こされる。コロナウイルスの学名は、オルトコロナウイルス亜科(Orthocoronavirinae)またはコロナウイルス科(Coronavirinae)である。コロナウイルスは、コロナウイルス科(Coronaviridae)、ニドウイルス目(Nidovirales)、リボウィリア域(Riboviria)に属する。コロナウイルスは、哺乳動物に感染するアルファコロナウイルスおよびベータコロナウイルスと、主に鳥類に感染するガンマコロナウイルスおよびデルタコロナウイルスとに分けられる。アルファコロナウイルスの非限定的な例としては、ヒトコロナウイルス229E、ヒトコロナウイルスNL63、ミニオプテルスコウモリコロナウイルス1、ミニオプテラスバトコロナウイルスHKU8、ブタ流行性下痢ウイルス、リノロフスコウモリコロナウイルスHKU2、スコトフィラスコウモリコロナウイルス512、およびネコ感染性腹膜炎ウイルス(FIPV(ネコ感染性肝炎ウイルスとも呼ばれる))が挙げられる。ベータコロナウイルスの非限定的な例としては、ベータコロナウイルス1(例えば、ウシコロナウイルス、ヒトコロナウイルスOC43)、ヒトコロナウイルスHKU1、マウスコロナウイルス(マウス肝炎ウイルス(MHV)としても知られる)、アブラコウモリコウモリコロナウイルスHKU5、ルーセットコウモリコロナウイルスHKU9、重症急性呼吸器症候群関連コロナウイルス(例えば、SARS-CoV、SARS-CoV-2)、タケコウモリコロナウイルスHKU4、中東呼吸器症候群(MERS)関連コロナウイルス、およびヘッジホッグコロナウイルス1(EriCoV)が挙げられる。ガンマコロナウイルスの非限定的な例としては、シロイルカコロナウイルスSW1および感染性気管支炎ウイルスが挙げられる。デルタコロナウイルスの非限定的な例としては、ヒヨドリコロナウイルスHKU11およびブタコロナウイルスHKU15が挙げられる。
【0150】
局面のいずれかのいくつかの態様では、コロナウイルスは、重症急性呼吸器症候群関連コロナウイルス(SARS-CoV)、重症急性呼吸器症候群関連コロナウイルス2(SARS-CoV-2)、中東呼吸器症候群関連コロナウイルス(MERS-CoV)、HCoV-NL63、およびHCoV-HKu1、からなる群より選択される。局面のいずれかのいくつかの態様では、コロナウイルスは、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)であり、これは2019年のコロナウイルス疾患(COVID19または単にCOVID)を引き起こす。局面のいずれかのいくつかの態様では、コロナウイルスは、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoVまたはSARS-CoV-1)であり、これはSARSを引き起こす。局面のいずれかのいくつかの態様では、コロナウイルスは、中東呼吸器症候群関連コロナウイルス(MERS-CoV)であり、これはMERSを引き起こす。
【0151】
いくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブ100は、破断点108で2片に分離される。いくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブ100は、少なくとも1つの破断点108で少なくとも2片に分離される。
【0152】
いくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブ100は、容器チューブ112内に保管される。いくつかの態様では、容器チューブ112は、検体輸送培地を含む。いくつかの態様では、接触させる段階の後に、スワブ100またはスワブ100の少なくとも一部分(例えば、可溶性部分)は、例えばスワブ材料が水溶性である場合には水または水溶液で溶解される。そのような溶解させる段階は、下流用途のためのスワブ100からの検体のより速い放出を可能にすることができる。いくつかの態様では、下流用途は、核酸(例えば、RNAやDNA)抽出、タンパク質抽出、核酸(例えば、RNAやDNA)増幅(例えば、PCRや等温増幅法)を含む。等温増幅法の非限定的な例としては、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)、ループ媒介等温増幅(LAMP)、ヘリカーゼ依存等温DNA増幅(HDA)、ローリングサークル増幅(RCA)、核酸配列ベース増幅(NASBA)、鎖置換増幅(SDA)、ニッキング酵素増幅反応(NEAR)、およびポリメラーゼスパイラル反応(PSR)が挙げられる。いくつかの態様では、下流用途は、診断検査、例えば、少なくとも1つの目的の微生物からの核酸またはタンパク質の検出である。いくつかの態様では、下流用途は、自動診断検査である。
【0153】
いくつかの態様では、可溶性スワブ100が下流用途のために緩衝液に溶解された後、溶解されたスワブ材料(例えば、PVA)は緩衝液の多くても22%(w/v)を占める。いくつかの態様では、溶解されたスワブ材料(例えば、PVA)は、緩衝液の多くても1%、多くても2%、多くても3%、多くても4%、多くても5%、多くても6%、多くても7%、多くても8%、多くても9%、多くても10%、多くても11%、多くても12%、多くても13%、多くても14%、多くても15%、多くても16%、多くても17%、多くても18%、多くても19%、多くても20%、多くても21%、多くても22%、多くても23%、多くても24%、多くても25%、多くても26%、多くても27%、多くても28%、多くても29%、多くても30%、多くても31%、多くても32%、多くても33%、多くても34%、多くても35%、多くても36%、多くても37%、多くても38%、多くても39%、多くても40%、多くても41%、多くても42%、多くても43%、多くても44%、多くても45%、多くても46%、多くても47%、多くても48%、多くても49%、または多くても50%(w/v)を占める。
【0154】
いくつかの態様では、溶解されたスワブ100は、下流用途を阻害も低減もしない。いくつかの態様では、溶解されたスワブ100は、(1つまたは複数の)下流用途を、溶解されたスワブ材料なしでの下流用途と比較して、多くても1%、多くても2%、多くても3%、多くても4%、多くても5%、多くても6%、多くても7%、多くても8%、多くても9%、多くても10%、多くても11%、多くても12%、多くても13%、多くても14%、多くても15%、多くても16%、多くても17%、多くても18%、多くても19%、多くても20%、多くても21%、多くても22%、多くても23%、多くても24%、多くても25%、多くても26%、多くても27%、多くても28%、多くても29%、多くても30%、多くても31%、多くても32%、多くても33%、多くても34%、多くても35%、多くても36%、多くても37%、多くても38%、多くても39%、多くても40%、多くても41%、多くても42%、多くても43%、多くても44%、多くても45%、多くても46%、多くても47%、多くても48%、多くても49%、または多くても50%低減する。
【0155】
定義
便宜のために、本明細書、実施例、および添付の特許請求の範囲で使用されるいくつかの用語および語句の意味を以下に示す。別段の記載がない限り、または文脈から暗に示されるのでない限り、以下の用語および語句は、以下に示す意味を含む。定義は、特定の態様の説明を助けるために提供されており、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定されるので、特許請求される発明を限定することを意図するものではない。特に定義しない限り、本明細書で使用されるすべての科学技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同義である。当技術分野における用語の用法と本明細書で与えられる用語の定義との間に明らかな不一致がある場合、本明細書内で与えられる定義が優先するものとする。
【0156】
便宜のために、本明細書、実施例、および添付の特許請求の範囲において用いられる特定の用語をここにまとめる。
【0157】
本明細書で使用される場合、「対象」は、ヒトまたは動物を意味する。通常、動物は、霊長類、齧歯類、家畜、または狩猟動物などの脊椎動物である。霊長類には、チンパンジー、カニクイザル、クモサル、およびマカク、例えばアカゲザルが含まれる。齧歯類には、マウス、ラット、ウッドチャック、フェレット、ウサギおよびハムスターが含まれる。家畜および狩猟動物には、ウシ、ウマ、ブタ、シカ、バイソン、バッファロー、イエネコなどのネコ種、イヌ、キツネ、オオカミなどのイヌ種、ニワトリ、エミュー、ダチョウなどの鳥類、およびマス、ナマズ、サケなどの魚類が含まれる。いくつかの態様では、対象は、哺乳動物、例えば霊長類、例えばヒトである。「個体」、「患者」および「対象」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0158】
好ましくは、対象は、哺乳動物である。哺乳動物は、ヒト、非ヒト霊長類、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウマ、またはウシであり得るが、これらの例に限定されない。ヒト以外の哺乳動物を、呼吸器感染症の動物モデルを表す対象として有利に使用することができる。対象は、オスまたはメスとすることができる。
【0159】
対象は、呼吸器感染症またはそのような呼吸器感染症に関連する1つもしくは複数の合併症に罹患しているかもしくはそれを有すると以前に診断されているか、または特定されており、任意選択で、呼吸器感染症または呼吸器感染症に関連する1つもしくは複数の合併症の治療を既に受けている対象とすることができる。あるいは、対象はまた、呼吸器感染症または呼吸器感染症に関連する1つもしくは複数の合併症を有すると以前に診断されていない対象とすることもできる。例えば、対象は、呼吸器感染症もしくは呼吸器感染症に関連する1つもしくは複数の合併症の1つもしくは複数の危険因子を示す対象、または危険因子を示さない対象とすることができる。
【0160】
本明細書で使用される場合、「接触させること」は、少なくとも1つの細胞に薬剤を送達または曝露するための任意の適切な手段を指す。例示的な送達方法には、細胞培地への直接送達、トランスフェクション、形質導入、灌流、注射、または当業者に公知の他の送達方法が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの態様では、接触させることは、例えば注射を含む身体的な人間活動、分注、混合、および/もしくはデカントする行為、ならびに/または送達装置もしくは機械の操作を含む。
【0161】
「統計的に有意な」または「有意に」という用語は、統計的有意性を指し、一般に、2標準偏差(2SD)以上の差を意味する。
【0162】
作業実施例以外で、または他に指示される場合、本明細書で使用される成分の量または反応条件を表すすべての数字は、すべての事例において「約」という用語で修飾されていると理解されるべきである。「約」という用語は、パーセンテージに関連して使用される場合、±1%を意味し得る。
【0163】
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、提示された定義された要素に加えて他の要素も存在し得ることを意味する。「含む」の使用は、限定ではなく包含を示す。
【0164】
「からなる(consisting of)」という用語は、態様の当該の説明に記載されていない要素を除外した、本明細書に記載される組成物、方法、およびそれらのそれぞれの構成要素を指す。
【0165】
本明細書で使用される場合、「本質的に~からなる(consisting essentially of)」という用語は、所与の態様に必要な要素を指す。この用語は、本発明の当該の態様の基本的および新規または機能的な(1つまたは複数の)特性に実質的に影響を及ぼさない追加の要素の存在を許容する。
【0166】
単数形の用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数の指示物を含む。同様に、「または」という単語は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、「および」を含むことを意図されている。本明細書に記載されるものに類似するか、またはそれらと同等の方法および材料を本開示の実施または試験に差愛して使用することができるが、適切な方法および材料を以下に記載する。「e.g.」という略語は、ラテン語exempli gratiaに由来し、本明細書では非限定的な例を示すために使用される。よって、略語「e.g.」は、「例えば」という用語と同義である。
【0167】
本明細書に開示される発明の代替的な要素または態様の群化は、限定として解釈されるべきではない。各群メンバを、個別に、または群の他のメンバもしくは本明細書に見られる他の要素と任意に組み合わせて参照および特許請求することができる。群の1つまたは複数のメンバを、利便性および/または特許性を理由として群に含めることもでき、または群から削除することもできる。そのような包含または削除が行われる場合、本明細書は、ここでは修正された群を含み、よって添付の特許請求の範囲で使用されるすべてのマーカッシュ群の記載を満たすと見なされる。
【0168】
本明細書で特に定義しない限り、本出願に関連して使用される科学技術用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味を有するものとする。本発明は、本明細書に記載される特定の方法論、プロトコル、および試薬などに限定されず、したがって変化し得ることを理解されたい。本明細書で使用される用語は特定の態様を説明するためのものにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって定義される。細胞生物学、免疫学および分子生物学における一般的な用語の定義は、「The Merck Manual of Diagnosis and Therapy,20th Edition」、Merck Sharp&Dohme Corp.刊、2018年(ISBN 0911910190,978-0911910421)、Robert S.Porter et al.(eds.)、「The Encyclopedia of Molecular Cell Biology and Molecular Medicine」、Blackwell Science Ltd.刊、1999~2012年(ISBN 9783527600908)、およびRobert A.Meyers(ed.)、「Molecular Biology and Biotechnology:a Comprehensive Desk Reference」、VCH Publishers,Inc.刊、1995年(ISBN 1-56081-569-8)、Werner Luttmann著、「Immunology」、Elsevier刊、2006年、「Janeway's Immunobiology」、Kenneth Murphy、Allan Mowat、Casey Weaver(eds.)、W.W.Norton&Company、2016年(ISBN 0815345054,978-0815345053)、「Lewin's Genes XI」、Jones&Bartlett Publishers刊、2014年、(ISBN-1449659055)、Michael Richard GreenおよびJoseph Sambrook、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual,4th ed.」、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor,N.Y.,USA(2012年)(ISBN 1936113414)、Davis et al.、「Basic Methods in Molecular Biology」、Elsevier Science Publishing,Inc.、New York,USA(2012年)(ISBN 044460149X)、「Laboratory Methods in Enzymology:DNA」、Jon Lorsch(ed.)、Elsevier、2013年(ISBN 0124199542)、「Current Protocols in Molecular Biology(CPMB)」、Frederick M.Ausubel(ed.)、John Wiley and Sons、2014年(ISBN 047150338X,9780471503385)、「Current Protocols in Protein Science(CPPS)」、John E.Coligan(ed.)、John Wiley and Sons,Inc.、2005年、ならびに「Current Protocols in Immunology(CPI)」(John E.Coligan、ADA M Kruisbeek、David H Margulies、Ethan M Shevach、Warren Strobe,(eds.)、John Wiley and Sons,Inc.、2003年(ISBN 0471142735,9780471142737)に記載されており、それらの内容全体が参照により本明細書にすべて組み入れられる。
【0169】
他の用語は、本明細書において本発明の様々な局面の説明内で定義されている。
【0170】
本出願を通して引用される、文献参照、発行された特許、公開された特許出願、および同時係属中の特許出願を含む、すべての特許およびその他の刊行物は、例えば、本明細書に記載される技術に関連して使用され得るそのような刊行物に記載された方法論を記載および開示する目的で、参照により本明細書に明示的に組み入れられる。これらの刊行物は、本出願の出願日前のそれらの開示のためにのみ提供されている。この点に関するいかなるものも、本発明者らが先行発明によって、または任意の他の理由でそのような開示に先行する権利がないことを承認するものとして解釈されるべきではない。これらの文書の日付に関するすべての記述または内容に関する表現は、出願人が入手可能な情報に基づくものであり、これらの文書の日付または内容の正確さに関するいかなる承認も構成するものではない。
【0171】
本開示の態様の説明は、網羅的であることも、本開示を開示通りの形態に限定することも意図するものではない。本開示の特定の態様、およびその実施例が、例示目的で本明細書に記載されているが、当業者が認識するように、本開示の範囲内で様々な同等の修正が可能である。例えば、方法段階または機能は所与の順序で提示されているが、代替の態様は異なる順序で機能を実行してもよく、または機能が実質的に同時に実行されてもよい。本明細書で提供される開示の教示は、必要に応じて他の手順または方法に適用することができる。本明細書に記載される様々な態様を組み合わせて、さらなる態様を提供することができる。本開示の局面は、必要に応じて、上記の参考文献および適用の組成物、機能および概念を使用して本開示のさらなる態様を提供するように修正することができる。上記その他の変更を、詳細な説明に照らして本開示に対して行うことができる。そのようなすべての修正は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。
【0172】
前述の態様のいずれかの特定の要素を、他の態様の要素と組み合わせるか、または置き換えることができる。さらに、本開示の特定の態様と関連付けられる利点をこれらの態様の文脈で説明してきたが、他の態様がそのような利点を示す場合もあり、本開示の範囲内に入るためにすべての態様がそのような利点を必ずしも示す必要はない。
【0173】
本明細書に記載される技術を、いかなる点でもさらなる限定として解釈されるべきではない以下の実施例によってさらに説明する。
【0174】
本明細書に記載される技術のいくつかの態様は、以下の番号付きのパラグラフのいずれかに従って定義することができる。
1. 間隔のあいた複数の環状リングを備える検体採取ヘッドを備える、スワブ。
2. 前記複数のリングが、0.5mm~2.0mmの間隔をあけている、パラグラフ1のスワブ。
3. 前記複数のリングが、0.75mmの間隔をあけている、パラグラフ1または2のスワブ。
4. 前記複数のリングが、0.1mm~3.0mmの厚さを有する、パラグラフ1~3のいずれかのスワブ。
5. 前記複数のリングが、1.0mmの厚さを有する、パラグラフ1~4のいずれかのスワブ。
6. 前記複数のリングが、1.0mm~4.0mmの直径を有する、パラグラフ1~5のいずれかのスワブ。
7. 前記複数のリングが、2.5mmの直径を有する、パラグラフ1~6のいずれかのスワブ。
8. 前記複数のリングが、先細り状である、パラグラフ1~7のいずれかのスワブ。
9. 前記複数のリングが、丸みを帯びた縁部を有する、パラグラフ1~8のいずれかのスワブ。
10. 前記スワブが、ハンドルとネックとをさらに備え、前記ヘッド、該ハンドル、および該ネックが、同じ材料を含む、パラグラフ1~9のいずれかのスワブ。
11. 前記スワブの少なくとも1つの構成要素が、該スワブの残りの部分とは異なる材料から作製されている、パラグラフ1~10のいずれかのスワブ。
12. 射出成形されている、パラグラフ1~11のいずれかのスワブ。
13. 前記材料が、可撓性ポリマーである、パラグラフ1~12のいずれかのスワブ。
14. 前記材料が、ポリプロピレンである、パラグラフ1~13のいずれかのスワブ。
15. 前記材料が、生分解性である、パラグラフ1~14のいずれかのスワブ。
16. 前記材料が、水溶性である、パラグラフ1~15のいずれかのスワブ。
17. 前記材料が、ポリビニルアルコール(PVA)である、パラグラフ1~16のいずれかのスワブ。
18. 前記材料が、発泡体または多孔質材料である、パラグラフ1~17のいずれかのスワブ。
19. 前記ヘッドが、繊維状コーティングを備えない、パラグラフ1~18のいずれかのスワブ。
20. 前記検体採取ヘッドが第1の材料を含み、前記スワブの残りの部分が第2の材料を含む、パラグラフ1~19のいずれかのスワブ。
21. 前記検体採取ヘッドが水溶性または生分解性材料を含み、前記スワブの残りの部分が可撓性ポリマーを含む、パラグラフ1~20のいずれかのスワブ。
22. 前記検体採取ヘッドがPVAを含み、前記スワブの残りの部分がポリプロピレンを含む、パラグラフ1~21のいずれかのスワブ。
23. ネック、プランジャ、および/または扁平なハンドルをさらに備える、パラグラフ1~22のいずれかのスワブ。
24. 前記ネックが、前記ハンドルの方の最大直径から前記ヘッドの方の最小直径まで先細りになっている、パラグラフ1~23のいずれかのスワブ。
25. 前記ヘッドの近位にある破断点をさらに備える、パラグラフ1~24のいずれかのスワブ。
26. 前記ヘッドが、表面積を増加させるためにスティップリングされているか、粗面化されているか、またはテクスチャ加工されている、パラグラフ1~25のいずれかのスワブ。
27. 水溶性または生分解性材料から構成されている、検体採取用のスワブ。
28. 前記材料が、生分解性かつ水溶性である、パラグラフ27のスワブ。
29. 前記材料が、ポリビニルアルコール(PVA)である、パラグラフ27~28のいずれかのスワブ。
30. 前記材料が、発泡体または多孔質材料である、パラグラフ27~29のいずれかのスワブ。
31. 可撓性ポリマーと、水溶性または生分解性材料とから構成されている、検体採取用のスワブ。
32. 検体採取ヘッドが水溶性または生分解性材料を含み、前記スワブの残りの部分が可撓性ポリマーを含む、パラグラフ31のスワブ。
33. 前記検体採取ヘッドがPVAを含み、前記スワブの残りの部分がポリプロピレンを含む、パラグラフ31または32のスワブ。
34. 容器チューブと組み合わされた、パラグラフ1~33のいずれかのスワブ。
35. パラグラフ1~33のいずれかのスワブを備える、キット。
36. 容器チューブおよび/または検体輸送培地をさらに備える、パラグラフ28のキット。
37. 検体をパラグラフ1~34のいずれかのスワブと接触させる段階を含む、検体を採取する方法。
38. 前記検体が、対象の鼻咽頭表面、中咽頭表面、前鼻孔表面、中鼻甲介表面、および頬側上皮表面の中から選択される、パラグラフ37の方法。
39. 前記検体が、対象の鼻咽頭上皮表面である、パラグラフ37または38の方法。
40. 前記対象が、呼吸器感染症に感染しているか、または感染している疑いがある、パラグラフ37~39のいずれかの方法。
41. 前記接触させる段階の後に、前記スワブが、前記破断点で2片に分離される、パラグラフ37~40のいずれかの方法。
42. 前記接触させる段階の後に、前記スワブが、容器チューブ内に保管される、パラグラフ37~41のいずれかの方法。
43. 前記容器チューブが、検体輸送培地を含む、パラグラフ37~42のいずれかの方法。
44. 前記接触させる段階の後に、前記スワブまたは該スワブの少なくとも一部分が、緩衝液に溶解される、パラグラフ37~43のいずれかの方法。
45. 前記溶解されたスワブが、前記緩衝液の多くても22%(w/v)を占める、パラグラフ44の方法。
46. 前記溶解されたスワブが、下流用途を阻害も低減もしない、パラグラフ44または45の方法。
【実施例
【0175】
実施例1:鼻咽頭スワブ
1. 装置の概要
鼻咽頭(NP)スワブは、SARS-CoV-2を含むがこれに限定されない呼吸器ウイルスを検出するために使用される。
【0176】
本明細書に記載されるNPスワブは、COVID-19パンデミック中に経験された従来のNPスワブの緊急の不足に対処する。しかしながら、本明細書に記載されるNPスワブは、鼻咽頭検体が必要とされる任意の適用可能なものに使用することができる。
【0177】
NPスワブ設計は、少なくとも以下の特質を示す。(1)咽喉の奥から細胞を採取するのに十分な剛性を有する。(2)使用の安全性のために十分な可撓性を有する。(3)その後の(例えば、ウイルス感染の)検査のために患者から適切な検体を採取する。(4)a)構造的弱体化も、b)PCR検査への化学的干渉もなく、滅菌/消毒の過酷さに耐える。(5)(例えば、SARS-CoV-2の)標準的なPCR検査と適合する。さらに、このスワブは、スワブ不足に対処するために安価に大量生産することができる。
【0178】
本明細書に記載されるスワブは、射出成形されたポリプロピレンNPスワブである(例えば、図1参照)。いくつかの態様では、NP交換を仕様通りに作製し、既製の包装紙に包装する。
【0179】
2. 使用例および可能性
この装置を、COVID-19検査用のNPスワブの差し迫った不足に対処するように設計した。この装置を、不足に対する恒久的な解決策として設計した。しかしながら、本明細書に記載されるNPスワブは、鼻咽頭検体が必要とされる任意の適用可能なものに使用することができる。
【0180】
3. 検証試験-専門家評価、採取の十分性、PCR適合性
スワブ設計を、感染症医師、臨床病理医、および呼吸療法士を含む患者ケアの最前線の専門家が評価および承認した。設計を次のパラメータに沿って評価した:専門家評価、採取の十分性、およびPCR適合性。
【0181】
機械的有効性および安全性:評価者は、患者の安全確保に十分な可撓性に加えて、咽喉の奥からの検体採取に十分な剛性を確認した。評価者からの具体的なコメント:「合格-適切な本体設計、ならびに適切な可撓性および剛性を有する先端ヘッド」。
【0182】
採取の十分性:NPスワブから作られた(内側)頬のグラム染色は、対照スワブと広く一致する物質を示した。評価者らは、具体的には、a)本明細書に記載されるNPスワブが過度に摩耗的ではないこと、およびb)十分な物質を採取したことを報告した。
【0183】
PCR適合性:PCRをABBOTTシステムで検査した。
【0184】
本明細書に記載されるNPスワブは、表1に示すように、以下の重要な設計インプット(Critical Design Input)を満たす。
【0185】
(表1)鼻咽頭スワブの重要な設計基準
【0186】
4. 故障モード影響解析(FMEA)
以下の表2に、故障モード影響解析(FMEA)を示す。
【0187】
5. 製造可能性
本明細書に記載されるNPスワブは、射出成形によって製造される単一のポリプロピレンユニットである。材料は、標準ポリプロピレンを含む。必要な設備は、設計型を備える。製造プロセスは、段階1:型を作製する(例えば、1~2日)、および段階2:NPスワブを射出成形する(例えば、約10,000個/日/型穴)、を含む。計装および型設計に応じて、生産は10,000個/日/型穴を超える可能性がある。非限定的な例として、型は、各型が各成形時に2つ以上のスワブを製造するように複数の型穴を備えることができる。推定コストは、スワブあたり約0.50ドル~0.70ドルである。
【0188】
(表2)故障モード影響解析(FMEA)(横長表示)
【0189】
(表2)続き:故障モード影響解析(FMEA)(横長表示)
【0190】
実施例2:スワブの革新的な概念
スワブヘッド
スワブヘッドは、ハンドルおよびネックと同じ材料で作られた高表面積テクスチャ加工ヘッドを使用することによって、粘液、細胞、および細菌/ウイルスの採取を可能にする。フロック加工や他の繊維状コーティングを必要としない。
【0191】
スワブ設計が快適であり、RNAを捕捉および放出するその能力について他のスワブに匹敵し、検体抽出なしでも下流の定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-qPCR)を阻害しないことを、試験により検証した(例えば、図4参照)。図4は、ボランティアからの鼻検体からのグリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素(GAPDH)の放出について試験するためのフロックスワブおよび非フロックスワブの使用を示す棒グラフ400である。本明細書に記載されている例示的なNPスワブは3番である。その他の番号は、使用が承認されている他のスワブである。図示のように、試験されたすべてのスワブは、検出されたGAPDHの量がほぼ同じであった。スワブは、ボルテックスによる放出かスピニングによる放出かにかかわらず、捕捉および放出について同等の性能を示した。以下の表4に、図4で試験したスワブを示す。
【0192】
(表4)図4で試験したスワブ
【0193】
ヘッドの直径は、例えばヘッドの近位端からヘッドの遠位端まで、ヘッドの長手方向寸法に沿って交互に増減する。よって、ヘッドは、物質を採取するための高粘度粘液の毛管作用を可能にする、蜂蜜用のハニーディッパのような、間隔のあいた一連の環状リングを形成する。リングはまた、鼻咽頭の上皮を穏やかに擦って分析のための細胞を削り取ることも可能にする。より大きい体積の粘液および他の物質を、毛管作用によってそれを適所に保持することを可能にしながら採取するために、縁部から縁部まで0.5mm~2mmのリング間隔(例えば、リング間のギャップ)が望ましい。一態様では、間隔は、0.75mmのギャップである。
【0194】
リング厚さは、0.1mm~3.0mmとすることができる。一般に、比較的薄いリングは、より大きいヘッドの可撓性を可能にする。一態様では、リング厚さは、1mmである。一態様では、リング厚さは、より大きい0.3mmである。加えて、リングは、丸みを帯びた縁部または面取りされた縁部を有することができる。リングは、先細り状にすることができ、例えば、それらの縁部に向かって厚さを増加または減少させることができる。加えて、リングは、挿入および抜去を容易にするために丸みを帯びた縁部または面取りされた縁部を有することができる。スワブヘッドは、1つまたは複数の(例えば、複数の)リングを有することができる。例えば、スワブは、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、またはそれ以上のリングを有することができる。
【0195】
リングは、円形、半円形、欠円、または1つもしくは複数の平らな辺を有する円とすることができる。いくつかの態様では、リングは、本明細書にさらに記載されるように非円形形状を含むことができる。加えて、所与のスワブヘッド内のリング形状は、均一または不均一であり得る。一態様では、ヘッドは、鼻腔への挿入を容易にするために、先端に丸みを帯びた球状部(例えば、半球体または球体)が付いている。
【0196】
ヘッド直径(例えば、最大リングの直径、または丸みを帯びた球状部が最大リングよりも大きい直径を有する場合には丸みを帯びた球状部の直径)は、1.0mm程度に小さくすることができ、最大4mm(例えば、鼻腔を通過する最大直径)とすることができる。一態様では、ヘッド直径は、1mmであり、試験に成功した。一態様では、ヘッド直径は、2.5mmである。理論に縛られることを望むものではないが、ヘッドの表面積の増加は、スワブの採取量および/または採取効率を増加させると考えられる。
【0197】
繊維状コーティングの欠如は、スワブを挿入するときにスワブが鼻腔に付着する可能性がより低いため、患者により良く耐容される。
【0198】
スワブヘッド領域で型を粗面化する(または、例えば、成形後に各スワブを粗面化する)ビーズブラストまたは他の手段は、スワブヘッドへの流体のより大きい粘着を可能にする。この粗面化により、ナイロン、ポリスチレン、およびスワブに典型的に使用される他の材料よりも柔軟な非常に疎水性が高い材料であるポリプロピレンの使用が可能になった。
【0199】
可撓性ポリマーは、スワブの共形屈曲(conformal flex)を可能にし、以下の特性を示す。(1)鼻腔を通るスワブの通過の改善、(2)高い荷重力でたわむことによる患者への傷害のリスクの低減、および(3)より広い表面積から検体採取するためのより剛性のスワブヘッドにわたる鼻咽頭との接触の改善。
【0200】
790MPaのタンジェント曲げ弾性率を有するFHR P5M4Rポリプロピレンコポリマーを使用した。2000MPa未満の弾性率を試験し、最も柔らかい材料である790MPaが、試験した4つの可撓性のうち最も良く機能した。いくつかの態様では、曲げ弾性率は500~800MPaの範囲である。
【0201】
スワブネック
ネックは、ハンドルの2.5mmからヘッドの開始点の1.2mmまでの漸進的な先細りを備え、これを用いて、使用中の応力集中を低減し、射出成形の容易さを高めた。材料の曲げ弾性率は、粘液および組織採取のための適切な支持を提供しながら患者に対するリスクを低減するためにネックの適切な屈曲を提供するのに重要である。使用した弾性率(例えば、790MPa)は、複数の臨床医によって試験された4つの弾性率の中から最良に機能するものとして選択した。
【0202】
追加の特徴および幾何学的形状
追加の特徴を、既存のウイルススワブ検査パイプラインと適合し患者の鼻咽頭への到達を可能にするように選択した。スワブの長さは140mm超である。スワブの破断点は、スワブヘッドから70mm~80mmのところにある。ハンドル直径は2.5mmである。直径が大きい方が保持しやすい。患者の鼻腔への損傷を避けるために、直径は4mm未満でなければならない。材料は、様々な滅菌モダリティの範囲に適合する。
【0203】
ポリプロピレンなどの低脆性ポリマーと組み合わせたスワブ破断点は、ハンドルからヘッドを取り外すために曲げおよびねじり動作を必要とする可能性がある。
【0204】
スワブヘッドは、他の検体採取部位、すなわち、中咽頭、前鼻孔、中鼻甲介、頬側に適用することができる。これは、適切な剛性の必要性に合わせて幾何学的形状/材料特性を調整することを伴う。
【0205】
スワブは、生分解性材料から作製することができる。生分解性材料には、ポリビニルアルコールおよび誘導体ポリマーなどの水溶性材料が含まれる。これらの可溶性スワブは、より低いコストおよびより高い安定性を目的として乾燥スワブ輸送に使用することができる。可溶性スワブは、試薬を添加すると溶解することができ、自動流体分注システムとの適合を可能にする。
【0206】
フロック加工または他の微細繊維のないスワブヘッドは、乾燥検体から粘液および他のバイオポリマーをより容易に解離させることによって、乾式移動時の病原体および細胞物質のより迅速な放出を可能にすることができる。
【0207】
一態様では、スワブは、一体型プランジャを備える。プランジャ状の機構は、拭き取りを行う人(例えば、臨床医や患者)による鼻への損傷を回避するための停止機構を提供する。一態様では、一体型プランジャは、乾式輸送に使用するためのストッパとして使用される。
【0208】
一態様では、スワブは、容器チューブまたはカバーと組み合わされている。チューブは、スワブおよび生物検体をスナップ留めするかまたは適所に保持しかつ/または密封することを可能にするためのフランジ、溝、または他の幾何学的特徴を有することができる。スワブは、破断点を含むことができる。スワブは、一体型のバーコードまたはラベルを有することができる。スワブは、水溶性材料から作製し、カバーをして乾式輸送モードで使用することができる。
【0209】
実施例3:ポリビニルアルコール(PVA)スワブ
本明細書に記載されるのは、PVAから構成することができる生分解性水溶性スワブ100である。PVAを少なくとも22重量%まで添加しても、qPCR反応、RPA反応、またはRNA抽出段階は阻害されなかった。よって、PVAスワブ100は、複数の下流用途に適合する。
【0210】
22%PVA原液をウイルス輸送培地(VTM)またはリン酸緩衝食塩水(PBS)緩衝液中で調製し、95°Cで約10分間加熱し、次いで短時間ボルテックスした。22%原液を16.5%、11%および5.5%に連続希釈した。PVA希釈液を、10^4mol/uLまたは10^3mol/uLの濃度でRNAおよびRNase阻害剤(RI)と9:1で混合した。N-gene 1e5mol/uL RNAを、マウスRNase阻害剤と共にPBSまたはVTMのいずれかで希釈した。最終PVA濃度は、20%、15%、10%、または5%であった。最終RNA濃度は、1000mol/uLまたは100mol/uLであった。
【0211】
第1の目標は、PVAが標準的なRT-qPCRを阻害するかどうかを試験することであった。どんな濃度のPVAが最も高い増幅をもたらすか?SARS-CoV-2 N geneプライマーJQ217およびJQ223、マスターミックス(MM)8uL、ならびにRNA/PVAインプット2uLを使用して、PVA/RNAをLuna(商標)RT-qPCRに投入した。図7は、PVA RT-qPCR適合性を示す棒グラフ700である。x軸は、反応における最終PVAパーセント濃度(w/v%)を示す。各PVAパーセンテージ群内のバーは、凡例の左右の順序と同じ左右の順序である。図示のように、PVAから構成されたスワブ100は、qPCR反応を阻害しなかった。
【0212】
第2の目標は、PVAがFIND(Fast Isothermal Nucleic acid Detection(高速等温核酸検出))アッセイと適合するかどうかを試験することであった(例えば、その内容全体が参照により本明細書に組み入れられる、ワールドワイドウェブ上のbiorxiv.org/content/10.1101/2020.05.28.118059v1.full.pdfで入手可能な、Qian et al.、「An enhanced isothermal amplification assay for viral detection」、2020年5月、DOI:10.1101/2020.05.28.118059を参照されたい)。PVA/RNAをN-geneリコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)に投入し、定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)によって検出した。RPAは、JQ217プライマーおよびJQ235プライマーを使用した。qPCRは、JQ289プライマーおよびJQ223プライマーを使用した。N-gene RPAを42°Cで25分間実行した(JQ217プライマーおよびJQ235プライマー、MM8uL、RNA/PVAインプット2uLを使用)。RPAをqPCRのために1:200に希釈した。SybrGreen(商標)qPCRは、JQ289プライマーおよびJQ223プライマー、MM10uL、ならびにインプット2uLを使用した。0個の分子のインプットでのすべての条件は非特異的Tmを有していた。図8は、PVA RPA-qPCR適合性を示す線グラフ800である。図示のように、PVAから構成されたスワブ100は、FINDアッセイと適合する。
【0213】
第3の目標は、標準的なRNA精製プロトコルを利用する場合にPVAがRT-qPCRを阻害するかどうかを調べることであった。PVA適合性を、QIAmp(商標)Viral RNA Mini Kitを使用してまず試験した。20%PVA緩衝液を1×PBS中で調製し、95°Cで約1時間溶解した。PVA緩衝液をさらに15%、10%および5%(w/v PVA)に希釈した。N-gene RNAをマウスRNase阻害剤と共に5e4および5e3分子/uLに希釈した(最終濃度1U/uL)。N-gene RNAをPVA緩衝液と1:10で混合して、140uLの最終体積に達した。製造業者のプロトコルに従って、QIAmp(商標)Viral RNA Mini Kitを使用して検体を精製した。N-gene Luna(商標)RT-qPCRを、JQ217プライマーおよびJQ223プライマーを用いて実行した。図9は、RNA精製のためのQIAmp(商標)Viral RNA Mini Kitを使用したPVA RT-qPCR適合性を示す棒グラフ900である。図示のように、PVAから構成されたスワブ100は、標準的なRNA精製プロトコルを利用する場合、RT-qPCRを阻害しない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】